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インクジェット式記録装置、記録方法、記録システム - セイコーエプソン株式会社
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発明の名称 インクジェット式記録装置、記録方法、記録システム
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−90901(P2007−90901A)
公開日 平成19年4月12日(2007.4.12)
出願番号 特願2007−6132(P2007−6132)
出願日 平成19年1月15日(2007.1.15)
代理人 【識別番号】100095452
【弁理士】
【氏名又は名称】石井 博樹
発明者 原 和彦
要約 課題
ソフトインクエンド検出を備えたインクジェット式記録装置において、インクエンド後もユーザの自己責任による印刷の続行を可能にし、かつインクの無駄を最小限に抑えることを可能にする選択手段を与えること。

解決手段
印刷データに基づいて印刷を実行するインクジェット式記録装置は、インクカートリッジに貯留されたインクの消費量を演算してインクカートリッジのインク消費カウンタ値を求めるインク消費量計数手段と、前記インク消費量計数手段によってインクカートリッジのインク消費カウンタ値が所定値に達した場合に、インクエンドであると判定するインクエンド判定手段と、前記インクエンド判定手段によってインクエンドと判定された場合に印刷動作を中止させるインクエンドプロテクトを解除して印刷を可能にする継続印刷選択手段と、を備えている。
特許請求の範囲
【請求項1】
印刷データに基づいてインク滴を吐出する記録ヘッドと、該記録ヘッドにインクを供給するためのインクカートリッジとを備えたインクジェット式記録装置であって、
前記インクカートリッジに貯留されたインクの消費量を演算してインクカートリッジのインク消費カウンタ値を求めるインク消費量計数手段と、
前記インク消費量計数手段によってインクカートリッジのインク消費カウンタ値が所定値に達した場合に、インクエンドであると判定するインクエンド判定手段と、
前記インクエンド判定手段によってインクエンドと判定された場合の印刷中止状態を解除して印刷を可能にする継続印刷選択手段と、
を備えたことを特徴とする、インクジェット式記録装置。
【請求項2】
請求項1において、前記継続印刷選択手段による印刷中止状態の解除を、インクカートリッジの交換によりリセットさせるようにしたことを特徴とする、インクジェット式記録装置。
【請求項3】
請求項1において、前記継続印刷選択手段による印刷中止状態の解除を、インクカートリッジの交換後に所定量の印刷を実行した後でリセットさせるようにしたことを特徴とする、インクジェット式記録装置。
【請求項4】
請求項1において、前記継続印刷選択手段により印刷中止状態が解除された状態で、ユーザの操作によるクリーニング指令を受けた場合に、印刷を停止させるようにしたことを特徴とする、インクジェット式記録装置。
【請求項5】
印刷データに基づいてインク滴を吐出する記録ヘッドと、該記録ヘッドにインクを供給するためのインクカートリッジとを備えたインクジェット式記録装置における記録方法であって、
前記インクカートリッジに貯留されたインクの消費量を演算してインクカートリッジのインク消費カウンタ値を求めるインク消費量計数ステップと、
前記インク消費量計数ステップの実行によってインクカートリッジのインク消費カウンタ値が所定値に達したことが検証された場合に、インクエンドであると判定するインクエンド判定ステップと、
前記インクエンド判定ステップによってインクエンドと判定された場合に、印刷を中止するインクエンド処理ステップと、を含み、
前記インクエンド処理ステップによる印刷中止状態を解除して記録を続行させる印刷中止状態解除ステップを、選択可能に設けたことを特徴とする、
インクジェット式記録装置における記録方法。
【請求項6】
請求項5において、前記印刷中止状態解除ステップにより行われた印刷中止状態の解除を、インクカートリッジの交換によりリセットするようにしたことを特徴とする、インクジェット式記録装置における記録方法。
【請求項7】
請求項5において、前記印刷中止状態解除ステップにより行われた印刷中止状態の解除を、インクカートリッジの交換後に所定量の印刷を実行した後でリセットするようにしたことを特徴とする、インクジェット式記録装置における記録方法。
【請求項8】
請求項5において、前記印刷中止状態解除ステップにより印刷中止状態が解除された状態で、ユーザの操作によるクリーニング指令を受けた場合に、印刷を停止させるようにしたことを特徴とする、インクジェット式記録装置における記録方法。
【請求項9】
ホストコンピュータと、該ホストコンピュータから受信した印刷データに基づいて印刷を行うインクジェット式記録装置と、を備えた記録システムであって、
インクカートリッジに貯留されたインクの消費量を演算してインクカートリッジのインク消費カウンタ値を求めるインク消費量計数手段と、
前記インク消費量計数手段によってインクカートリッジのインク消費カウンタ値が所定値に達した場合に、インクエンドであると判定するインクエンド判定手段と、
前記インクエンド判定手段によってインクエンドと判定された場合の印刷中止状態を解除して印刷を可能にする継続印刷選択手段と、
を備えたことを特徴とする、記録システム。
【請求項10】
請求項9において、前記継続印刷選択手段による印刷中止状態の解除を、インクカートリッジの交換によりリセットさせるようにしたことを特徴とする、記録システム。
【請求項11】
請求項9において、前記継続印刷選択手段による印刷中止状態の解除を、インクカートリッジの交換後に所定量の印刷を実行した後でリセットさせるようにしたことを特徴とする、記録システム。
【請求項12】
請求項9において、前記継続印刷選択手段により印刷中止状態が解除された状態で、ユーザの操作によるクリーニング指令を受けた場合に、印刷を停止させるようにしたことを特徴とする、記録システム。
【請求項13】
請求項9から請求項12のいずれか1項において、印刷中止状態を解除して印刷を継続する場合のリスクを告知する表示手段を備えたことを特徴とする、記録システム。
【請求項14】
請求項9から請求項13のいずれか1項において、印刷中止状態が解除されていた事実を告知する表示手段を備えたことを特徴とする、記録システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷データに対応してインク滴を吐出する記録ヘッドと、この記録ヘッドにインクを供給するためのインクカートリッジとを備えたインクジェット式記録装置、該インクジェット式記録装置を用いた記録方法、および記録システムに関する。
【背景技術】
【0002】
インクジェット式記録装置では、主走査方向に往復移動するキャリッジに搭載された記録ヘッドを備え、記録データに基づいて記録ヘッドよりインク滴を吐出させることで、記録媒体に対して文字、画像などが印刷される。比較的小型のインクジェット式記録装置においては、記録ヘッドに対してインクを供給するインクカートリッジが、キャリッジ上に着脱可能に装着されるように構成されている。
【0003】
このようなインクジェット式記録装置では、正常に印刷を行ない、インクカートリッジの状態(インク残量など)を管理するために、インクカートリッジに記憶手段を備えている。この記憶手段は、インクカートリッジが過去に装着された記録装置の識別情報を含む管理データを記憶しており、例えば、インクカートリッジのインク消費量については、記録動作やフラッシング動作により吐出されたインク量やクリーニング時に吸引されたインク量を計数し、インク消費カウンタ値として積算して記憶している。従って、この管理データに基づき、インクカートリッジが取外され、再装着された場合でも、インクカートリッジごとに積算したインク消費量が把握できるようになっている。
【0004】
そして、インクジェット式記録装置は、インクカートリッジのインク消費量を演算するインク消費量演算手段を備え、インクカートリッジにおけるインクの消費量(インク消費カウンタ値)が所定値に達した時に、インクエンドであると判定するソフトインクエンド検出がなされるように構成されている。ソフトインクエンド検出によって「インクエンド」と判定された場合には、通常その旨を表示してユーザに告知するとともに、インクエンドとなったインクカートリッジの使用を制限している(インクエンドプロテクトによる印刷中止)。これは、インクエンドとなったインクカートリッジをさらに使い続けることによって、インクカートリッジが完全に空になると、記録ヘッドのインク流路内に気泡が入り込み、その後の印刷の信頼性が低下すること、大量印刷の途中で急にインクエンドとなった場合に印刷物が無駄になること、等を防止するためである。
【0005】
ソフトインクエンド検出においては、インクカートリッジ内の初期インク貯留量のばらつきや、吐出インク量のばらつき、記録ヘッドクリーニング時の吸引インク量のばらつきを考慮して、予想されるインク消費量の最大側でもインクカートリッジが空にならないような設計がされている。つまり、ソフトインクエンド検出では、インクカートリッジにおいて計数されたインクの消費量(インク消費カウンタ値)が所定値に達した時にインクエンドであると判定するが、この所定値は安全を見込んで現実の初期インク貯留量よりも小さくなるように設定されている。従って、インクエンドと判定された場合でも、インクカートリッジにはいくらかのインクが残存していることになる。この残存インク量は、インクジェット式記録装置の使用状態によって大きく異なってくるため、把握する手段がないのが実情である(例えば、特許文献1)。
【0006】
しかし、インクエンドが検出され、印刷中止となった場合は、予備のインクカートリッジがない限り印刷を続行できない。このような場合に少量の印刷も出来ないとすれば、ユーザにとっては大きな不満になる。また、インクエンドは画一的に決定されているが、上記のようにインクエンド時の残存インク量は使用状態によって大きく異なるため、比較的残存量が多い場合はその分のインクを無駄にしてしまうことになる。
【特許文献1】特開2000−153620号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、ソフトインクエンド検出を備えたインクジェット式記録装置において、インクエンド後もユーザの自己責任による印刷の続行を可能にし、かつインクの無駄を最小限に抑えることを可能にする選択手段を与えることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、請求項1に記載のインクジェット式記録装置の発明は、印刷データに基づいてインク滴を吐出する記録ヘッドと、該記録ヘッドにインクを供給するためのインクカートリッジとを備えたインクジェット式記録装置であって、前記インクカートリッジに貯留されたインクの消費量を演算してインクカートリッジのインク消費カウンタ値を求めるインク消費量計数手段と、前記インク消費量計数手段によってインクカートリッジのインク消費カウンタ値が所定値に達した場合に、インクエンドであると判定するインクエンド判定手段と、前記インクエンド判定手段によってインクエンドと判定された場合の印刷中止状態を解除して印刷を可能にする継続印刷選択手段と、を備えたことを特徴とする。
【0009】
このインクジェット式記録装置の発明によれば、インクエンドと判定された場合の印刷中止状態を解除して印刷を可能にする継続印刷選択手段を備えたことにより、インクエンド後も印刷を続行するという選択が可能になる。したがって、インクエンド後もユーザの選択により多少の印刷を実行することができるようになり、比較的多量のインクが残存している場合や、インクカートリッジの予備がない場合に、インクの無駄を少なくすることが可能になるとともに、インクエンドプロテクトによる印刷中止状態に対するユーザの不満を解消できる。
【0010】
また、請求項2に記載のインクジェット式記録装置の発明は、請求項1において、前記継続印刷選択手段による印刷中止状態の解除を、インクカートリッジの交換によりリセットさせるようにしたことを特徴とする。
【0011】
印刷中止状態が解除された状態のまま、インクエンド後の印刷によってインクカートリッジ内のインクが完全に空になると、記録ヘッドへの気泡の混入などの不都合が発生するおそれがあるが、継続印刷選択手段による印刷中止状態の解除を、インクカートリッジの交換によりリセットさせるようにしたので、インクエンド後にインクカートリッジを交換することによって自動的に元の状態に復帰させる(つまり、インクエンドプロテクトの解除を「オフ」にする)ことが可能になり、ユーザの注意負担を軽減できる。したがって、インクカートリッジ交換後の安定した確実な印刷動作が保証される。
【0012】
また、請求項3に記載のインクジェット式記録装置の発明は、請求項1において、前記継続印刷選択手段による印刷中止状態の解除を、インクカートリッジの交換後に所定量の印刷を実行した後でリセットさせるようにしたことを特徴とする。
【0013】
この特徴によれば、継続印刷選択手段による印刷中止状態の解除を、インクカートリッジの交換後に所定量の印刷を実行した後でリセットさせるようにしたので、自動的に元の状態に復帰させる(つまり、インクエンドプロテクトの解除を「オフ」にする)ことが可能になり、ユーザの注意負担を軽減できる。なお、インクエンド後の印刷によって、インクカートリッジ内のインクが完全に空になると記録ヘッドへの気泡の混入などの不都合が発生するおそれがあるが、インクカートリッジの交換後の印刷が所定量に達するということは、正常な状態でインクカートリッジが交換され、そのまま正常な状態が維持されていると考えられる。
【0014】
また、請求項4に記載のインクジェット式記録装置の発明は、請求項1において、前記継続印刷選択手段により印刷中止状態が解除された状態で、ユーザの操作によるクリーニング指令を受けた場合に、印刷を停止させるようにしたことを特徴とする。
【0015】
継続印刷選択手段による印刷中止状態の解除(インクエンドプロテクトの解除)は、例外的にインクエンド後に少量の印刷を可能にするものである。しかし、クリーニング動作におけるインクの吸引量は、通常の印字動作に比べて多いため、インクエンドプロテクト解除の状態でクリーニングが実行されると、インクカートリッジ内が完全に空になって記録ヘッド内に空気が浸入して、その後の印刷に不具合をきたす可能性が大きい。また、インクエンド後の印刷中にユーザがマニュアルクリーニングを選択するということは、インクカートリッジ内のインクが現実に空になりかけている可能性も高いと考えられる。このため、ユーザの操作によるマニュアルクリーニングの指令を受けた場合に、印刷を停止させるようにすることで、上記不具合の発生を防止できる。
【0016】
また、請求項5に記載の記録方法の発明は、印刷データに基づいてインク滴を吐出する記録ヘッドと、該記録ヘッドにインクを供給するためのインクカートリッジとを備えたインクジェット式記録装置における記録方法であって、前記インクカートリッジに貯留されたインクの消費量を演算してインクカートリッジのインク消費カウンタ値を求めるインク消費量計数ステップと、前記インク消費量計数ステップの実行によってインクカートリッジのインク消費カウンタ値が所定値に達したことが検証された場合に、インクエンドであると判定するインクエンド判定ステップと、前記インクエンド判定ステップによってインクエンドと判定された場合に、印刷を中止するインクエンド処理ステップと、を含み、前記インクエンド処理ステップによる印刷中止状態を解除して記録を続行させる印刷中止状態解除ステップを、選択可能に設けたことを特徴とする。
【0017】
このインクジェット式記録装置における記録方法の発明によれば、印刷中止状態を解除して記録を続行させる印刷中止状態解除ステップを選択可能に設けたことにより、インクエンド後もユーザの選択により印刷中止状態を解除して印刷を続行するという選択が可能になる。したがって、インクエンド後も多少の印刷が可能になるため、比較的多量のインクが残存している場合や、インクカートリッジの予備がない場合に、インクの無駄を少なくすることが可能になるとともに、インクエンドプロテクトによる印刷中止状態に対するユーザの不満を解消できる。
【0018】
また、請求項6に記載の記録方法の発明は、請求項5において、前記印刷中止状態解除ステップにより行われた印刷中止状態の解除を、インクカートリッジの交換によりリセットするようにしたことを特徴とする。
【0019】
この特徴によれば、印刷中止状態解除ステップにより行われた印刷中止状態の解除を、インクカートリッジの交換によりリセットするようにしたので、インクエンド後にインクカートリッジを交換することによって自動的に元の状態に復帰させる(つまり、インクエンドプロテクト解除を「オフ」にする)ことが可能になり、ユーザの注意負担を軽減できるとともに、気泡の混入などの不都合が発生する可能性を低減し、交換後の安定した確実な印刷動作が保証される。
【0020】
また、請求項7に記載のインクジェット式記録装置における記録方法の発明は、請求項5において、前記印刷中止状態解除ステップにより行われた印刷中止状態の解除を、インクカートリッジの交換後に所定量の印刷を実行した後でリセットするようにしたことを特徴とする。
【0021】
この特徴によれば、継続印刷選択手段による印刷中止状態の解除を、インクカートリッジの交換後に所定量の印刷を実行した後でリセットさせるようにしたので、自動的に元の状態に復帰させる(つまり、インクエンドプロテクトの解除を「オフ」にする)ことが可能になり、ユーザの注意負担を軽減できる。
【0022】
また、請求項8に記載のインクジェット式記録装置における記録方法の発明は、請求項5において、前記印刷中止状態解除ステップにより行われた印刷中止状態の解除の状態で、ユーザの操作によるクリーニング指令を受けた場合に、印刷を停止させるようにしたことを特徴とする。
【0023】
この特徴によれば、ユーザの操作によるマニュアルクリーニングの指令を受けた場合に、印刷を停止させるようにすることで、インクエンドプロテクト解除の状態でクリーニングが実行されることによる、インクカートリッジが空になるなどの不具合の発生を防止できる。
【0024】
請求項9に記載の記録システムの発明は、ホストコンピュータと、該ホストコンピュータから受信した印刷データに基づいて印刷を行うインクジェット式記録装置と、を備えた記録システムであって、インクカートリッジに貯留されたインクの消費量を演算してインクカートリッジのインク消費カウンタ値を求めるインク消費量計数手段と、前記インク消費量計数手段によってインクカートリッジのインク消費カウンタ値が所定値に達した場合に、インクエンドであると判定するインクエンド判定手段と、前記インクエンド判定手段によってインクエンドと判定された場合の印刷中止状態を解除して印刷を可能にする継続印刷選択手段と、を備えたことを特徴とする。この記録システムの発明は、請求項1と同様の作用効果を有するものである。
【0025】
請求項10に記載の記録システムの発明は、請求項9において、前記継続印刷選択手段による印刷中止状態の解除を、インクカートリッジの交換によりリセットさせるようにしたことを特徴とする。この特徴によれば、記録システムにおいて、請求項2と同様の作用効果が得られる。
【0026】
請求項11に記載の記録システムの発明は、請求項9において、前記継続印刷選択手段による印刷中止状態の解除を、インクカートリッジの交換後に所定量の印刷を実行した後でリセットさせるようにしたことを特徴とする。この特徴によれば、記録システムにおいて、請求項3と同様の作用効果が得られる。
【0027】
請求項12に記載の記録システムの発明は、請求項9において、前記継続印刷選択手段により印刷中止状態が解除された状態で、ユーザの操作によるクリーニング指令を受けた場合に、印刷を停止させるようにしたことを特徴とする。この特徴によれば、記録システムにおいて、請求項4と同様の作用効果が得られる。
【0028】
請求項13に記載の記録システムの発明は、請求項9から請求項12のいずれか1項において、印刷中止状態を解除して印刷を継続する場合の注意事項を告知する表示手段を備えたことを特徴とする。この特徴によれば、印刷中止状態を解除して印刷を継続する場合のリスクを告知する表示を行うことによって、ユーザの注意を喚起し、インクカートリッジのインクを完全に使い切ることによる気泡の混入などの不具合を未然に回避できる。
【0029】
請求項14に記載の記録システムの発明は、請求項9から請求項13のいずれか1項において、印刷中止状態が解除されていた事実を告知する表示手段を備えたことを特徴とする。この特徴によれば、印刷中止状態が解除されていた事実を告知する表示を行うことによって、ユーザの注意を喚起し、例えば強力なクリーニングモードの実行を促すことが可能になるため、気泡の混入などの不具合に対して有効に対処できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るインクジェットプリンタ50の概要を示す図面である。ここでは、内部構造を明らかにするため本体カバーをはずした状態を示している。
【0031】
キャリッジ53は、駆動モータ56に接続されたタイミングベルト57により、キャリッジガイド軸55に沿って主走査方向に往復移動しながら、記録ヘッド51より記録媒体Pへインクを吐出して画像形成を行う。キャリッジ53には、複数の異なる色のインクカートリッジ54を装着できるようになっており、ここではブラック(54B)、シアン(54C)、マゼンタ(54M)、イエロー(54Y)の4色のインクカートリッジ54が搭載されている。
【0032】
キャリッジ53のホームポジションに対応する位置には、記録ヘッド51の吐出特性を維持するための吐出特性維持装置40が配設されている。この吐出特性維持装置40は、ワイピング装置10、キャッピング装置20および吸引装置30から構成されている。そして、キャリッジ53がホームポジションに位置している状態のときに、この吐出特性維持装置40によって、記録ヘッド51の吐出特性を維持するキャッピング動作および吸引動作(クリーニング)が行われるようになっている。
【0033】
図2(a)は、ブラックインクカートリッジ54Bの斜視図であり、また、図2(b)はキャリッジ53におけるブラックインクカートリッジ54Bの格納部153Bを示している。なお、シアン、マゼンタおよびイエローの各インクカートリッジ54C、54M、54Y、並びにこれらに対応する格納部についても同様の構成である。
【0034】
ブラックインクカートリッジ54Bの正面下部には、記憶手段としての記憶素子161Bが配備され、インク残量等が記憶できるようになっている。
【0035】
格納部153Bは、ホルダ155により規定される空間であり、ホルダ155の底部にはインク供給針154が突出している。インク供給針154は格納部153Bにブラックインクカートリッジ54Bを装着したときに、ブラックインクカートリッジ54B下部の孔部(図示せず)に挿入され、ブラックインクカートリッジ54Bから記録ヘッド51へインクを導通させるように作用する。
【0036】
また、ホルダ155の内面の下部には、露出した電極157を有するコネクタ156が配備されており、格納部153Bにブラックインクカートリッジ54Bを装着したときに、接続端子162が電極157と接合してブラックインクカートリッジ54Bのステータス情報をインクジェット式記録装置50本体に送出し、あるいはインクジェット式記録装置50からのインク消費カウンタ値等を受容できるように構成されている。
【0037】
図3は、前記した記録装置に搭載された制御回路の構成をブロック図によって示したものである。図3において、符号60はホストコンピュータを示している。このホストコンピュータ60には、プリンタドライバ61が搭載されており、入力装置からの指令によって、このプリンタドライバ61のユーティリティ上で、周知の用紙サイズ、モノクロ/カラー印刷の選択、記録モードの選択、フォント等のデータ、印刷指令等が入力できるようになされているほか、後述するようにインクエンドプロテクトの解除ができるようになっている。
【0038】
また、前記ホストコンピュータ60には、ディスプレイ63が接続されており、入力装置62による入力状況が確認できると共に、例えば装着されている各インクカートリッジ54のインク残量等の情報等も可視的に表示できるように構成されている。
【0039】
印刷制御手段64は、ホストコンビュータ60側から送られる印刷データに基づいてビットマップデータを生成し、このデータに基づいてヘッド駆動手段65により駆動信号を発生させて、記録ヘッド51からインク滴を吐出させることができるように構成されている。前記ヘッド駆動手段65は印刷データに基づくインク滴の吐出の他に、フラッシング制御手段66からの指令を受けて、インク滴を空吐出させるようにも作用する。
【0040】
前記フラッシング制御手段66は、印刷タイマ67の計時により印刷動作が一定時間継続した時点で、フラッシング動作(定期フラッシング)が実行されるように構成されており、この場合、キャリッジ53はフラッシング位置、例えばキャッピング装置20の配置位置に移送される。そして、ノズル開口の目詰まりの防止や目詰まり解消のために、記録ヘッド51の全てのノズル開口から所定数のインク滴が空吐出されるように制御される。
【0041】
クリーニング制御手段68は、例えばホストコンビュータ60からの指令を受け、クリーニング指令検知手段82、印刷制御手段64を介して制御信号を受けた場合、或いは記録装置の操作パネルに配置されたクリーニングスイッチ71が操作された場合に起動されるように構成されている。そして、記録ヘッド51をキャッピング装置20によって封止した状態で、制御信号を出力して吸引装置30(チューブポンプ)を駆動し、これにより記録ヘッド51のノズル開口からインクを吸引排出させるマニュアルクリーニング動作がなされる。また、クリーニング制御手段68は、他に記録装置の動作電源のオン時においてなされる電源オンクリーニング動作、所定時間毎に実行されるタイマークリーニング動作、およびインクカートリッジ54が交換された時においてなされる交換クリーニング動作等も実行されるように機能する。
【0042】
インク消費量演算手段72は、各インクカートリッジ54に貯留されたインクの消費量をそれぞれ演算する機能を有している。このインク消費量演算手段72は印刷動作やフラッシング動作により吐出されたインク滴の数をカウントし、これに係数設定手段73に格納されている1滴当たりのインク量を乗算して消費インク量を算出するように作用する。また、クリーニング動作時においては、ポンプ駆動手段69に吸引指令が出力された段階で、記録ヘッド51から排出されるインク量も演算するように構成されている。このインク消費量演算手段72によって演算したインク消費量に関するカウンタ値は、インク消費量計数手段を構成するインク消費カウンタ74に送られ、このインク消費カウンタ74において、装着されている各インクカートリッジ54のインク残量が管理される。このインク消費カウンタ74は演算制御手段75との間で、双方向にデータの交信ができるように構成されている。そして、演算制御手段75には、インクカートリッジ着脱検出手段76からの制御信号が供給されるように構成されている。
【0043】
前記インクカートリッジ着脱検出手段76は、キャリッジ上に各インクカートリッジ54が装着されているか否かを検出するものであり、例えばインクカートリッジ54の交換に伴い、いずれかのインクカートリッジ54が取り外されたことを感知した場合においては、インクカートリッジ54の交換フラグをセットする動作がなされる。
【0044】
演算制御手段75には、インク消費カウンタ74からのインク消費カウンタ値にかかるデータ、およびインクカートリッジ着脱検出手段76からのデータ(フラグ)等が供給され、インクカートリッジ54の交換に伴い、当該インクカートリッジ54に対応するインク消費カウンタ値をゼロリセットさせると共に、後述するようにインクエンド等の判定動作において所定のカウンタ値を加算させた場合において、インク消費カウンタ74におけるデータを書き換える等の機能も備えている。また、演算制御手段75を介してインク消費カウンタ74からのデータが、検証手段77に供給されるように構成されている。検証手段77には閾値設定手段78からの閾値情報が供給されるように構成されており、検証手段77は閾値設定手段78からの閾値情報と、インク消費カウンタ74からのデータとを比較して、各インクカートリッジ54の状態を表示手段79に表示させるようにも機能する。さらに、インクカートリッジ54B、54C、54M、54Yが格納部153Bに装着された状態において、演算制御手段75は各インクカートリッジ54B、54C、54M、54Yの記憶素子161B、161C、161M、161Yと電気的に接続され、インク残量等のデータを交換できるように構成されている。具体的には、例えばブラックインクカートリッジ54Bの記憶素子161Bからインク消費カウンタ値を取得し、演算制御手段75を介してインク消費カウンタ74に格納する等の処理がなされる。
【0045】
クリーニング指令検知手段82には、プリンタドライバ61のユーティリティ上で入力されたクリーニング指令を受けて、後述するクリーニング操作がなされるように構成されている。またクリーニング指令検知手段82は、例えば記録装置の操作パネルに配置されたクリーニングスイッチ71の操作を受けて、同様に後述するクリーニング操作がなされるように構成されている。
【0046】
前記クリーニング指令検知手段82より、印刷制御手段64に対して制御信号が送出されるように構成されており、クリーニング指令検知手段82は、プリンタドライバ61のユーティリティ上で入力されたクリーニング指令を受けた場合、または記録装置の操作パネルに配置された前記クリーニングスイッチ71の操作を受けた場合において、印刷制御手段64を起動して印字状態を判別するためのチェックパターンを印字させるように構成されている。
【0047】
また、前記クリーニング指令検知手段82より、印刷履歴格納手段80に制御信号が送出できるように構成されており、この印刷履歴格納手段80はヘッドクリーニング動作の終了時点で印刷履歴がゼロリセットされ、また印刷制御手段64からのデータを得て、ヘッドクリーニング動作後に印刷された印刷量を積算計測するようになされている。これにより、クリーニング指令検知手段82においてクリーニング指令を受けた場合には、印刷履歴格納手段80に格納されている前回のクリーニング動作実行後における印刷量が抽出され、当該データが判定手段としてのクリーニングモード選択手段81に供給されるように構成されている。
【0048】
クリーニングモード選択手段81は、前回のクリーニング動作実行後における印刷量、例えば印字ページ数のデータを受けてROMをアクセスし、印刷ページ数のデータに基づいたクリーニングモードを決定する。これは、記録ヘッド51からインクの吸引動作を実行するか否かを決定すると共に、インクの吸引動作を実行する場合においては、予め定められたクリーニングモードに基づく制御信号を、前記クリーニング制御手段68に対して送出する。
【0049】
本発明における継続印刷選択手段としては、ユーザへの告知/選択を可能にする入出力手段と、継続印刷が選択されたことを例えばフラグデータとしてセットする制御手段とによって構成することができる。具体的には、例えば図5に示すように、ホストコンピュータ60のプリンタドライバ61によるユーティリィティー画面上(ディスプレイ63)に「インクエンドプロテクト解除の選択」の項目が表示されるようにしておき、ユーザが入力装置62からインクエンドプロテクトを解除する選択を実行した場合には、プリンタドライバ61を介して演算制御手段75にフラグデータ(インクエンドプロテクト解除フラグ)として供給されるようになされる。なお、図5のユーティリィティー画面では、インクエンドプロテクトの解除を「オフ」に復帰させる指令を実行させることもできるようになっている。
【0050】
なお、ユーザへの告知/選択を可能にする入出力手段としては、図5のようなディスプレイ63上の表示に限るものではなく、例えばインクジェット式記録装置50の外表面の表示ランプを点灯させることによってインクエンドプロテクトを解除する選択が可能であることをユーザに告知し、スイッチを操作することによって選択/非選択を実行するようにしてもよい。
【0051】
また、ユーザが入力装置62からインクエンドプロテクトを解除する選択を行う前に、図6に示すように、出来るだけ早くインクカートリッジ54を交換すべきこと、印刷量が予測できないこと、印刷がかすれたらインクカートリッジ54が空であること等の確認および注意喚起のためのメッセージを自動的に表示するように設定することが好ましい。前記したとおり、インクエンド後のインク残量は把握することが不可能であるため、あくまでもユーザの自己責任による非常時の印刷続行手段であることを告知するとともに、インクカートリッジ54が完全に空になることによる気泡の混入などを避けるためである。
【0052】
<インク残量検出>
図4は、インクジェット式記録装置50で実行されるインク残量検出の処理を示すフローチャートである。本実施形態では、インクジェット式記録装置50は、ホストコンピュータ60からのデータまたはコマンドを受信したか否かを判定しており、ホストコンピュータ60からのデータ等を受信した場合には、図4に示す制御ルーチンに基づいてインク残量の検出が行われる。なお、印刷動作時におけるインク残量の検出方式には、例えば記録ヘッド51が1回の主走査(パス)を終了する毎に、インク残量を検査し、次の主走査の印刷が可能か否かを判定する方式と、印刷済みのページを排紙する毎にインク残量を検出し、次ページの印刷が可能か否かを判定する方式などがあるが、本発明はどのような方式でもよい。また、図4に示す制御ルーチンは、後述するようにインクカートリッジ交換処理の実施時にも実行される。
【0053】
図4のステップS11においては、ブラックインクカートリッジ54Bが装着されているか否か、が判定される。これは、図3に示すインクカートリッジ着脱検出手段76からのフラグデータが利用され、演算制御手段75によって判定される。このステップS11において、ブラックインクカートリッジ54Bが装着されていない(No)と判定された場合には、表示手段79において、インクエンド表示がなされる。
【0054】
ステップS11において、ブラックインクカートリッジ54Bが装着されている(Yes)と判定された場合には、ステップS12に移り、演算制御手段75のインクエンドプロテクト解除フラグが参照される。
【0055】
ステップS12でインクエンドプロテクト解除フラグを参照した後、ステップS13では、他のインクカートリッジ54が交換状態にあるか否かが判定される。
すなわち、このステップS13においては、ブラックインクカートリッジ54B以外のシアン、マゼンタ、イエローの各インクカートリッジ54C、54M、54Yの装着状態が判定される。この判定においても、図3に示すインクカートリッジ着脱検出手段76からのフラグデータが利用される。
【0056】
このステップS13において、シアン、マゼンタ、イエローのどのインクカートリッジ54C、54M、54Yも交換状態ではない(No)と判定されると、ステップS14に移る。ステップS14においては、図3に示す演算制御手段75は、インク消費カウンタ74におけるブラックインクカートリッジ54Bのインク消費カウンタ値(Cb)のデータを取り込んで、検証手段77に送る動作を実行する。そして、検証手段77は閾値設定手段78において設定された閾値と、インク消費カウンタ値(Cb)とを比較する操作を実行する。閾値設定手段78においては、インクの消費が最も進んだインクエンドと見なされる第1の所定値としてのレベルC、第1の所定値に満たないインクニアエンドと見なされる第2の所定値としてのレベルAが設定されている。
【0057】
ステップS14では、ステップS12で参照されたインクエンドプロテクト解除フラグが「オン」(つまり、インクエンドプロテクトが解除状態にある)であるか否かについても加味した判断がなされる。
【0058】
まず、ブラックインクのインク消費カウンタ値がレベルA未満であると検証された場合には、インクエンドプロテクト解除フラグが「オン」であるか「オフ」であるかに関わらず、インクステータスが「0」に設定される。この状態においては、インク残量に余裕があると見なされる。
【0059】
また、ブラックインクのインク消費カウンタ値がレベルA以上であると検証された場合であって、かつ、インクエンドプロテクト解除フラグが「オフ」(つまり、インクエンドプロテクトが解除されていない)である場合は、インクステータスが「1」に設定され、インクニアエンドが表示される。ブラックインクのインク消費カウンタ値がレベルA以上であると検証された場合であっても、インクエンドプロテクト解除フラグが「オン」(つまり、インクエンドプロテクトが解除状態にある)である場合は、インクステータスが「2」に設定され、インクニアエンドが表示される。
【0060】
さらに、ブラックインクのインク消費カウンタ値がレベルC以上であると検証された場合であって、かつ、インクエンドプロテクト解除フラグが「オフ」(つまり、インクエンドプロテクトが解除されていない)である場合は、インクステータスが「3」に設定され、インクエンドが表示され印刷が中止される。ブラックインクのインク消費カウンタ値がレベルC以上であると検証された場合であっても、インクエンドプロテクト解除フラグが「オン」(つまり、インクエンドプロテクトが解除状態にある)である場合は、インクステータスが「4」に設定され、インクエンド表示が表示されるが、インクエンドとはならず、印刷を実行できる。また、後述するコーション表示(図8参照)もなされるように処理される。
【0061】
一方、前記ステップS13において、シアン、マゼンタ、イエローのいずれかのインクカートリッジ54が交換状態である(Yes)と判定されると、ステップS15に移る。このステップS15においては、インク消費カウンタ74に格納されているインク消費カウンタ値に対して、第1カウンタ値である「bb」と、第2カウンタ値である「AA」の和がインクリメントされる。この第1カウンタ値である「bb」の値は、インクカートリッジ54の交換後に実行されるインクの吸引動作に伴うブラックインクの消費量に相当するカウンタ値である。また、第2カウンタ値である「AA」は、記録ヘッドに与えられるビットマップデータにおける平均的な印刷デューティの動作時において、所定量の印刷が可能なインク量に相当する予め定められたカウンタ値に設定されている。
【0062】
ここでは、インク消費カウンタ74に格納されているインク消費カウンタ値に対して、所定のカウンタ値(「bb」+「AA」)をインクリメントすることにより、インクカートリッジ54の交換に伴うインクの吸引動作(交換クリーニング)が実行された後において、さらに予め定められた所定量の印刷を実行することが可能か否かについて判定することができる。つまり、いずれかのインクカートリッジ54のインク消費カウンタ値が所定値に達してインクエンドと判定された場合に、他のインクカートリッジ54のインク消費カウンタ値に対して所定のカウンタ値を加算した上で検証することによって、インクカートリッジ交換時のクリーニングや、交換後の僅かな印刷で再び他のインクカートリッジ54がインクエンドに達する不具合を回避するように作用する。
【0063】
ステップS16においては、インクカートリッジ54のインク消費カウンタ値「Cb」に対して所定のカウンタ値である「bb+AA」をインクリメント(加算)した後の値が、第1の所定値としてのレベルCおよび第2の所定値としてのレベルAと比較される。ここで、加算操作がなされたブラックインクのインク消費カウンタ値が、前記したレベルA未満であると検証された場合には、ステップS12で参照されたインクエンドプロテクト解除フラグが「オン」であるか「オフ」であるかに関わらず、インクステータスが「0」に設定される。この状態においては、インク残量に余裕があると見なされるものであり、加算操作がなされたインク消費カウンタ値から、前記「bb+AA」分をデクリメント(減算)する操作がなされる。この操作は、前記ステップS15の実行によって、インク消費カウンタ74に格納されているインク消費カウンタ値「Cb」がすでにインクリメントされているため、前記「bb+AA」をデクリメントして再設定することで、アルゴリズム上で操作されたカウンタ値を実際のインクの残量を示すカウンタ値に戻す目的で行うものである。これにより、継続して実行されるインクエンドの判定操作の信頼性を確保することができる。
【0064】
一方、ステップS16において、加算操作がなされたインク消費カウンタ値が、レベルA以上であると検証された場合であって、かつ、インクエンドプロテクト解除フラグが「オフ」である場合は、インクステータスが「1」に設定されるとともに、この場合には、表示手段79に対して「インクニアエンド」の表示がなされ、加算操作がなされたインク消費カウンタ値から、前記と同様に「bb+AA」をデクリメントする動作がなされる。
【0065】
また、ステップS16において、加算操作がなされたインク消費カウンタ値が、レベルA以上であると検証された場合であって、かつ、インクエンドプロテクト解除フラグが「オン」である場合は、インクステータスが「2」に設定されるとともに、表示手段79に対して「インクニアエンド」の表示がなされ、加算操作がなされたインク消費カウンタ値から、前記と同様に「bb+AA」をデクリメントする動作がなされる。
【0066】
さらに、前記した第1の所定値であるレベルC以上であると検証された場合であって、かつ、インクエンドプロテクト解除フラグが「オフ」である場合は、インクステータスが「3」に設定され、インクエンドが表示され印刷が中止される。ブラックインクのインク消費カウンタ値がレベルC以上であると検証された場合であっても、インクエンドプロテクト解除フラグが「オン」である場合は、インクステータスが「4」に設定され、インクエンドが表示されるが、インクエンドとはならず、印刷を続行できる。この場合も、加算操作がなされたインク消費カウンタ値から、前記と同様に「bb+AA」をデクリメントする動作がなされる。また、後述するように、コーション表示(図8)もなされるように処理される。
【0067】
ブラックインクカートリッジ54Bについて述べたステップS11以降の判定動作は、シアン、マゼンタ、イエローの各インクカートリッジ54C、54M、54Yに対しても順次循環して実行される。したがって、記録装置に装着されたそれぞれのインクカートリッジ54におけるインク消費の進行状態を、表示手段79の表示によって把握することができる。
【0068】
ステップS14またはステップS16において、全てのインクカートリッジ54におけるインクステータスが「0」、「1」または「2」と判定された場合は、印刷が許可され、印刷制御手段64により生成されたビットマップデータに基づき、ヘッド駆動手段35により駆動信号が発生し、印刷が行われる。一方、ステップS14またはステップS16において、いずれか一つのインクカートリッジ54でもインクステータスが「3」と判定された場合は、インクエンド処理として前記したように表示手段79によって「インクエンド」の表示をなすとともに、印刷エラーとなり、印刷中止状態となる。同時にインクエンドによって印刷ができない旨がホストコンピュータ60に通知される。そして、「インクエンド」の表示がなされた揚合には、ユーザは、これに対応するインクカートリッジ54を交換することが必要であると認識することができる。
【0069】
また、インクエンドになるとインクエンドプロテクトによって印刷が中止されるが、ユーザが引き続き印刷を行いたい場合は、前記した継続印刷選択手段によりインクエンド処理による印刷中止状態を解除して印刷を継続することができるようになされている。そして、インクエンドプロテクトが解除された状態で、再度ホストコンピュータ60を通じて印刷指令を行うことによって、図4に示すインク残量検出の制御ルーチンが実行されることになる。この際、図4のステップS12において参照される、演算制御手段75にセットされたインクエンドプロテクト解除フラグが「オン」と判断されるため、ステップS14およびステップS16では、前記したようにインクステータスがそれぞれ「4」に設定され、インクエンド表示がなされるが、インクエンドプロテクトが解除されているため、印刷制御手段64でビットマップデータが生成され、ヘッド駆動手段65が駆動されて印刷が実行されるようになされる。
【0070】
このとき、例えば図8に示すように、インクエンドプロテクトが解除された事実についてユーザに注意を喚起するとともに、印字のかすれ等が生じる場合には、強力なマニュアルクリーニングを行うように促すメッセージをディスプレイ63に表示するように設定しておくことが好ましい。このような設定は、前記図4のステップS14、ステップS16でインクステータスが「4」と判定された場合に自動的に表示がなされるように、例えば、その信号をホストコンピュータ60のプリンタドライバ61に送出するように設定しておくことによって可能となる。
【0071】
<インクエンドプロテクトの解除状態のリセット>
本発明におけるインクエンドプロテクトの解除状態は、以下に述べるように、例えば、インクカートリッジ交換処理の中で、またはインクカートリッジ54の交換後に所定量の印刷がなされた後にリセットさせるようにすることができる。
【0072】
図7は、インクジェット式記録装置50におけるインクカートリッジ54の交換時の処理を示すフローチャートであり、本発明によるインクエンドプロテクト解除の選択を行った場合に、通常の状態(インクエンドプロテクト解除が「オフ」)に復帰させるための専用の回復シーケンスを含んでいる。
【0073】
一つ以上のインクカートリッジ54が交換されると、図7に示す処理が実行される。まず、ステップS21では、インクカートリッジ着脱検出手段76からのフラグデータを利用して、演算制御手段75によってインクカートリッジ54のステータスチェックが行われる。ステータスチェックの具体的内容としては、各インクカートリッジ54のそれぞれについて、装着の有無、インクカートリッジ54が抜かれたか否か、再装着されたか否か等を確認する。
【0074】
引き続き、ステップS22では、ブラックインク消費カウンタ値Cbの取得が行われる。具体的には、ブラックインクカートリッジ54Bの記憶素子161Bからブラックインク消費カウンタ値Cbを取得し、インク消費カウンタ74に格納する。
【0075】
次に、ブラックインクカートリッジ54BについてステップS23でインク残量の検出が行われる。具体的には、前記した図4に示すルーチンに従い、インクステータスが求められ、インク残量の検出が行われることになる。
【0076】
なお、ブラックインクカートリッジ54Bについて述べたステップS22、ステップS23の処理は、シアン、マゼンタ、イエローの各インクカートリッジ54C、54M、54Yについても順次繰返される。
【0077】
すなわち、ステップS24において、ステップS22と同様にシアンインクカートリッジ54Cの記憶素子161Cからシアンインク消費カウンタ値Ccの取得が行われ、インク消費カウンタ74に格納される。次いで、ステップS25でシアンインクカートリッジ54Cについて図4と同様にして、インク残量の検出が行われる。図7では繰返しの記載を省略しているが、マゼンタ、イエローの各インクカートリッジ54M、54Yについても、順次同様にして破線で囲ったステップS24およびステップS25の処理が行われる。
【0078】
ステップS26では、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの各インクカートリッジ54について、インクエンドであるか否かが判断される。具体的には、図4のフローチャートのステップS11で各色のインクカートリッジ54が装着されていないと判断された場合や、ステップS14またはステップS16でインクステータスが「3」と判定された場合には、ステップS28で「Yes」となりインクエンドが表示される。
【0079】
ステップS26で「No」、すなわち、全てのインクカートリッジ54が装着され、インク残量が十分にあると判定された場合は、ステップS27に移行する。ここではクリーニング制御手段68の交換クリーニング判定表(図示せず)が参照され、インクカートリッジ54のステータスやインク消費カウンタ値により交換クリーニングの種類が決定される。次いで、ステップS28でポンプ駆動手段69に信号が伝達され、例えば吸引装置30としてのチューブポンプが駆動されて交換クリーニングが実行される。
【0080】
次いで、ステップS29においてクリーニング実施に伴って消費されたインク量分を加算したインク消費カウンタ値をインク消費カウンタ74から読み出し、各インクカートリッジ54の記憶手段161B、161C、161M、161Yにそれぞれのインク消費カウンタ値が書き込まれる。
【0081】
引き続き、ステップS30においてインクエンドプロテクト解除が「オン」であるか否か(つまり、インクエンドプロテクトが解除された状態にあるか否か)が判断される。この判断は、インクエンドプロテクト解除の実行時に演算制御手段75に格納された前記フラグデータ(インクエンドプロテクト解除フラグ)を参照することにより行われる。ステップS30が「Yes」の場合、インクエンドプロテクトは解除されたままの状態にあるので、ステップS31に移行してインクエンドプロテクトの解除を「オフ」にリセットする。
【0082】
また、別の実施形態として、インクエンドプロテクトの解除状態は、図9に示すように、インクカートリッジ54の交換後に所定量の印刷がなされた後にリセットされるようにしてもよい。
【0083】
図9は、インクカートリッジ54の交換後の印刷開始の処理を示すフローチャートであり、ユーザがインクカートリッジ交換後に印刷指令をホストコンピュータコンピュータ60に入力すると、まずステップS41においてインクエンドプロテクト解除が「オン」であるか否かが判断される。この判断は、インクエンドプロテクト解除の実行時に演算制御手段75に格納された前記フラグデータ(インクエンドプロテクト解除フラグ)を参照することにより行われる。このステップS41でインクエンドプロテクト解除が「オン」と判断された場合(Yes)には、ステップS46に移行して前のインクカートリッジ交換クリーニング(図7参照)からの印字量が5ページ以上であるか、否かが判断される。そして、ステップS46で印字が5ページ以上と判断された場合(Yes)には、ステップS47に移行してインクエンドプロテクト解除フラグを「オフ」にリセットする。これは、インクエンドプロテクト解除が「オン」であるにもかかわらず、ステップS46で印字ページが5ページを超えている場合には、正常な状態でインクカートリッジ54が交換され、記録ヘッド51が現在も正常な状態に維持されていると考えられるためである。
【0084】
一方、ステップS46が「No」である場合は、インクエンドプロテクト解除フラグはリセットされずに、ステップS42に移行する。
【0085】
ステップS41でインクエンドプロテクト解除が「オフ」であると判断された場合、前記ステップS46で5ページ分の印字量に達しないと判断された場合、あるいはステップS47でインクエンドプロテクト解除フラグがリセットされた場合には、ステップS42に移行し、キャリッジロック解除シーケンスが実行される。これは、印字動作に備えるための処理であり、ここでは詳細は省略する。
【0086】
引き続き、ステップS43では印字開始前クリーニング/印字前フラッシングの判定表が参照される。この処理は、使用条件に応じて自動のクリーニングが必要か否かを判定するために行われる。次いで、ステップS44でクリーニングが不用と判定されると、ステップS45に移行してフラッシング動作が実行された後、印字が実行される。
【0087】
一方、ステップS43で参照された判定表により、続くステップS44でクリーニングが必要(Yes)と判断されると、ステップS48でクリーニングが実行され、ステップS49でCLカウンタがKK=2(後述)にセットされた後、ステップS45でフラッシング動作が実行された後、印字が実行される。なお、ステップS49のCLカウンタのKKは、マニュアルクリーニングの選択時に、クリーニングの実行状況に応じて順次クリーニングモードを切替えるためのカウンタである。
【0088】
なお、インクエンドプロテクトの解除/非解除の選択は、図5に示すようなプリンタドライバ61のユーティリィティー画面上でも行うことが可能であるが、図7のようにインクカートリッジ54の交換に伴って、あるいは、図9のようにインクカートリッジ54の交換後所定量の印刷後に、自動的にインクエンドプロテクトの解除状態がリセットされるようにすることで、ユーザの注意負担を軽減するとともに安全な印刷動作を確保できる。
【0089】
<マニュアルクリーニングとインクエンドプロテクト解除との関係>
次に、本発明インクジェット式記録装置が備えているマニュアルクリーニングの処理とインクエンドプロテクト解除との関係について、図10により説明する。
【0090】
インクジェット式記録装置50は、以下に例示するように、インク吸引量が異なる複数のクリーニングモードCL1〜CL3を備えており、各クリーニングモードごとにインクの吸引量が異なっている。これらは、ユーザがクリーニング操作を選択した場合に実行されるマニュアルクリーニングのクリーニングモードである。CL1は、マニュアルクリーニングの中で最も高い頻度で実行されるものであり、インク吸引量も少ない。このCL1から、インクジェット式記録装置の状況(クリーニングの回数、前回のクリーニングからの印字量など)に応じて順次CL2、CL3に切替えられ、最適な吸引動作が実行されるようになっている。従って、通常CL3は、マニュアルクリーニングが続けて行われた場合にはじめて実行される。つまり、CL3は、記録ヘッド51内に気泡が混入した場合など、CL1、CL2を行っても吐出特性が回復しない場合に、ごく稀に実行されるクリーニングモードであり、最も吸引インク量が多く、吸引速度も大きく設定されている。
【0091】
図10は、ヘッドクリーニング制御の動作シーケンスを示したものである。
クリーニング指令検知手段82は、ユーザの操作によりクリーニング指令が入力されたか否かを監視しており、クリーニング指令が入力されると、まずステップS51においてインクエンドプロテクトの解除が「オン」であるか否かが判断される。この判断は、インクエンドプロテクト解除の実行時に演算制御手段75に格納された前記フラグデータ(インクエンドプロテクト解除フラグ)を参照することにより行われる。ここで、Yesの場合、すなわちインクエンドプロテクト解除が「オン」の状態である場合には、ステップS52に移行して、印刷停止の処理がなされる。これまで述べてきたインクエンドプロテクトの解除は、例外的にインクエンド後に少量の印刷を可能にするものである。しかし、クリーニング動作におけるインクの吸引量は、通常の印字動作に比べて多いため、インクエンドプロテクト解除の状態でクリーニングが実行されると、インクカートリッジ54内が完全に空になってしまうおそれがある。また、インクエンド後の印刷中にユーザがマニュアルクリーニングを選択するということは、インクカートリッジ54内のインクが現実に空になりかけている可能性が高い。インクカートリッジ54内のインクが空になると記録ヘッド51内に空気が浸入して、その後の印刷に支障をきたす可能性が大きいため、マニュアルクリーニング処理のステップS51でインクエンドプロテクトが解除されているか否かを判断し、解除されている場合(Yes)には、印刷を停止させ、ステップS52でインクエンドとして処理するようにしている。
【0092】
一方、ステップS51が「No」の場合には、クリーニングを実行しても差し支えないと考えられるので、ステップS53において前回のクリーニング動作実行後における印字履歴を参照し、前回のクリーニング動作実行後に5ページを超える印字をしたか否かを判定する。これは、前記した印刷履歴格納手段80に格納されている印刷ページ数のデータを参照することによって判定される。そして、ステップS53において、前回のクリーニング動作実行後において印字が5ページ以下でない(No)と判定されると、ステップS54に移行し、CLカウンタをKK=2に定義した後、CL1パラメータがクリーニングモード選択手段81にセットされる(ステップS55)。
【0093】
続いて、ステップS56に移行してCL1のクリーニング動作が実行される。このCL1は、最もインク吸引量の少ないクリーニングモードである。そして、ステップS56でCL1のクリーニングが実行された後、ステップS57においてインクカートリッジ54の記憶手段161B、161C、161M、161Yにクリーニングによって消費した量を加えたインク消費カウンタ値が書き込まれる。
【0094】
一方、ステップS53において、前回のクリーニング動作実行後において印字が5ページ以下である(YES)と判定される場合、再びユーザによりクリーニング指令が入力されたということは、前回のクリーニング動作を実行したにもかかわらず、印字状態が回復していないことを意味するため、以下のように前回よりも強力なクリーニング動作を実行させるように設定される。
すなわち、ステップS58において前回のクリーニングがインクカートリッジ交換クリーニングであったか否かが判断される。このステップS58が「No」、すなわち前回のクリーニングがインクカートリッジ交換クリーニングでないと判断される場合は、ステップS59に移行してCLカウンタの検出が行われる。ここで、CLカウンタのKKは、クリーニング選択動作においてクリーニングモードの選択順を次のとおりに実行させるカウンタである。つまり、KKの値が"1"の場合には、KK=2に定義し直した後、CL1パラメータがセットされ、CL1が実行される。次回のクリーニング動作に入る場合にはKK=2と定義されているので、CLカウンタをKK=3に定義し直した後、CL2パラメータがセットされ、CL2が実行される。同様に次にクリーニング動作に入る場合には、KK=3と定義されているので、KK=1に定義し直した後、CL3パラメータがセットされ、CL3が実行される。このように、CL1→CL2→CL3と進むにしたがってインクの吸引量が大きくなり、より強力なクリーニング動作が実行されることになる。換言すればクリーニング動作が続けて実行されるということは、印字状態がなかなか正常に復帰しないということであり、より強力なクリーニング動作にシフトさせることが必要であるため、前記したように制御されている。
【0095】
図10のシーケンスでは、ステップS59において、CLカウンタを参照し、KK=1である場合は、ステップS54においてCLカウンタをKK=2に定義し直した後、ステップS55でCL1パラメータをセットする。そして、ステップS56でCL1のクリーニングが実行された後、ステップS57においてインクカートリッジ54の記憶手段161B、161C、161M、161Yにクリーニングによって消費した量を加えたインク消費カウンタ値が書き込まれる。
【0096】
また、ステップS59において、CLカウンタのKKが、KK=2である場合は、ステップS60においてCLカウンタをKK=3に定義し直した後、ステップS61でCL2パラメータをセットする。以降は、CL1の場合と同様にしてCL2のクリーニング動作が実行される。
【0097】
さらに、ステップS59において、CLカウンタのKKが、KK=3である場合は、S62に移行し、CLカウンタをKK=1に定義し直した後、ステップS63でCL3パラメータをセットする。以降は、CL1の場合と同様にしてCL3のクリーニング動作が実行される。
【0098】
一方、ステップS58において、「Yes」、すなわち前クリーニングがインクカートリッジ交換クリーニングである場合には、前回のクリーニングからの印字量が少なく、かつ前回のクリーニングがインクカートリッジ交換クリーニングであったことから、気泡の混入などの不具合が発生している可能性が高い。しかも、継続印刷選択手段を備えている本発明のインクジェット式記録装置50では、インクエンドプロテクト解除が実行されていた状態でインクカートリッジ54が空になった可能性が高い。すなわち、インクカートリッジ54の交換時には交換クリーニング(図7参照)が自動的に実行されるが、インクカートリッジ54の交換後の所定印字量に達しないうちに、ユーザがマニュアルクリーニングを選択するということは、インクエンドプロテクト解除による印刷の継続でインクカートリッジ54が空になった可能性が高く、気泡等が混入していることが強く懸念される。従って、この場合は、CLカウンタを参照せずに、直接ステップS62に移行して、前記と同様にCLカウンタをKK=1に定義し直した後、ステップS63でCL3パラメータをセットし、強力なCL3のクリーニングが実行される。
【0099】
本発明によれば、インクエンドと判定された場合の印刷中止状態を解除して印刷を可能にする継続印刷選択手段を備えたことにより、インクエンド後も印刷を続行するという選択が可能になる。したがって、インクエンド後も比較的多量のインクが残存している場合や、インクカートリッジの予備がない場合でも、ユーザの選択により多少の印刷が可能になり、使用状態に応じてインクを無駄なく最後まで利用することが可能になるとともに、インクエンドプロテクトによる印刷中止状態に対するユーザの不満を解消できる。
【図面の簡単な説明】
【0100】
【図1】本発明の一実施形態に係るインクジェット式記録装置の基本構成を示した斜視図である。
【図2】インクカートリッジとその格納部の説明に供する図面であり、(a)はインクカートリッジの斜視図、(b)は格納部の斜視図である。
【図3】図1に示すインクジェット式記録装置に搭載された制御回路の構成を示したブロック図である。
【図4】各インクカートリッジにおけるインク残量検出の制御ルーチンを示すフローチャートである。
【図5】インクエンドプロテクト解除の選択を表示する画面の説明に供する図面である。
【図6】インクエンドプロテクト解除の選択時に表示されるユーザへの注意喚起画面の説明に供する図面である。
【図7】インクカートリッジ交換時の制御ルーチンを示すフローチャートである。
【図8】インクエンドプロテクト解除により表示されるユーザへの注意喚起画面の説明に供する図面である。
【図9】インクカートリッジ交換後の印刷処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図10】マニュアルクリーニング処理ルーチンを示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0101】
10 ワイピング装置、20 キャッピング装置、21 キャップ部材、
30 吸引装置、40 吐出特性維持装置、50 インクジェット式記録装置、
51 記録ヘッド、52 ノズル形成面、53 キャリッジ、
54 インクカートリッジ、55 キャリッジガイド軸、56 駆動モータ、
57 タイミングベルト、58 プラテン、60 ホストコンピュータ、
61 プリンタドライバ、62 入力装置、63 ディスプレイ、64 印刷制御手段、
65 ヘッド駆動手段、66 フラッシング制御手段、67 印刷タイマ、
68 クリーニング制御手段、69 ポンプ駆動手段、70 吸引タイマ、
71 クリーニングスイッチ、72 インク消費量演算手段、73 計数設定手段、
74 インク消費カウンタ、75 演算制御手段、
76 インクカートリッジ着脱検出手段、77 検証手段、78 閾値選定手段、
79 表示手段、80 印刷履歴格納手段、81 クリーニングモード選択手段、
82 クリーニング指令検知手段、153B 格納部、154 インク供給針、
155 ホルダ、156 コネクタ、157 電極、
161B、161C、161M、161Y 記憶素子、162 接続端子




 

 


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