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発明の名称 画像形成装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−76769(P2007−76769A)
公開日 平成19年3月29日(2007.3.29)
出願番号 特願2005−264447(P2005−264447)
出願日 平成17年9月12日(2005.9.12)
代理人 【識別番号】100098626
【弁理士】
【氏名又は名称】黒田 壽
発明者 豊田 広和
要約 課題
ICタグと情報の通信を良好に行うことのできる画像形成装置を提供すること。

解決手段
ICタグと通信する通信手段50を、手差しユニット80に設ける。これにより、通信手段50を、用紙が直線的に搬送されるストレート搬送経路上に設けることができる。その結果、ICタグを備えた用紙を反転させることなく、通信手段50へ搬送することができる。よって、ICタグの厚さなどによって曲がり難いICタグ付きの用紙であっても、用紙ジャムを生じることなく通信手段50へ搬送することができ、良好にICタグと通信を行うことができる。
特許請求の範囲
【請求項1】
記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、該記録媒体に備えられた送信手段からの電子情報を受信する受信機能および該記録媒体に備えられた受信手段へ電子情報を送信する送信機能の少なくとも一方を有する通信手段とを備えた画像形成装置において、
記録媒体が直線的に搬送されるストレート搬送経路を備え、該通信手段を該ストレート搬送経路上に設けたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
請求項1の画像形成装置において、
上記記録媒体を載置して収容する複数に記録媒体載置部を備え、該記録媒体載置部のうちひとつの記録媒体載置部から搬送された記録媒体が上記ストレート搬送経路を通るものであって、記録体媒体がストレート搬送経路を通る記録媒体載置部が、手差しトレイであることを特徴とする画像形成装置。
【請求項3】
請求項1または2の画像形成装置において、
上記通信手段を装置本体から着脱可能にしたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項4】
請求項3の画像形成装置において、
上記通信手段は、記録体媒体が直線的に搬送される記録媒体載置部に設けられており、該録媒体載置部を、装置本体から着脱可能にしたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項5】
請求項1乃至4いずれかの画像形成装置において、
上記記録媒体として、ICタグを備えたものを用いたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項6】
請求項5の画像形成装置において、
上記通信手段は、アンテナとICタグに書き込み/読み取りを行う書込/読取手段とで構成されたおり、該アンテナと該書込/読取手段とを一体に構成したことを特徴とする画像形成装置。
【請求項7】
請求項5または6の画像形成装置において、
画像形成手段へ搬送中の記録媒体に備えられたICタグに記憶されている固有のIDを取得して、取得したIDが、所定のIDであるとき、該記録媒体に画像を形成することを特徴とする画像形成装置。
【請求項8】
請求項5乃至7いずれかの画像形成装置において、
上記ICタグに情報を書き込んだ後、該ICタグに書き込んだ情報を該ICタグから読み出し、該ICタグに書き込んだ情報が正常か否かを検知する検知手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項9】
請求項8の画像形成装置において、
上記ICタグに情報を書き込んだ情報が正常でない場合、エラー処理を実行するエラー処理実行手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項10】
請求項9の画像形成装置において、
上記エラー処理実行手段は、正常な情報が書き込まれていないICタグを備えた記録媒体に、所定の画像を形成することを特徴とする画像形成装置。
【請求項11】
請求項7乃至10の画像形成装置において、
記録媒体に画像を形成する前に、上記検知手段でICタグに書き込んだ情報が正常か否かを検知することを特徴とする画像形成装置。
【請求項12】
請求項1乃至11いずれかの画像形成装置において、
通信手段の電磁波が、載置された記録媒体には届くが、載置された記録媒体に備えられた受信手段には届かない位置に該通信手段を配置したことを特徴とする画像形成装置。
【請求項13】
請求項1乃至12いずれかの画像形成装置において、
記録媒体に画像を形成する方式を、インクを記録ヘッドから吐出して記録媒体に画像を形成するインクジェット方式としたことを特徴とした画像形成装置。
【請求項14】
請求項13の画像形成装置において、
上記インクとして、顔料系インクを用いたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項15】
記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、該記録媒体に備えられた情報記憶部から情報を読み出し、および、該記録媒体に備えられた情報記憶部に情報の書き込みの少なくとも一方を行う情報制御手段とを備えた画像形成装置において、
記録媒体が直線的に搬送されるストレート搬送経路を備え、該情報制御手段を該ストレート搬送経路上に設けたことを特徴とする画像形成装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ICタグを備えた記録媒体の表面に画像を形成するとともに、ICタグへの情報の書き込みおよびICタグから情報の読み出しを行う画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、バーコードに代わる商品識別・管理技術として、ICタグから、情報を無線によってやりとりする技術(RFID(Radio Frequency Identification))が注目されている。RFIDは、データの書き込みや追記が可能である点や、データが読み取られるICタグが汚れたり、物陰に隠れていたりしても、データを読み取れる点が特徴点として挙げられ、バーコードを用いた識別システムにない利点を得ることができる。そして、近年、プリンタなどの画像形成装置にICタグに情報を書き込む機能を搭載し、用紙の印刷と、ICタグへの書き込みとを一括して行うものが提案されている(例えば、特許文献1〜2)。
【0003】
特許文献1は、ICタグを備えたロール紙状の用紙にインクジェット方式で印字するとともに、キャリッジに設けた通信アンテナでICタグに電子情報を書き込むようにしたものである。また、特許文献2は、給紙トレイにスタックされたICタグを備えた用紙をレーザー静電転写方式のプリント部へ搬送し、ICタグがプリント部に到達する前に用紙のICタグに通信アンテナを用いて電子情報を書き込むものである。
【0004】
【特許文献1】特開2003−300356号公報
【特許文献2】特開2002−337426号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
図18は、ICタグを備えた用紙を載置する記録媒体載置部たる給紙トレイ180と、画像形成手段たるインクジェット方式の印字機構部230とを備えた画像形成装置に、ICタグとの通信を行うための通信手段510を設けて、上記機能を搭載した画像形成装置の一例である。図18に示すように、ICタグ70を備えた用紙が載置されて収容されている給紙トレイ180が、装置本体の下部に設けられている。ICタグ70を備えた用紙は、給紙トレイ180から印字機構部230へ向かう途中で反転せしめられ、反転した用紙のICタグに通信手段510によって情報が書き込まれる。ICタグ70に情報が書き込まれた用紙は、印字機構部230で用紙の表面に画像が印字され、反転して排紙トレイ260へ排出される。
【0006】
図18に示したRFID用の画像形成装置の場合、ICタグ70との通信は、装置本体内中を反転しながら搬送される用紙に対して行うようになっている。よって、例えば、厚さの厚いICタグ70のように曲がりにくいICタグ70が用紙に貼り付けらている場合、用紙のICタグ70が貼り付けれた部分が曲がりにくいため、搬送過程で用紙が曲がることができず、搬送ローラ等に引っ掛かって用紙ジャムを生じて、ICタグとの通信を行うことができない問題があった。
【0007】
本発明は、上記問題に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、記録媒体と良好に通信を行うことのできる画像形成装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、該記録媒体に備えられた送信手段からの電子情報を受信する受信機能および該記録媒体に備えられた受信手段へ電子情報を送信する送信機能の少なくとも一方を有する通信手段とを備えた画像形成装置において、記録媒体が直線的に搬送されるストレート搬送経路を備え、該通信手段を該ストレート搬送経路上に設けたことを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、請求項1の画像形成装置において、上記記録媒体を載置して収容する複数に記録媒体載置部を備え、該記録媒体載置部のうちひとつの記録媒体載置部から搬送された記録媒体が上記ストレート搬送経路を通るものであって、記録体媒体がストレート搬送経路を通る記録媒体載置部が、手差しトレイであることを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項1または2の画像形成装置において、上記通信手段を装置本体から着脱可能にしたことを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項3の画像形成装置において、上記通信手段は、記録体媒体が直線的に搬送される記録媒体載置部に設けられており、該録媒体載置部を、装置本体から着脱可能にしたことを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項1乃至4いずれかの画像形成装置において、上記記録媒体として、ICタグを備えたものを用いたことを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項5の画像形成装置において、上記通信手段は、アンテナとICタグに書き込み/読み取りを行う書込/読取手段とで構成されたおり、該アンテナと該書込/読取手段とを一体に構成したことを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、請求項5または6の画像形成装置において、画像形成手段へ搬送中の記録媒体に備えられたICタグに記憶されている固有のIDを取得して、取得したIDが、所定のIDであるとき、該記録媒体に画像を形成することを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、請求項5乃至7いずれかの画像形成装置において、上記ICタグに情報を書き込んだ後、該ICタグに書き込んだ情報を該ICタグから読み出し、該ICタグに書き込んだ情報が正常か否かを検知する検知手段を備えたことを特徴とするものである。
また、請求項9の発明は、請求項8の画像形成装置において、上記ICタグに情報を書き込んだ情報が正常でない場合、エラー処理を実行するエラー処理実行手段を備えたことを特徴とするものである。
また、請求項10の発明は、請求項9の画像形成装置において、上記エラー処理実行手段は、正常な情報が書き込まれていないICタグを備えた記録媒体に、所定の画像を形成することを特徴とするものである。
また、請求項11の発明は、請求項7乃至10の画像形成装置において、記録媒体に画像を形成する前に、上記検知手段でICタグに書き込んだ情報が正常か否かを検知することを特徴とするものである。
また、請求項12の発明は、請求項1乃至11いずれかの画像形成装置において、通信手段の電磁波が、載置された記録媒体には届くが、載置された記録媒体に備えられた受信手段には届かない位置に該通信手段を配置したことを特徴とするものである。
また、請求項13の発明は、請求項1乃至12いずれかの画像形成装置において、記録媒体に画像を形成する方式を、インクを記録ヘッドから吐出して記録媒体に画像を形成するインクジェット方式としたことを特徴とした画像形成装置。
また、請求項14の発明は、請求項13の画像形成装置において、上記インクとして、顔料系インクを用いたことを特徴とするものである。
また、請求項15の発明は、記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、該記録媒体に備えられた情報記憶部から情報を読み出し、および、該記録媒体に備えられた情報記憶部に情報の書き込みの少なくとも一方を行う情報制御手段とを備えた画像形成装置において、記録媒体が直線的に搬送されるストレート搬送経路を備え、該情報制御手段を該ストレート搬送経路上に設けたことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0009】
請求項1乃至15の発明によれば、ストレート搬送経路上に通信手段を設けている。よって、送信手段および受信手段の少なくとも一方を備えた記録媒体は、ストレート搬送経路を通って直線的に装置本体から排出される。すなわち、送信手段および受信手段の少なくとも一方を備えたを備えた記録媒体を反転させることなく、通信手段へ搬送することができる。よって、送信手段または受信手段の厚さなどによって曲がり難い記録媒体であっても、用紙ジャムを生じることなく通信手段へ搬送することができ、良好に記録媒体と通信を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明を適用した画像記録装置の第1の実施形態として、インクジェットプリンタ(以下、プリンタ)について説明する。
まず、本プリンタの基本的な構成について説明する。
図1は、プリンタ本体の外観図であり、図2は、第1の実施形態に係るプリンタの概略構成図である。このプリンタ100は、図1に示すように、記録媒体たる用紙が積層されて収容された記録媒体載置部たる給紙トレイ18と画像が記録(形成)された用紙をストックするための記録媒体載置部たる排紙トレイ26とがそれぞれ装置本体から着脱可能に装着されている。そして、プリンタ100の上面は略平坦な面で、開閉可能な上カバー101を有しており、装置手前側には上面に対して斜め後方に傾斜した前カバー102が備えられている。この傾斜した前カバー102の下方に、排紙トレイ26および給紙トレイ18を備えている。さらに、装置の手前側には、インクカートリッジ装填部105を有し、このインクカートリッジ装填部105の上面に操作キーや表示器などの操作部104を配置している。このインクカートリッジ装填部105にはインクカートリッジの脱着を行うための開閉可能なドア103を有している。
【0011】
また、図2に示すように、このプリンタ100は、図示しない駆動手段により用紙の搬送方向に対して横切る方向(主走査線方向)に移動可能に保持されたキャリッジ9を備えた印字機構部23を有している。また、プリンタ100は、印字機構部23と対向する位置を経由して給紙トレイ18の用紙を排紙トレイ26に搬送する搬送部21を備えている。
【0012】
印字機構部23のキャリッジ9には、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、B(ブラック)色のそれぞれインク液を用紙に吐出する吐出口を備えた記録部としてのヘッド13がそれぞれ設けられている。
搬送部21は、多数の用紙を載置した給紙トレイ18、給紙トレイ18内の用紙を搬送ローラ10へ送り出す給紙ローラ19、給紙トレイ18内の複数の用紙のうち一枚だけを搬送ローラ10に送り出すための分離パッド20、給紙トレイ18から給紙された用紙を案内する給紙ガイド27を備えている。搬送ローラ10は、テンションローラ11とで搬送部材としての搬送ベルト12を張架している。搬送ベルト12は、搬送された用紙をヘッド13との対向位置に搬送する。搬送ローラ10は、図示しない駆動手段によって図中の時計周りに回転しており、これにより搬送ベルト12が図示Aの方向に無端移動する。また、搬送部21は、用紙を搬送ローラ10に押し付ける加圧ローラ16、用紙を案内する案内ガイド22、搬送ベルト12表面を帯電させる帯電ローラ15を有している。ヘッド13と対向する位置には、搬送ベルト12をガイドする搬送ガイド板14が搬送ベルト12の内周面側に設けられている。また、搬送部21は、画像が記録された用紙を搬送ベルト12から分離する分離爪17と、排紙トレイ26に排出するための排紙ローラ25および断面星型形状の拍車24を備えている。第1の実施形態のプリンタ1には、用紙を反転させる反転機構30が設けられており、用紙の両面にプリントができるようにしている。
【0013】
次に、第1の実施形態のプリンタ100のプリント動作について説明する。
図3は、パーソナルコンピュータ110に通信ケーブル120を介して接続された本インクジェットプリンタ100の外観図である。
本インクジェットプリンタ100は、パーソナルコンピュータ110から通信ケーブル120を介して画像情報である印字データが送られ、プリントを実行する。まず、先の図2に示すように、給紙トレイ18から給紙ローラ19によって搬送ローラ10へ用紙が給紙される。給紙トレイ18から給紙された用紙は、ガイド部材22や加圧ローラ16に案内されて、搬送ベルト12に搬送される。搬送ベルト12の表面は帯電ローラ15により帯電させられており、用紙を静電的に搬送ベルト12に吸着させる。搬送ベルト12に搬送された用紙がヘッド13と対向する位置に達したら、搬送ベルト12を停止して用紙の移動を停止する。そして、キャリッジ9が印字データに応じて主走査線方向に往復移動しながら、停止した用紙の所定箇所に所定のインク液を吐出して1ライン分の画像を用紙に記録する。ここで、1ラインとは、用紙を停止させた状態で、ヘッド13が用紙へ記録可能な副走査線方向の範囲を言う。主走査線方向に1ライン分の記録が終了したら、搬送ベルト12を所定時間駆動させ、用紙を1ライン分排紙トレイ26方向に移動させて停止する。そして、上述同様、キャリッジ9が印字データに応じて主走査線方向に往復移動しなが1ライン分の画像を記録する。このような工程を所定回数繰り返し行い、用紙に所望の画像をプリントする。所望の画像がプリントされた用紙は、分離爪17で搬送ベルト12から分離され、排紙ローラ25及び拍車24によって搬送され、排紙トレイ26に排出される。
両面プリントの場合は、用紙の一方の面に所望の画像をプリントして用紙の一部を排紙トレイ26に排紙したら、搬送ベルト12を逆回転させ、排紙トレイ上の用紙をスイッチバックさせて反転機構30に搬送する。反転機構30で反転した用紙は、再びガイド部材22や加圧ローラ16に案内されて搬送ベルト12に搬送される。用紙がヘッド13と対向する位置に達したら、上述同様の動作を行い用紙の他方の面に所望の画像をプリントする。そして、両面に所望の画像がプリントされた用紙は、分離爪17で搬送ベルト12から分離され、排紙ローラ25及び拍車24によって搬送されて再び排紙トレイ26に排出される。
【0014】
第1の実施形態の画像形成装置は、反転機構30上にストレート搬送記録媒体載置部たる手差しユニット80が取付け可能となっている。図4は、手差しユニット80を装置に取り付けたところを示す要部構成図である。手差しユニット80は、用紙がセットされる圧板81と、用紙の位置を整えるサイドフェンス82と、圧板81に載置されてセットされている用紙のうち最上の用紙を分離して搬送する半月給紙コロ83を備えている。また、半月給紙コロ83によって一枚に分離された用紙を印字機構部23へ搬送するための搬送コロ84も備えている。また、図示してないが、手差しユニット80は、半月給紙コロ83および搬送コロ84を回転駆動させる駆動モータを備えている。駆動モータは、コネクタ85を介して、装置本体に接続されており、装置本体から電源が供給されている。
【0015】
図5の一点鎖線で示すように、手差しトレイ80から、排紙トレイ26にまでの用紙搬送経路がストレート搬送経路となっており、手差しトレイ80上の用紙は、直線的に装置本体内を搬送されて、排紙トレイ26に排紙されるようになっている。
【0016】
また、本実施形態においては、上記ICタグと通信する通信手段50は、用紙が直線的に搬送されるストレート搬送経路上に設ける。具体的には、手差しユニット80に、上記ICタグと通信する通信手段50を設ける。通信手段50は、送受信アンテナと、装置本体内に取り付けられた書込/読取手段たるリーダーライターとで構成されている。通信手段50は、コネクタ85によって装置本体の制御部に接続されている。これにより、ICタグを備えた用紙は、ストーレート記録媒体載置部たる手差しユニットにセットされることとなる。ICタグ付きの用紙が曲がることなく真っ直ぐに搬送される。ICタグの種類によっては、厚みが厚く曲がりにくい場合があり、このような厚みの厚い用紙を給紙トレイ18にセットした場合、搬送過程で用紙が曲がることができず、用紙ジャムを生じるおそれがある。しかし、手差しユニット80の場合は、用紙は曲がることなく、直線的に搬送されるので、用紙ジャムを生じることなく、ICタグ付きの用紙を良好に搬送することができる。
【0017】
また、通信手段を備えた手差しユニットが装置本体から着脱可能となる。よって、通常のOAプリンタに通信手段50を備えた手差しユニットを取り付けることで、ICタグへ書き込み/読み込みが可能なRFID専用のプリンタにすることができる。このように、大量生産可能な一般のOAプリンタをRFID専用のプリンタにすることで、予めリーダーライターと送受信アンテナとを内蔵したRFID専用のプリンタに比べて、安価にRFID専用のプリンタを提供することが可能となる。なお、通常のプリンタをRFID専用のプリンタにする場合、通信手段の制御プラグラムなどをパーソナルコンピュータ等から制御部60にインストールする。
【0018】
図4に示す例では、手差しユニット80に送受信アンテナとリーダーライターとが一体となったものを取り付けているが、図6に示すように、手差しユニット80に送受信アンテナ51を取り付け、装置本体の上カバー101にリーダーライター52を取り付けても良い。この場合、リーダーライター52は、開閉可能な上カバー101の内面にマジックテープ(登録商標)などを用いて上カバー101から着脱可能に取り付ける。このような構成でも、送受信アンテナ51を備えた手差しユニット80と、リーダーライター52とを取り付けることで、一般のOAプリンタをRFID専用のプリンタにすることができる。
【0019】
次に、ICタグについて説明する。ICタグは、図7に示すように、カットされた記録媒体たる用紙Pに設けられている。第1の実施形態では、ICタグ70が貼り付けられている面を用紙の裏面としている。図8は、ICタグ70のブロック図である。ICタグ70は、情報を記憶するEEPROMなどの不揮発性メモリ71と、本体側の通信手段50と通信を行う送信アンテナ73と受信アンテナ74とを備えている。また、ICタグ70には、受信用アンテナ74から情報を不揮発性メモリ71に送信したり、不揮発性メモリ71の情報を送信アンテナ73に送信したりする通信回路72を備えている。ICタグの不揮発性メモリ71には、64ビットの固有のID(UID)が記憶されている。
【0020】
通信回路72は、受信アンテナ74で受けた受信信号を増幅する受信回路72a、増幅した受信信号を伝送用の所定信号に復調する復調回路72bを備えている。また、受信信号に基づき、不揮発性メモリ71に情報の書き込みを行ったり、不揮発性メモリ71から情報を取り出したりする制御回路72cを備えている。さらに、不揮発性メモリ71の情報を伝送用の所定信号に変調する変調回路72d、送信アンテナ73に送信信号を送る送信ドライバー72eが備えられている。また、受信用アンテナ74の電磁波を整流して電源を作成し、電源を供給する電源回路72fも備えている。
【0021】
次に、ICタグ70との通信について説明する。装置本体100との通信は、まず、装置本体の制御部60から、装置本体側通信手段50のリーダーライター52へ要求信号を送信する。制御部60とリーダーライター52とは、シリアルインターフェースで接続されており、このシリアルインターフェースにより制御部60とリーダーライター52とで信号の送受信が行われている。リーダーライター52に送信された要求信号は、伝送用の所定の信号に変調されて、本体側の送受信アンテナ51に送らて、ICタグ70の受信アンテナ74へ送られる。
【0022】
装置側の送受信アンテナ51の送信電波を受信アンテナ74で受信したら、電源回路72は、この受信した電波の電磁波を整流して電源を作成する。また、これと同時に、ICタグ70の受信アンテナ74で受信した要求信号は、増幅回路72aで増幅され、復調回路72bで所定信号に復調される。所定信号に復調された要求信号は、制御回路72cに送られ、この要求信号に基づき制御回路72cが不揮発性メモリ71へ情報の書き込みや読み出し等の制御を行う。要求信号が不揮発性メモリ71の情報を要求する信号である場合、制御回路72cは、不揮発性メモリ71から必要な情報を読み出し、読み出した情報にこのICタグ固有のID(UID)を付与する。アドレスが付与された情報は、変調回路72dに送られ、所定信号に変調されて送信アンテナ73に送られる。送信アンテナ73に送られた信号は、装置本体側の送受信アンテナ51に受信される。
【0023】
図9は、プリンタ100の制御ブロック図である。同図において、制御部60は、装置全体の制御を司っている。制御部60には、プリンタ内の様々な機器が接続されている。同図においては、それら機器の一部を示している。即ち、制御部60は、用紙へ画像を記録する印字機構部23や、用紙を搬送する搬送部21が接続されている。また、制御部60には、各種制御プログラムを記憶したROM60cや、制御プログラムを実行するためのワーキングメモリーであるRAM60b、プログラムを実行するためのCPU60aなどを備えている。また、制御部60は、パーソナルコンピュータ110上のプリンタドライバーソフトウエアから入力情報を得て、印字機構部23や搬送部21を制御している。
また、制御部60は、パーソナルコンピュータ上のプリンタドライバーソフトウエアから、ICタグ70への書き込み情報を取得し、この取得した情報を通信手段50へ送信している。通信手段50は、ICタグへ上記書き込み情報を送信したり、ICタグ70に記憶されている情報を読み出して、制御部60へ送信したりしている。
ROM60cには、プリンタドライバーソフトウエアから取得したICタグ70への書き込み情報と、ICタグ70から取得した書き込んだ情報とを比較して、ICタグに書き込んだ情報が正常か否かを検知する検知プログラムが記憶されている。そして、この検知プログラムが、CPU60a、RAM60bを用いて実行され、制御部60が検知手段として機能している。また、ROM60cには、ICタグに書き込んだ情報が正常でない場合、この正常でない情報が書き込まれている用紙に所定の画像(NGの文字)を印刷したり、パーソナルコンピュータの画面上に「エラー表示」したりするなどのエラー処理を実行するエラー処理実行プログラムも記憶されている。そして、このエラー処理実行プログラムが、CPU60a、RAM60bを用いて実行され、制御部60がエラー処理実行手段として機能している。
【0024】
次に、ICタグ70を備えた用紙の印刷処理について説明する。図10は、ICタグ70を備えた用紙の印刷処理のフロー図である。図11は、ICタグ70を備えた用紙の印刷処理を行うときのシーケンス図である。図10に示すように、まず、制御部60は、パーソナルコンピュータ110から通信ケーブル120を介して受信した情報にUID指定情報があるかどうかをチェックする(S1)。UIDの指定は、例えば、商品の製造日などの履歴情報が既に記録された用紙、商品の発送日などの集配情報が既に記録された用紙、患者の病歴などの個人情報が既に記録された用紙など、特定の情報が既に記録されているとともにICタグに所定の情報が記憶されている用紙に、追加情報を、印刷する場合に指定される。
【0025】
UIDが指定されている場合(S1YES)は、後述するUID指定時に印刷処理を実行する(S2)。UIDが指定されていない場合(S1のNO)、制御部60は、パーソナルコンピュータ110から通信ケーブル120を介して受信した情報に印字データとともに、ICタグ70への書き込み内容があるかどうかをチェックする(S2)。ICタグ70への書き込み内容の入力は、パーソナルコンピュータ上で、プリンタドライバーソフトウエアを用いて操作者によって入力される。受信した情報にICタグ70への書き込み内容がない場合(S3のNO)は、通常の印刷モードで印刷を行う(S4)。一方、受信した情報にICタグ70への書き込み内容がある場合(S3のYES)、制御部60は、RFIDモードに設定を切り替える(S5)。具体的には、制御部60は、用紙搬送速度を、通常プリント時の搬送速度よりも下げたRFID用の搬送速度に設定する。本実施形態においては、RFID用の搬送速度は、高品位画像印刷時の用紙搬送速度と同じ速度に設定している。RFIDモードに設定を切り替えたら、手差しユニット80にセットされたICタグ付きの用紙の搬送を開始する(S6)。用紙が通信手段50に搬送されてきたら、制御部60は、UID要求信号を用紙のICタグ70へ送信する(S7)。ICタグ70は、図11に示すように、要求信号を受信して、このICタグ70のUIDを装置本体へ送信する。制御部60は、ICタグ70からUIDを受信したら(S8のYES)、パーソナルコンピュータ110へUIDを送信する(S9)。図11に示すように、パーソナルコンピュータは、プリンタから送信されたUIDを受信して、印字データや書き込み情報と関連付けてUIDを記憶する。
【0026】
次に、制御部60は、書き込み情報に受信したUIDを付与して、ICタグ70へ送信する(S10)。ICタグ70は、図11に示すように、UIDが付与された書き込み情報を受信して、UIDを確認する。UIDが、このICタグ70のUIDと同一の場合は、受信した内容を不揮発性メモリ71に記憶する。一方、UIDが、このICタグのUIDと異なっている場合は、記憶を行わない。
【0027】
次に、制御部60は、書き込み情報取得要求信号をICタグへ送信する(S11)。ICタグ70は、図11に示すように、装置本体から送信され書き込む情報取得要求信号を受信して、不揮発性メモリ71に記憶した書き込み情報を読み出し、UIDを付与して装置本体へ送信する。
書き込み情報を受信したら(S12のYES)、制御部60は、受信した書き込み情報およびUIDと送信した書き込み情報および取得したUIDとを比較する(S13)。比較の結果、受信した情報が、送信した情報と異なる場合(S13のNO)、印字機構部23に搬送された用紙に「NG」を印刷して(S14)終了する。一方、比較の結果、受信した書き込み情報とUIDが送信した書き込み情報と取得したUIDが同じ場合(S13のYES)は、印字機構部23に搬送された用紙に、印字データを印刷して(S15)、終了する。
【0028】
なお、上記では、受信した書き込み情報が送信した書き込み情報と異なる場合、用紙に「NG」と印刷しているがこれに限られない。例えば、受信した書き込み情報が送信した書き込み情報と異なる場合は、パーソナルコンピュータ110の画面上に「ICタグへの書き込みを失敗しました」などのエラー表示し、用紙に何も印刷せずに排紙するようにしてもよい。
【0029】
第1の実施形態では、用紙搬送中にICタグ70に書き込んだ内容を確かめて、書き込んだ内容にエラーがあった場合は、「NG」を印刷するなど所定の画像を印刷して、正常な情報が書き込まれた用紙と区別するエラー処理を行っている。このようなエラー処理を行うことで、排紙トレイ26に排出された用紙が、ICタグ70の書き込んだ内容にエラーがあった用紙か否かが用紙を見ただけでわかる。よって、ICタグ70の書き込んだ内容にエラーがあった用紙が誤使用されてしまうのを抑制することができる。
また、通信手段50を手差しユニット80に設けているので、通信手段50でICタグ70に書き込んだ内容を確かめてから、用紙に印字データを印刷することができる。よって、内容にエラーがあった場合、「NG」などの所定の画像を印刷したり印刷せずに排出したりして、ICタグ70に書き込んだ内容にエラーがある用紙か否かが、排紙トレイに排出された用紙を見ただけで判別できる処理を行うことができる。印刷せずに排出すれば、この用紙を再利用することもできる。
また、第1の実施形態においては、搬送されてくる用紙のICタグ70に記憶されているUIDを読み込んで、このUIDをもつICタグ70に対して書き込み・読み出しを行っている。これにより、搬送中の用紙のICタグ以外のICタグ70にデータを書き込んだり、搬送中の用紙のICタグ以外のICタグ70に記憶されているデータを読み出したりすることがない。よって、ICタグへの誤書き込みや、誤読み出しを防止することができる。
【0030】
次に、UID指定時の印刷処理について説明する。図12は、UID指定時の印刷処理の制御フローである。一度情報が印刷され、ICタグ70に情報が記憶された用紙に対して、追加の情報を印刷したい場合、印刷する用紙のICタグに記憶されているUIDを指定する。UIDの指定の方法は、パーソナルコンピュータ110のアプリケーションソフトから印刷対象の用紙に記録した情報またはICタグに記憶した情報を読み出して、この情報からUIDを指定する。また、その他に、一度目の印刷のときに用紙の所定の位置にUIDを印刷しておき、一度印刷された用紙を再度印刷する場合は、ユーザーが用紙に印刷されているUIDをパーソナルコンピュータ110で入力することでも指定することができる。この場合、図10に示したフローのS8のステップを行う必要がなくなる。
【0031】
上記のようにして指定されたUIDが、印字データや書き込み情報とともにプリンタに送られたら、プリンタの制御部60は、RFID設定モードに設定して(S21)、手差しユニット80にセットされた一度情報が印刷されている用紙の搬送を開始する(S22)。この一度情報が印刷されている用紙が、通信手段50へ搬送されたら、制御部60は、上述同様、UID要求信号を一度印刷された用紙のICタグへ送信する(S23)。ICタグ70は、この要求信号を受信して、プリンタへUIDを送信する。制御部60は、ICタグ70から送信されたUIDを受信したら(S24のYES)、指定されたUIDと、受信したUIDとが一致しているか否かチェックする(S25)。指定されたUIDと、受信したUIDとが一致していない場合(S25のNO)は、ユーザーが誤ったUIDを指定したか、誤った用紙を給紙トレイにセットしているので、制御部60は、パーソナルコンピュータ110へエラー処理信号を送信する(S26)。エラー処理信号を受信したパーソナルコンピュータ110は、異なる用紙がセットされているため印刷を中止した旨を画面に表示する。そして、制御部60は、用紙に情報を印刷せずに、排紙トレイ26へ排紙する。
【0032】
一方、UIDが一致している場合(S25のYES)、制御部60は、パーソナルコンピュータ110から受信した情報に、ICタグ70への書き込み情報があるかどうかチェックする(S27)。書き込み情報がある場合(S27のYES)、制御部60は、書き込み情報にUIDを付与して、装置本体の送受信アンテナ51からICタグ70へ送信する(S28)。ICタグ70は、UIDが付与された書き込み情報を受信して、UIDを確認する。UIDが、このICタグのUIDと同一の場合は、受信した内容を不揮発性メモリ71に記憶する。一方、UIDが、このICタグのUIDと異なっている場合は、記憶を行わない。
【0033】
次に、制御部60は、ICタグ70へ書き込み情報取得要求信号を送信する(S29)。ICタグ70は、書き込み情報取得要求信号を受信して、不揮発性メモリ71に記憶した書き込み情報を読み出し、UIDを付与して装置本体へ送信する。
制御部60は、書き込み情報を受信したら(S30のYES)、受信した書き込み情報およびUIDと送信した書き込み情報およびUIDとを比較する(S31)。比較の結果、受信した情報が、送信した情報と異なる場合(S31のNO)、制御部60は、パーソナルコンピュータ110へエラー処理信号を送信する(S32)。エラー処理信号を受信したパーソナルコンピュータ110は、ICタグへの書き込みに失敗た旨を画面上に表示する。そして、制御部60は、用紙に情報を印刷せずに、排紙トレイ26へ排紙する。
【0034】
一方、比較の結果、受信した情報が送信した情報と同じ場合(S31のYES)またはICタグへの書き込み情報がない場合(S27のNO)、用紙の表面に印字データを追加印刷して(S33)、終了する。
【0035】
このように、ICタグ70へ情報を書き込む前にICタグ固有の識別ID(UID)を取得して、取得したUIDが指定されたUIDのときICタグへの書き込みを行っている。これにより、所定の用紙にのみ追加印刷することができる。
【0036】
また、上記では、UIDを指定することで、一度情報が印刷され、ICタグに情報が記憶された用紙に、この用紙に記録されている情報と関連する情報をのみを追加印刷することができるようにしているが、これに限られない。一度目の印刷時に、例えば、配送番号などの識別番号を設定して、パーソナルコンピュータ110に記憶または用紙に印刷するとともに、この設定した識別番号をICタグに記憶させておく。そして、追加印刷する際、上記設定した識別番号を指定し、ICタグに記憶した識別番号と比較して、識別番号が一致した場合に追加印刷を行うようにしても良い。
【0037】
次に、第2の実施形態の画像形成装置について説明する。なお、実施形態2に係る画像形成装置の構成は、以下に特筆しない限り、第1実施形態にかかる画像形成装置と同様である。図13は、本実施形態2に係る画像形成装置の概略構成図である。
【0038】
この画像形成装置は、装置本体の内部に、印字機構部23、装置本体1の前面側から抜き差し可能で、多数枚の用紙Pを載置して収納する給紙カセット18を備えている。
【0039】
この装置本体1は、手差しトレイ80とストレート排紙トレイ90とを備えている。手差しトレイ80は、装置本体1の図中右側側部に設けられており、装置本体に対して開倒可能になっている。また、ストレート排紙トレイ90は、装置本体1の図中左側側部に設けられており、装置本体に対して開倒可能になっている。また、装置本体には、画像が記録された用紙を装置本体上部の排紙トレイへ反転搬送するか、ストレート排紙トレイ90へストレート排紙するかの切り換える切り換え部を備えている。
【0040】
手差しトレイ80にセットされた用紙Pが搬送される際、上記切り換え部は、用紙がストレート排紙トレイ90へ搬送されるよう上記切り換え部を切り換える。これにより、手差しトレイ80にセットされた用紙がストレート排紙トレイ90に排紙され、ストレートで用紙の給排紙が行える。
【0041】
この実施形態2の画像形成装置の場合、装置本体の右側側部に手差しトレイと対向して、送受信アンテナとリーダーライターとが一体となったハンディタイプの通信手段50を取り付ける。このハンディタイプの通信手段50の装置本体への取り付けは、例えば、マジックテープ(登録商標)で行うことができる。この場合、図14に示すように、送受信アンテナの電波(図中の点線)が、手差しトレイ80から印字機構部23へ搬送中の用紙P1のICタグ70に届くが、手差しトレイ80に積層された用紙P2のICタグ70にはアンテナの電波がかからないように、通信手段50を取り付ける。
【0042】
このようにして、通信手段50を取り付けることで、手差しトレイ80に載置された用紙P2のICタグが発信された通信手段50の電波に応答してしまうことがない。よって、通信手段50の電波に搬送中用紙P1のICタグ70のみが応答することができ、搬送中の用紙のICタグ70に所定の情報を書き込むことができる。また、通信手段50を取り付けることで、通常のプリンタをICタグへ書き込み/読み込みが可能なRFID専用プリンタにすることができる。
【0043】
次に、第3の実施形態の画像形成装置について説明する。なお、実施形態3に係る画像形成装置の構成は、以下に特筆しない限り、第1実施形態にかかる画像形成装置と同様である。
実施形態1、2では、手差しトレイ80と印字機構部23との間に通信手段50を設けて、印字前の用紙のICタグ70にデータの書込/読込を行っているが、実施形態3においては、印字後の用紙のICタグ70に対して、書込/読込を行うようにしたものである。例えば、図15、図16に示すように、排紙トレイ26に送受信アンテナ50を設けたり、図17、図18に示すように送受信アンテナ51とリーダーライター52とが一体となったハンディタイプの通信手段50を装置本体の前カバー102に取り付けたりして、印字後の用紙のICタグに対して、書込/読込を行う。
【0044】
図15に示した、排紙トレイ26に送受信アンテナ50を設けた例は、送受信アンテナ51が取り付けられた排紙トレイ26は、図示するように、装置本体に対して、着脱可能となっている。送受信アンテナ51のケーブルは、インクカートリッジ装填部105に設けたコネクタに接続し、プリンタ内部の配線部53を通って、リーダーライター52と接続している。リーダーライター52は、開閉可能な上カバー101の内面にマジックテープ(登録商標)などを用いて上カバー101から着脱可能に取り付けられている。また、リーダーライター52は、図示してないが、装置本体内の制御部に接続されている。
【0045】
上記図15、図17に示した例では、手差しトレイ80から直線的に搬送されたICタグ付きの用紙が印字されて排紙トレイへ排出中に、用紙のICタグへ書込内容を書き込む。そして、書き込みが終了したら、ICタグ70から書込んだ内容を読み出して、チェックする。書き込んだ内容と読み出した内容とが異なる場合は、エラー処理としてパーソナルコンピュータの画面上に「エラー表示」を行う。
【0046】
また、この場合も、図16、図18に示すように、通信手段の送受信アンテナからの電波が、排紙トレイ26上に載置された用紙P3のICタグには届かず、排紙トレイ26に排出中の用紙P1のICタグには届くような位置に、通信手段50のアンテナを配置する。
【0047】
また、上記では、通信方式で用紙の記憶手段に記憶された電子情報の読み出しや、記憶手段へ情報の書き込みを行っているが、非通信方式で行っても良い。この場合は、用紙に備えられたICタグには、通信回路72に替えて接続端子を備える。また、画像形成装置には、用紙の記憶手段から情報を読み出し、または、用紙の記憶手段への情報を書き込みを行う情報制御手段が設けられている。この情報制御手段には、ICタグの接続端子と接触する接触端子が設けられており、この接触端子を記録媒体の搬送経路上に配置する。これにより、用紙搬送中に接続端子に接触端子が接触して、情報を読み出しまたは書き込みが行われる。この画像形成装置においても、情報制御手段を該ストレート搬送経路上に設けることで、用紙の記憶手段へ良好に電子情報の書き込みまたは読み込みを行うことができる。
【0048】
また、磁気によって、用紙の記憶手段に記憶された電子情報の読み出しや、記憶手段への情報の書き込みを行うようにしても良い。
【0049】
(1)
以上、本実施形態の画像形成装置によれば、ICタグを備えた記録媒体を反転させることなく、通信手段へ搬送することができる。よって、ICタグの厚さなどによって曲がり難いICタグ付きの記録媒体であっても、用紙ジャムを生じることなく通信手段へ搬送することができ、良好にICタグと通信を行うことができる。
(2)
また、手差しトレイ80にセットされた用紙がストレース搬送するので、ICタグ付きの用紙のセットを容易に行うことができる。
(3)
また、記録媒体の印刷と、ICタグへの記憶とを一括して行うRFID専用のプリンタは、一般のOAプリンタに比べてニーズが限られている。このため、用紙のICタグと通信を行う通信手段を内蔵したRFID専用のプリンタを製造した場合、ニーズが限られているため、大量生産することができず、プリンタの製造コストが嵩んでしまう。その結果、一般のOAプリンタに比べて販売価格が高額となってしまう。しかし、本実施形態においては、通信手段を装置本体から着脱可能に構成することで、通信手段が取り付けられていないときは、一般OAプリンタとして用いることができる。そして、通信手段を装置本体に取り付けて、RFID専用のプリンタにするのに必要なプログラムをインストールすることで一般のOAプリンタをRFID専用のプリンタにすることができる。よって、装置本体はニーズの多い一般のOAプリントとして製造することができるので、大量生産を行うことができ、製造コストを下げることができる。そして、RFID専用のプリンタとして用いたいユーザに対しては、上記大量生産によって製造コストを下げたプリンタにオプションとして上記通信手段を取り付けるようにすれば、ユーザに対して安価でRFID専用のプリンタを提供することができる。
(4)
また、通信手段50を、装置本体から着脱可能な手差しトレイ80に設けても良い。これにより、手差しユニット80を取り付けていない場合は、一般のOAプリントとすることができる。そして、オプションとして上記通信手段を備えた手差しユニット80を取り付け、必要なプログラムをインストールすることで一般のOAプリンタをRFID専用のプリンタとしても使用することができる。
(5)
また、記録媒体として、ICタグを備えたものを用いることで、記録媒体に情報を記憶することができる。
(6)
また、通信手段のアンテナと書込/読取手段とを一体とすることで、アンテナと書込/読取手段とが別体の通信手段に比べて、通信手段を装置本体から容易に着脱することができる。さらに、アンテナと書込/読取手段とが一体となった通信手段を装置本体から取り外した後も、用紙のICタグと通信を行い、情報の書込/読取可能にしておけば、画像形成装置から離れた位置にある用紙のICタグに書き込み/読み込みを行うことができ、利便性を向上させることができる。
(7)
また、搬送中の用紙のICタグのUIDを取得して、取得したUIDが、所定のUIDであるとき、用紙に画像を形成している。これにより、所定のUIDを有さないICタグを備えた用紙が搬送されてきても、画像が形成されることがない。その結果、例えば、商品の発送日などの集配情報が既に記録された用紙、患者の病歴などの個人情報が既に記録された用紙など、既に所定の情報が記録されている用紙に、この用紙に既に記録された情報に対応しない情報が追加印刷される不具合を抑制することができる。すなわち、所定情報が既に記録された用紙に、この所定情報に対応する情報を正しく追加印刷することができる。
(8)
また、本実施形態の画像形成装置によれば、ICタグに情報を書き込んだ後、ICタグに書き込んだ情報をICタグから読み出し、ICタグに書き込んだ情報が正常か否かをチェックことで、ICタグに情報が正常に書き込まれたか否かがわかる。
(9)
また、ICタグに書き込んだ情報が正常でない場合は、パーソナルコンピュータに、警告表示するなどのエラー処理を実行することで、用紙のICタグに情報が正しく書き込まれたか否かをユーザが認識することができる。これにより、ICタグに正しい情報が書き込まれていない用紙が使用されてしまうのを抑制することができる。
(10)
また、正常な情報が書き込まれていないICタグを備えた用紙に、所定の画像(「NG」の文字)をプリントすることで、ユーザは用紙を見ただけで、ICタグに正しい情報が書き込まれていない用紙か否かを判別することができる。これにより、ICタグに正しい情報が書き込まれていない用紙が使用されてしまうのをより、良好に抑制することができる。
(11)
また、用紙に画像を形成する前に、ICタグに書き込んだ情報が正常か否かをチェックすることで、例えば、ICタグに書き込んだ情報が正常でない場合、エラー処理として画像形成を行わないようにすることができる。ICタグに書き込んだ情報が正常でない場合は、用紙に何も印刷しないようにすることで、このICタグに正常に情報が書き込まれなかった用紙を再利用することができる。
(12)
また、本実施形態の画像形成装置によれば、記録媒体載置部たる排紙トレイ26や手差しトレイ80に載置された用紙に備えられたICタグ70には通信手段の電波が届かないようにしている。これにより、排紙トレイ26や給紙トレイ18に載置された用紙のICタグ70が発信された通信手段の電波に応答してしまうことがない。よって、通信手段の電波に搬送中の用紙のICタグ70のみが応答することができ、搬送中の用紙のICタグに所定の情報を書き込むことができる。
(13)
また、本実施形態の画像形成装置は、インクジェット方式で用紙に画像を形成している。インクジェット方式は、トナーを用いた画像形成方式のように静電的に画像を転写したり、熱と圧力とで画像を用紙に定着させたりしなくても、用紙に画像を形成することができる。このため、インクジェット方式は、トナーを用いた画像形成方式に比べて、ICタグへの電気的なダメージや熱や圧力によるダメージを少なくすることができる。その結果、用紙への画像形成中に、書き込んだ情報が壊れたり、消えたりする不具合を抑制することができる。
(14)
また、画像を形成するインクとして、顔料系インクを用いることで、水系インクに比べて形成した画像のにじみを抑制することができる。
(15)
また、本実施形態によれば、情報制御手段を該ストレート搬送経路上に設けることで、用紙の記憶手段へ良好に電子情報の書き込みまたは読み込みを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】実施形態1に係るインクジェットプリンタの外観斜視図。
【図2】同インクジェットプリンタの概略構成図。
【図3】パーソナルコンピュータに通信ケーブルを介して接続された同インクジェットプリンタの外観図。
【図4】手差しユニットを取り付けたインクジェットの拡大構成図図。
【図5】手差しユニットを取り付けたインクジェットの概略構成図。
【図6】図4に示す例と異なる通信手段の配置例を示す図。
【図7】ICタグを備えた用紙を示す図。
【図8】ICタグの制御ブロック図。
【図9】プリンタの制御ブロック図。
【図10】ICタグを備えた用紙の印刷処理の制御フロー図。
【図11】ICタグを備えた用紙の印刷処理を行うときのシーケンス図。
【図12】UID指定時の印刷処理の制御フロー図。
【図13】実施形態2に係るインクジェットプリンタの概略構成図。
【図14】実施形態2のインクジェットプリンタの手差しトレイ部分の拡大図。
【図15】実施形態3のインクジェットプリンタを示す外観斜視図。
【図16】実施形態3のインクジェットプリンタの概略構成図。
【図17】実施形態3の他の構成を採用したインクジェットプリンタの外観斜視図。
【図18】実施形態3の他の構成を採用したインクジェットプリンタの概略構成図。
【符号の説明】
【0051】
9 キャリッジ
12 搬送ベルト
13 ヘッド
18 給紙トレイ
26 排紙トレイ
51 送受信アンテナ
52 リーダーライター
54 シールド板
70 ICタグ
80 手差しユニット(トレイ)
90 ストレート排紙トレイ




 

 


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