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発明の名称 ウエブターン装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−50955(P2007−50955A)
公開日 平成19年3月1日(2007.3.1)
出願番号 特願2005−236310(P2005−236310)
出願日 平成17年8月17日(2005.8.17)
代理人 【識別番号】100091708
【弁理士】
【氏名又は名称】稲毛 諭
発明者 橋本 富行 / 久世 定
要約 課題
薄手のウエブであっても、シワやばたつきの発生が無く、スムーズにウエブの表裏を反転させることができるウエブターン装置を提供する。

解決手段
走行するウエブ1の表裏を反転させるウエブターン装置20であって、ウエブを搬入する回転子軸を有する入口ロール6と、前記ウエブの走行方向に対し略45°傾いて取付けられている第1ターンバー4と、前記第1ターンバーと略直交するように、又第2ターンバー5と、ウエブを搬出する回転子軸を有する出口ロール8とよりなり、前記入口ロール、前記出口ロールとが、凸面クラウン形状をしており、前記第1ターンバー及び前記第2ターンバーは、細かい孔からなるメッシュ部が設けられ、ターンバー内筒には、前記メッシュ部に対応、連通する部分に、複数の空気吹出し孔が設けられていることを特徴とする。
特許請求の範囲
【請求項1】
走行するウエブの表裏を反転させるウエブターン装置であって、ウエブを搬入する回転子軸を有する入口ロールと、
前記ウエブの走行方向に対し略45°傾いて取付けられている第1ターンバーと、
前記第1ターンバーの側方に配設され、前記ウエブの走行方向に沿って回転子軸を有するターンロールと、
前記第1ターンバーと略直交するように、かつ、前記第1ターンバーの上方若しくは下方に配された第2ターンバーと、ウエブを搬出する回転子軸を有する出口ロールとよりなり、
前記第1ターンバー及び前記第2ターンバーは、ターンバー内筒とそれを覆っているネットスリーブとから構成され、前記ネットスリーブには、前記ウエブとの略当接面に、細かい孔からなるメッシュ部が設けられ、ターンバー内筒には、前記メッシュ部に対応、連通する部分に、複数の空気吹出し孔が設けられていることを特徴とするウエブターン装置。
【請求項2】
前記入口ロール、前記ターンロール、前記出口ロールが、凸面クラウン形状をしていることを特徴とする請求項1記載のウエブターン装置。
【請求項3】
前記第1ターンバー及び前記第2ターンバーのウエブとの略接触面に設ける複数の空気吹出し孔の孔径が、当接するウエブの幅方向の中央部で小さく、端部で大きくなるように設定されていることを特徴とする請求項1に記載のウエブターン装置。
【請求項4】
前記第1ターンバー及び前記第2ターンバーのウエブとの略接触面に設ける複数の空気吹出し孔の孔数分布が、当接するウエブの幅方向の中央部で少なく、端部で多くなるように設定されていることを特徴とする請求項1またはに記載のウエブターン装置。


発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、走行するウエブの表裏を反転させるウエブターン装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、ウエブの表面および裏面をそれぞれ処理するために、走行中のウエブの表裏を反転させるウエブターン装置がすでに知られている(例えば特許文献1)。この装置は、ウエブの走行方向に対しほぼ45°傾いて取付けられている第1ターンバーと、この第1ターンバーの側方に配設され、ウエブの走行方向に沿って回転軸を有するターンロールと、第1ターンバーとほぼ直交するように設けられた第2ターンバーとよりなる。そして、走行してきたウエブは、第1ターンバーで折返されてターンロールに案内され、ターンロールで折返されて第2ターンバーに案内され、第2ターンバーで折返されて、ウエブの表裏が反転する。
【0003】
ウエブの表面および裏面をそれぞれ処理し製品を製造するものの一例として磁気テープがある。磁気テープの製造に当っては、支持体(プラスチックフイルム)の表面に少なくとも磁性層が設けられ、裏面にはバック層が設けられて製品が製造される。
【0004】
磁気テープは、その記録容量が年々増大しており、テープ1巻当たりの容量を大きくするために、テープ厚さは薄手化が進んでいる。このような、薄手のウエブに対しては前述のウエブターン装置では、十分対応できない場合が生じてきた。
【0005】
【特許文献1】特許3240327号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前述の従来公知のウエブターン装置では、ターンバー上でウエブがスムーズに走行するように、ターンバーに空気吹出し孔が設けられ、ウエブがターンバー上で浮上して空気層を介して走行するようになっているが、従来の装置では、ウエブの中央部で浮上量が大きく、端部で浮上量が小さい傾向があり、シワ発生の原因になり、また、ウエブの端部がばたつき易く、ウエブ端部に傷が付き易いという傾向があった。この現象は、薄手のウエブで顕著になり、例えば近年の高記録密度磁気テープなどの製造にあたっては、大きな問題であった。
【0007】
本発明は、薄手のウエブであっても、シワやばたつきの発生が無く、スムーズにウエブの表裏を反転させることができるウエブターン装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、上記課題について鋭意検討した結果、ウエブターン装置を下記の構成とすることにより、上記目的を達成することができ、本発明をなすに至った。
【0009】
すなわち、走行するウエブの表裏を反転させるウエブターン装置であって、ウエブを搬入する回転子軸を有する入口ロールと、
前記ウエブの走行方向に対し略45°傾いて取付けられている第1ターンバーと、
前記第1ターンバーの側方に配設され、前記ウエブの走行方向に沿って回転子軸を有するターンロールと、
前記第1ターンバーと略直交するように、かつ、前記第1ターンバーの上方若しくは下方に配された第2ターンバーと、
ウエブを搬出する回転子軸を有する出口ロールとよりなり、前記第1ターンバー及び前記第2ターンバーは、ターンバー内筒とそれを覆っているネットスリーブとから構成され、前記ネットスリーブには、前記ウエブとの略当接面に、細かい孔からなるメッシュ部が設けられ、ターンバー内筒には、前記メッシュ部に対応、連通する部分に、複数の空気吹出し孔が設けられていることを特徴とする。
前記入口ロール、前記ターンロール、前記出口ロールが、凸面クラウン形状をしていることを特徴とする。
【0010】
前記第1ターンバー及び前記第2ターンバーのウエブとの略接触面に設ける複数の空気吹出し孔の孔径が、当接するウエブの幅方向の中央部で小さく、端部で大きくなるように設定されていることを特徴とする。
【0011】
前記第1ターンバー及び前記第2ターンバーのウエブとの略接触面に設ける複数の空気吹出し孔の孔数分布が、当接するウエブの幅方向の中央部で少なく、端部で多くなるように設定されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
ターンバーのウエブとの略当接面に複数の空気吹出し孔を設け、前記複数の空気吹出し孔を覆うメッシュを設けているので、薄手のウエブであっても、シワの発生や端部のばたつきが防止できる。また、入口ロール、ターンロール、出口ロールを凸面クラウン形状としたり、ウエブの幅方向の空気吹出し孔の孔径や孔数を適切に制御することにより、さらにこの効果を大きくすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明に係るウエブターン装置の一例を、図1、図2に基づいて説明する。図1に示すように、本例のウエブターン装置20は、各構成部品を連結する平面矩形の装置フレーム2、ウエブ1を本装置に搬入する回転自在に設けられた入口ロール6、ウエブの走行方向を90°曲げる第1ターンバー4、ウエブの走行方向を最終的に180°曲げる回転自在に設けられたターンロール7、ウエブの走行方向を90°曲げる第2ターンバー5、ウエブを次工程に搬出する回転自在に設けられた出口ロール8とから構成される。
【0014】
入口ロール6、ターンロール7、出口ロールは8、その円筒面が凸面クラウン形状に加工されている。クラウン量は、走行させるウエブの幅、厚さ、材質等により最適な量が決められるが、通常500μm〜2000μmであることが好ましい。ここでいうクラウン量とは、ロール中央部とロール端部とのロール径の差をいう。前記これらの各ロールの円筒面を凸面クラウン形状に加工することにより、ターンバー上でのウエブの中央部の張力を端部に比較して大きくすることができ、シワの発生防止、中央部でのウエブの浮上量を制御することができる。
【0015】
図2−1から図2−3に示すように、第1ターンバー4、第2ターンバー5は、ターンバー内筒50とそれを覆っているネットスリーブ51とから構成され、ネットスリーブ51には、走行するウエブ1との略当接面に、細かい孔からなるメッシュ部51aが設けられ、ターンバー内筒50には、前記メッシュ部51aに対応、連通する部分に、複数の空気吹出し孔50b、複数の空気吹出し孔50bを包含する複数の溝50aがターンバーの軸と平行方向に設けられている。メッシュ部51aは、ターンバーと走行するウエブ1が略当接する面部分に設けられ、空気吹出し孔50bはその下部に対応、連通するように、設けられることが好ましい。空気吹出し孔、メッシュ部を略当接する面部分に設ける理由は、ターンバーの全面に空気吹出し孔50b、メッシュ部51aを設けると、部品の加工工数が増えること、送気する空気量が多くなり不経済なことと、ターンバーの幅方向に空気吹出し部分を略当接面に限定することにより、ウエブの走行が安定し幅方向の揺れが少なくなるからである。なお、本発明者らの詳細な検討によると、空気吹出し部分のウエブ幅方向の幅寸法は、ウエブの幅寸法に対して105〜130%に設定すると走行時のウエブの幅方向の揺れ、ウエブ端部のばたつきがより少なくなることが分った。また、ターンバーの円周方向のウエブとの当接面は角度で通常180°であるが、空気吹出し部分の角度(図2−3のθ)を185〜230°の範囲に設定すると薄手ウエブの走行がよりスムーズになり好ましいことが分った。
【0016】
ターンバーに設けられる空気吹出し孔、メッシュの諸条件(孔径、孔数、メッシュ径、メッシュ開口率)は、ウエブの幅、厚さ、材質等や送気条件によりそれぞれ最適化されるものであるので、適宜設定されることが好ましい。空気吹出し孔の孔径が、当接するウエブの幅方向の中央部で小さく、端部で大きくなるように設定したり、空気吹出し孔の孔数分布が、当接するウエブの幅方向の中央部で少なく、端部で多くなるように設定するとターンバー上でのウエブの浮上量を幅方向にさらに均一にすることができ、ウエブ端部のばたつきをさらに少なくすることができ好ましい。
【0017】
前記第1ターンバー4及び前記第2ターンバー5のウエブ1との略当接面に設けるメッシュ部51aは、空気吹出し孔50bからの空気流を均等に整流できるものであればよく、金属薄板を穴あけ加工したものや焼結金属素材、多孔質セラミック素材など従来公知のものを用いることができる。
【0018】
上記構成のウエブターン装置20の動作状態について説明する。なお、ウエブ1は、図1の本体の左右方向に沿って走行し、また、本体に搬入される場合は、ウエブ1の裏面が上方となっているものとする。
(1)走行するウエブ1は、入口ロール6を経て、第1ターンバー4に案内される。入口ロール6は円筒面が凸面クラウン形状に加工されているため、ウエブ中央部のテンションが大きくなり、ターンバー上でのウエブ中央部の浮上量を制御できるので、第1ターンバー4上でウエブ1にシワが発生するのを防ぐ効果を奏する。
(2)第1ターンバー4によって90°折返されたウエブ1は、ターンロール7に案内される。第1ターンバー4によって90°折返される際に、第1ターンバー4の複数の空気吹出し孔50bからメッシュ部51aを介して均等に整流された空気がウエブ1の通過する略当接面から吹出されるため、ウエブ1が折返される際に、幅方向の揺れやばたつきがなく、シワ等が発生しない。なお、この状態で、ウエブ1の表面が、上方となっている。
(3)ターンロール7に案内されたウエブ1は、少なくとも2本のターンロールで折返されて、第2ターンバーに案内される。この場合に、ウエブ1の裏面が、上方となっている。ターンロール7は円筒面が凸面クラウン形状に加工されているため、ウエブ中央部のテンションが大きくなり、ターンバー上でのウエブ中央部の浮上量を制御できるので、第1ターンバー4上、第2ターンバー5上でウエブにシワが発生するのを防ぐ効果を奏する。ターンロールは、本例の場合2本で構成されるが、本発明の思想を踏まえた上で、例えば、特許3240327号公報に例示されるようなターンバーの構成、ウエブの通し方により、1本で構成することも可能である。
(4)第2ターンバー5に案内されたウエブ1は、第2ターンバー5によって90°折返されて、ウエブ1の表面が上方となった状態で出口ロールに至る。すなわち、ウエブ1の表裏がウエブターン装置20により反転され、出口ロール8を経て次工程へ搬出される。出口ロール8は円筒面が凸面クラウン形状に加工されているため、ウエブ中央部のテンションが大きくなり、ターンバー上でのウエブ中央部の浮上量を制御できるので、第2ターンバー5上でウエブにシワが発生するのを防ぐ効果を奏する。第2ターンバー5においても、第1ターンバー4と同様に、複数の空気吹出し孔50bからメッシュ部51aを介して均等に整流された空気がウエブ1の通過する略当接面から吹出されるため、ウエブ1に幅方向の揺れやばたつきがなく、シワ等が発生しない。
【0019】
なお、第1ターンバー4や第2ターンバー5に設けられた空気吹出し孔50bにおいて、空気吹出し孔50bの孔径が、当接するウエブ1の幅方向の中央部で小さく、端部で大きくなるように設定したり、空気吹出し孔50bの孔数分布が、当接するウエブ1の幅方向の中央部で少なく、端部で多くなるように設定すると、ターンバー上でのウエブの浮上量をさらに幅方向に均一にすることができ、シワの発生、ウエブ端部のばたつきを一層少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の一例のウエブターン装置の平面図である。
【図2−1】第1、第2ターンバーの斜視図である。
【図2−2】第1、第2ターンバーの内筒の斜視図である。
【図2−3】第1、第2ターンバーの断面図である。
【符号の説明】
【0021】
1 ウエブ
2 装置フレーム
3 エアー給気口
4 第1ターンバー
5 第2ターンバー
6 入口ロール
7 ターンロール
8 出口ロール
20 ウエブターン装置
50 ターンバー内筒
51 ネットスリーブ
51a ネットスリーブメッシュ部
50a 溝
50b 空気吹出し孔








 

 


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