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発明の名称 小型ラベルプリンタおよびピールユニット
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−8061(P2007−8061A)
公開日 平成19年1月18日(2007.1.18)
出願番号 特願2005−192995(P2005−192995)
出願日 平成17年6月30日(2005.6.30)
代理人 【識別番号】100091823
【弁理士】
【氏名又は名称】櫛渕 昌之
発明者 平林 光男
要約 課題
湿度が高い状況下において台紙が切れ難くなった場合であっても、当該台紙をきれいに切ることができるようにする。

解決手段
ラベル片10Aが台紙10Bに貼付されてなるラベル用紙10に印字し、プリンタ本体2に形成された用紙排出口6から排出する小型ラベルプリンタ1であって、前記用紙排出口6に配設され、前記用紙排出口6をラベル排出口8および台紙排出口9に分けるともに、印字されたラベル片10Aを台紙10Bから剥離してそれぞれを前記ラベル排出口8および前記台紙排出口9に案内するピール部材52を備え、前記ピール部材52には前記台紙10Bを切断するための紙切歯60が設けられた構成とした。
特許請求の範囲
【請求項1】
ラベルが台紙に貼付されてなるラベル用紙に印字し、プリンタ本体に形成された排出口から排出する小型ラベルプリンタであって、
前記排出口に配設され、前記排出口をラベル排出口および台紙排出口に分けるともに、印字されたラベルを台紙から剥離してそれぞれを前記ラベル排出口および前記台紙排出口に案内するピール部材を備え、
前記ピール部材には前記台紙を切断するための紙切歯が設けられている
ことを特徴とする小型ラベルプリンタ。
【請求項2】
前記ラベル排出口のプリンタ本体側には、プリンタ本体内部から前記ラベル排出口の開口端にわたって傾斜する搬送面が形成され、前記台紙が前記紙切歯から離間されて前記搬送面上を前記ラベル排出口に向けて搬送される
ことを特徴とする請求項1に記載の小型ラベルプリンタ。
【請求項3】
前記ピール部材は、前記紙切歯が前記排出口の開口端よりもプリンタ本体内部側に位置するように配設されている
ことを特徴とする請求項1または2に記載の小型ラベルプリンタ。
【請求項4】
前記紙切歯は、少なくとも前記ラベル用紙の幅よりも長い距離に亘って設けられている
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の小型ラベルプリンタ。
【請求項5】
前記ラベル排出口のプリンタ本体側と対向する前記ピール部材の対向面と記ピール部材の上面とが交差する角部が約30°〜約150°の間の角度に形成され、前記角部に前記紙切歯が設けられた
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の小型ラベルプリンタ。
【請求項6】
前記紙切歯と前記ピール部材とが一体形成されている
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の小型ラベルプリンタ。
【請求項7】
ラベルが台紙に貼付されてなるラベル用紙に印字して排出口から排出する小型ラベルプリンタの前記排出口に配設され、
前記排出口をラベル排出口および台紙排出口に分けるともに、印字されたラベルを台紙から剥離してそれぞれを前記ラベル排出口および前記台紙排出口に案内するピール部材を備え、
前記ピール部材には前記台紙を切断するための紙切歯が設けられている
ことを特徴とするピールユニット。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯可能な小型ラベルプリンタ、および、この小型ラベルプリンタに用いて好適なピールユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
所定の大きさに形成された感熱性の複数のラベルを所定間隔を空けて台紙に貼付し円筒状に巻いてなるラベル用紙を収納し、当該ラベル用紙を一定の方向に送りながらラベルに接触させたサーマルヘッドによってラベルに文字、数字、記号、模様などを印字するラベルプリンタが従来から使用されている(例えば、特許文献1参照)。このようなラベルプリンタには携帯可能な小型ラベルプリンタが知られており、例えば食品を販売するスーパーなどでは、食品名、製造日、賞味期限などをラベルに印刷し、食品を梱包した箱や袋に添付する際に用いられている。この種の小型ラベルプリンタにおいては、1枚のラベルの印字が行われるごとに台紙からラベルを引き剥がし、そして、必要に応じて次のラベルを印刷するのが一般的である。このとき、ラベルが引き剥がされた台紙はプリンタ本体の排出口から外部に延び出るように排出され、ある程度の枚数のラベルを印刷した後、排出口から外部に排出される台紙をユーザが引きちぎるのが一般的である。
【特許文献1】特開2002−19219号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、周りの湿度が高い場合、湿気により台紙が軟化して、ユーザが台紙を引きちぎる際に、きれに切れないといった問題がある。特に、ユーザが強引に引きちぎった場合には、未印刷のラベルまで破れてしまうこともある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、湿度が高い状況下においても、台紙をきれいに切ることのできる小型ラベルプリンタおよびピールユニットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記目的を達成するために、本発明は、ラベルが台紙に貼付されてなるラベル用紙に印字し、プリンタ本体に形成された排出口から排出する小型ラベルプリンタであって、前記排出口に配設され、前記排出口をラベル排出口および台紙排出口に分けるともに、印字されたラベルを台紙から剥離してそれぞれを前記ラベル排出口および前記台紙排出口に案内するピール部材を備え、前記ピール部材には前記台紙を切断するための紙切歯が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、ピール部材には台紙排出口を臨む箇所に紙切歯が設けられているため、湿度が高い状況下において台紙が軟化した場合であっても、当該台紙を確実かつ簡単にきれいに切ることができる。また、これにより、排出された台紙を切る際に、未印刷のラベルが破れてしまうのが防止できる。
【0005】
ここで、上記発明において、前記ラベル排出口のプリンタ本体側には、プリンタ本体内部から前記ラベル排出口の開口端にわたって傾斜する搬送面が形成され、前記台紙が前記前記紙切歯から離間されて前記搬送面上を前記ラベル排出口に向けて搬送される構成が望ましい。
この望ましい構成によれば、台紙が紙切歯から離間して搬送面上を搬送されるため、紙切歯に台紙が引っ掛かることがなく、これにより、紙ジャムの発生を防止することができる。
【0006】
また、上記発明において、前記ピール部材は、前記紙切歯が前記排出口の開口端よりもプリンタ本体内部側に位置するように配設されている構成が望ましい。
この望ましい構成によれば、紙切歯が排出口の開口端よりも本体内部側に位置するため、ユーザが不用意に台紙排出口付近を触ったとしても、紙切歯に触れることはなく、紙切歯により指などを傷つけることがない。
また、上記発明において、前記紙切歯は、少なくとも前記ラベル用紙の幅よりも長い距離に亘って設けられている構成も望ましい。
この望ましい構成によれば、ラベル用紙の幅よりも長い距離に亘り紙切歯がピール部材に設けられているため、台紙の全幅にわたり、きれいに切断することができる。
【0007】
また、上記発明において、前記ラベル排出口のプリンタ本体側と対向する前記ピール部材の対向面と記ピール部材の上面とが交差する角部が約30°〜約150°の間の角度に形成され、前記角部に前記紙切歯が設けられた構成が望ましい。
この望ましい構成によれば、台紙を切る際に十分な切断性を確保することができる。特に、角部の角度を鋭角(略90°以下)とすることで、台紙を切る際に角部に力がより集中するため、比較的弱い力で台紙を切ることができる。
さらにまた、上記発明において、前記紙切歯が前記ピール部材に一体形成された構成も望ましい。
この望ましい構成によれば、ピール部材に紙切歯を一体形成するため、紙切歯を別途に用意する必要がなく、製造コストを抑えることができ、さらに、紙切歯をピール部材に取り付ける等の作業も不要となるから、装置の組み立て性および生産性を向上させることができる。
【0008】
上記目的を達成するためには、本発明は、ラベルが台紙に貼付されてなるラベル用紙に印字する小型ラベルプリンタの用紙排出口に配設され、前記用紙排出口をラベル排出口および台紙排出口に分けるともに、印字されたラベルを台紙から剥離してそれぞれを前記ラベル排出口および前記台紙排出口に案内するピール部材を備え、前記ピール部材には前記台紙排出口を臨む箇所に前記台紙を切断するための紙切歯が設けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、印字されたラベルを台紙から剥離してそれぞれをラベル排出口および台紙排出口に案内するピール部材に台紙を切断するための紙切歯を設けたため、湿度が高い状況下において台紙が軟化した場合であっても、当該台紙を確実かつ簡単にきれいに切ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は本実施の形態に係る携帯可能な小型ラベルプリンタ1(以下、単に「プリンタ1」と称する)の外観斜視図である。プリンタ1は、プリンタ本体2を構成する上ケース2Aおよび下ケース2Bを有し、上ケース2Aには、操作部3、開閉カバー4、ピールユニット5および用紙排出口6が設けられており、操作部3には印字動作を開始するためのプリントボタンや、ラベル用紙を送り出すためのフィードボタン、動作ステータスを示すランプなどが設けられている。開閉カバー4は、一端が上ケース2Aの上端に開閉自在に支持され、この開閉カバー4と隣接して開閉ボタン7が上ケース2Aに配設されている。そして、この開閉ボタン7が押下されることによって、開閉カバー4とプリンタ本体2との係合が解除され開閉カバー4が開くようになっている。
ピールユニット5は上面視コ字状に形成され、その開放部分を開閉カバー4側に向けた姿勢で上ケース2Aに回動自在に支持されている。そして、このコ字状のピールユニット5と開閉カバー4とに囲まれた部分がラベル排出口8および台紙排出口9を含む用紙排出口6として構成されている。
【0011】
図2は開閉カバー4およびピールユニット5が開かれた状態を示す図である。開閉カバー4およびピールユニット5を開けると、印刷媒体であるラベル用紙10を収納する収納部11が露出し、この収納部11へのラベル用紙10の装填、取り出し、交換が行えるようになっている。ラベル用紙10は台紙10B上に剥離可能なラベル片10Aを送り出し方向に所定の間隔を置いて複数貼付したものをロール状に巻き回してなるものである。
プリンタ1の背面にはユーザが装着するベルト等に掛止される図示せぬ掛止具が設けられ、このように構成されたプリンタ1は、図3に示すように、操作部3を上側、開閉カバー4を下側にした姿勢でユーザの腰付近に装着されて携帯される。そして、ユーザが操作部3を操作して印字動作を開始すると、1枚のラベル片10Aを印字するに必要な量だけラベル用紙10が送り出されながらラベル片10Aに印字が行われ、そして、印字されたラベル片10Aはピールユニット5により台紙10Bから剥離されながらラベル排出口8から排出され、また、台紙10Bが台紙排出口9から排出されるようになっている。ユーザによりラベル排出口8からラベル片10Aが取り出されると、それを図示せぬ検出センサにより検出して、次のラベル片10Aへの印字が可能になる。そして、複数枚のラベル片10Aの印字が行われた場合には、その分の長さだけの台紙10Bがラベル排出口8から延び出ることになる。
【0012】
次いで前掲図2、図4および図5を参照して、プリンタ1の内部構成について詳述する。
図4はプリンタ1の内部構成を示す図であり、図1の矢印Aの方向から見た断面図である。また、図5はラベル用紙10の搬送経路を拡大して示す図である。
上述の通り、プリンタ1は、外側を上ケース2Aと下ケース2Bで覆われており、プリンタ1の主要部材はメカフレーム12に搭載されている。なお、以下の説明では、図4において矢印Cの方向をプリンタ1の前側と称し、矢印Dの方向を後側と称する。
プリンタ1の前側にはラベル用紙10を収納する上述した収納部11が設けられ、また、プリンタ1の中央には印字部13、後側には電気回路収納部14が設けられている。
印字部13は用紙排出口6の直下に位置し、この印字部13にはサーマルラインヘッド20、プラテンローラ21、ピールユニット5および紙送り機構(図示せず)が配設され、また、電気回路収納部14には制御回路基板30、スイッチ基板31、印刷データ等を外部から受信する無線基板32等の回路基板やバッテリ33が収納されている。
【0013】
印字部13の構造についてより詳細には、サーマルラインヘッド20は、その印字面を収納部4側に向けてヘッドフレームを介してメカフレーム12に取り付けられ、このサーマルラインヘッド20にプラテンローラ21が対向配置されている。プラテンローラ21は前掲図2に示すように、開閉カバー4の先端部4Aに設けられ、このプラテンローラ21の一端にローラ歯車21Aが取り付けられている。ローラ歯車21Aは開閉カバー4が閉じられた場合に、プリンタ本体2側に設置された紙送り機構の輪列と噛み合うようになっており、紙送り機構の紙送りモータが回転すると、この駆動力がローラ歯車21Aを介してプラテンローラ21に伝達され、これによりプラテンローラ21が回転する。
【0014】
また、開閉カバー4の先端部4Aには、上記プラテンローラ21のほかに、図4に示す断面略三角形状の仕切壁22と、ピール軸23とが設けられている。仕切壁22は、開閉カバー4が閉じられた場合に収納部4と印字部13との間を仕切るものであり、この仕切壁22の印字部13に臨む面にはラベル用紙10をサーマルラインヘッド20とプラテン21との間に搬送するように傾斜した搬送面22Aが形成されている。
ピール軸23は、開閉カバー4が閉じられた場合、プラテンローラ21およびサーマルラインヘッド20の上方に位置し、サーマルラインヘッド20およびプラテンローラ21の間を通過したラベル用紙10はピール軸23に向けて搬送されることになる。
【0015】
すなわち、図5に示すように、収納部11に収納されたラベル用紙10は、その巻き終わり側が、仕切壁22の搬送面22Aを沿ってサーマルラインヘッド20とプラテンローラ21との間を通過し、更に、ピール軸23に引っ掛けられて開閉カバー4の上方に向けて引き出されている。また、ピール軸23から開閉カバー4に至る搬送経路下流側においては、ピールユニット5が備えるピール部材52によってラベル用紙10がプラテンローラ21に押し付けられて、ピール軸23を軸として搬送方向が急激に変えられており、これにより、ラベル片10Aが自身の持つ腰の強さにより台紙10Bから剥離されるようになっている。
【0016】
図6はピールユニット5の構成を示す斜視図であり、図7はピール部材52の構成を示す斜視図、図8はピール部材52の裏面の構成を示す斜視図である。
ピールユニット5はピールカバー51と、このピールカバー51の内側に設けられたピール部材52と備えて構成されている。ピールカバー51は、上ケース2Aの幅方向に延びて当該上ケース2Aの左右内側面のそれぞれに回動軸Fを中心に回動自在に支持される軸部51Aと、この軸部51Aの両端のそれぞれに設けられたカバー51Bとを有して構成され、これら軸部51Aとカバー51Bとが略コ字状に一体形成されている。
【0017】
また、ピール部材52は、図5乃至図7に示すように、断面コ字状に形成された略棒状のピール基体52Aと、このピール基体52Aの両端に一体形成され、ピール基体52Aを支持する一対のアーム52Bとを有し、図6に示すように、ピールカバー51の軸部51Aの回動軸Fと同軸に各アーム52Bが回動自在に支持されて、ピールカバー51の回動と一体となって回動するように構成されている。ピールカバー51が閉じられた場合には、図5に示すように、上ケース2Aと開閉カバー4との間の隙間として形成された用紙排出口6にピール基体52Aが配設され、当該用紙排出口6を前後に分けることでラベル排出口8と台紙排出口9とを形成する。
【0018】
ピール基体52Aの裏面側には、図8に示すように、一対のローラ軸受53が形成されており、これらのローラ軸受53には、図5に示すように、従動ローラ70が回転自在に支持されている。ピールユニット5が閉じられた場合には、ピーラ基体52Aに支持された従動ローラ70がプラテンローラ21に上方から当接することで、プラテンローラ21の回転に従動してラベル用紙10(台紙10B)を搬送するようになっている。このとき、従動ローラ70とプラテンローラ21との当接点Gは、上記ピール軸23よりも下方に位置し、これにより、ラベル用紙10の搬送方向がピール軸23を軸として搬送方向が急激に変えられて、ラベル片10Aが台紙10Bから剥離することとなる。
【0019】
台紙10Bから剥離したラベル片10Aは、ラベル用紙10の搬送に伴って、ピール軸23からプリンタ本体2の上面に向かって移動し、ピールカバー51とピール基体52Aとの間の隙間により構成されたラベル排出口8から排出される。ピール基体52Aのラベル排出口8を臨む側面54Aおよび上面54Bには、リブ55がピール基体52Aの延長方向(プリンタ本体2の幅方向)に所定間隔で設けられており、ラベル排出口8から排出されたラベル片10Aがピール基体52Aに密着して取り難くなってしまうのが防止可能になされている。
【0020】
一方、ラベル片10Aが剥離した台紙10Bは、プラテンローラ21および従動ローラ70の回転により紙送りされ、ピール軸23からプラテンローラ21および従動ローラ70の間を経て、ピール基体52Aと開閉カバー4との間の隙間として形成された台紙排出口9に導かれる。この台紙排出口9のプリンタ本体2側である開閉カバー4には、プリンタ本体2の内部から台紙排出口9の開口端側にわたって、なだらかに傾斜する搬送面4Bが設けられており、プラテンローラ21および従動ローラ70の間を通過した台紙10Bは、この搬送面4B上を搬送され台紙排出口9から排出される。
【0021】
本実施の形態にあっては、ピール基体52Aの台紙排出口9を臨む面、すなわち、上述した開閉カバー4の搬送面4Bと対向する面(以下、「搬送路対向面54C」と言う)と、ピール基体52Aの上面54Bとが交差する角部54Dに、当該角部54Dが山切形状に形成されてなる紙切歯60が一体形成されている。台紙排出口9から外部に延びた台紙10Bを手で切る場合には、台紙10Bをピール基体52Aの搬送路対向面54C側に当接するように開閉カバー4側と反対方向に引き上げることで、台紙10Bが紙切歯60に当てられて切断される。また、このようにピール基体52Aに紙切歯60が設けられているため、湿度が高い状況下において台紙10Bが軟化し手で切り難くなった場合であっても、台紙10Bを確実かつ簡単にきれいに切ることができる。
【0022】
ここで、ピール部材52は、図5に示すように、ピール基体52Aがプリンタ本体2内部に向かって傾倒するように、ピール基体52Aとアーム52Bとが側面視「く」字状に形成されている。したがって、ピール部材52が用紙排出口6に配設された場合には、ピール基体52Aが用紙排出口6の開口端(上ケース2Aの上面)よりも下方、すなわち、プリンタ本体2の内部側に位置し、ピール基体52Aに形成された紙切歯60が用紙排出口6から突出しないようになされている。これにより、ユーザが不用意に用紙排出口6、特に、台紙排出口9付近を触ったとしても、紙切歯60が接触することはなく、指などを傷つけることがない。また、上記のように、台紙排出口9においては、台紙10Bは、開閉カバー4に形成された搬送面4Bに沿って搬送されるため、搬送中に台紙10Bが紙切歯60に接触して引っ掛かり紙ジャムが発生するのが防止される。
【0023】
紙切歯60について詳述すると、本実施の形態では、ピール基体52Aの搬送路対向面54Cとピール基体52Aの上面54Bとの間の角度α(図9参照)、すなわち、紙切歯60が形成される角部54Dの角度αを約30°〜約150°の間の角度とすることで、この角部54Dに紙切歯60した場合に、十分な切断性を確保するようになっている。特に、角度αを鋭角(90°以内)とすることで、台紙10Bを切る際に角部54Dに力が集中し、比較的弱い力で台紙10Bを切ることができる。
【0024】
以上説明したように、本実施の形態によれば、ピール部材52に台紙10Bを切断するための紙切歯60を設けた構成としたため、湿度が高い状況下において、台紙10Bが軟化して切れ難くなった場合であっても、当該台紙10Bを確実かつ簡単にきれいに切ることができる。また、これにより、台紙10Bを切る際に強引に引きちぎるということが無いから、未印刷のラベル片10Aまでも破れてしまうのが防止できる。
また、本実施の形態によれば、傾斜する搬送面4Bを開閉カバー4に形成し、当該搬送面4B上を台紙10Bが台紙排出口9に向けて搬送される構成としたため、台紙10Bが紙切歯60から離間して搬送されることから、紙切歯60に台紙10Bが引っ掛かることがなく、これにより、紙ジャムの発生を防止することができる。
また、本実施の形態によれば、ピール基体52Aは、紙切歯60が用紙排出口6の開口端よりもプリンタ本体内部側に位置するように配設されているため、ユーザが不用意に台紙排出口9付近を触ったとしても、紙切歯60に触れることはなく、紙切歯60により指などを傷つけることがない。
【0025】
また、本実施の形態によれば、紙切歯60は、少なくともラベル用紙10の幅よりも長い距離に亘って設けられているため、台紙10Bの全幅にわたり、きれいに切断することができる。
また、本実施の形態によれば、ピール基体52A(ピール部材52)の角部54Dが約30°〜約150°の間の角度αに形成され、この角部54Dに紙切歯60を設ける構成としたため、台紙10Bを切る際に十分な切断性を確保することができる。特に、角部54Dの角度αを鋭角(90°以内)とすることで、台紙10Bを切る際に角部54Dに力がより集中するため、比較的弱い力で台紙10Bを切ることができる。
また、本実施の形態によれば、紙切歯60がピール基体52Aに一体形成された構成としているため、紙切歯60を別途に用意する必要がなく、製造コストを抑えることができ、さらに、紙切歯60をピール基体52Aに取り付ける等の作業も不要となるから、装置の組み立て性および生産性を向上させることができる。
【0026】
なお、上述した実施の形態はあくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の範囲内で任意に変形および応用が可能である。
例えば、上述の実施の形態では、印刷媒体として感熱紙を用いたサーマルタイプの小型ラベルプリンタを用いた実施形態を説明したが、インクジェットタイプを初めとするその他タイプの小型ラベルプリンタであっても良い。
また、上述した実施の形態では、紙送りするためのローラがプラテンを兼ねたプラテンローラ21の実施形態について説明したが、紙送りローラとは別に、独立したプラテンを有する小型ラベルプリンタであっても良い。
【0027】
また、上述の実施の形態では、ピール基体52Aに紙切歯60を一体形成した態様について説明したが、ピール基体52Aの角部54Dに対して別体に形成した紙切歯60を例えば接着剤や係合構造、圧着、螺子止めなどで取り付ける構成としても良い。紙切歯60の材質としては、ABS(アクリロニトリルブタジエンスチレン共重合体)、AS(アクリロニトリルスチレン共重合体)或いはPOM(ポリオキシメチレン)等の樹脂やアロイ(タングステン合金)等の金属を用いることができる。特に、図10に示すように、紙切歯60を金属であるアロイにて形成することにより、樹脂で成形したものに比べて同じ切断強度でもより厚みのある台紙10Bを切断することができる。また、紙切歯60を樹脂にて成形する場合には、上述したように、ピール部材52と共に一体形成することで製造コストを抑えることができ、さらに、樹脂としてPOM樹脂を用いることで、ラベル片10Aがピール部材52に粘着し難くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の実施形態に係る小型ラベルプリンタの外観斜視図である。
【図2】小型ラベルプリンタの内部を示す外観斜視図である。
【図3】小型ラベルプリンタの使用態様を示す図である。
【図4】小型ラベルプリンタの内部構成を示す断面図である。
【図5】ラベル用紙の搬送経路を拡大して示す図である。
【図6】ピールユニットの構成を示す斜視図である。
【図7】ピール部材の構成を示す斜視図である。
【図8】ピール部材の背面構成を示す斜視図である。
【図9】ピール部材の角部の角度を説明するための図である。
【図10】ピール部材の材質と切断強度および台紙の厚みの関係を示す図である。
【符号の説明】
【0029】
1…小型ラベルプリンタ、2…プリンタ本体、4…開閉カバー、4B…搬送面、5…ピールユニット、6…用紙排出口、8…ラベル排出口、9…台紙排出口、10…ラベル用紙、10A…ラベル片、10B…台紙、20…サーマルラインヘッド、21…プラテンローラ、51…ピールカバー、52…ピール部材、52A…ピール基体、54B…上面、54C…搬送路対向面、54…角部、55…リブ、70…従動ローラ、α…角度。




 

 


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