米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 化学;冶金 -> 富士フイルム株式会社

発明の名称 印刷機用洗浄剤組成物
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−51252(P2007−51252A)
公開日 平成19年3月1日(2007.3.1)
出願番号 特願2005−238910(P2005−238910)
出願日 平成17年8月19日(2005.8.19)
代理人 【識別番号】100082005
【弁理士】
【氏名又は名称】熊倉 禎男
発明者 坂本 敦
要約 課題
インキローラー上のインキ除去のみならず、作業効率を低下させずに給水ローラー上のインキ汚れを除去でき、また、印刷版への影響のない印刷機用洗浄剤を提供する。

解決手段
実質的に水を含まず、テルペン類の少なくとも1種、炭素原子数が6〜10のアルカン類の少なくとも1種、及び炭素原子数が1〜6のアルコール類の少なくとも1種を含むことを特徴とする印刷機用洗浄剤組成物;テルペン類を1〜40質量%、炭素原子数が6〜10のアルカン類を50〜90質量%、及び炭素原子数が1〜6のアルコール類を3〜30質量%含む上記印刷機用洗浄剤組成物;テルペン類がモノテルペン系炭化水素上記印刷機用洗浄剤組成物;印刷機用洗浄剤組成物が給水ローラー用洗浄剤である上記洗浄剤組成物。
特許請求の範囲
【請求項1】
実質的に水を含まず、テルペン類の少なくとも1種、炭素原子数が6〜10のアルカン類の少なくとも1種、及び炭素原子数が1〜6のアルコール類の少なくとも1種を含むことを特徴とする印刷機用洗浄剤組成物。
【請求項2】
テルペン類を1〜40質量%、炭素原子数が6〜10のアルカン類を50〜90質量%、及び炭素原子数が1〜6のアルコール類を3〜30質量%含む、請求項1記載の印刷機用洗浄剤組成物。
【請求項3】
テルペン類がモノテルペン系炭化水素である請求項1又は2記載の印刷機用洗浄剤組成物。
【請求項4】
印刷機用洗浄剤組成物が給水ローラー用洗浄剤である、請求項1〜3のいずれか1項記載の洗浄剤組成物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は印刷機用洗浄剤組成物に関するものであり、さらに詳しくは平版印刷機のインキローラー用洗浄剤組成物及び給水ローラー用洗浄剤組成物に関するものである。
【背景技術】
【0002】
平版印刷は、水と油が本質的に混り合わない性質を巧みに利用した印刷方式であり、印刷版面は水を受容し油性インキを反撥する領域と、水を反撥して油性インキを受容する領域から成り、前者が非画像部となり、後者が画像域となる。版面には、インキ壺からインキローラーを介したインキと、非画像部に油性のインキを付けないようにするために湿し水を供給する。版面に湿し水を供給する手段として、一般に、給水ローラーが使用される。給水ローラーとしては、鉄製ローラーの表面に銅メッキを施しその後にニッケルメッキ、クロムメッキ等を施して親水化処理を施したものや、近年、腐食のおそれのないセラミック製のものが利用されている。またゴムロールも用いられ、クロムメッキしたロールと組み合わせて行う連続給水が普及している。
【0003】
印刷終了後、インキローラーからインキを洗浄除去する必要があるのは当然である。また給水ローラーは、平版印刷版上の印刷インキと接触するためインキの付着により汚れてしまう。このため、印刷中または印刷終了後、給水ローラーの表面を洗浄することも必要である。
【0004】
インキローラーの洗浄には、印刷インキを溶かす溶剤、例えば炭化水素系、ハロゲン化炭化水素系といった有機溶剤や、例えばグリコール系溶剤と炭化水素系溶剤を含有し、界面活性剤で水を可溶化した洗浄剤組成物(例えば特許文献1参照)を、回転しているローラー上に振りかけインキを溶解し、ドクターと呼ばれるブレードでかき取るなどして、インキを除去している。
また、給水ローラー表面の洗浄方法として、印刷インキを溶かす溶剤、例えば炭化水素系、ハロゲン化炭化水素系といった有機溶剤や、水相に水溶性大豆多糖類を含む乳化型洗浄剤組成物(例えば特許文献2参照)をウェス等に適量染み込ませ、ローラー表面の汚れを拭き取るなどの方法で洗浄される。
洗浄操作後、溶剤・洗浄剤がローラー上に残った場合は、次の印刷開始までの時間短縮のために乾拭きなどで除去する必要が生じ、作業効率を低下させる要因になる。一方ローラー上に残らないように乾燥しやすい溶剤・洗浄剤を使うと、洗浄途中で気化してしまい、かえって洗浄しにくい問題があった。またグリコール系溶剤は印刷版に付着した場合、印刷版表面の感光層を溶解する欠点があった。また環境への配慮から、植物に由来したテルペン類を用いた印刷インキ洗浄剤も考案されている(例えば特許文献3および特許文献4参照)。しかしながらこれらの文献に記載された技術は、インキを洗浄した後に洗浄剤組成物が乾燥しにくく、印刷機上に残存してしまったり、印刷機のゴム部材を侵しやすく、膨潤が避けられないなどの欠点があった。
【0005】
【特許文献1】特開平7−126687号公報
【特許文献2】特開平10−46192号公報
【特許文献3】特開2003−64284号公報
【特許文献4】特開2005−23196号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、インキローラー上のインキ除去のみならず、作業効率を低下させずに給水ローラー上のインキ汚れを除去でき、また、印刷版への影響のない印刷機用洗浄剤を提供することである。
【0007】
本発明者は上記課題を解決するために検討を重ねた結果、印刷機用洗浄剤組成物に、テルペン類、炭素原子数が6〜10のアルカン類、及び炭素原子数が1〜6のアルコール類を、それぞれ少なくとも1種を配合することにより、高い作業効率を維持しつつ優れたインキ除去性を発揮できることを見出した。さらにこの印刷機用洗浄剤組成物は、実質的に無水の組成とすることができる。
従って本発明は、実質的に水を含まず、テルペン類の少なくとも1種、炭素原子数が6〜10のアルカン類の少なくとも1種、及び炭素原子数が1〜6のアルコール類の少なくとも1種を含むことを特徴とする印刷機用洗浄剤組成物である。本発明の好ましい実施態様として、テルペン類を1〜40質量%、炭素原子数が6〜10のアルカン類を50〜90質量%、及び炭素原子数が1〜6のアルコール類を3〜30質量%含む印刷機用洗浄剤組成物がある。本発明の別の好ましい実施態様として、上記テルペン類がモノテルペン系炭化水素である印刷機用洗浄剤組成物がある。
本発明の印刷機用洗浄剤組成物は、具体的にインキローラー用洗浄剤組成物又は給水ローラー用洗浄剤組成物として使用できる。本発明の印刷機用洗浄剤組成物がさらに具体的には、給水ローラー用洗浄用途において最も優れた性能を発揮することを見出した。従って本発明の好ましい実施態様として、実質的に水を含まず、テルペン類の少なくとも1種、炭素原子数が6〜10のアルカン類の少なくとも1種、及び炭素原子数が1〜6のアルコール類の少なくとも1種を含むことを特徴とする給水ローラー用洗浄剤組成物がある。
【発明の効果】
【0008】
本発明の印刷機用洗剤組成物によれば、印刷機インキローラーのインキを除去することができるとともに、作業効率を低下させずに給水ローラー上のインキ汚れを除去でき、また印刷版への影響がない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明の洗浄剤組成物に含ませるテルペン類は、モノテルペン類、セスキテルペン類、ジテルペン類、セスタテルペン類などであって、環式又は非環式であってよく、好ましくは環式のテルペン類である。より詳しくは、本発明では上記テルペン類に属するケトン類、アルデヒド類、エポキサイド類、炭化水素類、アルコール類、カルボン酸類、エステル類などを使用することができる。
【0010】
本発明で使用するテルペン類の具体例として、プレゴン、カルボン、ベルベノン、ジヒドロカルボン、カンファー、l−メントン、ピペリテノン、ピペソトン等のケトン類、シロトネラール、シトラール、ミルテナール、l−ペリラアルデヒド等のアルデヒド類、リナロールオキサイド、α−ピネンオキサイド、1,8−シネオール、l−カルボンオキサイド、1,4−シネオール、リモネンオキサイド、ピネンオキサイド等のエポキサイド類、リモネン、ピナン、ジペンテン、テルペンダイマー、カリオフィレン、シトロネロール、p−サイメン、エンメン、β−ファルネッセン、ロンギフォーレン、p−メンタン、β−ミルセン、ピネン、カンフェン、テルピネン、ターピノーレン等の炭化水素、α−ターピネオール、l−α−ターピネオール、ジヒドロターピネオール、ミルテノール、ソブレロール、ボルネオール、l−カルベオール、p−サイメン−8−オール、ジヒドロカルベオール、エレモール、オイゲノール、d−リモネン−10−オール、1,8−p−メンタジエン−4−オール、2,8−p−メンタジエン−1−オール、l−メントール、ミルテノール、l−ペリリルアルコール、ピノカルベオール、4−ターピネオール、ベルベノール、リナロール、ネロリドール等のアルコール類、サフロール、チモール、アリルイソチオシアネート、ローズオキサイド、l−カルビルアカテート、ジヒドロカルビルアセテート、ジヒドロターピニルアセテート、エレモイルアセテート、イソボルニルアセテート、d−リモネン−10−イルアセテート、l−メンチルアセテート、ミルテニルアセテート、2−オクチルアセテート、3−オクチルアセテート、l−ペリリルアセテート、ターピニルアセテート等のテルペン類が挙げられる。
【0011】
また、テルペン類として上記のテルペン類を含有する精油を使用することができる。例えばヒノキ科の精油(例:ヒノキ油、シーダー油、レッドシーダー油、ビャクシン油、アスナロ油、イトスキ油、クロベ油、ヒバ油等)、マツ科の精油(例:アビエス油、テレビン油、米松油、松根油等)、スギ科の精油(スギ油等)、クスノキ科の精油(樟脳油、芳樟油、サッサフラス油、ローズウッド油、カシア油、シナモン油等)、ミカン科の精油(例:レモン油、ベルガモット油、ネロリ油、オレンジ油等)、フトモモ科の精油(例:丁字油、ユーカリ油、ベイ油、カヤプテ油、ミルテ油、ピメンタ油等)、シソ科の精油(例:ハッカ油、ベージル油、タイム油、ラベンダー油、ライム油、パチュリ油、セージ油、ローズマリー油、ペニーロイヤル油、ペリラ油)、その他、牛樟油、マニス油、アーモンドビッター油、アンブレッドシード油、アンゲリカ油、カラムス油、カプシカム油、ナツメグ油、カシー油、セロリ油、カモミル油、ヘノポジ油、シトロネラ油、クミン油、コリアンダー油、カルバナム油、オニオン油、ゼラニウム油、ジンジャー油、ガーリック油、レモングラス油、ミル油、スターアニス油、ウォームウッド油、イランイラン油等が挙げられる。
【0012】
テルペン類は高分子になるほどローラー上での乾燥性が劣化し、作業効率が低下する傾向があるため、モノテルペン類及びセスキテルペン類が好ましく用いられ、モノテルペン類がより好ましい。上述のテルペン類の中でもモノテルペン系炭化水素及びセスキテルペン系炭化水素が好ましく、モノテルペン系炭化水素として例えばd−リモネン、l−リモネン、ジペンテン、α−ピネン、β−ピネン、メンタンなどがあり、セスキテルペン系炭化水素として例えばカリオフィレンなどが挙げられる。中でもモノテルペン系炭化水素が好ましく用いられ、具体的にd−リモネン、l−リモネン、ジペンテン、α−ピネン、β−ピネンなどが挙げられる。
本発明の洗浄剤組成物におけるテルペン類の量は1〜40質量%が適当で、より好ましくは1〜20質量%である。
【0013】
本発明の洗浄剤組成物に含ませる炭素原子数が6〜10のアルカン類として、直鎖状アルカン、分岐した鎖状アルカン、環状アルカン、分岐した環状アルカン等のいずれを使用することも可能である。例えばn−ヘキサンとその異性体、n−ヘプタンとその異性体、n−オクタンとその異性体、n−ノナンとその異性体、及びn−デカンとその異性体等を使用することが可能である。本発明の洗浄剤組成物には、炭素原子数が6〜10のアルカン類を1種、又は2種以上組み合わせて使用することができる。本発明では、炭素原子数が6〜10のアルカン類の中でもn−ヘプタンとその異性体、及びn−オクタンとその異性体が好適である。炭素原子数が5以下のアルカンは、乾燥性が非常に早く洗浄剤組成物として不適であるのみならず、引火点が非常に低く危険である。一方炭素原子数が11以上のアルカンは、乾燥性が遅く洗浄後のローラー上からなかなか除去できない。
本発明の洗浄剤組成物における炭素原子数が6〜10のアルカン類の量は50〜90質量%が適当であり、より好ましくは70〜85質量%である。
【0014】
また、炭素原子数が1〜6のアルコール類として、直鎖状アルコール、分岐した鎖状アルコール、環状アルコール、分岐した環状アルコール等を使用することが可能である。例えばテトラヒドロフルフリルアルコール、3−メトキシブタノール、3−メチル−3−メトキシブタノール、メチルアルコール、エチルアルコール、プロピルアルコールとその異性体、ブチルアルコールとその異性体、ペンチルアルコールとその異性体、ヘキシルアルコールとその異性体等を使用することが可能である。本発明の洗浄剤組成物には、炭素原子数が1〜6のアルコール類を1種、又は2種以上組み合わせて使用することができる。中でもプロピルアルコールとその異性体、ブチルアルコールとその異性体が好適である。炭素原子数が7以上のアルコールは、インキ除去性が劣る傾向がある。
本発明の洗浄剤組成物における炭素原子数が1〜6のアルコール類の量は、3〜30質量%が適当であり、より好ましくは5〜12質量%である。
【0015】
本発明の印刷機用洗浄剤組成物にはさらに、芳香族炭化水素類、グリコールエーテル類、エステル類、ケトン類、炭素数3〜6個のラクトン、炭素数4〜7個の環状イミド等の溶剤を含ませてもよい。必要に応じてこれらの溶剤を添加し、インキ除去性と乾燥性を適宜変動させることができる。
【0016】
本発明で使用することができる芳香族炭化水素類の例として、キシレン、トリメチルベンゼン、テトラメチルベンゼン、メチルエチルベンゼン、エチルベンゼン、ジエチルベンゼン、プロピルベンゼン、プロピルトルエン、プロピルキシレン、ブチルベンゼン、ブチルトルエン、ブチルキシレン、およびこれらの異性体、テトラヒドロナフタレン、また主としてアルキル置換ベンゼンや、アルキル置換インダン、アルキル置換インデン、アルキル置換ナフタレンを成分とする石油留分等が挙げられる。
【0017】
本発明で使用することができるグリコールエーテル類の例として、下記一般式〔I〕又は〔II〕で示される化合物が挙げられる。
〔I〕 R1O−(CH2CH(R2)−O)m−R3
〔II〕 R4O−(CH2 CH2−O)p−CO−CH3
式中R1〜R4は独立して水素原子、炭素原子数1〜8のアルキル基、ベンジル基、フェニル基、又は炭素原子数5〜10の環状アルキル基を示し、m及びpは1〜20の整数を示す。その具体例としてはエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノベンジルエーテル、ジエチレングリコールモノベンジルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールジメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、トリプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールジエチルエーテル等が挙げられる。
【0018】
本発明で使用することができるエステル類の具体例としては酢酸アミル、酢酸イソアミル、酢酸メチルイソアミル、酢酸第2ヘキシル、酢酸−2−エチル−ブチル、酢酸−2−エチルヘキシル、酢酸シクロヘキシル、酢酸メチルシクロヘキシル、酢酸ベンジル、プロピオン酸ブチル、プロピオン酸イソアミル、酪酸ブチル、酪酸イソブチル、酪酸イソアミル、乳酸メチル、乳酸エチル、乳酸ブチル、乳酸アミル、乳酸イソアミル、等が挙げられる。
本発明で使用することができるケトン類の具体例としては、メチルアミルケトン、メチル−n−ヘキシルケトン、ジ−n−プロピルケトン、ジアセトンアルコール、アセトニルアセトン、イソホロン、ホロン、シクロヘキサノン、メチルシクロヘキサノン、アセトフェノンが挙げられる。
【0019】
本発明で使用することができる炭素原子数3〜6個のラクトン及び炭素原子数4〜7個の環状イミドの具体例として、γ−ブチロラクトン、α−メチル−γ−ブチロラクトン、γ−バレロラクトン、γ−カプロラクトン、γ−ラウロラクトン、δ−バレロラクトン、ヘキサノラクトン、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、N−エチル−2−ピロリドン、N−オクチル−2−ピロリドン等が挙げられる。
その他、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、炭酸ジメチル、炭酸ジエチル、炭酸エチレン、炭酸プロピレン、ジメチルスルホキシド、テトラメチル尿素、ジメチルイミダゾリジノン、分子量200〜1000のポリエチレングリコール及びポリプロピレングリコール、それらの化合物のモノメチルエーテル、モノエチルエーテル、モノプロピルエーテル、イソプロピルエーテル、モノブチルエーテル等も挙げることができる。
本発明の洗浄剤組成物においてこれらの溶剤を1種、又は2種以上組み合わせて使用することができる。
本発明の洗浄剤組成物におけるこれらの溶剤の量は、0〜20質量%が適当であり、より好ましくは0〜12質量%である。
【0020】
またインキ中には、湿し水成分や紙粉なども含まれており、これらを除去するために洗浄剤組成物中にさらに界面活性剤を含有させることができる。界面活性剤の中でも、非イオン型、及びアニオン型の界面活性剤が有利に利用できる。
界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンポリスチリルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、グリセリン脂肪酸部分エステル、ソルビタン脂肪酸部分エステル、ペンタエリスリトール脂肪酸部分エステル、プロピレングリコールモノ脂肪酸エステル、しょ糖脂肪酸部分エステル、オキシエチレンオキシプロピレンブロックコポリマー、トリメチロールプロパン、グリセリン等にオキシエチレン、オキシプロピレンを付加したもの、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸部分エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸部分エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸部分エステル、ポリオキシエチレン化ひまし油、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸部分エステル、脂肪酸ジエタノールアミド、N,N−ビス−2−ヒドロキシアルキルアミン、ポリオキシエチレンアルキルアミン、トリエタノールアミン脂肪酸エステル、トリアルキルアミンオキシドなどの非イオン性界面活性剤、
【0021】
脂肪酸塩、アビエチン酸塩、ヒドロキシアルカンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、ジアルキルスルホこはく酸エステル塩、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩、分枝鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、アルキルフェノキシポリオキシエチレンプロピルスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルスルホフェニルエーテル塩、N−メチル−N−オレイルタウリンナトリウム、N−アルキルスルホこはく酸モノアミド二ナトリウム塩、石油スルホン酸塩、硫酸化ひまし油、硫酸化牛脂油、脂肪酸アルキルエステルの硫酸エステル塩、アルキル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、脂肪酸モノグリセリド硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル硫酸エステル塩、アルキルりん酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルりん酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルりん酸エステル塩、スチレン−無水マレイン酸共重合物の部分けん化物、オレフィン−無水マレイン酸共重合物の部分けん化物、ナフタレンスルホン酸塩ホルマリン縮合物などのアニオン性界面活性剤が挙げられる。
これらの界面活性剤は単独でも2種以上混合してもよく、本発明の洗浄剤組成物の総質量に対して、好ましくは0〜10質量%で、更には0〜5質量%の範囲の添加が好ましい。
【0022】
本発明の印刷機用洗浄剤組成物は、水を含ませることなく、実質的に無水の組成とすることができる。印刷機用洗浄剤組成物を無水の組成とすることで、インキ溶解力が最も高くなり有利である。水を含ませるときは5質量%程度までが適当である。
本発明の印刷機用洗浄剤組成物は常法に従って、インキローラー用洗浄剤としても、又は給水ローラー用洗浄剤としても使用することができる。本発明の印刷機用洗浄剤組成物をインキローラーの洗浄に使用するとき、例えばインキローラー上に振りかけ、その後ドクターブレードでかき取るといった方法で使用することができる。また、給水ローラーの洗浄に用いるとき、例えばウェスなどに適量染み込ませローラー表面の汚れを拭き取るといった方法で使用することができる。
【実施例】
【0023】
以下、本発明を実施例および比較例によりさらに詳細に説明する。
下記表1〜3の組成(単位:質量%)に従い順に添加し、実施例1〜14、及び比較例1〜5の印刷機用洗浄剤組成物を調製し、下記条件で評価した。それらの結果を表1〜3に合わせて示す。
印刷版:富士写真フイルム(株)製ポジ型PS版VSを画像露光し、自動現像機エコスタブロンPS900Vを用いてポジ現像液DP−7(水で8倍希釈)で現像、水洗後、ガム液FP−2W(水で2倍希釈)処理をして印刷版を作成した。
印刷機:(株)小森コーポレーション製スプリント26
インキ:大日本インキ(株)製ジオス墨S
湿し水:富士写真フイルム(株)製ECOLITY−2
【0024】
評価項目および評価方法
・インキローラーインキ除去性
印刷終了後、インキで汚れたインキローラー最上部に洗浄剤組成物を500ml振りかけ3分間回転、ドクターブレードでかき取った後、インキの除去され方を目視で評価した。
○:インキが完全に除去された。
○△:インキがわずかに残っているが問題ない程度である。
△:インキの除去が不足している。
×:インキが全く除去されない。
・給水ローラーインキ除去性
0.09m2のウェスに洗浄剤組成物を200ml染み込ませ、印刷終了後のインキで汚れた給水ローラーを数回拭きあげた後、インキの除去され方を目視で評価した。
○:インキが完全に除去された。
○△:インキがわずかに残っているが問題ない程度である。
△:インキの除去が不足している。
×:インキが全く除去されない。
【0025】
・給水ローラー作業性
−滑り易さ−
給水ローラーからインキを除去する際の、ウェスの滑り易さを評価した。
○ :ローラー上で問題なく滑り、均一に拭くことが可能。
○△:ローラー上でやや滑りづらいが、ほぼ均一に拭くことが可能。
△ :ローラー上で滑りづらく、均一に拭きにくい。
× :ローラー上で非常に滑りにくく、均一に拭くことができない。
−乾燥性−
給水ローラーからインキを除去した後の、洗浄剤組成物の乾燥し易さを評価した。
○ :インキ除去後、乾拭きしなくてもすぐに乾燥する。
○△:インキ除去後、かるく乾拭きすれば乾燥する。
△ :インキ除去後、乾拭きすれば乾燥する。
× :インキ除去後、乾拭きしてもローラー上に残る。
【0026】
・画像部侵食
印刷前の印刷版に洗浄剤組成物を滴下し、1時間後の画像部の侵食と印刷物の原稿再現性を評価した。
○ :全く侵食がなく、印刷すると原稿を再現する。
○△:やや侵食しているが、印刷すると原稿を再現する。
△ :明らかに侵食が認められるが、印刷すると原稿を再現する。
× :侵食がひどく、印刷すると原稿を再現しな
・ゴム部材膨潤
印刷機の給水ローラー用ゴム部材(幅1cm×長さ5cm×厚み5mm)を、洗浄剤組成物に温度25℃で72時間浸漬したのち充分乾燥させ、長さと厚み変化を評価した。
○;変化がほとんど認められず、印刷には影響を与えない。
△;変化がわずかに認められるが、印刷には影響を与えない。
×;変化が認められ、印刷時に給水ローラーとして不具合を発生する。


































【0027】
【表1】
















【0028】
【表2】
















【0029】
【表3】


【0030】
表1〜3の結果から、本発明の印刷機用洗浄剤組成物は、インキローラーのインキ除去性及び給水ローラーのインキ除去性にともに優れ、かつローラー上での滑り易さ及び乾燥性も充分よく、作業効率よく給水ローラーのインキを除去することができる。また、本発明の印刷機用洗浄剤組成物は印刷版の画像部に悪影響を与えることがなく、給水ローラーのゴム部材を膨潤させないことが判る。




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013