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発明の名称 媒体取扱装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−182307(P2007−182307A)
公開日 平成19年7月19日(2007.7.19)
出願番号 特願2006−2158(P2006−2158)
出願日 平成18年1月10日(2006.1.10)
代理人 【識別番号】110000350
【氏名又は名称】ポレール特許業務法人
発明者 山本 匡宏
要約 課題
インターロックスイッチが動作して紙幣の搬送を停止させた場合にも紙幣の収納動作を継続して、紙幣を正確に管理する。

解決手段
搬送路上に搬送される紙幣を取扱う紙幣取扱装置において、搬送路を駆動する搬送駆動モータ23と、搬送路に連結され、紙幣を処理する鑑別部22及び振り分け板46を含む紙幣処理機構と、搬送駆動モータ23が動作中における人の危険状態を検知するインターロックスイッチ25のような検知手段と、搬送駆動モータ23及び紙幣処理機構を制御する制御部48と、搬送駆動モータ23及び紙幣処理機構に電源を供給する電源部41,42,43とを有する。検知手段により危険状態が検知された時に、搬送駆動モータ23を停止し、制御部48及び紙幣処理機構の動作を継続させ、紙幣を所定の場所に収納する。
特許請求の範囲
【請求項1】
搬送路上に搬送される媒体を取扱う媒体取扱装置において、
該搬送路を駆動する駆動手段と、該搬送路に連結され、該媒体を処理する媒体処理機構と、該駆動手段が動作中における人の危険状態を検知する検知手段と、該駆動手段及び該媒体処理機構を制御する制御部と、該駆動手段及び該媒体処理機構に電源を供給する電源部と、を有し、該検知手段により危険状態が検知された時に該駆動手段を停止し、かつ該制御部及び該媒体処理機構の動作を継続させることを特徴とする媒体取扱装置。
【請求項2】
前記媒体処理機構は該媒体を複数の場所に振り分ける振り分け機構を含み、更に、前記搬送路上には該媒体の識別を行なう鑑別部を有しており、該駆動手段が停止した時に、該振り分け機構及び該鑑別部の動作を継続させることを特徴とする請求項1の媒体取扱装置。
【請求項3】
該検知手段は、人が該駆動手段に接触する恐れを検知するインターロックスイッチであることを特徴とする請求項1又は2の媒体取扱装置。
【請求項4】
前記電源部は、該検知手段を経由して該駆動手段へ電源を供給する第1の電源系と、該媒体処理機構に電源を供給する第2の電源系と、該制御部に電源を供給する第3の電源系とをそれぞれ独立して有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかの媒体取扱装置。
【請求項5】
紙幣を鑑別し、その鑑別結果に応じて紙幣を所定のカートリッジに収納する紙幣取扱装置において、
紙幣を搬送する搬送路と、紙幣を搬送するために該搬送路を駆動する駆動手段と、該搬送路に配置され、紙幣を鑑別する鑑別部と、該搬送路に連結され、該鑑別部に鑑別結果に従って該紙幣を所定のカートリッジに収納するために該紙幣を振り分ける振り分け機構と、該駆動手段が動作中における所定の状態を検知して該駆動手段を停止させる検知手段と、該駆動手段、該鑑別部及び振り分け機構を制御する制御部と、
該駆動手段へ電源を供給する第1の電源系と、該鑑別部及び振り分け機構に電源を供給する第2の電源系と、をそれぞれ独立して有する電源部と、
を有し、該検知手段により所定の状態が検知された時に、該第1の電源系を停止し、該第2の電源系を生かし、該鑑別部及び振り分け機構の動作を継続させることを特徴とする紙幣取扱装置。
【請求項6】
前記電源部は、更に該制御部に電源を供給する第3の電源系を有し、該検知手段により所定の状態が検知された時に、該第1の電源系を停止し、該第3の電源系を生かして、該制御部の動作を継続させることを特徴とする請求項5の紙幣取扱装置。
【請求項7】
前記検知手段は、人が該駆動手段に接触する恐れを検知するインターロックスイッチであることを特徴とする請求項5又は6の媒体取扱装置。

発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、媒体取扱装置に係り、特に現金入出金機における紙幣の正確な搬送及びオペレータの操作の安全性を考慮した媒体取扱装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
銀行の窓口に配置された現金入出金機ではオペレータの操作によって現金の入出金処理が行なわれる。この種の現金入出金装置は、一般的にオペレータの操作上の安全性を確保するための対策として、危険部位にインターロック機構を備えている。例えば、現金入出金機の内部モジュールの引き出し部及び内部モジュールの各部位に設けられたカバーの開閉に連結されたスイッチなどを用いて、モータなどの負荷駆動部の電源電圧の開閉を行なうことで、オペレータが危険な動作状態に遭遇しないようにしている。これにより、仮に装置が動作中であっても、カバーなどが開放されていれば、負荷の駆動電圧が印加されず不慮の事故を防止することができる。
従来、この種の装置において危険と思われる各部位にインターロック機構を配置し、装置の動作中にオペレータが危険部位に接触した場合、即時にインターロック機構を作動させて電源電圧をオフすることで、負荷駆動部を停止させ、オペレータに危害が加わらないようにしている。
【0003】
例えば、インターロック機構を用いた駆動装置としては、特開2000−153955公報(特許文献1)に開示されたものがある。この駆動装置はインターロックスイッチがオフしたことを記憶し、インターロックスイッチがオンした後の動作に対して滞留していた用紙の解放動作を行なうように制御している。
【0004】
【特許文献1】特開2000−153955公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記従来技術によれば、インターロックスイッチがオフした状態を記憶することで、再度インターロックスイッチがオンした時の復帰をより円滑に行なうことができるが、インターロックスイッチがオフした時の装置内部の動作制御までも考慮した構成にはなっていない。例えば、即時に駆動を停止したためにデータ処理中のデータが削除されたり、あるいはクローズ処理すること無しに処理が中断され、再起動が出来なくなってしまうことがあるが、上記従来技術では斯かる事態への対応については考慮されていない。とりわけ、紙幣等の媒体を搬送する媒体取扱装置においては、媒体搬送用のモータの駆動が停止した時に、処理中の媒体の位置が不確定となる可能性があるので、このような事態を考慮した媒体取扱装置が望まれる。
【0006】
本発明の目的は、媒体の搬送を停止した場合にも媒体の状態を正確に継続して管理することができる媒体取扱装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、好ましくは、搬送路上に搬送される媒体を取扱う媒体取扱装置において、搬送路を駆動する駆動手段と、搬送路に連結され、媒体を処理する媒体処理機構と、駆動手段が動作中における人の危険状態を検知する検知手段と、駆動手段及び媒体処理機構を制御する制御部と、駆動手段及び媒体処理機構に電源を供給する電源部と、を有し、検知手段により危険状態が検知された時に駆動手段を停止し、かつ制御部及び媒体処理機構の動作を継続させることを特徴とする媒体取扱装置である。
好ましい例では、上記媒体処理機構は媒体を複数の場所に振り分ける振り分け機構を含み、更に、搬送路上には媒体の識別を行なう鑑別部を有しており、駆動手段が停止した時に、振り分け機構及び鑑別部の動作を継続させる。
また、好ましい例では、上記検知手段は、人が駆動手段に接触する恐れを検知するインターロックスイッチである。
また、好ましくは、上記電源部は、検知手段を経由して駆動手段へ電源を供給する第1の電源系と、媒体処理機構に電源を供給する第2の電源系と、制御部に電源を供給する第3の電源系とをそれぞれ独立して有する。
【0008】
本発明は、好ましい例によれば、次のように把握される。すなわち、紙幣を鑑別し、その鑑別結果に応じて紙幣を所定のカートリッジに収納する紙幣取扱装置において、紙幣を搬送する搬送路と、紙幣を搬送するために搬送路を駆動する駆動手段と、搬送路に配置され、紙幣を鑑別する鑑別部と、搬送路に連結され、鑑別部に鑑別結果に従って紙幣を所定のカートリッジに収納するために紙幣を振り分ける振り分け機構と、駆動手段が動作中における所定の状態を検知して駆動手段を停止させる検知手段と、駆動手段、鑑別部及び振り分け機構を制御する制御部と、駆動手段へ電源を供給する第1の電源系と、鑑別部及び振り分け機構に電源を供給する第2の電源系と、をそれぞれ独立して有する電源部と、を有し、検知手段により所定の状態が検知された時に、第1の電源系を停止し、第2の電源系を生かし、鑑別部及び振り分け機構の動作を継続させることを特徴とする紙幣取扱装置である。
また、好ましい例では、上記電源部は、更に制御部に電源を供給する第3の電源系を有し、検知手段により所定の状態が検知された時に、第1の電源系を停止し、第3の電源系を生かして、制御部の動作を継続させる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、媒体の搬送を停止した場合にも媒体の状態を正確に継続して管理することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、図面を参照して、本発明の一実施例を説明する。
本実施例では、オペレータにより操作されて紙幣の入出金処理を自動的に行なう紙幣入出金機に適用した例について説明する。ここで、管理ないし制御の対象となる媒体は紙幣である。
【0011】
図1は紙幣入出金機を含むシステム構成を示す。
紙幣入出金機2は金融機関の窓口に設置され、通信線3を介して上位コンピュータ1と接続される。オペレータは、顧客の口座振込みや引き出しの要望に応じて上位コンピュータ1に対して入金や出金等の取引のための操作を行い、紙幣入出金機2で入金や出金の枚数を計上し入力に応じた現金出納の操作を行なうことができる。
【0012】
次に、図2を参照して紙幣入出金機の内部構成について説明する。
紙幣入出金機2において、紙幣を入出金する入出金口21には、紙幣を搬送する搬送路(太線で示される矢印)20が連結され、搬送路20には鑑別部2、一次保管部24、回収部26、及びカードリッジ27等の各機構部が配置される。
【0013】
入出金口21は紙幣の投入を受け付け、また出金時には紙幣を放出する機構を有する。鑑別部22は入出金される紙幣の金種、及びそれが正常であるか異常であるかを複数の項目に基づいて鑑別する機能を有する。一次保留部24は入金または出金される紙幣の枚数が確定するまで一時的に保留する機能を有する。回収部26は出金時の鑑別結果が異常であった場合に、異常紙幣を保管する機能を有する。カートリッジ27は紙幣を金種ごとに保管する複数の保管庫を備え、各保管庫は紙幣の入金や出金を行なうための繰出し機構を有する。更に、搬送路20に紙幣を搬送するための駆動モータ23、及び駆動モータ23の近傍にはインターロックスイッチ25が設置される。ここで、もしオペレータが入出金口21のカバーを開けて、紙幣入出金機の内部へ手を差し入れ、駆動モータ23付近に接触した場合、インターロックスイッチ23はこれを検知して、駆動モータ23の駆動を停止し、オペレータを危険状態から保護する。
なお、図2には示されていないが、搬送路20及び回収部26、カートリッジ27の出入口には紙幣を検知するセンサ(図4の媒体検知センサ47)が設けられ、また、カートリッジ27と搬送路の連結部には紙幣の行き先を振り分ける振り分け板(図4)が配置されている。
【0014】
次に、図3を参照して紙幣入金時の搬送経路について説明する。
図3において矢印は紙幣入金時の搬送経路を示す。オペレータからの入力により上位コンピュータ1から入金の指示が紙幣入出金機に通知された場合、紙幣入出金機は入金処理を開始する。入出金口21に投入された入金用の紙幣31は搬送路20を搬送され、鑑別部22で鑑別され、一次保留部24に保管される。鑑別部22による紙幣鑑別の結果、入金された紙幣の金種及び真偽が確定すると、一次保留部24に保管されていた紙幣は、収納用搬送路33を搬送されて各金種に応じたカートリッジ27へ振り分けられる。なお、A部を紙幣振り分け部ということにする。
紙幣の出金時にはこの紙幣振り分け部の機構が駆動されて、指定の金種の紙幣をカートリッジ27から繰り出す。
【0015】
次に、図4を参照して紙幣入出金機の各機構部の制御回路ブロックについて説明する。
この制御回路ブロックは、紙幣の搬送系と、機構部の制御系と、信号制御系を含む構成となっている。電源として、24VA電源41と、24VB電源42と、5V電源43の3系統の電源を持つ。24VA電源41は、搬送系への供給源として、インターロックスイッチ22を介して搬送駆動モータ23へ供給される。また、24VB電源42は機構部の制御系への供給源として、振り分け板46、媒体検知センサ47、及び鑑別部22へ供給される。5V電源43は、信号制御系への供給源として、制御部48やその他の回路へ供給される。
制御部48は、信号及び情報を処理するためのCPU(図示せず)を有し、信号線49を介して、搬送駆動モータ23、振り分け板46、媒体検知センサ47、及び鑑別部22を制御する。なお、制御部23はこれら各部に対する信号線49を接続するための出力ポート又は通信ポート(図示せず)を有している。
【0016】
ここで、図6を参照して、鑑別部22及びそれと制御部48との接続の一例について説明する。制御部48と鑑別部22は通信ポートを通して信号線49で接続されており、制御部48から鑑別部22への制御命令を通知し、鑑別部22から出力される鑑別結果を制御部48へ通知する。また、制御部48は制御ポート(図示せず)を介して鑑別部22の鑑別結果に応じてカートリッジ27の振り分け板46を制御する。搬送駆動モータ23により搬送された紙幣64は鑑別部62を経由し、振り分け板63によりその搬送経路を切り分けられる。なお、c方向は誤った搬送方向、d方向は正規の振り分け方向を示す。
【0017】
上記のように、3系統に配置された電源系統のうち、電源41の系統は、オペレータへの安全性を確保する必要のある搬送部の搬送駆動モータ23に供給され、オペレータが搬送駆動モータ23等の危険部位に触れる恐れがある場合、インターロックスイッチ22がそれを検知して、搬送駆動モータ23の駆動を停止する。一方、他の2つの系統の電源42,43はオペレータへ危険な動作を行なうことが無い部分であるので、インターロックスイッチ22を介さずに、各制御動作を継続できるように、紙幣振り分け部の振り分け板46、媒体検知センサ47、鑑別部22へ電源を供給している。
【0018】
次に、図5を参照して、紙幣振り分け部(図3のA部)における動作について詳細に説明する。
通常の入金処理において、振り分け板46は紙幣を指定されたカートリッジ27へ振り分けるように制御する。搬送路とカートリッジ27の分岐点となる場所には、紙幣の搬送先を振り分ける振り分け板46及びそれらを駆動するアクチュエータ等から成る紙幣振り分け機構が設けられる。
【0019】
ここで、仮に、搬送駆動モータ23及び振り分け板46等への電源の供給が1系統の電源のみから構成され、これら全ての機構部がインターロックスイッチ25を介して接続されていると仮定する。そこで、もしインターロックスイッチ25がオフしたとすると、振り分け板46のアクチュエータも停止するので、振り分け板46を動作させるアクチュエータの特性及び振り分け版のメカ的構造(例えば、バネの付勢力で片側に引き戻る等)で振り分け方向が初期値に固定されてしまう。また、紙幣を搬送するための搬送駆動モータ23もインターロックスイッチ22によりその動作を停止するが、慣性があるため瞬時の停止はできず、ある程度搬送されてしまうことになる。
【0020】
例えば、入金処理中にインターロックスイッチ22がオフした場合、紙幣を搬送している過程において、振り分け板51が本来の搬送ルートの振り分け方向(d方向)に位置せず、さらに搬送駆動モータ23は慣性を持っているため、紙幣の搬送が誤った方向(c方向)へ振り分けされるという事態が生じる。このため紙幣の通過を各搬送路に設けた複数のセンサで検知することで、紙幣の搬送先を記録し、これによって現金を管理している装置においては、上記のように誤搬送された紙幣を管理することができなくなってしまうという不具合が発生する。また、紙幣の振り分け途中にインターロックスイッチ25がオフした場合、紙幣の振り分け途中で振り分け板が初期値に固定され、そのまま搬送駆動モータ23が慣性で紙幣を搬送しようとするため、紙幣に損傷を与える事象が生じてしまう。
【0021】
本実施例においては、24V電源を電源41と電源42の2系統に分離し、主に搬送路20上に紙幣を搬送するために使用する搬送駆動モータ23を含む系統(搬送系)と、主に紙幣の振り分け制御に使用する振り分け板、媒体検知センサ、鑑別部22を含む系統(他の機構系)に分け、さらに搬送系において電源41をインターロックスイッチ25を介して搬送駆動モータ23に接続するように構成した。
【0022】
このような構成により、入金処理中にインターロックスイッチ25がオフした場合、搬送駆動モータ23が停止し始め、完全に停止するまで振り分け板の状態を保持することができ、振り分け板を通過する紙幣に関して誤った方向(c方向)へ振り分けすることを防ぐことができる。また、カートリッジ27に対する紙幣の振り分け途中にインターロックスイッチ25がオフした場合にも、振り分け板46が初期値に戻ることなく、これまでの振り分け状態を維持することができ、搬送駆動モータが慣性で回転している状態でも正常な方向への振り分けが可能となり、紙幣の損傷を防止することができる。
【0023】
次に、図7を参照して、鑑別結果と紙幣の振り分け動作の関係について説明する。
制御部48は鑑別部62へ取引開始を通知する(S01)。これにより鑑別部62は紙幣の通過の度に鑑別結果を制御部48へ通知する(S02、S04)。通知を受け取った制御部48は鑑別結果に応じて振り分け板46を制御し、紙幣を収納すべきカートリッジに対する搬送経路を切り替える(S03、S05)。これにより、紙幣は鑑別結果に応じて所定のカートリッジに振り分けられ、収納される。
【0024】
ここで、鑑別部22を含む全ての機構部に対して1系統の電源のみが供給されていると仮定し、もしインターロックスイッチ25により電源がオフされたとすると、鑑別部22の電源がオフされることになる。その場合、図7の鑑別結果Aを鑑別部22から制御部48に受け取っているときに通信結果が突然切断されることになる(S06)。この時、切断された通信状態が不定となることが考えられ、通信状態によっては振り分けAの制御により、誤った方向へ振り分けられる事態になる(S07)。このため媒体の通過を各搬送路に設けた複数のセンサで検知することで、媒体の搬送先を記録し、これによって現金管理を行っている装置においては、上記のように誤搬送された媒体を管理できなくなってしまうという不具合が発生することになる。
【0025】
然るに、本実施例においては、電源24Vを搬送系用とそれ以外の機構の制御系用の2系統に分離しているので、インターロックスイッチ25のオフによって搬送駆動モータ23への電源供給停止が生じたとしても、鑑別部22の電源オフは無くなる。このため、鑑別結果Aが通信不良となることが防止され、紙幣が誤った方向(c方向)へ振り分けられることが生じなくなる。このように、紙幣の搬送状態やインターロックスイッチの状態に拘わらず、鑑別部22には電源が供給されており、通信不良による紙幣の誤搬送を防止することが可能となり、紙幣の正しい振り分けを管理することができる。
【0026】
本実施例によれば、上記の構成のように、オペレータが動作中に装置内部へ触れたことにより危険部位である搬送駆動モータの駆動が停止した場合でも、媒体の搬送の方向を管理している振り分け板や媒体の識別を行なう鑑別部の制御、及びそのための上位コンピュータとの通信制御動作を継続しているため、媒体管理を正確に継続して行なうことができる。また、危険状態が無くなってインターロック機構が解除され、再度通常動作に復帰した場合においても、媒体の管理が維持された状態となっているので、装置として何ら支障なく再開、継続できる。しかして、人体への安全性を確保でき、また紙幣の管理を正しく継続することができるので、安全性、装置性能の両面での効果を得ることができる。
【0027】
なお、本発明は上記実施例以外にも種々変形して実施し得る。
例えば上記実施例では、電源の供給系統を媒体の搬送部と制御部の2つの切り分けて構成しているが、これに限定されない。例えば、媒体を管理する形態にあわせて制御部をさらに複数の制御部に分割して構成する場合や、搬送部をさらに複数の搬送部に分割して構成する場合には、それらの構成に応じて電源の供給系統を分割して行い、系統ごとに機能停止させる構成としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】紙幣入出金機を含むシステムの構成例を示す図。
【図2】一実施例における紙幣入出金機の内部構成を示す図。
【図3】一実施例に係る紙幣入出金機における紙幣入金時の紙幣の搬送経路を示す図。
【図4】一実施例に係る紙幣入出金機の各機構部の制御回路ブロックを示す図。
【図5】一実施例に係る紙幣入出金機における振り分け部の制御を示す図。
【図6】一実施例に係る紙幣入出金機における鑑別部22の制御ブロックを示す図。
【図7】一実施例に係る鑑別部22における鑑別結果と紙幣の振り分け動作の関係を示すフロー図。
【符号の説明】
【0029】
1:上位コンピュータ 2:紙幣入出金機 3:通信線 20:搬送路 21:入出金口 22:鑑別部 23:搬送駆動モータ 24:一次保留部 25:インターロックスイッチ 26:回収部 27:カートリッジ 31:紙幣 32:入金搬送路 33:収納搬送路 41電源24VA 42:電源24VB 43:電源5V 46:振り分け板 47:媒体検知センサ 48:制御部




 

 


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