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発明の名称 乗客コンベア
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−84308(P2007−84308A)
公開日 平成19年4月5日(2007.4.5)
出願番号 特願2005−277037(P2005−277037)
出願日 平成17年9月26日(2005.9.26)
代理人 【識別番号】100100310
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 学
発明者 宇津宮 博文 / 小嶋 和平 / 小室 秀秋 / 逸見 清志 / 軍地 孝昭
要約 課題
レールの変形や破壊の危険性を低減し、踏板が反転する際の騒音や振動の発生を抑制した乗客コンベアを提供する。

解決手段
無端状の踏板チェーン6に連結され一方の乗降床9a下方から他方の乗降床9b下方にかけて循環移動する踏板5と、この踏板5に連結されたローラ8を案内するレールと、前記踏板チェーン6が巻き掛けられる主スプロケット3と、この主スプロケット3を回転させる駆動機構を備えた乗客コンベアにおいて、レールのうち乗降床下方の少なくとも一部を可動とし、この可動な部分の下方にゴム板11を設ける。
特許請求の範囲
【請求項1】
無端状のチェーンに連結され一方の乗降床下方から他方の乗降床下方にかけて循環移動する踏板と、この踏板に連結されたローラを案内するレールと、前記チェーンが巻き掛けられるスプロケットと、このスプロケットを回転させる駆動機構を備えた乗客コンベアにおいて、前記レールのうち前記乗降床下方の少なくとも一部が可動であり、この可動な部分の下方に弾性体が設けられていることを特徴とする乗客コンベア。
【請求項2】
無端状のチェーンに連結され一方の乗降床下方から他方の乗降床下方にかけて循環移動する踏板と、この踏板に連結されたローラを案内するレールと、前記チェーンが巻き掛けられるスプロケットと、このスプロケットを回転させる駆動機構を備えた乗客コンベアにおいて、前記レールのうち前記乗降床下方の少なくとも一部を可動とし、前記ローラとの衝突による衝撃力を緩和することを特徴とする乗客コンベア。
【請求項3】
無端状のチェーンに連結され一方の乗降床下方及び他方の乗降床下方で反転することにより循環移動する踏板と、一方の乗降床下方で反転した前記踏板のローラを他方の乗降床下方へ案内する往路レールと、他方の乗降床下方で反転した前記踏板のローラを一方の乗降床下方へ案内する復路レールと、一方の乗降床下方に配置され前記チェーンが巻き掛けられる主スプロケットと、他方の乗降床下方に配置され前記チェーンが巻き掛けられる副スプロケットと、前記主スプロケットを回転させる駆動機構を備えた乗客コンベアにおいて、前記往路レールの少なくとも一端側に可動レールを有し、この可動レールは反往路レール側が上下動可能に構成されており、この可動レールの下方に弾性体が設けられていることを特徴とする乗客コンベア。
【請求項4】
無端状のチェーンに連結され一方の乗降床下方及び他方の乗降床下方で反転することにより循環移動する踏板と、一方の乗降床下方で反転した前記踏板のローラを他方の乗降口下方へ案内する往路レールと、他方の乗降床下方で反転した前記踏板のローラを一方の乗降床下方へ案内する復路レールと、一方の乗降床下方に配置され前記チェーンが巻き掛けられる主スプロケットと、他方の乗降床下方に配置され前記チェーンが巻き掛けられる副スプロケットと、前記主スプロケットを回転させる駆動機構を備えた乗客コンベアにおいて、前記往路レールの少なくとも主スプロケット側の端部に可動レールを有し、この可動レールは往路レール側が回動可能に支持されており、この可動レールの下方であって主スプロケットの軸方向投影と重ならない位置に弾性体が設けられていることを特徴とする乗客コンベア。
【請求項5】
請求項4において、前記可動レールは、前記主スプロケットの軸中心を越える位置まで長手方向に延びていることを特徴とする乗客コンベア。
【請求項6】
請求項5において、前記往路レールの一端に凹部が設けられ、この凹部に前記可動レールの一端が挿入され、この往路レールの凹部に対して前記可動レールが回動可能に軸支されていることを特徴とする乗客コンベア。
【請求項7】
請求項1,3,4のいずれかにおいて、前記弾性体は、ゴム板であることを特徴とする乗客コンベア。
【請求項8】
請求項1,3,4のいずれかにおいて、前記可動レールの側方にガイド部が設けられていることを特徴とする乗客コンベア。
【請求項9】
請求項3又は4のいずれかにおいて、前記可動レールは、前記往路レール側の上端部が湾曲形状であることを特徴とする乗客コンベア。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、乗客を輸送するエスカレーターや電動道路等の乗客コンベアに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、無端状のチェーンに連結されて循環移動する乗客コンベアの踏板のローラを一方の乗降口下方から他方の乗降口下方へ案内するレールについて、乗降口下方で反転した踏板のローラがレールへ乗り移る際の衝撃を緩和する技術が提案されている。例えば、下記特許文献1には、反転部付近のレールの表面に弾性体を設けることにより、騒音や振動を防止することを目的とした乗客コンベアが記載されている。
【0003】
【特許文献1】特公昭51−38993号公報(特許請求の範囲,第4図等)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した特許文献1では、反転した踏板のローラがレールへ乗り移る際に、レールに無理な力が加わり、レールの変形や破壊を招く危険性についてまったく考慮されていない。
【0005】
また、最近では、建築基準法施行令等の改正により電動道路の運転速度の高速化が法的に可能となったが、上述した特許文献1のような構造では、電動道路の運転速度を高速化すると、踏板が反転する際に発生する騒音や振動が大きくなってしまう。
【0006】
したがって、本発明の目的は、レールの変形や破壊の危険性を低減し、踏板が反転する際の騒音や振動の発生を抑制した乗客コンベアを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述の目的を達成するために、本発明では、無端状のチェーンに連結され一方の乗降床下方から他方の乗降床下方にかけて循環移動する踏板と、この踏板に連結されたローラを案内するレールと、前記チェーンが巻き掛けられるスプロケットと、このスプロケットを回転させる駆動機構を備えた乗客コンベアにおいて、前記レールのうち前記乗降床下方の少なくとも一部が可動であり、この可動な部分の下方に弾性体を設けた。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、レールの変形や破壊の危険性を低減し、踏板が反転する際の騒音や振動の発生を抑制した乗客コンベアを提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明の実施例につき、図1〜図6を用いて説明する。
【0010】
図1に示す通り、乗客コンベアの一種である電動道路1は、建築構造物へ支持される枠体2で骨格が形成されており、この枠体2の長手方向における一端側の上部には乗降床
19aが設けられ、他端側の上部には乗降床19bが設けられている。また、枠体2の短手方向における両側には欄干16が立設され、この欄干16の周縁に移動手摺17が案内されている。そして、この移動手摺17は、別途設けられた手摺駆動装置(図示せず)によって、踏板5の移動にあわせて循環移動できるように構成されている。
【0011】
更に、この枠体2の内部には、乗降口18a下部近傍の主スプロケット3,乗降口18b下部近傍の副スプロケット4,主スプロケット3を回転させる駆動機構14などが配置されている。ここで、駆動機構14は、主に、電動機及び減速器などで構成されており、駆動チェーン15を介して主スプロケット3に動力を伝達する働きを果たしている。また、主スプロケット3から副スプロケット4にかけて、無端状の踏板チェーン6が巻き掛けられており、この踏板チェーン6は、主スプロケット3の回転力によって循環移動するようになっている。尚、主スプロケット3及び副スプロケット4は、それぞれ軸を挟んで一対に配置されており、踏板チェーン6も電動道路1の短手方向の両側部において対を成して配置されている。
【0012】
そして、図2のように、各踏板5の前部には踏板軸7が設けられており、この踏板軸7に踏板チェーン6が連結されているため、各踏板5は踏板チェーン6の循環移動に伴って、一方の乗降床19a下方から他方の乗降床19b下方にかけて循環移動できるようになっている。また、各踏板5の後部は、後方に隣接する踏板5の踏板軸7と係合することにより支持されている。尚、各踏板5は、循環移動するにあたって、一方の乗降床19aの下方及び他方の乗降床19bの下方で反転する。そこで、本実施例では、踏板5の乗客搭載面が上方を向いたまま移動する経路を往路と定義し、逆に、踏板5の乗客搭載面が下方を向いたまま移動する経路を復路と定義する。
【0013】
また、この踏板軸7には、踏板チェーン6の軸方向外側にローラ8が連結されている。更に、このローラ8を案内するため、一方の乗降床19a下方で反転した踏板5のローラ8を他方の乗降床19b下方へ案内する往路レール9aと、他方の乗降床19b下方で反転した踏板5のローラ8を一方の乗降床19aへ案内する復路レール9bとが、枠体2に支持されている。尚、往路レール9a及び復路レール9bは、当然ながら電動道路1の幅方向の両側にそれぞれ設けられている。越える
【0014】
次に、図3及び図4を用いて、往路レール9aの主スプロケット3近傍における構成について説明する。まず、枠体2に固定された往路レール9aとは別に、その主スプロケット3側の端部に可動レール10が設けられている。この可動レール10は、往路レール
9a側が支点ピン12とベアリングやブッシュ等により回動可能に軸支されており、反往路レール9a側が上下動可能に構成されている。また、上述のように、踏板軸7に連結されるローラ8は、同じく踏板軸7に連結される踏板チェーン6よりも軸方向外側に位置しているため、ローラ8を案内する可動レール10は、図4のように、踏板チェーン6の巻き掛けられる主スプロケット3に対して軸方向外側に位置している。
【0015】
更に、可動レール10の下方であって主スプロケット3の軸方向投影と重ならない位置に、弾性体としてのゴム板11が固定部材20に支持されている。すなわち、可動レール10のうちゴム板11と接する部分よりも反往路レール9a側が、主スプロケット3の軸方向投影と重なるように構成されている。このように、ゴム板11が主スプロケット3の軸方向投影と重ならない位置にあるため、乗降床19aを開けて乗降口18aの下方へ入った作業員が、主スプロケット3の軸方向内側からゴム板11を点検したり、磨耗したゴム板11を交換したりする作業が容易である。尚、ゴム板11の固定部材20は、枠体2に直接的又は間接的に支持されている。
【0016】
ここで、電動道路1の踏板5が、反時計回りに循環移動する場合において、乗降床19a下方における踏板5の反転動作について、図3を用いて説明する。まず、乗客搭載面が下方を向いた状態で移動している間は、復路レール9b上を走行するローラ8によって踏板5の荷重が支持されている。しかし、踏板軸7を連結している部分の踏板チェーン6が主スプロケット3の溝に噛合うまでに至ると、ローラ8は復路レール9bから離れ、踏板5の荷重は主スプロケット3の溝によって支えられながら反時計周りに回転し、乗客搭載面が上方を向くようになる。そして、踏板軸7を連結している部分の踏板チェーン6が主スプロケット3の回転軸上に至る手前で、主スプロケット3の軸中心を越える位置まで長手方向に延びた可動レール10の上面にローラ8が乗り上げることにより、踏板軸7を連結している部分の踏板チェーン6は主スプロケット3の溝から外れる。その後、ローラ8が可動レール10の上面から往路レール9aの上面へ乗り移り、踏板5は乗客搭載面が上方を向いた状態で乗客を乗せて移動することになる。
【0017】
このように、踏板軸7を連結している部分の踏板チェーン6と主スプロケット3の溝との噛合い状態が外れてローラ8が可動レール10へ落下する前に、ローラ8を可動レール10により持ち上げることができるので、ローラ8と可動レール10との衝突による騒音が抑制できる。また、往路レール9aが固定されている枠体2へ振動が伝播して乗り心地を悪化させることも防止できる。
【0018】
一方で、ローラ8が可動レール10上面に乗り上げると、可動レール10の反往路レール9a側が下方に力を受けることになるが、本実施例の可動レール10は支点ピン12を中心に回動可能であり、しかも可動レール10の下方には、ゴム板11が設けられているので、可動レール10の受ける力が吸収される。したがって、可動レール10に無理な力が作用せず、レールの変形や破壊が防止できる。また、ゴム板11が弾性変形した際に他機器と干渉するのを防ぐため、可動レール10の移動量が所定の値δ以下になるように、ゴム板11の材質や設置位置が調整されている。尚、このゴム板11は、ローラ8が可動レール10と衝突する際の衝撃を吸収する機能も果たしているため、騒音や振動の低減にも寄与している。
【0019】
更に、ゴム板11は、主スプロケット3の軸方向投影と重ならない範囲で、可能な限り可動レール10の反往路レール9a寄り、すなわち、可動レール10の自由端寄りに設けることが望ましい。このように、ゴム板11の設置位置を、可動レール10の支持ピン
12から反往路レール9a寄りに離れた場所にすることで、ゴム板11が可動レール10から受ける力は小さくて済み、丈夫なゴム板11を用いる必要がなくなる。
【0020】
また、図4に示す通り、往路レール9aの一端には凹部が設けられており、この凹部に可動レール10の一端が挿入され、往路レール9aの凹部の側面に可動レール10が回動可能に軸支持されている。これにより、ローラ8の一部を可動レール10上面で支持しながら、往路レール9aの上面へローラ8を乗り移らせることができるので、ローラ8の移動が滑らかになる。
【0021】
更に、可動レール10の往路レール9a側の上端部10tは、図3のように湾曲形状となっている。このため、後方の踏板5のローラ8が乗り移ることにより可動レール10の反往路レール9a側が下方へ移動し、可動レール10の往路レール9a側が上方へ移動しても、前方の踏板5のローラ8との衝突を防止でき、ローラ8の走行を滑らかにすることが可能である。
【0022】
また、図5に示す通り、可動レール10の側方に隙間gをあけてガイドローラ13などのガイド部が設けられているので、可動レール10の軸支持部分の僅かな隙間やベアリング等の傾きなどが存在しても、可動レール10の動揺を規制することができる。
【0023】
上述の通り、本実施例では、ローラ8を案内するレールのうち乗降床19a下方の少なくとも一部が可動であり、この可動な部分の下に弾性体が設けられている。したがって、建築基準法施行令等の改正により可能になった30m/分〜50m/分の速度領域で電動道路1を運転させても、踏板5の反転の際に発生する騒音や振動を抑制できる。また、踏板5の反転の際にレールへ無理な力が作用しないな構成であるため、レールの変形や破壊が防止できる。
【0024】
尚、本実施例では、弾性体としてゴム板11を用いたが、ローラ8との衝突による衝撃力を緩和し踏板5の荷重を支えられるものであれば、どんな弾性体であっても構わない。
【0025】
また、本実施例では、往路レール9aの主スプロケット3側に可動レール10及び弾性体を設けた構成について説明したが、復路レール9bの副スプロケット4側にも可動レール10及び弾性体を設けるのが望ましい。また、本実施例では、図2の反時計回りに踏板5が循環移動する場合について説明したが、時計回りに循環移動する場合は、往路レール9aの副スプロケット4側及び復路レール9bの主スプロケット3側に、可動レール及び弾性体を設けるのが望ましい。したがって、電動道路1の運転方向を変化させるような場合は、いずれの箇所にも可動レール及び弾性体を設けるのが良い。
【0026】
更に、本実施例では、往路レール9aの凹部に可動レール10を取付けているが、図6に示すように、可動レール10の一端と往路レール9aの一端をヒンジ等により回動可能に支持する構成や、可動レール10を枠体2等に回動可能に支持する構成であっても構わない。また、本実施例は、踏板軸7に連結された踏板チェーン6とは別に、ローラ8を軸方向外側に並べて設けた構成であるが、踏板チェーン6にローラ8を兼ねる機能を持たせたものを用いても良い。
【0027】
尚、本実施例では、踏板間に段差が生じない電動道路について説明したが、乗客コンベアの一種であるエスカレーターについても同様の構成を採用することができる。したがって、本明細書中で使用した踏板という用語には、エスカレーターの踏段の意味も含むものとする。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の実施例を示す電動道路の全体構成を示す図である。
【図2】本実施例の踏板及びローラの動きを示す図である。
【図3】本実施例の主スプロケット近傍におけるレールの構成を示す図である。
【図4】図3のI−I断面図である。
【図5】図3のII−II断面図である。
【図6】別の実施例の図5に相当する図である。
【符号の説明】
【0029】
1…電動道路、2…枠体、3…主スプロケット、4…副スプロケット、5…踏板、6…踏板チェーン、7…踏板軸、8…ローラ、9a…往路レール、9b…復路レール、10…可動レール、11…ゴム板、12…支点ピン、13…ガイドローラ、14…駆動機構、
15…駆動チェーン、16…欄干、17…移動手摺、18a,18b…乗降口、19a,19b…乗降床、20…固定部材。




 

 


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