米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 繊維;紙;印刷 -> セイコーエプソン株式会社

発明の名称 プリンタ、プリンタの交換可能部品及びプリンタの交換可能部品のベリファイ方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−7946(P2007−7946A)
公開日 平成19年1月18日(2007.1.18)
出願番号 特願2005−190026(P2005−190026)
出願日 平成17年6月29日(2005.6.29)
代理人 【識別番号】110000279
【氏名又は名称】特許業務法人ウィルフォート国際特許事務所
発明者 向山 潔
要約 課題
プリンタの交換部品に備え付けられた記憶装置が、記憶された値を増加させる方向にしか書き換えることができないときに、どのような場合でもその機能が有効に働いていることを確認する。

解決手段
現在の記憶値より大きい値のみ書き込み可能とするインクリメント機能を有するIC3を備えたインクカートリッジ2がプリンタ1に装着されている。IC3に記憶された初期値は、その最小値より大きい所定の値である。プリンタ1は、IC3に初期値より小さい値を書き込むことを要求した後、この書き込み結果に基づいて、前記インクリメント機能が有効に働いているか否かを判定する。
特許請求の範囲
【請求項1】
現在の記憶値より大きい値のみ書き込み可能とするインクリメント機能を有する記憶装置を備えた交換可能部品であって、前記記憶装置に記憶された初期値が最小値より大きい所定の値である交換可能部品と、
前記交換可能部品の記憶装置に前記初期値より小さい値を書き込むことを要求した後、この書き込み結果に基づいて、前記インクリメント機能が有効に働いているか否かを判定するベリファイ手段と、を備えたプリンタ。
【請求項2】
プリンタの交換可能部品であって、
記憶装置と、
前記記憶装置に記憶された現在の記憶値より大きい値のみ書き込み可能とするインクリメント回路とを備え、
前記記憶装置に記憶された初期値が最小値よりも大きい所定の値であることを特徴とするプリンタの交換可能部品。
【請求項3】
プリンタの交換可能部品であって、
記憶装置と、
前記記憶装置に記憶された現在の記憶値より大きい値のみ書き込み可能とするインクリメント回路とを備え、
前記記憶装置に記憶された初期値が最小値よりも大きい所定の値である場合、
当該プリンタの交換部品は、
前記記憶装置に前記初期値より小さい値を書き込むことを要求した後、この書き込み結果に基づいて、前記インクリメント回路が有効に働いているか否かを判定する機能を有するプリンタに使用されることを特徴とするプリンタの交換可能部品。
【請求項4】
前記交換可能部品はインクカートリッジであり、
前記記憶値は、インク使用量を示す値であることを特徴とする請求項2または3記載のプリンタ交換部品。
【請求項5】
前記交換可能部品はインクカートリッジであり、
前記記憶値は、インク廃液量を示す値であることを特徴とする請求項2または3記載のプリンタ交換部品。
【請求項6】
前記交換可能部品はインクカートリッジであり、
前記記憶値は、プリンタの動作量を示す値であることを特徴とする請求項2または3記載のプリンタ交換部品。
【請求項7】
前記交換可能部品はインクカートリッジであり、
前記記憶値は、プリンタの使用時間を示す値であることを特徴とする請求項2または3記載のプリンタ交換部品。
【請求項8】
現在の記憶値より大きい値のみ書き込み可能とするインクリメント機能を有する記憶装置を備えた交換可能部品であって、前記記憶装置に記憶された初期値が最小値より大きい所定の値である交換可能部品を備えたプリンタにおいて、
前記交換可能部品の記憶装置に前記初期値より小さい値を書き込むことを要求するステップと、
前記書き込み要求の結果に基づいて、前記インクリメント機能が有効に働いているか否かを判定するステップと、を行う交換可能部品ベリファイ方法。
【請求項9】
現在の記憶値より小さい値のみ書き込み可能とするデクリメント機能を有する記憶装置を備えた交換可能部品であって、前記記憶装置に記憶された初期値が最大値より小さい所定の値である交換可能部品と、
前記交換可能部品の記憶装置に前記初期値より大きい値を書き込むことを要求した後、この書き込み結果に基づいて、前記デクリメント機能が有効に働いているか否かを判定するベリファイ手段と、を備えたプリンタ。
【請求項10】
プリンタの交換可能部品であって、
記憶装置と、
前記記憶装置に記憶された現在の記憶値より小さい値のみ書き込み可能とするデクリメント回路とを備え、
前記記憶装置に記憶された初期値が最大値よりも小さい所定の値であることを特徴とするプリンタの交換可能部品。
【請求項11】
プリンタの交換可能部品であって、
記憶装置と、
前記記憶装置に記憶された現在の記憶値より小さい値のみ書き込み可能とするデクリメント回路とを備え、
前記記憶装置に記憶された初期値が最大値よりも小さい所定の値である場合、
当該プリンタの交換部品は、
前記記憶装置に前記初期値より大きい値を書き込むことを要求した後、この書き込み結果に基づいて、前記デクリメント回路が有効に働いているか否かを判定する機能を有するプリンタに使用されることを特徴とするプリンタの交換可能部品。
【請求項12】
前記交換可能部品はインクカートリッジであり、
前記記憶値は、インク残量を示す値であることを特徴とする請求項10または11記載のプリンタ交換部品。
【請求項13】
現在の記憶値より小さい値のみ書き込み可能とするデクリメント機能を有する記憶装置を備えた交換可能部品であって、前記記憶装置に記憶された初期値が最大値より小さい所定の値である交換可能部品を備えたプリンタにおいて、
前記交換可能部品の記憶装置に前記初期値より大きい値を書き込むことを要求するステップと、
前記書き込み要求の結果に基づいて、前記デクリメント機能が有効に働いているか否かを判定するステップと、を行う交換可能部品ベリファイ方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、プリンタの交換可能部品に備え付けられた記憶装置に記憶された情報を管理するための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、IC(Integrated Circuit)が装着されたインクカートリッジでは、インク使用量(または残量)を、例えば0〜100の百分率でICに書き込んでインク残量の管理を行っている(例えば、特許文献1)。
【特許文献1】特開2001−187457号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、ノイズの影響など、何らかの理由でICに記憶されているインク使用量(または残量)の値が正しい値からずれてしまうことがある。そして、例えば、インク使用量(または残量)が実際の値よりも小さく(大きく)なってしまうと、インクが既になくなっているにも関わらず、印刷を行おうとして空打ちし、印刷ヘッドを損傷してしまうおそれがある。
【0004】
そこで、ICに記憶される値を増加(または減少)させる方向にしか記憶値を書き換えることができないインクリメント(またはデクリメント)機能を備えることにより、上記の問題は解消される。そして、この場合、インクリメント(またはデクリメント)機能が有効に働いているか否かのチェックは、現在のインク使用量(または残量)よりも小さい(大きい)値の書き込みを試みたのち、ICの記憶値を読み出して更新されているか否かを確認することにより行うことができる。
【0005】
ところが、このとき、インク使用量(または残量)の初期値として、それがとりうる値の最小値(または最大値)をセットされているとすれば、新品のインクカートリッジでインク使用量が0%(インク残量が100%)の場合、インクリメント(またはデクリメント)機能のチェックを行うことができない。
【0006】
そこで、本発明の目的は、プリンタの交換部品に備え付けられた記憶装置が、記憶された値を増加(または減少)させる方向にしか書き換えることができないインクリメント(またはデクリメント)機能を有するときに、どのような場合でもインクリメント(またはデクリメント)機能が有効に働いていることを確認するための技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一実施態様に従うプリンタは、現在の記憶値より大きい値のみ書き込み可能とするインクリメント機能を有する記憶装置を備えた交換可能部品であって、前記記憶装置に記憶された初期値が最小値より大きい所定の値である交換可能部品と、前記交換可能部品の記憶装置に前記初期値より小さい値を書き込むことを要求した後、この書き込み結果に基づいて、前記インクリメント機能が有効に働いているか否かを判定するベリファイ手段と、を備える。
【0008】
これにより、常にインクリメント機能の動作確認を行うことができる。
【0009】
ここで、プリンタが、インクリメント機能の代わりに、現在の記憶値より小さい値のみ書き込み可能とするデクリメント機能を備えている場合は、初期値を最大値より小さい所定の値とし、この初期値より大きい値の書き込み要求を行ってベリファイするようにしてもよい。これは、以下のいずれの実施態様にも共通である。
【0010】
本発明の一実施態様に従うプリンタの交換可能部品は、記憶装置と、前記記憶装置に記憶された現在の記憶値より大きい値のみ書き込み可能とするインクリメント回路とを備え、前記記憶装置に記憶された初期値が最小値よりも大きい所定の値である。
【0011】
本発明の一実施態様に従うプリンタの交換可能部品は、記憶装置と、前記記憶装置に記憶された現在の記憶値より大きい値のみ書き込み可能とするインクリメント回路とを備え、前記記憶装置に記憶された初期値が最小値よりも大きい所定の値である場合、当該プリンタの交換部品は、前記記憶装置に前記初期値より小さい値を書き込むことを要求した後、この書き込み結果に基づいて、前記インクリメント回路が有効に働いているか否かを判定する機能を有するプリンタに使用されるものである。
【0012】
好適な実施形態では、前記交換可能部品はインクカートリッジである。そして、前記記憶値は、インク使用量を示す値、インク廃液量を示す値、プリンタの動作量を示す値、あるいは、プリンタの使用時間を示す値のいずれかであってもよい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の一実施形態に係るプリンタについて、図面を参照して説明する。
【0014】
図1は、本実施形態に係るプリンタ1内部の機能構成を示す図である。
【0015】
プリンタ1は、CPU11と、CPU11が実行する種々のプログラムなどを記憶したROM12と、CPU11がプログラムを実行するときに一時的な記憶領域として利用するRAM13と、プリンタ1の状態や様々な設定情報を記憶する不揮発性の記憶媒体であるEEPROM14と、図示しないモータ及び表示パネルなどの制御、及び印刷ヘッドの制御などを含む、プリンタ1の制御を行うASIC(Application Specific Integrated Circuit)15と、ASIC15の指示に基づいて図示しない図示しないモータなどを駆動するドライバIC16,16と、電源の立ち上がりを検出してCPU11をリセットするリセットIC17と、キャリッジ18とを備える。
【0016】
キャリッジ18は、インクを吐出する印刷ヘッド19を備えるとともに、交換可能な部品である、IC3を備えたインクカートリッジ2が装着されている。
【0017】
図2にIC3の構成図を示す。IC3は、所定の情報を記憶するメモリセル39と、メモリセル39に対する読み書きを制御するインクリメント更新回路30を備える。
【0018】
インクリメント更新回路30は、メモリセル39に現在記憶されている記憶値より大きい値のみ書き込み可能とするインクリメント機能を有する。インクリメント更新回路30は、レジスタ31,33と、比較器35とを備える。そして、これらが以下に説明するような動作をすることにより、インクリメント機能を実現する。
【0019】
ずなわち、メモリセル39に対する書き込む値を指定した、メモリセル39の更新指示がASIC15からあると、まず、指定された書き込み値がレジスタ31に格納される。このとき、メモリセル39から現在格納されている記憶値が読み出されて、レジスタ33に格納される。そして、書き込み信号が比較器35に入力されると、比較器35はレジスタ31に格納されている書き込み値とレジスタ33に記憶されている記憶値とを比較し、これらのうちのいずれか大きい方の値を出力して、レジスタ33に格納する。そして、レジスタ33に記憶されている値をメモリセル39へ書き込む。
【0020】
上述したようなインクリメント更新回路30を用いることにより、メモリセル39の更新指示があったときであっても、メモリセル39の記憶値を現在の記憶値よりも小さい値に書き直すことができない。つまり、インクリメント更新回路30により、現在記憶されている記憶値より大きい値のみ書き込み可能とするインクリメント機能が実現される。
【0021】
なお、インクリメント更新回路30は、メモリセル39に現在記憶されている記憶値より小さい値のみ書き込み可能とするデクリメント更新回路として構成することもできる。
【0022】
ここで、メモリセル39に格納される情報としては、例えば、インクカートリッジ2内のインクの使用量または残量を示す値、廃棄したインクの廃液量を示す値、印字行数、印字枚数などのプリンタ1の動作量を示す値、及びプリンタ1の電源が投入されている使用時間を示す値などでよい。そして、メモリセル39に格納される情報の種類に応じて、インクリメント更新回路またはデクリメント更新回路のいずれを採用するかを決めてもよい。つまり、通常に使用するときは値が増加する情報(例えば、インク使用量など)の場合にはインクリメント更新回路を採用し、これとは逆に、通常に使用するときは値が減少する情報(例えば、インク残量)の場合にはデクリメント更新回路を採用することが好ましい。
【0023】
図3は、上記構成を備えたプリンタにおいて、インクリメント更新回路30が有効に動作しているか否かの確認を行うベリファイ処理の手順を示すフローチャートである。
【0024】
このフローチャートでは、メモリセル39にインク使用量が百分率で格納されている場合を例にとって説明する。この場合、インク使用量としてとり得る値は0〜100(%)であるが、メモリセル39に初期値として設定する値は、所定量のオフセットを加算した、最小値である0より大きな値とする。ここで、オフセット量をXとする。
【0025】
なお、このベリファイ処理は、例えば、プリンタ1の電源投入を検出したリセットIC17によりCPU11がリセットされたとき、あるいはインクカートリッジが交換されたときに、CPU11が所定のプログラムを実行し、ASIC15を介してIC3を制御することにより行われる。
【0026】
まず、現在記憶されている記憶値をメモリセル39から読み出して、変数Aに格納する(S1)。次に、読み出した値よりも小さい値、例えば変数Aから1を引いた値をメモリセル39へ書き込むよう指示をする(S2)。その後、再びメモリセル39から記憶値を読み出して、変数Bに格納する(S3)。
【0027】
このとき、ステップS2で、現在の記憶値よりも小さい値をメモリセル39へ書き込むよう指示をしているのであるから、インクリメント更新回路30のインクリメント機能が有効に働いていれば、この更新は行われないはずである。つまり、インクリメント機能が有効に働いていれば、ステップS2によっては更新が行われないのだから、その後読み出した値である変数Bと当初の値である変数Aは一致するはずである。これに対し、インクリメント更新回路30のインクリメント機能が有効に働いていない場合は、ステップS2により、メモリセル39が変数Aの値よりも小さな値に更新されてしまう。従って、変数Aの値と変数Bの値は一致しない。
【0028】
そこで、インクリメント更新回路30のインクリメント機能が有効に働いているか否かを判定するため、変数Aの値と変数Bの値とを比較する(S4)。そして、変数Aの値と変数Bの値とが一致する場合、上述したように、インクリメント機能が有効に働いているので、変数Cにインクリメント機能が有効であることを示す"1"をセットする(S5)。一方、変数Aの値と変数Bの値とが一致しない場合は、インクリメント機能が有効に働いていないので、変数Cにインクリメント機能が有効でないことを示す"0"をセットする(S6)。
【0029】
次に、変数Aをメモリセル39に書き戻す(S7)。
【0030】
ここで、変数Cに"1"がセットされていれば、すなわち、インクリメント機能が有効に動作している場合は、変数Aの値から初期値の段階から上乗せされているオフセットXを引いて、現実のインク使用量を算出する(S8)。そして、この現実のインク使用量がその最大値である100(%)よりも小さければ(S10:No)正常であるので、以降、プリンタ1を継続して使用可能である。
【0031】
これに対して、ステップS8において、変数Cに"1"がセットされていない場合、すなわち、インクリメント機能が有効に動作していない場合、および、ステップS10でインク使用量が100(%)以上になっている場合は(S10:Yes)、エラー表示を行ってプリンタの動作を終了させる(S11)。これらの場合には、何らかの原因でプリンタ1が正常に動作していない可能性があるからである。
【0032】
これにより、インクリメント機能またはデクリメント機能の動作確認を確実に実行することができる。
【0033】
上述した本発明の実施形態は、本発明の説明のための例示であり、本発明の範囲をそれらの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。当業者は、本発明の要旨を逸脱することなしに、他の様々な態様で本発明を実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の一実施形態に係るプリンタ1内部の機能構成を示す図である。
【図2】IC3の構成図である。
【図3】ベリファイ処理の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0035】
1…プリンタ、2…インクカートリッジ、3…IC、30…インクリメント更新回路、31,33…レジスタ、35…比較器、39…メモリセル。




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013