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発明の名称 用紙後処理装置及び画像形成装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−22746(P2007−22746A)
公開日 平成19年2月1日(2007.2.1)
出願番号 特願2005−206897(P2005−206897)
出願日 平成17年7月15日(2005.7.15)
代理人 【識別番号】100090103
【弁理士】
【氏名又は名称】本多 章悟
発明者 吉川 直宏 / 山田 健次 / 齊藤 広元 / 飯田 淳一 / 松下 慎吾 / 土岐田 淳一
要約 課題
用紙に関する様々な条件が変化した場合であっても用紙の後処理を正確に行うことが可能な用紙後処理装置及びこれを備えた画像形成装置を提供する。

解決手段
画像形成装置本体2に連結され、画像形成装置本体2から排出された用紙を受け入れてこの用紙に対して後処理手段12により後処理を行った後に排出することが可能な用紙後処理装置3において、画像形成装置本体2から送り出された用紙を後処理手段12へと案内する主搬送路11の末端に、搬送される用紙の後処理手段12への進入角度を変更する角度変更手段17を配置した。
特許請求の範囲
【請求項1】
画像形成装置本体に連結され、前記画像形成装置本体から排出された用紙を受け入れてこの用紙に対して後処理手段により後処理を行った後に排出することが可能な用紙後処理装置において、
前記画像形成装置本体から送り出された用紙を前記後処理手段へと案内する主搬送路と、前記主搬送路の末端に配置され搬送される用紙の前記後処理手段への進入角度を変更する角度変更手段とを有することを特徴とする用紙後処理装置。
【請求項2】
請求項1記載の用紙後処理装置において、
前記角度変更手段は用紙を前記後処理手段に向かわせる排紙ガイド板を有し、前記進入角度の変更は前記排紙ガイド板の角度を変化させることにより行われることを特徴とする用紙後処理装置。
【請求項3】
請求項1または2記載の用紙後処理装置において、
前記主搬送路より分岐して形成され複数枚の用紙を貯溜可能な副搬送路と、前記主搬送路に配設され搬送される用紙を前記後処理手段へと導く正転方向または前記副搬送路へと導く逆転方向に回転可能な用紙搬送手段とを有することを特徴とする用紙後処理装置。
【請求項4】
請求項1ないし3の何れか1つに記載の用紙後処理装置において、
前記進入角度の変更は用紙の厚さに基づいて行われることを特徴とする用紙後処理装置。
【請求項5】
請求項1ないし4の何れか1つに記載の用紙後処理装置において、
前記進入角度の変更は用紙のサイズに基づいて行われることを特徴とする用紙後処理装置。
【請求項6】
請求項1ないし5の何れか1つに記載の用紙後処理装置において、
前記進入角度の変更は用紙の搬送枚数に基づいて行われることを特徴とする用紙後処理装置。
【請求項7】
請求項1ないし6の何れか1つに記載の用紙後処理装置において、
前記進入角度の変更は用紙の搬送速度に基づいて行われることを特徴とする用紙後処理装置。
【請求項8】
請求項1ないし7の何れか1つに記載の用紙後処理装置において、
前記進入角度の変更は用紙の湾曲方向に基づいて行われることを特徴とする用紙後処理装置。
【請求項9】
請求項1ないし8の何れか1つに記載の用紙後処理装置を有することを特徴とする画像形成装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成後の用紙を処理する用紙後処理装置及びこれを有する複写機、プリンタ、ファクシミリ、プロッタ、印刷機、複合機等の画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
複写機、プリンタ、ファクシミリ、プロッタ、印刷機、複合機等の画像形成装置において、画像形成後の用紙にステイプル処理等の後処理を行う用紙後処理装置が広く用いられている。この種の用紙後処理装置には種々の形式のものがあり、例えば「特許文献1」に開示されている用紙後処理装置では、用紙の搬送方向後端が下側となるように所定の角度で傾斜したステイプルトレイを設け、画像形成済みの用紙をステイプルトレイに排出して用紙の搬送方向後端を自由落下により後端フェンスに突き当てて用紙の搬送方向の揃えを行った後にジョガーにより用紙の幅方向の揃えを行い、用紙をステイプル処理している。
【0003】
【特許文献1】特開2001−199616号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
「特許文献1」に開示された技術では、画像形成済みの用紙をステイプルトレイに排出する際に、その排出角度が固定されている。このような用紙後処理装置において、後処理を行う処理トレイに進入する際の用紙の挙動は、その厚さ、サイズ、搬送枚数、搬送速度、先端状態等に応じて様々に変化するため、用紙によっては処理トレイに進入する際の進入角度がきつすぎて先端が座屈したり搬送ジャムが発生したりしてしまうという問題点がある。
【0005】
本発明は上記問題点を解決し、用紙に関する様々な条件が変化した場合であっても用紙の後処理を正確に行うことが可能な用紙後処理装置及びこれを備えた画像形成装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1記載の発明は、画像形成装置本体に連結され、前記画像形成装置本体から排出された用紙を受け入れてこの用紙に対して後処理手段により後処理を行った後に排出することが可能な用紙後処理装置において、前記画像形成装置本体から送り出された用紙を前記後処理手段へと案内する主搬送路と、前記主搬送路の末端に配置され搬送される用紙の前記後処理手段への進入角度を変更する角度変更手段とを有することを特徴とする。
【0007】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の用紙後処理装置において、さらに前記角度変更手段は用紙を前記後処理手段に向かわせる排紙ガイド板を有し、前記進入角度の変更は前記排紙ガイド板の角度を変化させることにより行われることを特徴とする。
【0008】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の用紙後処理装置において、さらに前記主搬送路より分岐して形成され複数枚の用紙を貯溜可能な副搬送路と、前記主搬送路に配設され搬送される用紙を前記後処理手段へと導く正転方向または前記副搬送路へと導く逆転方向に回転可能な用紙搬送手段とを有することを特徴とする。
【0009】
請求項4記載の発明は、請求項1ないし3の何れか1つに記載の用紙後処理装置において、さらに前記進入角度の変更は用紙の厚さに基づいて行われることを特徴とする。
【0010】
請求項5記載の発明は、請求項1ないし4の何れか1つに記載の用紙後処理装置において、さらに前記進入角度の変更は用紙のサイズに基づいて行われることを特徴とする。
【0011】
請求項6記載の発明は、請求項1ないし5の何れか1つに記載の用紙後処理装置において、さらに前記進入角度の変更は用紙の搬送枚数に基づいて行われることを特徴とする。
【0012】
請求項7記載の発明は、請求項1ないし6の何れか1つに記載の用紙後処理装置において、さらに前記進入角度の変更は用紙の搬送速度に基づいて行われることを特徴とする。
【0013】
請求項8記載の発明は、請求項1ないし7の何れか1つに記載の用紙後処理装置において、さらに前記進入角度の変更は用紙の湾曲方向に基づいて行われることを特徴とする。
【0014】
請求項9記載の発明は、請求項1ないし8の何れか1つに記載の用紙後処理装置を有する画像形成装置であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、用紙の様々な条件に応じて角度変更手段が後処理手段への用紙の進入角度を変化させることにより、用紙が後処理手段に排出される際に用紙搬送ジャム及び用紙先端折れが発生することを効果的に防止することができ、用紙に関する様々な条件が変化した場合であっても用紙の後処理理動作を正確かつ継続的に行うことが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
図1は、本発明の一実施形態を採用した画像形成装置の概略正面図である。同図において画像形成装置1は、画像形成装置本体としての電子写真式複写装置2と用紙後処理装置3とを一体的に連結して構成されている。電子写真式複写装置2は内部に感光体ドラム、現像装置、画像読取装置、露光装置、転写装置、定着装置、給紙装置、排紙装置等を有する周知の構成である。電子写真複写装置2の左側部には画像形成済みの用紙を排出する排出口が配設されており、その左方には用紙後処理装置3が図示しない連結部材によって一体的に連結されている。
【0017】
用紙後処理装置3は、その右側部に用紙受入口3aを、左側部に用紙排出口3bをそれぞれ有しており、用紙受入口3aを電子写真複写装置2の用紙排出口に連通させた状態で電子写真複写装置2に連結されている。用紙排出口3bの左方には、画像形成済みの用紙を積載する排紙トレイ3cが上下動自在に配設されている。
【0018】
用紙後処理装置3はその内部に用紙受入口3aと用紙排出口3bとを結ぶ用紙搬送路4を有しており、用紙搬送路4の用紙受入口3a側には入口ローラ対5、搬送ローラ対6及び入口センサ7が、用紙搬送路4の用紙排出口3b側には排紙ローラ対8及び出口センサ9がそれぞれ配設されている。
【0019】
入口ローラ対5及び搬送ローラ対6は図示しない駆動手段によって回転駆動される駆動ローラ及びこれに圧接配置された従動ローラによってそれぞれ構成されており、互いに同期して同じ回転周速度で回転駆動される。入口センサ7は、用紙受入口3aより送り込まれる用紙の先端を検知した際に、図示しない制御手段に向けて信号を出力する。
【0020】
排紙ローラ対8は図示しない駆動手段によって回転駆動される駆動ローラ及びこれに圧接配置された従動ローラによって構成されており、図示しない駆動手段の作動により入口ローラ対5及び搬送ローラ対6と同じ回転周速度で回転駆動される。出口センサ9は、用紙排出口3bより排出される用紙の後端を検知した際に図示しない制御手段に向けて信号を出力する。
【0021】
用紙搬送路4の中程には、用紙受入口3aから受け入れた用紙を用紙搬送路4を介して直接的に用紙排出口3bへと案内する図1に二点鎖線で示す第1の位置と、用紙受入口3aから受け入れた用紙を後述する主搬送路11及び後処理手段12を介して用紙排出口3bへと案内する図1に実線で示す第2の位置とを選択的に占める案内ガイド板10が配設されている。案内ガイド板10は、図示しないソレノイドの作動により第1の位置と第2の位置とを選択的に占める。
【0022】
用紙搬送路4の右側下方には主搬送路11が、用紙搬送路4の左側下方には後処理手段12がそれぞれ配設されている。主搬送路11は複数のガイド板を組み合わせて構成されており、その搬送経路中には搬送ローラ対13,14,15、切替板16が配設され、その末端には角度変更手段17が配設されている。
【0023】
搬送ローラ対13,14,15は図示しない駆動手段によって回転駆動される駆動ローラ及びこれに圧接配置された従動ローラによってそれぞれ構成されており、搬送ローラ対13は入口ローラ対5及び搬送ローラ対6と同期して同じ回転周速度で回転駆動され、各搬送ローラ対14,15は互いに同期して同じ回転周速度で回転駆動される。各搬送ローラ対14,15は、用紙を後処理手段12に向けて搬送する正転方向と用紙を後述する副搬送路18に向けて搬送する逆転方向とにそれぞれ回転可能に構成されており、各搬送ローラ対14,15によって用紙搬送手段19が構成される。
【0024】
搬送ローラ対13と搬送ローラ対14との間に位置する主搬送路11上には切替板16が配設されている。切替板16はその基端を用紙後処理装置3の図示しない側板に回動自在に支持されており、図示しないねじりコイルばね等の付勢手段により、その鋭角状をなす先端部が主搬送路11を構成するガイド板に当接する状態で保持されている。切替板16は、搬送ローラ対13によって搬送される用紙の先端がその先端部に当接した際に、用紙の進行を許可するべく先端部が揺動可能となる程度の付勢力によってその先端部をガイド板に当接させている。
【0025】
角度変更手段17は、排紙ガイド板20、搬送ローラ対21、カム22等を有している。排紙ガイド板20は、搬送ローラ対15によって下方へと向けて搬送されてくる用紙を上方へと向けて案内すべく円弧状を呈しており、用紙後処理装置3の図示しない側板間に回転自在に支持された支軸23に複数枚が所定の間隔をおいて一体的に固定されている。
【0026】
搬送ローラ対21は駆動ローラ21aと従動ローラ21bとを有しており、各ローラ21a,21bは共に各排紙ガイド板20の間に入り込む細切れ状に形成されている。駆動ローラ21aは用紙後処理装置3の図示しない側板間に回転自在に支持され、図示しない駆動手段によって回転駆動される。従動ローラ21bは各排紙ガイド板20間に回転自在に支持され、その図示しない支軸を図示しない付勢手段によって付勢されることにより、従動ローラ21bはその周面を駆動ローラ21aの周面に対して圧接配置されている。
【0027】
各排紙ガイド板20のうちの1枚には、一端を用紙後処理装置3の装置本体に固定された引張ばね24の他端が取り付けられており、各排紙ガイド板20には支軸23を中心として図2において矢印A方向への回転付勢力が付与されている。上記排紙ガイド板20の左下方近傍には、一端近傍を支軸22aによって用紙後処理装置3の装置本体に回動自在に支持され他端に形状部22bを有するカム22が配設されている。上記排紙ガイド板20は引張ばね24の付勢力によりその側縁を形状部22bに常時当接させており、カム22は図示しないステッピングモータによって支軸22aを回動されることにより図2において左右方向に揺動される。
【0028】
搬送ローラ対15の用紙搬送方向下流側に位置する主搬送路11中には、搬送される用紙の後端を検知する検知センサ25が配置されている。検知センサ25は、搬送される用紙の後端が通過した際に図示しない制御手段に向けて検知信号を出力する。
【0029】
搬送ローラ対14の上方であって切替板16の右方位置する部位には、主搬送路11を搬送される用紙を一時的に貯溜するための副搬送路18が配設されている。副搬送路18は、複数のガイド板及び回転ガイド26から主に構成されており、複数枚の用紙を一時的に貯溜可能に構成されている。この貯溜動作については後述する。
【0030】
後処理手段12は、処理トレイ27、搬送コンベヤ28等を有している。処理トレイ27は、エンドフェンス29、整合フェンス30、後処理装置としてのステイプル装置31、戻しローラ34等を有している。エンドフェンス29は後処理装置3の装置本体に所定角度傾いた状態で固定されており、整合フェンス30は図示しない駆動手段によって図1の紙面方向に往復移動自在に構成されている。ステイプル装置31は、エンドフェンス29に当接した複数の用紙の搬送方向後端をステイプル処理する。戻しローラ34は揺動自在なアームに回転自在に支持されており、図示しない駆動手段によって図1において反時計回りに回転駆動される。
【0031】
搬送コンベヤ28は複数のローラ間に掛け渡された無端ベルト32を有しており、何れかのローラが図示しない駆動手段によって回転駆動されることにより無端ベルト32が移動可能に構成されている。無端ベルト32には2個の放出爪33が一体的に固定されている。各放出爪33間の間隔はそれぞれ等しくかつ搬送される用紙の長さよりも大きくなるように設定されている。
【0032】
上述の構成に基づき、以下に用紙後処理装置3の動作を説明する。
電子写真式複写装置2側において、用紙後処理装置3において用紙の後処理を行わない設定がなされると、図示しないソレノイドが作動して案内ガイド板10が第1の位置を占める。その後、用紙受入口3aから用紙後処理装置3の内部に用紙が送り込まれると入口センサ7が用紙の先端を検知し、入口ローラ対5、搬送ローラ対6、及び排紙ローラ対8がそれぞれ同じ回転周速度で回転を開始する。送り込まれた用紙は各ローラ対5,6によって図1において左方へと搬送され、第1の位置を占めた案内ガイド板10によって用紙搬送路4の下流側へと案内され、排紙ローラ対8によって排紙トレイ3c上に排出される。そして、用紙の後端が出口センサ9を抜けたことが検知されると、各ローラ対5,6,8の作動が停止され、用紙後処理装置3は待機状態となる。
【0033】
電子写真式複写装置2側において、用紙後処理装置3において用紙の後処理を行う設定がなされると、図示しないソレノイドが作動して案内ガイド板10が第2の位置を占める。その後、用紙受入口3aから用紙後処理装置3の内部に用紙が送り込まれると入口センサ7が用紙の先端を検知し、入口ローラ対5、搬送ローラ対6、排紙ローラ対8、各搬送ローラ対14,15,21がそれぞれ同じ回転周速度で回転を開始する。このとき用紙搬送手段19は正転方向に回転し、用紙は切替板16を通過して後処理手段12に向けて搬送される。
【0034】
搬送ローラ対21により処理トレイ27に向けて排出された用紙は、自重で下方へと落下すると共にアームの揺動によって用紙の背面に接触する位置に移動した戻しローラ34の回転力によって下方へと送られ、その搬送方向後端をエンドフェンス29に当接させることで搬送方向における揃えを行われる。そして、用紙の後端を検知センサ25が検知した後、所定時間が経過して用紙の搬送方向後端がエンドフェンス29に当接したと判断されると、整合フェンス30が移動して用紙の幅方向における揃えを行われる。
【0035】
以下、上述の動作が設定された枚数に至るまで繰り返され、設定された枚数が処理トレイ27内に貯容されると無端ベルト32が図1において時計回りに回転し、一方の放出爪33の背部によって貯容されている複数枚の用紙の搬送方向先端部が叩かれ、各用紙の搬送方向における揃えが再び行われると共にステイプル装置31が作動し、貯容された複数枚の用紙がステイプル処理される。ステイプル処理された複数枚の用紙は、無端ベルト32が図1において反時計回りに回転することにより、他方の放出爪33によって上方へと押し上げられ、排紙ローラ対8により排紙トレイ3c上に排出される。
【0036】
上述のステイプル動作時においても電子写真式複写装置2側からは用紙が連続的に給送されるため、電子写真式複写装置2からの用紙排出速度が速い場合には用紙が用紙後処理装置3の内部でジャムしてしまう。これを防止するためには、用紙後処理装置3側で用紙に対する後処理動作が完了するまで電子写真式複写装置2からの用紙の排出を停止させなければならないが、これでは作業効率が大幅に低下してしまう。そこで本実施形態における画像形成装置1では、ステイプル装置31の作動時にも電子写真式複写装置2から用紙を連続的に排出させ、用紙後処理装置3の内部に送り込まれた用紙を副搬送路18に送って一時的に貯溜している。以下、この動作を図3(a)〜(d)を参照して説明する。
【0037】
副搬送路18に用紙を貯溜する動作において、電子写真式複写装置2から出力される用紙の間隔は一定であり、ジョブ間の間隔も一定である。電子写真式複写装置2からは1枚目の用紙が出力されるときに用紙のサイズ、枚数、搬送速度、処理モード等の信号が用紙後処理装置3に向けて送られてくる。この信号を用紙後処理装置3の図示しない制御手段が入力することにより、用紙を貯溜させる枚数、増速ポイント、増速線速度、逆流ポイント、貯溜時における停止位置等が決定される。
【0038】
図示しないソレノイドが作動して案内ガイド板10が第2の位置を占めた後、用紙受入口3aから用紙後処理装置3の内部に1枚目の用紙P1が送り込まれると入口センサ7が1枚目の用紙P1の先端を検知し、入口ローラ対5、搬送ローラ対6、排紙ローラ対8、各搬送ローラ対14,15,21がそれぞれ同じ回転周速度で回転を開始する。このとき用紙搬送手段19は正転方向に回転し、1枚目の用紙P1は切替板16を通過して後処理手段12に向けて搬送される。
【0039】
そして、図3(a)に示すように1枚目の用紙P1の後端が切替板16を通過したことを入口センサ7からの信号入力後のタイミングで図示しない制御手段が検知すると、各搬送ローラ対14,15,21の作動が停止した後、用紙搬送手段19が逆転方向に回転して1枚目の用紙P1が上方へと送られる。このとき回転ガイド26も図3において時計回りに回転され、用紙は切替板16に案内されて副搬送路18内に送られる。
【0040】
そして、入口センサ7あるいは図示しないタイマからの信号に基づき、1枚目の用紙P1の搬送方向先端が搬送ローラ対14によってくわえ込まれて所定の位置を占めた図3(b)に示す状態であると図示しない制御手段が判断すると、用紙搬送手段19及び回転ガイド26の作動が停止される。
【0041】
その後、搬送ローラ対13により2枚目の用紙P2が搬送され、入口センサ7からの検知情報に基づいて2枚目の用紙P2の搬送方向先端が図3(c)に示すように搬送ローラ対14の手前の所定位置まで搬送されたと図示しない制御手段が判断すると、用紙搬送手段19が正転方向に回転すると共に回転ガイド26及び搬送ローラ対21が回転して1枚目の用紙P1が下方へと送られる。1枚目の用紙P1は搬送ロータ対14にくわえ込まれた状態より搬送されるので、その搬送方向先端が2枚目の用紙P2の搬送方向先端よりも先行した状態で後処理手段12に向けて搬送される。搬送された2枚の用紙P1,P2は搬送ローラ対21によって処理トレイ27へと排出され、上述と同様に自重及び戻しローラ34によって下方へと送られ、その搬送方向後端をエンドフェンス29に当接させることで搬送方向における揃えを行われた後、整合フェンス30が移動して用紙の幅方向における揃えを行われる。
【0042】
その後、ステイプル装置31の作動が完了すると上述と同様に用紙が1枚ずつ処理トレイ27に送られ、設定された枚数が処理トレイ27内に貯容されると上述と同様に一方の放出爪33の背部によって貯容されている複数枚の用紙の搬送方向先端部が叩かれ(図3(d)参照)、各用紙の搬送方向における揃えが再び行われると共にステイプル装置31が作動し、貯容された複数枚の用紙がステイプル装置31によってステイプル処理される。ステイプル処理された複数枚の用紙は他方の放出爪33によって上方へと押し上げられ、排紙ローラ対8により排紙トレイ3c上に排出される。
【0043】
上述の動作では、1枚の用紙P1を副搬送路18内に貯溜し、処理トレイ27に2枚の用紙P1,P2を同時に排出する構成を示したが、処理トレイ27における処理内容によって2枚以上の用紙を副搬送路18内に貯溜して処理トレイ27に3枚以上の用紙を同時に排出する構成としてもよい。また上述の構成において、2枚目の用紙P2の搬送方向先端が搬送ローラ対14の手前の所定位置まで搬送された際に用紙搬送手段19を正転方向に回転させると共に回転ガイド26及び搬送ローラ対21を回転させて1枚目の用紙P1を搬送することとしたが、この所定位置は搬送ローラ対14のスローアップ中に2枚目の用紙P2の搬送方向先端が搬送ローラ対14に進入しないことを前提とし、できるだけ搬送ローラ対14に近い位置(本実施形態ではおよそ10mm)に設定される。
【0044】
上述の構成によれば、画像形成装置を一時的に停止させることなく用紙の後処理を連続的に行うことができ、生産性の低下を防止することができる。上述の実施形態では回転ガイド26を回転駆動する構成としたが、用紙の搬送に伴い従動回転する構成としてもよい。
【0045】
上述の用紙後処理装置3において、搬送ローラ対21から処理トレイ27に向けて用紙が排出される際に、「発明が解決しようとする課題」の欄でも述べたように、処理トレイ27への用紙の進入角度が固定されていると用紙先端が座屈したり搬送ジャムが発生したりしてしまうという問題点がある。この問題点を解決するため、本発明の用紙後処理装置3では角度変更手段17を備えている。以下に、角度変更手段17の作動について説明する。
【0046】
排紙ガイド板20は、湾曲のない普通紙を処理トレイ27に排出する際に最適である位置を図4(a)あるいは図5(a)に示すホームポジションに設定されている。本発明者等の注意深い観察により、処理トレイに排出される用紙(以下「排出用紙」という)の厚みが所定の標準値よりも厚いあるいは薄い場合、排出用紙の搬送方向長さが所定の標準値よりも短い場合あるいは長い場合、排出用紙の搬送枚数が多い場合、排出用紙の搬送速度が所定の標準値よりも速い場合あるいは遅い場合、排出用紙に湾曲がある場合には、上述した不具合が発生してしまうことが確認されている。
【0047】
そこで、排出用紙の様々な条件に応じて角度変更手段17を作動させ、これにより処理トレイ27への排出用紙の進入角度を変化させる。排出用紙の条件入力は電子写真複写装置2側において行われ、例えば厚さ、サイズ、搬送枚数、搬送速度、湾曲方向が入力される。用紙後処理装置3側では図示しない制御手段が入力された条件を判断し、この条件に応じて図示しない制御手段から図示しないステッピングモータに動作指令が送られ、カム22がホームポジションから図4(a)に示す矢印B方向あるいは図5(a)に示す矢印C方向に所定角度回転される。カム22がホームポジションから矢印B方向に回転されると、排紙ガイド板20及び従動ローラ21bが図4(b)に示す状態となって処理トレイ27への排出用紙の進入角度がきつくなり、カム22がホームポジションから矢印C方向に回転されると、排紙ガイド板20及び従動ローラ21bが図5(b)に示す状態となって処理トレイ27への排出用紙の進入角度がゆるくなる。
【0048】
ここで、排出用紙の厚さが所定の標準値よりも厚い場合及び薄い場合にはそれぞれ排紙ガイド板20及び従動ローラ21bを図5(b)に示す状態とする。これにより薄い用紙が処理トレイ27に急角度で当接することによる先端折れ及び厚い用紙が処理トレイ27に急角度で当接することによる搬送ジャムの発生を良好に防止することができる。なお、排紙ガイド板20及び従動ローラ21bの移動に伴う処理トレイ27への排出用紙の進入角度は、用紙の厚みに応じて適宜設定される。
【0049】
また、排出用紙の搬送方向長さが所定の標準値よりも短い場合には排紙ガイド板20及び従動ローラ21bを図4(b)に示す状態とし、排出用紙の搬送方向長さが所定の標準値よりも長い場合には排紙ガイド板20及び従動ローラ21bを図5(b)に示す状態とする。これにより短い用紙での搬送ジャムの発生及び長い用紙での先端折れの発生を良好に防止することができる。
【0050】
また、排出用紙の搬送枚数が多い場合には排紙ガイド板20及び従動ローラ21bを図5(b)に示す状態とし、これにより搬送ジャムの発生を良好に防止することができる。このとき、排出用紙の搬送枚数が増加するごとに進入角度をゆるくすることにより、搬送ジャムの発生を効果的に防止することができる。
【0051】
また、排出用紙の搬送速度が所定の標準値よりも速い場合には排紙ガイド板20及び従動ローラ21bを図4(b)に示す状態とし、排出用紙の搬送速度が所定の標準値よりも遅い場合には排紙ガイド板20及び従動ローラ21bを図5(b)に示す状態とする。これにより搬送ジャムの発生を良好に防止することができる。
【0052】
また、排出用紙の先端が処理トレイ27とは逆向きに湾曲している場合には排紙ガイド板20及び従動ローラ21bを図4(b)に示す状態とし、排出用紙の先端が処理トレイ27に向けて湾曲している場合には排紙ガイド板20及び従動ローラ21bを図5(b)に示す状態とする。これにより搬送ジャム及び先端折れの発生を良好に防止することができる。
【0053】
さらに上述の例では、排出用紙の厚さ、サイズ、搬送枚数、搬送速度、湾曲方向ごとに角度変更手段17を作動させて処理トレイ27への排出用紙の進入角度を変化させる構成を示したが、これらの条件を複合的に判断して角度変更手段17を作動させ、これにより処理トレイ27への排出用紙の進入角度を適宜に変化させる構成を採用してもよい。
【0054】
上述の構成によれば、用紙の様々な条件に応じて角度変更手段17が後処理手段12への用紙の進入角度を変化させることにより、用紙が後処理手段12に排出される際に用紙搬送ジャム及び用紙先端折れが発生することを効果的に防止することができ、用紙に関する様々な条件が変化した場合であっても用紙の後処理理動作を正確かつ継続的に行うことが可能となる。
【0055】
上記実施形態では、用紙後処理装置3が接続される画像形成装置本体として電子写真式複写装置2を用いた例を示したが、用紙後処理装置3が接続される画像形成装置本体としてはこれに限られず、プリンタ、ファクシミリ、プロッタ、印刷装置、複合機等に用紙後処理装置3を接続して画像形成装置1を構成してもよい。また、上記実施形態では後処理としてステイプル処理を行う用紙後処理装置3を用いた例を示したが、他の後処理を行う用紙後処理装置にも本発明は適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】本発明の一実施形態を採用した画像形成装置の概略部分正面図である。
【図2】本発明の一実施形態に用いられる主搬送路及び後処理手段及び角度変更手段を説明する概略図である。
【図3】本発明の一実施形態における副搬送路を用いた用紙搬送工程を説明する概略図である。
【図4】本発明の一実施形態における角度変更手段により後処理手段への用紙の進入角度をきつくする場合の概略図である。
【図5】本発明の一実施形態における角度変更手段により後処理手段への用紙の進入角度をゆるくする場合の概略図である。
【符号の説明】
【0057】
1 画像形成装置
2 画像形成装置本体(電子写真式複写装置)
3 用紙後処理装置
11 主搬送路
12 後処理手段
17 角度変更手段
18 副搬送路
19 用紙搬送手段
20 排紙ガイド板




 

 


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