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発明の名称 自動倉庫におけるスタッカクレーンの退避方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−246231(P2007−246231A)
公開日 平成19年9月27日(2007.9.27)
出願番号 特願2006−73024(P2006−73024)
出願日 平成18年3月16日(2006.3.16)
代理人 【識別番号】100102211
【弁理士】
【氏名又は名称】森 治
発明者 永岡 淳
要約 課題
稼働中のスタッカクレーンが故障或いは定期点検する場合にも待避ゾーンで故障修理、点検などを行うようにして自動倉庫内のクリーン度を損なうことがないようにし、かつ予備のスタッカクレーンを稼働させて、継続して搬送作業等を行うようにした自動倉庫におけるスタッカクレーンの退避方法を提供すること。

解決手段
スタッカクレーンの走行レールR1の少なくとも一端側に配設した待避ゾーンSにて一時的にスタッカクレーンを待避させて故障の修理、定期点検等を行うようにする。
特許請求の範囲
【請求項1】
入庫口と出庫口とを備え、かつスタッカクレーンの走行可能な範囲に、保管棚列を配設してなる自動倉庫内に、該自動倉庫内を移動して搬送物品を載荷、移動させるためのスタッカクレーンを配設し、走行レール上を走行させて目的とする物品の入出庫を行うようにした自動倉庫において、スタッカクレーンの走行レールの少なくとも一端側に配設した待避ゾーンにて一時的にスタッカクレーンを待避させて故障の修理、定期点検等を行うようにしたことを特徴とする自動倉庫におけるスタッカクレーンの退避方法。
【請求項2】
待避ゾーンを、スタッカクレーンの走行レールと直交方向に配設し、かつ待避ゾーンに配設するトラバーサにてスタッカクレーンを走行レールと待避ゾーン間を移動できるようにしたことを特徴とする請求項1記載の自動倉庫におけるスタッカクレーンの退避方法。
【請求項3】
待避ゾーン内のトラバーサを、直動ベアリングにて移動できるようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載の自動倉庫におけるスタッカクレーンの退避方法。
【請求項4】
待避ゾーン内に予備のスタッカクレーンを待機させる駐留エリアを配設したことを特徴とする請求項1、2又は3記載の自動倉庫におけるスタッカクレーンの退避方法。
【請求項5】
待避ゾーン内に、スタッカクレーンの退避とともに修理、点検等が行える修理、点検ゾーンと、予備のスタッカクレーンを駐留する駐留エリアとしたことを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の自動倉庫におけるスタッカクレーンの退避方法。
【請求項6】
待避ゾーンとスタッカクレーンの走行レールとの間を、スタッカクレーンの通過に伴って開閉するようにした仕切壁にて仕切るようにしたことを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載の自動倉庫におけるスタッカクレーンの退避方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動倉庫におけるスタッカクレーンの退避方法に関し、特に、自動倉庫内を走行するスタッカクレーンの走行レールの少なくとも1端に、スタッカクレーンの待避ゾーンを配設することで、稼働中のスタッカクレーンが故障或いは定期点検する場合にも、予備のスタッカクレーンを稼働させて、自動倉庫内のクリーン度を損なうことなく待避ゾーンでの故障修理、点検などを行うようにした自動倉庫におけるスタッカクレーンの退避方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、物品、例えば、液晶、有機EL、半導体などの精密電子部品等を収納した搬送用カセット(搬送物品)を一時的に保管して入出庫できるようにした自動倉庫において、同一の走行レール上に2台以上の複数台のスタッカクレーンを配設し、このスタッカクレーン同士の干渉を防止しつつ、搬送時間を短縮し、かつ自動倉庫内の搬送能力を向上させて効率的に前記物品の入出庫及び保管を行うようにしている。
例えば、図6(A)に示すように、直線的に配列した保管棚列2A、2Bを互いに並列的に配置し、この並列保管棚列間に2台のスタッカクレーンC1、C2がそれぞれ独立した走行レールR1、R2上を走行可能とし、かつ各列保管棚に各スタッカクレーンを対向するように配置し、該保管棚列の一端側で、該保管棚列と交わる方向に専用移載機Dを配置し、一方の保管棚列から他方の保管棚列への物品の移動又は搬送に、この専用移載機Dを介して行うようにしている。
また、図6(B)に示すものは、保管棚列2Aを1列状とし、その中間位置に専用移載機Dを配列し、この保管棚列に沿って配設した1つの走行レールR1上を2台のスタッカクレーンC1、C2をそれぞれその走行可能範囲を規制して互いに干渉を防止するように専用移載機Dを介して物品搬送を行うようにしている。
また、図6(C)に示すものは、1列状に配設し、その一部に出庫口と入庫口とを備えた保管棚列2Aに沿って配設した1つの走行レールR1上を2台のスタッカクレーンC1、C2をそれぞれその走行可能範囲を規制して互いに干渉を防止するようにし、かつこの保管棚列の外側に無人搬送車AGVを走行させて移動させる物品を、一旦自動倉庫外へ出庫し、無人搬送車などの別の搬送装置で目的とする保管棚列に移載可能なスタッカクレーンがサポートする入庫口から再度入庫するようにしたものである。
また、図6(D)に示すものは、1列状の保管棚列2Aに沿って走行レールR1を配設し、該走行レールR1上を2台のスタッカクレーンC1、C2を、その走行する範囲を規制せず、各スタッカクレーンC1、C2が互いに干渉しないよう、いずれか一方のスタッカクレーンを選択的に走行するよう走行制御したものである。
【0003】
ところで、同一の自動倉庫内に2台以上の複数台のスタッカクレーンを配設することにより効率的に物品の入出庫及び保管を行うことができるが、しかしいずれの方法であっても、稼働中のスタッカクレーンが故障したときの修理、或いは定期点検にてスタッカクレーンの点検、部品交換等の作業を行う場合、スタッカクレーンの走行レール(走行路)に待避するゾーンを配設していないため、一々作業者が自動倉庫内に入って修理、点検等の作業をしている状態である。
【0004】
しかしながら、液晶、有機EL、半導体などの精密電子部品を一時的に保管して入出庫するようにした自動倉庫内は、その性質上クリーンルームとなっており、無人で所定部品の搬送、入出庫を行うようにしている。
ところが、スタッカクレーンの故障、定期点検などにて自動倉庫内に作業者が入ると、いかにクリーンルーム内での作業に適するよう作業服などを管理していてもそのクリーン度は損なわれるという問題があった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、従来の自動倉庫内にてスタッカクレーンを運用する方法の有する問題点に鑑み、稼働中のスタッカクレーンが故障或いは定期点検する場合にも待避ゾーンで故障修理、点検などを行うようにして自動倉庫内のクリーン度を損なうことがないようにし、かつ予備のスタッカクレーンを稼働させて、継続して搬送作業等を行うようにした自動倉庫におけるスタッカクレーンの退避方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の自動倉庫におけるスタッカクレーンの退避方法は、入庫口と出庫口とを備え、かつスタッカクレーンの走行可能な範囲に、保管棚列を配設してなる自動倉庫内に、該自動倉庫内を移動して搬送物品を載荷、移動させるためのスタッカクレーンを配設し、走行レール上を走行させて目的とする物品の入出庫を行うようにした自動倉庫において、スタッカクレーンの走行レールの少なくとも一端側に配設した待避ゾーンにて一時的にスタッカクレーンを待避させて故障の修理、定期点検等を行うようにしたことを特徴とする。
【0007】
この場合において、待避ゾーンを、スタッカクレーンの走行レールと直交方向に配設し、かつ待避ゾーンに配設するトラバーサにてスタッカクレーンを走行レールと待避ゾーン間を移動できるようにすることができる。
【0008】
また、待避ゾーン内のトラバーサを、直動ベアリングにて移動できるようにすることができる。
【0009】
また、待避ゾーン内に予備のスタッカクレーンを待機させる駐留エリアを配設することができる。
【0010】
また、待避ゾーン内に、スタッカクレーンの退避とともに修理、点検等が行える修理、点検ゾーンと、予備のスタッカクレーンを駐留する駐留エリアとすることができる。
【0011】
また、待避ゾーンとスタッカクレーンの走行レールとの間を、スタッカクレーンの通過に伴って開閉するようにした仕切壁にて仕切るようにすることができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明の自動倉庫におけるスタッカクレーンの退避方法によれば、入庫口と出庫口とを備え、かつスタッカクレーンの走行可能な範囲に、保管棚列を配設してなる自動倉庫内に、該自動倉庫内を移動して搬送物品を載荷、移動させるためのスタッカクレーンを配設し、走行レール上を走行させて目的とする物品の入出庫を行うようにした自動倉庫において、スタッカクレーンの走行レールの少なくとも一端側に配設した待避ゾーンにて一時的にスタッカクレーンを待避させて故障の修理、定期点検等を行うようにすることにより、稼働中のスタッカクレーンが故障したり、定期点検をする場合、該スタッカクレーンを待避ゾーンに待避させて修理或いは点検をすることができるため、作業者が自動倉庫内に進入することがないので、自動倉庫内のクリーン度を損なうことがなく、所定の作業を行うことができる。
【0013】
また、待避ゾーンを、スタッカクレーンの走行レールと直交方向に配設し、かつ待避ゾーンに配設するトラバーサにてスタッカクレーンを走行レールと待避ゾーン間を移動できるようにすることにより、スタッカクレーンの走行レールと待避ゾーン間の移動を迅速に、かつ簡易に行うことができる。
【0014】
また、待避ゾーン内のトラバーサを、直動ベアリングにて移動できるようにすることにより、トラバーサの移動が簡易に、円滑に行え、かつ精度良く制御することができる。
【0015】
また、待避ゾーン内に予備のスタッカクレーンを駐留、配設することにより、稼働中のスタッカクレーンが故障しても、或いは定期点検を行っても予備のスタッカクレーンを稼働することで、自動倉庫内の物品の搬送作業に影響を与えず、継続して搬送作業を行うことができる。
【0016】
また、待避ゾーン内に、スタッカクレーンの退避とともに修理、点検等が行える修理、点検ゾーンと、予備のスタッカクレーンを駐留する駐留エリアとすることにより、修理、点検ゾーンで修理或いは点検を終了したスタッカクレーンを駐留エリアに移動させることで、該スタッカクレーンを次回の予備のスタッカクレーンとして使用することができる。
【0017】
また、待避ゾーンとスタッカクレーンの走行レールとの間を、スタッカクレーンの通過に伴って開閉するようにした仕切壁にて仕切るようにすることにより、スタッカクレーンが走行する自動倉庫内と待避ゾーンとを仕切ることができるので、作業者が待避ゾーン内でスタッカクレーンの故障修理、定期点検を行っても自動倉庫内のクリーン度を損なうことがない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の自動倉庫におけるスタッカクレーンの退避方法の実施の形態を、図1〜図5の図面に基づいて説明する。
【実施例1】
【0019】
図1に、本発明の自動倉庫におけるスタッカクレーンの退避方法の第1実施例を示す。
この図1に示す第1実施例は、入庫口と出庫口とを備えた自動倉庫1内に、1列の走行レール(走行路)R1を配設し、この走行レールR1に沿って走行するよう、少なくとも1台のスタッカクレーンC1を配設し、かつ該スタッカクレーンC1の走行可能な範囲に、1列の保管棚列2Aを配設して自動倉庫1を構成するとともに、この走行レールR1の1方の端に、該走行レールR1と直角方向に交わるようにして待避ゾーンSを配設している。
この待避ゾーンSは、走行レールR1の延長線上の位置においてスタッカクレーンを走行レール側へ出し入れする出入ゾーンS0とし、この出入ゾーンS0を挟んで一方側を予備のスタッカクレーンの駐留エリアS1、他方側を修理、点検等の作業を行えるようにした修理、点検ゾーンS2(メンテナンスゾーン)とする。
また、この自動倉庫1内には、保管棚列2Aを備えた走行路側と待避ゾーン間を仕切るようにして仕切壁3を配設し、待避ゾーンSを除いた自動倉庫内に所定のクリーン度を保つようにする。なお、この仕切壁3は、走行レールR1の延長線上の出入ゾーンS0においては、スタッカクレーンC1の移動に支障を来さないよう、スタッカクレーンが移動する際のみ開放されるように開閉式の扉31を配設するが、この開閉式扉以外の部分は固定式として常に自動倉庫内とは仕切るようにすることができる。なお、この開閉式の扉31の構成は限定されることがない。
【0020】
また、この待避ゾーンにSは、複数台のトラバーサ4を配設し、このトラバーサ4の移動を円滑に行うため、図5に示すように、直動ベアリング5を配備する。これは、特に限定されるものではないが、例えば、待避ゾーンSの底部に走行レールR1と直角方向に直動ベアリングのベアリングレール51を配設固定し、トラバーサ4の下面側にベアリングレール51に摺動可能に嵌挿するようにして直動ベアリングのベアリングブロック52を配設し、かつトラバーサ4の上面側には、該トラバーサが走行レールの延長線上の定位置の出入ゾーンS0に停止したとき、該走行レールR1の延長となり、恰も一直線となるようにして移動走行レール4Rを配設する。
この待避ゾーンSには直動ベアリング5にて移動するように形成した2台のトラバーサ4、4を配備し、その1台を空の状態にして、他の1台には必要に応じて予備のスタッカクレーンC0を載置して配備するようにする。
【0021】
次に、この自動倉庫におけるスタッカクレーンの退避方法の作用について説明する。
稼働中のスタッカクレーンC1が故障した場合、或いは定期点検時においては、現在稼働中のスタッカクレーンC1を待避ゾーンSまで自力で或いは他の方法で移動させた後、これを走行レールR1の延長線上に停止して待機している空のトラバーサ4上の移動走行レール4R側に移動させて搭載し、次にこのトラバーサ毎直動ベアリング5により待避ゾーン内を走行レール延長線の出入ゾーンS0より離れた修理、点検ゾーンS2まで移動させ、該修理、点検ゾーンS2内にて必要な故障修理、或いは定期点検の作業を行うようにする。
そして、駐留エリアS1にある予備のスタッカクレーンC0を載置したトラバーサ4を走行レール延長線の出入ゾーンS0まで移動し、かつ停止させてトラバーサ4上より走行レールR1側に移動させる。
これにより、待避ゾーン内にて駐留していた予備のスタッカクレーンC0を走行レールR1上を走行するようになり、このようにして予備のスタッカクレーンC0を稼働させることにより、継続して所定部品の搬送、入出庫を行うことができる。
また、待避ゾーンSに待避させたスタッカクレーンC1は、トラバーサ4上に載置した状態でこの待避ゾーンS内の修理、点検ゾーンS2内にて必要な修理、点検などを行うので、自動倉庫内のクリーン度を損なうことを防ぐことができ、かつ修理、点検などを終えたスタッカクレーンC1は、次の予備のスタッカクレーンとして待避ゾーンの駐留エリアS1内にトラバーサ4上に搭載した状態で駐留しておくことができるので、スタッカクレーンを効率的に使用することができる。
【実施例2】
【0022】
また、図2及び図5に示す第2実施例は、自動倉庫1内に複数列の保管棚列、これは特に限定されるものではないが、例えば、図2に示すように、3列の保管棚列2A、2B、2Cを備え、この各保管棚列2A、2B、2Cの間に独立した2組の走行レールR1、R2を平行して配設し、この各走行レールR1、R2に少なくとも1台のスタッカクレーンC1、C2を走行可能に配備するとともに、該走行レールR1、R2の一端側に共通の待避ゾーンSを各走行レールと直角方向に交わるようにして配設する。この平行する2組の走行レールR1、R2間には、1又は2列の保管棚列2Cを配設する。
この待避ゾーンSは、第1実施例と同じように、各走行レールR1、R2と直角方向に交わるようにして配設し、かつ平行する走行レールR1、R2間には、少なくとも1台のトラバーサ4を配備する間隔を有し、該走行レールR1、R2間を駐留エリアS1とし、また走行レール延長線位置の出入ゾーンS0の外側方にそれぞれ修理、点検ゾーンS2、S2を一直線状に配置して構成する。
また、待避ゾーンSの駐留エリアS1に配備するトラバーサ4上には、予備のスタッカクレーンC0を載置するようにする。そして、図5に示すように、この走行レールR1、R2間に形成する駐留エリアS1に配備する予備スタッカクレーン用のトラバーサ4を両側方の走行レール延長線位置の出入ゾーンS0を経てその外隣りに隣接される修理、点検ゾーンS2まで移動可能とし、さらに走行レール延長線の出入ゾーンS0に空のトラバーサ4、4をそれぞれ配備し、この外隣りの修理、点検ゾーンS2にはトラバーサを配備しないものとする。
【0023】
このように待避ゾーン内には少なくとも3台のトラバーサ4、4、4を配備し、各トラバーサ4は、図5に示すように、直動ベアリング5にて移動するようにする。
この待避ゾーンSは、特に限定されるものではないが、例えば、図5にその詳細を示す。直動ベアリング5のベアリングレール51を待避ゾーンSの全長に亘って配設し、トラバーサ4の下面側に直動ベアリングのベアリングブロック52を配設、固定して同一のベアリングレール51に摺動可能に嵌挿するようにし、所定のトラバーサ4を選択的に移動できるようにする。
なお、図5において、待避ゾーンSの走行レール延長線位置の出入ゾーンS0にそれぞれ1台のトラバーサ4を配置しているが、駐留エリアS1に配備する予備スタッカクレーン用トラバーサの図示を省略している。
また、トラバーサ4の上面には、第1実施例と同じように、各トラバーサ4が各走行レールの延長線上の定位置に停止するとき、該走行レールの延長となり、恰も一直線となるようにして移動走行レール4R(移動走行レール)を配設する。
【0024】
次に、この自動倉庫におけるスタッカクレーンの退避方法の作用について説明する。
自動倉庫1内に配設した2台のスタッカクレーンC1、C2をそれぞれ各走行レールR1、R2に沿って走行し、各列の保管棚列2A、2B、2Cより搬送物品を搬送する。この搬送作業中において、いずれかのスタッカクレーン、例えば、スタッカクレーンC1が故障すると、該スタッカクレーンC1を走行レールR1端の出入ゾーンS0まで移動させ、この出入ゾーンS0で待機している待避ゾーンS内のトラバーサ4上に移動する。この場合、走行レールR1とトラバーサ4上の移動走行レール4Rとは、図示のように一直線となっているので、スタッカクレーンC1は自動倉庫内より待避ゾーンS内へ円滑に移動し、かつトラバーサ上に搭載される。
【0025】
次に、このスタッカクレーンC1を搭載したトラバーサ4を、出入ゾーンS0より隣りの修理、点検ゾーンS2に移動し、定位置でロックし、所要の修理を行うとともに、駐留エリアS1に配備している予備スタッカクレーン用のトラバーサ4を駐留エリアS1より出入ゾーンS0へ移動させ、トラバーサ4上の移動走行レール4Rと走行レールR1とを一致させた後、予備のスタッカクレーンC0をトラバーサ4上より走行レールR1へ移動させて稼働スタッカクレーンとして使用する。
なお、修理、点検ゾーンS2内で修理の終えたスタッカクレーンC1は、トラバーサ4上に搭載した状態で、かつ該トラバーサ4を出入ゾーンS0まで移動させた後、一端走行レールR1側に移動させて移載した後、このトラバーサ4を空にして修理、点検ゾーンS2へ戻すとともに、駐留エリアS1にあるトラバーサ4を出入ゾーンS0まで移動させ、ここで走行レールR1側に一時待機させていた修理を終えたスタッカクレーンC1を、該駐留エリアS1側のトラバーサ4側に移動して搭載した後、駐留エリアS1へ戻し、ここで駐留させ、次の予備のスタッカクレーンとして使用する。
また、他方のスタッカクレーンC2が故障した場合、走行レールR2側に配置されているトラバーサ4を用いて同様にしてスタッカクレーンC2を自動倉庫内から待避ゾーンSの修理、点検ゾーンS2へ移動させて必要な修理などを行い、かつ駐留エリアS1にあるトラバーサ4上の予備のスタッカクレーンを走行レール側へ移動して稼働用スタッカクレーンとして使用する。
このように、走行レールR1、R2が2列あり、各レール毎に独立したスタッカクレーンが稼働している場合でも、1台の予備のスタッカクレーンをいずれの走行レール上の稼働スタッカクレーンとして共同して利用することができる。
【実施例3】
【0026】
図3に示す第3実施例は、第2実施例の変形で、平行する2組の走行レールR1、R2の両端に、それぞれ予備スタッカクレーンを駐留するようにした待避ゾーンS、Sを配置し、また各走行レールR1、R2に2台のスタッカクレーンC1、C2、C3、C4を配置したもので、各待避ゾーンSは、出入ゾーンS0、駐留エリアS1、修理、点検ゾーンS2よりなるが、その構成及び走行レールとの関係も第2実施例と同じのため、その詳細説明を省略する。
なお、第2実施例に比べ各走行レールR1、R2に、それぞれ2台ずつのスタッカクレーンC1、C2、C3、C4を配設し、走行レールR1、R2の両端に待避ゾーンS、Sをそれぞれ配置しているので、スタッカクレーンの修理、点検及び搬送効率は向上するものとなる。
【実施例4】
【0027】
図4に示す第4実施例は、さらに第2実施例の変形で、平行する2組の走行レールR1、R2の一端側に配設する待避ゾーンSに、特に平行する2組の走行レールR1、R2間に配備する予備スタッカクレーン用トラバーサ4、4を2台隣接して配備するようにし、また各走行レールR1、R2に、それぞれ2台ずつのスタッカクレーンC1、C2、C3、C4を配置したものである。
なお、待避ゾーンSは、出入ゾーンS0、駐留エリアS1、修理、点検ゾーンS2よりなるが、その構成及び走行レールとの関係は、第2、第3実施例と同じであるため、その詳細説明を省略する。
【0028】
なお、各実施例にはその詳細説明を省略したが、各トラバーサ4が待避ゾーンS内の予め定めた出入ゾーンS0、駐留エリアS1、修理、点検ゾーンS2の定位置に停止したとき、妄りに移動しないようにロック装置を施し、移動させるトラバーサのみ、そのロックが解除されるようにして、その安全性が確保されている。
【0029】
以上、本発明の自動倉庫におけるスタッカクレーンの退避方法について、各実施例に基づいて説明したが、本発明は上記実施例に記載した構成に限定されるものではなく、その構成を適宜組み合わせるなど、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができるものである。
【産業上の利用可能性】
【0030】
本発明の自動倉庫におけるスタッカクレーンの退避方法は、スタッカクレーンの走行レールの少なくとも1端に、スタッカクレーンの待避ゾーンを配設することで、稼働中のスタッカクレーンが故障或いは定期点検する場合にも、待避ゾーンで故障修理、点検などを行うようにして自動倉庫内のクリーン度を損なうことがないようにし、かつ予備のスタッカクレーンを稼働させて、継続して搬送作業等を行うことができるという特性を有していることから、自動倉庫におけるスタッカクレーンの退避の用途に好適に用いることができるほか、例えば、同一の走行レールに複数の走行体が走行する搬送装置の用途にも用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明の自動倉庫におけるスタッカクレーンの退避方法の第1実施例を示す説明図である。
【図2】本発明の第2実施例を示す説明図である。
【図3】本発明の第3実施例を示す説明図である。
【図4】本発明の第4実施例を示す説明図である。
【図5】本発明の第2実施例における待避ゾーンの詳細を示し、(A)はその平面図、(B)はその正面図である。
【図6】従来の自動倉庫の実施例を示す説明図である。
【符号の説明】
【0032】
1 自動倉庫
2A、2B、2C 保管棚列
3 仕切壁
31 開閉式の扉
4 トラバーサ
4R 移動走行レール
5 直動ベアリング
51 ベアリングレール
52 ベアリングブロック
C1、C2 稼働中のスタッカクレーン
C0 予備のスタッカクレーン
S 待避ゾーン
S0 出入ゾーン
S1 駐留エリア
S2 修理、点検ゾーン
R1、R2 走行レール




 

 


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