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発明の名称 ダブルデッキエレベータのかご枠制御装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−84215(P2007−84215A)
公開日 平成19年4月5日(2007.4.5)
出願番号 特願2005−273516(P2005−273516)
出願日 平成17年9月21日(2005.9.21)
代理人 【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
発明者 衣笠 満代
要約 課題
かご間距離調整機構や、かご間調整制御装置などが故障して、上かご室と下かご室との距離を調整できないとき、昇降路の物理的な特徴に応じて上かご室または下かご室のいずれか一方を使用して、乗客に対するサービスを継続する。

解決手段
何らかの原因により、かご間距離調整機構5、かご間調整制御装置10などが故障して、上かご室2と下かご室3との距離調整が不能となったとき、かご枠制御装置9によって、上かご室2、下かご室3を任意の階床に着床させて、全ての乗客を降ろした後、昇降路の物理的な特徴に応じて上かご室2または下かご室3のいずれか一方を使用禁止にし、他方のみを使用して、エレベータの運転を継続する。
特許請求の範囲
【請求項1】
上かご室と下かご室とを連結するとともに、各階床間距離に応じて上かご室と下かご室の距離を調整可能に構成したダブルデッキエレベータのかご枠制御装置において、
前記上かご室と下かご室との距離調整が不能であるか否かを判定する距離調整判定手段と、
距離調整が不能であると判定されたとき、前記かご枠が昇降する昇降路の形状に応じて前記上かご室または前記下かご室のいずれか一方を使用禁止にし、他方のみを使用したエレベータの運転を継続する運転制御手段と、
を備えたことを特徴とするダブルデッキエレベータのかご枠制御装置。
【請求項2】
上かご室と下かご室とを連結するとともに、各階床間距離に応じて上かご室と下かご室の距離を調整可能に構成したダブルデッキエレベータのかご枠制御装置において、
前記上かご室と下かご室との距離調整が不能であるか否かを判定する距離調整判定手段と、
距離調整が不能であると判定されたとき、呼びが発生した階床および呼びの方向に応じて前記上かご室または下かご室の一方を使用したエレベータの運転を継続する運転制御手段と、
を備えたことを特徴とするダブルデッキエレベータのかご枠制御装置。
【請求項3】
上かご室と下かご室とを連結するとともに、各階床間距離に応じて上かご室と下かご室の距離を調整可能に構成したダブルデッキエレベータのかご枠制御装置において、
前記上かご室と下かご室との距離調整が不能であるか否かを判定する距離調整判定手段と、
距離調整が不能であると判定されたとき、最上階からダウン方向の乗り場呼びには上かご室を用いたエレベータの運転を継続し、最下階からアップ方向の乗り場呼びには下かご室を用いたエレベータの運転を継続し、それ以外の各階床からの乗り場呼びには呼びが発生した階床および呼びの方向に応じて上かご室または下かご室の一方を使用したエレベータの運転を継続する運転制御手段と、
を備えたことを特徴とするダブルデッキエレベータのかご枠制御装置。
【請求項4】
上かご室と下かご室とを連結するとともに、各階床間距離に応じて上かご室と下かご室の距離を調整可能に構成したダブルデッキエレベータのかご枠制御装置において、
前記上かご室と下かご室との距離調整が不能であるか否かを判定する距離調整判定手段と、
距離調整が不能であると判定されたとき、
(1)前記上かご室と下かご室との距離測定により得られた上下かご間長に比べて、最上階から1階床手前の階床までの階間長が短いとき、最上階からの乗り場呼びまたは最上階から1階床手前の階床からの乗り場呼びにのみ、前記上かご室を用いたエレベータの運転を継続、
(2)上下かご間長に比べて最下階から1階床手前の階床までの階間長が短いときには最下階からの乗り場呼びまたは最下階から1階床手前の階床からの乗り場呼びにのみ、前記下かご室を用いたエレベータの運転を継続、
(3)それ以外の階からの乗り場呼びには前記上かご室または下かご室のいずれか一方を用いたエレベータの運転を継続、
上記(1)、(2)、(3)の何れかの運転を実行する運転制御手段と、
を備えたことを特徴とするダブルデッキエレベータのかご枠制御装置。
【請求項5】
上かご室と下かご室とを連結するとともに、各階床間距離に応じて上かご室と下かご室の距離を調整可能に構成したダブルデッキエレベータのかご枠制御装置において、
前記上かご室と下かご室との距離調整が不能であるか否かを判定する距離調整判定手段と、
距離調整が不能であると判定されたとき、前記上かご室と下かご室との距離測定により得られた上下かご間長と各上下階床間の階間長とを比較する比較手段と、
比較の結果、上下かご間長と同じ階間長を持つ階床からの乗り場呼びにのみ、前記上かご室と下かご室を用いたエレベータの運転を継続し、それ以外の階床からの乗り場呼びにはエレベータの運転を中止させる運転制御手段と、
を備えたことを特徴とするダブルデッキエレベータのかご枠制御装置。
【請求項6】
上かご室と下かご室とを連結するとともに、各階床間距離に応じて上かご室と下かご室の距離を調整可能に構成したダブルデッキエレベータのかご枠制御装置において、
前記上かご室と下かご室との距離調整が不能であるか否かを判定する距離調整判定手段と、
距離調整が不能であると判定されたとき、前記上かご室と下かご室との距離測定により得られた上下かご間長と各上下階床間の階間長とを比較する比較手段と、
比較の結果、上下かご間長と同じ階間長を持つ階床からの乗り場呼びには前記上かご室と下かご室を用いたエレベータの運転を継続し、それ以外の階からの乗り場呼びには前記上かご室または下かご室のいずれか一方を用いたエレベータの運転を継続する制御手段と、
前記上かご室または下かご室のいずれか一方を用いたエレベータの運転がされているとき、片側運転を行っている旨の指令を上かご室または下かご室に設けられた報知装置に出力する報知指令出力手段と、
を備えたことを特徴とするダブルデッキエレベータのかご枠制御装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、かご室を上下2段に構成した乗りかごを用いて乗客を運ぶダブルデッキエレベータのかご枠制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
最近の超高層ビルには、ダブルデッキエレベータが設置されているものがある。このダブルデッキエレベータは、かご室を上下2段に構成した乗りかごを同時に移動させることにより輸送能力を向上させるとともに、ビルのスペース効率を向上させることが可能となる。
【0003】
ダブルデッキエレベータの一例として、特許文献1に示すように、上下のかご室間の距離を調整して、各階床の高さが異なっている場合にも、上のかご室が上の階に着床したとき、下のかご室が下の階に着床するようにしたシステムが知られている。
【特許文献1】特開平10ー279231号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、このようなダブルデッキエレベータでは、上下のかご室間の距離を調整するかご間距離調整機構や、かご間調整制御装置などが故障すると、上かご室と下かご室とを同時に着床させることが不可能になる。この場合には、エレベータの故障と判定して運転を中止せざるを得なかった。
【0005】
このように、従来では、各センサや制御盤など、他の装置が正常であるにも拘わらず、かご間距離調整機構が故障しただけで乗客を運ぶことができなくなり、サービス低下を招いてしまうという不具合があった。
【0006】
本発明は上記の事情に鑑み、かご間距離調整機構や、かご間調整制御装置などが故障して、上かご室と下かご室との距離を調整できないときときであっても、昇降路の物理的な特徴に応じて上かご室または下かご室のいずれか一方を使用して乗客に対するサービスを継続することができるダブルデッキエレベータのかご枠制御装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するために本発明は、請求項1では、上かご室と下かご室とを連結するとともに、各階床間距離に応じて上かご室と下かご室の距離を調整可能に構成したダブルデッキエレベータのかご枠制御装置において、前記上かご室と下かご室との距離調整が不能であるか否かを判定する距離調整判定手段と、距離調整が不能であると判定されたとき、前記かご枠が昇降する昇降路の形状に応じて前記上かご室または前記下かご室のいずれか一方を使用禁止にし、他方のみを使用したエレベータの運転を継続する運転制御手段とを備えたことを特徴としている。
【0008】
請求項2では、上かご室と下かご室とを連結するとともに、各階床間距離に応じて上かご室と下かご室の距離を調整可能に構成したダブルデッキエレベータのかご枠制御装置において、前記上かご室と下かご室との距離調整が不能であるか否かを判定する距離調整判定手段と、距離調整が不能であると判定されたとき、呼びが発生した階床および呼びの方向に応じて前記上かご室または下かご室の一方を使用したエレベータの運転を継続する運転制御手段とを備えたことを特徴としている。
【0009】
請求項3では、上かご室と下かご室とを連結するとともに、各階床間距離に応じて上かご室と下かご室の距離を調整可能に構成したダブルデッキエレベータのかご枠制御装置において、前記上かご室と下かご室との距離調整が不能であるか否かを判定する距離調整判定手段と、距離調整が不能であると判定されたとき、最上階からダウン方向の乗り場呼びには上かご室を用いたエレベータの運転を継続し、最下階からアップ方向の乗り場呼びには下かご室を用いたエレベータの運転を継続し、それ以外の各階床からの乗り場呼びには呼びが発生した階床および呼びの方向に応じて上かご室または下かご室の一方を使用したエレベータの運転を継続する運転制御手段とを備えたことを特徴としている。
【0010】
請求項4では、上かご室と下かご室とを連結するとともに、各階床間距離に応じて上かご室と下かご室の距離を調整可能に構成したダブルデッキエレベータのかご枠制御装置において、前記上かご室と下かご室との距離調整が不能であるか否かを判定する距離調整判定手段と、距離調整が不能であると判定されたとき、(1)前記上かご室と下かご室との距離測定により得られた上下かご間長に比べて、最上階から1階床手前の階床までの階間長が短いとき、最上階からの乗り場呼びまたは最上階から1階床手前の階床からの乗り場呼びにのみ、前記上かご室を用いたエレベータの運転を継続、(2)上下かご間長に比べて最下階から1階床手前の階床までの階間長が短いときには最下階からの乗り場呼びまたは最下階から1階床手前の階床からの乗り場呼びにのみ、前記下かご室を用いたエレベータの運転を継続、(3)それ以外の階からの乗り場呼びには前記上かご室または下かご室のいずれか一方を用いたエレベータの運転を継続、上記(1)、(2)、(3)の何れかの運転を実行する運転制御手段とを備えたことを特徴としている。
【0011】
請求項5では、上かご室と下かご室とを連結するとともに、各階床間距離に応じて上かご室と下かご室の距離を調整可能に構成したダブルデッキエレベータのかご枠制御装置において、前記上かご室と下かご室との距離調整が不能であるか否かを判定する距離調整判定手段と、距離調整が不能であると判定されたとき、前記上かご室と下かご室との距離測定により得られた上下かご間長と各上下階床間の階間長とを比較する比較手段と、比較の結果、上下かご間長と同じ階間長を持つ階床からの乗り場呼びにのみ、前記上かご室と下かご室を用いたエレベータの運転を継続し、それ以外の階床からの乗り場呼びにはエレベータの運転を中止させる運転制御手段とを備えたことを特徴としている。
【0012】
請求項6では、上かご室と下かご室とを連結するとともに、各階床間距離に応じて上かご室と下かご室の距離を調整可能に構成したダブルデッキエレベータのかご枠制御装置において、前記上かご室と下かご室との距離調整が不能であるか否かを判定する距離調整判定手段と、距離調整が不能であると判定されたとき、前記上かご室と下かご室との距離測定により得られた上下かご間長と各上下階床間の階間長とを比較する比較手段と、比較の結果、上下かご間長と同じ階間長を持つ階床からの乗り場呼びには前記上かご室と下かご室を用いたエレベータの運転を継続し、それ以外の階からの乗り場呼びには前記上かご室または下かご室のいずれか一方を用いたエレベータの運転を継続する制御手段と、前記上かご室または下かご室のいずれか一方を用いたエレベータの運転がされているとき、片側運転を行っている旨の指令を上かご室または下かご室に設けられた報知装置に出力する報知指令出力手段とを備えたことを特徴としている。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、建物内に設置された昇降路の上方、また下方に、突出階があり、かご間距離調整機構や、かご間調整制御装置などが故障して、上かご室と下かご室との距離を調整できないとき、昇降路の物理的な特徴に応じて上かご室または下かご室のいずれか一方を使用して、乗客に対するサービスを継続することができる。
【0014】
また、建物内に設置された昇降路の上方にも、また下方にも突出階が無く、かご間距離調整機構や、かご間調整制御装置などが故障し、上かご室と下かご室との距離を調整できないとき、呼びが発生した階床、呼びの方向に応じてその都度、上かご室または下かご室の一方を使用し、どのような呼びに対しても、乗客に対するサービスを継続することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
《第1の実施形態》
図1は本発明の一実施形態を示す概略構成図である。
【0016】
この図に示すダブルデッキエレベータ1は、上かご室2、下かご室3を搭載し、建物内に形成された昇降路内に、昇降自在に配置されるかご枠4と、かご枠4内に設けられ、上かご室2と下かご室3との距離を調整するかご間距離調整機構5と、かご枠4の重さと釣り合う重さのカウンタウェイト6と、カウンタウェイト6とかご枠4とを連結するロープ7と、ロープ7を走行させ、かご枠4、カウンタウェイト6を上下移動させる巻き上げ機8と、各乗り場に設けられた呼び登録装置、上かご室2に設けられた呼び登録装置、下かご室3に設けられた呼び登録装置から出力される呼び情報、予め設定されている運転パターンなどに基づき、巻き上げ機8を駆動させて、かご枠4を上下移動、停止し、乗客を運ばせるかご枠制御装置9と、かご枠制御装置9からの指示に応じてかご間距離調整機構5を駆動し、上かご室2と下かご室3との距離を調整するかご間調整制御装置10とを備えている。
【0017】
そして、何らかの原因により、かご間距離調整機構5や、かご間調整制御装置10などが故障して、上かご室2と下かご室3との距離調整が不能となったとき、上かご室2、下かご室3から全ての乗客を降ろした後、昇降路の特徴に応じて上かご室2または下かご室3のいずれか一方を使用禁止にし、他方のみを使用して、エレベータの運転を継続する。
【0018】
この際、昇降路の上方に突出階があり、下方に突出階が無ければ、上かご室2を使用禁止にし、下かご室3のみで、エレベータの運転を継続する。また逆に昇降路の下方に突出階があり、上方に突出階が無ければ、下かご室3を使用禁止にし、上かご室2のみでエレベータの運転を継続する。
【0019】
このように、第1の実施形態では、何らかの原因により、かご間距離調整機構5、かご間調整制御装置10などが故障して、上かご室2と下かご室3との距離調整が不能となったとき、上かご室2、下かご室3から全ての乗客を降ろした後、昇降路の物理的な特徴に応じて上かご室2または下かご室3のいずれか一方を使用禁止にし、他方のみを使用したエレベータの運転を継続するようにした。このため、建物内に設置された昇降路の上方、また下方に、突出階があり、かご間距離調整機構5、かご間調整制御装置10などが故障して、上かご室2と下かご室3との距離を調整できないとき、昇降路の物理的な特徴に応じて上かご室2または下かご室3のいずれか一方を使用して、乗客に対するサービスを継続することができる。
【0020】
《第2の実施形態》
次に第2の実施形態を説明する。なお、システム構成は図1を参照する。
【0021】
第2の実施形態におけるダブルデッキエレベータのかご枠制御装置9は、かご間距離調整機構5や、かご間調整制御装置10などが故障して、上かご室2と下かご室3との距離調整が不能となったとき、各呼び登録装置から出力される呼び情報の内容に応じてその都度、上かご室2または下かご室3のいずれか一方を選択して、呼び情報に対応するようにしている。
【0022】
この場合、かご枠制御装置9は、何らかの原因により、かご間距離調整機構5や、かご間調整制御装置10などが故障して、上かご室2と下かご室3との距離調整が不能となったとき、上かご室2、下かご室3から全ての乗客を降ろす。その後、最上階より1階床手前から、アップ方向の乗り場呼びが出力されたとき、上かご室2を用いて、エレベータの運転を継続する。また最下階より1階床手前から、ダウン方向の乗り場呼びが出力されたとき、下かご室3を用いて、エレベータの運転を継続する。さらに、それ以外の階床からアップ方向の乗り場呼び、あるいはダウン方向の乗り場呼びが出力されたとき、その都度、上かご室2または下かご室3のいずれか一方を用いたエレベータの運転を継続する。
【0023】
このように、第2の実施形態によれば、建物内に設置された昇降路の上方にも、また下方にも突出階が無く、かご間距離調整機構5、かご間調整制御装置10などが故障し、上かご室2と下かご室3との距離を調整できないとき、呼びが発生した階床、呼びの方向に応じてその都度、上かご室2または下かご室3の一方を使用し、どのような呼びに対しても、乗客に対するサービスを継続することができる。
【0024】
《第3の実施形態》
次に、第3の実施形態を説明する。なお、システム構成は図1を参照する。
【0025】
第3の実施形態におけるダブルデッキエレベータのかご枠制御装置9は、かご間距離調整機構5や、かご間調整制御装置10などが故障して、上かご室2と下かご室3との距離調整が不能となったとき、各呼び登録装置から出力される呼び情報の内容に応じてその都度、上かご室2または下かご室3のいずれか一方を選択して、呼び情報に対応するようにしている。
【0026】
特に第3の実施形態の場合、かご枠制御装置9は、何らかの原因により、かご間距離調整機構5、かご間調整制御装置10などが故障して、上かご室2と下かご室3との距離調整が不能となったとき、上かご室2、下かご室3から全ての乗客を降ろした後、最上階からダウン方向の乗り場呼びが出力されたとき、上かご室2を用いて、エレベータの運転を継続し、また最下階からアップ方向の乗り場呼びが出力されたとき、下かご室3を用いて、エレベータの運転を継続し、それ以外の各階床から乗り場呼びが出力されたとき、呼びが発生した階床、呼びの方向に応じてその都度、上かご室2または下かご室3の一方を使用して、エレベータの運転を継続する。
【0027】
このように、第3の実施形態によれば、建物内に設置された昇降路の上方にも、また下方にも突出階が無く、かご間距離調整機構5、かご間調整制御装置10などが故障し、上かご室2と下かご室3との距離を調整できないとき、最上階からダウン方向の乗り場呼びには、上かご室2を用いて、エレベータの運転を継続し、また最下階からアップ方向の乗り場呼びには、下かご室3を用いて、エレベータの運転を継続し、それ以外の各階床から乗り場呼びには、呼びが発生した階床、呼びの方向に応じてその都度、上かご室2または下かご室3の一方を使用し、どのような呼びに対しても、乗客に対するサービスを継続することができる。
【0028】
《第4の実施形態》
図2は本発明の他の実施形態を示す概略構成図である。
【0029】
第4の実施形態におけるダブルデッキエレベータのかご制御装置9は、かご間距離調整機構5や、かご間調整制御装置10などが故障して、上かご室2と下かご室3との距離調整が不能となったとき、上下かご間長測定装置11の測定結果、各呼び登録装置から出力される呼び情報の内容に応じてその都度、上かご室2または下かご室3のいずれか一方を選択して、呼び情報に対応するようにしている。
【0030】
この場合、かご枠制御装置9は、何らかの原因により、かご間距離調整機構5や、かご間調整制御装置10などが故障して、上かご室2と下かご室3との距離調整が不能となったとき、上かご室2、下かご室3から全ての乗客を降ろした後、最下階および最下階から1階床手前の階床、最上階および最上階から1階床手前の階床以外の任意の階床に下かご室3を着床させる。
【0031】
次いで、かご枠制御装置9は、上かご室2が同じ階床に着床するまで、かご枠4をダウン方向に移動させる。また、上下かご間長測定装置11に対して、パルス発生器から出力されるパルスの数をカウントし、上かご室2と下かご室3との距離(上下かご間長)を測定させる。
【0032】
この後、かご枠制御装置9は、上下かご間長測定装置11で得られた上下かご間長と、最上階から1階床手前の階までの階間長とを比較するとともに、上下かご間長と、最下階から1階床手前の階までの階間長とを比較し、上下かご間長に比べて、最上階から1階床手前の階までの階間長が短いとき、最上階から乗り場呼び、あるいは最上階から1階床手前の階から乗り場呼びにのみ、上かご室2を用いて、エレベータの運転を継続し、また上下かご間長に比べて、最下階から1階床手前の階までの階間長が短いとき、最下階から乗り場呼び、あるいは最下階から1階床手前の階から乗り場呼びにのみ、下かご室3を用いて、エレベータの運転を継続し、またそれ以外の階から乗り場呼びが出力されたとき、上かご室2、下かご室3のいずれか一方を用いたエレベータの運転を継続する。
【0033】
このように、第4の実施形態によれば、建物内に設置された昇降路の上方にも、また下方にも突出階が無く、かご間距離調整機構5、かご間調整制御装置10などが故障し、上かご室2と下かご室3との距離を調整できず、上下かご間長に比べて、最上階から1階床手前の階までの階間長が短いとき、最上階から乗り場呼び、あるいは最上階から1階床手前の階床から乗り場呼びにのみ、上かご室2を用いて、エレベータの運転を継続し、また上下かご間長に比べて、最下階から1階床手前の階床までの階間長が短いとき、最下階から乗り場呼び、あるいは最下階から1階床手前の階床から乗り場呼びにのみ、下かご室3を用いて、エレベータの運転を継続し、またそれ以外の階から乗り場呼びには、上かご室2、下かご室3のいずれか一方を用いたエレベータの運転を継続し、どのような呼びに対しても、乗客に対するサービスを継続することができる。
【0034】
《第5の実施形態》
次に、第5の実施形態を説明する。なお、システム構成は図2を参照する。
【0035】
第5の実施形態におけるダブルデッキエレベータのかご枠制御装置9は、かご間距離調整機構5や、かご間調整制御装置10などが故障して、上かご室2と下かご室3との距離調整が不能となったとき、上下かご間長と、各上下階床間の階間長とが同じ階床からの乗り場呼びにのみ、上かかご室2、下かご室3を用いてエレベータの運転を継続するようにしている。
【0036】
この場合、かご枠制御装置9は、何らかの原因により、かご間距離調整機構5、かご間調整制御装置10などが故障して、上かご室2と下かご室3との距離調整が不能となったとき、上かご室2、下かご室3から全ての乗客を降ろした後、最下階および最下階から1階床手前の階床、最上階および最上階から1階床手前の階床以外の任意の階床に下かご室3を着床させる。
【0037】
次いで、かご枠制御装置9は、上かご室2が同じ階床に着床するまで、かご枠4をダウン方向に移動させる。また、上下かご間長測定装置11に対して、パルス発生器から出力されるパルスの数をカウントし、上かご室2と下かご室3との距離(上下かご間長)を測定させる。
【0038】
この後、かご枠制御装置9は、上下かご間長測定装置11で得られた上下かご間長と、各上下階床間の階間長とを比較し、上下かご間長と同じ階間長を持つ、階床からの乗り場呼びにのみ、上かご室2、下かご室3を用いて、エレベータの運転を継続し、それ以外の階床から乗り場呼びに対し、エレベータの運転を中止させる。
【0039】
このように、第5の実施形態によれば、建物内に設置された昇降路の上方にも、また下方にも突出階が無く、かご間距離調整機構5、かご間調整制御装置10などが故障し、上かご室2と下かご室3との距離を調整できないとき、上下かご間長と同じ階間長を持つ、階床からの乗り場呼びにのみ、上かご室2、下かご室3を用いた、通常のエレベータの運転を継続し、それ以外の階床から乗り場呼びには、エレベータの運転を中止して、無用な混乱を防止することができる。
【0040】
《第6の実施形態》
図3は本発明のさらに他の実施形態を示す概略構成図である。
【0041】
第6の実施形態におけるダブルデッキエレベータ1のかご枠制御装置9は、かご間距離調整機構5や、かご間調整制御装置10などが故障して、上かご室2と下かご室3との距離調整が不能となったとき、上かご室2または下かご室3のいずれか一方を用いたエレベータの運転を継続しつつ、各報知装置12から、上かご室2または下かご室3の一方しか、着床していないことを報知するようにしている。
【0042】
この場合、かご枠制御装置9は、何らかの原因により、かご間距離調整機構5や、かご間調整制御装置10などが故障して、上かご室2と下かご室3との距離調整が不能となったとき、上かご室2、下かご室3から全ての乗客を降ろした後、最下階および最下階から1階床手前の階床、最上階および最上階から1階床手前の階床以外の任意の階床に下かご室3を着床させる。
【0043】
次いで、かご枠制御装置9は、上かご室2が同じ階床に着床するまで、かご枠4をダウン方向に移動させる。また、上下かご間長測定装置11に対して、パルス発生器から出力されるパルスの数をカウントし、上かご室2と下かご室3との距離(上下かご間長)を測定させる。
【0044】
この後、かご枠制御装置9は、上下かご間長測定装置11で得られた上下かご間長と、各上下階床間の階間長とを比較する。比較の結果、上下かご間長と同じ階間長を持つ上下階床からの乗り場呼びに対しては、上かご室2、下かご室3を用いたエレベータの運転を継続する。また、上下かご間長と異なる階間長を持つ上下階床からの乗り場呼びに対しては、上かご室2または下かご室3の一方を用いたエレベータの運転を継続するとともに、各報知装置12から上かご室2または下かご室3の一方しか、着床していないことを音声案内して、上かご室2内の乗客、下かご室3内の乗客に片側運転であることを報知する。
【0045】
このように、第6の実施形態によれば、建物内に設置された昇降路の上方にも、また下方にも突出階が無く、かご間距離調整機構5、かご間調整制御装置10などが故障し、上かご室2と下かご室3との距離を調整できないとき、上下かご間長と同じ階間長を持つ、階床からの乗り場呼びに対し、上かご室2、下かご室3を用いた、通常のエレベータの運転を継続し、それ以外の階から乗り場呼びには、上かご室2内の乗客、下かご室3内の乗客に片側運転を行っていることを知らせて、乗客に運転内容を把握し、無用な不安を与えないようにしつつ、上かご室2、下かご室3のいずれか一方を用いたエレベータの運転を継続することができる。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明によるダブルデッキエレベータの第1、第2、第3の実施形態を示す概略構成図。
【図2】本発明によるダブルデッキエレベータの第4、第5の実施形態を示す概略構成図。
【図3】本発明によるダブルデッキエレベータの第6の実施形態を示す概略構成図。
【符号の説明】
【0047】
1:ダブルデッキエレベータ
2:上かご室
3:下かご室
4:かご枠
5:かご間距離調整機構
6:カウンタウェイト
7:ロープ
8:巻き上げ機
9:かご枠制御装置
10:かご間調整制御装置
11:上下かご間長測定装置
12:報知装置




 

 


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