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発明の名称 ロール紙プリンタ
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−76280(P2007−76280A)
公開日 平成19年3月29日(2007.3.29)
出願番号 特願2005−269734(P2005−269734)
出願日 平成17年9月16日(2005.9.16)
代理人 【識別番号】100095728
【弁理士】
【氏名又は名称】上柳 雅誉
発明者 前川 博宜
要約 課題
ロール紙の交換作業およびセット作業を簡単に行うことができるように改良を図ったロール紙収納部を備えたロール紙プリンタを提案すること。

解決手段
ロール紙プリンタ1のロール紙収納部9は、ロール紙10を転動可能な状態で収納しているロール紙ホルダ12を備え、開閉蓋ユニット3を開けると、ロール紙送り出し機構によってロール紙ホルダ12が前傾して、ロール紙10が前方に送り出される。開閉蓋ユニット3に取り付けた前板14には回転自在の状態で保持ローラ25が取り付けてあり、前方に送り出されたロール紙10は保持ローラ25に当接した状態になり、ロール紙10から記録紙10aを引き出す際に、ロール紙10が前方に転がり落ちることなく、定位置で転動する。ロール紙の交換、セット作業が簡単になる。
特許請求の範囲
【請求項1】
ロール紙が転動可能な状態で収納されるロール紙収納部と、
下端部を中心として前記ロール紙収納部を封鎖している閉位置および、当該ロール紙収納部の外側に所定角度だけ開いた開位置の間で開閉可能な開閉蓋ユニットと、
前記開閉蓋ユニットが開位置の状態において、前記ロール紙収納部内から転がり出ようとするロール紙を定位置で転動可能な状態に保持するために、前記開閉蓋ユニットの内側面に回転自在の状態で取り付けられている保持ローラとを有しているロール紙プリンタ。
【請求項2】
請求項1において、
前記保持ローラは、前記開閉蓋ユニットが前記閉位置の状態では、前記ロール紙収納部に収納されているロール紙を転動可能な状態で支持するガイドローラとして機能することを特徴とするロール紙プリンタ。
【請求項3】
請求項1または2において、
前記開閉蓋ユニットの開き動作に連動して、当該開閉蓋ユニットに向けて前記ロール紙収納部に収納されているロール紙を送り出すロール紙送り出し機構を有し、
前記保持ローラは、前記ロール紙送り出し機構によって送り出されたロール紙が当接可能な位置に配置されていることを特徴とするロール紙プリンタ。
【請求項4】
請求項3において、
前記ロール紙送り出し機構は、前記ロール紙収納部におけるロール紙が転動可能な状態で載っている底板を前記開閉蓋ユニットの開き動作に連動して、スライドあるいは傾斜させる機構であることを特徴とするロール紙プリンタ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ロール紙の交換およびセット作業を効率良く行うことができるように改良が施されたロール紙収納部を備えたロール紙プリンタに関するものである。
【0002】
芯管にテープ状の記録紙がロール状に巻き付けられた構成のロール紙に印刷を行うロール紙プリンタとしては、特許文献1に開示のものが知られている。この文献に開示されているプリンタでは、プリンタ本体の上面に開閉自在に蓋体が取り付けられており、また、プリンタ本体側にプラテンローラが取り付けられ、蓋体の側にプリントヘッドが取り付けられている。蓋体を開けると、用紙収容部の上側が開放状態になり、上側からロール紙の交換作業を簡単に行うことができる。また、プリントヘッドとプラテンローラが離れるので、これらの間に用紙をセットする作業も簡単に行うことができる。
【特許文献1】特開2000−289272号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
このようなロール紙プリンタにおいて、ロール紙の交換が必要になった状態では、ロール紙収納部の底に、殆ど芯管のみとなったロール紙が奥側に残った状態になる。ロール紙収納部を封鎖している開閉蓋ユニットを広く開けることができれば、操作者は手をロール紙収納部に入れて取り出すことが容易である。しかし、開閉蓋ユニットを広く開けることができない場合には、底に残っている小径のロール紙を取り出すことが簡単にできない。例えば、設置場所の高さ寸法を十分に確保できない場合には、開閉蓋ユニットを広く開けることができず、ロール紙収納部の底に残っているロール紙を取り出すことが簡単にできない。
【0004】
特に、ロール紙プリンタの高さ寸法を低減するために、プリンタ本体の前面に開閉蓋ユニットを取り付け、これを前方に開けてロール紙の交換を前方から行う場合には、ロール紙の取り出し作業が困難になる。すなわち、この場合には、前方から手を入れてロール紙収納部の底に残っているロール紙を取り出す必要がある。このようなプリンタでは、高さ寸法を低減するために、ロール紙収納部の開口高も必然的に小さくなっているので、狭い開口部を通して残り少なくなった小径のロール紙を取り出す必要があるからである。
【0005】
また、プリンタの前面あるいは背面からロール紙の交換を行う場合には、ロール紙収納部を開けた状態においては、開閉蓋ユニットがほぼ水平に倒れている。したがって、ロール紙収納部に入れたロール紙から、そこに巻き付けられているテープ状の記録紙の端を引き出して、印字ヘッドとプラテンの間などに通すセット作業においては、ロール紙が引張られて、ロール紙収納部の底面から開閉ユニットの内側面を経由して外部に転がり出てしまう可能性がある。このため、ロール紙を押さえながら記録紙をそこから引き出す必要があり、ロール紙のセット作業を簡単に行うことができない場合がある。
【0006】
本発明の課題は、このような点に鑑みて、ロール紙の交換作業およびセット作業を簡単に行うことができるように改良を図ったロール紙収納部を備えたロール紙プリンタを提案することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するために、本発明のロール紙プリンタは、
ロール紙が転動可能な状態で収納されるロール紙収納部と、
下端部を中心として前記ロール紙収納部を封鎖している閉位置および、当該ロール紙収納部の外側に所定角度だけ開いた開位置の間で開閉可能な開閉蓋ユニットと、
前記開閉蓋ユニットが開位置の状態において、前記ロール紙収納部内から転がり出ようとするロール紙を定位置で転動可能な状態に保持するために、前記開閉蓋ユニットの内側面に回転自在の状態で取り付けられている保持ローラとを有していることを特徴としている。
【0008】
開閉蓋ユニットを開けてロール紙を交換し、ロール紙収納部に入れた新たなロール紙からテープ状の記録紙を引き出す際に、ロール紙が全体として引き出されてロール紙収納部から転がり出ることがある。ロール紙はロール紙収納部の底面から開閉蓋ユニットの内側面に転がり出るが、この内側面には保持ローラが取り付けられており、ロール紙が外部に転がり出ることが当該保持ローラによって阻止される。
【0009】
また、保持ローラは回転自在であるので、ロール紙から記録紙を引き出すと、ロール紙は当該保持ローラに当接した状態で、換言すると、定まった位置において転動する。したがって、必要長さ分の記録紙を引き出して、それを所定の経路に沿うようにセットする際に、ロール紙が外部に転がり出ることが無い。ロール紙をこのようにセットした後に、開閉蓋ユニットを閉じると、開閉蓋ユニットに押されてロール紙はロール紙収納部に収納された状態になる。
【0010】
ここで、本発明において、前記保持ローラは、前記開閉蓋ユニットが前記閉位置の状態では、前記ロール紙収納部に収納されているロール紙を転動可能な状態で支持するローラガイドとして機能することを特徴としている。回転自在な支持ローラによって支持されているので、ロール紙に巻き付けられている記録紙を引き出す際の抵抗力を小さくすることができ、記録紙の搬送および印字動作を円滑に行うことができる。
【0011】
また、本発明では、前記開閉蓋ユニットの開き動作に連動して、当該開閉蓋ユニットに向けて前記ロール紙収納部に収納されているロール紙を送り出すロール紙送り出し機構を有し、前記保持ローラは、前記ロール紙送り出し機構によって送り出されたロール紙が当接可能な位置に配置されていることを特徴としている。
【0012】
前記ロール紙送り出し機構としては、前記ロール紙収納部におけるロール紙が転動可能な状態で載っている底板を前記開閉蓋ユニットの開き動作に連動して、スライドあるいは傾斜させる機構を採用することができる。
【0013】
開閉蓋ユニットを開けると、ロール紙送り出し機構によって、ロール紙収納部からロール紙が送り出される。例えば、ロール紙収納部におけるロール紙が載っている底板がスライドあるいは傾斜し、ロール紙が開閉蓋ユニットの側に送り出される。開けた開閉蓋ユニットの側にロール紙が送り出されるので、ロール紙収納部の奥まで手を入れて殆ど芯管のみとなった小径のロール紙を取り出す必要がない。よって、ロール紙の取り出しが極めて容易になる。
【0014】
また、開閉蓋ユニットの側に送り出されたロール紙は、当該開閉蓋ユニットの内側面に配置されている保持ローラに当接した状態で留まる。この状態でロール紙に巻き付けられている記録紙を引き出すと、ロール紙は定まった位置で転動し、外部に転がり出てしまうことがない。よって、記録紙を引き出して所定の経路に沿ってセットする作業も簡単に行うことができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明のロール紙プリンタでは、ロール紙収納部を開閉するための開閉蓋ユニットの内側面に回転自在の状態で保持ローラを取り付け、開閉蓋ユニットを開けた状態において、当該保持ローラによってロール紙がロール紙収納部から転がり出ないようにしている。したがって、開閉蓋ユニットを開けた状態で、ロール紙から、そこに巻き付けられている記録紙を引き出して所定の経路に沿ってセットする際に、ロール紙が外部に転がり出ることを防止できる。また、ロール紙は保持ローラによって転動可能な状態で定まった位置に保持されるので、記録紙の引き出し操作も円滑に行うことができる。
【0016】
特に、ロール紙の交換作業を簡単に行うことができるように、ロール紙送り出し機構によってロール紙を送り出した場合には、ロール紙が外部に転がり出やすい。本発明では、送り出されたロール紙を保持ローラに当接させ、その位置で転動させるようにしている。したがって、開閉蓋ユニットを開けた際にロール紙が送り出された場合においても、ロール紙が外側に転がり出てしまうことを確実に防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下に、図面を参照して、本発明を適用したロール紙プリンタの実施の形態を説明する。
【0018】
図1は本発明を適用したロール紙プリンタの外観斜視図であり、図2はその開閉蓋ユニットを開けた状態を示す外観斜視図である。
【0019】
本実施の形態に係るロール紙プリンタ1は、プリンタ本体2と、その前面に取り付けた開閉蓋ユニット3を有しており、プリンタ本体2の前面の端には操作パネルユニット4が取り付けられている。プリンタ前面における開閉蓋ユニット3の上端部分には、プリンタ幅方向に延びる記録紙排出口5が形成されている。
【0020】
プリンタ本体2は、前面および底面が開口した前後に長いボックス形状の本体ケース6によって覆われている。開閉蓋ユニット3の前面には、プリンタ前面を規定している開閉蓋ケース7が取り付けられている。開閉蓋ユニット3は、操作パネルユニット4に配置されている操作レバー8を操作すると、不図示の蓋ロックが解除されて下端部を中心として図1に示す閉位置3Aから、図2に示すように前方に倒れた開位置3Bまで開くようになっている。開閉蓋ユニット3が開くと、内部に形成されているロール紙収納部9の前面側が開放状態となり、ロール紙10の交換作業などを行うことができる。操作パネルユニット4の前面には、LEDなどからなる状態表示ランプ群4a、フィードボタン4b、電源スイッチ4cが配置されている。
【0021】
図3はロール紙プリンタ1の内部を示す概略構成図であり、図4は開閉蓋ユニット3を開けた状態を示す概略構成図である。ロール紙プリンタ1の内部に形成されているロール紙収納部9は、その底面および背面を規定しているロール紙10を転動可能な状態で収容するロール紙ホルダ12と、その天面を規定している天板13、および、その前面を規定している前板14によって囲まれている。ロール紙収納部9に収納されたロール紙10から繰り出されるテープ状の記録紙10aは、プラテンローラ15と、サーマルヘッド16の間の印刷位置を通過して前方に引き出されて、その前方に位置している記録紙排出口5から前方に排出される。記録紙排出口5の手前には鋏式の記録紙切断装置20が配置されている。
【0022】
記録紙切断装置20は、プリンタ本体2の側に搭載されている固定刃21と、開閉蓋ユニット3の側に搭載されている可動刃22および可動刃駆動機構23とを有している。固定刃21は刃先21aが前方を向く略水平な姿勢で、プリンタ幅方向に配列されている。可動刃22は、固定刃21の刃先21aのほぼ真下の位置において、刃先22aが上を向く略垂直な姿勢で、プリンタ幅方向に配列されている。これらの刃先21a、22aの間(記録紙切断位置)を通って記録紙10aが排出された状態において、下側の可動刃22を上方に旋回させることにより、両刃先21a、22aによって挟まれた記録紙10aの部位がプリンタ幅方向に切断される。
【0023】
開閉蓋ユニット3には、ロール紙収納部9の前板14と、プラテンローラ15と、記録紙切断装置20の可動刃22が搭載されている。開閉蓋ユニット3を開くと、図4に示すように、ロール紙収納部9が開放状態となると共に、ロール紙収納部9から印刷位置および切断位置を経由して記録紙排出口5に到る記録紙搬送路が開放状態になる。したがって、ロール紙収納部9に収納されたロール紙10から記録紙10aを引き出した状態で開閉蓋ユニット3を閉じると、かかる記録紙搬送路に沿って記録紙10aがセットされた状態を自動的に形成できる。
【0024】
ここで、本例では、開閉蓋ユニット3を開けると、それに連動して、ロール紙収納部9のロール紙ホルダ12が前方に傾斜させてロール紙10を前方に送り出すロール紙送り出し機構が組み込まれており、また、送り出されたロール紙10が外側に転がり出ないように保持するための保持ローラ25を備えている。ロール紙送り出し機構の詳細については後述する(図5〜7参照)。
【0025】
開閉蓋ユニット3を全開(開位置3B)にすると、ロール紙送り出し機構によって、ロール紙ホルダ12が図3に示す収納姿勢12Aから、図4に示すように、その前端部の支軸61を中心として前傾した送り出し姿勢12Bになる。ロール紙ホルダ12は、収納姿勢時において僅かに前方に傾斜している底板部分12a、この後端から上方に湾曲して延びている背板部分12bと、これらの底板部分12aおよび背板部分12bのプリンタ幅方向の両端に架け渡されている左右の側板部分12c、12dとを備えている。開閉蓋ユニット3を開けると、底板部分12aの傾斜が大きくなり、当該底板部分12aに乗っているロール紙10が当該底板部分12aに沿って前方に転がり出てくる。
【0026】
本例の開閉蓋ユニット3においては、そこに取り付けられている前板14における上下方向の途中位置に、プリンタ幅方向に延びる保持ローラ25が回転自在の状態で取り付けられている。この保持ローラ25の外周面部分は前板14の表面(開閉蓋ユニットの内側面)よりも突出している。開閉蓋ユニット3が開いている状態では、図4に示すように、底板部分12aの前方に、前板14が前方が上になるように傾斜している。したがって、前方に送り出されたロール紙10は、底板部分12aから前板14に向けて転がり出る。しかるに、前板14の表面からは保持ローラ25の外周面部分が突出しているので、ロール紙10は図4に示すように、保持ローラ25に当たった状態で止まる。
【0027】
この状態において、図4において矢印で示すように、ロール紙10から、そこに巻き付けられている記録紙10aを引き出すと、ロール紙10は前方に転がり出ようとする。しかしながら、ロール紙10は回転自在の保持ローラ25によって前方への移動が阻止されている。よって、ロール紙10は当該保持ローラ25に当接した位置に止まり、記録紙10aが引き出されると、その位置において転動する。保持ローラ25が無い場合には、記録紙10aに作用する引き出し力によって、ロール紙10は前板14の表面に沿って前方に転がり出て、開閉蓋ユニット3から外側に転がり出るおそれがある。そのために、ロール紙10を押えながら記録紙10aを引き出してセットする操作が必要となり、作業性が悪い。本例ではこのような弊害を解消できる。
【0028】
また、開閉蓋ユニット3を閉じた状態においては、底板部分12が僅かに前傾しているので、収納されているロール紙10の前側の外周面部分が保持ローラ25に当接した状態になる。したがって、ロール紙10は、底板部分12aと保持ローラ25によって支持された状態となり、記録紙10aを引き出す際の抵抗が低減され、記録紙10aを引き出す動作が円滑に行われる。このように、保持ローラ25は、ロール紙収納状態では、ロール紙10のローラガイドとして機能する。
【0029】
次に、図5は本体ケース6および開閉蓋ケース7を取り外した状態でのロール紙プリンタの機構部(プリンタ本体2および開閉蓋ユニット3)を示す側面図である。図6(a)および(b)は、さらに、内部構造を示すために想像線で示すように一方の側板を省略した状態の斜視図および側面図である。図7(a)および(b)は、図6と同様な状態において開閉蓋ユニットを開けた場合を示す斜視図および側面図である。
【0030】
これらの図を参照して説明すると、プリンタ本体2は、ベース板31と、このベース板30から垂直に起立している左右の側板32、33と、これら左右の側板32、33の後側の部位の間にプリンタ幅方向に架け渡された背面板30とを備えている。側板32、33の上端の間には、ヘッド取付板34がプリンタ幅方向に水平に架け渡されており、このヘッド取付板34の下面に、ヘッド面16aが下向きのほぼ水平姿勢でサーマルヘッド16が取り付けられている(図3、4参照)。ヘッド取付板34の後側の部位の下側には、ロール紙収納部9の天板13が配置されている。また、ロール紙収納部9の底板12はベース板31の上面に配置されている。
【0031】
ヘッド取付板34の上側には固定刃取付板35がプリンタ幅方向に水平に配置されており、この固定刃取付板35の前端部下側に記録紙切断装置20の固定刃21が前向きでほぼ水平に取り付けられている。固定刃取付板35は、側板32、33の外側に配置されている左右の旋回板36、37(図においては旋回板37のみを示す。)の上端の間に架け渡されている。旋回板36、37は、それらの下端部36a、37a(図においては下端部37aのみを示す。)を中心としてプリンタ前後方向に僅かに旋回可能である。記録紙切断装置20による記録紙10aの切断時には、可動刃22が下側から上方に旋回して固定刃21を後方に押し込みながら双方の刃先21a、22aが点接触状態で交差して、記録紙10aが切断される。切断時において固定刃21を僅かに後退させるために、旋回板36、37によって固定刃21が支持されている。
【0032】
一方、開閉蓋ユニット3は、プリンタ本体2の側板32、33の下端部に取り付けられている支軸41、42を中心としてプリンタ前方に所定角度だけ開くようになっている。開閉蓋ユニット3は、前板部分43と、この両側から後方に直角に折れ曲がっている細幅の側板部分44、45とを備えている。前板部分43の前面には、記録紙切断装置20の可動刃22および可動刃駆動機構23が取り付けられており、これらの部分が保護板24によって覆われている。保護板24の前側は開閉蓋ケース7によって覆われている(図3、4参照)。また、側板部分44、45にはプラテンローラ15が回転自在の状態で架け渡されている。プラテンローラ15の下側には、前板部分43の背面に取り付けたロール紙収納部9の前板14が配置されている。
【0033】
次に、ロール紙収納部9のロール紙ホルダ12を開閉蓋ユニット3に連動して前傾させてロール紙10を送り出すロール紙送り出し機構を説明する。
【0034】
ロール紙ホルダ12は、その前端側の部位が支軸61を中心としてプリンタ前後方向に回転自在の状態でベース板31に載っている。また、ロール紙ホルダ12の両側の側板部分12b、12cにおける後側の部位にはスライドピン64、65(図においてはスライドピン65のみを示す。)が側方に突出した状態で取り付けられている。
【0035】
これらのスライドピン64、65と、背面板30の下端側の部位との間には、それぞれ、引張りコイルばね66、67(図においては引張りコイルばね67のみを示す。)が引張り状態で架け渡されている。開閉蓋ユニット3が閉状態のとき、これらの左右のコイルばね66、67によって、ロール紙ホルダ12はその裏面がベース板31に当接したほぼ水平な収納姿勢12A(図3、図6(a)参照)に保持されている。
【0036】
これらのスライドピン64、65と、開閉蓋ユニット3の左右の側板部分44、45の上下方向の中程の部位に取り付けた支持ピン68、69との間には、それぞれ、同一形状をした板状のリンクレバー71、72が架け渡されている。リンクレバー71、72の前端部71a、72aは、それぞれ、支持ピン68、69に対してプリンタ上下方向に回転自在の状態で取り付けられている。リンクレバー71、72の後端部分にはプリンタ前後方向に長い直線状のスライド穴71b、72bが形成されており、これらに、スライドピン64、65がスライド可能な状態で差し通されている。また、これらのスライドピン64、65は、図5に示すように、左右の側板32、33に形成されている円弧状のガイド穴73、74(図においてはガイド穴74のみを示す。)に差し通されている。ガイド穴73、74は、支軸61を中心とする円弧であり、底板12が支軸61を中心として旋回すると、スライドピン64、65は、これらのガイド穴73、74に沿って移動する。
【0037】
次に、ロール紙送り出し機構の動作を説明する。開閉蓋ユニット3が閉じている場合には、図3、図6に示すように、ロール紙ホルダ12の左右のスライドピン64、65は左右のリンクレバー71、72のスライド穴71b、72bの前端に位置している。また、スライドピン64、65は、図5に示すように、円弧状のガイド穴73、74における下側の端に位置している。
【0038】
開閉蓋ユニット3を開けると、開閉蓋ユニット3の左右の側板部分44、45に前端部が連結されている左右のリンクレバー71、72も前方に移動する。ロール紙収納部9の底板12に取り付けた左右のスライドピン64、65は、リンクレバー71、72のスライド穴71b、72bの前端に位置している。リンクレバー71、72が所定量だけ前方に移動して、それらのスライド穴71b、72bの後端がスライドピン64、65に当たるまでは、ロール紙ホルダ12は移動しない。
【0039】
スライドピン64、65がスライド穴71b、72bの後端に当たった後は、開閉蓋ユニット3の開き動作に連動して、左右のリンクレバー71、72によってスライドピン64、65が前方に引かれる。これらのスライドピン64、65が取り付けられているロール紙ホルダ12は、その前端の支軸61を中心として旋回可能であるので、開閉蓋ユニット3の開き動作に連動して、支軸61を中心として、前方に旋回する。
【0040】
図3、図7に示すように、開閉蓋ユニット3が開位置3Bに到る全開状態では、ロール紙ホルダ12が所定角度だけ傾斜した送り出し姿勢12Bとなる。このように、ロール紙収納部9のロール紙ホルダ12は開閉蓋ユニット3の開き動作に連動して元のほぼ水平な収納姿勢12Aから前傾した送り出し姿勢12Bに切り換わる。ロール紙ホルダ12の底板部分12aにロール紙10が載っていると、ロール紙10は自重によって前傾姿勢の底板部分12aを転動して、前方に送り出される。例えば、図7に想像線で示すように残り少なくなったロール紙10Aは矢印で示すように前方に送り出される。この結果、前側から簡単にロール紙10Aを取り出すことができる。
【0041】
また、開閉蓋ユニット3は、ロール紙ホルダ12が旋回を開始した後は、左右のリンクレバー71、72を介して、左右の引張りコイルばね66、67によって後方に引張られた状態になる。したがって、引張りコイルばね66、67の引張り力によって開閉蓋ユニット3が勢い良く開いてしまうことが防止され、プリンタ設置面などに開閉蓋ユニット3が勢い良く衝突して破損してしまうなどの弊害を回避できる。
【0042】
次に、開閉蓋ユニット3を閉じると、これに連動して、左右のリンクレバー71、72も後方に移動する。よって、ロール紙ホルダ12の左右のスライドピン64、65に作用していた前方への引張り力が解除され、コイルばね66、67のばね力によって、底板12は元のほぼ水平な姿勢12Aに戻る。この結果、ロール紙ホルダ12に載っているロール紙10は予め定められた所定の位置に収納された状態になる。
【0043】
なお、本例では、リンクレバー71、72によってロール紙送り出し機構を形成している。ロール紙送り出し機構としては、別の構成を採用することも可能である。例えば、開閉蓋ユニット3の開閉に連動して、ロール紙収納部9のロール紙ホルダ12を前後にスライドさせるようにしたロール紙送り機構を採用することもできる。または、ロール紙ホルダは固定状態としておき、別の部材を開閉蓋ユニット3に連動させて前後に移動させる機構でもよい。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明を適用したロール紙プリンタの外観斜視図である。
【図2】ロール紙プリンタの開閉蓋を開けた状態での外観斜視図である。
【図3】ロール紙プリンタの内部構造を示す概略構成図である。
【図4】開閉蓋ユニットの開状態のロール紙プリンタの内部構造を示す概略構成図である。
【図5】ロール紙プリンタの本体ケースおよび開閉蓋を取り外した状態のロール紙プリンタの側面図である。
【図6】内部構造を示すために図5における一方の側板を省略した状態のロール紙プリンタの斜視図および側面図である。
【図7】開閉蓋ユニットを開けた状態の斜視図および側面図である。
【符号の説明】
【0045】
1 ロール紙プリンタ、2 プリンタ本体、3 開閉蓋ユニット、3A 閉位置、3B 開位置、5 記録紙排出口、6 本体ケース、7 開閉蓋ケース、9 ロール紙収納部、10,10A ロール紙、12 ロール紙ホルダ、12a 底板部分、12b 背板部分、12c,12d 側板部分、12A 収納姿勢、12B 送り出し姿勢、13 天板、14 前板、15 プラテンローラ、16 サーマルヘッド、25 保持ローラ、61 支軸、62,63 側板部分、64,65 スライドピン、66,67 引張りコイルばね、68,69 支持ピン、71,72 リンクレバー、71b,72b スライド穴、73,74 ガイド穴




 

 


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