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発明の名称 PTPシートの製造装置及び製造システム
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−91275(P2007−91275A)
公開日 平成19年4月12日(2007.4.12)
出願番号 特願2005−283430(P2005−283430)
出願日 平成17年9月29日(2005.9.29)
代理人 【識別番号】100111095
【弁理士】
【氏名又は名称】川口 光男
発明者 伊藤 貴 / 水野 博文
要約 課題
PTPシートを打抜いた後に生じるフィルム端材を、効率的かつ適切に処理可能なPTPシートの製造装置及び、製造システムを提供する。

解決手段
シート打抜装置26よりも上方に配置され、下方に十分なスペースが確保された裁断装置30にて、PTPシート1を打抜いた後のフィルム端材28を裁断する。これにより、スクラップ用ホッパ50の高さ(記号h)を十分に確保し、スクラップ用ホッパ50の交換頻度を低減させる。ここで、長手方向に連続する帯状のフィルム端材28を、搬送用ローラ41〜44に掛け渡し、裁断装置30へ至るまでは裁断することなく、PTPシート1が打ち抜かれた後の帯状を維持したまま、搬送するようにする。
特許請求の範囲
【請求項1】
包装用フィルムに形成されるポケット部に錠剤が充填され、前記ポケット部の開口を覆うようにしてカバーフィルムが貼着されてなる長尺状のPTPフィルムから、PTPシートを打ち抜く打抜き手段と、
前記打抜き手段によって前記PTPシートが打ち抜かれた後の前記PTPフィルムの残りの部分であり長手方向に連続するフィルム端材を、前記打抜き手段よりも上方で裁断すべく、裁断することなく外部へ搬送する搬送手段とを備えていることを特徴とするPTPシートの製造装置。
【請求項2】
包装用フィルムに形成されるポケット部に錠剤が充填され、前記ポケット部の開口を覆うようにしてカバーフィルムが貼着されてなる長尺状のPTPフィルムから、PTPシートを打ち抜く打抜き手段と、
前記打抜き手段によって前記PTPシートが打ち抜かれた後の前記PTPフィルムの残りの部分であり長手方向に連続するフィルム端材を搬送する搬送手段と、
前記搬送手段にて搬送される前記フィルム端材を裁断する裁断手段とを備えたPTPシートの製造装置において、
前記裁断手段は、前記打抜き手段よりも上方に配置されており、
前記搬送手段は、前記フィルム端材を裁断することなく前記裁断手段へ搬送することを特徴とするPTPシートの製造装置。
【請求項3】
請求項2に記載のPTPシートの製造装置において、
前記裁断手段は、前記裁断したフィルム端材を貯留するための下方スペースを確保可能な位置に設置されていることを特徴とするPTPシートの製造装置。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれかに記載のPTPシートの製造装置において、
前記搬送手段は、前記フィルム端材を掛け渡した上で搬送可能な複数のローラにて構成されていることを特徴とするPTPシートの製造装置。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれかに記載のPTPシートの製造装置において、
前記搬送手段は、前記フィルム端材の搬送方向に対してその中心軸が平面視所定角度をなすように配設された回転不能の固定ローラを備え、
当該固定ローラの円周面に沿って折り返された前記フィルム端材を滑走させることにより、前記フィルム端材の搬送方向を変更可能としたことを特徴とするPTPシートの製造装置。
【請求項6】
請求項5に記載のPTPシートの製造装置において、
前記フィルム端材の前記カバーフィルム側の面が当接するように、前記固定ローラの円周面に前記フィルム端材が掛けられることを特徴とするPTPシートの製造装置。
【請求項7】
包装用フィルムに形成されるポケット部に錠剤が充填され、前記ポケット部を覆うようにしてカバーフィルムが貼着されてなる長尺状のPTPフィルムから、PTPシートを打ち抜く打抜き手段を備えるPTPシートの製造装置と、
前記打抜き手段によって前記PTPシートが打ち抜かれた後の前記PTPフィルムの残りの部分であり長手方向に連続するフィルム端材を搬送する搬送手段と、該搬送手段にて搬送される前記フィルム端材を裁断する裁断手段とを備えるフィルム処理装置とを具備してなるPTPシートの製造システムであって、
前記裁断手段は、前記打抜き手段よりも上方に配置されており、
前記搬送手段は、前記フィルム端材を裁断することなく前記裁断手段へ搬送することを特徴とするPTPシートの製造システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、PTPシートを製造するためのPTPシートの製造装置及び製造システムに係り、特に、打抜き装置によって長尺状のPTPフィルムからPTPシートを打抜いた後のフィルム端材の処理に関する。
【背景技術】
【0002】
錠剤等が収容されるPTPシートは、PTP包装機(ブリスター包装機)によって製造される。具体的には、長尺状の包装用フィルムに形成されるポケット部に錠剤が充填され、アルミニウム等よりなるカバーフィルムが貼着されて、長尺状のPTPフィルムが形成される。そして、PTPシートを小片単位に切り離すためのスリットなどが形成された後、打抜き装置によりシート単位に打ち抜かれる。
【0003】
このように長尺状のフィルムからPTPシートを打ち抜く製造方法によれば、PTPシートが打抜かれた後に生ずるフィルム端材の処理が必要になってくる。具体的には、フィルム端材は嵩張ることから、従来、裁断装置を用い、フィルム端材を比較的短く裁断している。短く裁断されたフィルム端材はスクラップ用ホッパに貯留されるのであるが、裁断装置の下方に配置されるスクラップ用ホッパは、裁断装置との関係などによって、比較的小さな容積となっているのが一般的であった。そのため、PTPシートの製造途中で、スクラップ用ホッパを頻繁に交換する必要があった。
【0004】
これを解決するための手法として、裁断装置の下方にベルトコンベアを設け、裁断されたフィルム端材をベルトコンベアにて機外へ搬出した上で、別の裁断装置にて、さらに細かく裁断するものが考案されている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】登録実用新案第3005525号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが、上記技術では、裁断されたフィルム端材を機外へ搬出する際、フィルム端材がベルトコンベアから落下してしまうおそれがあり、場合によっては、落下したフィルム端材によりPTPシートの製造に支障を来たすおそれもある。
【0006】
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、PTPシートを打抜いた後に生じるフィルム端材を効率的かつ適切に処理可能なPTPシートの製造装置及び製造システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
以下、上記目的等を解決するのに適した各手段につき項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果等を付記する。
【0008】
手段1.包装用フィルムに形成されるポケット部に錠剤が充填され、前記ポケット部の開口を覆うようにしてカバーフィルムが貼着されてなる長尺状のPTPフィルムから、PTPシートを打ち抜く打抜き手段と、
前記打抜き手段によって前記PTPシートが打ち抜かれた後の前記PTPフィルムの残りの部分であり長手方向に連続するフィルム端材を、前記打抜き手段よりも上方で裁断すべく、裁断することなく外部へ搬送する搬送手段とを備えていることを特徴とするPTPシートの製造装置。
【0009】
手段1に記載のPTPシートの製造装置では、打抜き手段により、長尺状のPTPフィルムからPTPシートが打抜かれる。長尺状のPTPフィルムは、包装用フィルムに形成されるポケット部に錠剤が充填され、ポケット部の開口を覆うようにしてカバーフィルムが貼着されてなる。
【0010】
手段1では特に、搬送手段が、シート打抜き後に生じる長手方向に連続するフィルム端材を、打抜き手段よりも上方で裁断すべく、本装置の外部へ搬送する。
【0011】
打抜き手段によるPTPシートの打ち抜きによって生じるフィルム端材を裁断するために、従来、裁断装置は、打抜き手段と同じ高さ、あるいは、打抜き手段よりも下方に配置されていた。そのため、比較的低い位置に設けられる打抜き手段に合わせ、裁断装置も比較的低い位置に設けられており、当該裁断装置の下方に設けられるスクラップ用ホッパは、その高さを確保できず、比較的小さな容積となってしまっていた。
【0012】
この点、手段1によれば、搬送手段にてフィルム端材が装置の外部へ搬送され、打抜き手段よりも上方で裁断されるので、従来と比較して、スクラップ用ホッパの高さを確保できる。したがって、スクラップ用ホッパの容積を大きくすることができ、裁断されたフィルム端材の貯留量が大きくなるため、スクラップ用ホッパの交換頻度を低減させることができ、効率的な処理が可能となる。
【0013】
また、手段1によれば、フィルム端材が裁断されることなくそのまま装置の外部へ連続して搬送されるため、すなわちPTPシートが打ち抜かれた後の帯状を維持したまま搬送されるため、裁断されたフィルム端材を搬送する従来の技術と異なり、フィルム端材の落下が生じることはない。
【0014】
その結果、PTPシートを打抜いた後に生じるフィルム端材を適切に処理することができる。
【0015】
手段2.包装用フィルムに形成されるポケット部に錠剤が充填され、前記ポケット部の開口を覆うようにしてカバーフィルムが貼着されてなる長尺状のPTPフィルムから、PTPシートを打ち抜く打抜き手段と、
前記打抜き手段によって前記PTPシートが打ち抜かれた後の前記PTPフィルムの残りの部分であり長手方向に連続するフィルム端材を搬送する搬送手段と、
前記搬送手段にて搬送される前記フィルム端材を裁断する裁断手段とを備えたPTPシートの製造装置において、
前記裁断手段は、前記打抜き手段よりも上方に配置されており、
前記搬送手段は、前記フィルム端材を裁断することなく前記裁断手段へ搬送することを特徴とするPTPシートの製造装置。
【0016】
手段2に記載のPTPシートの製造装置では、打抜き手段が、長尺状のPTPフィルムからPTPシートを打ち抜き、搬送手段が、打抜き手段によってPTPシートが打ち抜かれた後のPTPフィルムの残りの部分であるフィルム端材を搬送する。このフィルム端材は、長手方向に連続するものとなっている。そしてさらに、手段2では、裁断手段を備えており、裁断手段によってフィルム端材が裁断される。
【0017】
ここで特に、裁断手段が打抜き手段よりも上方に配置されており、搬送手段により、フィルム端材が、裁断されることなく、裁断手段へ搬送される。
【0018】
手段2によれば、打抜き手段よりも上方に配置される裁断手段によってフィルム端材を裁断するため、従来と比較して、スクラップ用ホッパの高さを確保することができる。したがって、スクラップ用ホッパの容積を大きくすることができ、裁断されたフィルム端材の貯留量が大きくなるため、スクラップ用ホッパの交換頻度を低減させることができ、効率的な処理が可能となる。
【0019】
また、手段2によれば、フィルム端材が裁断されることなくそのまま裁断装置へ連続して搬送されるため、すなわちPTPシートが打ち抜かれた後の帯状を維持したまま搬送されるため、裁断されたフィルム端材を搬送する従来の技術と異なり、フィルム端材の落下が生じることはない。特に、上方に配置される裁断手段へフィルム端材を搬送するにあたり、例えばベルトコンベアにて搬送する場合と異なり、傾斜を自由につけることが可能となるため、搬送のために必要とされる水平方向のスペースを比較的小さくすることができる。
【0020】
その結果、PTPシートを打抜いた後に生じるフィルム端材を適切に処理することができる。
【0021】
なお、スクラップ用ホッパなどとして具現化される貯留手段を備える構成として実現することもできる。すなわち、「包装用フィルムに形成されるポケット部に錠剤が充填され、前記ポケット部の開口を覆うようにしてカバーフィルムが貼着されてなる長尺状のPTPフィルムから、PTPシートを打ち抜く打抜き手段と、前記打抜き手段によって前記PTPシートが打ち抜かれた後の前記PTPフィルムの残りの部分であり長手方向に連続するフィルム端材を搬送する搬送手段と、前記搬送手段にて搬送される前記フィルム端材を裁断する裁断手段と、前記裁断手段の下方に配置され、当該裁断手段にて裁断され落下する前記フィルム端材を貯留する貯留手段とを備えたPTPシートの製造装置において、前記裁断手段は、前記打抜き手段よりも上方に配置されており、前記搬送手段は、前記フィルム端材を裁断することなく前記裁断手段へ搬送することを特徴とするPTPシートの製造装置。」としてもよい。もちろん、この場合、貯留手段は、箱状のものに限定されず、袋状のものであってもよい。
【0022】
手段3.手段2に記載のPTPシートの製造装置において、
前記裁断手段は、前記裁断したフィルム端材を貯留するための下方スペースを確保可能な位置に設置されていることを特徴とするPTPシートの製造装置。
【0023】
手段3によれば、フィルム端材を貯留するための下方スペースを確保可能な位置に裁断手段が設置されているため、スクラップ用ホッパの高さを十分に確保することができる。その結果、スクラップ用ホッパの交換頻度を大幅に低減させることができる。
【0024】
手段4.手段1乃至3のいずれかに記載のPTPシートの製造装置において、
前記搬送手段は、前記フィルム端材を掛け渡した上で搬送可能な複数のローラにて構成されていることを特徴とするPTPシートの製造装置。
【0025】
手段4によれば、複数のローラにフィルム端材が掛け渡されて搬送されるため、裁断されたフィルム端材を搬送する従来の技術と異なり、フィルム端材の落下が生じることはない。特に、上方に配置される裁断手段へフィルム端材を搬送するにあたり、例えばベルトコンベアにて搬送する場合と異なり、略垂直方向へ搬送することも可能となるため、搬送のために必要となる水平方向のスペースを比較的小さくすることができる。
【0026】
手段5.手段1乃至4のいずれかに記載のPTPシートの製造装置において、
前記搬送手段は、前記フィルム端材の搬送方向に対してその中心軸が平面視所定角度をなすように配設された回転不能の固定ローラを備え、
当該固定ローラの円周面に沿って折り返された前記フィルム端材を滑走させることにより、前記フィルム端材の搬送方向を変更可能としたことを特徴とするPTPシートの製造装置。
【0027】
従来、製造装置では所定方向へ搬送しつつPTPシートを打抜き、さらに、打ち抜かれたPTPシートを後工程へ搬送するため、当該所定方向にコンベアなどが配置される。そのため、当該所定方向においては、裁断手段を配置するためのスペースの確保が困難になるおそれがある。
【0028】
この点、手段5では、搬送手段が、フィルム端材の搬送方向に対してその中心軸が平面視所定角度をなすように配設された回転不能の固定ローラを備えている。そして、固定ローラの円周面に沿って折り返されたフィルム端材が滑走させられ、フィルム端材の搬送方向が変更される。したがって、製造装置の側部などの空きスペースを有効に利用でき、上記裁断手段などを配置するためのスペースの確保が比較的容易となる。
【0029】
なお、所定角度とあるのは、交差するという趣旨であって、0度を上回り90度を下回る範囲で設定されるものとする。例えば、10度〜80度、あるいは、30度〜60度の範囲に設定するという具合である。
【0030】
手段6.手段5に記載のPTPシートの製造装置において、
前記フィルム端材の前記カバーフィルム側の面が当接するように、前記固定ローラの円周面に前記フィルム端材が掛けられることを特徴とするPTPシートの製造装置。
【0031】
錠剤が充填されたポケット部は、上記打抜き手段により、シート単位で打抜かれる。ただし、フィルムの継ぎ目部分の近傍などに位置するポケット部には錠剤の充填がなされず、この部分は、打ち抜かれない。そのため、フィルム端材には、部分的にポケット部が残る。この点、手段6によれば、フィルム端材のカバーフィルム側の面が当接するように固定ローラの円周面にフィルム端材が掛けられるため、フィルム端材に残ったポケット部があっても、フィルム端材の滑走にポケット部が悪影響を及ぼすことがなく、搬送方向を適切に変更できるという点で有利である。
【0032】
以上は、PTPシートの製造装置の発明として説明してきたが、次に示すようなPTPシートの製造システムの発明として実現することもできる。
【0033】
手段7.包装用フィルムに形成されるポケット部に錠剤が充填され、前記ポケット部を覆うようにしてカバーフィルムが貼着されてなる長尺状のPTPフィルムから、PTPシートを打ち抜く打抜き手段を備えるPTPシートの製造装置と、
前記打抜き手段によって前記PTPシートが打ち抜かれた後の前記PTPフィルムの残りの部分であり長手方向に連続するフィルム端材を搬送する搬送手段と、該搬送手段にて搬送される前記フィルム端材を裁断する裁断手段とを備えるフィルム処理装置とを具備してなるPTPシートの製造システムであって、
前記裁断手段は、前記打抜き手段よりも上方に配置されており、
前記搬送手段は、前記フィルム端材を裁断することなく前記裁断手段へ搬送することを特徴とするPTPシートの製造システム。
【0034】
手段7に記載のPTPシートの製造システムは、PTPシートの製造装置と、フィルム処理装置とを具備している。
【0035】
PTPシートの製造装置では、打抜き手段により、長尺状のPTPフィルムからPTPシートが打抜かれる。長尺状のPTPフィルムは、包装用フィルムに形成されるポケット部に錠剤が充填され、ポケット部の開口を覆うようにしてカバーフィルムが貼着されてなる。一方、フィルム処理装置では、搬送手段が、打抜き手段によってPTPシートが打ち抜かれた後のPTPフィルムの残りの部分であり長手方向に連続するフィルム端材を搬送する。また、裁断手段によってフィルム端材が裁断される。ここで特に、裁断手段が打抜き手段よりも上方に配置されており、搬送手段により、フィルム端材が、裁断されることなく、裁断手段へ搬送される。
【0036】
このような手段7によっても、上記手段2に記載の製造装置と同様の効果が奏される。すなわち、打抜き手段よりも上方に配置される裁断手段によってフィルム端材を裁断するため、従来と比較して、スクラップ用ホッパの高さを確保することができる。したがって、スクラップ用ホッパの交換頻度を低減させることができ、効率的な処理が可能となる。また、フィルム端材が裁断されることなくそのまま裁断装置へ連続して搬送されるため、フィルム端材の落下が生じることはない。特に、上方に配置される裁断手段へフィルム端材を搬送するにあたり、例えばベルトコンベアにて搬送する場合と異なり、傾斜を自由につけることが可能となるため、搬送のために必要とされる水平方向のスペースを比較的小さくすることができる。その結果、PTPシートを打抜いた後に生じるフィルム端材を適切に処理することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0037】
以下、一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
【0038】
図1(a),(b)に示すように、本実施形態におけるPTPシート1は、複数のポケット部2を備えた包装用フィルム3と、ポケット部2を塞ぐようにして包装用フィルム3に取着されたカバーフィルム4とを有している。包装用フィルム3は、PPによって構成され、光透過性を有している(ここでは、透明を呈している)。カバーフィルム4は、アルミニウムによって構成されている。また、各ポケット部2には、錠剤5が1つずつ収容されている。PTPシート1の包装用フィルム3には、例えば2つのポケット部2が含まれたペア小片に切り離すことができるように複数の横スリット6が形成されている(もちろん縦スリットが形成されていてもよいし、スリットを省略してもよい)。
【0039】
本実施形態では、このようなPTPシート1を、専用の包装機にて製造する。そこで次に、「PTPシートの製造装置」としてのPTP包装機(ブリスタ包装機)10の構成について説明することとする。
【0040】
図2に示すように、PTP包装機10の最上流側では、帯状の包装用フィルム3がロール状に巻回されている。ロール状に巻回された包装用フィルム3は、間欠的に搬送されるようになっており、包装用フィルム3の搬送経路に沿って、加熱装置12とポケット成形装置13とが順に並設されている。これら加熱装置12及びポケット成形装置13によってポケット部形成装置14が構成されている。そして、加熱装置12によって包装用フィルム3が部分的に加熱され、該包装用フィルム3が比較的柔軟になった状態において、ポケット成形装置13によって包装用フィルム3にポケット部2が成形される。なお、このポケット部2の成形は、包装用フィルム3の搬送動作間のインターバルに行われる。
【0041】
ポケット部2が形成された包装用フィルム3の移送経路に沿って、ポケット部2に錠剤5を自動的に充填する充填装置16、外観検査装置17、シール装置18が、配設されている。
【0042】
充填装置16は、ロータリドラムを備えており、包装用フィルム3に形成されたポケット部2に錠剤5を投入する。
【0043】
外観検査装置17は、錠剤5が各ポケット部2に確実に充填されているか否か、また錠剤5の欠け、ひび等の外観異常の有無、異物混入の有無等の検査を行うためのものである。該外観検査装置17は、ポケット部2の開口側からの検査を行う。
【0044】
一方、帯状に形成されたカバーフィルム4は、最上流側においてロール状に巻回されている。ロール状に巻回されたカバーフィルム4の引出し端は、シール装置18の方へと案内されている。シール装置18は、フィルム受けロール19と、加熱ロール20とを備えており、フィルム受けロール19に加熱ロール20が圧接可能に構成されている。そして、両ロール19,20間に包装用フィルム3及びカバーフィルム4が送り込まれるようになっており、包装用フィルム3及びカバーフィルム4が、両ロール19,20間を加熱圧接状態で通過することで、包装用フィルム3にカバーフィルム4が貼着され、これにより、錠剤5が各ポケット部2に充填された帯状のPTPフィルム21が製造される。このとき、加熱ロール20の表面には、シール用の網目状の凸条が形成されており、これが強く圧接することで、強固なシールが実現されるようになっている。
【0045】
前記シール装置18の下流には、ポケット部2側から錠剤5等の異常を検出するための外観検査装置23が設けられている。尚、外観検査装置17,23によって不良品判定された場合、図示しない不良シート排出機構に不良品信号が送られ、その不良品判定となったPTPシート1は、不良シート排出機構によって別途排出され、図示しない不良品ホッパに移送されるようになっている。
【0046】
外観検査装置23の下流ではPTPフィルム21移送経路に沿って、スリット成形装置24及び「打抜き手段」としてのシート打抜装置26が順に配設されている。スリット成形装置24は、PTPフィルム21の所定位置に前記横スリット6を形成する機能を有する。シート打抜装置26は、PTPフィルム21をPTPシート1単位に打ち抜く機能を有する。
【0047】
シート打抜装置26の下流では、PTPシート1を打抜いた後のPTPフィルム21の残りの部分であるフィルム端材28を処理するために、「裁断手段」としての裁断装置30、該裁断装置30へフィルム端材28を搬送するための搬送用ローラ41,42,43,44、フィルム端材の搬送方向を変更する搬送方向変更装置45、及び、「貯留手段」としてのスクラップ用ホッパ50が配設されている。なお、搬送用ローラ41〜44及び搬送方向変更装置45が「搬送手段」を構成する。
【0048】
また、シート打抜装置26の下方には、PTPシート1を貯留するための完成品用ホッパ27が設置されており、打ち抜かれたPTPシート1が貯留されるようになっている。
【0049】
ところで、本実施形態において製造されるPTPシート1については既に述べたが、該PTPシート1を上記PTP包装機10のシート打抜装置26によって打ち抜くことで、図3(a)に示すようなフィルム端材28が生じる。すなわち、PTPシート1は、PTPフィルム21の幅方向に2枚ずつ打ち抜かれるのであるが、フィルム搬送方向において打ち抜き位置をオーバーラップさせない場合、同図中に二点鎖線で示す打ち抜き穴61の上下方向(フィルム幅方向)及び左右方向(フィルム搬送方向)にフィルムが残ったフィルム端材28が生じる。
【0050】
本実施形態は、PTPシート1が打ち抜かれた後の上記フィルム端材28の処理に特徴を有するものである。そこで次に、シート打抜装置26の下流側に配置される、裁断装置30、搬送用ローラ41〜44、及び、搬送方向変更装置45についての具体的な構成及び動作を説明する。
【0051】
裁断装置30は、図2中に模式的に示したように、上記シート打抜装置26よりも上方に配置されている。また、裁断装置30下方のスペースを十分に確保できる位置に配置されている。これにより、スクラップ用ホッパ50の高さ(図2中に記号hで示した)を十分に確保可能となっている。この裁断装置30は、図4(a)に示すように、ローラ31、固定刃32、移動刃33を備えている。
【0052】
ローラ31は、裁断装置30内部の最上流側に設けられており、上記シート打抜装置26にてPTPシート1が打ち抜かれた後に生じるフィルム端材28を、裁断装置30の内部へ案内する。
【0053】
固定刃32は、ローラ31の下流側に、フィルム端材28との間に僅かな隙間を空けて配置されている。また、移動刃33は、固定刃32に対向して配置されており、固定刃32に対し接離方向に往復動可能な構成となっている。この移動刃33は図示しないアクチュエータにて駆動され、移動刃33が固定刃32に近接する位置へ移動すると、固定刃32との間でフィルム端材28が裁断される。裁断後のフィルム片29は、裁断装置30の下方へ落下し、スクラップ用ホッパ50に貯留される(図2参照)。なお、このスクラップ用ホッパ50は、樹脂や金属で形成された箱体としてもよいし、あるいは、袋体としてもよい。
【0054】
搬送用ローラ41〜44は、図2に示すように、シート打抜装置26から裁断装置30へ至る経路に順に配設されており、フィルム端材28を、上記裁断装置30へ搬送可能となっている。フィルム端材28は上述したように帯状となっている(長手方向に連続している)ため、これら搬送用ローラ41〜44に掛け渡されて、裁断装置30に至るまでは裁断されることなく、上述したようにシート打抜装置26よりも上方に配置された裁断装置30まで搬送される。
【0055】
また、本実施形態では、このような搬送経路の途中に、搬送方向変更装置45が配置されている。搬送方向変更装置45は、図4(b)に示すように、回転不能の固定ローラ45aで構成されている。固定ローラ45aは、少なくともその表面がポリアセタール樹脂よりなり(金属でもよい)、その中心軸がフィルム端材28の搬送方向に対して平面視で45度の角度をなすように配設されている。この固定ローラ45aに対して、上記フィルム端材28は、固定ローラ45aの下側から上側へ、固定ローラ45aの円周面に沿って折り返されるにように掛けられている。したがって、搬送時には固定ローラ45aの円周面を滑走し、これにより、フィルム端材28の搬送方向は平面視で90度変更されることになる。なお、上記シール装置18にて包装用フィルム3にカバーフィルム4が貼着されて帯状のPTPフィルム21が製造されることは上述したが、固定ローラ45aに対するフィルム端材28の当接面は、カバーフィルム4側の面となっている。なお、図4(b)に示すフィルム端材28には、PTPシート1の打抜き穴61(図3(a)参照)が存在するはずであるが、図が煩雑になることを避けるため割愛した。
【0056】
以上詳述したように、本実施形態によれば、上記シート打抜装置26よりも上方に配置され、下方に十分なスペースが確保された裁断装置30にて、フィルム端材28(図3(a)参照)が裁断される。したがって、スクラップ用ホッパ50の高さ(図2中に記号hで示した)を十分に確保でき、すなわち、スクラップ用ホッパ50の容積を比較的大きなものとすることができるため、フィルム片29の貯留量が大きくなり、スクラップ用ホッパ50の交換頻度を低減させることができ、効率的な処理が可能となる。
【0057】
しかも、長手方向に連続するフィルム端材28が裁断されることなくそのまま裁断装置30へ搬送されるため、すなわちPTPシート1が打ち抜かれた後の帯状を維持したまま(図3(a)参照)搬送されるため、裁断されたフィルム端材を搬送する従来の技術と異なり、フィルム端材28が搬送途中で落下するおそれがない。
【0058】
特に、本実施形態では、上記帯状のフィルム端材28が、搬送用ローラ41〜44に掛け渡されて搬送されるため、上方に配置される裁断装置30へフィルム端材28を搬送するにあたり、例えばベルトコンベアにて搬送する場合と異なり、略垂直方向に搬送するという具合に、傾斜を自由につけることが可能となる。したがって、搬送のために必要とされる水平方向のスペースが比較的小さくなる。
【0059】
その結果、PTPシート1を打抜いた後に生じるフィルム端材28を適切に処理することができる。
【0060】
ところでPTP包装機では通常、PTPフィルムを所定方向へ搬送しつつPTPシートを打抜き、さらに、打ち抜かれたPTPシートを後工程へ搬送するため、当該所定方向にコンベアなどが配置されている。そのため、当該所定方向において、余分なスペースを確保することは困難な場合が多い。
【0061】
この点、本実施形態によれば、搬送方向変更装置45(図4(b)参照)によって、フィルム端材28の搬送方向が、シート打抜装置26の通過後に、90度変更される。これにより、裁断装置30を配置するためのスペースの確保が比較的容易であり、上流側の構成を何ら変更する必要がない。
【0062】
しかも、搬送方向変更装置45の固定ローラ45aに対するフィルム端材28の当接面がカバーフィルム4側の面となっているため、錠剤5が充填されず打ち抜かれなかったポケット部2がフィルム端材28に残っていたとしても、フィルム端材28に残ったポケット部2に影響を受けることなく、搬送方向が確実に変更される。
【0063】
以上、一実施形態について説明したが、このような実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々なる形態で実施できる。
【0064】
(a)上記実施形態では、PTP包装機10が、裁断装置30、搬送用ローラ41〜44、及び、搬送方向変更装置45を備える構成とした。これに対して、シート打抜装置26までを構成要素とするPTP包装機と、シート打抜装置26の下流側に配置される裁断装置30、搬送用ローラ41〜44、及び、搬送方向変更装置45から構成されるフィルム処理装置とを備えるPTPシートの製造システムとして構成することもできる。従来のPTP包装機のフィルム端材処理のために、フィルム処理装置のみを提供することも可能だからである。
【0065】
(b)上記実施形態では、図3(a)に示したフィルム端材28を処理することとしていた。具体的には、同図中に二点鎖線で示す打抜き穴61の上下方向(フィルム幅方向)及び左右方向(フィルム搬送方向)にフィルムが残ったタイプのフィルム端材28を処理するものであった。
【0066】
これに対し、図3(b)に示すようなフィルム端材28aも、同様の構成にて処理することができる。フィルム端材28aは、フィルム搬送方向において打抜き位置が僅かにオーバーラップするようにPTPシート1が打ち抜かれることで生じる。そのため、同図中に二点鎖線で示す打抜き穴61の上下方向(フィルム幅方向)にだけフィルムが残ることになり、フィルム端材28aは、3本の細長い帯状部材となる。この場合も、上記搬送用ローラ41〜44及び搬送方向変更装置45にて搬送することができ、上記裁断装置30にて裁断することができるため、上記実施形態の構成を適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【図1】(a)はPTPシートの表側を示す斜視図であり、(b)はPTPシートの部分拡大断面図である。
【図2】実施形態のPTP包装機を示す概略構成図である。
【図3】PTPシートの打抜きで生じるフィルム端材の形状を示す説明図である。
【図4】(a)は裁断装置の構成を模式的に示す説明図であり、(b)は搬送方向変更装置の構成を模式的に示す説明図である。
【符号の説明】
【0068】
1…PTPシート、2…ポケット部、3…包装用フィルム、4…カバーフィルム、5…錠剤、6…スリット、10…PTP包装機、26…「打抜き手段」としてのシート打抜装置、28…フィルム端材、29…フィルム片、30…「裁断手段」としての裁断装置、31…ローラ、32…固定刃、33…移動刃、41〜44…搬送用ローラ、45…搬送方向変更装置、45a…固定ローラ、61,62…打抜き穴。




 

 


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