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発明の名称 エレベータの制御装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−112561(P2007−112561A)
公開日 平成19年5月10日(2007.5.10)
出願番号 特願2005−304712(P2005−304712)
出願日 平成17年10月19日(2005.10.19)
代理人 【識別番号】100057874
【弁理士】
【氏名又は名称】曾我 道照
発明者 古川 雅基
要約 課題
本発明は、着床プレートに破損や脱落等の異常が発生した場合に、着床プレートの異常を検出することができるエレベータの制御装置を得ることを目的とするものである。

解決手段
昇降路の上部には、電動機1が設けられている。電動機1には、パルス発生器6が接続されている。パルス発生器6は、電動機1の回転に応じたパルス信号を出力する。パルス発生器6からのパルス信号は、制御装置本体(マイクロコンピュータ)7に入力される。制御装置本体7は、エレベータの運行を制御する主制御部7aと着床プレート異常検出部7bとを有している。かご4の上部には、第1及び第2の着床位置検出器8,9が設けられている。昇降路内の階床に対応する位置には、着床プレート10が設けられている。第1及び第2の着床位置検出器8,9は、着床プレート10を検出すると、かご4の着床範囲を示す着床プレート検出信号を出力する。
特許請求の範囲
【請求項1】
かごの移動に応じて発生するパルス信号と、階床に対応させて昇降路内に設けられた着床プレートを検出する着床位置検出器からの着床プレート検出信号とに応じて着床プレート位置からの上記かごの移動距離を算出し、算出された移動距離と階間距離とを比較することにより上記着床プレートの異常を検出する着床プレート異常検出部
を備えていることを特徴とするエレベータの制御装置。
【請求項2】
上記着床プレート異常検出部は、上記着床プレートの異常を検出すると、上記かごの走行を停止させることを特徴とする請求項1記載のエレベータの制御装置。
【請求項3】
上記着床プレート異常検出部は、予め登録された階床毎の着床位置情報に基づいて階間距離を算出することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のエレベータの制御装置。
【請求項4】
上記着床プレート異常検出部は、上記着床プレートの異常を検出すると、異常が検出された上記着床プレートに対応する階床を異常発生階として記憶することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のエレベータの制御装置。
【請求項5】
上記着床プレート異常検出部は、異常発生階へのサービスを切り離した上で、停止中の上記かごの運転を復旧させることを特徴とする請求項4記載のエレベータの制御装置。
【請求項6】
上記着床プレート異常検出部は、上記かご及び乗場の少なくともいずれか一方に設けられた表示器に異常発生階を表示させることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載のエレベータの制御装置。
【請求項7】
上記着床プレート異常検出部は、上記かご及び乗場の少なくともいずれか一方に設けられた報知器により、記憶している異常発生階へのサービスを切り離して上記かごを運転していることを利用者に報知させることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載のエレベータの制御装置。
【請求項8】
上記着床プレート異常検出部は、上記着床プレートの異常を検出すると、保守センタの管理盤に上記着床プレートの異常を通報することを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載のエレベータの制御装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、エレベータの運行を制御するエレベータの制御装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のエレベータの制御装置においては、上昇用位置検出器と下降用位置検出器と計数回路とに接続された中央演算装置により、ダウン又はアップ信号及び現在のかご位置と、予め記憶された動作点とが比較され、かごが乗場階床に着床されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開2004−51311号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のような従来のエレベータ装置では、例えば地震によりかごが着床プレートに衝突し、着床プレートに破損や脱落等の異常が発生した場合、異常が発生した階床の着床プレートの異常を検出することができなかった。
【0005】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、着床プレートに破損や脱落等の異常が発生した場合に、着床プレートの異常を検出することができるエレベータの制御装置を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に係るエレベータの制御装置は、かごの移動に応じて発生するパルス信号と、階床に対応させて昇降路内に設けられた着床プレートを検出する着床位置検出器からの着床プレート検出信号とに応じて着床プレート位置からのかごの移動距離を算出し、算出された移動距離と階間距離とを比較することにより上記着床プレートの異常を検出する着床プレート異常検出部を備えている。
【発明の効果】
【0007】
この発明のエレベータの制御装置は、着床プレートに破損や脱落等の異常が発生した場合に、着床プレート異常検出部が算出したかごの移動距離と階間距離とを比較することにより、着床プレートの異常を検出することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、この発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるエレベータの制御装置を示す構成図である。
図において、昇降路の上部には、電動機1及びシーブ2が設けられている。シーブ2は、電動機1により回転される。シーブ2には、ロープ3が巻き掛けられている。ロープ3の一端部には、かご4が吊り下げられている。ロープ3の他端部には、釣合おもり5が吊り下げられている。かご4及び釣合おもり5は、電動機1の駆動力により昇降路内を昇降される。電動機1には、パルス発生器6が接続されている。パルス発生器6は、電動機1の回転に応じたパルス信号を出力する。パルス発生器6からのパルス信号は、制御装置本体(マイクロコンピュータ)7に入力される。制御装置本体7は、電動機1の駆動を制御する。制御装置本体7は、エレベータの運行を制御する主制御部7aと着床プレート異常検出部7bとを有している。
【0009】
かご4の上部には、第1及び第2の着床位置検出器8,9が設けられている。昇降路内には、複数の着床プレート10(図中一つのみ示す)が設けられている。着床プレート10は、階床に対応させて配置されている。第1及び第2の着床位置検出器8,9は、着床プレート10を検出すると、かご4の着床範囲を示す着床プレート検出信号を出力する。
【0010】
また、パルス発生器6から出力されたパルス信号と、第1及び第2の着床位置検出器8,9から出力された着床プレート検出信号とに応じて、着床プレート異常検出部7bは、かご4の移動距離を算出する。さらに、着床プレート異常検出部7bは、算出された移動距離と階間距離とを比較することにより着床プレート10の異常を検出する。さらにまた、着床プレート異常検出部7bは、着床プレート10の異常を検出するとかご4の走行を停止させる。
【0011】
図2は、図1の制御装置本体7の具体的な構成を示す構成図である。制御装置本体7は、CPU7c、ROM7d、RAM7e、パルスカウンタ7f、入力回路7g及び出力回路7hを有している。CPU7cは、ROM7dに格納されたプログラムに基づいて、制御装置本体7の主制御部7a及び着床プレート異常検出部7bの動作に関する演算処理を行う。RAM7eには、CPU7cの演算結果及び制御装置本体7内の各処理結果が保存される。
【0012】
パルスカウンタ7fは、パルス発生器6から受けたパルス信号を計数(カウント)し、全域パルス計数値CT1を生成する。また、パルスカウンタ7fは、第1及び第2の位置検出器8,9からの位置検出信号の立ち上がり又は立ち下がりに応じてパルス信号を計数し、着床範囲内パルス計数値CT2を生成する。さらに、パルスカウンタ7fは、生成した各パルス計数値CT1,CT2をCPU7cに送る。各パルス計数値CT1,CT2を受けたCPU7cは、全域パルス計数値CT1を全域パルス演算値DP1に変換し、着床範囲内パルス計数値CT2を着床範囲内パルス計数値DP2に変換する。
【0013】
入力回路7gは、第1及び第2の着床位置検出器8,9からのプレート検出信号を受ける。出力回路7hは、制御装置本体7内の各処理結果の外部への出力を行う。また、出力回路7hは、保守センタの管理盤(図示せず)との通信を行う。
【0014】
図3は、図1の第1及び第2の着床位置検出器8,9の各動作範囲を示す説明図である。図において、第1の着床位置検出器8には、着床位置(着床基準点)からの動作範囲Aが設定されている。動作範囲Aは、例えば着床位置の300mm下部(A1)から着床位置の10mm上部(A2)の範囲である。第2の着床位置検出器9には、着床位置からの動作範囲Bが設定されている。動作範囲Bは、例えば着床位置の10mm下部(B2)から着床位置の300mm上部(B1)の範囲である。ここで、各階床の着床位置は、次式により示される。
(B2−A1)/2・・・・・(1)
即ち、A1及びB2にそれぞれ対応するパルス計数値により、各階床の着床位置のパルス計数値が算出可能となる。
【0015】
また、制御装置本体7には、最下階床からの階床数を計数した絶対階床値Nと、かご4が滞在する階床の一つ上の階床を示す上位階床値Iとが登録されている。さらに、制御装置本体7には、下端着床位置パルス登録値FDZD[N−1],上端着床位置パルス登録値FDZU[N−1]、及び着床位置情報としての着床位置パルス登録値FLVL[N−1]が絶対階床値Nに対応付けて予め登録されている。ここで、例えば、最下階床が1階(N=1)とした場合、1階に対応する各パルス登録値は、FDZU[0]、FDZU[0]及びFLVL[0]となり、2階(N=2)に対応する各パルス登録値は、FDZU[1]、FDZU[1]及びFLVL[1]となる。
【0016】
さらに、各パルス登録値は、最下階床に設定された基準点からのパルスを計数したパルス計数値である。下端着床位置パルス登録値FDZD[N−1]は、各階床のA1の位置に対応するパルス計数値である。上端着床位置パルス登録値FDZU[N−1]は、各階床のB2の位置に対応するパルス計数値である。着床位置パルス登録値FLVL[N−1]は、各階床の着床位置に対応するパルス計数値である。さらにまた、着床位置パルス登録値FLVL[N−1]は、下端着床位置パルス登録値FDZD[N−1]と、上端着床位置パルス登録値FDZU[N−1]と(1)式とに基づくパルス計数値である。即ち、制御装置本体7には、各階床の着床位置情報が予め登録されている。
【0017】
ここで、階床間の距離は、階間距離DSTcmpにより示される。かご4の上昇時における階間距離DSTcmpは、上位階床の着床位置パルス登録値FLVL[I]と、現在の着床階の着床位置パルス登録値FLVL[I−1]により、算出可能となり、その関係を次式により示す。
DSTcmp=FLVL[I]−FLVL[I−1]
【0018】
また、かご4の下降時における階間距離DSTcmpは、かご4が滞在中の階床(I−1)の着床位置パルス登録値FLVL[I−1]と、かご4の下位床階(I−2)の着床位置パルス登録値FLVL[I−2]により、算出可能となり、その関係を次式により示す。
DSTcmp=FLVL[I−1]−FLVL[I−2]
【0019】
次に、動作についてフローチャートに沿って説明する。図4は、図1の制御装置本体7のかご4上昇時の着床プレートの検出動作を示すフローチャートである。まず、制御装置本体7は、次式を実行し、かご4の移動距離を取得する(ステップS1)。
DP1←CT1
DP2←CT2
即ち、制御装置本体7は、全域パルス演算値DP1に全域パルス計数値CT1を、着床範囲内パルス演算値DP2に着床範囲内パルス計数値CT2をそれぞれ代入する。
【0020】
そして、制御装置本体7は、全域パルス計数値CT1及び着床範囲内パルス計数値CT2をリセットする(ステップS2)。次に、制御装置本体7は、第1及び第2の着床位置検出器8,9の動作を監視し、かご4の状態を調べる(ステップS3〜S5)。
【0021】
制御装置本体7が第1の着床位置検出器8の着床プレート検出信号の立ち下がりを検出した場合(ステップS3のYES方向)、制御装置本体7は、かご4が着床範囲外に移動したと判断する。そして、制御装置本体7は、次式を実行し、現在格納されている上位階床値Iに基づいて、階間距離DSTcmpを算出する(ステップS4)。
DSTcmp←FLVL[I]−FLVL[I−1]
【0022】
階間距離DSTcmpを得た制御装置本体7は、次式を実行し、かご4の移動距離DSTに全域パルス演算値DP1と着床範囲内パルス演算値DP2との差分を代入する(ステップS7)。
DST←(DP1−DP2)
そして、制御装置本体7は、次の動作(ステップS12)の処理へと移行する。
【0023】
また、制御装置本体7が第2の着床位置検出器9の着床プレート検出信号の立ち上がりを検出した場合(ステップS4のYES方向)、制御装置本体7は、かご4が着床範囲内に進入したと判断する。そして、制御装置本体7は、次式を実行し、上位階床値Iを更新する(ステップS8)。
I←I+1
【0024】
上位階床値Iを更新した制御装置本体7は、次式を実行する(ステップS9)。
DST←DST+DP1−DP2
即ち、制御装置本体7は、全域パルス演算値DP1から着床範囲内パルス演算値DP2を減算して、現在の移動距離DSTに加算する。そして、制御装置本体7は、次の動作(ステップS12)の処理へと移行する。
【0025】
さらにまた、制御装置本体7が第1及び第2の着床位置検出器8,9いずれかの着床プレート検出信号を受けた場合(ステップS5のYES方向)、制御装置本体7は、かご4が着床中であると判断し、次式を実行し、移動距離DSTをリセットする(ステップS10)。
DST←0
そして、制御装置本体7は、次の動作(ステップS12)の処理へと移行する。
【0026】
また、制御装置本体7が第1及び第2の着床位置検出器8,9の着床プレート検出信号を受けなかった場合(ステップS5のNO方向)、制御装置本体7は、かご4が走行中であると判断する。そして、制御装置本体7は、次式を実行する(ステップS11)。
DST←DST+DP1
即ち、制御装置本体7は、移動距離DSTに全域パルス演算値DP1を加算する。そして、制御装置本体7は、次の動作(ステップS12)の処理へと移行する。
【0027】
次に、制御装置本体7は、次式を実行し、移動距離DSTが階間距離DSTcmpを超過したかどうかを確認する(ステップS12)。
DST>DSTcmp
【0028】
移動距離DSTが階間距離DSTcmpを超過している場合、制御装置本体7は、着床プレート10に異常が発生したと判断し、かご4をその場で急停止させる(ステップS13)。そして、制御装置本体7は、保守員から点検及びリセットを受けるまで待機する(ステップS14)。
【0029】
さらに、保守員から点検及びリセットを受けた場合、又は移動距離DSTが階間距離DSTcmp以下の場合、制御装置本体7は、全域パルス演算値DP1に全域パルス計数値CT1を、着床範囲内パルス演算値DP2に着床範囲内パルス計数値CT2をそれぞれ代入し(ステップS1)、同一の動作を繰り返す。
【0030】
さらにまた、図5は、図1の制御装置本体7のかご4下降時の着床プレートの検出動作を示すフローチャートである。まず、制御装置本体7は、次式を実行し、かご4の移動距離を取得する(ステップS21)。
DP1←CT1
DP2←CT2
そして、制御装置本体7は、全域パルス計数値CT1及び着床範囲内パルス計数値CT2をリセットする(ステップS22)。
【0031】
次に、制御装置本体7は、第1及び第2の着床位置検出器8,9の動作を監視し、かご4の状態を調べる(ステップS23〜S25)。制御装置本体7が第2の着床位置検出器9の着床プレート検出信号の立ち下がりを検出した場合(ステップS23のYES方向)、制御装置本体7は、かご4が着床範囲外に移動したと判断する。
【0032】
そして、制御装置本体7は、次式を実行し、現在格納されている上位階床値Iに基づいて、階間距離DSTcmpを算出する(ステップS24)。
DSTcmp←FLVL[I−1]−FLVL[I−2]
【0033】
階間距離DSTcmpを得た制御装置本体7は、次式を実行し、かご4の移動距離DSTに全域パルス演算値DP1と着床範囲内パルス演算値DP2との差分を代入する(ステップS27)。
DST←(DP1−DP2)
そして、制御装置本体7は、次の動作(ステップS32)の処理へと移行する。
【0034】
また、制御装置本体7が第1の着床位置検出器8の着床プレート検出信号の立ち上がりを検出した場合(ステップS24のYES方向)、制御装置本体7は、かご4が着床範囲内に進入したと判断する。そして、制御装置本体7は、次式を実行し、上位階床値Iを更新する(ステップS28)。
I←I−1
即ち、制御装置本体7は、上位階床値Iから1を減算し、上位階床値Iを更新する。
【0035】
制御装置本体7は、次式を実行する(ステップS29)。
DST←DST+DP1−DP2
即ち、制御装置本体7は、全域パルス演算値DP1から着床範囲内パルス演算値DP2を減算して、現在の移動距離DSTに加算する。そして、制御装置本体7は、次の動作(ステップS32)の処理へと移行する。
【0036】
制御装置本体7が第1及び第2の着床位置検出器8,9いずれかの着床プレート検出信号を受けた場合(ステップS25のYES方向)、制御装置本体7は、かご4が着床中であると判断し、次式を実行し、移動距離DSTをリセットする(ステップS30)。
DST←0
そして、制御装置本体7は、次の動作(ステップS32)の処理へと移行する。
【0037】
さらにまた、制御装置本体7が第1及び第2の着床位置検出器8,9いずれかの着床プレート検出信号を受けなかった場合(ステップS25のNO方向)、制御装置本体7は、かご4が走行中であると判断し、次式を実行する(ステップS31)
DST←DST+DP1
即ち、制御装置本体7は、移動距離DSTに全域パルス演算値DP1を加算する。そして、制御装置本体7は、次の動作(ステップS32)の処理へと移行する。
【0038】
次に、制御装置本体7は、次式を実行し、移動距離DSTが階間距離DSTcmpを超過したかどうかを確認する(ステップS22)。
DST>DSTcmp
【0039】
移動距離DSTが階間距離DSTcmpを超過している場合、制御装置本体7は、着床プレート10に異常が発生したと判断し、かご4をその場で急停止させる(ステップS33)。そして、制御装置本体7は、保守員から点検及びリセットを受けるまで待機する(ステップS34)。
【0040】
さらに、保守員から点検及びリセットを受けた場合、又は移動距離DSTが階間距離DSTcmp以下の場合、制御装置本体7は、全域パルス演算値DP1に全域パルス計数値CT1を、着床範囲内パルス演算値DP2に着床範囲内パルス計数値CT2をそれぞれ代入し(ステップS21)、同一の動作を繰り返す。
【0041】
上記のようなエレベータの制御装置では、計測したかご4の移動距離と、予め記憶された階間距離とを比較したので、着床プレートの異常を検出することができる。
【0042】
また、着床プレート10の異常検出結果に応じてかご4の運転を停止するので、作業員による点検効率を向上させることができる。
【0043】
実施の形態2.
次に、この発明の実施の形態2について説明する。実施の形態2では、制御装置本体7が着床プレート10の異常を検出し、かご4を急停止させると、制御装置本体7は、乗客を降ろすために着床プレート10の異常が発生していない最寄り階で戸開して停止する。そして、一定時間経過後、制御装置本体7は、プレート点検モードを実行する。プレート点検モードとは、制御装置本体7がかご4を一旦最下階まで下降させ、最下階から最上階までテスト走行させて、他の着床プレート10に異常が発生しているかどうかを点検する動作モードである。
【0044】
さらに、制御装置本体7には、点検階床値Jが登録されている。点検階床値Jは、着床プレート異常検出部6bが着床プレート10の点検を行っている現在の階床値を示す。また、制御装置本体7には、異常発生階を示す異常検出登録階FLNG[J]が、プレート点検モードの動作結果に応じて記憶される。異常検出登録階FLNG[J]は、点検階床値Jに対応しており、プレート点検モードによって検出された着床プレート10の異常が発生している階床を示す。その他の装置の構成は、実施の形態1と同様である。
【0045】
図6は、実施の形態2による制御装置本体のプレート点検動作を示すフローチャートである。まず、制御装置本体7は、次式を実行し、かご4の移動距離を取得する(ステップS41)。
DP1←CT1
DP2←CT2
【0046】
そして、制御装置本体7は、全域パルス計数値CT1及び着床範囲内パルス計数値CT2をリセットする(ステップS42)。次に、制御装置本体7は、第1及び第2の着床位置検出器8,9の動作を監視し、かご4の状態を調べる(ステップS43〜S45)。
【0047】
制御装置本体7が第2の着床位置検出器9の着床プレート検出信号の立ち下がりを検出した場合(ステップS43のYES方向)、制御装置本体7は、かご4が着床範囲外に移動したと判断する。
【0048】
そして、制御装置本体7は、次式を実行し、現在登録されている上位階床値Iに基づいて階間距離DSTcmpを算出する(ステップS46)。
DSTcmp←FLVL[I]−FLVL[I−1]
【0049】
階間距離DSTcmpを得た制御装置本体7は、次式を実行し、かご4の移動距離DSTに全域パルス演算値DP1と着床範囲内パルス演算値DP2との差分を代入する(ステップS47)。
DST←(DP1−DP2)
そして、制御装置本体7は、次の動作(ステップS52)の処理へと移行する。
【0050】
また、制御装置本体7が第1の着床位置検出器8の着床プレート検出信号の立ち上がりを検出した場合(ステップS44のYES方向)、制御装置本体7は、かご4が着床範囲内に進入したと判断する。そして、制御装置本体7は、次式を実行し、上位階床値Iを更新する(ステップS48)。
I←I+1
【0051】
上位階床値Iを更新した制御装置本体7は、次式を実行する(ステップS49)。
DST←DST+DP1−DP2
即ち、制御装置本体7は、全域パルス演算値DP1から着床範囲内パルス演算値DP2を減算して、現在の移動距離DSTに加算する。そして、制御装置本体7は、次の動作(ステップS52)の処理へと移行する。
【0052】
制御装置本体7が第1及び第2の着床位置検出器8,9いずれかの着床プレート検出信号を受けた場合(ステップS45のYES方向)、制御装置本体7は、かご4が着床中であると判断し、
DST←0
を実行して、移動距離DSTをリセットする(ステップS50)。そして、制御装置本体7は、次の動作(ステップS52)の処理へと移行する。
【0053】
さらにまた、制御装置本体7が第1及び第2の着床位置検出器8,9いずれかの着床プレート検出信号を受けなかった場合(ステップS45のNO方向)、制御装置本体7は、かご4が走行中であると判断し、次式を実行する(ステップS51)。
DST←DST+DP1
即ち、制御装置本体7は、移動距離DSTに全域パルス演算値DP1を加算する。そして、制御装置本体7は、次の動作(ステップS52)の処理へと移行する。
【0054】
次に、制御装置本体7は、次式を実行し、移動距離DSTが階間距離DSTcmpを超過したかどうかを確認する(ステップS52)。
DST>DSTcmp
【0055】
移動距離DSTが階間距離DSTcmpを超過している場合、制御装置本体7は、着床プレート10の異常を検出したと判断し、次式を実行する(ステップS53)。
FLNG[J]←I
J←J+1
これにより、制御装置本体7は、異常検出登録階FLNGをI階として記憶し、点検階床値Jを更新する。従って、制御装置本体7は、着床プレート10の異常が検出された階を、異常検出登録階FLNGとして順次記憶していく。
【0056】
また、制御装置本体7は、次式を実行し、上位階床値Iを更新するとともに、階間距離DSTcmpを算出する(ステップS54)。
I←I+1
DSTcmp←FLVL[I]−FLVL[I−1]
【0057】
さらに、制御装置本体7は、次式を実行し、移動距離のリセットを行う(ステップS55)。
DST←0
【0058】
移動距離DSTのリセットを終えた場合、又は移動距離DSTが階間距離DSTcmp以下の場合、制御装置本体7は、かご4が最上階に到達したかどうかを確認する(ステップS56)。かご4が最上階に到達している場合、制御装置本体7のプレート点検モードの動作は終了する。また、かご4が最上階に到達していない場合、制御装置本体7は、かご4が最上階に到達するまで同一の動作を繰り返す(ステップ41に戻る)。
【0059】
上記のようなエレベータの制御装置では、プレート点検モードにより、昇降路内の着床プレート10を点検し、着床プレート10の異常が発生した階床を記憶するので、作業員による復旧及び点検の作業時間を短縮させることができる。
【0060】
実施の形態3.
次に、この発明の実施の形態3について説明する。制御装置本体7は、異常検出登録階FLNGに登録された階床のサービスを切り離した限定運転により、かご4の運転を復旧させる。また、各乗場及びかご4内には、それぞれ報知器としてのスピーカ及びかご位置表示器が設けられている(共に図示せず)。制御装置本体7は、スピーカを介した音声案内により、乗場又はかご4内の乗客に該当階のサービスを切り離してかご4を運転していることを知らせる(報知する)。また、制御装置本体7は、かご位置表示器に着床プレート10の異常が発生した階を表示させる。他の装置の構成は、実施の形態2と同様である。
【0061】
次に、動作について説明する。図7は、実施の形態3による制御装置本体の限定運転時の動作を示すフローチャートである。まず、制御装置本体7は、着床プレート10の異常を検出したかどうか、及びプレート点検モードが終了したかどうか確認し、この状態でかご4を通常運転の維持したまま待機する(ステップS61)。
【0062】
そして、制御装置本体7が着床プレート10の異常を検出するとともに、プレート点検モードが終了したことを確認すると、制御装置本体7は、着床プレートの異常を保守センタの管理盤へと通報する。これとともに、制御装置本体7は、かご4の限定運転を開始する(ステップS62)。限定運転を開始した制御装置本体7は、乗客から着床プレート10の異常が発生した階床へのサービス要求を受けるかどうかを確認する(ステップS63)。異常が発生した階床へのサービス要求を受けなかった場合、制御装置本体7は、そのままかご4の限定運転を継続し、次の動作(ステップS64)へと移行する。
【0063】
また、異常が発生した階床へのサービス要求を受けた場合、制御装置本体7は、スピーカを介した音声案内(アナウンス)により、乗場又はかご4内の乗客に該当階のサービスの切り離していることを報知し(ステップS65)、乗客からの呼び登録をキャンセルする(ステップS66)。そして、制御装置本体7は、次の動作(ステップS67)へと移行する。
【0064】
さらに、制御装置本体7は、手動モードに切り替わったかどうかを確認する(ステップS66)。手動モードに切り替わっていない場合、制御装置本体7は、限定運転を継続させる(ステップS63)。さらにまた、手動モードに切り替わった場合、制御装置本体7は、手動モードへの切り替わりにより、保守員が到着したと判断し、異常検出登録階FLNGに登録された階床をかご位置表示器に表示させる(ステップ67)。異常検出登録階FLNGを表示させた制御装置本体7は、作業員からリセットを受けると、点検終了と判断する。そして、制御装置本体7は、通常運転に戻り、同一の動作を繰り返す(ステップ61に戻る)。
【0065】
上記のようなエレベータの制御装置では、制御装置本体7が着床プレート10の異常を検出に応じて、保守センタの管理盤へと着床プレート10の異常発生を知らせるので、エレベータの復旧時間を短縮させることができる。
【0066】
また、着床プレート10の異常が発生した階床へのサービスを切り離し、異常が発生していない階床には、かご4の運転を継続させるので、サービス性の低下を最小限に抑えることができる。
【0067】
さらに、かご4内及び乗場の利用者に対して、音声案内を行うので、サービス性の低下を最小限に抑えることができる。
【0068】
さらにまた、かご位置表示器に異常検出登録階FLNGを表示させるので、作業員の点検効率を向上させることができる。
【0069】
なお、実施の形態3では、報知器にスピーカを用いたがスピーカに限るものではない。例えば、報知器にモニタ等を用いて、画像情報及び文字情報によって報知してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0070】
【図1】この発明の実施の形態1によるエレベータの制御装置を示す構成図である。
【図2】図1の制御装置本体の具体的な構成を示すブロック図である。
【図3】図1の第1及び第2の着床位置検出器の各動作範囲を示す説明図である。
【図4】図1の制御装置本体のかご上昇時の着床プレートの検出動作を示すフローチャートである。
【図5】図1の制御装置本体のかご下降時の着床プレートの検出動作を示すフローチャートである。
【図6】実施の形態2による制御装置本体のプレート点検動作を示すフローチャートである。
【図7】実施の形態3による制御装置本体の限定運転の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0071】
4 かご、6 パルス発生器、7b 着床プレート異常検出部、8 第1の着床位置検出器、9 第2の着床位置検出器。




 

 


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