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発明の名称 物品運搬保管装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−84155(P2007−84155A)
公開日 平成19年4月5日(2007.4.5)
出願番号 特願2006−322451(P2006−322451)
出願日 平成18年11月29日(2006.11.29)
代理人 【識別番号】100080469
【弁理士】
【氏名又は名称】星野 則夫
発明者 荒井 智昭 / 石原 哲 / 石川 栄 / 田中 勇
要約 課題
物品を載せるパレットと、このパレットに立設される4本の支柱とを有する物品運搬保管装置において、いずれのサイズの物品も、それに適した大きさのパレット上に載置して運搬できるようにすると共に、複数の物品運搬保管装置を取扱うときも、その作業を容易に行えるようにする。

解決手段
物品1を載置するパレット2の四隅に着脱可能に取付けられる各支柱6の間の間隔を自由に変えることができるように、隣り合う2本の支柱6の間に第1及び第2の連結部材14,15を設け、4本の支柱6の上部に天板33を着脱可能に取付けると共に、天板33とパレット2を異なった色に着色する。
特許請求の範囲
【請求項1】
物品が載置されるパレットと、該パレットに載置された物品を取り囲むことができる位置に該パレットに着脱可能に取付けられる複数の支柱と、互いに隣り合う2本の支柱間の間隔を調整可能に、当該2本の支柱同士をそれぞれ連結する連結手段と、前記複数の支柱の上部に直接又は他の部材を介して着脱可能に取付けられる天板とを具備する物品運搬保管装置において、
前記パレットと天板とを目視にて識別できるように、該パレットと天板が互いに異なる色を有していることを特徴とする物品運搬保管装置。
【請求項2】
前記物品運搬保管装置を上下に重ねたとき、下側に位置する物品運搬保管装置の天板と、その上側に位置する物品運搬保管装置のパレットとの間に、荷役装置を挿入できる空間が形成されるように、当該天板とパレットが構成され、前記荷役装置を前記空間に挿入するときに目視できるパレット部分と天板部分とが互いに異なる色を有している請求項1に記載の物品運搬保管装置。
【請求項3】
前記天板は、物品運搬保管装置を上下に重ねるとき、上側の物品運搬保管装置のパレットを下側の物品運搬保管装置の天板に対する所定の載置位置へ向けて案内するガイド面を備えたガイド手段を有し、該ガイド面と、当該ガイド面に案内されるパレット部分の近傍の部分とが互いに異なる色を有している請求項1又と2に記載の物品運搬保管装置。
【請求項4】
前記複数の支柱が前記パレットの色と同じ色か、又は天板の色と同じ色を有している請求項1乃至3のいずれかに記載の物品運搬保管装置。
【請求項5】
前記複数の支柱と連結手段は、該支柱をパレットから取外した状態で折り畳み可能な支柱ユニットを構成しており、該支柱ユニットが、前記パレットの色と同じ色か、又は天板の色と同じ色を有している請求項1乃至3のいずれかに記載の物品運搬保管装置。
【請求項6】
前記天板を前記支柱から取外し、かつ当該支柱を前記パレットから取外した後、当該天板をパレットの上部に載置したとき、該天板とパレットが一組みの天板パレット組立体を構成するように、当該天板をパレットに対して位置決めする天板位置決め手段を具備し、複数の天板パレット組立体を上下に積み重ねたとき、その内部に、折り畳まれた支柱ユニットを収納する空間が形成されるように、前記パレットと天板とに開口が形成されていて、前記支柱ユニットが前記天板と同じ色を有している請求項5に記載の物品運搬保管装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、物品が載置されるパレットと、該パレットに載置された物品を取り囲むことができる位置に該パレットに着脱可能に取付けられる複数の支柱と、互いに隣り合う2本の支柱間の間隔を調整可能に、当該2本の支柱同士をそれぞれ連結する連結手段と、前記複数の支柱の上部に直接又は他の部材を介して着脱可能に取付けられる天板とを具備する物品運搬保管装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電気製品などの工業製品、その部品、建築材料、家具、天然物又はその他の各種物品を運搬し、又はこれを保管する際に用いることのできる物品運搬保管装置は従来より周知である。従来のこの種の物品運搬保管装置は、例えば、物品を載置するパレットと、このパレットの四隅に、その物品載置面に対して垂直に立上った状態で固定された4本の支柱と、互いに隣り合う支柱間同士を固定連結する連結部材とによって構成されている。かかる物品運搬保管装置によって物品を運搬し、又は保管するには、4本の支柱の内側の空間に物品を収容してこれをパレット上に載置し、その物品を物品運搬保管装置ごと運搬し、又は保管する。
【0003】
ところが、この種の物品運搬保管装置を用いて運搬し、又は保管すべき物品は、大サイズのものから小サイズのものまであるのに対し、上述した従来の物品運搬保管装置は、物品を収容する空間の容積が一定している。このため、或る特定の大きさの物品運搬保管装置によって、これに見合ったサイズの物品については、これを運搬し又は保管することができるが、その物品運搬保管装置の物品収容空間よりも大サイズの物品については、これを運搬したり保管することができない。また物品収容空間よりも極端に小さな物品をその物品運搬保管装置によって運搬し、又は保管したとすれば、その運搬効率が低下し、しかも物品運搬保管装置を載置するためのスペースを無駄に使うことになり好ましくない。
【0004】
そこで、本出願人は、冒頭に記載した形式の物品運搬保管装置を提案した(特願平11−62447号)。この物品運搬保管装置によれば、隣り合う支柱間の間隔を調整できるので、各種サイズの物品をそれぞれ効率よく運搬し、又はこれを保管することができ、しかも天板の上にも他の物品を載置することが可能である。
【0005】
ところが、複数の物品運搬保管装置を取扱うような場合、その各物品運搬保管装置はパレットと天板を有しているので、或る物品運搬保管装置のパレットと他の物品運搬保管装置の天板を見わけ難くなり、これによってその取扱い作業の能率が低下するおそれがある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、上述した欠点を除去できる冒頭に記載した形式の物品運搬保管装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記目的を達成するため、冒頭に記載した形式の物品運搬保管装置において、前記パレットと天板とを目視にて識別できるように、該パレットと天板が互いに異なる色を有していることを特徴とする物品運搬保管装置を提案する(請求項1)。
【0008】
その際、前記物品運搬保管装置を上下に重ねたとき、下側に位置する物品運搬保管装置の天板と、その上側に位置する物品運搬保管装置のパレットとの間に、荷役装置を挿入できる空間が形成されるように、当該天板とパレットが構成され、前記荷役装置を前記空間に挿入するときに目視できるパレット部分と天板部分とが互いに異なる色を有していると有利である(請求項2)。
【0009】
また、上記請求項1又は2に記載の物品運搬保管装置において、前記天板は、物品運搬保管装置を上下に重ねるとき、上側の物品運搬保管装置のパレットを下側の物品運搬保管装置の天板に対する所定の載置位置へ向けて案内するガイド面を備えたガイド手段を有し、該ガイド面と、当該ガイド面に案内されるパレット部分の近傍の部分とが互いに異なる色を有していると有利である(請求項3)。
【0010】
さらに、上記請求項1乃至3のいずれかに記載の物品運搬保管装置において、前記複数の支柱が前記パレットの色と同じ色か、又は天板の色と同じ色を有していると有利である(請求項4)。
【0011】
また、上記請求項1乃至3のいずれかに記載の物品運搬保管装置において、前記複数の支柱と連結手段は、該支柱をパレットから取外した状態で折り畳み可能な支柱ユニットを構成しており、該支柱ユニットが、前記パレットの色と同じ色か、又は天板の色と同じ色を有していると有利である(請求項5)。
【0012】
さらに、上記請求項5に記載の物品運搬保管装置において、前記天板を前記支柱から取外し、かつ当該支柱を前記パレットから取外した後、当該天板をパレットの上部に載置したとき、該天板とパレットが一組みの天板パレット組立体を構成するように、当該天板をパレットに対して位置決めする天板位置決め手段を具備し、複数の天板パレット組立体を上下に積み重ねたとき、その内部に、折り畳まれた支柱ユニットを収納する空間が形成されるように、前記パレットと天板とに開口が形成されていて、前記支柱ユニットが前記天板と同じ色を有していると有利である(請求項6)。
【発明の効果】
【0013】
請求項1に係る発明によれば、各種サイズの物品を運搬し、又は保管することができると共に、パレットと天板とを目視にて識別できるので、複数の物品運搬保管装置を取扱うようなときも、その作業を容易かつ正確に行うことができ、作業能率を高めることができる。
【0014】
請求項2に係る発明によれば、複数の物品運搬保管装置を上下に重ねたとき、下側に位置する物品運搬保管装置の天板と、その上側に位置する物品運搬保管装置のパレットとの間の空間を、目視にて正確に確認できるので、その空間に正しく荷役装置を挿入することができる。
【0015】
請求項3に係る発明によれば、上側の物品運搬保管装置を下側の物品運搬保管装置の上部に載せるとき、極めて容易にその上側の物品運搬保管装置を下側の物品運搬保管装置に載置することができると共に、そのガイド面と、これにより案内されるパレット部分を目視にて正しく確認しながら、容易かつ正確に上側の物品運搬保管装置を下側の物品運搬保管装置に載せることができる。
【0016】
請求項4に係る発明によれば、支柱が組み付けられるべきでないパレットに、その支柱が組み付けられる不具合を阻止できる。
【0017】
請求項5に係る発明によれば、支柱ユニットが組み付けられるべきでないパレットに、その支柱ユニットが組み付けられる不具合を阻止できる。
【0018】
請求項6に係る発明によれば、支柱が収納されるべきでない天板パレット組立体に、その支柱が収納されてしまう不具合を阻止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明の実施形態例を図面に従って詳細に説明する。先ず、物品運搬保管装置の基本構成から明らかにする。
【0020】
図1は、本発明に係る物品運搬保管装置の一例を示す斜視図であり、この物品運搬保管装置は、物品を運搬するとき、又は物品を一時的ないしは長期に亘って保管するとき、或いはその他の目的で使用できるものであり、物品保持装置とも称せられるべきものである。かかる物品運搬保管装置は、例えば、図示する如く複写機より成る物品1が載置されるパレット2を具備する。ここに例示したパレット2は、互いに平行に延びる中空部材より成る2本の脚部4と、その両脚部4に架け渡された状態で各脚部4に固定された2つの台座部材3と、同じく両脚部4に固定された2つの補強部材3Aとを有していて、その台座部材3の上面が、物品1を載せる物品載置面5となっている。ここに例示したパレット2の平面形態はほぼ四角形である。かかるパレット2は、スチールなどの金属板より成るが、木材、或いは硬質の樹脂などの剛性の大なる材料によってパレット2を構成することもできる。台座部材3及び補強部材3Aと、脚部4とを溶接や接着剤などによって固着してもよいが、これらを容易に分解できるように図示していないねじなどによって固定することもできる。また矩形の1枚の平板材の下面に適数の脚部を固定して成るパレットや、その他の形態のパレットを使用することもでき、さらに、平面形態が四角形以外、例えば楕円形又は円形などのパレットを用いることもできる。
【0021】
パレット2上に載せられた物品1は、図には示していないが、例えば物品1側に突設されたピンと、パレット2に形成され、物品1の側のピンが嵌合する孔などから成る物品位置決め手段によってパレット2に対して位置決めされ、或いは例えばボルトとナットより成る物品固定手段によってパレット2上に容易に取外せるように固定される。
【0022】
また、物品運搬保管装置は、複数の支柱、図1に示した例では4本の支柱6を有し、これらの支柱6は、図2及び図3に示す如く、パレット2の四隅に、当該パレット2の物品載置面5に対してほぼ垂直に立上った状態で、該パレット2に着脱可能に取付けられる。より一般的に示すと、パレット2上に四角形を仮想したとき、その四角形の各コーナ部のパレット部分に各支柱6がそれぞれ着脱可能に立設されるのである。各支柱6は、金属、樹脂又は木材などによって構成されるが、図示した例では、各支柱6が図4及び図5にも示すように中空な金属製のパイプより成る。また、図1に示すように、パレット2は、その物品載置面5の側の四隅に突設されたピンより成る突部7を有し、その各突部7に、各支柱6の下部が着脱可能に嵌着される。このように、複数の支柱6は、パレット2に載置された物品1を取り囲むことができる位置に、該パレット2に着脱可能に取付けられる。本例の各支柱6は、パレット2に対して手操作で容易に着脱できるように取付けられ、また手操作で容易にパレット2から取外される。
【0023】
また物品運搬保管装置は、互いに隣り合う2本の支柱間の間隔を調整可能に、その2本の支柱同士をそれぞれ連結する連結手段を具備する。本例の連結手段は、各支柱6にそれぞれその長手方向に沿って取付けられた第1及び第2の継手8,9と、互いに隣り合って位置する2本の支柱6をそれぞれ互いに連結する一対の連結部材、すなわち第1及び第2の連結部材14,15とを有している。各第1及び第2の連結部材14,15は、パレット2の各辺、すなわち互いに直交する第1乃至第4の辺10,11,12,13において、それぞれ互いに隣り合って取付けられる2本の支柱6をそれぞれ連結する。また、図2及び図3からも判るように、4本の支柱6がパレット2に取付けられた状態で、第2の継手9は、第1の継手8よりも下方に位置し、同じく4本の支柱6がパレット2に取付けられた状態で、第1及び第2の連結部材14,15は、それぞれ互いにクロスして位置する。
【0024】
各第1及び第2の継手8,9は、図4及び図5に示すように、例えば、金属又は合成樹脂又はゴムなどを成形した筒状体から成り、その各継手に貫通形成された孔27,127に各支柱6が嵌合している。また、これらの継手8,9は、2個ずつの舌片16,18を有し、その各舌片16,18に第1及び第2の連結部材14,15の長手方向各端部が、それぞれピン17,19を介して回動可能に連結されている。第1及び第2の連結部材14,15も、例えば、木材、硬質樹脂又は金属などの剛体から成り、棒状ないしは細板状に形成されている。
【0025】
ここで、上述した4本の支柱6を識別する必要のあるときは、図1に示すように、これらをそれぞれ第1の支柱6A、第2の支柱6B、第3の支柱6C及び第4の支柱6Dと称し、同様に、その各支柱6A乃至6Dに取付けられた各第1及び第2の継手8,9に、それぞれ8A,9A;8B,9B;8C,9C;8D,9Dの符号を付してこれらを識別する。同じく、第1及び第2の支柱6A,6B、第2及び第3の支柱6B,6C、第3及び第4の支柱6C,6D、第4及び第1の支柱6D,6Aのそれぞれを互いに連結する第1及び第2の連結部材に、14A,15A;14B,15B;14C,15C;14D,15Dの符号をそれぞれ付してこれらを識別する。これは、後述する実施形態例においても同様とする。
【0026】
第1及び第2の連結部材14,15は、継手8,9に対し、次のように揺動自在に連結されている。
【0027】
図1乃至図3から判るように、パレット2の第1の辺10において互いに隣り合って取付けられる第1及び第2の支柱6A,6B間に設けられた第1の連結部材14Aは、その長手方向一端側が一方の支柱である第1の支柱6Aに取付けられた第1の継手8Aに前述のようにピン17(図4)を介して回動可能に連結され、かつその長手方向他端側は、他方の支柱である第2の支柱6Bに取付けられた第2の継手9Bにピン19(図5参照)を介して回動可能に連結されている。また第1及び第2の支柱6A,6B間に設けられた第2の連結部材15Aは、その長手方向一端側が、他方の支柱である第2の支柱6Bに取付けられた第1の継手8Bにピン17(図4参照)を介して回動可能に連結され、かつその長手方向他端側が一方の支柱である第1の支柱6Aに取付けられた第2の継手9Aにピン19(図5)を介して回動可能に連結されている。これらの関係は、パレット2の第1の辺10の隣りの第2の辺11において互いに隣り合って取付けられる第2の支柱6B及び第3の支柱6C間に設けられた第1及び第2の連結部材14B,15B、第2の辺11の隣りの第3の辺12において互いに隣り合って取付けられる第3及び第4の支柱6C,6D間に設けられた第1及び第2の連結部材14C,15C、さらには第3の辺12の隣りの第4の辺13において互いに隣り合って取付けられる第4及び第1の支柱6D,6A間に設けられた第1及び第2の連結部材14D,15Dにおいても全く同様である。
【0028】
このように、図1乃至図5に示した物品運搬保管装置においては、各第1の連結部材14は、その長手方向一端側が、パレット2の各辺10,11,12,13において互いに隣り合って位置する2本の支柱6のうちの一方の支柱6に取付けられた第1の継手8に回動可能に連結され、かつその長手方向他端側が、互いに隣り合って位置する2本の支柱6のうちの他方の支柱6に取付けられた第2の継手9に回動可能に連結され、各第2の連結部材15は、その長手方向一端側が、上述の他方の支柱6に取付けられた第1の継手8に回動可能に連結され、かつその長手方向他端側が、上述の一方の支柱6に取付られた第2の継手9に回動可能に連結されている。このように、各支柱6は、第1及び第2の連結部材14,15を支える支柱としての機能を果す。
【0029】
また、第1及び第2の連結部材14,15のそれぞれに、上述の如く連結された第1及び第2の継手8,9は、その少なくとも一方が、これらの取付けられた各支柱6に対して、その長手方向に自由に移動できるように移動可能に組付けられている。図示した例では、各第2の継手9が、各支柱6の下部に位置し、図5に示すようにねじ20又は溶接などによって各支柱6にそれぞれ固定され、しかも各第1の継手8は、各支柱6に対してその長手方向に摺動自在に嵌合している。第1の継手8を支柱6に対し固定し、第2の継手9を支柱6に対して摺動自在に嵌合し、或いは第1及び第2の継手8,9を共に支柱6に対して摺動自在に嵌合してもよい。
【0030】
図1に示したパレット2は、運搬又は保管すべき物品1の大きさに対応した各種サイズのものが予め用意されている。物品1を運搬し、又は保管するときは、その物品1の大きさに適したパレット2を選択し、その上面の物品載置面5上に物品1を載せる。このとき、選択したパレット2のサイズに応じて、その突部7の間の間隔D1,D2が異なるが、その間隔D1,D2に合致するように、パレット2に取付ける前の支柱6の間の間隔を次のように自由に調整することができる。
【0031】
すなわち、パレット2に取付ける前の支柱6のうちの互いに隣り合う2本の支柱6A,6Bと、これらに対向する2本の支柱6C,6Dを図1に矢印Aで示す如く、互いに離間する向きに押圧すると、各第1の継手8が各支柱6に対して下方に摺動し、第1及び第2の支柱6A,6Bの間の間隔と、第3及び第4の支柱6C,6Dの間の間隔が拡げられる。このとき、同時に第1及び第4の支柱6A,6Dと、第2及び第3の支柱6B,6Cは矢印Bで示すように互いに離間する向きに移動して、これらの支柱間の間隔も拡げられる。
【0032】
逆に、各支柱6を矢印A,Bと反対の側に加圧すれば、各第1の継手8が支柱6に沿って上方に移動するので、互いに隣り合う支柱間の間隔が狭められる。このように図1に示した例では、パレット2の各辺10,11,12,13に互いに隣り合って取付けられる2本の支柱間の間隔が同じ割合で変化するように、その各間隔が互いに連動して調整される。すなわち、2本の支柱同士をそれぞれ連結する前述の連結手段は、互いに隣り合って位置する2本の支柱間の間隔が、全て同じ割合で変化するように、当該間隔を互いに連動して調整するように構成されているのである。
【0033】
上述のようにして、選択したパレット2の突部7の間の間隔D1,D2に合せて、隣り合う各支柱6の間の間隔を調整した後、物品1の載置されたパレット2の各突部7に各支柱6の下部を嵌着する。その際、各支柱6の下部に固定された各第2の継手9の中心孔を各突部7に嵌着することにより、4本の支柱6をパレット2の四隅に着脱可能に取付けるように構成してもよく、またパレットの四隅に取付孔を形成し、その各取付孔に各支柱の下部を嵌着することにより、各支柱6をパレット2に着脱可能に取付けてもよい。
【0034】
上述のように、突部7の間の間隔D1,D2が異なるパレット2を複数用意しておくことによって、そのいずれのパレット2にも、間隔を調整した支柱6を取付けることができる。
【0035】
また、2本の支柱6が互いに隣り合って取付けられるパレット部分の間の間隔、図の例ではパレット2の各辺10,11,12,13において互いに隣り合う2つの突部7の間の間隔D1,D2を調整できるように、パレット2を複数のパレット部材から構成し、そのパレット部材同士を相対的に動かして、間隔D1,D2の大きさを調整すると共に、その間隔D1,D2に合せて、互いに隣り合う支柱間の間隔を上述のように調整し、その支柱6をパレットに取付けるように構成することもできる。このようにすれば、1つのパレットと、連結部材14,15により連結された4本の支柱6を用意するだけで、各種サイズないしは各種形態の物品を運搬し、又はこれを保管しておくことができる。
【0036】
図1に示した第1及び第2の連結部材14,15を互いに連結せずにフリー状態にしておいてもよいが、図示した例では、互いに対をなした第1及び第2の連結部材14,15の中間部が、枢ピン21によって、互いに自由に回動できるように連結されており、これによって各支柱6の間の間隔を調整するとき、第1及び第2の連結部材14,15をスムーズに作動させ、各支柱間の間隔調整作業を円滑に行うことができる。これは、後に説明する実施形態例においても同じである。
【0037】
第1及び第2の継手8,9を共に各支柱6に対してその長手方向に摺動可能に嵌合しても、上述した支柱間の間隔調整作業を行うことができるが、そのいずれか一方の継手、例えば図1に示した例のように第2の継手9を支柱6に対して固定し、他方の継手8を支柱6に対して摺動可能に組付けると、支柱間の間隔調整作業時に第1及び第2の連結部材14,15を円滑に作動させることができ、楽にその作業を行うことが可能となる。
【0038】
一方、図1乃至図3に示すように、物品運搬保管装置は、複数の支柱、図の例では4本の支柱6の上部に着脱可能に取付けられる天板33を有している。この天板33は、その本体33Aと、該本体33Aの上面の四隅に固定されたガイド部材34を有し、この天板本体33Aも、金属板、硬質樹脂板又は木製の板などの剛性の大なる材料から構成され、図示した例では天板本体33Aの平面形状が四角形に形成されている。このガイド部材34の機能については後述する。また、天板本体33Aの四隅と、その天板本体33Aの上面に固定された各ガイド部材34には、これらを貫通する孔35が形成されている。また各支柱6の上端部23は、先細状に形成されている。
【0039】
前述のようにパレット2の物品載置面5上に物品1を載置し、各支柱6の下部をパレット2の突部7にそれぞれ嵌合して4本の支柱6をパレット2に取付けた後、その4本の支柱6の上方から、図1に矢印Cで示すように天板33を下げ、当該天板33に形成された各孔35に、各支柱6の上端部23を嵌合する。このとき、天板33の各孔35が、各上端部23に摩擦係合し、天板33が図2に示した位置よりも下方に移動することなく、この位置に保持される。このようにして、複数の支柱6の上部に天板33が着脱可能に取付けられる。
【0040】
上述のように支柱6をパレット2に組付け、かつその支柱6の上部に天板33を取付けることによって、図2に示す如く組立てられた物品運搬保管装置30を構成できる。このとき、4本の支柱6と、第1及び第2の連結部材14,15と、天板33とによって囲まれた収容空間に、物品載置面5上に載せられた物品1(図2には示さず)が収容される。この状態で、荷役装置、例えばフォークリフトのフォーク36をパレット2の下側に差し込み、当該フォーク36を上昇させることにより物品運搬保管装置30を持ち上げて物品1を運搬できる。また、物品1を搭載したままの物品運搬保管装置30をトラックや船舶又は鉄道車輌に移し、これを輸送することができる。さらに、物品運搬保管装置30に収容した物品1を、一時的又は長期に亘って、倉庫などに保管することもできる。このように、物品1を運搬し、又はこれを保管するとき、物品1はその周囲四方と上部とを第1及び第2の連結部材14,15及び天板33によって取り囲まれているので、その物品1を保護することができる。
【0041】
天板33を上方に持ち上げて、その天板33を4本の支柱6から外し、さらに4本の支柱6をパレット2から取外せば、物品1を容易にパレット2上から下ろすことができる。このようにして物品運搬保管装置を何度も使用することができる。
【0042】
4本の支柱6の上部に天板33を取付けることにより、4本の支柱6の上部を天板33を介して互いに連結することができるので、物品1の運搬ないしは保管中に、支柱6に対して横方向から外力が加えられたときも、その支柱6が大きくふらつくことを防止できる。
【0043】
また天板33の上に、物品1以外の物品を載置することもできる。その際、図2に破線で示すような小さな物品1Aの場合には、これを天板本体33Aの中央部に載置でき、また図2に鎖線で示すような大きな物品1Bの場合には、ガイド部材34の上にその物品1Bを載置することができる。各ガイド部材34は、図2に示すように各支柱6の上方に位置しているので、大きな物品1Bをこれらのガイド部材34の上に載置したとき、その物品1Bの荷重を4本の支柱6で支えることができ、安定した状態で物品1Bを運搬し、又はこれを保管することができる。
【0044】
上述のように、天板33上に各種物品を載置できるので、或る依頼主の物品1をパレット2上に載置すると共に、他の依頼主の物品を天板33上に載せ、これらを1つのトラックによって輸送することもできる。このような物品の輸送形態は、混載便と称せられているが、天板33を用いることにより、かかる混載便に支障なく対応することができる。
【0045】
図1及び図2に示した例では、複数の支柱6の上部に直に天板33を取付けたが、各支柱6の上端部23に図示していないキャップを嵌着固定し、その各キャップ23を介して、各支柱6に天板33を取付けることもできる。このように、天板33は、複数の支柱6の上部に直接又は他の部材を介して着脱可能に取付けられる。
【0046】
一方、パレット2の物品載置面5とは反対側の裏面の側、本例では図1に脚部4の一部を破断して示すように、パレット2の両脚部4の下部の4個所に係合孔22が形成されている(図5も参照)。図2に示すようにパレット2に各支柱6を取付けたとき、各係合孔22中心が各支柱6の軸線に一致するように、各係合孔22の位置が定められている。
【0047】
また、図3に示すように、物品1(図3には示さず)を搭載した物品運搬保管装置を上下に複数個安定した状態で積み重ねることができる。すなわち、物品運搬保管装置30を図2に示すように例えば倉庫内に載置し、その物品運搬保管装置30の上部に、図3に示す如く当該物品運搬保管装置30と全く同じく構成された他の物品運搬保管装置30Aを、例えばフォークリフトのフォークによって持ち上げて載置する。このとき、図2に示すように下側の物品運搬保管装置30の4本の支柱6の上端部23は、天板33に形成された孔35から上方に突出しているが、その突出した上端部23を、上側の物品運搬保管装置30Aのパレットに形成された係合孔22(図1,図5)にそれぞれ嵌着する。このようにして複数の物品運搬保管装置30,30Aを互いに上下に積み重ねることができ、倉庫内のスペースを有効に利用して、物品1を保管しておくことができる。また、複数の物品運搬保管装置を上下に重ねた状態で、これらを一緒に運搬することもできる。
【0048】
複数の物品運搬保管装置30,30Aを図3に示すように上下に重ねたとき、下側に位置する物品運搬保管装置30の天板33と、その上側に位置する物品運搬保管装置30Aのパレット2との間に、例えばフォークリフトのフォーク36などの荷役装置を挿入できる空間Sが形成されるように、天板33とパレット2が構成され、これにより物品運搬保管装置を楽に上下に積み重ねることができるのである。
【0049】
図3に示すように、フォークリフトのフォーク36を、上側の物品運搬保管装置30Aのパレット2の下側の空間Sに差し込み、又は抜き出すとき、そのパレット2の下方には、下側の物品運搬保管装置30の天板33が位置しているので、フォーク36が下側の物品運搬保管装置30のパレット2上に載置された物品1(図1)に当たることを阻止できる。このように、天板33は、物品運搬保管装置に載置された物品1を、フォーク36などの荷役装置から保護する働きもなす。
【0050】
また、物品運搬保管装置の非使用時には、4本の支柱6から天板33を外すと共に、パレット2から4本の支柱6を抜き取り、その各支柱6を互いに接近する向きに近づけると、第1及び第2の連結部材14,15が畳まれ、これらの全体を図6に示すようにコンパクトに折り畳むことができ、これを極めて小さなスペースに格納することができる。このように、複数の支柱6と、前述の連結手段を構成する連結部材14,15及び継手8,9は、その複数の支柱6をパレット2から外した状態で折り畳み可能な支柱ユニット32を構成している。
【0051】
上述のように、図1乃至図6に示した物品運搬保管装置によれば、運搬し、又は保管すべき物品1の大きさ、ないしは形態が実質的にいかなるときも、これに応じたパレット2を選択し、又は1つのパレットの突部7の間の間隔D1,D2を調整し、当該突部7の間隔D1,D2に対応させて支柱6の間隔を調整することにより、その物品を容易に運搬し、ないしは保管することができる。
【0052】
以上説明した実施形態例の物品運搬保管装置を、第1の形態の物品運搬保管装置と称し、図7乃至図14を参照して次に説明する物品運搬保管装置を、第2の形態の物品運搬保管装置と称することにすると、この第2の形態の物品運搬保管装置も、図7乃至図9に示すように、例えば複写機などの物品1(図7には示さず)が載置されるパレット2と、そのパレット2の物品載置面5上に載置された物品1を取り囲むことができる位置に該パレット2に着脱可能に取付けられる複数の支柱6と、互いに隣り合う2本の支柱間の間隔を調整可能に、当該2本の支柱同士をそれぞれ連結する連結手段と、複数の支柱6の上部に直接又は他の部材を介して着脱可能に取付けられる天板33(図7には示さず)とを具備している。
【0053】
この例においても、パレット2の四隅に、当該パレット2の物品載置面5に対してほぼ垂直に立上った状態で、該パレット2に着脱可能に取付けられる第1乃至第4の4本の支柱6A,6B,6C,6Dを有している。より一般的に示すと、パレット2上に四角形を仮想したとき、その四角形の各コーナ部に各支柱6がそれぞれ着脱可能に立設される。また、図7の例においても、中空パイプより成る各支柱6の下部を、パレット2の物品載置面側の四隅に突設された各突部7に嵌合することによって、各支柱6を手操作で容易にパレット2に取付け、又は取外すことができるように構成されている。また、図7及び図8に示したパレット2の構成は、図1に示したパレット2と変りはない。この場合も、2本の支柱6が互いに隣り合って取付けられるパレット部分の間隔D1,D2を調整できるように、複数のパレット部材から構成されたパレットを使用することもできる。
【0054】
天板33も図1乃至図6に示した第1の形態の物品運搬保管装置における天板と実質的に異なるところはなく、その本体33Aの上面の四隅にガイド部材34が固定され、天板本体33Aと、その四隅に固定されたガイド部材34を貫通して孔35が形成されている。
【0055】
図7に示した例では、互いに隣り合う2本の支柱間の間隔を調整可能に、当該2本の支柱6同士をそれぞれ連結する連結手段が、第1及び第2の連結部材14,15と、第1及び第2の継手8,9のほかに、第3の継手26を有している。この第3の継手26についても、その個々の継手に対して符号26A,26B,26C,26Dを付して、そのそれぞれを識別する。
【0056】
上述のように、図7に示した第2の形態の物品運搬保管装置の連結手段は、第1乃至第4の各支柱6A乃至6Dにそれぞれその長手方向に沿って取付けられた第1乃至第3の継手8,9,26を有しており、しかも図1に示した第1の形態の物品運搬保管装置の場合と同様に、支柱6がパレット2に取付けられたとき、そのパレット2の各辺10乃至13において互いに隣り合って位置する第1及び第2の支柱6A,6B、第2及び第3の支柱6B,6C、第3及び第4の支柱6C,6D、並びに第4及び第1の支柱6D,6Aのそれぞれを互いに連結する一対の連結部材、すなわち第1及び第2の連結部材14,15を具備している。
【0057】
各支柱6は、第1乃至第3の継手8,9,26に形成された孔27,127,127Aに嵌合している。かかる4本の支柱6がパレット2に取付けられた状態で、第2及び第3の継手9,26は、第1の継手8よりも下方に位置し、かつ第2の継手9は第3の継手26よりも下方に位置していて、第1乃至第4の支柱6A乃至6Dがパレット2に取付けられた状態で、各一対の連結部材、すなわち各第1及び第2の連結部材14,15は、それぞれ互いにクロスした状態で位置する。各第1の継手8は2個の舌片16A,16Aを有し、第2の継手9と第3の継手26は、それぞれ1個ずつの舌片18A,18Bを有している。
【0058】
さらに、各第1及び第2の連結部材14,15の長手方向各端部は、図4及び図5に示した場合と同様に、ピンを介して各継手の舌片に次のように揺動自在に連結されている。
【0059】
第1乃至第4の支柱6A乃至6Dがパレット2に取付けられた状態で、パレット2の第1の辺10において互いに隣り合って位置する第1及び第2の支柱6A,6B間に設けられた第1及び第2の連結部材14A,15Aの各長手方向一端側が、第1及び第2の支柱6A,6Bにそれぞれ取付けられた第1の継手8A,8Bの1つの舌片16Aにピンを介してそれぞれ回動可能に連結され(図12も参照)、かつその各長手方向他端側が、第2及び第1の支柱6B,6Aにそれぞれ取付けられた第2の継手9B,9Aの舌片18A,18Aにピンを介してそれぞれ回動可能に連結されている。
【0060】
同様に、パレット2の第1の辺10の隣りの第2の辺11において互いに隣り合って位置する第2及び第3の支柱6B,6C間に設けられた第1及び第2の連結部材14B,15Bの各長手方向一端側が、第2及び第3の支柱6B,6Cにそれぞれ取付けられた第1の継手8B,8Cの1つの舌片16Aにピンを介してそれぞれ回動可能に連結され(図12)、かつその各長手方向他端側が、第3及び第2の支柱6C,6Bにそれぞれ取付けられた第3の継手26C,26Bの舌片18B,18Bにピンを介してそれぞれ回動可能に連結されている。
【0061】
さらに、パレット2の第2の辺11の隣りの第3の辺12において互いに隣り合って位置する第3及び第4の支柱6C,6D間に設けられた第1及び第2の連結部材14C,15Cの各長手方向一端側が、第3及び第4の支柱6C,6Dにそれぞれ取付けられた第1の継手8C,8Dの1つの舌片16Aにピンを介してそれぞれ回動可能に連結され(図12)、かつその各長手方向他端側が、第4及び第3の支柱6D,6Cにそれぞれ取付けられた第2の継手9D,9Cの舌片18A,18Aにピンを介してそれぞれ回動可能に連結されている。
【0062】
また、パレット2の第3の辺12の隣りの第4の辺13において互いに隣り合って位置する第4及び第1の支柱6D,6A間に設けられた第1及び第2の連結部材14D,15Dの各長手方向一端側が、第4及び第1の支柱6D,6Aにそれぞれ取付けられた第1の継手8D,8Aの1つの舌片16Aにピンを介してそれぞれ回動可能に連結され(図12)、かつその各長手方向他端側が、第1及び第4の支柱6A,6Dにそれぞれ取付けられた第3の継手26A,26Dの舌片18B,18Bにピンを介してそれぞれ回動可能に連結されている。
【0063】
上述のように、互いに隣り合って位置する第1及び第2の支柱間に設けられた第1及び第2の連結部材と、その第1及び第2の支柱に対向して位置する第3及び第4の支柱間に設けられた第1及び第2の連結部材の各長手方向一端側が、第1及び第2の支柱と第3及び第4の支柱にそれぞれ取付けられた第1の継手にそれぞれ回動可能に連結され、かつその各長手方向他端側が、第1及び第2の支柱と第3及び第4の支柱にそれぞれ取付けられた第2の継手にそれぞれ回動可能に連結され、また互いに隣り合って位置する第2及び第3の支柱間に設けられた第1及び第2の連結部材と、その第2及び第3の支柱に対向して位置する第4及び第1の支柱間に設けられた第1及び第2の連結部材の各長手方向一端側が、第2及び第3の支柱と第4及び第1の支柱にそれぞれ取付けられた第1の継手にそれぞれ回動可能に連結され、かつその各長手方向他端側が、第2及び第3の支柱と第4及び第1の支柱にそれぞれ取付けられた第3の継手にそれぞれ回動可能に連結されている。
【0064】
上述の如く第1及び第2の連結部材14,15のそれぞれに連結された第1乃至第3の継手8,9,26のうちの第1の継手8は、これらがそれぞれ取付けられた各支柱6に対して固定されている。これに対し第2及び第3の継手9,26は、これらの取付けられた各支柱6に対して、その長手方向に自由に移動できるように、移動可能に組付けられている。図示した例では、各支柱6の上部に位置する各第1の継手8が各支柱6に、例えば圧入又はねじ、或いは溶接などによって固定されている。
【0065】
図7に示した第2の形態の物品運搬保管装置によって物品を運搬し又は保管するときも、その物品の大きさに合ったパレット2を選択し、又は1つのパレットの突部7の間の間隔D1,D2を調整し、図14に示すように、そのパレット2の上に物品1を載置し、図示していない位置決め保持手段によって、その物品1をパレット2に対して位置決めして保持するか、又は固定手段によってその物品1をパレット2に対して固定する。一方、パレット2の突部7の間の間隔D1,D2(図7)に合うように、パレット2に取付ける前の各支柱6の間の間隔を次のように調整する。
【0066】
すなわち、パレット2の第1の辺10と、これに対向する第3の辺12のそれぞれに互いに隣り合って取付けられる第1及び第2の2本の支柱6A,6Bと、第3及び第4の2本の支柱6C,6Dを図7に矢印Aで示す方向、又はこれと逆の方向に押圧する。すると、これらの支柱に取付けられた第2の継手9が各支柱6に沿って上方又は下方に摺動する。これによって、第1及び第2の2本の支柱6A,6Bの間の間隔と、他の第3及び第4の2本の支柱6C,6Dの間の間隔が同じ割合で変化する。その際、この例では、支柱6A,6B;6C,6Dの間隔を調整しただけでは、第2の支柱6Bと第3の支柱6Cの間隔、及び第4の支柱6Dと第1の支柱6Aの間隔は変化しない。
【0067】
これらの間隔を調整するときは、第2及び第3の支柱6B,6Cと、第4及び第1の支柱6D,6Aを図7に矢印Bで示す方向、又はこれと逆の方向に押圧する。これによって、各支柱に嵌合した第3の継手26がその各支柱6に沿って上方又は下方に移動し、第2及び第3の支柱6B,6Cの間の間隔と、第4及び第1の支柱6D,6Aの間の間隔が同じ割合で変化する。
【0068】
上述のように、第2の形態の物品運搬保管装置においては、パレット2の一辺と、これに対向する一辺のそれぞれに隣り合って取付けられる2本の支柱間の間隔が同じ割合で変化するように、その間隔が互いに連動して調整され、しかもパレット2の互いに対向する他の2辺のそれぞれに互いに隣り合って取付けられる2本の支柱間の間隔が同じ割合で変化するように、その間隔が互いに連動して調整される。すなわち、2本の支柱同士をそれぞれ連結する前述の連結手段は、互いに隣り合って位置する2本の支柱6間の間隔と、その2本の支柱6に対向し、かつ互いに隣り合って位置する他の2本の支柱6間の間隔とが同じ割合で変化するように、当該間隔を互いに連動して調整するように構成されている。これにより、各支柱間の間隔の調整を、図1に示した第1の形態の物品運搬保管装置の場合よりも一層自由に調整することができる。間隔を調整した支柱6を、物品1が載せられたパレット2に、前述のようにして取付ける。
【0069】
上述の各第1の継手8を、それぞれ2つの継手部片から構成し、その一方の継手部片に第1の連結部材14の長手方向一端側(上端側)を回動可能に連結し、他方の継手部片に第2の連結部材15の長手方向一端側(上端側)を回動可能に連結してもよい。これらの継手部片も各支柱6に固定される。また、第1及び第2の連結部材14,15の長手方向他端側(下端側)がそれぞれ回動可能に連結された各第2及び第3の継手9,26を、各支柱6の長手方向に長く形成した別々のガイド溝にそれぞれ摺動可能に嵌合してもよい。この場合には、第2及び第3の継手が、各支柱6の長手方向にそれぞれ独立して自由に移動できるので、各支柱6間の間隔の大きさに応じて、第2の継手が、第3の継手よりも下方に位置することも、また同じ高さに位置することも、さらには第3の継手よりも上方に位置することもある。
【0070】
また、図7に関連して説明した上述の支柱6と連結手段を、図7の状態から上下逆転させて使用することもできる。すなわち、図7に示した各支柱6の上端部23を下側にし、これらの端部をパレット2の突部7にそれぞれ嵌合するのである。図7に示した例では、4本の支柱がパレット2に取付けられた状態で、第2及び第3の継手9,26は、第1の継手8よりも下方に位置するが、支柱6の上下を逆転させて、その支柱6をパレット2に取付けると、その取付け状態で、第1の継手8は、第2及び第3の継手9,26よりも下方に位置する。この場合も、各第1の継手8を各支柱6に固定し、各第2及び第3の継手9,26を各支柱6に対して、その長手方向に移動可能に組み付ける。かかる構成によっても、図7に関連して先に説明した構成と同様の作用を奏することができる。
【0071】
以上のように、間隔が調整される支柱6を取付けることのできる突部7の間の間隔D1,D2を有する複数のパレット2を予め用意しておくか、間隔D1,D2を調整できるように複数のパレット部材を有するパレット2を用意しておくことにより、そのパレット2の突部7間の間隔D1,D2に合せて、支柱6を取付けることができる。
【0072】
パレット2に4本の支柱を取付けた後、その上方から図7に矢印Cで示すように天板33を下げ、図8及び図9に示すように、その各孔35に、各支柱6の上端部23を嵌合して複数の支柱6の上部に天板33を着脱可能に取付ける。この例では、各第2の継手8よりも上方に突出した各支柱6の上端部23を、直に、天板33に形成された孔35に嵌合し、天板33を4つの第1の継手8の上面に載置して天板33を支えるように構成されているが、第1の物品運搬保管装置に関連して先に説明したように、各支柱6の上端部23を孔35に摩擦係合し、或いはその上端部23に、図示していないキャップを嵌着し、そのキャップを天板33の各孔35に嵌合してもよい。或いは、各第1の継手8の上部に、図7に示した支柱6の上端部23と同じ様な形態のピンを固定し、その各ピンを各孔35に嵌合してもよい。このように、天板33は、複数の支柱6の上部に直接又は他の部材を介して着脱可能に取付けられる。
【0073】
上述のようにして、図8に示す如く、第1の形態の物品運搬保管装置と同様の機能を備えた物品運搬保管装置30を構成でき、その天板33の上に、図8に破線又は一点鎖線で示した物品1A,1Bを載置できることも先の例と変りはない。
【0074】
上述のようにして、先に説明した第1の形態の物品運搬保管装置の場合と全く同様にして、パレット2の物品載置面5上に載せた物品1を運搬し、又はこれを保管することができる。また第2の形態の物品運搬保管装置も、図10に示すように上下に積み重ねることができる。この場合も、上側の物品運搬保管装置30Aのパレット2の物品載置面5とは反対側の裏面の側に形成された4個の係合孔22(図7)のそれぞれに、下側の物品運搬保管装置30の天板33の孔35から上方に突出した各支柱6の上端部23を嵌合する。
【0075】
上述のように、図3に関連して先に説明したところと全く同様にして、物品運搬保管装置30,30Aを上下に積み重ね、物品1を小さなスペースに保管し、又は運搬することができ、また上側の物品運搬保管装置30Aのパレット2と下側の物品運搬保管装置30の天板33の間の空間Sにフォーク(図3)を挿入して、上側の物品運搬保管装置30Aを下に下ろすことができる。さらに、天板33を支柱6から外し、かつパレット2から4本の支柱6を取外すことにより、パレット2上の物品を楽に床面などに下ろすことができる。
【0076】
また、図7に示した第2の形態の物品運搬保管装置の場合も、天板33を各支柱6から取外し、しかも支柱6をパレット2から抜き出せば、その支柱6と第1及び第2の連結部材14,15を図11に示すようにコンパクトに折り畳むことができる。すなわち、図7に示した第2の形態の物品運搬保管装置においても、複数の支柱6と、前述の連結手段を構成する継手8,9,23及び連結部材14,15とが、その支柱6をパレット2から外した状態で折り畳み自在な支柱ユニット32Aを構成している。
【0077】
支柱ユニット32Aを折り畳むときは、図12に鎖線で示すように、支柱6を手で掴み、支柱6を近づけて図13に示すようにその支柱ユニット32Aを折り畳むことができる。これは、図1に示した支柱ユニット32においても同様である。
【0078】
また図7は、パレット2の上に物品1を載せ、その物品1をパレット2に位置決めし、又は着脱可能に固定し、次いで支柱ユニット32Aをパレット2の上方から下げて各支柱6の下部をパレット2の各突部7に嵌合して、その支柱ユニット32Aをパレット2に取付け、又はその支柱ユニット32Aを上方に持ち上げてパレット2から外すときの様子を示しており、図1乃至図6に示した第1の形態の物品運搬保管装置も、この方法で支柱ユニット32をパレット2に着脱することができる。
【0079】
一方、図14は図7に示した支柱ユニット32Aの第3の継手26を上方にスライドさせ、第1及び第2の連結部材14B,15Bと、これに対向する第1及び第2の連結部材14D,15Dを上方に持ち上げ、第2の継手9を下方にスライドさせて他の第1及び第2の連結部材14A,15Aと14C,15Cのそれぞれを折り畳み、その支柱ユニット32Aを水平方向に移動させ、該支柱ユニット32Aをパレット2に取付け、又は取外す使用方法を示している。この方法によると、支柱ユニット32Aを上下に動かす必要がないため、その作業を大変楽に行うことができ、しかも支柱6を物品1から大きく離して、その支柱ユニット32Aを水平方向に移動させるので、支柱6や第1及び第2の連結部材14,15を物品に接触させずに、パレット2に対する支柱ユニット32Aの取付けと取外しを行うことができ、物品1に傷を付けることなく作業を遂行することができる。
【0080】
上述した第1及び第2の形態の物品運搬保管装置は、そのいずれも、物品1を運搬し、又は保管するために何度も使用することができ、紙製のダンボール箱などから成る従来の物品運搬保管装置のように、その都度、そのダンボール箱を廃棄する必要はない。このため、本例の物品運搬保管装置30,30Aを使用すれば廃棄物の量を減らし、或いは廃棄物を実質的に無くすことも可能となる。
【0081】
以上説明したいずれの形態の物品運搬保管装置においても、下側の物品運搬保管装置の上に上側の物品運搬保管装置を下ろして載置し、複数の物品運搬保管装置を上下に積み重ねるとき、上側の物品運搬保管装置を下側の物品運搬保管装置に対して、容易かつ正しく位置決めして載置できるようにする必要がある。そこで、図示した物品運搬保管装置においては、その天板33が前述のガイド部材34を有している。図1乃至図6に示した第1の形態の物品運搬保管装置に設けられたガイド部材34と、図7乃至図14に示した第2の形態の物品運搬保管装置のガイド部材34は、その構成と作用に実質的な相違はないので、以下に、これらをまとめて説明する。
【0082】
図2及び図8に示した物品運搬保管装置30の天板本体33Aの上面の四隅にそれぞれ固定された4つのガイド部材34を識別する必要のあるときは、これらをそれぞれ第1のガイド部材34A、第2のガイド部材34B、第3のガイド部材34C及び第4のガイド部材34Dと称することにする。これらの図に示すように、第1及び第2のガイド部材34A,34Bは、それぞれ、金属板又は硬質樹脂板などの高剛性の板材から構成され、かつ平坦に形成された基部28と、その基部28に一体に形成されて上方に突出する突起部29とを有している。これらのガイド部材34A,34Bの各基部28が例えば溶接又はねじなどの固着手段によって天板本体33Aの上面の各コーナ部に固定され、かつその各基部28に、前述の孔35が形成されている。また各突起部29は、天板本体33Aの上面に対してほぼ垂直に立上った垂直部37と、その頂部から各基部28に向けて傾斜して延びる傾斜部とから成り、その傾斜部の外側面によりガイド面38が形成されている。
【0083】
互いに離間して位置する第1及び第2のガイド部材34A,34Bは互いに対称に配置され、その両垂直部37,37が互いに対向し、その両ガイド面38,38は、互いにハの字状に配置されていて、両ガイド面38,38間の間隔が、垂直部37,37の頂部からその下部に行くに従って漸次拡大するように傾斜している。
【0084】
第3及び第4のガイド部材34C,34Dも、図2及び図8から明らかなように、上述の第1及び第2のガイド部材34A,34Bと同じく構成され、かつ同じ位置関係をもって天板本体33Aの上面のコーナ部に固定されている。第1及び第4のガイド部材34A,34Dのガイド面38,38はほぼ同一平面上に位置し、同様に第2及び第3のガイド部材34B,34Cのガイド面38,38はほぼ同一平面上に位置している。
【0085】
図15及び図16は、下側の物品運搬保管装置30の上方から上側の物品運搬保管装置30Aを下降させて、その上側の物品運搬保管装置30Aを下側の物品運搬保管装置30の上部に載置するときの説明図である。図15に示すように、上側の物品運搬保管装置30Aを下げて行くとき、その物品運搬保管装置30Aと下側の物品運搬保管装置30の位置が整合しておらず、上側の物品運搬保管装置30Aの位置が下側の物品運搬保管装置30に対して、水平方向H1に多少ずれていても、上側の物品運搬保管装置30Aのパレット2を構成する一方の脚部4の内側角部39が、互いに対向したガイド部材34A,34B(又は34D,34C)のガイド面38に当り、そのガイド面38によって案内される。これにより、上側の物品運搬保管装置30Aは、その水平方向H1の位置を修正されながら下降し、最終的に上側の物品運搬保管装置30Aの各脚部4が、図16に示したようにガイド部材34の基部28の上面上に載置されて位置決めされる(図10も参照)。このとき、各ガイド部材34の基部28から上方に突出した各支柱6の上端部23が、上側の物品運搬保管装置30Aの脚部4に形成された各係合孔22に嵌合する。
【0086】
上述のように、ガイド部材34のガイド面38は、上側の物品運搬保管装置30Aを、その一方の水平方向H1、すなわち図8における上側の物品運搬保管装置30Aの左右方向に案内する用をなす。
【0087】
ここで、物品運搬保管装置の脚部4に形成された係合孔22は、図2、図5及び図7に示したように、上述の一方の水平方向H1に長くなった長孔より成る。係合孔22が支柱6の上端部23とほぼ同径の円形孔より成ると、上側の物品運搬保管装置30Aを下降させてその係合孔22に支柱6の上端部23を正しく嵌合させることが難しくなることがあるが、係合孔22を上述の如き長孔に形成しておけば、上側の物品運搬保管装置30Aは、ガイド部材34によって、下側の物品運搬保管装置30に対して一方の水平方向H1に案内されながら自動的に位置決めされるので、その各係合孔22と各支柱6の上端部23を容易に嵌合させることができる。また、長孔より成る係合孔22と、支柱6の上端部23が嵌合することにより、上側の物品運搬保管装置30Aを、下側の物品運搬保管装置30に対して、上記一方の水平方向H1に直交する他方の水平方向H2(図5及び図10)に位置決めすることができる。
【0088】
図19は、第2の形態の物品運搬保管装置30の第1乃至第4のガイド部材34A,34B,34C,34Dの他の例を示す斜視図であり、図20はその第2のガイド部材34Bの拡大斜視図である。ここに示した各ガイド部材34は、図2及び図8に示した各ガイド部材34に、その基部28に固定されたガイド片40が追加されている点だけが、図2及び図8に示したガイド部材と相違している。そして、図19に示すように、第2及び第3のガイド部材34B,34Cのガイド片40,40は互いに対向し、その対向した面が傾斜したガイド面41として形成されている。両ガイド部材34B,34Cの互いに対向したガイド面41,41間の間隔は、その各ガイド片40の頂部からその下端の基部28に行くに従って、漸次縮小するように、各ガイド面41,41が傾斜している。
【0089】
図19に示した第1及び第4のガイド部材34A,34Dも、第2及び第3のガイド部材34B,34Cと同じく構成され、かつ同じ位置関係をもって配置されている。そして、第1及び第2のガイド部材34A,34Bのガイド面41,41はほぼ同一平面上に位置し、かつ第3及び第4のガイド部材34C,34Dのガイド面41,41がほぼ同一平面上に位置している。
【0090】
また、この例では図20に示すように、各第1の継手8が固定された各支柱6の各上端部が第1の継手8から上方に突出しておらず、各第1の継手8の上に天板33の隅部が載置され、しかもその天板本体33Aの下方に垂下する周縁フランジ部42が各継手8の側面に当接した状態で天板33が各支柱6の上部に取付けられている(図9も参照)。また図19及び図20に示すように、パレット2の各脚部4の長手方向各端部には、ガイド片40に整合できる切欠43がそれぞれ形成されている。また、パレット2の脚部4には、先の例と同じく係合孔(図19,図20には示さず)が形成されているが、その係合孔は、先の例の係合孔よりも大きく形成されている。他の構成は、図7乃至図16に示した第2の形態の物品運搬保管装置と変りはない。
【0091】
図20に示すように、下側の物品運搬保管装置30の上方から上側の物品運搬保管装置30Aを下降させて、その上側の物品運搬保管装置30Aを図21に示すように下側の物品運搬保管装置30上に載置するとき、図19及び図20に示した各ガイド部材34A乃至34Dのガイド面38によって、上側の物品運搬保管装置30Aが一方の水平方向H1に案内されながら位置決めされることは、図1乃至図16に示した物品運搬保管装置の場合と変りはない。
【0092】
図19乃至図21に示した例では、そのほか、下降する上側の物品運搬保管装置30Aの位置が、下側の物品運搬保管装置30に対して、一方の水平方向H1と直交する他方の水平方向H2(図20)にずれているときも、上側の物品運搬保管装置30Aの脚部4の長手方向端部が、各ガイド片40のガイド面41に案内され、最終的に、図21に示すように、上側の物品運搬保管装置30Aの脚部4が各基部28(図19)上に載り、このときその脚部4の各切欠43が各ガイド片40に係合して、上側の物品運搬保管装置30Aが下側の物品運搬保管装置30に対して位置決めされる。
【0093】
上述のように、この例においては、上側の物品運搬保管装置30Aを、一方の水平方向H1のほかに、これに直交する他方の水平方向H2にも案内しながら、下側の物品運搬保管装置30の上部に正しく位置決めすることができ、より一層容易に上側の物品運搬保管装置30Aの案内と位置決めを行うことができる。このとき、この例では、下側の物品運搬保管装置30の各支柱6の上端部が上側の物品運搬保管装置30Aの脚部4に形成された係合孔に嵌合することはなく、専ら、ガイド部材34だけで上側の物品運搬保管装置30Aを下側の物品運搬保管装置30に対して位置決めすることができる。このようにして容易に上側の物品運搬保管装置30Aの位置決めをなすことができる。
【0094】
図19乃至図21に示したガイド部材34と、これに関連した上記各構成は、図1乃至図6に示した第1の形態の物品運搬保管装置にも適用することができる。
【0095】
上述のように、図1乃至図16及び図19乃至図21に示した物品運搬保管装置のガイド部材34は、複数の物品運搬保管装置同士を上下に重ねるとき、上側の物品運搬保管装置30Aのパレット2を下側の物品運搬保管装置30の天板33に対する所定の載置位置へ向けて案内するガイド面38,41を備えたガイド手段の一例を構成している。天板33がかかるガイド手段を有しているのである。
【0096】
また、上述の各ガイド手段は、前述のように、上側の物品運搬保管装置30Aを下側の物品運搬保管装置30の上部に載置したとき、上側の物品運搬保管装置30Aを下側の物品運搬保管装置30に対して位置決めする装置位置決め手段を兼用している。これにより、ガイド手段と装置位置決め手段を別々に設ける必要がなくなり、物品運搬保管装置の構成を簡素化することができる。
【0097】
また図7乃至図16に示した例のガイド手段は、上側の物品運搬保管装置30Aを下側の物品運搬保管装置30の上方から下降させながら、下側の物品運搬保管装置30の上部に載置するとき、上側の物品運搬保管装置30Aを一方の水平方向H1に案内するガイド面38を有しており、また図19乃至図21に示した例のガイド手段は、上側の物品運搬保管装置30Aを下側の物品運搬保管装置30の上方から下降させながら、下側の物品運搬保管装置30の上部に載置するとき、上述の一方の水平方向H1に直交する他方の水平方向H2に当該上側の物品運搬保管装置30Aを案内するガイド面41を有している。
【0098】
ところで、上述したいずれの形態の物品運搬保管装置も、物品1を物品運搬保管装置に積載して、その物品の製造工場などから、ユーザなどの運搬先に運搬し、その運搬先で物品1を物品運搬保管装置から降ろした後、空となった物品運搬保管装置を、例えばトラックなどによって元の場所に運搬して回収するとき、或いは空の物品運搬保管装置を倉庫などに保管しておくようなとき、天板33を支柱6から取外し、しかもその支柱6をパレット2から取外した後、天板33をパレット2の上部に載置して、そのパレット2と天板33を一組みの天板パレット組立体とし、複数の天板パレット組立体を上下に重ねることによって、パレット2と天板33をコンパクトにまとめて運搬し、又はこれを保管することができる。
【0099】
図17は、図1乃至図16に示した物品運搬保管装置30のパレット2上に天板33を載置して、これを一組みの天板パレット組立体31とし、これを床面などの載置面G上に載置し、その上方から他の天板パレット組立体31を下げ、下側の天板パレット組立体31に積み重ねるときの様子を示している。また、図18は、図17に示した天板パレット組立体31を上下に8段積み重ねたときの様子を示している。さらに図22は、図19に示した物品運搬保管装置30のパレット2と天板33を組付けた天板パレット組立体31を上下に8段積み重ねたときの様子を示している。
【0100】
上述のように、天板33をパレット2の上部に載置して、これらを天板パレット組立体31として組付けたとき、天板33とパレット2が水平方向に相対的に大きくずれ動いてしまえば、その天板パレット組立体31を運搬し難くなり、またその保管も困難となる。
【0101】
そこで、本例の物品運搬保管装置は、その天板33を支柱6から取外し、かつ当該支柱6をパレット2から取外した後、天板33をパレット2の上部に載置したとき、該天板33とパレット2が、一体的な一組みの天板パレット組立体31を構成するように、当該天板33をパレット2に対して位置決めする天板位置決め手段を有している。図示した例では、図17に明示するように、パレット2の突部7と、天板33に形成された前述の孔35によって上記天板位置決め手段が構成されている。図17に示すようにパレット2の上部に天板33を載置したとき、パレット2の各突部7を、天板33に形成した孔35に嵌合させ、これによってパレット2と天板33が水平方向に相対的に大きくずれ動く不具合を阻止できる。このように、図示した物品運搬保管装置においては、天板位置決め手段が、パレット2に設けられた突部7と、そのパレット2の上部に載置される天板33に形成され、上記突部7が嵌合する孔35により構成されている。
【0102】
また、図17に示すように、下側の天板パレット組立体31の上部に上側の天板パレット組立体31を載せるとき、下側の天板パレット組立体31の天板本体33Aに固定された前述のガイド部材34のガイド面38は、図15及び図16を参照して先に説明したところと同様に、上側の天板パレット組立体31のパレット2の脚部4を、一方の水平方向H1に案内し、上側の天板パレット組立体31が下側の天板パレット組立体31に載置された時、ガイド部材34がその上側の天板パレット組立体31を下側の天板パレット組立体31に対して一方の水平方向H1に位置決めする。このとき、下側の天板パレット組立体31の突部7は、上側の天板パレット組立体31の脚部4に形成された長孔より成る係合孔22に嵌合し、上側の天板パレット組立体31が、下側の天板パレット組立体31に対して、一方の水平方向H1に直交する他方の水平方向H2に位置決めされる。
【0103】
図19に示したパレット2と天板33の天板パレット組立体31を図22に示すように上下に重ねるときは、下側の天板パレット組立体31のガイド部材34が、上側の天板パレット組立体31を、一方の水平方向H1と他方の水平方向H2に案内すると共に、下側の天板パレット組立体31に対して両水平方向H1,H2に位置決めする。この場合、図19及び図20に示した物品運搬保管装置30の脚部4に形成された係合孔は、突部7よりもはるかに大きく形成されており、これらが嵌合したときも、その係合孔と突部7が上下の天板パレット組立体31を位置決めすることはない。専ら、図19及び図20に示したガイド部材34が、上下の天板パレット組立体31の両水平方向H1,H2の案内と位置決めを行う。これにより、上側の天板パレット組立体31を下側の天板パレット組立体31に重ね合せるとき、作業者が突部7と係合孔を嵌合させる作業を意図的に行わずとも、自動的に上下の天板パレット組立体31を位置決めし、突部7と係合孔を互いに遊びを持った状態に自動的に嵌合させることができ、その作業能率を高めることができる。
【0104】
上述のように、いずれの形態の物品運搬保管装置においても、天板33を支柱6から取外し、かつその支柱6をパレット2から取外した後、当該天板33をパレット2の上部に載置して該天板33とパレット2を一組みの天板パレット組立体31とし、該天板パレット組立体31を上下に重ねるとき、前述のガイド手段は、上側の天板パレット組立体31を下側の天板パレット組立体31に対して案内するように構成されている。しかも、そのガイド手段は、上側の天板パレット組立体31を下側の天板パレット組立体31の上部に載置したとき、上側の天板パレット組立体31を下側の天板パレット組立体31に対して位置決めするように構成されている。
【0105】
図18及び図22に示すように、複数の天板パレット組立体31を上下に重ねることにより、これを効率よく運搬し、また小さな空間に格納することができる。また前述のように、複数(図の例では4本)の支柱6と、連結手段は、折り畳み可能な支柱ユニット32,32Aを構成しているので、これもコンパクト化して運搬し、又は保管することができる。例えば、多数の物品運搬保管装置のそれぞれに物品1を搭載して、これらをまとめて或る場所から他の場所へ輸送し、ここで天板33を支柱6から外すと共に、その支柱ユニット32,32Aをパレット2から外して物品1をパレット2から下ろし、次いでその天板33とパレット2と支柱ユニット32,32Aを元の場所に返送するとき、天板33とパレット2を天板パレット組立体31とし、これを複数段上下に重ね、かつ支柱ユニット32,32Aを折り畳むことによって、これらを楽に元の場所に運搬することができ、またこれらをコンパクトにまとめて保管することができる。
【0106】
ところが、上述のように折り畳んだ多数の支柱ユニット32,32Aと、上下に重ねて多数の天板パレット組立体31を別々に運搬し、又は保管したとすると、このとき天板パレット組立体31と支柱ユニット32,32Aが大きなスペースを占めてしまう。
【0107】
そこで、本例の物品運搬保管装置においては、折り畳んだ支柱ユニット32,32Aを上下に重ねた天板パレット組立体31に収納できるように構成されている。すなわち、図2、図8及び図19に示すように、パレット2には、開口24が形成され、しかも天板33にも開口25が形成されている。かかるパレット2と天板33を組付けて天板パレット組立体31とし、複数の天板パレット組立体31を、図18及び図22に示したように上下に重ねると、その内部に、上述の開口24,25によって、支柱ユニット32,32Aを収納する格納空間が形成される。そこで、図18及び図22に実線で示した支柱ユニット32Aを、これらの図に破線で示すように、一番上の天板に形成された開口25からその格納空間内に挿入する。このようにすれば、多数の天板パレット組立体31と多数の支柱ユニット32Aを、より一層コンパクトにまとめて運搬し、又は保管することができる。図18及び図22には、支柱ユニット32Aを示したが、図6に示した支柱ユニット32も全く同様にして上記格納空間に収納することができる。
【0108】
上述のように、図示した物品運搬保管装置においては、複数の天板パレット組立体31を上下に積み重ねたとき、その内部に、折り畳まれた支柱ユニット32,32Aを収納する空間が形成されるように、パレット2と天板33とに開口24,25が形成されているのである。
【0109】
また図18及び図22に示した物品運搬保管装置においては、支柱ユニット32Aの一部、図の例ではその4個の第1の継手8が、天板33に形成された開口25よりも大きく形成され、その支柱ユニット32Aを格納空間に収めたとき、大きく形成された支柱ユニット部分、すなわちその4個の第1の継手8が、最上位の天板パレット組立体31の天板33に形成された開口25の縁に係合できるように構成されている。かかる構成によれば、格納空間に収納した支柱ユニット32Aが、その空間から脱落することを阻止でき、多数の天板パレット組立体31と多数の支柱ユニット32Aをより効率よく運搬し、又は格納しておくことができる。図6に示した支柱ユニット32も全く同様に構成することができる。
【0110】
図18及び図22に示すように、積み重ねた多数の天板パレット組立体31の最下位のパレット2の下側に、荷役装置、例えばフォークリフトのフォーク36を挿入して、その多数の天板パレット組立体31と、これに収納された支柱ユニット32Aを運搬することができる。パレット2は、その物品載置面5(図2、図8及び図19)の下方に例えばフォークリフトのフォークの如き荷役装置を挿入する空間S1(図18、図22)が形成されるように構成されているのである。
【0111】
ここで、図18及び図22に破線で示したように、多数の天板パレット組立体31の格納空間に支柱ユニット32Aを収納したとき、その最下位の天板パレット組立体31のパレット2の下側の空間S1に、支柱ユニット32Aの下部が存在すると、この空間S1にフォーク36を挿入したとき、当該フォーク36が支柱ユニット32Aの下部に打ち当ってしまう。従って、最下位のパレット2の空間S1に、支柱ユニット32Aが存在しないように、天板パレット組立体31の積み上げ段数を決める必要がある。ところが、作業者が、その都度、天板パレット組立体31を何段積み重ねればよいかを考えながら作業を行うことは煩しく、作業能率が低下する。
【0112】
そこで、図18及び図22に示す例では、天板33に複数の開口25が形成されていて、その開口25の数と同数の天板パレット組立体31を上下に積み重ね、最上位の天板パレット組立体31の天板33に形成された各開口25に支柱ユニット32Aをそれぞれ挿入したとき、最下位の天板パレット組立体31におけるパレット2の物品載置面下方の空間S1に支柱ユニット32Aが存在しないように、当該支柱ユニット32Aの長さが設定されている。
【0113】
図18及び図22の例では、天板33に8個の開口25が形成されており、従って作業者は、その開口25の数である8段の天板パレット組立体31を積み重ねる。この状態で、その各天板パレット組立体31に対応する8本の支柱ユニット32Aのそれぞれを、最上位の天板33に形成された各開口25から格納空間内に挿入する。すると、このとき丁度、最下位のパレット2の空間S1に支柱ユニット32Aが存在しない状態となる。これにより、その空間S1に支障なくフォーク36を差し込んで、天板パレット組立体31と支柱ユニット32Aを運搬することができる。このように、作業者は特別なことを考えずに、能率よく作業を遂行することができるのである。この構成は、図6に示した支柱ユニット32を用いるときにも適用できるものである。
【0114】
また、図2、図8及び図19に示すように、天板33には、所望の情報が記入される表示部44が設けられており、図示した例では、その表示部44が、天板本体33Aの縁部から下方に垂下する舌部により構成されている。
【0115】
上述のように天板33に設けた表示部44に、例えば、物品運搬保管装置により運搬又は保管する物品1の製品名や、そのシリアルナンバーや、物品運搬保管装置自体のシリアルナンバー、或いは物品運搬保管装置の取り扱い方法、例えば物品運搬保管装置の組立て方法、その分解方法などの適宜な情報を文字又は図形などによって記入することができる。これによって取扱者は楽に物品運搬保管装置を取扱うことができる。天板33の一つの縁部に限らず、他の縁部にも表示部を設けてもよい。また表示部に直に情報を記入するほか、情報を記入した樹脂シートや紙ラベルなどを表示部に貼着してもよい。
【0116】
ところで、以上説明した物品運搬保管装置は、パレット2と天板33を有していると共に、支柱ユニット32,32Aを有している。このように物品運搬保管装置は、複数のユニットを有しているので、かかる物品運搬保管装置を複数個取扱うような場合、各物品運搬保管装置のパレット2と天板33を見分ける必要があるとき、これらを見分け難くなるおそれがある。また各物品運搬保管装置をそれぞれ見分け、その物品運搬保管装置を識別して、これらの物品運搬保管装置を取扱わなければならぬこともある。
【0117】
例えば、図3に示したように、上下に積み重ねられた複数の物品運搬保管装置30,30Aのうちの上側の物品運搬保管装置30Aをフォークリフトのフォーク36によって降ろすときは、下側の物品運搬保管装置30の天板33と、上側の物品運搬保管装置30Aのパレット2との間の空間Sにフォーク36を挿入し、そのフォーク36によって上側の物品運搬保管装置30Aを持ち上げてから、これを床面上などに載置することになる。その際、上側の物品運搬保管装置30Aのパレット2と、下側の物品運搬保管装置30の天板33を目視にて明瞭に見分けることができないとすると、作業者がそのパレット2と天板33の間の空間Sの位置を即座に確認して、ここにフォーク32を差し込むことは容易でなく、その作業能率が低下する。これは、図10の場合も同様である。
【0118】
そこで、前述の各構成を備えた物品運搬保管装置は、そのパレット2と天板33とを目視にて識別できるように、該パレット2と天板33が互いに異なる色を有している。例えば、パレット2を青色に着色し、天板33を赤色に着色する。このようにパレット2と天板33を判別しやすい色にそれぞれ着色しておけば、そのパレット2と天板33を目視にて明瞭に識別できる。従って、図3及び図10を参照して先に説明したように、上側の物品運搬保管装置30Aのパレット2と下側の物品運搬保管装置30の天板33の間の空間Sにフォーク36を挿入するとき、作業者は、その空間Sの位置を明瞭に把握することができ、容易にフォーク36を空間Sに挿入することができる。このようにして、物品運搬保管装置の取扱作業の能率が高められる。
【0119】
また、パレット2と天板33が互いに異なった色を有しているので、図18又は図22に示したように上下に重ねた天板パレット組立体31の最上位の1つ又は複数をフォークリフトのフォーク36によって下ろすときも、天板33とその下側に位置するパレット2との間の空間に容易かつ正確にフォーク36を差し込むことができる。
【0120】
また、上述のようにパレット2と天板33を対比しやす互いに異なった色に着色しておくと共に、その各色を物品運搬保管装置ごとに異ならせておくと、各物品運搬保管装置を容易に判別することができる。例えば、100kgまでの重量の物品を積載できる物品運搬保管装置と、200kgまでの重量の物品を積載できる物品運搬保管装置とがあった場合、前者の物品運搬保管装置のパレット2を青色、その天板33を赤色とすると共に、後者の物品運搬保管装置のパレット2は白色、その天板33を黒色にしておく。このようにすれば、各物品運搬保管装置を一瞥しただけで、その物品運搬保管装置の最大積載荷重を直ちに知ることができ、誤って最大積載荷重以上の重量の物品を積載するおそれを阻止できる。このように物品運搬保管装置の仕様ごとに、パレット2と天板33の色を異ならせることにより、その仕様を目視にて判別することが可能となる。また、各物品運搬保管装置を仕様別に保管管理するとき、その管理を容易に行うことが可能となる。
【0121】
また、物品運搬保管装置の所有者ごとに色を変えることもできる。例えばA社所有の物品運搬保管装置のパレット2を青色、その天板33を赤色とし、B社所有の物品運搬保管装置のパレット2を白色、その天板33を黒色としておけば、運送業者がA社とB社の所有の各物品運搬保管装置を用いて、物品を一括して運搬するようなときも、これを正しく所定の場所に運搬できる。しかもその物品1の運搬後、正しく、物品運搬保管装置をその所有者のところに返送することができる。また、これらの物品運搬保管装置のなかに、返送する必要のない物品運搬保管装置が混在したようにときも、その物品運搬保管装置と、A社及びB社所有の物品運搬保管装置とを正しく識別することができる。
【0122】
物品運搬保管装置のパレット2と天板33が、互いに異なった第1の色と第2の色を有するように構成する場合、パレット2の全体と、天板33の全体を、第1の色と第2の色にそれぞれ着色してもよいが、その一部にだけ色を持たせるようにしてもよい。その際、物品運搬保管装置を上下に重ねたとき、下側に位置する物品運搬保管装置30の天板33と、上側に位置する物品運搬保管装置30Aのパレット2との間の空間Sに、フォーク36などの荷役装置を挿入するときに作業者が目視できるパレット部分と天板部分とが互いに異なる色を有していれば、パレット2と天板33の他の部分が同一色であっても、前述のように、フォーク36を空間Sに容易に挿入できる効果を奏することができる。
【0123】
また、前述の物品運搬保管装置の天板33は、物品運搬保管装置を上下に重ねるとき、上側の物品運搬保管装置のパレット2を下側の物品運搬保管装置の天板33に対する所定の位置へ向けて案内するガイド面38,41を備えたガイド手段を有しているが、そのガイド面38,41と、当該ガイド面に案内されるパレット部分の近傍の部分とが互いに異なる色を有していると、仮に、他のパレット部分と天板部分とが同一色であっても、ガイド面38,41とこれにより案内されるパレット部分が視覚上大変目立つので、上側の物品運搬保管装置のパレット2を下側の物品運搬保管装置のガイド面38,41によって容易かつ正確に案内しながら、その上側の物品運搬保管装置を下側の物品運搬保管装置の上部に載せることが可能となる。この場合も、例えば、ガイド面を青色に、これにより案内されるパレット部分の近傍の部分を赤色に着色すればよい。
【0124】
また、物品運搬保管装置の複数の支柱がその物品運搬保管装置のパレット2の色と同じ色か、又は当該物品運搬保管装置の天板33の色と同じ色を有し、しかも前述のように、物品運搬保管装置の仕様又は所有者別に、その各物品運搬保管装置の色を異ならせておくと有利である。このようにすれば、複数の物品運搬保管装置のパレット2と、天板33と、支柱6が別々に分離されたときも、その支柱6が、いかなる仕様の物品運搬保管装置の支柱であるか、或いはいかなる所有者の物品運搬保管装置の支柱であるかを判別でき、当該支柱が異なった仕様の物品運搬保管装置のパレット2に組み付けられたり、その支柱6の正しい所有者以外の者のところに、当該支柱6が返送されてしまうような不具合を阻止できる。
【0125】
また、支柱ユニット32,32Aが、パレット2の色と同じ色か、又は天板33の色と同じ色を有していて、物品運搬保管装置の仕様や所有者別にその各物品運搬保管装置の色を異ならせておけば、上述したところと全く同様に、パレット2と天板33と支柱ユニット32,32Aを別々に分離したとき、その支柱ユニットを誤った物品運搬保管装置のパレット2に組み付けるなどの不具合をなくすことができる。
【0126】
上述した各例の場合も、支柱6又は支柱ユニット32,32Aの少なくとも一部と、パレット2の少なくとも一部、又は天板33の少なくとも一部の色が同一色であればよい。
【0127】
また前述の各物品運搬保管装置は、先に説明した天板位置決め手段を具備し、複数の天板パレット組立体31を図18又は図22に示したように上下に積み重ね、その内部に形成された空間に支柱ユニット32,32Aを収納できるように構成されているが、その支柱ユニット32,32Aが、当該物品運搬保管装置の天板33と同じ色を有し、当該物品運搬保管装置の天板33とパレット2が、その物品運搬保管装置の仕様又は所有者ごとに異なった色を有していると特に有利である。このようにすれば、作業者が、仕様又は所有者の異なる不適正な物品運搬保管装置の天板パレット組立体31に支柱ユニット32,32Aを収納してしまう不具合を阻止できる。作業者が天板パレット組立体31に支柱ユニット36,36Aを収納するとき、その天板パレット組立体31の天板33の色と同じ色の支柱ユニット32,32Aを、当該天板パレット組立体31に収納し、これらの色が異なっているときは、収納しないようにするのである。このようにして、支柱ユニットを誤った天板パレット組立体31に収納してしまうトラブルを未然に防止することができる。この場合も、天板33の少なくとも一部と、支柱ユニットの少なくとも一部が同一の色を有していれば足りる。
【0128】
以上、本発明の代表的な実施形態例を説明したが、本発明は、これらの実施形態例の構成に限定されず、各種改変して構成することができ、また、本発明は、複写機以外の各種製品又は天然物など、実質的にいかなるものを運搬し、又は保管する装置に広く適用できるものである。
【図面の簡単な説明】
【0129】
【図1】物品運搬保管装置の一例を示す斜視図である。
【図2】図1に示した物品運搬保管装置を組立てた状態を示す斜視図である。
【図3】図1に示した物品運搬保管装置を組立てて、これを上下に積み重ねたときの様子を示す斜視図である。
【図4】図1に示した第1の継手とこれに連結された連結部材の拡大斜視図である。
【図5】図1に示した第2の継手から支柱を分離して示した分解斜視図である。
【図6】図1に示した支柱ユニットを折り畳んだ状態を示す斜視図である。
【図7】図1とは異なる物品運搬保管装置の実施形態例を示す斜視図である。
【図8】図7に示した物品運搬保管装置を組立てたときの様子を示す斜視図である。
【図9】図8のIX−IX線拡大断面図である。
【図10】図7に示した物品運搬保管装置を組立てて、上下に複数段積み重ねたときの斜視図である。
【図11】図7に示した支柱ユニットを折り畳んだ状態を示す斜視図である。
【図12】支柱ユニットを折り畳むときの様子を示す斜視図である。
【図13】折り畳んだ支柱ユニットを示す斜視図である。
【図14】支柱ユニットをパレットに着脱するときの様子を示す斜視図である。
【図15】上側の物品運搬保管装置を下側の物品運搬保管装置の上部に載せるときの様子を示す部分断面説明図である。
【図16】上側の物品運搬保管装置を下側の物品運搬保管装置の上部に載せた状態を示す部分断面説明図である。
【図17】下側の天板パレット組立体に上側の天板パレット組立体を組付けるときの様子を示す説明図である。
【図18】多数の天板パレット組立体を上下に積み重ねたときの様子を示す斜視図である。
【図19】物品運搬保管装置のさらに他の例を示す斜視図である。
【図20】図19に示した物品運搬保管装置を上下に重ねるときの様子を示す斜視図である。
【図21】図19に示した物品運搬保管装置を上下に重ねたときの状態を示す斜視図である。
【図22】図19に示した物品運搬保管装置の天板とパレットより成る天板パレット組立体を上下に重ねた様子を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0130】
1 物品
2 パレット
6 支柱
6A 支柱
6B 支柱
6C 支柱
6D 支柱
24 開口
25 開口
30 物品運搬保管装置
30A 物品運搬保管装置
31 天板パレット組立体
32 支柱ユニット
32A 支柱ユニット
33 天板
38 ガイド面
41 ガイド面
S 空間




 

 


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