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発明の名称 画像形成装置及び用紙搬送装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−70117(P2007−70117A)
公開日 平成19年3月22日(2007.3.22)
出願番号 特願2006−141284(P2006−141284)
出願日 平成18年5月22日(2006.5.22)
代理人 【識別番号】100091867
【弁理士】
【氏名又は名称】藤田 アキラ
発明者 浅場陽一
要約 課題
ジャム処理の作業性を向上させるとともに、ジャム処理に伴うレジストローラの汚れを防止する。

解決手段
レジストローラ対18は、レバー71の回動範囲(角度θ)だけ逆転を許容されている。図示しない両面ユニットから再給紙された用紙Pがジャムした場合、両面ユニットを開放してジャム処理を行なうが、開放される両面ユニットの再給紙ローラ対により右下方に用紙Pが引っ張られると、レバー71は図の実線の位置から仮想線で示す位置まで回動し、レジストローラ対18が角度θだけ逆転できるので、用紙が(本来の搬送方向とは逆方向に)戻ることができる。これにより、両面ユニットを軽い力で解放でき、ジャム処理が容易になる。また、用紙Pが戻される量は、レジストローラ対18から転写部(転写ローラ19の位置)までの距離より小さいため、用紙上に転写された画像によりレジストローラ対18が汚れることを防止できる。
特許請求の範囲
【請求項1】
用紙を挟持して搬送するローラ対であって用紙搬送方向と逆方向への回転が規制されたローラ対と、装置本体に対して開放可能に設けられたサブユニットであって当該サブユニットの開放により前記ローラ対付近の用紙搬送路を開放可能なサブユニットを有する画像形成装置において、
前記ローラ対の逆転を所定の量だけ許容するよう構成することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記サブユニット開放時に前記ローラ対が逆転可能なことを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記サブユニットが用紙を挟持して搬送する第2のローラ対を有し、前記ローラ対と前記第2のローラ対とにまたがって用紙が停止した場合、前記サブユニットの開放により前記ローラ対が逆転されることを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記ローラ対が前記所定の量だけ逆転したときに用紙が戻される用紙移動量が、前記ローラ対から前記ローラ対の用紙搬送方向下流側に設けられた用紙への画像形成位置までの距離よりも小さく設定されていることを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記ローラ対のうちの一方側のローラの軸にワンウェイクラッチを介してレバーを装着し、該レバーを所定の位置で正転方向への回転を規制することにより前記ローラ対の用紙搬送方向と逆方向への回転を規制するとともに、前記レバーに第2の所定位置で当接し前記レバーの逆方向への回転を規制する逆転規制部材を設け、
前記レバーが前記所定位置と前記第2の所定位置との間で回動可能なことにより、前記ローラ対の前記所定量の逆転が許容されることを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記ローラ対のうちの他方側のローラ軸により、前記レバーの前記所定位置における正転方向への回転を規制することを特徴とする、請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記一方側のローラが駆動ローラであることを特徴とする、請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記一方側のローラがゴムローラであることを特徴とする、請求項5又は7に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記レバーの前記所定位置から前記第2の所定位置までの回動範囲が、前記ローラ対の上方に設定されていることを特徴とする、請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記レバーに、前記レバーがジャム処理時にユーザが操作する部材であることを示す表示が設けられていることを特徴とする、請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項11】
前記レバーの近傍に、前記レバーがジャム処理時にユーザが操作する部材であることを示す表示が設けられていることを特徴とする、請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項12】
前記サブユニットが用紙の表裏を反転させる両面反転ユニットであることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項13】
前記サブユニットが用紙の表裏を反転させる両面反転ユニットであり、前記第2のローラ対が再給紙ローラであることを特徴とする、請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項14】
前記サブユニットが手差し給紙装置を備えることを特徴とする、請求項1,2,3,12,13のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項15】
前記サブユニットが手差し給紙装置を備え、前記第2のローラ対が手差し給紙ローラであることを特徴とする、請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項16】
当該画像形成装置が電子写真方式の画像形成装置であることを特徴とする、請求項1〜15のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項17】
前記ローラ対がレジストローラ対であることを特徴とする、請求項16に記載の画像形成装置。
【請求項18】
用紙上に転写したトナー像を定着させる定着装置を備え、前記サブユニット開放時に前記定着装置の定着ローラと加圧ローラとの圧接が解除されることを特徴とする、請求項16に記載の画像形成装置。
【請求項19】
当該画像形成装置がインクジェット方式の画像形成装置であることを特徴とする、請求項1〜15のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項20】
用紙を挟持して搬送するローラ対であって用紙搬送方向と逆方向への回転が規制されたローラ対を有する用紙搬送装置において、
前記ローラ対の逆転を所定の量だけ許容するよう構成したことを特徴とする用紙搬送装置。

発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、複写機、プリンタ等の画像形成装置に関し、さらに詳しく言えば、ジャム処理性を改善する技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
【特許文献1】特開2005−31352号公報
【0003】
複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置において、レジストローラ部でのジャム処理性を容易にするため、レジストローラ付近の用紙搬送路を開放可能に設けたものがある。例えば、上記特許文献1の図9,10には、自動両面装置200及び2次転写装置400を開放することにより、レジストローラ対701,702(703)前後の用紙搬送路が開放される構成が開示されている。
【0004】
ところで、ジャム紙がレジストローラ部から作像部(転写部)にまで延在するとき、そのジャム紙をレジストローラの上流側(用紙搬送方向の上流側)に引き抜くと用紙に付いた画像(トナーやインク等)がレジストローラに付着してレジストローラを汚してしまうため、通常はレジストローラの軸受部にワンウェイクラッチを設けて逆転を規制し、上流側に用紙を引き抜けないように構成している。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、ジャムした用紙が大サイズの用紙で、両面装置の再給紙路に配置された給紙ローラから作像部(転写部)にまで用紙がわたって停止しているような場合、または手差し装置からの給紙ローラから作像部(転写部)にまで用紙がわたって停止しているような場合、上記のようにレジストローラ上流側に用紙を引き抜けないように構成した装置では、両面装置あるいはレジストローラ付近の用紙搬送路を含む開放部を開放しようとしたときに、レジストローラが逆転を規制されているため、両面装置あるいは上記開放部の開放に大きな力が必要となり、ジャム処理の作業性が良くないという問題があった。また、用紙(ジャムした用紙)が薄手の場合には、両面装置あるいは上記開放部の開放によりジャム紙が破れてジャム処理が困難になるという問題もある。
【0006】
一方、レジストローラの逆転を規制しない場合には、ジャム処理に際して両面装置あるいは上記開放部の開放により用紙が上流側に移動して、作像部(転写部)で用紙上に担持された画像がレジストローラに付着してレジストローラを汚してしまうという問題が発生する。
【0007】
本発明は、従来の画像形成装置における上述の問題を解決し、ジャム処理の作業性を向上させるとともに、ジャム処理に伴うレジストローラの汚れを防止することのできる画像形成装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記の課題は、本発明により、用紙を挟持して搬送するローラ対であって用紙搬送方向と逆方向への回転が規制されたローラ対と、装置本体に対して開放可能に設けられたサブユニットであって当該サブユニットの開放により前記ローラ対付近の用紙搬送路を開放可能なサブユニットを有する画像形成装置において、前記ローラ対の逆転を所定の量だけ許容するよう構成することにより解決される。
【0009】
また、前記サブユニット開放時に前記ローラ対が逆転可能であると好ましい。
また、前記サブユニットが用紙を挟持して搬送する第2のローラ対を有し、前記ローラ対と前記第2のローラ対とにまたがって用紙が停止した場合、前記サブユニットの開放により前記ローラ対が逆転されると好ましい。
【0010】
また、前記ローラ対が前記所定の量だけ逆転したときに用紙が戻される用紙移動量が、前記ローラ対から前記ローラ対の用紙搬送方向下流側に設けられた用紙への画像形成位置までの距離よりも小さく設定されていると好ましい。
【0011】
また、前記ローラ対のうちの一方側のローラの軸にワンウェイクラッチを介してレバーを装着し、該レバーを所定の位置で正転方向への回転を規制することにより前記ローラ対の用紙搬送方向と逆方向への回転を規制するとともに、前記レバーに第2の所定位置で当接し前記レバーの逆方向への回転を規制する逆転規制部材を設け、前記レバーが前記所定位置と前記第2の所定位置との間で回動可能なことにより、前記ローラ対の前記所定量の逆転が許容されると好ましい。
【0012】
また、前記ローラ対のうちの他方側のローラ軸により、前記レバーの前記所定位置における正転方向への回転を規制すると好ましい。
また、前記一方側のローラが駆動ローラであると好ましい。
【0013】
また、前記一方側のローラがゴムローラであると好ましい。
また、前記レバーの前記所定位置から前記第2の所定位置までの回動範囲が、前記ローラ対の上方に設定されていると好ましい。
【0014】
また、前記レバーに、前記レバーがジャム処理時にユーザが操作する部材であることを示す表示が設けられていると好ましい。
また、前記レバーの近傍に、前記レバーがジャム処理時にユーザが操作する部材であることを示す表示が設けられていると好ましい。
【0015】
また、前記サブユニットが用紙の表裏を反転させる両面反転ユニットであると好ましい。
また、前記サブユニットが用紙の表裏を反転させる両面反転ユニットであり、前記第2のローラ対が再給紙ローラであると好ましい。
【0016】
また、前記サブユニットが手差し給紙装置を備えると好ましい。
また、前記サブユニットが手差し給紙装置を備え、前記第2のローラ対が手差し給紙ローラであると好ましい。
【0017】
また、当該画像形成装置が電子写真方式の画像形成装置であると好ましい。
また、前記ローラ対がレジストローラ対であると好ましい。
また、用紙上に転写したトナー像を定着させる定着装置を備え、前記サブユニット開放時に前記定着装置の定着ローラと加圧ローラとの圧接が解除されると好ましい。
【0018】
また、当該画像形成装置がインクジェット方式の画像形成装置であると好ましい。
また、前記の課題は、本発明により、用紙を挟持して搬送するローラ対であって用紙搬送方向と逆方向への回転が規制されたローラ対を有する用紙搬送装置において、前記ローラ対の逆転を所定の量だけ許容するよう構成したことにより解決される。
【発明の効果】
【0019】
本発明の画像形成装置及び用紙搬送装置によれば、用紙を搬送するローラ対の逆転を所定の量だけ許容するよう構成するので、ジャム処理時における作業性が向上する。
請求項2の構成により、サブユニット開放時に前記ローラ対が逆転可能なので、サブユニットを開放して行なうジャム処理時における作業性が向上する。
【0020】
請求項3の構成により、サブユニットが用紙を挟持して搬送する第2のローラ対を有し、前記ローラ対と第2のローラ対とにまたがって用紙が停止した場合、サブユニットの開放により前記ローラ対が逆転されるので、サブユニットを小さな力で解放することができ、ジャム処理を容易に行なうことができる。また、サブユニット開放時の用紙の破損を防止することができる。
【0021】
請求項4の構成により、ローラ対の逆転により用紙が戻されても画像はローラ対の位置まで達しないので、画像形成位置で用紙上に形成された画像によりローラ対が汚されることを防止できる。
【0022】
請求項5の構成により、一方側のローラの軸にワンウェイクラッチを介して装着したレバーによりローラ対の逆転を規制することができ、簡単な構成で本発明を実現することができ、ジャム処理性を向上させることができる。
【0023】
請求項6の構成により、ローラ対のうちの他方側のローラ軸によりレバーの正転方向への回転を規制するので、別途規制部材等を設ける必要がなく、部品点数を少なくしてコストを抑えることができる。
【0024】
請求項7の構成により、レバーを装着したローラが駆動ローラであるので、レバーの回動操作により用紙(ジャム紙)を確実に処理することができる。
請求項8の構成により、レバーを装着したローラがゴムローラであるので、ジャム紙のすべりを防ぎ、用紙上の画像によりローラ対が汚されることを確実に防止できる。
【0025】
請求項9の構成により、レバーの所定位置から第2の所定位置までの回動範囲がローラ対の上方に設定されているので、サブユニットを開放したときのレバーの操作が容易である。
【0026】
請求項10の構成により、レバーに、そのレバーがジャム処理時にユーザが操作する部材であることを示す表示が設けられているので、ジャム処理に戸惑うことなく、容易・確実に作業を行なうことができる。
【0027】
請求項11の構成により、レバーの近傍に、そのレバーがジャム処理時にユーザが操作する部材であることを示す表示が設けられているので、ジャム処理に戸惑うことなく、容易・確実に作業を行なうことができる。
【0028】
請求項12の構成により、両面反転ユニットからの用紙がジャムした場合にジャム処理を容易に行なうことができる。
請求項13の構成により、ローラ対と第2のローラ対である再給紙ローラとにまたがって用紙がジャムした場合でも、ジャム処理が容易である。
【0029】
請求項14の構成により、手差し給紙装置を備えるサブユニットからの用紙がジャムした場合にジャム処理を容易に行なうことができる。
請求項15の構成により、ローラ対と第2のローラ対である手差し給紙ローラとにまたがって用紙がジャムした場合でも、ジャム処理が容易である。
【0030】
請求項16の構成により、電子写真方式の画像形成装置におけるジャム処理性を向上させることができる。
請求項17の構成により、ジャム紙がレジストローラ対に挟持されている場合のジャム処理を容易に行なうことができる。
【0031】
請求項18の構成により、サブユニット開放時に定着ローラと加圧ローラとの圧接が解除されるので、ジャム処理が更に容易となる。
請求項19の構成により、インクジェット方式の画像形成装置におけるジャム処理性を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0032】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る画像形成装置の一例であるフルカラープリンタの概略を示す断面構成図である。この図に示すフルカラープリンタ100は、装置本体のほぼ中央部に、複数のローラに巻き掛けられた中間転写ベルト11を配設しており、その中間転写ベルト11の下側走行辺に沿って4個の作像ユニット10(M,C,Y,Bk)を配設している。
【0033】
各作像ユニット10は像担持体としての感光体ドラム1を具備している。この感光体ドラム1の周りには、帯電手段、現像装置、クリーニング手段等が配置され、さらに各感光体ドラム1に対向する位置において中間転写ベルト11の内側に一次転写手段としての転写ローラ12が設けられている。本例の場合、4個の作像ユニット10は同一構造に構成されているが、各作像ユニットの現像装置で扱う現像剤の色がマゼンタ、シアン、イエロー、ブラックの4色に異なっている。本例の場合、4個の作像ユニット10は、図において左からマゼンタ、シアン、イエロー、ブラックの色順に配置されている。各作像ユニット10はプロセスカートリッジとして装置本体に着脱可能に設けられている。
【0034】
そして、作像ユニット10の下方には光書き込み装置14が設けられている。光書き込み装置14は図示はしないがポリゴンミラーやミラー群等を有しており、光変調されたレーザ光を各色作像ユニットの感光体ドラム1の表面に照射する。光書き込み装置は、各作像ユニット10に個別に設けてもよいが、共通の光書き込み装置を用いればコストの点で有利である。なお、本例では、中間転写ベルト11及び光書き込み装置14もユニット化されており、それぞれ装置本体に着脱可能に構成されている。
【0035】
装置下部には2段の給紙カセット15a,bがセットされており、各給紙カセットに対応する給紙手段16a,bが設けられている。給紙手段16a,bはそれぞれ、呼び出しローラ、供給ローラ及び分離ローラから構成されている。その給紙手段16a,bによって給送される転写紙等の記録媒体(以下、用紙という)を搬送するために、搬送ローラ対17,17が設けられている。上側の搬送ローラ対17の上方(用紙搬送方向の下流側)にはレジストローラ対18が設けられている。そのレジストローラ対18の上方には、二次転写手段としての転写ローラ19が、中間転写ベルト11が掛け渡されるローラの一つである転写対向ローラ13に対向して設けられ、二次転写部を形成している。
【0036】
二次転写部の上側には定着装置20が設けられており、その定着装置20の上方には、用紙搬送方向を切り替えるための第1〜第3の切替爪21,22,23が配置されている。各切替爪21〜23は、図2に実線と仮想線で示す位置とに、図示しないソレノイド等のアクチュエータにより切り替えられる。符号24〜27は、用紙搬送路中に適宜配置された搬送ローラ対である。また、符号35〜41は、用紙搬送路中に適宜配置された用紙センサである。なお、用紙搬送路は、ガイド板等の部材(符号付さず)により適宜ガイドされている。
【0037】
装置本体50の上面は排紙トレイ30として構成されており、その排紙トレイ30に用紙を排出するための排紙ローラ対29が、定着装置20の左上方に位置して設けられている。
【0038】
両面ユニット60内には、スイッチバック搬送路61及び再給紙路62が形成されている。スイッチバック搬送路61の入口部(装置上側)には第1反転ローラ対31が設けられ、スイッチバック搬送路61の中途には第2反転ローラ対32が設けられている。第1及び第2反転ローラ対31,32は、正逆回転可能に構成されている。そして、再給紙路62をほぼ三等分する位置に、搬送ローラ対26,27が配置されている。前述の第3切替爪23は、第1反転ローラ対31のすぐ隣で、スイッチバック搬送路61から再給紙路62への進入部に位置して配置されている。
【0039】
両面ユニット60の側面には手差しトレイ33が引き出し及び収納可能に設けられている。図1では、手差しトレイ33を引き出した状態を示してある。この手差しトレイ33から用紙を給紙するために、呼び出しローラ、供給ローラ及び分離ローラからなる給紙手段34が設けられている。その給紙手段34の側方、装置内側に位置して再給紙ローラ28が配設されている。再給紙ローラ28の上下両側には従動ローラがそれぞれ圧接されている。この再給紙ローラ28は正逆回転可能に構成されており、再給紙路62から用紙を再給紙する場合は図中反時計回りに回転駆動され、手差しトレイ33から用紙を給紙する場合は図中時計回りに回転駆動される。
【0040】
上記のように構成された本例のフルカラープリンタ100における画像形成動作について簡単に説明する。
上記作像ユニット10の感光体ドラム1が図示しない駆動手段によって図中時計方向に回転駆動され、その感光体ドラム1の表面が帯電手段によって所定の極性に一様に帯電される。帯電された感光体表面には、光書き込み装置14からのレーザ光が照射され、これによって感光体ドラム1表面に静電潜像が形成される。このとき、各感光体ドラム1に露光される画像情報は所望のフルカラー画像をマゼンタ、シアン、イエロー及び黒の色情報に分解した単色の画像情報である。このように形成された静電潜像に現像装置から各色トナーが付与され、トナー像として可視化される。
【0041】
また、中間転写ベルト11が矢印で示すように図中反時計回りに走行駆動され、各作像ユニット10において一次転写ローラ12の作用により感光体ドラム1から中間転写ベルト12に各色トナー像が順次重ね転写される。このようにして中間転写ベルト11はその表面にフルカラーのトナー像を担持する。
【0042】
なお、作像ユニット10のいずれか1つを使用して単色画像を形成したり、2色又は3色の画像を形成したりすることもできる。モノクロプリントの場合は、4個の作像ユニットのうち、図の一番右側のBkユニットを用いて画像形成を行う。
【0043】
そして、トナー像を転写した後の感光体ドラム表面に付着する残留トナーは、クリーニング装置によって感光体ドラム表面から除去され、次いでその表面が除電器の作用を受けて表面電位が初期化されて次の画像形成に備える。
【0044】
一方、給紙カセット15a,bあるいは手差しトレイ33から用紙が選択的に給送され、レジストローラ対18によって、中間転写ベルト11上に担持されたトナー像とのタイミングを取って二次転写位置に向けて送出される。本例では転写ローラ19には中間転写ベルト表面のトナー像のトナー帯電極性と逆極性の転写電圧が印加され、これによって中間転写ベルト表面のトナー像が用紙上に一括して転写される。トナー像を転写された用紙は、定着装置20を通過するとき、熱と圧力によってトナー像が用紙に熔融定着される。定着された転写材は、排紙ローラ29により装置本体1の上面に構成された排紙部30に排出される。片面プリント時の用紙搬送経路(ただし、給紙カセット15a,bから給紙した場合)を、図2に実線[1]で示す。
【0045】
なお、上記第2切替爪22の上方の装置上面にオプションの排紙トレイ(例えばソート機能を有する4ビントレイ)を装着可能であり、その図示しないオプショントレイに定着後の用紙を排出することも可能である。オプショントレイに用紙を排出する場合の用紙搬送経路(ただし、定着装置通過後)を、図2に破線[2]で示す。
【0046】
用紙両面にプリントを行う場合は、用紙片面にトナー像を定着した用紙を、第1〜第3切替爪21〜23を適切に切り替えることにより、スイッチバック搬送路61内に進入させる。この場合の第1及び第2切替爪21,22は、図2の仮想線の位置に切り替えられる。また、第3切替爪23は、図2の実線の位置に切り替えられる。また、第1及び第2反転ローラ対31,32は正方向(図1で時計回り)に回転される。用紙をスイッチバック搬送路61内に進入させるときの搬送経路(ただし、搬送ローラ対25以降)を、図2に2点鎖線[3]で示す。
【0047】
スイッチバック搬送路61内に進入した用紙後端をセンサ40で検知したら、第1及び第2反転ローラ対31,32を逆方向(図1で反時計回り)に回転させ、用紙を反転させる。このとき、第3切替爪23を図2の仮想線の位置に切り替えることで、反転させた用紙を再給紙路62へと送り込む。
【0048】
再給紙路62は、その下端部で手差しトレイ33からの用紙搬送路と合流され、さらに、再給紙ローラ28の奥側で給紙カセット15a,bからの用紙搬送路と合流される。再給紙路62内を用紙は搬送ローラ対26,27により搬送され、さらに再給紙ローラ28によりレジストローラ対18へと送られる。再給紙路62を通る用紙搬送経路(ただし、第3切替爪23から実線[1]と合流する部分まで)を、図2に1点鎖線[4]で示す。また、手差しトレイ33から用紙を給紙する場合の用紙搬送経路(ただし、再給紙ローラ28を抜けた位置まで)を、図2に点線[5]で示す。
【0049】
スイッチバック搬送路61で反転させた用紙を再給紙路62を通過させることで用紙の表裏が逆にされ、その用紙裏面に中間転写ベルト11からトナー像が転写され、その裏面画像を定着装置20で定着することにより、表裏両面に画像を担持する用紙を、排紙トレイ30又は図示しないオプショントレイに排出することで、両面プリントが完成する。
【0050】
さて、本例のプリンタ100において、両面ユニット60はその下部に設けられた回動軸63を支点として揺動可能に設けられ、装置本体50に対して両面ユニット60を開閉可能に設けている。両面ユニット60を開放した様子を図3に示す。なお、両面ユニット60は図示しないリンク機構により装置本体50に支持され、開放時に所定の位置で止まるようになっている。また、両面ユニット60の開閉力を軽減させるために、両面ユニット60を支持するリンク機構にダンパ手段を設けると好適である。ダンパ手段としては、スプリングを使ったものや、オイルダンパ等を用いることができる。
【0051】
両面ユニット60に含まれ、装置本体50に対して開閉されるものとしては、スイッチバック搬送路61を形成するガイド板(符号なし)、再給紙路62を形成する一部のガイド板66、転写ユニット64の他に、第3切替爪23、第1及び第2反転ローラ対31,32、手差しトレイ33、その給紙手段34、再給紙ローラ28等がある。また、2つの搬送ローラ対17,17の各従動側ローラ17b,17bも両面ユニット60に含まれる部材であり、両面ユニット60と共に開放される。
【0052】
レジストローラ対18は装置本体側に支持され、両面ユニット60を開放した場合でも装置本側に残される。
図1のように両面ユニット60が閉じられた状態では、2次転写ローラ19が転写対向ローラ13に対向して中間転写ベルト11に圧接され、2つの搬送ローラ対17の従動側ローラ17b,17bがそれぞれの駆動側ローラ17a,17aに圧接され、動作可能となる。
【0053】
そして、図3のように両面ユニット60を開放すると、2次転写ローラ19は中間転写ベルト11(対向ローラ13)から離間し、2つの搬送ローラ対17の従動側ローラ17b,17bがそれぞれの駆動側ローラ17a,17aから離間し、レジストローラ対18前後の用紙搬送路が開放される。すなわち、下側の搬送ローラ対17からレジストローラ対18まで及びレジストローラ対18から定着装置20までの用紙搬送路が開放され、ジャム処理を容易に行なうことができる。
【0054】
図4及び図5は、レジストローラ対18付近を詳しく示す拡大図である。
これらの図に示すように、レジストローラ対18は、レジスト駆動ローラ18aとレジスト従動ローラ18bから構成される。本例では駆動ローラ18aをゴムローラ、従動ローラ18bを金属等の剛体ローラとしている。そして、レジスト駆動ローラ18aの軸にはレバー71が挿入されている。レバー71は、把持部71aの反対側に当接部71bが突設されている。このレバー71とローラ軸との間にはワンウェイクラッチ72が設けられており、レバー71を固定した状態ではレジスト駆動ローラ18aは用紙を搬送する方向(図4のA1方向、図5における時計回り)には回転することができるが、逆方向の回転は規制される。
【0055】
また、レバー71を図4に示す矢印A方向に回転させると、レジスト駆動ローラ18aは矢印A1方向に回転する。逆に、レバー71をB方向に回すと、レバー71はレジスト駆動ローラ18aに対して空転し、レジスト駆動ローラ18aは停止したままである。したがって、用紙Pの先端がレジストローラ対18に噛み込まれた状態でジャムしたときなど、レバー71を手動にてA方向に回し逆方向に戻す(B方向に回す)動作を何度か繰り返すことにより、用紙Pを搬送方向(A2方向)に送り、ジャム紙の頭をレジストローラ対18から出してジャム処理を行なうことができる。なお、レバー71がフリーな状態でレジスト駆動ローラ18aをA1方向と逆方向に回転させると、レバー71はB方向に回転する。
【0056】
画像形成装置動作時にレジスト駆動ローラ18aが用紙Pを搬送する方向(図5において時計回り)に駆動されると、図5に実線で示すようにレバー71の当接部71bがレジスト従動ローラ18bの軸に当接することでレバー71の回転(正転)が規制され、その状態でレジスト駆動ローラ18aは時計回りに回転し、レジスト従動ローラ18bは反時計回りに連れ回りし、用紙PをA2方向に搬送する。
【0057】
また、図5に示すように、レジスト駆動ローラ18aの下方近傍に位置して規制部材73が設けられている。この規制部材73は、レバー71の当接部71bが当接することにより、レバー71の図5において反時計回りの回転(逆転)を規制する。したがって、レバー71は、レジスト従動ローラ18bの軸と上記規制部材73とにより、その回動範囲が規制されている。本例では規制部材73がレバー71の逆転を規制する逆転規制部材である。
【0058】
さて、画像形成装置動作時にレバー71は図5に実線で示すような状態であり、レジスト駆動ローラ及びレジスト従動ローラ18bが用紙を搬送する方向に回転して用紙を搬送するわけであるが、用紙Pがレジストローラ対18に挟持された状態でジャムして停止したときに、用紙Pを搬送方向の上流側に(図4に示す矢印B1方向に)引き抜こうとすると、レバー71とローラ軸の間に介在するワンウェイクラッチ72の作用により、レバー71は図4に示す矢印B方向に回動し、図5に仮想線で示すように、レバー71の当接部71bが規制部材73に当接した位置で、それ以上の回転が規制される。つまり、レジストローラ対18は、レバー71の実線で示す位置と仮想線で示す位置の間の角度θだけ、逆転(用紙搬送方向と逆方向の回転)を許容されていることになる。角度θ以上にレジストローラ対18を逆転させようとしても、レバー71の当接部71bが規制部材73に当接することで回転(逆転)が規制されてしまう。
【0059】
図6は、用紙Pが再給紙路62,レジストローラ18,二次転写部にまたがって停止したジャム発生の様子を示すものである。このときジャム紙Pは再給紙ローラ28(とその上側従動ローラ28b)及びレジストローラ対18により挟持されている。
【0060】
このような場合、両面ユニット60を矢印のように開放してジャム処理を行なうわけであるが、仮に従来装置のようにレジストローラ18の逆転が全くできないように規制されていたとすると、ジャム紙Pは装置本体側にあるレジストローラ対18と両面ユニット60側にある再給紙ローラ28とに挟持されて引っ張られてしまう。すなわち、ジャム紙Pを装置本体側と両面ユニット60側とで引っ張り合う状態となる。そのため、両面ユニット60を開放するためには大きな力が必要となり、無理に開ければジャム紙Pが破れてしまうことにもなる。これは、図7に示すように、33から給紙した用紙Pが再給紙ローラ28(とその下側従動ローラ28c)及びレジストローラ対18により挟持されてジャムしている場合も同様である。
【0061】
しかし、本実施形態では、上述したように、レジストローラ対18は角度θだけ逆転(用紙搬送方向と逆方向の回転)を許容されているので、両面ユニット60を開放するときに、両面ユニット60側にある再給紙ローラ28に挟持されたジャム紙Pに引っ張られてレジストローラ対18が角度θまでは逆転できることにより、図8に示すように両面ユニット60を容易に開放してジャム処理を行なうことができる。その際、レジストローラ対18が逆転を許容されていることにより両面ユニット60の開放に大きな力が必要ではなく、また、ジャム紙Pが破れてしまうことも防止できる。手差しトレイ33から給紙した用紙がジャムした場合も同様である。なお、手差しトレイ33から給紙した場合は、再給紙ローラ28に加えて給紙手段34にジャム紙が挟持されていることもある。
【0062】
ところで、先に図5で説明したように、本例ではレバー71のB方向(図4参照)への回転、すなわちレジストローラ対18の逆転は角度θだけ許容されている。この角度θだけレジストローラ対18が逆転するときの用紙移動量をL2とすると、L2は、レジストローラ対18の直径(本例では駆動ローラ18aの直径=従動ローラ18bの直径とする)をD[mm]とすると、
L2=πDθ/360
となる。
【0063】
そして、本実施形態においては、図9に示すように、レジストローラ対18から二次転写部(転写ローラ19と転写対向ローラ13の圧接位置)までの距離:L1が用紙移動量:L2よりも大きく(L1>L2)設定されている。したがって、レジストローラ対18の逆転によりジャム紙が上流側に引っ張られた(戻された)ときに、二次転写部に位置していたジャム紙の部分は、必ずレジストローラ対18よりも下流側(二次転写部側)で止まることになる。すなわち、レジストローラ対18が逆転しても、二次転写部で用紙上に転写された画像(本例では未定着トナー像)はレジストローラ対18に届くことなく、その下流側に位置してジャム紙が停止する。よって、用紙上に転写された画像によりレジストローラ対18が汚されることがない。
【0064】
なお、レジストローラ対18に噛み込まれたジャム紙は、搬送方向下流側(装置の上方)に引き抜いてジャム処理を行なう。その際、上述したように、レバー71をA方向に回しB方向(図4参照)に戻す動作を何度か繰り返すことにより、用紙Pを搬送方向(A2方向)に送ることができる。また、ジャム紙先端がレジストローラ対18からほとんで出ていなくて、ジャム紙をつかめないような場合、上記レバー動作によりジャム紙の頭出しを行なうことができる。本例では、レバー71がジャム処理に際してユーザが操作すべき部材であることが容易に判別できるように、レバー71を色付けする(ユーザ操作色にする)、ジャム処理時に操作する部材であることを示す記号や番号等をデカールや印刷あるいは彫り込み等によりレバー71に設けると好適である。あるいは、レバー71の近傍に同等の表示を設置しても良い。
【0065】
また、本例ではゴムローラで構成したレジスト駆動ローラ18aにレバー71を設けている。したがって、両面ユニット60開放時にジャム紙Pによってレジストローラ対18が逆転されるときに、用紙とレジスト駆動ローラ18a間の摩擦力が大きい(剛体ローラに比べて相対的に摩擦力が大きい)ためレバー71が確実にB方向に回転してレバーの当接部71bが規制部材73に当接するので、レジストローラ対18のそれ以上の逆転が確実に規制される。よって、レジストローラ対18が汚れることを確実に防止できる。また、ジャム処理時にレバー71をA方向に回転させたときには確実に用紙をA2方向に送ることができるので、ジャム紙の頭出しや下流側への搬送処理を確実に行なうことができる。ただし、レバー71をレジスト従動ローラ18b側に設けることも可能である。
【0066】
図10は、レジストローラ対の逆転量を規制する構成の別例を示すものである。この図に示すレバー171は、上記レバー71における当接部71bを有していない。そして、レジストローラ対18の上方に第1規制部材173が設けられ、レジストローラ対18の図において右斜め上方に第2規制部材174が設けられている。レバーの把持部171aが第1及び第2規制部材173,174に当接することでレバー171の回動範囲すなわちレジストローラ対18の逆転量が規制される。
【0067】
なお、レバー71及び171は、上記例では上向きにした(レバーの回動範囲をレジストローラ対18の上方にとるように構成した)が、レバーを下向き(レバーの回動範囲をレジストローラ対18の下方にとるよう)に構成すること、あるいはレバーを横向き(レバーの回動範囲をレジストローラ対18の側方にとるよう)に構成することも可能であり、レバーの回動範囲は適宜設定することができる。また、レバーの回動角度θすなわちレジストローラ対18の逆転量も適宜に設定可能である。
【0068】
図11は、定着装置20の要部構成図である。本例の画像形成装置では、両面ユニット60の開放時に、定着装置20における定着ローラ(加熱ローラ)44に対する加圧ローラ45の圧接が解除されるように構成している。図11に示すように、定着装置20は、加圧ローラ45を定着ローラ44に向けて加圧する加圧レバー47と、軸49により加圧レバー47に対して回動自在に支持された圧力解除レバー51と、軸52により圧力解除レバー51に対して回動自在に取りつけられたロック部材53と、一端をロック部材53に他端を図示しない定着装置筐体に係止され、ロック部材53を矢印Aで示すロック方向に引っ張る弾性部材としての引っ張りコイルスプリング54とを備えている。そして、両面ユニット60に取り付けられたフック部材67を介して圧力解除レバー51を回動させることにより、ロック部材53の位置を、加圧レバー47を介して加圧ローラ45を定着ローラ44へ押圧する加圧位置と、加圧ローラ45が定着ローラ44から離間する圧解除位置とに切り替えるよう構成されている。なお、加圧レバー47は下端を軸48により図示しない側板に回動可能に支持されており、引っ張りコイルスプリング54の付勢力により加圧ローラの軸受46を押圧して、加圧ローラ45を定着ローラ44に圧接させる。
【0069】
上記したように、ロック部材53は軸52により圧力解除レバー51に枢着され、その圧力解除レバー51は軸49により加圧レバー47に枢着されているので、圧力解除レバー51が回動するとき、ロック部材53は図6(b)に点線の両矢印Bで示すように移動する。
【0070】
圧力解除レバー51が図6(a)に示すロック位置にあるときには、ロック部材53の凹部53aに軸49が進入し、ロック部材53と加圧レバー47をロック位置に保持する。圧力解除レバー51が図6(a)のロック位置から図6(b)に示す解除位置に回動すると、軸52がロック部材53の一端側を下方に押しやりながらロック部材53を回動させることで凹部53aが軸49から外れ、ロック部材53が図6(b)の位置へ移動する。これにより、ロック部材53と加圧レバー47がロック位置から開放され、加圧ローラ45が定着ローラ44から離間した図6(b)に示す位置へ移動する。
【0071】
逆に、圧力解除レバー51が図6(b)の解除位置から図6(a)のロック位置へ回動すると、軸52に引っ張られてロック部材53が回動し、ロック部材53の凹部53aが軸49に嵌合する図6(a)の加圧位置へと移動される。
【0072】
本例において、圧力解除レバー51を回動させる部材であるフック部材67の先端部には2本の腕67a,bが形成されている。この2本の腕67a,bの間に、圧力解除レバー51の先端に凸設されたピン55が入り込んでいる。両面ユニット60の開閉に伴ってフック部材67は回動し、図(a)に示す閉状態と図(b)に示す開状態との間で移動する。その際、両面ユニット60が開放される場合は、フック部材67の外側の腕67aがピン55を押しながら回動し、圧力解除レバー51を図中時計回りに回動させる。一方、両面ユニット60が閉鎖される場合は、フック部材67の内側の腕67bがピン55を押しながら回動し、圧力解除レバー51を図中反時計回りに回動させる。このように、両面ユニット60の開閉に伴ってフック部材67が圧力解除レバー51を回動させることによって、両面ユニット60の開放時に定着装置20における定着ローラ(加熱ローラ)44に対する加圧ローラ45の圧接が解除され、また、両面ユニット60の閉鎖時に定着ローラ44に対する加圧ローラ45の圧接が行なわれる。
【0073】
本例では、両面ユニット60の開閉と定着装置20における加圧解除及び加圧を連動させているが、両面ユニット60の解放後にユーザが圧力解除レバー51を手動で回動させるように構成することも可能である。また、ここで説明した以外の任意の構成で、両面ユニットの開閉と定着装置における加圧解除及び加圧を連動させても良い。
【0074】
また、本例では、定着ローラ44内に加熱源としてのハロゲンヒータ56を配置しているが、定着ローラ外部に加熱源を配置する構成でも良い。また、誘導加熱その他の任意の加熱方式を採用することもできる。また、ベルト定着方式を採用することも可能である。
【0075】
ここで例示して説明したように、両面ユニット60の開放時に、定着装置20における定着ローラ44に対する加圧ローラ45の圧接が解除されることにより、ジャム紙が定着ローラ44と加圧ローラ45とに挟持されていた場合でも、そのジャム紙の除去を容易に行なうことができ、ジャム処理をさらに容易に行なうことができる。
【0076】
図12は、定着装置20を再給紙路62側から見た斜視図である。
この図に示すように、定着装置の一側面(再給紙路62側の側面)は、複数のリブ57aを有する搬送ガイド面57として構成されており、両面ユニット60が閉じられた場合は、定着装置20と対向する部分のガイド部材66(図13参照)と共に再給紙路62の一部を形成する。この搬送ガイド面57には、搬送ローラ対26の従動側ローラ26bが装着支持されている。また、搬送ガイド面57の長手方向両端部には、引き出し用の取っ手58,58が設けられている。そして、定着装置上面の長手方向両端部には、収納式の把持部59,59が設けられている。本例のプリンタでは、図13に示すように定着装置20が装置本体50に対して着脱可能に設けられており、定着装置20を装置本体50から取り出すときに、上記取っ手58,58が用いられる。また、定着装置を取り出した後、把持部59,59を引き出して定着装置20を持つことができるので、取り扱い性に優れている。さらに、定着装置筐体(搬送ガイド面57)を用紙搬送路を形成するガイド部材の一部として利用しているので、部品点数を少なくしてコストを低減させることができる。
【0077】
次に、用紙搬送路に沿って複数の作像ユニットを並設し、搬送される用紙上に各作像ユニットから直接トナー像を転写する方式の画像形成装置に本発明を適用した第2実施例について図14及び図15を参照して説明する。なお、前記第1の実施例と同一あるいは同等の部分には同じ符号を付して重複する説明を省略する。
【0078】
図14は、第2実施例のフルカラープリンタ200の構成を模式的に示す図である。この図に示すように、本第2実施例では、装置本体50のほぼ中央部に4つの作像ユニット10(Y,C,M,Bk)を上下方向に並べて配設している。4つの作像ユニット10の図において左側には、各作像ユニットごとに光書き込み装置14(Y,C,M,Bk)が設けられ、この光書き込み装置14から各作像ユニット10の感光体ドラム1に書き込み光が照射される。また、各作像ユニット10の感光体ドラム1に対向して搬送ベルト201が配設されている。その搬送ベルト201内には、各感光体ドラムに対向して転写ローラ12が配置されている。
【0079】
本第2実施例において、片面プリント時、給紙部15から給送された用紙は、レジストローラ対18によりタイミングを取って送出され、搬送ベルト201と各感光体ドラム1とに挟持されて搬送されながら、各感光体ドラム1より各色トナー像が用紙上に直接重ね転写される。トナー像転写後の用紙は定着装置によりトナーが定着され、装置上面の排紙トレイに排出される。このときの用紙搬送経路を図に実線[1]で示す。
【0080】
両面ユニット60内には、前記第1実施例と同様にスイッチバック搬送路及び再給紙路が形成されており、用紙をスイッチバック搬送路内に進入させるときの搬送経路を図に2点鎖線[3]で示す。また、再給紙路を通る用紙搬送経路を図に1点鎖線[4]で示す。再給紙路からレジストローラ対18に用紙を再給紙するための再給紙ローラ28が両面ユニット60内の下部に位置して配置されている。なお、各用紙搬送路には搬送ローラ対やセンサ類が前記第1実施例と同様に配置されているが、ここでは図示及び説明を省略する。
【0081】
図15は、第2実施例のフルカラープリンタ200において両面ユニット60を開放した様子を示す模式図である。この図に示すように、両面ユニット60の開放時には用紙搬送路中に配置されている各感光体ドラム1と搬送ベルト201の圧接が解除される。
【0082】
本第2実施例においても、上記第1実施例と同様に、レジストローラ対18のレジスト駆動ローラ18aには図4,5で説明したレバー71が設けられており、レジストローラ対18は角度θだけ逆転を許容されている。したがって、ジャム紙がレジストローラ対18と再給紙ローラ28とに渡って延在し両ローラ対に挟持されている場合でも、両面ユニット60を容易に開放してジャム処理を行なうことができる。その際、レジストローラ対18が逆転を許容されていることにより両面ユニット60の開放に大きな力が必要ではなく、また、ジャム紙Pが破れてしまうことも防止できる。
【0083】
なお、図10で説明したような構成によりレジストローラ対18が逆転できるように設けてもよい。また、図には省略したが、本第2実施例でも手差しトレイを設けても良い。その場合、手差しトレイから給紙した用紙が手差し給紙ローラあるいは再給紙ローラ28とレジストローラ対18とに挟持されてジャムした場合も同様に、レジストローラ対18が所定量だけ逆転を許容されていることにより、両面ユニット60を容易に開放してジャム処理を行なうことができる。
【0084】
以上、本発明を図示例により説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
レジストローラ対の逆転を許容する構成は適宜な構成を採用し得るものである。また、レジストローラ対の逆転による用紙の戻し量も適宜に設定することができる。その用紙の戻し量は、レジストローラの逆転量(角度)あるいはローラ径により設定可能である。
【0085】
また、単数の像担持体を有するモノクロ装置、あるいは単数の像担持体の回りに複数の現像装置を配置したカラー装置にも本発明を適用することができる。もちろん、画像形成装置としてはプリンタに限らず、複写装置やファクシミリであっても構わないし、複数の機能を有する複合機であっても良い。
【0086】
また、作像方式は電子写真方式に限らず、任意の作像方式の装置にも本発明を適用可能である。
例えば、インクジェット方式の画像形成装置に本発明を適用する場合、印字ヘッドによる印字部の上流側(用紙搬送方向)に配置した用紙搬送ローラに上記レバー71あるいは171を設け、その用紙搬送ローラの逆転量を規制するように構成することができる。これにより、ジャム紙を上流側に引き抜こうとしたとき、あるいは、両面ユニットや手差しユニット等の開放によりジャム紙が上流側に引っ張られたときなどに、印字部で用紙上に滴出されたインクによって用紙搬送ローラが汚れることを防止できる。
【0087】
さらに、所定の量だけ逆転が許容されるローラ対は、両面ユニットや手差しユニット等のサブユニットの開放時のみならず、常時所定量だけ逆転可能なように(サブユニットの開閉とは無関係に逆転可能なように)構成しても良い。該構成においても、サブユニットを開放したときにはローラ対の逆転が可能であり、上記実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【0088】
【図1】本発明に係るフルカラープリンタの概略を示す断面構成図である。
【図2】そのプリンタにおける用紙搬送経路を示す図である。
【図3】そのプリンタの両面ユニットを開放した様子を示す図である。
【図4】レジストローラ近傍を示す斜視図である。
【図5】レジストローラ付近の側面図である。
【図6】再給紙路からの用紙がジャムした様子を示す部分断面図である。
【図7】手差しトレイからの用紙がジャムした様子を示す部分断面図である。
【図8】ジャム処理の様子を示す部分断面図である。
【図9】レジストローラ逆転による用紙移動量を説明するための模式図である。
【図10】レジストローラ対の逆転量を規制する構成の別例を示す模式図である。
【図11】定着装置の要部構成図である。
【図12】定着装置を再給紙路側から見た斜視図である。
【図13】定着装置を着脱する様子を示す部分断面図である。
【図14】第2実施例のフルカラープリンタの構成を模式的に示す図である。
【図15】そのフルカラープリンタの両面ユニットを開放した様子を示す模式図である。
【符号の説明】
【0089】
10 作像ユニット
11 中間転写ベルト
18 レジストローラ対
18a レジスト駆動ローラ
18b レジスト従動ローラ
19 2次転写ローラ
28 再給紙ローラ
33 手差しトレイ
34 手差し給紙手段
42,43 ガイド板
60 両面ユニット
62 再給紙路
71,171 レバー
71b 当接部
72 ワンウェイクラッチ
73,173,174 規制部材
100,200 フルカラープリンタ




 

 


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