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発明の名称 液体噴射装置及び液体噴射装置におけるエアリーク検査方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−21955(P2007−21955A)
公開日 平成19年2月1日(2007.2.1)
出願番号 特願2005−209120(P2005−209120)
出願日 平成17年7月19日(2005.7.19)
代理人 【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
発明者 佐藤 聖也
要約 課題
エアリークの発生箇所を容易に特定でき、エアリークの解消に費やす作業時間を短縮することができる液体噴射装置及び該液体噴射装置におけるエアリーク検査方法を提供する。

解決手段
複数のインクカートリッジと、ポンプと各インクカートリッジとの間を連結する空気供給チューブと、空気供給チューブの途中に各インクカートリッジと対応するように介在し、開弁状態となった場合に、対応するインクカートリッジとポンプとの間を連通状態とする複数の開閉弁Vnと、空気供給チューブの途中に介在し、加圧空気の圧力を検出する圧力センサと、各開閉弁Vnのうち何れか一つの開閉弁が開弁状態であって圧力センサにより検出された圧力値Pnが閾値Pb以上でない場合に、開弁状態の開閉弁と対応するインクカートリッジの識別情報を表示パネルの出力態様を制御して報知出力させる制御手段(CPU)とを備えた。
特許請求の範囲
【請求項1】
ポンプ作動することにより加圧気体を排出するポンプと、
前記加圧気体が供給された場合に、その加圧気体の加圧力に基づき収容液体を液体噴射ヘッド側にそれぞれ送出する複数の液体収容体と、
前記ポンプから排出された加圧気体を前記各液体収容体に対してそれぞれ供給可能に、前記ポンプと前記各液体収容体との間を連結する加圧気体供給路と、
前記加圧気体供給路の途中に前記各液体収容体と個別対応するように介在し、開弁状態となった場合に、個別対応する液体収容体と前記ポンプとの間をそれぞれ連通状態とする複数の開閉弁と、
前記加圧気体供給路の途中に介在し、前記ポンプのポンプ作動に伴い該ポンプから排出された加圧気体の圧力を検出する圧力検出手段と、
前記圧力検出手段により検出された圧力値が予め設定した閾値以上であるか否かを判定するエアリーク判定手段と、
前記各開閉弁のうち何れか一つの開閉弁が開弁状態であって前記エアリーク判定手段の判定結果が否定判定である場合に、その開弁状態となっている一つの開閉弁と個別対応する液体収容体の識別情報を所定の出力手段の出力態様を制御して報知出力させる制御手段とを備えたことを特徴とする液体噴射装置。
【請求項2】
前記各開閉弁は、前記制御手段の開閉制御により開弁状態又は閉弁状態とされる電磁弁であることを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。
【請求項3】
前記制御手段の開閉制御により開弁状態又は閉弁状態とされ、開弁状態となった場合に前記加圧気体供給路の内外間を連通する大気開放弁と、この大気開放弁が閉弁状態とされた場合で且つ前記各開閉弁が順次に一つずつ開弁状態とされた場合に実行される前記エアリーク判定手段による判定の実行回数が前記液体収容体の装着個数と対応する回数分に至ったか否かを判定する実行判定手段とを更に備え、
前記制御手段は、前記実行判定手段の判定結果が否定判定である場合、前記大気開放弁を閉弁状態から開弁状態とした後に再び閉弁状態となるように開閉制御し、その後、前記各開閉弁のうち未だ開弁状態となるように開閉制御されていない開閉弁を順次に一つずつ開弁状態となるように開閉制御することを特徴とする請求項2に記載の液体噴射装置。
【請求項4】
前記各開閉弁のうち何れか一つの開閉弁が開弁状態であって前記エアリーク判定手段の判定結果が否定判定である場合に、その開弁状態となっている一つの開閉弁と個別対応する液体収容体の識別情報を記憶する記憶手段を更に備え、
前記制御手段は、前記実行判定手段の判定結果が肯定判定となった場合、前記記憶手段に記憶されている液体収容体の識別情報を読み出し、その読み出した識別情報を前記出力手段から報知出力させることを特徴とする請求項3に記載の液体噴射装置。
【請求項5】
前記制御手段は、前記各開閉弁が全て閉弁状態であって前記エアリーク判定手段の判定結果が否定判定である場合に、予め定めた異常報知情報を前記出力手段の出力態様を制御することにより報知出力させることを特徴とする請求項1〜請求項4のうち何れか一項に記載の液体噴射装置。
【請求項6】
加圧気体の加圧力に基づき収容液体を液体噴射ヘッド側にそれぞれ送出可能とされた複数の液体収容体に対してポンプから排出された加圧気体を供給する場合、該加圧気体が前記各液体収容体の一つずつに対して順次に供給されるようにした状態で、前記ポンプのポンプ作動に基づき該ポンプから排出された加圧気体の圧力を検出し、検出された圧力値が予め設定した閾値未満であるとき、その時点で前記ポンプから加圧気体が供給される状態となっている一つの液体収容体を加圧気体の漏洩が発生している液体収容体であると判別することを特徴とする液体噴射装置におけるエアリーク検査方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、液体噴射装置及び液体噴射装置におけるエアリーク検査方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、液体をターゲットに対して噴射させる液体噴射装置として、インクジェット式プリンタ(以下、「プリンタ」という。)が広く知られている。このようなプリンタにあって、インクカートリッジをプリンタ上におけるキャリッジとは別位置のカートリッジホルダに装着するタイプ(所謂オフキャリッジタイプ)のプリンタの場合は、加圧空気を発生させる加圧ポンプ装置を備え、この加圧ポンプ装置とインクカートリッジの間を空気供給チューブで連結するようにしている(特許文献1参照)。
【0003】
すなわち、そのプリンタで使用されるインク色の色数に対応させてカートリッジホルダに装着されている複数のインクカートリッジの全てに対し、加圧ポンプ装置から分岐して延びる空気供給チューブを介して加圧空気をそれぞれ供給するようにしている。そして、加圧ポンプ装置のポンプ作動に伴い、加圧空気を各インクカートリッジ内の空気室に空気供給チューブを介して送り込み、その空気室内に収容されているインクパックを押し潰すように加圧することで、インクカートリッジからインク供給チューブを介して記録ヘッドにインクが送出されるようにしている。
【特許文献1】特開平10−138506号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、インクカートリッジは、カートリッジホルダに装着される際、インクカートリッジに形成された加圧空気の空気導入口をカートリッジホルダ側に設けられた加圧空気の空気導出口に密接させて装着される。そのため、各インクカートリッジのうち何れかのインクカートリッジが該インクカートリッジの空気導入口とカートリッジホルダ側の空気導出口との間に異物を噛み込んで装着された場合には、その異物の噛み込みにより生じた僅かな隙間から加圧空気が洩れてしまい、所謂エアリークを発生させることになる。
【0005】
そして、このようなエアリークが発生した場合は、インクカートリッジの空気室内での加圧空気の加圧力が不足してしまい、インクパックを十分に押し潰すことができなくなるため、インクカートリッジから記録ヘッドにインクを円滑に送出することが困難となる。そこで、このようなエアリークが発生した場合には、従来から、エアリークの発生原因とされる異物を前述した空気導入口と空気導出口の間から除去するべく、カートリッジホルダからインクカートリッジを脱着して、該インクカートリッジの空気導入口を払拭するという作業が行われていた。
【0006】
しかしながら、複数ある各インクカートリッジのうち何れのインクカートリッジで異物の噛み込みに起因したエアリークが生じているのかまでは特定できないため、エアリークの発生してないインクカートリッジを含めた全てのインクカートリッジに対して、その脱着及び空気導入口の払拭という各作業を行わねばならなかった。したがって、エアリークの解消のために費やす作業時間が長くなってしまい、煩わしいという問題があった。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、エアリークの発生箇所を容易に特定でき、エアリークの解消に費やす作業時間を短縮することができる液体噴射装置及び該液体噴射装置におけるエアリーク検査方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明の液体噴射装置は、ポンプ作動することにより加圧気体を排出するポンプと、前記加圧気体が供給された場合に、その加圧気体の加圧力に基づき収容液体を液体噴射ヘッド側にそれぞれ送出する複数の液体収容体と、前記ポンプから排出された加圧気体を前記各液体収容体に対してそれぞれ供給可能に、前記ポンプと前記各液体収容体との間を連結する加圧気体供給路と、前記加圧気体供給路の途中に前記各液体収容体と個別対応するように介在し、開弁状態となった場合に、個別対応する液体収容体と前記ポンプとの間をそれぞれ連通状態とする複数の開閉弁と、前記加圧気体供給路の途中に介在し、前記ポンプのポンプ作動に伴い該ポンプから排出された加圧気体の圧力を検出する圧力検出手段と、前記圧力検出手段により検出された圧力値が予め設定した閾値以上であるか否かを判定するエアリーク判定手段と、前記各開閉弁のうち何れか一つの開閉弁が開弁状態であって前記エアリーク判定手段の判定結果が否定判定である場合に、その開弁状態となっている一つの開閉弁と個別対応する液体収容体の識別情報を所定の出力手段の出力態様を制御して報知出力させる制御手段とを備えた。
【0009】
この構成によれば、出力手段から報知出力される液体収容体の識別情報によって、加圧気体の漏洩(すなわち、異物を噛み込んだ状態で装着されたことに起因するエアリーク)の生じている液体収容体を容易に特定できる。したがって、その特定された液体収容体についてのみ脱着(及び払拭)作業をするだけでエアリークを解消でき、複数ある液体収容体の全てについて脱着(及び払拭)作業を繰り返し行う必要がなくなるので、エアリークの解消に費やす作業時間を短縮することができる。
【0010】
本発明の液体噴射装置において、前記各開閉弁は、前記制御手段の開閉制御により開弁状態又は閉弁状態とされる電磁弁である。
この構成によれば、複数ある各開閉弁のうち一つの開閉弁のみが開弁状態である一方、その他の残りの開閉弁は全て閉弁状態であるという検査状態を制御手段の開閉制御に迅速に応答する電磁弁にて実現できる。したがって、複数ある液体収容体の全てについて順次に一つずつエアリークの発生の有無を検査するために費やす時間を短縮でき、この点でもエアリークの解消に費やす作業時間を短縮することができる。
【0011】
本発明の液体噴射装置は、前記制御手段の開閉制御により開弁状態又は閉弁状態とされ、開弁状態となった場合に前記加圧気体供給路の内外間を連通する大気開放弁と、この大気開放弁が閉弁状態とされた場合で且つ前記各開閉弁が順次に一つずつ開弁状態とされた場合に実行される前記エアリーク判定手段による判定の実行回数が前記液体収容体の装着個数と対応する回数分に至ったか否かを判定する実行判定手段とを更に備え、前記制御手段は、前記実行判定手段の判定結果が否定判定である場合、前記大気開放弁を閉弁状態から開弁状態とした後に再び閉弁状態となるように開閉制御し、その後、前記各開閉弁のうち未だ開弁状態となるように開閉制御されていない開閉弁を順次に一つずつ開弁状態となるように開閉制御する。
【0012】
この構成によれば、複数ある液体収容体の全てについて、順次に一つずつエアリークの発生の有無を検査する作業を的確に行うことができる。
本発明の液体噴射装置は、前記各開閉弁のうち何れか一つの開閉弁が開弁状態であって前記エアリーク判定手段の判定結果が否定判定である場合に、その開弁状態となっている一つの開閉弁と個別対応する液体収容体の識別情報を記憶する記憶手段を更に備え、前記制御手段は、前記実行判定手段の判定結果が肯定判定となった場合、前記記憶手段に記憶されている液体収容体の識別情報を読み出し、その読み出した識別情報を前記出力手段から報知出力させる。
【0013】
この構成によれば、複数ある液体収容体のうち2つ以上の液体収容体にてエアリークが発生しているような場合でも、全ての液体収容体に対するエアリークの発生の有無を検査する作業が完了した後でなければ、出力手段からエアリークの発生している液体収容体の識別情報は報知出力されない。すなわち、複数ある液体収容体のうち最初に検査がされた液体収容体においてエアリークの発生が検出された場合でも、その最初の液体収容体の識別情報が他の一つ(例えば、最後)の液体収容体の識別情報に先んじて報知出力されることはない。したがって、エアリークが発生している液体収容体が複数ある場合において、一つの液体収容体についてのみエアリークが発生しているものと勘違いしてしまい残りのエアリークが発生している液体収容体を見過ごしてしまうという事態を回避できる。
【0014】
本発明の液体噴射装置において、前記制御手段は、前記各開閉弁が全て閉弁状態であって前記エアリーク判定手段の判定結果が否定判定である場合に、予め定めた異常報知情報を前記出力手段の出力態様を制御することにより報知出力させる。
【0015】
この構成によれば、液体収容体から液体噴射ヘッド側への液体の送出不良が液体収容体におけるエアリーク以外の原因によっている場合にも的確に対応でき、そのような異常がおきていることを報知することができる。
【0016】
本発明の液体噴射装置におけるエアリーク検査方法は、加圧気体の加圧力に基づき収容液体を液体噴射ヘッド側にそれぞれ送出可能とされた複数の液体収容体に対してポンプから排出された加圧気体を供給する場合、該加圧気体が前記各液体収容体の一つずつに対して順次に供給されるようにした状態で、前記ポンプのポンプ作動に基づき該ポンプから排出された加圧気体の圧力を検出し、検出された圧力値が予め設定した閾値未満であるとき、その時点で前記ポンプから加圧気体が供給される状態となっている一つの液体収容体を加圧気体の漏洩が発生している液体収容体であると判別する。
【0017】
この構成によれば、複数ある液体収容体のうち何れの液体収容体において、加圧気体の漏洩(すなわち、異物を噛み込んだ状態で装着されたことに起因するエアリーク)が生じているのかを容易に特定できる。したがって、その特定された液体収容体についてのみ脱着(及び払拭)作業をするだけでエアリークを解消でき、複数ある液体収容体の全てについて脱着(及び払拭)作業を繰り返し行う必要がなくなるので、エアリークの解消に費やす作業時間を短縮することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図5に従って説明する。
図1に示すように、本実施形態における液体噴射装置としてのインクジェット式プリンタ(以下、「プリンタ」という。)10は、直方体形状の本体ケース11を備えている。本体ケース11内の下部には、その長手方向に沿ってプラテン12が架設されている。プラテン12は、ターゲットとしての紙を支持する支持台であり、紙送り機構によって、給紙トレイから給送される紙を排紙トレイ(いずれも図示略)から本体ケース11外へ排送するようになっている。
【0019】
また、本体ケース11内においてプラテン12の上方にはガイド軸13が架設され、このガイド軸13にはキャリッジ14が移動可能に挿通支持されている。キャリッジ14には、本体ケース11内に設けられたキャリッジモータが、一対のプーリに掛装されたタイミングベルト(いずれも図示略)を介して連結されている。従って、キャリッジ14は、ガイド軸13にガイドされながら、キャリッジモータの駆動によりタイミングベルトを介してプリンタ10の長手方向に移動可能となっている。
【0020】
キャリッジ14の下面には液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド15が設けられている。記録ヘッド15の下面側には複数の噴射ノズル(図示略)が形成されており、記録ヘッド15は、各ノズルと個別対応するように設けられた圧電素子(図示略)が駆動制御されることにより、記録ヘッド15の下方に至った紙に向けて、各ノズルからインク(液体)を噴射するようになっている。また、キャリッジ14上には、記録ヘッド15にインク(液体)を所定圧に調整して供給するサブタンク16(バルブユニットとも言う)が搭載されている。
【0021】
一方、本体ケース11内において、キャリッジ14の移動空間域から外れた位置には、カートリッジホルダ17が固定配置されている。そして、カートリッジホルダ17には、そのプリンタ10で使用するインク色(例えばブラック、イエロー、マゼンタ、シアン)の色数(本実施形態では4つ)に対応した複数(4つ)のインクカートリッジ(液体収容体)18が着脱可能に装着されている。
【0022】
したがって、この点で、本実施形態のプリンタ10は、インクカートリッジ18がキャリッジ14上に装着される所謂オンキャリッジタイプのプリンタではなく、インクカートリッジ18がプリンタ10上におけるキャリッジ14とは別位置のカートリッジホルダ17に装着される所謂オフキャリッジタイプのプリンタ10として構成されている。なお、各インクカートリッジ18内にはインク(収容液体)を充填したインクパック(図示略)がそれぞれ収容されている。
【0023】
各インクカートリッジ18及び各サブタンク16は、それらが対応するインク色毎に、インク供給チューブ19及び流路形成体20を介して接続されている。また、本体ケース11内においてカートリッジホルダ17の近傍には、ポンプ作動することにより加圧空気(加圧気体)を排出する加圧ポンプPが配設されている。そして、加圧ポンプPから空気供給チューブ(加圧気体供給路)21(図2参照)を介して加圧空気を送り込まれたインクカートリッジ18内のインクパックが押し潰されるように変形することで、そのインクパック内に収容されたインクが対応するサブタンク16へ流路形成体20及びインク供給チューブ19を介して圧送されるようになっている。
【0024】
流路形成体20は、略四角形状の平板に形成された取着部20aと、取着部20aの上端部から本体ケース11内の中央位置に延出した延出部20bとを備えている。取着部20a及び延出部20bには、インクカートリッジ18の装着個数と対応する4つのインク流路(図示略)が形成され、延出部20bの先端部にはインク供給チューブ19の基端部が接続されている。インク供給チューブ19には同じく4つのインク流路(図示略)が形成されており、流路形成体20に形成された各インク流路とそれぞれ連通している。
【0025】
インク供給チューブ19の先端部は、同じく4つのインク流路(図示略)が形成された接続部材(図示略)を介してキャリッジ14上のサブタンク16に接続されている。したがって、印刷時には、インクカートリッジ18内のインクは、流路形成体20の各インク流路からインク供給チューブ19の各インク流路、接続部材の各インク流路及び各サブタンク16を介して、記録ヘッド15の対応する各噴射ノズルにそれぞれ供給される。
【0026】
また、本体ケース11においてキャリッジ14の下方位置には、記録ヘッド15の噴射ノズル内から増粘したインクを廃液として吐出させて排出するためのクリーニング機構22が設けられている。また、本体ケース11の上面右端部の後方寄り位置には異常情報等の各種情報を表示可能な出力手段としての表示パネル23が設けられている。
【0027】
次に、上記プリンタ10におけるインク加圧供給システム24の構成について、図2を参照して詳述する。
図2に示すように、加圧ポンプPと各インクカートリッジ18は空気供給チューブ21を介して連結されている。この空気供給チューブ21は、その途中から下流端側がインクカートリッジ18の個数と対応する複数(4つ)に分岐された分岐路21aとされ、その途中から上流端側が加圧ポンプPに接続される単流路21bとされている。単流路21bの途中には、電磁弁からなる大気開放弁Vが介在しており、この大気開放弁Vは開弁状態となった場合に空気供給チューブ21の内外間を連通するようになっている。また、単流路21bの途中で大気開放弁Vよりも加圧ポンプP側の位置には、圧力検出手段としての圧力センサ25が介在しており、この圧力センサ25は加圧ポンプPのポンプ作動に伴い空気供給チューブ21内に排出された加圧空気の圧力を検出するようになっている。
【0028】
一方、空気供給チューブ21の各分岐路21aは各々対応するインクカートリッジ18と個別に接続されており、それら4つの分岐路21aの各途中には複数(4つ)の電磁弁からなる開閉弁V1〜V4が各インクカートリッジ18と個別対応するように介在している。すなわち、ブラックインクのインクカートリッジ18Bに接続される分岐路21aの途中には、そのインクカートリッジ18Bと個別対応するように開閉弁V1が介在し、マゼンタインクのインクカートリッジ18Mに接続される分岐路21aの途中には、そのインクカートリッジ18Mと個別対応するように開閉弁V2が介在している。また、シアンインクのインクカートリッジ18Cに接続される分岐路21aの途中には、そのインクカートリッジ18Cと個別対応するように開閉弁V3が介在し、イエローインクのインクカートリッジ18Yに接続される分岐路21aの途中には、そのインクカートリッジ18Yと個別対応するように開閉弁V4が介在している。
【0029】
そして、各開閉弁V1〜V4は、各々が個別対応するインクカートリッジ18B,18M,18C,18Yと加圧ポンプPとの間を、各々開弁状態となった場合には連通状態とする一方、各々閉弁状態となった場合には非連通(遮断)状態とするようになっている。なお、各インクカートリッジ18(18B,18M,18C,18Y)からは、前述した流路形成体20及びインク供給チューブ19がキャリッジ14の記録ヘッド15まで延設され、それらに形成された各インク流路を介してのインク供給が可能とされている。
【0030】
次に、上記プリンタ10の電気的構成について図3を参照して説明する。
図3に示すように、プリンタ10には制御部26が設けられている。制御部26には、前述した圧力センサ25、表示パネル23、加圧ポンプP、大気開放弁V、及び各開閉弁V1〜V4が電気的に接続されている。また、制御部26は、CPU27(制御手段、エアリーク判定手段、実行判定手段)を備えており、CPU27にはROM28及びRAM(記憶手段)29が接続されている。また、CPU27には、カウンタ30が接続されている。
【0031】
ROM28には、印刷時のインク噴射を制御するための噴射制御プログラムの他、後述するエアリークチェックルーチン等の各種処理プログラムが記憶されている。RAM29には、プリンタ10の動作中に適宜書き換えられる各種の情報が記憶されるようになっており、例えば、開弁状態とされている開閉弁V1〜V4と個別対応するインクカートリッジ18(18B,18M,18C,18Y)の識別情報等が適宜記憶されるようになっている。そして、CPU27は、カウンタ30のカウンタ値及び表示パネル23の表示内容を必要に応じて変更制御すると共に、圧力センサ25から入力される検出信号に基づき、加圧ポンプP、大気開放弁V及び各開閉弁V1〜V4を駆動制御するようになっている。
【0032】
次に、制御部26のCPU27が実行する各種処理プログラムのうち、エアリーク検査の際に実行されるエアリークチェックルーチン及びエアリーク箇所特定ルーチンに関する処理プログラムの実行態様につき、図4及び図5に示す各フローチャートを参照しながら説明する。
【0033】
ここで、エアリーク検査とは、加圧ポンプPから排出された加圧空気が各インクカートリッジ18に対して漏洩(エアリーク)することなく確実に供給されているか否かを検査することをいい、この検査に際しては、図4に示すエアリークチェックルーチンと図5に示すエアリーク箇所特定ルーチンがCPU27により実行される。まず、図4に示すエアリークチェックルーチンが実行され、通常は、その後に、図5に示すエアリーク箇所特定ルーチンが実行される。
【0034】
なお、前提として、エアリークチェックルーチンがスタートするに際して、大気開放弁Vは閉弁状態になっているものとする。また、各ルーチンの実行中において、圧力センサ25は、周期的に空気供給チューブ21内の加圧空気の圧力値Paを検出し、その検出した圧力値Paを示す検出信号をCPU27に逐一入力しているものとする。
【0035】
さて、図4に示すエアリークチェックルーチンがスタートすると、CPU27は、まず各開閉弁V1〜V4を全て閉弁動作させるべく、閉弁制御用の制御信号を各開閉弁V1〜V4に出力する(ステップS10)。すると、全ての開閉弁V1〜V4が閉弁状態となり、加圧ポンプPと各インクカートリッジ18の間を連結する空気供給チューブ21は、各開閉弁V1〜V4が介在する各分岐路21aの途中で加圧空気の流通が遮断される。
【0036】
そして次に、CPU27は、加圧ポンプPに駆動信号を出力する(ステップS11)。すると、加圧ポンプPがポンプ作動して加圧動作を開始し、加圧ポンプPから加圧空気が空気供給チューブ21内に排出される。そして、その状態において、CPU27は、圧力センサ25から入力される検出信号が示す圧力値PaがROM28に予め設定した閾値Pb以上であるか否かを判定する(ステップS12)。そして、このステップS12での判定結果が否定判定となった場合、CPU27は、その処理をステップS13に移行する。
【0037】
ここで、ステップS12の判定に用いられる閾値Pbは、その閾値Pbに相当する圧力値の加圧空気がインクカートリッジ18内に供給された場合に、その加圧空気の加圧力に基づきインクカートリッジ18内のインクパックを押し潰すように変形させることができ得る下限の圧力値として設定されている。その一方、加圧ポンプPのポンプ作動に伴い該加圧ポンプPから排出される加圧空気の圧力値Paの大きさは、通常、インクパックを十分に押し潰し変形させ得る大きさである。したがって、ステップS12での判定結果が否定判定になるということは、加圧ポンプP自体が故障しているか、又は空気供給チューブ21(単流路21b及び各分岐路21aにおける各開閉弁V1〜V4よりも上流端側の部分)に加圧空気を漏洩させる欠陥(穴)等があるということを意味する。
【0038】
そこで、こうした判定結果(ステップS12で否定判定)となった場合、CPU27は、表示パネル23の表示内容を制御することにより、インク加圧供給システム24においてインクカートリッジ18の装着不備以外の理由で加圧力の不足が生じていることを示すフェータルエラー表示(異常情報)を表示(報知出力)させる(ステップS13)。そして、このフェータルエラー表示を表示パネル23に表示させると、その後、CPU27は、エアリークチェックルーチンを終了する。
【0039】
一方、ステップS12での判定結果が肯定判定となった場合、CPU27は、図5に示すエアリーク箇所特定ルーチンに処理を移行する。そして、エアリーク箇所特定ルーチンがスタートすると、CPU27は、まず、その時点におけるカウンタ30のカウンタ値nを一旦クリアする(ステップS21)。すなわち、カウンタ30のカウンタ値nを「0」にする。そして次に、CPU27は、そのカウンタ値nに「1」を加算(n+1)して、カウンタ30のカウンタ値nを「1」にする(ステップS22)。
【0040】
ここで、カウンタ30のカウンタ値nは、それが「0」以外の整数値で示される場合、カートリッジホルダ17に装着されている各インクカートリッジ18及び各開閉弁V1〜V4に各々対応するものとされている。本実施形態の場合、カウンタ値nの「1」はブラックインクのインクカートリッジ18B及び該インクカートリッジ18Bと個別対応する開閉弁V1に対応するものとされ、カウンタ値nの「2」はマゼンタインクのインクカートリッジ18M及び該インクカートリッジ18Mと個別対応する開閉弁V2に対応するものとされている。また、カウンタ値nの「3」はシアンインクのインクカートリッジ18C及び該インクカートリッジ18Cと個別対応する開閉弁V3に対応するものとされ、カウンタ値nの「4」はイエローインクのインクカートリッジ18Y及び該インクカートリッジ18Yと個別対応する開閉弁V4に対応するものとされている。また、カウンタ値nの最大整数値(本実施形態では「4」)は、インクカートリッジ18の装着個数に対応する数値とされている。
【0041】
そして、カウンタ30のカウンタ値nを「1」にすると、次に、CPU27は、その時点のカウンタ値n(「1」)に対応する開閉弁V1のみが開弁状態となり、その他の開閉弁V2,V3,V4については全て閉弁状態となるように、各開閉弁V1〜V4を開閉制御する(ステップS23)。すると、インク加圧供給システム24において、加圧ポンプPは、ブラックインクのインクカートリッジ18Bと個別対応する開閉弁V1のみが開弁状態となっていることから、ブラックインクのインクカートリッジ18Bのみに加圧空気を供給可能とされる。一方、加圧ポンプPとブラックインク以外の各インクカートリッジ(インクカートリッジ18M、インクカートリッジ18C、インクカートリッジ18Y)との間は、それら各インクカートリッジ18M,18C,18Yにそれぞれ個別対応する各開閉弁V2〜V4が閉弁状態であることから、加圧ポンプPからの加圧空気の供給が遮断される。
【0042】
そして次に、CPU27は、加圧ポンプPに駆動信号を出力する(ステップS24)。すると、加圧ポンプPがポンプ作動して加圧動作を開始し、加圧ポンプPから加圧空気が空気供給チューブ21内に排出され、開閉弁V1を介してインクカートリッジ18Bへと供給される。そして、その状態において、CPU27は、圧力センサ25から入力される検出信号が示す圧力値Pn(ここではn=「1」であるから、インクカートリッジ18Bの内圧に相当する。)がROM28に予め設定した閾値Pb以上であるか否かを判定する(ステップS25)。そして、このステップS25での判定結果が否定判定となった場合、CPU27は、その処理をステップS26に移行する。
【0043】
ここで、ステップS25での判定結果が否定判定になるということは、開弁状態とされた開閉弁Vn(V1)と対応するインクカートリッジ18(18B)において加圧空気が漏洩していることを意味する。そこで、こうした判定結果(ステップS25で否定判定)となった場合、CPU27は、開弁状態とされている開閉弁Vn(V1)と個別対応するインクカートリッジ18(18B)の識別情報をRAM29に記録させ(ステップS26)、その後、処理を次のステップS27に移行する。一方、ステップS25での判定結果が肯定判定である場合には、ステップS26を経ることなく、その処理をステップS27に移行する。
【0044】
次のステップS27において、CPU27は、カウンタ値nが「4」であるか否かを判定する。そして、カウンタ値nが「4」ではなく、ステップS27での判定結果が否定判定となった場合、CPU27は、大気開放弁Vが開弁状態となるように、大気開放弁Vを開閉制御する(ステップS28)。すると、開弁状態にあった開閉弁Vn(V1)に個別対応するインクカートリッジ18(18B)内及び空気供給チューブ21内の加圧空気が開弁状態となった大気開放弁Vを介して外部に放出される。すなわち、加圧ポンプPから加圧空気が排出される空気供給チューブ21の内部圧力が大気圧まで低下させられる。
【0045】
すると次に、CPU27は、ステップS22に戻り、その時点のカウンタ値n(「1」)に「1」を加算(n+1)して、カウンタ30のカウンタ値nを「2」にする。そして、カウンタ30のカウンタ値nを「2」にすると、次に、CPU27は、その時点のカウンタ値n(「2」)に対応する開閉弁V2のみが開弁状態となり、その他の開閉弁V1,V3,V4については全て閉弁状態となるように、各開閉弁V1〜V4を開閉制御する(ステップS23)。このようにして、これ以降、上記と同様にCPU27は、ステップS22〜ステップS27までの各処理を、カウンタ値nが「4」となるまで繰り返し実行する。
【0046】
つまり、各開閉弁V1〜V4を順次に一つずつ開弁状態とし、その状態で圧力センサ25から入力される検出信号が示す各インクカートリッジ18の圧力値PnがROM28に予め設定した閾値Pb以上であるか否かを判定するとともに、その判定結果が否定判定の場合は、対応するインクカートリッジ18の識別情報をRAM29に記録していく。
【0047】
そして、カウンタ値nが「4」になり、ステップ27での判定結果が肯定判定となった場合、CPU27は、RAM29に記録されたインクカートリッジ18の識別情報を読み出し、表示パネル23の表示内容を制御することにより、その読み出したインクカートリッジ18の識別情報(例えば、カートリッジ名)を表示(報知出力)させる(ステップS29)。すなわち、その表示されたインクカートリッジ18において、カートリッジホルダ17への装着時に異物を噛み込んだことに起因する加圧空気の漏洩(エアリーク)が発生していることを示す特定インクカートリッジエラー表示を表示(報知出力)させる。そして、この特定インクカートリッジエラー表示をさせると、その後、CPU27は、エアリーク箇所特定ルーチンを終了する。
【0048】
以上、説明したエアリーク箇所特定ルーチンによれば、複数あるインクカートリッジ18の全てについて順次に一つずつエアリークの発生の有無が検査される。そして、その後に、RAM29に記録されたインクカートリッジ18の識別情報を表示パネル23に表示(報知出力)することで、エアリークの解消のために脱着(及び払拭)作業が必要なインクカートリッジ18を特定する特定インクカートリッジエラー表示がなされる。
【0049】
また、複数あるインクカートリッジ18のうち2つ以上のインクカートリッジ18にてエアリークが発生しているような場合でも、全てのインクカートリッジ18に対するエアリークの発生の有無を検査する作業が完了した後でなければ、表示パネル(出力手段)23からエアリークの発生しているインクカートリッジ18の識別情報は報知出力されない。また、大気開放弁V及び各開閉弁V1〜V4は電磁弁からなるため、開閉制御に際して迅速に応答する。
【0050】
そして、エアリークの発生箇所が特定できたら、表示パネル23に表示された識別情報に対応するインクカートリッジ18をカートリッジホルダ17から脱着して、インクカートリッジ18の空気導入口を払拭する。すると、空気導出口に噛み込んだ異物が除去され、エアリークが解消される。
【0051】
なお、ステップS25での判定結果が否定判定になった場合には、開弁状態とされた開閉弁Vnと対応するインクカートリッジ18の空気導入口における漏洩だけでなく、対応する空気供給チューブ21(分岐路21aにおける開閉弁Vnよりも下流側の部分)に加圧空気を漏洩させる欠陥(穴)等がある場合も考えられる。
【0052】
このように、対応する空気供給チューブ21に加圧空気を漏洩させる欠陥がある場合には、インクカートリッジ18の脱着及び払拭という作業を行っても、エアリークは解消されず、再度エアリーク検査をすれば、同様の特定インクカートリッジエラー表示が表示パネル23に表示されることになる。このときには、インクカートリッジ18において加圧空気が漏洩しているのではなく、空気供給チューブ21において加圧空気が漏洩していることが特定されることになる。
【0053】
以上説明した実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)上記実施形態では、漏洩の生じているインクカートリッジ18の識別情報が表示パネル23に表示されるため、漏洩(すなわち、異物を噛み込んだ状態で装着されたことに起因するエアリーク)の生じているインクカートリッジ18を容易に特定できる。そして、その特定されたインクカートリッジ18についてのみ脱着(及び払拭)作業をするだけでエアリークを解消でき、複数あるインクカートリッジ18の全てについて脱着(及び払拭)作業を繰り返し行う必要がなくなるので、エアリークの解消に費やす作業時間を短縮することができる。
【0054】
(2)上記実施形態では、大気開放弁V及び各開閉弁V1〜V4は電磁弁からなり、開閉制御に際して迅速に応答することができる。そして、複数あるインクカートリッジ18の全てについて順次に一つずつエアリークの発生の有無を検査するために費やす時間を短縮でき、この点でもエアリークの解消に費やす作業時間を短縮することができる。
【0055】
(3)上記実施形態では、複数あるインクカートリッジ18の全てについて順次に一つずつエアリークの発生の有無を検査した後に、RAM29に記録されたインクカートリッジ18の識別情報表示である特定インクカートリッジエラー表示を表示パネル23に表示(報知出力)させる。したがって、複数あるインクカートリッジ18のうち2つ以上のインクカートリッジ18にてエアリークが発生しているような場合でも、エアリークを生じている全てのインクカートリッジ18の識別情報を確実に報知出力することができる。
【0056】
(4)上記実施形態では、エアリーク検査において、いずれのインクカートリッジ18でエアリークが生じているかを特定するエアリーク箇所特定ルーチンの前に、インクカートリッジ18でのエアリークではなく加圧ポンプP自体の故障等を検出するためのエアリークチェックルーチンを実行する。したがって、インクカートリッジ18から記録ヘッド15側へのインクの送出不良がインクカートリッジ18におけるエアリーク以外の原因によっている場合にも的確に対応でき、そのような異常がおきていることを報知することができる。
【0057】
なお、上記実施形態は以下のような別の実施形態(別例)に変更してもよい。
・ 上記実施形態において、エアリークチェックルーチンを経ることなくエアリーク箇所特定ルーチンを実行してもよい。また、エアリーク箇所特定ルーチンを実行した後に、エアリークチェックルーチンを実行してもよい。
【0058】
・ 上記実施形態のエアリーク箇所特定ルーチンにおいて、ステップS25の判定結果が肯定判定の場合にはステップS28を経てステップS22に戻る一方、ステップS25の判定結果が否定判定の場合(エアリークが生じているインクカートリッジ18が特定された場合)には次のステップですぐに特定インクカートリッジエラー表示を報知して、そこで処理を終了してもよい。すなわち、エアリークの生じているインクカートリッジが特定されるまでは各インクカートリッジについて順次に一つずつエアリーク検査のための処理を繰り返すが、必ずしも全てのインクカートリッジ18に対してエアリーク検査を行わなくても良い。
【0059】
・ 上記実施形態のエアリーク箇所特定ルーチンにおいて、ステップS29の処理を、ステップS26とステップS27の間で実行するようにしてもよい。すなわち、加圧空気が漏洩しているインクカートリッジ18が特定され、ステップS26で、加圧空気が漏洩しているインクカートリッジ18の識別情報が記録されるごとに、その特定されたインクカートリッジ18の識別情報を特定インクカートリッジエラー表示として表示パネル23に逐次報知するように構成してもよい。
【0060】
・ 上記実施形態における大気開放弁V及び各開閉弁V1〜V4は、電磁弁ではなく、その他のアクチュエータにより構成されるものとしてもよい。
・ 上記実施形態においては、液体噴射装置として、インクを吐出するプリンタ10について説明したが、その他の液体噴射装置であってもよい。例えば、ファックス、コピア等を含む印刷装置や、液晶ディスプレイ、ELディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材や色材などの液体を噴射する液体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとしての試料噴射装置であってもよい。また、液体もインクに限られず、他の液体に応用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【図1】本実施形態のインクジェット式プリンタの要部斜視図。
【図2】記録ヘッドへのインク供給系を説明するためのブロック図。
【図3】プリンタの電気構成を示すブロック図。
【図4】エアリークチェックルーチンを示すフローチャート。
【図5】エアリーク箇所特定ルーチンを示すフローチャート。
【符号の説明】
【0062】
10…液体噴射装置としてのインクジェット式プリンタ、15…液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド、18(18B,18M,18C,18Y)…液体収容体としてのインクカートリッジ、21…加圧気体供給路としての空気供給チューブ、23…出力手段としての表示パネル、27…制御手段、エアリーク判定手段、実行判定手段としてのCPU、29…記憶手段としてのRAM、P…ポンプ、Pb…閾値、Pa,Pn…圧力値、V…大気開放弁、Vn,V1〜V4…開閉弁。




 

 


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