米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 繊維;紙;印刷 -> セイコーエプソン株式会社

発明の名称 印刷方法、印刷装置、印刷プログラム、コンピュータ読み取り可能な記録媒体、印刷装置制御プログラム、印刷装置制御方法、印刷用データ生成装置、印刷用データ生成プログラム及び印刷用データ生成方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−69615(P2007−69615A)
公開日 平成19年3月22日(2007.3.22)
出願番号 特願2006−281167(P2006−281167)
出願日 平成18年10月16日(2006.10.16)
代理人 【識別番号】100066980
【弁理士】
【氏名又は名称】森 哲也
発明者 長石 道博 / 荒崎 真一
要約 課題
従来、擬似的に多階調(M階調(M≧3))を表すべく、ドットの大きさを変えようとしても、画像処理の複雑さに起因して多大な時間を費やし、この結果、実際的には、ドットの大きさを可変することができなかった。

解決手段
本発明に係る印刷方法では、相互に大きさを異にし且つ各々が複数の画素の各画素が表すべき多階調(M階調(M≧3))のうちの一の階調を表す複数の液滴を吐出することにより、前記複数の画素からなる画像を印刷する印刷工程を含む。
特許請求の範囲
【請求項1】
相互に大きさを異にする複数の液滴であって各液滴が複数の画素の各画素が表すべき多階調のうちの一の階調を表す前記複数の液滴を吐出することにより、前記複数の画素からなる画像を印刷する印刷工程を含むことを特徴とする印刷方法。
【請求項2】
前記一の階調を補正する拠所となり、当該補正前の前記一の階調と補正後の前記一の階調との関係を規定するトーンカーブに従って、前記一の階調を補正する補正工程を更に含み、
前記印刷工程は、前記補正工程で補正された前記一の階調に対応する大きさを有する液滴を用いて当該補正後の一の階調を印刷することを特徴とする請求項1記載の印刷方法。
【請求項3】
前記トーンカーブにおける前記補正後の一の階調の範囲の上限若しくは下限、又は前記補正後の隣接する画素間の距離を、前記画像の印刷で生じるおそれがある当該印刷に関する不具合、前記印刷の内容、又は当該印刷装置が置かれている環境に応じて規定する規定工程を更に含むことを特徴とする請求項2記載の印刷方法。
【請求項4】
相互に大きさを異にする複数の液滴であって各液滴が複数の画素の各画素が表すべき多階調のうちの一の階調を表す前記複数の液滴を吐出することにより、前記複数の画素からなる画像を印刷する印刷部を含むことを特徴とする印刷装置。
【請求項5】
前記一の階調を補正する拠所となり、当該補正前の前記一の階調と補正後の前記一の階調との関係を規定するトーンカーブに従って、前記一の階調を補正する補正部を更に含み、
前記印刷部は、前記補正部で補正された前記一の階調に対応する大きさを有する液滴を用いて当該補正後の一の階調を印刷することを特徴とする請求項4記載の印刷装置。
【請求項6】
前記トーンカーブにおける前記補正後の一の階調の範囲の上限若しくは下限、又は前記補正後の隣接する画素間の距離を、前記画像の印刷で生じるおそれがある当該印刷に関する不具合、前記印刷の内容、又は当該印刷装置が置かれている環境に応じて規定する規定部を更に含むことを特徴とする請求項5記載の印刷装置。
【請求項7】
印刷部に、相互に大きさを異にする複数の液滴であって各液滴が複数の画素の各画素が表すべき多階調のうちの一の階調を表す前記複数の液滴を吐出することにより、前記複数の画素からなる画像を印刷させる印刷工程を含むことを特徴とする印刷プログラム。
【請求項8】
補正部に、前記一の階調を補正する拠所となり、当該補正前の前記一の階調と補正後の前記一の階調との関係を規定するトーンカーブに従って、前記一の階調を補正させる補正工程を更に含み、
前記印刷工程は、前記印刷部に、前記補正工程で補正された前記一の階調に対応する大きさを有する液滴を用いて当該補正後の一の階調を印刷させることを特徴とする請求項7記載の印刷プログラム。
【請求項9】
前記トーンカーブにおける前記補正後の一の階調の範囲の上限若しくは下限、又は前記補正後の隣接する画素間の距離を、前記画像の印刷で生じるおそれがある当該印刷に関する不具合、前記印刷の内容、又は当該印刷装置が置かれている環境に応じて規定する規定工程を更に含むことを特徴とする請求項8記載の印刷プログラム。
【請求項10】
請求項7乃至請求項9のいずれか1項に記載の印刷プログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項11】
画像を構成する各画素が表すM階調(M≧3)の各階調にそれぞれ対応した複数種類のドットを形成可能な印刷素子を有する印刷ヘッドと、
画像の各画素の階調を表す画素値を有する画像データを取得する画像データ取得手段と、
前記取得した画像データの各画素値に対して、前記複数種類のドットから、当該各画素値の示す階調に対応したドットの種類を選択するドット種類選択手段と、
前記各画素値に対する前記選択結果に基づき、当該各画素値に対するドットの種類を規定した印刷用データを生成する印刷用データ生成手段と、
前記印刷用データに基づき、前記印刷ヘッドを用いて前記画像データの画像を印刷する印刷手段とを備えることを特徴とする印刷装置。
【請求項12】
前記複数種類のドットは、前記M階調の各階調にそれぞれ対応する、各々サイズの異なる複数のドットから構成されることを特徴とする請求項11記載の印刷装置。
【請求項13】
前記複数種類のドットは、前記M階調の各階調にそれぞれ対応する、各々同一サイズで且つ各々印刷濃度の異なる複数のドットから構成されることを特徴とする請求項11記載の印刷装置。
【請求項14】
前記ドット種類選択手段は、所定数値の画素値に対して、当該画素値の示す階調とは異なる階調に対応するドットの種類を選択することを特徴とする請求項11乃至請求項13のいずれか1項に記載の印刷装置。
【請求項15】
前記取得した画像データから特徴情報を抽出する特徴情報抽出手段を備え、
前記ドット種類選択手段は、前記抽出した特徴情報に基づき、前記取得した画像データのうち前記特徴情報が所定内容の各画素値に対して、当該画素値の示す階調とは異なる階調に対応するドットの種類を選択することを特徴とする請求項11乃至請求項14のいずれか1項に記載の印刷装置。
【請求項16】
前記抽出した特徴情報に基づき、前記取得した画像データの画像の種類を判別する画像種類判別手段を備え、
前記ドット種類選択手段は、前記判別された画像の種類に基づき、前記M階調の各階調にそれぞれ対応する複数種類のドットのうち、選択処理に用いるドットの種類の階調範囲を決定することを特徴とする請求項15記載の印刷装置。
【請求項17】
前記印刷ヘッドを構成する印字素子の特性を示す印字素子特性情報を取得する印字素子特性情報取得手段を備え、
前記ドット種類選択手段は、前記取得した印字素子特性情報に基づき、前記M階調の各階調にそれぞれ対応する複数種類のドットのうち、選択処理に用いるドットの種類の階調範囲を決定することを特徴とする請求項15又は請求項16記載の印刷装置。
【請求項18】
前記画素値が濃度値である場合に、
前記ドット種類選択手段は、前記所定数値の画素値が所定画素値よりも小さいときは、当該画素値に対して、当該画素値よりも小さい画素値の示す階調に対応するドットの種類を選択し、前記所定数値の画素値が前記所定画素値よりも大きいときは、当該画素値に対して、当該画素値よりも大きい画素値の示す階調に対応するドットの種類を選択することを特徴とする請求項14乃至請求項17のいずれか1項に記載の印刷装置。
【請求項19】
前記画素値が濃度値である場合に、
前記ドット種類選択手段は、前記所定数値の画素値が所画素値よりも小さいときは、当該画素値に対して、当該画素値よりも大きい画素値の示す階調に対応するドットの種類を選択し、前記所定数値の画素値が前記所定画素値よりも大きいときは、当該画素値に対して、当該画素値よりも小さい画素値の示す階調に対応するドットの種類を選択することを特徴とする請求項14乃至請求項17のいずれか1項に記載の印刷装置。
【請求項20】
前記特徴情報は、周波数情報を含み、
前記画素値が濃度値である場合に、
前記ドット種類選択手段は、前記取得した画像データのうち前記抽出された周波数情報の示す周波数が所定周波数以下の各画素値に対して、当該各画素値における所定数値の画素値が所定画素値よりも小さいときに、当該画素値に対して、当該画素値よりも小さい画素値の示す階調に対応するドットの種類を選択し、前記各画素値における所定数値の画素値が前記所定画素値より大きいときに、当該画素値に対して、当該画素値よりも大きい画素値の示す階調に対応するドットの種類を選択することを特徴とする請求項15乃至請求項17のいずれか1項に記載の印刷装置。
【請求項21】
画像を構成する各画素が表すM階調(M≧3)の各階調にそれぞれ対応した複数種類のドットを形成可能な印刷素子を有する印刷ヘッドを備えた印刷装置を制御するのに使用する印刷装置制御プログラムであって、
画像の各画素の階調を表す画素値を有する画像データを取得する画像データ取得ステップと、
前記取得した画像データの各画素値に対して、前記複数種類のドットから、当該各画素値の示す階調に対応したドットの種類を選択するドット種類選択ステップと、
前記各画素値に対する前記選択結果に基づき、当該各画素値に対するドットの種類を規定した印刷用データを生成する印刷用データ生成ステップと、
前記印刷用データに基づき、前記印刷ヘッドを用いて前記画像データの画像を印刷する印刷ステップとからなる処理をコンピュータに実行させるのに使用するプログラムを含むことを特徴とする印刷装置制御プログラム。
【請求項22】
画像を構成する各画素が表すM階調(M≧3)の各階調にそれぞれ対応した複数種類のドットを形成可能な印刷素子を有する印刷ヘッドを備えた印刷装置を制御するのに使用する印刷装置制御方法であって、
画像の各画素の階調を表す画素値を有する画像データを取得する画像データ取得ステップと、
前記取得した画像データの各画素値に対して、前記複数種類のドットから、当該各画素値の示す階調に対応したドットの種類を選択するドット種類選択ステップと、
前記各画素値に対する前記選択結果に基づき、当該各画素値に対するドットの種類を規定した印刷用データを生成する印刷用データ生成ステップと、
前記印刷用データに基づき、前記印刷ヘッドを用いて前記画像データの画像を印刷する印刷ステップと、を含むことを特徴とする印刷装置制御方法。
【請求項23】
画像を構成する各画素が表すM階調(M≧3)の各階調にそれぞれ対応した複数種類のドットを形成可能な印刷素子を有する印刷ヘッドを備えた印刷装置において使用される印刷用データを生成する印刷用データ生成装置であって、
画像の各画素の階調を表す画素値を有する画像データを取得する画像データ取得手段と、
前記取得した画像データの各画素値に対して、前記複数種類のドットから、当該各画素値の示す階調に対応したドットの種類を選択するドット種類選択手段と、
前記各画素値に対する前記選択結果に基づき、当該各画素値に対するドットの種類を規定した印刷用データを生成する印刷用データ生成手段と、を備えることを特徴とする印刷用データ生成装置。
【請求項24】
画像を構成する各画素が表すM階調(M≧3)の各階調にそれぞれ対応した複数種類のドットを形成可能な印刷素子を有する印刷ヘッドを備えた印刷装置において使用される印刷用データを生成する印刷用データ生成プログラムであって、
画像の各画素の階調を表す画素値を有する画像データを取得する画像データ取得ステップと、
前記取得した画像データの各画素値に対して、前記複数種類のドットから、当該各画素値の示す階調に対応したドットの種類を選択するドット種類選択ステップと、
前記各画素値に対する前記選択結果に基づき、当該各画素値に対するドットの種類を規定した印刷用データを生成する印刷用データ生成ステップと、
前記印刷用データに基づき、前記印刷ヘッドを用いて前記画像データの画像を印刷する印刷ステップとからなる処理をコンピュータに実行させるのに使用するプログラムを含むことを特徴とする印刷用データ生成プログラム。
【請求項25】
画像を構成する各画素が表すM階調(M≧3)の各階調にそれぞれ対応した複数種類のドットを形成可能な印刷素子を有する印刷ヘッドを備えた印刷装置において使用される印刷用データを生成する印刷用データ生成方法であって、
画像の各画素の階調を表す画素値を有する画像データを取得する画像データ取得ステップと、
前記取得した画像データの各画素値に対して、前記複数種類のドットから、当該各画素値の示す階調に対応したドットの種類を選択するドット種類選択ステップと、
前記各画素値に対する前記選択結果に基づき、当該各画素値に対するドットの種類を規定した印刷用データを生成する印刷用データ生成ステップと、
前記印刷用データに基づき、前記印刷ヘッドを用いて前記画像データの画像を印刷する印刷ステップと、を含むことを特徴とする印刷用データ生成方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、インクジェットプリンタによる印刷のような、液滴のインクの吐出により画像を印刷する印刷方法、当該印刷方法を使用する印刷装置、当該印刷装置の印刷動作を制御するための印刷プログラム、及び当該印刷プログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体、並びに複数色の液体インクの微粒子を印刷媒体に吐出するようにした、いわゆるインクジェット方式の印刷処理、又は固形インクの塗布されたインクリボンに印刷ヘッドで熱を加えてインクを昇華させて印刷媒体に付着させるようにした、いわゆる昇華方式の印刷処理を行うのに好適な印刷装置、印刷プログラム、印刷方法、印刷用データ生成装置、印刷用データ生成プログラム、及び印刷用データ生成方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の印刷方法では、前記液滴を吐出するか否かという2階調(2値)により擬似的にM(M≧3)階調(例えば、M=64(階調))を表現すべく、例えば、印刷媒体に印刷されるドットの大きさを変えるために液滴の量を変えたり、1つのドットを複数個の液滴の吐出により形成したりすることが行われている(以下、擬似的なM階調で印刷する印刷方法を「擬似多階調印刷方法」という。)。
【0003】
上記の擬似多階調印刷方法に関連する一の従来の印刷方法では、下記の特許文献1に記載されているように、印刷媒体に吐出された2つのドット間を滑らかにすべく、即ち、粒状性を向上させるべく、当該2つのドット間に、小さいめの液滴、即ち、小さめのドットを補完する。また、例えば、副走査方向に沿って複数列に並ぶ複数のノズルにより液滴が吐出されて印刷されるドット列の相互間の距離が当該複数のノズルの位置の主走査方向のバラツキに起因して不均等になる事態、即ち、バンディングの発生を事前に改善すべく、当該不均等な距離が見掛け上均等になるように、相対的に広い距離を規定するドット列のドットが大きくなるように前記液滴の量を大きくする。
【0004】
さらに、上記の擬似多階調印刷方法に関連する他の従来の印刷方法では、下記の特許文献2に記載されるように、印刷すべき画像の内容が写真であるときには、当該写真が高精細に再現されるように、小さめのドットで印刷し、他方で、印刷すべき画像が文字であるときには、当該文字が明瞭に、即ち、はっきりくっきりと再現されるように、大きめのドットで印刷する。
【特許文献1】特開2002−361909号公報
【特許文献2】特開平6−191040号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記した従来の擬似多階調印刷方法では、擬似的に多階調(M階調(M≧3))を表すべく、上記した一又は他の従来の印刷方法のようにドットの大きさを変えようとしても、画像処理の複雑さに起因して多大な時間を費やし、この結果、実際的には、前記ドットの大きさを可変することが困難であるという問題があった。
そこで、本発明はこのような課題を有効に解決するために案出されたものであり、その目的は、特に、複雑な画像処理を伴わずに多階調(M階調(M≧3)の画像を印刷することが可能な印刷方法、印刷装置、印刷プログラム、コンピュータ読み取り可能な記録媒体、印刷装置制御プログラム、印刷装置制御方法、印刷用データ生成装置、印刷用データ生成プログラム及び印刷用データ生成方法を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
〔形態1〕 本形態に係る印刷方法は、上記した従来の課題を解決すべく、
相互に大きさを異にする複数の液滴であって各液滴が複数の画素の各画素が表すべきM階調(M≧3)のうちの一の階調を表す前記複数の液滴を吐出することにより、前記複数の画素からなる画像を印刷する印刷工程を含む。
本形態に係る印刷方法によれば、前記印刷工程が、相互に大きさを異にし各々が一の階調を表す前記複数の液滴を吐出することにより、前記複数の画素からなる画像を印刷することから、複雑な画像処理に膨大な処理時間を費やすことなく、M階調(M≧3)の画像を再現することができる。
【0007】
〔形態2〕 本形態に係る印刷方法は、形態1の印刷方法において、
前記一の階調を補正する拠所となり、当該補正前の前記一の階調と補正後の前記一の階調との関係を規定するトーンカーブに従って、前記一の階調を補正する補正工程を更に含み、前記印刷工程は、前記補正工程で補正された前記一の階調に対応する大きさを有する液滴を用いて当該補正後の一の階調を印刷する。
【0008】
〔形態3〕 本形態に係る印刷方法は、形態2の印刷方法において、
前記トーンカーブにおける前記補正後の一の階調の範囲の上限若しくは下限、又は前記補正後の隣接する画素間の距離を、前記画像の印刷で生じるおそれがある当該印刷に関する不具合、前記印刷の内容、又は当該印刷装置が置かれている環境に応じて規定する規定工程を更に含む。
【0009】
〔形態4〕 本形態に係る印刷装置は、上記した従来の課題を解決すべく、
相互に大きさを異にする複数の液滴であって各液滴が複数の画素の各画素が表すべきM階調(M≧3)のうちの一の階調を表す前記複数の液滴を吐出することにより、前記複数の画素からなる画像を印刷する印刷部を含む。
【0010】
〔形態5〕 本形態に係る印刷装置は、形態4の印刷装置において、
前記一の階調を補正する拠所となり、当該補正前の前記一の階調と補正後の前記一の階調との関係を規定するトーンカーブに従って、前記一の階調を補正する補正部を更に含み、前記印刷部は、前記補正部で補正された前記一の階調に対応する大きさを有する液滴を用いて当該補正後の一の階調を印刷する。
【0011】
〔形態6〕 本形態に係る印刷装置は、形態5の印刷装置において、
前記トーンカーブにおける前記補正後の一の階調の範囲の上限若しくは下限、又は前記補正後の隣接する画素間の距離を、前記画像の印刷で生じるおそれがある当該印刷に関する不具合、前記印刷の内容、又は当該印刷装置が置かれている環境に応じて規定する規定部を更に含む。
【0012】
〔形態7〕 本形態に係る印刷プログラムは、上記した従来の課題を解決すべく、
印刷部に、相互に大きさを異にする複数の液滴であって各液滴が複数の画素の各画素が表すべきM階調(M≧3)のうちの一の階調を表す前記複数の液滴を吐出することにより、前記複数の画素からなる画像を印刷させる印刷工程を含む。
【0013】
〔形態8〕 本形態に係る印刷プログラムは、形態7の印刷プログラムにおいて、
補正部に、前記一の階調を補正する拠所となり、当該補正前の前記一の階調と補正後の前記一の階調との関係を規定するトーンカーブに従って、前記一の階調を補正させる補正工程を更に含み、前記印刷工程は、前記印刷部に、前記補正工程で補正された前記一の階調に対応する大きさを有する液滴を用いて当該補正後の一の階調を印刷させる。
【0014】
〔形態9〕 本形態に係る印刷プログラムは、形態8の印刷プログラムにおいて、
前記トーンカーブにおける前記補正後の一の階調の範囲の上限若しくは下限、又は前記補正後の隣接する画素間の距離を、前記画像の印刷で生じるおそれがある当該印刷に関する不具合、前記印刷の内容、又は当該印刷装置が置かれている環境に応じて規定する規定工程を更に含む。
〔形態10〕 本形態に係るコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、形態7乃至9のいずれか1の印刷プログラムが記録されている。
【0015】
〔形態11〕 上記した従来の課題を解決すべく、形態11の印刷装置は、
画像を構成する各画素が表すM階調(M≧3)の各階調にそれぞれ対応した複数種類のドットを形成可能な印刷素子を有する印刷ヘッドと、
画像の各画素の階調を表す画素値を有する画像データを取得する画像データ取得手段と、
前記取得した画像データの各画素値に対して、前記複数種類のドットから、当該各画素値の示す階調に対応したドットの種類を選択するドット種類選択手段と、
前記各画素値に対する前記選択結果に基づき、当該各画素値に対するドットの種類を規定した印刷用データを生成する印刷用データ生成手段と、
前記印刷用データに基づき、前記印刷ヘッドを用いて前記画像データの画像を印刷する印刷手段とを備えることを特徴としている。
【0016】
このような構成であれば、画像データ取得手段によって、画像の各画素の階調を表す画素値を有する画像データを取得することが可能であり、ドット種類選択手段によって、前記取得した画像データの各画素値に対して、前記複数種類のドットから、当該各画素値の示す階調に対応したドットの種類を選択することが可能であり、印刷用データ生成手段によって、前記各画素値に対する前記選択結果に基づき、当該各画素値に対するドットの種類を規定した印刷用データを生成することが可能であり、印刷手段によって、前記印刷用データに基づき、前記印刷ヘッドを用いて前記画像データの画像を印刷することが可能である。
【0017】
従って、画像データの各画素値に対して、M階調(M≧3)の各階調にそれぞれ対応した複数種類のドットの中から、各画素値に対応するドットの種類を選択するだけで、当該選択結果から各画素値に対してドットの種類を規定した印刷用データを生成し、この印刷用データによって画像データの画像を印刷することが可能となるので、複雑な画像処理に膨大な処理時間を費やすことなく、多階調(M階調(M≧3))の画像を印刷することができるという効果が得られる。
【0018】
ここで、上記ドットの種類は、濃度は一定でドットのサイズが異なるもの、ドットのサイズは一定で濃度が異なるもの、濃度もドットのサイズもそれぞれ異なるものなどが含まれる。なお、「ドット無し(ドットを形成しない)」もドットの種類の1つとして含んでも良い。以下、印刷装置制御プログラムに関する形態、印刷装置制御プログラムに関する形態、印刷装置制御方法に関する形態、印刷用データ制御装置に関する形態、印刷用データ生成プログラムに関する形態、印刷用データ生成方法に関する形態、発明を実施するための最良の形態の欄などの記載において同じである。
【0019】
また、「ドット」は、上記ドット無しでなければ、面積が「ゼロ」ではなく、一定の大きさ(面積)をもつことは勿論、大きさごとまたは濃度ごとに複数種類存するものである。但し、形成されたドットは必ずしも真円になるとは限らない。例えば、楕円形などの真円以外の形状でドットが形成された場合は、その平均的な径をドット径として扱ったり、例えば、ある量のインクを吐出して形成されたドットの面積と等しい面積を有する真円の等価ドットを想定し、該等価ドットの径をドット径として扱ったりすることもある。また、濃度の異なるドットの打ち分け方法としては、例えば、ドットの大きさが同じで濃度が異なるドットを打つ方法、濃度が同じで大きさの異なるドットを打つ方法、濃度が同じでインクの吐出量が異なるドットであり、重ね打ちにより濃度を異ならせる方法などが考えられる。また、1つのノズルから吐出された1つのインク滴が分離して着弾してしまった場合も1つのドットとするが、2つのノズルまたは1つのノズルから時間を前後して形成された2つ以上のドットがくっついてしまった場合は、2つのドットが形成されたものとする。以下、印刷装置制御プログラムに関する形態、印刷装置制御プログラムに関する形態、印刷装置制御方法に関する形態、印刷用データ制御装置に関する形態、印刷用データ生成プログラムに関する形態、印刷用データ生成方法に関する形態、発明を実施するための最良の形態の欄などの記載において同じである。
【0020】
また、「画像データ取得手段」は、スキャナ手段などの光学的印刷結果読み取り手段、デジタルカメラ、ビデオカメラなどから入力された画像データを取得したり、LANやWAN等のネットワークを介して外部装置に記憶された画像データを受動的又は能動的に取得したり、印刷装置の有するCDドライブ、DVDドライブなどの駆動装置を介してCD−ROM、DVD−ROMなどの記録媒体から画像データを取得したり、印刷装置の有する記憶装置に記憶された画像データを取得したりなどする。つまり、前記取得には、少なくとも入力、獲得、受信および読出が含まれる。以下、印刷装置制御プログラムに関する形態、印刷装置制御プログラムに関する形態、印刷装置制御方法に関する形態、印刷用データ制御装置に関する形態、印刷用データ生成プログラムに関する形態、印刷用データ生成方法に関する形態、発明を実施するための最良の形態の欄などの記載において同じである。
【0021】
また、上記「各画素値に対するドットの種類を規定する」とは、「印刷装置」が解釈できる「データフォーマット」で「各画素値に対して形成するドットの種類の情報」を構成するという意味である。以下、印刷装置制御プログラムに関する形態、印刷装置制御プログラムに関する形態、印刷装置制御方法に関する形態、印刷用データ制御装置に関する形態、印刷用データ生成プログラムに関する形態、印刷用データ生成方法に関する形態、発明を実施するための最良の形態の欄などの記載において同じである。
【0022】
〔形態12〕 更に、形態12の印刷装置は、形態11の印刷装置において、
前記複数種類のドットは、前記M階調の各階調にそれぞれ対応する、各々サイズの異なる複数のドットから構成されることを特徴としている。
このような構成によれば、印刷ヘッドは、ドットサイズ(インク滴量)を打ち分けて、各インク色における、M階調の各階調を表現することが可能であり、ドット種類選択手段は、画像データの各画素値に対応したサイズ(インク滴量)のドット種類を選択するだけで、当該選択結果から各画素値に対してドットの種類を規定した印刷用データを生成し、この印刷用データによって画像データの画像を印刷することが可能となるので、複雑な画像処理に膨大な処理時間を費やすことなく、多階調(M階調(M≧3))の画像を印刷することができるという効果が得られる。
【0023】
〔形態13〕 更に、形態13の印刷装置は、形態11の印刷装置において、
前記複数種類のドットは、前記M階調の各階調にそれぞれ対応する、各々同一サイズで且つ各々印刷濃度の異なる複数のドットから構成されることを特徴としている。
このような構成によれば、印刷ヘッドは、同一サイズではあるがそれぞれ印刷濃度の異なる複数種類のドットを打ち分けて、各インク色における、M階調の各階調を表現することが可能であり、ドット種類選択手段は、画像データの各画素値に対応した印刷濃度のドット種類を選択するだけで、当該選択結果から各画素値に対してドットの種類を規定した印刷用データを生成し、この印刷用データによって画像データの画像を印刷することが可能となるので、複雑な画像処理に膨大な処理時間を費やすことなく、多階調(M階調(M≧3))の画像を印刷することができるという効果が得られる。
【0024】
〔形態14〕 更に、形態14の印刷装置は、形態11乃至13のいずれか1の印刷装置において、
前記ドット種類選択手段は、所定数値の画素値に対して、当該画素値の示す階調とは異なる階調に対応するドットの種類を選択することを特徴としている。
このような構成であれば、例えば、印刷ヘッドが、256階調(M=256)の各階調に対して、複数種類のドットを形成できる場合に、例えば、階調72〜127の画素値に対して、これらの階調に対応したドット種類を選択せずに、例えば、階調1〜65に対応したドット種類を選択したり、これとは逆に、例えば、階調72〜127の画素値に対して、これらの階調に対応したドットの種類を選択せずに、例えば、階調129〜184に対応するドットの種類を選択したりすることが可能である。
【0025】
このようにすることで、階調値とドット種類との関係を示すトーンカーブを変更することができ、取得した画像データの画像がコントラストが低く視覚的にぼやけて見えるような画像の場合に、この画像のコントラストを高めて、視覚的にはっきりとした画像に修正するなど、印刷画質を向上させることができるという効果が得られる。
【0026】
〔形態15〕 更に、形態15の印刷装置は、形態11乃至14のいずれか1の印刷装置において、
前記取得した画像データから特徴情報を抽出する特徴情報抽出手段を備え、
前記ドット種類選択手段は、前記抽出した特徴情報に基づき、前記取得した画像データのうち前記特徴情報が所定内容の各画素値に対して、当該画素値の示す階調とは異なる階調に対応するドットの種類を選択することを特徴としている。
【0027】
このような構成であれば、特徴情報抽出手段によって、画像データ取得手段で取得した画像データから特徴情報を抽出することが可能であり、前記ドット種類選択手段は、前記抽出した特徴情報に基づき、前記取得した画像データのうち前記特徴情報が所定内容の各画素値に対して、当該画素値の示す階調とは異なる階調に対応するドットの種類を選択することが可能である。
従って、画像の特徴情報から、例えば、画像の種類、画像の周波数情報を得ることによって、選択するドットの種類を適切なものに変更することが可能となるので、印刷画質を向上させることができるという効果が得られる。
【0028】
〔形態16〕 更に、形態16の印刷装置は、形態15の印刷装置において、
前記抽出した特徴情報に基づき、前記取得した画像データの画像の種類を判別する画像種類判別手段を備え、
前記ドット種類選択手段は、前記判別された画像の種類に基づき、前記M階調の各階調にそれぞれ対応する複数種類のドットのうち、選択処理に用いるドットの種類の階調範囲を決定することを特徴としている。
【0029】
このような構成であれば、画像種類判別手段によって、前記抽出した特徴情報に基づき、前記取得した画像データの画像の種類を判別することが可能であり、前記ドット種類選択手段は、前記判別された画像の種類に基づき、前記M階調の各階調にそれぞれ対応する複数種類のドットのうち、選択処理に用いるドットの種類の階調範囲を決定することが可能である。
【0030】
従って、画像の種類に応じて、M階調の各階調にそれぞれ対応した複数種類のドットから、階調範囲を変更することができるので、例えば、画像の種類が写真画像の場合は、比較的ドットサイズの小さい階調範囲で印刷が行われるように階調範囲を変更して、比較的粒状性の良い印刷画像を形成するようにしたり、例えば、画像の種類が文字画像(文書画像)等である場合は、比較的ドットサイズの大きい階調範囲で印刷が行われるように階調範囲を変更して、比較的粒状性の粗い印刷画像を形成するようにしたりするなど、高精細を要求される画像の種類に対しては粒状性の良くなるドット種類が選択されるように階調範囲を変更し、粒状性が多少粗くても視覚的に十分な画質が得られる画像の種類に対しては、粒状性の粗くなるドット種類が選択されるように階調範囲を変更することができるので、画像の種類に応じて、簡易にドットの種類の選択に用いる階調範囲を変更できると共に画質を向上させることができるという効果が得られる。
【0031】
〔形態17〕 更に、形態17の印刷装置は、形態15の印刷装置において、
前記印刷ヘッドを構成する印字素子の特性を示す印字素子特性情報を取得する印字素子特性情報取得手段を備え、
前記ドット種類選択手段は、前記取得した印字素子特性情報に基づき、前記M階調の各階調にそれぞれ対応する複数種類のドットのうち、選択処理に用いるドットの種類の階調範囲を決定することを特徴としている。
【0032】
このような構成であれば、印字素子特性情報取得手段によって、前記印刷ヘッドを構成する印字素子の特性を示す印字素子特性情報を取得することが可能であり、前記ドット種類選択手段は、前記取得した印字素子特性情報に基づき、前記M階調の各階調にそれぞれ対応する複数種類のドットのうち、選択処理に用いるドットの種類の階調範囲を決定することが可能である。
【0033】
従って、例えば、インクジェット方式の印刷ヘッドの場合に、冬季などにおいて、印刷ヘッドを構成する印字素子の吐出するインク量が、インク詰まりが原因で通常時のインク吐出量よりも減少してしまうような場合に、例えば、画素値の示す階調に対応するドットのサイズよりも大きなドットサイズのドットを選択するように階調範囲を決定することで、季節等による温度や湿度の変化等の周辺環境の変化、経年劣化等によって印字素子の特性が変わってしまった場合などにおいても、適切なドット種類によって印刷を行うことができるという効果が得られる。
【0034】
ここで、「印字素子特性情報取得手段」は、スキャナ手段などの光学的印刷結果読み取り手段などから構成され、印字ヘッドによる印刷結果からその印字素子のインク吐出量等を検査するものであり、他にもCCDセンサ等によって、インクの吐出不良を検査する構成なども含まれる。また、この検査結果の情報(印字素子特性情報)は、例えば、工場出荷時などのデータと共に、あるいはそのデータに上書きして記憶される。以下、印刷装置制御プログラムに関する形態、印刷装置制御プログラムに関する形態、印刷装置制御方法に関する形態、印刷用データ制御装置に関する形態、印刷用データ生成プログラムに関する形態、印刷用データ生成方法に関する形態、発明を実施するための最良の形態の欄などの記載において同じである。
【0035】
〔形態18〕 更に、形態18の印刷装置は、形態14乃至17のいずれか1の印刷装置において、
前記画素値が濃度値である場合に、
前記ドット種類選択手段は、前記所定数値の画素値が所定画素値以下のときは、当該画素値に対して、当該画素値よりも小さい画素値の示す階調に対応するドットの種類を選択し、前記所定数値の画素値が前記所定画素値よりも大きいときは、当該画素値に対して、当該画素値よりも大きい画素値の示す階調に対応するドットの種類を選択することを特徴としている。
【0036】
このような構成であれば、例えば、印刷ヘッドが、256階調(M=256)の各階調に対して、複数種類のドットを形成できる場合に、例えば、所定数値の画素値として、階調72〜127(階調128よりも小さい)の範囲の画素値に対して、これらの階調に対応したドット種類を選択せずに、例えば、階調1〜65に対応したドット種類を選択し、階調129〜184(階調128よりも大きい)の範囲の画素値に対して、これらの階調に対応したドットの種類を選択せずに、例えば、階調194〜249に対応するドットの種類を選択したりすることが可能である。
【0037】
従って、階調値とドット種類との関係を示すトーンカーブがS字を描くようにすることができ、取得した画像データの画像がコントラストが低く視覚的にぼやけて見えるような画像の場合に、この画像のコントラストを高めて視覚的にはっきりとした画像に修正することができ、また、ドットの種類がドットサイズの種類である場合は粒状性を良くすることもできるので、印刷画質を向上させることができるという効果が得られる。
【0038】
〔形態19〕 更に、形態19の印刷装置は、形態14乃至17のいずれか1の印刷装置において、
前記画素値が濃度値である場合に、
前記ドット種類選択手段は、前記所定数値の画素値が所画素値よりも小さいときは、当該画素値に対して、当該画素値よりも大きい画素値の示す階調に対応するドットの種類を選択し、前記所定数値の画素値が前記所定画素値よりも大きいときは、当該画素値に対して、当該画素値よりも小さい画素値の示す階調に対応するドットの種類を選択することを特徴としている。
【0039】
このような構成であれば、例えば、印刷ヘッドが、256階調(M=256)の各階調に対して、複数種類のドットを形成できる場合に、例えば、所定数値の画素値として、階調1〜65(階調128よりも小さい)の範囲の画素値に対して、これらの階調に対応したドット種類を選択せずに、例えば、階調72〜127に対応したドット種類を選択し、階調194〜249(階調128よりも大きい)の範囲の画素値に対して、これらの階調に対応したドットの種類を選択せずに、例えば、階調129〜184に対応するドットの種類を選択したりすることが可能である。
従って、階調値とドット種類との関係を示すトーンカーブが逆S字を描くようにすることができ、取得した画像データの画像を視覚的にくっきりとした画像に修正することができるので、印刷画質を向上させることができるという効果が得られる。
【0040】
〔形態20〕 更に、形態20の印刷装置は、形態14乃至17のいずれか1の印刷装置において、
前記特徴情報は、周波数情報を含み、
前記画素値が濃度値である場合に、
前記ドット種類選択手段は、前記取得した画像データのうち前記抽出された周波数情報の示す周波数が所定周波数以下の各画素値に対して、当該各画素値における所定数値の画素値が所定画素値よりも小さいときに、当該画素値に対して、当該画素値よりも小さい画素値の示す階調に対応するドットの種類を選択し、前記各画素値における所定数値の画素値が前記所定画素値より大きいときに、当該画素値に対して、当該画素値よりも大きい画素値の示す階調に対応するドットの種類を選択することを特徴としている。
【0041】
このような構成であれば、比較的低周波成分を有する画像データに対して、例えば、印刷ヘッドが、256階調(M=256)の各階調に対して、複数種類のドットを形成できる場合に、例えば、所定数値の画素値として、階調72〜127(階調128よりも小さい)の範囲の画素値に対して、これらの階調に対応したドット種類を選択せずに、例えば、階調1〜65に対応したドット種類を選択し、階調129〜184(階調128よりも大きい)の範囲の画素値に対して、これらの階調に対応したドットの種類を選択せずに、例えば、階調194〜249に対応するドットの種類を選択したりすることが可能である。
【0042】
つまり、低周波成分を有する画像は、コントラストの低い画像である可能性が高いので、このような画像を簡易に判別でき、更に、階調値とドット種類との関係を示すトーンカーブがS字を描くようにドットの種類を選択することができるので、コントラストの低い画像のコントラストを高めて視覚的にはっきりとした画像に修正することができ、また、ドットの種類がドットサイズの種類である場合は粒状性を良くすることもできるので、印刷画質を向上させることができるという効果が得られる。
【0043】
〔形態21〕 一方、上記した従来の課題を解決すべく、形態21の印刷装置制御プログラムは、
画像を構成する各画素が表すM階調(M≧3)の各階調にそれぞれ対応した複数種類のドットを形成可能な印刷素子を有する印刷ヘッドを備えた印刷装置を制御するのに使用する印刷装置制御プログラムであって、
画像の各画素の階調を表す画素値を有する画像データを取得する画像データ取得ステップと、
前記取得した画像データの各画素値に対して、前記複数種類のドットから、当該各画素値の示す階調に対応したドットの種類を選択するドット種類選択ステップと、
前記各画素値に対する前記選択結果に基づき、当該各画素値に対するドットの種類を規定した印刷用データを生成する印刷用データ生成ステップと、
前記印刷用データに基づき、前記印刷ヘッドを用いて前記画像データの画像を印刷する印刷ステップとからなる処理をコンピュータに実行させるのに使用するプログラムを含むことを特徴としている。
【0044】
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態11の印刷装置と同等の作用および効果が得られる。
また、インクジェットプリンタなどといった現在市場に出回っている殆どの印刷装置は中央処理装置(CPU)や記憶装置(RAM、ROM)、入出力装置などからなるコンピュータシステムを備えており、そのコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。
さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
【0045】
〔形態22〕 更に、形態22の印刷装置制御プログラムは、形態21の印刷装置制御プログラムにおいて、
前記複数種類のドットは、前記M階調の各階調にそれぞれ対応する、各々サイズの異なる複数のドットから構成されることを特徴としている。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態12の印刷装置と同等の作用および効果が得られる。
【0046】
〔形態23〕 更に、形態23の印刷装置制御プログラムは、形態21の印刷装置制御プログラムにおいて、
前記複数種類のドットは、前記M階調の各階調にそれぞれ対応する、各々同一サイズで且つ各々印刷濃度の異なる複数のドットから構成されることを特徴としている。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態13の印刷装置と同等の作用および効果が得られる。
【0047】
〔形態24〕 更に、形態24の印刷装置制御プログラムは、形態21乃至23のいずれか1の印刷装置制御プログラムにおいて、
前記ドット種類選択ステップにおいては、所定数値の画素値に対して、当該画素値の示す階調とは異なる階調に対応するドットの種類を選択することを特徴としている。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態14の印刷装置と同等の作用および効果が得られる。
【0048】
〔形態25〕 更に、形態25の印刷装置制御プログラムは、形態21乃至24のいずれか1の印刷装置制御プログラムにおいて、
前記取得した画像データから特徴情報を抽出する特徴情報抽出ステップをコンピュータに実行させるのに使用するプログラムを含み、
前記ドット種類選択ステップにおいては、前記抽出した特徴情報に基づき、前記取得した画像データのうち前記特徴情報が所定内容の各画素値に対して、当該画素値の示す階調とは異なる階調に対応するドットの種類を選択することを特徴としている。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態15の印刷装置と同等の作用および効果が得られる。
【0049】
〔形態26〕 更に、形態26の印刷装置制御プログラムは、形態25の印刷装置制御プログラムにおいて、
前記抽出した特徴情報に基づき、前記取得した画像データの画像の種類を判別する画像種類判別ステップをコンピュータに実行させるのに使用するプログラムを含み、
前記ドット種類選択ステップにおいては、前記判別された画像の種類に基づき、前記M階調の各階調にそれぞれ対応する複数種類のドットのうち、選択処理に用いるドットの種類の階調範囲を決定することを特徴としている。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態16の印刷装置と同等の作用および効果が得られる。
【0050】
〔形態27〕 更に、形態27の印刷装置制御プログラムは、形態25の印刷装置制御プログラムにおいて、
前記印刷ヘッドを構成する印字素子の特性を示す印字素子特性情報を取得する印字素子特性情報取得ステップをコンピュータに実行させるのに使用するプログラムを含み、
前記ドット種類選択ステップにおいては、前記取得した印字素子特性情報に基づき、前記M階調の各階調にそれぞれ対応する複数種類のドットのうち、選択処理に用いるドットの種類の階調範囲を決定することを特徴としている。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態17の印刷装置と同等の作用および効果が得られる。
【0051】
〔形態28〕 更に、形態28の印刷装置制御プログラムは、形態24乃至27のいずれか1の印刷装置制御プログラムにおいて、
前記画素値が濃度値である場合に、
前記ドット種類選択ステップにおいては、前記所定数値の画素値が所定画素値以下のときは、当該画素値に対して、当該画素値よりも小さい画素値の示す階調に対応するドットの種類を選択し、前記所定数値の画素値が前記所定画素値よりも大きいときは、当該画素値に対して、当該画素値よりも大きい画素値の示す階調に対応するドットの種類を選択することを特徴としている。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態18の印刷装置と同等の作用および効果が得られる。
【0052】
〔形態29〕 更に、形態29の印刷装置制御プログラムは、形態24乃至27のいずれか1の印刷装置制御プログラムにおいて、
前記画素値が濃度値である場合に、
前記ドット種類選択ステップにおいては、前記所定数値の画素値が所画素値よりも小さいときは、当該画素値に対して、当該画素値よりも大きい画素値の示す階調に対応するドットの種類を選択し、前記所定数値の画素値が前記所定画素値よりも大きいときは、当該画素値に対して、当該画素値よりも小さい画素値の示す階調に対応するドットの種類を選択することを特徴としている。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態19の印刷装置と同等の作用および効果が得られる。
【0053】
〔形態30〕 更に、形態30の印刷装置制御プログラムは、形態24乃至27のいずれか1の印刷装置制御プログラムにおいて、
前記特徴情報は、周波数情報を含み、
前記画素値が濃度値である場合に、
前記ドット種類選択ステップにおいては、前記取得した画像データのうち前記抽出された周波数情報の示す周波数が所定周波数以下の各画素値に対して、当該各画素値における所定数値の画素値が所定画素値よりも小さいときに、当該画素値に対して、当該画素値よりも小さい画素値の示す階調に対応するドットの種類を選択し、前記各画素値における所定数値の画素値が前記所定画素値より大きいときに、当該画素値に対して、当該画素値よりも大きい画素値の示す階調に対応するドットの種類を選択することを特徴としている。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態20の印刷装置と同等の作用および効果が得られる。
【0054】
〔形態31〕 一方、上記した従来の課題を解決すべく、形態31の印刷装置制御方法は、
画像を構成する各画素が表すM階調(M≧3)の各階調にそれぞれ対応した複数種類のドットを形成可能な印刷素子を有する印刷ヘッドを備えた印刷装置を制御するのに使用する印刷装置制御方法であって、
画像の各画素の階調を表す画素値を有する画像データを取得する画像データ取得ステップと、
前記取得した画像データの各画素値に対して、前記複数種類のドットから、当該各画素値の示す階調に対応したドットの種類を選択するドット種類選択ステップと、
前記各画素値に対する前記選択結果に基づき、当該各画素値に対するドットの種類を規定した印刷用データを生成する印刷用データ生成ステップと、
前記印刷用データに基づき、前記印刷ヘッドを用いて前記画像データの画像を印刷する印刷ステップと、を含むことを特徴としている。
これによって、形態11の印刷装置と同等の作用効果が得られる。
【0055】
〔形態32〕 形態32の印刷装置制御方法は、形態31の印刷装置制御方法において、
画像を構成する各画素が表すM階調(M≧3)の各階調にそれぞれ対応した複数種類のドットを形成可能な印刷素子を有する印刷ヘッドを備えた印刷装置を制御するのに使用する印刷装置制御方法であって、
画像の各画素の階調を表す画素値を有する画像データを取得する画像データ取得ステップと、
前記取得した画像データの各画素値に対して、前記複数種類のドットから、当該各画素値の示す階調に対応したドットの種類を選択するドット種類選択ステップと、
前記各画素値に対する前記選択結果に基づき、当該各画素値に対するドットの種類を規定した印刷用データを生成する印刷用データ生成ステップと、
前記印刷用データに基づき、前記印刷ヘッドを用いて前記画像データの画像を印刷する印刷ステップと、を含むことを特徴としている。
これによって、形態12の印刷装置と同等の作用効果が得られる。
【0056】
〔形態33〕 形態33の印刷装置制御方法は、形態31の印刷装置制御方法において、
前記複数種類のドットは、前記M階調の各階調にそれぞれ対応する、各々同一サイズで且つ各々印刷濃度の異なる複数のドットから構成されることを特徴としている。
これによって、形態13の印刷装置と同等の作用効果が得られる。
【0057】
〔形態34〕 形態34の印刷装置制御方法は、形態31乃至33のいずれか1の印刷装置制御方法において、
前記ドット種類選択ステップにおいては、所定数値の画素値に対して、当該画素値の示す階調とは異なる階調に対応するドットの種類を選択することを特徴としている。
これによって、形態14の印刷装置と同等の作用効果が得られる。
【0058】
〔形態35〕 形態35の印刷装置制御方法は、形態31乃至34のいずれか1の印刷装置制御方法において、
前記取得した画像データから特徴情報を抽出する特徴情報抽出ステップを含み、
前記ドット種類選択ステップにおいては、前記抽出した特徴情報に基づき、前記取得した画像データのうち前記特徴情報が所定内容の各画素値に対して、当該画素値の示す階調とは異なる階調に対応するドットの種類を選択することを特徴としている。
これによって、形態15の印刷装置と同等の作用効果が得られる。
【0059】
〔形態36〕 形態36の印刷装置制御方法は、形態35の印刷装置制御方法において、
前記抽出した特徴情報に基づき、前記取得した画像データの画像の種類を判別する画像種類判別ステップを含み、
前記ドット種類選択ステップにおいては、前記判別された画像の種類に基づき、前記M階調の各階調にそれぞれ対応する複数種類のドットのうち、選択処理に用いるドットの種類の階調範囲を決定することを特徴としている。
これによって、形態16の印刷装置と同等の作用効果が得られる。
【0060】
〔形態37〕 形態37の印刷装置制御方法は、形態35の印刷装置制御方法において、
前記印刷ヘッドを構成する印字素子の特性を示す印字素子特性情報を取得する印字素子特性情報取得ステップを含み、
前記ドット種類選択ステップにおいては、前記取得した印字素子特性情報に基づき、前記M階調の各階調にそれぞれ対応する複数種類のドットのうち、選択処理に用いるドットの種類の階調範囲を決定することを特徴としている。
これによって、形態17の印刷装置と同等の作用効果が得られる。
【0061】
〔形態38〕 形態38の印刷装置制御方法は、形態34乃至37のいずれか1の印刷装置制御方法において、
前記画素値が濃度値である場合に、
前記ドット種類選択ステップにおいては、前記所定数値の画素値が所定画素値以下のときは、当該画素値に対して、当該画素値よりも小さい画素値の示す階調に対応するドットの種類を選択し、前記所定数値の画素値が前記所定画素値よりも大きいときは、当該画素値に対して、当該画素値よりも大きい画素値の示す階調に対応するドットの種類を選択することを特徴としている。
これによって、形態18の印刷装置と同等の作用効果が得られる。
【0062】
〔形態39〕 形態39の印刷装置制御方法は、形態34乃至37のいずれか1の印刷装置制御方法において、
前記画素値が濃度値である場合に、
前記ドット種類選択ステップにおいては、前記所定数値の画素値が所画素値よりも小さいときは、当該画素値に対して、当該画素値よりも大きい画素値の示す階調に対応するドットの種類を選択し、前記所定数値の画素値が前記所定画素値よりも大きいときは、当該画素値に対して、当該画素値よりも小さい画素値の示す階調に対応するドットの種類を選択することを特徴としている。
これによって、形態19の印刷装置と同等の作用効果が得られる。
【0063】
〔形態40〕 形態40の印刷装置制御方法は、形態34乃至37のいずれか1の印刷装置制御方法において、
前記特徴情報は、周波数情報を含み、
前記画素値が濃度値である場合に、
前記ドット種類選択ステップにおいては、前記取得した画像データのうち前記抽出された周波数情報の示す周波数が所定周波数以下の各画素値に対して、当該各画素値における所定数値の画素値が所定画素値よりも小さいときに、当該画素値に対して、当該画素値よりも小さい画素値の示す階調に対応するドットの種類を選択し、前記各画素値における所定数値の画素値が前記所定画素値より大きいときに、当該画素値に対して、当該画素値よりも大きい画素値の示す階調に対応するドットの種類を選択することを特徴としている。
これによって、形態20の印刷装置と同等の作用効果が得られる。
【0064】
〔形態41〕 一方、上記した従来の課題を解決すべく、形態41の印刷用データ生成装置は、
画像を構成する各画素が表すM階調(M≧3)の各階調にそれぞれ対応した複数種類のドットを形成可能な印刷素子を有する印刷ヘッドを備えた印刷装置において使用される印刷用データを生成する印刷用データ生成装置であって、
画像の各画素の階調を表す画素値を有する画像データを取得する画像データ取得手段と、
前記取得した画像データの各画素値に対して、前記複数種類のドットから、当該各画素値の示す階調に対応したドットの種類を選択するドット種類選択手段と、
前記各画素値に対する前記選択結果に基づき、当該各画素値に対するドットの種類を規定した印刷用データを生成する印刷用データ生成手段と、を備えることを特徴としている。
【0065】
すなわち、本形態は、前記印刷装置のような実際に印刷を実行するための印刷手段を含むのではなく、元の多値(例えば、M値)の画像データに基づいて印刷用データを生成するようにしたものである。
従って、形態11の印刷装置と同様の作用及び効果を得ることができると共に、例えば、本形態で生成した印刷用データを印刷装置に送るだけで、当該印刷装置で印刷処理を実行できる構成とすることが可能となるので、このような構成にすることで、専用の印刷装置を用意することなく、既存のインクジェット方式の印刷装置又は既存の昇華方式の印刷装置をそのまま利用することができる。
また、パソコンなどの汎用の情報処理装置を利用することができるため、パソコンなどの印刷指示装置とインクジェットプリンタとからなる既存の印刷システムをそのまま活用することができる。
【0066】
〔形態42〕 更に、形態42の印刷用データ生成装置は、形態41の印刷用データ生成装置において、
前記複数種類のドットは、前記M階調の各階調にそれぞれ対応する、各々サイズの異なる複数のドットから構成されることを特徴としている。
これによって、形態12の印刷装置と同様の作用及び効果が得られる。
【0067】
〔形態43〕 更に、形態43の印刷用データ生成装置は、形態41の印刷用データ生成装置において、
前記複数種類のドットは、前記M階調の各階調にそれぞれ対応する、各々同一サイズで且つ各々印刷濃度の異なる複数のドットから構成されることを特徴としている。
これによって、形態13の印刷装置と同様の作用及び効果が得られる。
【0068】
〔形態44〕 更に、形態44の印刷用データ生成装置は、形態41乃至43のいずれか1の印刷用データ生成装置において、
前記ドット種類選択手段は、所定数値の画素値に対して、当該画素値の示す階調とは異なる階調に対応するドットの種類を選択することを特徴としている。
これによって、形態14の印刷装置と同様の作用及び効果が得られる。
【0069】
〔形態45〕 更に、形態45の印刷用データ生成装置は、形態41乃至43のいずれか1の印刷用データ生成装置において、
前記取得した画像データから特徴情報を抽出する特徴情報抽出手段を備え、
前記ドット種類選択手段は、前記抽出した特徴情報に基づき、前記取得した画像データのうち前記特徴情報が所定内容の各画素値に対して、当該画素値の示す階調とは異なる階調に対応するドットの種類を選択することを特徴としている。
これによって、形態15の印刷装置と同様の作用及び効果が得られる。
【0070】
〔形態46〕 更に、形態46の印刷用データ生成装置は、形態45の印刷用データ生成装置において、
前記抽出した特徴情報に基づき、前記取得した画像データの画像の種類を判別する画像種類判別手段を備え、
前記ドット種類選択手段は、前記判別された画像の種類に基づき、前記M階調の各階調にそれぞれ対応する複数種類のドットのうち、選択処理に用いるドットの種類の階調範囲を決定することを特徴としている。
これによって、形態16の印刷装置と同様の作用及び効果が得られる。
【0071】
〔形態47〕 更に、形態47の印刷用データ生成装置は、形態45の印刷用データ生成装置において、
前記印刷ヘッドを構成する印字素子の特性を示す印字素子特性情報を取得する印字素子特性情報取得手段を備え、
前記ドット種類選択手段は、前記取得した印字素子特性情報に基づき、前記M階調の各階調にそれぞれ対応する複数種類のドットのうち、選択処理に用いるドットの種類の階調範囲を決定することを特徴としている。
これによって、形態17の印刷装置と同様の作用及び効果が得られる。
【0072】
〔形態48〕 更に、形態48の印刷用データ生成装置は、形態44乃至47のいずれか1の印刷用データ生成装置において、
前記画素値が濃度値である場合に、
前記ドット種類選択手段は、前記所定数値の画素値が所定画素値以下のときは、当該画素値に対して、当該画素値よりも小さい画素値の示す階調に対応するドットの種類を選択し、前記所定数値の画素値が前記所定画素値よりも大きいときは、当該画素値に対して、当該画素値よりも大きい画素値の示す階調に対応するドットの種類を選択することを特徴としている。
これによって、形態18の印刷装置と同様の作用及び効果が得られる。
【0073】
〔形態49〕 更に、形態49の印刷用データ生成装置は、形態44乃至47のいずれか1の印刷用データ生成装置において、
前記画素値が濃度値である場合に、
前記ドット種類選択手段は、前記所定数値の画素値が所画素値よりも小さいときは、当該画素値に対して、当該画素値よりも大きい画素値の示す階調に対応するドットの種類を選択し、前記所定数値の画素値が前記所定画素値よりも大きいときは、当該画素値に対して、当該画素値よりも小さい画素値の示す階調に対応するドットの種類を選択することを特徴としている。
これによって、形態19の印刷装置と同様の作用及び効果が得られる。
【0074】
〔形態50〕 更に、形態50の印刷用データ生成装置は、形態44乃至47のいずれか1の印刷用データ生成装置において、
前記特徴情報は、周波数情報を含み、
前記画素値が濃度値である場合に、
前記ドット種類選択手段は、前記取得した画像データのうち前記抽出された周波数情報の示す周波数が所定周波数以下の各画素値に対して、当該各画素値における所定数値の画素値が所定画素値よりも小さいときに、当該画素値に対して、当該画素値よりも小さい画素値の示す階調に対応するドットの種類を選択し、前記各画素値における所定数値の画素値が前記所定画素値より大きいときに、当該画素値に対して、当該画素値よりも大きい画素値の示す階調に対応するドットの種類を選択することを特徴としている。
これによって、形態20の印刷装置と同様の作用及び効果が得られる。
【0075】
〔形態51〕 一方、上記した従来の課題を解決すべく、形態51の印刷用データ生成プログラムは、
画像を構成する各画素が表すM階調(M≧3)の各階調にそれぞれ対応した複数種類のドットを形成可能な印刷素子を有する印刷ヘッドを備えた印刷装置において使用される印刷用データを生成する印刷用データ生成プログラムであって、
画像の各画素の階調を表す画素値を有する画像データを取得する画像データ取得ステップと、
前記取得した画像データの各画素値に対して、前記複数種類のドットから、当該各画素値の示す階調に対応したドットの種類を選択するドット種類選択ステップと、
前記各画素値に対する前記選択結果に基づき、当該各画素値に対するドットの種類を規定した印刷用データを生成する印刷用データ生成ステップと、
前記印刷用データに基づき、前記印刷ヘッドを用いて前記画像データの画像を印刷する印刷ステップとからなる処理をコンピュータに実行させるのに使用するプログラムを含むことを特徴としている。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態41の印刷用データ生成装置と同等の作用および効果が得られる。
【0076】
〔形態52〕 更に、形態52の印刷用データ生成プログラムは、形態51の印刷用データ生成プログラムにおいて、
前記複数種類のドットは、前記M階調の各階調にそれぞれ対応する、各々サイズの異なる複数のドットから構成されることを特徴としている。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態42の印刷用データ生成装置と同等の作用および効果が得られる。
【0077】
〔形態53〕 更に、形態53の印刷用データ生成プログラムは、形態51の印刷用データ生成プログラムにおいて、
前記複数種類のドットは、前記M階調の各階調にそれぞれ対応する、各々同一サイズで且つ各々印刷濃度の異なる複数のドットから構成されることを特徴としている。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態43の印刷用データ生成装置と同等の作用および効果が得られる。
【0078】
〔形態54〕 更に、形態54の印刷用データ生成プログラムは、形態51乃至53のいずれか1の印刷用データ生成プログラムにおいて、
前記ドット種類選択ステップにおいては、所定数値の画素値に対して、当該画素値の示す階調とは異なる階調に対応するドットの種類を選択することを特徴としている。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態44の印刷用データ生成装置と同等の作用および効果が得られる。
【0079】
〔形態55〕 更に、形態55の印刷用データ生成プログラムは、形態51乃至54のいずれか1の印刷用データ生成プログラムにおいて、
前記取得した画像データから特徴情報を抽出する特徴情報抽出ステップをコンピュータに実行させるのに使用するプログラムを含み、
前記ドット種類選択ステップにおいては、前記抽出した特徴情報に基づき、前記取得した画像データのうち前記特徴情報が所定内容の各画素値に対して、当該画素値の示す階調とは異なる階調に対応するドットの種類を選択することを特徴としている。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態45の印刷用データ生成装置と同等の作用および効果が得られる。
【0080】
〔形態56〕 更に、形態56の印刷用データ生成プログラムは、形態51乃至54のいずれか1の印刷用データ生成プログラムにおいて、
前記抽出した特徴情報に基づき、前記取得した画像データの画像の種類を判別する画像種類判別ステップをコンピュータに実行させるのに使用するプログラムを含み、
前記ドット種類選択ステップにおいては、前記判別された画像の種類に基づき、前記M階調の各階調にそれぞれ対応する複数種類のドットのうち、選択処理に用いるドットの種類の階調範囲を決定することを特徴としている。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態46の印刷用データ生成装置と同等の作用および効果が得られる。
【0081】
〔形態57〕 更に、形態57の印刷用データ生成プログラムは、形態56の印刷用データ生成プログラムにおいて、
前記印刷ヘッドを構成する印字素子の特性を示す印字素子特性情報を取得する印字素子特性情報取得ステップをコンピュータに実行させるのに使用するプログラムを含み、
前記ドット種類選択ステップにおいては、前記取得した印字素子特性情報に基づき、前記M階調の各階調にそれぞれ対応する複数種類のドットのうち、選択処理に用いるドットの種類の階調範囲を決定することを特徴としている。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態47の印刷用データ生成装置と同等の作用および効果が得られる。
【0082】
〔形態58〕 更に、形態58の印刷用データ生成プログラムは、形態54乃至57のいずれか1の印刷用データ生成プログラムにおいて、
前記画素値が濃度値である場合に、
前記ドット種類選択ステップにおいては、前記所定数値の画素値が所定画素値以下のときは、当該画素値に対して、当該画素値よりも小さい画素値の示す階調に対応するドットの種類を選択し、前記所定数値の画素値が前記所定画素値よりも大きいときは、当該画素値に対して、当該画素値よりも大きい画素値の示す階調に対応するドットの種類を選択することを特徴としている。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態48の印刷用データ生成装置と同等の作用および効果が得られる。
【0083】
〔形態59〕 更に、形態59の印刷用データ生成プログラムは、形態54乃至57のいずれか1の印刷用データ生成プログラムにおいて、
前記画素値が濃度値である場合に、
前記ドット種類選択ステップにおいては、前記所定数値の画素値が所画素値よりも小さいときは、当該画素値に対して、当該画素値よりも大きい画素値の示す階調に対応するドットの種類を選択し、前記所定数値の画素値が前記所定画素値よりも大きいときは、当該画素値に対して、当該画素値よりも小さい画素値の示す階調に対応するドットの種類を選択することを特徴としている。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態49の印刷用データ生成装置と同等の作用および効果が得られる。
【0084】
〔形態60〕 更に、形態60の印刷用データ生成プログラムは、形態54乃至57のいずれか1の印刷用データ生成プログラムにおいて、
前記特徴情報は、周波数情報を含み、
前記画素値が濃度値である場合に、
前記ドット種類選択ステップにおいては、前記取得した画像データのうち前記抽出された周波数情報の示す周波数が所定周波数以下の各画素値に対して、当該各画素値における所定数値の画素値が所定画素値よりも小さいときに、当該画素値に対して、当該画素値よりも小さい画素値の示す階調に対応するドットの種類を選択し、前記各画素値における所定数値の画素値が前記所定画素値より大きいときに、当該画素値に対して、当該画素値よりも大きい画素値の示す階調に対応するドットの種類を選択することを特徴としている。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態50の印刷用データ生成装置と同等の作用および効果が得られる。
【0085】
〔形態61〕 一方、上記した従来の課題を解決すべく、形態61の印刷用データ生成方法は、
画像を構成する各画素が表すM階調(M≧3)の各階調にそれぞれ対応した複数種類のドットを形成可能な印刷素子を有する印刷ヘッドを備えた印刷装置において使用される印刷用データを生成する印刷用データ生成方法であって、
画像の各画素の階調を表す画素値を有する画像データを取得する画像データ取得ステップと、
前記取得した画像データの各画素値に対して、前記複数種類のドットから、当該各画素値の示す階調に対応したドットの種類を選択するドット種類選択ステップと、
前記各画素値に対する前記選択結果に基づき、当該各画素値に対するドットの種類を規定した印刷用データを生成する印刷用データ生成ステップと、
前記印刷用データに基づき、前記印刷ヘッドを用いて前記画像データの画像を印刷する印刷ステップと、を含むことを特徴としている。
これによって、形態41の印刷用データ生成装置と同等の作用効果が得られる。
【0086】
〔形態62〕 更に、形態62の印刷用データ生成方法は、形態61の印刷用データ生成方法において、
画像を構成する各画素が表すM階調(M≧3)の各階調にそれぞれ対応した複数種類のドットを形成可能な印刷素子を有する印刷ヘッドを備えた印刷装置を制御するのに使用する印刷装置制御方法であって、
画像の各画素の階調を表す画素値を有する画像データを取得する画像データ取得ステップと、
前記取得した画像データの各画素値に対して、前記複数種類のドットから、当該各画素値の示す階調に対応したドットの種類を選択するドット種類選択ステップと、
前記各画素値に対する前記選択結果に基づき、当該各画素値に対するドットの種類を規定した印刷用データを生成する印刷用データ生成ステップと、
前記印刷用データに基づき、前記印刷ヘッドを用いて前記画像データの画像を印刷する印刷ステップと、を含むことを特徴としている。
これによって、形態42の印刷用データ生成装置と同等の作用効果が得られる。
【0087】
〔形態63〕 更に、形態63の印刷用データ生成方法は、形態61の印刷用データ生成方法において、
前記複数種類のドットは、前記M階調の各階調にそれぞれ対応する、各々同一サイズで且つ各々印刷濃度の異なる複数のドットから構成されることを特徴としている。
これによって、形態43の印刷用データ生成装置と同等の作用効果が得られる。
【0088】
〔形態64〕 更に、形態64の印刷用データ生成方法は、形態61乃至63のいずれか1の印刷用データ生成方法において、
前記ドット種類選択ステップにおいては、所定数値の画素値に対して、当該画素値の示す階調とは異なる階調に対応するドットの種類を選択することを特徴としている。
これによって、形態44の印刷用データ生成装置と同等の作用効果が得られる。
【0089】
〔形態65〕 更に、形態65の印刷用データ生成方法は、形態61乃至64のいずれか1の印刷用データ生成方法において、
前記取得した画像データから特徴情報を抽出する特徴情報抽出ステップを含み、
前記ドット種類選択ステップにおいては、前記抽出した特徴情報に基づき、前記取得した画像データのうち前記特徴情報が所定内容の各画素値に対して、当該画素値の示す階調とは異なる階調に対応するドットの種類を選択することを特徴としている。
これによって、形態45の印刷用データ生成装置と同等の作用効果が得られる。
【0090】
〔形態66〕 更に、形態66の印刷用データ生成方法は、形態61乃至64のいずれか1の印刷用データ生成方法において、
前記抽出した特徴情報に基づき、前記取得した画像データの画像の種類を判別する画像種類判別ステップを含み、
前記ドット種類選択ステップにおいては、前記判別された画像の種類に基づき、前記M階調の各階調にそれぞれ対応する複数種類のドットのうち、選択処理に用いるドットの種類の階調範囲を決定することを特徴としている。
これによって、形態46の印刷用データ生成装置と同等の作用効果が得られる。
【0091】
〔形態67〕 更に、形態67の印刷用データ生成方法は、形態65の印刷用データ生成方法において、
前記印刷ヘッドを構成する印字素子の特性を示す印字素子特性情報を取得する印字素子特性情報取得ステップを含み、
前記ドット種類選択ステップにおいては、前記取得した印字素子特性情報に基づき、前記M階調の各階調にそれぞれ対応する複数種類のドットのうち、選択処理に用いるドットの種類の階調範囲を決定することを特徴としている。
これによって、形態47の印刷用データ生成装置と同等の作用効果が得られる。
【0092】
〔形態68〕 更に、形態68の印刷用データ生成方法は、形態64乃至67のいずれか1の印刷用データ生成方法において、
前記画素値が濃度値である場合に、
前記ドット種類選択ステップにおいては、前記所定数値の画素値が所定画素値以下のときは、当該画素値に対して、当該画素値よりも小さい画素値の示す階調に対応するドットの種類を選択し、前記所定数値の画素値が前記所定画素値よりも大きいときは、当該画素値に対して、当該画素値よりも大きい画素値の示す階調に対応するドットの種類を選択することを特徴としている。
これによって、形態48の印刷用データ生成装置と同等の作用効果が得られる。
【0093】
〔形態69〕 更に、形態69の印刷用データ生成方法は、形態64乃至67のいずれか1の印刷用データ生成方法において、
前記画素値が濃度値である場合に、
前記ドット種類選択ステップにおいては、前記所定数値の画素値が所画素値よりも小さいときは、当該画素値に対して、当該画素値よりも大きい画素値の示す階調に対応するドットの種類を選択し、前記所定数値の画素値が前記所定画素値よりも大きいときは、当該画素値に対して、当該画素値よりも小さい画素値の示す階調に対応するドットの種類を選択することを特徴としている。
これによって、形態49の印刷用データ生成装置と同等の作用効果が得られる。
【0094】
〔形態70〕 更に、形態70の印刷用データ生成方法は、形態64乃至67のいずれか1の印刷用データ生成方法において、
前記特徴情報は、周波数情報を含み、
前記画素値が濃度値である場合に、
前記ドット種類選択ステップにおいては、前記取得した画像データのうち前記抽出された周波数情報の示す周波数が所定周波数以下の各画素値に対して、当該各画素値における所定数値の画素値が所定画素値よりも小さいときに、当該画素値に対して、当該画素値よりも小さい画素値の示す階調に対応するドットの種類を選択し、前記各画素値における所定数値の画素値が前記所定画素値より大きいときに、当該画素値に対して、当該画素値よりも大きい画素値の示す階調に対応するドットの種類を選択することを特徴としている。
これによって、形態50の印刷用データ生成装置と同等の作用効果が得られる。
【0095】
〔形態71〕 一方、上記した従来の課題を解決すべく、形態71の印刷装置制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、
形態21乃至30のいずれか1に記載の印刷装置制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であることを特徴としている。
これによって、形態21乃至形態30のいずれか1の印刷用データ生成プログラムと同様の作用及び効果が得られると共に、CD−ROMやDVD−ROM、FD(フレキシブルディスク)などの記録媒体を介して前記印刷プログラムを容易に授受することが可能となる。
【0096】
〔形態72〕 一方、上記した従来の課題を解決すべく、形態72の印刷用データ生成プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、
形態51乃至60のいずれか1に記載の印刷用データ生成プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であることを特徴としている。
これによって、形態51乃至形態60のいずれか1の印刷用データ生成プログラムと同様の作用及び効果が得られると共に、CD−ROMやDVD−ROM、FD(フレキシブルディスク)などの記録媒体を介して前記印刷プログラムを容易に授受することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0097】
〔第1の実施形態〕
本発明に係る印刷装置の第1の実施形態について図面を参照して説明する。
《構成》
図1は、第1の実施形態の印刷装置の構成を示し、図2は、第1の実施形態の印刷装置が印刷すべき画像を示し、図3は、第1の実施形態の画像を印刷するための印刷ヘッドユニットを示し、図4は、第1の実施形態の印刷ヘッドユニットに設けられたノズルを示す。
【0098】
第1の実施形態の印刷装置PRTは、コンピュータ(プログラムを含む。)による制御下において、マトリクス状に配置された画素P(1、1)、P(1、2)、P(1、3)、...からなる画像IMG(図2に図示)を、主走査方向に媒体MEDの長さ一杯に配置された複数の印刷ヘッドユニットPHU(1)、(2)、(3)、...(図3に図示)の各々において前記主走査方向に沿って配置された8個のノズルN(1)、N(2)、...(図4に図示)を用いて媒体MEDに印刷すべく、図1に示されるように、入力ユニット10と、処理ユニット20と、記憶ユニット30と、出力ユニット40とを有する。
【0099】
ここで、図1及び図2に図示の画像IMG中の画素P、並びに、図3及び図4に図示の印刷装置PRTが有する印刷ヘッドユニットPHU及びノズルNの関係については、例えば、画素P(1、1)は、印刷ヘッドユニットPHU(1)のノズルN(1)に対応し、画素P(1、2)は、印刷ヘッドユニットPHU(1)のノズルN(2)に対応し、画素P(1、3)は、印刷ヘッドユニットPHU(1)のノズルN(3)に対応し、画素P(1、8)は、印刷ヘッドユニットPHU(1)のノズルN(8)に対応し、画素P(1、9)は、印刷ヘッドユニットPHU(2)のノズルN(1)に対応する。
【0100】
図5及び図6は、画素の階調とドットの大きさとの関係を示す図及びグラフである。図5及び図6に示されるように、画素P(1、1)、P(1、2)、P(1、3)、...は、M階調(M≧3)、正確には、64階調のうちの一の階調を表し、当該一の階調は、印刷ヘッドユニットPHU(1)、PHU(2)、PHU(3)、...のノズルN(1)、N(2)、N(3)、...が、当該一の階調に対応するサイズのドット(液滴)Dを媒体MEDに吐出(印刷)することにより表示される。例えば、画素P(1、2)の階調が「階調3」であるとき、当該「階調3」は、画素P(1、1)に対応する印刷ヘッドユニットPHU(1)のノズルN(2)が液滴「サイズ3」を吐出することにより、媒体MEDに印刷される。
【0101】
ここで、印刷ヘッドユニットPHUは、各ノズルN(1)、N(2)、N(3)…ごとにそれぞれ設けられた図示しないインクチャンバー内に供給されたインク液滴をそれら各インクチャンバーごとに設けられた図示しないピエゾ素子(piezo actuator)などの圧電素子によって各ノズルN(1)、N(2)、N(3)…から吐出することで、媒体MEDに円形のドットを印字すると共に、さらに、この圧電素子に加える電圧を多段階に制御することによってインクチャンバーからのインク液滴の吐出量を制御して各ノズルN(1)、N(2)、N(3)…ごとにサイズの異なるドットが印字可能となっている。また、時系列的に短時間で2段階でノズルに電圧を加え、媒体MED上にて2つの吐出を組み合わせて1つのドットを構成する場合もある。この場合、ドットのサイズによって吐出速度が異なることを利用して、小さいドットにつづいて大きいドットを吐出することによって、媒体MED上でほぼ同位置にインクを着弾させて1つのさらに大きいドットを構成させることが可能である。
【0102】
入力ユニット10は、例えば、スキャナ11、デジタルカメラ12、ビデオカメラ13等からなり、画像IMG(静止画像であるか動画像であるかを問わない。)を例えばビットマップデータに変換して後段の処理ユニット20に受け渡すために用いられる。
処理ユニット20は、処理部21と、規定部22と、補正部23とからなる。
処理部21は、入力ユニット10から受け取った画像IMGの階調、即ち、解像度や色表現体系(CMYK系、RGB系)について処理を行う。
【0103】
規定部22は、図6に図示されたような、画素Pの階調及びドットDのサイズとの関係を定めるトーンカーブTCに関連する動作、詳細には、複数のトーンカーブ(図6、図12(A)、図12(B)等)のうち、画像IMGの内容(自然画であるか、文字列であるか、自然画と文字列との組み合わせであるか等)に応じて適切な一のトーンカーブTCを選択したり、ある一のトーンカーブのうち、印刷装置PRTが置かれている環境の状態(温度、湿度等)や印刷装置PRT自身の動作状況(ノズルからの液滴の吐出の良否)に応じて、使用すべき範囲(範囲の上限又は下限)を規定したりする。
【0104】
補正部23は、上記のように選択された又は規定されたトーンカーブTCに従って、画素Pの階調に対応するドットDのサイズを決定し、即ち、ドットDのサイズを調整する。より具体的には、例えば、画素P(1、2)の階調が「階調8」であることを想定すると、補正部23は、図5及び図6に図示のトーンカーブTCに従うときには、液滴「サイズ8」を決定し、図12(A)に図示のトーンカーブTCに従うときには、「サイズ5」を決定し、図12(B)に図示のトーンカーブTCに従うときには、液滴「サイズ11」を決定する。つまり、これら各画素Pに対するドットDのサイズの情報に基づき、各画素Pの階調値に対してドットDのサイズを規定したデータ(印刷用データ)を生成し、当該印刷用データを出力ユニット40に入力する。
【0105】
記憶ユニット30は、画像IMGを一時的に保存し、また、フレキシブル・ディスク又はCD−ROMのような、コンピュータ読み取り可能な記録媒体50から、印刷装置PRTが行う処理を規定するプログラムPRG(図8に図示の工程からなる)がインストールされる。
出力ユニット40は、例えば、プリンタ41、ディスプレイ(液晶、CRT)42等からなり、処理ユニット20により階調処理、及びトーンカーブTCに基く階調の補正をされた後の画像IMGを媒体MEDに印刷し、又は表示するために用いられる。ここで、プリンタ41は、図3に図示のような複数の印刷ヘッドユニットPHU(1)、PHU(2)、PHU(3)、...を有し、印刷ヘッドユニットPHU(1)、PHU(2)、PHU(3)、...の各々は、図4に図示のような液滴を吐出する8個のノズルN(1)〜N(8)を備えている。
【0106】
図7は、コンピュータ装置の構成を示す。図1に図示の印刷装置PRTと図7に図示の一般的なコンピュータ装置COMと関係について、図1の入力ユニット10は、図7の入力インターフェイス110から構成されており、図1の処理ユニット20は、図7のCPU120から構成されており、図1の記憶ユニット30は、図7のROM、RAM130から構成されており、図1の出力ユニット40は、図7の出力インターフェイス140から構成されている。
【0107】
《動作》
図8は、第1の実施形態の印刷装置の動作を示すフローチャートであり、図9は、第1の実施形態の画像中の画素の階調を示す。以下、第1の実施形態の印刷装置PRTの動作について図8のフローチャートに沿って説明する。動作の説明及び理解を容易にすべく、図9に図示されるように、入力される画像IMG中の画素P(1、1)、P(1、2)、P(1、3)、...が、階調1から階調64までの64階調のうち、階調3、52、41、...を有することを想定する。
【0108】
ステップS10:印刷装置PRTのユーザは、入力ユニット10を用いて画像IMGを入力する。
ステップS11:画像IMGが入力されると、処理ユニット20では、処理部21は、画像IMGの色系について、従来知られているように、加色系であるRGBを混色系であるCMYKに変換する。
【0109】
ステップS12:処理部21は、また、画像IMGの解像度を、従来知られた方法により、印刷ヘッドユニットPHU(1)、PHU(2)、PHU(3)、...のノズルN(1)〜N(8)に合致するように変換する。
ステップS13:補正部23は、図5及び図6に図示された、画素Pの階調とドットDのサイズとの関係(トーンカーブ)に従って、図9に図示の画像IMG中の画素P(1、1)の「階調3」に対応する「サイズ3」のドットDを指定する。補正部23は、同様にして、画素P(1、2)の「階調52」に対応する「サイズ52」のドットD、画素P(1、3)の「階調41」に対応する「サイズ41」のドットD、...を次々に指定する。
【0110】
ステップS14:プリンタ41は、媒体MED上に、画素P(1、1)の「階調3」、画素P(1、2)の「階調52」、画素P(1、3)の「階調41」、...を表示すべく、「サイズ3」のドットD、「サイズ52」のドットD、「サイズ41」のドットD、...を印刷ヘッドユニットPHU(1)のノズルN(1)、印刷ヘッドユニットPHU(1)のノズルN(2)、印刷ヘッドユニットPHU(1)のノズルN(3)、...により印刷する。
【0111】
《効果》
上述したように、第1の実施形態の印刷装置PRTでは、補正部23が、規定部22により規定された、画素Pの階調とドットのサイズとの関係に従って、画像IMG中の画素P(1、1)、画素P(1、2)、画素P(1、3)、...に対応する「サイズ3」のドットD、「サイズ52」のドットD、「サイズ41」のドットD、...を指定し、プリンタ41は、当該指定された「サイズ3」のドットD、「サイズ52」のドットD、「サイズ41」のドットD、...を印刷ヘッドユニットPHU(1)のノズルN(1)、印刷ヘッドユニットPHU(1)のノズルN(2)、印刷ヘッドユニットPHU(1)のノズルN(3)、...を用いて媒体MEDに印刷することから、媒体MEDは、画像IMG中の各画素Pが表す階調を画素、即ち、ドット単位で表示することが可能となる。
【0112】
上記第1の実施形態において、規定部22及び補正部23におけるトーンカーブTCの選択処理及び各画素Pに対するドットDのサイズを決定する処理は、形態11、14、18、19、41、44、48及び49のいずれか1のドット種類選択手段に対応し、補正部23は、形態11又は41の印刷用データ生成手段に対応し、プリンタ41は、形態11の印刷手段に対応する。
【0113】
〈第1の実施形態の変形例1〉
図5、6に図示された、画素Pの階調とドットDのサイズとの関係を用いることに代えて、以下の代替えも可能である。即ち、図10、11に図示されたような、印刷装置PRTによる媒体MEDへの印刷の際に生じるおそれがある不具合、例えば、印刷装置PRTが置かれている雰囲気(温度、湿度等)により左右される液滴の吐出の良否の観点から、下限及び上限が規定されている、即ち、階調1、2、3、62、63、64に対応するサイズ1、2、3、62、63、64の使用が禁止されている、という画素Pの階調とドットDのサイズとの関係を用いることも可能である。これにより、上記したと同様な効果を得ることができることに加えて、液滴の吐出の不良に起因して媒体MEDに印刷されるドットDの階調が、入力された画像IMGと異なってしまうという事態を回避することが可能になる。
【0114】
上記した下限及び上限の規定では、使用を禁止する階調の個数を下限及び上限間で同一にする必要はなく、また、使用可能な階調の個数を固定する必要はなく、例えば、下限として2つの階調1、2の使用のみを禁止し他方で上限として5つの階調60、61、62、63、64の使用を禁止し、また、使用可能な階調の個数を58(=64−(3+3))個に固定することなく、32個に変更したり、48個に変更したりすることによっても、上記したと同様な効果を得ることができる。
上記第1の実施形態の変形例1において、規定部22及び補正部23におけるトーンカーブTCの選択処理及び各画素Pに対するドットDのサイズを決定する処理は、形態11、14、17、18、19、41、44、47、48及び49のいずれか1のドット種類選択手段に対応し、補正部23は、形態11又は41の印刷用データ生成手段に対応し、プリンタ41は、形態11の印刷手段に対応する。
【0115】
〈第1の実施形態の変形例2〉
図6に図示された、画素Pの階調とドットDのサイズとの関係を示すグラフに代えて、図12(A)に図示のようなS字補正トーンカーブを用いることにより、媒体MEDに印刷される画像IMGの内容のコントラストを上げたり、反対に、図12(B)に図示のような逆S字補正トーンカーブを用いることにより、媒体MEDに印刷される画像IMGの内容のコントラストを下げたりすることが可能となる。
【0116】
上記第1の実施形態の変形例2において、規定部22及び補正部23におけるトーンカーブTCの選択処理及び各画素Pに対するドットDのサイズを決定する処理は、形態11、14、16、18、19、41、44、46、48及び49のいずれか1のドット種類選択手段に対応し、補正部23は、形態11又は41の印刷用データ生成手段に対応し、プリンタ41は、形態11の印刷手段に対応する。
【0117】
〈第1の実施形態の変形例3〉
図6に図示された、画素Pの階調とドットDのサイズとの関係を示すグラフに代えて、以下のような代替えも可能である。即ち、入力された画像IMGの内容が自然画像(写真に相当する内容の画像)であるときには、図13(A)に図示されているように、図6に図示の関係から指定されるよりも全体的に小さいドットDを用いるべく、例えば、「階調8」については、図6のグラフに従えば「サイズ8」のドットDを用いるべきであるにも拘わらず、図13(A)の図示のグラフに従って「サイズ5」のドットDを用い、また、「階調32」については、図6のグラフに従えば「サイズ32」のドットDを用いるべきであるにも拘わらず、図13(A)に図示のグラフに従って「サイズ」20のドットDを用いる。
【0118】
対照的に、図13(B)に図示されているように、画像IMGの内容が文字であるときには、図6に図示の関係から指定されるよりも全体的に大きいドットDを用いるべく、例えば、「階調8」については、図6のグラフに従えば「サイズ8」のドットDを用いるべきであるにも拘わらず、図13(B)に図示のグラフに従って「サイズ14」を用い、「階調32」については、図6のグラフに従えば「サイズ32」のドットDを用いるべきであるにも拘わらず、図13(B)の図示のグラフに従って「サイズ42」を用いる。
【0119】
このように、画像IMGが自然画像であるか文字であるかに応じて、階調に対応するサイズを異ならせることにより、上記したと同様な効果を得ることができることに加えて、媒体MEDに自然画像を高精細に印刷し、また、文字を明瞭に印刷することが可能となる。さらに、画像IMGが自然画像及び文字の両方を含むときには、図13(A)に図示のグラフ及び図13(B)に図示のグラフとの中間的なグラフを用いることにより、当該画像IMG中の自然画像を高精細に印刷し、かつ文字を明瞭に印刷することが可能となる。
【0120】
上記第1の実施形態の変形例3において、規定部22及び補正部23におけるトーンカーブTCの選択処理及び各画素Pに対するドットDのサイズを決定する処理は、形態11、14、15、18、19、41、44、45、48及び49のいずれか1のドット種類選択手段に対応し、補正部23は、形態11又は41の印刷用データ生成手段に対応し、プリンタ41は、形態11の印刷手段に対応する。
【0121】
〔第2の実施形態〕
次に、本発明に係る印刷装置の第2の実施形態を図面に基づき説明する。図14は、本発明に係る印刷装置の第2の実施形態を示す図である。
本実施形態の印刷装置、並びにコンピュータ装置の構成は上記第1の実施形態の図1、図7と同様のものとなる。本実施形態では、図1に示す規定部22において、画像IMGから特徴情報を抽出し当該特徴情報に基づき画像IMGの内容(自然画像、文字画像、これらの混合等)を判別し、この判別結果に基づき複数種類のトーンカーブTCから補正部23での補正に用いるトーンカーブTCを選択する点が上記第1の実施形態と異なる。以下、上記第1の実施形態と異なる部分についてのみ説明し、上記第1の実施形態と重複する部分については説明を省略する。
【0122】
《構成》
規定部22は、画像IMGから特徴情報を抽出し、当該抽出した特徴情報に基づき、画像IMGの内容(自然画像であるか、文字画像であるか、自然画像と文字画像との組み合わせであるか等)を判別する。そして、当該判別結果に基づき、複数種類のトーンカーブ(図13(A)、図13(B)等)のうち、適切な一のトーンカーブTCを選択する。
【0123】
画像内容の判別は、例えば、特徴情報として、予め画像IMGファイルに付与された画像内容を示す情報を抽出して判別したり、エッジ抽出フィルタを用いてエッジ情報(周波数情報の一つ)を抽出し、当該エッジ情報に基づき画像内容を判別したり、フーリエ変換、アダマール変換等を用いて画像IMGの周波数領域情報を抽出し、当該抽出した周波数領域情報から画像内容を判別したりする。
補正部23は、上記のように画像内容に応じて選択されたトーンカーブTCに従って、画素Pの階調に対応するドットDのサイズを決定し、画像IMGの各画素Pに対するドットDのサイズを規定した印刷用データを生成する。
【0124】
《動作》
以下、第2の実施形態の印刷装置PRTの動作について図14のフローチャートに沿って説明する。ここで、図14は、第2の実施形態の印刷装置の動作を示すフローチャートである。動作の説明及び理解を容易にすべく、入力される画像IMG中の画素P(1、1)、P(1、2)、P(1、3)、...が、階調1から階調64までの64階調のうち、階調8、64、32、...を有することを想定する。
【0125】
ステップS20:印刷装置PRTのユーザは、入力ユニット10を用いて画像IMGを入力する。
ステップS21:画像IMGが入力されると、処理ユニット20では、処理部21は、画像IMGの色系について、従来知られているように、加色系であるRGBを混色系であるCMYKに変換する。
【0126】
ステップS22:処理部21は、また、画像IMGの解像度を、従来知られた方法により、印刷ヘッドユニットPHU(1)、PHU(2)、PHU(3)、...のノズルN(1)〜N(8)に合致するように変換する。
ステップS23:規定部22は、また、CMYKに変換後の画像IMGから画像の特徴情報を抽出する。例えば、予め画像IMGに付加された画像内容情報を抽出したり、エッジフィルタを用いて画像IMGのエッジ情報を抽出したり、画像IMGの画像信号に対してフーリエ変換を施し、当該画像信号を周波数領域に変換し当該周波数領域の情報を抽出したりする。
【0127】
ステップS24:規定部22は、また、抽出した特徴情報に基づき、画像内容を判別する。例えば、抽出した情報が画像内容情報であれば、当該画像内容情報の示す画像内容を画像IMGの画像内容(自然画像、文字画像、これらの混合等)であると判別する。また、抽出した特徴情報がエッジ情報であれば、このエッジ情報からエッジの変化等を分析し、この分析結果に基づき画像内容を判別したり(エッジの変化が自然画像や文字画像等によって異なる特徴を示すことを利用)、抽出した特徴情報が周波数領域の情報であれば、各変換係数の表す情報に基づいて、画像内容を判別する(変換係数が自然画像や文字画像等によって異なる特徴を示すことを利用)。
【0128】
ステップS25:規定部22は、また、判別された画像内容に応じて、予め画像内容毎に用意された複数種類のトーンカーブTCから該当するトーンカーブTCを選択する。例えば、図13(A)及び図13(B)のような画像内容に応じた2種類のトーンカーブTCが用意されているとすると、画像IMGが自然画像(写真画像等)と判別された場合は、比較的小さなサイズの範囲のドットを用いる図13(A)のトーンカーブTCを選択し、画像IMGが文字画像(文書画像等)と判別された場合は、比較的大きなサイズの範囲のドットを用いる図13(B)のトーンカーブTCを選択する。また、画像IMGが自然画像と文字画像との混合であると判別された場合は、図13(A)の範囲及び図13(B)の範囲の中間のサイズ範囲のドットを用いるトーンカーブTC(不図示)を選択する。
【0129】
ステップS26:補正部23は、図13(A)及び図13(B)のいずれかに図示された、画素Pの階調とドットDのサイズとの関係(トーンカーブ)に従って、画像IMG中の画素P(1、1)の「階調8」に対応するサイズのドットDを指定する。補正部23は、同様にして、画素P(1、2)の「階調64」に対応するサイズのドットD、画素P(1、3)の「階調32」に対応するサイズのドットD、...を次々に指定する。
ステップS27:プリンタ41は、図13(A)及び図13(B)のいずれかのトーンカーブTCに従って指定された各画素Pに対するドットDのサイズの情報に基づき、各画素Pの階調値に対してドットサイズDを規定した印刷用データを生成し、当該生成した印刷用データに基づき、画像IMGを媒体MED上に印刷する。
【0130】
例えば、画像IMGが自然画像である場合は、図13(A)に従い、画素P(1、1)の「階調8」に対して「階調5」に対応するサイズのドットDが規定され、画素P(1、2)の「階調64」に対して「階調32」に対応するサイズのドットDが規定され、画素P(1、3)の「階調32」に対して「階調20」に対応するサイズのドットDが規定され、...といったように、各画素Pに対して図13(A)のトーンカーブTCに従ったドットDのサイズが規定された印刷用データが生成される。従って、「サイズ5」のドットD、「サイズ32」のドットD、「サイズ20」のドットD、...を印刷ヘッドユニットPHU(1)のノズルN(1)、印刷ヘッドユニットPHU(1)のノズルN(2)、印刷ヘッドユニットPHU(1)のノズルN(3)、...により印刷する。
【0131】
また、例えば、画像IMGが文書画像である場合は、図13(B)に従い、画素P(1、1)の「階調8」に対して「階調14」に対応するサイズのドットDが規定され、画素P(1、2)の「階調64」に対して「階調64」に対応するサイズのドットDがそのまま規定され、画素P(1、3)の「階調32」に対して「階調42」に対応したサイズのドットDが規定され、...といったように、各画素Pに対して図13(B)のトーンカーブTCに従ったドットDのサイズが規定された印刷用データが生成される。従って、「サイズ14」のドットD、「サイズ64」のドットD、「サイズ42」のドットD、...を印刷ヘッドユニットPHU(1)のノズルN(1)、印刷ヘッドユニットPHU(1)のノズルN(2)、印刷ヘッドユニットPHU(1)のノズルN(3)、...により印刷する。
【0132】
《効果》
上述したように、第2の実施形態の印刷装置PRTでは、規定部22が、画像IMGから特徴情報を抽出し、当該抽出した特徴情報に基づき画像IMGの画像内容を判別し、当該判別した画像内容に応じてトーンカーブTCを選択することから、画像内容に適したトーンカーブTCを選択することが可能となる。そして、補正部23は、このようにして選択されたトーンカーブTCに従って、画像IMGが自然画像である場合は、図13(A)に示すようなトーンカーブTCに基づき、画像IMGの各画素Pに対するドットDのサイズを決定するので、プリンタ41によって、媒体MEDに自然画像を高精細に印刷することが可能となる。
【0133】
また、補正部23は、画像IMGが文字画像である場合は、図13(B)に示すようなトーンカーブTCに基づき、画像IMGの各画素Pに対するドットDのサイズを決定するので、プリンタ41によって、媒体MEDに文字画像を明瞭に印刷することが可能となる。
また、補正部23は、画像IMGが自然画像と文字画像との混合画像である場合は、図13(A)に図示のトーンカーブTC及び図13(B)に図示のトーンカーブTCとの中間的なトーンカーブTCに基づき、画像IMGの各画素Pに対するドットDのサイズを決定するので、プリンタ41によって、媒体MEDに当該画像IMG中の自然画像を高精細に印刷し、かつ文字を明瞭に印刷することが可能となる。
【0134】
上記第2の実施形態において、入力ユニット10は、形態11又は41の画像データ取得手段に対応し、規定部22における特徴情報の抽出処理は、形態15又は45の特徴情報抽出手段に対応し、規定部22における画像内容の判別処理は、形態16又は46の画像種類判別手段に対応し、規定部22及び補正部23におけるトーンカーブTCの選択処理及び各画素Pに対するドットDのサイズを決定する処理は、形態11、14、15、16、41、44、45及び46のいずれか1のドット種類選択手段に対応し、補正部23における印刷用データの生成処理は、形態11又は41の印刷用データ生成手段に対応し、プリンタ41は、形態11の印刷手段に対応する。
【0135】
〔第3の実施形態〕
次に、本発明に係る印刷装置の第3の実施形態を図面に基づき説明する。図15は、本発明に係る印刷装置の第3の実施形態を示す図である。
本実施形態の印刷装置、並びにコンピュータ装置の構成は上記第1の実施形態の図1、図7と同様のものとなる。本実施形態では、図1に示す規定部22において、画像IMGから周波数情報を抽出し当該周波数情報に基づき複数種類のトーンカーブTCから補正部23での補正に用いるトーンカーブTCを選択する点が上記第1の実施形態と異なる。以下、上記第1の実施形態と異なる部分についてのみ説明し、上記第1の実施形態と重複する部分については説明を省略する。
【0136】
《構成》
規定部22は、画像IMGから周波数情報を抽出し、当該抽出した周波数情報に基づき、複数種類のトーンカーブ(図12(A)、図12(B)等)のうち、適切な一のトーンカーブTCを選択する。
トーンカーブTCの選択は、例えば、周波数情報として、LPF(ローパスフィルタ)等を用いて画像IMGの画像信号が高周波か否かを抽出し、当該抽出結果から適切な一のトーンカーブTCを選択する。
補正部23は、上記のように周波数情報に応じて選択されたトーンカーブTCに従って、画素Pの階調に対応するドットDのサイズを決定し、画像IMGの各画素Pに対するドットDのサイズを規定した印刷用データを生成する。
【0137】
《動作》
以下、第3の実施形態の印刷装置PRTの動作について図15のフローチャートに沿って説明する。ここで、図15は、第3の実施形態の印刷装置の動作を示すフローチャートである。動作の説明及び理解を容易にすべく、入力される画像IMG中の画素P(1、1)、P(1、2)、P(1、3)、...が、階調1から階調64までの64階調のうち、階調8、64、32、...を有することを想定する。
【0138】
ステップS30:印刷装置PRTのユーザは、入力ユニット10を用いて画像IMGを入力する。
ステップS31:画像IMGが入力されると、処理ユニット20では、処理部21は、画像IMGの色系について、従来知られているように、加色系であるRGBを混色系であるCMYKに変換する。
【0139】
ステップS32:処理部21は、また、画像IMGの解像度を、従来知られた方法により、印刷ヘッドユニットPHU(1)、PHU(2)、PHU(3)、...のノズルN(1)〜N(8)に合致するように変換する。
ステップS33:規定部22は、また、CMYKに変換後の画像IMGから周波数情報を抽出する。例えば、画像IMGの画像信号に対してLPF等を用いて、当該画像信号が高周波であるか否かを示す情報を抽出する。
【0140】
ステップS34:規定部22は、抽出した周波数情報に基づき、予め各周波数範囲に応じて用意された複数種類のトーンカーブTCから該当するトーンカーブTCを選択する。例えば、図12(A)及び図12(B)のような周波数内容に応じた2種類のトーンカーブTCが用意されているとすると、画像IMGが低周波画像の場合は、比較的低い階調範囲では実際の階調に対応したドットDのサイズよりも大きいサイズのドットDを指定し、比較的高い階調範囲では実際の階調に対応したドットDのサイズよりも小さいサイズのドットDを指定する図12(A)のトーンカーブTCを選択し、画像IMGが高周波画像である場合は、比較的低い階調範囲では実際の階調に対応したドットDのサイズよりも小さいサイズのドットDを指定し、比較的高い階調範囲では実際の階調に対応したドットDのサイズよりも大きいサイズのドットDを指定する図12(B)のトーンカーブTCを選択する。
【0141】
ステップS35:補正部23は、図12(A)及び図12(B)のいずれかに図示された、画素Pの階調とドットDのサイズとの関係(トーンカーブ)に従って、画像IMG中の画素P(1、1)の「階調8」に対応するサイズのドットDを指定する。補正部23は、同様にして、画素P(1、2)の「階調64」に対応するサイズのドットD、画素P(1、3)の「階調32」に対応するサイズのドットD、...を次々に指定する。
ステップS36:プリンタ41は、図12(A)及び図12(B)のいずれかのトーンカーブTCに従って指定された各画素Pに対するドットDのサイズの情報に基づき、各画素Pの階調値に対してドットサイズDを規定した印刷用データを生成し、当該生成した印刷用データに基づき、画像IMGを媒体MED上に印刷する。
【0142】
例えば、画像IMGが低周波画像である場合は、図12(A)に従い、画素P(1、1)の「階調8」に対して「階調5」に対応するサイズのドットDが規定され、画素P(1、2)の「階調64」に対して「階調64」に対応するサイズのドットDがそのまま規定され、画素P(1、3)の「階調32」に対して「階調38」に対応するサイズのドットDが規定され、...といったように、各画素Pに対して図12(A)のトーンカーブTCに従ったドットDのサイズが規定された印刷用データが生成される。従って、「サイズ5」のドットD、「サイズ64」のドットD、「サイズ38」のドットD、...を印刷ヘッドユニットPHU(1)のノズルN(1)、印刷ヘッドユニットPHU(1)のノズルN(2)、印刷ヘッドユニットPHU(1)のノズルN(3)、...により印刷する。
【0143】
また、例えば、画像IMGが高周波画像である場合は、図12(B)に従い、画素P(1、1)の「階調8」に対して「階調11」に対応するサイズのドットDが規定され、画素P(1、2)の「階調64」に対して「階調64」に対応するサイズのドットDがそのまま規定され、画素P(1、3)の「階調32」に対して「階調27」に対応したサイズのドットDが規定され、...といったように、各画素Pに対して図12(B)のトーンカーブTCに従ったドットDのサイズが規定された印刷用データが生成される。従って、「サイズ11」のドットD、「サイズ64」のドットD、「サイズ27」のドットD、...を印刷ヘッドユニットPHU(1)のノズルN(1)、印刷ヘッドユニットPHU(1)のノズルN(2)、印刷ヘッドユニットPHU(1)のノズルN(3)、...により印刷する。
【0144】
《効果》
上述したように、第3の実施形態の印刷装置PRTでは、規定部22が、画像IMGから周波数情報を抽出し、当該抽出した周波数情報に基づき画像IMGが高周波画像か低周波画像かを判定し、高周波か低周波かに応じて適切なトーンカーブTCを選択することから、補正部23は、このようにして選択されたトーンカーブTCに従って、画像IMGが低周波画像(ねぼけた画像)である場合は、図12(A)に示すようなトーンカーブTCに基づき、画像IMGの各画素Pに対するドットDのサイズを決定するので、プリンタ41によって、媒体MEDに低周波画像をコントラストの高い状態で印刷することが可能となる。
【0145】
また、補正部23は、画像IMGが高周波画像である場合は、図12(B)に示すようなトーンカーブTCに基づき、画像IMGの各画素Pに対するドットDのサイズを決定するので、プリンタ41によって、媒体MEDに高周波画像をくっきりと明瞭な状態で印刷することが可能となる。
上記第3の実施形態において、入力ユニット10は、形態11又は41の画像データ取得手段に対応し、規定部22における周波数情報の抽出処理は、形態15又は45の特徴情報抽出手段に対応し、規定部22及び補正部23におけるトーンカーブTCの選択処理及び各画素Pに対するドットDのサイズを決定する処理は、形態11、14、15、16、18、19、20、41、44、45、46、48、49及び50のいずれか1のドット種類選択手段に対応し、補正部23における印刷用データの生成処理は、形態11又は41の印刷用データ生成手段に対応し、プリンタ41は、形態11の印刷手段に対応する。
【0146】
〔第4の実施形態〕
次に、本発明に係る印刷装置の第4の実施形態を図面に基づき説明する。図16は、本発明に係る印刷装置の第4の実施形態を示す図である。
【0147】
本実施形態の印刷装置、並びにコンピュータ装置の構成は上記第2の実施形態の図1、図7と同様のものとなる。本実施形態では、例えば、電源投入後に、図1に示すスキャナ11において、プリンタ41で印刷されたテストパターンの画像(ベタ画像)を読み込み、処理ユニット20のノズル特性情報生成部(不図示)において、このスキャナ11で読み込んだ画像情報に基づき、各ノズルのインクの吐出状態(濃度むらの有無等)を解析し、この解析結果を記憶ユニット30等において一時的(例えば、電源が落ちるまで)に保持し、規定部22において、画像内容が判別され、当該判別された画像内容に対応するトーンカーブTCが選択されると、前記保持された各ノズルのインクの吐出状態の解析結果の情報(以下、ノズル特性情報という)を取得し、当該取得したノズル特性情報に基づき選択されたトーンカーブTCの階調範囲を変更する点が上記第2の実施形態と異なる。以下、上記第2の実施形態と異なる部分についてのみ説明し、上記第2の実施形態と重複する部分については説明を省略する。
【0148】
《構成》
規定部22は、記憶ユニット30に記憶されたノズル特性情報に基づき、画像内容に応じて選択されたトーンカーブTCの階調範囲を変更する。
トーンカーブTCの階調範囲の変更は、例えば、温度や湿度等の周辺環境の変化の影響を受けて、各ノズルが詰まり気味の状態になっていると判断されたときには、比較的小さなサイズのドットの範囲(インク不吐出となるような範囲)が指定されないように、比較的大きいドットが指定され易くなるような階調範囲に変更する。
補正部23は、上記のようにインク特性情報に基づき選択されたトーンカーブTCに従って、画素Pの階調に対応するドットDのサイズを決定し、画像IMGの各画素Pに対するドットDのサイズを規定した印刷用データを生成する。
【0149】
《動作》
以下、第4の実施形態の印刷装置PRTの動作について図16のフローチャートに沿って説明する。ここで、図16は、第4の実施形態の印刷装置の動作を示すフローチャートである。動作の説明及び理解を容易にすべく、入力される画像IMG中の画素P(1、1)、P(1、2)、P(1、3)、...が、階調1から階調64までの64階調のうち、階調8、64、32、...を有することを想定する。
【0150】
ステップS40:印刷装置PRTのユーザは、入力ユニット10を用いて画像IMGを入力する。
ステップS41:画像IMGが入力されると、処理ユニット20では、処理部21は、画像IMGの色系について、従来知られているように、加色系であるRGBを混色系であるCMYKに変換する。
【0151】
ステップS42:処理部21は、また、画像IMGの解像度を、従来知られた方法により、印刷ヘッドユニットPHU(1)、PHU(2)、PHU(3)、...のノズルN(1)〜N(8)に合致するように変換する。
ステップS43:規定部22は、また、CMYKに変換後の画像IMGから画像の特徴情報を抽出する。例えば、予め画像IMGに付加された画像内容情報を抽出したり、エッジフィルタを用いて画像IMGのエッジ情報を抽出したり、画像IMGの画像信号に対してフーリエ変換を施し、当該画像信号を周波数領域に変換し当該周波数領域の情報を抽出したりする。
【0152】
ステップS44:規定部22は、また、抽出した特徴情報に基づき、画像内容を判別する。例えば、抽出した情報が画像内容情報であれば、当該画像内容情報の示す画像内容を画像IMGの画像内容(自然画像、文字画像、これらの混合等)であると判別する。また、抽出した特徴情報がエッジ情報であれば、このエッジ情報からエッジの変化等を分析し、この分析結果に基づき画像内容を判別したり(エッジの変化が自然画像や文字画像等によって異なる特徴を示すことを利用)、抽出した特徴情報が周波数領域の情報であれば、各変換係数の表す情報に基づいて、画像内容を判別する(変換係数が自然画像や文字画像等によって異なる特徴を示すことを利用)。
【0153】
ステップS45:規定部22は、また、判別された画像内容に応じて、予め画像内容毎に用意された複数種類のトーンカーブTCから該当するトーンカーブTCを選択する。例えば、図13(A)及び図13(B)のような画像内容に応じた2種類のトーンカーブTCが用意されているとすると、画像IMGが自然画像(写真画像等)と判別された場合は、比較的小さなサイズの範囲のドットを用いる図13(A)のトーンカーブTCを選択し、画像IMGが文字画像(文書画像等)と判別された場合は、比較的大きなサイズの範囲のドットを用いる図13(B)のトーンカーブTCを選択する。また、画像IMGが自然画像と文字画像との混合であると判別された場合は、図13(A)の範囲及び図13(B)の範囲の中間のサイズ範囲のドットを用いるトーンカーブTC(不図示)を選択する。
ステップS46:規定部22は、記憶ユニット30からノズル特性情報を取得する。
ここで、ノズル特性情報は、例えば、各ノズルの形成するドットに濃度ムラが生じているか否かを示す情報、各ノズルの実際のインク吐出量に対する不足量の平均値の情報等によって構成される。
【0154】
ステップS47:規定部22は、取得したノズル特性情報に基づき、各ノズルの吐出量の平均値が通常のときは、ステップS45で選択したトーンカーブTCの階調範囲を変更せずにそのままとし、一方、吐出量不足のときは、ステップS45で選択したトーンカーブTCの階調範囲を変更する。具体的には、前述したように、吐出量が不足している(ノズルが詰まり気味)であるので、比較的小さなドットが形成されないように、例えば、選択されたトーンカーブTCが図13(A)に示すものである場合は、図17(A)に示すように、画素の階調0〜7に対応するサイズのドットD(ドットサイズ0〜4までに対応するドットD)が形成されないように、階調範囲を変更する。一方、例えば、選択されたトーンカーブTCが図13(B)に示すものである場合は、図17(B)に示すように、画素の階調0〜7に対応するサイズのドットD(ドットサイズ0〜13までに対応するドットD)が形成されないように、階調範囲を変更する。
【0155】
ステップS48:補正部23は、階調範囲の変更処理を経た後の、図13(A)、図13(B)、図17(A)及び図17(B)のいずれかに図示された、画素Pの階調とドットDのサイズとの関係(トーンカーブ)に従って、画像IMG中の画素P(1、1)の「階調8」に対応するサイズのドットDを指定する。補正部23は、同様にして、画素P(1、2)の「階調64」に対応するサイズのドットD、画素P(1、3)の「階調32」に対応するサイズのドットD、...を次々に指定する。
【0156】
ステップS49:プリンタ41は、図13(A)、図13(B)、図17(A)及び図17(B)のいずれかのトーンカーブTCに従って指定された各画素Pに対するドットDのサイズの情報に基づき、各画素Pの階調値に対してドットDのサイズを規定した印刷用データを生成し、当該生成した印刷用データに基づき、画像IMGを媒体MED上に印刷する。
【0157】
例えば、画像IMGが自然画像であり且つ階調範囲を変更した場合は、図17(A)に従い、画素P(1、1)の「階調8」に対して「階調12」に対応するサイズのドットDが規定され、画素P(1、2)の「階調64」に対して「階調34」に対応するサイズのドットDが規定され、画素P(1、3)の「階調32」に対して「階調24」に対応するサイズのドットDが規定され、...といったように、各画素Pに対して図17(A)のトーンカーブTCに従ったドットDのサイズが規定された印刷用データが生成される。従って、「サイズ12」のドットD、「サイズ34」のドットD、「サイズ24」のドットD、...を印刷ヘッドユニットPHU(1)のノズルN(1)、印刷ヘッドユニットPHU(1)のノズルN(2)、印刷ヘッドユニットPHU(1)のノズルN(3)、...により印刷する。
【0158】
また、例えば、画像IMGが文書画像であり且つ階調範囲を変更した場合は、図17(B)に従い、画素P(1、1)の「階調8」に対して「階調26」に対応するサイズのドットDが規定され、画素P(1、2)の「階調64」に対して「階調64」に対応するサイズのドットDがそのまま規定され、画素P(1、3)の「階調32」に対して「階調49」に対応したサイズのドットDが規定され、...といったように、各画素Pに対して図13(B)のトーンカーブTCに従ったドットDのサイズが規定された印刷用データが生成される。従って、「サイズ26」のドットD、「サイズ64」のドットD、「サイズ49」のドットD、...を印刷ヘッドユニットPHU(1)のノズルN(1)、印刷ヘッドユニットPHU(1)のノズルN(2)、印刷ヘッドユニットPHU(1)のノズルN(3)、...により印刷する。
【0159】
《効果》
上述したように、第4の実施形態の印刷装置PRTでは、規定部22が、ノズル特性情報に基づき、必要に応じて選択されたトーンカーブTCの階調範囲を変更し、補正部23は、このようにして変更処理を経たトーンカーブTCに従って、画像IMGが自然画で且つ各ノズルのインク吐出量が不足気味である場合は、図17(A)に示すようなトーンカーブTCに基づき、画像IMGの各画素Pに対するドットDのサイズを決定し、画像IMGが文字画像で且つ各ノズルのインク吐出量が不足気味である場合は、図17(B)に示すようなトーンカーブTCに基づき、画像IMGの各画素Pに対するドットDのサイズを決定するので、液滴の吐出の不良に起因して媒体MEDに印刷されるドットDの階調が、入力された画像IMGと大きく異なってしまうという事態を回避することが可能になる。
【0160】
上記第4の実施形態において、入力ユニット10は、形態11又は41の画像データ取得手段に対応し、スキャナ11におけるノズル特性情報の取得処理は、形態17又は47の印字素子特性情報取得手段に対応し、規定部22における特徴情報の抽出処理は、形態15又は45の特徴情報抽出手段に対応し、規定部22における画像内容の判別処理は、形態16又は46の画像種類判別手段に対応し、規定部22及び補正部23におけるトーンカーブTCの選択処理、ノズル特性情報に基づく当該選択したトーンカーブTCの階調範囲の変更処理及び各画素Pに対するドットDのサイズを決定する処理は、形態11、14、15、16、41、44、45及び46のいずれか1のドット種類選択手段に対応し、補正部23における印刷用データの生成処理は、形態11又は41の印刷用データ生成手段に対応し、プリンタ41は、形態11の印刷手段に対応する。
【0161】
なお、上記第1〜第4の実施形態において、図1に示すプリンタ41は、インクの液滴をノズルから吐出して媒体MEDに画像IMGを印刷をする、いわゆるインクジェット方式を用いた構成であり、図18(A)に示すように、各種インク色において、形成するドットのサイズを変更することで各インク色の各階調に対応するドットを形成するものであるが、これに限らず、例えば、プリンタ41を、熱昇華方式を用いて印刷を行う構成としても良い。この場合は、図18(B)に示すように、ドットのサイズは一定で、ドットの濃度を変化させることで各インク色の各階調に対応するドットを形成することになる。この場合は、図6、図11、図12、図13、図17などにおけるグラフの縦軸の「ドットのサイズ」が「ドットの濃度(階調)」となる。また、インクジェット方式のプリンタ41を用いた構成において、例えば、マゼンタに対するライトマゼンタ、シアンに対するライトシアン、濃度が異なる複数種類のグレーインクといったように、同系色で濃度の異なるインク色を用い、図18(C)に示すように、ドットサイズの可変に加えて濃度を可変にして各階調に対応するドットを形成する構成としても良い。このような構成であれば、ドットサイズと濃度との組み合わせによって、より広い階調を表現することが可能となる。
【0162】
また、上記第1〜第4の実施形態において、印刷装置PRTは、入力ユニット10、処理ユニット20及び記憶ユニット30を有し、入力ユニット10を介して取得した画像IMGに対して、適切なトーンカーブを選択し、画像IMGにおける各画素Pの階調値に対してドットDのサイズを決定し、この決定結果に基づき印刷用データを生成する機能を自装置内において有している構成としたが、これに限らず、上記第1〜第4の実施形態の印刷装置PRTからプリンタ41を分離すれば、それ以外の機能はパソコンなどの汎用の情報処理装置(印刷用データ生成装置に対応)のみで実現することも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0163】
【図1】印刷装置の構成を示す図。
【図2】印刷装置が印刷すべき画像を示す図。
【図3】画像を印刷するための印刷ヘッドユニットを示す図。
【図4】印刷ヘッドユニットに設けられたノズルを示す図。
【図5】画素の階調とドットのサイズとの関係を示す図。
【図6】画素の階調とドットのサイズとの関係を示すグラフ。
【図7】コンピュータ装置の構成を示す図。
【図8】第1の実施形態の印刷装置の動作を示すフローチャート。
【図9】第1の実施形態の画像中の画素の階調を示す図。
【図10】第1の実施形態の変形例1の画素の階調とドットのサイズとの関係を示す図。
【図11】第1の実施形態の変形例1の画素の階調とドットのサイズとの関係を示すグラフ。
【図12】第1の実施形態の変形例2のS字補正トーンカーブ及び逆S字補正トーンカーブを示す図。
【図13】第1の実施形態の変形例3の自然画像とドットのサイズとの関係、文字画像とドットのサイズとの関係を示す図。
【図14】第2の実施形態の印刷装置の動作を示すフローチャートである。
【図15】第3の実施形態の印刷装置の動作を示すフローチャートである。
【図16】第4の実施形態の印刷装置の動作を示すフローチャートである。
【図17】(A)は、階調範囲変更後の自然画像とドットのサイズとの関係を示す図、(B)は、文字画像とドットのサイズとの関係を示す図。
【図18】(A)〜(C)はドット種類のバリエーションを示す図。
【符号の説明】
【0164】
PRT 印刷装置 IMG 画像 MED 媒体 10 入力ユニット 20 処理ユニット 30 記憶ユニット 40 出力ユニット 50 記録媒体 21 処理部 22 規定部 23 補正部。




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013