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発明の名称 画像出力装置および画像出力方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−21789(P2007−21789A)
公開日 平成19年2月1日(2007.2.1)
出願番号 特願2005−203923(P2005−203923)
出願日 平成17年7月13日(2005.7.13)
代理人 【識別番号】100095728
【弁理士】
【氏名又は名称】上柳 雅誉
発明者 北原 義奈朗 / 両角 秀樹 / 作田 健二
要約 課題
2系統からの画像出力要求が競合しても、画像出力要求に基づいて画像を適切に出力すること。

解決手段
画像出力装置1の1対1通信手段41は、画像データに基づく画像出力を要求する第1の画像出力要求装置3から、ピアツーピアの第1の通信方式で画像出力要求を受信する。制御情報生成手段43は、画像出力要求に従って画像を出力させる制御情報を生成する。ネットワーク通信手段6は、第2の通信方式の通信ネットワーク4を介して第2の画像出力要求装置2から画像出力要求を受信する。変換手段6は、第2の通信方式での画像出力要求を第1の通信方式での画像出力要求へ変換する。排他制御手段40aは、第1の画像出力要求装置3からの画像出力要求と第2の画像出力要求装置2からの画像出力要求が競合する場合に、排他的に一方を選択し、選択した画像出力要求を制御情報生成手段43に処理させる。
特許請求の範囲
【請求項1】
画像出力要求に従って、該画像出力要求で指定された画像データに基づく画像を出力させる制御情報を生成する制御情報生成手段と、所定の有線あるいは無線のピアツーピアの第1の通信方式で、画像データに基づく画像の出力を要求する第1の画像出力要求装置から画像出力要求を受信する1対1通信手段とを備える画像出力装置において、
所定の有線あるいは無線の第2の通信方式の通信ネットワークに接続され、第2の画像出力要求装置から該通信ネットワークを介して画像出力要求を受信するネットワーク通信手段と、
上記ネットワーク通信手段により画像出力要求が受信されると、上記第2の通信方式での画像出力要求から上記第1の通信方式での画像出力要求へ変換する変換手段と、
上記第1の画像出力要求装置からの画像出力要求と上記第2の画像出力要求装置からの画像出力要求が競合する場合に、排他的に一方を選択し、選択した画像出力要求を上記制御情報生成手段に処理させる排他制御手段と、
を備えることを特徴とする画像出力装置。
【請求項2】
前記制御情報生成手段は、前記変換手段または前記第1の画像出力要求装置と前記1対1通信手段との通信路を使用して、前記第2の画像出力要求装置または前記第1の画像出力要求装置を検出し、
前記排他制御手段は、前記変換手段と前記1対1通信手段との通信路、および前記第1の画像出力要求装置と前記1対1通信手段との通信路のうち、先に確立した通信路からの画像出力要求を選択することを特徴とする請求項1記載の画像出力装置。
【請求項3】
前記1対1通信手段は、前記変換手段との通信路および前記第1の画像出力要求装置との通信路のうちの一方または両方をピアツーピアで確立し、
前記制御情報生成手段は、前記変換手段と前記1対1通信手段との通信路および/または前記第1の画像出力要求装置と前記1対1通信手段との通信路を使用して、前記第2の画像出力要求装置または前記第1の画像出力要求装置を検出し、
前記排他制御手段は、前記第1の画像出力要求装置および前記第2の画像出力要求装置のうち、前記制御情報生成手段により先に検出された方からの画像出力要求を選択すること、
を特徴とする請求項1記載の画像出力装置。
【請求項4】
前記1対1通信手段は、前記変換手段との通信路および前記第1の画像出力要求装置との通信路のうちの一方または両方を確立し、
前記制御情報生成手段は、前記変換手段と前記1対1通信手段との通信路および/または前記第1の画像出力要求装置と前記1対1通信手段との通信路を使用して、前記第2の画像出力要求装置および/または前記第1の画像出力要求装置を検出し、
前記排他制御手段は、前記第1の画像出力要求装置および前記第2の画像出力要求装置のうち、前記制御情報生成手段への画像出力要求の送信処理を先に開始した方からの画像出力要求を選択すること、
を特徴とする請求項1記載の画像出力装置。
【請求項5】
前記1対1通信手段は、前記変換手段との通信路および前記第1の画像出力要求装置との通信路のうちの一方または両方を確立し、
前記制御情報生成手段は、前記変換手段と前記1対1通信手段との通信路および/または前記第1の画像出力要求装置と前記1対1通信手段との通信路を使用して、前記第2の画像出力要求装置および/または前記第1の画像出力要求装置を検出し、
前記排他制御手段は、前記第1の画像出力要求装置および前記第2の画像出力要求装置からの画像出力要求をキューイングし、画像出力要求に基づく画像出力が終了するごとに順番にキューから次の画像出力要求を前記制御情報生成手段へ出力するキューイング手段を有すること、
を特徴とする請求項1記載の画像出力装置。
【請求項6】
前記排他制御手段は、前記第1の画像出力要求装置および前記第2の画像出力要求装置のうちの一方からの画像出力要求に基づく画像出力が終了するまで、他方から前記制御情報生成手段への画像出力要求を遮断することを特徴とする請求項1から4の中のいずれか1項記載の画像出力装置。
【請求項7】
前記排他制御手段は、前記1対1通信手段により受信された画像出力要求と前記変換手段により変換されて生成された画像出力要求が競合する場合に、予め設定された順位に基づき優先的に一方を選択し、選択した画像出力要求を前記制御情報生成手段に供給することを特徴とする請求項1記載の画像出力装置。
【請求項8】
所定の有線あるいは無線のピアツーピアの第1の通信方式で、画像データに基づく画像の出力を要求する第1の画像出力要求装置から画像出力要求を受信し、受信した画像出力要求に従って、該画像出力要求で指定された画像データに基づく画像を出力する画像出力方法において、
所定の有線あるいは無線の第2の通信方式の通信ネットワークに接続され、第2の画像出力要求装置から該通信ネットワークを介して画像出力要求を受信し、画像出力要求を受信すると、上記第2の通信方式での画像出力要求から上記第1の通信方式での画像出力要求へ変換するステップと、
上記第1の画像出力要求装置からの画像出力要求と上記第2の画像出力要求装置からの画像出力要求が競合する場合に、排他的に一方を選択するステップと、
選択した画像出力要求に従って、該画像出力要求で指定された画像データに基づく画像を出力させる制御情報を生成するステップと、
を備えることを特徴とする画像出力方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像出力装置および画像出力方法に関する。
【背景技術】
【0002】
非特許文献1は、PictBridgeによるダイレクト印刷システムを開示する。ダイレクト印刷システムでは、デジタルスチルカメラとプリンタとを、パーソナルコンピュータを介さずに直接に接続する。デジタルスチルカメラは、画像の印刷要求をプリンタへ送信する。プリンタは、印刷要求を解釈し、画像の印刷を実行する。
【0003】
【非特許文献1】「White Paper of CIPA DC−001−2003 Digital Photo Solutions for Imaging Devices(Japanese)」Camera&Imaging Products Association、2003年2月3日。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
現在、ダイレクト印刷システムでは、デジタルスチルカメラ(DSC)とプリンタとは、USB(Universal Serial Bus)ケーブルにより1対1対応で直接に接続されている。最近、PTP(Photo Transfer Protocol)が、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)に対応したPTP/IP(PTP over IP)が提案されている。そこで、DSCとプリンタとをIPネットワーク接続に対応させ、IPネットワーク経由にてダイレクト印刷をすることが考えられる。
【0005】
しかしながら、ダイレクト印刷システムに対応するプリンタを、単に、ネットワーク接続に対応させた場合、以下のような課題が考えられる。ダイレクト印刷システムに対応するプリンタを、ネットワーク経由のダイレクト印刷に対応させる場合、そのプリンタは、USBケーブルが接続されるUSBコネクタのほかに、ネットワークケーブルが接続されるためのネットワークコネクタを具備することになる。
【0006】
そのため、ネットワーク経由のダイレクト印刷に対応するプリンタには、USBケーブルとネットワークケーブルとが同時に接続される可能性がある。そして、USBケーブルで接続されるDSCと、ネットワークケーブル経由で接続されるDSCとが同時に接続されてしまうと、プリンタにおいて、その複数のDSCからの画像出力要求が競合してしまい、画像出力要求に基づいて適切に画像が印刷されない可能性がある。
【0007】
本発明は、USBなどからの画像出力要求とネットワークからの画像出力要求とが競合しても、画像出力要求に基づいて画像を適切に出力することができる画像出力装置および画像出力方法を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る画像出力装置は、画像出力要求に従って、該画像出力要求で指定された画像データに基づく画像を出力させる制御情報を生成する制御情報生成手段と、所定の有線あるいは無線のピアツーピアの第1の通信方式で、画像データに基づく画像の出力を要求する第1の画像出力要求装置から画像出力要求を受信する1対1通信手段とを備える画像出力装置であり、さらに、所定の有線あるいは無線の第2の通信方式の通信ネットワークに接続され、第2の画像出力要求装置から該通信ネットワークを介して画像出力要求を受信するネットワーク通信手段と、ネットワーク通信手段により画像出力要求が受信されると、第2の通信方式での画像出力要求から第1の通信方式での画像出力要求へ変換する変換手段と、第1の画像出力要求装置からの画像出力要求と第2の画像出力要求装置からの画像出力要求が競合する場合に、排他的に一方を選択し、選択した画像出力要求を制御情報生成手段に処理させる排他制御手段とを備える。
【0009】
これにより、画像出力要求に従って画像を出力する画像出力装置へ画像出力要求を供給する画像出力要求装置を2つにして、画像出力要求が競合する場合でも、一方の画像出力要求が他方の画像出力要求に対して悪影響を与えることなく、いずれかの画像出力要求に基づいて適切に画像を出力することができる。
【0010】
また、本発明に係る画像出力装置は、上記画像出力装置に加え、次のようにしてもよい。すなわち、その場合、制御情報生成手段は、変換手段または第1の画像出力要求装置と1対1通信手段との通信路を使用して、第2の画像出力要求装置または第1の画像出力要求装置を検出する。そして、排他制御手段は、変換手段と1対1通信手段との通信路、および第1の画像出力要求装置と1対1通信手段との通信路のうち、先に確立した通信路からの画像出力要求を選択する。
【0011】
これにより、物理層に近い通信レイヤで排他制御を行うため、上位層の通信レイヤを第1の画像要求装置との通信および第2の画像要求装置との通信の2系統のために並列化する必要がなく、処理が簡単になり、上位層にあたる制御情報生成手段などを簡単に実装することができる。
【0012】
また、本発明に係る画像出力装置は、上記画像出力装置のいずれかに加え、次のようにしてもよい。すなわち、その場合、1対1通信手段は、変換手段との通信路および第1の画像出力要求装置との通信路のうちの一方または両方をピアツーピアで確立し、制御情報生成手段は、変換手段と1対1通信手段との通信路および/または第1の画像出力要求装置と1対1通信手段との通信路を使用して、第2の画像出力要求装置または第1の画像出力要求装置を検出する。そして、排他制御手段は、第1の画像出力要求装置および第2の画像出力要求装置のうち、制御情報生成手段により先に検出された方からの画像出力要求を選択する。
【0013】
これにより、上位層にあたる制御情報生成手段を並列化する必要がなく、簡単に実装することができる。また、下位層にあたる1対1通信手段と変換手段との通信レイヤ、および1対1通信手段と第1の画像出力要求装置との通信レイヤが並列化され、下位層では2系統を同時に接続状態することができるため、異なる系統から連続して画像出力をする場合には、下位層での通信路の確立を再度行う必要がなく、直ちに画像出力要求を制御情報生成手段に供給することができる。
【0014】
また、本発明に係る画像出力装置は、上記画像出力装置のいずれかに加え、次のようにしてもよい。すなわち、その場合、1対1通信手段は、変換手段との通信路および第1の画像出力要求装置との通信路のうちの一方または両方を確立し、制御情報生成手段は、変換手段と1対1通信手段との通信路および/または第1の画像出力要求装置と1対1通信手段との通信路を使用して、第2の画像出力要求装置および/または第1の画像出力要求装置を検出する。そして、排他制御手段は、第1の画像出力要求装置および第2の画像出力要求装置のうち、制御情報生成手段への画像出力要求の送信処理を先に開始した方からの画像出力要求を選択する。
【0015】
これにより、制御情報生成手段が並列化され、上位層にあたる制御情報生成手段において2系統を同時に接続状態することができるため、異なる系統から連続して画像出力をする場合には、上位層および下位層での通信路の確立を再度行う必要がなく、直ちに画像出力要求を制御情報生成手段に供給することができる。また、画像出力要求に基づく画像出力がされていない方の画像出力要求装置と制御情報生成手段との接続状態が維持されるため、これらの間での画像出力の設定などの処理を、別の画像出力要求装置による画像出力要求に基づく画像出力が実行されている最中に行うことができる。
【0016】
また、本発明に係る画像出力装置は、上記画像出力装置のいずれかに加え、次のようにしてもよい。すなわち、その場合、1対1通信手段は、変換手段との通信路および第1の画像出力要求装置との通信路のうちの一方または両方を確立し、制御情報生成手段は、変換手段と1対1通信手段との通信路および/または第1の画像出力要求装置と1対1通信手段との通信路を使用して、第2の画像出力要求装置および/または第1の画像出力要求装置を検出する。そして、排他制御手段は、第1の画像出力要求装置および第2の画像出力要求装置からの画像出力要求をキューイングし、画像出力要求に基づく画像出力が終了するごとに順番にキューから次の画像出力要求を制御情報生成手段へ出力するキューイング手段を有する。
【0017】
これにより、画像出力要求に従って画像を出力する画像出力装置へ画像出力要求を供給する画像出力要求装置を2つにして、画像出力要求が競合する場合でも、キューイングによって各画像出力要求に基づいて順番に画像を適切に出力することができる。
【0018】
また、本発明に係る画像出力装置は、上記画像出力装置のいずれかに加え、次のようにしてもよい。すなわち、その場合、排他制御手段は、第1の画像出力要求装置および第2の画像出力要求装置のうちの一方からの画像出力要求に基づく画像出力が終了するまで、他方から制御情報生成手段への画像出力要求を遮断する。
【0019】
これにより、一方の画像出力要求装置からの画像出力要求に基づき画像出力を行っている最中に、他方の画像出力要求装置から画像出力要求が送信されてきても、その時点の画像出力に影響を与えることがない。
【0020】
また、本発明に係る画像出力装置は、上記画像出力装置のいずれかに加え、次のようにしてもよい。すなわち、その場合、排他制御手段は、1対1通信手段により受信された画像出力要求と変換手段により変換されて生成された画像出力要求が競合する場合に、予め設定された順位に基づき優先的に一方を選択し、選択した画像出力要求を制御情報生成手段に供給する。
【0021】
これにより、例えば、2つの画像出力要求が1対1通信手段などで受信された場合に、先に受信された画像出力要求に基づく画像出力の開始前であれば、後に受信された画像出力要求をその送信元である画像出力要求装置に応じて優先させることができる。
【0022】
本発明に係る画像出力方法は、所定の有線あるいは無線のピアツーピアの第1の通信方式で、画像データに基づく画像の出力を要求する第1の画像出力要求装置から画像出力要求を受信し、受信した画像出力要求に従って、該画像出力要求で指定された画像データに基づく画像を出力する画像出力方法であり、さらに、所定の有線あるいは無線の第2の通信方式の通信ネットワークに接続され、第2の画像出力要求装置から該通信ネットワークを介して画像出力要求を受信し、画像出力要求を受信すると、第2の通信方式での画像出力要求から第1の通信方式での画像出力要求へ変換するステップと、第1の画像出力要求装置からの画像出力要求と第2の画像出力要求装置からの画像出力要求が競合する場合に、排他的に一方を選択するステップと、選択した画像出力要求に従って、該画像出力要求で指定された画像データに基づく画像を出力させる制御情報を生成するステップとを備える。
【0023】
これにより、画像出力要求に従って画像を出力する画像出力装置へ画像出力要求を供給する画像出力要求装置を2つにして、画像出力要求が競合する場合でも、一方の画像出力要求が他方の画像出力要求に対して悪影響を与えることなく、いずれかの画像出力要求に基づいて適切に画像を出力することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、本発明の実施の形態に係る画像出力装置および画像出力方法を、図面に基づいて説明する。画像出力装置は、ダイレクト印刷システムのプリンタとして説明する。画像出力方法は、そのプリンタの動作として説明する。
【0025】
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る画像出力装置としてのプリンタ1のハードウェア構成図である。プリンタ1は、第一のマイクロコンピュータ11と、第二のマイクロコンピュータ12と、を有する。第一のマイクロコンピュータ11は、ネットワークI/F(インタフェース)部13と、USBデバイスI/F部14と、中央処理装置(CPU)15と、RAM(Random Access Memory)16と、ROM(Read Only Memory)17と、これらを接続するシステムバス18と、を有する。ROM17は、ネットワークプログラム19を記憶する。
【0026】
ネットワークI/F部13は、ネットワークコネクタ20に接続される。ネットワークI/F部13は、送信するデータをネットワークコネクタ20から送出する。ネットワークI/F部13は、ネットワークコネクタ20から信号を受信し、その信号に重畳されるデータを受信する。
【0027】
USBデバイスI/F部14は、USBハブ部21に接続される。USBハブ部21は、この他にも、USBコネクタ22と、第二のマイクロコンピュータ12のUSBホストI/F部23とに接続される。
【0028】
USBハブ部21は、複数のデバイス機器が接続されている場合において、その中の1つの機器から信号が入力されると、その信号をホスト機器へ出力する。また、USBハブ部21は、ホスト機器からの信号をデバイス機器のいずれかへ出力する。図1では、USBホストI/F部23がホスト機器であり、USBデバイスI/F部14およびUSBコネクタ22に接続される機器がデバイス機器である。
【0029】
第二のマイクロコンピュータ12は、USBホストI/F部23の他にも、中央処理装置(CPU)24と、RAM25と、ROM26と、これらを接続するシステムバス27と、を有する。ROM26は、メインプログラム28を記憶する。システムバス27には、この他にも、図示外の入出力ポートを介して、印刷エンジン29が接続される。
【0030】
USBホストI/F部23は、それに接続される機器のUSBによる通信を管理する。USBホストI/F部23は、USBデバイスI/F部14との通信と、USBコネクタ22に接続される機器との通信とを管理する。また、USBホストI/F部23は、USBデバイスI/F部14などから接続要求があったら、USBによる接続処理を実行する。
【0031】
印刷エンジン29は、用紙に画像などを印刷する装置である。印刷エンジン29には、インクジェット方式のものなどがある。インクジェット方式の印刷エンジン29は、用紙を印刷位置へ搬送する機構や、印刷位置にある用紙へインクを吐出する機構などを有する。
【0032】
図2は、図1のプリンタ1に、第2の画像出力要求装置としてのDSC(Digital Still Camera)2と、第1の画像出力要求装置としてのDSC3が接続されたダイレクト印刷システムを示す図である。
【0033】
DSC2は、通信ネットワーク4を介して、プリンタ1のネットワークコネクタ20に接続される。通信ネットワーク4には、たとえばイーサネット(登録商標)などのLAN(Local Area Network)がある。この場合、それら複数の通信ネットワーク4には、その一部として、インターネット、電気通信回線、ATM交換網、無線通信網などの大規模ネットワークが含まれていてもよい。
【0034】
DSC3は、USBケーブル5により、プリンタ1のUSBコネクタ22に接続される。
【0035】
プリンタ1の第一のマイクロコンピュータ11の中央処理装置15が、ROM17に記憶されるネットワークプログラム19をRAM16に読み込んで実行することで、プリンタ1には、ネットワーク通信手段および変換手段としてのネットワーク部6が実現される。ネットワーク部6は、TCP/IP部31、PTP/IP部32、PTPイニシエータ33およびPTPレスポンダ34を有するPTP変換部35と、SICD(Still Image Capture Device)部36と、を有する。
【0036】
プリンタ1の第二のマイクロコンピュータ12の中央処理装置24が、ROM26に記憶されるメインプログラム28をRAM25に読み込んで実行することで、プリンタ1にはメイン部7が実現される。メイン部7は、排他制御手段としての排他制御部40aと、1対1通信手段としてのSICD部41と、PTPイニシエータ42と、印刷指示生成手段としてのDPDPレイヤ部43と、スタンドアロン印刷制御部44と、を有する。
【0037】
TCP/IP部31は、TCP/IPのパケットを生成し、そのパケットを他のTCP/IP部(たとえば後述するDSC2のTCP/IP部56)との間で送受する。
【0038】
PTP/IP部32は、他のPTP/IP部(たとえば後述するDSC2のPTP/IP部57)との間で、PTPに基づき、PTPコマンド、PTPレスポンス、画像データなどを送受する。PTP/IP部32は、PTPコマンドなどをIPパケットに変換して送受する。
【0039】
PTPイニシエータ33,42は、PTPレスポンダ34,58へPTPコマンドを送信する。PTPレスポンダ34,58は、PTPイニシエータ33,42へPTPレスポンスを送信する。PTPコマンドには、画像ファイルを取得するためのゲットオブジェクトやゲットパーシャルオブジェクトなどがある。ゲットオブジェクトやゲットパーシャルオブジェクトでは、画像ファイルと1対1に発行されるファイルIDが指定される。PTPレスポンダ34,58は、ゲットオブジェクトやゲットパーシャルオブジェクトを受信すると、ファイルIDにより指定された画像ファイル、後述のDPDPレイヤでのXMLスクリプトファイルなどのファイルを、PTPイニシエータ33,42へ送信する。
【0040】
PTP変換部35は、PTPイニシエータ33およびPTPレスポンダ34を有し、PTPレスポンダ34が受信したPTPコマンドなどのデータを、PTPイニシエータ33から送出させる。PTP変換部35は、PTPイニシエータ33が受信したPTPレスポンスや画像データなどのデータを、PTPレスポンダ34から送出させる。
【0041】
SICD部36,41は、USBのSICDクラスに基づく構成を有し、エンドポイントを有する。エンドポイントには、入力用、出力用、制御用のものなどがある。SICD部36,41は、予め対応付けられたエンドポイント間でデータを送受する。
【0042】
DPDPレイヤ部43は、マークアップ言語の一種であるXML(eXtensible Markup Language)で記述されたオペレーションスクリプトやレスポンススクリプトを生成し、他のDPDPレイヤ部(たとえば後述するDPDPレイヤ部59,78)との間で送受する。DPDPのオペレーションスクリプトには、たとえば、画像の印刷を要求するプリントジョブなどがある。
【0043】
排他制御部40aは、DSC2からの画像印刷要求とDSC3からの画像出力要求が競合する場合に、排他的に一方を選択し、選択した画像出力要求を制御情報生成手段に供給する排他制御手段として機能する。さらに、この実施の形態1では、排他制御部40aは、ネットワーク部6とSICD部41との通信路、およびDSC3とSICD部41との通信路のうち、先に確立した通信路からの画像出力要求を選択する。
【0044】
図3は、DPDPレイヤ部43が受信するプリントジョブのXMLスクリプトの一例を示す図である。
【0045】
画像出力要求としてのプリントジョブでは、その先頭に、XMLのバージョン情報が記述される。XMLのバージョン情報の後には、画像の印刷条件を指定する印刷条件情報が記述される。図3の例では、印刷品質(PrintQuality)として高品質(Best)が指定され、用紙サイズ(PaperSize)としてL版(L)が指定され、用紙タイプ(PaperType)として標準(Default)が指定され、画像ファイルタイプとして「JPEG」が指定され、印刷回数(Copy)として1回(0001)が指定され、画像ファイルの識別番号(ImageFileID)として「00000001」が指定されている。
【0046】
これら複数の印刷要求値は、それぞれの印刷設定項目に応じたタグ(たとえば<PrintQuality>,</PrintQuality>)に挟まれている。複数組の印刷要求値およびタグは、さらに、その全体が、画像の印刷要求であることを示すタグ群(<Request><PrintJob>および</PrintJob></Request>)に挟まれている。
【0047】
スタンドアロン印刷制御部44は、印刷指示に基づいて、印刷エンジン29を制御する。スタンドアロン印刷制御部44は、印刷指示値で指定された用紙に、印刷指示値で指定された画質の画像を、印刷指示値で指定されたレイアウトにて印刷するように、印刷エンジン29を制御する。
【0048】
図2においてプリンタ1のネットワークコネクタ20に接続されるDSC2は、ネットワークコネクタ51を有するネットワークI/F部52と、画像ファイル53を記憶する記憶デバイス54と、UI(ユーザインタフェース)部55と、図示外の中央処理装置と、を有する。また、DSC2の図示外の中央処理装置は、図示外のダイレクト印刷プログラムを実行することで、TCP/IP部56と、PTP/IP部57と、PTPレスポンダ58と、DPDPレイヤ部59と、印刷要求部60と、ファイルシステム部61と、を実現する。
【0049】
記憶デバイス54は、たとえば半導体メモリ、ハードディスクドライブなどの画像データを記憶するものである。ファイルシステム部61は、記憶デバイス54を管理する。ファイルシステム部61は、記憶デバイス54に記憶されている画像データを、画像単位で、画像ファイルとして認識する。
【0050】
UI部55は、図示外の液晶デバイスおよび操作キーデバイスを有する。液晶デバイスは、表示データに基づいて、画像を表示する。操作キーデバイスは、キー操作に応じた入力データを生成する。
【0051】
印刷要求部60は、画像の印刷要求の情報を特定する。印刷要求部60は、たとえば、記憶デバイス54に記憶される画像ファイル53の画像を液晶デバイスに表示する。印刷要求部60は、その表示状態において操作キーデバイスから選択を意味する入力データが入力されると、その表示している画像を印刷する画像として選択する。印刷要求部60は、選択内容に応じて画像の印刷要求の内容を特定し、その情報をDPDPレイヤ部59へ供給する。
【0052】
なお、DSC2のネットワークI/F部52、TCP/IP部56、PTP/IP部57、PTPレスポンダ58およびDPDPレイヤ部59は、プリンタ1の同名の構成要素と同様の機能を有するものであり、その説明を省略する。
【0053】
図2においてプリンタ1のUSBコネクタ22に接続されるDSC3は、USBコネクタ71を有するUSBデバイスI/F部72と、画像ファイル73を記憶する記憶デバイス74と、UI部75と、図示外の中央処理装置と、を有する。また、DSC3の図示外の中央処理装置は、図示外のダイレクト印刷プログラムを実行することで、SICD部76と、PTPレスポンダ77と、DPDPレイヤ部78と、印刷要求部79と、ファイルシステム部80と、を実現する。なお、このDSC3の各構成要素は、プリンタ1およびDSC2の同名の構成要素と同様の機能を有するものであり、その説明を省略する。
【0054】
次に、以上の構成を有するダイレクト印刷システムでの各機器の動作を説明する。まず、プリンタ1に対して、DSC3より先にDSC2が接続される場合について説明し、次に、プリンタ1に対して、DSC2より先にDSC3が接続される場合について説明する。
【0055】
プリンタ1のネットワークI/F部13の上位には、TCP/IP部31、PTP/IP部32、PTP変換部35のPTPイニシエータ33が順番にスタックされる。また、DSC2のネットワークI/F部52の上位には、TCP/IP部56、PTP/IP部57、PTPレスポンダ58、DPDPレイヤ部59が順番にスタックされる。
【0056】
これにより、DSC2のTCP/IP部56とプリンタ1のTCP/IP部31とは、互いにTCP/IPパケットを送受可能となる。DSC2のPTP/IP部57とプリンタ1のPTP/IP部32とは、互いにPTPコマンド、PTPレスポンス、画像データなどを送受可能となる。プリンタ1のPTPイニシエータ33は、DSC2のPTPレスポンダ58へPTPコマンドを送信可能となる。DSC2のPTPレスポンダ58は、プリンタ1のPTPイニシエータ33へPTPレスポンスや画像データを送信可能となる。
【0057】
DSC2とプリンタ1とが通信ネットワーク4により通信可能な状態になると、ネットワーク部6のSICD部36は、セットインタフェースコマンドを、メイン部7のSICD部41へ送信する。なお、ネットワーク部6のSICD部36は、たとえばネットワーク部6のネットワークコネクタ20への通信ネットワーク4内の中継機器の接続が検出されると、通信ネットワーク4により通信可能な状態になったと判断すればよい。
【0058】
ネットワーク部6のSICD部36は、具体的には、セットインタフェースコマンドを、ネットワーク部6のUSBデバイスI/F部14へ供給する。USBデバイスI/F部14は、USBハブ部21へセットインタフェースコマンドを出力する。USBハブ部21は、セットインタフェースコマンドを、メイン部7のUSBホストI/F部23へ出力する。メイン部7のUSBホストI/F部23は、USBハブ部21から入力されるセットインタフェースコマンドを、メイン部7のSICD部41へ供給する。これにより、ネットワーク部6のSICD部36からメイン部7のSICD部41へ、セットインタフェースコマンドが送信される。
【0059】
セットインタフェースコマンドが送受された後、ネットワーク部6のSICD部36とメイン部7のSICD部41とは、エンドポイントを生成する。これにより、ネットワーク部6のSICD部36とメイン部7のSICD部41とは接続され、エンドポイント間でデータを送受可能な状態となる。
【0060】
このとき、排他制御部40aは、DSC3からのセットインタフェースコマンドが受信されていないので、ネットワーク部6からのセットインタフェースコマンドをSICD部41にそのまま供給する。なお、この後、DSC3からのセットインタフェースコマンドが受信された場合には、排他制御部40aは、そのセットインタフェースコマンドを遮断しSICD部41へ供給しない。つまり、ネットワーク部6のSICD部36とメイン部7のSICD部41にエンドポイントが生成され、両者の間にUSBでのデータ通信路が確立されている間は、DSC3からのセットインタフェースコマンドは遮断される。
【0061】
また、ネットワーク部6のSICD部36の上位には、PTP変換部35のPTPレスポンダ34がスタックされる。メイン部7のSICD部41の上位には、PTPイニシエータ42、DPDPレイヤ部43がスタックされる。
【0062】
これにより、メイン部7のPTPイニシエータ42は、ネットワーク部6のPTPレスポンダ34へPTPコマンドを送信可能となる。ネットワーク部6のPTPレスポンダ34は、メイン部7のPTPイニシエータ42へPTPレスポンスや画像データを送信可能となる。
【0063】
以上の一連の接続処理により、排他的に、DSC2とプリンタ1のネットワーク部6との間でのデータ通信と、プリンタ1のネットワーク部6とメイン部7との間でのデータ通信とが可能な状態となる。
【0064】
DSC2のDPDPレイヤ部59やメイン部7のDPDPレイヤ部43は、それぞれの下位のPTPレスポンダ58あるいはPTPイニシエータ42が通信可能な状態になると、DPDPレイヤでのコネクション処理を開始する。コネクション処理において、DPDPレイヤ部43,59は、まず、通信相手となるDPDPレイヤ部を検出するための検出データを、下位のPTPレスポンダ58あるいはPTPイニシエータ42に送信させる。
【0065】
たとえばDSC2では、PTPレスポンダ58が通信可能になると、DPDPレイヤ部59は、DPDPレイヤ部43を検出するための検出データをPTPレスポンダ58へ供給する。PTPレスポンダ58へ供給された検出データは、PTP/IP部57、TCP/IP部56を介して、ネットワークI/F部52へ供給される。DSC2のネットワークI/F部52は、供給された検出データのTCP/IPのパケットを、ネットワークコネクタ51から、通信ネットワーク4へ送出する。プリンタ1のネットワークI/F部13は、通信ネットワーク4から、自分宛てのTCP/IPのパケットを受信する。
【0066】
プリンタ1のネットワークI/F部13が受信したTCP/IPパケットは、ネットワーク部6のTCP/IP部31へ供給される。TCP/IP部31は、TCP/IPのパケットからデータ、すなわち検出データを抽出し、PTP/IP部32を介して、PTPイニシエータ33へ供給する。
【0067】
ネットワーク部6のPTP変換部35は、PTPイニシエータ33へ検出データが供給されると、これをPTPレスポンダ34へ供給する。PTPレスポンダ34は、検出データをさらにSICD部36へ供給する。SICD部36は、PTPレスポンダ34から供給された検出データを、メイン部7のSICD部41へ送信する。具体的には、検出データは、ネットワーク部6のSICD部36から、USBデバイスI/F部14、USBハブ部21およびUSBホストI/F部23を介して、メイン部7のSICD部41へ送信される。メイン部7のSICD部41は、受信した検出データを、PTPイニシエータ42を介して、DPDPレイヤ部43へ供給する。
【0068】
以上の一連の動作により、DSC2のDPDPレイヤ部59が生成して送信した検出データは、プリンタ1のDPDPレイヤ部43により受信される。
【0069】
プリンタ1のDPDPレイヤ部43は、検出データを受信すると、コネクション処理を開始する。DPDPレイヤ部43は、応答データを、DSC2のDPDPレイヤ部59へ送信する。これにより、プリンタ1のDPDPレイヤ部43は、DSC2のDPDPレイヤ部59が接続されたことを認識し、DSC2のDPDPレイヤ部59は、プリンタ1のDPDPレイヤ部43が接続されたことを認識する。プリンタ1のDPDPレイヤ部43とDSC2のDPDPレイヤ部59との間でDPDPレイヤでの画像印刷のための制御情報の送受が可能となり、通信ネットワーク4を通じたダイレクト印刷が可能な状態となる。なお、検出データおよび応答データを送受する際、PTPレイヤでは、DPDPレイヤの検出データおよび応答データをそれぞれ1つのファイルとして送受するか、検出データおよび応答データにそれぞれ対応するPTPコマンドを送受する。
【0070】
その後、UI部55に対するユーザの操作により、印刷対象となる画像ファイル53および印刷条件が決定されると、印刷要求部60は、それらの情報をDPDPレイヤ部59に供給する。DPDPレイヤ部59は、その情報に基づいて、例えば図3のような、画像出力要求であるプリントジョブを生成する。この画像出力要求は、1つのXMLスクリプトのテキストファイルとされる。
【0071】
DSC2のDPDPレイヤ部59は、生成したプリントジョブを、プリンタ1のDPDPレイヤ部43へ送信する。具体的には、DSC2のDPDPレイヤ部59により生成されたプリントジョブは、PTPレスポンダ58、PTP/IP部57、TCP/IP部56を介して、ネットワークI/F部52からTCP/IPのパケットとして通信ネットワーク4へ送出される。
【0072】
このTCP/IPのパケットは、プリンタ1のネットワークI/F部13により受信される。ネットワーク部6のTCP/IP部31は、TCP/IPのパケットから、プリントジョブを抽出し、PTP/IP部32を介して、PTPイニシエータ33へ供給する。PTP変換部35は、PTPイニシエータ33へ供給されたプリントジョブをPTPレスポンダ34へ供給する。PTPレスポンダ34は、さらにSICD部36へ供給する。
【0073】
ネットワーク部6のSICD部36は、PTPレスポンダ34から供給されたプリントジョブを、エンドポイント間の通信により、メイン部7のSICD部41へ送信する。プリントジョブは、ネットワーク部6のUSBデバイスI/F部14、USBハブ部21およびUSBホストI/F部23を介して、メイン部7のSICD部41へ送信される。メイン部7のSICD部41は、受信したプリントジョブを、PTPイニシエータ42を介して、DPDPレイヤ部43へ供給する。
【0074】
以上の一連の動作により、DSC2のDPDPレイヤ部59が生成したプリントジョブは、プリンタ1のDPDPレイヤ部43へ供給される。
【0075】
プリンタ1のDPDPレイヤ部43は、DSC2から、プリントジョブが供給されると、そのプリントジョブに対応する印刷指示を生成する。図3のプリントジョブの場合、DPDPレイヤ部43は、たとえば、識別番号「00001」の画像ファイルの画像を、L版の用紙の全面に、高品質で1部印刷する印刷指示を生成する。DPDPレイヤ部43は、生成した印刷指示をスタンドアロン印刷制御部44へ供給する。また、DPDPレイヤ部43は、プリントジョブにおいて指定されているファイルIDの画像ファイル53を、DSC2から取得する。このとき、メイン部7のPTPイニシエータ42が画像ファイル53の送信要求を送信する。その送信要求は、ネットワーク部6、通信ネットワーク4などを介してDSC2のPTPレスポンダ58に受信される。PTPレスポンダ58は、その送信要求に係る画像ファイル53をPTPイニシエータ42へ送信する。
【0076】
スタンドアロン印刷制御部44は、まず、供給された印刷指示に対応する印刷エンジン29の制御データを生成する。スタンドアロン印刷制御部44は、具体的にはたとえば、印刷する画像のデータから、印刷する用紙のサイズの印刷インク色毎の印刷イメージを生成し、その印刷イメージに対して二値化、インターレースなどの処理をすることで、制御データを生成する。スタンドアロン印刷制御部44は、生成した制御データを用いて、印刷エンジン29を制御する。印刷エンジン29は、スタンドアロン印刷制御部44の制御に従って、印刷処理を実行する。これにより、プリンタ1は、DSC2が要求した画像を印刷する。
【0077】
次に、プリンタ1に対して、DSC2より先にDSC3が接続される場合について説明する。
【0078】
プリンタ1とDSC3とは、それらのUSBコネクタ22,71がUSBケーブル5により接続される。DSC3のUSBデバイスI/F部72の上位には、SICD部76、PTPレスポンダ77、DPDPレイヤ部78が順番にスタックされる。
【0079】
DSC3のSICD部76は、USBデバイスI/F部72にUSBケーブル5が接続されると、セットインタフェースコマンドを、メイン部7のSICD部41へ送信する。セットインタフェースコマンドは、USBデバイスI/F部72、USBハブ部21、メイン部7のUSBホストI/F部23を介して、メイン部7のSICD部41へ送信される。DSC3のSICD部76とメイン部7のSICD部41は、それぞれエンドポイントを生成する。
【0080】
これにより、DSC3のSICD部76とメイン部7のSICD部41との間でエンドポイント間の通信路が確立され、データを送受可能な状態となる。したがって、USBの上位レイヤにあるメイン部7のPTPイニシエータ42と、DSC3のPTPレスポンダ77は、PTPコマンドなどのデータを送受可能となる。
【0081】
このとき、排他制御部40aは、DSC2からのセットインタフェースコマンドが受信されていないので、DSC3からのセットインタフェースコマンドをSICD部41にそのまま供給する。なお、この後、DSC2からのセットインタフェースコマンドが受信された場合には、排他制御部40aは、そのセットインタフェースコマンドを遮断しSICD部41へ供給しない。つまり、DSC3のSICD部76とメイン部7のSICD部41にエンドポイントが生成され、両者の間にUSBでのデータ通信路が確立されている間は、DSC2からのセットインタフェースコマンドは遮断される。
【0082】
DSC3のDPDPレイヤ部78やメイン部7のDPDPレイヤ部43は、それぞれの下位のPTPレスポンダ77あるいはPTPイニシエータ42が通信可能な状態になると、DPDPレイヤのコネクション処理を開始する。コネクション処理において使用する検出データおよび応答データは、DSC3のPTPレスポンダ77、SICD部76、USBデバイスI/F部72、USBケーブル5、プリンタ1のUSBハブ部21、メイン部7のUSBホストI/F部23、SICD部41、およびPTPイニシエータ42を介して送受される。これにより、プリンタ1のDPDPレイヤ部43とDSC3のDPDPレイヤ部78との間でDPDPレイヤでの画像印刷のための制御情報の送受が可能となり、USBケーブル5を通じたダイレクト印刷が可能な状態となる。
【0083】
DSC3の印刷要求部79は、記憶デバイス74に記憶されている画像ファイル73の画像を印刷するための選択処理をし、選択情報をDPDPレイヤ部78へ供給する。DSC3のDPDPレイヤ部78は、選択情報に対応するプリントジョブを生成し、メイン部7のDPDPレイヤ部43へ送信する。
【0084】
プリントジョブは、DSC3のDPDPレイヤ部78から、PTPレスポンダ77、SICD部76、USBデバイスI/F部72、USBケーブル5、プリンタ1のUSBハブ部21、メイン部7のUSBホストI/F部23、SICD部41、およびPTPイニシエータ42を介して、メイン部7のDPDPレイヤ部43により受信される。
【0085】
プリンタ1のDPDPレイヤ部43は、DSC3からプリントジョブが供給されると、そのプリントジョブに対応する印刷指示を生成するとともに、プリントジョブで指定された画像ファイル73をDSC3から取得し、スタンドアロン印刷制御部44へ供給する。
【0086】
スタンドアロン印刷制御部44は、まず、供給された印刷指示に対応する印刷エンジン29の制御データを生成し、生成した制御データを用いて印刷エンジン29を制御する。印刷エンジン29は、スタンドアロン印刷制御部44の制御に従って、印刷処理を実行する。これにより、プリンタ1は、DSC3が要求した画像を印刷する。
【0087】
以上のように、実施の形態1によれば、プリンタ1は、画像出力要求に従って、該画像出力要求で指定された画像データに基づく画像を出力させる制御情報を生成する制御情報生成手段として機能するDPDPレイヤ部43、およびUSBで、画像データに基づく画像の出力を要求するDSC3から画像出力要求を受信する1対1通信手段として機能するSICD部41を備える。さらに、プリンタ1は、IPネットワークである通信ネットワーク4に接続され、DSC2から通信ネットワーク4を介して画像出力要求を受信し、IPネットワークでの画像出力要求からUSBでの画像出力要求へ変換するネットワーク部6と、DSC3からの画像出力要求とDSC2からの画像出力要求が競合する場合に、排他的に一方を選択し、選択した画像出力要求をDPDPレイヤ部43に処理させる排他制御手段としての排他制御部40aとを備える。
【0088】
これにより、プリンタ1へ画像出力要求を供給するDSCを2つにして、画像出力要求が競合する場合でも、一方の画像出力要求が他方の画像出力要求に対して悪影響を与えることなく、いずれかの画像出力要求に基づいて適切に画像を出力することができる。
【0089】
また、上記実施の形態1によれば、DPDPレイヤ部43aは、ネットワーク部6またはDSC3とSICD部41とのUSBの通信路を使用して、DSC2またはDSC3を検出する。そして、排他制御部40aは、ネットワーク部6とSICD部41とのUSBの通信路、およびDSC3とSICD部41とのUSBの通信路のうち、先に確立した通信路からの画像出力要求を選択する。
【0090】
これにより、物理層に近いUSBの通信レイヤで排他制御を行うため、上位層の通信レイヤであるDPDPレイヤをDSC2との通信およびDSC3との通信の2系統のためにマルチスレッド化などといった並列化する必要がなく、処理が簡単になり、上位層にあたるDPDPレイヤ部43などを簡単に実装することができる。つまり、メイン部7として、従前のUSBダイレクト印刷用のメイン部に排他制御部40aを加えたものを使用することができるので、簡単に実装することができる。
【0091】
実施の形態2.
本発明の実施の形態2に係る画像出力装置は、実施の形態1におけるプリンタ1のメイン部7において、SICD部とPTPイニシエータを並列化し、排他制御部40aの代わりに排他制御部40bをPTPイニシエータとDPDPレイヤ部との間に配置したものである。
【0092】
図4は、実施の形態2に係る画像出力装置としてのプリンタ1を含むダイレクト印刷システムを示すブロック図である。なお、実施の形態2に係る画像出力装置としてのプリンタ1のハードウェア構成は、実施の形態1の場合と同様である。ただし、メインプログラム28は、下記の機能が実現されるものに変更される。
【0093】
プリンタ1のメイン部7は、USBホストI/F部23と、マルチスレッド化された2つのSICD部41,91と、マルチスレッド化された2つのPTPイニシエータ42,92と、排他制御部40bと、DPDPレイヤ部43と、スタンドアロン印刷制御部44と、を有する。なお、2つのSICD部41,91および2つのPTPイニシエータ42,92は、プリンタ1の第二のマイクロコンピュータ12の中央処理装置24が、ROM26に記憶されるメインプログラム28をRAM25に読み込んで実行することで、DPDPレイヤ部43と、スタンドアロン印刷制御部44などとともに実現される。
【0094】
プリンタ1、DSC2およびDSC3の上述した以外の構成要素は、実施の形態1と同名のものと同じ機能を有するものであり、実施の形態1と同一の符号を付して説明を省略する。
【0095】
次に、以上の構成を有する実施の形態2に係るダイレクト印刷システムの各機器の動作を説明する。
【0096】
まず、プリンタ1に対するDSC2およびDSC3の接続処理について説明する。
【0097】
プリンタ1とDSC2とが通信ネットワーク4を介して接続され、DSC2とプリンタ1のネットワーク部6とが通信可能な状態になると、ネットワーク部6のSICD部36は、セットインタフェースコマンドを、メイン部7のSICD部41へ送信する。セットインタフェースコマンドは、ネットワーク部6のUSBデバイスI/F部14、USBハブ部21、およびメイン部7のUSBホストI/F部23を介して、メイン部7のSICD部41へ送信される。これにより、ネットワーク部6のSICD部36とメイン部7のSICD部41のエンドポイント間でデータを送受可能な状態となる。
【0098】
また、プリンタ1とDSC3とがUSBケーブル5により接続され、DSC3とプリンタ1とが通信可能な状態になると、DSC3のSICD部76は、セットインタフェースコマンドを、メイン部7のSICD部91へ送信する。セットインタフェースコマンドは、DSC3のUSBデバイスI/F部72、USBコネクタ22、USBハブ部21、およびメイン部7のUSBホストI/F部23を介して、メイン部7のSICD部91へ送信される。これにより、DSC3のSICD部76とメイン部7のSICD部91とのエンドポイント間でデータを送受可能な状態となる。このように、実施の形態2では、USBレベルでは、ネットワーク部6とDSC3が同時にメイン部7に接続可能である。
【0099】
DSC2のDPDPレイヤ部59は、PTPレスポンダ58が通信可能になると、コネクション処理を開始する。DPDPレイヤ部59は、通信相手のDPDPレイヤ部43を検出するための検出データを送信する。検出データは、DSC2からプリンタ1へ送信され、プリンタ1のネットワーク部6を介してメイン部7へ送信される。
【0100】
メイン部7のDPDPレイヤ部43は、この検出データを受信すると、応答データを、DSC2のDPDPレイヤ部59へ送信する。これにより、プリンタ1のDPDPレイヤ部43は、DSC2のDPDPレイヤ部59が接続されたことを認識し、DSC2のDPDPレイヤ部59は、プリンタ1のDPDPレイヤ部43が接続されたことを認識する。プリンタ1のDPDPレイヤ部43とDSC2のDPDPレイヤ部59との間でDPDPレイヤでの画像印刷のための制御情報の送受が可能となり、通信ネットワーク4を通じたダイレクト印刷が可能な状態となる。
【0101】
このとき、排他制御部40bは、DPDPレイヤ部43を監視しており、DSC2およびDSC3のDPDPレイヤ部59,78のいずれもメイン部7のDPDPレイヤ部43とコネクション処理を行っていない場合には、DSC2およびDSC3のDPDPレイヤ部59,78のいずれかとDPDPレイヤ部43とのコネクション処理に係る検出データおよびレスポンスをそのままDPDPレイヤ部43に送受させる。一方、DSC2およびDSC3のDPDPレイヤ部59,78の一方がメイン部7のDPDPレイヤ部43とコネクション処理を行っているあるいは行った場合には、排他制御部40bは、他方とDPDPレイヤ部43とのコネクション処理に係る検出データおよびレスポンスを遮断する。
【0102】
他方、DSC3のDPDPレイヤ部78は、PTPレスポンダ77が通信可能になると、コネクション処理を開始する。DPDPレイヤ部78は、DPDPレイヤ部43を検出するための検出データを送信する。検出データは、DSC3からプリンタ1のメイン部7へ送信される。
【0103】
このとき、メイン部7のDPDPレイヤ部43とDSC2のDPDPレイヤ部59とのコネクション処理が行われていたり、行われた後ではない場合には、DPDPレイヤ部43は、この検出データを受信し、応答データをDSC3のDPDPレイヤ部78へ送信する。これにより、プリンタ1のDPDPレイヤ部43は、DSC3のDPDPレイヤ部78が接続されたことを認識し、DSC3のDPDPレイヤ部78は、プリンタ1のDPDPレイヤ部43が接続されたことを認識する。プリンタ1のDPDPレイヤ部43とDSC3のDPDPレイヤ部78との間でDPDPレイヤでのダイレクト印刷が可能な状態となる。
【0104】
一方、メイン部7のDPDPレイヤ部43とDSC2のDPDPレイヤ部59とのコネクション処理が行われていたり、行われた後である場合には、検出データは、排他制御部40bにより遮断される。これにより、DSC3のDPDPレイヤ部78のコネクション処理は失敗する。
【0105】
以上の一連の処理により、プリンタ1のメイン部7のDPDPレイヤ部43は、DSC2のDPDPレイヤ部59およびDSC3のDPDPレイヤ部78の中の先にコネクション処理が完了した方のみからのDPDPレイヤの画像印刷要求を受け付ける。
【0106】
メイン部7のDPDPレイヤ部43は、DSC2のDPDPレイヤ部59あるいはDSC3のDPDPレイヤ部78からのプリントジョブに基づいて印刷指示を生成するとともに、そのプリントジョブで指定された画像ファィル53,73を取得し、スタンドアロン印刷制御部44へ供給する。
【0107】
スタンドアロン印刷制御部44は、まず、供給された印刷指示に対応する印刷エンジン29の制御データを生成し、生成した制御データを用いて、印刷エンジン29を制御する。印刷エンジン29は、スタンドアロン印刷制御部44の制御に従って、印刷処理を実行する。これにより、プリンタ1は、DSC2またはDSC3が要求した画像を印刷する。
【0108】
以上のように、実施の形態2によれば、プリンタ1は、IPネットワークである通信ネットワーク4に接続され、DSC2から通信ネットワーク4を介して画像出力要求を受信し、IPネットワークでの画像出力要求からUSBでの画像出力要求へ変換するネットワーク部6と、DSC3からの画像出力要求とDSC2からの画像出力要求が競合する場合に、排他的に一方を選択し、選択した画像出力要求をDPDPレイヤ部43に処理させる排他制御手段としての排他制御部40bとを備える。
【0109】
これにより、プリンタ1へ画像出力要求を供給するDSCを2つにして、画像出力要求が競合する場合でも、一方の画像出力要求が他方の画像出力要求に対して悪影響を与えることなく、いずれかの画像出力要求に基づいて適切に画像を出力することができる。
【0110】
また、実施の形態2によれば、1対1通信手段としてのSICD部41,91は、ネットワーク部6とのUSB通信路およびDSC3とのUSB通信路の両方を同時に確立可能であり、DPDPレイヤ部43は、それらのUSB通信路を使用して、DSC2またはDSC3をコネクション処理で検出する。そして、排他制御部40bは、DSC2およびDSC3のうち、DPDPレイヤ部43により先に検出された方からの画像出力要求を選択し、残りのDSCからの画像出力要求を遮断する。
【0111】
これにより、上位層にあたるDPDPレイヤ部43をマルチスレッド化などといった並列化する必要がなく、簡単に実装することができる。つまり、メイン部7として、従前のUSBダイレクト印刷用のメイン部のうち、下位層にあたるPTPイニシエータとSICD部のみを並列化し排他制御部40bを加えたものを使用することができるので、比較的簡単に実装することができる。
【0112】
また、下位層にあたるSICD部41とネットワーク部6とのUSBの通信レイヤ、およびSICD部41とDSC3とのUSBの通信レイヤが並列化され、下位層では2系統を同時に接続状態することができるため、異なる系統から連続して画像出力をする場合には、下位層での通信路の確立を再度行う必要がなく、直ちに画像出力要求をDPDPレイヤ部43に供給することができる。
【0113】
実施の形態3.
本発明の実施の形態3に係る画像出力装置は、実施の形態1におけるプリンタ1のメイン部7において、SICD部、PTPイニシエータおよびDPDPレイヤ部を並列化し、排他制御部40aの代わりに排他制御部40cをDPDPレイヤ部とスタンドアロン印刷制御部44との間に配置したものである。
【0114】
図5は、実施の形態3に係る画像出力装置としてのプリンタ1を含むダイレクト印刷システムを示すブロック図である。なお、実施の形態3に係る画像出力装置としてのプリンタ1のハードウェア構成は、実施の形態1の場合と同様である。ただし、メインプログラム28は、下記の機能が実現されるものに変更される。
【0115】
プリンタ1のメイン部7は、USBホストI/F部23と、マルチスレッド化された2つのSICD部41,91と、マルチスレッド化された2つのPTPイニシエータ42,92と、マルチスレッド化された2つのDPDPレイヤ部43,93と、排他制御部40cと、スタンドアロン印刷制御部44と、を有する。なお、2つのSICD部41,91、2つのPTPイニシエータ42,92および2つのDPDPレイヤ部43,93は、プリンタ1の第二のマイクロコンピュータ12の中央処理装置24が、ROM26に記憶されるメインプログラム28をRAM25に読み込んで実行することで、スタンドアロン印刷制御部44などとともに実現される。
【0116】
プリンタ1、DSC2およびDSC3の上述した以外の構成要素は、実施の形態2と同名のものと同じ機能を有するものであり、実施の形態2と同一の符号を付して説明を省略する。
【0117】
次に、以上の構成を有する実施の形態3に係るダイレクト印刷システムにおける各機器の動作を説明する。
【0118】
まず、プリンタ1に対するDSC2およびDSC3の接続処理について説明する。
【0119】
実施の形態3では、実施の形態2と同様に、PTPおよびUSBといった下位の通信レイヤについては、メイン部7とネットワーク部6との通信路、およびメイン部7とDSC3との通信路が同時に確立可能である。
【0120】
DSC2のDPDPレイヤ部59は、PTPレスポンダ58が通信可能になると、コネクション処理を開始する。DPDPレイヤ部59は、通信相手のDPDPレイヤ部43を検出するための検出データを送信する。検出データは、DSC2からプリンタ1へ送信され、プリンタ1のネットワーク部6を介してメイン部7へ送信される。メイン部7のDPDPレイヤ部43は、この検出データを受信すると、応答データを、DSC2のDPDPレイヤ部59へ送信する。
【0121】
これにより、プリンタ1のDPDPレイヤ部43は、DSC2のDPDPレイヤ部59が接続されたことを認識し、DSC2のDPDPレイヤ部59は、プリンタ1のDPDPレイヤ部43が接続されたことを認識する。プリンタ1のDPDPレイヤ部43とDSC2のDPDPレイヤ部59との間での画像印刷のための制御情報の送受が可能となる。
【0122】
また、DSC3のDPDPレイヤ部78は、PTPレスポンダ77が通信可能になると、コネクション処理を開始する。DPDPレイヤ部78は、通信相手のDPDPレイヤ部93を検出するための検出データを送信する。検出データは、DSC3からプリンタ1のメイン部7へ送信される。メイン部7のDPDPレイヤ部93は、この検出データを受信すると、応答データを、DSC3のDPDPレイヤ部78へ送信する。
【0123】
これにより、プリンタ1のDPDPレイヤ部93は、DSC3のDPDPレイヤ部78が接続されたことを認識し、DSC3のDPDPレイヤ部78は、プリンタ1のDPDPレイヤ部93が接続されたことを認識する。プリンタ1のDPDPレイヤ部93とDSC3のDPDPレイヤ部78との間で、画像印刷のための制御情報の送受が可能となる。
【0124】
以上の一連の処理により、プリンタ1とDSC2と、および、プリンタ1とDSC2とがDPDPレイヤで同時に接続可能となる。
【0125】
次に、画像のダイレクト印刷処理について説明する。
【0126】
DSC2の印刷要求部60は、画像などを選択すると、選択情報をDPDPレイヤ部59へ供給する。DPDPレイヤ部59は、選択情報に応じたプリントジョブを生成する。
【0127】
プリントジョブを生成した後、DPDPレイヤ部59は、まず、新しい印刷ジョブが受付可能であるか否かを示すパラメータを取得するために、パラメータ要求スクリプトを生成し、これをプリンタ1のメイン部7のDPDPレイヤ部43へ送信する。パラメータ要求スクリプトは、DSC2からプリンタ1のネットワーク部6へ送信され、さらにネットワーク部6からメイン部7へ送信される。メイン部7のUSBホストI/F部23が受信したパラメータ要求スクリプトは、SICD部41、PTPイニシエータ42を介して、DPDPレイヤ部43へ供給される。
【0128】
排他制御部40cは、スタンドアロン印刷制御部44が印刷ジョブを処理しているか否かに基づき、パラメータ値をDPDPレイヤ部43に通知する。
【0129】
メイン部7のDPDPレイヤ部43は、そのパラメータ値をDSC2のDPDPレイヤ部59へ送信する。パラメータ値を含む応答データは、メイン部7からネットワーク部6へ送信され、さらに通信ネットワーク4を介してプリンタ1のネットワーク部6からDSC2へ送信される。
【0130】
DSC2のDPDPレイヤ部59は、受信したパラメータの値に基づいて、プリンタ1が印刷ジョブを受付可能であるか否かを判断する。プリンタ1が印刷ジョブを受付可能ではない場合、DPDPレイヤ部59は、たとえば、所定の時間経過後に再度パラメータ値を取得する処理を繰り返す。
【0131】
プリンタ1が印刷ジョブを受付可能であると、DSC2のDPDPレイヤ部59は、生成したプリントジョブを、メイン部のDPDPレイヤ部43へ送信する。メイン部7のDPDPレイヤ部43は、DSC2のDPDPレイヤ部59からのプリントジョブに基づいて、印刷指示を生成し、スタンドアロン印刷制御部44へ供給する。スタンドアロン印刷制御部44は、まず、供給された印刷指示(印刷ジョブ)に対応する印刷エンジン29の制御データを生成し、生成した制御データを用いて、印刷エンジン29を制御する。印刷エンジン29は、スタンドアロン印刷制御部44の制御に従って、印刷処理を実行する。これにより、プリンタ1は、DSC2が要求した画像を印刷する。
【0132】
他方、DSC2の印刷要求部79は、画像などを選択すると、選択情報をDPDPレイヤ部78へ供給する。DPDPレイヤ部78は、選択情報に応じたプリントジョブを生成する。
【0133】
プリントジョブを生成した後、DPDPレイヤ部59は、パラメータ要求スクリプトを生成し、プリンタ1のメイン部7のDPDPレイヤ部93へ送信する。メイン部7のDPDPレイヤ部93は、排他制御部40cからスタンドアロン印刷制御部44の印刷ジョブの受付可否に応じた値を受け取り、その値をパラメータ値として含む応答データを生成し、DSC3のDPDPレイヤ部78へ送信する。
【0134】
つまり、排他制御部40cは、スタンドアロン印刷制御部44が印刷ジョブを処理中でなければ、印刷ジョブ受付許可を示す値を、スタンドアロン印刷制御部44が印刷ジョブを処理中であれば、印刷ジョブ受付拒否を示す値を、DPDPレイヤ部43,93に供給する。これにより、DSC2およびDSC3のうちのいずれか一方からの画像出力要求に係る印刷ジョブが実行されている場合には、他方からの画像出力要求に係る印刷ジョブは拒否される。ただし、DPDPレイヤレベルでは、メイン部7とDSC2,3とは同時に接続可能であるので、印刷ジョブは拒否されたDSCとメイン部7との間で、印刷実行の前処理(プリンタ1からDSCへの印刷条件の通知など)を実行することができる。前処理としては、プリンタ1のDPDPレイヤ部からDSCのDPDPレイヤ部への、選択可能な用紙サイズ、用紙種類などといった選択肢データの通知、印刷対象の画像ファイルの選択などが可能である。
【0135】
DSC3のDPDPレイヤ部78は、受信したパラメータの値に基づいて、プリンタ1が印刷ジョブを受付可能であるか否かを判断する。プリンタ1が印刷ジョブを受付可能ではない場合、DPDPレイヤ部78は、たとえば、所定の時間経過後に再度パラメータを取得する処理を繰り返す。
【0136】
プリンタ1が印刷ジョブを受付可能であると、DSC3のDPDPレイヤ部78は、生成したプリントジョブを、メイン部7のDPDPレイヤ部93へ送信する。メイン部7のDPDPレイヤ部93は、印刷指示を生成し、スタンドアロン印刷制御部44へ供給する。スタンドアロン印刷制御部44は、供給された印刷指示に対応する印刷エンジン29の制御データを生成し、生成した制御データを用いて印刷エンジン29を制御する。印刷エンジン29は、スタンドアロン印刷制御部44の制御に従って、印刷処理を実行する。これにより、プリンタ1は、DSC3が要求した画像を印刷する。
【0137】
以上のように、実施の形態3によれば、プリンタ1は、IPネットワークである通信ネットワーク4に接続され、DSC2から通信ネットワーク4を介して画像出力要求を受信し、IPネットワークでの画像出力要求からUSBでの画像出力要求へ変換するネットワーク部6と、DSC3からの画像出力要求とDSC2からの画像出力要求が競合する場合に、排他的に一方を選択し、選択した画像出力要求をDPDPレイヤ部43に処理させる排他制御手段としての排他制御部40cとを備える。
【0138】
これにより、プリンタ1へ画像出力要求を供給するDSCを2つにして、画像出力要求が競合する場合でも、一方の画像出力要求が他方の画像出力要求に対して悪影響を与えることなく、いずれかの画像出力要求に基づいて適切に画像を出力することができる。
【0139】
また、実施の形態3によれば、SICD部41,91は、ネットワーク部6とのUSB通信路およびDSC3とのUSB通信路の両方を同時に確立可能であり、さらに、制御情報生成手段としてのDPDPレイヤ部43,93は、USBより上位のDPDPレイヤレベルで、DSC2とDSC3の両方と同時に接続可能である。そして、排他制御部40cは、DSC2およびDSC3のうち、DPDPレイヤ部43,93への画像出力要求の送信処理を先に開始した方からの画像出力要求を選択する。なお、実施の形態3では印刷ジョブ受付可否のパラメータ値の取得が、画像出力要求の送信処理の最初に行われる。
【0140】
これにより、DPDPレイヤ部43,93が並列化され、上位層にあたるDPDPレイヤ部43,93において2系統を同時に接続状態することができるため、異なる系統から連続して画像出力をする場合には、上位層および下位層での通信路の確立を再度行う必要がなく、直ちに画像出力要求をDPDPレイヤ部43,93に供給することができる。また、画像出力要求に基づく画像出力がされていない方のDSC(DSC2またはDSC3)とDPDPレイヤ部(DPDPレイヤ部43,94)との接続状態が維持されるため、これらの間での画像出力の設定などの処理を、別のDSCによる画像出力要求に基づく画像出力が実行されている最中に行うことができる。
【0141】
実施の形態4.
本発明の実施の形態4に係る画像出力装置は、実施の形態3におけるプリンタ1のメイン部7において、DPDPレイヤ部43,93にジョブキューイング部94を付加したものである。
【0142】
図6は、実施の形態3に係る画像出力装置としてのプリンタ1を含むダイレクト印刷システムを示すブロック図である。なお、実施の形態4に係る画像出力装置としてのプリンタ1のハードウェア構成は、実施の形態1の場合と同様である。ただし、メインプログラム28は、下記の機能が実現されるものに変更される。
【0143】
プリンタ1のメイン部7は、USBホストI/F部23と、2つのSICD部41,91と、2つのPTPイニシエータ42,92と、2つのDPDPレイヤ部43,93と、ジョブキューイング部94と、スタンドアロン印刷制御部44と、を有する。なお、2つのSICD部41,91、2つのPTPイニシエータ42,92、2つのDPDPレイヤ部43,93、およびジョブキューイング部94は、プリンタ1の第二のマイクロコンピュータ12の中央処理装置24が、ROM26に記憶されるメインプログラム28をRAM25に読み込んで実行することで、スタンドアロン印刷制御部44などとともに実現される。
【0144】
ジョブキューイング部94は、DPDPレイヤ部43,93が受信したプリントジョブを記憶する。ジョブキューイング部94は、プリントジョブを、たとえばRAM25に確保された記憶領域に保存する。
【0145】
プリンタ1、DSC2およびDSC3の上述した以外の構成要素は、実施の形態3と同名のものと同じ機能を有するものであり、実施の形態3と同一の符号を付して説明を省略する。
【0146】
次に、以上の構成を有する実施の形態4に係るダイレクト印刷システムにおける各機器の動作を説明する。
【0147】
プリンタ1とDSC2とが通信ネットワーク4を介して接続され、DSC2とプリンタ1のネットワーク部6とが通信可能な状態になると、ネットワーク部6のSICD部36とメイン部7のSICD部41とは、セットインタフェースコマンドにより、データを送受可能な状態となる。また、DSC2のDPDPレイヤ部59とメイン部7のDPDPレイヤ部43とは、コネクション処理により、通信ネットワーク4を通じたダイレクト印刷のジョブを受付可能な状態となる。
【0148】
また、プリンタ1とDSC3とがUSBケーブル5により接続され、DSC3とプリンタ1とが通信可能な状態になると、DSC3のSICD部76とメイン部7のSICD部91とは、セットインタフェースコマンドにより、データを送受可能な状態となる。また、DSC3のDPDPレイヤ部78とメイン部7のDPDPレイヤ部93とは、コネクション処理により、USBケーブル5を介したダイレクト印刷のジョブを受付可能な状態となる。
【0149】
次に、画像のダイレクト印刷処理について説明する。
【0150】
DSC2の印刷要求部60は、画像などを選択すると、選択情報をDPDPレイヤ部59へ供給する。DPDPレイヤ部59は、選択情報に応じたプリントジョブを生成する。
【0151】
プリントジョブを生成した後、DPDPレイヤ部59は、まず、新しい印刷ジョブが受付可能であるか否かを示すパラメータの値を取得するために、パラメータ要求スクリプトを生成し、これをプリンタ1のメイン部7のDPDPレイヤ部43へ送信する。
【0152】
メイン部7のDPDPレイヤ部43は、ジョブキューイング部94に、新しいジョブのキューイングが可能であるか否かを確認する。
【0153】
プリンタ1の起動直後には、ジョブキューイング部94は、プリントジョブを記憶していない。ジョブキューイング部94は、キューイングが可能である旨をDPDPレイヤ部43へ通知する。
【0154】
メイン部7のDPDPレイヤ部43は、ジョブキューイング部94からの通知に応じた値のパラメータを含む応答データを生成し、DSC2のDPDPレイヤ部59へ送信する。DSC2のDPDPレイヤ部59は、受信したパラメータの値に基づいて、プリンタ1が印刷ジョブを受付可能であるか否かを判断する。プリンタ1が印刷ジョブを受付可能ではない場合、DPDPレイヤ部59は、たとえば、所定の時間経過後に再度パラメータ値を取得する処理を繰り返す。
【0155】
プリンタ1が印刷ジョブを受付可能であると、DSC2のDPDPレイヤ部59は、生成したプリントジョブを、メイン部7のDPDPレイヤ部43へ送信する。メイン部7のDPDPレイヤ部43は、DSC2のDPDPレイヤ部59からのプリントジョブを、ジョブキューイング部94に記憶させる。
【0156】
その後、DPDPレイヤ部43は、ジョブキューイング部94からプリントジョブを読出し、プリントジョブに基づいて印刷指示を生成し、スタンドアロン印刷制御部44へ供給する。スタンドアロン印刷制御部44は、制御データを生成し、印刷エンジン29を制御する。印刷エンジン29は、スタンドアロン印刷制御部44の制御に従って、印刷処理を実行する。これにより、プリンタ1は、DSC2が要求した画像を印刷する。
【0157】
なお、ジョブキューイング部94は、キューイングしているプリントジョブがDPDPレイヤ部43,93により読み出されたら、そのプリントジョブを記憶していた記憶領域を開放する。これにより、ジョブキューイング部94の空き領域は増える。空き領域が所定のサイズ以上になると、ジョブキューイング部94が発行するパラメータは、印刷ジョブの受付が可能であるときの値になる。
【0158】
DSC2の印刷要求部79は、画像などを選択すると、選択情報をDPDPレイヤ部78へ供給する。DPDPレイヤ部78は、選択情報に応じたプリントジョブを生成する。
【0159】
プリントジョブを生成した後、DPDPレイヤ部78は、パラメータ要求スクリプトを生成し、プリンタ1のメイン部7のDPDPレイヤ部93へ送信する。メイン部7のDPDPレイヤ部93は、ジョブキューイング部94に、新しいジョブのキューイングが可能であるか否かを確認する。
【0160】
ジョブキューイング部94は、プリントジョブを記憶していないとき、あるいは、十分な空き領域がある場合、キューイングが可能である旨をDPDPレイヤ部93へ通知する。逆に、プリントジョブを記憶する空き領域が不足しているとき、ジョブキューイング部94は、キューイングが不可能である旨をDPDPレイヤ部93へ通知する。
【0161】
メイン部7のDPDPレイヤ部93は、ジョブキューイング部94からの通知に応じた値のパラメータを含む応答データを生成し、DSC3のDPDPレイヤ部78へ送信する。DSC3のDPDPレイヤ部78は、受信したパラメータの値に基づいて、プリンタ1が印刷ジョブを受付可能であるか否かを判断する。
【0162】
プリンタ1が印刷ジョブを受付可能でない場合、DPDPレイヤ部78は、たとえば、所定の時間経過後に再度パラメータ値を取得する処理を繰り返す。この間に、ジョブキューイング部94にキューイングされていたプリントジョブがDPDPレイヤ部43,93により読み出され、ジョブキューイング部94の空き領域が増えると、パラメータの値は、キューイングが可能であることを示す値へ変更される。
【0163】
プリンタが印刷可能であると、DSC3のDPDPレイヤ部78は、生成したプリントジョブを、メイン部7のDPDPレイヤ部93へ送信する。メイン部7のDPDPレイヤ部93は、受信したプリントジョブを、ジョブキューイング部94に記憶させる。
【0164】
その後、DPDPレイヤ部93は、ジョブキューイング部94からプリントジョブを読出し、プリントジョブに基づいて印刷指示を生成し、スタンドアロン印刷制御部44へ供給する。スタンドアロン印刷制御部44は、制御データを生成し、印刷エンジン29を制御する。印刷エンジン29は、スタンドアロン印刷制御部44の制御に従って、印刷処理を実行する。これにより、プリンタ1は、DSC3が要求した画像を印刷する。
【0165】
なお、上述した説明では、ジョブキューイング部94は、先にDSC2のプリントジョブを記憶し、次に、DSC3のプリントジョブを記憶している。このキューイングの順番は、逆になってもよい。
【0166】
以上のように、実施の形態4によれば、プリンタ1は、IPネットワークである通信ネットワーク4に接続され、DSC2から通信ネットワーク4を介して画像出力要求を受信し、IPネットワークでの画像出力要求からUSBでの画像出力要求へ変換するネットワーク部6と、DSC3からの画像出力要求とDSC2からの画像出力要求が競合する場合に、DSC3からの画像出力要求およびDSC2からの画像出力要求を排他的に順番に選択し、選択した画像出力要求をDPDPレイヤ部43に処理させる排他制御手段としてのジョブキューイング部94とを備える。
【0167】
これにより、プリンタ1へ画像出力要求を供給するDSCを2つにして、画像出力要求が競合する場合でも、一方の画像出力要求が他方の画像出力要求に対して悪影響を与えることなく、いずれかの画像出力要求に基づいて適切に画像を出力することができる。
【0168】
また、実施の形態4によれば、キューイング手段としてのジョブキューイング部94は、DSC2およびDSC3からの画像出力要求をキューイングし、画像出力要求に基づく画像出力が終了するごとに順番にキューから次の画像出力要求をDPDPレイヤ部43,93へ出力する。
【0169】
これにより、プリンタ1へ画像出力要求を供給するDSCを2つにして、画像出力要求が競合する場合でも、キューイングによって各画像出力要求に基づいて順番に画像を適切に出力することができる。
【0170】
また、ジョブキューイング部94は、プリントジョブを記憶する十分な記憶領域がないときには、新たなジョブをキューイングすることができない旨の通知をする。したがって、プリンタ1は、DSC3からの画像出力要求と、DSC2からの画像出力要求とが競合する場合には、可能な範囲でキューイングし、キューイングしきれないときには、先着優先の排他制御により後の印刷要求を待たせ、先の印刷処理が終了したら、その待たせたプリントジョブをキューイングし、印刷することができる。
【0171】
また、DSC2およびDSC3は、画像の選択からプリントジョブの送信までの処理を、プリンタ1の印刷状態であるか否かに拘らずに独立して実行することができる。DSC2およびDSC3は、プリンタ1が印刷中であっても、その印刷処理を終了することができる。
【0172】
以上の各実施の形態は、本発明の好適な実施の形態の例であるが、本発明は、これに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変形、変更が可能である。
【0173】
たとえば、上記各実施の形態では、先に接続されたり、先に画像出力要求を送信したりしたDSCが、優先的に印刷可能となる。この他にもたとえば、メイン部7のDPDPレイヤ部43,93は、予めユーザによりあるいは固定的に設定された順位で優先して接続し、画像出力要求に基づく印刷指示を生成するようにしてもよい。この変形例の場合、一方の画像出力要求を優先的に処理することができる。
【0174】
上記各実施の形態では、各DSC2,3は、画像出力要求をしたら、その処理を終了している。この他にもたとえば、各DSC2,3は、画像出力要求をした後に、画像の印刷状況を表示したりするようにしてもよい。この場合、DSC2,3のDPDPレイヤ部59,78は、プリントジョブを送信した後に、周期的に印刷の進捗状況をプリンタ1のDPSBレイヤ部43,93に問い合わせればよい。
【0175】
特に、実施の形態3および4では、プリンタ1は、2つのDPDPレイヤ部43,93を有する。この2つのDPDPレイヤ部43,93は、それぞれにプリントジョブを送信してきたDSC2,3(ジョブオーナー)を判断し、問合せに対して応答する必要がある。
【0176】
上記各実施の形態では、プリンタ1のネットワーク部6とメイン部7とは、別々のマイクロコンピュータ11,12において実現されている。この他にたとえば、プリンタ1のネットワーク部6とメイン部7とを、1つのマイクロコンピュータにおいて実現するようにしてもよい。
【0177】
上記各実施の形態では、ネットワーク部6とメイン部7とは共に、プリンタ1に設けられている。この他にもたとえば、メイン部7のみをプリンタ1に設け、ネットワーク部6は、プリンタ1とは別体とするようにしてもよい。ネットワーク部6をプリンタ1とは別体にする場合、ネットワーク部6のUSBデバイスI/F部14は、USBコネクタに接続される。このUSBコネクタは、Aタイプであっても、Bタイプであってもよい。また、USBハブ部21は、プリンタ1側ではなく、それとは別体のネットワーク部6側と一体化されていてもよい。
【0178】
上記各実施の形態では、DSC2と、DSC3とがプリンタ1に接続され、これらのDSC2,3が画像出力要求としてのプリントジョブをプリンタ1へ送信している。この他にもたとえば、ネットワークやUSB接続が可能なストレージデバイスや、携帯電話端末、PDA、スキャナ、パーソナルコンピュータなどを、プリンタ1に接続され、プリントジョブをプリンタ1へ送信する画像出力要求装置としてもよい。
【0179】
上記各実施の形態では、プリンタ1が、画像を印刷することで画像出力を実行しているが、画像出力装置の形態を、プリンタではなく、表示装置、投影装置などとしてもよい。その場合には、図1における印刷エンジン29の代わりに、ディスプレイまたはプロジェクタとその駆動装置を設ければよい。
【産業上の利用可能性】
【0180】
本発明は、たとえばデジタルスチルカメラとプリンタとを接続して画像を印刷するダイレクト印刷システムなどに利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0181】
【図1】本発明の実施の形態1に係るプリンタのハードウェア構成図である。
【図2】図1のプリンタを有するダイレクト印刷システムを示す図である。
【図3】プリンタのDPDPレイヤ部が受信するプリントジョブの一例である。
【図4】本発明の実施の形態2に係るダイレクト印刷システムを示す図である。
【図5】本発明の実施の形態3に係るダイレクト印刷システムを示す図である。
【図6】本発明の実施の形態4に係るダイレクト印刷システムを示す図である。
【符号の説明】
【0182】
1 プリンタ(画像出力装置)、2 DSC(第二の画像出力要求装置)、3 DSC(第一の画像出力要求装置)、6 ネットワーク部(ネットワーク通信手段,変換手段)、40a,40b,40c 排他制御部(排他制御手段)、41,91 SICD部(1対1通信手段)、43,93 DPDPレイヤ部(制御情報生成手段)、94 ジョブキューイング部(排他制御手段,キューイング手段)




 

 


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