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発明の名称 エレベータ制御プログラム更新装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−84232(P2007−84232A)
公開日 平成19年4月5日(2007.4.5)
出願番号 特願2005−273975(P2005−273975)
出願日 平成17年9月21日(2005.9.21)
代理人 【識別番号】100058479
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴江 武彦
発明者 三島 浩一
要約 課題
エレベータの運転を停止させずに制御プログラムを更新することにある。

解決手段
第1の制御プログラムを記憶する第1の制御プログラム記憶部23と、第2の制御プログラムを記憶する第2の制御プログラム記憶部24と、書き換えプログラムを記憶する書き換えプログラム記憶部22と、制御プログラムを選択する選択プログラムを記憶する選択プログラム記憶部21と、外部のプログラム転送装置6から新しい制御プログラムを受けたとき、選択プログラムに従って第1の制御プログラムと第2の制御プログラムとの順序で選択し、この選択された順序に従って当該制御プログラムと書き換えプログラムとを交互に実行し、この書き換えプログラムの実行時に新しい制御プログラムを、第2の制御プログラム記憶部及び第1の制御プログラム記憶部の順序で書き換えていく運転制御処理部3とを設けたエレベータ制御プログラム更新装置である。
特許請求の範囲
【請求項1】
コンピュータによって制御プログラムを実行し、エレベータの運転制御や監視制御を行うエレベータ制御装置において、
第1の制御プログラムを記憶する第1の制御プログラム記憶部と、
第2の制御プログラムを記憶する第2の制御プログラム記憶部と、
書き換えプログラムを記憶する書き換えプログラム記憶部と、
前記第1の制御プログラム及び前記第2の制御プログラムの選択順序を規定する選択プログラムを記憶する選択プログラム記憶部と、
外部のプログラム転送装置から新しい制御プログラムを受信したとき、前記選択プログラムに従って前記第1の制御プログラム記憶部及び前記第2の制御プログラム記憶部の何れかを選択し、かつ当該選択プログラムの選択順序に従って選択された前記プログラム記憶部の制御プログラムを前記書き換えプログラムにより前記新しい制御プログラムに書き換える一方、書き換え中でない他方の制御プログラム記憶部の制御プログラムを用いて前記運転制御を実行する前記コンピュータである運転制御処理部とを備えたことを特徴とするエレベータ制御プログラム更新装置。
【請求項2】
請求項1に記載のエレベータ制御プログラム更新装置において、
前記運転制御処理部は、常時は前記選択プログラムによって選択される前記第1の制御プログラム記憶部の第1の制御プログラムを実行し、外部のプログラム転送装置から新しい制御プログラムを受信したとき、前記選択プログラムに従って前記第2の制御プログラム記憶部の第2の制御プログラムを選択し、かつこの選択された第2の制御プログラムを前記書き換えプログラムにより前記新しい制御プログラムに書き換えている間、前記第1の制御プログラム記憶部の第1の制御プログラムを選択し、運転制御を実行することを特徴とするエレベータ制御プログラム更新装置。
【請求項3】
請求項1に記載のエレベータ制御プログラム更新装置において、
前記運転制御処理部は、常時は前記選択プログラムによって選択される前記第1の制御プログラム記憶部の第1の制御プログラムを実行し、外部のプログラム転送装置から新しい制御プログラムを受信したとき、前記選択プログラムに従って前記第1の制御プログラム記憶部を選択し、かつこの選択された第1の制御プログラムを前記書き換えプログラムにより前記新しい制御プログラムに書き換えている間、前記第2の制御プログラム記憶部の第2の制御プログラムを選択し、運転制御を実行することを特徴とするエレベータ制御プログラム更新装置。
【請求項4】
請求項1ないし請求項3の何れか一項に記載のエレベータ制御プログラム更新装置において、
前記運転制御処理部は、前記書き換えプログラムによる前記第1又は第2の制御プログラムに対する新しい制御プログラムへの書き換え処理と書き換え処理中でない前記第2または第1の制御プログラムによる運転制御とを交互に行うことを特徴とするエレベータ制御プログラム更新装置。
【請求項5】
請求項1ないし請求項3の何れか一項に記載のエレベータ制御プログラム更新装置において、
前記書き換えプログラムによって前記第1又は前記第2の制御プログラムを新しい制御プログラムに書き換えた後、所定のデータを設定し、当該所定のデータから未だ新しい制御プログラムに書き換えていない前記第2又は第1の制御プログラムに対する前記新しい制御プログラムへの書き換えを促すことを特徴とするエレベータ制御プログラム更新装置。
【請求項6】
請求項1ないし請求項3の何れか一項に記載のエレベータ制御プログラム更新装置において、
前記第1及び第2の制御プログラムの選択順序は、前記選択プログラム、前記エレベータ制御装置、前記プログラム転送装置の何れか一つに定められる指定データの順序に従うことを特徴とするエレベータ制御プログラム更新装置。
【請求項7】
請求項1ないし請求項3の何れか一項に記載のエレベータ制御プログラム更新装置において、
前記第1の制御プログラムと前記第2の制御プログラムの選択切り換えは、前記エレベータ制御装置の起動時、制御プログラム内のタスク起動時、制御プログラム内の割り込みサービスルーチンの起動時のうち、何れか1つの起動時に行うことを特徴とするエレベータ制御プログラム更新装置。
【請求項8】
請求項1に記載のエレベータ制御プログラム更新装置において、
前記プログラム転送装置は、メモリカード,パソコン,遠隔監視センタの監視システム,他の号機エレベータの制御装置の何れか1つを用いて新しい制御プログラムを受信することを特徴とするエレベータ制御プログラム更新装置。
【請求項9】
請求項1ないし請求項3の何れか一項に記載のエレベータ制御プログラム更新装置において、
前記第1の制御プログラムの実行時に用いる第1の設定データを記憶する第1の設定データ記憶部と、
前記第2の制御プログラムの実行時に用いる第2の設定データを記憶する第2の設定データ記憶部と、
前記書き換えプログラムによる新しい制御プログラムの書き換え時に前記第1の設定データ記憶部又は前記第2の設定データ記憶部に記憶される前記第1の設定データ又は前記第2の設定データを、当該新しい制御プログラムの実行時に用いる新しい設定データに書き換える手段とを更に備えたことを特徴とするエレベータ制御プログラム更新装置。
【請求項10】
請求項1又は請求項9に記載のエレベータ制御プログラム更新装置において、
前記第1の制御プログラム記憶部と、前記第2の制御プログラム記憶部と、前記書き換えプログラム記憶部と、前記選択プログラム記憶部と、前記第1の設定データ記憶部と、前記第2の設定データ記憶部は、少なくとも一つの記憶素子に領域分けして設けたことを特徴とするエレベータ制御プログラム更新装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、エレベータの運転制御や監視制御に用いる制御プログラムを新しい制御プログラムに書き換え処理するエレベータ制御プログラム更新装置に関する。
【背景技術】
【0002】
多くのエレベータ制御装置は、EPROMやフラッシュメモリ(Flash ROM)などの不揮発性記憶素子に制御プログラムを記憶し、エレベータの運転時、マイクロコンピュータが不揮発性記憶素子から制御プログラムを読出して実行することにより、エレベータの運転制御や監視制御を行っている。
【0003】
ところで、既に記憶されている制御プログラム(以下、既制御プログラムと呼ぶ)を新しい制御プログラムに書き換える場合は、既制御プログラムを記憶する不揮発性記憶素子を新しい制御プログラムを記憶する不揮発性記憶素子に交換したり、新しい制御プログラムを記憶するメモリカード等の記憶媒体をエレベータ制御装置に接続し、当該記憶媒体に記憶される新しい制御プログラムを既設の不揮発性記憶素子にコピーするなどして書き換えを行っている。その結果、制御プログラムの書き換え中は、エレベータの運転を停止させて新しい制御プログラムの書き換え作業を行う必要があり、エレベータのサービス低下を招く問題がある。
【0004】
そこで、従来、以上のような不具合を解消するために、幾つかの制御プログラム更新装置が提案されている。
その1つの制御プログラム更新装置は、既制御プログラムを記憶する第1の制御プログラム記憶部と、新しい制御プログラムを記憶する第2の制御プログラム記憶部と、これら2つの制御プログラム記憶部を選択的に切り替える切り替え手段とで構成し、常時は切り替え手段が第1の制御プログラム記憶部を選択し、マイクロコンピュータから導出されるバスラインに接続し、既制御プログラムを実行可能な状態に設定する。
【0005】
この状態において、新しい制御プログラムに書き換える場合は、エレベータ制御装置に新たな制御プログラムを記憶した記憶媒体を備えた外部装置を接続し、当該外部装置から新たな制御プログラムを第2の制御プログラム記憶部に転送し書き込む。そして、切り替え手段は、エレベータの運転中に第2の制御プログラム記憶部を選択し、マイクロコンピュータから導出されるバスラインに接続する。マイクロコンピュータは、第2の制御プログラム記憶部に記憶された新しい制御プログラムを第1の制御プログラム記憶部にコピーすることにより書き換え処理を行う。切り替え手段は、新しい制御プログラムに書き換えた後、第1の制御プログラム記憶部を選択し、マイクロコンピュータから導出されるバスラインに接続する。ここで、マイクロコンピュータは、新しい制御プログラムに従ってエレベータの運転制御や監視制御を行う(特許文献1)。
【0006】
他の制御プログラム更新装置は、運転制御プログラム領域、書き換えプログラム格納領域及び書換え用予備領域を持った電気的に書換え可能なプログラム記憶装置と、アドレス変更手段と、マイクロコンピュータとを設けた構成である。マイクロコンピュータは、既にプログラム記憶装置の運転制御プログラム領域に記憶されている運転制御プログラムを実行し、エレベータの運転制御や監視制御を行う。
【0007】
新しい運転制御プログラムに書き換える場合は、エレベータ制御装置に外部プログラム転送装置を接続し、当該外部プログラム転送装置から書き換え要求があると、アドレス変更手段は、運転制御プログラム領域に記憶される運転制御プログラムを示すアドレスを、書換え用予備領域の対応するアドレスに変更し、新しい運転制御プログラムを書換え用予備領域に転送する。そして、転送後、運転制御プログラム領域の運転制御プログラムを書換え用予備領域の新しい運転制御プログラムを書き換えるが、この書き換え中には運転制御プログラムを中止し、前期変更されたアドレスが示す書換え用予備領域の新しい運転制御プログラムを実行する構成である(特許文献2)。
【0008】
これら2つの制御プログラム更新装置は、新しい制御プログラムの書き換え時にエレベータの運転を停止させずに書き換えることができる。
【特許文献1】特開2000−128447号公報(図1参照)
【特許文献2】特開2001−10772号公報(図1参照)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、以上のような制御プログラム更新装置では、何れも制御プログラムの実行には無関係な不要回路,例えば切り替え手段やアドレス変更手段などを新たに追加する必要がある。その結果、不要な回路の追加に伴って、制御装置がコストアップとなり、また、新たに追加される回路の誤動作によって制御装置の故障やトラブルを発生させる原因となり、信頼性の低下を招く問題がある。
【0010】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、制御プログラムの実行とは無関係な回路を追加せず、かつエレベータの運転を停止させずに新しい制御プログラムに更新するエレベータ制御プログラム更新装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
(1) 上記課題を解決するために、本発明は、コンピュータで構成される運転制御処理部によって制御プログラムを実行し、エレベータの運転制御や監視制御を行うエレベータ制御装置であって、第1の制御プログラムを記憶する第1の制御プログラム記憶部と、第2の制御プログラムを記憶する第2の制御プログラム記憶部と、書き換えプログラムを記憶する書き換えプログラム記憶部と、前記第1の制御プログラム及び前記第2の制御プログラムの選択順序を規定する選択プログラムを記憶する選択プログラム記憶部と、外部のプログラム転送装置から新しい制御プログラムを受信したとき、前記選択プログラムに従って前記第1の制御プログラム記憶部の第1の制御プログラム及び前記第2の制御プログラム記憶部の第2の制御プログラムの何れかを選択し、かつこの選択プログラムの選択順序に従って選択された制御プログラムを前記書き換えプログラムにより前記新しい制御プログラムに書き換える一方、書き換え中でない他方の制御プログラム記憶部の制御プログラムを用いて、運転制御を実行する前記コンピュータである運転制御処理部とを設けたエレベータ制御装置である。
【0012】
この発明は以上のような構成とすることにより、選択プログラムに従って第1の制御プログラム記憶部又は第2の制御プログラム記憶部を選択し、かつ書き換えプログラムによって選択された第1の制御プログラム記憶部又は第2の制御プログラム記憶部の制御プログラムを新しい制御プログラムに書き換え中、前記選択プログラムが書き換え中でない制御プログラムを実行し、運転制御や監視制御を行うので、エレベータの運転を停止することなく新しい制御プログラムに書き換えることが可能となる。
【0013】
(2) また、本発明は、前記(1)項の構成要素に新たに、前記第1の制御プログラムの実行時に用いる第1の設定データを記憶する第1の設定データ記憶部と、前記第2の制御プログラムの実行時に用いる第2の設定データを記憶する第2の設定データ記憶部と、前記書き換えプログラムによる新しい制御プログラムの書き換え時に前記第1の設定データ記憶部又は前記第2の設定データ記憶部に記憶される前記第1の設定データ又は前記第2の設定データを、当該新しい制御プログラムの実行時に用いる新しい設定データに書き換える手段とを付加したエレベータ制御装置である。
【0014】
この発明は以上のような構成とすることにより、新しい制御プログラムの書き換え時に新しい制御プログラムの実行時に使用する設定データも同時に書き換えることが可能である。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、制御プログラムの実行とは無関係な回路を追加することなく、エレベータの運転を停止させずに新しい制御プログラムに更新できるエレベータ制御プログラム更新装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明に係るエレベータ制御プログラム更新装置の一実施の形態を示す構成図である。
同図において、1はエレベータ制御装置又はエレベータ制御基板(以下、制御装置と呼ぶ)に適用したエレベータ制御プログラム更新装置である。エレベータ制御プログラム更新装置1は、不揮発性記憶素子2と、運転制御処理部3と、揮発性記憶素子4と、インターフェース部5とで構成される。
【0017】
不揮発性記憶素子2は、所定のプログラム及び設定データを記憶するための電気的に書き換え可能なフラッシュメモリ(Flash ROM)などで構成されている。フラッシュメモリに代えてEPROMを用いてもよい。EPROMは、紫外線などの照射によってデータ消去でき、再書き込み可能なPROMである。
【0018】
不揮発性記憶素子2には、選択プログラム記憶部21、書き換えプログラム記憶部22、第1の制御プログラムを記憶する第1の制御プログラム記憶部23,第2の制御プログラムを記憶する第2の制御プログラム記憶部24、第1の設定データを記憶する第1の設定データ記憶部25,第2の設定データを記憶する第2の設定データ記憶部26及び書き換え中のデータを記憶する書き換え中データ記憶部27などの記憶領域が設けられている。このように1つの不揮発性記憶素子2に全部の記憶部21〜27を設けることにより、エレベータ制御装置の部品点数を減らすことができる。
【0019】
選択プログラム記憶部21には、後記する第1の制御プログラム及び第2の制御プログラムの選択順序を規定する選択プログラムが記憶される。
【0020】
書き換えプログラム記憶部22には、第1の制御プログラム記憶部23や第2の制御プログラム記憶部24に記憶される制御プログラムを、外部から転送されてくる新しい制御プログラムに書き換える際に書き換え処理を行う書き換えプログラムが記憶される。
【0021】
第1の制御プログラム記憶部23には、エレベータの運転制御や監視制御を実行する手順を記述した第1の制御プログラムが記憶される。第2の制御プログラム記憶部24には、第1の制御プログラムと同様な手順を記述した第2の制御プログラムが記憶される。なお、第1の制御プログラム及び第2の制御プログラムは、新しい制御プログラムの書き換え完了後、全く同じ新しい制御プログラムとなるものであって、不揮発性記憶素子2の中の記憶領域を示すアドレスが異なるだけである。
【0022】
第1の設定データ記憶部25には、第1の制御プログラムの実行段階で必要に応じて使用される第1の設定データが記憶される。第2の設定データ記憶部26には、第2の制御プログラムの実行段階で必要に応じて使用される第2の設定データが記憶される。これら第1の設定データ及び第2の設定データも、制御プログラムと同様に新しい設定データの書き換え完了後、同じ新しい設定データとなる。
【0023】
書き換え中データ記憶部27には、新しい制御プログラムの書き換え完了時に所定のコードデータが設定される。この所定のコードデータは、未だ新しい制御プログラムに書き換えていない制御プログラムに対する新しい制御プログラムへの書き換えを促す機能に加えて新しい制御プログラムに書き換えている確認させる機能を持つデータである。
【0024】
前記運転処理制御部3は、CPUで構成され、不揮発性記憶素子2の一部を構成する第1の制御プログラム記憶部23に記憶される第1の制御プログラム又は第2の制御プログラム記憶部24に記憶される第2の制御プログラムを実行することにより、運転制御や監視制御を行う。また、運転制御処理部3は、不揮発性記憶素子2に記憶された制御プログラム以外の必要とする各種のプログラムを実行し、かつ、新しい制御プログラムの更新処理を行う機能を有する。
【0025】
前記揮発性記憶素子4は、運転制御処理部3による処理途中及び処理結果のデータを一時的に記憶するデータバッフアメモリとしての役割を有する。揮発性記憶素子4は、随時書き込み読み出し可能な記憶素子であって、例えばスタティック(Static)RAMが使用される。このスタティックRAMの代わりに、DRAMやSDRAMを用いてもよい。
【0026】
前記インターフェース部5は、エレベータ制御プログラム更新装置1に接続される外部記憶媒体6から転送されてくる新しい制御プログラムを取り込んで運転制御処理部3に送出する機能を有する。
【0027】
なお、外部記憶媒体6としては、一般的にメモリカードが使用される。メモリカードを使用した場合、インターフェース部5としては、メモリカードの規格に対応したインターフェース回路となる。また、外部記憶媒体6としては、パソコンで代用することも可能である。つまり、エレベータ制御プログラム更新装置1のインターフェース部5にパソコンを接続し、予め保存中の新しい制御プログラムを制御プログラム更新装置1に転送する構成であっても良い。この場合、インターフェース部5としては、パソコンと通信を行うための通信コントローラの機能を備えるものである。
【0028】
さらに、外部記憶媒体6の代わりに、遠隔監視センタの監視システムから新しい制御プログラムを転送したり、他の号機エレベータのエレベータ制御装置から新しい制御プログラムを転送することもできる。従って、以下、メモリカード,パソコン,遠隔監視センタの監視システム,他の号機エレベータの制御装置等を含んでプログラム転送装置6と総称する。このようにパソコン,遠隔監視センタの監視システム,他の号機エレベータの制御装置から新しい制御プログラムを転送する構成にすれば、エレベータが設置されている建物に作業員が出向いてメモリカードを装填するといった作業を省略し、新しい制御プログラムの書き換えを行うことが可能である。
【0029】
前記運転制御処理部3としては、図2に示すように第1の制御プログラム記憶部23に記憶される第1の制御プログラムを実行する第1の制御プログラム実行手段11と、外部のプログラム転送装置6がエレベータ制御プログラム更新装置1に接続された後、当該プログラム転送装置6から所定の書き換え制御信号を受信したか否か、新たな制御プログラムの書き換え要求が有ったか否かを判断する書き換え要求判断手段12と、第2の制御プログラム書き換え手段13と、所定のコードデータ書き込み手段14と、第1の制御プログラム書き換え手段15とが設けられている。
【0030】
第2の制御プログラム書き換え手段13は、第2の制御プログラム記憶部24に記憶される第2の制御プログラムをプログラム転送装置6から受信した新たな制御プログラムに書き換える処理を実行する。所定コード書き込み手段14は、第2の制御プログラム書き換え手段13による第2の制御プログラム記憶部24への新たな制御プログラムの書き込み終了後、書き換え中データ記憶部27に新しい制御プログラムの書き換え中を表す所定のコードデータを書き込む。第1の制御プログラム書き換え手段15は、所定コード書き込み手段14によって書き込まれた所定の書き換え中コードを認識し、第1の制御プログラム記憶部22に記憶される第1の制御プログラムを第2の制御プログラム記憶部23に記憶される新しい制御プログラムに書き換え処理する機能を有する。
【0031】
次に、以上のようなエレベータ制御プログラム更新装置の動作について図3を参照して説明する。
エレベータ制御装置が起動すると、運転制御処理部3は、選択プログラム記憶部21に記憶される選択プログラムの選択順序に基づき第1の制御プログラム実行手段11を実行する。運転制御処理部3における第1の制御プログラム実行手段11は、書き換え中データ記憶部27に書き換え中を表す所定のコードデータが存在するか否かを判断する(S1)。書き換え中データ記憶部27に書き換え中を表す所定のコードデータが存在しない場合、第1の制御プログラム記憶部23に記憶される第1の制御プログラムを読み出し、当該第1の制御プログラムに記述される手順に従ってエレベータの運転制御や監視制御を行う(S2)。なお、図4に示すように、第1の制御プログラム記憶部23の第1の制御プログラムを揮発性記憶素子7に転送し、当該揮発性記憶素子7から第1の制御プログラムを読み出して実行する方法であってもよい。
【0032】
このとき、第1の制御プログラム実行手段11は、第1の制御プログラムの実行中に、運転制御等を行うために設定データ(例えば演算パラメータ)が必要となった場合、第1の設定データ記憶部25を参照し、必要な設定データを読み出して運転制御等に用いる。なお、運転制御等の過程で得られるデータや入出力データは揮発性記憶素子4に記憶される。
【0033】
また、第1の制御プログラム実行手段11は、第1の制御プログラムを実行するに当たり、例えば図4に示すように前述した揮発性記憶素子4とは別のスタティック(Static)RAMなどの揮発性記憶素子7を設け、第1の制御プログラム記憶部23から第1の制御プログラムを読み出して揮発性記憶素子7に書き込み、この書き込んだ第1の制御プログラムのもとに運転制御等を行ってもよい。
【0034】
引き続き、運転制御処理部3は、書き換え要求判断手段12を実行する。運転制御処理部3の書き換え要求判断手段12は、外部のプログラム転送装置6から新しい制御プログラムの書き換え要求信号を受けたか否かを判断する(S3)。
【0035】
ところで、期間の経過に伴って新しい制御プログラムの書き換えが生じたとき、プログラム転送装置6からインターフェース部5を通して所定の書き換え要求信号が送られてくるので、その書き換え要求信号を検出したとき、ステップS3にて書き換え要求有りと判断する。書き換え要求判断手段12は、書き換え要求有りと判断したとき、書き換えプログラム記憶部22の書き換えプログラムを実行し、新しい制御プログラムの書き換えを行う(S4)。また、ステップS3において、書き換え要求信号を受信しないとき、書き換え要求無しと判断し、ステップS2に戻り、第1の制御プログラムを実行し続ける。
【0036】
なお、書き換え要求の判断については、プログラム転送装置6からの書き換え要求信号だけでなく、例えばエレベータ制御装置1などに付設されるスイッチ(図示せず)が操作されたとき、その操作信号を検出して書き換え要求有りと判断してもよい。
【0037】
これらプログラム転送装置6からの書き換え要求信号または操作信号を検出したときに書き換えプログラムを実行させる処理については、予め第1の制御プログラム中に記述しておくことにより実現できる。
【0038】
運転制御処理部3は、以上のようにして書き換えプログラムを実行し、第2の制御プログラム書き換え手段13を実行する。運転制御処理部3は、第2の制御プログラム書き換え手段13を実行するに際し、所定の時間ごとに第1の制御プログラムと書き換えプログラムとを交互に実行し、見かけ上、2つのプログラムが同時に実行しているような処理を行う。
【0039】
よって、運転制御処理部3における第2の制御プログラム書き換え手段13は、書き換えプログラムを実行し、第2の制御プログラム記憶部24に記憶される第2の制御プログラムをプログラム転送装置6から受信した新しい制御プログラムに書き換えていく。なお、書き換えプログラムの実行時、プログラム転送装置6に新しい制御プログラムを実行する過程で使用する設定データが格納されている場合には第2の設定データ記憶部26の設定データも同時に書き換える。これにより、新しい制御プログラムと設定データとの整合性を保つことができる。
【0040】
しかる後、新しい制御プログラムの書き換え終了したか否かを判断し(S5)、未だ新しい制御プログラムの全部が書き換えられていない場合、ステップS6に移行して書き換えプログラムの実行時間が所定時間t1経過したか否かを判断する。ここで、所定時間t1が経過していないと判断した場合にはステップS4に戻り、書き換えプログラムを実行し続ける。一方、所定時間t1が経過したと判断した場合には再度第1の制御プログラムを実行し(S7)、第1の制御プログラムの実行時間が所定時間t1を経過したか否かを判断する(S8)。所定時間t1を経過していないと判断した場合にはステップS7に戻り、第1の制御プログラムの実行を継続する。従って、第2の制御プログラム書き換え手段13は、エレベータの運転制御や監視制御を継続するとともに、新しい制御プログラムの書き換えもほとんど同時に行われる。
【0041】
一方、ステップS5において、新しい制御プログラムの書き換えが終了したと判断した場合、運転制御処理部3は、所定コード書き込み手段14を実行する。所定コード書き込み手段14は、新しい制御プログラムに書き換え終了したと判断したとき、書き換え中データ記憶部27に所定のコードを書き込むことにより(S9)、第1の制御プログラム記憶部23への新しい制御プログラムの書き換えを促す。ここで、所定のコードを書き込んだ後、エレベータの運転停止の有無を判断し(S10)、エレベータが呼びに応答して運転中の場合にはステップS2に移行し、同様の処理を繰り返し実行する。
【0042】
ステップS10において、エレベータが全ての呼びに応答し終わって停止し、ドアが閉じたとき、エレベータが停止したと判断し、運転制御処理部3を再起動させる。
【0043】
運転制御処理部3は、再起動後、選択プログラム記憶部21の選択プログラムに基づいて書き換え中データ記憶部27に書き換え中を表す所定のコードが書き込まれているか判断する(S1)。ここで、書き換え中データ記憶部27に所定のコードデータが書き込まれていることを確認したとき、第2の制御プログラム記憶部23を選択して第2の制御プログラムを実行し(S11)、第1の制御プログラム書き換え手段15を実行する。
【0044】
すなわち、運転制御処理部3における第1の制御プログラム書き換え手段15は、第2の制御プログラム記憶部24に記憶される新しい第2の制御プログラムと書き換えプログラム記憶部22に記憶される書き換えプログラムとを呼び出す。そして、予め定める所定の時間t2ごとに第2の制御プログラムと書き換えプログラムとを交互に実行し、見かけ上、2つのプログラムが同時に実行され、第2の制御プログラムに記述された手順に従ってエレベータの運転制御や監視制御を行うと共に、第1の制御プログラム記憶部23に記憶される第1の制御プログラムを、新しい第2の制御プログラムに書き換えていく。なお、書き換えプログラムの実行時、第2の設定データ記憶部26に新しい第2の制御プログラムの実行時に用いる第2の設定データが記憶されている場合には第1の設定データ記憶部25の設定データも書き換える。
【0045】
すなわち、運転制御処理部3における第1の制御プログラム書き換え手段15は、第2の制御プログラムを実行した後(S11)、当該第2の制御プログラムの実行時間が所定時間t2を経過したか否かを判断する(S12)。ここで、第2の制御プログラムの実行時間が所定時間t2経過していないと判断された場合にはステップS11に戻り、第2の制御プログラムの実行を継続する。一方、所定時間t2経過していると判断した場合には書き換えプログラムを実行し(S13)、第1の制御プログラム記憶部23の第1の制御プログラムを新しい第2の制御プログラムに書き換える処理を実行する。
【0046】
その後、新しい第2の制御プログラムの書き換えが終了したか否かを判断し(S14)、未だ書き換えが終了していない場合には、書き換えプログラムの実行時間が所定時間t2を経過したか否かを判断し(S15)、所定時間t2を経過していない場合にはステップS13に戻り、書き換えプログラムを継続実行する。また、書き換えプログラムの実行時間が所定時間t2を経過した場合にはステップS11に戻り、再度新しい第2の制御プログラムを実行し、同様の処理を繰り返す。
【0047】
一方、ステップS14において、第2の制御プログラムの書き換えが終了したと判断した場合には、書き換え中データ記憶部27の書き換え中を表す所定のコードを消去した後(S16)、ステップS10に移行し、未だエレベータが停止中であるか否かを判断する。ここで、エレベータが運転中であればステップS2に戻り、エレベータが未だ停止中であればステップS1に戻り、それぞれ前述した一連の処理を繰り返し実行する。
【0048】
以上のような実施の形態によれば、外部のプログラム転送装置6から更新すべき新しい制御プログラムが転送されてきたとき、常時実行中の第1の制御プログラムと書き換えプログラムとを交互に実行し、エレベータの運転制御等を行うとともに、第2の制御プログラム記憶部24の第2の制御プログラムを新しい制御プログラムに書き換えるので、エレベータの運転に支障を与えることなく、第2の制御プログラム記憶部24に新しい制御プログラムを書き込むことができる。
【0049】
そして、第2の制御プログラム記憶部24に新しい制御プログラムに書き込んだ後、書き換え中データ記憶部27に所定のコードデータを設定するので、例えばエレベータの停止時に選択プログラムを起動させて所定のコードデータの存在を確認したとき、既に書き換えた第2の制御プログラム記憶部24の新しい第2の制御プログラムと書き換えプログラムとを交互に実行し、エレベータの運転制御等を実施するとともに、第1の制御プログラム記憶部23の第1の制御プログラムを新しい第2の制御プログラムに書き換える。よって、エレベータの運転を停止させることなく第1の制御プログラム記憶部23の制御プログラムを新しい制御プログラムを書き換えることができる。
【0050】
(その他の実施の形態)
(1) 上記実施の形態では、プログラム転送装置6から転送されてくる新しい制御プログラムを第2の制御プログラム記憶部24及び第1の制御プログラム記憶部23の選択順序に従って書き換え処理したが、例えば常時実行中の第1の制御プログラム記憶部23の第1の制御プログラムに新しい制御プログラムを書き込んだ後、第2の制御プログラム記憶部24の第2の制御プログラムを新しい制御プログラムに書き換える順序であってもよい。この場合には、第2の制御プログラム書き換え手段13に代えて、書き換え要求判断手段12の実行後に第1の制御プログラム書き換え手段が実行される。同様に第1の制御プログラム書き換え手段15に代えて、所定コード書込み手段14の実行後に第2の制御プログラム書き換え手段が実行される。
【0051】
これにより、前述した実施の形態と同様の効果を奏することができる。
【0052】
(2) 上記実施の形態では、一つの不揮発性記憶素子2内に選択プログラム記憶部21、書き換えプログラム記憶部22、制御プログラムを記憶する第1及び第2の制御プログラム記憶部23,24、設定データを記憶する第1及び第2の設定データ記憶部25,26及び書き換え中データ記憶部27等の各記憶領域を形成したが、例えば図5に示すように選択プログラムデータ及び書き換えプログラムデータは例えばマスクROMなどの安価な記憶素子2aに記憶させ、第1、第2の制御プログラムデータはフラッシュROMなどの記憶素子2bに記憶させる。また、1バイト単位で書き換える例えば第1、第2の設定データや書き換え中データは、1バイト単位で書き換え可能なEEPROMなどの記憶素子2cに記憶させるようにしてもよい。
【0053】
これにより、複数の記憶素子2a〜2cに分けて各種のプログラムデータや設定データを記憶させることにより、コストを低減化しつつ最適な記憶素子を用いて実現することができる。
【0054】
(3) また、上記実施の形態では、第1の制御プログラムと第2の制御プログラムとの選択は、選択プログラムに規定される選択順序に従って行われたが、例えばエレベータ制御装置1の適宜な記憶手段やプログラム転送装置6に規定される指定データに従って第1の制御プログラム及び第2の制御プログラムを選択する構成であってもよい。
【0055】
(4) また、上記実施の形態では、第1の制御プログラムと第2の制御プログラムとの選択切り換えは、エレベータ制御装置ないし運転制御処理部3の起動時、再起動時に行うようにしたが、他のタイミング信号を用いて制御プログラムの選択切り換えを行う構成であってもよい。例えば図6に示すように、選択プログラム記憶部21にはOS(オペレーションシステム)21aと割り込みハンドラ21bとを記憶する。第1の制御プログラム記憶部23には、前記OS21aによって起動される複数のタスク23aa,…,23anと前記割り込みハンドラ21bによって起動される複数の割り込みサービスルーチン23ba,…,23bnとを記憶する。さらに、第2の制御プログラム記憶部24には、第1の制御プログラム記憶部23と同様に、OS21aによって起動される複数のタスク24aa,…,24anと前記割り込みハンドラ21bによって起動される複数の割り込みサービスルーチン24ba,…,24bnとを記憶する。
【0056】
そして、選択プログラム記憶部21に記憶されるOS21aによって起動されるタスク単位ごとに第1の制御プログラムと第2の制御プログラムとを選択切り換えする。また、選択プログラム記憶部21に記憶される割り込みハンドラ21bによって起動される割り込みサービスルーチン単位ごとに第1の制御プログラムと第2の制御プログラムとを選択切り換えする構成であってもよい。
【0057】
このような構成とすることにより、書き換える可能性がある処理を含んだタスク23aa,…,23an、24aa,…,24anと割り込みサービスルーチン23ba,…,23bn、24ba,…,24bnのみを重複して記憶するだけでよいので、不揮発性記憶素子2の記憶容量を小さくすることができる。
【0058】
その他、本発明は、上記実施の形態に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】本発明に係るエレベータ制御プログラム更新装置の一実施形態を示す構成図。
【図2】図1の運転制御処理部の一例を示す機能ブロック図。
【図3】本発明に係るエレベータ制御プログラム更新装置の処理動作を説明するフローチャート。
【図4】本発明に係るエレベータ制御プログラム更新装置の他の実施形態を示す構成図。
【図5】本発明に係るエレベータ制御プログラム更新装置のさらに他の実施形態を示す構成図。
【図6】本発明に係るエレベータ制御プログラム更新装置のさらに他の実施形態を説明する不揮発性記憶素子の内部プログラム構造図。
【符号の説明】
【0060】
1…制御装置、2…不揮発性記憶素子、2a,2b,2c…記憶素子、3…運転制御処理部、5…インターフェース部、6…プログラム転送装置、11…第1の制御プログラム実行手段、12…書き換え要求判断手段、13…第2の制御プログラム書き換え手段、14…所定コード書き込み手段、15…第1の制御プログラム書き換え手段、21…選択プログラム記憶部、21a…OS(オペレーションシステム)、21b…割り込みハンドラ、22…書き換えプログラム記憶部、23…第1の制御プログラム記憶部、23aa,…,23an…タスク、23ba,…,23bn…割り込みサービスルーチン、24…第2の制御プログラム記憶部、24aa,…,24an…タスク、24ba,…,24bn…割り込みサービスルーチン、25…第1の設定データ記憶部、26…第2の設定データ記憶部、27…書き換え中データ記憶部。




 

 


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