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発明の名称 印刷画像作成装置、印刷画像作成方法およびプログラム
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−21903(P2007−21903A)
公開日 平成19年2月1日(2007.2.1)
出願番号 特願2005−207521(P2005−207521)
出願日 平成17年7月15日(2005.7.15)
代理人 【識別番号】100093964
【弁理士】
【氏名又は名称】落合 稔
発明者 楮原 幹大
要約 課題
二次元コードを構成する複数のセルのサイズを小さくすることなく、二次元コードの印刷画像をコード印刷領域に納まるように縮小することを課題とする。

解決手段
予め記憶された複数の段階的な誤り訂正率のうちから、任意の誤り訂正率に設定し、設定された誤り訂正率に基づいて、印刷画像を作成し、作成された印刷画像が、印刷画像を印刷するための印刷シートのコード印刷領域からはみ出すか否かを判別し、印刷画像がコード印刷領域からはみ出すと判別された場合に、印刷画像がコード印刷領域に納まるように、誤り訂正率の設定を変更することで、印刷画像を作成する。
特許請求の範囲
【請求項1】
誤り訂正率に基づいてサイズが規定される二次元コードを、印刷シートに印刷するための印刷画像を作成する印刷画像作成装置であって、
複数の段階的な前記誤り訂正率を記憶した記憶手段と、
前記複数の誤り訂正率のうちから、任意の誤り訂正率に設定するための設定手段と、
設定された前記誤り訂正率に基づいて、前記印刷画像を作成する画像作成手段と、
作成された前記印刷画像が、前記二次元コードを印刷するための前記印刷シートのコード印刷領域からはみ出すか否かを判別する判別手段と、
前記印刷画像が前記コード印刷領域からはみ出すと判別された場合に、前記印刷画像が前記コード印刷領域に納まるように、前記誤り訂正率の設定を変更する設定変更手段と、
を備えたことを特徴とする印刷画像作成装置。
【請求項2】
前記設定変更手段は、前記印刷画像が前記コード印刷領域に納まるようになる前記誤り訂正率のうち、最大の誤り訂正率に設定変更することを特徴とする請求項1に記載の印刷画像作成装置。
【請求項3】
前記設定変更手段による前記設定変更を実施するか否かを決定する設定変更可否決定手段を、さらに備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の印刷画像作成装置。
【請求項4】
前記コード印刷領域は、テープ状の前記印刷シートのシート幅方向の上下余白領域を除く印刷可能領域であり、
前記判別手段は、前記印刷シートのシート幅を取得し、取得したシート幅に基づいて、前記印刷可能領域を認識する印刷領域認識手段を、有していることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の印刷画像作成装置。
【請求項5】
前記二次元コードは、データ領域と、当該データ領域の周囲の余白であるマージン領域とから構成され、
前記判別手段は、前記データ領域の前記印刷画像が、前記印刷可能領域からはみ出すか否かを判別することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の印刷画像作成装置。
【請求項6】
誤り訂正率に基づいてサイズが規定される二次元コードを、印刷シートに印刷するための印刷画像を作成する印刷画像作成方法であって、
予め記憶された複数の段階的な誤り訂正率のうちから、任意の誤り訂正率に設定する設定工程と、
設定された前記誤り訂正率に基づいて、前記印刷画像を作成する画像作成工程と、
作成された前記印刷画像が、前記印刷画像を印刷するための前記印刷シートのコード印刷領域からはみ出すか否かを判別する判別工程と、
前記印刷画像が前記コード印刷領域からはみ出すと判別された場合に、前記印刷画像が前記コード印刷領域に納まるように、前記誤り訂正率の設定を変更する設定変更工程と、
を備えたことを特徴とする印刷画像作成方法。
【請求項7】
請求項1ないし5のいずれかに記載の印刷画像作成装置における各手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、二次元コードを印刷シートに印刷するための印刷画像を作成する印刷画像作成装置、印刷画像作成方法およびプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、プリンタに接続され、二次元コードを印刷シートに印刷するための印刷画像を作成する印刷画像作成装置(ホスト装置)が知られている。そして、印刷処理前に、印刷画像を印刷するためのコード印刷領域から印刷画像がはみ出すか否かを判別し、はみ出すと判定された場合に、印刷画像がコード印刷領域に納まるように、二次元コードを構成するコードワードの最小単位であるセル(モジュール)を小さくすることにより、印刷画像全体を縮小することが考えられている。
【特許文献1】特開2001−293909号公報(段落[0058]等)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、セルのサイズを小さくすると、印刷画像の画質が低下すると共に、読取り精度も低下してしまう。そのため、セルサイズを小さくして印刷画像全体を縮小することは現実的でなく、問題であった。
【0004】
本発明は、二次元コードを構成する複数のセルのサイズを小さくすることなく、二次元コードの印刷画像をコード印刷領域に納まるように縮小することができる印刷画像作成装置、印刷画像作成方法およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の印刷画像作成装置は、誤り訂正率に基づいてサイズが規定される二次元コードを、印刷シートに印刷するための印刷画像を作成する印刷画像作成装置であって、複数の段階的な誤り訂正率を記憶した記憶手段と、複数の誤り訂正率のうちから、任意の誤り訂正率に設定するための設定手段と、設定された誤り訂正率に基づいて、印刷画像を作成する画像作成手段と、作成された印刷画像が、二次元コードを印刷するための印刷シートのコード印刷領域からはみ出すか否かを判別する判別手段と、印刷画像がコード印刷領域からはみ出すと判別された場合に、印刷画像がコード印刷領域に納まるように、誤り訂正率の設定を変更する設定変更手段と、を備えたことを特徴とする。
【0006】
また、本発明の印刷画像作成方法は、誤り訂正率に基づいてサイズが規定される二次元コードを、印刷シートに印刷するための印刷画像を作成する印刷画像作成方法であって、予め記憶された複数の段階的な誤り訂正率のうちから、任意の誤り訂正率に設定する設定工程と、設定された誤り訂正率に基づいて、印刷画像を作成する画像作成工程と、作成された印刷画像が、印刷画像を印刷するための印刷シートのコード印刷領域からはみ出すか否かを判別する判別工程と、印刷画像がコード印刷領域からはみ出すと判別された場合に、印刷画像がコード印刷領域に納まるように、誤り訂正率の設定を変更する設定変更工程と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
これらの構成によれば、印刷画像がコード印刷領域に納まるような小さい誤り訂正率に設定変更され、設定変更後の誤り訂正率に基づいて印刷画像が作成されることから、その印刷画像は、コード印刷領域に納まるものとなる。このため、二次元コードを構成する複数のセルのサイズを小さくすることなく、誤り訂正率を低くすることで、二次元コードの印刷画像をコード印刷領域に納まるように縮小することができる。したがって、印刷画像の画質や読取り精度を低下させることなく、良好な二次元コードの印刷画像を作成することができる。
【0008】
上記の印刷画像作成装置において、設定変更手段は、印刷画像がコード印刷領域に納まるようになる誤り訂正率のうち、最大の誤り訂正率に設定変更することが好ましい。
【0009】
この構成によれば、印刷画像がコード印刷領域に納まるようになる誤り訂正率が複数ある場合に、最大の誤り訂正率に設定変更することができる。このため、印刷される二次元コードに対し、極力高い誤り訂正機能を付与することができる。
【0010】
これらの場合、設定変更手段による設定変更を実施するか否かを決定する設定変更可否決定手段を、さらに備えたことが好ましい。
【0011】
この構成によれば、設定変更可否決定手段により、誤り訂正率の設定を変更不可に決定することで、印刷画像がコード印刷領域からはみ出してしまう場合にも、誤り訂正率の設定が変更されることがない。このため、ユーザが、二次元コードのサイズ調整を自ら行いたい場合や、二次元コードを単なるデザインとして(読取りを考慮しないで)印刷したい場合等に有用である。
【0012】
これらの場合、コード印刷領域は、テープ状の印刷シートのシート幅方向の上下余白領域を除く印刷可能領域であり、判別手段は、印刷シートのシート幅を取得し、取得したシート幅に基づいて、印刷可能領域を認識する印刷領域認識手段を、有していることが好ましい。
【0013】
この構成によれば、テープ状の印刷シートの印刷可能領域に納まるように、印刷画像を作成することができる。このため、印刷画像を印刷した場合に、印刷画像の一部(シート幅方向の両端部)が印刷できずに欠けてしまうようなことがない。
【0014】
これらの場合、二次元コードは、データ領域と、当該データ領域の周囲の余白であるマージン領域とから構成され、判別手段は、データ領域の印刷画像が、印刷可能領域からはみ出すか否かを判別することが好ましい。
【0015】
この構成によれば、マージン領域のみが印刷可能領域からはみ出す場合には、誤り訂正率の設定変更が行われず、データ領域が印刷可能領域いっぱいに印刷される。そして、この場合、マージン領域が印刷可能領域からはみ出していても、印刷可能領域の周囲の余白部分をマージン領域として利用することで、読取りに支障はない。このため、誤り訂正率を必要以上に小さくすることがなく、データ領域を極力大きく印刷することができる。
【0016】
本発明のプログラムは、上記した印刷画像作成装置における各手段としてコンピュータを機能させることを特徴とする。
【0017】
この構成によれば、二次元コードを構成する複数のセルのサイズを小さくすることなく、二次元コードの印刷画像をコード印刷領域に納まるように縮小するためのプログラムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、添付の図面を参照しながら、本発明を適用した印刷システムについて説明する。図1に示すように、本実施形態の印刷システム1は、データ作成装置2(印刷画像作成装置)と、印刷装置3と、これらをUSB接続するケーブル4と、を備えており、データ作成装置2で作成した印刷データを、印刷装置3に供給し、印刷装置3に印刷データに基づく印刷画像を印刷させるものである。
【0019】
なお、本実施形態では、データ作成装置2と印刷装置3とをケーブル4を介して直接接続する構成であるが、インタフェースを介し、データ作成装置2および印刷装置3をネットワーク(インターネットやローカルエリアネットワーク)経由で接続させてもよい。また、これらは、有線通信であるが、無線通信を利用することも可能である。
【0020】
図2に示すように、データ作成装置2は、パソコン等で構成されており、ケーブル4を介して、印刷装置3に接続するためのUSBインタフェース11と、一時的に記憶可能な記憶領域を有し、制御処理のための作業領域として使用されるRAM12と、各種記憶領域を有し、制御プログラムや各種データと併せて、作成した印刷データおよび印刷装置3の機種情報を記憶するハードディスク13と、ハードディスク13に記憶されたプログラム等に基づいて、各種データを演算処理するCPU14と、これらを互いに接続するバス15とを備えている。また、データ作成装置2には、キーボードやマウス等の入力装置16(図1参照)、FDドライブ17やCD−ROMドライブ18等の各種ドライブ、入力した印刷データ等の各種データやメッセージ等を表示するモニタディスプレイ19(図1参照)等が取り付けられている。
【0021】
ハードディスク13には、印刷データを作成するためのソフトウェア(印刷データ作成アプリケーション20)がインストールされており、データ作成装置2では、印刷データ作成アプリケーション20の起動によりモニタディスプレイ19に表示される入力編集画面21(図3参照)から、入力データの入力・編集を行うことにより、印刷データを作成できるようになっている。なお、入力データの編集を行わない場合は、入力データが印刷データとして扱われる。
【0022】
図3に示すように、入力編集画面21には、マウスポインタ27と共に、入力データの入力・編集を行うための入力編集ウィンドウ22と、入力・編集結果に基づいて作成された印刷データの印刷イメージ28(印刷画像のイメージ)を表示するイメージ表示ウィンドウ23と、印刷実行等の基本操作を行うための基本操作ツールバー24と、入力データとして文字列およびバーコードや外枠等の各種図形を入力するための入力ツールバー25と、印刷装置3(後述するテーププリンタ101)によりラベルを作成するためのラベル作成ツールバー26とが表示される。したがって、キーボードによる入力データの入力・編集と併せ、マウス操作により、入力データの入力指示や使用する編集機能の選択設定が行えるようになっている。なお、詳細は後述するが、入力ツールバー25のバーコード作成ボタン46をクリックすると、バーコード作成画面170(図7参照)が表示される。
【0023】
ラベル作成ツールバー26には、作成するラベルの長さを入力した入力データに応じて自動設定する自動設定ボタン81、作成するラベルの長さを任意の所定長に設定する定長設定ボタン83、印刷する印刷画像の前後に付す余白(前後余白領域)の長さを選択設定する余白設定リストボックス84、上下矢印ボタン85により前後余白領域を任意の長さに設定するための余白設定ボックス86のほか、印刷装置3に装着されている印刷テープT(図5参照)のテープ幅を取得して(詳細は後述する)、テープ幅表示ボックス87に表示するテープ幅取得ボタン88を有している。なお、テープ幅表示ボックス87には、キーボード操作や上下矢印ボタン89のマウス操作によりテープ幅を入力することも可能となっている。
【0024】
次に印刷装置3について説明する。印刷装置3は、サーマルプリンタ、インクジェットプリンタ、レーザープリンタ等のいずれによっても構成可能であり、ここでは、印刷テープを印刷対象とするサーマルプリンタ(テーププリンタ)について説明する。このテーププリンタは、上記のデータ作成装置2から供給された印刷データに基づいて、印刷テープTに印刷画像の印刷を行った後、印刷済みの印刷テープTを切断して、ラベル(テープ片)を作成するためのものである。なお、本実施形態のテーププリンタは、それ単体でも文字列や簡易な図形等の印刷画像を作成でき(後述する二次元コードの作成・編集は除く)、それを印刷することができるものであるが、印刷機能のみを有するPC接続専用タイプのものであってもよい。
【0025】
図4および図5に示すように、テーププリンタ101は、印刷テープTに対して印刷処理を行う装置本体102と、印刷テープT(例えば白色)およびインクリボンR(例えば黒色)を収容し、装置本体102に着脱自在に装着されるテープカートリッジCとを備えている。
【0026】
装置本体102は、装置ケース103により外殻が形成され、装置ケース103の前半部上面には、各種キー104を備えたキーボード105が配設されている。装置ケース103の後半部左上面には、開閉蓋106が広く設けられ、開閉蓋106の上面には、テープカートリッジCの装着/非装着を視認するための覗き窓107が形成されると共に、開閉蓋106の前側にはこれを開放する蓋体開放ボタン108が設けられている。装置ケース103の後半部右上面には、キーボード105からの入力結果等を表示する長方形のディスプレイ109が形成されている。
【0027】
蓋体開放ボタン108を押して開閉蓋106を開放すると、その内部には、テープカートリッジCが装着されるカートリッジ装着部111が窪入形成されている。カートリッジ装着部111には、その隅部に、複数のマイクロスイッチで構成されたテープ識別センサ(図示省略)が配設されている。
【0028】
さらに、カートリッジ装着部111には、発熱素子を有するサーマルヘッド121(例えば360dpi)が設けられている。テープカートリッジCを装着すると、サーマルヘッド121が、印刷テープTおよびインクリボンRを挟んで、テープカートリッジCに設けられたプラテンローラ135に当接し、印刷待機状態となる。そして、モータやギヤ列等で構成されたテープ送り機構(図示省略)により印刷テープTおよびインクリボンRを送りながら、印刷テープTに印刷処理(インクリボンRから印刷テープTへのインクの感熱転写)が行われる。
【0029】
装置ケース103の左側部には、カートリッジ装着部111と装置外部とを連通するテープ排出口112が形成され、このテープ排出口112に臨んで装置ケース103には、印刷処理後の印刷テープTを切断し、テープ片を得るためのカッタユニット114が内蔵されている。
【0030】
また、図示は省略するが、装置ケース103の右側部には、電源供給のための電源供給口と、図外のパーソナルコンピュータ等の外部装置と接続するためのコネクタ113(図2参照)が形成される。これにより、コネクタ113には、ケーブル4を介して、上記のデータ作成装置2と接続することができ、このデータ作成装置2によって生成された印刷データに基づいて、印刷処理を行うことができるようになっている。また、図示省略したが、装置ケース103の内部には、装置本体102を統括制御する制御部(後述する)を構成する回路基板が搭載されている。
【0031】
印刷テープTは、裏面に粘着剤層が塗着された記録テープT1と、この粘着剤層により記録テープT1に貼付された剥離テープT2とから構成されている。そして、ユーザは、印刷処理後に切り離された印刷テープTのテープ片から、剥離テープT2を引き剥がし、それをラベルとして被貼着物に貼付することができる。
【0032】
印刷テープTには、テープ幅が例えば6mmから36mmまでの複数種(例えば7種)のものが用意されている。カートリッジケース130の裏面には、小さな複数の被検出孔(図示省略)が形成され、上記のテープ識別センサによってこの複数の被検出孔が識別され、印刷テープTの種別(テープ幅)を識別できるようになっている。すなわち、複数の被検出孔と複数のスイッチとで構成されるビット数分の識別が可能となっている。
【0033】
そして、上記のデータ作成装置2の入力編集画面21において、テープ幅取得ボタン88がクリックされると、テープ識別センサにより識別されたテープ幅が、ケーブル4を介して報告される。なお、印刷テープTの種類の情報をそのまま報告し、データ作成装置2側でその種類からテープ幅を分析してもよい。また、報告のタイミングは、テーププリンタ101において新たなテープカートリッジCを装着する毎に報告し、データ作成装置2側でその情報を保持しておいてもよい。
【0034】
本実施形態では、テープ幅24mmのテープカートリッジCが装着されているものとする。なお、24mm幅の印刷テープTに対しては、テープ幅方向の両端部に、微小量(例えば2mm程度)の上下余白領域(非印刷領域)を設けて印刷されるようになっている。この余白は、例えばテープ送りにおいて、印刷テープTがその幅方向に位置ずれし、サーマルヘッド121が直接プラテンローラ135に接触するのを防止するためのものである。
【0035】
制御部は、テーププリンタ101の各部と接続され、装置全体を制御するものであって、図示しないが、CPU、ROM、RAMおよびIOC(Input Output Controller)を有し、互いに内部バスにより接続されている。そして、CPUはROM内の制御プログラムに従って、IOCを介してテーププリンタ101の各部から各種信号・データを入力する。また、入力した各種信号・データに基づいて、RAM内の各種データを処理し、IOCを介してテーププリンタ101内の各部に各種信号データを出力し、これにより印刷処理の制御等を行う。なお、RAMには、データ作成装置2から供給された印刷データに基づいて、印刷テープTに印刷される印刷画像を作成するための領域である印刷バッファが備えられている。
【0036】
ここで、本実施形態の印刷システム1により、印刷テープTに二次元コードの印刷画像を印刷する場合について説明する。本実施形態では、二次元コードとしてQRコードを印刷するので、まず、QRコードについて説明する。
【0037】
図6に示すように、QRコード162は、マトリクス状に並ぶ複数のセル163で構成された正方形のデータ領域164と、データ領域164の隅部に設けられた3個(後述するマイクロQRコードでは1個)の切り出しシンボル165と、データ領域164の周囲の余白であるマージン領域166(クワイエットゾーン)とで構成されている。
【0038】
データ領域164は、複数のセル163の白黒のパターンにより構成され、文字列等の入力情報と、後述する誤り訂正機能を符号化した誤り訂正符号(リードソロモン符号)とを収容している。また、切り出しシンボル165は位置検出用パターンであり、これによりデータ領域164の位置が検出され、360°どの方向からも読取り可能になっている。さらに、マージン領域166は、QRコード162の読み取りを正確に行えるようにするためのものであり、データ領域164の上下左右にそれぞれ例えば4セル分設けられる。
【0039】
QRコード162は、データ領域がある程度汚れたり破損したりしても、コード自身でデータを復元する誤り訂正機能を有している。誤り訂正レベルには、7%、15%、25%および30%の4段階が用意されており、例えば、誤り訂正レベル「15%」では、データ領域164の約15%が破損した場合においても、データを復元することが可能となる。
【0040】
QRコード162の大きさは、データ領域164の最小構成単位であるセル163の個数(バージョン)と、各セル163のサイズ(1辺の長さ)とにより確定する。さらに、バージョンは、収容する情報量(文字数)と誤り訂正レベル(誤り訂正率)とに基づいて定まる。したがって、誤り訂正レベルを上げると、その分収容するデータが増えるためセルの個数が増え(バージョンが上がる)、QRコード162は大きくなる。
【0041】
なお、QRコード162には、主に、基本的なモデルであるモデル1と、モデル1にアライメントパターンを追加した構成となっているモデル2と、基板等の省スペース用途に適用させたマイクロQRコードの3種類が使用されている。3種類いずれも上記の構成であるが、マイクロQRコードについては、データ収容効率を向上すべく、切り出しシンボル165が1個だけとなっている。
【0042】
続いて、このようなQRコード162の編集作業について説明する。まず、編集作業の準備として、データ作成装置2の印刷データ作成アプリケーション20を起動させると、モニタディスプレイ19には、入力編集画面21が表示される。そして、テープ幅取得ボタン88をクリックすると、テーププリンタ101から、装着されているテープカートリッジCの印刷テープTのテープ幅(24mm)が報告され、そのテープ幅がテープ幅表示ボックス87に表示される。また、ここでは、定長印刷を行うものとし、定長設定ボタン83がクリックされ、所望の定長(例えば50mm)に設定され、さらに、余白設定ボックス86により、上記の前後余白領域(テープ長さ方向の両端部の余白)が所望の長さ(例えば前後各5mm)に設定される(図3参照)。
【0043】
この報告されたテープ幅と、設定された定長とに基づいて、印刷テープTにおいて印刷可能な領域である印刷可能領域30(図3参照)が設定される。具体的には、印刷可能領域30のサイズは、テープ幅方向には、テープ幅(24mm)から上記した上下余白領域の長さ(各2mm)を引いた長さ「20mm」となり、テープ長さ方向には、定長(50mm)から、上記の余白設定ボックス86に設定された前後余白領域の長さ(各5mm)を引いた長さ「40mm」となる。そして、入力ツールバー25に設けられたバーコード作成ボタン46をクリックすると、バーコード作成画面170が表示される。
【0044】
図7に示すように、バーコード作成画面170には、バーコードの種類を選択する種類選択ボックス171と、コード化するデータ(氏名や電話番号等)を入力するデータ入力ウィンドウ172と、誤り訂正レベルを設定する訂正レベル設定ボックス173と、誤り訂正レベルの設定変更を自動的に行うか否かを選択(決定)する設定変更ラジオボタン174と、各セル163の大きさ(シンボルサイズ)を設定するセルサイズ設定ボックス175と、QRコード162のモデルを選択するモデルラジオボックス176とが備えられている。
【0045】
訂正レベル設定ボックス173は、プルダウンメニューとなっており、上記の4段階の誤り訂正レベル(7%、15%、25%および30%)が用意され、4段階のいずれか1つを選択できるようになっている。同様に、セルサイズ設定ボックス175もプルダウンメニューとなっており、例えば「大、小」の2段階から選択できるようになっている。セルサイズが「大」の場合は、1セルの1辺の長さが例えば0.42mm(本実施形態では6ドット相当)であり、「小」場合は、1セルの1辺の長さが例えば0.28mm(4ドット相当)である。なお、モデルラジオボックス176では、モデル1およびモデル2から選択するようになっているが、マイクロQRコードをも選択できるようにしてもよい。
【0046】
ここで、QRコード162の編集作業について具体的に説明する。ユーザは、まず、QRコード162を作成すべく、種類選択ボックス171において「QR CODE」を選択する。続いて、データ入力ウィンドウ172に、QRコード162に収容するデータとして、例えば氏名「山田 太郎」と電話番号「090−×××−0000」とを入力する(図8のS1)。
【0047】
次に、QRコード162の作成条件を設定する(S2)。具体的には、訂正レベル設定ボックス173により、誤り訂正レベルを「30%」とし、セルサイズ設定ボックス175により、セルサイズを「大」とし、モデルラジオボックス176により、QRコード162のモデルを「モデル2」に選択する。さらに、ここでは、設定変更ラジオボタン174により、後述する誤り設定レベルの設定変更が自動的に行われるよう、「自動」を選択しておく。
【0048】
ユーザは、作成条件の設定を終えると、バーコード作成画面170のOKボタン177をクリックする(S3)。これにより、データ作成装置2において、QRコード162の印刷データが生成される。そして、作成された印刷データに基づいて、データ領域164のサイズが確認される(S4)。ここでは、データ領域164の一辺の長さが例えば22mmであったとする。
【0049】
そして、データ領域164が、印刷可能領域30からはみ出るか否か判別される(S5)。ここでは、印刷可能領域30のサイズは、上記のように20mm×40mmであるから、データ領域164の上下が印刷可能領域30からはみ出るものとして判定される(S5;Yes)。
【0050】
続いて、設定変更ラジオボタン174が「自動」に選択されているか否か判別され、ここでは、「自動」に選択されていると判定される(S6;Yes)。なお、ユーザが予め設定変更ラジオボタン174において「固定」に選択しておけば、「自動」に選択されていないと判定され(S6;No)、以降の誤り訂正レベルの設定変更処理は行われず、データ領域164の上下が印刷可能領域30からはみ出したQRコード162が、編集画面に挿入される(S11)。したがって、ユーザが、QRコード162のサイズ調整を自ら行いたい場合や、QRコード162を単なるデザインとして(読取りを考慮しないで)印刷したい場合等に有用である。
【0051】
続いて、誤り訂正レベルの設定を、他の誤り設定率に変更したときのデータ領域164のサイズが確認される(S7)。図9は、誤り設定率を設定変更した場合において、データ領域164のサイズの確認処理を概念的に説明する図である。ここでは、例えば、誤り訂正レベルを30%(同図(a)参照)から25%に設定変更すると、データ領域164の一辺の長さは22mmのままで(同図(b)参照)、15%に設定変更すると、データ領域164の一辺の長さは18mmとなり(同図(c)参照)、7%に設定変更すると、データ領域の一辺の長さは同様に18mmとなる(同図(d)参照)と確認される。なお、設定変更した場合のデータ領域164の印刷イメージを、入力編集画面21に表示するようにしてもよい。
【0052】
次に、各誤り設定率に設定変更した場合のデータ領域164のうち、印刷可能領域30に納まるものが存在するか否か判別され、ここでは、誤り訂正レベルを15%または7%に設定変更すれば、印刷可能領域30に納まるため、存在すると判定される(S8;Yes)。
【0053】
そして、入力編集画面21に、例えば「誤り訂正レベルの設定を変更しますか?」といった確認メッセージが表示され、ユーザが「Yes」を選択(クリック)すると(S9;Yes)、誤り訂正レベルの設定変更が実行される。ここでは、印刷されるQRコード162に対し、極力高い誤り訂正機能を付与すべく、データ領域164が印刷可能領域30に納まるようになる誤り訂正レベルのうち、最大の誤り訂正レベル、つまり「15%」に設定変更される。
【0054】
最後に、設定変更後の誤り訂正レベルに基づいてQRコード162の印刷データが作成される(S10)。そして、その印刷イメージが入力編集画面21に挿入され、QRコード162の編集処理が終了する(S11)。
【0055】
以上のように、本実施形態のデータ作成装置2によれば、設定変更ラジオボタン174において「自動」に設定しておけば、データ領域164が印刷可能領域30に納まるような小さい誤り訂正レベルに自動的に設定変更され、設定変更後の誤り訂正レベルに基づいて印刷データが作成されることから、そのデータ領域164は、印刷可能領域30に納まるものとなる。このため、QRコード162のセルサイズを小さくすることなく、誤り訂正レベルを低くすることで、QRコード162の印刷画像を印刷可能領域30に納まるように縮小することができる。したがって、印刷画像の画質や読取り精度を低下させることなく、良好なQRコード162の画像を作成することができる。しかも、誤り訂正レベルが自動的に設定変更されるため、ユーザの手を煩わすこともない。
【0056】
また、本実施形態では、上述したように、データ領域164の印刷データ(印刷画像)が印刷可能領域30からはみ出すか否かを判別するようにしたが、マージン領域166を含めたQRコード162の印刷画像が、印刷可能領域からはみ出すか否かを判別するようにしてもよい。さらに、印刷画像が、QRコード162を印刷するためのコード印刷領域(例えば外枠内)からはみ出すか否かを判別し、はみ出すと判定した場合に、これに納まるように誤り設定率の設定変更を行うようにしてもよい。
【0057】
もっとも、本実施形態によれば、マージン領域166のみが印刷可能領域30からはみ出す場合には、誤り訂正レベルの設定変更が行われず、データ領域が印刷可能領域30いっぱいに印刷される。そして、この場合、マージン領域166が印刷可能領域30がはみ出していても、印刷可能領域30の周囲の余白部分をマージン領域として利用することで、読取りに支障はない。すなわち、本実施形態では、上述したように、印刷可能領域30の上下の余白が各2mm、左右の余白が各5mm設けられており、セルサイズ「大」の場合でも1セルの一辺の長さは0.42mmであるから、印刷可能領域30の上下左右いずれにも、4セル分以上の余白が設けられていることになる。したがって、誤り訂正レベルを必要以上に小さくすることがなく、データ領域164を極力大きく印刷することができる。
【0058】
また、二次元コードとしては、誤り訂正レベルに基づいてサイズが規定されるものであれば、QRコード162のほか、Maxiコード、Veriコード、データマトリクス、PDF417等であってもよい。
【0059】
さらに、データ作成装置2の印刷データ作成アプリケーション20をソフトウェアとして提供することも可能である。また、そのソフトウェアを記憶媒体5(図1参照)に格納して提供することも可能である。記憶媒体として、CD−ROM、フラッシュROM、メモリカード、光磁気ディスク等を利用することができる。
【0060】
また、本実施形態では、印刷システム1として構成したが、テーププリンタ101に印刷データ作成アプリケーション20の機能を設け、テーププリンタ101を単体として用いて、QRコード162の印刷画像の作成・編集を行うようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【図1】本発明の一実施形態に係る印刷システムの構成例を示す説明図である。
【図2】印刷システムのデータ作成装置の構成図である。
【図3】データ作成装置における入力編集画面を示す図である。
【図4】印刷システムのテーププリンタの閉蓋状態の外観斜視図である。
【図5】印刷システムのテーププリンタの開蓋状態の外観斜視図である。
【図6】二次元コードの1つであるQRコードの説明図である。
【図7】データ作成装置における入力編集画面のバーコード編集画面を示す図である。
【図8】データ作成装置におけるQRコードの編集処理を示すフローチャートである。
【図9】誤り設定率を設定変更した場合において、データ領域のサイズの確認処理を説明する図である。
【符号の説明】
【0062】
2…データ作成装置 20…印刷データ作成アプリケーション 30…印刷可能領域 162…QRコード T…印刷テープ




 

 


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