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発明の名称 液体吐出装置、及び、液体吐出システム
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−21781(P2007−21781A)
公開日 平成19年2月1日(2007.2.1)
出願番号 特願2005−203475(P2005−203475)
出願日 平成17年7月12日(2005.7.12)
代理人 【識別番号】110000176
【氏名又は名称】一色国際特許業務法人
発明者 西原 雄一
要約 課題
インク山とノズルの間隔を適切な状態とし、かつ、ミストの発生を抑制できる液体吐出装置を実現することにある。

解決手段
それぞれ種類が異なる液体滴を吐出する第1ノズル及び第2ノズルと、前記第1ノズルから吐出された前記液体滴を受ける第1部分、及び前記第2ノズルから吐出された前記液体滴を受ける第2部分を備える受け部であって、前記第1部分が前記液体滴を受けたときの前記第1ノズルと前記第1部分との間隔と、前記第2部分が前記液体滴を受けたときの前記第2ノズルと前記第2部分との間隔とが異なる受け部と、を有することを特徴とする液体吐出装置。
特許請求の範囲
【請求項1】
それぞれ種類が異なる液体滴を吐出する第1ノズル及び第2ノズルと、
前記第1ノズルから吐出された前記液体滴を受ける第1部分、及び前記第2ノズルから吐出された前記液体滴を受ける第2部分を備える受け部であって、前記第1部分が前記液体滴を受けたときの前記第1ノズルと前記第1部分との間隔と、前記第2部分が前記液体滴を受けたときの前記第2ノズルと前記第2部分との間隔とが異なる受け部と、
を有することを特徴とする液体吐出装置。
【請求項2】
請求項1に記載の液体吐出装置であって、
前記受け部には、
前記第1部分及び前記第2部分を形成し、前記第1ノズル及び前記第2ノズルから吐出された前記液体滴を吸収するための吸収部材、
が取り付けられていることを特徴とする液体吐出装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の液体吐出装置であって、
前記液体滴は、インク滴であり、
前記第1ノズル及び前記第2ノズルは、それぞれ色が異なる前記インク滴を吐出することを特徴とする液体吐出装置。
【請求項4】
請求項1〜請求項3のいずれかに記載の液体吐出装置であって、
前記第1ノズル及び前記第2ノズルは、媒体に前記液体滴を吐出してドットを形成し、
前記第2ノズルが前記媒体に前記液体滴を吐出して形成された前記ドットが所定の波長の光を吸収する吸収量は、前記第1ノズルが前記媒体に前記液体滴を吐出して形成された前記ドットが前記光を吸収する吸収量よりも多く、
前記第2部分が前記液体滴を受けたときの前記第2ノズルと前記第2部分との間隔は、前記第1部分が前記液体滴を受けたときの前記第1ノズルと前記第1部分との間隔より大きいことを特徴とする液体吐出装置。
【請求項5】
請求項1〜請求項4のいずれかに記載の液体吐出装置であって、
前記第2ノズルが吐出する前記液体滴の大きさは、前記第1ノズルが吐出する前記液体滴の大きさよりも大きく、
前記第2部分が前記液体滴を受けたときの前記第2ノズルと前記第2部分との間隔は、前記第1部分が前記液体滴を受けたときの前記第1ノズルと前記第1部分との間隔より大きいことを特徴とする液体吐出装置。
【請求項6】
請求項1〜請求項5のいずれかに記載の液体吐出装置であって、
前記液体滴は、インク滴であり、
前記第1ノズルは、色材が染料である前記インク滴を吐出し、
前記第2ノズルは、色材が顔料である前記インク滴を吐出し、
前記第2部分が前記インク滴を受けたときの前記第2ノズルと前記第2部分との間隔は、前記第1部分が前記インク滴を受けたときの前記第1ノズルと前記第1部分との間隔より大きいことを特徴とする液体吐出装置。
【請求項7】
請求項1〜請求項6のいずれかに記載の液体吐出装置であって、
前記第1ノズル及び前記第2ノズルを所定の移動方向に移動させる移動体を有し、
前記受け部は、前記移動方向の一端側に設けられ、
前記第1ノズル及び前記第2ノズルが前記受け部に対向した状態にて停止した際に、前記第1部分は、前記第1ノズルから強制的に吐出された前記液体滴を受け、前記第2部分は、前記第2ノズルから強制的に吐出された前記液体滴を受けることを特徴とする液体吐出装置。
【請求項8】
請求項7に記載の液体吐出装置であって、
前記第1ノズル及び前記第2ノズルは、前記移動方向に並んでおり、
前記第1部分及び前記第2部分は、前記移動方向に並んで設けられていることを特徴とする液体吐出装置。
【請求項9】
請求項1〜請求項6のいずれかに記載の液体吐出装置であって、
前記第1ノズル及び前記第2ノズルを所定の移動方向に移動させる移動体を有し、
前記第1ノズル及び前記第2ノズルは、前記移動方向に直交する直交方向に並んでおり、かつ、媒体に前記液体滴を吐出し、
前記受け部は、前記第1ノズル及び前記第2ノズルから吐出され前記媒体の端部に着弾しない前記液体滴が着弾する溝であり、
前記第1部分及び前記第2部分は、前記直交方向に並んで設けられていることを特徴とする液体吐出装置。
【請求項10】
請求項8または請求項9に記載の液体吐出装置であって、
前記第1ノズル及び前記第2ノズルが吐出する前記液体滴とは種類が異なる液体滴を吐出する第3ノズルを有し、
前記受け部は、前記第3ノズルから吐出された前記液体滴を受ける第3部分を備え、
前記第2ノズルは、前記第1ノズルと前記第3ノズルの間に位置し、
前記第2部分は、前記第1部分と前記第3部分の間に位置し、
前記第2部分が前記液体滴を受けたときの前記第2ノズルと前記第2部分との間隔は、前記第1部分が前記液体滴を受けたときの前記第1ノズルと前記第1部分との間隔、及び、前記第3部分が前記液体滴を受けたときの前記第3ノズルと前記第3部分との間隔よりも大きいことを特徴とする液体吐出装置。
【請求項11】
(a)それぞれ種類が異なる液体滴を吐出する第1ノズル及び第2ノズルと、
(b)前記第1ノズルから吐出された前記液体滴を受ける第1部分、及び前記第2ノズルから吐出された前記液体滴を受ける第2部分を備える受け部であって、前記第1部分が前記液体滴を受けたときの前記第1ノズルと前記第1部分との間隔と、前記第2部分が前記液体滴を受けたときの前記第2ノズルと前記第2部分との間隔とが異なる受け部と、
(c)を有し、
(d)前記受け部には、
前記第1部分及び前記第2部分を形成し、前記第1ノズル及び前記第2ノズルから吐出された前記液体滴を吸収するための吸収部材、
が取り付けられており、
(e)前記液体滴は、インク滴であり、
前記第1ノズル及び前記第2ノズルは、それぞれ色が異なる前記インク滴を吐出し、
(f)前記第1ノズル及び前記第2ノズルは、媒体に前記液体滴を吐出してドットを形成し、
前記第2ノズルが前記媒体に前記液体滴を吐出して形成された前記ドットが所定の波長の光を吸収する吸収量は、前記第1ノズルが前記媒体に前記液体滴を吐出して形成された前記ドットが前記光を吸収する吸収量よりも多く、
(g)前記第2ノズルが吐出する前記液体滴の大きさは、前記第1ノズルが吐出する前記液体滴の大きさよりも大きく、
(h)前記液体滴は、インク滴であり、
前記第1ノズルは、色材が染料である前記インク滴を吐出し、
前記第2ノズルは、色材が顔料である前記インク滴を吐出し、
前記第2部分が前記インク滴を受けたときの前記第2ノズルと前記第2部分との間隔は、前記第1部分が前記インク滴を受けたときの前記第1ノズルと前記第1部分との間隔より大きく、
(i)前記第1ノズル及び前記第2ノズルを所定の移動方向に移動させる移動体を有し、
前記受け部は、前記移動方向の一端側に設けられ、
前記第1ノズル及び前記第2ノズルが前記受け部に対向した状態にて停止した際に、前記第1部分は、前記第1ノズルから強制的に吐出された前記液体滴を受け、前記第2部分は、前記第2ノズルから強制的に吐出された前記液体滴を受け、
(j)前記第1ノズル及び前記第2ノズルは、前記移動方向に並んでおり、
前記第1部分及び前記第2部分は、前記移動方向に並んで設けられており、
(k)前記第1ノズル及び前記第2ノズルが吐出する前記液体滴とは種類が異なる液体滴を吐出する第3ノズルを有し、
前記受け部は、前記第3ノズルから吐出された前記液体滴を受ける第3部分を備え、
前記第2ノズルは、前記第1ノズルと前記第3ノズルの間に位置し、
前記第2部分は、前記第1部分と前記第3部分の間に位置し、
前記第2部分が前記液体滴を受けたときの前記第2ノズルと前記第2部分との間隔は、前記第1部分が前記液体滴を受けたときの前記第1ノズルと前記第1部分との間隔、及び、前記第3部分が前記液体滴を受けたときの前記第3ノズルと前記第3部分との間隔よりも大きいことを特徴とする液体吐出装置。
【請求項12】
(A)コンピュータ、及び、
(B)このコンピュータに接続された液体吐出装置であって、
それぞれ種類が異なる液体滴を吐出する第1ノズル及び第2ノズルと、
前記第1ノズルから吐出された前記液体滴を受ける第1部分、及び前記第2ノズルから吐出された前記液体滴を受ける第2部分を備える受け部であって、前記第1部分が前記液体滴を受けたときの前記第1ノズルと前記第1部分との間隔と、前記第2部分が前記液体滴を受けたときの前記第2ノズルと前記第2部分との間隔とが異なる受け部と、
を有する液体吐出装置、
(C)を具備したことを特徴とする液体吐出システム。

発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、液体吐出装置、及び、液体吐出システムに関する。
【背景技術】
【0002】
液体吐出装置として、例えば、それぞれ種類が異なる液体滴(例えば、インク滴)を吐出する複数のノズルを有するインクジェットプリンタが知られている。
また、上記のプリンタは、ノズルから吐出されたインク滴を受ける受け部を有している。例えば、プリンタは、ノズルから強制的にインク滴を吐出させるフラッシング動作の際に、ノズルから吐出されたインク滴を受けるための受け部を有している。そして、ノズルから吐出され受け部に着弾したインク滴は、受け部上に堆積し、インクの山を形成する。
【特許文献1】国際公開第2004/103709号パンフレット
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、インク滴の種類が異なると、受け部に堆積するインク滴の堆積量が異なることがある。例えば、プリンタが、大きさが小さいインク滴を吐出する第1ノズルと、大きさが大きいインク滴を吐出する第2ノズルとを有する場合には、第1ノズルから吐出されたインク滴の堆積量が、第2ノズルから吐出されたインク滴の堆積量よりも多い。そして、受け部上のインク滴の堆積量が多い場合には、インク山とノズルとの間隔が狭くなるから、ノズルがインク山に接触したり、又は、媒体の裏面がインク山に接触して汚れる等の不具合が発生する恐れがある。
一方で、受け部とノズルの間隔が広すぎると、本来受け部に着弾すべきインク滴が受け部に着弾しないことがある。そして、受け部に着弾しないインク滴が、装置内部を浮遊する恐れがある(かかる現象を、いわゆるミスト化と呼ぶ)。
【0004】
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、受け部上の液体滴の山とノズルの間隔を適切な状態とし、かつ、ミストの発生を抑制できる液体吐出装置及び液体吐出システムを実現することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記課題を解決するために、主たる本発明は、それぞれ種類が異なる液体滴を吐出する第1ノズル及び第2ノズルと、前記第1ノズルから吐出された前記液体滴を受ける第1部分、及び前記第2ノズルから吐出された前記液体滴を受ける第2部分を備える受け部であって、前記第1部分が前記液体滴を受けたときの前記第1ノズルと前記第1部分との間隔と、前記第2部分が前記液体滴を受けたときの前記第2ノズルと前記第2部分との間隔とが異なる受け部と、を有することを特徴とする液体吐出装置である。
【0006】
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本明細書及び添付図面の記載により少なくとも次のことが明らかにされる。
【0008】
それぞれ種類が異なる液体滴を吐出する第1ノズル及び第2ノズルと、前記第1ノズルから吐出された前記液体滴を受ける第1部分、及び前記第2ノズルから吐出された前記液体滴を受ける第2部分を備える受け部であって、前記第1部分が前記液体滴を受けたときの前記第1ノズルと前記第1部分との間隔と、前記第2部分が前記液体滴を受けたときの前記第2ノズルと前記第2部分との間隔とが異なる受け部と、を有することを特徴とする液体吐出装置。
このような液体吐出装置によれば、受け部上の堆積量が多くなる液体滴を吐出するノズルと、該液体滴を受ける受け部との間隔を大きくすることによって、受け部上のインク滴の堆積量が多くても、受け部上の液体滴の山とノズルとの間隔が狭くなることを防止できる。また、受け部上の堆積量が少ない液体滴を吐出するノズルと、該液体滴を受ける受け部との間隔を小さくすることによって、ミストの発生を抑制できる。
【0009】
また、かかる液体吐出装置であって、前記受け部には、前記第1部分及び前記第2部分を形成し、前記第1ノズル及び前記第2ノズルから吐出された前記液体滴を吸収するための吸収部材、が取り付けられていることとしてもよい。
かかる場合には、液体滴が吸収部材の内部に浸透することによって、吸収部材上の液体滴の堆積量を抑制できる。
【0010】
また、かかる液体吐出装置であって、前記液体滴はインク滴であり、前記第1ノズル及び前記第2ノズルは、それぞれ色が異なる前記インク滴を吐出することとしてもよい。
インク滴の色が異なると、吸収部材に対するインク滴の堆積量が異なることがある。そこで、吸収部材上の堆積量が多い色のインク滴を吐出するノズルと、該インク滴を受ける受け部の部分との間隔を、吸収部材上の堆積量が少ない色のインク滴を吐出するノズルと、該インク滴を受ける受け部の部分との間隔より大きくさせることによって、受け部上の液体滴の山とノズルの間隔を適切な状態とし、かつ、ミストの発生を抑制できる。
【0011】
また、かかる液体吐出装置であって、前記第1ノズル及び前記第2ノズルは、媒体に前記液体滴を吐出してドットを形成し、前記第2ノズルが前記媒体に前記液体滴を吐出して形成された前記ドットが所定の波長の光を吸収する吸収量は、前記第1ノズルが前記媒体に前記液体滴を吐出して形成された前記ドットが前記光を吸収する吸収量よりも多く、前記第2部分が前記液体滴を受けたときの前記第2ノズルと前記第2部分との間隔は、前記第1部分が前記液体滴を受けたときの前記第1ノズルと前記第1部分との間隔より大きいこととしてもよい。
ドットの光の吸収量が多いとは、そのドットを構成する液体滴が濃いことを意味する。そして、濃い液体滴は、薄い液体滴に比べて吸収部材に堆積しやすい。このため、濃いインクを吐出する第2ノズルと第2部分の間隔を大きくすることによって、第2部分上の液体滴の山とノズルとの間隔が狭くなることを防止できる。また、薄い液体滴を吐出する第1ノズルと第1部分の間隔を小さくすることによって、ミストの発生を抑制できる。
【0012】
また、かかる液体吐出装置であって、前記第2ノズルが吐出する前記液体滴の大きさは、前記第1ノズルが吐出する前記液体滴の大きさよりも大きく、前記第2部分が前記液体滴を受けたときの前記第2ノズルと前記第2部分との間隔は、前記第1部分が前記液体滴を受けたときの前記第1ノズルと前記第1部分との間隔より大きいこととしてもよい。
液体滴の大きさが異なると、吸収部材に対する液体滴の堆積量が異なる。そこで、大きい液体滴を吐出する第2ノズルと第2部分との間隔を大きくすることによって、第2部分上の液体滴の山と第2ノズルとの間隔が狭くなることを防止できる。また、小さい液体滴を吐出する第1ノズルと第1部分との間隔を小さくすることによって、ミストの発生を抑制できる。
【0013】
また、かかる液体吐出装置であって、前記液体滴は、インク滴であり、前記第1ノズルは、色材が染料である前記インク滴を吐出し、前記第2ノズルは、色材が顔料である前記インク滴を吐出し、前記第2部分が前記インク滴を受けたときの前記第2ノズルと前記第2部分との間隔は、前記第1部分が前記インク滴を受けたときの前記第1ノズルと前記第1部分との間隔より大きいこととしてもよい。
色材が顔料であるインク滴は、色材が染料であるインク滴に比べて吸収部材に堆積しやすい。そこで、顔料インクを吐出する第2ノズルと第2部分の間隔を大きくすることによって、第2部分上の液体滴の山と第2ノズルとの間隔が狭くなることを防止できる。また、染料インクを吐出する第1ノズルと第1部分の間隔を大きくすることによって、ミストの発生を抑制できる。
【0014】
また、かかる液体吐出装置であって、前記第1ノズル及び前記第2ノズルを所定の移動方向に移動させる移動体を有し、前記受け部は、前記移動方向の一端側に設けられ、前記第1ノズル及び前記第2ノズルが前記受け部に対向した状態にて停止した際に、前記第1部分は、前記第1ノズルから強制的に吐出された前記液体滴を受け、前記第2部分は、前記第2ノズルから強制的に吐出された前記液体滴を受けることとしてもよい。
かかる場合には、ノズルが受け部に吐出する液体滴の量が多くなる。このため、上記の場合には、受け部上の液体滴の山とノズルの間隔を適切な状態とし、かつ、ミストの発生を抑制できる効果、がより有効に奏される。
【0015】
また、かかる液体吐出装置であって、前記第1ノズル及び前記第2ノズルは、前記移動方向に並んでおり、前記第1部分及び前記第2部分は、前記移動方向に並んで設けられていることとしてもよい。
【0016】
また、かかる液体吐出装置であって、前記第1ノズル及び前記第2ノズルを所定の移動方向に移動させる移動体を有し、前記第1ノズル及び前記第2ノズルは、前記移動方向に直交する直交方向に並んでおり、かつ、媒体に前記液体滴を吐出し、前記受け部は、前記第1ノズル及び前記第2ノズルから吐出され前記媒体の端部に着弾しない前記液体滴が着弾する溝であり、前記第1部分及び前記第2部分は、前記直交方向に並んで設けられていることとしてもよい。
かかる場合には、ノズルが前記溝に吐出する液体滴の量が多くなる。このため、上記の場合には、受け部上の液体滴の山とノズルの間隔を適切な状態とし、かつ、ミストの発生を抑制できる効果、がより有効に奏される。
【0017】
また、かかる液体吐出装置であって、前記第1ノズル及び前記第2ノズルが吐出する前記液体滴とは種類が異なる液体滴を吐出する第3ノズルを有し、前記受け部は、前記第3ノズルから吐出された前記液体滴を受ける第3部分を備え、前記第2ノズルは、前記第1ノズルと前記第3ノズルの間に位置し、前記第2部分は、前記第1部分と前記第3部分の間に位置し、前記第2部分が前記液体滴を受けたときの前記第2ノズルと前記第2部分との間隔は、前記第1部分が前記液体滴を受けたときの前記第1ノズルと前記第1部分との間隔、及び、前記第3部分が前記液体滴を受けたときの前記第3ノズルと前記第3部分との間隔よりも大きいこととしてもよい。
かかる場合には、本来なら第2部分に着弾すべき液体滴が第2部分に着弾せず浮遊しても、該液体滴が第1部分もしくは第3部分に着弾することによって、ミストの発生を抑制できる。
【0018】
また、(a)それぞれ種類が異なる液体滴を吐出する第1ノズル及び第2ノズルと、(b)前記第1ノズルから吐出された前記液体滴を受ける第1部分、及び前記第2ノズルから吐出された前記液体滴を受ける第2部分を備える受け部であって、前記第1部分が前記液体滴を受けたときの前記第1ノズルと前記第1部分との間隔と、前記第2部分が前記液体滴を受けたときの前記第2ノズルと前記第2部分との間隔とが異なる受け部と、(c)を有し、(d)前記受け部には、前記第1部分及び前記第2部分を形成し、前記第1ノズル及び前記第2ノズルから吐出された前記液体滴を吸収するための吸収部材、が取り付けられており、(e)前記液体滴は、インク滴であり、前記第1ノズル及び前記第2ノズルは、それぞれ色が異なる前記インク滴を吐出し、(f)前記第1ノズル及び前記第2ノズルは、媒体に前記液体滴を吐出してドットを形成し、前記第2ノズルが前記媒体に前記液体滴を吐出して形成された前記ドットが所定の波長の光を吸収する吸収量は、前記第1ノズルが前記媒体に前記液体滴を吐出して形成された前記ドットが前記光を吸収する吸収量よりも多く、(g)前記第2ノズルが吐出する前記液体滴の大きさは、前記第1ノズルが吐出する前記液体滴の大きさよりも大きく、(h)前記液体滴は、インク滴であり、前記第1ノズルは、色材が染料である前記インク滴を吐出し、前記第2ノズルは、色材が顔料である前記インク滴を吐出し、前記第2部分が前記インク滴を受けたときの前記第2ノズルと前記第2部分との間隔は、前記第1部分が前記インク滴を受けたときの前記第1ノズルと前記第1部分との間隔より大きく、(i)前記第1ノズル及び前記第2ノズルを所定の移動方向に移動させる移動体を有し、前記受け部は、前記移動方向の一端側に設けられ、前記第1ノズル及び前記第2ノズルが前記受け部に対向した状態にて停止した際に、前記第1部分は、前記第1ノズルから強制的に吐出された前記液体滴を受け、前記第2部分は、前記第2ノズルから強制的に吐出された前記液体滴を受け、(j)前記第1ノズル及び前記第2ノズルは、前記移動方向に並んでおり、前記第1部分及び前記第2部分は、前記移動方向に並んで設けられており、(k)前記第1ノズル及び前記第2ノズルが吐出する前記液体滴とは種類が異なる液体滴を吐出する第3ノズルを有し、前記受け部は、前記第3ノズルから吐出された前記液体滴を受ける第3部分を備え、前記第2ノズルは、前記第1ノズルと前記第3ノズルの間に位置し、前記第2部分は、前記第1部分と前記第3部分の間に位置し、前記第2部分が前記液体滴を受けたときの前記第2ノズルと前記第2部分との間隔は、前記第1部分が前記液体滴を受けたときの前記第1ノズルと前記第1部分との間隔、及び、前記第3部分が前記液体滴を受けたときの前記第3ノズルと前記第3部分との間隔よりも大きいことを特徴とする液体吐出装置。
このような液体吐出装置によれば、受け部上の液体滴の山とノズルの間隔を適切な状態とし、かつ、ミストの発生を抑制できる効果、が最も有効に奏される。
【0019】
また、(A)コンピュータ、及び、(B)このコンピュータに接続された液体吐出装置であって、それぞれ種類が異なる液体滴を吐出する第1ノズル及び第2ノズルと、前記第1ノズルから吐出された前記液体滴を受ける第1部分、及び前記第2ノズルから吐出された前記液体滴を受ける第2部分を備える受け部であって、前記第1部分が前記液体滴を受けたときの前記第1ノズルと前記第1部分との間隔と、前記第2部分が前記液体滴を受けたときの前記第2ノズルと前記第2部分との間隔とが異なる受け部と、を有する液体吐出装置、(C)を具備したことを特徴とする液体吐出システム。
このような液体吐出システムによれば、受け部上の液体滴の山とノズルの間隔を適切な状態とし、かつ、ミストの発生を抑制できる。
【0020】
===印刷システムの構成===
次に、液体吐出システムの一例としての印刷システム(コンピュータシステム)の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
【0021】
図1は、印刷システムの外観構成を示した説明図である。この印刷システム100は、液体吐出装置の一例であるプリンタ1と、コンピュータ110と、表示装置120と、入力装置130と、記録再生装置140とを備えている。
【0022】
プリンタ1は、紙、布、フィルム等の媒体に液体滴の一例であるインク滴を吐出して画像を印刷する印刷装置でもある。コンピュータ110は、プリンタ1と通信可能に接続されており、プリンタ1に画像を印刷させるため、印刷させる画像に応じた印刷データをプリンタ1に出力する。表示装置120は、ディスプレイを有し、アプリケーションプログラムやプリンタドライバ等のユーザインターフェースを表示する。入力装置130は、例えばキーボード130Aやマウス130Bであり、表示装置120に表示されたユーザインターフェースに沿って、アプリケーションプログラムの操作やプリンタドライバの設定等に用いられる。記録再生装置140は、例えばフレキシブルディスクドライブ装置140AやCD−ROMドライブ装置140Bが用いられる。
【0023】
コンピュータ110にはプリンタドライバがインストールされている。プリンタドライバは、表示装置120にユーザインターフェースを表示させる機能を実現させるほか、アプリケーションプログラムから出力された画像データを印刷データに変換する機能を実現させるためのプログラムである。このプリンタドライバは、フレキシブルディスクFDやCD−ROMなどの記録媒体(コンピュータ読み取り可能な記録媒体)に記録されている。または、このプリンタドライバは、インターネットを介してコンピュータ110にダウンロードすることも可能である。なお、このプログラムは、各種の機能を実現するためのコードから構成されている。
【0024】
ここで、印刷データとは、プリンタ1が解釈できる形式のデータであって、各種のコマンドデータと画素データとを有するデータである。ここで、コマンドデータとは、プリンタに特定の動作の実行を指示するためのデータである。また、画素データとは、印刷される画像(印刷画像)を構成する画素に関するデータであり、例えば、ある画素に対応する紙上の位置に形成されるドットに関するデータ(ドットの色や大きさ等のデータ)である。
【0025】
===プリンタの概要===
<プリンタの構成について>
図2は、本実施形態のプリンタ1の全体構成のブロック図である。また、図3は、本実施形態のプリンタ1の全体構成の概略図である。また、図4は、本実施形態のプリンタ1の全体構成の横断面図である。以下、本実施形態のプリンタの基本的な構成について説明する。
【0026】
本実施形態のプリンタ1は、搬送ユニット20、キャリッジユニット30、ヘッドユニット40、検出器群50、及びコントローラ60を有する。外部装置であるコンピュータ110から印刷データを受信したプリンタ1は、コントローラ60によって各ユニット(搬送ユニット20、キャリッジユニット30、ヘッドユニット40)を制御する。コントローラ60は、コンピュータ110から受信した印刷データに基づいて、各ユニットを制御し、紙に画像を印刷する。プリンタ1内の状況は検出器群50によって監視されており、検出器群50は、検出結果をコントローラ60に出力する。コントローラ60は、検出器群50から出力された検出結果に基づいて、各ユニットを制御する。
【0027】
搬送ユニット20は、紙Sを印刷可能な位置に送り込み、印刷時に所定の方向(以下、搬送方向という)に所定の搬送量で紙を搬送させるためのものである。すなわち、搬送ユニット20は、紙を搬送する搬送機構(搬送手段)として機能する。搬送ユニット20は、給紙ローラ21と、搬送モータ22(PFモータとも言う)と、搬送ローラ23と、プラテン24と、排紙ローラ25とを有する。ただし、搬送ユニット20が搬送機構として機能するためには、必ずしもこれらの構成要素を全て必要とするわけではない。給紙ローラ21は、紙挿入口に挿入された紙をプリンタ内に給紙するためのローラである。搬送モータ22は、紙を搬送方向に搬送するためのモータであり、例えばDCモータにより構成される。搬送ローラ23は、給紙ローラ21によって給紙された紙Sを印刷可能な領域まで搬送するローラであり、搬送モータ22によって駆動される。プラテン24は、印刷中の紙Sを支持する。排紙ローラ25は、紙Sをプリンタの外部に排出するローラであり、印刷可能な領域に対して搬送方向下流側に設けられている。この排紙ローラ25は、搬送ローラ23と同期して回転する。
【0028】
キャリッジユニット30は、ヘッド41を所定の方向(以下、移動方向という)に移動(「走査」とも呼ばれる)させるためのものである。キャリッジユニット30は、移動体の一例であるキャリッジ31と、キャリッジモータ32(CRモータとも言う)とを有する。キャリッジ31は、移動方向に往復移動可能である。(これにより、ヘッド41が移動方向に沿って移動する。)また、キャリッジ31は、インクを収容するインクカートリッジを着脱可能に保持している。キャリッジモータ32は、キャリッジ31を移動方向に移動させるためのモータであり、例えばDCモータにより構成される。なお、前述の搬送方向は、移動方向に直交する直交方向である。
【0029】
ヘッドユニット40は、紙にインクを吐出するためのものである。ヘッドユニット40は、ヘッド41を有する。ヘッド41は、複数のノズル(図6参照)を有し、各ノズルから断続的にインクを吐出する。このヘッド41は、キャリッジ31に設けられている。そのため、キャリッジ31が移動方向に移動すると、ヘッド41も移動方向に移動する。そして、ヘッド41が移動方向に移動中にインクを断続的に吐出することによって、移動方向に沿ったドットライン(ラスタライン)が紙に形成される。なお、ヘッド41の詳細構成については、後述する。
【0030】
検出器群50には、リニア式エンコーダ51、ロータリー式エンコーダ52、紙検出センサ53、および光学センサ54等が含まれる。リニア式エンコーダ51は、キャリッジ31の移動方向の位置を検出するためのものである。ロータリー式エンコーダ52は、搬送ローラ23の回転量を検出するためのものである。紙検出センサ53は、印刷される紙の先端の位置を検出するためのものである。この紙検出センサ53は、給紙ローラ21が搬送ローラ23に向かって紙を給紙する途中で、紙の先端の位置を検出できる位置に設けられている。光学センサ54は、キャリッジ31に取付けられている。光学センサ54は、発光部から紙に照射された光の反射光を受光部が検出することにより、紙の有無を検出する。
【0031】
コントローラ60は、プリンタの制御を行うための制御ユニット(制御部)である。コントローラ60は、インターフェース部61と、CPU62と、メモリ63と、ユニット制御回路64とを有する。インターフェース部61は、外部装置であるコンピュータ110とプリンタ1との間でデータの送受信を行うためのものである。CPU62は、プリンタ全体の制御を行うための演算処理装置である。メモリ63は、CPU62のプログラムを格納する領域や作業領域等を確保するためのものであり、RAM、EEPROM等の記憶手段を有する。CPU62は、メモリ63に格納されているプログラムに従って、ユニット制御回路64を介して各ユニットを制御する。
【0032】
コントローラ60は、印刷データに含まれるコマンドデータに従って、搬送ユニット20及びキャリッジユニット30等を制御する。また、コントローラ60は、印刷データに含まれる画素データに従って、ヘッドユニット40を制御し、画素データに応じて各ノズルからインクを吐出させる。
【0033】
<印刷動作について>
図5は、印刷時の処理のフロー図である。以下に説明される各処理は、コントローラ60が、メモリ63内に格納されたプログラムに従って、各ユニットを制御することにより実行される。このプログラムは、各処理を実行するためのコードを有する。
【0034】
コントローラ60は、コンピュータ110からインターフェース部61を介して、印刷命令を受信する(S001)。この印刷命令は、コンピュータ110から送信される印刷データのヘッダに含まれている。そして、コントローラ60は、受信した印刷データに含まれる各種コマンドの内容を解析し、各ユニットを用いて、以下の給紙処理・搬送処理・インク吐出処理等を行う。
【0035】
まず、コントローラ60は、給紙処理を行う(S002)。給紙処理とは、印刷すべき紙Sをプリンタ内に供給し、印刷開始位置(頭出し位置とも言う)に紙Sを位置決めする処理である。コントローラ60は、給紙ローラ21を回転させ、印刷すべき紙Sを搬送ローラ23まで送る。コントローラ60は、搬送ローラ23を回転させ、給紙ローラ21から送られてきた紙Sを印刷開始位置に位置決めする。紙Sが印刷開始位置に位置決めされたとき、ヘッド41の少なくとも一部のノズルは、紙Sと対向している。
【0036】
次に、コントローラ60は、ドット形成処理を行う(S003)。ドット形成処理とは、移動方向に沿って移動するヘッド41からインクを断続的に吐出させ、紙S上にドットを形成する処理である。コントローラ60は、キャリッジモータ32を駆動し、キャリッジ31を移動方向に移動させる。そして、コントローラ60は、キャリッジ31が移動している間に、印刷データに基づいてヘッド41からインクを吐出させる。ヘッド41から吐出されたインクが紙S上に着弾すれば、紙S上にドットが形成される。
【0037】
次に、コントローラ60は、搬送処理を行う(S004)。搬送処理とは、紙Sをヘッド41に対して搬送方向に沿って相対的に移動させる処理である。コントローラ60は、搬送モータ22を駆動し、搬送ローラ23を回転させて紙Sを搬送方向に搬送する。この搬送処理により、ヘッド41は、先ほどのドット形成処理によって形成されたドットの位置とは異なる位置に、ドットを形成することが可能になる。
【0038】
次に、コントローラ60は、印刷中の紙Sの排紙の判断を行う(S005)。印刷中の紙Sに印刷するためのデータが残っていれば(S005でNo)、排紙は行われない。そして、コントローラ60は、印刷するためのデータがなくなるまでドット形成処理と搬送処理とを交互に繰り返し、ドットから構成される画像を徐々に紙Sに印刷する。印刷中の紙Sに印刷するためのデータがなくなれば(S005でYes)、コントローラ60は、その紙Sを排紙する。コントローラ60は、排紙ローラ25を回転させることにより、印刷した紙Sを外部に排出する。なお、排紙を行うか否かの判断は、印刷データに含まれる排紙コマンドに基づいても良い。
【0039】
次に、コントローラ60は、印刷を続行するか否かの判断を行う(S006)。次の紙Sに印刷を行うのであれば(S006でNo)、印刷を続行し、次の紙Sの給紙処理を開始する。次の紙Sに印刷を行わないのであれば(S006でYes)、印刷動作を終了する。
【0040】
===ヘッド41の詳細構成===
図6は、ヘッド41の下面におけるノズルの配列を示す説明図である。ヘッド41の下面には、ブラックインクノズル群(以下、「Kノズル群」とも呼ぶ)と、シアンインクノズル群(以下、「Cノズル群」とも呼ぶ)と、マゼンタインクノズル群(以下、「Mノズル群」とも呼ぶ)と、イエローインクノズル群(以下、「Yノズル群」とも呼ぶ)が形成されている。各ノズル群は、各色のインク(インク滴)を吐出するためのノズルを複数個(本実施形態では90個)備えている。各ノズルには、それぞれインクチャンバー(不図示)と、ピエゾ素子が設けられている。ピエゾ素子の駆動によってインクチャンバーが伸縮・膨張し、ノズルからインクが吐出される。
【0041】
各ノズル群の複数のノズルは、搬送方向に沿って、一定の間隔(ノズルピッチ:k・D)でそれぞれ整列している。ここで、Dは、搬送方向におけるドットピッチ(つまり、紙Sに形成されるドットの間隔)である。また、kは、1以上の整数である。例えば、ノズルピッチが180dpi(1/180インチ)であって、搬送方向のドットピッチが720dpi(1/720インチ)である場合、k=4である。
【0042】
各ノズル群のノズルは、搬送方向下流側のノズルほど小さい数の番号が付されている(♯1〜♯90)。つまり、ノズル♯1は、ノズル♯90よりも搬送方向の下流側に位置している。なお、以下の説明においては、便宜上、Kノズル群のノズル#1、ノズル#2、ノズル#3等を、それぞれノズル#K1、ノズル#K2、ノズル#K3と呼ぶことにする。Cノズル群、Mノズル群、Yノズル群についても、同様である。例えば、Cノズル群のノズル#1をノズル#C1と、Mノズル群のノズル#1をノズル#M1と、Yノズル群のノズル#1をノズル#Y1と、それぞれ呼ぶことにする。
【0043】
かかる際に、図6に示すように、ノズル#K1、ノズル#C1、ノズル#M1、及び、ノズル#Y1は、移動方向に並んでおり、例えば、ノズル#M1は、ノズル#C1とノズル#Y1の間に位置している。また、ノズル#K1、ノズル#C1、ノズル#M1、及び、ノズル#Y1は、それぞれ種類(具体的には、色)が異なるインク(インク滴)を吐出する。具体的には、ノズル#K1は、ブラックインクを吐出し、ノズル#C1は、シアンインクを吐出し、ノズル#M1は、マゼンタインクを吐出し、ノズル#Y1は、イエローインクを吐出する。また、各ノズル群のノズルは、同じ大きさのインク滴を吐出する。なお、本実施形態においては、ノズル#C1が「第1ノズル」に該当し、ノズル#M1が「第2ノズル」に、ノズル#Y1が「第3ノズル」に該当する。
【0044】
また、前述の光学センサ54は、紙搬送方向の位置に関して、一番上流側にあるノズル♯90とほぼ同じ位置にある。
【0045】
===フラッシング動作について===
上述のヘッド41において、ノズルが長期間インク滴を吐出しないと、ノズルの目詰まりが発生することがある。かかる際には、その後の印刷の際に、ノズルからのインク滴の吐出が適切に行われない恐れがある。そこで、この目詰まりを解消するために、ノズルからインク受け部にインク滴を強制的に吐出(排出)する、いわゆるフラッシング動作が行われる。そこで、このフラッシング動作について説明する。
【0046】
図7A〜図7Dは、フラッシング動作の説明図である。図7Aは、ドット形成処理前のキャリッジ31の停止位置を示す説明図である。図7Bは、印刷時のインクの着弾の説明図である。図7Cは、ドット形成処理後のキャリッジ31の停止位置を示す説明図である。図7Dは、キャリッジ31のフラッシング動作の説明図である。
【0047】
ドット形成処理(図5、S003)の際に、キャリッジ31は、以下のように動作する。まず、ドット形成処理を行う前、キャリッジ31は、図7Aに示すように、紙の右端より外側の位置(ヘッド41の下面が紙Sに面していない位置)で、停止している。そして、キャリッジ31は、図中の左方向に向かって加速し、所定の速度で定速移動する。そして、キャリッジ31が定速で移動しているときに、図7Bに示すように、紙Sに着弾するように、ヘッド41のノズルからインクの吐出を開始する。インクの吐出が終了して、ドット形成処理が終わると、キャリッジ31は減速する。そして、キャリッジ31は、図7Cに示すように、紙の左端より外側の位置(ヘッド41の下面が紙Sに面していない位置)で停止する。
【0048】
繰り返してドット形成処理が行われる場合、キャリッジ31は、図7Cの停止位置から折り返して、図中の右方向に向かって移動し、ドット形成処理を行う。ドット形成処理が終わると、インクの吐出が終了して、キャリッジ31は減速して、図7Aの停止位置に停止する。このように、キャリッジ31は、ドット形成処理が繰り返し行われるとき、図7Aの停止位置と図7Cの停止位置との間で往復移動することになる。
【0049】
一方、フラッシング動作を行うために、キャリッジ31は、移動方向の一端側(図7A〜図7D中の左側)に設けられた受け部の一例である溝(以下、「フラッシング溝」とも呼ぶ)250に向けて移動する。そして、図7Dに示すように、キャリッジ31は、フラッシング溝250に対向した状態にて停止する。キャリッジ31が停止した状態にて、ヘッド41の全てのノズルは、フラッシング溝250に向けてインク滴を強制的に吐出する、すなわち、フラッシング動作を行う。なお、フラッシング溝250の詳細構成については、後述する。
【0050】
===インクの吸収スポンジ252に対する浸透性について===
上記のフラッシング動作が行われることによって、吸収スポンジ252上にはインクが堆積する。ところで、吸収スポンジ252上のインクの堆積量は、インクの色毎に異なる。このように、インクの色によって吸収スポンジ252上の堆積量が異なるのは、インクの吸収スポンジ252に対する浸透性に起因する。
【0051】
そこで、インクの吸収スポンジ252に対する浸透性について、図8及び図9を用いて説明する。図8は、保湿剤の含有量が少ないインクの吸収スポンジ252に対する浸透性を示した模式図である。図9は、保湿剤の含有量が多いインクの吸収スポンジ252に対する浸透性を示した模式図である。
【0052】
各インクは、色材、樹脂分、保湿剤等から構成されている。色材として、顔料分が用いられている。すなわち、本実施形態に係る各色のインク(ブラックインク、シアンインク、マゼンタインク、イエローインク)は、全て顔料インクである。この顔料インクでは、顔料分が水分中に分散している。樹脂分は、顔料分をコーティングすることによって、水分中に分散して存在する顔料分が凝集しないようにする。すなわち、樹脂分は、分散剤としての機能を有する。
【0053】
保湿剤は、インクに含まれる水分の蒸発を防ぐ機能を有する。この保湿剤の含有量によって、インクの紙Sや吸収スポンジ252に対する浸透性が異なる。例えば、吸収スポンジ252に着弾したインクの保湿剤の含有量が少ないと、図8に示すように、該インクは吸収スポンジ252の内部に浸透し難い。一方、吸収スポンジ252に着弾したインクの保湿剤の含有量が多いと、図9に示すように、該インクは吸収スポンジ252の内部に浸透しやすい。このため、保湿剤の含有量が少ないインクは、保湿剤の含有量が多いインクに比べて、吸収スポンジ252上に堆積しやすい。
【0054】
本実施形態においては、各色のインクの保湿剤の含有量が異なる。具体的には、4色のインクのうち、ブラックインクの保湿剤の含有量が最も多く、イエローインク、シアンインクの順に保湿剤の含有量が少なくなり、マゼンタインクの保湿剤の含有量が最も少ない。このため、吸収スポンジ252上において、ブラックインクの堆積量が最も少なく、イエローインク、シアンインクの順に堆積量が多くなり、マゼンタインクの堆積量が最も多い。
【0055】
===フラッシング溝250の詳細構成について===
次に、フラッシング溝250の詳細構成について、図10及び図11を用いて説明する。図10は、フラッシング動作が行われている際の、ヘッド41とフラッシング溝250を示した図である。図11は、吸収スポンジ252を示した斜視図である。
【0056】
フラッシング溝250は、各ノズル群のノズルから強制的に吐出されたインク滴を受けるためのものである。このフラッシング溝250には、吸収スポンジ252が取り付けられている。
【0057】
吸収スポンジ252は、各ノズル群のノズルから吐出されたインク滴を吸収するためのものである。この、吸収スポンジ252は、ブラックインク滴を受けるインク受け部(以下、Kインク受け部と呼ぶ)252aと、シアンインク滴を受けるインク受け部(以下、Cインク受け部と呼ぶ)252bと、マゼンタインク滴を受けるインク受け部(以下、Mインク受け部と呼ぶ)252cと、イエローインク滴を受けるインク受け部(以下、Yインク受け部と呼ぶ)252dと、を形成している。なお、本実施形態においては、Cインク受け部252bが「第1部分」に、Mインク受け部252cが「第2部分」に、Yインク受け部252dが「第3部分」に、それぞれ該当する。
【0058】
Kインク受け部252aは、キャリッジ31がフラッシング溝250に対向した状態にて停止した際に、Kノズル群のノズルと対向する。そして、Kインク受け部252aは、Kノズル群のノズルから強制的に吐出されたブラックインク滴を受ける。そして、Kインク受け部252aがインク滴を受けた後、すなわち、インク滴がKインク受け部252aに着弾した後、Kインク受け部252aの内部に浸透しないインク滴は、Kインク受け部252a上に堆積することになる。
【0059】
Cインク受け部252bは、キャリッジ31がフラッシング溝250に対向した状態にて停止した際に、Cノズル群のノズルと対向する。そして、Cインク受け部252bは、Cノズル群のノズルから強制的に吐出されたシアンインク滴を受ける。そして、Cインク受け部252bがインク滴を受けた後、すなわち、インク滴がCインク受け部252bに着弾した後、Cインク受け部252bの内部に浸透しないインク滴は、Cインク受け部252b上に堆積することになる。
【0060】
Mインク受け部252cは、キャリッジ31がフラッシング溝250に対向した状態にて停止した際に、Mノズル群のノズルと対向する。そして、Mインク受け部252cは、Mノズル群のノズルから強制的に吐出されたマゼンタインク滴を受ける。そして、Mインク受け部252cがインク滴を受けた後、すなわち、インク滴がMインク受け部252cに着弾した後、Mインク受け部252cの内部に浸透しないインク滴は、Mインク受け部252c上に堆積することになる。
【0061】
Yインク受け部252dは、キャリッジ31がフラッシング溝250に対向した状態にて停止した際に、Yノズル群のノズルと対向する。そして、Yインク受け部252dは、Yノズル群のノズルから強制的に吐出されたイエローインク滴を受ける。そして、Yインク受け部252dがインク滴を受けた後、すなわち、インク滴がYインク受け部252dに着弾した後、Yインク受け部252dの内部に浸透しないインク滴は、Yインク受け部252d上に堆積することになる。
【0062】
4つのインク受け部252a、252b、252c、252dは、移動方向に並んで設けられており(図11参照)、例えば、Mインク受け部252cは、Cインク受け部252bとYインク受け部252dの間に位置している。また、4つのインク受け部の厚みは、図11に示すように、それぞれ異なる。具体的には、Kインク受け部252aの厚みが最も大きく、Yインク受け部252dの厚み、Cインク受け部252bの厚みの順に大きくなり、Mインク受け部252cの厚みが最も小さい。
【0063】
ここで、図10に示すように、Kノズル群とKインク受け部252aとの間隔をD1とし、Cノズル群とCインク受け部252bとの間隔をD2とし、Mノズル群とMインク受け部252cとの間隔をD3とし、Yノズル群とYインク受け部252dとの間隔をD4とする。かかる際に、間隔D1、D2、D3、D4の大きさが、それぞれ異なる。具体的には、4つの間隔の大きさが、D1<D4<D2<D3の関係になっている。
【0064】
===上記実施形態に係るプリンタの有効性===
上記実施形態(以下、第一実施形態と呼ぶ)に係る液体吐出装置(プリンタ1)は、それぞれ種類(色)が異なる液体滴(インク滴)を吐出する第1ノズル(ノズル#C1)及び第2ノズル(ノズル#M1)と、前記第1ノズルから吐出されたインク滴を受ける第1部分(Cインク受け部252b)、及び前記第2ノズルから吐出されたインク滴を受ける第2部分(Mインク受け部252c)を備える受け部(フラッシング溝250)であって、前記第1部分がインク滴を受けたときの前記第1ノズルと前記第1部分との間隔と、前記第2部分がインク滴を受けたときの前記第2ノズルと前記第2部分との間隔とが異なるフラッシング溝250と、を有している。これにより、フラッシング溝250上のインク山とノズルとの間隔を適切な状態とし、かつ、ミストの発生を抑制できるプリンタ1を実現することが可能となる。以下において、詳細に説明する。
【0065】
前述したように、インク滴の種類(具体的には、インク滴の色)が異なると、フラッシング溝250(より具体的には、吸収スポンジ252)上のインク滴の堆積量が異なるから、図12に示すように各インク受け部の高さが同じであると、各インク受け部のインク山の高さが異なる。図12においては、ブランクインクの堆積量が最も少なく、イエローインク、シアンインクの順に堆積量が多く、マゼンタインクの堆積量が最も多い。そして、吸収スポンジ252上のインク滴の堆積量が多い場合には、吸収スポンジ252上のインク山とノズルとの間隔が狭くなる。このように間隔が狭くなると、ノズルがインク山に接触することがある。かかる場合には、ノズルが該インクによって汚れてしまう恐れがある。このような不具合を防止するために、ノズルと吸収スポンジ252との間隔を広くすることが考えられる。
【0066】
しかし、ノズルと吸収スポンジ252との間隔が広すぎると、ノズルから吐出され吸収スポンジ252に飛翔して着弾すべきインク滴が、吸収スポンジ252に着弾せず浮遊することがある。より具体的に説明する。インク滴は、所定の速度(この速度を飛翔速度と呼ぶ)にてノズルから吐出されるが、吸収スポンジ252に向かって飛翔する際の空気抵抗によって、該飛翔速度が減速する。かかる状況下にて、ノズルと吸収スポンジ252との間隔が大きいと、インク滴が吸収スポンジ252に着弾する前に、インク滴の飛翔速度が0になりやすい。そして、飛翔速度が0になったインク滴は、吸収スポンジ252まで到達できずに空気中を浮遊することとなる(かかる現象をミスト化と呼ぶ)。このようにミストが発生すると、空気中を浮遊するインク滴が他の部材に付着してしまって、プリンタ内部が汚れてしまう。
【0067】
そこで、第一実施形態に係るプリンタ1においては、図10に示すように、吸収スポンジ252上の堆積量が多い色のインク滴を吐出するノズル群と、該インク滴を受けるインク受け部との間隔が、吸収スポンジ252上の堆積量が少ない色のインク滴を吐出するノズル群と、該インク滴を受けるインク受け部との間隔より大きいこととしている。
【0068】
吸収スポンジ252上の堆積量が多い色のインク滴(ここでは、マゼンタインク滴を例に説明する)を吐出するMノズル群と、マゼンタインク滴を受けるMインク受け部252cとの間隔D3を大きく(広く)する場合には、Mインク受け部252c上のマゼンタインク滴の堆積量が多くても、該Mインク受け部252c上のインク山とMノズル群との間隔が狭くなることを防止できる。よって、上記の場合には、Mノズル群がMインク受け部252c上のインク山に接触し難くなるから、Mノズル群がインク山によって汚れることを防止できる。
【0069】
一方、吸収スポンジ252上の堆積量が少ない色のインク滴(ここでは、ブラックインク滴を例に説明する)を吐出するKノズル群と、ブラックインク滴を受けるKインク受け部252aとの間隔D1を小さく(狭く)する場合には、Kノズル群から吐出されたブラックインク滴が、飛翔速度が0になる前にKインク受け部252aに到達しやすくなる。よって、上記の場合には、ブラックインク滴がKインク受け部252aに着弾しやすくなるから、ミストの発生を抑制できる。なお、Kインク受け部252a上のブラックインク滴の堆積量が少ないから、間隔D1を小さくしても、Kノズル群がKインク受け部252a上のインク山に接触する恐れが少ない。
【0070】
以上から、第一実施形態に係るプリンタ1によれば、フラッシング溝250上のインク山とノズルとの間隔を適切な状態とし、かつ、ミストの発生を抑制できる。
【0071】
なお、上記の説明においては、4つの間隔D1、D2、D3、D4がそれぞれ異なることとしたが、これに限定されるものではない。例えば、少なくとも2つの間隔が異なることとしてもよい。かかる場合にも、上述の効果、すなわち、フラッシング溝250上のインク山とノズルとの間隔を適切な状態とし、かつ、ミストの発生を抑制できる効果が、奏される。
【0072】
===第二実施形態===
次に、第二実施形態に係るプリンタ1について説明する。第一実施形態に係るプリンタ1と第二実施形態に係るプリンタ1とでは、ヘッド41とフラッシング溝250の構成が異なる。そして、この2つ以外の部分の構成については、第一実施形態に係るプリンタ1と第二実施形態に係るプリンタ1は、同様である。そこで、以下においては、ヘッド41とフラッシング溝250の構成等について説明する。
【0073】
まず、ヘッド41について、図13を用いて説明する。図13は、第二実施形態に係るヘッド41のノズルの配列を示す説明図である。
【0074】
図13に示すように、ヘッド41には、前述したKノズル群、Cノズル群、Mノズル群、Yノズル群とともに、ライトシアンインクノズル群(以下、「LCノズル群」とも呼ぶ)、及び、ライトマゼンタインクノズル群(以下、「LMノズル群」とも呼ぶ)が形成されている。
【0075】
ここで、第一実施形態におけるノズル#K1等と同様に、便宜上、LCノズル群のノズル#1をノズル#LC1と、LMノズル群のノズル#1をノズル#LM1と呼ぶことにする。かかる際に、第二実施形態においては、ノズル#LC1とノズル#LM1が「第1ノズル」に該当し、ノズル#C1とノズル#M1が、「第2ノズル」に該当し、ノズル#Y1が「第3ノズル」に該当する。
【0076】
LCノズル群のノズルは、ライトシアンインクを吐出する。このライトシアンインクは、シアンインクよりも濃度が淡い。すなわち、シアンインクは、濃いインクであり、ライトシアンインクは、淡いインクである。シアンは補色であるレッド光(所定の波長の光)を吸収する性質を持ち、シアンインクにより形成されたドット(濃ドット)は、ライトシアンインクにより形成されたライトシアンドット(淡ドット)よりも、レッド光の吸収量が多い。
【0077】
LMノズル群のノズルは、ライトマゼンタインクを吐出する。このライトマゼンタインクは、マゼンタインクよりも濃度が淡い。すなわち、マゼンタインクは、濃いインクであり、ライトシアンインクは、淡いインクである。マゼンタは補色であるグリーン光(所定の波長の光)を吸収する性質を持ち、マゼンタインクにより形成されたドット(濃ドット)は、ライトマゼンタインクにより形成されたドット(淡ドット)よりも、グリーン光の吸収量が多い。
【0078】
ところで、濃いインク(シアンインク、マゼンタインク)は、淡いインク(ライトシアンインク、ライトマゼンタインク)よりも色材の含有量が多く、保湿剤の含有量が少ない。このため、濃いインクが吸収スポンジ252に着弾したときに、濃いインクは、吸収スポンジ252の内部に浸透し難い。一方、淡いインクが吸収スポンジ252に着弾したときに、淡いインクは、吸収スポンジ252の内部に浸透しやすい。このため、フラッシング動作の際に、濃いインクは、淡いインクに比べて、吸収スポンジ252上に堆積しやすい。
【0079】
次に、第二実施形態に係るフラッシング溝250について、図14を用いて説明する。図14は、フラッシング動作が行われている際の、ヘッド41とフラッシング溝250を示した図である。
【0080】
フラッシング溝250に取り付けられた吸収スポンジ252は、前述したKインク受け部252a、Cインク受け部252b、Mインク受け部252c、Yインク受け部252dとともに、ライトシアンインク滴を受けるインク受け部(以下、LCインク受け部252eと呼ぶ)、及び、ライトマゼンタインク滴を受けるインク受け部(以下、LMインク受け部252fと呼ぶ)を形成している。なお、第二実施形態においては、LCインク受け部252eとLMインク受け部252fが「第1部分」に該当し、Cインク受け部252bとMインク受け部252cが「第2部分」に該当し、Yインク受け部252dが「第3部分」に該当する。
【0081】
また、第一実施形態における間隔D1等と同様に、LCノズル群とLCインク受け部252eとの間隔をD5とし、LMノズル群とLMインク受け部252fとの間隔をD6とする。かかる際に、第二実施形態においては、図14に示すように、濃いインク滴を吐出するノズルと、該濃いインク滴を受けるインク受け部との間隔D2(D3)が、淡いインク滴を吐出するノズルと、該淡いインク滴を受けるインク受け部との間隔D5(D6)より大きい。
【0082】
濃いインク滴(ここでは、マゼンタインク滴を例に説明する)を吐出するMノズル群と、マゼンタインク滴を受けるMインク受け部252cとの間隔D3を大きくする場合には、Mインク受け部252c上のマゼンタインク滴の堆積量が多くても、Mインク受け部252c上のインク山とMノズル群との間隔が狭くなることを防止できる。よって、上記の場合には、Mノズル群がMインク受け部252c上のインク山に接触し難いから、Mノズル群がインク山によって汚れることを防止できる。
【0083】
一方、淡いインク滴(ここでは、ライトマゼンタインク滴を例に説明する)を吐出するLMノズル群と、ライトマゼンタインク滴を受けるLMインク受け部252fとの間隔D6を小さくする場合には、LMノズル群から吐出されたライトマゼンタインク滴が、飛翔速度が0になる前にLMインク受け部252fに到達しやすくなる。よって、上記の場合には、ライトマゼンタインク滴がLMインク受け部252fに着弾しやすくなるから、ミストの発生を抑制できる。なお、LMインク受け部252f上のライトマゼンタインク滴の堆積量が少ないから、間隔D6を小さくしても、LMノズル群がLMインク受け部252f上のインク山に接触する恐れが少ない。
【0084】
以上から、第二実施形態に係るプリンタ1によれば、フラッシング溝250上のインク山とノズルとの間隔を適切な状態とし、かつ、ミストの発生を抑制できる。
【0085】
===第三実施形態===
次に、第三実施形態に係るプリンタ1について説明する。第一実施形態に係るプリンタ1と第三実施形態に係るプリンタ1とでは、ヘッド41とフラッシング溝250の構成が異なる。そして、この2つ以外の部分の構成ついては、第一実施形態に係るプリンタ1と第三実施形態に係るプリンタ1は、同様である。そこで、以下においては、ヘッド41とフラッシング溝250の構成等について説明する。
【0086】
まず、ヘッド41について、図15を用いて説明する。図15は、第三実施形態に係るヘッド41のノズルの配列を示す説明図である。図15に示すように、ヘッド41には、前述したKノズル群、Cノズル群、Mノズル群、Yノズル群とともに、Kaノズル群、Caノズル群、Maノズル群、及び、Yaノズル群が形成されている。
【0087】
ここで、第一実施形態における#K1等と同様に、便宜上、Kaノズル群のノズル#1をノズル#Ka1と、Caノズル群のノズル#1をノズル#Ca1と、Maノズル群のノズル#1をノズル#Ma1と、Yaノズル群のノズル#1をノズル#Ya1と呼ぶことにする。かかる際に、第三実施形態においては、ノズル#Ka1、ノズル#Ca1、ノズル#Ma1、及び、ノズル#Ya1が、「第1ノズル」に該当し、ノズル#K、ノズル#C、ノズル#M、及び、ノズル#Yが、「第2ノズル」に該当する。
【0088】
Kaノズル群は、ブラックインクを吐出する。そして、Kaノズル群(例えば、ノズル#Ka1)が吐出するブラックインク滴(以下、小ブラックインク滴と呼ぶ)の大きさは、Kノズル群(例えば、ノズル#K1)が吐出するブラックインク滴(以下、大ブラックインク滴と呼ぶ)の大きさよりも小さい。
【0089】
Caノズル群は、シアンインクを吐出する。そして、Caノズル群(例えば、ノズル#Ca1)が吐出するシアンインク滴(以下、小シアンインク滴と呼ぶ)の大きさは、Cノズル群(例えば、ノズル#C1)が吐出するシアンインク滴(以下、大シアンインク滴と呼ぶ)の大きさよりも小さい。
【0090】
Maノズル群は、マゼンタインクを吐出する。そして、Maノズル群(例えば、ノズル#Ma1)が吐出するマゼンタインク滴(以下、小マゼンタインク滴と呼ぶ)の大きさは、Mノズル群(例えば、ノズル#M1)が吐出するマゼンタインク滴(以下、大マゼンタインク滴と呼ぶ)の大きさよりも小さい。
【0091】
Yaノズル群は、イエローインクを吐出する。そして、Yaノズル群(例えば、ノズル#Ya1)が吐出するイエローインク滴(以下、小イエローインク滴と呼ぶ)の大きさは、Yノズル群(例えば、ノズル#Y1)が吐出するイエローインク滴(以下、大イエローインク滴と呼ぶ)の大きさよりも小さい。
【0092】
ところで、フラッシング動作により、その大きさが大きいインク滴(単に、大インク滴とも呼ぶ)が吸収スポンジ252上に堆積する堆積量は、その大きさが小さいインク滴(単に、小インク滴とも呼ぶ)が吸収スポンジ252上に堆積する堆積量よりも多い。例えば、Kノズル群から吐出された大ブラックインク滴が吸収スポンジ252上に堆積する堆積量は、Kaノズル群から吐出された小ブランクインク滴が吸収スポンジ252上に堆積する堆積量よりも多い。
【0093】
次に、第三実施形態に係るフラッシング溝250について、図16を用いて説明する。図16は、フラッシング動作が行われている際の、ヘッド41とフラッシング溝250を示した図である。
【0094】
フラッシング溝250に取り付けられた吸収スポンジ252は、前述したKインク受け部252a、Cインク受け部252b、Mインク受け部252c、Yインク受け部252dとともに、Kaインク受け部253a、Caインク受け部253b、Maインク受け部253c、Yaインク受け部253dを形成している。そして、フラッシング動作により、Kaインク受け部253aは小ブラックインク滴を受け、Caインク受け部253bは小シアンインク滴を受け、Maインク受け部253cは小マゼンタインク滴を受け、Yaインク受け部253dは小イエローインク滴を受ける。
【0095】
なお、第三実施形態においては、Kaインク受け部253a、Caインク受け部253b、Maインク受け部253c、及び、Yaインク受け部253dが、「第1部分」に該当し、Kインク受け部252a、Cインク受け部252b、Mインク受け部252c、及び、Yインク受け部252dが、「第2部分」に該当する。
【0096】
また、第一実施形態における間隔D1等と同様に、Kaノズル群とKaインク受け部253aとの間隔をD11とし、Caノズル群とCaインク受け部253bとの間隔をD12とし、Maノズル群とMaインク受け部253cとの間隔をD13とし、Yaノズル群とYaインク受け部253dとの間隔をD14とする。かかる際に、第三実施形態においては、図16に示すように、大インク滴を吐出するノズルと、該大インク滴を受けるインク受け部との間隔D1(D2、D3、D4)が、小インク滴を吐出するノズルと、該小インク滴を受けるインク受け部との間隔D11(D12、D13、D14)より大きい。
【0097】
大インク滴(ここでは、大マゼンタインク滴を例に説明する)を吐出するMノズル群と、大マゼンタインク滴を受けるMインク受け部252cとの間隔D3を大きくする場合には、Mインク受け部252c上の大マゼンタインク滴の堆積量が多くても、該Mインク受け部252c上のインク山とMノズル群との間隔が狭くなることを防止できる。よって、上記の場合には、Mノズル群がMインク受け部252c上のインク山に接触し難いから、Mノズル群がインク山によって汚れることを防止できる。
【0098】
一方、小インク滴(ここでは、小マゼンタインク滴を例に説明する)を吐出するMaノズル群と、小マゼンタインク滴を受けるMaインク受け部253cとの間隔D13を小さくする場合には、Maノズル群から吐出された小マゼンタインク滴が、飛翔速度が0になる前にMaインク受け部253cに到達しやすくなる。よって、上記の場合には、小マゼンタインク滴がMaインク受け部253cに着弾しやすくなるから、ミストの発生を抑制できる。なお、Maインク受け部253c上の小マゼンタインク滴の堆積量が少ないから、間隔D13を小さくしても、Maノズル群がMaインク受け部253c上のインク山に接触する恐れが少ない。
【0099】
以上から、第三実施形態に係るプリンタ1によれば、フラッシング溝250上のインク山とノズルとの間隔を適切な状態とし、かつ、ミストの発生を抑制できる。
【0100】
===第四実施形態===
次に、第四実施形態に係るプリンタ1について説明する。第一実施形態に係るプリンタ1と第四実施形態に係るプリンタ1とでは、ヘッド41とフラッシング溝250の構成が異なる。そして、この2つ以外の部分の構成については、第一実施形態に係るプリンタ1と第四実施形態に係るプリンタ1は、同様である。そこで、以下においては、ヘッド41とフラッシング溝250の構成等について説明する。
【0101】
第四実施形態に係るヘッド41には、第一実施形態に係るヘッド41と同様に、Kノズル群、Cノズル群、Mノズル群、Yノズル群が形成されている(図17参照)。また、第一実施形態においては、Kノズル群、Cノズル群、Mノズル群、及びYノズル群のノズルが、顔料インク滴を吐出することとした。しかし、第四実施形態においては、Kノズル群のノズル(例えば、ノズル#K1)が顔料インク滴を吐出し、Cノズル群、Mノズル群、及び、Yノズル群のノズル(例えば、ノズル#C1、ノズル#M1、ノズル#Y1)が染料インク滴を吐出する。なお、第四実施形態においては、ノズル#C1、ノズル#M1、及び、ノズル#Y1が「第1ノズル」に該当し、ノズル#K1が「第2ノズル」に該当する。
【0102】
前述したように、顔料インクでは、色材(顔料分)が水分中に分散している。一方、染料インクでは、色材が溶媒に溶けている。このため、顔料インクは、染料インクに比べて、吸収スポンジ252に着弾した際に、該吸収スポンジ252の内部に浸透し難い。よって、フラッシング動作の際の、顔料インクの吸収スポンジ252上の堆積量は、染料インクの吸収スポンジ252上の堆積量よりも多い。
【0103】
次に、フラッシング溝250の構成について、図17を用いて説明する。図17は、フラッシング動作が行われている際の、ヘッド41とフラッシング溝250を示した図である。
【0104】
フラッシング溝250に取り付けられた吸収スポンジ252は、前述したKインク受け部252a、Cインク受け部252b、Mインク受け部252c、Yインク受け部252dを形成している。そして、顔料インク滴を吐出するKノズル群とKインク受け部252aとの間隔D1は、染料インク滴吐出するCノズル群(Mノズル群、Yノズル群)とCインク受け部252b(Mインク受け部252c、Yインク受け部252d)との間隔D2(D3、D4)より大きい。
【0105】
顔料インク滴(ブランクインク滴)を吐出するKノズル群と、該ブラックインク滴を受けるKインク受け部252aとの間隔D1を大きくする場合には、Kインク受け部252a上のブラックインク滴の堆積量が多くても、該Kインク受け部252a上のインク山とKノズル群との間隔が狭くなることを防止できる。よって、上記の場合には、Kノズル群がKインク受け部252a上のインク山に接触し難いから、Kノズル群がインク山によって汚れることを防止できる。
【0106】
一方、染料インク滴(ここでは、マゼンタインク滴を例に説明する)を吐出するMノズル群と、該マゼンタインク滴を受けるMインク受け部252cとの間隔D3を小さくする場合には、Mノズル群から吐出されたマゼンタインク滴が、飛翔速度が0になる前にMインク受け部252cに到達しやすくなる。よって、上記の場合には、マゼンタインク滴がMインク受け部252cに着弾しやすくなるから、ミストの発生を抑制できる。なお、Mインク受け部252c上のマゼンタインク滴の堆積量が少ないから、間隔D3を小さくしても、Mノズル群がMインク受け部252c上のインク山に接触する恐れが少ない。
【0107】
以上から、第四実施形態に係るプリンタ1によれば、フラッシング溝250上のインク山とノズルとの間隔を適切な状態とし、かつ、ミストの発生を抑制できる。
【0108】
なお、第一から第四実施形態において、前記第1ノズル及び前記第2ノズルは、移動方向に並んでいることとした。そして、前記第1部分及び前記第2部分は、移動方向に並んで設けられていることとした。しかし、上記に限定されるものではない。例えば、第1ノズル及び前記第2ノズル、及び、第1部分及び第2部分は、搬送方向に並んでいることとしてもよい。かかる場合にも、上述の効果、すなわち、フラッシング溝250上のインク山とノズルとの間隔を適切な状態とし、かつ、ミストの発生を抑制できる効果が奏される。
【0109】
===第五実施形態===
次に、第五実施形態に係るプリンタ1について説明する。まず、第五実施形態に係るヘッド41の構成について、図18を用いて説明する。図18は、第五実施形態に係るヘッド41のノズルの配列を示す説明図である。
【0110】
ヘッド41には、Kノズル群、Cノズル群、Mノズル群、及び、Yノズル群が形成されている。この4つのノズル群は、第一実施形態とは異なり、図18に示すように、搬送方向に直列に配列されている。このため、ヘッド41に設けられたノズルは、搬送方向に並んでいることになる。なお、各ノズル群のノズル#1を、第一実施形態の場合と同様に、ノズル#K1、ノズル#C1、ノズル#M1、ノズル#Y1と呼ぶことにする。かかる際に、第五実施形態においては、ノズル#C1が「第1ノズル」に該当し、ノズル#M1が「第2ノズル」に該当する。
【0111】
また、第五実施形態に係るプリンタ1は、いわゆる縁無し印刷を行うことが可能となっている。ここで、縁無し印刷について説明する。図19に「縁無し印刷」時におけるインクが吐出される領域(以下、印刷領域Aと呼ぶ)と紙Sとの大きさの関係を示すが、紙Sの上下の端部(すなわち、紙Sの上端、下端)および左右の側端部(すなわち、紙Sの右端、左端)からはみ出す領域(以下では、打ち捨て領域Aaと言う)に対しても印刷領域Aが設定されており、この領域に対してもインクが吐出されるようになっている。そして、これによって、紙搬送時の位置決め精度などが原因で紙Sがヘッド41に対して多少の位置ズレを生じても、紙Sの端部へ向けて確実にインクを吐出してドットを形成することができて、もって端部に余白を形成しないようにしている。なお、この「縁無し印刷」は、必ずしも図19に示すように、紙Sの上下の端部および左右の側端部の全てに対して行う必要はなく、これらのうちの一端部に対してのみ実施される場合もある。
【0112】
そして、縁無し印刷を行うプリンタは、図7に示すように、プラテン24に、紙Sを支持する支持部242と、縁無し溝244と、を有している。ところで、第一〜第四実施形態に係るプリンタ1においては、ノズルから吐出されたインク滴を受ける「受け部」がフラッシング溝250であることとした。しかし、第五実施形態に係るプリンタ1においては、「受け部」が縁無し溝244に該当する。
【0113】
そこで、縁無し溝244について、図20〜図22を用いて説明する。図20は、紙の側端の縁無し印刷をする際の、ヘッド41と縁無し溝244を示した図である。図21は、図20をX方向から見た際の、ヘッド41と縁無し溝244を示した図である。図22は、第五実施形態に係る吸収スポンジ246を示した斜視図である。
【0114】
縁無し溝244には、各ノズル群から吐出され紙Sの端部に着弾しないインク滴が着弾する。この縁無し溝244には、吸収部材の一例である吸収スポンジ246が取り付けられている。この吸収スポンジ246は、フラッシング溝250に取り付けられた吸収スポンジ252と同様に、各ノズル群のノズルから吐出されたインク滴を吸収するためのものである。
【0115】
吸収スポンジ246は、図22に示すように、Kインク受け部246a、第1部分であるCインク受け部246b、第2部分であるMインク受け部246c、第3部分であるYインク受け部246dを形成している。
【0116】
Kインク受け部246aは、Kノズル群のノズル(例えば、ノズル#K1)から吐出され紙Sの端部に着弾しないブラックインク滴を受ける。Cインク受け部246bは、Cノズル群のノズル(例えば、ノズル#C1)から吐出され紙Sの端部に着弾しないシアンインク滴を受ける。Mインク受け部246cは、Mノズル群のノズル(例えば、ノズル#M1)から吐出され紙Sの端部に着弾しないマゼンタインク滴を受ける。Yインク受け部246dは、Yノズル群のノズル(例えば、ノズル#Y1)から吐出され紙Sの端部に着弾しないイエローインク滴を受ける。なお、4つのインク受け部は、第一実施形態とは異なり、搬送方向に並んで設けられている。
【0117】
ところで、前述したように、4色のインクの保湿剤の含有量は、それぞれ異なる。このため、吸収スポンジ246上に堆積するインク滴の堆積量も異なることがある。そして、吸収スポンジ246上の堆積量が多い場合には、紙Sの裏面が吸収スポンジ246上のインク山に接触して、紙Sの裏面が汚れることがある。
【0118】
そこで、第五実施形態においては、吸収スポンジ246上の堆積量が多い色のインク滴を吐出するノズル群と、該インク滴を受けるインク受け部との間隔が、吸収スポンジ246上の堆積量が少ない色のインク滴を吐出するノズル群と、該インク滴を受けるインク受け部との間隔より大きいこととしている。具体的には、図21に示すように、4つの間隔の大きさが、D1<D4<D2<D3の関係になっている。
【0119】
吸収スポンジ246上の堆積量が多い色のインク滴(ここでは、マゼンタインク滴を例に説明する)を吐出するMノズル群と、マゼンタインク滴を受けるMインク受け部252cとの間隔D3を大きくする場合には、Mインク受け部252c上のマゼンタインク滴の堆積量が多くても、Mインク受け部252c上のインク山とMノズル群との間隔が狭くなることを防止できる。よって、上記の場合には、紙Sの裏面がMインク受け部252c上のインク山に接触し難くなるから、紙Sの裏面が吸収スポンジ246上のインク山によって汚れることを防止できる。
【0120】
一方、吸収スポンジ246上の堆積量が少ない色のインク滴(ここでは、ブラックインク滴を例に説明する)を吐出するKノズル群と、ブラックインク滴を受けるKインク受け部252aとの間隔D1を小さくする場合には、Kノズル群から吐出されたブラックインク滴が、飛翔速度が0になる前にKインク受け部252aに到達しやすくなる。よって、上記の場合には、ブラックインク滴がKインク受け部252aに着弾しやすくなるから、ミストの発生を抑制できる。なお、Kインク受け部252a上のブラックインク滴の堆積量が少ないから、間隔D1を小さくしても、Kノズル群がKインク受け部252a上のインク山に接触する恐れが少ない。
【0121】
以上から、第五実施形態に係るプリンタ1によれば、縁無し溝244上のインク山とノズルとの間隔を適切な状態とし、かつ、ミストの発生を抑制できる。
【0122】
===その他の実施形態===
上記実施形態に基づきプリンタ等を説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。
【0123】
また、上記の実施形態においては、ピエゾ素子を用いてインクを吐出していた。しかし、液体を吐出する方式は、これに限られるものではない。例えば、熱によりノズル内に泡を発生させる方式など、他の方式を用いてもよい。
【0124】
また、上記の実施形態においては、ヘッド41はキャリッジ31に設けられていた。しかし、キャリッジ31に着脱可能なインクカートリッジにヘッド41が設けられても良い。
【0125】
また、上記の実施形態においては、各インク受け部の厚みを変えることによって、インク受け部とノズル群との間隔を異ならせていたが、これに限定されるものではない。例えば、図23に示すように、各インク受け部252a、252b、252c、252dの厚みを一定にする一方で、フラッシング溝250に段差を設けることによって、インク受け部とノズル群との間隔を異ならせることとしてもよい。
【0126】
また、上記の実施形態においては、フラッシング動作を行う際に、全てのノズルがフラッシング溝250に対向した状態にて、該全てのノズルがフラッシング溝250に向けてインク滴を吐出することとして説明した。しかし、上記に限定されるものではない。
例えば、フラッシング動作を行う際には、まず、Kノズル群とCノズル群がフラッシング溝250に対向した状態にて、該Kノズル群及びCノズル群のノズルが、フラッシング溝250に向けてインク滴を吐出する。その後のキャリッジ31の移動によって、Mノズル群とYノズル群がフラッシング溝250に対向する。そして、フラッシング溝250に対向した該Mノズル群とYノズル群のノズルが、インク滴を吐出することとしてもよい。このように、複数回に分けて、フラッシング動作を行うこととしてもよい。
【0127】
さらに、上記の実施形態において、図10に示すように、前記受け部(例えば、フラッシング溝250)には、前記第1部分(例えば、Cインク受け部252b)及び前記第2部分(例えば、Mインク受け部252c)を形成し、前記第1ノズル(例えば、ノズル#C1)及び前記第2ノズル(例えば、ノズル#M1)から吐出されたインク滴を吸収するための吸収部材(例えば、吸収スポンジ252)が取り付けられていることとしたが、これに限定されるものではない。例えば、フラッシング溝250には、吸収スポンジ252が取り付けられていないこととしてもよい。
ただし、フラッシング溝250に吸収スポンジ252が取り付けられている場合には、インク滴が吸収スポンジ252の内部に浸透することによって、吸収スポンジ252上のインク滴の堆積量を抑制できる。従って、上記実施の形態の方がより望ましい。
【0128】
さらに、上記の実施形態において、図10に示すように、プリンタ1は、前記第1ノズル(ノズル#C1)及び前記第2ノズル(ノズル#M1)が吐出するインク滴とは種類が異なるインク滴を吐出する第3ノズル(例えば、ノズル#Y1)を有することとした。また、前記受け部(フラッシング溝250)は、ノズル#Y1から吐出されたインク滴を受ける第3部分(Yインク受け部252d)を備えることとした。また、ノズル#M1は、ノズル#C1とノズル#Y1の間に位置することとした。また、Mインク受け部252cは、Cインク受け部252bとYインク受け部252dの間に位置することとした。そして、Mインク受け部252cがインク滴を受けたときのノズル#M1とMインク受け部252cとの間隔D3は、Cインク受け部252bがインク滴を受けたときのノズル#C1とCインク受け部252bとの間隔D2、及び、Yインク受け部252dがインク滴を受けたときのノズル#Y1とYインク受け部252dとの間隔D4よりも大きいこととした。
しかし、上記に限定されるものではない。例えば、間隔D3は、間隔D2より大きい一方で、間隔D4より小さいこととしてもよい。
ただし、間隔D3が、間隔D2及び間隔D4よりも大きい場合には、本来ならMインク受け部252cに着弾すべきマゼンタインク滴がMインク受け部252cに着弾せず浮遊しても、マゼンタインク滴がCインク受け部252bもしくはYインク受け部252dに着弾することによって、ミストの発生を抑制できる。従って、上記実施の形態の方がより望ましい。
【図面の簡単な説明】
【0129】
【図1】印刷システムの全体構成の説明図である。
【図2】プリンタの全体構成のブロック図である。
【図3】プリンタの全体構成の概略図である。
【図4】プリンタの全体構成の横断面図である。
【図5】印刷時の処理のフロー図である。
【図6】ノズルの配列を示す説明図である。
【図7】図7Aは、ドット形成処理前のキャリッジ31の停止位置を示す説明図である。図7Bは、印刷時のインクの着弾の説明図である。図7Cは、ドット形成処理後のキャリッジ31の停止位置を示す説明図である。図7Dは、キャリッジ31のフラッシング動作の説明図である。
【図8】保湿剤の含有量が少ないインクの吸収スポンジ252に対する浸透性を示した模式図である。
【図9】保湿剤の含有量が多いインクの吸収スポンジ252に対する浸透性を示した模式図である。
【図10】フラッシング動作が行われている際の、ヘッド41とフラッシング溝250を示した図である。
【図11】吸収スポンジ252を示した斜視図である。
【図12】比較例を示した図であって、フラッシング動作が行われている際のヘッド41とフラッシング溝250を示した図である。
【図13】第二実施形態に係るヘッド41のノズルの配列を示す説明図である。
【図14】フラッシング動作が行われている際の、ヘッド41とフラッシング溝250を示した図である。
【図15】第三実施形態に係るヘッド41のノズルの配列を示す説明図である。
【図16】フラッシング動作が行われている際の、ヘッド41とフラッシング溝250を示した図である。
【図17】フラッシング動作が行われている際の、ヘッド41とフラッシング溝250を示した図である。
【図18】第五実施形態に係るヘッド41のノズルの配列を示す説明図である。
【図19】「縁無し印刷」時におけるインクが吐出される領域と紙Sとの大きさの関係を示した模式図である。
【図20】紙の側端の縁無し印刷をする際の、ヘッド41と縁無し溝244を示した図である。
【図21】図20をX方向から見た際の、ヘッド41と縁無し溝244を示した図である。
【図22】第五実施形態に係る吸収スポンジ246を示した斜視図である。
【図23】フラッシング動作が行われている際の、ヘッドとフラッシング溝を示した図である。
【符号の説明】
【0130】
1 プリンタ、20 搬送ユニット、21 給紙ローラ、
22 搬送モータ(PFモータ)、23 搬送ローラ、24 プラテン、
25 排紙ローラ、30 キャリッジユニット、31 キャリッジ、
32 キャリッジモータ(CRモータ)、40 ヘッドユニット、41 ヘッド、
50 検出器群、51 リニア式エンコーダ、52 ロータリー式エンコーダ、
53 紙検出センサ、54 光学センサ、60 コントローラ、
61 インターフェース部、62 CPU、63 メモリ、
64 ユニット制御回路
100 印刷システム、110 コンピュータ、112 ビデオドライバ、
114 アプリケーションプログラム、116 プリンタドライバ、
120 表示装置、130 入力装置、130A キーボード、130B マウス、
140 記録再生装置、140A フレキシブルディスクドライブ装置、
140B CD−ROMドライブ装置、
242 支持部、244 縁無し溝、246 吸収スポンジ、
246a Kインク受け部、246b Cインク受け部、
246c Mインク受け部、246d Yインク受け部、
250 フラッシング溝、252 吸収スポンジ、252a Kインク受け部、
252b Cインク受け部、252c Mインク受け部、252d Yインク受け部、
252e LCインク受け部、252f LMインク受け部、
253a Kaインク受け部、253b Caインク受け部、
253c Maインク受け部、253d Yaインク受け部




 

 


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