Warning: copy(.htaccess): failed to open stream: Permission denied in /home/jp321/public_html/header.php on line 8
インクカートリッジ側の接続端子部と記録装置側のコネクタ部との接触装置、記録装置、および液体噴射装置 - セイコーエプソン株式会社
米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 繊維;紙;印刷 -> セイコーエプソン株式会社

発明の名称 インクカートリッジ側の接続端子部と記録装置側のコネクタ部との接触装置、記録装置、および液体噴射装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−15369(P2007−15369A)
公開日 平成19年1月25日(2007.1.25)
出願番号 特願2005−370155(P2005−370155)
出願日 平成17年12月22日(2005.12.22)
代理人 【識別番号】100095452
【弁理士】
【氏名又は名称】石井 博樹
発明者 小林 聡
要約 課題
インクカートリッジが装填された際、インクカートリッジ側の接続端子が、記録装置側のコネクタ部と確実に電気的に接続することができる接触装置を提供すること。

解決手段
電気的な接続端子部202と接触可能なコネクタ部203を保持すると共に、記録装置に対して移動可能なホルダ部204が設けられ、インクカートリッジ11が装填される際、インクカートリッジ11が該ホルダ部204に当接し、該ホルダ部204をインクカートリッジ11の装填方向(Y軸方向)へ移動させて、インクカートリッジ11と、該ホルダ部204との相対的な位置を決める相対的位置決め手段210を備えていることを特徴とする。
特許請求の範囲
【請求項1】
インクカートリッジ側に設けられた電気的な接続端子部と、記録装置側に設けられ、該接続端子部と接触可能なコネクタ部との接触装置であって、
前記コネクタ部を保持すると共に記録装置に対して移動可能なホルダ部が設けられ、
インクカートリッジが装填される際、インクカートリッジが該ホルダ部に当接し、該ホルダ部をインクカートリッジの装填方向へ移動させて、インクカートリッジと、該ホルダ部との相対的な位置を決める相対的位置決め手段を備えていることを特徴とするインクカートリッジ側の接続端子部と記録装置側のコネクタ部との接触装置。
【請求項2】
請求項1において、前記相対的位置決め手段は、
前記ホルダ部にインクカートリッジの装填方向先端側と当接する当接部と、
インクカートリッジの装填される際、該当接部がインクカートリッジの移動に対抗するように付勢する付勢手段とを備えていることを特徴とするインクカートリッジ側の接続端子部と記録装置側のコネクタ部との接触装置。
【請求項3】
請求項2において、記録装置側には、前記ホルダ部が移動する際、インクカートリッジの装填方向に対して直交する方向への前記ホルダ部の移動を規制する規制部が設けられ、
前記付勢手段は、前記ホルダ部を前記規制部へも付勢するように構成されていることを特徴とするインクカートリッジ側の接続端子部と記録装置側のコネクタ部との接触装置。
【請求項4】
請求項2または3において、記録装置側には、前記ホルダ部が移動する際、インクカートリッジの装填方向に対して直交する方向への前記ホルダ部の移動を規制する規制部が設けられ、
該規制部は、前記コネクタ部と直に接触して、コネクタ部と接続端子部とが対向する方向における位置を規制するように設けられていることを特徴とするインクカートリッジ側の接続端子部と記録装置側のコネクタ部との接触装置。
【請求項5】
請求項2乃至4のいずれか1項において、前記接続端子部は、前記コネクタ部とインクカートリッジの装填方向に対して平行な面で接触するように構成され、
前記ホルダ部は、
インクカートリッジの装填方向における先端側に、コネクタ部のホルダ部に対する移動を規制するコネクタ規制部と、
後端側に該コネクタ規制部へ向かう付勢力を有する爪部とを備え、
前記コネクタ部は、前記コネクタ規制部と前記爪部とによって挟持されていることを特徴とするインクカートリッジ側の接続端子部と記録装置側のコネクタ部との接触装置。
【請求項6】
請求項2、4、5のいずれか1項において、前記当接部と、インクカートリッジとが当接する箇所に係合手段が設けられ、
該係合手段のいずれか一方側には、他方側へ尖るような錐体状の突起部が設けられ、
他方側には、該突起部と係合する凹部が設けられていることを特徴とするインクカートリッジ側の接続端子部と記録装置側のコネクタ部との接触装置。
【請求項7】
請求項6において、前記係合手段の錐体状の前記突起部は、第1の傾斜部を有し、
該第1の傾斜部は、円錐体の斜面の如く設けられていることを特徴とするインクカートリッジ側の接続端子部と記録装置側のコネクタ部との接触装置。
【請求項8】
請求項6において、前記係合手段の錐体状の前記突起部は、第2の傾斜部を有し、
該第2の傾斜部は、多角錐体の斜面の如く設けられていることを特徴とするインクカートリッジ側の接続端子部と記録装置側のコネクタ部との接触装置。
【請求項9】
請求項6乃至8のいずれか1項において、前記コネクタ部は、前記接続端子部と接触可能なピン型端子を有し、
前記接続端子部が該コネクタ部と対向する位置にあるとき、該ピン型端子は、前記接続端子部に付勢するピンばね状に形成されていることを特徴とするインクカートリッジ側の接続端子部と記録装置側のコネクタ部との接触装置。
【請求項10】
請求項9において、前記ピン型端子は複数設けられ、該ピン型端子と接触可能な前記接続端子部は基板に前記ピン型端子と同数設けられ、
該基板は、インクカートリッジが装填された際、インクカートリッジの装填方向に対して平行な面に、前記コネクタ部と対向するように設けられていることを特徴とするインクカートリッジ側の接続端子部と記録装置側のコネクタ部との接触装置。
【請求項11】
請求項10において、前記突起部は、前記基板の垂直方向へ延設された突条であることを特徴とするインクカートリッジ側の接続端子部と記録装置側のコネクタ部との接触装置。
【請求項12】
インクカートリッジ側に設けられた電気的な接続端子部と、記録装置側に設けられ、該接続端子部と接触可能なコネクタ部との接触装置を備える記録装置であって、請求項1乃至11のいずれか1項に記載された接触装置であることを特徴とするインクカートリッジ側の接続端子部と記録装置側のコネクタ部との接触装置を備えた記録装置。
【請求項13】
液体カートリッジ側に設けられた電気的な接続端子部と、液体噴射装置側に設けられ、該接続端子部と接触可能なコネクタ部との接触装置を備える液体噴射装置であって、
前記コネクタ部を保持すると共に液体噴射装置に対して移動可能なホルダ部が設けられ、
液体カートリッジが装填される際、液体カートリッジが該ホルダ部に当接し、該ホルダ部を液体カートリッジの装填方向へ移動させて、液体カートリッジと、該ホルダ部との相対的な位置を決めることが可能な相対的位置決め手段を備えていることを特徴とする液体噴射装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、インクカートリッジ側に設けられた電気的な接続端子部と、記録装置側に設けられ、該接続端子部と接触可能なコネクタ部との接触装置、該接触装置を備えた記録装置、および、該接触装置を備えた液体噴射装置に関する。
【0002】
ここで、液体噴射装置とは、液体噴射ヘッドとしての記録ヘッドから記録紙等の被記録材へインクを噴射して被記録材への記録を実行するインクジェット式記録装置、複写機及びファクシミリ等の記録装置に限らず、インクに代えて特定の用途に対応する液体を前述した記録ヘッドに相当する液体噴射ヘッドから、被記録材に相当する被噴射材に噴射して、液体を被噴射材に付着させる装置を含む意味で用いる。また、液体噴射ヘッドとしては、前述した記録ヘッド以外に、液晶ディスプレイ等のカラーフィルタ製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレイや面発光ディスプレイ(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料を噴射する試料噴射ヘッド等が挙げられる。
【背景技術】
【0003】
インクジェット式記録装置或いは液体噴射装置の一例としてインクジェットプリンタがある。インクジェットプリンタは、給紙トレイにセットされた用紙等の被記録媒体を給紙機構により1枚ずつ給紙し、用紙搬送手段により副走査方向に間欠的に所定量ずつ送りつつ、主走査方向に往復移動するキャリッジに搭載された記録へッドによりインク滴を被記録媒体に射出して文字や画像等を記録するようになっている。
【0004】
ここで、キャリッジには、インクカートリッジを搭載するものと、インクカートリッジを搭載しないものとがある。インクカートリッジを搭載するものは、インクカートリッジを搭載した状態で主走査方向に往復動し、キャリッジ内部で、インクジェット記録ヘッドへとインクを供給する。インクカートリッジを搭載しないものは、インクカートリッジがキャリッジから独立してインクジェットプリンタの本体(基体)側に設けられ、インクカートリッジとインクジェット記録ヘッドとは、インク供給用のチューブによって連通される。
【0005】
そして、いずれの場合であっても、インクカートリッジには、製造年月日、型番、インク残量等のインク等に関する情報を記憶しているメモリ部が装着されており、コネクタ部を介してこのメモリ部と接続されるとともに記録ヘッドに接続される回路基板が、キャリッジのヘッド搭載部に配設されている。そして、記録装置との間で該インク等に関する情報を送受信するように設けられている。
【0006】
ここで、従来技術のメモリ部およびコネクタ部を備えたインクジェット式記録装置について以下に説明する。
図13に示すのは、レバーアーム507の回動に伴ってインクカートリッジ501を出し入れ可能なインクカートリッジ着脱装置を備えた記録装置である。前記情報を記憶するメモリの一例は、接続端子が外部に露出した第1の接続端子503と、この第1の接続端子503と電気的に接続されるメモリ部504とを有する接触式の情報記憶部502である。この第1の接続端子503は、記録装置側のコネクタ部505に設けられた第2の接続端子506と接触することによって電気的に接続するように構成されていた。ここで、メモリ部504はインク等に関する情報を記憶する。そして、レバーアーム507の回動運動に伴って、インクカートリッジ501の位置を矢印の示す方向へ移動させてインクカートリッジ501を記録装置本体に装填し、第1の接続端子503を記録装置側の第2の接続端子506に接触させていた。
【0007】
ところが、第1の接続端子503、および、第2の接続端子506は通常、非常に小さく設けられているため、装填されたインクカートリッジ501の位置にバラツキが生じると、第1の接続端子503が第2の接続端子506に電気的に接続しない虞があった。
そこで、従来技術では、キャリッジに対して位置決めする突起部(図示しない)をインクカートリッジ(501)に設けることにより、装填されたインクカートリッジ(501)の位置のバラツキを低減していた(例えば、特許文献1参照)。言い換えると、第2の接続端子(506)は、キャリッジに対して固定されており、固定された第2の接続端子(506)を備えたキャリッジ、または記録装置本体に対してインクカートリッジ(501)を精度良く位置決めしようとしていた。
【0008】
【特許文献1】特開2004−001430号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、それらの対策は十分ではなく、装填されたインクカートリッジ501の位置のバラツキを無にすることは非常に困難であった。そのため、依然として、第1の接続端子503がコネクタ部505の第2の接続端子506に電気的に接続しない虞があった。
そこで、本発明は、このような状況に鑑み成されたものであり、その課題は、インクカートリッジが装填された際、インクカートリッジ側の第1の接続端子が、記録装置側のコネクタ部(第2の接続端子)と確実に電気的に接続することができる接触装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を達成するため、本発明の第1の態様は、インクカートリッジ側に設けられた電気的な接続端子部と、記録装置側に設けられ、該接続端子部と接触可能なコネクタ部との接触装置であって、前記コネクタ部を保持すると共に記録装置に対して移動可能なホルダ部が設けられ、インクカートリッジが装填される際、インクカートリッジが該ホルダ部に当接し、該ホルダ部をインクカートリッジの装填方向へ移動させて、インクカートリッジと、該ホルダ部との相対的な位置を決めることが可能な相対的位置決め手段を備えていることを特徴とするインクカートリッジ側の接続端子部と記録装置側のコネクタ部との接触装置である。
【0011】
本発明の第1の態様によれば、インクカートリッジ側の接続端子部と記録装置側のコネクタ部との接触装置は、相対的位置決め手段を備えている。従って、インクカートリッジが装填される際、インクカートリッジが該ホルダ部に当接し、該ホルダ部をインクカートリッジの装填方向へ移動させて、インクカートリッジと、該ホルダ部との相対的な位置を決めることができる。その結果、インクカートリッジ側の前記接続端子部と、記録装置側の前記コネクタ部とを確実に接触させることができる。即ち、前記接続端子部と前記コネクタ部とを電気的に接続することができる。例えば、記録装置本体が、インクカートリッジ側のインク残量情報を記憶する記憶素子からインク残量情報を読む、または前記記憶素子へインク残量情報を書き込むことができる。
【0012】
本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記相対的位置決め手段は、前記ホルダ部にインクカートリッジの装填方向先端側と当接する当接部と、インクカートリッジの装填される際、該当接部がインクカートリッジの移動に対抗するように付勢する付勢手段とを備えていることを特徴とするインクカートリッジ側の接続端子部と記録装置側のコネクタ部との接触装置である。
【0013】
本発明の第2の態様によれば、第1の態様と同様の作用効果に加え、前記相対的位置決め手段は、前記ホルダ部にインクカートリッジの装填方向先端側と当接する当接部と、インクカートリッジの装填される際、該当接部がインクカートリッジの移動に対抗するように付勢する付勢手段とを備えている。従って、インクカートリッジの装填方向において、簡単な構成で、かつ、正確にインクカートリッジと、前記ホルダ部との相対的な位置関係を決定することができる。
【0014】
本発明の第3の態様は、第2の態様において、記録装置側には、前記ホルダ部が移動する際、インクカートリッジの装填方向に対して直交する方向への前記ホルダ部の移動を規制する規制部が設けられ、前記付勢手段は、前記ホルダ部を前記規制部へも付勢するように構成されていることを特徴とするインクカートリッジ側の接続端子部と記録装置側のコネクタ部との接触装置である。
【0015】
本発明の第3の態様によれば、第2の態様と同様の作用効果に加え、前記付勢手段は、前記ホルダ部を前記規制部へも付勢するように構成されている。即ち、前記付勢手段および前記規制部によって、前記ホルダ部の移動方向をインクカートリッジの装填方向のみに規制することができる。従って、常に、インクカートリッジ装填方向と直交する方向において、前記ホルダ部の位置決めをすることができる。その結果、記録装置側の前記コネクタ部を、インクカートリッジ側の接続端子部と精度よく接触させることができる。
また、前記付勢手段の付勢力を利用するので、新たに付勢手段を設ける必要がない。
【0016】
本発明の第4の態様は、第2または第3の態様において、記録装置側には、前記ホルダ部が移動する際、インクカートリッジの装填方向に対して直交する方向への前記ホルダ部の移動を規制する規制部が設けられ、該規制部は、前記コネクタ部と直に接触して、コネクタ部と接続端子部とが対向する方向における位置を規制するように設けられていることを特徴とするインクカートリッジ側の接続端子部と記録装置側のコネクタ部との接触装置である。
【0017】
本発明の第4の態様によれば、第2または第3の態様と同様の作用効果に加え、前記規制部は、前記コネクタ部と直に接触して、コネクタ部と接続端子部とが対向する方向における位置を規制するように設けられている。即ち、前記規制部は、ホルダ部を介さず直接前記コネクタ部と接触する。従って、前記ホルダ部の公差の影響がないので、インクカートリッジ装填方向と直交する方向であって、前記接続端子部と対向する方向において、前記コネクタ部の位置精度を向上させることができる。
【0018】
本発明の第5の態様は、第2から第4のいずれか一の態様において、前記接続端子部は、前記コネクタ部とインクカートリッジの装填方向に対して平行な面で接触するように構成され、前記ホルダ部は、インクカートリッジの装填方向における先端側に、コネクタ部のホルダ部に対する移動を規制するコネクタ規制部と、後端側に該コネクタ規制部へ向かう付勢力を有する爪部とを備え、前記コネクタ部は、前記コネクタ規制部と前記爪部とによって挟持されていることを特徴とするインクカートリッジ側の接続端子部と記録装置側のコネクタ部との接触装置である。
【0019】
インクカートリッジを装填する際、前記インクカートリッジと前記ホルダ部との装填方向における相対的な位置が精度よく決められる。ところが、装填する際に該インクカートリッジと前記コネクタ部との間に接触による摩擦力が発生する。このとき、前記ホルダ部と前記コネクタ部との間に公差によるガタがある状態に、前記摩擦力が加わると、装填した際の該コネクタ部の位置が、前記ホルダ部およびインクカートリッジに対して装填方向の先端側へずれる虞が生じる。
【0020】
そこで、本発明の第5の態様によれば、第2から第4のいずれか一の態様と同様の作用効果に加え、前記コネクタ部は、前記コネクタ規制部と該コネクタ規制部へ向かう付勢力を有する爪部とによって挟持されている。従って、前記ホルダ部と前記コネクタ部との間にガタがなくなり、前記装填方向において前記コネクタ部の位置が、前記ホルダ部およびインクカートリッジに対してずれる虞がない。
【0021】
また、本態様によれば、前記ホルダ部は、インクカートリッジの装填方向における先端側に前記コネクタ規制部と、後端側に前記爪部とを備えている。即ち、インクカートリッジが装填される際、前記摩擦力がホルダ部に対して作用する先端側に前記コネクタ規制部が設けられ、一方の前記摩擦力がホルダ部に対して作用しない後端側に前記爪部が設けられている。従って、インクカートリッジが装填される際に前記摩擦力が発生した場合であっても、前記コネクタ部は前記コネクタ規制部によって規制される。そして、前記爪部は、変形することなく付勢力を維持したまま前記コネクタ規制部と協働し前記コネクタ部を挟持し安定して位置決めすることができる。その結果、インクカートリッジが装填された際、前記装填方向において前記コネクタ部の位置が、前記ホルダ部およびインクカートリッジに対してずれる虞がない。
【0022】
本発明の第6の態様は、第2、第4、第5のいずれか一の態様において、前記当接部と、インクカートリッジとが当接する箇所に係合手段が設けられ、該係合手段のいずれか一方側には、他方側へ尖るような錐体状の突起部が設けられ、他方側には、該突起部と係合する凹部が設けられていることを特徴とするインクカートリッジ側の接続端子部と記録装置側のコネクタ部との接触装置である。
【0023】
本発明の第6の態様によれば、第2、第4、第5のいずれか一の態様と同様の作用効果に加え、前記当接部と、インクカートリッジとが当接する箇所に係合手段が設けられ、該係合手段のいずれか一方側には、他方側へ尖るような錐体状の突起部が設けられ、他方側には、該突起部と係合する凹部が設けられている。このとき、該突起部には、錐体状に形成されているので、傾斜部を有する。従って、該突起部は、該傾斜部に案内されながら前記凹部と係合することができる。即ち、該傾斜部の傾斜方向において、インクカートリッジと前記ホルダ部との相対的な位置関係を規制することができる。例えば、該傾斜部がインクカートリッジの高さ方向へ向かって傾斜するように設けられていた場合、該高さ方向において、インクカートリッジと前記ホルダ部との相対的な位置関係を規制することができる。
【0024】
本発明の第7の態様は、第6の態様において、前記係合手段の錐体状の前記突起部は、第1の傾斜部を有し、該第1の傾斜部は、円錐体の斜面の如く設けられていることを特徴とするインクカートリッジ側の基板と記録装置側のコネクタ部との接触装置である。
本発明の第7の態様によれば、第6の態様と同様の作用効果に加え、前記係合手段の錐体状の前記突起部は、第1の傾斜部を有し、該第1の傾斜部は、円錐体の斜面の如く設けられている。即ち、インクカートリッジの装填方向に対して直交する全ての方向に該第1の傾斜部が設けられている。従って、インクカートリッジの装填方向に対して直交する方向において、インクカートリッジと、前記ホルダ部との相対的な位置関係を決定することができる。
【0025】
本発明の第8の態様は、第6の態様において、前記係合手段の錐体状の前記突起部は、第2の傾斜部を有し、該第2の傾斜部は、多角錐体の斜面の如く設けられていることを特徴とするインクカートリッジ側の基板と記録装置側のコネクタ部との接触装置である。
本発明の第8の態様によれば、第6の態様と同様の作用効果に加え、前記係合手段の錐体状の前記突起部は、第2の傾斜部を有し、該第2の傾斜部は、多角錐体の斜面の如く設けられている。即ち、該突起部が前記凹部に係合する際、インクカートリッジの装填方向に対して直交する方向において、該突起部は、多角錐体の斜面の如く設けられた該第2の傾斜部によって、前記凹部に対して前記多角錐の頂点側へ案内される。従って、インクカートリッジの装填方向に対して直交する方向において、インクカートリッジと、前記ホルダ部との相対的な位置関係を決定することができる。
【0026】
さらに、該第2の傾斜部は、多角錐体の斜面の如く設けられているので、インクカートリッジの装填方向を軸に、前記凹部に対してねじれた状態で係合する虞がない。即ち、インクカートリッジと、前記ホルダ部とが、インクカートリッジの装填方向を軸にねじれた状態で当接する虞がない。従って、インクカートリッジ側の前記基板と、記録装置本体側のコネクタ部とを確実に接触させることができる。
【0027】
本発明の第9の態様は、第6から第8のいずれか一の態様において、前記コネクタ部は、前記接続端子部と接触可能なピン型端子を有し、前記接続端子部が該コネクタ部と対向する位置にあるとき、該ピン型端子は、前記接続端子部に付勢するピンばね状に形成されていることを特徴とするインクカートリッジ側の接続端子部と記録装置側のコネクタ部との接触装置である。
【0028】
本発明の第9の態様によれば、第6から第8のいずれか一の態様と同様の作用効果に加え、前記コネクタ部は、前記接続端子部に付勢するピンばね状に形成されたピン型端子を備えている。従って、前記接続端子部が該コネクタ部と対向する位置にあるとき、該ピン型端子は、確実に前記接続端子部と接触することができる。
【0029】
本発明の第10の態様は、第9の態様において、前記ピン型端子は複数設けられ、該ピン型端子と接触可能な前記接続端子部は基板に前記ピン型端子と同数設けられ、該基板は、インクカートリッジが装填された際、インクカートリッジの装填方向に対して平行な面に、前記コネクタ部と対向するように設けられていることを特徴とするインクカートリッジ側の接続端子部と記録装置側のコネクタ部との接触装置である。
【0030】
ピン型端子が複数になると、該ピン型端子の付勢力は、その数を乗じた大きさになる。そして、該ピン型端子の付勢力は、インクカートリッジを装填する際にインクカートリッジの移動に対抗する虞や、インクカートリッジ装填後にインクカートリッジを排出する方向へ付勢し装填を不完全にする虞、言い換えると、インク供給針がインクカートリッジに完全に刺さっていない状態にする虞が生じる。
そこで、本発明の第10の態様によれば、第9の態様と同様の作用効果に加え、前記基板は、インクカートリッジが装填された際、インクカートリッジの装填方向に対して平行な面に、前記コネクタ部と対向するように設けられている。即ち、インクカートリッジの装填方向と、前記ピン型端子の付勢方向である該基板の垂直方向とは直交する関係になる。従って、前記ピン型端子の付勢力が、インクカートリッジ装填の際、インクカートリッジの移動に対抗する虞がない。さらに、インクカートリッジ装填後にインクカートリッジを排出する方向へ付勢し装填を不完全にする虞もない。
【0031】
本発明の第11の態様は、第10の態様において、前記突起部は、前記基板の垂直方向へ延設された突条であることを特徴とするインクカートリッジ側の接続端子部と記録装置側のコネクタ部との接触装置である。
本発明の第11の態様によれば、第10の態様と同様の作用効果に加え、前記突起部は、前記基板の垂直方向へ延設された突条である。例えば、突起部がある方向へ延設されている場合、ホルダ部およびインクカートリッジは、その方向と直交する方向の位置関係が規制されるだけでなく、部材の公差によるねじれを低減することができる。即ち、該突起部は、前記基板と前記コネクタ部とを平行に対向させることができる。従って、複数設けられた前記ピン型端子と、該ピン型端子と同数の前記接続端子部とを、それぞれ確実に接触させることができる。
【0032】
本発明の第12の態様は、インクカートリッジ側に設けられた電気的な接続端子部と、記録装置側に設けられ、該接続端子部と接触可能なコネクタ部との接触装置を備える記録装置であって、上記第1〜第11のいずれかに記載の接触装置であることを特徴とする。
本発明の第12の態様によれば、記録装置は、上記第1〜第11の態様のいずれかに記載された前記接触装置を備えているので、記録装置において、上記第1〜第11の態様のいずれかに記載された作用効果と同様の作用効果を得ることができる。
【0033】
本発明の第13の態様は、液体カートリッジ側に設けられた電気的な接続端子部と、液体噴射装置側に設けられ、該接続端子部と接触可能なコネクタ部との接触装置を備える液体噴射装置であって、前記コネクタ部を保持すると共に液体噴射装置に対して移動可能なホルダ部が設けられ、液体カートリッジが装填される際、液体カートリッジが該ホルダ部に当接し、該ホルダ部を液体カートリッジの装填方向へ移動させて、液体カートリッジと、該ホルダ部との相対的な位置を決めることが可能な相対的位置決め手段を備えていることを特徴とする液体噴射装置である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0034】
以下、本願発明に係るインクカートリッジの着脱装置及び該着脱装置を備えた液体噴射装置の一例である記録装置について説明する。最初に記録装置を実施するための最良の形態としてインクジェットプリンタを採り上げて、その全体構成の概略を図面に基づいて説明する。図1はインクカートリッジ装填時のインクジェットプリンタの概略を示す側断面図である。
【0035】
インクジェットプリンタ100には、被液体噴射材の一例である被記録材P(以下単に用紙Pともいう。)に記録を実行する液体噴射実行手段の一例である記録実行手段の主たる構成要素として、主走査方向(図1において紙面に直交する方向)に往復可能にキャリッジガイド軸12によって軸支されたキャリッジ10が設けられている。そして、該キャリッジ10には用紙P等に液体の一例であるインクを吐出(噴射)して記録を行なう液体噴射ヘッドの一例である記録ヘッド13が搭載されている。また、キャリッジ10の下方の記録装置本体3の下部スペースには、液体カートリッジの一例である単一パッケージのインクカートリッジ11が後述する着脱装置1を介して装填されている。
【0036】
記録ヘッド13の下方には、記録ヘッド13と対向して記録ヘッド13のヘッド面と用紙P等との間のギャップPGを規定するプラテン28が設けられている。そして、キャリッジ10とプラテン28との間に用紙P等を主走査方向と直交する副走査方向(図1において左右方向)に所定の搬送量で搬送する動作と、記録ヘッド13を主走査方向に一往復させる間に記録ヘッド13から用紙P等にインクを噴射する動作とを交互に繰り返すことによって用紙P等に記録が行われる。
【0037】
次に、用紙Pの搬送経路に従ってインクジェットプリンタ100の構成を更に説明する。先ず、最も搬送方向上流側に用紙Pを積畳する被液体噴射材積畳部の一例である給送用トレイ5が設けられている。また、給送用トレイ5には用紙Pの側端面に当接し、副走査方向への円滑な搬送を案内するエッジガイド15が設けられている。給送用トレイ5上の用紙Pは、給送用ローラ14の回転軸17の回転に伴って、ホッパ16が所定のタイミングで上昇し、給送用ローラ14に向けて押し上げられる。
【0038】
また、これらの給送用トレイ5、給送用ローラ14及びホッパ16を含む装置が自動給送装置2である。そして、給送用ローラ14の回転に伴って最上面に位置する用紙Pから順番に給送用ローラ14近傍に設けられる分離作用部の一例である分離パッド等の力を借りて単位数ずつピックアップして搬送方向下流に向かって送られる。
【0039】
給送用ローラ14の下流には、用紙Pの通過を検出する被液体噴射材検出手段の一例である図示しない被記録材検出手段(以下単に検出レバーという)が設けられている。そして、検出レバーの下流には搬送用駆動ローラ19aと搬送用従動ローラ19bとによって構成される搬送用ローラ19が設けられている。このうち搬送用従動ローラ19bは、搬送用従動ローラ用のローラホルダ18の下流側において軸支されている。当該ローラホルダ18は、図示しない回転軸を中心に回動可能に設けられ、かつ図示しないねじりコイルばねによって搬送用従動ローラ19bが常に搬送用駆動ローラ19aに圧接したニップ状態になるように回動付勢されている。
【0040】
搬送用ローラ19によって挟圧された状態で搬送される用紙Pは、記録ヘッド13の下方の記録ポジション26に導かれ、上述のキャリッジ10及び用紙Pの動作によって用紙Pの記録面のほぼ全面に亘って所望の記録が実行される。記録ヘッド13とその下方において、これと対向して設けられるプラテン28とのギャップPGは、高精度の記録を実行する上で極めて重要な要素となっており、用紙Pの厚さの変化に応じて適宜調節されるようになっている。
【0041】
記録ヘッド13の下流には、排出用駆動ローラ20aと、排出用従動ローラ20bとによって構成される被液体噴射材排出手段の一例である排出用ローラ20が設けられている。この排出用ローラ20によって排出された用紙Pは、更に下流に位置する被液体噴射材受け部の一例である排出用スタッカ50上の載置面51に排出されるようになっている。
【0042】
排出用従動ローラ20bは、その外周に複数の歯を有する歯付きローラであり、排出用従動ローラ用の図示しないローラホルダによって自由回転可能に軸支されている。排出用従動ローラ20bの上流には補助従動ローラ22が設けられ、用紙Pは該補助従動ローラ22によってやや下方に押し付けられるようになっている。また、搬送用従動ローラ19bは、搬送用駆動ローラ19aよりその軸芯位置がやや下流側に配設されている。更に排出用従動ローラ20bは、排出用駆動ローラ20aよりその軸芯位置がやや上流側に配設されている。
【0043】
このような構成によって、用紙Pは、搬送用ローラ19と排出用ローラ20との間において僅かに下に凸となる「逆ぞり」と呼ばれている湾曲状態となる。そして、記録ヘッド13に対向する位置にある用紙Pは、プラテン28に押し付けられ、これにより用紙Pの浮き上がりが防止され、正常に記録が実行されるようになっている。尚、補助従動ローラ22は、排出用従動ローラ20bと同様に歯付きローラから構成されており、図示しない補助従動ローラ用のローラホルダに軸支されている。
【0044】
また、本形態に係るインクジェットプリンタ100は、複数色のインクカートリッジが一体となった単一パッケージタイプのインクカートリッジ11を使用し、当該インクカートリッジ11を記録装置本体3後方の給送用トレイ5の下方から水平方向にスライドさせて装填するタイプのプリンタである。
【0045】
図中に示す符号30は、カートリッジ保持手段である。カートリッジ保持手段30は、インクカートリッジ11が第1の所定ストローク挿入されると、スライドロック片48がインクカートリッジ側の係合凹部57と係合することによって、インクカートリッジ11を保持することが可能に設けられている。そして、後に説明するレバーアーム163の回動運動が、動力伝達変換機構32(図2参照)を介してインクカートリッジ11を保持した状態の左右一対のカートリッジ保持手段30,30を、第2の所定ストロークS押し込むことができるように設けられている。本明細書では、インクカートリッジ11が第2の所定ストロークS押し込まれる動作を「インクカートリッジの装填」と定義する。
【0046】
図2に示すのは、インクカートリッジ挿入前の着脱装置を示す平面図である。
図2に示す如く、レバーアーム163、即ち、アーム本体163bの一端には、つまみ部163aが設けられ、他端には、動力伝達変換機構32における伝達部材の一例である扇形をした第1ピニオン162が設けられ、第1回動ピン164を支点に回動するように取り付けられている。尚、レバーアーム163における支点と作用点との距離は、第1ピニオン162のピッチ円半径との比が実質的にてこ比となり、レバーアーム163の採用によって支点と作用点との距離を比較的長く取れるようになったことに伴い、大きなてこ比が得られている。
【0047】
動力伝達変換機構32としては、一例としてラック、ピニオン、およびカム機構が採用できる。本実施例では、レバーアーム163と一体に回動する第1ピニオン162と、第1ピニオン162と噛み合う第1ラック161および第1ラック161の動きを伝達経路下流に伝達する第2ラック167とを備えるスライドバー166と、第2ラック167と噛み合う第2ピニオン168と、第2ピニオン168と噛み合うギア171およびギア171の回転を伝達経路下流に伝達する偏心カム部172とを一体に備えるギア付きカムユニット175と、カートリッジ保持手段側に設けられ、インクカートリッジ11を押し込む方向へ移動させる際に偏心カム部172と当接可能な第1の壁部173とを備えている構成とした。ここで、図2中、左側に示されたカートリッジ保持手段30は、偏心カム部172の様子を解りやすくするため、記録装置内部から取り出したものである。
【0048】
また本実施例のスライドバー166には、第1ピニオン162と対向する辺に第1ラック161が形成され、第2ピニオン168a、168bと対向する辺に第2ラック167a、167bがそれぞれ形成されている。さらに、第2ピニオン168a側では第1ピニオン162と第2ピニオン168aとに案内され、第2ピニオン168b側ではメインフレーム62に設けられたガイドリブ165と第2ピニオン168bとに案内されて、記録装置本体3の幅方向に往復運動するようになっている。
【0049】
第2ピニオン168a、168bは、第1ピニオン162と同様、扇形のギヤによって構成されており、それぞれ第2回動ピン169a、169bを支点に同一方向に回動し、それぞれギア171a、171bへ動力を伝達する。ギア171(171a、171b)は、ギア171と一体に設けられた偏心カム部172と共に第3回動ピン170を支点に回動する。偏心カム部172は、カートリッジ保持手段30のスライダホルダ37に設けられた第1の壁部173、および第2の壁部174と当接してスライダホルダ37を移動させるように構成されている。
【0050】
次に、このような構成を有するインクカートリッジの着脱装置1における作動態様について説明する。
図3に示すのは、インクカートリッジ挿入完了状態の着脱装置を示す平面図である。
図3に示す如く、インクカートリッジ11が挿入されたとき、インクカートリッジ11の位置は破線で示す位置である。従って、インクカートリッジ11を挿入すると直ちにインクカートリッジ内のインクが、記録装置本体側の流路部材4に形成されたインク供給針4aを介して記録装置本体側へ流れ込むわけではない。
ここで、このインクカートリッジ挿入完了状態のレバーアーム163の位置を「リセット位置」と定義する。
【0051】
図4に示すのは、インクカートリッジ装填完了状態の着脱装置を示す平面図である。
図4に示す如く、レバーアーム163を図3に示す「リセット位置」から右側へ回動させると、レバーアーム163の回動運動が、前述した動力伝達変換機構32を介して、偏心カム部172を回転させる。そして、カートリッジ保持手段30のスライダホルダ37に設けられた第1の壁部173と当接してスライダホルダ37を移動させて、カートリッジ保持手段30を第2の所定ストロークS押し込む運動へ変換することができる。このとき、レバーアーム163のつまみ部163aを最も右側に回動させると、インクカートリッジ11は、更に奥部側に進入し、インクカートリッジ11の針挿入口に流路部材4に形成されたインク供給針4aが挿入される。即ち、インクカートリッジ11の装填が完了した状態である。
ここで、このインクカートリッジ装填完了状態のレバーアーム163の位置を「セット位置」と定義する。
【0052】
また、レバーアーム163が「リセット位置」から「セット位置」まで回動され、インクカートリッジ11が装填される際、インクカートリッジ11が、記録装置本体側に設けられた接触装置200と当接するように設けられている。
ここで、接触装置200とは、後に説明するインクカートリッジ側の接続端子部202(図5)と記録装置側のコネクタ部203(図6)とを接触させる装置である。
【0053】
続いて、上記接触装置200について以下、説明する。
図5に示すのは、本願に係るインクカートリッジの要部拡大斜視図である。
図5に示す如く、インクカートリッジ11の装填方向先端側11aの面には、凹部208が設けられている。また、インクカートリッジ11の側面には、インク残量情報を記憶する記憶素子201と、記憶素子201と接続された複数の接続端子部202とを備えた基板209が設けられている。
【0054】
図6に示すのは、本願に係る接触装置のインクカートリッジが装填された際の斜視図である。図7に示すのは、本願に係る接触装置のインクカートリッジ側からの斜視図である。
図6に示す如く、接触装置200は、接続端子部202と接触可能なコネクタ部203と、コネクタ部203を保持すると共に移動可能なホルダ部204と、一端をホルダ部204に係止し、他端を記録装置本体3に係止してインクカートリッジ11の装填方向に対抗するようにホルダ部204を付勢するホルダばね212とを備えている。
【0055】
図7に示す如く、ホルダ部204には、インクカートリッジ11が装填された際、インクカートリッジ11の装填方向の先端側の面と当接可能な当接部204aが設けられている。さらに、当接部204aには、インクカートリッジ11に設けられた凹部208と係合可能な突起部207が設けられている。ここで突起部207は、インクカートリッジ11の幅方向であるX軸方向に延設された突条207aである。
また、ホルダ部204が保持するコネクタ部203には、インクカートリッジ側の接続端子部202と接触可能なピン型端子211が設けられている。後に詳しく説明するが、ピン型端子211は、接続端子部202へ向かって付勢することが可能なピンばね状に形成されている。
【0056】
図8に示すのは、インクカートリッジが装填される際の本願に係る接触装置の移動を示す側断面図である。そのうち、図8(A)は、インクカートリッジがホルダ部204と当接する前の状態であり、同図(B)は、当接した状態であり、同図(C)は、(B)の当接した状態のまま移動して停止、即ち、装填完了した状態である。
【0057】
図8(A)に示す如く、レバーアーム163を「リセット位置」から「セット位置」側へ移動させると、インクカートリッジ11は装填方向へ移動する。
そしてさらに、レバーアーム163を「セット位置」側へ移動させると、図8(B)に示す如く、インクカートリッジ11の装填方向先端側11aの面は、ホルダ部204の当接部204aと当接する。このとき、当接部204aに設けられた突起部207である突条207aは、突条207aに設けられた傾斜部207fによって案内されながらインクカートリッジ側の凹部208と係合する。
【0058】
そして、レバーアーム163を「セット位置」まで移動させると、図8(C)に示す如く、(B)の状態から距離Tだけインクカートリッジ11が移動して停止する。即ち、インクカートリッジ11の装填が完了した状態となる。ここで、距離Tの長さと第2の所定ストロークSの長さ(図4参照)の関係は、
距離T < 第2の所定ストロークS
の関係が成立するように設けられている。
【0059】
そして、この図8(B)から(C)の状態へ距離Tだけ移動する際、一端がホルダ部204に係止されたホルダばね212のばね力に対抗してインクカートリッジ11が移動する。このとき、ホルダ部204は、移動可能に設けられており、ホルダばね212のばね力を受けながらインクカートリッジ11の距離Tの移動に追従することができる。従って、インクカートリッジ11が停止し装填完了した状態では、ホルダ部204の当接部204aは、隙間無くインクカートリッジ11と当接することができる。即ち、装填方向であるY軸方向において、インクカートリッジ11とホルダ部204との相対的な位置関係を決定することができる。
【0060】
ここで、ホルダ部204は、図8(C)に示す位置が、インクカートリッジ装填時の基準位置であり、該基準位置からY軸方向へ±距離Tだけ移動可能に設けられている。従って、ホルダ部204は、該基準位置からY軸方向へ±距離Tの範囲において、インクカートリッジ11の位置にバラツキがあった場合でも、その位置まで追従し相対的な位置関係を決定することができる。尚、本実施形態において、基板209の大きさは5mm×5mm程度と非常に小さいものであり、ホルダ部204の移動する距離Tは1mmである。
また、当接部204aには突起部207としての突条207aが設けられ、突条207aは、インクカートリッジ側の凹部208と隙間無く係合することができる。即ち、Z軸方向において、インクカートリッジ11とホルダ部204との相対的な位置関係を決定することができる。図8(C)を拡大したのが図9である。
【0061】
図9に示すのは、インクカートリッジ11が装填されたときの本願に係る接触装置およびインクカートリッジの側断面図である。
図9に示す如く、Y軸およびZ軸方向において、インクカートリッジ11とホルダ部204との相対的な位置関係が決定されている。従って、インクカートリッジ側の基板209に設けられた接続端子部202と、ホルダ部側のコネクタ部203に設けられたピン型端子211の先端部211aとが対向する位置関係にある。ここで、図中の破線Q―Q’の断面を図10、破線P―P’の断面を図11に示す。
【0062】
図10に示すのは、図9における接触装置およびインクカートリッジの平面断面図である。
図10に示す如く、インクカートリッジ側の基板209に設けられた接続端子部202と、ホルダ部側のコネクタ部203に設けられたピン型端子211の先端部211aとが対向する位置関係にあるとき、ピン型端子211の先端部211aは、接続端子部202と電気的に接続する。このとき、ピン型端子211は、ピンばね状に形成されており、対向する接続端子部202への方向、即ち、X軸方向へ付勢するように設けられている。従って、X軸方向において、インクカートリッジ11とホルダ部204との間に隙間が生じた場合でも、確実にピン型端子211は、接続端子部202と電気的に接続することができる。
【0063】
図11に示すのは、図9における接触装置およびインクカートリッジの正面断面図である。
図11に示す如く、インクカートリッジ側の凹部208、および、ホルダ部側の突起部207としての突条207aは、基板209の垂直方向へ延設されている。従って、ホルダ部側のコネクタ部203に設けられたピン型端子211の先端部211aが、インクカートリッジ側の基板209に設けられた接続端子部202と対向する位置関係にあるときにおいて、基板209の面と、基板209に対向するコネクタ部203の面とを平行にすることができる。即ち、いずれか一方が傾いた状態になる虞がない。ここで、接続端子部202とピン型端子211とがそれぞれ複数設けられている場合、基板209の面と、基板209に対向するコネクタ部203の面とが平行に対向しているので、全てのピン型端子211は、それぞれ対応する全ての接続端子部202と電気的に接続することができる。
【0064】
本願実施形態のインクカートリッジ側の接続端子部202と記録装置側のコネクタ部203との接触装置200は、インクカートリッジ側に設けられ、インク残量情報を記憶する記憶素子201と接続された電気的な接続端子部202と、記録装置側に設けられ、接続端子部202と接触可能なコネクタ部203との接触装置200であって、コネクタ部203を保持すると共に記録装置に対して移動可能なホルダ部204が設けられ、インクカートリッジ11が装填される際、インクカートリッジ11がホルダ部204に当接し、ホルダ部204をインクカートリッジ11の装填方向(Y軸方向)へ移動させて、インクカートリッジ11と、ホルダ部204との相対的な位置を決めることが可能な相対的位置決め手段210を備えていることを特徴とする。
【0065】
その結果、インクカートリッジ11が装填される際、インクカートリッジ11がホルダ部204に当接し、ホルダ部204をインクカートリッジ11の装填方向(Y軸方向)へ移動させて、インクカートリッジ11と、ホルダ部204との相対的な位置を決めることができる。従って、インクカートリッジ側の接続端子部202と、記録装置本体側のコネクタ部203とを確実に接触させることができる。即ち、接続端子部202とコネクタ部203とを電気的に接続することができる。そして、記録装置本体3が、インクカートリッジ側の記憶素子201からインク残量情報を読む、または記憶素子201へインク残量情報を書き込むことができる。
【0066】
例えば、インク供給針4aが挿通するインクカートリッジ側の針挿入口が、インク供給針4aを押しだそうとする力が作用すると、インクカートリッジ11は、挿入・装填方向と逆方向へ移動しようとする。このような場合、従来のようにホルダ部204が固定されていると、接続端子部202とコネクタ部203との電気的接続が切断される虞が生じる。
ところが、このような場合であっても、本願実施形態の接触装置200は、相対的位置決め手段210を備えているので、接続端子部202とコネクタ部203との電気的接続が切断される虞がない。
【0067】
本願実施形態の相対的位置決め手段210は、ホルダ部204にインクカートリッジ11の装填方向先端側11aと当接する当接部204aと、インクカートリッジ11の装填される際、当接部204aがインクカートリッジ11の移動に対抗するように付勢する付勢手段205であるホルダばね212とを備えていることを特徴とする。
その結果、インクカートリッジ11の装填方向(Y軸方向)において、簡単な構成で、かつ、正確にインクカートリッジ11と、ホルダ部204との相対的な位置関係を決定することができる。
【0068】
また、本願実施形態において、当接部204aと、インクカートリッジ11とが当接する箇所に係合手段206が設けられ、係合手段206のいずれか一方側には、他方側へ尖るような錐体状の突起部207が設けられ、他方側には、突起部207と係合する凹部208が設けられていることを特徴とする。このとき、突起部207には、錐体状に形成されているので、傾斜部207fを有する。ここで、「他方側へ尖るような錐体状の突起部」とは、突起部の先端側が尖っているか否かにとらわれず、錐体が有する該錐体の先端側(他方側)へ向かって尖るように傾斜する斜面を有する突起部と定義する。
【0069】
その結果、突起部207は、傾斜部207fに案内されながら凹部208と係合することができる。即ち、傾斜部207fの傾斜方向において、インクカートリッジ11とホルダ部204との相対的な位置関係を規制することができる。本願実施形態では、傾斜部207fがインクカートリッジ11の高さ方向(Z軸方向)へ向かって傾斜するように設けられており、該高さ方向(Z軸方向)において、インクカートリッジ11とホルダ部204との相対的な位置関係を規制することができる。
【0070】
また、本願実施形態のコネクタ部203は、接続端子部202と接触可能なピン型端子211を有し、接続端子部202がコネクタ部203と対向する位置にあるとき、ピン型端子211は、接続端子部202に付勢するピンばね状に形成されていることを特徴とする。
その結果、接続端子部202がコネクタ部203と対向する位置にあるとき、ピン型端子211は、確実に接続端子部202と接触することができる。即ち、X方向において、接続端子部202とコネクタ部203との相対的位置関係がずれた場合であっても、ピン型端子211が接続端子部202に付勢することができるので、ある程度のずれを許容することができる。
【0071】
また、ピン型端子211が複数になると、ピン型端子211の付勢力は、その数を乗じた大きさになる。そして、ピン型端子211の付勢力は、インクカートリッジ11を装填する際にインクカートリッジ11の移動に対抗する虞や、インクカートリッジ装填後にインクカートリッジ11を排出する方向(Y軸方向)へ付勢し装填を不完全にする虞、言い換えると、インク供給針4aがインクカートリッジ11に完全に刺さっていない状態にする虞が生じる。
【0072】
そこで、本願実施形態のピン型端子211は、複数設けられている。一方、ピン型端子211と接触可能な接続端子部202は基板209にピン型端子211と同数設けられている。そして、基板209は、インクカートリッジ11が装填された際、インクカートリッジ11の装填方向(Y軸方向)に対して平行な面に、コネクタ部203と対向するように設けられている。即ち、インクカートリッジ11の装填方向(Y軸方向)と、ピン型端子211の付勢方向である基板209の垂直方向(X軸方向)とは直交する関係になる。
その結果、ピン型端子211の付勢力が、インクカートリッジ装填の際、インクカートリッジ11の移動に対抗する虞がない。さらに、インクカートリッジ装填後にインクカートリッジ11を排出する方向(Y軸方向)へ付勢し装填を不完全にする虞もない。
【0073】
本願実施形態の突起部207は、基板209の垂直方向(X軸方向)へ延設された突条207aであることを特徴とする。
その結果、突起部207は、基板209の垂直方向(X軸方向)へ延設されている場合、ホルダ部204およびインクカートリッジ11は、基板209の垂直方向(X軸方向)と直交する方向(Z軸方向)の位置関係が規制されるだけでなく、部材の公差によるねじれを低減することができる。即ち、突起部207は、基板209とコネクタ部203とを平行に対向させることができる。従って、複数設けられたピン型端子211と、ピン型端子211と同数の接続端子部202とを、それぞれ確実に接触させることができる。
【0074】
以上、レバーアーム163を「リセット位置」から「セット位置」へ移動させて、インクカートリッジ11が装填される際の動作について説明したが、反対にインクカートリッジ11を取り出す際は、レバーアーム163を「セット位置」から「リセット位置」へ移動させればよい。その間にインクカートリッジ11は、カートリッジ保持手段内に設けられたばねのばね力によって記録装置本体3から排出される方向へ移動するように設けられている。従って、レバーアーム163を「セット位置」から「リセット位置」へ移動したとき、偏心カム部172は、カートリッジ保持手段30のスライダホルダ37に設けられた第2の壁部174と当接してスライダホルダ37を図4に示す位置から図3に示す位置まで移動させる。それに伴って、インクカートリッジ11、および接触装置200のホルダ部204は、図8(C)に示す状態から同図(B)に示す状態となり、さらに同図(A)に示すインクカートリッジが装填される前の状態となる。
【0075】
詳しく説明すると、レバーアーム163を「セット位置」から「リセット位置」へ徐々に移動させると、図8(C)に示す装填完了状態から図8(B)に示す位置まで、インクカートリッジ11はカートリッジ保持手段30,30と共に移動する。このとき、ホルダ部204はホルダばね212によってインクカートリッジ11へ付勢されているので、ホルダ部204はインクカートリッジ11と一体に距離Tだけ移動する。前述したようにホルダ部204は、図8(C)に示す基準位置からY軸方向へ±距離Tの範囲のみで移動可能に設けられているので、図8(B)に示す位置よりさらにインクカートリッジ11を排出方向へ移動させると、図8(A)に示すようにホルダ部204は停止して、インクカートリッジ11と離間する。そして、インクカートリッジ11は、カートリッジ保持手段30に保持された状態から解除されて、カートリッジ保持手段30に設けられたばねの付勢力によって排出される。
【0076】
[他の実施形態1]
図12(A)に示すのは、他の実施形態1に係る接触装置の斜視図である。
図12(A)に示す如く、ホルダ部204の当接部204aには第1の突起部207dが設けられ、第1の突起部207dの斜面である第1の傾斜部207bは、円錐体の斜面の如く設けられている。即ち、第1の突起部207dの形状は円錐台である。ここで、「円錐体の斜面の如く」とは、円錐体が有する曲面状の斜面のように第1の突起部207dの先端側(凹部側)へ向かって第1の突起部207dが尖るように傾斜する斜面であればよい。尚、第1の突起部207dの先端側が尖っているか否かにとらわれない。従って、第1の突起部207dは、円周上に斜面を有するので、X軸、およびZ軸方向において、インクカートリッジ11とホルダ部204との相対的な位置関係を決定することができる。このとき、第1の突起部207dが凹部208に係合した場合であっても、第1の突起部207dを軸にねじれ、インクカートリッジ側の基板209の面と、基板209に対向するコネクタ部203の面とが平行に対向しない虞が生じる。そのような場合、第1の突起部207dを複数設け、それに係合する凹部208も複数設けることによって前記ねじれが発生する虞がなく、基板209の面と、基板209に対向するコネクタ部203の面とが平行に対向させることができる。また、第1の突起部207dをX軸またはZ軸方向へ長尺、言い換えると底面を楕円状に設けてもよいのは勿論である。
その他の部材、および、その作用効果については、図5〜図11で説明したものと同じであるため、その説明は省略する。
【0077】
他の実施形態1において、係合手段206の錐体状の突起部207である第1の突起部207dは、第1の傾斜部207bを有し、第1の傾斜部207bは、円錐体の斜面の如く設けられていることを特徴とする。即ち、インクカートリッジ11の装填方向(Y軸方向)に対して直交する全ての方向に第1の傾斜部207bが設けられている。
その結果、インクカートリッジ11の装填方向(Y軸方向)に対して直交する方向(X軸およびZ軸の成す方向)において、インクカートリッジ11と、ホルダ部204との相対的な位置関係を決定することができる。
【0078】
[他の実施形態2]
図12(B)に示すのは、他の実施形態2に係る接触装置の斜視図である。
図12(B)に示す如く、ホルダ部204の当接部204aには第2の突起部207eが設けられ、第2の突起部207eの斜面である第2の傾斜部207cは、四角錐の斜面の如く設けられている。ここで、「四角錐の斜面の如く」とは、四角錐が有する斜面のように第2の突起部207cの先端側(凹部側)へ向かって第2の突起部207cが尖るように傾斜する斜面であればよい。尚、第2の突起部207cの先端側が尖っているか否かにとらわれない。従って、図12(A)で示す[他の実施形態1]の第1の突起部207dと同様に、X軸、およびZ軸方向において、インクカートリッジ11とホルダ部204との相対的な位置関係を決定することができる。このとき、第1の突起部207dと異なり、第2の突起部207eは凹部208に係合した場合であっても、第2の突起部207eを軸にねじれる虞がない。従って、[他の実施形態1]のように第1の突起部207dを複数設ける必要がない。ここで、第2の突起部207eの斜面である第2の傾斜部207cは、四角錐の斜面のようであるとしたが、四角錐に限定されることはなく、多角錐であれば同様の作用効果を得ることができる。
その他の部材、および、その作用効果については、図5〜図11で説明したものと同じであるため、その説明は省略する。
【0079】
他の実施形態2において、係合手段206の錐体状の突起部207である第2の突起部207eは、第2の傾斜部207cを有し、第2の傾斜部207cは、多角錐体の斜面の如く設けられていることを特徴とする。即ち、第2の突起部207eが凹部208に係合する際、インクカートリッジ11の装填方向(Y軸方向)に対して直交する方向(X軸およびZ軸方向)において、第2の突起部207eは、多角錐体の斜面の如く設けられた第2の傾斜部207cによって、凹部208に対して前記多角錐の頂点側へ案内される。
その結果、インクカートリッジ11の装填方向(Y軸方向)に対して直交する方向(X軸およびZ軸方向)において、インクカートリッジ11と、ホルダ部204との相対的な位置関係を決定することができる。
【0080】
さらに、第2の傾斜部207cは、多角錐体の斜面の如く設けられているので、インクカートリッジ11の装填方向(Y軸)を軸に、凹部208に対してねじれた状態で係合する虞がない。即ち、インクカートリッジ11と、ホルダ部204とが、インクカートリッジ11の装填方向(Y軸)を軸にねじれた状態で当接する虞がない。従って、第2の傾斜部207cは、インクカートリッジ側の基板209と、記録装置本体側のコネクタ部203とを平行に対向させて確実に接触させることができる。
【0081】
[他の実施形態3]
続いて、他の実施形態3について説明する。
図14に示すのは、インクカートリッジの全体斜視図である。X軸、Y軸、およびZ軸方向については、前述した実施形態と同様であるので、その説明は省略する。
図14に示す如く、インクカートリッジ311の側面には、図5と同様に、インク残量情報を記憶する記憶素子401と、記憶素子401と接続された複数の接続端子部402とを備えた基板409が設けられている。また、符号311aが示すのは、インクカートリッジ311の装填方向先端側の面311aである。
【0082】
図15に示すのは、インクカートリッジが装填完了した状態の接触装置の斜視図であり、図16に示すのは、図15から規制部450を取り除いた斜視図である。これらの状態は、前述した実施形態の図6と同様である。また、図17に示すのは、接触装置のインクカートリッジ側からの斜視図である。
図15に示す如く、接触装置400の記録装置303本体側には、ホルダ部404が設けられ、ホルダ部404のインクカートリッジ311の装填方向の後端側は、付勢手段405であるホルダばね412に係止されている。そして、ホルダばね412の他端は記録装置303本体側の基部304に係止されている。ここで、インクカートリッジ装填の際、ホルダ部404が装填方向において、インクカートリッジ311と当接して一体に移動することについては、前述した実施形態と同様であるので、その説明は省略するとして異なる点について以下説明する。
【0083】
図15および図16に示す如く、ホルダばね412は、Y軸方向に対して傾いて設けられている。具体的には、ホルダばね412は、Y軸のみならずX軸およびZ軸方向にも延設されている。即ち、ホルダばね412は、ホルダ部404をX軸、Y軸、およびZ軸方向へ移動させるように、ホルダ部404に対して付勢している。そして、ホルダ部404の移動方向を規制する規制部450は、後述する第1規制部451、第2規制部452、第3規制部453、および第4規制部454を一体に備えている。
このうち、第1規制部451、および第2規制部452は、ホルダ部404のX軸方向への移動を規制すると共に、ホルダ部404がZ軸を支点に回転するのを規制するように設けられている。
一方、第3規制部453、および第4規制部454は、ホルダ部404のZ軸方向への移動を規制すると共に、ホルダ部404がX軸を支点に回転するのを規制するように設けられている。
【0084】
図17に示す如く、ホルダ部404には、インクカートリッジ311が装填された際、相対位置決め手段410としてインクカートリッジ311の装填方向の先端側の面311aと当接可能な当接部404aが設けられている。また、ホルダ部404には後述する爪部462とコネクタ規制部461とが設けられ、コネクタ部403は、爪部462とコネクタ規制部461とによって挟持・保持されている。さらに、ホルダ部404が保持するコネクタ部403には、インクカートリッジ側の接続端子部402と接触可能なピン型端子411が設けられている。
【0085】
図18に示すのは、接触装置の平面断面図であり、図19に示すのは、接触装置の側断面図である。
図18に示す如く、ホルダばね412は、前述したようにY軸に対して傾いており、ホルダ部404に対して、Y軸方向だけでなくX軸方向にも付勢するように設けられている。そして、該ホルダばね412の付勢力によって、ホルダ部404には、Z軸方向を支点とした時計方向の回転力が生じる。このとき、ホルダ部404は、ホルダばね412の付勢力および回転力によって第2規制部452に押し付けられると共に、前記回転力によって第1規制部451にも押し付けられる。即ち、第1規制部451および第2規制部452は、X軸方向におけるホルダ部404の位置を決めることができると共に、Z軸方向を支点とした向きを規制することができる。
【0086】
同様に図19に示す如く、ホルダばね412は、Y軸に対して傾いており、ホルダ部404に対して、Y軸方向だけでなくZ軸方向にも付勢するように設けられている。そして、該ホルダばね412の付勢力によって、ホルダ部404には、X軸方向を支点とした反時計方向の回転力が生じる。このとき、ホルダ部404は、ホルダばね412の付勢力および回転力によって第4規制部454に押し付けられると共に、前記回転力によって第3規制部453にも押し付けられる。即ち、第3規制部453および第4規制部454は、Z軸方向におけるホルダ部404の位置を決めることができると共に、X軸方向を支点とした向きを規制することができる。
尚、ホルダ部404のY軸方向を支点とした向きについては、図18に示す如く、第2規制部452が、ホルダ部404と面接触することで、ホルダ部404のY軸方向を支点とした向きを規制している。
【0087】
以上より、インクカートリッジ311の装填方向以外のホルダ部404の移動方向、即ち、X軸およびZ軸方向への移動は、規制部450によって規制される。その結果、ホルダ部404をX軸およびZ軸方向において精度よく位置決めすることができる。また、ホルダ部404の向きも精度よく決めることができる。
【0088】
図20に示すのは、接触装置のインクカートリッジ側からの斜視図である。また、図21に示すのは、接触装置の下面断面図である。
図20および図21に示す如く、ホルダ部404の装填方向における先端側には、コネクタ部403のホルダ部404に対する移動を規制する面であるコネクタ規制部461が設けられている。一方、ホルダ部404の後端側には、弾性変形することによりコネクタ規制部461へ向かう付勢力を有する爪部462が設けられている。そして、前述したようにコネクタ部403は、コネクタ規制部461と爪部462とによって挟持されている。
【0089】
インクカートリッジ311が装填される際、コネクタ部403のピン型端子411と、インクカートリッジ311との間で発生する摩擦によって、コネクタ部403は、ホルダ部404の先端側のコネクタ規制部461に押し付けられる。このとき、コネクタ部403の面とコネクタ規制部461の面とが押し付けられ何ら部材の変形がないので、コネクタ部403のホルダ部404に対する位置ずれが生じる虞がない。一方、弾性変形可能な爪部462は、インクカートリッジ311が装填される際であっても、前記摩擦による力がホルダ部404に対して作用しない装填方向の後端側に設けられているので、変形することなく付勢力を維持したままコネクタ規制部461と協働しコネクタ部403を挟持し位置決めすることができる。その結果、インクカートリッジ311が装填される際、より一層確実にコネクタ部403のピン型端子411を、インクカートリッジ側の接続端子部402と接触されることができる。
【0090】
一方、インクカートリッジ311が排出される際については、コネクタ部403のピン型端子411と、インクカートリッジ311との間で発生する摩擦によって、コネクタ部403は、ホルダ部後端側の爪部462に押し付けられる。このとき、爪部462は僅かに変形するが、インクカートリッジ311を排出する際は、接続端子部402とピン型端子411との接触を必要としないので、コネクタ部403がホルダ部404に対して位置が僅かにずれたとしても何ら問題はない。そして、前記摩擦がなくなった後、爪部462は、再びコネクタ部403をホルダ部先端側のコネクタ規制部461に付勢し、コネクタ規制部461と協働してコネクタ部403を挟持する。
【0091】
さらに、爪部462は、ホルダ部404の基部463から先端側へ延びてからインクカートリッジ側へ向かって設けられている。従って、コネクタ部403をホルダ部404に組み込むとき、ホルダ部404のインクカートリッジ311と対向しない側、即ち、第1規制部側から挿入して容易に組み込むことができる。
また、コネクタ部403を第1規制部451と直に接触させると、ホルダ部404の寸法の公差が影響しないので、X軸方向におけるコネクタ部403の位置決め精度を向上させることができる。
【0092】
本願発明に係る接触装置は、インクカートリッジの着脱装置を備えているか否かに関わらず、効果を発揮するが、インクカートリッジが装填された際、特にインクカートリッジの位置のバラツキが比較的に生じやすいインクカートリッジ着脱装置を備えた記録装置に対して有効である。言い換えると、上記実施形態は、インクカートリッジをキャリッジに搭載しないものであるが、実施形態に限らず、インクカートリッジをキャリッジに搭載するものであってもよいのは勿論である。
尚、本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0093】
【図1】インクジェットプリンタの概略を示す側断面図
【図2】インクカートリッジ挿入前の着脱装置を示す平面図
【図3】インクカートリッジ挿入完了状態の着脱装置を示す平面図
【図4】インクカートリッジ装填完了状態の着脱装置を示す平面図
【図5】本願に係るインクカートリッジの要部拡大斜視図
【図6】本願に係る接触装置の斜視図
【図7】本願に係る接触装置のインクカートリッジ側からの斜視図
【図8】(A)(B)(C)は本願に係る接触装置のインクカートリッジ装填の際の移動を示す側断面図
【図9】本願に係る接触装置およびインクカートリッジの側断面図
【図10】本願に係る接触装置およびインクカートリッジの平面断面図
【図11】本願に係る接触装置およびインクカートリッジの正面断面図
【図12】(A)(B)は他の実施形態に係る接触装置の斜視図
【図13】従来のインクカートリッジ側の接続端子と本体側の接続端子との接触装置
【図14】他の実施形態3に係るインクカートリッジの全体斜視図
【図15】他の実施形態3に係る接触装置の斜視図
【図16】図15から規制部を取り除いた斜視図
【図17】他の実施形態3に係る接触装置のインクカートリッジ側からの斜視図
【図18】他の実施形態3に係る接触装置の平面断面図
【図19】他の実施形態3に係る接触装置の側断面図
【図20】他の実施形態3に係る接触装置のインクカートリッジ側からの斜視図
【図21】他の実施形態3に係る接触装置の下面断面図
【符号の説明】
【0094】
1 (インクカートリッジの)着脱装置、2 自動給送装置、3 記録装置本体、
4 流路部材、4a インク供給針、5 給送用トレイ、10 キャリッジ、
11 インクカートリッジ、11a 装填方向先端側、12 キャリッジガイド軸、
13 記録ヘッド、14 給送用ローラ、15 エッジガイド、16 ホッパ、
17 回転軸、18 ローラホルダ(搬送用従動ローラの)、19 搬送用ローラ、
19a 搬送用駆動ローラ、19b 搬送用従動ローラ、20 排出用ローラ、
20a 排出用駆動ローラ、20b 排出用従動ローラ、22 補助従動ローラ、
26 記録ポジション、28 プラテン、29 蓋部材、30 カートリッジ保持手段、
32 動力伝達変換機構、37 スライダホルダ、48 スライドロック片、
50 排出用スタッカ、51 載置面、57 係合凹部、62 メインフレーム、
100 インクジェットプリンタ、161 第1ラック、162 第1ピニオン、
163 レバーアーム、163a つまみ部、163b アーム本体、
164 第1回動ピン、165 ガイドリブ、166 スライドバー、
167a 第2ラック、167b 第2ラック、168a 第2ピニオン、
168b 第2ピニオン、169a 第2回動ピン、169b 第2回動ピン、
170 第3回動ピン、171a ギア、171b ギア、172 偏心カム部、
173 第1の壁部、174 第2の壁部、175 ギア付きカムユニット、
200 接触装置、201 記憶素子、202 接続端子部、203 コネクタ部、
204 ホルダ部、204a 当接部、205 付勢手段、206 係合手段、
207 突起部、207a 突条、207b 第1の傾斜部、207c 第2の傾斜部、
207d 第1の突起部、207e 第2の突起部、207f 傾斜部、208 凹部、
209 基板、210 相対的位置決め手段、211 ピン型端子、211a 先端部、
212 ホルダばね、303 記録装置、304 基部、311 インクカートリッジ、
311a 装填方向先端側、400 接触装置、401 記憶素子、402 接続端子部、
403 コネクタ部、404 ホルダ部、404a 当接部、405 付勢手段、
409 基板、410 相対位置決め手段、411 ピン型端子、412 ホルダばね、
450 規制部、451 第1規制部、452 第2規制部、453 第3規制部、
454 第4規制部、461 コネクタ規制部、462 爪部、463 基部、
501 インクカートリッジ、502 情報記憶部、503 第1の接続端子、
504 メモリ部、505 コネクタ部、506 第2の接続端子、
507 レバーアーム、P 用紙(被記録材)、
PG (記録ヘッドと被記録材との間の)ギャップ、S 第2の所定ストローク、
T (ホルダ部の移動)距離




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013