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発明の名称 印字用紙巻取り装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−210717(P2007−210717A)
公開日 平成19年8月23日(2007.8.23)
出願番号 特願2006−30284(P2006−30284)
出願日 平成18年2月7日(2006.2.7)
代理人
発明者 竹内 栄 / 小島 雅広 / 内舘 忠信 / 田畑 努 / 鈴木 一也 / 小枝 昭広
要約 課題
とくに巻取り径が大きくなったときに、テンション領域におけるテンションローラーの位置に対応したその通過時間に応じて巻取り速度を制御可能とし、対応可能な巻取り径を大きくすることができる印字用紙巻取り装置を提供すること。

解決手段
テンションローラーが位置するテンション領域(第1および第2のテンション領域)の通過時間(巻取り時間)に応じて印字用紙の巻取り操作のオンオフを制御することに着目したもので、テンションローラーが第1のテンション領域を通過する第1の通過時間T1、および第2のテンション領域を通過する第2の通過時間T2をそれぞれ計測し、第1の通過時間T1および第2の通過時間T2の時間差が所定の設定時間差Ts以上である場合に、テンションローラーが第3のテンション領域に至った時点で巻取り軸による印字用紙の巻取り操作を停止するように制御することを特徴とする。
特許請求の範囲
【請求項1】
印字済みの帯状の印字用紙をロール状に巻き取るための巻取り軸と、
この巻取り軸を回転駆動する駆動部と、
この巻取り軸の上流側においてこの印字用紙に当接し、この印字用紙の巻取りにともなって所定のテンション領域を往復動してこの印字用紙に張力を付与可能なテンションローラーと、を有する印字用紙巻取り装置であって、
前記テンションローラーが前記テンション領域のどの部分に位置しているかを検出可能なセンサーと、
このセンサーからの出力信号により、前記テンションローラーが位置している前記テンション領域が、連続して互いに隣接し合う、前記印字用紙の巻取り路が最大長となる第1のテンション領域、第2のテンション領域、第3のテンション領域および前記印字用紙の巻取り路が最小長となる第4のテンション領域のいずれかであるかを判断する巻取り制御部と、
を有し、
この巻取り制御部は、
前記テンションローラーが前記第1のテンション領域を通過する第1の通過時間、および前記第2のテンション領域を通過する第2の通過時間をそれぞれ計測し、
これら第1の通過時間および第2の通過時間の時間差が所定の設定時間差以上である場合に、前記テンションローラーが前記第3のテンション領域に至った時点で前記巻取り軸による前記印字用紙の巻取り操作を停止するように制御することを特徴とする印字用紙巻取り装置。
【請求項2】
前記巻取り制御部は、
前記第1の通過時間および前記第2の通過時間の前記時間差が前記設定時間差未満である場合には、前記テンションローラーが前記第4のテンション領域に至った時点で前記巻取り軸による前記印字用紙の巻取り操作を停止するように制御することを特徴とする請求項1記載の印字用紙巻取り装置。
【請求項3】
印字済みの帯状の印字用紙をロール状に巻き取るための巻取り軸と、
この巻取り軸を回転駆動する駆動部と、
この巻取り軸の上流側においてこの印字用紙に当接し、この印字用紙の巻取りにともなって所定のテンション領域を往復動してこの印字用紙に張力を付与可能なテンションローラーと、を有する印字用紙巻取り装置であって、
前記テンションローラーが前記テンション領域のどの部分に位置しているかを検出可能なセンサーと、
このセンサーからの出力信号により、前記テンションローラーが位置している前記テンション領域が、連続して互いに隣接し合う、前記印字用紙の巻取り路が最大長となる第1のテンション領域、第2のテンション領域、第3のテンション領域および前記印字用紙の巻取り路が最小長となる第4のテンション領域のいずれかであるかを判断する巻取り制御部と、
を有し、
この巻取り制御部は、
前記テンションローラーが前記第2のテンション領域を通過する通過時間を計測し、
この通過時間が所定の設定通過時間以下である場合に、前記テンションローラーが前記第3のテンション領域に至った時点で前記巻取り軸による前記印字用紙の巻取り操作を停止するように制御することを特徴とする印字用紙巻取り装置。
【請求項4】
前記巻取り制御部は、
前記通過時間が前記設定通過時間をこえる場合には、前記テンションローラーが前記第4のテンション領域に至った時点で前記巻取り軸による前記印字用紙の巻取り操作を停止するように制御することを特徴とする請求項3記載の印字用紙巻取り装置。
【請求項5】
前記センサーは、第1のセンサーおよび第2のセンサーを有し、さらに、
前記テンションローラーを保持するローラーアームと、
このローラーアームを回動可能に支持し、前記テンションローラーを前記巻取り路に交差するように正逆両方向に往復動可能とするローラー回動軸と、
このローラー回動軸のまわりに回動可能とするとともに、前記第1のセンサーおよび前記第2のセンサーにより検出可能な検出凸部および検出凹部を交互に形成したセンサープレートと、
を設けたことを特徴とする請求項1あるいは3記載の印字用紙巻取り装置。
【請求項6】
前記巻取り制御部は、前記印字用紙に印字するプリンターのプリンター制御部とは独立して当該印字用紙巻取り装置を制御することを特徴とする請求項1あるいは3記載の印字用紙巻取り装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は印字用紙巻取り装置にかかるもので、とくに印字用紙に印字を行うプリンターとは独立して設けられた印字用紙巻取り装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の印字用紙巻取り装置としては、プリンターとは別体の外部装置に構成されているとともに、プリンターの用紙排出口の前にこれを載置し、プリンターにより印字発行された連続用紙ないし印字用紙(ラベルを剥離した台紙を含む)をロール状に順次巻き取るものがある。
このような印字用紙巻取り装置は、プリンターにより印字済みの帯状の印字用紙を巻き取るための巻取り軸と、この巻取り軸を回転駆動する駆動部(たとえば駆動モーター)と、この巻取り軸の上流側においてこの印字用紙に当接するテンションローラーと、を有する。
テンションローラーは、印字用紙の印字排出および巻取りにともなって印字用紙に接触しつつ所定のテンション領域を往復動し、印字用紙のたわみを吸収するように印字用紙に張力を付与可能として、巻取り軸への巻取り強さを安定化可能とするものである。
【0003】
こうした印字用紙巻取り装置において通常は、プリンターから排出された帯状の印字用紙の先端部を巻取り軸に固定し、テンションローラーを印字用紙に接触可能な状態にセットした上で、駆動部を始動し、印字用紙の巻取りを開始することになるが、テンションローラーの往復動にともなうその位置により、巻取り開始(巻取りオン)および巻取り停止(巻取りオフ)の制御を行い、プリンターからの印字用紙の発行(印字排出)動作に追従するようにしている。
しかしながら、上記巻取り動作のオンオフ制御を行うために、印字用紙の巻取り路に設けたセンサーにより上記テンションローラーの特定位置を検出可能としているだけであるので、巻取り軸における印字用紙の巻取り径の大小に関係なく、一定の巻取り動作すなわち、ある設定した巻取り速度による巻取り動作を行うだけである。したがって、プリンターからの発行速度に対して巻取り速度が相対的に遅すぎて印字用紙がたるんでしまったり、あるいは、巻取り速度の方が相対的に速すぎる結果、印字用紙がプリンターと印字用紙巻取り装置との間で突っ張る状態(引っ張られる状態)になって、プリンターにおける印字ズレや用紙切断を起こしてしまうという問題がある。
このような問題に対処するために、プリンターの発行速度の制限、巻取り径の制限、巻取り速度の可変制御、などを行うことが必要になる。
プリンターの発行速度を制限することは、印字処理能力の低下を意味し、プリンターとしての融通性に欠けるという問題がある。
また、巻取り軸にロール状に印字用紙を巻くために、巻取り軸が同じ回転数で回転されている場合に巻始めと巻終わりとでは、巻始めの方が巻取り径が小さいので巻取り速度(単位時間当たりの巻取り長さ)が小さくなり、巻終わりの方が巻取り径が大きくなって巻取り速度が大きくなり、巻取り径が大きくなるほどその速度差が顕著となる。したがって、上述の印字用紙のたるみや印字ズレの問題に対処することが困難となり、巻取り径を制限することが考えられるが、この制限は、巻取り処理能力の低下を意味し、できるだけ避けたい手法である。
【0004】
とくに、巻取り軸に巻き取った印字用紙の巻取り径が大きくなって増加したその重量に応じて巻取りトルクを制限可能なトルクリミッターを巻取り軸に設けたような場合には、駆動モーターのトルクに上限を設けることができて、駆動モーターとしてたとえばステッピングモーターなどを採用した場合に、そのモーターの脱調を防止可能であるとともに、制御部からの駆動信号に対する応答速度を遅くし、緩やかで安定した巻取り動作を実現するような回転速度の制御が可能となる。
しかして、上記巻取り径が大きくなって印字用紙の重量が増加している場合には、ある巻取り停止状態から巻取りを開始(再開)すれば、トルクリミッターの有無に関係なくその巻取り初速度は小さいが、一度回転し始めると遠心力がかかって、巻取りにともなう回転速度ないし巻取り速度が加速的に早くなり、かつ停止しにくくなるという問題がある。
すなわち、巻取り径がとくに大きくなった場合には、テンションローラーの位置を検出して巻取り速度を制御するためのセンサーに対する応答速度が低下する結果、巻取りの初速と加速した状態での巻取り速度との差が大きくなり、とくに巻取り速度が大きくなれば、巻取り軸において過度の巻締めが発生するとともに、プリンター側においては印字不良が発生するという問題がある。
【0005】
また、巻取り速度の可変制御については、特許文献1などのように各種の機構が開発されているが、プリンターからの印字用紙の印字発行に影響されることなく、印字用紙の巻取り径に応じて安定的かつ連続的な巻取り動作を得ることが困難であるという問題がある。
【0006】
なお、上述のような印字用紙巻取り装置は、プリンター制御部によりプリンターと一体に制御され、特定のプリンター以外には駆動が事実上不可能であり、任意のプリンターから印字排出される印字用紙を適宜巻き取る機能を有しておらず、プリンターとの組み合わせに融通性がないという問題がある。
【0007】
【特許文献1】特開2003−252501号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は以上のような諸問題にかんがみなされたもので、帯状の印字用紙の巻取り径に応じて安定的かつ連続的な巻取り動作を得ることができる印字用紙巻取り装置を提供することを課題とする。
【0009】
また本発明は、印字用紙の巻取り径に応じて、応答性良好に巻取り速度ないし巻取りタイミング(巻取りの開始および停止)を制御可能とした印字用紙巻取り装置を提供することを課題とする。
【0010】
また本発明は、とくに巻取り径が大きくなったときに、テンション領域におけるテンションローラーの位置に対応したその通過時間に応じて巻取り速度を制御可能とした印字用紙巻取り装置を提供することを課題とする。
【0011】
また本発明は、対応可能な巻取り径を大きくすることができる印字用紙巻取り装置を提供することを課題とする。
【0012】
また本発明は、とくにプリンターなどから独立して配置されていても、独立して制御可能であって、任意のプリンターから印字排出される印字用紙をその発行速度に追従可能な巻取り速度で巻取り可能な印字用紙巻取り装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
すなわち本発明は、テンションローラーの可動領域を四分割して、テンションローラーの位置ないし姿勢を逐次把握可能とするとともに、テンションローラーの位置を検出可能とし、それぞれのテンション領域(とくに第1および第2のテンション領域)の通過時間(巻取り時間ないし上昇時間)に応じて、巻取り軸による印字用紙の巻取り速度を補正するように制御すること、ないしは巻取り操作のオンオフを制御することに着目したもので、第一の発明は、印字済みの帯状の印字用紙をロール状に巻き取るための巻取り軸と、この巻取り軸を回転駆動する駆動部と、この巻取り軸の上流側においてこの印字用紙に当接し、この印字用紙の巻取りにともなって所定のテンション領域を往復動してこの印字用紙に張力を付与可能なテンションローラーと、を有する印字用紙巻取り装置であって、上記テンションローラーが上記テンション領域のどの部分に位置しているかを検出可能なセンサーと、このセンサーからの出力信号により、上記テンションローラーが位置している上記テンション領域が、連続して互いに隣接し合う、上記印字用紙の巻取り路が最大長となる第1のテンション領域、第2のテンション領域、第3のテンション領域および上記印字用紙の巻取り路が最小長となる第4のテンション領域のいずれかであるかを判断する巻取り制御部と、を有し、この巻取り制御部は、上記テンションローラーが上記第1のテンション領域を通過する第1の通過時間、および上記第2のテンション領域を通過する第2の通過時間をそれぞれ計測し、これら第1の通過時間および第2の通過時間の時間差が所定の設定時間差以上である場合に、上記テンションローラーが上記第3のテンション領域に至った時点で上記巻取り軸による上記印字用紙の巻取り操作を停止するように制御することを特徴とする印字用紙巻取り装置である。
【0014】
上記巻取り制御部は、上記第1の通過時間および上記第2の通過時間の上記時間差が上記設定時間差未満である場合には、上記テンションローラーが上記第4のテンション領域に至った時点で上記巻取り軸による上記印字用紙の巻取り操作を停止するように制御することができる。
【0015】
第二の発明は、印字済みの帯状の印字用紙をロール状に巻き取るための巻取り軸と、この巻取り軸を回転駆動する駆動部と、この巻取り軸の上流側においてこの印字用紙に当接し、この印字用紙の巻取りにともなって所定のテンション領域を往復動してこの印字用紙に張力を付与可能なテンションローラーと、を有する印字用紙巻取り装置であって、上記テンションローラーが上記テンション領域のどの部分に位置しているかを検出可能なセンサーと、このセンサーからの出力信号により、上記テンションローラーが位置している上記テンション領域が、連続して互いに隣接し合う、上記印字用紙の巻取り路が最大長となる第1のテンション領域、第2のテンション領域、第3のテンション領域および上記印字用紙の巻取り路が最小長となる第4のテンション領域のいずれかであるかを判断する巻取り制御部と、を有し、この巻取り制御部は、上記テンションローラーが上記第2のテンション領域を通過する通過時間を計測し、この通過時間が所定の設定通過時間以下である場合に、上記テンションローラーが上記第3のテンション領域に至った時点で上記巻取り軸による上記印字用紙の巻取り操作を停止するように制御することを特徴とする印字用紙巻取り装置である。
【0016】
上記巻取り制御部は、上記通過時間が上記設定通過時間をこえる場合には、上記テンションローラーが上記第4のテンション領域に至った時点で上記巻取り軸による上記印字用紙の巻取り操作を停止するように制御することができる。
【0017】
また、上記第一および第二の発明において、上記センサーは、第1のセンサーおよび第2のセンサーを有し、さらに、上記テンションローラーを保持するローラーアームと、このローラーアームを回動可能に支持し、上記テンションローラーを上記巻取り路に交差するように正逆両方向に往復動可能とするローラー回動軸と、このローラー回動軸のまわりに回動可能とするとともに、上記第1のセンサーおよび上記第2のセンサーにより検出可能な検出凸部および検出凹部を交互に形成したセンサープレートと、を設けることができる。
【0018】
さらに上記巻取り制御部は、上記印字用紙に印字するプリンターのプリンター制御部とは独立して当該印字用紙巻取り装置を制御することができる。
【0019】
なお、上記巻取り軸に巻き取った上記印字用紙の巻取り径に対応した重量に応じて巻取りトルクを制限可能なトルクリミッターを上記巻取り軸に設けることができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明による印字用紙巻取り装置においては、テンションローラーがテンション領域を通過する時間を計測して、とくに第2のテンション領域における通過時間(第2の通過時間)が極端に短くなったような場合であって、巻取り径がとくに大きくなったと判断されたときには、第3のテンション領域に至った時点で、印字用紙の巻取りを停止するように制御するので、巻取り初速から加速度がつき始めるタイミングに応じて、巻取りを停止することができ、巻取り軸における過度の巻締めや、プリンター側における印字不良の発生を防止することができる。
【0021】
とくに第一の発明によれば、テンションローラーが第1のテンション領域を通過する第1の通過時間、および第2のテンション領域を通過する第2の通過時間の時間差が所定の設定時間差以上である場合に、テンションローラーが第3のテンション領域に至った時点で巻取り軸による印字用紙の巻取り操作を停止するように制御するので、第1のテンション領域および第2のテンション領域を通過するテンションローラーの連続的かつ相関的な動きに対応した巻取り速度の制御が可能である。
【0022】
とくに第二の発明によれば、テンションローラーが第2のテンション領域を通過する通過時間(第2の通過時間)が所定の設定通過時間以下である場合に、すなわち、極端に早く第2のテンション領域を通過するような場合には、テンションローラーが第3のテンション領域に至った時点で巻取り軸による印字用紙の巻取り操作を停止するように制御するので、第2のテンション領域の通過時間のみで、テンションローラーの相対的な動きに対応した巻取り速度の制御が可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
本発明は、テンション領域を通過するテンションローラーの通過時間(巻取り速度)に応じて、巻取り停止のタイミングを制御するようにしたので、安定した巻取り動作を保証可能であるとともに、プリンター側における印字不良も回避可能な印字用紙巻取り装置を実現した。
【実施例】
【0024】
つぎに本発明(第一の発明)の第1の実施例による印字用紙巻取り装置を図1ないし図6にもとづき説明する。
図1は、プリンター1およびこのプリンター1に接続した印字用紙巻取り装置2の概略側面図であって、プリンター1は、ラベルあるいはタグなど印字用紙3の供給部4と、印字用紙3の位置を検出する検出部5と、印字用紙3に印字を行う印字部6と、印字された印字用紙3を印字用紙巻取り装置2に巻き取ったのちその終端部を切断する切断部7と、これら各部を制御するプリンター制御部8と、を有する。
【0025】
印字部6は、サーマルヘッド9とプラテンローラー10とを有し、サーマルヘッド9およびプラテンローラー10の間に印字用紙3を挟持してプラテンローラー10の回転により印字用紙3を印字用紙巻取り装置2方向に排出移送するとともに印字用紙3に所定情報を印字する。
切断部7は、プリンター制御部8によりこれを駆動して印字用紙3を機械的に切断するようにしてもよいが、手動により印字用紙3の終端部を切断する部材を設けることもできる。
【0026】
図2は、印字用紙巻取り装置2の斜視図であって、印字用紙巻取り装置2は、装置本体11と、印字済みの印字用紙3を印字用紙巻取り装置2内に案内導入する第1の固定ガイドローラー12と、テンションローラー13と、テンションローラー13からの印字用紙3を案内する第2の固定ガイドローラー14と、印字用紙3をロール状に巻き取る巻取り部15と、操作部16と、電源スイッチ17と、巻取り制御部18と、を有する。
【0027】
装置本体11における鉛直壁面部11Aにローラー回動軸19を設け、このローラー回動軸19に正逆両方向に回動可能にローラーアーム20を取り付け、その先端部にテンションローラー13を回転可能に取り付け、印字用紙3の巻取り路21(たとえば図1では、ジグザグ状に現れる)に垂直に交差するようにテンションローラー13を位置させている。
テンションローラー13は、鉛直壁面部11Aに形成した円弧状ガイド溝22に沿って印字用紙3の巻取り状態に応じて図1の矢印のように円弧状に上下往復動可能で、巻取り路21の長さを最小から最大に変化させる。
【0028】
図3は、鉛直壁面部11Aのテンションローラー13が位置する面とは反対側の面から見た側面図であって、テンションローラー13の位置をセンサープレート23、第1のセンサー24および第2のセンサー25により検出可能とする。
センサープレート23は、ローラー回動軸19にこれを取り付けてテンションローラー13とともにローラー回動軸19のまわりに回動可能とするとともに、その円周部分に第1のセンサー24および第2のセンサー25により検出可能な二ヶ所の検出凸部(第1の検出凸部26、第2の検出凸部27)および三ヶ所の検出凹部(第1の検出凹部28、第2の検出凹部29、第3の検出凹部30)を交互に形成してある。
【0029】
第1のセンサー24および第2のセンサー25は、透過型あるいは反射型いずれの検出器も採用可能であり、第1の検出凸部26、第2の検出凸部27、第1の検出凹部28、第2の検出凹部29および第3の検出凹部30を検出可能な位置の円周上にこれを配置してある。
図3に実線で示すテンションローラー13の最下部位置(下死点、第1のテンション領域)において、第1のセンサー24は第2の検出凹部29に臨み、第2のセンサー25は第3の検出凹部30に臨んでいる。
【0030】
ローラー回動軸19は、テンションローラー13より鉛直方向上方側にこれを配置することが望ましく、この相対的な配置構成によってテンションローラー13はその自重により円弧状ガイド溝22内において鉛直方向下方に位置する姿勢を自然姿勢とし、テンションローラー13が図1および図2中上方から当接する印字用紙3に所定の張力を常時付与することができる。
また、必要であれば、引っ張りバネ31(図1)をローラーアーム20に取り付けることにより、テンションローラー13を円弧状ガイド溝22内において最下部(下死点)方向に常時付勢することもできる。
【0031】
図4は、第1のセンサー24および第2のセンサー25からの検出信号によって判別するテンションローラー13が位置するテンション領域を示す図表、図5は、各テンション領域の概略を示す説明図である。
図3に実線で示す状態は、テンションローラー13の下死点(第1のテンション領域R1における最下点)を示し、第1のセンサー24が第2の検出凹部29の位置を検出し、第2のセンサー25が第3の検出凹部30の位置を検出している状態である。
テンションローラー13が円弧状ガイド溝22内を上昇するにともなって、第1のセンサー24および第2のセンサー25が第1の検出凸部26、第2の検出凸部27、第1の検出凹部28、第2の検出凹部29および第3の検出凹部30をそれぞれ検出し、これらの検出信号より、巻取り制御部18が、テンションローラー13がテンション領域(連続して互いに隣接し合う第1のテンション領域R1、第2のテンション領域R2、第3のテンション領域R3および第4のテンション領域R4)のいずれかに位置しているかを判断する。
センサープレート23のローラー回動軸19を中心とする第1の検出凸部26、第2の検出凸部27、第1の検出凹部28、第2の検出凹部29および第3の検出凹部30のそれぞれの円周角、ならびに第1のセンサー24および第2のセンサー25の相対的な位置を適宜設計することにより、テンションローラー13のテンション領域(第1のテンション領域R1、第2のテンション領域R2、第3のテンション領域R3および第4のテンション領域R4の境界部)の検出タイミングを調整可能とすることができる。
【0032】
図1および図2に戻って、巻取り部15は、駆動モーター32(駆動部)と、駆動モーター32により回転駆動する巻取り軸33と、巻取り軸33に着脱可能にはめ込んで巻取り軸33と一体回転して印字用紙3をここにロール状に巻き取るためのリワインドコア34と、リワインドコア34の両端部に設けて印字用紙3を案内する一対のプレート状の用紙ガイド35と、を有する。
なお、巻取り軸33には、巻取り軸33に巻き取った印字用紙3の巻取り径に対応した重量に応じて巻取りトルクを制限可能なトルクリミッター36を設けてある。
【0033】
操作部16は、巻取り部15の近傍の装置本体11の部分にこれを設けてあり、巻取り軸33の回転駆動を開始および停止させるスタートストップボタン37と、スタートストップボタン37の動作状態を示すLEDなどによるステータス表示部38と、印字用紙3の巻き方向を矢印で示す巻き方向表示部39と、を有する。
スタートストップボタン37を押して印字用紙3の巻取り動作を行っているときにはステータス表示部38が点灯し、巻き取りを停止しているときにはステータス表示部38は点滅する。
巻き方向表示部39は、印字用紙3の裏巻きあるいは表巻きの区別を表示する。なお、印字用紙3は糊面を有していない連続した下げ札その他のタグ用紙の場合もあるが、図2に例示するように、帯状の台紙3A上に複数のラベル片3Bを仮着したラベル連続体の場合もあり、このラベル連続体の場合には、ラベル片3Bが巻取り軸33(リワインドコア34)にロールとして内方側(裏側)に巻かれる場合を裏巻き、外方側(表側)に巻かれる場合を表巻きと称している。
【0034】
電源スイッチ17は、印字用紙巻取り装置2の電源をオンオフするものである。ただし、この電源スイッチ17がオンとされても、駆動モーター32(駆動部)は始動せず、印字用紙3の巻取り動作は開始されない。
【0035】
巻取り制御部18は、第1のセンサー24および第2のセンサー25からの検出信号にもとづき、すなわち、テンションローラー13がどのテンション領域R1、R2、R3、R4に位置しているかにもとづき、巻取り部15および操作部16を駆動制御するものであるが、プリンター1におけるプリンター制御部8(図1)からの制御信号によらず、すなわち、プリンター制御部8からは独立して当該印字用紙巻取り装置2を制御する。
なお巻取り制御部18には、第1のテンション領域R1、第2のテンション領域R2、第3のテンション領域R3および第4のテンション領域R4それぞれをテンションローラー13が通過する通過時間を計測するためのタイマー40を設けてあり、各テンション領域に入ったことを前記第1のセンサー24および第2のセンサー25により検知(図4参照)したときにタイマー40をスタートさせ、そのテンション領域を出ることを検知した際にタイマー40をストップして、それぞれのテンション領域の通過時間(とくに第1のテンション領域R1の第1の通過時間T1、第2のテンション領域R2の第2の通過時間T2)を計測可能とする。
【0036】
こうした構成の印字用紙巻取り装置2およびプリンター1において、印字用紙巻取り装置2をプリンター1に姿勢を合わせて載置し、プリンター1側から排出されて延びる印字用紙3を図1あるいは図2に示す状態に印字用紙巻取り装置2の第1の固定ガイドローラー12、テンションローラー13および第2の固定ガイドローラー14に巻き掛け、印字用紙3の先端部を巻取り軸33のリワインドコア34に取り付けて固定するとともに、電源スイッチ17をオンとする。
【0037】
この印字用紙3を巻取り路21にセットするとき、印字用紙3全体がたるんだ状態で、テンションローラー13がその最下点(下死点、第1のテンション領域R1)にある場合には、巻取り制御部18は、印字用紙3を巻取り軸33(リワインドコア34)に巻き掛ける始動時に、テンションローラー13が第1のテンション領域R1にあることを確認する。この状態で、操作者は、スタートストップボタン37を押し続け、その信号が出力されている間だけ、駆動部(駆動モーター32)により巻取り軸33を通常の巻取り速度より低速度で回転駆動し、テンションローラー13が第4のテンション領域R4に到達した時点で(より正確には、第3のテンション領域R3と第4のテンション領域R4との境界部に至った時点で)、巻取り軸33による印字用紙3の巻取りを一時的に停止して、初期セット状態とする。
なお、印字用紙巻取り装置2における通常の巻取り速度は、プリンター1による印字用紙3の印字排出にともなう移送速度より速いものとする。
さらに、第1のテンション領域R1から第2のテンション領域R2および第3のテンション領域R3に移行した時点で、巻取り速度を上昇させ、始動時動作および巻取り動作を迅速に実行可能とすることができる。
【0038】
もちろん、操作者の初期セット操作によっては、テンションローラー13が第1のテンション領域R1以外のテンション領域にあり得るわけであるが、このときにも上述と同様に、巻取り制御部18は、テンションローラー13がどのテンション領域にあるかを判断するとともに、スタートストップボタン37からの信号が出力されている間だけ、巻取り軸33を通常の巻取り速度より低速度で回転駆動し、テンションローラー13が第4のテンション領域R4に到達した時点で、巻取り軸33による印字用紙3の巻取りを一時的に停止して、初期セット状態とする。
【0039】
こうした初期セット状態が完了した時点では、テンションローラー13が第4のテンション領域R4にセットされた状態にあり、この状態でプリンター1を始動し、印字用紙3が印字排出されてくると、巻取り路21においてテンションローラー13が印字用紙3に所定の張力で接触したまま、第4のテンション領域R4から第3のテンション領域R3を経て、第2のテンション領域R2および第1のテンション領域R1の方向に円弧状ガイド溝22に沿って下降してくる。
このテンションローラー13が下降して第1のテンション領域R1に到達した時点で(より正確には、第2のテンション領域R2と第1のテンション領域R1との境界部に至った時点で)、巻取り軸33による印字用紙3の巻取りを再開し、この巻取り動作にともなってテンションローラー13は円弧状ガイド溝22に沿って上昇し、第2のテンション領域R2、第3のテンション領域R3に移行し、再度第4のテンション領域R4に至って巻き取りを停止する。この停止状態で、プリンター1によるさらなる印字用紙3の印字排出を待ち、印字用紙3が排出してくるにともなって、上述のように、テンションローラー13が第1のテンション領域R1に至った時点で巻き取りを再開する。
操作部16におけるスタートストップボタン37を押すことにより、巻取り動作を終了することができる。
【0040】
なお、通常の巻取り動作においては、第2のテンション領域R2および第3のテンション領域R3の間をテンションローラー13が往復動するように制御することにより、第1のテンション領域R1および第4のテンション領域R4を余裕領域として確保しておくことができる。
【0041】
かくして、操作者は、操作部16におけるスタートストップボタン37を押し続けることによってのみ印字用紙3の初期セットの巻取り動作を通常の巻取り速度より低速で行うことができ、印字用紙3の初期セット操作時に、自分の意思によってのみ印字用紙3の回転を開始させることが可能となり、巻取り操作を安全かつ確実に行うことができる。
【0042】
また、所定量の印字用紙3を巻き取ってくると、その巻取り径に応じてトルクリミッター36が作用して緩やかな巻取り動作を実現する。
ただし、とくに巻取り径が大きくなった場合には、既述のように、巻取りの初速度が遅くなって巻取り開始とともに加速的に巻き取り速度が増大しようとするが、本発明による制御が行われて、さらに安定した巻取りを保証可能とする。
【0043】
すなわち図6は、本発明における印字用紙巻取り装置2の巻取り時における制御のフローチャート図であって、ステップS1において、テンションローラー13の第1のテンション領域R1の通過時間(第1の通過時間T1)を計測する。ステップS2において、テンションローラー13の第2のテンション領域R2の通過時間(第2の通過時間T2)を計測する。
【0044】
ステップS3において、これら第1の通過時間T1および第2の通過時間T2の時間差(T1−T2)が所定の設定時間差Ts以上であるかを判断する。
所定の設定時間差Ts以上であれば、ステップS4においてテンションローラー13が第3のテンション領域R3に至った時点で(より正確には、第2のテンション領域R2と第3のテンション領域R3との境界部に至った時点で)、巻取り軸33による印字用紙3の巻取り操作を停止する。もちろん、所定の遅れ時間を設定して第3のテンション領域R3内の任意の位置において停止するように制御することもできる。
【0045】
上記時間差(T1−T2)が設定時間差Ts未満である場合には、ステップS5において、テンションローラー13が第4のテンション領域R4に至った時点で(より正確には、第3のテンション領域R3と第4のテンション領域R4との境界部に至った時点で)、巻取り軸33による印字用紙3の巻取り操作を停止するように制御する。
【0046】
本発明においては、とくに巻取り軸33における印字用紙3の巻取り径が大きくなったときの第2のテンション領域R2におけるテンションローラー13の通過の状態に着目し、第2のテンション領域R2のみにおけるテンションローラー13の挙動を検出して制御することもできる。
すなわち図7は、本発明(第二の発明)における第2の実施例による印字用紙巻取り装置2の巻取り時における制御のフローチャート図であって、印字用紙巻取り装置2自体の構成自体は、図1ないし図5に示したものと同様であるが、巻取り制御部18による制御が異なる。
ステップS11において、テンションローラー13の第1のテンション領域R1の通過時間(第1の通過時間T1)を計測する。ステップS12において、テンションローラー13の第2のテンション領域R2の通過時間(第2の通過時間T2)を計測する。
【0047】
ステップS13において、第2のテンション領域R2を通過する通過時間(第2の通過時間T2)所定の設定通過時間Tt以下である場合に、ステップS14において、テンションローラー13が第3のテンション領域R3に至った時点で(より正確には、第2のテンション領域R2と第3のテンション領域R3との境界部に至った時点で)、巻取り軸33による印字用紙3の巻取り操作を停止するように制御する。
【0048】
上記通過時間T2が所定の設定通過時間Ttをこえる場合には、ステップS15において、テンションローラー13が第4のテンション領域R4に至った時点で(より正確には、第3のテンション領域R3と第4のテンション領域R4との境界部に至った時点で)、巻取り軸33による印字用紙3の巻取り操作を停止するように制御する。
【0049】
かくして、第一および第二のいずれの発明によっても、巻取り径が大きくなった場合に、安定した巻取り動作を保証し、巻取り軸33における過度の巻締めや、プリンター1側における印字不良を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明(第一の発明)の第1の実施例による印字用紙巻取り装置2およびこの印字用紙巻取り装置2に接続したプリンター1の概略側面図である。
【図2】同、印字用紙巻取り装置2の斜視図である。
【図3】同、鉛直壁面部11Aのテンションローラー13が位置する面とは反対側の面から見た側面図である。
【図4】同、第1のセンサー24および第2のセンサー25からの検出信号によって判別するテンションローラー13が位置するテンション領域を示す図表である。
【図5】同、各テンション領域の概略を示す説明図である。
【図6】同、巻取り時における制御のフローチャート図である。
【図7】本発明(第二の発明)における第2の実施例による印字用紙巻取り装置2の巻取り時における制御のフローチャート図である。
【符号の説明】
【0051】
1 プリンター(図1)
2 印字用紙巻取り装置(第1、第2の実施例、図1、図2)
3 印字用紙
3A 印字用紙3の台紙
3B 印字用紙3のラベル片
4 印字用紙3の供給部
5 検出部
6 印字部
7 切断部
8 プリンター制御部
9 サーマルヘッド
10 プラテンローラー
11 印字用紙巻取り装置2の装置本体(図2)
11A 装置本体11の鉛直壁面部
12 第1の固定ガイドローラー
13 テンションローラー
14 第2の固定ガイドローラー
15 巻取り部
16 操作部
17 電源スイッチ
18 巻取り制御部
19 ローラー回動軸
20 ローラーアーム
21 印字用紙3の巻取り路
22 円弧状ガイド溝
23 センサープレート(図3)
24 第1のセンサー(センサー)
25 第2のセンサー(センサー)
26 第1の検出凸部
27 第2の検出凸部
28 第1の検出凹部
29 第2の検出凹部
30 第3の検出凹部
31 引っ張りバネ(図1)
32 駆動モーター(駆動部)
33 巻取り軸
34 リワインドコア
35 用紙ガイド
36 トルクリミッター
37 スタートストップボタン(図2)
38 ステータス表示部
39 巻き方向表示部
40 タイマー(図1)
R1 第1のテンション領域(図3、図5)
R2 第2のテンション領域(図3、図5)
R3 第3のテンション領域(図3、図5)
R4 第4のテンション領域(図3、図5)
T1 第1のテンション領域R1におけるテンションローラー13の第1の通過時間
T2 第2のテンション領域R2におけるテンションローラー13の第2の通過時間
Ts 設定時間差(図6)
Tt 設定通過時間(図7)




 

 


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