米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 包装;運搬 -> 株式会社リコー

発明の名称 紙折り装置、用紙処理装置及び画像形成装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−15785(P2007−15785A)
公開日 平成19年1月25日(2007.1.25)
出願番号 特願2005−196390(P2005−196390)
出願日 平成17年7月5日(2005.7.5)
代理人 【識別番号】100078134
【弁理士】
【氏名又は名称】武 顕次郎
発明者 飛嶋 寿明
要約 課題
厚手の用紙、薄手の用紙による折り位置のばらつき、1枚折り、多重折りでの折り位置のばらつきをより小さくし、折り精度が高く安定した紙折りを可能とする。

解決手段
用紙を折り曲げる第1及び第2の2対の折りローラ対11,12と、前記第1又は第2の折りローラ対11,12に用紙を給送する搬送ローラ対14と、前記第1又は第2の折りローラ対11,12よって用紙を折り曲げる方向を切り替える偏向手段20,21とを有し、折り曲げ方向を交互に切り替え、連続して複数回折る機能を有する紙折り装置において、左変更手段21によって左折りローラ対11(11a,11b)のニップに用紙Pを進入させる際に、右変更手段20によって用紙Pに張力を与えるようにする。これにより上側折りローラ11aへの用紙Pの巻き付き角度を調整する。
特許請求の範囲
【請求項1】
用紙を折る折りローラ対と、
前記折りローラ対に用紙を給送する搬送ローラ対と、
前記折りローラ対によって用紙を折り曲げる方向を切り替え、用紙を折り込ませる偏向手段と、
を有する紙折り装置において、
前記折りローラ対と前記搬送ローラ対間で折り込まれる用紙に張力を与える張力付与手段を備えていることを特徴とする紙折り装置。
【請求項2】
前記張力付与手段が前記偏向手段からなることを特徴とする請求項1記載の紙折り装置。
【請求項3】
前記偏向手段は一対設けられ、一方の偏向手段が折り込み動作を行う場合に、他方の折り込み手段が用紙に張力を付与することを特徴とする請求項2記載の紙折り装置。
【請求項4】
前記他方の偏向手段は前記一方の偏向手段の用紙搬送方向上流側に位置することを特徴とする請求項3記載の紙折り装置。
【請求項5】
前記偏向手段が用紙に一定の張力を与え、その張力により用紙を折る側の前記折りローラ対の上側の折りローラに用紙を当接させて搬送し、前記折りローラのニップによって用紙を折り込むことを特徴とする請求項2記載の紙折り装置。
【請求項6】
前記用紙を折る側の前記折りローラ対の上側折りローラに用紙が当接するよう対向する偏向手段の待機位置が用紙ガイドとして機能することを特徴とする請求項2記載の紙折り装置。
【請求項7】
前記用紙ガイドの位置を変更する手段を備えていることを特徴とする請求項6記載の紙折り装置。
【請求項8】
前記用紙ガイドの待機位置を変更する手段を備えていることを特徴とする請求項6記載の紙折り装置。
【請求項9】
前記変更する手段は、用紙厚み及び/又は折り回数に応じて前記位置を変更することを特徴とする請求項7又は8記載の紙折り装置。
【請求項10】
前記変更する手段は、折り回数が増加するに従って用紙の張力を減少させる方向に待機位置を変更することを特徴とする請求項8記載の紙折り装置。
【請求項11】
前記変更する手段は、用紙の摩擦力が小さい用紙ほど、摩擦力の大きい用紙に比べて用紙の張力を減少させる方向に待機位置を変更することを特徴とする請求項8記載の紙折り装置。
【請求項12】
前記用紙ガイドの先端部に用紙が当接する回転自在なコロを備えていることを特徴とする請求項6ないし11のいずれか1項に記載の紙折り装置。
【請求項13】
前記コロがガイドする用紙幅以上の長さを有する1本のコロからなることを特徴とする請求項12記載の紙折り装置。
【請求項14】
前記コロがパイプ状のコロであることを特徴とする請求項13記載の紙折り装置。
【請求項15】
前記コロが幅方向に偏向手段自身で支持されていることを特徴とする請求項12ないし14のいずれか1項に記載の紙折り装置。
【請求項16】
前記コロを受ける箇所が複数の軸受け部材にて支持されていることを特徴とする請求項12ないし14のいずれか1項に記載の紙折り装置。
【請求項17】
前記コロを支持する部分がフッ素樹脂でコーティングされていることを特徴とする請求項15又は16記載の紙折り装置。
【請求項18】
前記偏向手段が摩擦係数の小さい樹脂材料にて構成されていることを特徴とする請求項1ないし11のいずれか1項に記載の紙折り装置。
【請求項19】
請求項1ないし18のいずれか1項に記載の紙折り装置を備えていることを特徴とする用紙処理装置。
【請求項20】
請求項1ないし18のいずれか1項に記載の紙折り装置を備えていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項21】
請求項19に記載の用紙処理装置を備えていることを特徴とする画像形成装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は用紙を複数回折ることができる機能を有する紙折り装置、その紙折り装置を備えた用紙処理装置及び前記紙折り装置あるいは用紙処理装置を備えた複写機、プリンタ、ファクシミリあるいはデジタル複合機などの画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
用紙を折り曲げる2つの折りローラ対と、いずれかのローラ対に用紙を給送する搬送ローラ対と、前記いずれかの折りローラに対して用紙を折り曲げる方向を切り替える偏向手段とを有し、折り曲げ方向を交互に切り替え連続して複数回折ることが可能な装置として、特許文献1あるいは特許文献2に記載された折り装置が知られている。これらの装置は折りローラのニップに用紙の中間部を転動位置に向けて押し出す偏向手段を有している。この偏向手段が特許文献1では図1の折りナイフ240x及び250xであり、特許文献2では図2の押出ローラ330a,330bである。
【0003】
すなわち、特許文献1には、図1(a)に示すように供給された用紙900の先端部分を、例えば第2の折りローラ対230xの上ローラ、下ローラ間にくわえ込ませた後(このとき、折りナイフ240xが用紙900の先端部分をガイドする)、図1(b)に示すように用紙900のジグザグ状折りの最初の折り目となる部分を、折りナイフ250xでガイドして第1の折りローラ対220xの上ローラ、下ローラ間にくわえ込ませ、続いて図1(c)に示すように、用紙900のジグザグ状折りの次の折り目となる部分を折りナイフ240xでガイドして第2の折りローラ対230xの上ローラ、下ローラ間にくわえ込ませるという動作を繰り返すことが記載されている。
【0004】
また、特許文献2には、シート折り畳む場合、例えば図2のローラ322,324間をシート315が所定の長さだけ通過した後に、半回転クラッチを作動させて従動ローラ313及び押し出しローラ330a,330bを第1の位置に移動させ、駆動ローラ312及び従動ローラ313からなる搬送ローラ対310と折りローラ群320(322,323,332)との間のシート315が符号318aで示すように押し出しローラ330bによりローラ322,332側に押し出され、シート315に撓みが発生し、折りローラ322,324を正方向に回転させ、符号318bで示すようにシート315の撓み部分がローラ320,323に噛み込まれ、折り目が形成されることが記載されている。そして、このようにしてシート315を折ることができ、以後、同様にして半回転クラッチを適宜作動させ、シート315の多重折りを行うこと開示されている。
【特許文献1】特開2004−67266公報
【特許文献2】特許第3356851号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、前記特許文献1及び2に記載の折り装置の場合、偏向手段は2つの折りローラ対それぞれの近傍までは移動するが、折りローラと用紙は直接当接していない。このため、用紙の中間部を転動位置に向けて押し出し停止した位置から用紙は円弧状に撓み、折りローラ対と用紙が当接し、折りローラのニップにくわえ込まれ用紙は折られる。この用紙は円弧状に撓み、折りローラ対と用紙が当接したとき用紙が折りローラに当接する力は用紙の剛性による復元力のみ(撓む状態から平坦の状態に戻る力)である。従って、用紙が撓み、折りローラ対と当接したとき折りローラの搬送力は用紙の剛性つまり用紙の厚み(通常厚い紙ほど剛性が高い)により変動することになる。
【0006】
実際、用紙が撓む状態から座屈し折れる状態になるとき抵抗力が発生する。この抵抗力が大きい場合、用紙が撓み、折りローラ対と当接したとき折りローラの搬送力が負けてスリップが発生し、折りローラと搬送ローラの間で用紙がさらに撓み、最終的に用紙の厚みにより折り位置がばらつくことになる。
【0007】
さらに、折り回数を重ね、多重折りを行った場合、図2のように円弧状に撓んだ用紙の下面側には用紙束(破線部)ができる。このときの用紙の円弧状に撓んだ形状は図2の破線のような形状となり、当然1回目の折りでの撓んだ形状とは異なる。このとき折りローラ対と用紙が当接位置も変動してくるためさらに、用紙が座屈し、折れる状態になるとき抵抗力による折りローラと用紙とのスリップ量も変動する。つまりさらに折り位置がばらつくことになる。また同じ幅で折る場合は、用紙束(破線部)の厚みは用紙の折り目つまり、用紙が撓む頂点近傍が最も膨らみ、変動しやすい。これは折り目は厚い紙、薄い紙により用紙束が厚く仕上がったり、用紙束が薄く仕上がったりするのでより厚みが変動するからである。
【0008】
これにより、さらに折りローラ対と用紙が当接位置も変動してくるため、用紙が座屈し、折れる状態になるとき抵抗力による折りローラと用紙とのスリップ量もより変動する。つまりさらに折り位置がばらつくことになる。
【0009】
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、その目的は、厚手の用紙、薄手の用紙による折り位置のばらつき、1枚折り、多重折りでの折り位置のばらつきをより小さくし、折り精度が高く安定した折り機能を発揮することができるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記目的を達成するため、第1の手段は、用紙を折る折りローラ対と、前記折りローラ対に用紙を給送する搬送ローラ対と、前記折りローラ対によって用紙を折り曲げる方向を切り替え、用紙を折り込ませる偏向手段とを有する紙折り装置において、前記折りローラ対と前記搬送ローラ対間で折り込まれる用紙に張力を与える張力付与手段を備えていることを特徴とする。
【0011】
第2の手段は、第1の手段において、前記張力付与手段が前記偏向手段からなることを特徴とする。
【0012】
第3の手段は、第2の手段において、前記偏向手段は一対設けられ、一方の偏向手段が折り込み動作を行う場合に、他方の折り込み手段が用紙に張力を付与することを特徴とする。
【0013】
第4の手段は、第3の手段において、前記他方の偏向手段は前記一方の偏向手段の用紙搬送方向上流側に位置することを特徴とする。
【0014】
第5の手段は、第2の手段において、前記偏向手段が用紙に一定の張力を与え、その張力により用紙を折る側の前記折りローラ対の上側の折りローラに用紙を当接させて搬送し、前記折りローラのニップによって用紙を折り込むことを特徴とする。
【0015】
第6の手段は、第2の手段において、前記用紙を折る側の前記折りローラ対の上側折りローラに用紙が当接するよう対向する偏向手段の待機位置が用紙ガイドとして機能することを特徴とする。
【0016】
第7の手段は、第6の手段において、前記用紙ガイドの位置を変更する変更手段を備えていることを特徴とする。
【0017】
第8の手段は、第6の手段において、前記用紙ガイドの待機位置を変更する変更手段を備えていることを特徴とする。
【0018】
第9の手段は、第7又は第8の手段において、前記変更手段は、用紙厚み及び/又は折り回数に応じて前記位置を変更することを特徴とする請求項7又は8記載の紙折り装置。
【0019】
第10の手段は、第8の手段において、前記変更手段は、折り回数が増加するに従って用紙の張力を減少させる方向に待機位置を変更することを特徴とする。
【0020】
第11の手段は、第8の手段において、前記変更手段は、用紙の摩擦力が小さい用紙ほど、摩擦力の大きい用紙に比べて用紙の張力を減少させる方向に待機位置を変更することを特徴とする。
【0021】
第12の手段は、第6ないし第11のいずれかの手段において、前記用紙ガイドの先端部に用紙が当接する回転自在なコロを備えていることを特徴とする。
【0022】
第13の手段は、第12の手段において、前記コロがガイドする用紙幅以上の長さを有する1本のコロからなることを特徴とする。
【0023】
第14の手段は、第13の手段において、前記コロがパイプ状のコロであることを特徴とする。
【0024】
第15の手段は、第12ないし第14のいずれかの手段において、前記コロが幅方向に偏向手段自身で支持されていることを特徴とする。
【0025】
第16の手段は、第12ないし第14のいずれかの手段において、前記コロを受ける箇所が複数の軸受け部材にて支持されていることを特徴とする。
【0026】
第17の手段は、第15又は第16の手段において、前記コロを支持する部分がフッ素樹脂でコーティングされていることを特徴とする。
【0027】
第18の手段は、第1ないし第11のいずれかの手段において、前記偏向手段が摩擦係数の小さい樹脂材料にて構成されていることを特徴とする。
【0028】
第19の手段は、第1ないし第18のいずれかの手段に係る紙折り装置を用紙処理装置を備えていることを特徴とする。
【0029】
第20の手段は、第1ないし第18のいずれかの手段に係る紙折り装置を画像形成装置が備えていることを特徴とする。
【0030】
第21の手段は、第19の手段に係る用紙処理装置を画像形成装置が備えていることを特徴とする。
【0031】
なお、後述の実施形態において、折りローラ対は符号11,12に、搬送ローラ対は符号14に、偏向手段は符号20,21に、用紙ガイドは符号20a,20bにそれぞれ対応する。
【発明の効果】
【0032】
本発明によれば、折りローラ対と前記搬送ローラ対間で折り込まれる用紙に張力を与える張力付与手段を備えているので、厚手の用紙、薄手の用紙による折り位置のばらつき、1枚折り、多重折りでの折り位置のばらつきをより小さくし、折り精度が高く安定した折り機能を発揮できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0033】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
【0034】
図3は本発明の実施形態に係る画像形成装置としての複写機に紙折り装置を連結した画像形成システムの概略構成を示す断面図、図4、図5、図6及び図7は紙折り装置の動作を示す側面図、図8は紙折り装置の駆動構成図、図9、10は偏向手段の構成を示す斜視図、図11は紙折り装置のブロック図、図12、図13及び図14は本実施形態における処理手順を示すフォローチャート、図15、図16及び図17は本実施形態における用紙の折りローラへの進入時の拡大図である。
【0035】
まず、図3にて全体の構成について説明する。本実施形態に係る画像形成システムは複写機装置本体200と、折り装置100とから主に構成されている。用紙の端面を折り、また、用紙をジャバラ状に折る折り装置100は複写機装置本体200の背面に連結されている。紙折り装置100は、図示しない本体との連結部、用紙先端の端面を折る端面折り部120、用紙を搬送方向にジャバラ状に折る紙折り部130、及び折られた用紙を排出しスタックするトレイ140からなっている。
【0036】
複写機装置本体200には画像読取装置205が配置されていると共に、その下部に手差し給紙台208が配置されている。この手差し給紙台208にセットされた用紙は、レジストロール207により一旦停止され、タイミングをとって作像ユニット206に供給される。作像ユニット206は、図示しない感光体に画像データに対応した潜像が形成され、この潜像がトナーにより現像され、このトナーが用紙に転写され、定着装置210により定着されるようにしてある。定着装置210でトナーが定着された記録済用紙は記録済用紙排出ロール211により、紙折りを行う場合は紙折り装置100へ排出される。また、紙折りを行わない場合は、図示されていない切替爪により上排紙ローラ209により本体胴内へ排出される。
【0037】
次に用紙を折る場合は記録済用紙排出ロール211より用紙は紙折り装置100に送られ、入り口搬送ローラ対106,107によって用紙が送られ、用紙端面を折る場合は端面折り部120により用紙先端の端面が折られる。端面折り部120により用紙先端の端面を折られた後、用紙は紙折り部130により搬送方向にジャバラ状に折られ、折られた用紙はトレイ140にスタックされる。
【0038】
次に用紙を搬送方向にジャバラ状に折る紙折り装置について説明する。図3の紙折り部3の部分を拡大したのが図4である。
【0039】
まず、図4において用紙Pの先端を検出する先端検知センサ15が紙折り部130の入り口に配置され、その下流側に搬送ローラ対14が設けられる。その下流側には搬送ローラ対14が用紙を搬送する方向に対し、垂直方向に搬送する折りローラ対11(11a,11b),12(12a,12b)が配置されている。折りローラ対11,12は同期して正転、逆転し、用紙をジャバラ状に折る。折りローラ対11の外側にはそれぞれ折り幅左検知センサ16、折り幅右検知センサ17が設けられ、用紙先端及び折った用紙の折り端面を検出する。また折りローラ対11,12の間には下ガイド板18が配置され、折った用紙端面をローラ対11,12に案内する。
【0040】
搬送ローラ対14の外側には変更手段20,21が設けられ、用紙先端の搬送方向の案内を折りローラ対11もしくは12のいずれかの側に切り替える。偏向手段20,21はそれぞれ下折りローラ11b,12bに当接するよう円弧状の軌跡を有し、駆動ギヤ22,23により、偏向手段20,21が回転駆動され、偏向手段20,21進出後退動作が行われる。用紙先端はこの偏向手段20、21により折りローラ対11,12近傍に案内され、折りローラ対11,12のニップに進入する。このとき偏向手段20,21のどちらを動かすかにより、折りローラ対11,12どちらのニップに用紙先端を進入させるかが選択される。ここでは右側の折りローラ対12に案内する偏向手段20を右偏向手段、左側の折りローラ対11に案内する偏向手段21を左偏向手段とする。さらに、この偏向手段20,21は図6に示すように用紙折り時は用紙の内側を折りローラ対11,12いずれかのニップに案内する構成でもある。このとき、偏向手段20,21の先端に構成されたコロ20a,21aがそれぞれ下折りローラ11b,12bに当接する。
【0041】
偏向手段20,21の構成を図9の分解斜視図に示す。図9に示した偏向手段は左偏向手段21であるが、右偏向手段も左右対称で同一の構成である。左偏向手段21の両側にギヤ部を有する側板21hを配置し、両側板21hをつなぎ、用紙先端をガイドする案内板21dを側板21h間に設ける。さらにステー21eも側板21h間に設け、側板21hを支持する。ステー21eには図4の偏向手段ホームポジションセンサ(以降 偏向手段HPセンサと呼ぶ)24,25を遮光する遮光板21cを有する。また両側板21h間先端には最大用紙幅以上の幅を有するコロ21aを有し、コロ21aは両側板だけでなく、案内板21dの先端部21gでも軸受けとして支持されている。ここでは案内板21dの先端部21gはコロ21aの全幅を支持しているが、部分的に支持しても良い。また先端部21gはフッ素樹脂例えばテフロン(登録商標)コーティングされているが、案内板21d自身を摩擦係数の低い樹脂材料を用いても良い。また、コロ21aはパイプ材であっても良い。
【0042】
さらに両側板21hの外側には複数個のコロ21fが突設されている。図10に示すように、偏向手段20,21の両外側には一対のレール60が設けられ、偏向手段20,21がそれぞれ下折りローラ11b,12bに当接するよう、レール60にはレール溝60a,60bが円弧状に切溝され、前記コロ21fが前記レール溝60に遊嵌され、偏向手段20,21が円軌跡を描いて上下動するように構成されている。すなわち、前記レール溝60a,60b内をコロ21fが当接し、偏向手段20,21のギヤ部20b(図示せず)、21bが駆動ギヤ22,23とかみ合い、コロ21fがレール溝60a,60b内を転動することにより、偏向手段20,21はそれぞれ下折りローラ11b,12bに当接、離間するよう円弧軌跡を描いて往復動する。
【0043】
図8は本実施形態に係る紙折り装置の駆動構成を概略的に示す説明図である。同図において、搬送ローラ対14の駆動側ローラは端部に連結されたプーリ50により駆動ベルト51を介して搬送モータ52から駆動力を得し、搬送方向(図8中の矢印方向)に回転する。また、搬送ローラ対14の中央近傍に先端検知センサ15が設けられている。
【0044】
偏向手段20,21の駆動については左右対称で同一の駆動構成であるため、ここでは左偏向手段21を使って説明する。まず、左偏向手段21の両端のギヤ部21bには駆動ギヤ23がそれぞれ噛合している。両端の駆動ギヤ23は1本の同一駆動軸54上に取り付けられて駆動するため、駆動軸54が回転する分同一駆動軸54と平行に左偏向手段21が移動することになる。駆動軸54にはトルクリミッタ42bを介して駆動プーリ42aと連結され、駆動プーリ42aと駆動プーリ40は駆動ベルト41により連結駆動され、さらに駆動プーリ40と同一軸39上の駆動プーリ55は駆動ベルト37を介して偏向手段左モータ36と連結されている。従って、偏向手段左モータ36が矢印方向に回転すると、左偏向手段21が矢印方向に移動する。そのとき、左偏向手段21にトルクリミッタ42bの回転負荷トルク以上の負荷がかかった場合、トルクリミッタ42bと駆動プーリ42aの間でトルクを発生させながら滑る構成になっている。さらに、偏向手段21の端部には遮光板21cを有し、偏向手段21が上昇待機している位置で偏向手段左HPセンサ25を遮光し、待機位置を検出する。なお、右偏向手段20についても同様の構成で図8中では右偏向手段20が下降時の回転方向を示している。
【0045】
次に折りローラ対11,12の駆動について説明する。上折りローラ11aの端部には駆動プーリ35、上折りローラ12aの端部には駆動プーリ33bが連結され、駆動プーリ35と駆動プーリ33bは駆動ベルト34により連結されている。さらに、駆動プーリ33bと一体化された駆動プーリ33aは駆動ベルト31を介して、駆動プーリ57aと連結され、さらに駆動プーリ57aと一体化された駆動プーリ57bは駆動ベルト56を介して折りモータ30と連結されている。従って、折りモータ30が図中の矢印方向に回転すると。上折りローラ11a,12aは同期して矢印方向に回転する。さらに図示されていない駆動ベルトが上折りローラ11a,12aと下折りローラ11b,12bを連結することにより、折りモータ30が回転すると折りローラ対11,12は同期して上下折りローラとも搬送方向に回転する構成となっている。さらに両折りローラ対11,12の外側中央近傍にそれぞれ折り幅右検知センサ17、折り幅左検知センサ16が配置されている。
【0046】
図11は制御回路の概略を示すブロック図である。複写機本体200の制御部は操作部201及び本体制御基板202から構成され、紙折り装置100の制御部は、紙折りコントローラ10、先端検知センサ15、偏向手段右HPセンサ24、偏向手段左HPセンサ25、折り幅左検知センサ16、折り幅右検知センサ17、左折り回数カウンタ60、右折り回数カウンタ61、折りモータ30、搬送モータ52、偏向手段右モータ43及び偏向手段左モータ36から構成されている。紙折りコントローラ10は各モータ30,52,43,36を制御し、本体の操作部201から折り種類、サイズ等の入力信号を本体制御基板202が受け、紙折りコントローラ10に情報が送られ、各センサ情報に基づいて各モータを制御し、用紙を折る。
【0047】
図11の構成では、紙折りコントローラ10により各モータ30,52,43,36を制御し、複写機本体200の操作部201より折り種類、サイズ等の入力信号を本体制御基板202が受け、紙折りコントローラ10に用紙種類等必要な情報が付加された情報が送られ、各センサ情報を元に、各モータを制御し用紙折る構成になっている。
【0048】
紙折り装置100の一連の紙折り動作について図12、図13及び図14のフローチャートを使って説明する。
【0049】
まず、図11の本体操作部201より紙折りありの信号が入力されるとその信号が本体制御基板202を経由して用紙種類等必要な情報が付加され、紙折りコントローラ10に送られる。その場合、紙折り装置100側では、図12のフローチャートがスタートし、図8の偏向手段左モータ36が正転方向にONし(ステップS0−1)、偏向手段左HPセンサ25がOFFした後、T10秒後に偏向手段左モータ36をOFFし(ステップS0−2)、その後、偏向手段左モータ36が逆転方向にONし(ステップS0−3)、偏向手段左HPセンサ25がONした後、T11秒後に偏向手段左モータ36をOFFし(ステップS0−4)、左偏向手段21の待機位置が調整される。
【0050】
次に、前記左偏向手段21の調整と同様にして右偏向手段20の待機位置の調整がフローチャートのステップS0−5からS0−8の工程を経て、偏向手段右モータ43、偏向手段右HPセンサ24により行われる。偏向手段20、21の待機位置は図11の紙折りコントローラ10が本体制御基板202より折り種類、用紙サイズ、用紙種類等の必要情報を入手し、各種センサ、情報を元に決定する。その後、Sに飛んで、図8の搬送モータ52がONし、図4の搬送ローラ対14が矢印方向に回転をはじめる(ステップS0)。
【0051】
そして、図13のフローチャートに示すように先端検知センサ15がONになると(ステップS1)、図11の本体操作部201から入力された紙折り種類の信号により最初の用紙搬送が右側の折りローラ12に入れる紙折り種類であるかどうかが判断される(ステップS2)。ここでは紙折り種類の信号が、最初の用紙搬送が右側の折りローラ12に入れる紙折り種類である場合について説明する。次いで、図8の折りモータ30がONし、図4の矢印方向(ここでは正転とする)に回転を開始し(ステップS3)、図8の偏向手段右モータ43がONし、図4の右偏向手段20が実線位置から破線位置に向かって移動を開始する(このときの回転方向を正転とする)(ステップS4)。
【0052】
このとき偏向手段右HPセンサ24がOFFし(ステップS5)、右偏向手段20が実線位置から破線位置に達する駆動時間T1秒後、偏向手段右モータ43がOFFする(ステップS6)。このとき図4のように右偏向手段20の先端のコロ20aと下折りローラ12bとは当接せず、若干の隙間がある状態で右偏向手段20を停止させる。この状態で図4のように用紙Pの先端は右側の折りローラ対12のニップに進入し、折り幅右検知センサ17がONする(ステップS7)。その後、右偏向手段20を待機位置に戻すため、偏向手段右モータ43が逆転方向にONし(ステップS8)、偏向手段右HPセンサ24がONし(ステップS9)、T11秒後、偏向手段右モータ43がOFFし(ステップS10)、右偏向手段20は図4の実線位置の待機状態に戻る。
【0053】
次に用紙先端が右側の折りローラ対12に進入後、次の折りの有無の判断を行い(ステップS11)、次の折りがあれば、折り幅右検知センサ17がONしてからT4秒後、折りモータ30がOFF停止し(ステップS12)、今度は用紙の内側を左折りローラ対11のニップに案内するため、図8の偏向手段左モータ36がONし、図5の左偏向手段21が矢印方向に向かって移動を開始する(このときの回転方向を正転とする)(ステップS13)。このとき偏向手段左HPセンサ25がOFFする(ステップS14)。
【0054】
左偏向手段21の動作と同時に図5のように先端検知センサ15がONしてからT3秒後、折りモータ30が逆転方向にONする(ステップS15)。このとき用紙のたるむスピードより左偏向手段21の移動速度の方を早く設定しているため、図5破線のように用紙のたるみが無くなり、用紙と左偏向手段21の先端のコロ21aが当接する。このとき左偏向手段21の移動速度が用紙のたるむスピード以上には移動できなくなるため、図8のトルクリミッタ42bに負荷がかかり、トルクリミッタ42bと駆動プーリ42aの間でトルクを発生させながら滑り始める。従って、トルクリミッタ42bの空転トルク分、用紙に対し左偏向手段21の先端のコロ21aが張力を与え、用紙が張った状態を保ちながら移動し、図6のように左偏向手段21の先端のコロ21aは用紙を左側の下折りローラ11bに当接させる。
【0055】
さらに図15のように先端のコロ21aと下折りローラ11bはトルクリミッタ42bの空転トルク分の加圧力Fが与えら、用紙Pはさらに一点鎖線のように用紙をたるませ、ループを形成し、ループの頂点が図15のように矢印方向に回転する左折りローラ対11のニップにくわえ込まれ、用紙が左側に折られる。また、この状態においても、用紙は上側折りローラ11aに図17の用紙折り厚みが厚くなった状態と同様の巻き付き角を維持している。用紙はさらに送られ続け、折られた用紙の先端は折り幅左センサ16に達しONする(ステップS16)。その後、左偏向手段21を待機位置に戻すため、偏向手段左モータ36を停止させ(ステップS17)、さらに逆転方向にONし(ステップS18)、偏向手段左HPセンサ25がONし(ステップS19)、T11秒後、偏向手段左モータ43がOFFし(S20)、右偏向手段21は図4の実線位置の待機状態に戻り、これで1回目折りが終了する。
【0056】
一方、ステップS11の次の折りがあるかないかの判断で、折りがない場合は排紙方向が左折りローラ対側にあるため、一度スイッチバックしてから排出することになり、右折りローラ対12が用紙を搬送した状態で用紙後端が先端検知センサ15を抜けOFFすると折りモータ30がOFF停止し(ステップS22)、今度は折りモータ30を逆転し(ステップS23)、用紙後端を左折りローラ対11に向けて搬送させ排出動作フローCに入る。
【0057】
また、ステップS2の最初の用紙搬送が右側の折りローラ12に入れる紙折り種類であるかどうかの判断で左側の折りローラ11に入れる紙折り種類である場合は、右側の折りローラ12に入れる場合と左右逆の違いでステップS24〜S42までステップS3からステップS21までと同様に動作させる。ただし、ステップS32の次の折りの有無の判断で、折りがない場合は排紙方向が左折りローラ対11側にあり、一度スイッチバックしてから排出する必要がないため、そのまま排出動作フローCに入る。
【0058】
ここで、繰り返し折りがあるかないかの判断を行い(ステップS21,S42)、1回目折りが左側である場合で繰り返し折りがあるときは右側の繰り返し折りのフローBに入り、繰り返し折りがない場合は、一度スイッチバックしてから排出する必要がないため、そのまま排出動作フローCに入る。
【0059】
また、1回目折りが右側である場合で、繰り返し折りがあるときは左側の繰り返し折りのフローAに入り、繰り返し折りがない場合は、一度スイッチバックしてから排出する必要があるため、右折りローラ対12が用紙を搬送した状態で用紙後端が先端検知センサ15を抜け、OFFすると折りモータ30がOFF停止し(ステップS43)、今度は折りモータ30を逆転し(ステップS44)、用紙後端を左折りローラ対11に向けて搬送させ排出動作フローCに入る。
【0060】
次に繰り返し折りのフローA、Bの場合では、左折りのフローAでは1回目折りのステップS12〜S21とほぼ同一でステップS48の折りモータ30を逆転させるタイミングが繰り返し折りの場合、折り幅右検知センサ17がONしてからT6秒後に逆転させている。同様に右折りのフローBでは1回目折りのステップS33〜S42とほぼ同一でステップS58の折りモータ30を正転させるタイミングが繰り返し折りの場合、折り幅右検知センサ16がONしてからT6秒後に逆転させている。同様に右折りのフローBでは1回目折りのフローチャートのステップS33ないしS42とほぼ同一でステップS58の折りモータ30を正転させるタイミングが繰り返し折りの場合、折り幅右検知センサ16がONしてからT6秒後に逆転させている。その後のさらに繰り返し折りがある場合は、フローA、Bを繰り返し、最終折りが右側の場合は、排紙方向が左折りローラ対側にあるため、一度スイッチバックしてから排出することになり、右折りローラ対12が用紙を搬送した状態で用紙後端が先端検知センサ15を抜けOFFすると折りモータ30がOFF停止し(ステップS65)、今度は折りモータ30を逆転し(ステップS66)、用紙後端を左折りローラ対11に向けて搬送させ排出動作フローCに入る。最終折りが左側の場合は、そのまま排出動作フローCに入る。
【0061】
最後に排出動作フローCで用紙後端が折り幅左検知センサ16を通過し、折り幅左検知センサ16がOFF(ステップS67)した後、折りモータ30を停止させ(ステップS68)搬送モータ52を停止させ(ステップS69)排出が完了する。このように用紙を右折り、左折りと繰り返し折りを重ねると用紙は折られた束となり、折りローラ対11,12にニップされ搬送される。
【0062】
このように用紙Pに対し、右折り、左折りと繰り返し折りを重ねると、用紙Pは折られた束となり、折りローラ対11,12にニップされ搬送される。このような用紙束の状態では図16,図17(この図の場合は左折りローラ対11にくわえ込まれる場合)のように用紙Pがループを形成し折りローラ対11,12のニップに進入する。用紙Pが繰り返し折られると折られた用紙Pの折り目の度合いにより用紙束は膨らみ図16では用紙束の厚みはTの状態である。この用紙束が左折りローラ対11に進入時は偏向手段21の先端コロ21aが図17のようにトルクリミッタ42bの空転トルク分の加圧力Fを与えながら用紙束を下折りローラ11bに当接させるため、用紙束の厚みは束の膨らみがつぶされ用紙自身の厚みを積み重ねた厚さに近い厚みT’となる。一方、前記加圧力Fにより用紙Pに張力を与えることになる。この状態から用紙Pが一点鎖線のようにループを形成し矢印方向に回転する左折りローラ対11のニップに進入し、くわえ込まれ、用紙が左側に折られる。またこの状態においても、用紙Pは上側折りローラ11aに図15のように用紙折り厚みが厚くなった状態と同様の巻き付き角を維持している。
【0063】
本実施形態では図3のように繰り返しジャバラ状に折られた用紙を排出ローラ19によりトレイ13にスタックするが、ジャバラ状に折られた用紙をさらにクロス状に折り、あるサイズに縦横折るフォルダーに用いる場合でも同様で、フォルダーのクロス折り機構に本実施例を用いることも可能である。
【0064】
用紙に対する張力は前記加圧力Fによっても与えられるが、さらに積極的に折り側で使用している偏向手段とは逆側の偏向手段を使用する。例えば図18に示すように左変更手段21によって左折りローラ対11(11a,11b)のニップに用紙Pを進入させる際に、図20に示すように右変更手段20によって用紙Pに張力を与えるようにすることもできる。これにより上側折りローラ11aへの用紙Pの巻き付き角度を調整することができる。すなわち、右変更手段20の用紙ガイド21の位置を適切に設定し、所望の張力が得られるように右変更手段20の待機位置を設定する。左変更手段21の場合は、この逆の動作となる。
【0065】
前記巻き付き角度は例えば1枚の用紙を複数回折る場合に折り回数が増えるにつれて用紙Pをニップに送り込む位置が変わってくるので、前記調整が必要であり、また、用紙Pの摩擦力によって変わってくるので、調整が必要となる。そこで、本実施形態では、1枚の用紙を複数回折る場合、折り回数が増えるにつれて用紙Pに与える張力を小さくし、摩擦力の小さい用紙Pの場合は摩擦力の大きな用紙に比べて用紙Pの張力を小さくするようにしている。この張力の調整は前記偏向手段20,21の待機位置によって設定できるので、張力を小さくする場合には、大きくする場合に比べて後退した位置、言い換えれば折りローラから離れた方向に変更する。変更量は予め紙折りコントローラ10の図示しないRAMに例えばテーブルとして記憶させておき、本体操作部201からの情報に応じて紙折りコントローラ10のCPUが判断して制御する。なお、本実施形態では、偏向手段20,21を使用している場、別途張力を付与する部材を設けても良いことは言うまでもない。また、折りローラ11,12への巻き付きは上側折りローラ11a,12aに偏向手段20,21の用紙ガイド20a,21aが用紙を押し付けることにより行われるので、前記摩擦力は上側折りローラ11a,12aに対する用紙ガイド20a,21aの用紙の押し付け力によって規定される。従って用紙ガイド20a,21a位置が移動可能とし、用紙Pの摩擦係数、コシ、厚みの違いによる用紙Pと上折りローラ11a,12aのスリップを調整することも可能となり、これにより、厚手の用紙、薄手の用紙による折り位置のばらつき、1枚折り、多重折りでの折り位置のばらつきをより小さくすることができる。その結果、より折り精度が高く、安定した折り機能を発揮することができる。
【0066】
以上のように本実施形態によれば、以下のような効果を奏する。
【0067】
1)偏向手段が用紙に一定の張力を与え、その張力により用紙を折る側の前記折りローラ対の上側折りローラに用紙を当接させて搬送し、折り込むことにより、用紙のループを折りローラ近傍で形成することができ、結果形成されたループの半径も小さくすることができるので、ループの折りローラニップに進入するときの抵抗を小さくし、用紙と下側折りローラとのスリップをより小さくするのみならず、上側折りローラに用紙を当接していることにより用紙と上側折りローラとのスリップもより小さくでき、狙った位置で正確に折ることが可能となる。
【0068】
2)繰り返し折ったときでも用紙束の膨らみをできるだけ小さくし、折り回数が増えた場合、用紙ループ形成のばらつきを小さくし、狙った位置で正確に折ることが可能となる。さらに、用紙に一定の張力を与え用紙のたるみを取り除き、狙った位置を正確に折りローラ対の下側折りローラ及び上側折りローラに当接させることにより狙った位置で正確に折ることが可能となる。
【0069】
3)用紙に対する張力は前記1)のように加圧力Fによっても与えられるが、積極的に折り側で使用している偏向手段とは逆側の偏向手段を使用し、左変更手段によって左折りローラ対のニップに用紙を進入させる際に、右変更手段によって用紙に張力を与え、これにより上側折りローラへの用紙の巻き付き角度を調整することができる。
【0070】
4)偏向手段が用紙を折る側の前記折りローラ対の下側折りローラに当接させる動作にて、用紙を折る側の前記折りローラ対の上側折りローラに用紙が当接する位置関係に搬送ローラ及び2対の折りローラを設定することにより、新たな部品を追加することなく、用紙と上側ローラとのスリップもより小さくでき、狙った位置で正確に折ることが可能となる。
【0071】
5)用紙を折る側の前記折りローラ対の上側折りローラに用紙が当接するよう、用紙ガイドが設けられていることにより、搬送ローラ及び2対の折りローラ位置に関わらず、上側折りローラ及び下側折りローラにタイミング良く当接させることが可能となり、用紙当接時の用紙と上下折りローラのスリップをより小さくでき、狙った位置で正確に折ることができる。
【0072】
6)用紙を折る側の前記折りローラ対の上側折りローラに用紙が当接するよう、対向する偏向手段の待機位置が用紙ガイドを兼ねていることより、新たな部品を追加することなく前記4)と同様の効果を得ることができる。
【0073】
7)用紙を折る側の前記折りローラ対の上側折りローラに用紙が当接するよう設けられている用紙ガイドが、用紙の上側折りローラへの巻き付き角が調整できるよう、用紙ガイド位置が移動可能であることにより、用紙の摩擦係数、腰、厚みの違いによる用紙と上折りローラのスリップを調整することができ、用紙と上折りローラのスリップ、用紙と下折りローラのスリップのバランスを合わせることができ、狙った位置で正確に折ることができる。
【0074】
8)用紙を折る側の前記折りローラ対の上側折りローラに用紙が当接するよう、用紙ガイドを兼ねた対向する偏向手段の待機位置が、用紙の上側折りローラへの巻き付き角が調整できるよう可変可能であることより、新たな部品を追加することなく6)の効果が得られる。
【0075】
9)用紙を折る側の前記折りローラ対の上側折りローラに用紙が当接するよう設けられた用紙ガイドが、用紙厚み、折り回数により、用紙の上側折りローラへの巻き付き角が調整可能できるよう、その位置が変化することにより、用紙厚み、折り回数等による上折りローラへの巻き付き角の変化をなくすことができ、用紙厚み、折り回数等による上折りローラと用紙のスリップをより小さくでき、狙った位置で正確に折ることができる。
【0076】
10)用紙を折る側の前記折りローラ対の上側折りローラに用紙が当接するよう設けられた用紙ガイドの先端に回転自在なコロを有し、そのコロが用紙を折る側の前記折りローラ対の上側折りローラに用紙が当接するよう用紙をガイドすることより、搬送抵抗が低減でき、搬送精度を向上させることが可能となり、狙った位置で正確に折ることができる。また、回転自在なコロとすることより用紙ガイド先端による用紙へのダメージを軽減することができ、用紙折り上がり品質が向上する。
【0077】
11)用紙ガイド先端の回転自在なコロが、ガイドする用紙幅以上の長さを有する1本のコロで形成することにより、コロと用紙が当接したときの用紙の加圧力を幅方向に均等に当てることが可能となり、用紙の幅方向の波打ちをなくしシワの発生を防止できる。これにより、用紙へのダメージを軽減することができ、用紙折り上がり品質が向上する。
【0078】
12)用紙ガイド先端の回転自在なコロがパイプ状のコロから構成すると、偏向手段が用紙ガイドを兼ねる場合、偏向手段の重量を軽減することができ、これにより駆動用モータの必要トルクも軽減され、コストダウンが可能となる。
【0079】
13)用紙ガイド先端の回転自在なコロが幅方向に偏向手段自身で支持されていることにより、コロと用紙が当接したときのコロの撓みを防止し、用紙の加圧力を幅方向に均等に当てることが可能となり、用紙の幅方向の波打ちをなくしシワの発生を防止できる。
【0080】
14)用紙ガイド先端の回転自在なコロを受ける箇所が複数の軸受け部材にて支持されていることにより、用紙ガイドのソリに対し、局部的にコロと軸受け部が当たることを防止し、軸受け部の偏摩耗によるコロの経時的な撓みを防止し、狙った位置で正確に折ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0081】
【図1】従来技術の一例の動作を示す動作説明図である。
【図2】従来技術の他の例の動作を示す動作説明図である。
【図3】本発明の実施形態に係る複写機装置本体と連結された紙折り装置の側面図である。
【図4】本発明の実施形態に係る紙折り装置の動作を示す側面図(その1)である。
【図5】本発明の実施形態に係る紙折り装置の動作を示す側面図(その2)である。
【図6】本発明の実施形態に係る紙折り装置の動作を示す側面図(その3)である。
【図7】本発明の実施形態に係る紙折り装置の動作を示す側面図(その4)である。
【図8】本発明の実施形態に係る駆動構成を示す図である。
【図9】本発明の実施形態における偏向手段の構成を示す図である。
【図10】本発明の実施形態における偏向手段のレール溝による案内構成を示す図である。
【図11】本発明の実施形態に係る制御構成を示すブロック図である。
【図12】本発明の実施形態における処理手順を示すフローチャート(その1)である。
【図13】本発明の実施形態における処理手順を示すフローチャート(その2)である。
【図14】本発明の実施形態における処理手順を示すフローチャート(その3)である。
【図15】本発明の実施形態における折りローラの動作を示す拡大図(その1)である。
【図16】本発明の実施形態における折りローラの動作を示す拡大図(その2)である。
【図17】本発明の実施形態における折りローラの動作を示す拡大図(その3)である。
【図18】本発明の他の実施形態に係る紙折り装置の動作を示す拡大図(その1)である。
【図19】本発明の他の実施形態に係る紙折り装置の動作を示す側面図(その2)である。
【図20】本発明の他の実施形態に係る紙折り装置の動作を示す側面図(その3)である。
【符号の説明】
【0082】
1 紙折り機
2 端面折り部
3 紙折り部
11、12 折りローラ対
14 搬送ローラ対
15 先端検知センサ
16 折り幅左検知センサ
17 折り幅右検知センサ
20、21 偏向手段
20a,21a コロ
100 紙折りコントローラ
200 複写機本体
201 操作部
202 本体制御基板




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013