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発明の名称 画像形成装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−50972(P2007−50972A)
公開日 平成19年3月1日(2007.3.1)
出願番号 特願2005−237474(P2005−237474)
出願日 平成17年8月18日(2005.8.18)
代理人 【識別番号】100091867
【弁理士】
【氏名又は名称】藤田 アキラ
発明者 青野芳大
要約 課題
簡単な構成で省スペース化が実現でき、かつ、トレイ開閉時における破損を防止することのできる給紙装置及び画像形成装置を提供する。

解決手段
手差し給紙装置70のトレイ74は、第1及び第2アーム81,82によりユニットケース80に回動可能に支持される。(a)図のようにトレイ74を閉めたとき、トレイ底面(外面)が本体装置60の外装面と同一面に収まり、装置を大型化することがない。また、第1アーム81の軸75には図示しないねじりコイルバネが巻装され、トレイ開放時にダンパー作用を発揮し、トレイやその支持部の破損を防止する。軸75は用紙挿入口88からの用紙搬送路に干渉しない位置にあるので、ねじりコイルバネをユニットケース80の内部に配置でき、装置前後方向(図面垂直方向)にも大型化することがない。
特許請求の範囲
【請求項1】
格納位置と開放位置とに回動可能な用紙トレイと、該トレイ上に載置した用紙を給紙する給紙手段とを有する給紙装置において、
前記トレイがリンク機構を介して支持され、前記格納位置に移動したときに、トレイ外面が当該給紙装置外面又は当該給紙装置が装着される本体装置の外面と略同一面に格納されることを特徴とする給紙装置。
【請求項2】
前記給紙手段は前記トレイ上に載置した用紙を呼び出すピックアップコロを有し、前記リンク機構の当該給紙装置に対する回動支点が前記ピックアップコロの軸方向への延長線上で前記トレイからの用紙搬送路に干渉しない位置に設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の給紙装置。
【請求項3】
前記リンク機構が、それぞれ一端を前記トレイに他端を当該給紙装置本体部に回動可能に装着される2本のアーム部材からなり、該2本のアーム部材は前記トレイの幅方向の両側にそれぞれ備えられるとともに、
前記2本のアーム部材の当該給紙装置本体部に対する回動支点の位置が異なる位置に設定されることを特徴とする、請求項2に記載の給紙装置。
【請求項4】
前記トレイを格納方向に付勢する付勢手段を備えることを特徴とする、請求項1に記載の給紙装置。
【請求項5】
前記付勢手段が、当該給紙装置の手前側に配置されることを特徴とする、請求項4に記載の給紙装置。
【請求項6】
前記付勢手段が、前記トレイの当該給紙装置本体部に対する回動軸の1つに嵌装されたねじりコイルバネであることを特徴とする、請求項5に記載の給紙装置。
【請求項7】
前記付勢手段が、当該給紙装置の幅(給紙方向と直交する方向の長さ)内に納められることを特徴とする、請求項4〜6のいずれか1項に記載の給紙装置。
【請求項8】
当該給紙装置が手差し給紙装置であることを特徴とする、請求項4〜7のいずれか1項に記載の給紙装置。
【請求項9】
請求項1〜8のいずれか1項に記載の給紙装置を備えることを特徴とする画像形成装置。

発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置における用紙トレイに関するものである。
【背景技術】
【0002】
【特許文献1】特公平5−47147号公報
【特許文献2】実開平2−49942号公報
【特許文献3】特開平10−152233号公報
【0003】
近年、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置においては、装置本体の手前側に給紙カセットあるいはトレイを引き出して用紙補給を行なうように構成した、いわゆるフロントローディング・タイプの装置が主流となっている。また、特殊紙へのプリントやコピー、あるいは割り込みコピーなどのために、装置本体の側面に手差し可能な給紙装置を備えるものも広く用いられている。
【0004】
一般に、手差し給紙装置は、装置本体側面の用紙挿入口を開閉可能なトレイ(手差しトレイ)を有している。その手差しトレイは使用時には開放され(画像形成装置本体の側面に対してある角度をもって開かれ)、使用しないときはユーザーによって装置本体側面に沿って閉めることができ、手差しトレイは装置本体の外装面となる。
【0005】
従来、このような手差し給紙装置としては種々のものが知られており、例えば、上記各特許文献等に記載されている。
特許文献1に記載された給紙装置は、給紙トレイが給紙位置と非給紙位置との間で支軸の回りを自由に回動する。このため、給紙トレイを非給紙位置から給紙位置へ回動させるとき、給紙トレイが非給紙位置へ勢い良く回動することを防止するため、給紙トレイを手で支えながら回動させている。給紙トレイを手で支えずに自由に給紙位置へ回動させると、給紙トレイが自重により勢い良く回動して支軸や支軸取付部に大きな衝撃が加わり、甚だしい場合には支軸や支軸取付部が破損してしまう。
【0006】
これに対し、特許文献2及び3に記載された給紙装置では、給紙トレイを回動自在に支持する支軸のまわりに、給紙トレイを非給紙位置へ回動する向きに付勢するトーションスプリングが取付けられている。このようなトーションスプリングを取付けることにより、給紙トレイを非給紙位置から給紙位置へ回動させるとき、給紙トレイを手で支えていなくても給紙台は緩やかに回動し、支軸や支軸取付部の破損を防止することができる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、従来の手差し給紙装置においては、図10に示すように、手差しトレイ174を閉めたときに、手差しトレイ174が装置本体200の側面から外側に張り出してしまい、機械幅方向に装置全体が大型化するという問題があった。
【0008】
また、手差しトレイ174の回動支軸175は、本体側面の手差し挿入口(用紙挿入口)のすぐ内側に位置しているため、トレイを緩やかに回動させるための上述したトーションスプリングに代表されるダンパー部材を配置しようとすると、給紙ユニット170の外側(回動支軸175の軸方向の外側)、すなわち、画像形成装置の前面側あるいは後面側に突出するようにダンパー部材を配置することとなり、機械前後方向に装置全体が大型化するという問題があった。
【0009】
なお、ダンパー部材を給紙ユニット170の内部に配置すると、用紙積載位置や用紙搬送路とダンパー部材が干渉していまい、給紙できなくなってしまうことになる。
【0010】
本発明は、従来の給紙装置における上述の問題を解決し、簡単な構成で省スペース化が実現でき、かつ、トレイ開閉時における破損を防止することのできる給紙装置及び画像形成装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前記の課題は、本発明により、格納位置と開放位置とに回動可能な用紙トレイと、該トレイ上に載置した用紙を給紙する給紙手段とを有する給紙装置において、前記トレイがリンク機構を介して支持され、前記格納位置に移動したときに、トレイ外面が当該給紙装置外面又は当該給紙装置が装着される本体装置の外面と略同一面に格納されることにより解決される。
【0012】
また、前記給紙手段は前記トレイ上に載置した用紙を呼び出すピックアップコロを有し、前記リンク機構の当該給紙装置に対する回動支点が前記ピックアップコロの軸方向への延長線上で前記トレイからの用紙搬送路に干渉しない位置に設けられていると好ましい。
【0013】
また、前記リンク機構が、それぞれ一端を前記トレイに他端を当該給紙装置本体部に回動可能に装着される2本のアーム部材からなり、該2本のアーム部材は前記トレイの幅方向の両側にそれぞれ備えられるとともに、前記2本のアーム部材の当該給紙装置本体部に対する回動支点の位置が異なる位置に設定されると好ましい。
【0014】
また、前記トレイを格納方向に付勢する付勢手段を備えると好ましい。
また、前記付勢手段が、当該給紙装置の手前側に配置されると好ましい。
また、前記付勢手段が、前記トレイの当該給紙装置本体部に対する回動軸の1つに嵌装されたねじりコイルバネであると好ましい。
【0015】
また、前記付勢手段が、当該給紙装置の幅(給紙方向と直交する方向の長さ)内に納められると好ましい。
また、当該給紙装置が手差し給紙装置であると好ましい。
【0016】
また、前記の課題は、本発明により、請求項1〜8のいずれか1項に記載の給紙装置を備える画像形成装置により解決される。
【発明の効果】
【0017】
本発明の給紙装置及び画像形成装置によれば、トレイがリンク機構を介して支持され、格納位置に移動したときに、トレイ外面が当該給紙装置外面又は当該給紙装置が装着される本体装置の外面と略同一面に格納されるので、トレイ格納時にトレイが外側に張り出すことがなく、装置サイズを抑制できる。したがって、給紙装置を備える本体装置のサイズを大型化することもない。
【0018】
請求項2の構成により、リンク機構の当該給紙装置に対する回動支点がピックアップコロの軸方向への延長線上でトレイからの用紙搬送路に干渉しない位置に設けられているので、簡単な構成で小型の給紙装置を実現できる。
【0019】
請求項3の構成により、トレイの適切な給紙位置(開放位置)への移動と、格納時におけるトレイ外面を装置外面と同一面にすることとが、簡単な構成で実現できる。
【0020】
請求項4の構成により、トレイを格納方向に付勢する付勢手段を備えるので、トレイ開放時におけるトレイへの衝撃を抑え、トレイやトレイ支持部の損傷及び給紙装置の故障を防止することができる。
【0021】
請求項5の構成により、付勢手段が給紙装置の手前側に配置されるので、ユーザがトレイを操作する手前側においてトレイ開放時に緩衝作用を与えることができるので、トレイやトレイ支持部の損傷及び給紙装置の故障をより確実に防止することができる。
【0022】
請求項6の構成により、付勢手段がトレイの当該給紙装置本体部に対する回動軸の1つに嵌装されたねじりコイルバネであるので、安価な部材を用いて簡単な構成でトレイに対する緩衝作用を実現できる。
【0023】
請求項7の構成により、付勢手段が給紙装置の幅(給紙方向と直交する方向の長さ)内に納められるので、装置前後方向のサイズを大型化することがない。
請求項8の構成により、当該給紙装置が手差し給紙装置であるので、手差し給紙装置を設けた場合でも本体装置の大型化を抑制できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る給紙装置を備えた画像形成装置の一例であるフルカラープリンタの概略を示す断面構成図である。この図に示すフルカラープリンタ100は、装置本体のほぼ中央部に、複数のローラに巻き掛けられた中間転写ベルト11を配設しており、その中間転写ベルト11の下側走行辺に沿って4個の作像ユニット10(M,C,Y,Bk)を配設している。
【0025】
各作像ユニット10は像担持体としての感光体ドラム1を具備している。この感光体ドラム1の周りには、帯電手段、現像装置、クリーニング手段等が配置され、さらに各感光体ドラム1に対向する位置において中間転写ベルト11の内側に一次転写手段としての転写ローラ12が設けられている。本例の場合、4個の作像ユニット10は同一構造に構成されているが、各作像ユニットの現像装置で扱う現像剤の色がマゼンタ、シアン、イエロー、ブラックの4色に異なっている。本例の場合、4個の作像ユニット10は、図において左からマゼンタ、シアン、イエロー、ブラックの色順に配置されている。各作像ユニット10はプロセスカートリッジとして装置本体に着脱可能に設けられている。
【0026】
そして、作像ユニット10の下方には光書き込み装置14が設けられている。光書き込み装置14は図示はしないがポリゴンミラーやミラー群等を有しており、光変調されたレーザ光を各色作像ユニットの感光体ドラム1の表面に照射する。光書き込み装置は、各作像ユニット10に個別に設けてもよいが、共通の光書き込み装置を用いればコストの点で有利である。なお、本例では、中間転写ベルト11及び光書き込み装置14もユニット化されており、それぞれ装置本体に着脱可能に構成されている。
【0027】
装置下部には2段の給紙カセット15a,bがセットされており、各給紙カセットに対応する給紙手段16a,bが設けられている。給紙手段16a,bはそれぞれ、呼び出しローラ、供給ローラ及び分離ローラから構成されている。その給紙手段16a,bによって給送される転写紙等の記録媒体(以下、用紙という)を搬送するために、搬送ローラ対17,17が設けられている。上側の搬送ローラ対17の上方(用紙搬送方向の下流側)にはレジストローラ対18が設けられている。そのレジストローラ対18の上方には、二次転写手段としての転写ローラ19が、中間転写ベルト11が掛け渡されるローラの一つである転写対向ローラ13に対向して設けられ、二次転写部を形成している。
【0028】
二次転写部の上側には定着装置20が設けられており、その定着装置20の上方には、用紙搬送方向を切り替えるための第1〜第3の切替爪21,22,23が配置されている。各切替爪21〜23は、図2に実線と仮想線で示す位置とに、図示しないソレノイド等のアクチュエータにより切り替えられる。符号24〜27は、用紙搬送路中に適宜配置された搬送ローラ対である。また、符号35〜41は、用紙搬送路中に適宜配置された用紙センサである。なお、用紙搬送路は、ガイド板等の部材(符号付さず)により適宜ガイドされている。
【0029】
装置本体50の上面は排紙トレイ30として構成されており、その排紙トレイ30に用紙を排出するための排紙ローラ対29が、定着装置20の左上方に位置して設けられている。
【0030】
両面ユニット60内には、スイッチバック搬送路61及び再給紙路62が形成されている。スイッチバック搬送路61の入口部(装置上側)には第1反転ローラ対31が設けられ、スイッチバック搬送路61の中途には第2反転ローラ対32が設けられている。第1及び第2反転ローラ対31,32は、正逆回転可能に構成されている。そして、再給紙路62をほぼ三等分する位置に、搬送ローラ対26,27が配置されている。前述の第3切替爪23は、第1反転ローラ対31のすぐ隣で、スイッチバック搬送路61から再給紙路62への進入部に位置して配置されている。
【0031】
両面ユニット60の側面には手差しトレイ74が引き出し及び収納可能に設けられている。図1では、手差しトレイ74を引き出した状態を示してある。この手差しトレイ74から用紙を給紙するために、ピックアップコロ、フィードコロ及び分離コロ(リバースコロ)を有する給紙ユニット(手差し給紙装置)70が設けられている。その給紙ユニット70の側方、装置内側に位置して再給紙ローラ28が配設されている。再給紙ローラ28の上下両側には従動ローラがそれぞれ圧接されている。この再給紙ローラ28は正逆回転可能に構成されており、再給紙路62から用紙を再給紙する場合は図中反時計回りに回転駆動され、手差しトレイ74から用紙を給紙する場合は図中時計回りに回転駆動される。
【0032】
本例のフルカラープリンタ100における画像形成動作については後述するとして、手差し給紙装置70について先に説明する。
図3は、手差し給紙装置70の斜視図である。また、図4は、手差し給紙装置70の構成を概略的に示す平面図である。
【0033】
これらの図に示すように、手差し給紙装置70の手差しトレイ74は、画像形成装置の前後に配置されたそれぞれ2本ずつのアーム81,82によってユニットケース80に連結支持されている。画像形成装置の前後は、トレイ幅方向の左右(給紙方向に向かって)であるから、前側(左側)のアームを81L,82Lとし、後側(右側)のアームを81R,82Rとする。その他の部材も、符号の後に「L」あるいは「R」を付けて前側(左側)と後側(右側)を示している。前後(左右)の両方の部材を指す場合はL,Rを付けずに符号だけを用い、区別する場合には符号の後にL,Rを付けて用いることとする。
【0034】
第1アーム81は、一方側端部を軸75によりユニットケース80に枢着し、他方側端部をピン77により手差しトレイ74に枢着している。第2アーム82は、一方側端部を軸76によりユニットケース80に枢着し、他方側端部をピン78により手差しトレイ74に枢着している。各アームは各軸及びピンに対して抜け止めされている。
【0035】
第1及び第2アーム81,82が枢着されるユニットケース側の4つの軸(75L,75R,76L,76R)のうち、軸75L以外の3つの軸はユニットケース80の側板に突設された固定軸であり、軸75Lだけが後述するようにユニットケース80に回動可能に支持された可動軸である。装置後ろ側の固定軸付近を図5に示す。また、第1及び第2アーム81,82が枢着される手差しトレイ74側の4つのピン(77L,77R,78L,78R)は全てトレイを構成する部材に設けられた固定ピンである。なお、各固定軸及び固定ピンを回動軸あるいは回動ピンとすることも可能である。
【0036】
前側(左側)の第1アーム81Lは可動軸75Lにネジで締結され、一体となって回転する。つまり、第1アーム81Lは可動軸75Lにより、ユニットケース80に対して回転可能に支持される。第1アーム81Lの他端は固定ピン77Lに遊嵌され、手差しトレイ74に対して回転可能に取り付けられている。他の3本のアーム、すなわち後側(右側)の第1アーム81R及び両側の第2アーム82L,Rは、両端部がそれぞれ固定軸及び固定ピンに挿入(遊嵌)され、ユニットケース80及び手差しトレイ74に対して回転可能に取り付けられている。
【0037】
このように、手差しトレイ74は、第1及び第2アーム81,82によりトレイ幅方向の両側を第1及び第2アーム81,82によりユニットケース80に対して回転可能に支持されている。したがって、手差しトレイ74は、長さの異なる2本のリンク部材によりトレイ両側をそれぞれユニットケース80に回転可能に支持されていることになる。これにより、手差しトレイ74の開閉時には、第1及び第2アーム81,82がユニットケース側の軸75,76を支点に回動すると同時に、手差しトレイ74が固定ピン77,78を支点として回動する。
【0038】
なお、手差しトレイ74には、トレイ上に積載した用紙の幅方向を規制する1対のサイドフェンス79L,Rが備えられている。また、ユニットケース80の上部にはカバー86が備えられる。ユニットケース80内部には、ピックアップコロ71、フィードコロ72及び分離コロ(リバースコロ)73が配置される。分離コロ73は図3,4では示されていないが、フィードコロ72の下方でフィードコロ72に圧接して配設されている(図9参照)。
【0039】
図6は、装置手前側のユニットケース80内部を示す部分斜視図である。また、図7は、第1アーム81Lと可動軸75Lを示す分解斜視図である。
図7に示すように、可動軸75Lは金属製であり、軸を貫通してスプリングピン84が圧入されている。可動軸75Lの端部は平板状になっており、該端部にネジ穴75bが切られている。第1アーム81Lの基端部には可動軸75Lの平板部が挿入される穴81aが設けられ、その穴81aに可動軸75L端部を挿入し、アームに設けた穴81bを通して、ネジ87を可動軸75Lのネジ穴75bに締結し、第1アーム81Lと可動軸75Lが固定される。
【0040】
図6に戻り、可動軸75Lは、ユニットケース80の側板部80aと内部のリブ80bとに挿入され、回転可能に支持される。その可動軸75Lにはねじりコイルバネ83が挿入されている。ねじりコイルバネ83の一端は可動軸75Lのスプリングピン84に係止され、他端はユニットケース80に固定されたブラケット85に係止されている。
【0041】
図8に示すように、手差しトレイ74が開かれることにより、第1アーム81Lを介して可動軸75Lが図中時計回り方向に回転し、スプリングピン84によりねじりコイルバネ83が捩られ、ねじり荷重(トルク)が発生する。ねじりコイルバネ83の復元力は図中反時計回りに作用するため、手差しトレイ74開放時にコイルバネ83の復元力がダンパーとして作用し、トレイ開放時にユーザがトレイから手を離した場合でも、手差しトレイ74が緩やかに回動し(開き)、手差しトレイ74の回動支軸やその取り付け部の破損を防止することができる。なお、ねじりコイルバネ83としては、その復元力が手差しトレイ74を自動的に閉めてしまわない程度のものが用いられる。
【0042】
図9は、手差しトレイ74開閉時の動きを説明するための模式図であり、(a)はトレイ閉鎖時を、(b)はトレイ開放時を示す。
この図に示すように、手差しトレイ74を支持する2本のリンク部材である第1及び第2アーム81,82は、それぞれ軸75,76を中心として回動する。手差しトレイ74の第1及び第2アーム81,82との連結点の移動軌跡は、軸77及び軸78の移動軌跡であり、(a)図にそれぞれ仮想線で示すように移動し、(b)図のようにトレイが開放される。
【0043】
本例では、第1及び第2アーム81,82のユニットケース80に対する支持部すなわち軸75,76は、ピックアップコロ71を軸方向に延長した(投影した)位置に配置されている。この軸75,76が配置されている位置は、用紙挿入口88からの用紙搬送路と干渉しない位置であるので、本実施例のように、手差しトレイ74を緩やかに回動させるためのダンパー機構を構成する可動軸75Lやねじりコイルバネ83をユニットケース80の内部に配設することが可能となり、画像形成装置の前面側あるいは後面側にダンパー機構が突出せず、機械前後方向に装置サイズを大型化させることがない。
【0044】
図4から判るように、ピックアップコロ71及びフィードコロ72の同軸上の両側端部付近は従来は空きスペース(デッドスペース)となっていたが、本例では、その従来のデッドスペースに手差しトレイ74のダンパー機構を配置することにより、ダンパー機構がユニットケース80外部へ突出することがなく、画像形成装置の外形サイズ(図4における左右方向の幅)を小型化することができる。もちろん、図9から判るように、ダンパー機構及び手差しトレイ74を支持する2本のアーム81,82の軸75,76が用紙挿入口88からの用紙搬送路と干渉することはなく、用紙搬送の障害となることは無い。
【0045】
さらに、本例では、図9(a)に示すように、手差しトレイ74を閉めたときに、手差しトレイ74が装置本体(本実施例では両面ユニット60)の側面(外装面)から外側に張り出していない。すなわち、手差しトレイ74を閉めたときに、手差しトレイ74の底面が装置本体(両面ユニット60)の側面に一致している。したがって、画像形成装置の幅方向のサイズを大型化させることもない。
【0046】
手差しトレイ74を開けると、図9(b)に示すように、手差しトレイ74の端部(装置本体側端部)が用紙挿入口88の下端部とほぼ一致する位置となり、トレイ上面が用紙挿入口88に連なって手差し給紙が可能となる。なお、本例の手差しトレイ74は上記のように1対のサイドフェンス79L,Rを備えており、そのサイドフェンス79L,Rの幅を調節するラックピニオン機構をトレイ内に内蔵している。
【0047】
なお、本例では、第1及び第2アーム81,82を手差しトレイ74あるいはユニットケース80に取り付けるための軸75,76及びピン77,78を、手差しトレイ74及びユニットケース80側に設けたが、それらの軸及びピンを第1及び第2アーム81,82側に設ける(例えば、アームと一体にアームに立設する)ことも可能である。その場合、手差しトレイ74及びユニットケース80側に軸及びピンを受ける穴を設けてやれば良い。また、軸及びピンを、手差しトレイ74及びユニットケース80とは全く別の部材(別部品)として構成することも可能である。
【0048】
最後に、本例のフルカラープリンタ100における画像形成動作について簡単に説明する。
図1において、作像ユニット10の感光体ドラム1が図示しない駆動手段によって図中時計方向に回転駆動され、その感光体ドラム1の表面が帯電手段によって所定の極性に一様に帯電される。帯電された感光体表面には、光書き込み装置14からのレーザ光が照射され、これによって感光体ドラム1表面に静電潜像が形成される。このとき、各感光体ドラム1に露光される画像情報は所望のフルカラー画像をマゼンタ、シアン、イエロー及び黒の色情報に分解した単色の画像情報である。このように形成された静電潜像に現像装置から各色トナーが付与され、トナー像として可視化される。
【0049】
また、中間転写ベルト11が矢印で示すように図中反時計回りに走行駆動され、各作像ユニット10において一次転写ローラ12の作用により感光体ドラム1から中間転写ベルト12に各色トナー像が順次重ね転写される。このようにして中間転写ベルト11はその表面にフルカラーのトナー像を担持する。
【0050】
なお、作像ユニット10のいずれか1つを使用して単色画像を形成したり、2色又は3色の画像を形成したりすることもできる。モノクロプリントの場合は、4個の作像ユニットのうち、図の一番右側のBkユニットを用いて画像形成を行う。
【0051】
そして、トナー像を転写した後の感光体ドラム表面に付着する残留トナーは、クリーニング装置によって感光体ドラム表面から除去され、次いでその表面が除電器の作用を受けて表面電位が初期化されて次の画像形成に備える。
【0052】
一方、給紙カセット15a,bあるいは手差しトレイ74から用紙が選択的に給送され、レジストローラ対18によって、中間転写ベルト11上に担持されたトナー像とのタイミングを取って二次転写位置に向けて送出される。本例では転写ローラ19には中間転写ベルト表面のトナー像のトナー帯電極性と逆極性の転写電圧が印加され、これによって中間転写ベルト表面のトナー像が用紙上に一括して転写される。トナー像を転写された用紙は、定着装置20を通過するとき、熱と圧力によってトナー像が用紙に熔融定着される。定着された転写材は、排紙ローラ29により装置本体1の上面に構成された排紙部30に排出される。片面プリント時の用紙搬送経路(ただし、給紙カセット15a,bから給紙した場合)を、図2に実線[1]で示す。
【0053】
なお、上記第2切替爪22の上方の装置上面にオプションの排紙トレイ(例えばソート機能を有する4ビントレイ)を装着可能であり、その図示しないオプショントレイに定着後の用紙を排出することも可能である。オプショントレイに用紙を排出する場合の用紙搬送経路(ただし、定着装置通過後)を、図2に破線[2]で示す。
【0054】
用紙両面にプリントを行う場合は、用紙片面にトナー像を定着した用紙を、第1〜第3切替爪21〜23を適切に切り替えることにより、スイッチバック搬送路61内に進入させる。この場合の第1及び第2切替爪21,22は、図2の仮想線の位置に切り替えられる。また、第3切替爪23は、図2の実線の位置に切り替えられる。また、第1及び第2反転ローラ対31,32は正方向(図1で時計回り)に回転される。用紙をスイッチバック搬送路61内に進入させるときの搬送経路(ただし、搬送ローラ対25以降)を、図2に2点鎖線[3]で示す。
【0055】
スイッチバック搬送路61内に進入した用紙後端をセンサ40で検知したら、第1及び第2反転ローラ対31,32を逆方向(図1で反時計回り)に回転させ、用紙を反転させる。このとき、第3切替爪23を図2の仮想線の位置に切り替えることで、反転させた用紙を再給紙路62へと送り込む。
【0056】
再給紙路62は、その下端部で手差しトレイ74からの用紙搬送路と合流され、さらに、再給紙ローラ28の奥側で給紙カセット15a,bからの用紙搬送路と合流される。再給紙路62内を用紙は搬送ローラ対26,27により搬送され、さらに再給紙ローラ28によりレジストローラ対18へと送られる。再給紙路62を通る用紙搬送経路(ただし、第3切替爪23から実線[1]と合流する部分まで)を、図2に1点鎖線[4]で示す。また、手差しトレイ74から用紙を給紙する場合の用紙搬送経路(ただし、再給紙ローラ28を抜けた位置まで)を、図2に点線[5]で示す。
【0057】
スイッチバック搬送路61で反転させた用紙を再給紙路62を通過させることで用紙の表裏が逆にされ、その用紙裏面に中間転写ベルト11からトナー像が転写され、その裏面画像を定着装置20で定着することにより、表裏両面に画像を担持する用紙を、排紙トレイ30又は図示しないオプショントレイに排出することで、両面プリントが完成する。
【0058】
以上、本発明を図示例により説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
トレイ及びトレイを支持するアームの形状やサイズ、あるいはトレイとアームを連結する位置、アームを給紙ユニットに連結する位置(軸の位置)等は、本発明の範囲内で適宜設定することができる。
【0059】
また、ダンパー機構の構成も任意である。ダンパー機構の付勢手段としてはねじりコイルバネに限らず、トーションバー(ねじり棒ばね)、板バネ等任意のものを使用可能である。また、上記例ではダンパー機構を方側にのみ設けたが、トレイ幅方向の両側にダンパー機構を備えることもできる。
【0060】
また、本発明による用紙トレイは、電子写真方式の画像形成装置に限らず、インクジェット方式等、任意の作像方式による画像形成装置の手差しトレイとして使用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【図1】本発明に係る給紙装置を備えた画像形成装置の一例であるフルカラープリンタの概略を示す断面構成図である。
【図2】そのフルカラープリンタの用紙搬送経路を示す図である。
【図3】手差し給紙装置の斜視図である。
【図4】手差し給紙装置の構成を概略的に示す平面図である。
【図5】手差し給紙装置の後側の一部を示す部分斜視図である。
【図6】手差し給紙装置手前側のユニットケース内部を示す部分斜視図である。
【図7】手差し給紙装置の第1アームと可動軸を示す分解斜視図である。
【図8】その側面図である。
【図9】手差しトレイ開閉時の動きを説明するための模式図であり、(a)はトレイ閉鎖時を、(b)はトレイ開放時を示す。
【図10】従来の手差し給紙装置の一例を示す断面構成図である。
【符号の説明】
【0062】
50 装置本体
60 両面ユニット
70 給紙ユニット(手差し給紙装置)
71 ピックアップコロ
72 フィードコロ
73 リバースコロ
74 手差しトレイ
75,76 軸
75L 可動軸
77,78 ピン
79 サイドフェンス
80 ユニットケース
81 第1アーム
82 第2アーム
83 ねじりコイルバネ
100 フルカラープリンタ




 

 


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