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発明の名称 合成樹脂製ブロー容器
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−8480(P2007−8480A)
公開日 平成19年1月18日(2007.1.18)
出願番号 特願2005−188165(P2005−188165)
出願日 平成17年6月28日(2005.6.28)
代理人 【識別番号】100072051
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 興作
発明者 杉▲崎▼ 巧 / 飯塚 高雄 / 中山 忠和 / 押野 忠吉
要約 課題
底部においてクラック等の損傷を受けることのないブロー容器を提案する。

解決手段
容器の接地面を残してその底壁部分を容器内へ向けて凹ませた底上げ部6を有し、該底上げ部6の少なくとも2箇所をさらに容器の内側に向け凹ませて容器内の底面に溝部8を形成した合成樹脂製ブロー容器において、前記底上げ部6に、容器の底部中央を含めたその近傍域を連続的又は断続的に取り囲む境界線9を設け、この境界線9を境にしてその内側に該底上げ部6の外表面よりも極わずかに凹ませた凹部領域10を形成する。
特許請求の範囲
【請求項1】
容器の接地面を残してその底壁部分を容器内へ向けて凸とした底上げ部を有し、該底上げ部の少なくとも2箇所をさらに容器の内側に向け凸として容器内側の底面に溝部を形成した合成樹脂製ブロー容器であって、
前記底上げ部に、容器の底部中央を含めたその近傍域を連続的又は断続的に取り囲む境界線を設け、この境界線を境にしてその内側に該底上げ部の外表面よりも極わずかに凹ませた凹部領域を形成してなることを特徴とする合成樹脂製ブロー容器。
【請求項2】
前記凹部領域は、境界線から容器の底部中央に向けて徐々に深くなる深さを有する、請求項1記載の剛性樹脂製ブロー容器。
【請求項3】
前記ブロー容器は、二軸延伸ブロー成形法によって成形されたものである、請求項1又は2記載のブロー容器。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明はペットボトル等の合成樹脂製ブロー容器に関するものであり、該容器に付加される不可避的な衝撃に起因した損傷を防止しようとするものである。
【背景技術】
【0002】
芳香剤を入れる容器やシャンプー、リンスあるいは乳液等の化粧料等を入れるポンプ付きの容器としては、近年、ポリエチレンテレフタレート等の合成樹脂のプリフォームを2軸延伸させて所望の形状に成形したブロー容器が多用されている。
【0003】
当該容器は、容器の底部を外側から内側に向けて凹ませてその内側底面に溝部を形成し、その溝部の起点、すなわち容器の中央部に吸い上げ芯の先端あるいは吸い上げポンプにセットされる吸い上げパイプの先端を位置させることで容器内の内容物を全て使いきることができるようにしている(例えば特許文献1参照)が、容器の底部の中央部分(ゲート部分に相当する。)はブロー成形に際してほとんど延伸することがないため、強度が小さく、例えば、容器の落下等の衝撃によりその底部が外向きに凸となる変形を引き起こして他の部位に接触したときに該部分が簡単に破損するおそれがあった。
【0004】
上記のような破損を回避するためには、容器の接地面を残して容器の内側の全域を凹ませる底上げ部につき、その深さをより深くして延伸させ、変形した際に底部の中央部分が接触しないようにすることが有効である(飲料ボトルに見られるような深い底上げ)ものの、容器内の底面に形成した溝部に内容物を流し込むためには深さの深い底上げ部の形成は不利であり、底上げ部の深さを深くすることなしにかかる部位の損傷を回避することが望まれていた。
【特許文献1】特開2001−225884号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の課題は、落下等の衝撃によって容器の底部にクラックや割れが生じるなどの破損を起こすことのない新規なブロー容器を提案するところにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、容器の接地面を残してその底壁部分を容器内へ向けて凹ませた底上げ部を有し、該底上げ部の少なくとも2箇所をさらに容器の内側に向け凹ませて容器内の底面に溝部を形成した合成樹脂製ブロー容器であって、
前記底上げ部に、容器の底部中央を含めたその近傍域を連続的又は断続的に取り囲む境界線を設け、この境界線を境にしてその内側に該底上げ部の外表面よりも極わずかに凹ませた凹部領域を形成してなることを特徴とする合成樹脂製ブロー容器であり、前記凹部領域は、境界線から容器の底部中央に向けて徐々に深くなる深さを有するものとするのがよく、また、前記ブロー容器は、二軸延伸ブロー法を適用することによって成形することができる。
【発明の効果】
【0007】
底上げ部にその外表面よりも極わずかに凹ませた凹部領域を形成すると、殆ど延伸しない底部中央部を含む底上げ部が落下等の衝撃によって生じるウオーターハンマリング現象等に起因して外側に向けて凸となる変形を起こすことがあっても、底部中央部の周囲の延伸された部分が優先的に接触あるいは接地することになり(中央部分が接触あるいは接地する蓋然性は極めて低くなる)、したがって容器の底部中央が損傷を受けることがない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、図面を用いて本発明をより具体的に説明する。
図1(a)〜(d)は本発明に従う合成樹脂製のブロー容器であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は底面図、そして、(d)は側面図である。
【0009】
図において1は口部、2は口部1につながる肩部、3は肩部2に横溝を介してつながる胴部、そして4は胴部3につながる底部であり、口部1、肩部2、胴部3及び底部4は射出形成等によって作製されたポリエチレンテレフタレート樹脂製プリフォームを2軸延伸ブロー成形することによって一体的に成形される。容器は図示の通り、横断面楕円形状として成形されている。
【0010】
また、5は容器の底部4に形成された環状の接地面、6は接地面5の内側で底壁部分を容器内へ向けて凸とした底上げ部、7は底上げ部6の4箇所をさらに容器の内側に向けて凸とした凸部(図2参照)、8は凸部7によって容器内の底面に形成された十字状の溝部、9は容器の底部中央Oを含めたその近傍域を断続的に取り囲む境界線、そして10は境界線9を境にしてその内側に該底上げ部6の外表面よりも極わずかに凹ませた凹部領域であり、
該凹部領域10を構成する境界線9は、本実施例では底部中央Oを中心とする真円形状としてある。
【0011】
前記十字状の溝部8は、図1(c)に示される通り、楕円形状底部の長径方向に延びる溝部を幅広とし、短径方向に延びる溝部を長径方向に比して幅狭として形成されている。
【0012】
溝部8において長径方向と短径方向で幅を異とするのは、底上げ部6の短径方向と比較してよりなだらかな曲面又は角度の小さい傾斜面として構成される底上げ部6の長径方向は、短径方向と比較して凸変形がしやすくなるからであり、溝部8が底部の変形に対し梁として機能を十分に発揮させるためにも短径方向の溝幅よりも長径方向の溝幅を幅広とする。なお、溝幅については容器の横断面が本実施例の如く楕円形状である場合については上記のような構成が好適であるが、本発明はこれに限らず、溝幅を短径、長径方向ともに同一幅として構成することも可能である。とくに、容器の横断面を真円形状とする場合には溝幅を短径、長径方向ともに同一幅として構成するのが好適である。
【0013】
溝部8の中心部となる底部中央Oには、芳香剤容器の場合に吸い上げ芯の先端が、またポンプ容器の場合に吸い上げパイプの先端が位置することとなり、当該溝部8を介して内容物を吸い上げ芯あるいは吸い上げパイプの先端に集めることで容器内の内容物を全て吸い上げ可能としている。
【0014】
底部4の断面を拡大して図3に示すように、凹部領域10は底上げ部6の外表面よりも極わずかだけ凹んでおり落下衝撃等による底上げ部6の変形が生じた場合でも底部中央Oの周りの延伸された底部中央Oより強度が向上した部位が優先的に他の部位に接触あるいは接地するため、容器の底部中央にクラックや割れ等の損傷を受ける可能性が極めて低い。
【0015】
底部4の断面を示した図3においてはその断面形状を台形状とする凹部領域10を示したが、この凹部領域10は図示のような台形状のものに限られるものではなく、底上げ部6の円弧と曲率を変えた円弧で形成することも可能である。すなわち、本発明で規定する凹部領域10とは境界線9を境(変曲部)として段差代tをもって底上げ部6の外表面より極わずかに凹む形状であってもかまわない。
【0016】
また、底上げ部6の最深部の深さ(接地面からの高さ)を0.5〜3.0mm程度、好ましくは1.5〜2.5mmとし、上記段差代tは底上げ部6の最深部における深さに対し、1/4から1倍程度の値とするのが好ましく、とくに、1/3から2/3倍程度の値とするのが好適である。1/4倍より小さいと底部が凸変形した際、底部中央Oが設置するおそれがあり、1倍より大きい場合には内容物が容器の周囲に集まってしまい残量の増加につながることが懸念される。
【0017】
本発明に従う容器は、2軸延伸ブロー成形できるものであれば前掲のポリエチレンテレフタレート樹脂以外の合成樹脂も使用可能であり、合成樹脂の種類に関してはとくに限定はされない。また、容器の底部中央での損傷をより確実に回避するため凹部領域10の深さは境界線9から容器の底部中央に向けて徐々に深くするのが好ましい。
【産業上の利用可能性】
【0018】
容器の底部中央部を損傷することのないブロー容器が安定供給できる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明に従うブロー容器の実施の形態を示したものであり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は底面図、(d)は側面図である。
【図2】図1に示したブロー容器の要部の斜視図である。
【図3】図1に示したブロー容器の要部の断面図である。
【符号の説明】
【0020】
1 口部
2 肩部
3 胴部
4 底部
5 接地面
6 底上げ部
7 凹部
8 溝部
9 凹部
t 段差代
O 底部中央部




 

 


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