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発明の名称 給紙装置および画像形成装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−70005(P2007−70005A)
公開日 平成19年3月22日(2007.3.22)
出願番号 特願2005−256444(P2005−256444)
出願日 平成17年9月5日(2005.9.5)
代理人 【識別番号】100091258
【弁理士】
【氏名又は名称】吉村 直樹
発明者 南野 茂夫 / 大久保 泰秀
要約 課題
安定した給紙を実現しつつ、給紙コロ部分における従動負荷を低減すると共に、その構成部品点数を削減して装置を簡略化した低コストの給紙装置を提供する。

解決手段
積層した用紙束の先端側を載置する底板44と、用紙束の先端が上方へ持ち上げられる方向に底板44を動作させるスプリングと偏心カム46と、1回の給紙動作ごとに給紙コロ42が回転および停止するよう駆動制御する間欠駆動機構5と、給紙コロへの駆動力が伝達されていないときに、給紙コロの用紙搬送方向への回転を許すクラッチ機構49とを備える。
特許請求の範囲
【請求項1】
積層した用紙束から1枚ずつ用紙を繰り出して画像形成装置の搬送ローラへ搬送する給紙装置において、積層した用紙束の先端側を載置する底板と、前記用紙束の先端が上方へ持ち上げられる方向に前記底板を付勢する底板付勢手段と、前記用紙束が上方へ持ち上げられたときに、これに接触して、最上部の用紙を搬送するための給紙コロと、前記給紙コロと接触して前記最上部の用紙のみを用紙束から分離するフリクションパッドと、1回の給紙動作ごとに前記給紙コロが回転および停止するよう駆動制御する間欠駆動手段と、前記給紙コロが停止位置にあるときに、前記底板を押し下げて用紙の前記給紙コロへの接触を分離すると共に、前記給紙コロが回転されるときに、前記底板への押し下げ力を開放して用紙の前記給紙コロへの接触を許容する底板制御手段と、前記間欠駆動手段による前記給紙コロへの駆動力が伝達されていないときに、前記給紙コロの用紙搬送方向への回転を許すクラッチ手段と、を備えたことを特徴とする給紙装置。
【請求項2】
前記底板制御手段が、前記給紙コロの駆動軸に設けられて、該駆動軸の回転に伴って回転する偏心カム部材を備えたことを特徴とする請求項1の給紙装置。
【請求項3】
前記間欠駆動手段が、駆動源からの駆動力によって継続的に回転駆動する第1の歯車と、前記第1の歯車と噛み合う有歯部と前記第1の歯車と噛み合わない欠歯部とを有する第2の歯車と、前記第2の歯車の有歯部が前記第1の歯車と噛み合うように、前記第2の歯車を回転付勢する歯車付勢手段と、前記第2の歯車の欠歯部が前記第1の歯車と対抗する位置に来るように、前記第2の歯車を回動させる回転制御手段と、を備えたことを特徴とする請求項1または2の給紙装置。
【請求項4】
前記回転制御手段が、前記第2の歯車の駆動軸上に支持され、その外周面に係止部を備えた回転板と、該回転板の係止部に係合して前記歯車付勢手段による付勢方向と逆方向に所定量だけ前記第2の歯車を回動させる可動片を備えたソレノイドと、を備えたことを特徴とする請求項3の給紙装置。
【請求項5】
前記クラッチ部材による駆動軸と給紙コロとの間の噛み合わせディレイによる回転角度が、前記ソレノイドによる前記第2の歯車の回転角度以上のものであることを特徴とする請求項4に記載の給紙装置。
【請求項6】
前記間欠駆動手段が、前記給紙コロの駆動軸に遊嵌支持され、駆動源からの駆動力によって継続的に回転駆動する伝達部材と、前記給紙コロの駆動軸に固定される被伝達部材と、前記被伝達部材にその一端を固定すると共に、前記伝達部材と前記被伝達部材に巻き付き保持されて、前記伝達部材が回転駆動されるときに前記被伝達部材を連れ回りさせるスプリング部材と、外周面に係止部を備え、前記スプリング部材の他端に固定されて、該スプリング部材の回転と共に回転するカラー部材と、前記スプリング部材の前記伝達部材と前記被伝達部材への巻き付き保持力を弱める方向に、前記カラー部材の係止部に係合して、前記伝達部材による前記被伝達部材への駆動力を遮断する回転制御手段と、を備えたことを特徴とする請求項1または2の給紙装置。
【請求項7】
請求項1ないし6のいずれかの給紙装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。

発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリなどの画像形成装置に係り、特に、積層した用紙束から1枚ずつ用紙を繰り出して画像形成装置の搬送ローラへ搬送する給紙装置およびこれを備えた画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
複写機、プリンタ、ファクシミリなどの画像形成装置においては、積層した用紙束から1枚ずつ用紙を繰り出して画像形成装置の搬送ローラへ搬送する給紙装置が広く採用されている。この種の給紙装置としては、特許文献1に示されるように、給紙コロとフリクションパッドによって用紙を1枚ずつ分離して給紙する給紙装置が知られている。このような給紙装置においては、用紙を搬送させるため、給紙コロと用紙との接触を給紙コロの回転時だけにし、給紙コロが1回転した後に用紙を積載している給紙カセットの底板を下降させて給紙コロと用紙との接触を解除する構成を採っている。
【0003】
しかしながら、このような構成の給紙装置においては、給紙コロとフリクションパッドは常時当接しており、従って、当接させるための押圧力が大きいと、用紙が給紙コロの下流側に配置される搬送ローラにニップ搬送される時に給紙コロ部の従動負荷が大きくなり、用紙の搬送ムラが発生し画質不良が引き起こされることが懸念される。
【0004】
このような問題に対して、特許文献2には、給紙シャフトと給紙コロの結合部に給紙コロを一方向にのみ回転可能にするワンウェイクラッチを設けた給紙装置が記載されている。このような給紙装置においては、前記給紙コロ部の従動負荷が低減されるが、ワンウェイクラッチが高価でコスト高となっていた。
【0005】
また、近年では画像形成装置の小型化、低価格化の要請が高く、この種の画像形成装置に搭載される給紙装置においても部品点数を削減するなどしてその製造コストを下げることの必要性が高まっている。このような問題に関して、特許文献3には、前記給紙コロを搬送系のローラと兼用することによってその構成を簡易なものとした給紙装置が開示されている。また、関連するものに特許文献4がある。
【特許文献1】特開平11−268838号公報
【特許文献2】特開平7−61620号公報
【特許文献2】特開平9−169437号公報
【特許文献2】特開2002−255373号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、これらの給紙装置においても、依然として、その部品点数は多く、一層の装置の簡略化が望まれている。従って、本発明の目的は、安定した給紙を実現しつつ、給紙コロ部分における従動負荷を低減すると共に、その構成部品点数を削減して装置を簡略化した低コストの給紙装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1の発明は、積層した用紙束から1枚ずつ用紙を繰り出して画像形成装置の搬送ローラへ搬送する給紙装置において、積層した用紙束の先端側を載置する底板と、前記用紙束の先端が上方へ持ち上げられる方向に前記底板を付勢する底板付勢手段と、前記用紙束が上方へ持ち上げられたときに、これに接触して、最上部の用紙を搬送するための給紙コロと、前記給紙コロと接触して前記最上部の用紙のみを用紙束から分離するフリクションパッドと、1回の給紙動作ごとに前記給紙コロが回転および停止するよう駆動制御する間欠駆動手段と、前記給紙コロが停止位置にあるときに、前記底板を押し下げて用紙の前記給紙コロへの接触を分離すると共に、前記給紙コロが回転されるときに、前記底板への押し下げ力を開放して用紙の前記給紙コロへの接触を許容する底板制御手段と、前記間欠駆動手段による前記給紙コロへの駆動力が伝達されていないときに、前記給紙コロの用紙搬送方向への回転を許すクラッチ手段と、を備えたことを特徴とする。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1の給紙装置において、前記底板制御手段が、前記給紙コロの駆動軸に設けられて、該駆動軸の回転に伴って回転する偏心カム部材を備えたことを特徴とする。
【0009】
請求項3の発明は、請求項1または2の給紙装置において、前記間欠駆動手段が、駆動源からの駆動力によって継続的に回転駆動する第1の歯車と、前記第1の歯車と噛み合う有歯部と前記第1の歯車と噛み合わない欠歯部とを有する第2の歯車と、前記第2の歯車の有歯部が前記第1の歯車と噛み合うように、前記第2の歯車を回転付勢する歯車付勢手段と、前記第2の歯車の欠歯部が前記第1の歯車と対抗する位置に来るように、前記第2の歯車を回動させる回転制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0010】
請求項4の発明は、請求項3の給紙装置において、前記回転制御手段が、前記第2の歯車の駆動軸上に支持され、その外周面に係止部を備えた回転板と、該回転板の係止部に係合して前記歯車付勢手段による付勢方向と逆方向に所定量だけ前記第2の歯車を回動させる可動片を備えたソレノイドと、を備えたことを特徴とする。
【0011】
請求項5の発明は、請求項4に記載の給紙装置において、前記クラッチ部材による駆動軸と給紙コロとの間の噛み合わせディレイによる回転角度が、前記ソレノイドによる前記第2の歯車の回転角度以上のものであることを特徴とする。
【0012】
請求項6の発明は、請求項1または2の給紙装置において、前記間欠駆動手段が、前記給紙コロの駆動軸に遊嵌支持され、駆動源からの駆動力によって継続的に回転駆動する伝達部材と、前記給紙コロの駆動軸に固定される被伝達部材と、前記被伝達部材にその一端を固定すると共に、前記伝達部材と前記被伝達部材に巻き付き保持されて、前記伝達部材が回転駆動されるときに前記被伝達部材を連れ回りさせるスプリング部材と、外周面に係止部を備え、前記スプリング部材の他端に固定されて、該スプリング部材の回転と共に回転するカラー部材と、前記スプリング部材の前記伝達部材と前記被伝達部材への巻き付き保持力を弱める方向に、前記カラー部材の係止部に係合して、前記伝達部材による前記被伝達部材への駆動力を遮断する回転制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0013】
請求項7の発明は、請求項1ないし6のいずれかの給紙装置を備えたことを特徴とする画像形成装置である。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、極めて簡単な機構にて給紙コロを間欠駆動させることができるようになると共に、給紙コロの非駆動時にはこれが空転されるようになる。従って、低コストが実現できると同時に、給紙部の従動負荷と用紙搬送ムラを低減できるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下本発明を実施するための最良の形態を、図に示す実施例を参照して説明する。
【実施例】
【0016】
図1は、像担持体の周上に2つの現像装置を配置した作像部が2つ並んだカラー画像形成装置の概略を示す断面図であり、画像形成装置本体に現像装置および像担持体ユニットを装着した状態を示す。カラー画像形成装置には、その略中央部に画像形成部1が配置され、この画像形成部1のすぐ下方に給紙部4が配置されている。画像形成部1の上方は、排紙収納部3が形成され、画像形成された記録紙が排紙収納される。
【0017】
画像形成部1には、現像剤として夫々色の異なるトナーを収容した4つの現像器11a、11b、11c、11d、およびこれらの現像器11のうちの夫々2つの現像器と組み合わせて配置された像担持体ドラム12a、12bが備えられる。また、中間転写ベルト13に当接する中間転写ベルト駆動ローラ14、中間転写ベルト従動ローラ15および1次転写ロ−ラ16a、16bの周りに掛け渡されて循環移動する中間転写ベルト13で構成された中間転写ユニットが備えられる。なお17a、17bは、感光体を露光するレーザービームである。そして、この画像形成部1の一方の像担持体ドラム12aにレーザービーム17aが照射される。また、画像形成部1の第2の像担持体ドラム12bにはレーザービーム17bが照射される。これにより、前記一様な高電位に帯電している像担持体ドラム12aの周面が画像データに基づき選択的に露光され、この露光により電位の減衰した低電位部と前記初期化による高電位部とからなる静電潜像が形成される。現像器11aは前記静電潜像の低電位部(又は高電位部)にトナーを転移させてトナー像を形成(現像)する。像担持体ドラム12aはトナー像を回転搬送して中間転写ベルト13に転写する。
【0018】
この中間転写ベルト13上の前記トナー像が像担持体ドラム12bとの当接部に来るタイミングに合わせて、前記同様にもう一方の画像形成部が動作して、現像器11cが像担持体ドラム12b上の静電潜像をトナー像化(現像)し、像担持体ドラム12bがそのトナー像を回転搬送して中間転写ベルト13上のトナー像に重ねて転写する。引き続き中間転写ベルト13が循環移動し、前記の重ね転写されたトナー像が像担持体ドラム12aとの当接部に来るタイミングに合わせて、再び上部の画像形成部が動作し、今度は現像器11bが像担持体ドラム12a上の静電潜像をトナー像化し、像担持体ドラム12aがそのトナー像を回転搬送して中間転写ベルト13上の重ね転写されているトナー像に更に重ねて転写する。最後に、この中間転写ベルト13上の前記三重に転写されたトナー像が像担持体ドラム12bとの当接部に来るタイミングに合わせて、再び下方の画像形成部が動作して、現像器11dが像担持体ドラム12b上の静電潜像をトナー像化し、像担持体ドラム12bがそのトナー像を回転搬送して中間転写ベルト13上の三重のトナー像に更に重ねて転写する。4色のトナー像を重ね転写された中間転写ベルト13は、循環移動を続けて前記四重のトナー像を搬送し、そのトナー像を2次転写ロ−ラ18により用紙Pに転写する。転写後中間転写ベルト表面に残留するトナーは、中間転写クリーニング装置19によって除去回収される。トナー像を得た用紙P上のトナーを定着処理する定着装置2が、前記画像形成部に対する用紙の搬送経路での下流側に配置されている。定着装置2を通過した用紙は排紙ローラ31により排紙収納部3に排紙収納される。
【0019】
給紙部4においては、給紙トレイ41に未使用の記録紙が積層収容されており、給紙コロ42とフリクションパッド43により1枚ずつ分離され、レジストローラ60へと搬送される。レジストローラ60は用紙の搬送を一時止め、中間転写ベルト13のトナー像と用紙の先端との位置関係が所定の位置になるよう、タイミングをとって回転が開始するよう、制御される。
【0020】
図2〜図6は、本発明による給紙装置の第1の実施例を示しており、図2はその概略構成を示す斜視図、図3は図2の更に要部を反対方向から見た斜視図、図4は図3におけるクラッチ部分を更に拡大して示す斜視図、図5はその側面図、図6は間欠駆動機構を示す側面図である。
【0021】
図2および図3において、給紙部4には、未使用の記録紙を積層収容する給紙トレイ41が備えられる。給紙トレイ41の用紙送り側の端部には、底板44が、その上面が給紙トレイ41の上面と連続する配置で、上方回動自在に取り付けられている。給紙トレイ41に収容された用紙束の先端は、この底板44上に載置され、底板44が上方へ回動されると、上方へ持ち上げられ(矢印A方向)、その最上部の用紙は給紙コロ42に接触するようになる。底板44は、ここでは図示しないスプリングによって常時上方へ回動する方向へ付勢されている。
【0022】
底板44の上部中央には、給紙コロ42とフリクションパッド43が配置されており、給紙コロ42は回転軸47に軸支され、この回転軸47に与えられる駆動力によって用紙送り方向に回転駆動される。この給紙コロの回転軸47には、偏心カム46が設けられており、このちょうど真下に、底板44の側壁上に形成されたカム受け面44aが来るように配置されている。給紙コロ42が停止位置にあるときに、偏心カム46の長径部分が底板のカム受け面44aに当接され、これによって前述のスプリングの付勢力に抗して底板44を下方に押し下げるように作用して、その結果、用紙束最上部の用紙が給紙コロ42から離れる位置に来る。一方で、制御部から給紙を開始する信号が給紙装置に送られると、後述する駆動機構を介して回転軸47が駆動され、これによって、給紙コロ42の回転が開始されると共に、偏心カム46が底板のカム受け面44aから外れる。偏心カム46が外れることによって、底板44は、スプリングの力によって上方回動され、用紙束の先端側を持ち上げ、よってその最上部の用紙が回転駆動している給紙コロ42に接触する。最上部の用紙は、給紙コロ42の回転力により下流側に引き出され、フリクションパッド43によって他の用紙束から分離され、レジストローラ60へと搬送される。用紙の先端がレジストローラ60のニップに突き当てられた時点で、給紙コロ42は略1回転され、元の状態、すなわち偏心カム46が底板44を押し下げた状態に戻って停止する。レジストローラ60は用紙の搬送を一時止め、中間転写ベルト13のトナー像と用紙の先端との位置関係が所定の位置になるよう、タイミングをとってその回転が開始される。レジストローラ60によって用紙が搬送されるとき、給紙コロ42への駆動力は停止されているが、後述するクラッチ機構によって給紙コロ42はフリーとなりレジストローラ60に連れ回りするようになる。なお、図2および図3には、間欠駆動機構5が示されているが、これについても後述する。
【0023】
次に、図4および図5に沿って、給紙コロ42のクラッチ機構について説明する。これら図において、給紙コロ42は、その回転軸47に対し遊嵌支持されており、これから説明するクラッチ機構によってその駆動力を伝達可能になっている。給紙コロ42の回転軸47には、ピン48が所定の位置に固定されており、また給紙コロ42の端部にはクラッチ係合部42aが一体的に設けられている。そして、このピン48とクラッチ係合部42aの間には、その間で軸方向に移動可能にされたクラッチ部材49が配置されている。クラッチ部材49には、給紙コロ42のクラッチ係合部42aに係合可能な係合部49aと、ピン48と係合可能なテーパー面を有する切り欠き部49bが形成されている。
【0024】
給紙コロ42の回転軸47が給紙方向に回転すると、ピン48は、クラッチ部材の切り欠き部49b内を移動し、そのテーパー面によってクラッチ部材49を図中矢印a方向に移動させて、給紙コロ42のクラッチ係合部42aとクラッチ部材49の係合部49aが係合するようにする。これによって回転軸47の駆動力が給紙コロ42に伝達される。一方で、回転軸47が停止状態にあり、レジストローラ60の回転により給紙コロ42が連れ回りをする時、クラッチ部材49は図の矢印b方向に押されて、クラッチ部材49の係合部49aと給紙コロ42のクラッチ係合部42aとの係合が解除される。これによって、給紙コロ42の連れ回り回転が回転軸47側には伝わらないので、従動負荷が低減される。
【0025】
次に、図6に沿って、給紙コロ42を間欠駆動する機構について説明する。図において、駆動力伝達手段である駆動歯車51は、板金製のフレーム50に取り付けられた軸52に回転自在に支持されている。そして、駆動歯車51は、図示しない駆動源であるモータおよび歯車列50aによって常時、図示矢印(反時計回り)方向に回転し、その全周には歯51aが形成されている。この駆動歯車51は、フレーム50のほぼ中央に枢支された軸47の端部に固定された従動歯車53が噛合している。この従動歯車53は、その周面の一部に欠歯部53bを有しており、この欠歯部53bが駆動歯車51の対向位置に来ているときには、これと噛み合わなくなる。
【0026】
従動歯車53の一側面には、切欠カム53cが同軸上に一体的に形成されている。切欠カム53cの側面には保持ピン53dが突設され、この保持ピン53dとフレームの保持部54との間に付勢手段としての引張バネ55を張設され、常時、従動歯車53を時計回り方向に付勢している。また、切欠カム53cの外周面には係止部53eが形成されており、これが、制御部によって駆動制御されるソレノイド56の可動片56aと係合するように配置されている。
【0027】
前述の構成において、駆動歯車51は装置の動作時において常時回転駆動されている。給紙命令が送信される前において、ソレノイド56はオフの状態にあり、その可動片56aは、切欠カム53cの係止部53eに係合した状態にある。可動片56aの係合によって切欠カム53c延いては従動歯車53は、引張バネ55の付勢力に抗して図中反時計方向に回動され、従動歯車の欠歯部53bが駆動歯車51の歯51aに対向する位置に配置される。この結果、駆動歯車51の回転力は従動歯車53には伝わらなくなり、給紙コロ42は停止された状態となる。
【0028】
一方で、給紙命令が送信されると、ソレノイド56がオンの状態となって、その可動片56aが駆動される。これによって可動片56aの先端が切欠カム53cの係止部53eから外れ、切欠カム53c延いては従動歯車53は、引張バネ55の付勢力に従って図中時計方向に回動され、従動歯車の有歯部53aが駆動歯車51の歯51aに接触する位置に配置される。この結果、駆動歯車51の回転力は従動歯車53に伝えられるようになり、回転軸47を通して給紙コロ42が回転駆動されることとなる。ソレノイド56は、給紙命令を受けたときに一旦オンとされるが、従動歯車53に駆動歯車51の駆動力が伝えられると、直ぐにオフとされる。このため、その可動片56aは、切欠カム53cが1回転したときに再度係止部53eに係合して、駆動歯車51の従動歯車53への動力伝達を遮断する。なお、実施例では給紙コロ42の回転軸47に従動歯車53を軸支した構成となっているが、給紙コロ42の搬送距離を長くするため、回転軸47と従動歯車53の間に減速機構を設けても良い。
【0029】
次に、間欠駆動機構の他の実施例について説明する。図7および図8は、他の実施例に係る間欠駆動機構を備えた給紙装置を示しており、それぞれその斜視図、および間欠駆動機構部分の分解斜視図である。これら図において、伝達部材としての駆動歯車51が、給紙コロ42の回転軸47に回転自在に遊嵌支持されている。駆動歯車51は、図示しない駆動源であるモータおよび歯車列によって、常時、給紙方向に回転している。回転軸47には被伝達部材としてのクラッチハブ部材57が固定されており、駆動歯車51とクラッチハブ部材57の円筒部分には、コイルスプリング58が同軸上に巻き付き保持されている。コイルスプリング58は、駆動歯車51が給紙方向に回転するときに噛み込む方向に巻かれており、その一端の固定部58aは、クラッチハブ部材57に固定される。このような構成において、駆動歯車51の回転力は、このコイルスプリング58を介してクラッチハブ部材57に伝えられて、回転軸47は回転駆動される。
【0030】
コイルスプリング58の他端には係合部58bが設けられており、この係合部58bは、コイルスプリング58の外周面に配置されるカラー部材59の係合部59aと係合される。カラー部材59の外周面には、切欠カム59bが形成されており、これが図7に示すソレノイド56の可動片56aに係合するようになっている。ソレノイドの可動片56aがカラー部材59の切欠カム59bに係合した状態においては、コイルスプリング58の駆動歯車51円筒部分への巻き付け力は解除され、従って、この状態では駆動歯車51はコイルスプリング58に対して空回りして、その回転力は回転軸47へは伝わらない。すなわち、給紙命令が送信される前において、ソレノイド56はオフの状態にあり、その可動片56aは、切欠カム59bに係合した状態にある。可動片56aの係合によって駆動歯車51の回転力は回転軸47には伝わらなくなり、給紙コロ42は停止された状態となる。一方で、給紙命令が送信されると、ソレノイド56がオンの状態となって、その可動片56aが駆動される。これによって可動片56aの先端が切欠カム59bから外れ、コイルスプリング58が駆動歯車51の円筒部分へ噛み込む方向に巻かれることが許容される。この結果、駆動歯車51の回転力はこのコイルスプリング58を介してクラッチハブ部材57、回転軸47へと伝えられ、給紙コロ42が回転駆動されることとなる。ソレノイド56は、給紙命令を受けたときに一旦オンとされるが、回転軸47に駆動歯車51の駆動力が伝えられると、直ぐにオフとされる。このため、その可動片56aは、カラー部材59が1回転したときに再度切欠カム59bに係合して、駆動歯車51の回転軸47への動力伝達を遮断する。
【0031】
以上により、低コスト、構造簡単、コンパクトで、かつ、給紙コロ部の従動負荷を低減した給紙装置を提供できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明の給紙装置を備えたカラー画像形成装置の概略を示す断面図である。
【図2】本発明の一実施例に係る給紙装置の概略構成を示す斜視図である。
【図3】図2の要部を反対方向から見た斜視図である。
【図4】図3におけるクラッチ部分を更に拡大して示す斜視図である。
【図5】図4の側面図である。
【図6】間欠駆動機構を示す側面図である。
【図7】他の実施例に係る間欠駆動機構を備えた給紙装置の斜視図である。
【図8】図7の間欠駆動機構部分の分解斜視図である。
【符号の説明】
【0033】
1 画像形成部
2 定着装置
3 排紙収納部
4 給紙部
11a、11b、11c、11d 現像器
12a、12b 像担持体ドラム
13 中間転写ベルト
14 駆動ローラ
15 中間転写ベルト従動ローラ
16a、16b 1次転写ローラ
17a、17b レーザービーム
41 給紙トレイ
42 給紙コロ
42a クラッチ係合部
43 フリクションパッド
44 底板
44a カム受け面
46 偏心カム
47 回転軸
48 ピン
49 クラッチ部材
49b 切り欠き部
50 フレーム
50a 歯車列
51 駆動歯車
51a 歯
52 軸
53 従動歯車
53a 有歯部
53b 欠歯部
53c 切欠カム
53e 係止部
53d 保持ピン
54 保持部
55 引張バネ
56 ソレノイド
56a 可動片
57 クラッチハブ部材
58 コイルスプリング
58a 固定部
58b 係合部
59 カラー部材
59a 係合部
59b 切欠カム
60 レジストローラ






 

 


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