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発明の名称 インクジェット記録装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−15406(P2007−15406A)
公開日 平成19年1月25日(2007.1.25)
出願番号 特願2006−293436(P2006−293436)
出願日 平成18年10月30日(2006.10.30)
代理人 【識別番号】100087974
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 勝彦
発明者 片倉 孝浩
要約 課題
同一パスに存在するテキストデータと画像データを、最適な解像度で印刷すること。

解決手段
第1の密度での印刷時のドットのピッチをPとするとき、紙送り方向のピッチPcがNP(Nは4以上の素数ではない整数)で前記紙送り方向に配列されたノズル開口を有する第1の記録ヘッド部と、紙送り方向のピッチPb2がNPで紙送り方向に配列された第1のノズル開口列と、紙送り方向のピッチPb2がNPで第1のノズル開口列とPだけ紙送り方向にずらせて配列された第2のノズル開口列を有する第2の記録ヘッド部と、を備え、mP(mは、Nの2以上の約数)を単位とするようにN/m−1回の紙送りを実行するとともに、その後にヘッド幅分プラスmPの紙送りを1回するという工程を繰り返すことにより、第1の記録ヘッド部により画像データを、また第2の記録ヘッド部が、第1の記録ヘッド部の1/mの周期でテキストデータを同時に印刷する。
特許請求の範囲
【請求項1】
第1の密度での印刷と第1の密度よりも低い密度での印刷とを行うべく紙送り方向にノズル開口を所定のピッチで複数配列した2種類の記録ヘッド部を搭載したキャリッジを紙幅方向に移動させ、また記録用紙を紙送りしながら印刷する記録装置において、
第1の密度での印刷時のドットのピッチをPとするとき、紙送り方向のピッチPcがNP(Nは4以上の素数ではない整数)で前記紙送り方向に配列されたノズル開口を有する第1の記録ヘッド部と、
紙送り方向のピッチPb2がNPで前記紙送り方向に配列された第1のノズル開口列と、紙送り方向のピッチPb2がNPで前記第1のノズル開口列とPだけ紙送り方向にずらせて配列された第2のノズル開口列を有する第2の記録ヘッド部と、
を備え、
mP(mは、Nの2以上の約数)を単位とするようにN/m−1回の紙送りを実行するとともに、その後にヘッド幅分プラスmPの紙送りを1回するという工程を繰り返すことにより、前記第1の記録ヘッド部により画像データを、また前記第2の記録ヘッド部が、前記第1の記録ヘッド部の1/mの周期でテキストデータを同時に印刷するインクジェット記録装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、テキストデータの印刷と画像データの印刷とをそれぞれに最適な解像度で同一の記録用紙に印刷する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、インクジェットカラー記録装置は、印字品質がドット密度に大きく影響を受けるブラックインクによるテキスト印刷と、ドット密度よりも複数のカラーインクの配列に大きく影響を受けるカラー印刷とを行う関係上、ブラックインク用記録ヘッドは、これと協同するカラーインク用記録ヘッドに比較して高い密度でノズル開口を配列して構成されている。
【0003】
このため、例えば図12に示したようにテキストデータとカラー画像データとを同一の記録用紙に印刷する場合において、領域Aのように同一印刷パスにテキストデータBと画像データCとが存在する場合には、ブラックインク用記録ヘッドのドット密度に対応させて記録用紙を紙送りすると、ドット密度の低いカラーインク用記録ヘッドのインク滴が所定の位置に印刷されなくなる。
【0004】
この結果、領域Aのテキストデータを高い印字品質で印刷しようとすると、画像データをテキストデータと同一の無用に高い解像度で印刷せねばならず、印刷速度が低下するという問題がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、同一パスに存在するテキストデータと画像データを、最適な解像度で印刷することができるインクジェット記録装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、第1の密度での印刷と第1の密度よりも低い密度での印刷とを行うべく紙送り方向にノズル開口を所定のピッチで複数配列した2種類の記録ヘッド部を搭載したキャリッジを紙幅方向に移動させ、また記録用紙を紙送りしながら印刷する記録装置において、第1の密度での印刷時のドットのピッチをPとするとき、紙送り方向のピッチPcがNP(Nは4以上の素数ではない整数)で前記紙送り方向に配列されたノズル開口を有する第1の記録ヘッド部と、紙送り方向のピッチPb2がNPで前記紙送り方向に配列された第1のノズル開口列と、紙送り方向のピッチPb2がNPで前記第1のノズル開口列とPだけ紙送り方向にずらせて配列された第2のノズル開口列を有する第2の記録ヘッド部と、を備え、mP(mは、Nの2以上の約数)を単位とするようにN/m−1回の紙送りを実行するとともに、その後にヘッド幅分プラスmPの紙送りを1回するという工程を繰り返すことにより、前記第1の記録ヘッド部により画像データを、また前記第2の記録ヘッド部が、前記第1の記録ヘッド部の1/mの周期でテキストデータを同時に印刷する。
【発明の効果】
【0007】
第1の記録ヘッド部、例えばカラーインク用記録ヘッドに適した紙送りを実行することにより、第2の記録ヘッド部、例えばブラックインク用記録ヘッド部の密に配列されたノズル開口のドットが、カラーインク用記録ヘッド部よりも高い解像で間隔を埋めるように形成される。これによりドット密度が低い画像データの印刷動作に関わり無く、ドット密度の高いテキストデータを同時に印刷することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
図1は、本発明の一実施例を示すものであって、キャリッジは1、ガイド手段2にガイドされてキャリッジ駆動モータ3に接続されたタイミングベルト4により記録媒体の幅方向に往復動可能に構成されており、ブラックインク用記録ヘッド5とカラーインク用記録ヘッド6がプラテン7に対向するように搭載されている。
【0009】
また、紙送り方向の上流側のプラテン7に近接した領域には、輪列8を介して紙送りモータ9により駆動される紙送りローラ10が配置されている。
【0010】
制御手段14は、後述するように紙送りモータ9によりカラーインク用記録ヘッド6での印刷に必要な紙送りピッチPcの1/2の単位での紙送りを実行させるものである。
【0011】
図2は、上述のブラックインク用記録ヘッド5、及びカラーインク用記録ヘッド6のそれぞれのノズル開口の配列の一実施例を示すものであって、この実施例ではブラックインク用記録ヘッド5は、この実施例では2列のノズル開口Nb1、Nb2の列が設けられていて、それぞれのノズル開口Nb1、Nb2のピッチPb2は、カラーインク用記録ヘッド6のノズル開口Nc、Nm、Nyの配列ピッチPcと同一、この実施例では180dpiに設定されている。
【0012】
その上で、各ノズル開口Nb1、Nb2は、それぞれが紙送り方向に隣接するものが相互間で疎密となるように、一方の側に偏するように配置されている。すなわち、ノズル開口間のピッチPb1は、テキスト印刷に適したピッチ、たとえば720dpiで、また大きく離間した方のピッチPb3は、各列のノズル開口のピッチPb2よりもピッチPb1分だけ小さいピッチPb2−Pb1、この実施例では240dpiとなっている。
【0013】
一方、カラーインク用記録ヘッド6は、3種類のインクを独立して吐出できるように少なくとも3列のノズル開口Nc、Nm、Nyが、それぞれカラー印刷に適したピッチPc、この実施例では180dpiで配列されている。
【0014】
この実施例において、この実施例においてテキストデータと画像データとが混在した印刷データを印刷する場合には、1パスの印刷が終了した時点では、カラーインク用記録ヘッド6によるドットは、図3に示したように180dpi(Pc=1/180インチ)で印刷され、またブラックインク用記録ヘッド5によるドットは、図4に示したように720dpi(ピッチPb1=1/720インチ)と、240dpi(ピッチPb2−Pb1=1/240インチ)で印刷される。
【0015】
第1パスの印刷が終了した段階で、カラーインク用記録ヘッド6のノズル開口の配列ピッチPcの1/2のピッチ、この実施例では1/360インチでの紙送りを実行すると、カラーインク用記録ヘッド6によるドットは、第1パスで印刷されたラインの中間に印刷され、結果として360dpiの解像度での印刷が可能となる。
【0016】
一方、ブラックインク用記録ヘッド5による第2パスのドットは、図4に示したように第1パスで印刷されたピッチの粗いラインの間に形成される。これにより近接するノズル開口間のピッチPb1、つまり720dpiでの1行分の印刷が完了する。
【0017】
ついで、印字幅Hとカラーインク用記録ヘッド6のノズル開口のピッチPcの分割数分の1、この実施例では1/4の紙送り(H+Pc/4)を実行して前述の動作を繰返すことにより、カラーインクによる画像データの印刷を無用に高い解像度で印刷することがなく、高い印字品質のテキストデータとカラー画像が混在した印刷物を、テキストデータのみの印刷時と同等の印刷時間で得ることができる。
【0018】
言うまでも無く、このような印刷方法においても、各記録ヘッドからインク量が異なるインク滴を吐出させることにより、階調を変調することができる。
【0019】
すなわち、カラーインク用記録ヘッド6からは360dpiの解像度に適したインク滴、例えば最大39x10(マイナス9乗)ngから最小2x10(マイナス9乗)ngまで複数段階で選択することにより、インク量が異なるインク滴を吐出させて滑らかな階調で画像データを印刷することができる。
【0020】
一方、ブラックインク用記録ヘッド5からは、720dpiの解像度に最も適したインク量、例えば13x10(マイナス9乗)ngのインク滴だけを、カラーインク用記録ヘッド6の駆動周波数の2倍の周波数で吐出させることにより紙送り方向だけでなく、紙幅方向にも高い解像度でドットを形成して、高い印字品質でのテキスト印刷が可能となる。
【0021】
ところで、ブラックインク用記録ヘッドを構成している2列のノズル開口Nb1とNb2との距離Lが極めて小さい場合には、記録用紙によってはインクの滲みが生じ、印刷品質の低下を招く場合がある。
【0022】
このような場合には距離Lを滲みが生じない程度まで拡大したり、また隣接する複数のノズル開口の1つによりドットを形成した後、所定時間が経過してから隣接する他のノズル開口によりドットを形成するように、その印刷タイミングを調整すると、滲みを可及的に防止することができる。
【0023】
さらには、図5に示したようにブラックインク用記録ヘッド5を2つの記録ヘッド5’、5’に分割したり、2列のノズル開口Nb1とノズル開口列Nb2とを記録ヘッド5を挟むように形成することにより、ブラックインクを吐出するノズル開口Nb1とNb2との間隔をL’に拡大すると、印刷速度を落とすことなく、滲みを可及的に防止することができる。
【0024】
なお、上述の実施例においては、ブラックインク用記録ヘッド5の解像度をカラーインクの2倍とする場合を例に取って説明したが、3倍以上にすることも可能である。
【0025】
すなわち、図6に示したようにカラーインク用記録ヘッド6とブラックインク用記録ヘッド5の1列のノズル開口の配列ピッチPb1との差分(Pc−Pb1)を、所望のピッチとなるように分割する分割数m(mは、Nの2以上の約数であり、またNは4以上の素数ではない整数)だけ、この実施例ではピッチpb1で4個のノズル開口を形成すればよい。
【0026】
これによれば、図7に示したように、第1パスでは、ノズル開口間のピッチPb1により4本のラインと、カラーインク用記録ヘッド6のノズル開口のピッチPcの1/2のピッチのラインとが混在して形成される。ついで、カラーインク用記録ヘッド6のノズル開口のピッチPcの1/2のピッチで紙送りを実行して第2パスを印刷する。これにより、カラーインク用記録ヘッド6のノズル開口のピッチPcの1/8のピッチで1行を印刷することができる。
【0027】
以下、前述の実施例と同様に印字幅Hとカラーインク用記録ヘッド6のノズル開口のピッチPcの1/8分の紙送り(H+Pc/8)を実行して前述の動作を繰返すことにより、カラーインクによる画像データの印刷を無用に高い解像度で印刷することがなく、高い印字品質のテキストデータとカラー画像が混在した印刷物を、テキストデータのみの印刷時と同等の印刷時間で得ることができる。
【0028】
なお、上述の実施例においては、配列ピッチが小さいノズル開口については複数列に分割して形成しているが、図8に示したように1列に形成することもできる。
【0029】
また、上述の実施例においてはカラーインク用記録ヘッド6のノズル開口のピッチPcを2回の印刷動作により埋めるようにしているが、3回以上の印刷パスで埋める行うこともできる。
【0030】
すなわち、図9に示したようにカラーインク用記録ヘッド6のノズル開口のピッチPcに対して、ブラックインク用記録ヘッド5のノズル開口をPb1=Pc/6と、Pb2=Pc(6−1)/6との2種類のピッチで配列し、図10に示したようにPc/3の紙送りを行いながら第1パス乃至第3パスを印刷してカラーインク用記録ヘッド6のノズル開口のピッチPcを埋めるように印刷し、その後(H+Pc/6)の紙送りを実行して前述の動作を繰返すことにより、カラーインクによる画像データの印刷を無用に高い解像度で印刷することがなく、高い印字品質で印刷することができる。
【0031】
上述した本発明は、印刷に必要なドットのピッチをP、カラーインク用記録ヘッド6(第1の記録ヘッド部)、及びブラックインク用記録ヘッド5の(第2の記録ヘッド部)のノズル開口Nc、Nb1、Nb2のそれぞれの配列ピッチの関係N、mと配列ピッチPc、Pb1、Pb2、及び紙送りについて一般化して示すと図11のようになる。
【0032】
すなわち、カラーインク用記録ヘッド6を、そのノズル開口NcのピッチPcがNP(Nは4以上の素数ではない整数)で配列され、またブラックインク用記録ヘッド5を、一方のノズル開口Nb1のピッチPb1がPで、かつm(mは、Nの2以上の約数)個配列され、また他方のノズル開口Nb2のピッチPb2が{N−(m−1)}Pで配列されて構成されており、紙送りをmPを単位とするように実行することにより、カラーインク用記録ヘッド6により画像データに適したドット密度で、またブラックインク用記録ヘッド5により高いドット密度でテキストデータを同時に印刷することができる
【0033】
なお、上述の実施例のおいては、テキストデータと画像データが混在する場合について説明したが、テキストデータのみ、または画像データのみの印刷データを、独立してそれぞれの記録ヘッドの解像で印刷できることは明らかである。
【0034】
また、上述の実施例においては、1印字パス毎に記録ヘッドの印字幅Hに対応する紙送りを実行するようにしているが、マイクロウィーブによる紙送りを実行して印刷することも可能である。
【0035】
さらに、上述の実施例においては、ブラックインク用の記録ヘッド5と、カラーインク用記録ヘッド6をそれぞれ独立したものとして構成しているが、単一の記録ヘッドに複数種類のインクを独立して吐出できるノズル開口列を複数形成しても同様の作用を奏することは明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明のインクジェット記録装置の一実施例を示す構成図である。
【図2】同上記録装置に使用する記録ヘッドの一実施例をノズル開口の配列で示す図である。
【図3】同上記録装置によるカラーインク用記録ヘッドによるドット形成を示す図である。
【図4】同上記録装置によるテキストデータの高品位印刷時のドット形成を示す図である。
【図5】記録ヘッドの他の実施例を、ノズル開口の配列で示す図である。
【図6】同上記録装置に適した記録ヘッドの他の実施例を、ノズル開口の配列で示す図である。
【図7】同上記録ヘッドによるテキストデータの高品位印刷時のドット形成を示す図である。
【図8】同上記録装置に適した記録ヘッドの他の実施例を、ノズル開口の配列で示す図である。
【図9】同上記録装置に適した記録ヘッドの他の実施例をノズル開口の配列で示す図である。
【図10】同上記録ヘッドによるテキストデータの高品位印刷時のドット形成を示す図である。
【図11】本発明の記録形態を汎用化して示す図である。
【図12】テキストデータと画像データとが同一の記録用紙に混在して印刷された印刷物の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0037】
1 キャリッジ 2 ガイド手段 3 キャリッジ駆動モータ3 5 ブラックインク用記録ヘッド 6 カラーインク用記録ヘッド 7 プラテン 9 紙送りモータ




 

 


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