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発明の名称 画像形成装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−62983(P2007−62983A)
公開日 平成19年3月15日(2007.3.15)
出願番号 特願2005−253677(P2005−253677)
出願日 平成17年9月1日(2005.9.1)
代理人 【識別番号】100079049
【弁理士】
【氏名又は名称】中島 淳
発明者 岡部 明 / 久保 真吾 / 佐藤 真日人 / 中野 正彦 / 米山 直樹
要約 課題
記録媒体搬送路が湾曲し、記録媒体の搬送位置が湾曲部外側にずれる場合でも正確に記録媒体の厚みを検知する。

解決手段
記録媒体搬送路22にプレート52が配置され、プレート52の支持体54に角度センサ50の回転軸58が設けられている。回転軸58に測定腕60が設けられ、その先端のベアリング62は、プレート52と一定間隔で保持された搬送ガイド66に当接している。プレート52の背面側にバネ68が設けられ、プレート52が記録媒体搬送路22の一方の壁面22A側に付勢されている。記録媒体Pが湾曲部20Aを走行する際は、外側壁面20Bに沿って走行し、その下流側でプレート52と搬送ガイド66の間に搬送される。一方、記録媒体Pが湾曲部21Aを走行する際は、外側壁面21Bに沿って走行し、その下流側で記録媒体Pによってプレート52が押されてバネ68が縮んで矢印B方向に移動する。
特許請求の範囲
【請求項1】
記録媒体搬送路に設けられ、搬送される記録媒体に接触して回転し、回転角度に応じて前記記録媒体の厚みを検出する厚みセンサと、
前記厚みセンサを前記記録媒体の搬送位置へ移動させ、前記記録媒体に接触させる移動手段と、
前記厚みセンサが検出した前記記録媒体の厚みに基づき、前記記録媒体の重送か否かを判別する重送判別手段と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
記録媒体搬送路に設けられ、回転軸に支持されたアクチュエータの先端に記録媒体の表面を接触させて前記回転軸を回転させ、前記回転軸の回転角に応じて前記記録媒体の厚みを検出する角度センサと、
前記角度センサが固定支持され、前記記録媒体搬送路の一方の面を構成するプレートと、
前記プレートに取り付けられ、前記アクチュエータの一方の回転動作を規制する規制部材と、
前記記録媒体の搬送経路、又は前記記録媒体の腰の強さに応じて前記プレートを前記記録媒体搬送路の記録媒体搬送方向に対して直交する方向に移動させる移動手段と、
前記角度センサが検出した前記回転軸の回転角に基づき、前記記録媒体の重送か否かを判別する重送判別手段と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項3】
前記記録媒体の腰の強さは、搬送される前記記録媒体の種類によって判定され、
前記移動手段は、前記判定に基づき前記記録媒体が前記角度センサに到達する前に前記プレートを移動し、前記アクチュエータの先端を前記記録媒体の表面と接触する位置へ移動させることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記移動手段は、前記記録媒体搬送路が前記角度センサの搬送方向上流側で湾曲しているときに、湾曲部の外側へ前記プレートを移動し、前記アクチュエータの先端を前記記録媒体の表面と接触する位置へ移動させることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記移動手段は、前記プレートを前記記録媒体搬送路に向かって付勢するバネであり、
前記湾曲部の下流側で前記記録媒体搬送路を搬送される前記記録媒体に押されて、前記バネが縮んで前記プレートが前記記録媒体搬送路の外側に移動し、
前記バネによって移動した前記プレートを所定位置で止める当接部材を有することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記移動手段は、前記プレートを移動させるソレノイドであることを特徴とする請求項2から請求項4までのいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記規制部材は、前記プレートに固定され、前記プレートとともに前記記録媒体搬送路を形成し、前記アクチュエータの先端に設けられたベアリングが当接する搬送ガイドであることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、記録媒体搬送路に沿って記録媒体を搬送し、記録媒体上にトナー像を転写して画像を形成する画像形成装置に係り、特に、角度センサによって記録媒体の厚みを検出する画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
複写機、プリンタ等の画像形成装置では、感光体などの像担持体を帯電し、レーザー光を照射して像担持体表面に静電潜像を形成し、この静電潜像を現像装置で可視化して粉体トナーからなるトナー像を形成する。そして、用紙などの記録媒体を1枚ずつ用紙搬送路に沿って搬送し、像担持体上のトナー像を記録媒体に転写した後、記録媒体上のトナー像を定着することによって画像を形成する。
【0003】
このような画像形成装置では、例えば図7に示すように、用紙を搬送する用紙搬送路110に角度センサ100が設けられている。この角度センサ100は、測定腕102が支持体104に回動可能に支持されており、測定腕102の先端部102Aが用紙搬送路110の片側の壁面110Aに接触している。そして、測定腕102が記録媒体Pの通過によって回動することによって、その回動角度を検出し、記録媒体Pの重送を検知するように構成されている(例えば特許文献1を参照)。
【0004】
また、他の重送検知装置として、例えば、用紙搬送路の両側に2つの角度センサを設けることによって、各々の測定腕の先端部を用紙搬送路に対向配置し、記録媒体Pの重送をより正確に検知するようにした構成が開示されている(例えば特許文献2を参照)。
【特許文献1】特開平3−192050号公報
【特許文献2】特開平6−26849号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1に記載の重送の検知方法では、用紙搬送路110が湾曲している下流側近辺に角度センサ100を配置した際に、記録媒体Pの厚みを実際より大きく検知するという不具合がある。図7(A)では、用紙搬送路110は、角度センサ100の搬送方向上流側で湾曲しており、記録媒体Pを異なる方向から搬送して合流させるための湾曲部112、114が設けられている。記録媒体Pは、用紙搬送路110を走行する際に、それぞれ湾曲部112、114の外側の壁面に沿って走行する。すなわち、記録媒体Pを図7(A)中の右側から湾曲部112に沿って搬送したときは、記録媒体Pは、用紙搬送路110の左側(湾曲側)の壁面110Aに沿って走行する。一方、記録媒体Pを図7(B)中の左側から湾曲部114に沿って搬送したときは、記録媒体Pは、用紙搬送路110の右側(湾曲側)の壁面110Bに沿って走行する。このため、図7(A)及び(B)では、記録媒体Pが搬送される経路によって、測定腕102の先端部102Aを記録媒体Pが通過したときの測定腕102の回動角度が変化する。すなわち、図7(B)では、記録媒体Pの腰(剛性)によって記録媒体Pが壁面110Aから浮いてしまい、記録媒体Pの厚みを実際より大きく検知してしまう。このため、記録媒体Pの重送を正確に検知することができないという問題がある。
【0006】
また、特許文献2に記載の重送検知装置では、湾曲部の下流側で記録媒体Pが用紙搬送路内をずれて搬送される場合は、記録媒体Pの厚みを正確に検知することができない。更に、用紙搬送路の両側に角度センサを配置する際に、角度センサの取り付け精度が要求されると共に、記録媒体の厚みを測定する演算が複雑になるという問題がある。
【0007】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、記録媒体の搬送路が湾曲している付近であっても、記録媒体の重送を確実に検知すると共に、センサの取り付けが容易な画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明に係る画像形成装置は、記録媒体搬送路に設けられ、搬送される記録媒体に接触して回転し、回転角度に応じて前記記録媒体の厚みを検出する厚みセンサと、前記厚みセンサを前記記録媒体の搬送位置へ移動させ、前記記録媒体に接触させる移動手段と、前記厚みセンサが検出した前記記録媒体の厚みに基づき、前記記録媒体の重送か否かを判別する重送判別手段と、を備えることを特徴としている。
【0009】
請求項1に記載の発明によれば、記録媒体搬送路に厚みセンサが設けられており、搬送される記録媒体に接触して厚みセンサが回転し、その回転角度に応じて記録媒体の厚みが検出される。厚みセンサは、移動手段によって記録媒体の搬送位置へ移動され、記録媒体搬送路を搬送される記録媒体に接触される。そして、厚みセンサが検出した記録媒体の厚みに基づき、重送判別手段によって記録媒体の重送か否かが判別される。これにより、厚みセンサを記録媒体の搬送位置に移動して記録媒体に接触させることができ、記録媒体の厚みを正確に検知することが可能となる。このため、記録媒体の重送を確実に検知することができる。
【0010】
請求項2に記載の発明に係る画像形成装置は、記録媒体搬送路に設けられ、回転軸に支持されたアクチュエータの先端に記録媒体の表面を接触させて前記回転軸を回転させ、前記回転軸の回転角に応じて前記記録媒体の厚みを検出する角度センサと、前記角度センサが固定支持され、前記記録媒体搬送路の一方の面を構成するプレートと、前記プレートに取り付けられ、前記アクチュエータの一方の回転動作を規制する規制部材と、前記記録媒体の搬送経路、又は前記記録媒体の腰の強さに応じて前記プレートを前記記録媒体搬送路の記録媒体搬送方向に対して直交する方向に移動させる移動手段と、前記角度センサが検出した前記回転軸の回転角に基づき、前記記録媒体の重送か否かを判別する重送判別手段と、を備えることを特徴としている。
【0011】
請求項2に記載の発明によれば、記録媒体搬送路に角度センサが設けられており、回転軸に支持されたアクチュエータの先端に記録媒体を接触させて回転軸を回転させる。この回転軸の回転角に応じて記録媒体の厚みが検出される。角度センサは、記録媒体搬送路の一方の面を構成するプレートに固定支持されており、プレートに取り付けられた規制部材によってアクチュエータの一方の回転動作が規制される。プレートは、移動手段によって、記録媒体の搬送経路又は記録媒体の腰の強さに応じて、記録媒体搬送路の記録媒体搬送方向に対して直交する方向に移動される。これにより、アクチュエータの先端を記録媒体の搬送位置に移動させることができる。そして、アクチュエータの先端に記録媒体を接触させることで回転軸の回転角が検出され、重送判別手段によって、角度センサが検出した回転軸の回転角に基づき記録媒体の重送か否かが判別される。
【0012】
このため、記録媒体の腰が強く、記録媒体搬送路が湾曲している付近で記録媒体の搬送位置が片側にずれる場合でも、アクチュエータの先端の位置を記録媒体の搬送位置に移動させることが可能となる。これにより、記録媒体の厚みを正確に検出することが可能となり、記録媒体の重送を確実に検知することができる。
【0013】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の画像形成装置において、前記記録媒体の腰の強さは、搬送される前記記録媒体の種類によって判定され、前記移動手段は、前記判定に基づき前記記録媒体が前記角度センサに到達する前に前記プレートを移動し、前記アクチュエータの先端を前記記録媒体の表面と接触する位置へ移動させることを特徴としている。
【0014】
請求項3に記載の発明によれば、記録媒体の腰の強さは、搬送される記録媒体の種類によって判定され、この判定に基づいて記録媒体が角度センサに到達する前にプレートを移動し、アクチュエータの先端を記録媒体の表面と接触する位置へ移動させる。これにより、記録媒体の搬送位置で記録媒体の厚みを正確に検出することが可能となり、記録媒体の重送を確実に検知することができる。
【0015】
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の画像形成装置において、前記移動手段は、前記記録媒体搬送路が前記角度センサの搬送方向上流側で湾曲しているときに、湾曲部の外側へ前記プレートを移動し、前記アクチュエータの先端を前記記録媒体の表面と接触する位置へ移動させることを特徴としている。
【0016】
請求項4に記載の発明によれば、記録媒体搬送経路が角度センサの搬送方向上流側で湾曲しているときに、記録媒体の搬送位置が湾曲部の外側にずれ易いが、移動手段によって湾曲部の外側へプレートを移動し、アクチュエータの先端を記録媒体の表面と接触する位置へ移動させる。すなわち、記録媒体の搬送位置のずれる側にアクチュエータの先端を移動させるので、記録媒体の厚みを正確に検出することが可能となり、記録媒体の重送を確実に検知することができる。
【0017】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の画像形成装置において、前記移動手段は、前記プレートを前記記録媒体搬送路に向かって付勢するバネであり、前記湾曲部の下流側で前記記録媒体搬送路を搬送される前記記録媒体に押されて、前記バネが縮んで前記プレートが前記記録媒体搬送路の外側に移動し、前記バネによって移動した前記プレートを所定位置で止める当接部材を有することを特徴としている。
【0018】
請求項5に記載の発明によれば、プレートは、記録媒体搬送路に向かってバネで付勢されており、湾曲部の下流側で記録媒体搬送路を搬送される記録媒体に押されてバネが縮むことにより、プレートが記録媒体搬送路の外側に移動する。バネによって移動したプレートは、当接部材に当接して所定位置で止まる。すなわち、記録媒体に押されてプレートが移動し、アクチュエータの先端を記録媒体の表面と接触する位置へ移動させるので、記録媒体の厚みを正確に検出することが可能となる。
【0019】
請求項6に記載の発明は、請求項2から請求項4までのいずれか1項に記載の画像形成装置において、前記移動手段は、前記プレートを移動させるソレノイドであることを特徴としている。
【0020】
請求項6に記載の発明によれば、プレートをソレノイドによって移動することで、記録媒体の搬送経路、又は記録媒体の腰の強さに応じて、記録媒体が到達する前に、アクチュエータの先端を記録媒体の表面と接触する位置へ移動させることが可能となる。このため、記録媒体の厚みを正確に検出することが可能となる。
【0021】
請求項7に記載の発明は、請求項2に記載の画像形成装置において、前記規制部材は、前記プレートに固定され、前記プレートとともに前記記録媒体搬送路を形成し、前記アクチュエータの先端に設けられたベアリングが当接する搬送ガイドであることを特徴としている。
【0022】
請求項7に記載の発明によれば、プレートに搬送ガイドが固定されており、搬送ガイドはプレートとともに記録媒体搬送路を形成し、プレートの移動によって搬送ガイドが一体となって移動する。アクチュエータの先端に設けられたベアリングが搬送ガイドに当接しており、プレートと搬送ガイドとの間を搬送される記録媒体の厚みが検出される。これにより、ベアリングと搬送ガイドとの当接部を記録媒体の搬送位置に移動させることができ、記録媒体の厚みを正確に検出することが可能となる。また、ベアリングを搬送ガイドに当接させることで、記録媒体の搬送時の負荷を低減することが可能となる。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、記録媒体搬送路が湾曲している湾曲部の下流側付近であっても、記録媒体の厚みを正確に検出でき、記録媒体の重送を確実に検知できる。また、記録媒体の厚みを検出するセンサの取り付けが容易であるとともに、記録媒体の厚みを測定する演算が複雑化することもない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0025】
図1には、第1実施形態に係る画像形成装置10が示されている。
【0026】
画像形成装置10は電子写真方式を用いたカラーレーザプリンタである。この画像形成装置10では、ハウジング11の下部に異なるサイズの記録媒体が収容される用紙トレイ12A、12B、12Cが配設されている。用紙トレイ12A、12B、12Cの送り出し方向には、それぞれ給紙ローラ14及び捌きローラ16が配設されており、給紙ローラ14及び捌きローラ16によって記録媒体Pが1枚ずつ記録媒体搬送路20に供給され、搬送ローラ18によって記録媒体搬送路22に搬送されるように構成されている。
【0027】
ハウジング11の側方部には、大容量の記録媒体Pが収容される給紙ユニット24が配置されている。給紙ユニット24の送り出し方向には給紙ローラ26及び捌きローラ28が配設されており、給紙ローラ26及び捌きローラ28によって記録媒体Pが1枚ずつ記録媒体搬送路21に供給される。
【0028】
記録媒体搬送路21と記録媒体搬送路20とは途中で合流して記録媒体搬送路22となり、記録媒体Pは記録媒体搬送路22によって画像形成部30へ搬送される。画像形成部30では、矢印方向に回転する感光体ドラム32が配置されており、感光体ドラム32の周囲には、回転方向に沿って、感光体ドラム32を一様に帯電する帯電器34と、感光体ドラム32の表面にレーザー光を照射して静電潜像を形成する光走査装置36と、感光体ドラム32上の静電潜像をトナーによって現像する現像装置38と、転写後の感光体ドラム32をクリーニングするクリーナー42とが配設されている。さらに、記録媒体搬送路22を挟んで感光体ドラム32と対向する位置には、感光体ドラム32上のトナー像を記録媒体Pに転写する転写ローラ40が配設されている。記録媒体搬送路22の転写ローラ40より下流側には、記録媒体P上のトナー像を加熱・加圧により定着する定着装置44が配設されている。
【0029】
また、記録媒体搬送路22の画像形成部30より搬送方向上流側には、画像形成部30の下部(図1中の記録媒体搬送路22の右側)に、記録媒体Pの厚みを検出する角度センサ50が配設されている。また、角度センサ50で検出された厚みに応じて記録媒体Pの重送であるか否かを判定する制御部80が設けられている。この角度センサ50については後述する。
【0030】
このような画像形成装置10では、感光体ドラム32の表面が帯電器34によって所定の電位に帯電される。そして、光走査装置36からレーザー光が照射されて感光体ドラム32の表面が露光され、静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像装置38によってトナーが付着して現像され、感光体ドラム32の表面にトナー像が形成される。感光体ドラム32表面のトナー像は、記録媒体搬送路22を通って感光体ドラム32との対向位置に搬送された記録媒体Pに、転写ローラ40の作用により転写される。その後、記録媒体P上のトナー像は搬送方向下流側に設置された定着装置44で加熱溶融され、トナー像が記録媒体Pに定着され、記録媒体Pが排紙トレイ46に排出される。なお、記録媒体Pに転写されずに感光体ドラム32の表面に残留したトナーは、クリーナー42によって除去される。
【0031】
図2及び図3に示すように、記録媒体Pを搬送する記録媒体搬送路22には、記録媒体Pの一方のガイド面を形成する略長方形状のプレート52が配置されており、このプレート52の幅方向(搬送方向と直交する方向)の端部に角度センサ50が設けられている。プレート52には、角度センサ本体56を支持する支持体54がプレート52の面に対して直角方向に立設されている。角度センサ本体56には、支持体54に挿通される回転軸58が設けられており、回転軸58の先端には、記録媒体Pの厚みを検出するためのアクチュエータである測定腕60が取り付けられている。測定腕60の先端には、記録媒体Pと接触するベアリング62が設けられている。
【0032】
図3及び図4に示すように、プレート52と対向する位置には、略長方形の板状の搬送ガイド66が配設されている。搬送ガイド66は、4つの角部に設けられた連結部67でプレート52に取り付けられており、プレート52と搬送ガイド66とが一定の間隔で保持されている。図2及び図3に示すように、プレート52には開口53が設けられており、この開口53に測定腕60のベアリング62が挿通されている。開口53に挿通されたベアリング62は、搬送ガイド66の表面に当接している。
【0033】
プレート52と搬送ガイド66との間には、記録媒体Pが搬送されるようになっている。図3に示すように、搬送ガイド66の搬送方向上流側には、プレート52との対向面から離間する傾斜部66Aが形成されている。また、プレート52の搬送方向上流側には、搬送ガイド66との対向面から離間する傾斜部52Aが形成されている。記録媒体搬送路22を走行する記録媒体Pは、傾斜部66A、52Aによってプレート52と搬送ガイド66との間に導かれるようになっている。
【0034】
図2に示すように、回転軸58には、コイルバネ64が巻き付けられており、コイルバネ64の一端64Aは測定腕60の一側縁に係止され、コイルバネ64の他端64Bは支持体54に直角方向に設けられたピン65に係止されている。このコイルバネ64によって、測定腕60のベアリング62が搬送ガイド66に接触する方向に付勢される。そして、ベアリング62と搬送ガイド66との接触部を記録媒体Pが通過することにより、測定腕60が搬送ガイド66から後退する方向に回動するようになっている。ベアリング62が記録媒体Pに当接することで、記録媒体Pの搬送負荷を与えるのを防止できる。
【0035】
角度センサ本体56は、回転軸58の回転角に応じた信号を出力するものであり、ベアリング62と搬送ガイド66との間を記録媒体Pが通過し、測定腕60が回動したときの回転角によって、記録媒体Pの厚みが検出される。そして、制御部80(図3参照)は、角度センサ本体56の出力する信号の値が記録媒体1枚の厚さに相当する値の約1.5倍のときに、記録媒体Pが重送されたことを判別するように構成されている。
【0036】
図3及び図4(A)に示すように、プレート52の背面側(角度センサ本体56の支持体54側)には、4つの角部付近にそれぞれコイルバネ68が設けられている。これらのコイルバネ68によってプレート52が記録媒体搬送路22の一方の壁面22A側に付勢されており、搬送ガイド66の下流側方向の当接部66Bが壁面22Aに押圧されている。そして、図5(A)及び(B)に示すように、コイルバネ68が伸縮することにより、プレート52が搬送ガイド66と一体で記録媒体Pの搬送方向と直交する方向に移動するようになっている。その際、プレート52は、該プレート52の下流側方向の当接部52Bが記録媒体搬送路22の他方の壁面22Bに当接するまで移動する。
【0037】
図5(A)、(B)に示すように、記録媒体搬送路21は、角度センサ50の搬送方向上流側で、記録媒体Pの搬送方向に対して左方向から湾曲した湾曲部21Aが設けられている。また、記録媒体搬送路20は、角度センサ50の搬送方向上流側で、記録媒体Pの搬送方向に対して右方向から湾曲した湾曲部20Aが設けられている。そして、記録媒体搬送路20と記録媒体搬送路21が合流した直後の記録媒体搬送路22に、プレート52及び搬送ガイド66が配置され、プレート52に角度センサ50が設けられている。
【0038】
次に、本実施形態の画像形成装置10の作用について説明する。
【0039】
図5(A)に示すように、記録媒体Pが用紙トレイ12A〜12Bのいずれか1つ(図1参照)から供給されると、記録媒体Pが記録媒体搬送路20を搬送され、角度センサ50が設けられた記録媒体搬送路22に進入する。その際、記録媒体Pは、角度センサ50の搬送方向上流側で、記録媒体Pの搬送方向(矢印方向)に対して右方向から湾曲した湾曲部20Aを搬送される。このとき、記録媒体Pが厚紙など腰の強い用紙であると、記録媒体Pは湾曲部20Aの外側壁面20Bに沿って搬送される。プレート52は、コイルバネ68によって矢印A方向に付勢されており、搬送ガイド66の当接部66Bが壁面22Aと当接する位置まで移動している。そして、外側壁面20Bに沿って搬送された記録媒体Pが搬送ガイド66に沿って搬送され、記録媒体Pがベアリング62と搬送ガイド66との当接部を通過することで、測定腕60が搬送ガイド66から後退する方向に回動する。そして、角度センサ本体56から回転軸58の回動角に応じた信号が出力され、制御部80(図3参照)では、その信号の値が記録媒体1枚の厚さに相当する値の約1.5倍よりも大きいときに記録媒体Pの重送があったと判定する。
【0040】
このとき、プレート52がコイルバネ68によって矢印A方向に付勢されているので、ベアリング62と搬送ガイド66との当接部は湾曲部20Aによって記録媒体Pの走行位置のずれる側に移動している。このため、記録媒体Pが搬送ガイド66から浮き上がることが抑制される。従って、測定腕60が大きく回動して実際より記録媒体Pの厚みが大きく検出されることを防止でき、記録媒体Pの厚みを正確に検出することができる。これにより、記録媒体Pが重送されたか否かを確実に検知することができる。
【0041】
図5(B)に示すように、記録媒体Pが給紙ユニット24(図1参照)から供給されると、記録媒体Pが記録媒体搬送路21を搬送され、角度センサ50が配設された記録媒体搬送路20に進入する。記録媒体Pは、角度センサ50の搬送方向上流側で、記録媒体Pの搬送方向(矢印方向)に対して左方向から湾曲した湾曲部21Aを搬送される。記録媒体Pが厚紙など腰の強い用紙であると、記録媒体Pは湾曲部21Aの外側壁面21Bに沿って搬送される。その際、記録媒体Pによってプレート52が押されて、コイルバネ68が縮んでプレート52が矢印B方向に移動する。そして、記録媒体Pがベアリング62と搬送ガイド66との当接部を通過することで、測定腕60が搬送ガイド66から後退する方向に回動する。角度センサ本体56から回転軸58の回動角に応じた信号が出力され、制御部80(図3参照)では、その信号の値が記録媒体1枚の厚さに相当する値の約1.5倍よりも大きいときに記録媒体Pの重送があったと判定する。
【0042】
このとき、プレート52がコイルバネ68の付勢力に抗して矢印B方向に移動することにより、ベアリング62と搬送ガイド66との当接部は湾曲部21Aによって記録媒体Pの走行位置のずれる側に移動する。このため、測定腕60が大きく回動して実際より記録媒体Pの厚みが大きく検出されることを抑制でき、記録媒体Pの厚みを正確に検出することができる。これにより、記録媒体Pが重送されたか否かを確実に検知することができる。
【0043】
以上より、記録媒体搬送路20、21の湾曲部20A、21Aに左右されることなく、記録媒体Pが重送したことを確実に検知することができる。また、角度センサ50の取り付け精度が厳しくなく、また、記録媒体Pの厚みを測定する演算が複雑化することもない。
【0044】
次に、本発明の第2実施形態である画像形成装置について説明する。
【0045】
なお、第1実施形態と同一の部材には同一の符号を付し、重複した説明は省略する。
【0046】
図6(A)、(B)に示すように、この画像形成装置では、プレート52の背面側(角度センサ本体56の支持体54側)にソレノイド200のロッド200Aが連結されており、ソレノイド200は図示しないフレームに支持されている。ソレノイド200のロッド200Aが進退することにより、プレート52が矢印C方向、矢印D方向に進退するように構成されている。
【0047】
角度センサ本体56は回転軸58の回転角に応じた信号を出力し、制御部202は、角度センサ本体56の出力する信号の値が記録媒体1枚の厚さに相当する値の約1.5倍のときに、記録媒体Pが重送されたと判定する。
【0048】
また、制御部202では、記録媒体Pを給紙する際に選択される用紙トレイ12A〜12Cや給紙ユニット24(図1参照)に収容された記録媒体Pの種類から、記録媒体Pの厚みが所定値(普通紙の厚み)より大きいか否かが判定される。すなわち、記録媒体Pの厚みによって記録媒体Pの腰の強さを判定している。また、選択された用紙トレイ12A〜12Cや給紙ユニット24(図1参照)によって記録媒体Pの搬送経路が判断され、記録媒体Pが湾曲部21Aと湾曲部20Aのどちらを通過するかが判断される。
【0049】
そして、記録媒体Pの厚みが所定値より大きく、かつ、図6(A)に示すように記録媒体Pが湾曲部20Aを通過すると判断したとき、制御部202は、記録媒体Pが角度センサ50を通過する前に、ソレノイド200のロッド200Aを進出させ、プレート52を矢印C方向に移動させる。これにより、ベアリング62と搬送ガイド66との当接部は、湾曲部20Aによって記録媒体Pの走行位置がずれる側に移動する。その後、記録媒体Pは湾曲部20Aに搬送され、搬送ガイド66とベアリング62との当接部を通過するときに記録媒体Pの厚みが検出される。このため、測定腕60が大きく回動して実際より記録媒体Pの厚みが大きく検出されることを抑制でき、記録媒体Pの厚みを正確に検出することができる。これにより、記録媒体Pが重送されたか否かを確実に検知することができる。
【0050】
また、制御部202は、記録媒体Pの厚みが所定値より大きく、かつ、図6(B)に示すように記録媒体Pが湾曲部21Aを通過すると判断したとき、記録媒体Pが角度センサ50を通過する前に、ソレノイド200のロッド200Aを後退させ、プレート52を矢印D方向に移動させる。これにより、ベアリング62と搬送ガイド66との当接部は、湾曲部21Aによって記録媒体Pの走行位置がずれる側に移動する。その後、記録媒体Pは湾曲部21Aに搬送され、搬送ガイド66とベアリング62との当接部を通過するときに記録媒体Pの厚みが検出される。このため、測定腕60が大きく回動して実際より記録媒体Pの厚みが大きく検出されることを抑制でき、記録媒体Pの厚みを正確に検出することができる。これにより、記録媒体Pが重送されたか否かを確実に検知することができる。
【0051】
なお、第2実施形態では、記録媒体Pの厚みが所定値より大きく、かつ、記録媒体Pの搬送経路によって、ソレノイド200のロッド200Aを進退する構成であったが、記録媒体Pの搬送経路のみを判断してソレノイド200のロッド200Aを進退させても良い。すなわち、記録媒体Pが湾曲部20Aを通過するときはプレート52を矢印C方向(壁面22A側)に移動させ、記録媒体Pが湾曲部21Aを通過するときはプレート52を矢印D方向(壁面22B側)に移動させるように構成してもよい。
【0052】
なお、第1及び第2実施形態では、測定腕60の回動は、ベアリング62が搬送ガイド66に当接することで規制されていたが、この構成に限定するものではない。例えば、測定腕60の側縁に当接するピンなどの規制部材によって、測定腕60の回動を規制する構成であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】本発明の第1実施形態に係る画像形成装置を示す概略構成図である。
【図2】図1に示す画像形成装置に用いられる角度センサ及びプレートを示す斜視図である。
【図3】図1に示す画像形成装置に用いられる角度センサ及びプレートを示す側面図である。
【図4】図1に示す画像形成装置に用いられる角度センサ及びプレートを示す平面図である。
【図5】(A)と(B)は、記録媒体Pの搬送経路が異なるときの角度センサで記録媒体の厚みが検出される過程を説明する図である。
【図6】(A)と(B)は、本発明の第2実施形態に係る画像形成装置に用いられる角度センサを示す側面図であって、記録媒体Pの搬送経路が異なるときの記録媒体の厚みが検出される過程を説明する図である。
【図7】(A)と(B)は、従来の画像形成装置で用いられる角度センサであって、記録媒体Pの搬送経路が異なるときの記録媒体の厚みが検出される過程を示す図である。
【符号の説明】
【0054】
10 画像形成装置
18 搬送ローラ
20 記録媒体搬送路
20A 湾曲部
20B 外側壁面
21 記録媒体搬送路
21A 湾曲部
21B 外側壁面
22 記録媒体搬送路
22A 壁面
22B 壁面
30 画像形成部
50 角度センサ
52 プレート
52B 当接部
54 支持体
56 角度センサ本体
58 回転軸
60 測定腕(アクチュエータ)
62 ベアリング
64 コイルバネ
66 搬送ガイド(規制部材)
66B 当接部
67 連結部
68 コイルバネ(移動手段)
80 制御部(重送判別手段)
200 ソレノイド(移動手段)
200A ロッド
202 制御部(重送判別手段)
P 記録媒体




 

 


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