米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 包装;運搬 -> シーケーディ株式会社

発明の名称 PTPシートの製造装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−69949(P2007−69949A)
公開日 平成19年3月22日(2007.3.22)
出願番号 特願2005−258947(P2005−258947)
出願日 平成17年9月7日(2005.9.7)
代理人 【識別番号】100111095
【弁理士】
【氏名又は名称】川口 光男
発明者 佐野 健太郎 / 大山 剛
要約 課題
密封用フィルムにコードが付されるPTPシートを製造するにあたり、被包装物である錠剤と密封用フィルムに付されたコードとが対応しているか否かを容易に確認可能なPTPシートの製造装置を提供する。

解決手段
バーコードリーダ45によって密封用フィルム4に付されたバーコード7が読み取られる。そして、変換手段47にて作業者が認識可能な情報へ変換され、モニタ48に表示される。また、品種特定手段41が、カメラ17a,23aから出力される画像から、錠剤データベース42を参照して錠剤5の品種を特定し、品種情報取得手段43は、品種情報データベース44を参照し、錠剤5の品種及び関連情報からなる品種情報を出力する。比較出力手段46は、この品種情報とバーコードリーダ45の読取結果とを比較し、両情報が対応していない場合には、アラーム等による報知を行う。
特許請求の範囲
【請求項1】
ポケット部に錠剤の収容された包装用フィルムに対し、前記ポケット部を塞ぐように、カバーフィルムをシール状態で取着してなるPTPシートの製造装置において、
シート部分に付されたコードであって、少なくとも前記錠剤に関する情報を包含した1次元コード又は2次元コードからなるコードを読み取る読取手段と、
前記読取手段による読取結果を、作業者が認識可能な情報に変換する変換手段と、
前記変換手段にて変換された情報を表示する表示手段とを備えていることを特徴とするPTPシートの製造装置。
【請求項2】
ポケット部に錠剤の収容された包装用フィルムに対し、前記ポケット部を塞ぐように、カバーフィルムをシール状態で取着するためのシール手段を備えたPTPシートの製造装置において、
前記カバーフィルムの前記ポケット部とは反対側の面に付されたコードであって、少なくとも前記錠剤に関する情報を包含した1次元コード又は2次元コードからなるコードを読み取る読取手段と、
前記読取手段による読取結果を、作業者が認識可能な情報に変換する変換手段と、
前記変換手段にて変換された情報を表示する表示手段とを備えていることを特徴とするPTPシートの製造装置。
【請求項3】
ポケット部に錠剤の収容された包装用フィルムに対し、前記ポケット部を塞ぐように、カバーフィルムをシール状態で取着するためのシール手段を備えたPTPシートの製造装置において、
前記カバーフィルムの前記ポケット部とは反対側の面に付されたコードであって、少なくとも前記錠剤に関する情報を包含した1次元コード又は2次元コードからなるコードを読み取る読取手段と、
前記読取手段による読取結果を、作業者が認識可能な情報に変換する変換手段と、
前記変換手段にて変換された情報を表示する表示手段と、
前記ポケット部に収容された錠剤の品種を特定する品種特定手段と、
前記品種特定手段にて特定された錠剤の品種に基づいて、品種と当該品種に関連する関連情報とからなる品種情報を取得する品種情報取得手段と、
前記品種情報取得手段にて取得された前記品種情報と、前記読取手段による読取結果とを比較して、当該比較結果に基づく出力を行う比較出力手段とを備えていることを特徴とするPTPシートの製造装置。
【請求項4】
包装用フィルムに対し錠剤を収容するためのポケット部を形成するポケット部形成手段と、前記ポケット部形成手段にて形成されたポケット部に錠剤を充填する充填手段と、前記充填手段にてポケット部に錠剤の収容された包装用フィルムに対し、前記ポケット部を塞ぐように、カバーフィルムをシール状態で取着するためのシール手段とを備えたPTPシートの製造装置において、
前記カバーフィルムの前記ポケット部とは反対側の面に付されたコードであって、少なくとも前記錠剤に関する情報を包含した1次元コード又は2次元コードからなるコードを読み取る読取手段と、
前記読取手段による読取結果を、作業者が認識可能な情報に変換する変換手段と、
前記変換手段にて変換された情報を表示する表示手段と、
前記ポケット部に収容された錠剤の品種を特定する品種特定手段と、
前記品種特定手段にて特定された錠剤の品種に基づいて、品種と当該品種に関連する関連情報とからなる品種情報を取得する品種情報取得手段と、
前記品種情報取得手段にて取得された前記品種情報と、前記読取手段による読取結果とを比較して、当該比較結果に基づく出力を行う比較出力手段とを備え、
前記表示手段は、前記充填手段近傍に設けられていることを特徴とするPTPシートの製造装置。
【請求項5】
請求項3又は4に記載の製造装置において、
前記ポケット部に収容された錠剤を撮像する撮像手段と、
錠剤を特定するための特徴情報と前記錠剤の品種との対応関係を記憶する錠剤データベースとを備え、
前記品種特定手段は、前記撮像手段にて撮像された錠剤の画像から前記特徴情報を抽出し、抽出した前記特徴情報から前記錠剤データベースを参照して、錠剤の品種を特定可能に構成されていることを特徴とするPTPシートの製造装置。
【請求項6】
請求項5に記載の製造装置において、
前記ポケット部に収容された錠剤を撮像し、当該錠剤の不具合を検査する外観検査手段を備え、
前記撮像手段は、前記外観検査手段の撮像機構を利用して構成されていることを特徴とするPTPシートの製造装置。
【請求項7】
請求項3乃至6のいずれかに記載の製造装置において、
前記ポケット部に収容された錠剤の品種を特定可能な情報を入力するための入力手段を備え、
前記品種特定手段は、前記入力手段を介して入力された情報から、錠剤の品種を特定可能に構成されていることを特徴とするPTPシートの製造装置。
【請求項8】
請求項3乃至7のいずれかに記載の製造装置において、
錠剤の品種と前記関連情報との対応関係を記憶する品種情報データベースを備え、
前記品種情報取得手段は、前記品種特定手段にて特定された錠剤の品種から、前記品種情報データベースを参照して、前記関連情報を取得するよう構成されていることを特徴とするPTPシートの製造装置。
【請求項9】
請求項2乃至8のいずれかに記載の製造装置において、
前記読取手段は、前記シール手段よりも下流側に設けられており、
前記読取手段による読取結果がエラーである場合には、その旨を報知するよう構成されていることを特徴とするPTPシートの製造装置。
【請求項10】
請求項1乃至9のいずれかに記載の製造装置において、
前記変換手段は、前記コードが直接的に示すところの記号情報を、当該記号情報に対応する製品情報に変換するよう構成されていることを特徴とするPTPシートの製造装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、包装用フィルムに形成されたポケット部に錠剤が収容され、前記ポケット部を塞ぐようにカバーフィルムがシール状態で取着されてなるPTPシートを製造する技術に係り、特にカバーフィルムにコードを付したPTPシートを製造するPTPシートの製造装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、PTPシートは、錠剤等が充填されるポケット部が形成された樹脂製の包装用フィルムと、ポケット部の開口側を密封するように包装用フィルムに取着されるアルミニウム製のカバーフィルムとから構成されている。
【0003】
近年、薬局や病院等において、処方され、手渡される錠剤が正しいか否か、或いは如何なる薬剤であるか等を確認するというニーズが高まりつつあり、かかるニーズに応える技術も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
かかる文献に記載された技術においては、錠剤の表面に、バーコード或いは2次元コードを付すこととしている。これにより、従来錠剤に数値等が印刷されていたものに比べて、格段に多くの情報を1つの錠剤に付与できるという利点がある。
【0005】
また、カバーフィルム等のシート部分にコードを付すことも考えられる。この場合は、カバーフィルム等の少ないスペースに多くの情報を記載することが可能となる。
【特許文献1】特開2001−64160号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところが、例えばカバーフィルムにコードを用いて製品情報を記す場合、製造工程において、作業者が製品情報を読み取ることは困難になる。そのため、実際に包装される錠剤とカバーフィルムに付されたコードとが対応しているか否かが作業者にとって分かりにくいという問題が生じる。そして、包装される錠剤とカバーフィルムに付されたコードとが対応していない製品が生産され、流通してしまうという事態も懸念される。
【0007】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、コードが付されるPTPシートを製造するにあたり、被包装物である錠剤と付されたコードとが対応しているか否かを容易に確認可能なPTPシートの製造装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
以下、上記目的等を解決するのに適した各手段につき項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果等を付記する。
【0009】
手段1.ポケット部に錠剤の収容された包装用フィルムに対し、前記ポケット部を塞ぐように、カバーフィルムをシール状態で取着してなるPTPシートの製造装置において、
シート部分に付されたコードであって、少なくとも前記錠剤に関する情報を包含した1次元コード又は2次元コードからなるコードを読み取る読取手段と、
前記読取手段による読取結果を、作業者が認識可能な情報に変換する変換手段と、
前記変換手段にて変換された情報を表示する表示手段とを備えていることを特徴とするPTPシートの製造装置。
【0010】
手段1に記載のPTPシートの製造装置では、読取手段が、PTPシートのシート部分に付されたコードを読み取る。シート部分とは、裁断前のPTPフィルムにおいては、その後、シートとして打ち抜かれる部分をいう。このコードは、少なくとも錠剤に関する情報を包含した1次元コード又は2次元コードからなる。変換手段は、読取手段による読取結果を、作業者が認識可能な情報に変換する。そして、表示手段により、変換された情報が表示される。
【0011】
従来、シート部分にコードを付して製品情報を表す場合、製造工程において、作業者が製品情報を読み取ることが困難になり、実際に包装される錠剤とシート部分に付されたコードとが対応しているか否かが分かりにくいという問題があった。
【0012】
この点、手段1によれば、機械的にコードを読み取り作業者が認識可能な情報に変換して表示するため、当該表示によって作業者は、コードとして付されている製品情報を認識できることになる。その結果、実際に包装されている錠剤とシート部分に付されたコードとが対応しているか否かを容易に確認できる。
【0013】
手段2.ポケット部に錠剤の収容された包装用フィルムに対し、前記ポケット部を塞ぐように、カバーフィルムをシール状態で取着するためのシール手段を備えたPTPシートの製造装置において、
前記カバーフィルムの前記ポケット部とは反対側の面に付されたコードであって、少なくとも前記錠剤に関する情報を包含した1次元コード又は2次元コードからなるコードを読み取る読取手段と、
前記読取手段による読取結果を、作業者が認識可能な情報に変換する変換手段と、
前記変換手段にて変換された情報を表示する表示手段とを備えていることを特徴とするPTPシートの製造装置。
【0014】
手段2に記載のPTPシートの製造装置では、読取手段が、包装用フィルムのポケット部を塞ぐように取着されるカバーフィルムに付されたコードを読み取る。このコードは、カバーフィルムのポケット部とは反対側の面に付されたものであり、少なくとも錠剤に関する情報を包含した1次元コード又は2次元コードからなる。変換手段は、読取手段による読取結果を、作業者が認識可能な情報に変換する。そして、表示手段によって、変換された情報が表示される。したがって作業者は、コードとして付されている製品情報を認識でき、その結果、実際に包装されている錠剤とカバーフィルムに付されたコードとが対応しているか否かを容易に確認できる。
【0015】
手段3.ポケット部に錠剤の収容された包装用フィルムに対し、前記ポケット部を塞ぐように、カバーフィルムをシール状態で取着するためのシール手段を備えたPTPシートの製造装置において、
前記カバーフィルムの前記ポケット部とは反対側の面に付されたコードであって、少なくとも前記錠剤に関する情報を包含した1次元コード又は2次元コードからなるコードを読み取る読取手段と、
前記読取手段による読取結果を、作業者が認識可能な情報に変換する変換手段と、
前記変換手段にて変換された情報を表示する表示手段と、
前記ポケット部に収容された錠剤の品種を特定する品種特定手段と、
前記品種特定手段にて特定された錠剤の品種に基づいて、品種と当該品種に関連する関連情報とからなる品種情報を取得する品種情報取得手段と、
前記品種情報取得手段にて取得された前記品種情報と、前記読取手段による読取結果とを比較して、当該比較結果に基づく出力を行う比較出力手段とを備えていることを特徴とするPTPシートの製造装置。
【0016】
手段3に記載のPTPシートの製造装置は、手段2に記載の製造装置の構成に加え、品種特定手段、品種情報取得手段、及び、比較出力手段を備えるものである。
【0017】
品種特定手段は、ポケット部に収容された錠剤の品種を特定する。品種情報取得手段は、品種特定手段にて特定された錠剤の品種に基づいて、品種と当該品種に関連する関連情報とからなる品種情報を取得する。関連情報には、例えば使用期限、製造番号等の情報が含まれる(以下の手段でも同様)。そして、比較出力手段により、品種情報と読取結果とが比較され、当該比較結果に基づく出力が行われる。比較結果に基づく出力は、品種情報と読取結果とが対応しているか否かという比較結果自体の出力であることが考えられる。この場合、上述の表示手段を介して比較結果を表示することが考えられる。また、比較結果に基づき品種情報と読取結果とが対応していない場合におけるその旨の出力であることが考えられる。この場合、表示手段を介して対応していない旨を表示するようにしてもよいし、あるいは、アラーム等による報知を行うようにしてもよい。
【0018】
手段3によれば、手段2と同様、機械的にコードを読み取り作業者が認識可能な情報に変換して表示するため、当該表示によって作業者は、コードとして付されている製品情報を認識できることになる。しかも、錠剤の品種を特定し、品種と関連情報とからなる品種情報とコードの読取結果とを比較し、比較結果に基づく出力を行うため、すなわち、包装されている錠剤とカバーフィルムに付されたコードとが対応しているか否かを自動的に比較して結果を出力するため、錠剤とコードとが対応しているか否かの確認がさらに容易になる。また、アラーム等の報知を行う構成とすれば、不具合に対する迅速な対応が可能となる。
【0019】
手段4.包装用フィルムに対し錠剤を収容するためのポケット部を形成するポケット部形成手段と、前記ポケット部形成手段にて形成されたポケット部に錠剤を充填する充填手段と、前記充填手段にてポケット部に錠剤の収容された包装用フィルムに対し、前記ポケット部を塞ぐように、カバーフィルムをシール状態で取着するためのシール手段とを備えたPTPシートの製造装置において、
前記カバーフィルムの前記ポケット部とは反対側の面に付されたコードであって、少なくとも前記錠剤に関する情報を包含した1次元コード又は2次元コードからなるコードを読み取る読取手段と、
前記読取手段による読取結果を、作業者が認識可能な情報に変換する変換手段と、
前記変換手段にて変換された情報を表示する表示手段と、
前記ポケット部に収容された錠剤の品種を特定する品種特定手段と、
前記品種特定手段にて特定された錠剤の品種に基づいて、品種と当該品種に関連する関連情報とからなる品種情報を取得する品種情報取得手段と、
前記品種情報取得手段にて取得された前記品種情報と、前記読取手段による読取結果とを比較して、当該比較結果に基づく出力を行う比較出力手段とを備え、
前記表示手段は、前記充填手段近傍に設けられていることを特徴とするPTPシートの製造装置。
【0020】
手段4に記載のPTPシートの製造装置は、包装用フィルムに対し錠剤を収容するためのポケット部を形成するポケット部形成手段と、ポケット部形成手段にて形成されたポケット部に錠剤を充填する充填手段と、充填装置にてポケット部に錠剤の収容された包装用フィルムに対し、ポケット部を塞ぐように、カバーフィルムをシール状態で取着するためのシール手段とを備えるものである。そして、手段3に記載の製造装置とほぼ同様の構成となっている。結果的に、手段3に記載の製造装置と同様の効果が奏される。
【0021】
加えて、手段4では特に、表示手段が、充填手段近傍に設けられていることを特徴としている。
【0022】
充填手段による錠剤の充填後、機械的な外観検査と共に、作業者の目視による外観検査が行われるのが一般的である。そのため、充填手段付近に表示手段を設ければ、目視検査と並行して表示手段による表示を見ることができ、当該表示手段を介した製品情報の確認作業が容易になる。その結果、錠剤とコードとが対応しているか否かの確認がさらに容易になる。
【0023】
手段5.手段3又は4に記載の製造装置において、
前記ポケット部に収容された錠剤を撮像する撮像手段と、
錠剤を特定するための特徴情報と前記錠剤の品種との対応関係を記憶する錠剤データベースとを備え、
前記品種特定手段は、前記撮像手段にて撮像された錠剤の画像から前記特徴情報を抽出し、抽出した前記特徴情報から前記錠剤データベースを参照して、錠剤の品種を特定可能に構成されていることを特徴とするPTPシートの製造装置。
【0024】
手段5では、錠剤データベースを備えており、ここに、錠剤を特定するための特徴情報と錠剤の品種との対応関係が記憶されている。品種特定手段は、撮像手段にて撮像された錠剤の画像から特徴情報を抽出し、抽出した特徴情報から錠剤データベースを参照して、錠剤の品種を特定可能となっている。ここで特徴情報には、錠剤の色、形、大きさ、捺印などの情報が含まれる。このようにすれば、ポケット部に収容された錠剤の品種を自動的に特定することができ、錠剤に関する情報を入力する等の作業者の作業が必要ないため、便利である。
【0025】
なお、錠剤データベースを製造装置の外部に設けるようにし、ネットワーク等を介してデータベースにアクセスする構成としてもよい。その意味では「手段3又は4に記載の製造装置において、前記ポケット部に収容された錠剤を撮像する撮像手段を備え、前記品種特定手段は、前記撮像手段にて撮像された錠剤の画像から前記特徴情報を抽出し、抽出した前記特徴情報から、錠剤を特定するための特徴情報と前記錠剤の品種との対応関係を記憶する錠剤データベースを参照して、錠剤の品種を特定可能に構成されていること」としてもよい。
【0026】
手段6.手段5に記載の製造装置において、
前記ポケット部に収容された錠剤を撮像し、当該錠剤の不具合を検査する外観検査手段を備え、
前記撮像手段は、前記外観検査手段の撮像機構を利用して構成されていることを特徴とするPTPシートの製造装置。
【0027】
上述したように錠剤の充填後には、機械的な外観検査が行われるのが一般的である。
【0028】
そこで、手段6では、外観検査手段によってポケット部に収容された錠剤が撮像され当該錠剤の不具合が検査されることを前提とし、上述した撮像手段を、外観検査手段の撮像機構を利用して構成した。このようにすれば、撮像手段を設けることによる製造装置のコストアップを抑止し、構成の簡素化を図ることができる。
【0029】
手段7.手段3乃至6のいずれかに記載の製造装置において、
前記ポケット部に収容された錠剤の品種を特定可能な情報を入力するための入力手段を備え、
前記品種特定手段は、前記入力手段を介して入力された情報から、錠剤の品種を特定可能に構成されていることを特徴とするPTPシートの製造装置。
【0030】
手段7では、上記撮像手段等を備える構成に加え又は代え、ポケット部に収容された錠剤の品種を特定可能な情報を入力するための入力手段を備えており、品種特定手段は、入力手段を介して入力された情報から、錠剤の品種を特定可能となっている。入力手段は、例えばキーボードとして具現化することができる。あるいは、ネットワークなどを介して情報を入力する場合の入力ポートとして具現化することもできる。なお、錠剤品種を特定可能な情報入力には、品種そのものの入力も含まれる。このようにすれば、上記撮像手段による画像からは判別が困難な品種、例えば同一色、同一サイズの品種であっても、正確に品種を特定可能となる。
【0031】
手段8.手段3乃至7のいずれかに記載の製造装置において、
錠剤の品種と前記関連情報との対応関係を記憶する品種情報データベースを備え、
前記品種情報取得手段は、前記品種特定手段にて特定された錠剤の品種から、前記品種情報データベースを参照して、前記関連情報を取得するよう構成されていることを特徴とするPTPシートの製造装置。
【0032】
手段8では、品種情報データベースを備えており、ここに、錠剤の品種と上記関連情報との対応関係が記憶されている。品種情報取得手段は、品種特定手段にて特定された錠剤の品種から、品種情報データベースを参照して、関連情報を取得する。このようにすれば、錠剤の品種に関連する使用期限等の関連情報を自動的に取得することができ、関連情報を入力する等の作業者の作業が必要ないため、便利である。
【0033】
なお、品種情報データベースを製造装置の外部に設けるようにし、ネットワーク等を介してデータベースにアクセスする構成としてもよい。その意味では「手段3乃至7のいずれかに記載の製造装置において、前記品種情報取得手段は、前記品種特定手段にて特定された錠剤の品種から、錠剤の品種と前記関連情報との対応関係を記憶する品種情報データベースを参照して、前記関連情報を取得するよう構成されていること」としてもよい。
【0034】
手段9.手段2乃至8のいずれかに記載の製造装置において、
前記読取手段は、前記シール手段よりも下流側に設けられており、
前記読取手段による読取結果がエラーである場合には、その旨を報知するよう構成されていることを特徴とするPTPシートの製造装置。
【0035】
例えばカバーフィルムの取着に際しカバーフィルムに皺などができると、そこに付されたコードが読み取れなくなる可能性がある。そこで、読取手段による読取結果がエラーとなった場合には、シール手段によるカバーフィルムの取着に際し不具合が生じている可能性が高い。
【0036】
手段9によれば、読取手段がシール手段よりも下流側に設けられており、読取手段による読取結果がエラーである場合には、その旨が報知される。したがって、シール手段によるカバーフィルムの取着に不具合があったことを判断することができる。
【0037】
手段10.手段1乃至9のいずれかに記載の製造装置において、
前記変換手段は、前記コードが直接的に示すところの記号情報を、当該記号情報に対応する製品情報に変換するよう構成されていることを特徴とするPTPシートの製造装置。
【0038】
コードに関する表示を考慮した場合、例えば、コードを数値の配列といった記号情報に変換して表示することも考えられる。しかし、この場合、当該記号情報と製品情報との対応付けを作業者自身で行う必要が生じる。
【0039】
この点、手段10によれば、コードが直接的に示すところの記号情報が製品情報に変換されるため、作業者自身で記号情報と製品情報との対応付けを行う必要がなく、コードとして付されている製品情報を簡単に認識できる。
【0040】
なお、製品情報としては、例えば、品種、容量、含量、力価、使用期限、製造番号等が挙げられる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0041】
以下、実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
【0042】
[第1実施形態]
図2(a)〜(c)に示すように、本実施形態におけるPTPシート1は、複数のポケット部2を備えた「包装用フィルム」としての容器フィルム3と、ポケット部2を塞ぐようにして容器フィルム3に取着された「カバーフィルム」としての密封用フィルム4とを有している。容器フィルム3は、例えば、PP(ポリプロピレン)やPVC(ポリ塩化ビニル)等の比較的硬質で所定の剛性を有する熱可塑性樹脂材料によって構成され、光透過性を有している(ここでは、透明を呈している。)。密封用フィルム4は、アルミニウムを含む材料によって構成されている。
【0043】
また、各ポケット部2には錠剤5が1つずつ収容されている。PTPシート1の容器フィルム3には、例えば2つのポケット部2が含まれたペア小片に切り離すことができるように複数の横スリット6が形成されている(もちろん縦スリットが形成されていてもよいし、スリットを省略してもよい)。
【0044】
さらに、前記密封用フィルム4のポケット部2とは反対側の面(すなわち、PTPシート1の裏面側)には、図2(b)に示すように、上記ペア小片の単位でバーコード7が印刷されている。このようなバーコード7は、密封用フィルム4に対し、密封用フィルム4の取着前に印刷される。そして、本実施形態において、このバーコード7は、ポケット部2に収容された錠剤5の製品情報を表すものとなっている。
【0045】
このようなバーコード7によって製品情報を表せば、文字等を用いる場合と比べ、少ないスペースに多くの情報を記載することが可能となる。ただし、バーコード7にて製品情報を表す場合、製造工程において、作業者がバーコード7を視認して製品情報を読み取ることは、困難になる。そのため、実際に包装される錠剤5と密封用フィルム4に付されたバーコード7とが対応しているか否かが分かりにくいという問題が生じる。
【0046】
そこで、本実施形態では、密封用フィルム4にバーコード7が付されるPTPシート1を製造するにあたり、錠剤5に対応するバーコード7が付されているか否かを容易に確認できるようにした点に特徴を有する。
【0047】
まずは、上記PTPシート1を製造するための製造装置(PTP包装機(ブリスタ包装機))10の構成について説明することとする。
【0048】
図1に示すように、PTP包装機10の最上流側では、帯状の容器フィルム3がロール状に巻回されている。ロール状に巻回された容器フィルム3は、間欠的に搬送されるようになっており、容器フィルム3の搬送経路に沿って、加熱手段12とポケット成形手段13とが順に並設されている。これら加熱手段12及びポケット成形手段13によって「ポケット部形成手段」としてのポケット部形成装置14が構成されている。そして、加熱手段12によって容器フィルム3が部分的に加熱され、該容器フィルム3が比較的柔軟になった状態において、ポケット成形手段13によって容器フィルム3にポケット部2が形成される。なお、このポケット部2の形成は、容器フィルム3の搬送動作間のインターバルの際に行われる。
【0049】
ポケット部2が形成された容器フィルム3の移送経路に沿って、ポケット部2に錠剤5を自動的に充填する「充填手段」としての充填装置16、外観検査装置17、シール手段18が配設されている。充填装置16は、所定間隔毎にシャッタを開くことで錠剤5を落下させるものであり、このシャッタ開放動作に伴って各ポケット部2に錠剤5が投入される。
【0050】
外観検査装置17は、カメラ17aを備えており、カメラ17aにより撮像された錠剤画像に基づいて、錠剤5が各ポケット部2に確実に充填されているか否か、また錠剤5の欠け、ひび等の外観異常の有無、異物混入の有無等の検査を行うためのものである。該外観検査装置17は、ポケット部2の開口側からの検査を行う。
【0051】
一方、帯状に形成された密封用フィルム4は、最上流側においてロール状に巻回されている。ロール状に巻回された密封用フィルム4の引出し端は、シール手段18の方へと案内されている。シール手段18は、フィルム受けローラ19と加熱ローラ20とを備えており、フィルム受けローラ19に加熱ローラ20が圧接可能に構成されている。そして、両ローラ19,20間に容器フィルム3及び密封用フィルム4が送り込まれるようになっており、容器フィルム3及び密封用フィルム4が、両ローラ19,20間を加熱圧接状態で通過することで、容器フィルム3に密封用フィルム4が貼着され、これにより、錠剤5が各ポケット部2に充填された帯状のブリスタフィルムとしてのPTPフィルム21が製造される。なお、フィルム受けローラ19の表面には、容器フィルム3のポケット部2に対応する凹部が形成されている。一方、加熱ローラ20の表面には、シール用の網目状の微細な凸条が形成されており、これが強く圧接することで、強固なシールが実現されるようになっている。
【0052】
前記シール手段18の下流には、ポケット部2側から錠剤5等の異常を検出するための外観検査装置23が設けられている。この外観検査装置23も、上述した外観検査装置17と同様に、カメラ23aを備えており、カメラ23aにより撮像された錠剤画像により検査を行うものである。尚、外観検査装置17,23によって不良品判定された場合、図示しない不良シート排出機構に不良品信号が送られ、その不良品判定となったPTPシートは、不良シート排出機構によって別途排出され、図示しない不良品ホッパに移送されるようになっている。また、外観検査装置17,23が上記「外観検査手段」に相当する。
【0053】
外観検査装置23の下流ではPTPフィルム21移送経路に沿って、スリット成形装置24及びシート打抜装置26が順に配設されている。スリット成形装置24は、PTPフィルム21の所定位置に前記横スリット6(図2(a)参照)を形成する機能を有する。シート打抜装置26は、PTPフィルム21をPTPシート1単位に打抜く機能を有する。前記シート打抜装置26の下流側には、シート打抜装置26から落下する端材27を貯留するためのスクラップ用ホッパ28が設けられている。また、シート打抜装置26の下側には、打抜かれたPTPシート1を移送するためのコンベア29が設けられており、該PTPシート1は完成品用ホッパ30に移送されるようになっている。
【0054】
さて、PTP包装機10の概略は以上のとおりであるが、以下においては、密封用フィルム4に付されたバーコード7が錠剤5に対応するものであるか否かを確認するための構成について詳述する。
【0055】
そのための構成として、本実施形態では、図1に示すように、品種特定手段41、錠剤データベース42、品種情報取得手段43、品種情報データベース44、「読取手段」としてのバーコードリーダ45、比較出力手段46、変換手段47、及び「表示手段」としてのモニタ48を備えている。
【0056】
なお、品種特定手段41、品種情報取得手段43、比較出力手段46、及び、変換手段47は、いわゆるコンピュータシステムとして構成されるものであり、各手段41,43,46,47の機能は、コンピュータシステムの機能として実現される。また、錠剤データベース42及び品種情報データベース44は、例えばコンピュータシステムの備えるハードディスク装置として構成される。
【0057】
品種特定手段41は、ポケット部2に収容された錠剤5の品種を特定する。外観検査装置17,23がカメラ17a,23aを備えることは既に述べたが、本実施形態においては、これらカメラ17a,23aからの画像が、品種特定手段41に入力される。品種特定手段41は、当該画像から、錠剤5の色、形、大きさ、捺印(文字、記号、図形、コード)など、錠剤5を特定するための情報(特徴情報)を抽出する。したがって、カメラ17a,23aが「撮像手段」に相当する。
【0058】
錠剤データベース42には、前記特徴情報と錠剤5の品種との対応関係が記憶されている。そこで、品種特定手段41は、錠剤データベース42を参照し、抽出した特徴情報から錠剤5の品種を特定する。そして、特定した錠剤5の品種を品種情報取得手段43へ出力する。
【0059】
品種情報データベース44には、錠剤5の品種と当該品種に関連する情報(関連情報)との対応関係が記憶されている。この関連情報には、例えば錠剤5の使用期限、製造番号等の情報が含まれる。
【0060】
品種情報取得手段43は、品種情報データベース44を参照し、品種特定手段41から出力される錠剤5の品種から関連情報を特定し、錠剤5の品種及び関連情報からなる品種情報を取得する。この品種情報は、比較出力手段46へ出力される。
【0061】
バーコードリーダ45は、例えばレーザ光を走査し反射光からバーコードを読み取るリーダ装置として実現できる。このバーコードリーダ45は、シール手段18の下流側、詳しくは外観検査装置23の下流側に配置されており、PTPフィルム21を構成する密封用フィルム4に付されたバーコード7を読み取る。そして、この読取結果を、変換手段47へ出力すると共に、比較出力手段46へ出力する。ここで読取結果がエラー、すなわちバーコード7が読み取れなかった場合には、当該エラーの情報を比較出力手段46へ出力する。
【0062】
比較出力手段46は、品種情報取得手段43から出力される錠剤5の品種情報と、バーコードリーダ45から出力される読取結果とを比較し、これらの情報が対応しているか否かを判断し、対応していない場合にはアラーム等による報知を行う。また、読取結果がエラーであった場合、すなわちバーコードリーダ45からエラーの情報が出力された場合にも、アラーム等による報知を行う。
【0063】
変換手段47は、バーコードリーダ45から出力される読取結果を、作業者が認識可能な情報へ変換する。具体的には、バーコード7が直接的に示すところの記号情報を、当該記号情報に対応する製品情報に変換する。
【0064】
モニタ48は、例えばCRTや液晶で構成されたディスプレイ装置であり、変換手段47にて変換された製品情報を表示する。なお、このモニタ48は、前記充填装置16付近に配置されている。
【0065】
次に本実施形態のPTP包装機10の発揮する効果を説明する。
【0066】
本実施形態のPTP包装機10では、バーコードリーダ45によって、PTPフィルム21を構成する密封用フィルム4に付されたバーコード7が読み取られる。そして、この読取結果は、変換手段47にて作業者が認識可能な情報へ変換され、モニタ48に表示される。しかも本実施形態では、変換手段47によって、バーコード7が直接的に示すところの記号情報が、当該記号情報に対応する製品情報に変換される。これによって、作業者は、バーコード7として付されている製品情報を簡単に認識でき、実際に包装されている錠剤5と密封用フィルム4に付されたバーコード7とが対応しているか否かを容易に確認できる。
【0067】
また、本実施形態では、品種特定手段41が、ポケット部2に収容された錠剤5の品種を特定する。具体的には、外観検査装置17,23のカメラ17a,23aから出力される画像から、錠剤5の色、形、大きさ、捺印などの特徴情報を抽出し、錠剤データベース42を参照して、錠剤5の品種を特定する。また、品種情報取得手段43は、品種情報データベース44を参照し、品種特定手段41から出力される錠剤5の品種から関連情報を特定し、錠剤5の品種及び関連情報からなる品種情報を取得して、比較出力手段46へ出力する。そして、比較出力手段46は、品種情報取得手段43からの品種情報とバーコードリーダ45からの読取結果とを比較し、両情報が対応していない場合には、アラーム等による報知を行う。
【0068】
これによって、包装されている錠剤5と密封用フィルム4に付されたバーコード7とが対応しているか否かが自動的に、又、常に監視でき、錠剤5とバーコード7とが対応しているか否かの確認がさらに容易になる。また、アラーム等による報知を行うため、不具合に対する迅速な対応が可能となる。さらに、錠剤5の品種を特定するにあたり、錠剤5の色、形、大きさ、捺印などの特徴情報を抽出し錠剤データベース42を参照して品種を特定するため、錠剤5に関する情報を入力する等の作業者の作業が必要とならず便利である。また、外観検査装置17,23のカメラ17a,23aから出力される錠剤画像を利用するため、新たにカメラを設ける必要がなく、カメラを設けることによるPTP包装機10のコストアップを抑止することができる。さらに、品種情報取得手段43が品種情報データベース44を参照することによって錠剤5の品種から当該品種の関連情報を取得するため、錠剤5の品種に関連する使用期限等の関連情報を自動的に取得することができ、関連情報を入力する等の作業者の作業が必要ないため、便利である。
【0069】
さらにまた、本実施形態では、モニタ48を充填装置16付近に配置した。充填装置16による錠剤5の充填後、外観検査装置17,23による検査と共に、作業者の目視による外観検査が行われるのが一般的である。そのため、充填装置16付近にモニタ48を設ければ、目視検査と並行してモニタ48を見ることができ、当該モニタ48を介した製品情報の確認作業が容易になる。結果的に、錠剤5とバーコード7とが対応しているか否かの確認が容易になる。
【0070】
ところで、密封用フィルム4の取着に際し密封用フィルム4に皺などができると、そこに付されたバーコード7が読み取れなくなる可能性がある。この点、本実施形態では、バーコードリーダ45をシール手段18の下流側に設け、比較出力手段46が、バーコードリーダ45からエラーの情報が出力された場合にも、アラーム等による報知を行う。これによって、シール手段18による密封用フィルム4の取着に不具合があったことを判断することもできる。
【0071】
[第2実施形態]
本第2実施形態は、上記第1実施形態とほぼ同様の構成となっている。
【0072】
そして、密封用フィルム4に付されたバーコード7が錠剤5に対応するものであるか否かを確認するための構成の一部のみを異にする。したがって、ここでは異なる構成部分について説明する。なお、構成を同じくするものについては、上記実施形態と同一の符号を用いて示すことにする。
【0073】
本実施形態では、バーコード7と錠剤5との対応を確認するための構成として、図3に示すように、品種特定手段51、入力手段52、品種情報取得手段43、品種情報データベース44、「読取手段」としてのバーコードリーダ45、比較出力手段46、変換手段47、及び「表示手段」としてのモニタ48を備えている。
【0074】
そして特に、本実施形態では、品種特定手段51が、入力手段52を介して入力される錠剤5の品種を特定可能な情報に基づいて、ポケット部2に収容された錠剤5の品種を特定する。そして、特定した錠剤5の品種を品種情報取得手段43へ出力する。例えば、入力手段52を介して錠剤5の品種が選択的に入力されるという具合である。
【0075】
なお、入力手段52は、例えばキーボードやタッチパネルとして構成することが考えられる。また例えば、ネットワークを介して情報を入力可能な入力ポートとしてもよい。
【0076】
本実施形態によれば、カメラ17a,23aに画像からは判別が困難な品種、例えば同一色、同一サイズの品種であっても、正確に品種を特定可能となる。
【0077】
そして、本実施形態においても、バーコードリーダ45によってPTPフィルム21を構成する密封用フィルム4に付されたバーコード7が読み取られ、バーコード7が直接的に示すところの記号情報が当該記号情報に対応する製品情報に変換されて表示される。これによって、作業者は、バーコード7として付されている製品情報を簡単に認識でき、実際に包装されている錠剤5と密封用フィルム4に付されたバーコード7とが対応しているか否かを容易に確認できる。
【0078】
また、品種情報取得手段43は、品種情報データベース44を参照し、品種特定手段51から出力される錠剤5の品種から関連情報を特定し、錠剤5の品種及び関連情報からなる品種情報を取得して、比較出力手段46へ出力する。そして、比較出力手段46は、品種情報取得手段43からの品種情報とバーコードリーダ45からの読取結果とを比較し、両情報が対応していない場合には、アラーム等による報知を行う。
【0079】
これによって、包装されている錠剤5と密封用フィルム4に付されたバーコード7とが対応しているか否かが自動的に、又、常に監視でき、錠剤5とバーコード7とが対応しているか否かの確認がさらに容易になる。また、アラーム等による報知を行うため、不具合に対する迅速な対応が可能となる。さらに、品種情報取得手段43が品種情報データベース44を参照することによって錠剤5の品種から当該品種の関連情報を取得するため、錠剤5の品種に関連する使用期限等の関連情報を自動的に取得することができ、関連情報を入力する等の作業者の作業が必要ないため、便利である。
【0080】
さらにまた、本実施形態においても、充填装置16付近にモニタ48を設けたため、目視検査と並行してモニタ48を見ることができ、当該モニタ48を介した製品情報の確認作業が容易になる。結果的に、錠剤5とバーコード7とが対応しているか否かの確認が容易になる。
【0081】
また、本実施形態においても、バーコードリーダ45をシール手段18の下流側に設け、比較出力手段46が、バーコードリーダ45からエラーの情報が出力された場合にも、アラーム等による報知を行う。これによって、シール手段18による密封用フィルム4の取着に不具合があったことを判断することもできる。
【0082】
以上説明した実施形態において、例えば、次のように構成の一部を適宜変更して実施することも可能である。勿論、以下において例示しない他の変更例も当然可能である。
【0083】
(a)上記第1実施形態では錠剤データベース42を備える構成であったが(図1参照)、錠剤データベースをPTP包装機10の外部に設け、ネットワーク等を介してその外部の錠剤データベースにアクセス可能な構成とすることも考えられる。
【0084】
品種情報データベース44についても同様であり、品種情報データベースをPTP包装機10の外部に設け、ネットワーク等を介してその外部の品種情報データベースにアクセス可能な構成とすることも考えられる。
【0085】
(b)上記第1実施形態では、カメラ17a,23aからの画像に基づき錠剤データベース42を用いて錠剤5の品種を特定する構成を示し、上記第2実施形態では、入力手段52からの情報によって錠剤5の品種を特定する構成を示した。これに対し、カメラ17a,23a、錠剤データベース42、入力手段52を全て備える構成とし、錠剤5の品種の特定方法を切り換えられる構成としてもよい。つまり、通常時はカメラ17a,23aの画像から錠剤5の品種を特定するようにし、画像からは判別しにくい錠剤5の場合に、つまり同一色、同一サイズの錠剤5の場合に、入力手段52からの情報で錠剤5の品種を特定するようにしてもよい。
【0086】
また、両カメラ17a,23aのうち、いずれか一方からの画像を用いることとしてもよい。
【0087】
(c)上記実施形態では、比較出力手段46がアラーム等による報知を行うようになっていたが、モニタ48を介した報知を行う構成としてもよい。
【0088】
(d)上記実施形態において変換手段47はバーコード7が直接的に示すところの記号情報を製品情報へ変換していたが、当該記号情報をモニタ48に表示するようにしてもよい。例えば熟練の作業者であれば、記号情報からでも十分に製品情報を把握できる可能性が高いからである。
【0089】
(e)上記実施形態ではモニタ48を充填装置16付近に配置しているが、作業者の目に付きやすい場所であれば同様の効果が得られる。
【0090】
(f)上記実施形態では1次元コードであるバーコード7を例に挙げて説明してきたが、例えばQRコード等の2次元コードにも適用できる。
【0091】
(g)錠剤5にICタグを付しておき、当該ICタグからの情報に基づき、品種を特定してもよい。具体的には、品種特定手段が受信装置を備える構成とし、ICタグから発信される情報に基づいて品種を特定することが考えられる。また、容器フィルム3と錠剤5とが適切に対応していることを前提とし、ICタグを容器フィルム3に付することも考えられる。
【図面の簡単な説明】
【0092】
【図1】第1実施形態のPTP包装機を示す概略構成図である。
【図2】(a)はPTPシートの表側を示す斜視図であり、(b)はPTPシートの裏側を示す斜視図であり、(c)はPTPシートを示す部分拡大断面図である。
【図3】第2実施形態のPTP包装機を示す概略構成図である。
【符号の説明】
【0093】
1…PTPシート、2…ポケット部、3…包装用フィルムとしての容器フィルム、4…カバーフィルムとしての密封用フィルム、5…錠剤、7…コードとしてのバーコード、10…PTPシートの製造装置としてのPTP包装機、14…ポケット部形成手段としてのポケット部形成装置、16…充填手段としての充填装置、17,23…外観検査手段としての外観検査装置、17a,23a…撮像手段としてのカメラ、18…シール手段、41,51…品種特定手段、42…錠剤データベース、43…品種情報取得手段、44…品種情報データベース、45…読取手段としてのバーコードリーダ、46…比較出力手段、47…変換手段、48…表示手段としてのモニタ、52…入力手段。




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013