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シート処理装置および画像形成装置 - 株式会社リコー
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発明の名称 シート処理装置および画像形成装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−31112(P2007−31112A)
公開日 平成19年2月8日(2007.2.8)
出願番号 特願2005−219383(P2005−219383)
出願日 平成17年7月28日(2005.7.28)
代理人 【識別番号】100090103
【弁理士】
【氏名又は名称】本多 章悟
発明者 前田 啓司 / 田村 政博 / 鈴木 伸宜 / 永迫 秀也 / 小林 一啓 / 佐藤 祥一 / 國枝 晶 / 野村 知市
要約 課題
混載モードにおいて先行するシート材が後続のシート材よりも送り方向でのサイズが大きい場合でも後続のシート材の搬入開始までの時間を短縮できることで後処理作業に要する時間を短縮して効率を向上させることができる構成を備えたシート処理装置を提供する。

解決手段
搬送されてくるシート材を処理するシート処理装置において、後処理するための経路として、後処理が行われる位置に向けシート材を搬入する第1の搬送路Aと、第1の搬送路Aとする位置から分岐され、シート材を搬入方向と逆方向に反転移動させて一時的に退避させる第2の搬送路Bと、第1の搬送路Aにおける上記第2の搬送路との分岐位置を境に、シートの搬入方向前方側および後方側にそれぞれ配置されてシート材を挟持搬送可能な搬送部材6とを備え、搬送部材6は、第1の搬送路Aに対して先行するシート材が搬入された後、該先行するシート材を第2の搬送路Bに向けてスイッチバックする過程で後続のシート材を第1の搬送路Aに向け搬入することを特徴としている。
特許請求の範囲
【請求項1】
搬送されてくるシート処理装置において、
上記後処理するための経路として、後処理が行われる位置に向けシート材を搬入する第1の搬送路と、
上記第1の搬送路から分岐され、上記シート材を搬入方向と逆方向に反転移動させて一時的に退避させる第2の搬送路と、
上記第1の搬送路おける上記第2の搬送路との分岐位置を境に、上記シートの搬入方向前方側および後方側にそれぞれ配置されて上記シート材を挟持搬送可能な搬送部材とを備え、
上記搬送部材は、上記第1の搬送路に対して先行するシート材が搬入された後、該先行するシート材を上記第2の搬送路に向けてスイッチバックする過程で後続のシート材を上記第1の搬送路に向け搬入することを特徴とするシート処理装置。
【請求項2】
請求項1記載のシート処理装置において、
上記搬送部材は、上記先行するシート材の後端が上記第1の搬送路から上記第2の搬送路に退避する過程で後続のシート材を上記第1の搬送路に向け搬入する一方、後続のシート材が上記第1の搬送路を搬入される過程でその後端が第2の搬送路に退避する過程にある先行のシート材の後端と合致するタイミングで先行のシート材を後続のシート材とともに上記第1の搬送路内に搬入することを特徴とするシート処理装置。
【請求項3】
請求項1または2記載のシート処理装置において、
上記先行のシート材と後続のシート材とは、該先行のシート材が上記第2の搬送路に向け反転搬送される時期と上記後続のシート材が上記搬送路に搬入される時期とがオーバーラップする関係を設定されていることを特徴とするシート処理装置。
【請求項4】
請求項1または2記載のシート処理装置において、
上記搬送部材のうちで、上記第1の搬送路と第2の搬送路との分岐位置を基準として上記第1の搬送路におけるシート材の移動方向前方側に位置する搬送部材は、上記シート材の挟持搬送態位と非挟持搬送態位とを設定可能であり、後続のシート材が第1の搬送路に搬入される際には非挟持搬送態位に設定されることを特徴とするシート処理装置。
【請求項5】
請求項1乃至4のうちの一つに記載のシート処理装置において、
上記第1の搬送路に配置されて上記シート材の後端通過を検知可能な後端検知手段と、
上記後端検知手段およびシート材のサイズを入力可能な操作部とが入力側に接続され、出力側には上記挟持態位と非挟持態位とに態位設定可能な搬送部材の駆動部が接続されている制御部とを備え、
上記制御部は、上記後端検知手段により第1の搬送路に搬入される後続のシート材の後端と上記分岐位置までの距離と上記第2の搬送路内に退避する先行のシート材の後端と上記分岐位置までの距離が一致するタイミングにより非挟持態位にある上記搬送部材を挟持態位に切り換えて両方のシート材を同じ方向に給送することを特徴とするシート処理装置。
【請求項6】
請求項5記載のシート処理装置において、
上記制御部は、先行のシート材が後続のシート材よりも送り方向のサイズが大きい場合に、上記搬送部材の態位を先行のシート材が第2の搬送路に向け反転搬送される態位に設定するとともに、第2の搬送路に向け反転搬送されている過程で後続のシート材が第1の搬送路に搬入される際には、上記搬送部材をシート材の非挟持態位を設定して後続のシート材と搬送部材とが干渉しない状態を設定することを特徴とするシート処理装置。
【請求項7】
請求項5または6記載のシート処理装置において、
上記制御部は、先行および後続のシート材が送り方向の同じサイズである場合、先行のシート材を反転搬送路に向け反転搬送するとともに反転搬送過程で後続のシート材を第1の搬送路に搬入する際に上記搬送部材を非挟持搬送態位に設定し、両方のシート材の後端が合致するタイミングで該搬送部材を挟持搬送態位に切り換えて両方のシート材を第1の搬送路に搬入した後、該搬送部材を非挟持搬送態位に切り換えた状態で両方のシート材を第2の搬送路に向け反転搬送する過程で新たに先行および後続のシート材よりも送り方向のサイズが小さいシート材が第1の搬送路に搬入される過程では上記搬送部材を非挟持搬送態位に切り換え、その過程において第2の搬送路に反転搬送された先行および後続のシート材における後端と第1の搬送路に搬入された新たなシート材の後端とが合致するタイミングで上記搬送部材を挟持搬送態位に設定して3者のシート材を同じ方向に給送することを特徴とするシート処理装置。
【請求項8】
請求項1乃至7のうちの一つに記載のシート処理装置を用いることを特徴とする画像形成装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、シート処理装置および画像形成装置に関し、さらに詳しくは、画像形成装置から排出された記録紙などの記録シートを重ね合わせて後処理部へ搬送する機構に関する。
【背景技術】
【0002】
複写機やプリンタあるいはファクシミリ装置や印刷機などの画像形成装置においては、潜像担持体に担持されているトナー像などの可視像を記録シートに転写することで画像出力が得られるようになっている。
記録シートは画像形成装置から排出トレイ上に向けて順次排出される場合とは別に、排出された記録シートを対象として綴じ穴を設けたり、製本のための綴じ処理などを始めとする後処理を実行される場合がある。
後処理のための装置、いわゆる後処理装置は、画像形成装置の排出部に一体化あるいは連結可能に設けられており、内部に後処理工程を実施するための装置が装備されている。
ところで、後処理行程を実施される記録シートは、後処理を行わないままで排出される場合、後処理装置に付設されている排出トレイに排出されるが、後処理装置への排出状態が設定された場合には、先行する一群の記録シート束が後処理作業を施されている間に後続の記録シート群を束状に纏めて待機させておき(プレスタック)、先行する記録シート束の後処理作業が行われた後に繰り出すことで、先行する記録シート群を対象とした後処理時間内に後続の記録シート群を対象とした纏め作業を行えるようにして後続の記録シート群の纏め作業時間を短縮する場合がある(例えば、特許文献1)。
【0003】
上述した後続の記録シート群を纏めて待機させておくための構成として、後処理装置に向かう記録シートの搬入路から分岐してその搬入路に導入された記録シートを反転搬送させて後続の記録シートが導入されるまでの間一旦停止させて待機させる反転搬送路を備えた構成がある(例えば、特許文献2)。
【0004】
特許文献1には、後処理装置への記録シート搬入路の一部に設けられている合流部から略Y字状に分岐する反転搬送路と、記録シート搬入路および反転搬送路中に設けられて記録シートを挟持搬送可能なローラなどの搬送部材とを備え、先行して記録シート搬入路に導入された記録シートを一旦、反転搬送路に向けスイッチバック搬送して待機させ、後続の記録シートが記録シート搬入路に導入されるタイミングに合わせて反転搬送路に待機していた先行記録シートを繰り出すことで先行および後続の記録シート同士を重ねた状態で後処理装置に向け搬送するようになっている。
【0005】
一方、後処理装置には、ステープラなどの後処理装置本体に加えて、導入された記録シート束を搭載する処理トレイが設けられており、導入された記録シート束は、積載されている記録シート束の最上位のものに当接可能な叩きコロによって導入方向後端を捌かれて処理トレイに設けてあるエンドフェンスに突き当てられて揃えられることで後処理装置本体による作業が実行される構成がある(例えば、特許文献3)。
【0006】
【特許文献1】特開平11−199128号公報(段落「0003」欄)
【特許文献2】特開2003−2503号公報(段落「0006」欄)
【特許文献3】特開2004−1998号公報(段落「0045」欄)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
記録シート束を先行する記録シート束の後処理作業時にプレスタックする構成として、反転搬送路へのスイッチバックが可能な構成を用いた場合には、先行するシート材が反転搬送路へ搬入されるまでの間、先行のシート材との間で発生する干渉を避けるために後続のシート材を搬出することができない。このため、プレスタックに要する時間が長くなり、後処理作業の効率化が図れないのが現状である。
【0008】
特に、プレスタックの対象となるシート材は、シート材の送り方向と直角な方向である幅方向のサイズが同じである場合だけでなく送り方向の長さが異なるものも対象となり、この場合において先行するシート材が後続のシート材よりも送り方向のサイズが大きい場合には、サイズが小さいシート材を対象とする場合に比べて待機時間が長くなり、後処理全般に要する作業時間が長くなってしまうことは否めない。
【0009】
本発明の目的は、上記従来のシート処理装置における問題に鑑み、特に混載モードにおいて先行するシート材が後続のシート材よりも送り方向でのサイズが大きい場合でも後続のシート材の搬入開始までの時間を短縮できることで後処理作業に要する時間を短縮して効率を向上させることができる構成を備えたシート処理装置およびは画像形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
請求項1記載の発明は、搬送されてくるシート処理装置において、上記後処理するための経路として、後処理が行われる位置に向けシート材を搬入する第1の搬送路と、上記第1の搬送路から分岐され、上記シート材を搬入方向と逆方向に反転移動させて一時的に退避させる第2の搬送路と、上記第1の搬送路おける上記第2の搬送路との分岐位置を境に、上記シートの搬入方向前方側および後方側にそれぞれ配置されて上記シート材を挟持搬送可能な搬送部材とを備え、上記搬送部材は、上記第1の搬送路に対して先行するシート材が搬入された後、該先行するシート材を上記第2の搬送路に向けてスイッチバックする過程で後続のシート材を上記第1の搬送路に向け搬入することを特徴としている。
【0011】
請求項2記載の発明は、請求項1記載のシート処理装置において、上記搬送部材は、上記先行するシート材の後端が上記第1の搬送路から上記第2の搬送路に退避する過程で後続のシート材を上記第1の搬送路に向け搬入する一方、後続のシート材が上記第1の搬送路を搬入される過程でその後端が第2の搬送路に退避する過程にある先行のシート材の後端と合致するタイミングで先行のシート材を後続のシート材とともに上記第1の搬送路内に搬入することを特徴としている。
【0012】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載のシート処理装置において、上記先行のシート材と後続のシート材とは、該先行のシート材が上記第2の搬送路に向け反転搬送される時期と上記後続のシート材が上記搬送路に搬入される時期とがオーバーラップする関係を設定されていることを特徴としている。
【0013】
請求項4記載の発明は、請求項1または2記載のシート処理装置において、上記搬送部材のうちで、上記第1の搬送路と第2の搬送路との分岐位置を基準として上記第1の搬送路におけるシート材の移動方向前方側に位置する搬送部材は、上記シート材の挟持搬送態位と非挟持搬送態位とを設定可能であり、後続のシート材が第1の搬送路に搬入される際には非挟持搬送態位に設定されることを特徴としている。
【0014】
請求項5記載の発明は、請求項1乃至4のうちの一つに記載のシート処理装置において、上記第1の搬送路に配置されて上記シート材の後端通過を検知可能な後端検知手段と、上記後端検知手段およびシート材のサイズを入力可能な操作部とが入力側に接続され、出力側には上記挟持態位と非挟持態位とに態位設定可能な搬送部材の駆動部が接続されている制御部とを備え、上記制御部は、上記後端検知手段により第1の搬送路に搬入される後続のシート材の後端と上記分岐位置までの距離と上記第2の搬送路内に退避する先行のシート材の後端と上記分岐位置までの距離が一致するタイミングにより非挟持態位にある上記搬送部材を挟持態位に切り換えて両方のシート材を同じ方向に給送することを特徴としている。
【0015】
請求項6記載の発明は、請求項5記載のシート処理装置において、上記制御部は、先行のシート材が後続のシート材よりも送り方向のサイズが大きい場合に、上記搬送部材の態位を先行のシート材が第2の搬送路に向け反転搬送される態位に設定するとともに、第2の搬送路に向け反転搬送されている過程で後続のシート材が第1の搬送路に搬入される際には、上記搬送部材をシート材の非挟持態位を設定して後続のシート材と搬送部材とが干渉しない状態を設定することを特徴としている。
【0016】
請求項7記載の発明は、請求項5または6記載のシート処理装置において、上記制御部は、先行および後続のシート材が送り方向の同じサイズである場合、先行のシート材を反転搬送路に向け反転搬送するとともに反転搬送過程で後続のシート材を第1の搬送路に搬入する際に上記搬送部材を非挟持搬送態位に設定し、両方のシート材の後端が合致するタイミングで該搬送部材を挟持搬送態位に切り換えて両方のシート材を第1の搬送路に搬入した後、該搬送部材を非挟持搬送態位に切り換えた状態で両方のシート材を第2の搬送路に向け反転搬送する過程で新たに先行および後続のシート材よりも送り方向のサイズが小さいシート材が第1の搬送路に搬入される過程では上記搬送部材を非挟持搬送態位に切り換え、その過程において第2の搬送路に反転搬送された先行および後続のシート材における後端と第1の搬送路に搬入された新たなシート材の後端とが合致するタイミングで上記搬送部材を挟持搬送態位に設定して3者のシート材を同じ方向に給送することを特徴としている。
【0017】
請求項8記載の発明は、請求項1乃至7のうちの一つに記載のシート処理装置を画像形成装置に用いることを特徴としている。
【発明の効果】
【0018】
請求項1および5記載の発明によれば、搬送部材により、第1の搬送路に対して先行するシート材が搬入された後、先行するシート材を第2の搬送路に向けてスイッチバックする過程で後続のシート材を第1の搬送路に向け搬入する先行するシート材の搬送過程で後続のシート材を対象とした搬送が可能となり、これにより後続のシート材が搬送を開始されるまでの待機時間を短縮することができる。
【0019】
請求項2記載の発明によれば、先行するシート材の後端が第1の搬送路から上記第2の搬送路に退避する過程で後続のシート材を第1の搬送路に向け搬入する一方、後続のシート材が第1の搬送路を搬入される過程でその後端が第2の搬送路に退避する過程にある先行のシート材の後端と合致するタイミングで先行のシート材を後続のシート材とともに第1の搬送路内に搬入するようになっているので、後続のシート材が第1の搬送路を搬入される過程で第2の搬送路に退避している先行のシート材が再繰り出されることになり、第2の搬送路に退避している先行のシート材を対象とした再繰り出し時期を早めることが可能となる。
しかも、スイッチバック方向と搬入方向とが相反する方向であるので、これらの方向を移動するシート材同士の後端合わせ時期を早くすることができ、スイッチバック移動するシート材の移動量を少なくして駆動系での付加や消費エネルギーの低減が可能となる。
【0020】
請求項3記載の発明によれば、先行のシート材が第2の搬送路に反転搬送される時期と後続のシート材が第1の搬送路に搬入される時期とオーバーラップする関係とされているので、オーバーラップする期間が連続するシート材の搬送を対象とした場合の時間短縮部分として得ることが可能となる。
【0021】
請求項4記載の発明によれば、合流位置近傍で搬入されるシート材の移動方向前方側に位置する搬送部材が後続のシート材の搬入時に非挟持搬送態位に切り換えられるので、後続のシート材の搬入を阻害することがなく、先行のシート材の搬送過程で後続のシート材の搬送が開示できることにより複数のシート材を連続搬送する際の時間短縮が可能となる。
【0022】
請求項6記載の発明によれば、サイズの異なるシート材が搬送される混載モードにおいて、先行のシート材が後続のシート材よりも送り方向のサイズが小さい場合に、先行のシート材が第2の搬送路に反転搬送される過程で搬送部材を非挟持態位とすることで後続のシート材の移動を阻害しないようにでき、これにより、両方のシート材の搬送時期の一部をだぶらせることで後続のシート材の搬送開始までの待機時間を短縮することが可能となる。
【0023】
請求項7記載の発明によれば、請求項6における混載モードにおいて、先行および後続のシート材がそれぞれ送り方向のサイズが同じ場合に先行のシート材が第2の搬送路に反転搬送される過程で後続のシート材が第1の搬送とに搬入されることで後続のシート材が搬送を開始されるまでの待機時間を短縮できるとともに、これら両方のシートとは別にこれらシート材よりも送り方向のサイズが小さい新たなシート材が第1の搬送路に搬入される際には、搬送部材が非挟持搬送態位に切り換えられて新たなシート材の搬入を阻害しないようにできるとともに、先行および後続のシート材が反転搬送されている過程で3者のシート材の後端が合致するタイミングにより3者のシート材が同じ方向に給送されるので、先行および後続のシート材が第2の搬送路で完全に退避するまでの間に再繰り出しできるようになり、これによって第2の搬送路への退避が完了する前に再繰り出しできる分が3者のシート材の重ね搬送に要する時間短縮分として得ることが可能となる。
【0024】
請求項8記載の発明によれば、複数のシート材が連続して搬送される際に、搬送タイミングの一部をオーバーラップさせることができるので、後続のシート材の搬送開始までの時間を短縮して後処理全体に要する時間を短くして作業性を向上させることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下、図面に示す実施例により本発明を実施するための最良の形態について説明する。
【実施例】
【0026】
図1は、本実施例にシート処理装置として用いられる用紙後処理装置の概略構成を示す図であり、本実施例による用紙後処理装置は、複写機やプリンタ等の画像形成処理装置における記録シート排出部に連結されて用いられるが、画像形成装置内に組み込んで用いることも可能である。
【0027】
図1において、用紙後処理装置1は、画像形成装置2の側部に取付けられることにより連結されており、画像形成装置2から排出された記録シートの一つである用紙は用紙後処理装置1に導かれる。用紙後処理装置1の構成を作用とともに説明すると次の通りである。
用紙Sは、受入口2aから用紙後処理装置1に入り、入口センサSN1により導入されたことが検知され、搬送部材である搬送ローラ4及び5によって搬送され、分岐爪2eを図示反時計方向に回動させることにより下搬送路2bに導かれる。
下搬送路2bに導かれた用紙Sは、自身の移動力で切換爪9を図示反時計方向に回動させ、それにより確保された第1の搬送路Aを通り、搬送部材である搬送ローラ6、7及び8により処理トレイ13へ搬送される。
切換爪9は用紙Sが通過した後、図示していないスプリングの張力により図示位置に復帰する。
第1の搬送路Aを搬送された用紙Sは処理トレイ13内に導入されると矢印C方向へ自重落下し、また、叩きコロ14で下方に叩き落とされ、後端フェンス11で搬送方向の後端が揃えられる。そして、予め用紙Sの後端がセンサSN2で検知されると、用紙搬送方向が揃えられ得る時間の後、整合フェンス10により幅方向端縁が揃えられる。この動作を繰り返して処理トレイ13内に整合された用紙束1zを形成する。
【0028】
整合された用紙束1zは、ステープル12でステープル処理された後、理トレイ13の中央部の用紙搬送方向と平行に設けられた放出爪15により矢印D方向へ移動される。
放出爪15は、ローラ16a及び16b間に這い回してある放出ベルト17を介して図示していない駆動系により動作する。
【0029】
用紙束1zは後端を放出爪15で押されながら矢印E方向に移動し、排紙ローラ18によって排紙トレイ3上へ積載される。
【0030】
第1の搬送路Aには、その途中に合流する第2の搬送路Bが連結されている。
第2の搬送路Bは、その一部が分岐し、分岐位置から逆U字状に迂回された反転経路を構成しており、その分岐位置近傍には、前述した切換爪9が配置されている。
【0031】
第1の搬送路Aには、前述した各搬送ローラ5乃至8が用紙Sの移動方向に沿って配置されている。本実施例では、各搬送ローラ5乃至8の配置ピッチが搬入される小サイズの送り方向長さ(長手方向長さ)の領域内で用紙を挟持搬送できるピッチとされている。これにより、隣接する搬送ローラのいずれかによって用紙の搬送ができる。
各搬送ローラのうちで、第2の搬送路Bとの分岐位置よりも用紙Sの移動方向前方側に位置する搬送ローラ6,7は正逆転可能なローラであり、さらにそれらローラのうちで、切換爪9の近傍に位置する搬送ローラ6は、互いに当接して用紙Sの挟持搬送が可能な挟持搬送態位と離間して用紙の挟持搬送が行えない非挟持搬送態位とを選択できるように接離可能な構成とされている。なお、搬送部材としては、ローラに限らずベルトなどを用いることも可能である。
【0032】
切換爪9の近傍に位置する搬送ローラ6は、正逆回転可能であることにより第1の搬送路A内への用紙Sの搬入態位を設定する場合と第1の搬送路Aから第2の搬送路Bに向けて用紙Sをスイッチバック(反転搬送)させる搬出態位とを選択できる正逆移動用搬送部材(以下、搬送ローラ6を正逆移動用搬送部材と称する)として用いられるようになっている。
【0033】
一方、正逆移動用搬送部材6の態位設定は、図2に示す制御部200によって行われる。
図2において制御部200は、画像形成装置500における画像形成処理シーケンスを実行する制御部が用いられ、本実施例と関係する構成として、入力側には、操作パネル201,入口センサSN1,第1の搬送路Aにおける所定位置を用紙Sの後端が通過したことを検知可能な後端検知センサSN2が接続され、出力側には、ステープル12の駆動部、正逆移動用搬送部材6の駆動部(便宜上、図2では各部材の名称が示してある)がそれぞれ接続されている。
【0034】
制御部200では、第1の搬送路Aに搬入されるシート材における送り方向の長さが異なる混載モードを対象として、先行の用紙が後続の用紙よりも送り方向のサイズが大きい場合に先行の用紙が第1の搬送路Aから第2の搬送路Bに向けスイッチバックされる過程で後続の用紙を第1の搬送路Aに搬入させる制御が行われ、これにより、後続の用紙を搬送開始する際に、先行の用紙が完全にスイッチバックを完了するまでの間、待機しないですむようにしている。
【0035】
つまり、図3は、この場合にシート材の移動状態を説明するための図であり、同図において、先行の大サイズ用紙S1を第1の搬送路Aに搬入するために、正逆移動用搬送部材である正逆搬送ローラ6が挟持搬送態位に設定される。この状態において先行の大サイズ用紙S1が搬入されて先端が搬送ローラ7に達して挟持されると正逆搬送ローラ6が非挟持態位に切り換えられる(図3(A)参照)。
【0036】
第1の搬送路Aに搬入された先行の大サイズ用紙S1は、搬送ローラ7が逆転することにより第2の搬送路Bに向けてスイッチバックされ、その後端が第2の搬送路Bに退避する(図3(B)参照)。
一方、先行の大サイズ用紙S1が第2の搬送路B内に後端を退避させる過程において後続の小サイズ用紙S2が第1の搬送路Aに搬入を開始される(図3(C)参照)。このときの後続の小サイズ用紙S2の搬入開始タイミングは、先行の大サイズ用紙S1の後端が第2の搬送路B内へ導入され始める時期から先端が搬送ローラ7から外れない位置に達するまでの間の期間とされている。
【0037】
先行の大サイズ用紙S1が第2の搬送路B内に向けてスイッチバックしている過程で後続の小サイズ用紙S2が第1の搬送路Aに搬入される段階で両方の後端が合致するタイミングにより第2の搬送路B内に退避している先行の大サイズ用紙S1が第1の搬送路Aに向けて再繰り出しされる。ここに、先行の大サイズ用紙S1と後続の小サイズ用紙S2とが後端を合致させた状態で同じ方向、つまり第1の搬送路A内に給送されることになる(図3)D)参照)。
【0038】
図3に示した用紙の搬送開始状況を時間的に説明したのが図4である。なお、図4における、正および逆の表示は、正逆移動用搬送部材(正逆搬送ローラ)6および搬送ローラ7の回転方向を示している。
図4において、先行(1枚目)の用紙S1が第1の搬送路Aに搬入されると第2の搬送路Bに向けてスイッチバックされるが、従来の場合には、スイッチバックが完了してから後続の用紙S2が第1の搬送路Aに搬入されるとタイミングが(T0)設定されている。
【0039】
これに対して、本実施例では、先行の用紙S1が第2の搬送路Bにスイッチバックされる期間に後続の用紙S2が第1の搬送路Aに対して搬入を開始されるタイミング(T1)が設定されている。この結果、本実施例と従来の場合とでは、後続の用紙S2が搬入を開始されるまでの待機時間において(T0−T1)の時間差が得られ、これによって後続の用紙S2が搬入を開始されるまでの待機時間を短縮することができる。
【0040】
図5は、この手順を説明するためのフローチャートであり、同図において、先行(1枚目)の大サイズ用紙S1の先端が搬送ローラ7の挟持位置に達したかどうか判別され(ST1)、その用紙S1の後端が切換爪9を通過したかどうか判別される(ST2)。
先行(1枚目)の大サイズ用紙S1の後端が切換爪9を通過したことが判別されると、先行(1枚目)の大サイズ用紙S1が第2の搬送路Bに向けてスイッチバックされて退避動作が行われる(ST3)。このとき、正逆移動用搬送部材(正逆搬送ローラ)6が非挟持搬送態位に切り換えられたうえで(ST4)、後続(2枚目)の小サイズ用紙S2が第1の搬送路Aに搬入される(ST5)。
【0041】
先行(1枚目)の大サイズ用紙S1および後続(2枚目)の小サイズ用紙S2がそれぞれ各搬送路を移動する課程において、両方の用紙同士の後端が合致しているか判別される(ST6)。この判別に際しては、用紙サイズと用紙の搬送速度に基づき、例えば、両搬送路の合流位置に搬送される後端が一致するかどうかが判断され、後端が合致するタイミングにより正逆移動用搬送部材である正逆搬送ローラ6が挟持態位に切り換えられて両方の用紙S1,S2が重ねられた状態で同じ方向、つまり第1の搬送路Aに給送される(ST7,8)。
【0042】
本実施例によれば、各搬送路への搬送時期の一部をオーバーラップさせた関係により後続の用紙の搬送開始までの時間を短縮することができる。
【0043】
特に、先行の用紙S1がスイッチバックする方向と後続の用紙S2が搬入される方向とが相反する方向であるので、両方の用紙の後端が合致するタイミングを早く得ることができる。これにより、スイッチバックする先行の用紙S1の移動量を少なくすることが可能となる。
【0044】
一方、混載モードにおいては、2枚だけでなく3枚の用紙を重送する場合も含まれる、以下、この場合について説明する。
図6は、先行および後続の用紙S1,S2が送り方向において同じ大きさで、かつこれら用紙とは別に新たに搬入される用紙がS3が送り方向において先行および後続の用紙S1,S2よりも小さい場合を対象とした手順を示す図である。
【0045】
図6において(1)、(B)に示す状態は、図5における(A)、(B)に示す状態と同じである。そして、先行の大サイズ用紙S1が第1の搬送路Aが第2の搬送路Bに向けスイッチバックされる過程で、後続の大サイズ用紙S2が第1の搬送路Aに搬入され(図6(C)、(D)参照)、先行および後続の用紙S1,S2の先端が一致するタイミングにおいてそれまで非挟持搬送態位に設定されていた正逆移動用搬送部材である正逆搬送ローラ6が挟持搬送態位に切り換えられて両方の用紙S1,S2を先端が一致した状態、換言すれば、後端が合致した状態で第1の搬送路A内に給送され、後端が切換爪9の位置を通過して後端が正逆搬送ローラ6に対向している状態が得られると、正逆搬送ローラ6が非挟持搬送態位に切り換えられて新たな小サイズ用紙S3が第1の搬送路Aに搬入を開始される(図6(F)参照)。これにより、新たな小サイズ用紙S3が第1の搬送路Aに搬入される際に正逆搬送ローラ6によって移動を阻まれることなく第1の搬送路Aに搬入されることになる。
後続の小サイズ用紙S3が第1の搬送路Aに搬入さえる過程で、先行および後続の大サイズ用紙S1,S2の後端と合致するタイミングにより正逆搬送ローラ5が挟持搬送態位に切り換えられて、3者の用紙が重ねられた状態で第1の搬送路A内を同じ方向に給送される(図6(G)参照)。
【0046】
図7は、この場合の手順を説明するためのフローチャートであり、同図において、符号ST1〜ST6までの手順は図5に示した場合と同様である。
先行および後続の用紙S1,S2の後端が合致した状態で第1の搬送路Aを搬入され(ST9)、それらの先端が搬送ローラ7により挟持される位置に達したかどうかが判別され(ST10)、ついで後端が切換爪9の位置を通過したかどうかが判別される(ST11)。なお、図7には図示していないが、先行および後続の用紙同士がともに第1の搬送路A内に搬入される際には、正逆搬送ローラ6が挟持搬送態位に設定されている。
【0047】
先行および後続の用紙S1,S2の後端が切換爪9の位置を通過したと判断されると、これら両方の用紙S1,S2が纏めて第2の搬送路Bに向けてスイッチバックされるとともに(ST12)、新たに小サイズ用紙S3が第1の搬送路Aに搬入を開始される(ST13)。
先行および後続の用紙S1,S2がスイッチバックされる過程で第1の搬送路A内に搬入される新たたな小サイズ用紙S3の後端が上記2者の用紙の後端と合致するタイミングを判別されて(ST14)、3者の用紙S1〜S3が纏めて第1の搬送路A内に給送される(ST15)。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明実施例によるシート処理装置に相当する用紙処理装置を備えた画像形成装置の構成を示す模式図である。
【図2】本実施例によるシート処理装置に用いられる制御部構成を説明するためのブロック図である。
【図3】本実施例によるシート処理装置に搬入される異なるサイズの用紙を対象とした搬送状態を説明するための図である。
【図4】図2に示した制御部で実行される搬送制御に関する原理を説明するためのタイミングチャートである。
【図5】図3に示した手順を説明するためのフローチャートである。
【図6】本実施例によるシート処理装置に搬入される異なるサイズのP用紙を対象とした別の搬送状態を説明するため図である。
【図7】図6に示した処理手順を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
【0049】
1 シート処理装置
2 画像形成装置
6 正逆移動用搬送部材
7 搬送ローラ
9 切換爪
12 ステープル
13 処理トレイ
200 制御部
A 第1の搬送路
B 第2の搬送路




 

 


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