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発明の名称 梱包装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−84151(P2007−84151A)
公開日 平成19年4月5日(2007.4.5)
出願番号 特願2005−346171(P2005−346171)
出願日 平成17年11月30日(2005.11.30)
代理人 【識別番号】100091867
【弁理士】
【氏名又は名称】藤田 アキラ
発明者 成石木 / 石川栄 / 石原哲 / 阿部剛 / 合田秀之 / 安藤俊一 / 笠原力男
要約 課題
リサイクルが可能で多様な製品に対応することのできる梱包装置を提供する。

解決手段
梱包装置のパレット(図示せず)の四隅に立設される支柱3は、上支柱3aと下支柱3bからなる2枚構成となっている。上支柱3aには4つの、下支柱3bには3つの係合孔31がそれぞれ設けられており、上支柱3aと下支柱3bを重ねあわせ、両者の係合孔31,31を一致させてストッパ33を挿入することで、上支柱3aと下支柱3bとを係合させ、1本の支柱3を構成する。ストッパ33を挿入する上支柱3aと下支柱3bの係合孔31,31を変えることで、支柱3の長さ(高さ)を調節する。パレット上に立設する支柱3の長さ(高さ)を調節することで、多様な製品に対応でき、機種が異なる装置なども搭載・梱包可能である。
特許請求の範囲
【請求項1】
物品を載置する載置台と、該載置台上に載置された物品の上方に配置される天板状部材と、該天板状部材を支持する支持部材とを有する梱包装置において、
前記支持部材が第1部材と第2部材から構成され、該第1部材と第2部材が摺動可能に嵌合され、当該支持部材の長さが調節可能に設けられていることを特徴とする梱包装置。
【請求項2】
前記支持部材がL字状断面を有することを特徴とする、請求項1に記載の梱包装置。
【請求項3】
前記第1部材と第2部材の一方又は双方に部材長手方向に延設される凸部が形成され、前記第1部材と第2部材の他方又は双方に部材長手方向に延設される凹部が形成され、前記第1部材と第2部材の前記凸部と前記凹部とを嵌合させることにより、前記第1部材と第2部材が摺動可能に一体化されることを特徴とする、請求項1に記載の梱包装置。
【請求項4】
前記第1部材及び第2部材の双方に、前記凸部及び凹部がそれぞれ複数個設けられていることを特徴とする、請求項3に記載の梱包装置。
【請求項5】
前記複数の凸部と凹部のうちの少なくとも一部の凸部と凹部が蟻ホゾ形状に形成されていることを特徴とする、請求項4に記載の梱包装置。
【請求項6】
前記第1部材と第2部材を所定の位置で固定する固定手段を有することを特徴とする、請求項1に記載の梱包装置。
【請求項7】
前記固定手段を装着する固定手段装着部が、前記第1部材及び第2部材の部材長手方向に沿って複数個所設けられており、前記第1部材の任意の固定手段装着部と前記第2部材の任意の固定手段装着部とを合致させて前記固定手段を装着可能なことを特徴とする、請求項6に記載の梱包装置。
【請求項8】
前記固定手段が2本の挿入腕を有し、該挿入腕が挿入される嵌合孔が前記第1部材及び第2部材にそれぞれ設けられていることを特徴とする、請求項6又は7に記載の梱包装置。
【請求項9】
前記第1部材及び第2部材がL字状断面に形成され、前記固定手段の前記2本の挿入腕が前記第1部材及び第2部材のL字の2辺交点を挟んでL字の各辺に挿入嵌合されることを特徴とする、請求項8に記載の梱包装置。
【請求項10】
前記固定手段は、前記第1部材又は第2部材に係合して当該固定手段の抜けを防止する係合部を有することを特徴とする、請求項6〜9のいずれか1項に記載の梱包装置。
【請求項11】
前記固定手段は、前記2本の挿入腕を連結する部位をリブ構造とし、前記各挿入腕は中空円筒状に構成することを特徴とする、請求項8〜10のいずれか1項に記載の梱包装置。
【請求項12】
前記2本の挿入腕が略円筒状に形成され、各挿入腕の内部に補強リブが設けられていることを特徴とする、請求項8又は11に記載の梱包装置。
【請求項13】
前記固定手段は、当該固定手段を把持する把持部を有することを特徴とする、請求項6〜12のいずれか1項に記載の梱包装置。
【請求項14】
前記載置台に前記支持部材をロックさせるロック機構を有することを特徴とする、請求項1に記載の梱包装置。
【請求項15】
前記載置台に前記支持部材を立設させる嵌合部が設けられ、該嵌合部に前記支持部材側面に当接して前記支持部材を支えるリブが設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の梱包装置。
【請求項16】
前記載置台に立設させた複数の前記支持部材の間に面板を装着可能に設けたことを特徴とする、請求項1に記載の梱包装置。
【請求項17】
前記載置台上に載置した物品を押さえる物品押さえ部材を、前記支持部材に装着可能に設けたことを特徴とする、請求項1に記載の梱包装置。
【請求項18】
前記載置台上に載置した物品の上部を押さえる第1の物品押さえ部材と物品の下部を押さえる第2の物品押さえ部材とを前記支持部材に装着可能に設け、
前記第2の物品押さえ部材は衝撃吸収時の変形量が製品の移動を抑制できる程度に小さいことを特徴とする、請求項1に記載の梱包装置。
【請求項19】
前記第2の物品押さえ部材は、前記載置台上に載置した物品の高強度部を押さえられることを特徴とする、請求項18に記載の梱包装置。
【請求項20】
前記物品押さえ部材が回動可能に前記支持部材に支持されることを特徴とする、請求項17〜19のいずれか1項に記載の梱包装置。
【請求項21】
前記物品押さえ部材が、物品を押さえる押さえ位置と、前記支持部材に沿った収納位置とに回動可能なことを特徴とする、請求項17〜20のいずれか1項に記載の梱包装置。
【請求項22】
前記物品押さえ部材が、ベース部と、該ベース部に装着されるパッドから構成されることを特徴とする、請求項17〜21のいずれか1項に記載の梱包装置。
【請求項23】
前記載置台上に載置した物品を押さえるためのステーを、前記載置台に立設させた複数の前記支持部材間に装着可能なことを特徴とする、請求項1に記載の梱包装置。
【請求項24】
前記ステーに製品押え用のパッドが装着されていることを特徴とする、請求項23に記載の梱包装置。
【請求項25】
前記ステーに前記パッドを装着させるパッド装着部が複数個所設けられていることを特徴とする、請求項24に記載の梱包装置。
【請求項26】
前記複数のパッド装着部の任意の個所に前記パッドを装着可能なことを特徴とする、請求項25に記載の梱包装置。
【請求項27】
前記パッドが伸縮可能であることを特徴とする、請求項22,24〜26のいずれか1項に記載の梱包装置。
【請求項28】
前記パッドが折り畳み及び展開可能であることを特徴とする、請求項22,24〜26のいずれか1項に記載の梱包装置。
【請求項29】
前記パッドが前記ベース部又は前記ステーに着脱可能であることを特徴とする、請求項22,24〜28のいずれか1項に記載の梱包装置。
【請求項30】
前記パッドの前記ベース部又は前記ステーからの外れを防止する外れ防止手段を有することを特徴とする、請求項29に記載の梱包装置。
【請求項31】
前記パッド内に緩衝部材が封入されていることを特徴とする、請求項22,24〜30のいずれか1項に記載の梱包装置。
【請求項32】
前記ベース部又は前記ステーは衝撃吸収時の変形量が小さいことを特徴とする、請求項22〜25,29,30のいずれか1項に記載の梱包装置。
【請求項33】
前記ステーを前記支持部材に係合させる係合部が前記ステーに設けられていることを特徴とする、請求項20に記載の梱包装置。
【請求項34】
前記係合部に、前記支持部材に設けられた蟻ホゾに係合するクリックロック部が形成されていることを特徴とする、請求項29に記載の梱包装置。
【請求項35】
前記ステーを前記支持部材に固定させるステー固定手段を有することを特徴とする、請求項20に記載の梱包装置。
【請求項36】
前記ステー固定手段に、前記支持部材に設けられた蟻ホゾに係合するクリックロック部が形成されていることを特徴とする、請求項31に記載の梱包装置。

発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、複写機、プリンター、ファクシミリなどの画像形成装置等の物品を梱包して運搬・納品するための梱包装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
【特許文献1】特開2002−264815号公報
【特許文献2】特開2001−315777号公報
【0003】
従来、各種物品や製品等を梱包して運搬・納品するにはダンボール等の梱包材が用いられてきた。このような従来の梱包材は、ユーザの元で開梱された後はユーザによって保存されるか、不要な場合は廃棄物として処理されていた。
【0004】
近年、省資源に対応するため、各種物品・製品の梱包材についてもリサイクルが要求されている。しかし、従来のダンボール等の梱包材は耐久性が低く、製品の運搬あるいは保管に繰り返して使用するには適さなかった。
【0005】
また、樹脂や金属製などリサイクル可能な梱包材もあるが、ダンボール製を含め従来の梱包材は機種ごとに異なる形状や大きさに合わせて梱包材を用意しなければならず、設計や管理が面倒でコスト上昇の要因ともなってしまう。
【0006】
そこで、特許文献1に記載されたようなキャスタ付き台車に各種製品を搭載して運搬・納品することが考えられる。キャスタ付き台車は再利用が可能であり、また異なる形状・サイズの装置・製品を搭載することも可能ではあるが、単に台車に製品等を搭載したのでは安定が悪く、輸送中の製品等を傷つけたり損傷させたりする恐れがあるという問題があった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
輸送中の製品等の損傷を防ぎ、よりしっかりと製品等を搭載・梱包できるものとして、特許文献2に開示されたラックがある。このラックは、主に複写機、プリンター、ファクシミリなどの画像形成装置を梱包して運搬・納品するためのラックであり、リサイクルが可能で、製品の納品後には分解して効率良く運搬保管できる構成となっている。
【0008】
しかしながら、特許文献2に記載のような従来のラックは、搭載・梱包できる製品の種類が制限されてしまい、多様な製品への対応が充分ではないという問題があった。
【0009】
本発明は、従来の梱包装置における上述の問題を解決し、リサイクルが可能で多様な製品に対応することのできる梱包装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記の課題は、本発明により、物品を載置する載置台と、該載置台上に載置された物品の上方に配置される天板状部材と、該天板状部材を支持する支持部材とを有する梱包装置において、前記支持部材が第1部材と第2部材から構成され、該第1部材と第2部材が摺動可能に嵌合され、当該支持部材の長さが調節可能に設けられていることにより解決される。
【0011】
また、前記支持部材がL字状断面を有すると好ましい。
また、前記第1部材と第2部材の一方又は双方に部材長手方向に延設される凸部が形成され、前記第1部材と第2部材の他方又は双方に部材長手方向に延設される凹部が形成され、前記第1部材と第2部材の前記凸部と前記凹部とを嵌合させることにより、前記第1部材と第2部材が摺動可能に一体化されると好ましい。
【0012】
また、前記第1部材及び第2部材の双方に、前記凸部及び凹部がそれぞれ複数個設けられていると好ましい。
また、前記複数の凸部と凹部のうちの少なくとも一部の凸部と凹部が蟻ホゾ形状に形成されていると好ましい。
【0013】
また、前記第1部材と第2部材を所定の位置で固定する固定手段を有すると好ましい。
また、前記固定手段を装着する固定手段装着部が、前記第1部材及び第2部材の部材長手方向に沿って複数個所設けられており、前記第1部材の任意の固定手段装着部と前記第2部材の任意の固定手段装着部とを合致させて前記固定手段を装着可能であると好ましい。
【0014】
また、前記固定手段が2本の挿入腕を有し、該挿入腕が挿入される嵌合孔が前記第1部材及び第2部材にそれぞれ設けられていると好ましい。
また、前記第1部材及び第2部材がL字状断面に形成され、前記固定手段の前記2本の挿入腕が前記第1部材及び第2部材のL字の2辺交点を挟んでL字の各辺に挿入嵌合されると好ましい。
【0015】
また、前記固定手段は、前記第1部材又は第2部材に係合して当該固定手段の抜けを防止する係合部を有すると好ましい。
また、前記固定手段は、前記2本の挿入腕を連結する部位をリブ構造とし、前期各挿入腕は中空円筒状に構成すると好ましい。
【0016】
また、前記2本の挿入腕が略円筒状に形成され、各挿入腕の内部に補強リブが設けられていると好ましい。
また、前記固定手段は、当該固定手段を把持する把持部を有すると好ましい。
【0017】
また、前記載置台に前記支持部材をロックさせるロック機構を有すると好ましい。
また、前記載置台に前記支持部材を立設させる嵌合部が設けられ、該嵌合部に前記支持部材側面に当接して前記支持部材を支えるリブが設けられていると好ましい。
【0018】
また、前記載置台に立設させた複数の前記支持部材の間に面板を装着可能に設けると好ましい。
また、前記載置台上に載置した物品を押さえる物品押さえ部材を、前記支持部材に装着可能に設けると好ましい。
【0019】
また、前記載置台上に載置した物品の上部を押さえる第1の物品押さえ部材と物品の下部を押さえる第2の物品押さえ部材とを前記支持部材に装着可能に設け、前記第2の物品押さえ部材は衝撃吸収時の変形量が製品の移動を抑制できる程度に小さいと好ましい。
【0020】
また、前記第2の物品押さえ部材は、前記載置台上に載置した物品の高強度部を押さえられると好ましい。
また、前記物品押さえ部材が回動可能に前記支持部材に支持されると好ましい。
【0021】
また、前記物品押さえ部材が、物品を押さえる押さえ位置と、前記支持部材に沿った収納位置とに回動可能であると好ましい。
また、前記物品押さえ部材が、ベース部と、該ベース部に装着されるパッドから構成されると好ましい。
【0022】
また、前記載置台上に載置した物品を押さえるためのステーを、前記載置台に立設させた複数の前記支持部材間に装着可能であると好ましい。
また、前記ステーに製品押え用のパッドが装着されていると好ましい。
【0023】
また、前記ステーに前記パッドを装着させるパッド装着部が複数個所設けられていると好ましい。
また、前記複数のパッド装着部の任意の個所に前記パッドを装着可能であると好ましい。
【0024】
また、前記パッドが伸縮可能であると好ましい。
また、前記パッドが折り畳み及び展開可能であると好ましい。
また、前記パッドが前記ベース部又は前記ステーに着脱可能であると好ましい。
【0025】
また、前記パッドの前記ベース部又は前記ステーからの外れを防止する外れ防止手段を有すると好ましい。
また、前記パッド内に緩衝部材が封入されていると好ましい。
【0026】
また、前記ベース部又は前記ステーは衝撃吸収時の変形量が小さいと好ましい。
また、前記ステーを前記支持部材に係合させる係合部が前記ステーに設けられていると好ましい。
【0027】
また、前記係合部に、前記支持部材に設けられた蟻ホゾに係合するクリックロック部が形成されていると好ましい。
また、前記ステーを前記支持部材に固定させるステー固定手段を有すると好ましい。
【0028】
また、前記ステー固定手段に、前記支持部材に設けられた蟻ホゾに係合するクリックロック部が形成されていると好ましい。
【発明の効果】
【0029】
本発明の梱包装置によれば、天板状部材を支持する支持部材が第1部材と第2部材から構成され、該第1部材と第2部材が摺動可能に嵌合され、当該支持部材の長さが調節可能に設けられているので、搭載する製品の大きさ(高さ)に応じて支持部材の長さ(高さ)を調節することができ、多様な製品を搭載して梱包することができる。
【0030】
請求項2の構成により、支持部材がL字状断面を有することで支持部材の強度を高めることができる。
請求項3の構成により、簡単な構成で第1部材と第2部材を摺動可能に一体化することができ、部材コストを抑制することができる。
【0031】
請求項4の構成により、第1部材及び第2部材の双方に凸部及び凹部がそれぞれ複数個設けられているので、第1部材と第2部材を適確に嵌合させて摺動可能とすることができる。
【0032】
請求項5の構成により、複数の凸部と凹部のうちの少なくとも一部の凸部と凹部が蟻ホゾ形状に形成されているので、第1部材と第2部材を摺動可能に保持しながら第1部材と第2部材の外れを防止することができる。
【0033】
請求項6の構成により、第1部材と第2部材を所定の位置で固定する固定手段を有するので、支持部材の長さ(高さ)を所望の長さに設定することができる。
請求項7の構成により、支持部材の長さ(高さ)を段階的に調節でき、かつ、作業者が容易に長さ調節を行なうことが可能となる。
【0034】
請求項8の構成により、固定手段が2本の挿入腕を有し、該挿入腕が挿入される嵌合孔が第1部材及び第2部材にそれぞれ設けられているので、第1部材と第2部材を2本の挿入腕によって確実に固定することができる。
【0035】
請求項9の構成により、固定手段の2本の挿入腕が第1部材及び第2部材のL字の2辺交点を挟んでL字の各辺に挿入嵌合されるので、第1部材と第2部材を確実に固定することができ、特に横あるいは斜め方向から支持部材に力が加わった場合でも固定手段がズレにくく、また、外れにくくなる。さらに、L字状断面の第1部材及び第2部材が変形(L字が開いてしまう変形)しずらくなる。
【0036】
請求項10の構成により、固定手段の係合部が第1部材又は第2部材に係合することで、固定手段の支持部材からの抜けが防止される。
請求項11の構成により、固定手段の部材重量を軽減しつつ、充分な強度を確保することができる。
【0037】
請求項12の構成により、固定手段の挿入腕の強度を確保することができる。
請求項13の構成により、固定手段を抜き取る際に把持する把持部を有するので、固定手段を容易に抜き取ることができる。
【0038】
請求項14の構成により、載置台に支持部材をロックさせるロック機構を有するので、載置台からの支持部材の抜け・外れが防止される。
請求項15の構成により、載置台上に支持部材をしっかりと立設させることができる。
【0039】
請求項16の構成により、載置台に立設させた複数の支持部材の間に面板を装着可能に設けたので、搭載した製品の側面を面板で保護することができる。
請求項17の構成により、載置台上に載置した物品を押さえる物品押さえ部材(スペーサ)を、前記支持部材に装着可能に設けたので、製品の揺れや移動を防いで製品が損傷することを防止できる。
【0040】
請求項18の構成により、運搬時の振動による製品の移動を確実に抑制できるとともに、製品の大きさによらない汎用性の高い位置決めを行なうことができる。
請求項19の構成により、製品の損傷を防ぐことができる。
【0041】
請求項20の構成により、製品に応じて適切な位置に物品押さえ部材を回動させて位置させることができる。
請求項21の構成により、梱包装置の回収時や保管時等に、物品押さえ部材が邪魔にならないように支持部材の外郭内に収納することができる。
【0042】
請求項22の構成により、物品押さえ部材が、ベース部とベース部に装着されるパッドから構成されるので、パッドにより製品を傷つけることなく押さえることができる。
【0043】
請求項23の構成により、複数の支持部材間にステーを装着して搭載した製品を押さえることができ、製品の揺れや移動を防いで製品が損傷することを防止できる。
【0044】
請求項24の構成により、ステーに装着したパッドにより製品を傷つけることなく押さえることができる。
請求項25の構成により、ステーにパッド装着部が複数個所設けられているので、適切な個所にパッドを装着することができる。
【0045】
請求項26の構成により、複数のパッド装着部の任意の個所にパッドを装着可能なので、搭載した製品に応じて適切な個所にパッドを装着することができる。
請求項27の構成により、パッドが伸縮可能であるので、異なるサイズの製品に対応して製品を押さえることができる。
【0046】
請求項28の構成により、パッドが折り畳み及び展開可能であるので、容易にパッドの大きさ(厚み)を変更して多様な製品に対応できる。
請求項29の構成により、パッドが前記ベース部又は前記ステーに着脱可能であるので、パッドが傷んだりこわれたりした場合に容易に交換することができる。
【0047】
請求項30の構成により、パッドのベース部又はステーからの外れを防止する外れ防止手段を有するので、不用意にパッドが外れてしまうことがない。
請求項31の構成により、パッド内に緩衝部材が封入されているので、重量の大きい製品でも効果的に押さえることができる。
請求項32の構成により、運搬時の振動による製品の移動を抑制し、確実な位置決めを行なうことができる。
【0048】
請求項33の構成により、ステーを支持部材に係合させる係合部が設けられていることにより、ステーを容易に支持部材に取り付けることができる。
請求項34の構成により、ステーの係合部に、支持部材に設けられた蟻ホゾに係合するクリックロック部が形成されているので、簡単にステーを支持部材に装着して、位置決めすることができる。また、ステーが外れにくくなる。
【0049】
請求項35の構成により、ステーを支持部材に固定させるステー固定手段を有するので、ステーの支持部材からの脱落を防止することができる。
請求項36の構成により、簡単にステー固定部材を支持部材に装着することができる。また、ステー固定部材の外れを防ぐことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0050】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る梱包装置の一例により製品を梱包した様子を示す斜視図である。また、図2は、その梱包装置の構成を模式的に示す分解図である。
【0051】
これらの図に示すように、本例の梱包装置1は、製品100を載置する載置台であるパレット2と、パレット2の四隅に嵌合されて立設される4本の支柱3と、各支柱3の上部に装着される天板(上蓋)4と、各支柱3間に挟まれた面板7を有している。
【0052】
パレット2は本例では樹脂により形成され、フォークリフトのフォークを挿入するためのフォーク挿入孔2a,2aが設けられている。また、パレット上面は、外周部を残して内側を下方に窪ませて凹部2bを形成しており、該凹部2b内に緩衝材8を配置している。また、その緩衝材8の上からは受板6が填め込まれる。受板6を取り付けたときに、受板6の上面とパレット上面(外周部の上面)に段差ができないように構成されている。したがって、パレット外周部の上面と受板6の上面の高さが一致してフラットとなるので、キャスタを有する製品を搭載する場合に製品の移動が容易となり、作業性が向上される。なお、パレット外周部の四隅には支柱3を装着するための嵌合部2cが設けられている。
【0053】
受板6はパレット上面の凹部2bを覆うような形状であるとともに、受板上面(製品載置面)は凹凸の無い平面状に形成されている。一方、製品載置面と反対側の受板裏面には図示しないリブが突設されており、受板6に載置された物品の荷重に対して所定の撓みを保ちつつ、受板が破損しないように構成されている。受板裏面のリブは、図1のように製品として画像形成装置を梱包する場合のように、物品の足部(キャスタ等)が載置される部位では斜めにクロスしたリブ形状により強度を高め、それ以外の部位では撓みを持たせるために受板外周の四辺と平行なリブ形状としている。また、受板の撓みにより中央部分に応力が集中するため、これに耐えうるように絞り部(図示せず)を受板6の中央部分に設けている。絞り部は、その部分の板厚を他の部分(周辺部)よりも厚くして設けたものである。なお、本例では、パレット2と受板6を同じ材質(本例では樹脂)で形成しており、パレット2及び受板6が耐用期限に達した場合には一緒に溶融して、再生材料として再利用することができる。
【0054】
パレット2の凹部2b内に配置される緩衝材8は、本例では発泡材を用いており、発泡倍率の低いもの(低発泡緩衝材)と発泡倍率の高いもの(高発泡緩衝材)の2種類を使用している。搭載する物品の足部(キャスタ等)による荷重がかかる部分には低発泡緩衝材を、それ以外の部分には高発泡緩衝材を配置している。これにより、輸送時の上下方向の振動に対して、物品足部に相当する受板6に掛かる荷重が低発泡緩衝材により吸収されるとともに、製品の足部間に相当する受板6に掛かる荷重は受板6の撓みによって高発泡緩衝材により吸収されることで、搭載製品に伝達される衝撃を緩和することができる。
【0055】
天板4は、4本の支柱3の上に装着され、受板6上に載置される製品の上方を覆うように設けられる。天板4と各支柱3とは、後述する係合部によって係合され、着脱可能となっている。図3に示すように、天板中央部4aは周辺部4bから上方に突出して設けられ、中央部4aと周辺部4bが斜辺部4cにより連絡されている。天板の中央部4aが周辺部4bから上方に突き出ている形状により、天板を単純な平面状とした場合よりも強度が向上される。
【0056】
本例の梱包装置1では、天板4の上にパレット2を積み重ねて、梱包装置1を段積みできるように構成され、パレット2の脚部2dが天板4の周辺部4b上に重ね載置可能に設けられている(図3、図11参照)。天板4上にパレット2を載置した際に位置決めがなされるように、天板表面の前後左右に位置決め部(図示せず)が設けられている。また、天板4は、天板同士を積み重ねることも可能であり、その際には、天板が上記した中央部の突き出た形状となっていることにより、下側の天板に上側の天板が填まり込み、天板4を多段に積み重ねても崩れることが無い。
【0057】
次に、支柱3について説明する。
支柱3は、共に略L字状断面の第1部材(上支柱)3aと第2部材(下支柱)3bを有しており、上支柱3aと下支柱3bを重ね合わせて長さ調節が可能に構成されている。図4に示すように、上支柱3aと下支柱3bにはそれぞれ複数の係合孔31が設けられており、支柱3が所定の高さ(長さ)となるように両者の係合孔31を合わせ、その係合孔31に固定手段であるストッパ33を装着することで(b)図に示すように支柱3が構成される。本例では、上支柱3aには4つの係合孔31が、下支柱3bには3つの係合孔31が設けられている。
【0058】
図5は、支柱3の断面と、支柱3にストッパ33を装着する様子を示すものである。図6は、ストッパ33の平面図である。図7は、支柱3にストッパ33を装着した様子を示す斜視図である。
【0059】
これらの図に示すように、ストッパ33は2本の腕部(支柱挿入部)33a,33bを有している。一方側の腕部33aの先端には、支柱に係合してストッパ33の抜け止めを行なう係合部33cが設けられている。係合部33cは、一方側の腕部33aの先端に切り込み(スリット)33eによって形成され、部材弾性により撓むことが可能となっている。係合部33cの斜辺部の外側端部は顎部33dとなって突出(他方側の腕部33b方向に突出)している。ストッパ33を支柱3の係合孔31に挿入するとき、係合部33cはその斜辺部が支柱によって押圧されることで内側(腕部33a側)に撓み、係合部33cが下支柱3bの内側に突き出たときに支柱による押圧が解除され、顎部33dが下支柱3bの内側面に係合して抜け止めを行なう。すなわち、係合部33cは、ストッパ33の部材弾性によりロック方向に付勢されており、支柱3へ装着時に確実な抜け止めが行なわれる。
【0060】
図8は、ストッパ33の着脱動作を説明するための模式図である。
ストッパ33の2本の腕部33a,33bは中空円筒状になっており、その円筒空間は(b)図に示すようにストッパ33の外側端面に開口し、把持部33f,33fを形成している。ストッパ33を支柱3から外すときは、手で係合部33cを内側に(ロック解除方向に)押し付けながら、把持部33f,33fに指を掛けてストッパ33をつまみ、支柱から抜き取る。あるいは、腕部33a,33bを連結する連結部33gの上下(b図では左右)を指でつまんで抜き取るようにしても良い。連結部33gの内部は十字形のリブを設けたリブ構造となっており、部材重量を軽減させるとともに、充分な強度を確保するように構成している。
【0061】
一方、ストッパ33の2本の腕部33a,33bに対応して、上支柱3aと下支柱3bの各係合孔31は、略L字状断面の支柱の各辺にそれぞれ設けられた1対の孔31aと31bとから構成される。その1対の孔31aと31bからなる係合孔31にストッパ33を挿入することで、重ね合わせた上支柱3aと下支柱3bがストッパ33により固定係止され、1本の支柱3となる。
【0062】
本例では、各係合孔31を構成する1対の孔31a,31bは、略L字状断面の上支柱3a及び下支柱3bの角部(コーナー)を挟んだ各辺にそれぞれ斜め45度に設けられ、その各辺の孔31a,31bに、ストッパ33の2本の腕部33a,33bがそれぞれ嵌合されて、上支柱3aと下支柱3bとを係止している。
【0063】
また、上支柱3aと下支柱3bには、図5に示すように、外側の面に凸部34が形成され、内側の面に凹部35が形成されている。凸部34及び凹部35は、支柱3の長手方向に沿って延設されており、また、支柱の断面方向に適度な間隔をもって複数個設けられている。本例では、凸部34は、略L字状断面の長辺側に3個、短辺側に1個が設けられている。また、凹部35も、略L字状断面の長辺側に3個、短辺側に1個が設けられている。上支柱3aの各凹部35に下支柱3bの各凸部34を填め合わせることにより、上支柱3aと下支柱3bとが長手方向にスライド可能に一体化され、長さ(支柱の高さ)が調節可能となる。すなわち、凸部34及び凹部35がスライドレールとして機能する。
【0064】
上支柱3a及び下支柱3bに設けられた凸部34と凹部35のうち、L字の長辺にある3つのうちの中央部の凸部34a及び凹部35aと、L字の短辺にある凸部34a及び凹部35a(それぞれ図には符号付さず)は、蟻ホゾ(ありほぞ)形状となっており、両者を嵌合させたときに抜けないようになっている。したがって、重ねあわされた上支柱3aと下支柱3bは、長手方向にはスライド可能であるが、両者が外れないように嵌合される。
【0065】
また、図4に示すように、下支柱3bの下端部にはパレットの4隅に設けた嵌合部2cに挿入・嵌合される基部32が設けられている。パレットの嵌合部2cには、後述する支柱ロック部材24が装着されており、その支柱ロック部材が挿入される図示しない嵌合孔が下支柱3bの基部32の角部に設けられている。
【0066】
図9,10は、パレット2の4隅に設けられた嵌合部2cを詳しく示す部分拡大図である。これらの図に示すように、嵌合部2cは、略L字状断面の支柱3に対応して略L字形状をしている。そのL字の長辺側に2対(4個)、端辺側に1対(2個)のリブ21が、嵌合部2cの壁面に突設されている。このリブ21は、支柱3(下支柱3b)を嵌合部2cに嵌合して立設させたときに、下支柱3bの基部32の壁面に外側から当接して、下支柱3bを嵌合部2cにしっかりと嵌合させ支える作用をなしている。また、嵌合部2cの角部には嵌合軸22が底面から立設されている。この嵌合軸22は、下支柱3bの角部に形成された嵌合空間36(図5)にはまり込み、下支柱3bを嵌合部2cにしっかりと嵌合させ支える作用をなしている。上記リブ21と嵌合軸22とにより、下支柱3bが嵌合部2cに確実に嵌合され、パレット2上に支柱3がしっかりと立設される。
【0067】
そして、嵌合部2cの角部の外側に位置して、支柱ロック部材24が保持部23にはめ込まれて保持されている。支柱ロック部材24は、ロックピン24aを有しており、保持部23内をスライド移動可能になっている。保持部23の内側壁面には図示しない穴が形成されており、その穴からロックピン24aが突出可能となっている。図9に示すように、支柱ロック部材24を外側に移動させたときはロックピン24aが保持部23内に退避し、下支柱3bと嵌合部2cとのロックは解除される。また、図10に示すように、支柱ロック部材24を内側に移動させると、ロックピン24aが嵌合部2c内に突出し、下支柱3bの基部32に設けた図示しない嵌合穴に嵌合して下支柱3bが嵌合部2cに(パレット2に)ロックされる。
【0068】
図11は、支柱3と天板4の装着部およびロック機構を示す断面図である。この図に示すように、天板4には、支柱ロック部材であるスライド部材11が図において左右方向にスライド可能に保持されている。スライド部材11の両側にはロックピン11a,11aが凸設されており、一方側のロックピン11a(L)が天板4に設けた支柱嵌合部内に突出できるように構成されている。
【0069】
一方、上支柱3a上部の内側壁面には、スライド部材11のロックピン11a(L)が挿入される挿入孔37が設けられている。図11に示すように、支柱3(上支柱3a)の上に天板4を装着し、スライド部材11を図に示す位置にスライドさせることで、ロックピン11a(L)が上支柱3aの挿入孔37に嵌合し、支柱上部に天板4がロックされる。
【0070】
さらに、図5に示すように、上支柱3a及び下支柱3bの断面方向両側端部には、搭載する製品の側面を保護するための面板を挿入して保持するための面板保持部38,38がそれぞれ形成されている。4本の支柱3をパレット2上に立設したときに、各支柱間に面板を挿入して保持することにより、パレット2上に搭載した製品の側面あるいは前面又は後面を面板7により保護することができる。図12に、支柱3,3間に面板7を挿入しストッパ7aで保持させた様子を示す。なお、図12では、梱包装置1を2段重ねた状態で示してある。その場合、下段の梱包装置1の天板4の上に、上段の梱包装置1のパレット2が載置され、天板4にパレット2が嵌合して位置決めされ、上段の梱包装置がずれないようになっている。
【0071】
また、支柱3と面板7により、図12における左右方向の揺動を軽減している。さらに、パレット2に取り付けられた支柱3に天板4を載置する際、面板がないと支柱3aの重さにより重心が外側にずれるため、4本の支柱頂部の位置が定まらず天板の係合部に係合させるのが困難な場合がある。そこで、支柱間に面板7を挿入することで、支柱の頂部が位置決めされるため、天板4の係合部に容易に係合させることが可能となる。
【0072】
上記のように、本実施形態の梱包装置1においては、支柱3を上支柱3aと下支柱3bの2枚構成として長さ(高さ)を調節可能としたので、梱包・搭載する製品の大きさ・高さに応じて支柱長さを設定することができ、したがって、多様な製品に対応することが可能となる。
【0073】
また、支柱3の長さ(高さ)を複数段階に調節でき、その状態でストッパ33によりロックすることができるので、支柱の長さ(高さ)を可変とした場合でも、調節した支柱の長さ(高さ)を確実に保持することが可能である。
【0074】
ストッパ33が2本の係止部(腕33a,33b)を有することにより、1つの係止部材における係止力に優れ、上支柱3aと下支柱3bを確実に係止することができる。
【0075】
また、そのストッパ33が装着される支柱側の係合孔31は、係止部材の2本の腕33a,33bに対応する2つの孔31a,31bが、略L字状断面の支柱の角部を挟んだ各辺にそれぞれ配置されている。そのため、係止部材の2本の腕33a,33bは、略L字状断面の支柱3(3a,3b)の角部を挟んだ各辺に対してそれぞれ係止されることとなり、支柱に外力(特に横方向の力)が加わった場合でも支柱と係止部材とがズレ難くなり、支柱3とストッパ33との接続力(係止力)を強力に維持することができる。また、これにより、上支柱3aと下支柱3bの係合(重ね合わせ)も強力に維持できることとなる。
【0076】
ストッパ33には支柱3からの抜けを防止するための係合部33cが設けられているので、支柱3とストッパ33との接続力(係止力)を容易かつ確実に得ることができる。そして、係合部33cはストッパ33の部材弾性を利用してロック方向に付勢されているので、支柱3からの抜け止めが確実に行なわれる。また、その一方で、係合部33cはストッパ33の部材弾性を利用して係合解除位置に移動(変位)させることができるので、支柱3の長さ調節を行なう場合には、作業者が係合部33cを係合解除方向に押圧し、把持部33f又は連結部33gをつまんでを引き抜くことで、係合解除も容易な手順で行なうことができる。
【0077】
ところで、リサイクル可能な循環型梱包装置においては、ユーザの元に製品を届けた後は梱包装置を回収する必要がある。この回収時に、本例の梱包装置1においては、支柱3の長さ(高さ)を減じることができる。すなわち、製品納品時には、2枚構成の支柱3は製品の高さに応じた長さに調節されている。その上支柱3aと下支柱3bからなる支柱3は、ストッパ33を取り外すことによって互いに摺動可能となり、上支柱3a又は下支柱3bのほぼ1枚分の長さに短縮させることができる。しかも、本例では、上記のように上支柱3aの各凹部35に下支柱3bの各凸部34が嵌合してスライドするため、上支柱3aと下支柱3bが一体化したまま長さが短縮できるため、取り扱いが容易で輸送スペース及び保管スペースを節約できる。さらに加えて、上支柱3aと下支柱3bがバラバラにならず、1本の支柱3が確実に収納保管できる。上支柱3aと下支柱3bの長さを縮めた状態でストッパ33を装着してやれば、短縮状態に支柱3を保持できるだけでなく、ストッパ33の紛失を防ぐこともできる。
【0078】
さて、図1に示すように、本例の梱包装置1では、支柱3にスペーサ14を適宜装着し、支柱3と搭載した製品の間の隙間をふさいで、製品の揺れや移動を防止することができる。スペーサ14は上支柱3a又は下支柱3bのどちらにも装着可能である。
【0079】
図13は、支柱3(ここでは下支柱3b)に装着したスペーサ14を支柱裏側から見た様子を示すものである。また、図14は、スペーサ装着部を上方から見た様子を示す模式図である。これらの図に示すように、スペーサ14はベース15及びパッド16から構成されている。ベース15の裏面には装着円筒15a(図16)が突設されており、支柱3(上支柱3a,下支柱3b)の凹部35aに装着円筒15aを嵌合させることで、支柱の適宜な個所にスペーサ14を装着することができる。装着円筒15aの先端部は大径部となっており、その先端大径部が、支柱3(上支柱3a,下支柱3b)の凹部35のうちの上記した蟻ホゾ形状の凹部35a(図5参照)に嵌合させることで、スペーサ14の外れが防止されている。また、図15に示すように、スペーサ14の向きを変えて装着することもできる。なお、図15は、スペーサ14を支柱3に沿って収納した状態を示している。
【0080】
図16は、ベース15の裏面図である。この図に示すように、ベース15の裏面には、上記装着円筒15aが突設されている。そして、ベース15には、パッド16をセットするための2つのセット穴15b,15cが形成されている。一方のセット穴15bはカギ穴形状をしている。他方のセット穴15cは拡大して示すように、2つの半円部が交わる頂点15dと、四角状の切り込み部15eとを有している。
【0081】
図17は、パッド16の3面図である。この図に示すように、パッド16の本体16aは、蛇腹状に形成され伸縮可能に構成されている。そのパッド本体16aの裏側(ベース15への装着面側)には2つの係止部16bが突設されている。係止部16bは、略円筒部16cと平板部16dからなっている。そして平板部16dの端部は側方に突出して外れ防止部16eとなっている。さらに、略円筒部16cの中には、中空のパッド本体16a内部にビーズ等の緩衝材を注入(挿入)するための挿入口16fが設けられている。この挿入口16fは、製品の衝撃を緩和する為の空気抜き口でもある。
【0082】
さて、上記図16で上記説明したように、スペーサ14のベース15には2つのセット穴15b,15cが形成されている。そのベース15にパッド16を装着するには、図18に示すように、ベース15に対してパッド16を少し斜めにし、パッド16にある2つの係止部16bの一方(図18では右側)の係止部16bの外れ防止部16eを、ベース15の一方のセット穴15bに差し込む。外れ防止部16eは平板部16dの端部から側方に張り出しているので、その外れ防止部16eがセット穴15bの右側端部よりベース裏面側にはまり込むことができる。これにより、パッド16の他方(図18では左側)の係止部16bは、ベース15の他方のセット穴15cの切り込み部15e(図16の拡大図参照)に入り込むことが可能となる。その状態でパッド16をベース15に押し付けることによって、パッド16の2つの係止部16bがベース15の2つのセット穴15b,15cに嵌合する。そして、図19に示すように、ベース15とパッド16とが平行になるように回転させると、パッド16の他方(図19では左側)の係止部16bに形成された外れ防止部16eがベース15の係合部15f(図18)に係止される。また、このとき、図において右側の係止部16bに形成された外れ防止部16eも、ベース裏面に係止される。これによって、パッド16がベース15に装着され、スペーサ14が構成される。
【0083】
また、図16の拡大図に示すように、ベース15の他方のセット穴15cには、2つの半円部が交わる頂点15dが設けられているため、パッド16をベース15に装着したとき、パッド16の係止部16bの略円筒部16cが図19で下側の半円部に嵌合したとき、上記頂点15dが有ることによって略円筒部16cが上側にズレなく(外れなく)なり、ベース15からパッド16が不用意に外れてしまうことが防止される。またそれに加えて本例では、上記のようにパッド16にある2つの係止部16bの各端部が外れ防止部16eとなってベース裏面に係合することで、パッド16の外れが確実に防止される。
【0084】
パッド16内部は中空のままでも良いが、ビーズ等の緩衝剤を封入することによって、製品をより効果的に押さえることができる。特に、製品荷重がパッド16にかかったときにパッドの変形が抑制されるので有利である。なお、パッド16は、図17(c)図における左側面が製品との当接面(製品押さえ面)となる。
【0085】
図20は、スペーサの別例を示す斜視図である。この図に示すスペーサ14Bは、ベース17とパッド18から構成される。パッド18は折畳式で、左図に示すように展開させた状態と、右図に示すように折り畳んだ状態にすることができる。搭載する製品に合わせて、パッド18を折り畳んだり、展開させることで、製品サイズに応じたスペーサを実現できる。なお、パッド18をベース17に装着する部分の構成は上記スペーサ14の場合と同様である。また、パッド18内にビーズ等の緩衝部材を封入しても良い。
【0086】
図21はスペーサのさらに別の例を示す3面図で、上から順に側面図、上面図、裏面図である。この図に示すスペーサ14Cは、ベース15Cとパッド16Cから構成される。パッド16Cは本例ではポリプロピレンで形成され、裏面図から判るようにベース15Cの嵌合穴に嵌め込まれる係合部16g及び16hがパッド裏側に突設されている。その係合部16g及び16hをベース15Cの嵌合穴に嵌合させることで、パッド16Cがベース15Cにパッチン止めされる。なお、本例のスペーサ14C及び図20のスペーサ14Bは、先に説明したスペーサ14と同様に、支柱3に対して回動可能に支持されるよう構成することができる。
【0087】
ところで、図13〜19で説明したスペーサ14のパッド16は蛇腹状部を有しており、緩衝性が大きく振動の吸収性に優れる。しかしその反面、緩衝時にパッドの厚みが変わり易いことになる。運搬時の振動により梱包装置が揺れたときには、搭載した製品からの力(揺れによる水平方向の力)をパッド16が受けることになる。そのため、振動の吸収性に優れるパッド16の厚みが変化し、実質的には搭載された製品が水平方向に移動する可能性がある。特に、例えば図12で説明したように梱包装置を段積みした場合において、製品が水平方向に移動した場合には安定性が低下する。そこで、製品の下部を押さえるスペーサとしては、図21のスペーサ14Cを用いると好適である。
【0088】
本例のスペーサ14Cはパッド部が比較的硬い部材であり、また、蛇腹状部を有していないため、振動吸収時の変形量は少ない。したがって、製品の移動を抑制するため、製品の下部位置には図21のスペーサ14Cを配置し、製品上部には緩衝性に優れた図14のスペーサ14を配置することで、製品の確実な位置決めと運搬時の振動による移動抑制とを図ることができる。具体的には、例えば図において、各支柱3には上下に2つずつスペーサ14が装着されている(後側の下段は面板7に隠れて見えないが)。その下方のスペーサ14を本例のスペーサ14Cに替えてやれば良い。
【0089】
なお、上記のように本例のスペーサ14Cはやや硬い部材であるため、運搬時の衝撃の影響を最小限とするには、搭載する製品の強度が高い部分に当接させることが好ましい。例えば、製品として画像形成装置を搭載する場合、外装カバー内部にある構造フレーム・板金フレーム面などに当接させると好適である。
【0090】
次に、2本の支柱3,3間に装着して製品を押さえるためのステーについて説明する。
図22は、上記パッド16を備える製品押さえ用ステーの平面図(a)および正面図(b)である。この図に示すように、ステー5にはパッド16が装着可能である。パッド16は図17で説明したものと同じものである。本例のステー5には、パッド16を取り付けるためのパッド装着部51が4個所設けられている。図では左右両端の2個所のパッド装着部51にそれぞれパッド16,16が装着されている。パッド装着部51は、ステー側面から窪んで形成された凹部として構成され、その中央に柱状に突設された柱状部52と、その両側に形成された張り出し部54,54とを有している。柱状部52の中央には、ひょうたん又はだるま状の形をした固定ガイド部53が形成されている。また、張り出し部54は、ステー側面からパッド装着部51の凹部の上に張り出して(オーバーハングして)形成された部分である。
【0091】
そのパッド装着部51にパッド16を取り付けるには、図17のパッド16にある2つの係止部16bが、装着部の柱状部52の両側の凹みに入るようにパッド16を少し斜めにしてステー5に押し付ける。そして、一方側の係止部16b端部の外れ防止部16eを一方側の張り出し部54の内側に引っ掛ける。次に、他方側の係止部16b端部の外れ防止部16eを他方側の張り出し部54に引っ掛けるように、パッド16を回転させ、パッド16をステー5と平行にさせる。これにより、パッド16の2つの係止部16bの略円筒部16c,16cが、柱状部52に設けた固定ガイド部53両側中央の円弧状に凹んだ部分に係合するとともに、2つの係止部16bの外れ防止部16eが装着部両側の張り出し部54に押さえられて係止され、パッド装着部51にパッド16が装着される。
【0092】
このとき、パッド16の2つの係止部16bの略円筒部16c,16cの相対する面で装着部の固定ガイド部53を両側から挟み込み、パッド16をステー5に固定保持させる。同時に、パッド16の外れ防止部16eがステー5の張り出し部54に外側から押さえられ、パッド16の外れが防止される。
【0093】
パッド16をパッド装着部51から取り外す場合は、パッド16を回転させることにより、装着部51から取り外すことができる。なお、図22では4個所のパッド装着部51のうち、両端の2個所にパッド16を取り付けて示してあるが、任意のパッド装着部51にパッド16を取り付けることができる。
【0094】
そして、ステー5両端部の一面には、図23に示すように、ステー5を支柱3に取り付けるための係合柱55,55が凸設されている。その係合柱55の上部及び下部の両側面からは、クリックロック部55aが突設されている。この係合柱55は支柱3(上支柱3a,下支柱3b)の蟻ホゾ形状の凹部35a(図5参照)に嵌合され、そのとき、クリックロック部55aが設けられていることによってステー5を支柱3にしっかりと保持させ、また、支柱3から抜け難い作用を発揮する。
【0095】
上下両側の係合柱55,55間の中央部には、図24に示すフレームロックピン57が装着されるピン受孔56が形成されている。フレームロックピン57は頭部57aと軸部57bからなり、図24に実線で示すロック解除位置と破線で示すロック位置とに移動可能に、ピン受孔56に保持されている。軸部57bの中ほどには2個所の大径部58,59が形成されている。頭部側の大径部59はステー5からのロックピンの抜け止めの作用をなす。先端側の大径部58は支柱3の上記凹部35aの蟻ホゾに嵌合することで、ステー5を支柱3にロックさせる。なお、図には示さないが、支柱3の凹部35a内には適宜の個所に、フレームロックピン57の軸部57bの先端部が挿入される嵌合孔が設けられており、該嵌合孔にロックピンの軸部57b先端が挿入されると共に上記大径部58が凹部35aの蟻ホゾに嵌合して、ステー5を支柱3に保持させ、また、支柱3にロックさせる。
【0096】
図25は、支柱3にステー5を装着し、ステー5に取り付けられたパッド16が製品100の側面を押さえて保持する様子を示す部分的な上面図である。この図において、フレームロックピン57の先端が支柱3の凹部35a内に設けた嵌合孔にはめ込まれて支柱の内部空間に突出し、先端側大径部58が凹部35aの蟻ホゾに嵌合して、ステー5を支柱3に保持させ、また、支柱3にロックさせている様子が判る。また、パッド16の側面が製品100の側面に当接して製品を押さえている様子が判る。
【0097】
このように、パッド16を取り付けたステー5により製品を押さえたときに、製品に対する運搬時の振動等はパッド16が効率的に吸収するが、製品の移動や過大な揺れを防ぐという観点からは、ステー5の変形量(加重が加わった場合の変形量)が小さいことが好ましい。同様に、上記説明した各スペーサ14,14B,14Cにおいても、パッドが取り付けられるベース部は、緩衝時の変形量が小さいことが好ましい。
【0098】
上記のように構成された本実施形態の梱包装置1による製品・物品の梱包および開梱作業について図26,27を参照して説明する。なお、図26は正面図、図27は側面図である。
【0099】
製品・物品を梱包するに際し、梱包装置の支柱3及び天板4はパレット2から取り外しておく。そして、パレット2上に製品・物品を載置する。そして、支柱3の長さを搭載する製品の高さに応じて調節し(もちろん、あらかじめ先に調節しておいても良い)、4本の支柱3をパレット四隅の嵌合部2cに嵌合させて支柱をパレット上に立て、面板7を支柱間に挿入した後、各支柱の上端を天板4の係合部に係合させて天板4を支柱上に取り付ける。支柱3とパレット2及び支柱3と天板4は、それぞれのロック機構によりロックされる。また、支柱3と搭載した製品の間には、スペーサ14を適宜装着し、製品の揺れや移動を防止する。また、支柱3,3間にステー5を装着する。ステー5にはパッド16が取り付けられており、製品の揺れや移動を防止する。もちろん、製品は保護用のビニール袋等で覆うようにしても良い。以上で、基本的な梱包作業は終了である。重量の大きな製品や物品を搭載した場合は、パレット2にフォーク挿入孔が設けられているので、フォークリフトの使用が可能である。支柱3を上支柱3aと下支柱3bの2枚構成として長さ調節可能となっているので、多様な製品・物品を搭載・梱包することができる。
【0100】
開梱作業は、天板4と各支柱3のロックを解除して天板4を支柱から取り外し、面板7を支柱から取り外し、さらに支柱3とパレット2のロックを解除して支柱3を嵌合部2cから引き抜いて取り外すと、基本的な開梱作業は終了である。ステー5の取り外し等は適宜な段階で行えばよい。開梱後は、スペーサ14を支柱3に収納し、支柱3の長さを短縮させてやれば、梱包装置回収時の運搬や、倉庫での保管時におけるスペースを節約することができる。また、2枚構成の支柱3が一体的に保持されるため、上支柱3aと下支柱3bがバラバラになってしまうことが防止される。
【0101】
以上、本発明を図示例により説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
支柱(支持部材)及び係止部材(ストッパ)の形状や構造等は適宜変更可能である。例えば図示例では、上支柱3aと下支柱3bの双方に凸部34及び凹部35が形成されているが、一方に凸部34のみを、他方に凹部35のみを設けてもよい。また、図示例では上支柱3a及び下支柱3bの外側面に凸部34を、内側面に凹部35を形成したが、逆でも構わない。また、同じ面に凸部34と凹部35を設けることも可能である。
【0102】
また、支柱(支持部材)の長さ(高さ)調節の段数や調節幅は任意である。2枚構成の支柱をスライド可能に嵌合させる構成(図示例では凸部34及び凹部35)の形状や個数なども任意である。各部材の材料も適宜なものを使用可能である。天板状部材は隙間や空間を有するものでも良く、例えば樹脂製のメッシュ状部材などでも構わない。さらに、支柱と天板状部材及び支柱とパレットのロック機構も例示したものに限定されるものではない。梱包装置により梱包する物品としては、画像形成装置に限らず、載置台(パレット)上に載置できるものであれば良い。
【0103】
さらに、図1,2に示した例では支柱3,3間に面板7を装着していたが、図28のように面板7を装着しない構成でも良い。
また、支柱3の長さ調節に使用するストッパ33(図4〜8参照)は、その2本の腕部33a,33bを中空円筒状としたが、挿抜時の強度確保や運搬時の振動による衝撃に対応するため、図29のように腕部33a,33bの内部に補強リブ33hを設けても良い。
【図面の簡単な説明】
【0104】
【図1】本発明に係る梱包装置の一例により製品を梱包した様子を示す斜視図である。
【図2】その梱包装置の構成を模式的に示す分解図である。
【図3】パレットと天板の断面図である。
【図4】支柱の構成図である。
【図5】支柱の断面図である。
【図6】ストッパの平面図である。
【図7】支柱にストッパを装着した様子を示す斜視図である。
【図8】ストッパ着脱時の動作を説明するための模式図である。
【図9】パレットに設けた支柱嵌合部を示す部分拡大図である。
【図10】支柱とパレットのロック機構を示す部分拡大図である。
【図11】支柱と天板の装着部及びロック機構を示す部分拡大図である。
【図12】2本の支柱間に面板を挿入保持させた様子を示す正面図である。
【図13】支柱に装着したスペーサを示す部分拡大図である。
【図14】スペーサ装着部を上方から見た様子を示す部分拡大図である。
【図15】スペーサを支柱に沿って収納した状態を示す部分拡大図である。
【図16】スペーサのベースの裏面図である。
【図17】スペーサのパッドの3面図である。
【図18】スペーサのベースにパッドをセットした当初の状態を示す部分拡大図である。
【図19】スペーサのベースにパッドをロックした状態を示す部分拡大図である。
【図20】スペーサの別例を示す斜視図である。
【図21】スペーサのさらに別の例を示す斜視図である。
【図22】支柱間に装着されるステーの平面図及び正面図である。
【図23】ステーに設けられた支柱への係合部を示す部分拡大図である。
【図24】ステーに設けられた支柱へのロック機構を示す部分断面図である。
【図25】支柱にステーを装着した様子を示す部分拡大図である。
【図26】支柱間にステーを装着した梱包装置の正面図である。
【図27】支柱間にステーを装着した梱包装置の側面図である。
【図28】支柱間に面板を装着しない構成例を示す斜視図である。
【図29】腕部内に補強リブを設けたストッパの正面図である。
【符号の説明】
【0105】
1 梱包装置
2 パレット(載置台)
3 支柱(支持部材)
3a 上支柱
3b 下支柱
4 天板(支柱連結部材)
5 ステー
14 スペーサ(物品押さえ部材)
15 ベース
16 パッド
24 支柱ロック部材
31 係合孔
33 ストッパ(固定手段)
34 凸部
35 凹部
51 パッド装着部
57 フレームロックピン
100 製品(画像形成装置)




 

 


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