米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 化学;冶金 -> ユニチカ株式会社

発明の名称 γ−アミノ酪酸含有組成物の高純度化方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−54018(P2007−54018A)
公開日 平成19年3月8日(2007.3.8)
出願番号 特願2005−246004(P2005−246004)
出願日 平成17年8月26日(2005.8.26)
代理人
発明者 小野 貴博 / 中村 亮太 / 山元 英樹
要約 課題
アスパラガスより得られるγ−アミノ酪酸含有組成物の高純度化を目的とし、ひいてはγ−アミノ酪酸を無理なく毎日摂ることができるような飲食品を提供する。

解決手段
アスパラガス及び/又はアスパラガス抽出液に微生物を作用させて、GABA以外の成分を除去することを特徴とするGABA含有組成物の高純度化方法であり、好ましくは、酵母、乳酸菌及び枯草菌からなる群から選ばれる少なくとも1種類以上の微生物を作用させて糖類を除去し、γ−アミノ酪酸含有組成物の高純度化方法。
特許請求の範囲
【請求項1】
アスパラガス及び/又はアスパラガス抽出液に微生物を作用させて、γ−アミノ酪酸以外の成分を除去することを特徴とするγ−アミノ酪酸含有組成物の高純度化方法。
【請求項2】
γ−アミノ酪酸以外の成分が、糖類である請求項1記載のγ−アミノ酪酸含有組成物の高純度化方法。
【請求項3】
微生物が、酵母、乳酸菌及び枯草菌からなる群から選ばれる少なくとも1種類以上である請求項1又は2記載のγ−アミノ酪酸含有組成物の高純度化方法。
【請求項4】
請求項1〜3記載のいずれかの方法により製造されたことを特徴とするγ−アミノ酪酸含有組成物。
【請求項5】
請求項4記載のγ−アミノ酪酸含有組成物を含有する飲食品。

発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、アスパラガスより得られるγ−アミノ酪酸含有組成物の高純度化方法及び得られたγ−アミノ酪酸含有組成物を含有する飲食品に関するものである。
【背景技術】
【0002】
γ−アミノ酪酸(以下、GABAと略す。)は生物界に微量ながら広く存在する非タンパク質構成アミノ酸であり、ヒトにおいては脳内で神経伝達物質として働くことが知られている。食品素材としてのGABAは血圧降下作用、精神安定作用、脳機能改善作用、更年期障害症状緩和作用、中性脂肪増加抑制作用等の健康維持意識の高い現代人にとって有効な生理作用を有している。その上、GABAはヒトが多量に摂取しても副作用が無いので、安全性の面でも有利であり、食事療法が効果的な生活習慣病、特に高血圧症を予防する成分として食品に付加させる開発が多くなされている。
【0003】
そのようなものとして、米胚芽、米糠、小麦胚芽などの中に元来含まれる酵素の作用を利用してGABA富化穀物を製造する技術(例えば、特許文献1及び2参照)、トマト、カボチャ等の野菜などの中に含まれる酵素の作用を利用してGABA富化組成物を製造する技術(例えば、特許文献3〜5参照)、GABAを乳酸菌や麹菌などの微生物に生産させる技術(例えば、特許文献6〜8参照)、茶葉を嫌気処理することによってGABA含量の高い茶葉を製造する技術(例えば、特許文献9参照)などが報告されている。
【0004】
また、工業的にはγ−ハロゲノ酪酸のアミノ化やピロリドンの加水分解によって製造されている。その他、グルタミン酸を出発原料としてグルタミン酸デカルボキシラーゼによってGABAに変換する方法も開示されている。
【0005】
一方、アスパラガスは、繊維質が豊富でカロリーの低い野菜であり、全国で年間約28000tが収穫されている他、海外からの輸入も盛んである。国内で収穫量の多い都道府県としては、長野県、北海道、佐賀県、福島県、香川県、長崎県、秋田県などが挙げられる。これまで、アスパラガスには食物繊維の他、アスパラギン酸、ビタミンU(メチルメチオニン)、ルチン、葉酸、サポニン類などの有用成分が多く含まれていることが知られていた。
【0006】
このような中、アスパラガスにGABAが含まれているとの報告は無かったが、本発明者らは、アスパラガスが他の野菜と比較しても非常に多量のGABAを含有することを見出し報告した(特願2004−301557号)。
【0007】
また、アスパラガスの内在酵素を利用することによってグルタミン酸及び/又はグルタミン酸塩を効果的にGABAに変換できることも見出している。これらの技術により他の原料から得られるGABA含有組成物と比較して含量の多い組成物が得られるに至った。
【特許文献1】特許第2590423号公報
【特許文献2】特開2004−159617号公報
【特許文献3】特公平7−12296号公報
【特許文献4】特公平7−14333号公報
【特許文献5】特開2001−252091号公報
【特許文献6】特開2001−352940号公報
【特許文献7】特開2003−70462号公報
【特許文献8】特開平11−103825号公報
【特許文献9】特許第3038373号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、アスパラガスは水分を除いた固形分中に糖類が20質量%〜60質量%の割合を占めており、アスパラガスを搾汁して製造したGABA含有組成物及びアスパラガスを原料としてGABA富化工程を経て製造したGABA含有組成物は、そのままでは多量の糖類が残存することにより高純度化に限界があるという問題があった。
【0009】
本発明はこのような状況に鑑みなされたものであり、アスパラガスより得られるGABA含有組成物の高純度化を目的とし、ひいてはGABAを無理なく毎日摂ることができるような食品の開発を目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らは上記した課題について鋭意検討した結果、アスパラガスよりGABAを製造する際に、アスパラガス及び/又はアスパラガス抽出液に微生物を導入して培養し、GABA以外の成分を除去する工程を含むことでGABAが高純度化できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0011】
すなわち、本発明の第一は、アスパラガス及び/又はアスパラガス抽出液に微生物を作用させて、GABA以外の成分を除去することを特徴とするGABA含有組成物の高純度化方法を要旨とするものであり、好ましくは、GABA以外の成分が、糖類である前記方法であり、また好ましくは、作用させる微生物が、酵母、乳酸菌及び枯草菌からなる群から選ばれる少なくとも1種類以上である前記方法である。
【0012】
また、本発明の第二は、前記したいずれかの方法により製造されたことを特徴とするGABA含有組成物を要旨とするものである。
【0013】
さらに、本発明の第三は、本発明の第二のGABA含有組成物を含有する飲食品を要旨とするものである。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、高純度化されたGABA含有組成物を容易に得ることができる。これにより、GABAを容易に摂取することができるようになり、GABAの作用により、血圧降下、リラックス、ストレス緩和、更年期障害症状改善、不眠改善、利尿、腎機能改善、肝機能改善等の効果が期待できる。また、前記のような効果に加え、含まれるアミノ酸の作用により、疲労回復、脂肪燃焼、美肌等の効果が期待できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明を詳細に説明する。先ず、本発明で用いられるアスパラガス及びアスパラガス抽出液の調製方法について説明する。
【0016】
本発明で用いられるアスパラガスは、本発明の効果を損なうものでない限りいかなるものでもよい。アスパラガスには日光に当てて栽培するグリーンアスパラガス、土などで遮光しながら栽培するホワイトアスパラガス、細く短いうちに刈り取りを行うミニアスパラガス、グリーンアスパラガスとは別種で紫色を呈するムラサキアスパラガスなどがある。これらの中ではグリーンアスパラガス、ムラサキアスパラガスが好ましく、グリーンアスパラガスが特に好ましい。
【0017】
産地は特に限定されず、国産でも海外からの輸入品でもよい。品種は多様であるが特に限定されず、例えば、ウェルカム、メリーワシントン、北海100、マラソン、ぜんゆう、UC157、グリーンタワー、バイトル、キャンドル、ナイアガラ、UC800、ポールトム、ハイデル、フルート、フランクリン、ガインリム、セトグリーン、ヒロシマグリーン、グリーンフレッチェ等が好ましく、ウェルカム、メリーワシントン、グリーンタワー、ナイアガラ、ガインリムが特に好ましい。使用する部位も特に限定されず、若茎、地上茎、貯蔵根が使用できるがこれらの中で若茎、貯蔵根が好ましく、若茎がさらに好ましい。若茎は根元部分でも先端部分でもよいが、商品となるアスパラガスの長さを揃える時にカットされた根元部分は安価で入手できることから最も好ましい。アスパラガスはそのまま使用してもよいし、破砕、切断、凍結乾燥、脱水などの処理を行った後に使用してもよい。
【0018】
本発明で用いられるアスパラガスは前記のようなアスパラガスを1種類単独で用いてもよいし、2種類以上を組み合わせて用いてもよい。また、若茎の根元部分を使用することが好ましいが、他の部分を混合して使用しても良い。
【0019】
本発明で用いられるアスパラガス抽出液は、上記したアスパラガスから水抽出、溶媒抽出、圧搾、酵素分解、超臨界抽出などの方法を用いて得られた液体である。また、酸、アルカリ抽出や溶媒抽出の場合等、本発明の微生物の生育、増殖、代謝に不都合な液となる場合には、抽出後に中和、留去、除去等の工程が必要である。以下、これらの方法について説明する。
【0020】
水抽出は、水を加えてそこに成分を溶出させる方法である。加える水の量は特に限定されないが、アスパラガス(水分を含む質量)に対して質量比0.01〜100倍量が好ましく、0.5〜5倍量がより好ましい。水の量が0.01倍より少ないと抽出効率が落ち、100倍より多いと薄い抽出液しか得られず後に濃縮操作が必要になる場合がある。また、使用する水の温度は0℃〜100℃が好ましく、10℃〜80℃がより好ましい。水の温度が0℃より低い場合には抽出効率が低下する傾向があり、抽出温度が100℃より高い場合には有用成分が分解してしまうおそれが生じる。また、水は蒸留水、脱イオン水、上水などでもよいし、一定量の塩を溶解したもの、緩衝液でもよい。この時の塩の種類としては、食品に添加できるものであり本発明の効果を損なうもので無ければ特に限定されないが、好ましくは塩化ナトリウム、塩化アンモニウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、炭酸アンモニウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酢酸ナトリウム、酢酸アンモニウム、硫酸アンモニウム、硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、リン酸水素2ナトリウム、リン酸2水素ナトリウム、リン酸水素2カリウム、リン酸2水素カリウム、リン酸水素2アンモニウム、リン酸2水素アンモニウム、安息香酸ナトリウム、クエン酸1カリウム、クエン酸3カリウム、クエン酸3ナトリウム、コハク酸1ナトリウム、コハク酸2ナトリウム、乳酸ナトリウム、リンゴ酸ナトリウム、グルタミン酸ナトリウム、グルタミン酸カリウム、アスパラギン酸ナトリウム、リジン塩酸塩などが挙げられる。緩衝液としては、トリズマ塩基、リン酸緩衝液、酢酸緩衝液、クエン酸緩衝液、コハク酸緩衝液などが好ましく、調整するpHは2.0〜11.0が好ましく、2.5〜9.0がより好ましく、3.0〜8.0が最も好ましい。また、塩、緩衝液の濃度は0.01質量%〜50質量%が好ましく、0.1質量%〜20質量%がより好ましく、0.1質量%〜10質量%が最も好ましい。この範囲より低い場合は塩、緩衝液の効果を期待できない可能性があり、この範囲より高い場合は抽出効率の低下、味の低下を招く可能性がある。
【0021】
溶媒抽出は、アルコール類、炭化水素類、脂質類等の有機溶媒を用いて抽出する方法であり、使用する有機溶媒は特に限定されず、単独で用いてもよいし、他の溶媒と混合して使用してもよいし、水と混合して使用してもよい。好ましい有機溶媒の例としては、エタノール、メタノール、プロパノール、ブタノール、ヘキサン、アセトン、グリセリン、プロピレングリコール、エチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、エチルエーテル、メチルエチルケトン、ジメチルスルホキシド(DMSO)、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、N,N−ジメチルアセトアミド(DMAC)が挙げられ、さらに好ましくは、エタノール、ヘキサン、アセトン、DMSO、グリセリンが挙げられ、最も好ましくはエタノール、ヘキサンが挙げられる。加える有機溶媒の量は有機溶媒の種類にもより特に限定されないが、アスパラガス(水分を含む質量)に対して質量比0.01〜100倍量であり、0.1倍量〜10倍量が好ましく、0.5倍量〜5倍量がより好ましい。有機溶媒の量が0.01倍より少ないと抽出効率が落ち、100倍より多いと薄い抽出液しか得られず後に濃縮操作が必要になる場合がある。また、使用する有機溶媒の温度は−20℃〜200℃であり、−10℃〜150℃が好ましく、0℃〜120℃がより好ましい。有機溶媒の温度が−20℃より低い場合には抽出効率が低下する傾向があり、抽出温度が200℃より高い場合には有効成分が分解してしまうおそれが生じる。
【0022】
上記の有機溶媒はそのほとんどが微生物の生育、増殖、代謝に不利に働くものであることから、微生物を導入する前に有機溶媒を除去することが好ましい。除去するには、一般的なエバポレーター装置や(株)大川原製作所製の「エバポール」、関西化学機械製作(株)製の「ウォールウェッター」などの濃縮装置、真空乾燥機、凍結真空乾燥機、熱風乾燥機等を使用することができる。
上記の水又は有機溶媒で抽出を行う時間は特に限定されず、1分〜48時間行うことが好ましく、5分〜4時間行うことがより好ましい。抽出を行う時間がこの範囲より短いと十分にGABAをはじめとする有効成分が抽出できない傾向があり、この範囲より長くしても抽出量の増加は期待できず、雑菌などの増殖のリスクが増えるだけである。
【0023】
圧搾とは、アスパラガスに物理的な圧力をかけて、液を搾り出し、GABAを搾汁に移行せしめる方法である。圧力は一方向のみにかけてもよいし、二以上の方向からかけてもよく、せん断力を伴わせることもできる。圧搾の操作は市販の圧搾機を用いれば容易であるが、手搾り、足踏み搾りなど機械を用いない方法で行ってもよい。このとき、アスパラガスに水や湯を加えて圧搾してもよい。水や湯を加える量としては、アスパラガス(水分を含む質量)に対して質量比0.01〜100倍量であり、0.1〜10倍量が好ましく、0.5〜5倍量がより好ましい。水の量が0.01倍より少ないと抽出効率が落ち、100倍より多いと薄い抽出液しか得られず後に濃縮操作が必要になる場合がある。また、湯の温度は30℃〜100℃が好ましく、40℃〜80℃がより好ましい。
【0024】
酵素分解は、アスパラガスに酵素を作用させた後、固液分離してGABAをろ液に移行せしめる方法である。ここで酵素としては、本発明の効果を損なわない限り、特に限定されないが、食品用途として使用することを考慮すれば、食品用に使用できる酵素が好ましい。酵素の種類としては、特に限定されないが、アスパラガスの繊維質、ペクチン、多糖類などを分解し、効率良くGABAを取り出せるために、セルラーゼ、ヘミセルラーゼ、ペクチナーゼ、キシラナーゼ、アラビナーゼ、アラバナーゼ、アミラーゼ、グルカナーゼ、デキストラナーゼなどが、蛋白質を分解し、遊離アミノ酸を多く回収するために、プロテアーゼ、ペプチダーゼなどが、グルタミン酸をGABAに変換するために、グルタミン酸デカルボキシラーゼなどが、グルタミンをグルタミン酸に変換するために、グルタミナーゼなどが使用できる。本発明における酵素分解においては、上記した酵素を一種類だけ用いてもよいし、二種以上を同時に又は連続して用いてもよい。
【0025】
酵素分解を行うことによって、本来不溶性の繊維質が分解し、水溶性食物繊維として回収できる効果、繊維質を分解することで組織が破砕され、GABAやアミノ酸の回収率が高くなる効果、蛋白質を分解することによりアミノ酸の回収率が高くなる効果、グルタミン酸の回収率が高くなった結果、グルタミン酸から変換されるGABAの回収率が高くなる効果、グルタミナーゼやグルタミン酸脱炭酸酵素などの酵素を作用させることでGABAの回収率が高くなる効果などを得ることができる。
【0026】
セルラーゼとしては、例えば新日本化学工業(株)製のスミチームAC、スミチームAC−LIQUID、スミチームC、エイチ・ビイ・アイ(株)製のセルロシンAC50、セルロシンAL、セルロシンT2、天野製薬(株)製のセルラーゼA“アマノ”3、セルラーゼT“アマノ”4、ヤクルト薬品工業(株)製のセルラーゼ“オノズカ”R−10、セルラーゼ“オノズカ”RS、洛東化成工業(株)製のエンチロンCM、エンチロンMCHなどが挙げられ、これらの中でもスミチームAC、セルロシンT2、エンチロンMCHが好ましく、セルロシンT2、エンチロンMCHが特に好ましい。
【0027】
ヘミセルラーゼとしては、例えば新日本化学工業(株)製のスミチームACH、スミチームACH−LIQUID、スミチームX、天野製薬(株)製のヘミセルラーゼ“アマノ”90Gなどが挙げられる。
【0028】
ペクチナーゼとしては、例えば新日本化学工業(株)製のスミチームPX、スミチームAP2、スミチームAP2−LIQUID、スミチームPMAC、スミチームCXC、スミチームLC、スミチームMC、スミチームSPC、スミチームPTE、中性ペクチナーゼ、エイチ・ビイ・アイ(株)製のセルロシンPC5、セルロシンPE60、セルロシンPEL、セルロシンME、可溶性ペクチナーゼ、天野製薬(株)製のペクチナーゼA“アマノ”、ペクチナーゼG“アマノ”、ペクチナーゼGL“アマノ”、ペクチナーゼPL“アマノ”、ヤクルト薬品工業(株)製のマセロチームR−10、Novozyme製のPectinexUltraPC−Lなどが挙げられ、これらの中でもスミチームPX、セルロシンPC5、ペクチナーゼA“アマノ”が好ましく、スミチームPXが特に好ましい。
【0029】
アラビナーゼとしては、新日本化学工業(株)製のスミチームARS、Megazyme製のアラビナーゼが、キシラナーゼとしてはエイチ・ビイ・アイ(株)製のセルロシンTP25、セルロシンHC100、セルロシンHCが、アミラーゼとしては新日本化学工業(株)製のスミチームAS、スミチームL、スミチームL−L、スミチームA10、スミチームAH、エイチ・ビイ・アイ(株)製の液化酵素T、リクィファーゼL45、フクタミラーゼ50、オリエンターゼAO10、ハイマルトシンG、グルターゼ6000が、天野製薬(株)製のアミラーゼAD“アマノ”、ビオザイムA、ビオザイムF10SD、グルクザイムAF6、シルバラーゼ、ビオザイムM、大和化成(株)製のクライスターゼ、コクゲン、コクゲンTが、ナガセ生化学工業(株)製のスピターゼHS、スピターゼM、β−アミラーゼLなどが、グルカナーゼとしては大和化成(株)製のツニカーゼが、デキストラナーゼとしては三共(株)製のデキストラナーゼ2Fが挙げられる。
【0030】
プロテアーゼとしては、酸性プロテアーゼ、中性プロテアーゼ、塩基性プロテアーゼのいずれでもよく、例えば、プロテナーゼK、新日本化学工業(株)製のスミチームMMR、スミチームAP、スミチームRP、スミチームMP、スミチームLP50、スミチームLPL、スミチームP、スミチームCP、スミチームTP、エイチ・ビイ・アイ(株)製のオリエンターゼ20A、オリエンターゼ90N、オリエンターゼ10NL、ヌクレイシン、オリエンターゼONS、オリエンターゼ22BF、天野製薬(株)製のウマミザイム、ニューセラーゼF、パパインW−40、パンクレアチンF、プロテアーゼA“アマノ”G、プロテアーゼM“アマノ”、プロテアーゼN“アマノ”、プロテアーゼS“アマノ”、ブロメラインF、大和化成(株)のサモアーゼ、プロチンA、プロチンP、デスキンCが挙げられ、これらの中でもスミチームLPL、スミチームOP、オリエンターゼ20A、パパインW−40が好ましい。
【0031】
ペプチダーゼとしては、例えば新日本化学工業(株)のスミチームFP、天野製薬(株)製のペプチダーゼRが挙げられる。
【0032】
グルタミナーゼとしては、新日本化学工業(株)製のスミチームOP、天野製薬(株)製のグルタミナーゼF“アマノ”100、大和化成(株)製のグルタミナーゼダイワ300Sが挙げられる。グルタミン酸デカルボキシラーゼは、市販のものはほとんど無く、あっても遺伝子組み換え技術を使用していて食品用途に使用するのが困難なものか、高価なものであることから、グルタミン酸デカルボキシラーゼを高生産する乳酸菌、酵母、麹菌などの微生物から、分離精製して使用するか、米胚芽、米糠などから分離精製して使用する方法を取ることができる。
【0033】
本発明において酵素分解を行うために使用する酵素の量は、酵素の種類、力価にもよるが、アスパラガス(水分を含む質量)に対して0.0001質量%〜20質量%が好ましく、0.001質量%〜5質量%がより好ましい。この範囲よりも少ない場合には十分な酵素分解が期待できない問題があり、この範囲よりも多い場合にはもはや酵素分解の増加は期待できず、製品中に酵素による味質の変化を及ぼす問題がある。
【0034】
酵素分解を行う際の温度は、0℃〜80℃であり、10℃〜60℃が好ましく、20℃〜50℃がより好ましい。この範囲より低い場合には酵素反応の進行が遅く、有効成分を抽出するために長い時間を要する傾向があり、この範囲より高い場合には酵素が失活してしまうおそれがある。
【0035】
酵素分解を行う時間は、本発明の効果を損なわない限り特に限定されないが、10分間〜48時間であり、30分間〜24時間が好ましく、2時間〜18時間がより好ましい。この範囲より短い場合には十分に酵素分解が進行しない傾向があり、この範囲より長くしてももはや有効成分の抽出量が多くなることは無い。また、酵素分解をより効果的に行うために、攪拌、振とうなどを行ってもよい。
【0036】
超臨界抽出とは、二酸化炭素や水を気液臨界点以上の圧力、温度にし、分子運動の盛んな超臨界流体とせしめ、これを抽出溶媒として使用するものである。本発明においては、超臨界流体は二酸化炭素が好ましい。
【0037】
超臨界抽出を行う際の温度は、31℃〜150℃が好ましく、31℃〜100℃がより好ましい。温度がこの範囲より高い場合、有用成分が分解する可能性があり、この範囲より低い場合、抽出効率が低下する問題がある。
【0038】
また、超臨界抽出を行う際の圧力は、7MPa〜50MPaが好ましく、7MPa〜30MPaがより好ましい。圧力がこの範囲より高い場合、有用成分の分解やコスト高、安全性に問題があり、圧力がこの範囲より低い場合には抽出効率が低下する傾向がある。
【0039】
以上、説明したアスパラガス抽出液の製造方法である、水抽出、溶媒抽出、圧搾、酵素分解及び超臨界抽出の操作は、各々単独で行うこともできるし、二種以上の操作を組み合わせて行うこともできる。好ましい組み合わせとしては、水抽出及び又は圧搾と酵素分解の組み合わせが挙げられ、これらは同時に行っても、水抽出及び又は圧搾の後に酵素分解を行っても、酵素分解の後に水抽出及び又は圧搾を行っても良い。さらに、水抽出と酵素分解を同時に組み合わせる方法は、抽出効率の向上という観点から望ましい。
【0040】
また、アスパラガスはそのまま使用してもよいし、予め細断したアスパラガスを使用しても構わない。細断は、物理的にアスパラガスを細かく破砕する方法であり、使用する装置、機器、方法などは本発明の効果を損なわない限りいかなるものでもよい。アスパラガスの細断は包丁やカッターナイフ、ハサミなどを用いて手作業で行っても良いが、大量のアスパラガスを短時間で処理しようとする場合には装置を使用する。そのような装置としては、例えば、ミキサー、ブレンダー、ミル、ハンマー式粉砕機などが挙げられ、また野菜用の細断機を用いてもよい。
【0041】
細断に供するアスパラガスは室温に置かれていてもよいし、凍結したものでもよいが、冷却機能の無い装置を用いる場合は、有効成分の分解を防ぐため凍結あるいは冷却したものを用いることが好ましい。
【0042】
細断されたアスパラガスの大きさは特に限定されないが、2cm以下が好ましく、1cm以下がより好ましく、5mm以下が最も好ましい。
【0043】
また、GABAは生体内でグルタミン酸からグルタミン酸脱炭酸酵素によって作られており、この酵素はアスパラガスに存在する。この為、GABAは内在酵素を用いて富化させることができる。本発明のGABA富化処理とは下記のような処理である。
【0044】
GABAをアスパラガスの内在酵素によって富化するには、アスパラガス及び/又はアスパラガス抽出物を内在酵素が作用することのできる環境に一定時間置く方法を取ることが好ましい。かかる環境における温度は0℃〜70℃であり、10℃〜50℃が好ましく、20℃〜35℃がより好ましい。この範囲より温度が高いと内在酵素が失活する可能性があり、この範囲より低ければ内在酵素が効果的に働かない問題がある。
【0045】
また、pHは好ましくは2.0〜10.0であり、さらに好ましくは2.5〜8.5であり最も好ましくは3.0〜7.0である。この範囲を外れる場合、内在酵素が効果的に働かない可能性がある。またpHを調整するために、緩衝液を用いることもできる。緩衝液としては、トリズマ塩基、リン酸緩衝液、酢酸緩衝液、クエン酸緩衝液、コハク酸緩衝液などが好ましく、リン酸緩衝液、酢酸緩衝液が特に好ましい。
【0046】
富化処理を行う時間は特に限定されないが、1分間〜15日間であり、1時間〜5日間が好ましく、4時間〜4日間がさらに好ましい。これ以上の時間処理を行ってももはやGABAの増加は期待できず、これ以下の時間である場合には十分にGABAが増加しない問題がある。
【0047】
富化処理を行う環境は好気環境、嫌気環境いずれでも良いが、嫌気環境で行うことが好ましい。嫌気環境としては、窒素、二酸化炭素、ヘリウム、アルゴン等の気体が充満している状態が好ましく、これらの中でも窒素で充満している環境で行うことが特に好ましい。
【0048】
富化処理を行う場合、GABAの原料としてグルタミン酸又はその塩を添加することができる。グルタミン酸塩の中では特にナトリウム塩が好ましい。グルタミン酸又はその塩はグルタミン酸脱炭酸酵素の作用を受けてGABAに変換される為、グルタミン酸又はその塩を添加することでGABAの含量を著しく増加させることができる。加えるグルタミン酸又はその塩の量は特に限定されないが、原料アスパラアス(水分を含む質量)に対して0.1質量%〜100質量%が好ましく、1質量%〜30質量%がより好ましい。この範囲より少なければGABA含量は増加するが微量に留まり、この範囲より多ければGABAに変換されないグルタミン酸又はその塩が多量に残存する問題がある。
【0049】
富化処理を行う場合、グルタミン酸脱炭酸酵素の補酵素としてピリドキサルリン酸又はその塩、又は塩酸ピリドキシンを添加することができる。ピリドキサルリン酸塩の中では特にナトリウム塩が好ましい。ピリドキサルリン酸又はその塩、又は塩酸ピリドキシンはグルタミン酸脱炭酸酵素の補酵素として働くため、酵素反応を効果的に進めることができ、GABAの含量を増加させることができる。加えるピリドキサルリン酸又はその塩、又は塩酸ピリドキシンの量は特に限定されないが、原料アスパラガス(水分を含む質量)に対して0.001質量%〜20質量%が好ましく、0.005質量%〜5質量%がさらに好ましく、0.01質量%〜2質量%が最も好ましい。この範囲より少なければ、補酵素を添加する効果がほとんど期待できず、この範囲より多くとももはやこれ以上のGABA含量増加は期待できない。
【0050】
富化処理を行う場合、酵素を添加することができる。酵素としては、ペクチナーゼ、セルラーゼ、ヘミセルラーゼ、キシラナーゼ、アラバナーゼ、アミラーゼ、グルカナーゼ、デキストラナーゼ、プロテアーゼ、ペプチダーゼ、グルタミナーゼ、グルタミン酸脱炭酸酵素等が使用できる。ペクチナーゼ、セルラーゼ、ヘミセルラーゼ、キシラナーゼ、アラバナーゼ、アミラーゼ、グルカナーゼ、デキストラナーゼ等を用いれば可溶性オリゴ糖、単糖類が多く回収され、機能性糖質の増加、呈味の向上が達成できる。プロテアーゼ、ペプチダーゼ等を用いればアミノ酸量、ペプチド量が増加するとともに、原料となるグルタミン酸量が増加し、ひいてはGABA含量を増加させることができる。グルタミナーゼを用いればグルタミンがグルタミン酸に変換されるために、GABA含量を増加させることができる。グルタミン酸脱炭酸酵素を用いれば、内在酵素に含まれるものを補う形でさらに効果的にGABAの産生が期待でき、GABA含量を増加させることができる。本発明においては、上記した酵素を一種類だけ用いてもよいし、二種以上を同時に又は工程を分けて用いてもよい。使用する酵素の量は原料アスパラガス(水分を含む質量)に対して0.001質量%〜10質量%であることが好ましく、0.01質量%〜5質量%であることがより好ましい。この範囲より少なければ酵素を添加する効果がほとんど期待できず、この範囲より多くとももはやこれ以上の効果は期待できない。
【0051】
富化処理終了後は、必要であれば高温での失活処理、滅菌処理を行うことができる。この時の温度は60℃〜121℃が好ましく、70℃〜110℃がさらに好ましく、80℃〜105℃が最も好ましい。この温度範囲より低ければ、失活、滅菌の効果が不十分になる問題があり、この温度範囲より高ければGABAをはじめ有効成分が分解する問題がある。
【0052】
本発明は、上記のようにして得られたアスパラガス及び/又はアスパラガス抽出液に対し、微生物を作用させることに特徴を有するものである。アスパラガスはGABA以外にもアミノ酸、タンパク質、脂質、炭水化物等の成分を多く含むことから、微生物を作用させることによりGABA以外の成分を減少させる又は除去することによってGABA含有率を高めることができる。GABA以外の成分において、特に炭水化物は多く含有されており、糖類が固形分の30%〜70%を占める。この為、GABA以外の成分を減少せる又は除去する方法としては微生物を導入して糖類を資化させる方法が好ましい。本発明でいう糖類とはアスパラガスが本来含有している糖類であって、例えば多糖類、オリゴ糖類の他、グルコース、フルクトース、ガラクトース、マンノース、アラビノース等の単糖類を含む。以下、本発明において、微生物を作用させてGABA以外の成分を除去する方法について説明する。
【0053】
本発明で使用する微生物は特に限定されず、種々の細菌類、真菌類が使用できる。かかる細菌類としては、納豆菌を含む枯草菌(Bacillus subtilis)、ラクトバチルス ファーメンタム(Lactobacillus fermentum)、ラクトバチルス ブレビス(Lactobacillus brebis)、ラクトバチルス ケフィア(Lactobacillus kefir)、ラクトバチルス デルブルッキー(Lactobacillus delbrueckii)、ラクトバチルス アシドフィルス(Lactobacillus acidophilus)、ラクトバチルス アミロフィルス(Lactobacillus amylophilus)、ラクトバチルス アニマリス(Lactobacillus animalis)、ラクトバチルス ガッセリ(Lactobacillus gasseri),ロイコノストック メセンテロイデス(Leuconostoc mesenteroides)、ロイコノストック ラクティス(Leuconostoc lactis)、ロイコノストック オエノス(Leuconostoc oenos)、ロイコノストック パラメッセンテロイデス(Leuconostoc paramesenteroides)、ロイコノストック デキストラニカム(Leuconostoc dextranicum)、ペディオコッカス ペントーサセウス(Pediococcus pentosaceus)、ペディオコッカス アシディラクチシ(Pediococcus acidilactici)、ペディオコッカス パービュラス(Pediococcus parvulus)、ペディオコッカス イノピナツス(Pediococcus inopinatus)、ペディオコッカス ダムノーサス(Pediococcus damnosus)、ペディオコッカス デキストリニカス(Pediococcus dextrinicus)、ペディオコッカス ハロフィルス(Pediococcus halophilus)、ペディオコッカスウリナエキー(Pediococcus urinaeequi)、ラクトバチルス ブルガリカス(Lactobacillus bulgaricus)、ラクトバチルス ヘルベチカス(Lactobacillus helveticus)、ラクトコッカス サーモフィルス(Lactococcus thermophilus)、ラクトコッカス ラクティス(Lactococcus lactis)、ラクトコッカス クレモリス(Lactococcus cremoris)、ラクトコッカス デアセチラクティス(Lactococcus deacetilactis)、ロイコノストック クレモリス(Lauconostoc cremoris)、ラクトバチルス カゼイ(Lactobacillus casei)、ラクトバチルス クリスパタス(Lactobacillus crispatus)、ラクトバチルス アミロボラス(Lactobacillus amylovorus)、ラクトバチルス ガリナルム(Lactobacillus gallinarum)、ラクトバチルス ジョンソニー(Lactobacillus johnsonii)、ラクトバチルス アミロボラス(Lactobacillus amylovorus)、エンテロコッカス フェシウム(Enterococcus faecium)、ビフィドバクテリウム ビフィダム(Bifidobacterium bifidum)、ビフィドバクテリウム ロンガム(Bifidobacterium longum)、ビフィドバクテリウム ブレイブ(Bifidobacterium breve)、ビオフィドバクテリウム インファンティス(Bifidobacterium infantis)、ビフィドバクテリウム アドレセンティス(Bifidobacterium adolescentis)、ペディオコッカス ハロフィルス(Pediococcus halophilus)等を含む乳酸菌、アセトバクター アセチ(Acetobacter aceti)、アセトバクター パスツリアヌス(Acetobacter pasteurianus)等の酢酸菌、ザイモモナス モビリス(Zymomonas mobilis)等のザイモモナス菌等が挙げられ、特に、枯草菌、乳酸菌が好ましい。
【0054】
かかる真菌類としては、酵母、カビ、キノコ等が挙げられるが、これらの中で、酵母、カビが好ましく、酵母が増殖が早く糖類を資化する能力に優れることから特に好ましい。酵母としては、本発明の効果を損なわない限りいかなるものも使用でき、かかる例としては、具体的にはサッカロマイセス セレビジエ(Saccharomyces cerevisiae)、サッカロマイセス カールスバージェンシィス(Sacch.carlsbergensis)、サッカロマイセス アセチ(Sacch.aceti)、サッカロマイセス アムルケ(Sacch.amurcae)、サッカロマイセス ベイリー(Sacch.bailii)、サッカロマイセス バヤナス(Sacch.bayanus)、サッカロマイセス ビスポーラス(Sacch.bisporus)、サッカロマイセス カペンシス(Sacch.capensis)、サッカロマイセス チェバリエリー(Sacch.chevalieri)、サッカロマイセス シドリ(Sacch.cidri)、サッカロマイセス コレアヌス(Sacch.coreanus)、サッカロマイセス ダイレンシス(Sacch.dairensis)、サッカロマイセス デルブルッキー(Sacch.delbrueckii)、サッカロマイセス ディアスタチカス(Sacch.diastaticus)、サッカロマイセス ユーパジカス(Sacch.eupagycus)、サッカロマイセス エキシグス(Sacch.exiguus)、サッカロマイセス ファーメンタティ(Sacch.fermentati)、サッカロマイセス フロレンティヌス(Sacch.florentinus)、サッカロマイセス グロボサス(Sacch.globosus)、サッカロマイセス ヘテロジニカス(Sacch.heterogenicus)、サッカロマイセス ヒーニピエンシス(Sacch.hienipiensis)、サッカロマイセス インコンスピカス(Sacch.inconspicuus)、サッカロマイセス イヌシタトゥス(Sacch.inusitatus)、サッカロマイセス イタリカス(Sacch.italicus)、サッカロマイセス クロッケリアヌス(Sacch.kloeckerianus)、サッカロマイセス クルイベリ(Sacch.kluyveri)、サッカロマイセス ミクロエリプソデス(Sacch.microellipsodes)、サッカロマイセス モンタヌス(Sacch.montanus)、サッカロマイセス ムラキー(Sacch.mrakii)、サッカロマイセス ノルベンシス(Sacch.norbensis)、サッカロマイセス オレアセウス(Sacch.oleaceus)、サッカロマイセス オレアジノシス(Sacch.oleaginosis)、サッカロマイセス プレトリエンシス(Sacch.pretoriensis)、サッカロマイセス プロストサードビー(Sacch.prostoserdovii)、サッカロマイセス ロゼイ(Sacch.rosei)、サッカロマイセス ロウキシー(Sacch.rouxii)、サッカロマイセス サイトアヌス(Sacch.saitoanus)、サッカロマイセス テルリス(Sacch.telluris)、サッカロマイセス トランスバーレンシス(Sacch.transvaalensis)、サッカロマイセス ユニスポラス(Sacch.unisporus)、サッカロマイセス ウバルム(Sacch.uvarum)、サッカロマイセス ベイファー8Sacch.vafer)、クルイベロマイセス エスツアリー(Kluyveromyces aestuarii)、クルイベロマイセス アフリカヌス(K.africanus)、クルイベロマイセス ブルガリカス(K.bulgaricus)、クルイベロマイセス デルフェンシス(K.delphensis)、クルイベロマイセス ドブザンスキー(K.dobzhanskii)、クルイベロマイセス ドロソフィラム(K.drosophilarum)、クルイベロマイセス ラクティス(K.lactis)、クルイベロマイセス ロデリ(K.lodderi)、クルイベロマイセス ファフィー(K.phaffii)、クルイベロマイセス ファゼオロスポラス(K.phaseolosporus)、クルイベロマイセス ポリスポラス(K.polysporus)、クルイベロマイセス バヌデニー(K.vanudenii)、クルイベロマイセス ベロネ(K.veronae)、クルイベロマイセス ウィッカーハミー(K.wickerhamii)、クルイベロマイセス ウィケニー(K.wikenii)、カンジダ サルモンチセンティス(Candida salmanticensis)、カンジダ ベチー(C.beechii)、カンジダ カカオイ(C.cacaoi)、カンジダ カプスリジェナ(C.capsuligena)、カンジダ カテヌラタ(C.catenulata)、カンジダ クローセニー(C.claussenii)、カンジダ ディバーサ(C.diversa)、カンジダ フレイシュッシー(C.freyschussii)、カンジダ インターメディア(C.intermedia)、カンジダ ケフィア(C.kefyr)、カンジダ クルゼイ(C.krusei)、カンジダ ランビカ(C.lambica)、カンジダ リシタニエ(C.lisitaniae)、カンジダ ノルベンシス(C.norvegensis)、カンジダ マリチマ(C.maritima)、カンジダ メリビオシカ(C.melibiosica)、カンジダ モギー(C.mogii)、カンジダ オブツサ(C.obtusa)、カンジダ オレゴネンシス(C.oregonensis)、カンジダ パラプシロシス(C.parapsilosis)、カンジダ プルチェリマ(C.pulcherrima)、カンジダ ラギー(C.rhagii)、カンジダ サルモニコラ(C.salmonicola)、カンジダ ラバウティー(C.ravautii)、カンジダ ロイカフィー(C.reukauffii)、カンジダ サケ(C.sake)、カンジダ サンタマリエ(C.santamariae)、カンジダ ソラニ(C.solani)、カンジダ ソルボサ(C.sorbosa)、カンジダ スロフィー(C.slooffii)、カンジダ ステラトイデア(C.stellatoidea)、カンジダ テヌイス(C.tenuis)、カンジダ トロピカリス(C.tropicalis)、カンジダ ユーティリス(C.utilis)、カンジダ ビスワナチー(C.viswanathii)等を用いることができる。
【0055】
さらに、シゾサッカロマイセス マリデボランス(Shizosaccharomyces malidevorans)、ロデロマイセス エロンジスポラス(Lodderomyces elongisporus)、ハンゼニアスポラ オスモフィラ(Hanseniaspora osmophila)、デバロマイセス タマリ(Debaryomyces tamarii)、デッケラ インターメディア(Dekkera intermedia)、エンドマイコプシス プラチポディス(Endomycopsis platypodis)、ハンゼニアスポラ オスモフィラ(Hanseniaspora osmophila)、リポマイセス コノネンコエ(Lipomyces kononenkoae)、ハンゼヌラ アノマラ(Hansenula anomala)、メチニコウィア プルテェリマ(Metschnikowia pulcherrima)、ナドソニア フルベンセンス(Nadsonia fulvescens)、ネマトスポラ コリリ(Nematospora coryli)、ピチア ファリノサ(Pichia farinosa)、サッカロマイコーデス ルドウィギー(Saccharomycodes ludwigii)、サッカロマイコプシス グツラタ(Saccharomycopsis guttulata)、シュワンニオマイセス オシデンタリス(Schwanniomyces occidentalis)、ウィッカーハミア フルオレセンス(Wickerhamia fluorescens)、ロイコスポリジウム カプスリジェナム(Leucosporidium capsuligenum)、ブレッタノマイセス アノマラス(Brettanomyces anomalus)、クロッケラ ジャバニカ(Kloeckera javanica)、トルロプシス ホルミー(Torulopsis holmii)、トリコスポロン ペニシァタム(Trichosporon penicillatum)、チゴサッカロマイセス ロウキシー(Zygosaccharomyces rouxii)等の酵母を用いることも可能である。これらの中ではパン酵母、ビール酵母、ワイン酵母、サケ酵母、味噌酵母、醤油酵母、トルラ酵母として一般的に食品工業に使用されているサッカロマイセス セレビジエ、サッカロマイコーデス ルドウィギー、チゴサッカロマイセス ロウキシー、カンジダ ユーティリスが好ましく、パン酵母、ビール酵母のサッカロマイセス セレビジエが最も好ましい。
【0056】
カビとしては食品用に使用でき、本発明の効果を損なわない限りいかなるものも使用でき、かかる例としては、アスペルギルス オリゼ(Aspergillus oryzae)、アスペルギルス ソジェー(Aspergillus sojae)、アスペルギルス アワモリ(Aspergillus awamori)、アスペルギルス レペンス(Aspergillus repens)、アスペルギルス ニガー(Aspergillus niger)、ペニシリウム カマンベルチ(Penicillium camemberti)、ペニシリウム ロクエフォルティ(Penicillium roqueforti)、リゾプス ジャパニカス(Rhizopus japanicus)等が挙げられ、これらの中でアスペルギルス・オリゼ、アスペルギルス・ニガーが好ましい。
【0057】
本発明で導入する微生物は本発明の効果を損なわない限りいかなる形態で導入しても良く、微生物を液体培地で増殖させたものを液体培地ごと導入しても良いし、遠心、ろ過等によって培地を除去した後に導入しても良い。さらには、微生物を凍結乾燥して粉末状にしたものを導入しても良いし、凍結乾燥粉末、塊状製品として市販されているものをそのまま使用しても良い。これらの中で好ましいのは、他の成分が多量に混入されないことから、凍結乾燥粉末又は遠心、ろ過等によって培地を除去した微生物を導入する方法であり、それは市販品でも良い。
【0058】
微生物を導入する量は特に限定されず、GABAの含有率を上げるだけの量又はその量まで増殖可能な量を導入すればよい。導入量は例えば原料のアスパラガスの使用量に対して決定することが好ましく、原料として使用したアスパラガス(水分を含む質量)に対して0.1質量%〜30質量%であり、0.5質量%〜10質量%であることが好ましく、1.0質量%〜5質量%であることがさらに好ましい。この範囲より少なければ、効果を発揮するために長時間を要する可能性があり、この範囲より多ければもはやこれ以上のGABA含有率の増加は無く、微生物からの分泌物によって反対にGABA含有率が下がる可能性がある。
【0059】
微生物で処理を行う温度は、本発明の効果を損なわない限り限定されないが、導入した微生物が生育する温度であることが好ましい。かかる好ましい温度帯は、0℃〜45℃であり、5℃〜40℃がさらに好ましく、20℃〜37℃が最も好ましい。この温度帯を外れると微生物の効果が現れるのに長時間を要する可能性がある。
【0060】
使用する微生物によって、微生物処理を好気的環境で行った方が良いものと、嫌気的環境で行った方が良いものがある。例えば枯草菌、酢酸菌、カビ、酵母等は好気的環境で処理を行うことが好ましく、乳酸菌等は嫌気的環境で処理を行うことが好ましい。好気的処理は、攪拌や振とうを行うのみでも良いし、空気及び/又は酸素を導入しても良い。嫌気的処理は、静置しておくだけでも良いし、密閉反応、窒素、ヘリウム、アルゴン、二酸化炭素等を導入しても良い。
【0061】
本発明で微生物処理を行う時間は特に限定されないが、好ましくは1時間〜15日間、さらに好ましくは3時間〜3日間である。この範囲より短ければ、十分にGABA以外の成分を除去できない可能性があり、この範囲より長ければ、もはや更なるGABA含有率の向上は見込めず、むしろ微生物からの分泌物によってGABA含有率が下がる可能性がある。
【0062】
本発明において微生物による処理を行うときのpHは特に限定されないが、好ましくは2.0〜12.0、さらに好ましくは2.5〜8.0である。この範囲を外れると微生物の生育に支障をきたし、GABA以外の成分の除去に時間がかかるか、除去できない可能性がある。
【0063】
上記のようにして微生物を導入してGABAの含有率を高めたものは、そのまま使用することもできるし、加熱等の方法によって微生物を失活させて使用することもできるが、従来公知の方法で微生物を分離することができる。分離方法としては、例えばフィルターろ過、圧搾ろ過、遠心分離、デカンテーションなど従来公知のあらゆる方法が使用できる。微生物の作用を止めたい場合には、0.1〜1.0μm、好ましくは0.2〜0.5μmの孔径の除菌用メンブレンフィルターを用いてろ過するか、微生物を分離する前に80℃〜121℃で10分〜1時間加熱滅菌処理を行うことができる。
【0064】
このようにして得られたGABA含有組成物は、使用目的に応じて、分子量の大きな多糖類、食物繊維、蛋白質等と、分子量の小さなアミノ酸類、GABA、ペプチド、単糖類、オリゴ糖類に分画することもできる。そのためには、例えば生化学工業(株)製の樹脂、セルロファインシリーズを用いてゲル濾過で分離する方法や、限外濾過膜(UF膜)を用いて所定の分子量で分画する方法等を採用することができる。
【0065】
また、GABA含有組成物は、そのまま使用してもよいし、さらに所定の濃度にまで希釈又は濃縮して使用することもできる。希釈するには水に限定されず、アルコール、油などを用いることもでき、このとき必要に応じて乳化剤や塩類を添加することができる。濃縮するには、減圧濃縮、加熱濃縮、濾過膜を用いた濃縮などいかなる方法で行ってもよいが、20℃〜60℃の範囲での減圧濃縮を行うことが好ましい。該減圧濃縮には、一般的なエバポレーター装置や(株)大川原製作所製の「エバポール」、関西化学機械製作(株)製の「ウォールウェッター」などを使用することができる。
【0066】
上記のようにして得られたGABA含有組成物は褐色に着色していることがあるから、着色を軽減する目的で、活性炭処理を行うことができる。活性炭は特に限定されず、粒状活性炭、粉末状活性炭、繊維状活性炭等を使用することができる。活性炭処理は、上記のようにして得られた液体に対して所定量を導入し、攪拌した後ろ過や遠心によって活性炭を除去する方法、活性炭をカラムに充填して、そこを通液する方法、活性炭繊維で作られたシート、層状組成物又は活性炭を含有する組成物の中を通液する方法等を用いることができる。これらの中では、活性炭を導入して攪拌した後、ろ過によって活性炭を分離する方法が、効率が良いために好ましい。
【0067】
活性炭の導入量は特に限定されず、着色を軽減しようとする液の固形分量に対して1質量%〜30質量%、好ましくは3質量%〜20質量%を導入することができる。この範囲より少なければ着色度軽減の効果が期待できず、この範囲より多く導入してももはや着色度は軽減されず、活性炭の除去に時間を要するだけである。
【0068】
活性炭処理を行う時間は特に限定されず、10分〜24時間が好ましく、30分〜10時間がより好ましく、30分〜4時間が最も好ましい。この範囲より短ければ着色度軽減の効果が期待できず、この範囲より長くとももはや着色度は軽減されない。
【0069】
上述のような活性炭処理においては、着色度の軽減の他にも、多糖類、オリゴ糖類、ポリフェノール類、タンパク質等の成分の一部を除去する効果や脱臭効果も期待できる。
【0070】
上述した方法により得られたGABAを含有する組成物には、アスパラガスに含まれていたGABAが多量に含まれることとなり、またそれらに加えてアミノ酸や水溶性食物繊維を含むこととなる。アミノ酸としては、L−テアニン、アスパラギン酸、グルタミン酸、バリン、ロイシン、イソロイシン、リジン、アラニン、セリン、プロリンなどが比較的多く含まれる。特にバリン、ロイシン、イソロイシンは分岐鎖アミノ酸(BCAA)と呼ばれ、ヒトの筋肉中の必須アミノ酸の約35%を占めている。これらのアミノ酸は特に近年運動能力向上、疲労回復、筋力向上の効果が認められたために注目を浴びている。また、L−テアニンは緑茶の旨み成分として知られており、茶葉以外でL−テアニンを含有するものはこれまで報告されていなかった。L−テアニンは近年カフェインによる興奮抑制作用、リラックス作用、血圧降下作用、学習効果向上作用等の機能性があることがわかり注目されている。本発明のGABA含有組成物はアスパラガスを原料としているために、上記のように機能性の高いアミノ酸を多く含むことを特徴としている。
【0071】
本発明のGABA含有組成物には、GABAが0.001〜99質量%含まれることとなり、使用目的に応じた最適な含有量の組成物を提供することができ、例えば0.005質量%〜50質量%に調製することができる。GABAの含有量がこの範囲より低い場合は、大量の本発明のアスパラガス抽出物を摂取しなければ機能が得られない問題があり、この範囲より高い場合は、精製、濃縮に多大なコストがかかる問題がある。
【0072】
本発明において、GABA、アミノ酸の含有量は、以下の方法により求められた値である。すなわち、高速液体クロマトグラフィー法(HPLC法)により以下の条件で測定し、蛍光検出器を用いて検出した。
HPLC:島津製作所(株)製LC−9A
カラム:Shim−pack ISC−07/S1504
移動相:0.2規定クエン酸ナトリウム緩衝液(pH2.2)
流速:0.3ml/分
温度:55℃
反応液:オルト−フタルアルデヒド
検出波長:励起波長348nm、蛍光波長450nm
【0073】
本発明において、糖類の含有量は、以下の方法により求められた値である。すなわち高速液体クロマトグラフィー法(HPLC法)により以下の条件で測定し、示差屈折計を用いて検出した。
HPLC:ウォーターズ製 Waters2695
カラム:バイオラッド製 Aminex HPX−87H
移動相:0.005規定硫酸
流速:0.6ml/分
温度:60℃
検出器:示差屈折計 Waters2414
【0074】
本発明のGABA含有組成物の形態としては、本発明の効果を損なわない限り限定されないが、例えば、水溶液、クリーム、懸濁液、ゲル、粉末、錠剤、カプセルなどが挙げられる。これらの中でも水溶液、粉末が特に好ましい。水溶液は、固形分を0.01〜70質量%含むことが好ましく、アスパラガスから製造されたそのものでも良いし、希釈、濃縮されていても良い。粉末はアスパラガスから製造された液状の組成物からそのまま粉末化されていても良いし、デキストリン、乳糖などの賦型剤を添加して粉末化されていても良い。粉末化方法は特に限定されず、凍結乾燥、噴霧乾燥、真空乾燥等の方法で乾燥し、必要に応じて乳鉢、ブレンダー、ハンマーミル、フェザーミル、パワーミル、ミルミキサー等の粉砕機を用いて粉砕することができる。また、これらの水溶液、粉末から乳化、打錠、ゲル化などの操作により、クリーム、錠剤、ゲルなどを製造しても良い。また、本発明のGABA含有組成物は、砂糖、果糖、ブドウ糖、オリゴ糖、蜂蜜等の糖類、食塩、にがりなどの塩類、だし、味の素、アミノ酸などで調味されていても良い。
【0075】
次に、本発明の飲料又は健康食品について説明する。
本発明の飲料又は健康食品は、上記した本発明のGABA含有組成物それ自体あるいは既存の飲料又は食品に含ませることにより得ることができる。また、味質の改善等のために、本発明の効果を損なわない範囲で糖類、糖アルコール類、塩類、油脂類、アミノ酸類、有機酸類、果汁、野菜汁、香料、アルコール類、グリセリン等を添加することができる。
【0076】
本発明の飲料又は健康食品のベースとなる飲料又は食品としては、特に限定されず例えば飲料は清涼飲料水、アルコール類、果汁飲料、野菜汁飲料、乳飲料、炭酸飲料、コーヒー飲料、アルコール類等であることが好ましく、また食品はカプセル、グミ、キャンデー、錠剤、顆粒、ドリンク等の形状をしたサプリメントであってもよいし、通常の食事として摂る食品であってもよい。
【0077】
本発明の飲料又は健康食品に含ませるGABA含有組成物としては、特に限定されないが、1日当たりに摂取する量がGABAとして10〜500mgになるように配合することが好ましい。この範囲より少ない場合は効果が望めない可能性があり、この範囲より多い場合はもはや効果の増大は見込めない可能性がある。本発明の飲料又は健康食品に含ませるGABA含有組成物の形態は特に限定されず、飲料、グミ、キャンデーなどにおいては液体状の物を、錠剤、顆粒、カプセルなどにおいては粉末状の物を使用するなどすればよい。
【実施例】
【0078】
以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0079】
実施例1
グリーンアスパラガス若茎根元部分1kgに水1Lを導入し、オートクレーブで100℃1時間加熱した。これをミキサーで破砕し、不織布を用いて手で搾汁した。得られた搾汁液は濾過助剤に珪藻土を用い、ろ紙(ADVANTEC東洋製No.5C)を用いて吸引濾過を行った。得られたアスパラガス抽出液をエバポレーターによって濃縮し、400gの濃縮液を得た。ここに、パン酵母(オリエンタル酵母工業製「USイースト」)30gを導入し、振とう攪拌しながら30℃で24時間微生物処理を行った。その後、0.45μmのメンブレンフィルターを用いて酵母を分離し、365gの黄褐色の液体を得た。これをエバポレーターで濃縮後、真空乾燥機で40℃16時間真空乾燥したところ、10.8gの褐色粉末が得られた。この粉末のGABA、アミノ酸の含有量は表1に示したとおりであった。
【0080】
実施例2
実施例1において、パン酵母を明治乳業(株)製「ブルガリアヨーグルト」から分離培養した乳酸菌に代え、振とう攪拌しないで静置し、48時間処理を行った以外は同様にして、11.7gの褐色粉末を得た。この粉末のGABA、アミノ酸の含有量は表1に示したとおりであった。なお、乳酸菌の分離は、ブルガリアヨーグルトを白金耳でMRS寒天培地に塗布し、30℃、24時間静置して現れたコロニーを1種類掻き取った。これをMRSブイヨン500mlで30℃、3日間培養後、培養液を遠心分離機で10000rpm、15分間遠心分離し、上層の培養液を廃棄して乳酸菌を得た。この様な方法で分離培養した乳酸菌は湿状態のまま30gを測りとり、微生物処理に使用した。
【0081】
実施例3
実施例1において、パン酵母を生活協同組合が販売する「国産小粒納豆」から分離した納豆菌に代えた以外は同様にして、11.2gの褐色粉末を得た。この粉末のGABA、アミノ酸の含有量は表1に示したとおりであった。なお、納豆菌の分離は、国産小粒納豆を白金耳でLuria−Bertani寒天培地に塗布し、30℃、24時間静置して現れたコロニーを1種類掻き取った。これをLuria−Bertaniブロス1000mlで30℃、3日間培養後、培養液を遠心分離機で10000rpm、15分間遠心分離し、上層の培養液を廃棄して納豆菌を得た。この様な方法で分離培養した納豆菌は湿状態のまま30gを測りとり、微生物処理に使用した。
【0082】
比較例1
グリーンアスパラガス若茎根元部分1kgに水1Lを導入し、オートクレーブで100℃1時間加熱した。これをミキサーで破砕し、不織布を用いて手で搾汁した。得られた搾汁液は濾過助剤に珪藻土を用い、ろ紙(ADVANTEC東洋製No.5C)を用いて吸引濾過を行った。得られたアスパラガス抽出液をそのままエバポレーターによって濃縮し、続いて真空乾燥機で40℃、16時間真空乾燥したところ、31.0gの黄緑色粉末が得られた。この粉末のGABA、アミノ酸の含有量は表1に示したとおりであった。
【0083】
【表1】







 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013