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発明の名称 エンドフェンス、給紙トレイおよび画像形成装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−15807(P2007−15807A)
公開日 平成19年1月25日(2007.1.25)
出願番号 特願2005−198351(P2005−198351)
出願日 平成17年7月7日(2005.7.7)
代理人 【識別番号】100090103
【弁理士】
【氏名又は名称】本多 章悟
発明者 清水 雅己
要約 課題
エンドフェンスをセットする際にそれ自身が斜めになって、エンドフェンス側のラック形状部の片側が給紙トレイの溝側のラック形状部の隣りのラック歯と噛み合いそうになってしまい、エンドフェンスのセット性の低下を招くという問題点を解消する。

解決手段
各脚部9の溝4の各側面4bと対向する各側面9aにおける用紙幅方向Yの脚部幅W2と、給紙トレイ本体1側に形成された溝4の各側面4bにおける用紙幅方向Yの溝幅W1とは、エンドフェンス5の固定・解除が行える程度にほぼ同じに設定されていて、かつ、脚部幅W2よりもさらに下部側における用紙幅方向Yの脚部下部幅W3が狭くなるように傾斜して形成されている(W1>W2>W3)。
特許請求の範囲
【請求項1】
用紙搬送方向に移動可能に設けられ給紙トレイ内に収納された用紙の該用紙搬送方向後端側を規制するエンドフェンスであって、該エンドフェンスを移動可能とする溝が上記用紙搬送方向に沿って設けられた上記給紙トレイ本体に対して、ほぼ垂直方向に着脱可能とするための着脱部を備えたエンドフェンスにおいて、
上記エンドフェンスは、上記着脱部の下部であって上記用紙搬送方向と直交する用紙幅方向に少なくとも一つの脚部を備えており、
上記溝における上記用紙幅方向の溝幅に対して、上記少なくとも一つの脚部の上記溝の各側面と対向する上記用紙幅方向の脚部幅を上記エンドフェンスの上記着脱ができる程度にほぼ同じとし、かつ、上記脚部幅よりもさらに下部側における上記用紙幅方向の脚部下部幅が狭くなるように傾斜させたことを特徴とするエンドフェンス。
【請求項2】
上記少なくとも一つの脚部の何れか一方のみを傾斜させたことを特徴とする請求項1記載のエンドフェンス。
【請求項3】
請求項1または2記載のエンドフェンスを備えたことを特徴とする給紙トレイ。
【請求項4】
用紙搬送方向に移動可能に設けられ給紙トレイ内に収納された用紙の該用紙搬送方向後端側を規制するエンドフェンスであって、該エンドフェンスを移動可能とする溝が上記用紙搬送方向に沿って設けられた上記給紙トレイ本体に対して、ほぼ垂直方向に着脱可能とするための着脱部を備えたエンドフェンスにおいて、
上記エンドフェンスは、上記着脱部の下部であって上記用紙搬送方向と直交する用紙幅方向に少なくとも一つの脚部を備えており、
上記少なくとも一つの脚部に、上記溝の一側面に押し付け力を付与する弾性形状部を設けたことを特徴とするエンドフェンス。
【請求項5】
上記給紙トレイ本体に対する上記エンドフェンスの位置調整時に、上記弾性形状部による上記一側面に対する上記押し付け力が解除されるように構成したことを特徴とする請求項4記載のエンドフェンス。
【請求項6】
請求項4または5記載のエンドフェンスを備えたことを特徴とする給紙トレイ。
【請求項7】
請求項3または6記載の給紙トレイを装着し用いることを特徴とする画像形成装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、エンドフェンス、給紙トレイおよび画像形成装置に関し、さらに詳しくは複写機、プリンタ、ファクシミリ、プロッタ、印刷機等の画像形成装置またはそれら複数の機能を備えた複合機等の画像形成装置本体に対して着脱自在な給紙トレイ、および該給紙トレイに対して着脱自在なエンドフェンスに関する。
【背景技術】
【0002】
用紙搬送方向に移動可能に設けられ給紙トレイ内に収納した用紙の用紙搬送方向後端側を規制するためのエンドフェンスを有し、画像形成装置本体に対して着脱自在な給紙トレイの場合、特に画像形成装置本体の用紙搬送方向に対して着脱自在な給紙トレイの場合に、給紙トレイを画像形成装置本体にセットする、すなわち給紙トレイを画像形成装置本体内へ挿入・装着する際に、給紙トレイ内に収納した用紙の重量がエンドフェンスに掛かり、エンドフェンスの位置がズレたり、エンドフェンスが撓んだりして、用紙の収納位置がズレてしまい、紙詰まりや不給紙等の給紙不良が発生するという不具合がある。
そこで、本願出願人は、上記不具合を解決するための新規な技術を提案した(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開2001−310824号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特開2001−310824号公報(特許文献1)に開示の技術は、給紙トレイ本体に対して、ほぼ垂直方向に着脱可能とするための着脱部を備えたエンドフェンスと給紙トレイ側の溝とに着脱手段を構成するラック形状部(以下、溝側を「第1のラック形状部」、エンドフェンス側の着脱部のそれを「第2のラック形状部」という)を設けることにより、部品自体の塑性変形等の発生がない限りエンドフェンスの固定位置ズレが発生せず、エンドフェンスの固定操作が簡単であるにもかかわらずその固定保持力を強力なものとした給紙トレイを提供することを目的としていて、この目的は達成できている。
しかしながら、転写紙のサイズばらつきに対応するためには両方のラック形状部のピッチを細かくする必要があり、またエンドフェンスの移動を容易にするためには溝部との隙間を確保する必要がある。この両方に対応させると、エンドフェンスをセットする際にそれ自身が斜めになって、一方の側の第2のラック形状部のラック歯が第1のラック形状部の隣りのラック歯と噛み合いそうになってしまい、エンドフェンスのセット性の低下を招くという問題が発生する。
【0005】
そこで、本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、エンドフェンスのセット性の低下を招くという問題点を解決するために、エンドフェンスのセット時に斜めにならない機能・構成のエンドフェンス、これを用いる給紙トレイおよびこれを用いる画像形成装置を提供することを主な目的とする。その他、後述の効果や実施形態に記載の利点・効果を奏することも目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決すると共に上述した目的を達成するために、各請求項ごとの発明では、以下のような特徴ある手段・発明特定事項(以下、「構成」という)を採っている。
請求項1記載の発明は、用紙搬送方向に移動可能に設けられ給紙トレイ内に収納された用紙の該用紙搬送方向後端側を規制するエンドフェンスであって、該エンドフェンスを移動可能とする溝が上記用紙搬送方向に沿って設けられた上記給紙トレイ本体に対して、ほぼ垂直方向に着脱可能とするための着脱部を備えたエンドフェンスにおいて、上記エンドフェンスは、上記着脱部の下部であって上記用紙搬送方向と直交する用紙幅方向に少なくとも一つの脚部を備えており、上記溝における上記用紙幅方向の溝幅に対して、上記少なくとも一つの脚部の上記溝の各側面と対向する上記用紙幅方向の脚部幅を上記エンドフェンスの上記着脱ができる程度にほぼ同じとし、かつ、上記脚部幅よりもさらに下部側における上記用紙幅方向の脚部下部幅が狭くなるように傾斜させたことを特徴とする。
【0007】
請求項2記載の発明は、請求項1記載のエンドフェンスにおいて、上記少なくとも一つの脚部の何れか一方のみを傾斜させたことを特徴とする。
【0008】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載のエンドフェンスを備えたことを特徴とする給紙トレイである。
【0009】
請求項4記載の発明は、用紙搬送方向に移動可能に設けられ給紙トレイ内に収納された用紙の該用紙搬送方向後端側を規制するエンドフェンスであって、該エンドフェンスを移動可能とする溝が上記用紙搬送方向に沿って設けられた上記給紙トレイ本体に対して、ほぼ垂直方向に着脱可能とするための着脱部を備えたエンドフェンスにおいて、上記エンドフェンスは、上記着脱部の下部であって上記用紙搬送方向と直交する用紙幅方向に少なくとも一つの脚部を備えており、上記少なくとも一つの脚部に、上記溝の一側面に押し付け力を付与する弾性形状部を設けたことを特徴とする。
【0010】
請求項5記載の発明は、請求項4記載のエンドフェンスにおいて、上記給紙トレイ本体に対する上記エンドフェンスの位置調整時に、上記弾性形状部による上記一側面に対する上記押し付け力が解除されるように構成したことを特徴とする。
【0011】
請求項6記載の発明は、請求項4または5記載のエンドフェンスを備えたことを特徴とする給紙トレイである。
【0012】
請求項7記載の発明は、請求項3または6記載の給紙トレイを装着し用いることを特徴とする画像形成装置である。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、上記課題を解決して新規なエンドフェンス、給紙トレイおよび画像形成装置を提供することができる。主な発明の効果を挙げれば、以下のとおりである。
本発明によれば、溝における用紙幅方向の溝幅に対して、少なくとも一つの脚部の溝の各側面と対向する用紙幅方向の脚部幅をエンドフェンスの着脱ができる程度にほぼ同じとし、かつ、脚部幅よりもさらに下部側における用紙幅方向の脚部下部幅が狭くなるように傾斜させたことにより、エンドフェンスの位置調整移動時は動かしやすく、セットする際は自然に溝の各側面とエンドフェンスの各側面とが平行になるので、エンドフェンスが斜めになって、着脱部としてエンドフェンス側に設けられた例えばラック歯が溝側に設けられた例えば隣のラック歯と噛み合いそうになってしまうことがなく、セット性の低下を防止できるエンドフェンス、これを備えた給紙トレイを提供できる(請求項1、3)。
【0014】
本発明によれば、少なくとも一つの脚部の何れか一方のみを傾斜させたことにより、エンドフェンスの位置調整移動時は例えば給紙トレイ本体の底面部に対して垂直形状の脚部の方を溝に沿わせて移動させることができるので、請求項1記載の発明よりも操作性が向上するエンドフェンス、これを備えた給紙トレイを提供できる(請求項2、3)。
【0015】
本発明によれば、少なくとも一つの脚部に、溝の一側面に押し付け力を付与する弾性形状部を設けたことにより、エンドフェンスの脚部の弾性形状部によって常に溝部の一側面に押し付けられて、溝の各側面とエンドフェンスの各側面とが平行になるので、エンドフェンスが斜めになって、着脱部としてエンドフェンス側に設けられた例えばラック歯が溝側に設けられた例えば隣のラック歯と噛み合いそうになってしまうことがなく、セット性の低下を防止できるエンドフェンス、これを備えた給紙トレイを提供できる(請求項4、6)。
【0016】
本発明によれば、エンドフェンスの位置調整移動時に、弾性形状部による溝の一側面に対する押し付け力が解除されるように構成したことにより、エンドフェンスを大きく移動させる場合などに負荷が解除されて軽くなり、エンドフェンスを少ない力で移動でき、請求項4記載の発明よりも操作性が向上するエンドフェンス、これを備えた給紙トレイを提供できる(請求項5、6)。
【0017】
本発明によれば、給紙トレイを装着し用いる画像形成装置であることにより、請求項3または6記載の発明の効果を奏する画像形成装置を提供できる(請求項7)。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、図を参照して、本発明を実施するための最良の形態を含む実施形態を説明する。各実施形態等に亘り、同一の機能および形状等を有する部材や構成部品等の構成要素については、同一符号を付すことにより一度説明した後ではその説明をできるだけ省略する。図および説明の簡明化を図るため、図に表されるべき構成要素であっても、その図において特別に説明する必要がないものは適宜断わりなく省略することがある。公開特許公報等の構成要素をそのまま引用して説明する場合は、その符号に括弧を付して示し、実施形態等のそれと区別するものとする。
【0019】
まず、図7を参照して、本発明を適用する画像形成装置の全体構成を説明する。
同図中矢印方向に回転する感光体11の周囲には、感光体11の表面を帯電処理する帯電手段としての帯電チャージャ12と、感光体11の表面に形成された静電潜像にトナーを供給して静電潜像を可視化することにより感光体11上にトナー像を形成する現像手段としての現像ユニット13と、感光体11上のトナー像をシート状記録媒体の一例である転写材としての用紙(本実施形態ではバインダー用紙)Pに転写する転写手段としての転写チャージャ14と、転写処理終了後に感光体11を次の複写処理に備えてクリーニングするクリーニング装置15とが、この順に設けられている。感光体11は、無端ベルト状をなし、像担持体としての機能を有する。
【0020】
画像形成装置本体30の下側には、給紙装置28が配設されている。給紙装置28は、画像形成装置本体30に対して着脱自在に取り付けられる給紙トレイとしての給紙カセット17’と、用紙Pを用紙搬送方向に繰り出す給紙手段としての給紙コロ18とから主に構成されている。給紙カセット17’には、給紙カセット17’内の最上部の用紙Pを給紙コロ18に押し付けるその自由端が揺動・昇降自在な底板26と、給紙コロ18の回転によって繰り出される用紙Pを1枚ずつ分離する分離手段としての分離パッド27とが配設されている。給紙カセット17’は、図7における左右方向(用紙搬送方向X)に挿脱・着脱自在に構成されている。
また、画像形成装置本体30には、給紙装置28から給紙された用紙Pの先端を検知するレジストセンサ29と、用紙Pを転写チャージャ14に向けて所定のタイミングで送り出すレジストローラ対19と、転写チャージャ14で用紙Pに転写されたトナー像を定着させるための定着装置20と、定着処理が施された用紙Pを受けて積載する2つの排紙トレイ23,25とが設けられている。
【0021】
このような構成では、まず、給紙コロ18が図中矢印方向に回転することにより、給紙カセット17’から用紙Pが1枚に分離されて送り出される。送り出された用紙Pは、レジストセンサ29によってその先端が検知され、所定のタイミングでレジストローラ対19により転写チャージャ14と感光体11との間へと搬送される。
この間、感光体11は、矢印で示す時計方向に回転駆動され、帯電チャージャ12によって表面が一様に帯電されると共に、レーザ光学系16からのレーザ光を受けてその表面上に静電潜像が形成される。静電潜像は現像ユニット13から供給されるトナーによって現像・可視化される。この可視化されたトナー像は、転写像として、転写チャージャ14により、感光体11の下側に搬送されてきた用紙Pの上面に転写される。そして、画像転写後の用紙Pは、定着装置20へと搬送され、この定着装置20で転写画像が定着される。
定着装置20から送出された用紙Pは、FD(フェイスダウン)/FU(フェイスアップ)切替え用の図示しないソレノイドにより切替え駆動される切替爪24によって、フェイスダウン搬送路21または排紙トレイ25の何れか一方へ送り出される。フェイスダウン搬送路21に送り出された用紙Pは、フェイスダウン排紙ローラ対22によって排紙トレイ23上へとその記録面を下にしたフェイスダウン状態で排出される。また、排紙トレイ25へと送り出された用紙Pは、その記録面を上にしたフェイスアップ状態で排紙トレイ25上に排出される。画像転写後の感光体11は、クリーニング装置15で残留トナーが除去される。
【0022】
(第1の実施形態)
図1ないし図3を参照して、本発明の第1の実施形態を説明する。
第1の実施形態では、主として上記特開2001−310824号公報(特許文献1)の有する問題点、すなわちエンドフェンスをセットする際にそれ自身が斜めになって、エンドフェンス側に設けられた着脱部の一例としての第2のラック形状部のラック歯が溝側に設けられた着脱手段を構成する一例としての第1のラック形状部の隣のラック歯と噛み合いそうになってしまい、エンドフェンスのセット性の低下を招くという問題点を解決すること、換言すればエンドフェンスのセット時に斜めにならない機能・構成を提供することを目的としている。
【0023】
図1において、符号17は、第1の実施形態に係るエンドフェンス5を着脱可能に装着した給紙トレイとしての給紙カセットを示す。第1の実施形態は、図7に示した給紙カセット17’に代えて、第1の実施形態に係るエンドフェンス5を着脱可能に装着した給紙カセット17(以下、「給紙トレイ17」と言い替える)を用いる点が主に相違する。
給紙トレイ17は、図7に示す画像形成装置本体30に対して着脱自在であり、かつ、図1における用紙搬送方向Xに挿脱自在に構成されている。
なお、本実施形態では給紙トレイ17に収納した用紙(図示せず)の給紙方向(用紙搬送方向X)も挿脱・着脱方向に沿うものであるが、本発明に係る給紙トレイはこのような着脱方向、給紙方向のものに限定されない。
給紙トレイ17は、用紙搬送方向Xに移動可能に設けられ給紙トレイ本体1内に収納された用紙(図示せず)の用紙搬送方向Xの後端側を規制するエンドフェンス5であって、給紙トレイ本体1の底面部2に対してほぼ垂直方向に着脱可能とするための着脱部の一例としての第2のラック形状部(以下、単に「ラック形状部8」というときがある)を備えたエンドフェンス5と、該エンドフェンス5を移動可能とする溝(溝部)4が用紙搬送方向Xに沿って形成された給紙トレイ本体1の上記底面部2と、用紙搬送方向Xに挿脱・着脱する際にユーザが手で持つための取っ手を備えた前カバー3と、給紙トレイ本体1における用紙搬送方向Xに沿う溝(溝部)4の上部両側面に形成され、エンドフェンス5をほぼ垂直方向に着脱可能とする着脱手段を構成する一例としての第1のラック形状部6(以下、単に「ラック形状部6」というときがある)とを有している。
【0024】
給紙トレイ本体1は、底面部2、前カバー3および周囲壁等からなり、これらが例えばポリスチレン(PS)等の樹脂で一体的に形成されている。前カバー3の上面には、分離パッド27が設けられている。
溝4は、断面階段状をなし、給紙トレイ17の挿脱・着脱方向である用紙搬送方向Xに沿って底面部2のほぼ全面にわたって設けられ、挿脱・着脱方向に沿う両側面に所定のピッチのラック形状部6が形成されている。また、溝4は、中央部が底面部2を貫通した開口溝4aとして形成されている。
なお、溝4が底面部2を貫通する構成は、本実施形態例に限らず、底面部2が例えば2重底のような構造を有するものであれば、最も上面側の面を構成する部材と、それ以外のエンドフェンス5の着脱に寄与する部材とで構成されていればよい。
【0025】
エンドフェンス5は、上記機能を発揮する上部壁と、溝4に取り付けた際に溝4のラック形状部6と対向する一対の平行な側面に設けられた突部7,7と、突部7,7における用紙搬送方向Xに沿う両側面に形成されラック形状部6に噛み合い可能であり、かつ、着脱可能である上記ラック形状部8と、ラック形状部8の下部であって用紙搬送方向Xと直交する用紙幅方向Yに形成された一対の脚部9,9と、各脚部9の下端部に底面部2の裏面側に回り込むように形成された係止部10,10等とからなり、これらが例えばポリスチレン(PS)等の樹脂で一体的に形成されている。
【0026】
図2および図3に示すように、一対の脚部9,9は、エンドフェンス5の突部7,7の間に、開口溝4aを挿通可能な幅で形成されている。各脚部9の長さは、少なくとも突部7のラック形状部8の高さ寸法より大きく設定されている。
本実施形態では、次に述べるエンドフェンス5周りの構成が上記特開2001−310824号公報(特許文献1)記載のエンドフェンス(5)と比較して最大の特徴をなす。すなわち、各脚部9の溝4の各側面4bと対向する各側面9aにおける用紙幅方向Yの脚部幅W2と、溝4の各側面4bにおける用紙幅方向Yの溝幅W1とは、エンドフェンス5の固定・解除が行える程度に、換言すればエンドフェンス5の固定・解除を行えるように底面部2に対してほぼ垂直方向に移動できる程度にほぼ同じに設定されていて、かつ、脚部幅W2よりもさらに下部側における用紙幅方向Yの脚部下部幅W3が狭くなるように傾斜して形成されている(W1>W2>W3)。
【0027】
次に、エンドフェンス5を溝4に対して着脱・セットする際の操作および動作を説明する。図3の実線は、エンドフェンス5を溝4に装着・セットした状態を示している。エンドフェンス5を給紙トレイ本体1の溝4内にセットした状態では、同図に実線で示すように溝4の各ラック形状部6とエンドフェンス5の各突部7のラック形状部8とが互いに噛み合い、これによって給紙トレイ本体1に対する各突部7の位置が固定されると共にエンドフェンス5の位置も固定される。
このようなセット状態からエンドフェンス5を一部二点鎖線で示すように持ち上げると、溝4と各突部7との各ラック形状部6,8の噛み合いが解除され、エンドフェンス5は溝4、すなわち用紙搬送方向Xに沿って移動可能となる。この際、エンドフェンス5の脚部9を上述したように下部が狭くなるように斜め形状としているため、セット時のはめ合い、すなわちラック形状部6,8の噛み合いおよび溝幅W1に対する脚部幅W2の寸法差である隙間を多少きつくしても、エンドフェンス5を持ち上げたときには、溝4との隙間が確保されるためスムーズに移動できる。
【0028】
また、エンドフェンス5を持ち上げたときには、各脚部9の係止部10が底面部2の裏面に当接する。既述のように各脚部9の長さが各ラック形状部6,8の高さ寸法より長いので、給紙トレイ本体1から完全に外れてしまうことがない状態でエンドフェンス5は溝4に沿って自由に移動させることが可能になる。
所望の位置にエンドフェンス5を移動させた後、その状態からエンドフェンス5を給紙トレイ本体1に対して固定する場合は、持ち上げたエンドフェンス5を、各ラック形状部6,8を噛み合わせつつ溝4内へ押し入れるだけでよい。すると、図3に実線で示す状態に再び戻って、エンドフェンス5は給紙トレイ本体1に所望の位置でセットされ、各ラック形状部6,8の噛み合いによってその位置を固定されることとなる。
【0029】
上述したとおり、本実施形態の給紙トレイ17は、図示しない公知の凹部材およびこれに着脱可能な凸部材等からなる周知の着脱手段を介して、画像形成装置本体30に対して着脱可能に構成されており、ラック形状部6に対するラック形状部8の着脱によるエンドフェンス5の給紙トレイ本体1に対する固定、その解除を、ラック形状部6の配設・形成範囲内で、かつ、底面部2に対してほぼ垂直方向で可能となるように設定されている。
特開2001−310824号公報(特許文献1)の段落「0017」に記載されていると同様に、各ラック形状部6,8のラックの形状を、一定ピッチで精度よく形成しておけば、噛み合いを1つずつずらすことでエンドフェンス5をラックのピッチごとに固定することが可能になる。
本実施形態によれば、特開2001−310824号公報(特許文献1)の段落「0018」に記載されていると同様の利点および段落「0019」に記載されていると同様の効果も奏することは言うまでもない。
【0030】
本実施形態によれば、各脚部9の溝4の各側面4bと対向する各側面9aにおける用紙幅方向Yの脚部幅W2と、溝4の各側面4bにおける用紙幅方向Yの溝幅W1とは、エンドフェンス5がスムーズに移動できる程度にほぼ同じに設定されていて、かつ、脚部幅W2よりもさらに下部側における用紙幅方向Yの脚部下部幅W3が狭くなるように傾斜して形成したので、エンドフェンス5の位置調整移動時は動かしやすく、セットする際は自然に溝4の各側面4bとエンドフェンス5の各脚部9の側面9aとが平行になるので、たとえ図7の画像形成装置等で使用される転写紙のサイズばらつきに対応して各ラック形状部6,8のラック歯のピッチを細かく設定したとしても、エンドフェンス5が斜めになって一方のラック形状部8側のラック歯がラック形状部6側の隣のラック歯(本来噛み合うべきラック歯の隣のラック歯)と噛み合いそうになってしまうことがなく、セット性の低下を招くという従来技術の問題点が発生しなくなる。
【0031】
ここで、課題を解決するための手段欄で記載した「底面部に対してほぼ垂直方向で可能となる」とは、エンドフェンスが有する本来の機能、すなわち用紙搬送方向に移動可能に設けられ給紙トレイ内に収納した用紙の用紙搬送方向後端側を規制するという機能を満足する範囲内で、設計上の公差設定を含む他、底面部に対して多少傾いて設定される場合も含む。また、「垂直方向」には鉛直方向も含まれることを意味する。
また、「エンドフェンスは、…用紙幅方向に少なくとも一つの脚部を備えており」とは、上記実施形態例のように材料を節減すると共に軽量化を図るために用紙幅方向に分離された一対の脚部を含む他、一対の脚部間が同材料で充填されて実質的に単一に設けられている場合も含まれることを意味する。
【0032】
(変形例1)
この変形例1では、第1の実施形態よりもさらに操作性向上を図れる給紙トレイを提供することを目的としている。
図4に、第1の実施形態の変形例1に係る給紙トレイ17Aの要部を示す。この変形例1の給紙トレイ17Aは、第1の実施形態の給紙トレイ17と比較して、エンドフェンス5に代えて、エンドフェンス5Aを用いることのみ相違する。前記相違点以外は、第1の実施形態の給紙トレイ17と同様である。
エンドフェンス5Aは、図3に示したように脚部幅W2よりもさらに下部側における用紙幅方向Yの脚部下部幅W3が狭くなるように傾斜して用紙幅方向Yに形成された一対の脚部9,9を備えたエンドフェンス5と比較して、脚部9,9Aの何れか一方のみ(図4では左側の脚部9)を傾斜させると共に、他方の脚部9A(図4では右側)を底面部2に対して垂直(鉛直)に形成した点が相違する。
本変形例では、各脚部9,9Aの溝4の各側面4bと対向する各側面9aにおける用紙幅方向Yの脚部幅W2と、溝4の各側面4bにおける用紙幅方向Yの溝幅W1とは、第1の実施形態と同様にエンドフェンス5Aの固定・解除が行える程度にほぼ同じに設定されていて、かつ、脚部幅W2よりもさらに下部側における用紙幅方向Yの脚部下部幅W4が狭くなるように傾斜して形成されている(但し、W4>W3)。
【0033】
本変形例の給紙トレイ17Aによれば、図4に示すように脚部9,9Aの一方のみを斜め形状とし、他方を垂直形状としたことにより、エンドフェンス5Aの位置調整移動時は垂直形状の脚部9Aの方を溝4の側面4bに沿わせて移動し動かすことができるため、第1の実施形態の給紙トレイ17のエンドフェンス5よりもさらに操作性が向上する。
【0034】
(第2の実施形態)
第2の実施形態では、第1の実施形態と同様の目的、すなわちエンドフェンスをセットする際にそれ自身が斜めになって、一方の第2のラック形状部のラック歯が第1のラック形状部の隣のラック歯と噛み合いそうになってしまい、エンドフェンスのセット性の低下を招くという問題点を解決すること、換言すればエンドフェンスのセット時に斜めにならない機能・構成を提供することを目的としている。
図5に、第2の実施形態に係る給紙トレイ17Bの要部を示す。この第2の実施形態の給紙トレイ17Bは、第1の実施形態の給紙トレイ17と比較して、エンドフェンス5に代えて、エンドフェンス5Bを用いることのみ相違する。
エンドフェンス5Bは、図2および図3に示したエンドフェンス5と比較して、上記したように下部にいくに従って先細り状に傾斜して形成されている一対の脚部9,9に代えて、図5ではその図示を省略している給紙トレイ17Bの底面部に対して垂直(鉛直)に形成された一対の脚部9A,9Bを有する点、および脚部9Bの溝4の一側面4b(図5では共に図示せず)と対向する一方の脚部側面9Ba側に、溝4の一側面4b(図5では右側の側面4b)に押し付け力(付勢力)を付与する弾性形状部50を設けた点が主に相違する。前記相違点以外は、第1の実施形態の給紙トレイ17と同様である。
弾性形状部50は、脚部9Bに一体的に形成されている。弾性形状部50は、その周囲の3/4の程度が貫通溝状に切り欠かれていて、断面ほぼ台形状をなす突起50aを備えている。弾性形状部50の突起50aによる押し付け力(付勢力)は、後述の利点が得られるように、かつ、エンドフェンス5Bの固定・解除が可能となる範囲で設定される。
【0035】
第2の実施形態によれば、一方の脚部9Bに弾性形状部50を形成することによって、エンドフェンス5Bが常に溝4側に押し付けられるため、溝4の側面4a(例えば図6参照)とエンドフェンス5Bとが常時平行になるので、たとえ図7の画像形成装置等で使用される転写紙のサイズばらつきに対応して各ラック形状部6,8のラック歯のピッチを細かく設定したとしても、エンドフェンス5Bが斜めになって一方のラック形状部8側のラック歯がラック形状部6側の隣のラック歯と噛み合いそうになってしまうことがなく、セット性の低下を招くという従来技術の問題点が発生しなくなる。
【0036】
(変形例2)
この変形例2では、第2の実施形態におけるエンドフェンス5Bの位置調整移動時の負荷を解除し、その操作性向上を図れる給紙トレイを提供することを目的としている。
図6に、第2の実施形態の変形例2に係る給紙トレイ17Cの要部を示す。この変形例2の給紙トレイ17Cは、第2の実施形態の給紙トレイ17Bと比較して、エンドフェンス5Bに代えて、エンドフェンス5Cを用いることのみ相違する。
エンドフェンス5Cは、図5に示したエンドフェンス5Bと比較して、一対の脚部9A,9Bに代えて、一対の脚部9A,9Cが形成されている点が主に相違する。脚部9Cには、脚部9Cの溝4の一側面4bと対向する一方の脚部側面9Ca側に、エンドフェンス5Cの溝4へのセット状態においてのみ、溝4の一側面4bに押し付け力(付勢力)を付与する弾性形状部51を設けた点が主に相違する。
換言すれば、弾性形状部51は、図5に示した弾性形状部50と比較して、エンドフェンス5Cの位置調整時に、エンドフェンス5Cを底面部2に対してほぼ垂直(鉛直)方向に持ち上げて各ラック形状部6,8の噛み合い状態を解除すると同時に、弾性形状部51による溝4の一側面4bに対する押し付け力が解除されるように突起51aの高さ位置を設定した点が相違する。前記相違点以外は、第2の実施形態の給紙トレイ17Bと同様である。
【0037】
弾性形状部51は、脚部9Cに一体的に形成されていて、その周囲の3/4の程度が貫通溝状に切り欠かれていて、断面半円状の突起51aを脚部側面9Caの用紙搬送方向Xの全領域にわたって帯状に備えている。弾性形状部51の突起51aによる押し付け力(付勢力)は、後述の利点が得られるように、かつ、エンドフェンス5Cの固定・解除が可能となる範囲で設定される。
本変形例によれば、エンドフェンス5Cの位置調整時にこれを移動するために、エンドフェンス5Cを底面部2に対してほぼ垂直(鉛直)方向に持ち上げて各ラック形状部6,8の噛み合い状態を解除すると同時に、弾性形状部51による溝4の一側面4bに対する押し付け力が解除されるように突起51aの高さ位置を設定したことにより、エンドフェンス5Cを持ち上げたときは弾性形状部51の突起51aが開口溝4aから外れ負荷が軽くなるため、特に大きく移動させたい場合などに第2の実施形態のエンドフェンス5Bよりも操作性が向上する。
【0038】
以上述べたとおり、本発明を特定の実施形態等について説明したが、本発明が開示する技術的範囲は、上述した各実施形態や各変形例等に例示されているものに限定されるものではなく、それらを適宜組み合わせて構成してもよく、本発明の範囲内において、その必要性および用途等に応じて種々の実施形態や変形例あるいは実施例を構成し得ることは当業者ならば明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の第1の実施形態を示すエンドフェンスを備えた給紙トレイ全体の斜視図である。
【図2】図1の要部の拡大斜視図である。
【図3】図1の要部の拡大断面図である。
【図4】第1の実施形態の変形例1を示す給紙トレイの要部の拡大断面図である。
【図5】本発明の第2の実施形態を示すエンドフェンスの拡大斜視図である。
【図6】第2の実施形態の変形例2を示す給紙トレイの要部の拡大断面図である。
【図7】本発明を適用する画像形成装置の全体構成を示す簡略的な正面図である。
【符号の説明】
【0040】
1 給紙トレイ本体
2 底面部
4 溝
4a 開孔溝
4b 溝の側面(一側面)
5、5A、5B、5C エンドフェンス
6 ラック形状部(着脱手段、第1のラック形状部)
7 突部
8 ラック形状部(着脱部、第2のラック形状部)
9、9A、9B、9C 脚部
10 係止部
11 感光体(像担持体)
17、17A、17B、17C 給紙トレイ
30 画像形成装置本体
50、51 弾性形状部
P 用紙(転写材、シート状記録媒体)
X 用紙搬送方向
Y 用紙幅方向
W1 溝幅
W2 脚部幅
W3 脚部下部幅




 

 


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