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発明の名称 用紙搬送装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−63006(P2007−63006A)
公開日 平成19年3月15日(2007.3.15)
出願番号 特願2005−255025(P2005−255025)
出願日 平成17年9月2日(2005.9.2)
代理人 【識別番号】100094330
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 正紀
発明者 瀬戸 剛 / 諏訪 琢馬
要約 課題
用紙トレイにセットされたタブ紙のタブの向きを入力するだけで、タブ紙を所定の停止位置で停止させ、また、所定の搬送方向に切換えることのできる低コストで操作性のよい用紙搬送装置を提供することを目的とする。

解決手段
タブの向きが「用紙搬送方向後ろ側以外」の場合には、センサが用紙先端を検出した時点t1でモータの駆動を開始させ、センサが用紙の後端を検出した時点t2から、センサから停止位置までの距離だけ用紙を搬送させるのに必要な時間停止タイミング1が経過した時点t3でモータを停止させる。一方、タブの向きが「用紙搬送方向後ろ側」の場合には、センサが用紙先端を検出した時点t1でモータの駆動を開始させ、センサが用紙先端を検出してから、停止タイミング2が経過した時点t4でモータを停止させる。
特許請求の範囲
【請求項1】
一辺にタブを有する用紙がセットされる用紙トレイと、該用紙トレイにセットされた用紙が搬送される用紙搬送路と、該用紙搬送路上を搬送されてきた用紙が引き込まれる用紙引込部と、該用紙搬送路上を搬送されてきた用紙を、該用紙引込部に、該用紙の後端が所定の停止位置に到達するまで引き込むモータとを有する用紙搬送装置において、
操作に応じて、前記用紙トレイにセットされた用紙のタブの向きを入力する入力部と、
前記用紙引込部よりも用紙搬送方向上流側に配備された、用紙の有無を検出するセンサと、
前記入力部により入力されたタブの向きが用紙搬送方向後ろ側である場合には、前記センサが用紙先端を検出した時に前記モータの駆動を開始させ、該センサが用紙先端を検出してから、該センサから前記停止位置までの距離と、予め設定された用紙長とを加算した距離だけ用紙を搬送させるのに必要な時間が経過した時に該モータを停止させるように制御するとともに、前記入力部により入力されたタブの向きが用紙搬送方向後ろ側以外である場合には、前記センサが用紙先端を検出した時に前記モータの駆動を開始させ、該センサが用紙の後端を検出してから、該センサから前記停止位置までの距離だけ用紙を搬送させるのに必要な時間が経過した時に該モータを停止させるように制御する制御部とを備えたことを特徴とする用紙搬送装置。
【請求項2】
前記入力部は、前記タブの向きのほかに用紙長をも入力するものであって、かつ
前記制御部は、前記予め設定された用紙長に代わり、前記入力部により入力された用紙長を用いて前記モータの停止を制御するものであることを特徴とする請求項1記載の用紙搬送装置。
【請求項3】
一辺にタブを有する用紙がセットされる用紙トレイと、該用紙トレイにセットされた用紙が搬送される用紙搬送路と、該用紙搬送路上を搬送されてきた用紙の搬送方向を、互いに異なる2つの搬送方向のうちのいずれか一方に切り換える搬送方向切換部とを有する用紙搬送装置において、
操作に応じて、前記用紙トレイにセットされた用紙のタブの向きを入力する入力部と、
前記搬送方向切換部よりも用紙搬送方向上流側に配備された、用紙の有無を検出するセンサと、
前記入力部により入力されたタブの向きが、用紙搬送方向前側以外である場合には、前記センサが用紙先端を検出してから、該センサから前記搬送方向切換部までの距離だけ用紙を搬送させるのに必要な時間が経過した時に該搬送方向切換部をそれまでとは異なる搬送方向に切り換えるように制御するとともに、前記入力部により入力されたタブの向きが、用紙搬送方向前側である場合には、前記センサが用紙後端を検出してから、該センサから前記搬送方向切換部までの距離と、予め設定された用紙長とを減算した距離だけ用紙を搬送させるのに必要な時間が経過した時に該搬送方向切換部をそれまでとは異なる搬送方向に切り換えるように制御する制御部とを備えたことを特徴とする用紙搬送装置。
【請求項4】
一辺にタブを有する用紙がセットされる用紙トレイと、該用紙トレイにセットされた用紙が搬送される用紙搬送路と、該用紙搬送路上を搬送されてきた用紙の搬送方向を、互いに異なる2つの搬送方向のうちのいずれか一方に切り換える搬送方向切換部とを有する用紙搬送装置において、
操作に応じて、前記用紙トレイにセットされた用紙のタブの向きを入力する入力部と、
前記搬送方向切換部よりも用紙搬送方向上流側に配備された、用紙の有無を検出する第1のセンサと、
前記第1のセンサよりも用紙搬送方向上流側に配備された、用紙の有無を検出する第2のセンサと、
前記入力部により入力されたタブの向きが、用紙搬送方向前側以外である場合には、前記第1のセンサが用紙先端を検出してから、該第1のセンサから前記搬送方向切換部までの距離だけ用紙を搬送させるのに必要な時間が経過した時に該搬送方向切換部をそれまでとは異なる搬送方向に切り換えるように制御するとともに、前記入力部により入力されたタブの向きが、用紙搬送方向前側であって、かつ前記用紙長が前記第1のセンサから前記搬送方向切換部までの距離よりも短い場合には、前記第1のセンサが用紙後端を検出してから、該第1のセンサから前記搬送方向切換部までの距離と、予め設定された用紙長とを減算した距離だけ用紙を搬送させるのに必要な時間が経過した時に該搬送方向切換部をそれまでとは異なる搬送方向に切り換えるように制御し、前記入力部により入力されたタブの向きが、用紙搬送方向前側であって、かつ前記用紙長が前記第1のセンサから前記搬送方向切換部までの距離よりも長い場合には、前記第2のセンサが用紙後端を検出してから、該第2のセンサから前記搬送方向切換部までの距離と、予め設定された用紙長とを減算した距離だけ用紙を搬送させるのに必要な時間が経過した時に該搬送方向切換部をそれまでとは異なる搬送方向に切り換えるように制御する制御部とを備えたことを特徴とする用紙搬送装置。
【請求項5】
前記入力部は、前記タブの向きのほかに用紙長をも入力するものであって、かつ
前記制御部は、前記予め設定された用紙長に代わり、前記入力部により入力された用紙長を用いて前記搬送方向切換部による搬送方向の切換えを制御するものであることを特徴とする請求項3又は4記載の用紙搬送装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば用紙上に画像を形成する画像形成装置などに用いられる用紙搬送装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば用紙の両面に画像を形成する画像形成装置などに用いられる用紙搬送装置において、用紙トレイから画像形成部に用紙を搬送して用紙の一方の面に画像形成を行った後、搬送方向切換部で用紙の搬送方向を用紙反転部に向かう方向に切換えて搬送し、用紙反転部で一旦停止させてから逆方向に搬送することによって用紙の先後端を反転させた状態で再び画像形成部に搬送して用紙の他方の面に画像を形成した後、搬送方向切換部で用紙の搬送方向を排紙側に切り換えて搬送する用紙搬送装置が知られている。
【0003】
このような用紙反転部や搬送方向切換部を備えた用紙搬送装置において、用紙の有無を検出するセンサによる用紙後端検出をトリガとして、用紙反転部における所定の停止位置への停止タイミングを確定させたり、また、搬送方向切換部における用紙の搬送方向切換タイミングを確定させたりすることにより用紙の搬送を制御する用紙搬送装置が用いられている。
【0004】
しかし、上記のような用紙搬送装置を用いて、いわゆるタブ紙や封筒などのように用紙端部に凸状のタブを有するタブ紙を用いて両面画像形成を行う場合には、用紙の搬送方向後ろ側にタブを有する場合と搬送方向後ろ側以外にタブを有する場合とではセンサが用紙後端を検出するタイミングがタブの長さ分だけ異なってしまう。その結果、用紙反転部における用紙の停止位置がばらついたり、また搬送方向切換部において用紙の搬送方向が誤った方向に切換えられたりしてその結果用紙ジャムなどのトラブルが発生するという問題がある。
【0005】
そこで、このような問題を解決するために、用紙の先端又は後端のいずれかにタブが存在するか否か、また、タブが存在する場合にはそのタブの存在する位置を検出するための、用紙搬送方向と直交する方向に配列された多数のタブ検出センサからなるタブ情報取得手段と、用紙搬送路上の所定のチェックポイントに設けられ、用紙の通過を検知する用紙通過検知センサとを備え、上記タブ情報取得手段で取得された情報に基づき上記用紙通過検知センサによる制御対象の動作タイミングをシフトさせるようにした用紙搬送制御装置が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0006】
しかしこの用紙搬送制御装置では、取り扱うタブ紙のタブ位置に対応するだけの多数のタブ検出センサを配備する必要があり、コストが増大するという問題がある。
【0007】
また、上記の方式のほかに、ユーザの操作に応じて、タブの有無、タブ長、タブ位置などのタブに関する詳細な情報を入力する手段を設けることにより上記の多数のタブ検出センサからなるタブ情報取得手段を省略した用紙搬送装置が考案されているが、このような用紙搬送装置では、タブ位置が互いに異なる複数の用紙セットをコピーする時には、用紙1枚毎にタブ長やタブ位置などのタブ情報を入力する必要があり、ユーザ負荷が増大し操作性が低下するという問題がある。
【特許文献1】特開2003−267588号公報(第2−4頁、図5)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上記事情に鑑み、用紙トレイにセットされたタブ紙のタブの向きを入力するだけで、タブ紙を所定の停止位置で停止させ、また、所定の搬送方向に切換えることのできる低コストで操作性のよい用紙搬送装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決する本発明の第1の用紙搬送装置は、
一辺にタブを有する用紙がセットされる用紙トレイと、該用紙トレイにセットされた用紙が搬送される用紙搬送路と、該用紙搬送路上を搬送されてきた用紙が引き込まれる用紙引込部と、該用紙搬送路上を搬送されてきた用紙を、該用紙引込部に、該用紙の後端が所定の停止位置に到達するまで引き込むモータとを有する用紙搬送装置において、
操作に応じて、上記用紙トレイにセットされた用紙のタブの向きを入力する入力部と、
上記用紙引込部よりも用紙搬送方向上流側に配備された、用紙の有無を検出するセンサと、
上記入力部により入力されたタブの向きが用紙搬送方向後ろ側である場合には、上記センサが用紙先端を検出した時に上記モータの駆動を開始させ、該センサが用紙先端を検出してから、該センサから上記停止位置までの距離と、予め設定された用紙長とを加算した距離だけ用紙を搬送させるのに必要な時間が経過した時に該モータを停止させるように制御するとともに、上記入力部により入力されたタブの向きが用紙搬送方向後ろ側以外である場合には、上記センサが用紙先端を検出した時に上記モータの駆動を開始させ、該センサが用紙の後端を検出してから、該センサから上記停止位置までの距離だけ用紙を搬送させるのに必要な時間が経過した時に該モータを停止させるように制御する制御部とを備えたことを特徴とする。
【0010】
本発明の第1の用紙搬送装置によれば、単に用紙トレイにセットされた用紙のタブの向きを入力するだけで、タブ紙を用紙引込部の所定の停止位置で停止させることができるので、低コストで操作性のよい用紙搬送装置を実現することができる。
【0011】
ここで、上記入力部は、上記タブの向きのほかに用紙長をも入力するものであって、かつ
上記制御部は、上記予め設定された用紙長に代わり、上記入力部により入力された用紙長を用いて上記モータの停止を制御するものであることが好ましい。
【0012】
本発明の第1の用紙搬送装置を上記のように構成した場合は、この用紙搬送装置の停止制御動作の信頼性をさらに向上させることができる。
【0013】
また、上記課題を解決する本発明の第2の用紙搬送装置は、
一辺にタブを有する用紙がセットされる用紙トレイと、該用紙トレイにセットされた用紙が搬送される用紙搬送路と、該用紙搬送路上を搬送されてきた用紙の搬送方向を、互いに異なる2つの搬送方向のうちのいずれか一方に切り換える搬送方向切換部とを有する用紙搬送装置において、
操作に応じて、上記用紙トレイにセットされた用紙のタブの向きを入力する入力部と、
上記搬送方向切換部よりも用紙搬送方向上流側に配備された、用紙の有無を検出するセンサと、
上記入力部により入力されたタブの向きが、用紙搬送方向前側以外である場合には、上記センサが用紙先端を検出してから、該センサから上記搬送方向切換部までの距離だけ用紙を搬送させるのに必要な時間が経過した時に該搬送方向切換部をそれまでとは異なる搬送方向に切り換えるように制御するとともに、上記入力部により入力されたタブの向きが、用紙搬送方向前側である場合には、上記センサが用紙後端を検出してから、該センサから上記搬送方向切換部までの距離と、予め設定された用紙長とを減算した距離だけ用紙を搬送させるのに必要な時間が経過した時に該搬送方向切換部をそれまでとは異なる搬送方向に切り換えるように制御する制御部とを備えたことを特徴とする。
【0014】
本発明の第2の用紙搬送装置によれば、単に用紙トレイにセットされた用紙のタブの向きを入力するだけで、タブ紙を所定の搬送方向に切換えることができるので、低コストで操作性のよい用紙搬送装置を実現することができる。
【0015】
また、上記課題を解決する本発明の第3の用紙搬送装置は、
一辺にタブを有する用紙がセットされる用紙トレイと、該用紙トレイにセットされた用紙が搬送される用紙搬送路と、該用紙搬送路上を搬送されてきた用紙の搬送方向を、互いに異なる2つの搬送方向のうちのいずれか一方に切り換える搬送方向切換部とを有する用紙搬送装置において、
操作に応じて、上記用紙トレイにセットされた用紙のタブの向きを入力する入力部と、
上記搬送方向切換部よりも用紙搬送方向上流側に配備された、用紙の有無を検出する第1のセンサと、
上記第1のセンサよりも用紙搬送方向上流側に配備された、用紙の有無を検出する第2のセンサと、
上記入力部により入力されたタブの向きが、用紙搬送方向前側以外である場合には、上記第1のセンサが用紙先端を検出してから、該第1のセンサから上記搬送方向切換部までの距離だけ用紙を搬送させるのに必要な時間が経過した時に該搬送方向切換部をそれまでとは異なる搬送方向に切り換えるように制御するとともに、上記入力部により入力されたタブの向きが、用紙搬送方向前側であって、かつ上記用紙長が上記第1のセンサから上記搬送方向切換部までの距離よりも短い場合には、上記第1のセンサが用紙後端を検出してから、該第1のセンサから上記搬送方向切換部までの距離と、予め設定された用紙長とを減算した距離だけ用紙を搬送させるのに必要な時間が経過した時に該搬送方向切換部をそれまでとは異なる搬送方向に切り換えるように制御し、上記入力部により入力されたタブの向きが、用紙搬送方向前側であって、かつ上記用紙長が上記第1のセンサから上記搬送方向切換部までの距離よりも長い場合には、上記第2のセンサが用紙後端を検出してから、該第2のセンサから上記搬送方向切換部までの距離と、予め設定された用紙長とを減算した距離だけ用紙を搬送させるのに必要な時間が経過した時に該搬送方向切換部をそれまでとは異なる搬送方向に切り換えるように制御する制御部とを備えたことを特徴とする。
【0016】
本発明の第3の用紙搬送装置によれば、用紙長の如何にかかわらず、用紙トレイにセットされた用紙のタブの向きを入力するだけで、タブ紙を所定の搬送方向に切換えることができるので、低コストで操作性がよくかつ信頼性の高い用紙搬送装置を実現することができる。
【0017】
ここで、上記入力部は、上記タブの向きのほかに用紙長をも入力するものであって、かつ
上記制御部は、上記予め設定された用紙長に代わり、上記入力部により入力された用紙長を用いて上記搬送方向切換部による搬送方向の切換えを制御するものであることが好ましい。
【0018】
本発明の第2又は第3の用紙搬送装置を上記のように構成した場合は、この用紙搬送装置の搬送方向切換制御動作の信頼性をさらに向上させることができる。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、用紙トレイにセットされたタブ紙のタブの向きを入力するだけで、タブ紙を所定の停止位置で停止させ、また、所定の搬送方向に切換えることのできる低コストで操作性のよい用紙搬送装置を実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下図面を参照して本発明の用紙搬送装置の実施の形態を説明する。
【0021】
本発明の実施形態の説明に先立ち、本発明の各用紙搬送装置の実施形態に共通な部分について説明する。
【0022】
図1は、本発明の各用紙搬送装置の実施形態に共通に適用される用紙搬送路を示す図である。
【0023】
図1に示す用紙搬送路は、以下に説明する第1の発明の用紙搬送装置乃至第3の発明の用紙搬送装置に共通に備えられるものであって、これらの用紙搬送装置は、用紙の両面に画像形成可能な画像形成装置に組み込まれて使用される。
【0024】
第1の発明の用紙搬送装置は、一辺にタブを有する用紙がセットされる用紙トレイ11と、該用紙トレイ11にセットされた用紙12が搬送される用紙搬送路13と、該用紙搬送路13上を搬送されてきた用紙12が引き込まれる用紙引込部14と、該用紙搬送路13上を搬送されてきた用紙12を、該用紙引込部14に、該用紙12の後端12aが所定の停止位置15_1又は15_2に到達するまで引き込むモータ16とを備えている。
【0025】
第2又は第3の発明の用紙搬送装置は、一辺にタブを有する用紙がセットされる用紙トレイ11と、用紙トレイ11にセットされた用紙12が搬送される用紙搬送路13と、用紙搬送路13上を搬送されてきた用紙12の搬送方向を、互いに異なる2つの搬送方向のうちのいずれか一方に切り換える搬送方向切換部26とを備えている。
【0026】
次に、この画像形成装置で用紙の両面に画像形成を行うときの用紙の流れについて説明する。
【0027】
図1に示すように、用紙トレイ11にセットされた用紙12は、用紙トレイ11から給紙され、用紙搬送路13を経由して画像形成部21に搬送されて用紙12aの一方の面、すなわち用紙表面に画像形成される。ここで、用紙12aはいわゆるタブ紙であって、そのタブの向きは用紙搬送方向後ろ側である例が示されている。
【0028】
表面に画像形成された用紙12aは搬送方向切換部26に至り、搬送方向切換部26において反転搬送路22_1に向かう搬送方向に切り換えられ、用紙引込部14に向けて搬送される。用紙引込部14に搬送された用紙12aはモータ16によって用紙の後端が停止位置15_1に到達するまで引き込まれる。
【0029】
用紙引込部14で停止した用紙12aは、それまでの用紙後端を用紙先端とし、すなわち用紙12bに反転されて反転搬送路22_2を経由して再び画像形成部21に搬送され、用紙12bの他方の面、すなわち用紙裏面に画像形成される。このとき用紙12bのタブの向きは用紙引込部14での反転の結果、用紙搬送方向前側となっている。
【0030】
こうして用紙の表裏両面への画像形成が完了した後、用紙は搬送方向切換部26に至り、搬送方向切換部26において排紙搬送路23_1に向かう搬送方向に切り換えられ、排紙搬送路23_1経由で搬送されて機外に排出される。
【0031】
なお、この画像形成装置で用紙の片面のみに画像形成を行い、画像形成面が上向き状態で用紙を機外へ排出するときには、用紙トレイ11にセットされた用紙12は、用紙トレイ11から給紙され用紙搬送路13により画像形成部21に搬送されて用紙の一方の面、すなわち用紙表面に画像が形成され、次に搬送方向切換部26に至り、搬送方向切換部26において排紙搬送路23_1に向かう搬送方向に切り換えられ、排紙搬送路23_1経由で搬送されて機外に排出される。
【0032】
また、この画像形成装置で用紙の片面のみに画像形成を行い、画像形成面が下向き状態で用紙を機外へ排出するときには、用紙トレイ11にセットされた用紙12は、用紙トレイ11から給紙され用紙搬送路13により画像形成部21に搬送されて用紙の一方の面、すなわち用紙表面に画像が形成され、次に搬送方向切換部26に至り、搬送方向切換部26において反転搬送路22_1に向かう搬送方向に切り換えられ、用紙引込部14に向けて搬送される。用紙引込部14に搬送された用紙12aはモータ16によって用紙の後端が停止位置15_2に到達するまで引き込まれる。
【0033】
用紙引込部14で停止した用紙12aは、それまでの用紙後端を用紙先端とし、すなわち画像形成面が下向き状態に反転され、排紙搬送路23_2経由で搬送されて機外に排出される。
【0034】
上記の例では、用紙トレイ11にセットされた用紙のタブの向きが用紙搬送方向後ろ側であった場合の例が示されている。それに伴い表面に画像形成されるときの用紙12aのタブの向きは用紙搬送方向後ろ側であって、裏面に画像形成されるときの用紙12bのタブの向きは用紙搬送方向前側となるが、用紙トレイ11にセットされた用紙のタブの向きが用紙搬送方向前側であった場合には表面に画像形成されるときの用紙のタブの向きは用紙搬送方向前側となり、裏面に画像形成されるときの用紙のタブの向きは用紙搬送方向後ろ側となる。
【0035】
このように、この画像形成装置により両面画像形成を行う場合には、表面に画像形成されるときの用紙のタブの向きと、裏面に画像形成されるときの用紙のタブの向きとは、用紙搬送方向に関して互いに逆方向を向くこととなる。
【0036】
次に本発明の各用紙搬送装置に共通に備えられる入力部について説明する。
【0037】
この入力部は、ユーザなどによる操作に応じて、用紙トレイにセットされた用紙のタブの向きを入力するものであって、通常、画像形成装置に備えられている操作卓上に次に示すような入力画面を表示し、ユーザはその入力画面を用いて必要な入力操作を行うようになっている。
【0038】
図2は、本発明の第1乃至第3の用紙搬送装置の各実施形態に備えられる入力画面を示す図である。
【0039】
図2に示すように、この入力画面170には「セットしたタブの方向を選択して下さい」というメッセージ171と、用紙の搬送方向を示す矢印172と、用紙トレイにセットされた用紙のタブの向きを図示する4種類の図形173〜176とが表示される。
【0040】
この入力画面170を用いて上記図形173〜176の中から、ユーザが用紙トレイにセットされされた用紙のタブの向きを選択することに基づき、本発明の入力部が用紙のタブの向きを入力するようになっている。ここでは、用紙トレイにセットした用紙のタブの向きが入力されればよく、用紙のセット枚数や用紙1枚毎の用紙幅方向のタブ位置は任意の位置でよい。
【0041】
図3は、本実施形態における入力画面による入力結果と画像形成時の用紙のタブの向きとの関係を示す図である。
【0042】
図3には、上記入力画面170を用いてユーザにより入力された、用紙トレイにセットした用紙のタブの向きと、両面画像形成時の第1画像形成面(用紙表面)および第2画像形成面(用紙裏面)のタブの向きとが示されている。
【0043】
なお、この実施形態の用紙搬送装置では、用紙の搬送方向は上記矢印172で示すようにユーザからみて右側に向かう方向である。つまり、4種類の図形のうち「左側」と注記された図形173は、「タブの向きが用紙搬送方向後ろ側である」ことを表しており、また、「右側」と注記された図形174、「奥側」(すなわちユーザからみてマシンの奥側)と注記された図形175、および「手前側」(すなわちユーザからみてマシンの手前側)と注記された図形176は、「タブの向きが用紙搬送方向後ろ側以外である」ことを表している。
【0044】
こうしてユーザにより選択されたタブの向きに基づいて、後述のように、本発明の第1の用紙搬送装置における用紙引込部への用紙引込みタイミングの制御が行われ、また、本発明の第2および第3の用紙搬送装置における搬送方向切換部の用紙搬送方向切換えタイミングの制御が行われる。
【0045】
なお、この用紙搬送装置に用いられる用紙は、タブ紙のみに限られるものではなく、フラップのある封筒等、用紙端部に凸状の突起部がある用紙に適用可能である。
【0046】
次に本発明の各実施形態について順次説明する。
【0047】
図4は、本発明の第1の用紙搬送装置の一実施形態の概略構成図である。
【0048】
図4に示すように、この用紙搬送装置1は、一辺にタブを有する用紙12がセットされる用紙トレイ11と、用紙トレイ11にセットされた用紙12が搬送される用紙搬送路13と、用紙搬送路13上を搬送されてきた用紙が引き込まれる用紙引込部14と、用紙搬送路13上を搬送されてきた用紙を、用紙引込部14に、用紙の後端が所定の停止位置15に到達するまで引き込むモータ16とを有する。
【0049】
この用紙搬送装置1には、操作に応じて、用紙トレイ11にセットされた用紙のタブの向きを入力する入力部17と、用紙引込部14よりも用紙搬送方向上流側に配備された、用紙の有無を検出するセンサ18と、上記タブの向きが用紙搬送方向後ろ側である場合には、センサ18が用紙先端を検出した時にモータ16の駆動を開始させ、センサ18が用紙先端を検出してから、センサ18から上記停止位置15までの距離と、予め設定された用紙長とを加算した距離だけ用紙を搬送させるのに必要な時間が経過した時にモータ16を停止させるように制御するとともに、上記タブの向きが用紙搬送方向後ろ側以外である場合には、センサ18が用紙先端を検出した時にモータ16の駆動を開始させ、センサ18が用紙の後端を検出してから、センサ18から上記停止位置15までの距離だけ用紙を搬送させるのに必要な時間が経過した時にモータ16を停止させるように制御する制御部19とが備えられている。
【0050】
この用紙搬送装置1は、用紙の両面又は片面に画像形成可能で、片面画像形成の場合は、画像形成面を下向き状態で排出可能な画像形成装置に組み込まれて使用される。
【0051】
画像形成装置の画像形成部(図示せず)によって表面に画像が形成された用紙12は、モータ5の駆動により回転するロール5aによって、用紙搬送方向Aに搬送され、さらにモータ6の駆動により回転するロール6aにより搬送され、モータ16の駆動により回転するロール16aによって用紙12の後端12aが用紙引込部14の所定の停止位置15に到達するタイミングで搬送を一時停止する。モータ16の駆動により回転するロール16aは正逆転可能であって、上記一時停止後に、ロール16aを逆転させることにより、用紙12は排出方向Bへ搬送されるようになっている。
【0052】
こうして反転搬送された用紙は、モータ7の駆動により回転するロール7aによって、画像形成面が下向き状態で機外へ排出される。
【0053】
図5は、図4に示した用紙引込部における用紙停止制御のフローチャートの前半部分である。
【0054】
ユーザが、入力画面170(図2参照)に表示された図形173〜176の中から、用紙トレイ11にセットした用紙12のタブの向きを選択すると、入力部17(図4参照)により用紙のタブの向きが入力され、タブの向きが確定する(ステップS01)。
【0055】
ここで、この用紙搬送装置が組み込まれた画像形成装置が両面画像形成モードに設定されている場合には、用紙表面への画像形成時の用紙のタブの向きは、上記ユーザによって入力されたタブの向きがそのまま確定され、用紙裏面への画像形成時の用紙のタブの向きは、用紙表面への画像形成時の用紙のタブの向きが用紙先端側又は用紙後端側であったときにはタブの向きは逆向きとして確定される。
【0056】
なお、このステップS01において、用紙のタブの向きのほかに用紙長を入力するように構成してもよいし、また、ユーザの操作に応じて用紙長を入力する代わりに、この用紙搬送装置が組み込まれた画像形成装置における各種制御のために予め設定された用紙長を用いてもよい。
【0057】
次にタブの向きが用紙搬送方向後ろ側かそれ以外であるかの判定が行われる(ステップS02)。
【0058】
ステップS02における判定の結果、タブの向きが用紙搬送方向後ろ側である場合にはステップS04に進み、モータ停止制御トリガを「用紙先端通過検知」に設定する。
【0059】
一方、ステップS02における判定の結果、タブの向きが用紙搬送方向後ろ側以外である場合にはステップS03に進み、モータ停止制御トリガを「用紙後端通過検知」に設定する。
【0060】
図6は、図5に示したフローチャートに続く用紙停止制御のフローチャートの後半部分である。
【0061】
図4に示した用紙搬送装置1において、用紙12の先端がセンサ18に到達しセンサ18をオンにすると(ステップS11)、図5のステップS03及びS04において設定されたモータ停止制御トリガのチェックが行われる(ステップS12)。
【0062】
ステップS12におけるチェックの結果、「用紙後端通過検知」である場合にはステップS13に進み、用紙後端がセンサ18を通過する(センサ18がオフとなる)まで待ち、センサ18がオフとなってから、次に示す停止タイミング1が経過するまで待った後、モータ16の停止処理を実施する(ステップS16)。すなわち、制御部19(図4参照)は入力部17により入力されたタブの向きが用紙搬送方向後ろ側以外である場合には、センサ18が用紙先端を検出した時にモータ16の駆動を開始させ、センサ18が用紙の後端を検出してから、センサ18から停止位置15までの距離だけ用紙を搬送させるのに必要な時間が経過した時にモータ16を停止させるように制御する。
【0063】
一方、ステップS12におけるチェックの結果、「用紙先端通過検知」である場合にはステップS15に進み、次に示す停止タイミング2が経過するまで待った後、モータ16の停止処理を実施する(ステップS16)。すなわち、制御部19(図4参照)は入力部17により入力されたタブの向きが用紙搬送方向後ろ側である場合には、センサ18が用紙先端を検出した時にモータ16の駆動を開始させ、センサ18が用紙先端を検出してから、センサ18から停止位置15までの距離と、予め設定された用紙長とを加算した距離だけ用紙を搬送させるのに必要な時間が経過した時にモータ16を停止させるように制御する。
【0064】
ここで、予め設定された用紙長とは、この用紙搬送装置が組み込まれた画像形成装置における各種制御のために予め設定された用紙長を指しているが、前述のように入力部で入力された用紙長を利用してもよい。
【0065】
このように、センサ18の用紙先端検出信号(オン信号)および用紙後端検出信号(オフ信号)を利用してモータ16の停止制御を行うことにより、用紙引込部での用紙の停止位置のばらつきを抑えることができる。
【0066】
図7は、用紙引込部における用紙停止制御のタイミングチャートを示す図である。
【0067】
図7に示すように、用紙のタブの向きが「用紙搬送方向後ろ側以外」(左側以外)の場合と用紙のタブの向きが「用紙搬送方向後ろ側」(左側)の場合とで用紙停止制御のタイミングが異なっている。
【0068】
すなわち、図7(a)に示すように「用紙搬送方向後ろ側以外」(左側以外)の場合には、センサがオンになった時点t1、すなわちセンサ18(図4参照)が用紙先端を検出した時点t1でモータ16(図4参照)の駆動を開始させ、センサ18が用紙の後端を検出した時点t2から、センサ18から停止位置15までの距離だけ用紙を搬送させるのに必要な時間停止タイミング1が経過した時点t3でモータ16を停止させる。
【0069】
一方、図7(b)に示すように「用紙搬送方向後ろ側」(左側)の場合には、センサ18がオンになった時点t1、すなわちセンサ18(図4参照)が用紙先端を検出した時点t1でモータ16(図4参照)の駆動を開始させ、センサ18が用紙先端を検出してから、停止タイミング2が経過した時点t4でモータ16を停止させる。ここで、停止タイミング2とは、センサ18から停止位置15までの距離と、予め設定された用紙長とを加算した距離だけ用紙を搬送させるのに必要な時間をいう。
【0070】
このように、センサ18のオン信号およびオフ信号に基づきモータ16の駆動・停止タイミングを制御することにより、タブの向きがどのような向きであっても用紙の後端を所定の停止位置15に正確に停止させることができる。こうして停止位置15に正確に停止させることによって用紙引込部14以降の用紙搬送を円滑に実行することができる。仮に用紙の後端が停止位置15に到達するよりも前にモータ16が停止してしまうと、例えば用紙引込部14から用紙の先後端を反転させた状態で逆方向への用紙搬送を開始したとすると用紙が正規の搬送方向(例えば図4・B方向)に搬送されずに誤った搬送方向(例えば図4・矢印Aの逆方向)に逆送され、ジャムなどの用紙トラブルを起こす恐れがある。
【0071】
次に本発明の第2の用紙搬送装置の実施形態について説明する。
【0072】
図8は、本発明の第2の用紙搬送装置の一実施形態の概略構成図である。
【0073】
この用紙搬送装置2は、用紙の両面に画像形成可能な画像形成装置に組み込まれて使用される。
【0074】
図8に示すように、この用紙搬送装置2は、一辺にタブを有する用紙がセットされる用紙トレイ11と、用紙トレイ11にセットされた用紙12に画像を形成する画像形成部21と、画像形成部21で一方の面に画像が形成された用紙を、該用紙の先後端を反転させた後該用紙の上記一方の面に対する他方の面に画像を形成するために画像形成部21に搬送する反転搬送路22と、画像形成部21で上記他方の面に画像が形成された用紙を機外に排紙する排紙搬送路23と、画像形成部21から搬送されてきた用紙の搬送方向を反転搬送路22又は排紙搬送路23のいずれか一方に向かう搬送方向に切り換える搬送方向切換部26とを有している。
【0075】
搬送方向切換部26には、用紙を所望の搬送方向に案内する切換ゲート24と、制御部29からの制御信号に基づき切換ゲート24を駆動するソレノイド25とが配備されている。
【0076】
また、この用紙搬送装置2には、操作に応じて、用紙トレイ11にセットされた用紙12のタブの向きを入力する入力部17と、搬送方向切換部26よりも用紙搬送方向上流側に配備された、用紙の有無を検出するセンサ18と、入力部17により入力されたタブの向きが、用紙搬送方向前側以外である場合には、センサ18が用紙先端を検出してから、センサ18から搬送方向切換部26までの距離だけ用紙を搬送させるのに必要な時間が経過した時に搬送方向切換部26をそれまでとは異なる搬送方向に切り換えるように制御するとともに、入力部17により入力されたタブの向きが、用紙搬送方向前側である場合には、センサ18が用紙後端を検出してから、センサ18から搬送方向切換部26までの距離と、予め設定された用紙長とを減算した距離だけ用紙を搬送させるのに必要な時間が経過した時に搬送方向切換部26をそれまでとは異なる搬送方向に切り換えるように制御する制御部29とを備えている。
【0077】
次に、図8を参照しながら用紙搬送装置2の動作について説明する。
【0078】
画像形成部21で一方の面(表面)に画像が形成された用紙は、搬送方向切換部26の切換ゲート24を駆動するソレノイド25によって用紙引込部14に向かう搬送方向に切換えられ、モーター5の駆動により回転するロール5aによって用紙引込部14に向かって搬送される。次に、用紙は用紙引込部14で用紙の先後端を反転された後、該用紙の他方の面(裏面)に画像を形成するために反転搬送路22経由で画像形成部21に搬送される。画像形成部21で他方の面(裏面)に画像が形成された用紙は、搬送方向切換部26の切換ゲート24を駆動するソレノイド25によって排紙搬送路23の方向に切換えられ、モーター5の駆動により回転するロール5aによって用紙排出部へ搬送される。
【0079】
ここで、上記のような用紙搬送装置における用紙搬送方向切換動作の信頼性について考えてみると、制御対象にできるだけ近い位置にあるセンサ入力を用いて切換制御を行った方が、制御トリガからの制御タイミングのばらつきが減少するので信頼性の高い用紙搬送を行うことができる。従って、搬送方向切換部26に最も近い位置に配備されているセンサ、すなわちこの場合にはセンサ18を用いて切換制御を行うことが望ましい。
【0080】
図9は、センサから搬送方向切換器までの距離と用紙長との関係の一例を示す図である。
【0081】
タブの向きが用紙搬送方向前側以外の方向を向いている場合には、用紙先端にはタブがないので、用紙長の如何にかかわらず、搬送方向切換の制御トリガとして、センサ18の搬送用紙先端通過(ON)検知を用いることができる。
【0082】
図10は、センサから搬送方向切換器までの距離と用紙長との関係の他の一例を示す図である。
【0083】
タブの向きが、用紙搬送方向前側の方向を向いている場合には、図10に示すように、用紙長「Y」とセンサ18から搬送方向切換部26までの距離「y」とを比較したときに「Y≦y」なる関係が成り立つ場合には、搬送方向切換の制御トリガとして、センサ18の搬送用紙後端通過(OFF)検知を用いることができる。
【0084】
しかし、上記の「Y≦y」なる関係が成り立たない場合には、当然のことながら、搬送方向切換の制御トリガとして、センサ18の搬送用紙後端通過(OFF)検知を用いることはできない。
【0085】
図11は、センサから搬送方向切換器までの距離と用紙長との関係の他の一例を示す図である。
【0086】
タブの向きが用紙搬送方向前側である場合において、図11に示すように、用紙長「Y」とセンサ18から搬送方向切換部26までの距離「y」とを比較したときに「Y>y」なる関係が成り立つ場合に、搬送方向切換の制御トリガとして、センサ18の搬送用紙後端通過(OFF)検知を用いると、用紙後端がセンサ18を通過した時には、用紙先端は既に搬送方向切換部26を通過した後であって、搬送方向切換制御が間に合わなくなってしまう。
【0087】
そこで、このような場合にも対応できるように2つのセンサを用いて制御することが考えられる。
【0088】
図12は、本発明の第3の用紙搬送装置における2つのセンサから搬送方向切換器までの距離と用紙長との関係の一例を示す図である。
【0089】
図12に示すように、この例では、第1のセンサ18_1および第1のセンサ18_1よりも用紙搬送方向上流側に配備された第2のセンサ18_2の2つのセンサが用いられる。
【0090】
図12に示すように、用紙長「Y」と、第1のセンサ18_1から搬送方向切換部26までの距離「y」、第2のセンサ18_2から搬送方向切換部26までの距離「z」とを比較したときに「Y≦z」なる関係が成り立つ場合に、搬送方向切換の制御トリガとして、第2のセンサ18_2の搬送用紙後端通過(OFF)検知が用いられる。
【0091】
このように2つのセンサを用いることにより用紙長の如何にかかわらず自在な搬送方向切換制御が可能な用紙搬送装置を構成することができる。
【0092】
図13は、本発明の第3の用紙搬送装置の一実施形態の概略構成図である。
【0093】
この用紙搬送装置3は、用紙搬送装置2(図8参照)と同様、用紙の両面に画像形成可能な画像形成装置に組み込まれて使用される。
【0094】
図13に示すように、この用紙搬送装置3は、一辺にタブを有する用紙がセットされる用紙トレイ11と、用紙トレイ11にセットされた用紙12に画像を形成する画像形成部21と、画像形成部21で一方の面に画像が形成された用紙を、該用紙の先後端を反転させた後該用紙の前記一方の面に対する他方の面に画像を形成するために画像形成部21に搬送する反転搬送路22と、画像形成部21で上記他方の面に画像が形成された用紙を機外に排紙する排紙搬送路23と、画像形成部21から搬送されてきた用紙の搬送方向を反転搬送路22又は排紙搬送路23のいずれか一方に向かう搬送方向に切り換える搬送方向切換部26とを有している。
【0095】
搬送方向切換部26には、用紙を所望の搬送方向に案内する切換ゲート24と、制御部29からの制御信号に基づき切換ゲート24を駆動するソレノイド25とが配備されている。
【0096】
また、この用紙搬送装置3には、操作に応じて、用紙トレイ11にセットされた用紙12のタブの向きを入力する入力部17と、搬送方向切換部26よりも用紙搬送方向上流側に配備された、用紙の有無を検出する第1のセンサ18_1と、第1のセンサ18_1よりも用紙搬送方向上流側に配備された、用紙の有無を検出する第2のセンサ18_2と、入力部17により入力されたタブの向きが、用紙搬送方向前側以外である場合には、第1のセンサ18_1が用紙先端を検出してから、第1のセンサ18_1から搬送方向切換部26までの距離だけ用紙を搬送させるのに必要な時間が経過した時に搬送方向切換部26をそれまでとは異なる搬送方向に切り換えるように制御するとともに、入力部17により入力されたタブの向きが、用紙搬送方向前側であって、かつ上記用紙長が第1のセンサ18_1から搬送方向切換部26までの距離よりも短い場合には、第1のセンサ18_1が用紙後端を検出してから、第1のセンサ18_1から搬送方向切換部26までの距離と、予め設定された用紙長とを減算した距離だけ用紙を搬送させるのに必要な時間が経過した時に搬送方向切換部26をそれまでとは異なる搬送方向に切り換えるように制御し、入力部17により入力されたタブの向きが、用紙搬送方向前側であって、かつ上記用紙長が第1のセンサ18_1から搬送方向切換部26までの距離よりも長い場合には、第2のセンサ18_2が用紙後端を検出してから、第2のセンサ18_2から搬送方向切換部26までの距離と、予め設定された用紙長とを減算した距離だけ用紙を搬送させるのに必要な時間が経過した時に搬送方向切換部26をそれまでとは異なる搬送方向に切り換えるように制御する制御部29とを備えている。
【0097】
次に、本実施形態の用紙搬送装置3の搬送方向切換制御動作について説明する。
【0098】
図14は、本実施形態の用紙搬送装置3の搬送方向切換制御動作を示すフローチャートの前半部分である。
【0099】
ユーザが、入力画面170(図2参照)に表示された図形173〜176の中から、用紙トレイ11にセットした用紙12のタブの向きを選択すると、入力部17(図13参照)により用紙のタブの向きが入力され、タブの向きが確定する(ステップS21)。
【0100】
ここで、この用紙搬送装置が組み込まれた画像形成装置が両面画像形成モードに設定されている場合には、用紙表面への画像形成時の用紙のタブの向きは、上記ユーザによって入力されたタブの向きがそのまま確定され、用紙裏面への画像形成時の用紙のタブの向きは、用紙表面への画像形成時の用紙のタブの向きが用紙先端側又は用紙後端側であったときにはタブの向きは逆向きとして確定される。
【0101】
ここで、このステップS21において、用紙のタブの向きのほかに用紙長を入力するように構成してもよいし、また、ユーザの操作に応じて用紙長を入力する代わりに、この用紙搬送装置が組み込まれた画像形成装置における各種制御のために予め設定された用紙長を用いてもよい。
【0102】
次にタブの向きが用紙搬送方向前側かそれ以外であるかの判定が行われる(ステップS22)。
【0103】
ステップS22における判定の結果、タブの向きが用紙搬送方向前側以外である場合にはステップS23に進み、搬送方向切換制御トリガを第1のセンサ18_1による「用紙先端通過検知」に設定する。
【0104】
一方、ステップS22における判定の結果、タブの向きが用紙搬送方向前側である場合にはステップS24に進み、「Y>y」なる関係が成り立つか否かが判定される。ここで、「Y」は、図12に示したように、用紙長を表しており、また、「y」は同じく図12に示したように、第1のセンサ18_1から搬送方向切換部26までの距離を表している。
【0105】
ステップS24における判定の結果、「Y>y」なる関係が成り立たない場合にはステップS25に進み、搬送方向切換制御トリガを第1のセンサ18_1による「用紙後端通過検知」に設定する。
【0106】
一方、ステップS24における判定の結果、「Y>y」なる関係が成り立つ場合にはステップS26に進み、搬送方向切換制御トリガを第2のセンサ18_2による「用紙後端通過検知」に設定する。
【0107】
ここでは、図12を参照して説明した「Y≦z」なる関係、すなわち、用紙長「Y」が第2のセンサ18_2から搬送方向切換部26までの距離「z」と等しいか、又は「z」よりも短いという関係が成り立つ位置に第2のセンサ18_2が配備されていることを前提としているが、上記の関係が成り立たない場合には、第2のセンサ18_2よりも更に搬送方向上流側に配備されているセンサのうち上記の関係が成り立つ位置に配備されているセンサを制御トリガ対象とすればよい。
【0108】
図15は、図14に示したフローチャートに続く搬送方向切換制御のフローチャートの後半部分である。
【0109】
図14に示したフローチャートにおいて、第1のセンサ18_1および第2のセンサ18_2の2つのセンサのうち、搬送方向切換制御として選択された方のセンサに用紙12の先端が到達し上記選択された方のセンサをオンにすると(ステップS31)、図14のステップS23、S25、およびS26において設定された搬送方向切換制御トリガのチェックが行われる(ステップS32)。
【0110】
ステップS32におけるチェックの結果、搬送方向切換制御トリガが用紙先端通過検知に設定されている場合はステップS33に進み、切換タイミング1、すなわち第1のセンサ18_1が用紙先端を検出してから、第1のセンサ18_1から搬送方向切換部26までの距離「y」だけ用紙を搬送させるのに必要な時間が経過するまで待った後にステップS34に進み搬送方向切換処理を実施する。
【0111】
一方、ステップS32におけるチェックの結果、搬送方向切換制御トリガが用紙後端通過検知に設定されている場合はステップS35に進み、上記選択された方のセンサがオフに成るのを待ってステップS36に進み、「Y>y」なる関係が成り立つか否かが判定される。
【0112】
ステップS36における判定の結果、「Y>y」なる関係が成り立たない場合にはステップS37に進み、切換タイミング2、すなわち第1のセンサ18_1が用紙後端を検出してから、第1のセンサ18_1から搬送方向切換部26までの距離と用紙長「Y」とを減算した距離だけ用紙を搬送させるのに必要な時間が経過するまで待った後にステップS34に進み搬送方向切換処理を実施する。
【0113】
一方、ステップS6における判定の結果、「Y>y」なる関係が成り立つ場合にはステップS38に進み、切換タイミング3、すなわち第2のセンサ18_2が用紙後端を検出してから、第2のセンサ18_2から搬送方向切換部26までの距離と用紙長「Y」とを減算した距離だけ用紙を搬送させるのに必要な時間が経過するまで待った後にステップS34に進み搬送方向切換処理を実施する。
【0114】
このように、搬送方向切換制御トリガとなるセンサ自体を切換えることにより、タブがない方の用紙端のセンサ信号を利用した搬送方向切換制御が可能となり、制御タイミングのばらつきを抑え、正確な用紙搬送を行うことができる。
【0115】
図16は、切換タイミング1により用紙を反転搬送路側へ搬送させる際の切換制御のタイミングチャートを示す図である。
【0116】
図16に示すように、第1のセンサ18_1が用紙先端を検出した時点t5から、切換タイミング1、すなわち第1のセンサ18_1から搬送方向切換部26までの距離「y」だけ用紙を搬送させるのに必要な時間が経過した時点t6で切換ゲート24(図13参照)は用紙の搬送方向を排紙搬送路23(図13参照)側から反転搬送路22側へと切換えられる。切換ゲート24は用紙が通過した後、時点t7で排紙搬送路23側へと切換えられる。
【0117】
図17は、切換タイミング2により用紙を反転搬送路側へ搬送させる際の切換制御のタイミングチャートを示す図である。
【0118】
図17に示すように、第1のセンサ18_1が用紙の後端を検出した時点t8から、切換タイミング2、すなわち第1のセンサ18_1が用紙後端を検出してから、第1のセンサ18_1から搬送方向切換部26までの距離と用紙長「Y」とを減算した距離だけ用紙を搬送させるのに必要な時間が経過した時点t9で切換ゲート24(図13参照)は用紙の搬送方向を排紙搬送路23(図13参照)側から反転搬送路22側へと切換えられる。切換ゲート24は用紙が通過した後、時点t10で排紙搬送路23側へと切換えられる。
【0119】
図18は、切換タイミング3により用紙を反転搬送路側へ搬送させる際の切換制御のタイミングチャートを示す図である。
【0120】
図18に示すように、第2のセンサ18_2が用紙の後端を検出した時点t11から、切換タイミング3、すなわち第2のセンサ18_2が用紙後端を検出してから、第2のセンサ18_2から搬送方向切換部26までの距離と用紙長「Y」とを減算した距離だけ用紙を搬送させるのに必要な時間が経過した時点t12で切換ゲート24(図13参照)は用紙の搬送方向を排紙搬送路23(図13参照)側から反転搬送路22側へと切換えられる。切換ゲート24は用紙が通過した後、時点t13で排紙搬送路23側へと切換えられる。
【図面の簡単な説明】
【0121】
【図1】本発明の各用紙搬送装置の実施形態に共通に適用される用紙搬送路を示す図である。
【図2】本発明の第1乃至第3の用紙搬送装置の各実施形態に備えられる入力画面を示す図である。
【図3】本実施形態における入力画面による入力結果と画像形成時の用紙のタブの向きとの関係を示す図である。
【図4】本発明の第1の用紙搬送装置の一実施形態の概略構成図である。
【図5】図4に示した用紙引込部における用紙停止制御のフローチャートの前半部分である。
【図6】図5に示したフローチャートに続く用紙停止制御のフローチャートの後半部分である。
【図7】用紙引込部における用紙停止制御のタイミングチャートを示す図である。
【図8】本発明の第2の用紙搬送装置の一実施形態の概略構成図である。
【図9】センサから搬送方向切換器までの距離と用紙長との関係の一例を示す図である。
【図10】センサから搬送方向切換器までの距離と用紙長との関係の他の一例を示す図である。
【図11】センサから搬送方向切換器までの距離と用紙長との関係の他の一例を示す図である。
【図12】本発明の第3の用紙搬送装置における2つのセンサから搬送方向切換器までの距離と用紙長との関係の一例を示す図である。
【図13】本発明の第3の用紙搬送装置の一実施形態の概略構成図である。
【図14】本実施形態の用紙搬送装置3の搬送方向切換制御動作を示すフローチャートの前半部分である。
【図15】図14に示したフローチャートに続く搬送方向切換制御のフローチャートの後半部分である。
【図16】切換タイミング1により用紙を反転搬送路側へ搬送させる際の切換制御のタイミングチャートを示す図である。
【図17】切換タイミング2により用紙を反転搬送路側へ搬送させる際の切換制御のタイミングチャートを示す図である。
【図18】切換タイミング3により用紙を反転搬送路側へ搬送させる際の切換制御のタイミングチャートを示す図である。
【符号の説明】
【0122】
1,2,3 用紙搬送装置
5,6,7 モータ
5a,6a,7a ロール
11 用紙トレイ
12,12a,12b 用紙
13 用紙搬送路
14 用紙引込部
15,15_1,15_2 停止位置
16 モータ
16a ロール
17 入力部
18,18_1,18_2 センサ
19 制御部
21 画像形成部
22,22_1,22_2 反転搬送路
23,23_1,23_2 排紙搬送路
24 切換ゲート
25 ソレノイド
26 搬送方向切換部
29 制御部
170 入力画面
171 メッセージ
172 矢印
173〜176 図形




 

 


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