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発明の名称 発泡合成樹脂容器
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−230586(P2007−230586A)
公開日 平成19年9月13日(2007.9.13)
出願番号 特願2006−52561(P2006−52561)
出願日 平成18年2月28日(2006.2.28)
代理人 【識別番号】100106909
【弁理士】
【氏名又は名称】棚井 澄雄
発明者 上田 龍太郎 / 上山 勝之 / 村井 達夫
要約 課題
合成樹脂製の容器本体と蓋とからなる発泡合成樹脂容器の機械強度、特に耐圧縮強度を高めた発泡合成樹脂容器の提供。

解決手段
略四角形をなす底板部と該底板部の周縁から立設された側壁部とからなり、底面周縁に、該底面を平面上に置いた時に接地しない底上げ部が設けられている発泡合成樹脂製の容器本体と、該容器本体の開口に着脱可能に装着される前記底板部と略同形状をなす発泡合成樹脂製の蓋とからなる発泡合成樹脂容器において、前記容器本体は、前記底面周縁のうち、少なくとも底板部の対向する2辺の中央部又は中央近傍部に、該底面を平面上に置いた時に接地する荷重受け底面延長部が設けられたことを特徴とする発泡合成樹脂容器。
特許請求の範囲
【請求項1】
略四角形をなす底板部と該底板部の周縁から立設された側壁部とからなり、底面周縁に、該底面を平面上に置いた時に接地しない底上げ部が設けられている発泡合成樹脂容器において、
前記底面周縁のうち、少なくとも底板部の対向する2辺の中央部又は中央近傍部に、該底面を平面上に置いた時に接地する荷重受け底面延長部が設けられたことを特徴とする発泡合成樹脂容器。
【請求項2】
前記底板部が略長方形をなし、底板部の長辺側2辺の中央部又は中央近傍部に、前記荷重受け底面延長部が設けられたことを特徴とする請求項1に記載の発泡合成樹脂容器。
【請求項3】
前記荷重受け底面延長部の長さが、底板部の長辺長さに対し1/10〜1/2の範囲内であることを特徴とする請求項2に記載の発泡合成樹脂容器。
【請求項4】
側壁部上端の前記荷重受け底面延長部に対応した位置に、発泡合成樹脂容器を多段積みした際に上側の発泡合成樹脂容器の荷重受け底面延長部が嵌合する切欠が設けられたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の発泡合成樹脂容器。
【請求項5】
略四角形をなす底板部と該底板部の周縁から立設された側壁部とからなり、底面周縁に、該底面を平面上に置いた時に接地しない底上げ部が設けられている発泡合成樹脂製の容器本体と、該容器本体の開口に着脱可能に装着される前記底板部と略同形状をなす発泡合成樹脂製の蓋とからなる発泡合成樹脂容器において、
前記容器本体は、前記底面周縁のうち、少なくとも底板部の対向する2辺の中央部又は中央近傍部に、該底面を平面上に置いた時に接地する荷重受け底面延長部が設けられたことを特徴とする発泡合成樹脂容器。
【請求項6】
前記容器本体は、前記底板部が略長方形をなし、底板部の長辺側2辺の中央部又は中央近傍部に、前記荷重受け底面延長部が設けられたことを特徴とする請求項5に記載の発泡合成樹脂容器。
【請求項7】
前記荷重受け底面延長部の長さが、底板部の長辺長さに対し1/10〜1/2の範囲内であることを特徴とする請求項6に記載の発泡合成樹脂容器。
【請求項8】
前記容器本体は、側壁部上端の前記荷重受け底面延長部に対応した位置に、発泡合成樹脂容器を多段積みした際に上側の発泡合成樹脂容器の荷重受け底面延長部が嵌合する切欠が設けられたことを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載の発泡合成樹脂容器。
【請求項9】
前記蓋の下面側に、前記容器本体側に設けられた切欠に嵌合する肉盛部が設けられたことを特徴とする請求項8に記載の発泡合成樹脂容器。
【請求項10】
前記蓋は、上面側に前記荷重受け底面延長部と対応する位置に切欠が設けられていることを特徴とする請求項5〜9のいずれかに記載の発泡合成樹脂容器。
【請求項11】
前記容器本体の側壁部上端に、厚さ方向中央部に上縁部凸部が周設され、かつ前記蓋の下面周縁部に、前記上縁部凸部が嵌合する凹溝が周設されていることを特徴とする請求項5〜10のいずれかに記載の発泡合成樹脂容器。

発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、鮮魚、青果物等の食品輸送箱などとして使用される発泡合成樹脂容器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、鮮魚、青果物等の食品輸送箱などとして使用される発泡合成樹脂容器として、例えば、図7に示す容器本体と図8に示す蓋とを組み合わせてなる発泡合成樹脂容器が知られている。この従来の発泡合成樹脂容器は、略長方形をなす底板部2と該底板部2の周縁から立設された側壁部3とからなり、底面周縁に、該底面を平面上に置いた時に接地しない底上げ部5が設けられている発泡合成樹脂製の容器本体1と、該容器本体1の開口に着脱可能に装着される前記底板部2と略同形状をなす発泡合成樹脂製の蓋7とから構成されている。なお、図7(a)は容器本体1の平面図、(b)は容器本体1の一部断面視した側面図、(c)は容器本体1の底面図であり、図8(a)は蓋7の底面図、(b)は蓋7の一部断面視した側面図、(c)は蓋7の平面図である。
【0003】
ここに例示した従来の発泡合成樹脂容器は、容器本体1の側壁部3上端に、厚さ方向中央部に上縁部凸部4aと厚さ方向両側に上縁部切欠4bとからなる段部が周設され、かつ蓋7の下面周縁部に、前記上縁部凸部4aが嵌合する凹溝8が周設されている。この容器本体1の開口に蓋7を被せ、押圧することによって、容器本体1の上縁部凸部4aと蓋7の凹溝8とが嵌合し、蓋7が容器本体1の開口を閉じるように装着される。また、容器本体1の短辺側の側壁部3には、残部が該容器本体1を取り扱う際の取っ手となる取っ手用切欠6が設けられている。また、容器本体1の底面は、この容器本体1を平面上に置いた際に接地する底面主部と、その周縁部に設けられた接地しない底上げ部5とからなっている。さらに、蓋7の上面側には、容器本体1の前記底面形状に対応した凹凸が設けられ、この発泡合成樹脂容器1を多段積みした場合に、上側の発泡合成樹脂容器1の底面の凹凸に嵌合してスタック性を向上できるようになっている。
【0004】
この種の発泡合成樹脂容器は、鮮魚等の魚介類、青果物等の食品輸送箱などとして使用される。特に鮮魚等の魚介類を収容する場合、容器本体1内に鮮魚等の魚介類を入れ、保冷用の氷片を一杯に詰め、蓋7を装着し、図9に示すように、これを多段積みにする場合が多い。従来の発泡合成樹脂容器を多段に積み重ねた場合、図10に示すように、容器本体1の底面周縁に設けたスタック用の底上げ部5と、他の接地している底面部分との間に僅かな空間が生まれる。この時、容器本体1に大きな積載荷重が掛かると、底上げ部5が傾斜し、これが原因となって容器本体1の側壁部3及び蓋7の側壁が容器外側に膨出し、図10に示すように、底上げ部5近傍、側壁部5の中央部分、蓋7の周縁部分等にクラック9や割れを生じてしまい、容器の積載強度を低下させる原因のひとつとなっていた。また、この変形は、図11に示すように、長辺側中央部が他部に比べて著しい傾向にある。
本発明者らが実施した試験では、図7の容器本体と図8の蓋とからなる従来容器の実施状況では、8kg(魚+氷)/箱×14段積で輸送時に掛かる加速度を3Gと仮定すると、最下段に掛かる荷重は312kgf〔荷重3060(N)〕となり(図14の比較例のグラフ参照)、従来容器では容器の変形、破壊強度に近づく。
【0005】
発泡合成樹脂容器の耐圧強度を向上させる従来技術として、例えば、特許文献1〜3に開示された技術が提案されている。
特許文献1には、保冷容器の強度を高めるために、発泡材からなるボックス本体と、このボックス本体の開口部を閉塞する発泡材からなる蓋体とから構成された保冷ボックスにおいて、前記ボックス本体の内壁面に沿って防菌・防かび剤を混入した合成樹脂製のインナボックスを着脱可能に収納した保冷ボックスが開示されている。
【0006】
特許文献2には、発泡合成樹脂製の容器本体と蓋体とよりなる容器であって、容器本体の側壁上端に、側壁の内周側から外周側に向かって一部又は全部に渡って下方に傾斜している被係合面を設けた容器本体と、蓋体の下面に、前記容器本体の側壁上端に設けられた被係合面と面係合するように内周側から外周側に向かって一部又は全部に渡って下方に傾斜した係合面と、前記容器本体側壁の内側面に面接触する略垂直な外側面とを設けた蓋体からなり、かつ前記容器本体側壁の内側面と蓋体下面の略垂直な外側面に互いに係合する形状を有する発泡合成樹脂容器が開示されている。
【0007】
特許文献3には、長方形の底板とその周辺から直立する4個の側壁とからなり、底板と側壁が連結する部分に開口部が設けられ、この開口部と相対する位置に設けられた開口部とが連絡せしめられている発泡熱可塑性樹脂製魚箱が開示されている。
【特許文献1】実用新案登録第3008603号公報
【特許文献2】特開2005−206246号公報
【特許文献3】実公昭55−49343号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、前述した従来技術には、次のような問題があった。
特許文献1記載の従来技術では、発泡合成樹脂製の容器とは別体のインナボックスを用い、これを発泡合成樹脂容器の容器本体内に挿入して機械強度の向上を図っているため、この別体のインナボックスの分だけコスト上昇になり、安価な容器を提供できない問題がある。
また、別体のインナボックスを発泡合成樹脂容器の容器本体内に装着する作業が必要となるため、製造工数が増加する問題がある。また、容器の再利用を行うためには、容器本体からインナボックスを取り外す作業が必要となり、この場合にも作業工数が増加する問題がある。
さらに、発泡合成樹脂製の容器とは別体のインナボックスを用いるために、発泡合成樹脂製の容器とは別にインナボックスの保管場所が必要となる問題がある。
【0009】
また特許文献2記載の従来技術では、被係合面が傾斜していることで、積載荷重が掛かると、同部において容器外側に向かう荷重へと方向が変わり、その結果、蓋、容器本体同部の変形、破壊に繋がり、容器の機械強度向上の目的を達し得ない問題がある。
また、本体外底部被係合面が傾斜している為、積載時に同部で受ける荷重受け面積が小さく、容器側壁が外側に変形し積圧強度低下に繋がる問題がある。
さらに、被係合面が傾斜している為、同部上端の面積が少なく他の容器が積載された時、及び接触時には同部に傷が発生し、商品価値を低下させる場合がある。
【0010】
また特許文献3記載の従来技術では、容器底面にスタック用の底上げ部がない為、容器を多段に積み重ねると、ずれて積み重ねし難いという問題がある。
【0011】
本発明は、前記事情に鑑みてなされ、合成樹脂製の容器本体と蓋とからなる発泡合成樹脂容器の機械強度、特に耐圧縮強度を高めた発泡合成樹脂容器の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は、前記目的を達成するため、略四角形をなす底板部と該底板部の周縁から立設された側壁部とからなり、底面周縁に、該底面を平面上に置いた時に接地しない底上げ部が設けられている発泡合成樹脂容器において、前記底面周縁のうち、少なくとも底板部の対向する2辺の中央部又は中央近傍部に、該底面を平面上に置いた時に接地する荷重受け底面延長部が設けられたことを特徴とする発泡合成樹脂容器を提供する。
【0013】
本発明の発泡合成樹脂容器において、前記底板部が略長方形をなし、底板部の長辺側2辺の中央部又は中央近傍部に、前記荷重受け底面延長部が設けられたことが好ましい。
【0014】
本発明の発泡合成樹脂容器において、前記荷重受け底面延長部の長さが、底板部の長辺長さに対し1/10〜1/2の範囲内であることが好ましい。
【0015】
本発明の発泡合成樹脂容器において、側壁部上端の前記荷重受け底面延長部に対応した位置に、発泡合成樹脂容器を多段積みした際に上側の発泡合成樹脂容器の荷重受け底面延長部が嵌合する切欠が設けられたことが好ましい。
【0016】
また本発明は、略四角形をなす底板部と該底板部の周縁から立設された側壁部とからなり、底面周縁に、該底面を平面上に置いた時に接地しない底上げ部が設けられている発泡合成樹脂製の容器本体と、該容器本体の開口に着脱可能に装着される前記底板部と略同形状をなす発泡合成樹脂製の蓋とからなる発泡合成樹脂容器において、前記容器本体は、前記底面周縁のうち、少なくとも底板部の対向する2辺の中央部又は中央近傍部に、該底面を平面上に置いた時に接地する荷重受け底面延長部が設けられたことを特徴とする発泡合成樹脂容器を提供する。
【0017】
本発明の発泡合成樹脂容器において、前記容器本体は、前記底板部が略長方形をなし、底板部の長辺側2辺の中央部又は中央近傍部に、前記荷重受け底面延長部が設けられたことが好ましい。
【0018】
本発明の発泡合成樹脂容器において、前記荷重受け底面延長部の長さが、底板部の長辺長さに対し1/10〜1/2の範囲内であることが好ましい。
【0019】
本発明の発泡合成樹脂容器において、前記容器本体は、側壁部上端の前記荷重受け底面延長部に対応した位置に、発泡合成樹脂容器を多段積みした際に上側の発泡合成樹脂容器の荷重受け底面延長部が嵌合する切欠が設けられたことが好ましい。
【0020】
本発明の発泡合成樹脂容器において、前記蓋の下面側に、前記容器本体側に設けられた切欠に嵌合する肉盛部が設けられたことが好ましい。
【0021】
本発明の発泡合成樹脂容器において、前記蓋は、上面側に前記荷重受け底面延長部と対応する位置に切欠が設けられていることが好ましい。
【0022】
本発明の発泡合成樹脂容器において、前記容器本体の側壁部上端に、厚さ方向中央部に上縁部凸部が周設され、かつ前記蓋の下面周縁部に、前記上縁部凸部が嵌合する凹溝が周設されていることが好ましい。
【発明の効果】
【0023】
本発明の発泡合成樹脂容器は、略四角形をなす底板部と該底板部の周縁から立設された側壁部とからなり、底面周縁に、該底面を平面上に置いた時に接地しない底上げ部が設けられている発泡合成樹脂容器、又は略四角形をなす底板部と該底板部の周縁から立設された側壁部とからなり、底面周縁に、該底面を平面上に置いた時に接地しない底上げ部が設けられている発泡合成樹脂製の容器本体と、該容器本体の開口に着脱可能に装着される前記底板部と略同形状をなす発泡合成樹脂製の蓋とからなる発泡合成樹脂容器において、前記底面周縁のうち、少なくとも底板部の対向する2辺の中央部又は中央近傍部に、該底面を平面上に置いた時に接地する荷重受け底面延長部を設けた構成としたので、容器内に食品や氷片などを収容し、これを多段積みした際に、最下段の容器は、底上げ部以外の底面と、荷重受け底面延長部とが接地することで、荷重負荷時に変形し易い側壁部中央部分の変形が緩和され、容器の耐圧縮強度を高めることができ、この容器に内容物や氷を詰めて多段積みした場合の最下段の容器などのように、大きな荷重が加わった場合に、従来品に比べて容器や蓋に割れが発生し難くなる。
本発明の発泡合成樹脂容器は、前記の通り、大きな荷重が加わった場合に、従来品に比べて割れが発生し難いものなので、容器内の気密性が保持され、保冷性が向上する。
本発明の発泡合成樹脂容器は、前記の通り、大きな荷重が加わった場合に、従来品に比べて割れが発生し難いものなので、多段積みした容器の荷崩れを防止できる。
本発明の発泡合成樹脂容器は、容器の底に荷重受け底面延長部を設けた構成なので、発泡合成樹脂容器以外の部材を用いることなく、容器の耐圧縮強度を高め得るので、コストを上げることなく、容器の強度を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1及び図2は、本発明の発泡合成樹脂容器の第1実施形態を示す図であり、図1(a)は容器本体11Aの平面図、(b)は容器本体11Aの一部断面視した側面図、(c)は容器本体11Aの底面図であり、図2(a)は蓋17Aの底面図、(b)は蓋17Aの一部断面視した側面図、(c)は蓋17Aの平面図である。
【0025】
本実施形態の発泡合成樹脂容器は、略長方形をなす底板部12と該底板部12の周縁から立設された側壁部13とからなり、底面周縁に、該底面を平面上に置いた時に接地しない底上げ部15が設けられている発泡合成樹脂製の容器本体11Aと、該容器本体11Aの開口に着脱可能に装着される前記底板部12と略同形状をなす発泡合成樹脂製の蓋17Aとから構成されている。本実施形態の発泡合成樹脂容器は、容器本体11Aの底面周縁のうち、底板部12の長片側2辺の中央部に、該底面を平面上に置いた時に接地する荷重受け底面延長部20を設けたことを特徴としている。
【0026】
本実施形態において、容器本体11Aの側壁部13上端には、厚さ方向中央部に上縁部凸部14aと厚さ方向両側に上縁部切欠14bとからなる段部が周設され、かつ蓋17Aの下面周縁部に、前記上縁部凸部14aが嵌合する凹溝18が周設されている。この容器本体11Aの開口に蓋17Aを被せ、押圧することによって、容器本体11Aの上縁部凸部14aと蓋17Aの凹溝18とが嵌合し、蓋17Aが容器本体11Aの開口を閉じるように装着される。
【0027】
本実施形態において、容器本体11Aの底面は、図1(c)に示すように、この容器本体11Aを平面上に置いた際に接地する底面主部と、その周縁部に設けられた接地しない底上げ部15と、底板部12の長辺側2辺の中央部に設けられ、底面主部を側縁まで延長した荷重受け底面延長部20とからなっている。この容器本体11Aを平面上に置いた際には、底上げ部15以外の底面主部と荷重受け底面延長部20とが設置するようになっている。この荷重受け底面延長部20の長さは、底板部12の長辺長さに対し1/10〜1/2の範囲内であることが好ましい。この荷重受け底面延長部20の長さが底板部12の長辺長さの1/2を超えると、多段積みしたときに容器がずれて容器が荷崩れしやすくなるおそれが生じ好ましくない。また荷重受け底面延長部20の長さが底板部12の長辺長さの1/10未満であると、多段積みした容器の耐圧縮強度を高められないおそれが生じ好ましくない。より好ましくは1/8〜1/3の範囲であり、もっとも好ましくは1/6〜1/3の範囲である。
【0028】
本実施形態において、容器本体11Aの短辺側の側壁部13には、残部が該容器本体11Aを取り扱う際の取っ手となる取っ手用切欠16が設けられている。
【0029】
また、容器本体11Aの長辺側の上縁部凸部14aには、容器本体11Aのみを多段積みした際に、底面に設けられた荷重受け底面延長部20を嵌合するための切欠21が設けられている。この切欠21を設けたことによって、容器本体11Aのみを多段積みした際に、上側の容器本体11Aの荷重受け底面延長部20が切欠21に嵌合するとともに、上側の容器本体11Aの底上げ部15が下側の容器本体11Aの上縁部凸部14aに当接し、さらに上側の容器本体11Aの底面主部が下側の容器本体11Aの上縁部凸部14aよりも内側に嵌合され、容器本体11Aのみを多段積みした際にも十分なスタック性が確保され、多段積みした容器本体11Aが荷崩れし難い構造になっている。
【0030】
本実施形態において、図2に示す蓋17Aは、容器本体11Aの底板部12と略同形状の厚板状をなしている。
【0031】
図2(c)に示す蓋17Aの上面側には、この蓋17Aを容器本体11Aに装着した発泡合成樹脂容器を多段積みした際に、上側の発泡合成樹脂容器の底面形状に対応した凹凸が設けられている。すなわち、この蓋17Aの上面周縁には、容器本体11Aの底上げ部15が当接する凸部が設けられ、その凸部のうち荷重受け底面延長部20に対応する部分は切欠22になっている。蓋17Aの上面側に、容器本体11Aの底面に対応した凹凸を設けたことによって、発泡合成樹脂容器を多段積みした際に、上側の容器本体11Aの底面主部と底面延長部20とが蓋17Aの上面側の平坦面に当接すると共に、上側の容器本体11Aの底上げ部15が蓋17Aの上面側の凸部に当接し、発泡合成樹脂容器を多段積みした際に、十分なスタック性が確保され、多段積みした発泡合成樹脂容器が荷崩れし難い構造になっている。
【0032】
また、この蓋17Aの下面側には、この蓋17Aを容器本体11Aに装着した際に、容器本体11Aの上縁部凸部14aが嵌合する凹溝18が周設され、さらに上縁部凸部14aに形成された切欠21に対応する凹溝18の部分には、容器本体11A側の切欠21に嵌合し、容器の耐圧縮強度を高めるとともに、容器内の気密性を高め、保冷性を保持するための肉盛部23が設けられている。
【0033】
本実施形態において、容器本体11Aと蓋17Aとを構成している発泡合成樹脂の樹脂材料としては、ポリスチレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート系樹脂などの熱可塑性樹脂が挙げられ、その中でも低価格で機械的強度に優れた発泡合成樹脂が得られることから、ポリスチレン系樹脂を用いることが好ましい。ポリスチレン系樹脂としては、例えばスチレンのほか、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、パラクロロスチレン等のスチレン誘導体が挙げられる。その他には、例えば、アクリロニトリル、アクリル酸、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル等のスチレンと共重合可能な単量体やジビニルベンゼン等の架橋性単量体を併用することもできるが、スチレン成分が50質量%以上である共重体またはスチレン単独重合体であるのが好ましい。
【0034】
本発明に使用するスチレン系樹脂には、必要に応じて各種添加剤、染料等の着色剤、酸化防止剤、難燃剤、帯電防止剤等を添加することができる。さらに、使用する発泡合成樹脂の発泡倍数は、5〜80倍の範囲が好ましく、30〜70倍の範囲がより好ましい。また、発泡合成樹脂の製造方法としては、従来より周知の発泡合成樹脂成形体の型内発泡成形法と同様にして製造することができる。
【0035】
本実施形態の発泡合成樹脂容器は、容器本体11Aの底面周縁のうち、底板部12の2つの長辺の中央部に、該底面を平面上に置いた時に接地する荷重受け底面延長部20を設けた構成としたので、容器内に食品や氷片などを収容し、これを多段積みした際に、最下段の容器は、底上げ部15以外の底面と、荷重受け底面延長部20とが接地することで、荷重負荷時に変形し易い側壁部13中央部分の変形が緩和され、容器の耐圧縮強度を高めることができ、この容器に内容物や氷を詰めて多段積みした場合の最下段の容器などのように、大きな荷重が加わった場合に、従来品に比べて容器や蓋に割れが発生し難くなる。
【0036】
図12及び図13は、本実施形態の発泡合成樹脂容器を多段積みした際の荷重受け底面延長部20の作用を概略的に示す図である。図12に示すように、本実施形態の発泡合成樹脂容器を多段積みした場合、下側の発泡合成樹脂容器には大きな荷重がかかる。従来の容器では平面上に設置している最下段の発泡合成樹脂容器が、図11に示すように側壁部の中央部が外方に向けて膨出するように変形しやすい。一方、本実施形態の発泡合成樹脂容器は、底板部12の2つの長辺の中央部に、平面上に接地する荷重受け底面延長部20を設けたことによって、図13に示すように、この荷重受け底面延長部20が接地することで、側壁部13中央部分の変形が緩和され、この結果、容器の耐圧縮強度を従来品よりも高めることができる。
【0037】
本実施形態の発泡合成樹脂容器は、前記の通り、大きな荷重が加わった場合に、従来品に比べて割れが発生し難いものなので、容器内の気密性が保持され、保冷性が向上する。
また、本実施形態の発泡合成樹脂容器は、前記の通り、大きな荷重が加わった場合に、従来品に比べて割れが発生し難いものなので、多段積みした容器の荷崩れを防止できる。
また、本実施形態の発泡合成樹脂容器は、容器本体11Aの底に荷重受け底面延長部20を設けた構成なので、発泡合成樹脂容器以外の部材を用いることなく、容器の耐圧縮強度を高め得るので、コストを上げることなく、容器の強度を向上させることができる。
【0038】
図3及び図4は、本発明の発泡合成樹脂容器の第2実施形態を示す図であり、図3(a)は容器本体11Bの平面図、(b)は容器本体11Bの一部断面視した側面図、(c)は容器本体11Bの底面図であり、図4(a)は蓋17Bの底面図、(b)は蓋17Bの一部断面視した側面図、(c)は蓋17Bの平面図である。
【0039】
本実施形態の発泡合成樹脂容器は、略長方形をなす底板部12と該底板部12の周縁から立設された側壁部13とからなり、底面周縁に、該底面を平面上に置いた時に接地しない底上げ部15が設けられている発泡合成樹脂製の容器本体11Bと、該容器本体11Bの開口に着脱可能に装着される前記底板部12と略同形状をなす発泡合成樹脂製の蓋17Bとから構成されている。本実施形態の発泡合成樹脂容器は、前記第1実施形態と同様に、容器本体11Bの底面周縁のうち、底板部12の長片側2辺の中央部に、該底面を平面上に置いた時に接地する荷重受け底面延長部20を設けたことを特徴としている。
【0040】
本実施形態において、容器本体11Bの側壁部13上端は、大部分が平坦面になっており、底面に設けられた荷重受け底面延長部20に対応する位置には、容器本体11Bのみを多段積みした際に、底面に設けられた荷重受け底面延長部20を嵌合するための切欠21が設けられている。この切欠21を設けたことによって、容器本体11Bのみを多段積みした際に、上側の容器本体11Bの荷重受け底面延長部20が切欠21に嵌合し、上側の容器本体11Bの底上げ部15が下側の容器本体11Bの上縁の平面部分に当接し、さらに上側の容器本体11Bの底面主部が下側の容器本体11Bの上縁よりも内側に嵌合され、容器本体11Bのみを多段積みした際にも十分なスタック性が確保され、多段積みした容器本体11Bが荷崩れし難い構造になっている。
【0041】
本実施形態において、容器本体11Bの底面は、前記第1実施形態の容器本体11Aと同じく、この容器本体11Bを平面上に置いた際に接地する底面主部と、その周縁部に設けられた接地しない底上げ部15と、底板部12の長辺側2辺の中央部に設けられ、底面主部を側縁まで延長した荷重受け底面延長部20とからなっている。この容器本体11Bを平面上に置いた際には、底上げ部15以外の底面主部と荷重受け底面延長部20とが設置するようになっている。
【0042】
また、容器本体11Bの短辺側の側壁部13には、前記第1実施形態の容器本体11Aと同じく、残部が該容器本体11Bを取り扱う際の取っ手となる取っ手用切欠16が設けられている。
【0043】
本実施形態において、図4に示す蓋17Bは、容器本体11Bの底板部12と略同形状の厚板状をなしている。
【0044】
図4(c)に示す蓋17Bの上面側には、この蓋17Bを容器本体11Bに装着した発泡合成樹脂容器を多段積みした際に、上側の発泡合成樹脂容器の底面形状に対応した凹凸が設けられている。すなわち、この蓋17Bの上面周縁には、容器本体11Bの底上げ部15が当接する凸部が設けられ、その凸部のうち荷重受け底面延長部20に対応する部分は切欠22になっている。蓋17Bの上面側に、容器本体11Bの底面に対応した凹凸を設けたことによって、発泡合成樹脂容器を多段積みした際に、上側の容器本体11Bの底面主部と底面延長部20とが蓋17Bの上面側の平坦面に当接すると共に、上側の容器本体11Bの底上げ部15が蓋17Bの上面側の凸部に当接し、発泡合成樹脂容器を多段積みした際に、十分なスタック性が確保され、多段積みした発泡合成樹脂容器が荷崩れし難い構造になっている。
【0045】
また、この蓋17Bの下面側周縁には、この蓋17Bを容器本体11Bに装着した際に、容器本体11Bの上縁が当接する平面部18Bとそれより内側に設けられた凸部18Cとが周設され、さらに上縁に形成された切欠21に対応する平面部18Bの部分には、容器本体11B側の切欠21に嵌合し、容器の耐圧縮強度を高めるとともに、容器内の気密性を高め、保冷性を保持するための肉盛部23が設けられている。
【0046】
本実施形態の発泡合成樹脂容器は、前述した第1実施形態の発泡合成樹脂容器と同様の熱可塑性樹脂を用い、また同様の型内発泡成形法を用いて製造することができる。
【0047】
本実施形態の発泡合成樹脂容器は、前述した第1実施形態の発泡合成樹脂容器と同じく、容器本体11Bの底面周縁のうち、底板部12の2つの長辺の中央部に、該底面を平面上に置いた時に接地する荷重受け底面延長部20を設けた構成としたので、容器内に食品や氷片などを収容し、これを多段積みした際に、最下段の容器は、底上げ部15以外の底面と、荷重受け底面延長部20とが接地することで、荷重負荷時に変形し易い側壁部13中央部分の変形が緩和され、容器の耐圧縮強度を高めることができ、この容器に内容物や氷を詰めて多段積みした場合の最下段の容器などのように、大きな荷重が加わった場合に、従来品に比べて容器や蓋に割れが発生し難くなる。
本実施形態の発泡合成樹脂容器は、前記の通り、大きな荷重が加わった場合に、従来品に比べて割れが発生し難いものなので、容器内の気密性が保持され、保冷性が向上する。
また、本実施形態の発泡合成樹脂容器は、前記の通り、大きな荷重が加わった場合に、従来品に比べて割れが発生し難いものなので、多段積みした容器の荷崩れを防止できる。
また、本実施形態の発泡合成樹脂容器は、容器本体11Bの底に荷重受け底面延長部20を設けた構成なので、発泡合成樹脂容器以外の部材を用いることなく、容器の耐圧縮強度を高め得るので、コストを上げることなく、容器の強度を向上させることができる。
【0048】
図5及び図6は、本発明の発泡合成樹脂容器の第3実施形態を示す図であり、図5(a)は容器本体11Cの平面図、(b)は容器本体11Cの一部断面視した側面図、(c)は容器本体11Cの底面図であり、図6(a)は蓋17Cの底面図、(b)は蓋17Cの一部断面視した側面図、(c)は蓋17Cの平面図である。
【0049】
本実施形態の発泡合成樹脂容器は、略長方形をなす底板部12と該底板部12の周縁から立設された側壁部13とからなり、底面周縁に、該底面を平面上に置いた時に接地しない底上げ部15が設けられている発泡合成樹脂製の容器本体11Cと、該容器本体11Cの開口に着脱可能に装着される前記底板部12と略同形状をなす発泡合成樹脂製の蓋17Cとから構成されている。本実施形態の発泡合成樹脂容器は、容器本体11Cの底面周縁のうち、底板部12の長片側2辺に、該底面を平面上に置いた時に接地する荷重受け底面延長部20を、長辺中央を挟んでその近傍の2箇所(合計4箇所)に設けたことを特徴としている。
【0050】
本実施形態において、容器本体11Cの側壁部13上端には、厚さ方向中央部に上縁部凸部14aと厚さ方向両側に上縁部切欠14bとからなる段部が周設され、かつ蓋17Cの下面周縁部に、前記上縁部凸部14aが嵌合する凹溝18が周設されている。この容器本体11Bの開口に蓋17Cを被せ、押圧することによって、容器本体11Cの上縁部凸部14aと蓋17Cの凹溝18とが嵌合し、蓋17Cが容器本体11Cの開口を閉じるように装着される。
【0051】
また、上縁部凸部14aのうち、底面に設けられた合計4箇所の荷重受け底面延長部20に対応する位置には、容器本体11Cのみを多段積みした際に、底面に設けられた4箇所の荷重受け底面延長部20を嵌合するための4つの切欠21が設けられている。この切欠21を設けたことによって、容器本体11Cのみを多段積みした際に、上側の容器本体11Cの合計4箇所の荷重受け底面延長部20がそれぞれ切欠21に嵌合し、上側の容器本体11Cの底上げ部15が下側の容器本体11Cの上縁部凸部14aに当接し、さらに上側の容器本体11Cの底面主部が下側の容器本体11Cの上縁部凸部14aよりも内側に嵌合され、容器本体11Cのみを多段積みした際にも十分なスタック性が確保され、多段積みした容器本体11Cが荷崩れし難い構造になっている。
【0052】
本実施形態において、容器本体11Bの底面は、この容器本体11Cを平面上に置いた際に接地する底面主部と、その周縁部に設けられた接地しない底上げ部15と、底板部12の長辺側2辺の中央部に設けられ、底面主部を側縁まで延長した4箇所の荷重受け底面延長部20とからなっている。この容器本体11Cを平面上に置いた際には、底上げ部15以外の底面主部と荷重受け底面延長部20とが設置するようになっている。
【0053】
また、容器本体11Cの短辺側の側壁部13には、前記第1実施形態の容器本体11Aと同じく、残部が該容器本体11Cを取り扱う際の取っ手となる取っ手用切欠16が設けられている。
【0054】
本実施形態において、図6に示す蓋17Cは、容器本体11Cの底板部12と略同形状の厚板状をなしている。
【0055】
図6(c)に示す蓋17Cの上面側には、この蓋17Cを容器本体11Cに装着した発泡合成樹脂容器を多段積みした際に、上側の発泡合成樹脂容器の底面形状に対応した凹凸が設けられている。すなわち、この蓋17Cの上面周縁には、容器本体11Cの底上げ部15が当接する凸部が設けられ、その凸部のうち4箇所の荷重受け底面延長部20に対応する部分はそれぞれ切欠22になっている。蓋17Cの上面側に、容器本体11Cの底面に対応した凹凸を設けたことによって、発泡合成樹脂容器を多段積みした際に、上側の容器本体11Cの底面主部と底面延長部20とが蓋17Cの上面側の平坦面に当接すると共に、上側の容器本体11Cの底上げ部15が蓋17Cの上面側の凸部に当接し、発泡合成樹脂容器を多段積みした際に、十分なスタック性が確保され、多段積みした発泡合成樹脂容器が荷崩れし難い構造になっている。
【0056】
また、この蓋17Cの下面側周縁には、この蓋17Cを容器本体11Cに装着した際に、容器本体11Cの上縁部凸部14aが嵌合する凹溝18が周設され、さらに上縁部凸部14aに形成された切欠21に対応する凹溝18の部分には、容器本体11C側の切欠21に嵌合し、容器の耐圧縮強度を高めるとともに、容器内の気密性を高め、保冷性を保持するための肉盛部23が設けられている。
【0057】
本実施形態の発泡合成樹脂容器は、前述した第1実施形態の発泡合成樹脂容器と同様の熱可塑性樹脂を用い、また同様の型内発泡成形法を用いて製造することができる。
【0058】
本実施形態の発泡合成樹脂容器は、容器本体11Cの底面周縁のうち、底板部12の長片側2辺に、該底面を平面上に置いた時に接地する荷重受け底面延長部20を、長辺中央を挟んでその近傍の2箇所に設けた構成としたので、容器内に食品や氷片などを収容し、これを多段積みした際に、最下段の容器は、底上げ部15以外の底面と、荷重受け底面延長部20とが接地することで、荷重負荷時に変形し易い側壁部13中央部分の変形が緩和され、容器の耐圧縮強度を高めることができ、この容器に内容物や氷を詰めて多段積みした場合の最下段の容器などのように、大きな荷重が加わった場合に、従来品に比べて容器や蓋に割れが発生し難くなる。
また本実施形態の発泡合成樹脂容器は、前記の通り、大きな荷重が加わった場合に、従来品に比べて割れが発生し難いものなので、容器内の気密性が保持され、保冷性が向上する。
また、本実施形態の発泡合成樹脂容器は、前記の通り、大きな荷重が加わった場合に、従来品に比べて割れが発生し難いものなので、多段積みした容器の荷崩れを防止できる。
また、本実施形態の発泡合成樹脂容器は、容器本体11Cの底に荷重受け底面延長部20を設けた構成なので、発泡合成樹脂容器以外の部材を用いることなく、容器の耐圧縮強度を高め得るので、コストを上げることなく、容器の強度を向上させることができる。
【0059】
なお、前述した各実施形態は、本発明の例示であり、本発明はこれら実施形態の記載にのみ限定されるものではなく、種々の変更や改変が可能である。
例えば、前述した各実施形態では、容器本体の底面部の形状及び蓋の形状を略長方形としているが、これに限らず、正方形、菱形、平行四辺形などの他の四角形としてもよい。
また、荷重受け底面延長部の形成位置は、長辺中央部や中央部近傍に限定されることなく、底面部が正方形の場合には少なくとも対向する2辺とすることができるし、長方形の場合であっても、長辺側2辺と短辺側1〜2辺の中央部又は中央近傍部、あるいは短辺側2辺と長辺側0〜1辺の中央部又は中央近傍部に荷重受け底面延長部を形成してもよい。
また、前述した各実施形態では、容器本体と蓋とからなる発泡合成樹脂容器を例示しているが、蓋なしの容器本体を用いる発泡合成樹脂容器、或いは蓋なしの容器本体に、非発泡の合成樹脂シートを成形した蓋を被せる発泡合成樹脂容器等に適用することもできる。
【実施例】
【0060】
[実施例]
発泡性ポリスチレン系樹脂粒子(積水化成品工業社製、商品名エスレンビーズHDMF)を加熱して、嵩発泡倍数60倍の予備発泡粒子を作製し、この予備発泡粒子を型内発泡成形機(積水工機製作所社製、商品名ACE−30QS)の成形型のキャビティ内に充填し、水蒸気加熱して型内発泡成形し、放冷後に取り出し、図1に示す容器本体11Aと、図2に示す蓋17Aとからなる実施例の発泡合成樹脂容器(発泡倍数60倍)を製造した。
得られた容器本体11Aは、容器外寸法が長さ529mm、幅322mm、高さ127mm、容器内寸法が長さ484mm、幅274mm、高さ110mmであり、その底面の周縁に底面からの高さ(底上げ量)4mm、幅28mmの底上げ部15と、2つの長辺側中央部に長さ100mmの荷重受け底面延長部20(底板部の長辺長さに対し約1/5)を設けた。
蓋17Aは、長さ529mm、幅322mm、厚さ29mmとした。
【0061】
[比較例]
容器本体の底面に荷重受け底面延長部20を設けなかった以外は、前記実施例と同様の材料、成形装置、製造条件によって、図7に示す容器本体1と蓋7ととからなる実施例の発泡合成樹脂容器(発泡倍数60倍)を製造した。
得られた容器本体1は、容器外寸法が長さ529mm、幅322mm、高さ127mm、容器内寸法が長さ484mm、幅274mm、高さ110mmであり、その底面の周縁に底面からの高さ(底上げ量)4mm、幅28mmの底上げ部15を設けた。
蓋17Aは、長さ529mm、幅322mm、厚さ29mmとした。
【0062】
<圧縮強度試験>
容器本体に蓋をした発泡合成樹脂容器を2つ用意して2段積み(高さ284mm)し、それを2枚の平板(上側平板、下側平板)の間に挟み、テンシロン万能試験機UCT−10T((株)オリエンテック製)を用いて、圧縮速度を10mm/minとして、容器が破断するまで圧縮を行った。圧縮距離を変位量とし、荷重(N)と変位量(mm)の関係を測定した。なお、容器本体内部が空の状態で蓋をして圧縮試験を行うと容器内圧の上昇により、容器内に内容物が入った実際の使用状態の時よりも早く容器が破断してしまうため、各容器本体の短辺側側壁に直径5mmの空気抜き穴を1つ設けて圧縮試験を行った。また、実施例と比較例とで測定条件を同じにするために、実施例の2段目容器の蓋の上面側にある切欠22は、蓋と同素材の発泡体で穴埋めして、上側平板との間に隙間ができないようにして圧縮試験を行った。
【0063】
実施例の発泡合成樹脂容器と、比較例の発泡合成樹脂容器とについて、前記圧縮強度試験を行い、荷重と変位量の関係を測定した。その結果を図14に示す。
図14の結果から、実施例の発泡合成樹脂容器は、比較例の発泡合成樹脂容器と比べて、約15%程度の耐圧縮強度の向上が見られた。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】本発明の発泡合成樹脂容器の第1実施形態を示し、(a)は容器本体の平面図、(b)は容器本体の一部断面視した側面図、(c)は容器本体の底面図である。
【図2】本発明の発泡合成樹脂容器の第1実施形態を示し、(a)は蓋の底面図、(b)は蓋の一部断面視した側面図、(c)は蓋の平面図である。
【図3】本発明の発泡合成樹脂容器の第2実施形態を示し、(a)は容器本体の平面図、(b)は容器本体の一部断面視した側面図、(c)は容器本体の底面図である。
【図4】本発明の発泡合成樹脂容器の第2実施形態を示し、(a)は蓋の底面図、(b)は蓋の一部断面視した側面図、(c)は蓋の平面図である。
【図5】本発明の発泡合成樹脂容器の第3実施形態を示し、(a)は容器本体の平面図、(b)は容器本体の一部断面視した側面図、(c)は容器本体の底面図である。
【図6】本発明の発泡合成樹脂容器の第3実施形態を示し、(a)は蓋の底面図、(b)は蓋の一部断面視した側面図、(c)は蓋の平面図である。
【図7】従来の発泡合成樹脂容器を示し、(a)は容器本体の平面図、(b)は容器本体の一部断面視した側面図、(c)は容器本体の底面図である。
【図8】従来の発泡合成樹脂容器を示し、(a)は蓋の底面図、(b)は蓋の一部断面視した側面図、(c)は蓋の平面図である。
【図9】従来の発泡合成樹脂容器を多段積みした状態を示す側面図である。
【図10】従来の多段積みにした発泡合成樹脂容器における荷重と変形の方向を概略的に示す側面断面図である。
【図11】従来の発泡合成樹脂容器における高荷重負荷時の側壁部の変形状態を概略的に示す平面図である。
【図12】本発明の発泡合成樹脂容器を多段積みした状態を示す側面図である。
【図13】多段積みにした本発明の発泡合成樹脂容器における荷重と変形の方向を概略的に示す側面断面図である。
【図14】実施例の結果を示すグラフである。
【符号の説明】
【0065】
11A,11B,11C…容器本体、12…底板部、13…側壁部、14a…上縁部凸部、14b…上縁部切欠、15…底上げ部、16…取っ手用切欠、17A,17B,17C…蓋、18…凹溝、18B…平面部、18C…凸部、20…荷重受け底面延長部、21…切欠、22…切欠、23…肉盛部。




 

 


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