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発明の名称 シート部材整合装置、シート部材処理装置および画像形成装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−31134(P2007−31134A)
公開日 平成19年2月8日(2007.2.8)
出願番号 特願2005−220880(P2005−220880)
出願日 平成17年7月29日(2005.7.29)
代理人 【識別番号】100078134
【弁理士】
【氏名又は名称】武 顕次郎
発明者 筒井 和哉
要約 課題
機械サイズの大型化を招くことなく低コストで確実に後端揃え動作を行い、カールしているシート部材に対しても良好な揃え精度を確保する。

解決手段
シート部材を積載する水平状態あるいは水平に近い状態に配置された排紙トレイ4と、シート部材の搬送方向を整合する後端フェンス12と、シート部材の搬送方向と直交する方向を整合するジョガーフェンス、9とを有するシート部材整合装置において、シート部材の上面を規制する上面ガイド13および前記シート部材の後端部を当接させてシート部材の後端部を整合する当接面12aとを有する後端フェンス12と、前記シート部材の後端側を前記上面ガイド13側へ案内する押し上げガイド部材19とを備えた。
特許請求の範囲
【請求項1】
シート部材を積載する水平状態あるいは水平に近い状態に配置された積載手段と、シート部材の搬送方向を整合する搬送方向整合手段と、シート部材の搬送方向と直交する方向を整合する幅方向整合手段とを有するシート部材整合装置において、
前記搬送方向整合手段が、
積載されるシート部材の上面を規制する上面規制部および前記シート部材の後端部を当接させてシート部材の後端部を整合する当接面とを有する当接部材と、
前記シート部材の後端側を前記上面規制部側へ案内するガイド部材と、
を備えていることを特徴とするシート部材整合装置。
【請求項2】
前記ガイド部材は、自身が弾性を有する板材からなることを特徴とする請求項1記載のシート部材整合装置。
【請求項3】
前記ガイド部材は、非弾性材からなる板材と、この板材を前記上面規制部側に弾性付勢する弾性付勢部材とからなることを特徴とする請求項1記載のシート部材整合装置。
【請求項4】
前記板材の端部は、前記当接部材の当接面からさらに後方に突出していることを特徴とする請求項2または3記載のシート部材整合装置。
【請求項5】
前記当接部材の当接面に、前記板材の端部が突出し、前記上面規制部材に対してほぼ垂直な方向の移動を許容する溝が設けられていることを特徴とする請求項4記載のシート部材整合装置。
【請求項6】
前記板材の側部は、前記当接部部材の当接面の側面からさらに側方に突出していることを特徴とする請求項2ないし5のいずれか1項に記載のシート部材整合装置。
【請求項7】
前記ガイド部材のシート部材が摺接する面は、シート部材の移動を阻害することのないように滑らかな面に形成されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載のシート部材整合装置。
【請求項8】
請求項1ないし7のいずれか1項に記載のシート部材整合装置を備えていることを特徴とするシート部材処理装置。
【請求項9】
請求項1ないし7のいずれか1項に記載のシート部材整合装置と、
前記当接部材の前記当接面より先端側でシート部材束を綴じる綴じ手段と、
前記搬送方向整合手段と干渉することなく前記綴じ手段を前記シート部材後端部と平行に案内する案内手段と、
を備えていることを特徴とするシート部材処理装置。
【請求項10】
請求項1ないし7のいずれか1項に記載のシート部材整合装置を備えていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項11】
請求項8または9記載のシート部材処理装置を備えていることを特徴とする画像形成装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、シート部材(シート状記録媒体、用紙)を整合させるシート部材整合装置、シート部材に対して穴明け、揃え、綴じ、折りなどの所定の処理を行うシート部材処理装置、および前記シート部材整合装置あるいはシート部材処理装置を備えた複写機、プリンタ、ファクシミリ、あるいはこれらの機能を複合したデジタル複合機などの画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の技術として例えば特許文献1および2記載された発明が知られている。このうち特許文献1には、大量排紙モードにおいて、排紙トレイの切り替え回数を低減できるようにし、画像形成における作業性、生産性の向上を図るために、排紙専用の排紙口の受け取り位置に排紙トレイがセットされ、ノンステイプルルートとステイプルルートが合流する排紙口の受け取り位置に排紙トレイがセットされ、下側の排紙トレイに排紙する場合には、用紙の積載量の満杯が検知された時点で用紙の出力を停止する通常積載モードと、満杯時点で停止させずにさらに下降させて用紙積載を継続する大量積載モードを有し、大量積載モードが選択されかつ後処理モードが非綴じ処理モードの場合には、先ず、排紙トレイに用紙を積載し、満杯になったら用紙搬送路を切り替えて排紙トレイに排紙するようにした発明が開示されている。この特許文献1では、シートを束状に揃えるときに、シートを積載するトレイが45°〜垂直の角度で傾斜している。
【0003】
一方、特許文献2には、シートを排出する排出手段と、前記排出手段より排出されたシートの排出方向上流側部分を支持する第1のトレイと、前記第1のトレイに上流側部分を支持されたシートの下流側部分を支持する縦方向に移動可能な第2のトレイと、前記第1のトレイに上流側部分を支持されたシートを綴じる綴じ手段と、綴じられたシートを前記第2のトレイに移動させる移動手段とを有し、前記第1,第2のトレイは、上流側部分が低くなるように傾斜していて、前記排出手段により排出されるシートは前記傾斜に沿って前記綴じ手段方向に、移動して整合するようにした発明が開示されている。この特許文献2では、シートを束状に揃えるときに、シートを積載するトレイは緩い角度で傾斜している。
【特許文献1】特開2001−171887号公報
【特許文献2】特公平08−009451号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、シート部材を束状に揃える方式としてシート部材を平坦なトレイ上に搬送してスイッチバックさせ、シート部材の後端を突き当て部材(所謂後端フェンス)に突き当てて搬送方向の揃え(所謂縦揃え)を行うものがある。このような後端フェンスに突き当てて縦揃えを行う装置では、シート部材がトレイ側にカール(トレイ側が凹)していると次のような不具合が生じる。すなわち、特許文献2記載の発明のように角度が平坦に近い状態のときは、シート部材をスイッチバックさせて順次重ねるときに、トレイ面に近いシート部材は搬送方向側へ徐々にズレていく。これはスイッチバックされたシート部材のカールした端部(後端)が、その下に既に積載されているシート部材のカール部分を押してシート部材を搬送方向へ押し出してしまうからである(図15参照)。これによりシート部材の不揃いが発生する。
【0005】
一方、引用文献1記載の発明のようにシート部材を揃えるトレイの傾斜角が大きく立っている場合には、シート部材のカールした後端が既にトレイに搬送されたシート部材を押し出す力も弱く、また、各シート部材は傾斜角が大きいことからシート部材の自重で後端フェンスへ落下して特許文献2記載の発明のような不具合は発生しない。しかし、引用文献1記載の発明のようにトレイの傾斜角を大きくした場合は、揃え用トレイとシート部材を収納/積載用のトレイを完全に別構成にする必要があり、機械の大型化、部品点数の増加、これに伴う機械重量の増加、などコストアップの要因が増える。
【0006】
本発明は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、機械サイズの大型化を招くことなく低コストで確実に後端揃え動作を行うことができ、さらに、カールしているシート部材に対しても良好な揃え精度を確保できるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するため、第1の手段は、シート部材を積載する水平状態あるいは水平に近い状態に配置された積載手段と、シート部材の搬送方向を整合する搬送方向整合手段と、シート部材の搬送方向と直交する方向を整合する幅方向整合手段とを有するシート部材整合装置において、前記搬送方向整合手段が、積載されるシート部材の上面を規制する上面規制部および前記シート部材の後端部を当接させてシート部材の後端部を整合する当接面とを有する当接部材と、前記シート部材の後端側を前記上面規制部側へ案内するガイド部材とを備えていることを特徴とする。
【0008】
第2の手段は、第1の手段において、前記ガイド部材が自身が弾性を有する板材からなることを特徴とする。
【0009】
第3の手段は、第1の手段において、前記ガイド部材が非弾性材からなる板材と、この板材を前記上面規制部側に弾性付勢する弾性付勢部材とからなることを特徴とする。
【0010】
第4の手段は、第2または第3の手段において、前記板材の端部が前記当接部材の当接面からさらに後方に突出していることを特徴とする。
【0011】
第5の手段は、第4の手段において、前記当接部材の当接面に、前記板材の端部が突出し、前記上面規制部材に対してほぼ垂直な方向の移動を許容する溝が設けられていることを特徴とする。
【0012】
第6の手段は、第2ないし第5のいずれかの手段において、前記板材の側部が前記当接部部材の当接面の側面からさらに側方に突出していることを特徴とする。
【0013】
第7の手段は、第1ないし第6のいずれかの手段において、前記ガイド部材のシート部材が摺接する面は、シート部材の移動を阻害することのないように滑らかな面に形成されていることを特徴とする。
【0014】
第8の手段は、第1ないし第7のいずれかの手段に係るシート部材整合装置をシート部材処理装置が備えていることを特徴とする。
【0015】
第9の手段は、第1ないし第7のいずれかの手段に係るシート部材整合装置と、前記当接部材の前記当接面より先端側でシート部材束を綴じる綴じ手段と、前記搬送方向整合手段と干渉することなく前記綴じ手段を前記シート部材後端部と平行に案内する案内手段とをシート部材処理装置が備えていることを特徴とする。
【0016】
第10の手段は、第1ないし第7のいずれかの手段に係るシート部材整合装置を画像形成装置が備えていることを特徴とする。
【0017】
第11の手段は、第8または第9の手段に係るシート部材処理装置を画像形成装置が備えていることを特徴とする。
【0018】
なお、後述の実施形態において、シート部材は参照符号STに、搬送方向整合手段は後端フェンス12および押し上げガイド部材19に、幅方向整合手段は前・後ジョガーフェンス8,9に、上面規制部は上面ガイド13に、当接面は符号12aに、積載手段は排紙トレイ4に、当接部材は後端フェンス12に、ガイド部材は押し上げガイド部材19に、弾性付勢部材は圧縮スプリング20に、板材の端部は突出部19aに、溝は符号12bに、綴じ手段は綴じ装置30に、案内手段は軌道部材31に、それぞれ対応する。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、ガイド部材によりシート部材の撓みを矯正してシート部材後端を当接面に当接させるので、機械サイズの大型化を招くことなく低コストで確実に後端揃え動作を行うことが可能となり、さらに、カールしているシート部材に対しても良好な揃え精度を確保できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
【0021】
図1は本発明の実施形態に係るシート処理装置としてのシート部材後処理装置の概略構成を画像形成装置と共に示す図である。同図においてシート部材後処理装置1は、前段の画像形成装置50あるいは図示しない他のシート処理装置からシート部材STを導く搬送ガイド板2と、この搬送ガイド板2の最下流に位置する排紙ローラ3と、この排紙ローラ3から排紙されるシート部材STを積載する排紙トレイ4と、排紙トレイ4上に排紙されたシート部材STを上流方向に戻す戻しコロ5と、戻しコロ5によって戻されたシート部材STの後端を突き当て、シート部材ST搬送方向の揃え動作を行う後端フェンス12と、シート部材搬送方向と垂直な方向に往復動し、シート部材STの側面の揃え動作を行う一対のジョガーフェンス(前ジョガーフェンス8および後ジョガーフェンス9)と、後端フェンス12からシート部材束を排紙トレイ側に押し出す用紙束押し出しレバー14と、押し上げガイド部材19とから大略構成されている。また、図1には図示していないが、搬入口の下流直後の位置に入口ローラ対が設けられ、この入口ローラ対から前記排紙ローラ3に至る間に最小サイズの搬送長を有するシート部材に確実に搬送力を伝達できる位置に1以上の搬送ローラ対が設けられている。
【0022】
搬送ガイド板2は搬入口2aから搬入されてきたシート部材STを排紙ローラ3位置まで搬送するガイドとして機能し、排紙ローラ3は搬送ガイド板2によってガイドされてきたシート部材STを排紙トレイ4に排出する。排紙トレイ4は前記特許文献1記載の発明におけるトレイとは異なり特許文献2記載の発明におけるトレイのように傾斜角は小さく、シート部材積載面は水平あるいはそれに近い程度しか傾斜していない。戻しコロ5は、支持アーム6の自由端側に設けられ、シート部材搬送方向に直交する方向からみて排紙ローラ3を挟んでシート部材搬送方向下流側に位置し、支持アーム6の回転軸(回転中心)7は上流側に位置している。
【0023】
画像形成装置50は電子写真方式、インクジェット方式など公知の画像形成手段を備えたプリンタ、複写機、ファクシミリ、あるいはこれらの機能を複合して備えたデジタル複合機などであり、画像形成済みのシート部材STを排出口51から排紙して前記搬入口2a側に受け渡す。なお、これらの画像形成装置50は種々の構成があるがいずれも公知のものなので、ここでの説明は省略する。
【0024】
図1の要部斜視図である図2にも示すように、前ジョガーフェンス8と後ジョガーフェンス9はシート部材STの側面を押さえる垂直部10とシート部材STが積載されるシート面とほぼ平行な面からなる積載部11を備えている。後端フェンス12は、前記排紙トレイ4あるいは前記ジョガーフェンス8,9の積載部11の面に対してほぼ垂直な当接面12aと、前記積載部11とほぼ平行かつ同一レベルで前記当接面12aの下端に続く積載部25と、この積載部25とほぼ平行で、前記当接面12aの上端に続く上面ガイド13とを備えている。上面ガイド13および積載部25は後端フェンス12の近傍に設けてもよいが、本実施形態では、いずれも後端フェンス12に続く延長部材として構成している。前記構成から分かるように前記ジョガーフェンス8,9の積載部11と、後端フェンス12の積載部25は同一平面上に存在してシート部材STを水平状態で積載するようになっている。
【0025】
用紙束押し出しレバー14は2本のリンク15でそれぞれ接続部16を介して組み付けられている。リンク15と接続部16は自由回転可能である。また、前記2本のリンク15の他端はそれぞれ用紙束押し出しレバー14の駆動軸(駆動回転中心)17および回転軸18に接続され支持されている。リンク15と押し出しレバー14の回転軸(回転中心)18は自由回転可能である。押し上げガイド部材19は後端フェンス12近傍の積載部25のシート部材受け入れ用傾斜部25aに組み付けられている。
【0026】
図3ないし図7は、1枚のシート部材STの排出から揃えまでの動作を示す動作説明図である。
図3は、シート部材STが搬送ガイド板2によって案内され、排紙ローラ3によって排紙トレイ4上へ排紙されるまでの状態を示す図である。このとき戻しコロ5は排紙トレイ4の積載面との間に所定の間隙を有して離間した位置で待機し、戻しコロ5はコロ自身の回転は停止している。なお、戻しコロ5はシート部材STに接触しない状態で待機しているので、用紙搬送方向あるいは用紙搬送方向とは逆側に回転した状態で待機していてもよい。また、ジョガーフェンス8,9はシート部材STの搬送方向と直交する方向のシート部材STのサイズ、言い換えれば搬送方向に対して幅方向よりやや広い位置のシート部材ST側面から所定距離離間した位置で待機している。この位置は、シート部材STが排紙されるときに干渉する虞がなく、シート揃え動作を行う際に無駄な動作がなるべく少ない位置である。
【0027】
図3の状態からさらにシート部材STが搬送され、シート部材STの後端が排紙ローラ3を通過し、排紙トレイ4上へ排紙される。この状態を図4に示す。なお、排紙されたとき、落下の状態に応じて、シート部材STの後端がジョガーフェンス8,9の積載面11上に位置する場合もある。
【0028】
図4に示すようにシート部材STが排紙トレイ4上に排紙された後、戻しコロ5は図5に示すように図示反時計方向(シート部材STを上流側に戻す方向)に回転し、支持アーム6は前記回転軸7を中心にして図示反時計方向に所定量回転し、シート部材STの上面に接触する。支持アーム6は、前記回転軸7を図示しないに支持アーム駆動モータによって回転させることにより、反時計方向および時計方向に回転させ、戻しコロ5の接触離間動作を行わせる。
【0029】
図5に示すように戻しコロ5がシート部材STに回転しながら接触すると、シート部材STは搬送方向が変わり、排紙方向に対して搬送方向上流側にスイッチバックされる。この状態を図6に示す。図6に示すようにスイッチバックされたシート部材STは、後端が後端フェンス12の当接面12aに当接し、シート部材STの後端位置が規制される。
【0030】
図6のようにシート部材STの後端が揃えられると、前記前ジョガーフェンス8と後ジョガーフェンス9が用紙束の搬送方向に直交する方向に互いに近接するように(図2、矢印方向)に移動して、シート搬送方向に対して直交する方向(幅方向)の揃えを行うとともに後端フェンス12のシート部材STを搬送方向に対して直交する方向の所定位置に積載させる。その後、再び図2の待機位置へ戻る。このとき前記ジョガーフェンス8と9の動作として、
(ア)前ジョガーフェンス8と後ジョガーフェンス9の両者を動作させる(図2に示した動作)。
(イ)前ジョガーフェンス8を停止させた状態で、後ジョガーフェンス9のみ動作させる。すなわちシート部材STを搬送していたラインより前側へ寄せる。
(ウ)後ジョガーフェンス9を停止させた状態で、前ジョガーフェンス8のみ動作させる。すなわちシート部材STを搬送していたラインより後側へ寄せる。
などが考えられる。本考案では(ア)の動作としているが、(イ)、(ウ)のいずれの動作であってもよい。また、ジョガーフェンス自体も公知であり、ジョガーフェンスの作動機構も公知であり、ジョガーフェンスの動作が本発明の要旨ではないので、本実施形態では、これらのジョガーを動作させるための駆動装置、構成制御の説明は省略する。
【0031】
所定枚数のシート部材に対して1枚毎に図3ないし図6のようなシート部材STの後端揃え動作とジョガーフェンス8,9の動作が繰り返されてシート部材STが束状に揃えられる。その際、前記図3ないし図6の説明では触れていないが、後述の押し上げガイド部材19によってシート部材STの後端を上面ガイド13側に押し上げて揃え動作が行われる。そして、図7に示すように全てのシート部材が後端フェンス12の当接面12aで束状に揃えられた後に、戻しコロ5は図3の位置に戻り、回転状態を維持し、あるいは停止状態となる。次いで図示しない駆動源が押し出しレバーの駆動回転中心17でリンク15を回転させると、用紙束押し出しレバー14がシート部材束SBの後端を押して排紙トレイ4上へ移動させる。これによりシート部材束SBの後端および側端が揃えられた状態でシート部材束SBを排紙トレイ4上に位置させることができる。
【0032】
このように押し上げガイド部材19を使用することにより装置の大型化を招くことなくシート部材ST後端の揃え動作が可能となる。図8は後端フェンス12の上面ガイド13と押し上げガイド部材19とによってシート部材STの後端を揃えている状態を示す図である。同図では、シート部材STは押し上げガイド部材19によって上面ガイド13側へ押し上げられ、上面ガイド13との間で挟まれた状態となっている。
【0033】
図9は押し上げガイド部材19の一例を示す図で、図10はその拡大図である。この例では、前記押し上げガイド部材19の端部(当接面12a側の先端部)が前記後端フェンス12の当接面12aと交差している突出部19aを有し、中央の突出部19aは後端フェンス12の当接面12aの溝12bに上下動自在に嵌入し、両端の突出部19aは後端フェンス12の当接面12aの外側に位置している。これにより突出部19aと当接面12aは互いに遊嵌した状態になり、移動範囲を規制された状態でシート部材STの押し上げ動作が可能になっている。
【0034】
押し上げ動作を行うについては、押し上げガイド部材19を上方に押し上げる力が必要になる。図11は押し上げガイド部材19として板ばねを使用した例である。板ばねによって上方向に押す力を得ている。すなわち、押し上げガイド部材19は板ばね材等の弾性を持つ材質の板材からなり、図11(a)に示すようにシート部材STが少ない場合には、前記押し上げガイド部材19はやや撓んでシート部材STに圧を与えて上面ガイド13へ押し上げている。一方、図11(b)に示すようにはシート部材STが多い場合には、押し上げ部材19は多く撓んでシート部材に圧を与えて上面ガイド13へ押し上げている。
【0035】
押し上げガイド部材19として自身が弾性を備えていない材質のものも使用できる。この場合には、弾性力を付与する手段を別途設ける必要がある。図12は押し上げガイド部材19として非弾性のフレキシブル材、例えば厚さが0.2mm以下の樹脂成型品を使用して、圧縮スプリング20で押し上げるように構成した例である。圧縮スプリング20は前記後端フェンス12と前記押し上げガイド部材19との間に挿入されている。図12(a)はシート部材STが少ないときを示す図で、前記押し上げガイド部材19はやや撓み、それに伴って圧縮スプリング20も縮んで圧を生じて前記押し上げガイド部材19を介してシート部材を前記上面ガイド13へ押し上げている。図12(b)はシート部材STが多いときを示す。前記押し上げガイド部材19は多く撓み、それに伴って圧縮スプリング20も縮んで圧を生じて前記押し上げガイド部材19を介してシート部材STを前記上面ガイド13へ押し上げている。
【0036】
押し上げガイド部材19はシート部材STが当接する面が滑らかな材質によって作成される。押し上げガイド部材19の表面にはシート部材STの後端が当接することから、押し上げガイド部材19表面を滑って後端フェンス12の当接面12aに達する必要がある。そのため、金属であれば表面が滑らかなステンレスや板ばね材が使用され、金属でなければ、表面が滑らかな樹脂材が使用される。
【0037】
図13は図1のシート部材後処理装置1が揃え動作だけでなく、綴じ動作を行うことができるように構成したシート部材後処理装置の例を示す図である。この実施形態では、図14の要部斜視図にも示すように綴じ装置30を移動させてガイドするための軌道部材31を後端フェンス12と平行に配置し、前記綴じ装置30が前記後端フェンス12に突き当てられたシート部材STの後端部と平行に移動することができるように配置されている。軌道部材31は装置の図示しないフレーム等の構成部材、例えば前側板と後側板間に設けられている。綴じ装置30には後端フェンス12の当接部12a近傍の上下方向の寸法よりも大寸の受け入れ口30aが設けられ、この受け入れ口30aの上下に図示しないクリンチャとステッチャが配置されている。そして、前記寄贈部材31に沿って綴じ位置まで移動し、後端フェンス12の当接面12aで位置規制されたシート部材束SBに対して1個所または2個所で綴じ処理を行う。なお、本実施形態における綴じ装置30はクリンチャとステッチャが分離していない一体型のものであり、構成自体は公知のものであるので、詳細な構成や駆動装置や制御についての説明は省略する。なお、前記押し上げガイド部材19の突出部は前記後端フェンス12のシート突当て面と交差し、かつ前記綴じ装置30の間口には届かない長さとなっている。
【0038】
以上のように本実施形態によれば、以下のような効果を奏する。
1)シート部材の揃え作業をほぼ水平状態の排紙トレイの一部を利用して行うので、機械サイズの大型を招くことなく、低コストで確実に後端揃え動作を行うことができ、さらに、カールしているシート部材に対しても良好な揃え精度を確保することができる。
【0039】
2)シート部材後端のカールを抑えるガイド部材がシート部材の後端まで伸びていなければ、僅かであるがシート部材後端のカール部分が、下のシート部材を押し出す状態が残り、前記不具合が発生する虞がある。また、シート部材後端のカール部分が後端フェンスとガイド部材との隙間に入り込み後端突き当てを起こり難くくし不揃えを起こす懸念がある。これに対し、本実施形態ではカールしたシート部材後端を後端フェンスとガイド部材と上面規制部材で囲んで規制することにより、用紙端部の押し出しや後端フェンスとガイド部材との隙間への入り込みによる不揃いを防止することができ、これにより良好な揃え精度を確保することが可能となる。
【0040】
3)作業者の操作に応じて様々な揃え枚数が設定されてシート部材が後端フェンス内に搬送される。従ってガイド部材が固定部材であると、シート部材の枚数が少ないときはガイド部材の圧が少なくなりその効果がなくなり、枚数が多いときはシート部材が後端フェンスへ入って行くときに、逆に障害となって後端フェンスに到達不可となり不揃いとなる懸念がある。これに対し、本実施形態では、弾性により押圧力を自身で調整するので、揃えを行うシート部材が何枚であっても常に良好な揃え精度を維持することが可能となる。
【0041】
4)ガイド部材はシート部材に接するので、この部分の表面性状が粗いとシート部材を損傷したり、搬送時に引っ掛ったりしてジャム等搬送障害を起こす懸念がある。これに対し、本実施形態では、ガイド部材の表面は滑らかに仕上げられているので、ガイド部材と搬送時の擦れや保持中の圧等によって、シート束の最下シートの表面が損傷を受けることなく、良好なシート束を得ることができる。
【0042】
5)綺麗に揃えたシート部材を綴じ処理を行うときに、手動で綴じると効率も悪く、また整合したシート部材束を作業者の操作ミス等で再び乱す虞もある。また、ガイドが綴じ手段の移動を妨げては、シート部材に対する綴じ位置が限定されてしまい利便性等の商品価値が低下してしまう。さらに、綴じ手段が移動するときにガイドに触れる構成となっていると、ガイドの破損や変形、それに伴うシート部材の損傷や整合性の低下を招く。これに対し、本実施形態では、整合後にシート部材束を綴じる綴じ装置を備えたことにより、綺麗に揃えたシート部材に対して自動的に綴じ処理を行うことが可能となり、作業効率の向上と良好な揃え精度を持ったシート束を得ることができる。また、整合装置と干渉することなくシート後端と平行に移動し、所望の位置で綴じ動作を行うことができるので、綴じ装置の移動に関わらず良好なシート束の揃え精度を確保することが可能である。逆に揃え精度を維持しながら綴じ装置を移動することもできるので、複数の綴じ位置や綴じモードを確保でき、機械の利便性等の商品価値を高めることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の実施形態に係るシート処理装置としてのシート部材後処理装置の概略構成を画像形成装置と共に示す図である。
【図2】図1の要部斜視図で、排紙トレイ、後端フェンス、および前後のジョガーフェンスを示す。
【図3】1枚のシート部材の排出から揃えまでの動作を示す動作説明図(その1)である。
【図4】1枚のシート部材の排出から揃えまでの動作を示す動作説明図(その2)である。
【図5】1枚のシート部材の排出から揃えまでの動作を示す動作説明図(その3)である。
【図6】1枚のシート部材の排出から揃えまでの動作を示す動作説明図(その4)である。
【図7】シート部材束を揃えて排紙トレイに押し出す動作を示す動作説明図である。
【図8】後端フェンスの上面ガイドと押し上げガイド部材とによってシート部材の後端を揃えている状態を示す図である。
【図9】押し上げガイド部材の一例を示す図である。
【図10】図9の後端フェンスと押し上げガイド部材を拡大して示す説明図である。
【図11】押し上げガイド部材として板ばねを使用した動作例を示す動作説明図である。
【図12】押し上げガイド部材として非弾性の樹脂成型品を使用して圧縮スプリングで押し上げるように構成した例の動作を示す動作説明図である。
【図13】綴じ動作を行うことができるように構成したシート部材後処理装置の例を示す図である。
【図14】図13の要部斜視図で後端フェンス、前後のジョガーフェンス、および綴じ装置を示す。
【図15】従来の問題点を示す説明図である。
【符号の説明】
【0044】
1 シート部材後処理装置
4 排紙トレイ
5 戻しコロ
8,9 ジョガーフェンス
12 後端フェンス
12a 当接面
12b 溝
13 上面ガイド
19 用紙押し上げガイド部材
19a 突出部
20 圧縮スプリング
30 綴じ装置
31 軌道部材
50 画像形成装置




 

 


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