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発明の名称 樹脂製パレット
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−176534(P2007−176534A)
公開日 平成19年7月12日(2007.7.12)
出願番号 特願2005−376188(P2005−376188)
出願日 平成17年12月27日(2005.12.27)
代理人 【識別番号】100091096
【弁理士】
【氏名又は名称】平木 祐輔
発明者 堀山 一郎 / 絹谷 佳史 / 高松 英穂
要約 課題
表面が表皮シートで被覆されている樹脂製パレットにおいて、パレットに載せた荷物の安定化を図る。

解決手段
補強用の表皮シート14,15によって表面が被覆されている樹脂製パレット10に、表皮シート14,15と発泡樹脂製のパレット基材13を貫通する複数個の貫通孔17を形成する。この貫通孔17を利用して、載置した荷物に掛け渡した紐やワイヤーの端部を固定する。
特許請求の範囲
【請求項1】
荷物を載せる板部と板部の裏面に形成された2本以上の脚部とを有するパレット基材が補強用の表皮シートによって被覆されている樹脂製パレットであって、板部と表皮シートを貫通する1個または1個以上の貫通孔が形成されていることを特徴とする樹脂製パレット。
【請求項2】
貫通孔には補強用の筒体が挿入されていることを特徴とする請求項1に記載の樹脂製パレット。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は樹脂製パレットに関し、特に、パレット基材が補強用の表皮シートによって被覆されている樹脂製パレットにおいて、パレット上に載置した荷物を安定的に保持できるようにした樹脂製パレットに関する。
【背景技術】
【0002】
樹脂製パレットは知られており、木製のパレットに比較して軽量でかつ取り扱いも容易なことから、樹脂製パレットのなかでも発泡樹脂製パレットは広く用いられるようになっている。しかし、発泡樹脂製パレットは、木製のパレットに比較して強度的に弱く、また表面が荒れやすいという問題があり、それを解決するために、表面をパレット本体よりも硬質の素材からなる表皮シートで被覆するようにした樹脂製パレットが提案されている(特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】WO2004/094251
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
表面を表皮シートで被覆した樹脂製パレットは、木製パレットと比較して、載置した荷物がパレット上で滑りやすいという不都合がある。そのために、前記特許文献1では、荷物を載せる板部の表面周囲に上方に突き出た縁部を形成したり、板部表面に複数の凹部を形成することを提案している。しかし、このような縁部や凹部のみでは、荷物を完全に固定することはできず、物流中の振動やパレットの傾斜によって、パレット板部に載置した荷物が移動し、最悪の場合には板部から落下してしまう危険がある。
【0005】
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、荷物を載せる板部と板部の裏面に形成された2本以上の脚部とを有するパレット基材が補強用の表皮シートによって被覆されている樹脂製パレットにおいて、載置した荷物が板部の上で移動したりあるいは板部から落下するのを確実に抑制することのできる樹脂製パレットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明による樹脂製パレットは、荷物を載せる板部と板部の裏面に形成された2本以上の脚部とを有するパレット基材が補強用の表皮シートによって被覆されている樹脂製パレットであって、板部と表皮シートを貫通する1個または1個以上の貫通孔が形成されていることを特徴とする。貫通孔はそのままの状態であってもよく、貫通孔内に補強用の筒体が挿入されていてもよい。
【0007】
上記の樹脂製パレットでは、形成した貫通孔を利用して、荷物固定用の紐やワイヤーあるいはベルトのような締め付け材の端部をパレット側に容易に固定することができる。パレット板部の上に荷物を載せた後、一端側を貫通孔を利用してパレット板部に固定した締め付け材を荷物に掛け渡し、該締め付け材の他端側をやはり貫通孔を利用してパレット板部に固定することにより、確実に荷物をパレットに固定することができる。
【0008】
貫通孔を複数個形成しておくことにより、荷物に掛け渡した締め付け材を一つの貫通孔からパレット板部の裏面側に導き、他の貫通孔を利用して表側に引き出し、再び荷物に掛け渡すことを繰り返し、最後にパレット側に固定する、あるいは締め付け材の端部同士を適宜のバックルで固定するというような使用態様も可能となる。貫通孔を利用してパレット板部にフックあるいはボルトナットのような適宜の留め具を取り付けることもできる。そのような留め具を利用することにより、荷物をパレット板部に固定する作業をより容易化することができる。
【0009】
貫通孔の形状は前記した締め付け材が貫通できる形状であれば任意であり、特に制限はないが、断面が実質的に円形である紐やワイヤーを締め付け材として用いる場合には、断面円形あるいは楕円形の貫通孔が好ましく、平ベルトのように扁平な締め付け材を用いる場合には、断面矩形状の貫通孔が好ましい。双方の断面形状の貫通孔を1つの樹脂製パレットに同時に形成しておいてもよい。
【0010】
本発明による樹脂製パレットを製造するには、予め必要な貫通孔を形成したパレット基材を成形し、該パレット基材の表面に従来知られた適宜方法により表皮シートを被覆した後、熱コテなどを用いて、貫通孔が位置している箇所の表皮シートに穴を空けるようにしてもよく、貫通孔を有しないパレット基材を成形し、そこに表皮シートを被覆した後、必要箇所な熱コテなどを用いて貫通孔を形成するようにしてもよい。
【0011】
パレット基材に表皮シートを被覆する方法は任意であるが、成形したパレット基材を成形型として用い、その上に加熱軟化した表皮シートを配置した状態で真空引きを行う、従来知られた真空成形方法は有効である。圧空成形方法で被覆するようにしてもよい。
【0012】
本発明において、パレット基材を形成する樹脂材料は、ポリスチレン、ハイインパクトポリスチレン、スチレン−エチレン共重合体、スチレン改質ポリエチレン系樹脂、スチレン−無水マレイン酸共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体等のポリスチレン系樹脂:ポリメチルメタクリレート樹脂等のポリメタクリレート系樹脂;ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィン系樹脂;ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂;ポリウレタン系樹脂等が挙げられる。これら合成樹脂の混合物やモノマーの共重合体なども使用できる。また、それらの合成樹脂に物理型発泡剤を含浸させた発泡性樹脂であってもよい。パレット基材は非発泡樹脂でもよく、発泡樹脂であってもよいが、軽量性と取り扱いの容易性から、発泡樹脂製が好ましい。
【0013】
本発明において、表皮シートを形成する樹脂材料としては、ポリスチレン、ハイインパクトポリスチレン、スチレン−無水マレイン酸共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−アクリロニトリル−ブタジエン共重合体などのポリスチレン系樹脂;ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体などのポリオレフィン系樹脂等を挙げることができる。それら単独であるいは積層して形成された発泡および非発泡のフィルムやシートを表皮シートとして用いることができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明による樹脂製パレットを用いることにより、運搬時等において、載置した荷物を安定した状態でパレットの上に保持しておくことが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、図面を参照しながら本発明を実施の形態に基づき説明する。図1は本発明による樹脂製パレットの一例を示す斜視図であり、一部を断面で示している。図2は本発明による樹脂製パレットの他の例を示す斜視図であり、一部を断面で示している。
【0016】
図1に示す樹脂製パレット10は、荷物を載せる板部11と、該板部11の裏面に形成された2本以上(図示のものでは3本)の脚部12とからなる発泡樹脂製であるパレット基材13を有しており、該パレット基材13は、表面全体が第1の表皮シート14と第2の表皮シート15とにより、密着した状態で被覆されている。
【0017】
2つの表皮シート14,15は樹脂シートで構成されるのが好ましく、パレット基材13と同じ樹脂素材でありかつそれよりも硬質の樹脂材料で作られることがより好ましい。この例において、第2の表皮シート15は板部11の側面と背面および脚部12とを覆っており、第1の表皮シート14は板部11の表面を覆っている。第1の表皮シート14の端縁16は、パレット基材13の側面に沿って折り返されて第2表皮シート15に重なった状態とされ、両者は例えば熱融着等により一体化されている。図示しないが、袋状の表皮シートでもって、パレット基材13の全体を密着した状態で覆うようにしてもよい。
【0018】
パレット基材13は、通常の型物成形法により成形される。樹脂材料や発泡倍率は、得られる樹脂製パレット10の使用環境に応じて適宜選択すればよく、例えば、発泡倍率60倍程度の発泡ポリスチレン成形品である。また、第1と第2の表皮シート14,15としては、例えば、厚さ0.7mm程度のハイインパクトポリスチレンシートが用いられる。パレット基材13への第1の表皮シート14および第2の表皮シート15の被覆は、適宜の方法で行えばよく、一例として、加熱軟化した表皮シート14,15を、パレット基材13を成形型として用いて、真空成形法によりパレット基材13に一体に密着させる。
【0019】
このようにして作られる樹脂製パレット10は、荷物を載せる面である板部11の表面が表皮シート14で覆われているために、荷物と表皮シート14との間で滑りが生じやすい。それに対する対策として、樹脂製パレット10には、第1の表皮シート14と板部11と第2の表皮シート15を貫通するようにして、1個または1個以上の貫通孔17が形成されている。省略することもできるが、図示の例では、貫通孔17内に補強のために樹脂材料あるいは金属材料からなる筒体18が挿入されている。また、断面円形の貫通孔17を示しているが、断面が楕円形や矩形状の貫通孔であってもよい。この貫通孔17を利用して締め付け材(不図示)を樹脂製パレット10側に留め付け、その締め付け材を用いて板部11の上に乗っている荷物を固定することにより、滑りのない状態で荷物を樹脂製パレット10に固定することができる。
【0020】
図2に示す樹脂製パレット10Aは、脚部12の底部に、合板や無垢材のような木質材料からなる補強材19を配置し、さらに、板部11の表面にも適当な間隔をおいて同様な第2の補強材20を配置した状態とし、その状態のパレット基材13を、前記したようにして、第1と第2の表皮シート14,15で被覆している。一方の補強材19は、脚部12の下面に対して、木質材料等からなる横架材(不図示)を釘等の固定具で打ち付け固定するときの、固定具保持材として有効に用いられる。この横架材は、樹脂製パレット10Aをフォークリフトのフォークで搬送するときに、樹脂製パレット10Aがフォークから不用意に離脱するのを阻止する機能を果たす。また、他方の補強材20は、適宜の荷物支持材を樹脂製パレット10Aの表面に固定するときの固定具支持材として利用される。何らかの理由で、表面に合板等の板材を配置することがあるが、そのときの板材の固定にも利用することができる。
【0021】
樹脂製パレット10,10Aのいずれにおいても、パレット基材13として、予め貫通孔17を形成したものを用い、該パレット基材13の表面に第1の第2の表皮シート14,15を被覆した後、貫通孔17が位置している表皮シートの位置に熱コテなどを用いて穴を空けるようにしてもよく、貫通孔を有しないパレット基材13を成形し、そこに第1の第2の表皮シート14,15を被覆した後、必要箇所に貫通孔17を形成するようにしてもよい。
【0022】
図3,図4は、本発明による樹脂製パレットを用いて、そこに載置した荷物30を安定的に固定する一態様を説明している。この樹脂製パレット10Bは、貫通孔17が断面矩形状である点で図1,図2に示したものと相違するが、他の構成は同じである。この例では、図3に示すように、荷物30を樹脂製パレット10Bに載せる前に、締め付け材である平ベルト31,31を貫通孔17を通して、樹脂製パレット10B側に仮留め付けしておく。その状態で、荷物30を樹脂製パレット10Bの上に載せ、予め樹脂製パレット10B側に仮留め付けしておいた平ベルト31,31を荷物30に掛け渡す。その後、図4に示すように、留め具32を用いて平ベルト31の締め付けと固定を行うことにより、荷物30は樹脂製パレット10Bの上に、不用意に移動することのない状態で安定的に固定される。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明による樹脂製パレットの一例を示す斜視図。
【図2】本発明による樹脂製パレットの他の例を示す斜視図。
【図3】本発明による樹脂製パレットを用いて荷物を樹脂製パレットの上に安定的に固定する一態様を説明するための図。
【図4】荷物を樹脂製パレットの上に締め付け材を用いて締め付け固定したときの状態を示す図。
【符号の説明】
【0024】
10,10A、10B…樹脂製パレット、11…荷物を載せる板部、12…脚部、13…パレット基材、14…第1の表皮シート、15…第2の表皮シート、17…貫通孔、18…補強用筒体、19…補強材、20…第2の補強材、30…荷物、31…締め付け材、32…留め具




 

 


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