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発明の名称 エレベータのかごの側部救出装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−22775(P2007−22775A)
公開日 平成19年2月1日(2007.2.1)
出願番号 特願2005−209827(P2005−209827)
出願日 平成17年7月20日(2005.7.20)
代理人 【識別番号】100082175
【弁理士】
【氏名又は名称】高田 守
発明者 安立 圭邦
要約 課題
乗客が故障かごから救援かごへ乗り移るときの恐怖心を容易に軽減させることができ、しかも早く救出することができるエレベータのかごの側部救出装置を提供する。

解決手段
隣接して設置されたエレベータの一方のかご1Aが故障すると、他方のかご1Rを救援かごとして故障かご1Aの側方へ停止させ、互に対向する側のかごの側壁2A、4Rを切り欠いて形成された救出口8A、8Rを開閉する扉9A、9Rを開いて両かご1A、1Rのかご床5A、5R間に渡し板14を横架すると共に、救出口8A、8Rの両側に揺動自在に取り付けられて両かご1A、1R間に跨設された一対の手摺17を設け、この手摺17からそれぞれスクリーン18を垂下されて渡し板14の両側に係止して手摺17と渡し板14の間の隙間を塞ぐようにしたものである。
特許請求の範囲
【請求項1】
隣接して設置された一方のかごが故障すると、他方のかごを救援かごとして上記故障かごの側方へ停止させ、相対向する側の上記かごの側壁の一部を欠切して形成された救出口を開閉する扉を開いて上記両かごのかご床間に渡し板を横架し、上記故障かごの乗客を上記救援かごへ乗り移らせるようにしたエレベータのかごの側部救出装置において、上記救出口の両側に揺動自在に取り付けられて上記両かご間に跨設された一対の手摺と、この手摺からそれぞれ垂下されて上記渡し板の両側に係止されて上記手摺と上記渡し板の間の隙間を塞ぐスクリーンとを備えたエレベータのかごの側部救出装置。
【請求項2】
手摺は、一端が揺動自在にかごの側壁の外側に枢着され、水平に倒されて先端部が隣接かごに係止されて跨設されるものとした請求項1に記載のエレベータのかごの側部救出装置。
【請求項3】
スクリーンは、手摺から繰り出されて垂下されて前縁部が渡し板に着脱自在に係止されるものとした請求項1に記載のエレベータのかごの側部救出装置。
【請求項4】
前縁部に、スクリーンの開放端の縁を取る縁取り板が取り付けられ、この縁取り板にだるま孔の形状をした掛け孔が穿設され、この掛け孔を介して渡し板に着脱自在に係止されるものとした請求項3に記載のエレベータのかごの側部救出装置。
【請求項5】
前縁部に、スクリーンの開放端の縁を取る縁取り棒が取り付けられ、この縁取り棒を渡し板に固着されたフックと係合させることによって着脱自在に係止されるものとした請求項3に記載のエレベータのかごの側部救出装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、隣接して設置されたエレベータのかごの一方が故障すると、他方のかごを救援かごとして故障かごの側方へ停止させて乗客を乗り移らせて救出するエレベータのかごの側部救出装置に係るものである。
【背景技術】
【0002】
エレベータが隣接して設置されている場合、一方のエレベータが故障すると、他方のエレベータのかごを救援かごとして故障かごの側方へ停止させ、相対向する側に形成された救出口を開いて両かご間に渡し板を渡し、故障かごに閉じ込められた乗客を救援かごへ乗り移らせて救出する側部救出装置が設けられることは、周知されている。
ところで、従来のエレベータのかごの側部救出装置は、例えば、特許文献1に記載されているように、乗客が救出用踏板、即ち、渡し板を渡るときに、ガバナーロープ等を把持するようにして、体の安定を保つようにしていた。しかし、渡し板の両側には、昇降路の奈落が視界内となることから、救出時の乗客に恐怖心を与えていた。
そこで、両かごの救出口の間に、伸縮可能な蛇腹状の包囲部材を設け、この包囲部材内を通って乗り移らせて救出することにより、乗客に恐怖心を起こさせないようにしたものが、開示されている(例えば、特許文献2)。
【0003】
【特許文献1】実開昭59−50962号公報 特開平5−213551号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のエレベータのかごの側部救出装置は、上記のとおり構成されており、故障かごと救援かごの間を、蛇腹状の包囲部材で包囲して昇降路が視界に入るのを阻止し、乗客がかご間を乗り移るときの恐怖心を除去していた。
ところで、包囲部材を伸展するのに、かごの外に設けられたハンドルを操作しなければならない。この操作は、専門の作業員が行うとしても、不特定な位置に停止したかごに乗り移り、その外側に出て行わなければならず、容易に行うことが出来る操作ではない。
しかも、装置が大掛かりであり、狭隘なかご間に納めるには、実際上容易ではない。
このため、両かごの間に包囲部材を伸展させるのに時間がかかり、結果として、故障かごの乗客を救出するのに長時間を要する、という問題があった。
【0005】
この発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、乗客が故障かごから救援かごへ乗り移るときの恐怖心を軽減させることができ、しかも早く救出することができるエレベータのかごの側部救出装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に係るエレベータのかごの側部救出装置は、隣接して設置されたエレベータの一方のかごが故障すると、他方のかごを救援かごとして故障かごの側方へ停止させ、互に対向する側のかごの側壁を切り欠いて形成された救出口を開閉する扉を開いて両かごのかご床間に渡し板を横架すると共に、救出口の両側に揺動自在に取り付けられて両かご間に跨設された一対の手摺を設け、この手摺からそれぞれスクリーンを垂下されて渡し板の両側に係止して手摺と渡し板の間の隙間を塞ぐようにしたものである。
【発明の効果】
【0007】
この発明は上記のとおり、手摺と渡し板の間の隙間をスクリーンで塞ぐようにしたので、このスクリーンによって遮られて昇降路内の様子が、乗客の視界から一部除かれることになる。
即ち、渡し板を渡るとき、乗客は足元を注視する。この姿勢では、上記スクリーンによって、直下の昇降路内の様子が乗客の視界から除かれる。このため、乗客が渡し板を渡って故障かごから救援かごへ乗り移るときの恐怖心を軽減させることができる、という効果を奏する。
特に、スクリーンを垂下させる、という簡単な操作であるから、乗客を早く救出することができる、という効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態について説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一符号を付し、説明の重複を省いた。また、故障したエレベータに係る構成部には、符号の末尾に「A」を付し、救援に向うエレベータに係る構成部には、符号の末尾に「R」を付して区別した。更に、双方のエレベータに係る構成部を総称する場合は、上記「A」及び「R」を削除した。
【0009】
実施の形態1.
図1から図7は、この発明の実施の形態1を示す。
図1は、エレベータのかごの側部救出装置を示す昇降路の部分横断面図、図2は、図1のII−II線断面図、図3は、エレベータのかごの側部救出装置の斜視図である。
昇降路内には、2台のエレベータが隣接して設置されていて、かご1Aを故障かごとし、かご1Rを救援かごとする。各かご1A、1Rと釣り合う釣合錘13A、13Rも収められている。かご1Aとかご1Rの間には、随所に中間ビーム11が横設されている。この中間ビーム11には、各かご1A、1Rを案内するガイドレール12A、12Rが取り付けられている。
【0010】
各かご1は、図3に示したとおり、方形に枠組みされたかご枠10によって支えられている。かご1は、正面に向って間口方向の右側に側壁2が、奥行側に側壁3が、間口方向の左側に側壁4が、それぞれ立設されている。かご床5は、図2及び図3に示したように、床板6によって下支えされている。床板6には幅木7が立設されていて、各側壁2、3及び4とかご床5との空間を埋めている。
【0011】
故障かご1Aには、側壁2Aの一部を欠切して救出口8Aが形成されている。また、救援かご1Rには、側壁2Aと対向する側壁4Rを欠切して救出口8Rが形成されている。各救出口8には、ピン9aを軸として揺動する扉9が取り付けられていて、通常は閉ざされて錠9bが掛けられている。
また、各救出口8の両側には、かご床5に立設されてかご枠10からかご天井24上に横設されたブラケット25に上部が固定された縦枠15が設けられている。両側の縦枠15には、取っ手16が長手を上下方向へ向けて取り付けられている。
【0012】
故障かご1Aの取っ手16Aの中間部には、ピン19が植設された取付金19aが取り付けられている。また、取っ手16Aの上部には、掛止め具20が取り付けられた取付金20aが固着されている。手摺17は、一端がピン19を介して揺動自在に取付金19aに取り付けられ、通常は縦立されて他端部が掛止め具20に係止されている。
一方、救援かご1Rの取っ手16Rの中間部には、ピン21が植設された取付金21aが取り付けられている。
故障かご1Aから乗客30を救出する場合は、手摺17は、水平に倒されて他端部が救援かご1Rのピン21に係止されて跨設される
手摺17には、スクリーン18が巻き付けられている。このスクリーン18は、通常は手摺17に巻き付けられた状態で縦立されている。
【0013】
故障かご1Aから乗客30を救出する場合は、双方のかご1の扉9が開かれて救出口8が開口され、幅木7が露呈される。露呈された幅木7の頂面に渡し板14が渡されて横架され、ボルト14aで固定される。
また、渡し板14の両側はフランジ14bになっている。このフランジ14bには、ピン14cが水平方向へ向けて突設されている。
【0014】
以下、図4から図7に従って、主要部の詳細を説明する。
図4は、通常時の手摺17の側面図で、スクリーン18が巻き付けられた状態で縦立されている。即ち、手摺17は、一端が取っ手16Aと縦枠15Aの間に跨設された取付金19aに植設されたピン19に揺動自在に取り付けられて縦立されている。手摺17の他端部は、掛止め具20に係止されている。この掛止め具20は、取っ手16Aと縦枠15Aの間に跨設された取付金20aに装着されている。
また、スクリーン18は、一端が手摺17に係止されて巻き付けられ、他端は開放端になっていて、縁取り板18aが取り付けられている。
この縁取り板18aには、だるま孔の形状をした掛け孔18bが穿設されている。掛け孔18bは、図2に示したピン14cに掛けて止められて、渡し板14と手摺17の間の隙間を塞ぐようになっている。スクリーン18は、通常は巻き付けられた状態で取っ手16Aとの間に挟持されている。
【0015】
図5は、図4に示すV―V線断面を矢視した掛止め具20の詳細を示す断面図である。即ち、掛止め具20は、押しばね20bと、この押しばね20bに押圧されて取付金20aの開口から一部を突出させたボール20bで構成されている。手摺17は、先端部に形成された切欠き17aにボール20bの上記突出部を係合させて縦立した状態を保持する。
【0016】
図6は、救援かご1Rの取っ手16Rの中間部に取り付けられた取付金21aに植設されたピン21と、手摺17の先端部に形成された切欠き17aとの係合を示す説明用図である。手摺17は横倒しされると、救援かご1Rに設けられたピン21に先端部の切欠き17aが係合する。この係合によって、手摺17は、故障かご1Aと救援かご1Rの間に跨設される。
【0017】
図7は、スクリーン18を手摺17から巻き戻して垂下させる方法を示す斜視図である。即ち、手摺17は、一端には、ピン19が挿通する取付孔17bが穿設されている。手摺17を横倒しにした後、スクリーン18の開放端、即ち、縁取り板18aが取り付けられた部分を手持ちして巻き戻す。縁取り板18aに穿設された掛け孔18bが、渡し板14のフランジ14bに達する長さまで垂下されると、掛け孔18bにピン14cを通してスクリーン18を渡し板14に係止する。
【0018】
次に、故障かご1Aから乗客30を救出するときの手順を説明する。
即ち、故障かご1Aが故障して階間に停止し、乗客17が閉じ込められたとする。係員は、隣接する救出かご1Rに乗って故障かご1Aの側方へ停止させた後、故障かご1Aの扉9Rの錠9bRを解錠して開く。渡し板14Rを救出かご1Rと故障かご1Aの間に渡してボルト14aで固定する。救出かご1Rの外側に縦立されている手摺17の切欠き17aと掛止め具20との係合を解いて横に倒し、切欠き17aとピン21とを係合させる。更に、手摺17に巻き取られているスクリーン18を巻き戻して垂下させ、掛け孔18bにピン14cを通して、渡し板14と手摺17と隙間をスクリーン18で塞ぐ。即ち、図1から図3に示した状態になる。
【0019】
上記実施の形態1によれば、手摺17と渡し板14の間の隙間をスクリーン18で塞ぐようにしたので、このスクリーン18によって遮られて昇降路内の様子が、渡し板14を渡る乗客の視界から一部除かれることになる。
即ち、渡し板14を渡るとき、乗客30は足元を注視する。この姿勢では、スクリーン18によって、直下の昇降路内の様子が乗客30の視界から除かれる。このため、乗客30が渡し板14を渡って故障かご1Aから救援かご1Rへ乗り移るときの恐怖心が軽減される。
また、手摺17を故障かご1Aと救援かご1Rの間に跨設する作業の内容は、単にピン21に係合させる、という簡単な操作である。
更に、スクリーン18は、手摺17に巻き付けられているので、巻き戻せば容易に張設することができる。このため、スクリーン18は短時間で張設することができので、乗客30を早く故障かご1Aから救出することができる。
【0020】
実施の形態2.
図8及び図9は、この発明の実施の形態2を示す。
図8は、実施の形態1の図7に相当する図であって、スクリーン18を手摺17から巻き戻して垂下させる方法を示す斜視図、図9は一部を拡大して示す斜視図である。
ここでは、スクリーン18の開放端に、縁取り棒26を取り付け、渡し板14のフランジ14bには、Z状に屈曲されたフック27を固着する。縁取り棒26がフック27と係合する位置までスクリーン18が垂下されると、縁取り棒26をフック27に係合させてスクリーン18を張設し、渡し板14と手摺17の隙間を塞ぐようにしたものである。
【0021】
上記実施の形態2によっても、実施の形態1と同様に、スクリーン18によって渡し板14を渡る乗客の視界から昇降路内の様子が一部除かれることになるので、乗客の恐怖心を軽減させることができる。
また、スクリーン18の張設も、縁取り棒26をフック27に係合させることによって行われるので、簡単であり、乗客30を早く故障かご1Aから救出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】この発明の実施の形態1におけるエレベータのかごの側部救出装置を示す昇降路の部分横断面図。
【図2】図1のII−II線断面図。
【図3】この発明の実施の形態1におけるエレベータのかごの側部救出装置の斜視図。
【図4】この発明の実施の形態1におけるエレベータのかごの側部救出装置の手摺17の通常時における側面図。
【図5】図4に示すV―V線断面を矢視した掛止め具20の断面図。
【図6】この発明の実施例1におけるエレベータのかごの側部救出装置の手摺17の係合を示す説明用図。
【図7】この発明の実施例1におけるエレベータのかごの側部救出装置のスクリーン18の垂下方法を示す斜視図。
【図8】実施の形態2におけるエレベータのかごの側部救出装置のスクリーン18の垂下方法を示す斜視図。
【図9】図8の一部を拡大して示す斜視図。
【符号の説明】
【0023】
1 かご、 2 側壁、 3 側壁、 4 側壁、 5 かご床、 6 床板、 7 幅木、 8 救出口、 9 扉、 9a ピン、 9b 錠、 10 かご枠、 11 中間ビーム、 12 ガイドレール、 13 釣合錘、 14 渡し板、 14a ボルト、 14b フランジ、 14c ピン、 15 縦枠、 16 取っ手、 17 手摺、 17a 切欠き、 17b 取付孔、 18 スクリーン、 18a 縁取り板、 18b 掛け孔、 19 ピン、 20 掛止め具、 20a 取付金、 20b 押しばね、 20c ボール、 21 ピン、 21a 取付金、 24 かご天井、 25 ブラケット、 26 縁取り棒、 27 フック、 30 乗客。




 

 


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