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発明の名称 マンコンベアシステムにおける異常検出スイッチ
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−84214(P2007−84214A)
公開日 平成19年4月5日(2007.4.5)
出願番号 特願2005−273511(P2005−273511)
出願日 平成17年9月21日(2005.9.21)
代理人 【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
発明者 前田 敦司
要約 課題
挟み込み検出信号保持機能を持たない安価なコントローラを使用し、システム全体のコストを低く抑えながら、異物が挟まっている位置を保守員に知らせて、異物の取り除き作業などを容易に行わせる。

解決手段
非復帰式のリミットスイッチなどによって構成される複数の異物検出スイッチ7を各スカート部3内に設置し、異物などにより、スカートパネル6が矢印方向に押されたとき、異物検出スイッチ7によってこれを検出して、表示灯12を点灯させるとともに、コントローラ13に異物検知信号を供給し、踏段2、移動ベルト5などの走行を停止させる。
特許請求の範囲
【請求項1】
無端状に連結された踏段を走行させて乗客を搬送するマンコンベアシステムの異常発生を検出する異常検出スイッチであって、
a接点と、b接点とを持つ非復帰式のスイッチで構成され、かつ前記a接点は異常発生時に閉状態となって安全装置が動作したことを示す動作表示信号を出力させ、前記b接点は異常発生時に開状態となってマンコンベアシステムを停止させるシステム停止信号を出力させる、
ことを特徴とするマンコンベアシステムにおける異常検出スイッチ。
【請求項2】
請求項1に記載のマンコンベアシステムにおける異常検出スイッチにおいて、
前記a接点の一端と、b接点の一端とが共通接続され、1本の配線で給電される、
ことを特徴とするマンコンベアシステムにおける異常検出スイッチ。
【請求項3】
請求項1または2に記載のマンコンベアシステムにおける異常検出スイッチにおいて、
前記a接点には他端がフレームアースに接続された表示器具の一端が接続され、当該a接点は異常発生時に閉状態となって前記動作表示信号を出力させて前記表示器具を点灯させる、
ことを特徴とするマンコンベアシステムにおける異常検出スイッチ。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか1項に記載のマンコンベアシステムにおける異常検出スイッチにおいて、
マンコンベアを構成するスカート部のスカートパネルに配置されたオルタネート式のスイッチで構成され、
当該スイッチの強制復帰は、前記スカート部のスカートパネルに形成された治具差し込み穴から復帰治具が差し込まれることにより行われる、
ことを特徴とするマンコンベアシステムにおける異常検出スイッチ。
【請求項5】
請求項1乃至3のいずれか1項に記載のマンコンベアシステムにおける異常検出スイッチにおいて、
スカート部のスカートパネルに配置された回転復帰式のスイッチで構成され、さらに、
当該スイッチの強制復帰は、前記スカート部のスカートパネルに形成された治具差し込み穴に復帰治具が差し込まれて回転されることにより行われる、
ことを特徴とするマンコンベアシステムにおける異常検出スイッチ。
【請求項6】
請求項1乃至3のいずれか1項に記載のマンコンベアシステムにおける異常検出スイッチにおいて、
マンコンベアを構成するスカート部のスカートパネルに配置された押し引き式のスイッチで構成され、
当該スイッチの強制復帰は、磁石が近づけられたとき、この磁石の磁力線によって、当該スイッチのアクチュエータに取り付けられた金属製の補助材が移動されることにより行われる、
ことを特徴とするマンコンベアシステムにおける異常検出スイッチ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、無端状に配置された踏段上に乗客を乗せて搬送するマンコンベアシステムに係わり、特に安価なコントローラを使用して、システム全体のコストを低減させつつ安全装置の動作を検出することを可能にしたマンコンベアシステムにおける異常検出スイッチに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、建物内などに設置されるエスカレータなどのマンコンベアシステムには、踏段と、スカートパネルとの間に異物が挟まったとき、これを検出して、マンコンベア設備を停止させる安全装置が設けられている。
【0003】
図9は、このような安全装置が設置されたマンコンベア設備の一例を示す断面図である。
【0004】
この図に示すマンコンベア設備101は、建物内などに上階、下階を跨ぐように設置され、電動機によって得られた駆動力で走行駆動される無端状の踏段102と、踏段102の各側面に配置されるスカート部103と、各スカート部103の上部に配置される欄干パネル104と、各欄干パネル104の周囲に取り付けられ、踏段102の走行速度に対応する速度で走行駆動される移動手すり105と、各スカート部103内に配置され、スカートパネル106が矢印方向に押されて、歪んだとき、これを検知して、挟み込み検出信号を生成し、コントローラ(図示は省略する)に供給する複数のリミットスイッチ107とを備えている。
【0005】
そして、電源が投入されているとき、走行方向指示スイッチで指示された方向に電動機を回転させて、踏段102、移動手すり105を走行させ、乗客を搬送する。
【0006】
また、踏段102とスカートパネル106との間に何らかの異物が挟まって、スカートパネル106が矢印方向に押され、歪んだとき、異物に対応する位置のリミットスイッチ107によって、これを検出して、コントローラに挟み込み検出信号を供給し、電動機を停止させ、異物の挟み込みによる事故を未然に防止させる。
【特許文献1】特開2003−81569号公報
【特許文献2】特開平07−285774号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、このようなマンコンベア設備101で使用される安全装置は、スカートパネル106が歪んで、復帰式のリミットスイッチ107から挟み込み検出信号が出力されたとき、コントローラは異常が発生したと判断して、電動機を停止させるとともに、挟み込み検出信号を保持して、保守員などに異常箇所を知らせ、事故発生時の復帰作業、いたずら対策などを行うようにしている。
【0008】
しかしながら、このようなマンコンベアシステムでは、挟み込み検出信号保持機能を持つ高価なコントローラを使用しなければならないことから、システム全体のコストが高くなってしまうという問題があった。
【0009】
また、既存のマンコンベアシステムで使用されている既存のコントローラを外して、挟み込み検出信号の保持機能を持つ新たなコントローラを取り付けようとすると、かなり大がかりな工事が必要になるという問題があった。
【0010】
本発明は上記の事情に鑑み、挟み込み検出信号保持機能を持たない安価なコントローラを使用することでシステム全体のコストを低く抑えながら、異物が挟まったことを正確に知らせることができ、また、異物位置を保守員に知らせて、異物の取り除き作業を容易に行わせることができるマンコンベアシステムにおける異常検出スイッチを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記の目的を達成するために本発明は、請求項1では、無端状に連結された踏段を走行させて乗客を搬送するマンコンベアシステムの異常発生を検出する異常検出スイッチであって、a接点と、b接点とを持つ非復帰式のスイッチで構成され、かつ前記a接点は異常発生時に閉状態となって安全装置が動作したことを示す動作表示信号を出力させ、前記b接点は異常発生時に開状態となってマンコンベアシステムを停止させるシステム停止信号を出力させることを特徴としている。
【0012】
また、請求項2では、請求項1に記載のマンコンベアシステムにおける異常検出スイッチにおいて、前記a接点の一端と、b接点の一端とが共通接続され、1本の配線で給電されることを特徴としている。
【0013】
また、請求項3では、請求項1または2に記載のマンコンベアシステムにおける異常検出スイッチにおいて、前記a接点には他端がフレームアースに接続された表示器具の一端が接続され、当該a接点は異常発生時に閉状態となって前記動作表示信号を出力させて前記表示器具を点灯させることを特徴としている。
【0014】
また、請求項4では、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のマンコンベアシステムにおける異常検出スイッチにおいて、マンコンベアを構成するスカート部のスカートパネルに配置されたオルタネート式のスイッチで構成され、当該スイッチの強制復帰は、前記スカート部のスカートパネルに形成された治具差し込み穴から復帰治具が差し込まれることにより行われることを特徴としている。
【0015】
また、請求項5では、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のマンコンベアシステムにおける異常検出スイッチにおいて、スカート部のスカートパネルに配置された回転復帰式のスイッチで構成され、さらに、当該スイッチの強制復帰は、前記スカート部のスカートパネルに形成された治具差し込み穴に復帰治具が差し込まれて回転されることにより行われることを特徴としている。
【0016】
さらに、請求項6では、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のマンコンベアシステムにおける異常検出スイッチにおいて、マンコンベアを構成するスカート部のスカートパネルに配置された押し引き式のスイッチで構成され、当該スイッチの強制復帰は、磁石が近づけられたとき、この磁石の磁力線によって、当該スイッチのアクチュエータに取り付けられた金属製の補助材が移動されることにより行われることを特徴としている。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、挟み込み検出信号保持機能を持たない安価なコントローラを使用でき、システム全体のコストを低く抑えつつ、異物が挟まったとき、異物位置を保守員に知らせて、異物の取り除き作業などを容易に行わせることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
《第1の実施形態》
図1は本発明によるマンコンベアシステムの一実施形態で使用されるマンコンベア設備の一例を示す断面図、図2はマンコンベア設備の動作を制御するコントローラの構成例を示す回路図である。
【0019】
マンコンベアシステム1を構成するマンコンベア設備25aは、建物内の上階と下階を跨ぐように設置され、電動機によって得られた駆動力で走行駆動される無端状の踏段2と、踏段2の各側面に配置されるスカート部3と、各スカート部3の上部に配置される欄干パネル4と、各欄干パネル4の周囲に取り付けられ、踏段2の走行速度に対応する速度で走行駆動される移動手すり5とを備えている。また、各スカート部3内に配置された非復帰式のリミットスイッチなどによって構成され、スカートパネル6が矢印方向に押されて歪んだとき、これを検知して、挟み込み検出信号を生成する複数の異物検出スイッチ7と、各異物検出スイッチ7と対応する位置に配置され、図2に示すように、各異物検出スイッチ7のいずれかがオン状態になって、対応するa接点8が閉状態になったとき、制御電源ライン10、11の電圧によって点灯駆動され、異常箇所を表示する複数の表示灯12とを備えている。
【0020】
また、マンコンベアシステム1を構成するコントローラ13は、各異物検出スイッチ7のb接点9とともに、制御電源ライン10、11間に直列に介挿され、各異物検出スイッチ7がオフされ、各b接点9が全て閉状態になっているとき、制御電源ライン10、11間の電圧によって、コイルが通電されて、オン状態になる安全装置動作検出リレー14と、安全装置動作検出リレー14のコイルが通電されているとき各々、閉状態になって、制御電源ライン10、11間の電圧を通過させる2つのa接点15、16と、これらの各a接点15、16が閉にされた状態で、走行方向指示スイッチ17がダウン方向にされたとき、制御電源ライン10、11間の電圧によって、コイルが通電されて、オン状態になるダウン指示リレー18と、安全装置動作検出リレー14の各a接点15、16が閉にされた状態で、走行方向指示スイッチ17がアップ方向にされたとき、制御電源ライン10、11間の電圧によって、コイルが通電されて、オン状態になるアップ指示リレー19と、ダウン指示リレー18のコイルが通電されているとき、閉状態になって制御電源ライン10、11間の電圧をダウン指示リレー18のコイルに供給させ続けて、自己保持させるa接点20と、ダウン指示リレー18のコイルが通電されているとき、開状態になってアップ指示リレー19のコイルに対する給電を禁止させるb接点21と、アップ指示リレー19のコイルが通電されているとき、閉状態になって制御電源ライン10、11間の電圧をアップ指示リレー19のコイルに供給させ続けて、自己保持させるa接点22と、アップ指示リレー19のコイルが通電されているとき、開状態になってダウン指示リレー18のコイルに対する給電を禁止させるb接点23とを備えている。
【0021】
そして、電源スイッチ(図示は省略する)がオン状態にされたとき、制御電源ライン10→異物検出スイッチ7のb接点9→…→異物検出スイッチ7のb接点9→安全装置動作検出リレー14のコイル→制御電源ライン11なる経路で、安全装置動作検出リレー14のコイルに電流を流して、これをオンさせ、安全装置動作検出リレー14の各a接点15、16を閉状態にさせる。
【0022】
この状態で、走行方向指示スイッチ17がダウン方向にされたとき、制御電源ライン10→安全装置動作検出リレー14のa接点15→走行方向指示スイッチ17→アップ指示リレー19のb接点23→ダウン指示リレー18のコイル→安全装置動作検出リレー14のa接点16→制御電源ライン11なる経路で、ダウン指示リレー18のコイルに電流を流して、これをオンさせる。
【0023】
これにより、電動機にダウン方向の駆動電圧が印加されて、踏段2、移動手すり5がダウン方向に走行を開始する。また、ダウン指示リレー18のa接点20が閉状態にされて、制御電源ライン10→安全装置動作検出リレー14のa接点15→走行方向指示スイッチ17→ダウン指示リレー18のa接点20→アップ指示リレー19のb接点23→ダウン指示リレー18のコイル→安全装置動作検出リレー14のa接点16→制御電源ライン11なる経路で、ダウン指示リレー18のコイルに電流が流れ続け、自己保持回路が形成される。これとともに、ダウン指示リレー18のb接点21が開状態にされて、アップ指示リレー19のコイルと、制御電源ライン10との間が遮断され、アップ指示リレー19のコイルに対する給電が禁止される。
【0024】
また、電源スイッチがオン状態にされ、安全装置動作検出リレー14の各a接点15、16が閉状態にされている状態で、走行方向指示スイッチ17がアップ方向にされると、制御電源ライン10→安全装置動作検出リレー14のa接点15→走行方向指示スイッチ17→ダウン指示リレー18のb接点21→アップ指示リレー19のコイル→安全装置動作検出リレー14のa接点16→制御電源ライン11なる経路で、アップ指示リレー19のコイルに電流が流れて、これがオンされる。
【0025】
これにより、電動機にアップ方向の駆動電圧が印加されて、踏段2、移動手すり5がアップ方向に走行を開始する。また、アップ指示リレー19のa接点22が閉状態にされて、制御電源ライン10→安全装置動作検出リレー14のa接点15→走行方向指示スイッチ17→アップ指示リレー19のa接点22→ダウン指示リレー18のb接点21→アップ指示リレー19のコイル→安全装置動作検出リレー14のa接点16→制御電源ライン11なる経路で、アップ指示リレー19のコイルに電流が流れ続け、自己保持回路が形成される。これとともに、アップ指示リレー19のb接点23が開状態にされて、ダウン指示リレー18のコイルと、制御電源ライン10との間が遮断され、ダウン指示リレー18のコイルに対する給電が禁止される。
【0026】
この後、踏段2とスカートパネル6との間に何らかの異物が挟まり、スカートパネル6の一部が矢印方向に押されて、歪んだとき、歪み位置に対応する異物検出スイッチ7、例えば1番目の異物検出スイッチ7によって、これが検出されて、異物を検出した異物検出スイッチ7のb接点9が開状態にされたとき、制御電源ライン10→異物検出スイッチ7のb接点9→…→異物検出スイッチ7のb接点9→安全装置動作検出リレー14のコイル→制御電源ライン11なる経路で流れていた電流が遮断されて、安全装置動作検出リレー14がオフされ、安全装置動作検出リレー14の各a接点15、16が開状態にされる。
【0027】
これにより、制御電源ライン10→安全装置動作検出リレー14のa接点15→走行方向指示スイッチ17→アップ指示リレー19のa接点22→ダウン指示リレー18のb接点21→アップ指示リレー19のコイル→安全装置動作検出リレー14のa接点16→制御電源ライン11なる経路、または制御電源ライン10→安全装置動作検出リレー14のa接点15→走行方向指示スイッチ17→ダウン指示リレー18のa接点20→アップ指示リレー19のb接点23→ダウン指示リレー18のコイル→安全装置動作検出リレー14のa接点16→制御電源ライン11なる経路で流れていた電流が遮断されて、電動機に対する給電が停止され、踏段2、移動手すり5が停止させられる。
【0028】
また、この動作と並行し、歪み位置に対応する異物検出スイッチ7のa接点8、例えば1番目の異物検出スイッチ7のa接点8が閉状態になり、制御電源ライン10→異物検出スイッチ7のa接点8→1番目の表示灯12→制御電源ライン11なる経路で、異物位置に対応する1番目の表示灯12に電流が供給されて、点灯駆動される。
【0029】
この際、各異物検出スイッチ7として、非復帰式のリミットスイッチなどを使用していることから、コントローラ13側に信号保持機能を持たせることなく、保守員などが手動で、異物を取り除き、点灯している表示灯12に対応する異物検出スイッチ7を強制的に復帰させるまで、異物位置に対応する表示灯12が点灯し続ける。
【0030】
このように、第1の実施形態によれば、非復帰式のリミットスイッチなどによって構成される複数の異物検出スイッチ7を各スカート部3内に設置するように構成したので、踏段2と、スカートパネル6との間に異物などが挟まり、スカートパネル6が矢印方向に押されて、歪んだとき、歪み位置に対応する異物検出スイッチ7がこれを検出して、コントローラ13の安全装置動作検出リレー14をオフさせ、踏段2、移動手すり5の走行を停止させることができる。また、保守員などが手動で、異物を取り除き、異物位置に対応する異物検出スイッチ7を強制的に復帰させるまで、歪み位置に対応する表示灯12の点灯を継続させることができる。これにより、挟み込み検出信号保持機能を持たない安価なコントローラを使用して、システム全体のコストを低く抑えることができる。
【0031】
《第2の実施形態》
図3は本発明によるマンコンベアシステムのマンコンベア設備の動作を制御するコントローラの構成例を示す回路図である。なお、マンコンベア設備は図1と同様であるため、図1を援用して説明する。
【0032】
第2の実施形態では、各異物検出スイッチ7に設けられている各a接点8の一端を各b接点9の一端に接続させ、マンコンベア設備25bに設置される配線の数を4本から3本にし、配線コストを抑えるようにしたことである。
【0033】
この場合、電源スイッチがオン状態にされたとき、制御電源ライン10→異物検出スイッチ7bのb接点9→…→異物検出スイッチ7bのb接点9→安全装置動作検出リレー14のコイル→制御電源ライン11なる経路で、安全装置動作検出リレー14のコイルに電流を流して、これをオンさせ、安全装置動作検出リレー14の各a接点15、16を閉状態にさせ、走行方向指示スイッチ17の操作方向に応じて、電動機を駆動し、踏段2、移動手すり5をダウン方向、またはアップ方向に走行を開始させる。
【0034】
そして、踏段2とスカートパネル6との間に何らかの異物が挟まり、スカートパネル6の一部が矢印方向に押されて、歪んだとき、歪み位置に対応する異物検出スイッチ7b、例えば上位から3番目の異物検出スイッチ7bによって、これが検出されて、異物検出スイッチ7bのb接点9が開状態にされたとき、制御電源ライン10→異物検出スイッチ7bのb接点9→…→異物検出スイッチ7bのb接点9→安全装置動作検出リレー14のコイル→制御電源ライン11なる経路で流れていた電流が遮断されて、安全装置動作検出リレー14がオフされ、安全装置動作検出リレー14の各a接点15、16が開状態にされる。
【0035】
これにより、制御電源ライン10→安全装置動作検出リレー14のa接点15→走行方向指示スイッチ17→アップ指示リレー19のa接点22→ダウン指示リレー18のb接点21→アップ指示リレー19のコイル→安全装置動作検出リレー14のa接点→制御電源ライン11なる経路、または制御電源ライン10→安全装置動作検出リレー14のa接点15→ダウン指示リレー18のa接点20→アップ指示リレー19のb接点23→ダウン指示リレー18のコイル→安全装置動作検出リレー14のa接点16→制御電源ライン11なる経路で流れていた電流が遮断され、電動機に対する給電が停止され、踏段2、移動手すり5が停止される。
【0036】
また、この動作と並行し、歪み位置に対応する3番目の異物検出スイッチ7bに設けられたa接点8が閉状態になり、制御電源ライン10→1番目の異物検出スイッチ7b→2番目の異物検出スイッチ7b→3番目の異物検出スイッチ7bを構成するb接点8→3番目の表示灯12→制御電源ライン11なる経路で、歪み位置に対応する3番目の表示灯12に電流が供給されて、点灯駆動される。
【0037】
そして、各異物検出スイッチ7bとして、非復帰式のリミットスイッチなどを使用していることから、コントローラ13側に信号保持機能を持たせることなく、保守員などが手動で、異物を取り除き、歪み位置に対応する異物検出スイッチ7bを強制的に復帰するまで、歪み位置に対応する3番目の表示灯12が点灯し続ける。
【0038】
このように、第2の実施形態によれば、マンコンベア設備25bに設置される配線の数を4本から3本にすることで配線コストを抑えることが可能となる。
【0039】
《第3の実施形態》
図4は第3の実施形態におけるコントローラの構成例を示す回路図である。なお、マンコンベア設備は、図1と同様であるため図1を援用して説明する。
【0040】
第3の実施形態では、一方の制御電源ライン11をマンコンベア設備25のフレームなどに接続させる(フレームアース化させる)とともに、各表示灯12の一端をフレームに接続させて、フレームアース化させ、マンコンベア設備25に設置される配線の数を3本から2本にさせ、配線コストをさらに抑えるようにしたことである。
【0041】
この場合、電源スイッチがオン状態にされたとき、制御電源ライン10→異物検出スイッチ7のb接点9→…→異物検出スイッチ7のb接点9→安全装置動作検出リレー14のコイル→制御電源ライン11なる経路で、安全装置動作検出リレー14のコイルに電流を流して、これをオンさせ、安全装置動作検出リレー14の各a接点15、16を閉状態にさせ、走行方向指示スイッチ17の操作方向に応じて、電動機を駆動し、踏段2、移動手すり5をダウン方向、またはアップ方向に走行を開始させる。
【0042】
そして、踏段2とスカートパネル6との間に何らかの異物が挟まり、スカートパネル6の一部が矢印方向に押されて、歪んだとき、歪み位置に対応する異物検出スイッチ7、例えば上位から3番目の異物検出スイッチ7によって、これが検出されて、異物検出スイッチ7のb接点9が開状態にされたとき、制御電源ライン10→異物検出スイッチ7のb接点9→…→異物検出スイッチ7のb接点9→安全装置動作検出リレー14のコイル→制御電源ライン11なる経路で流れていた電流が遮断されて、安全装置動作検出リレー14がオフされ、安全装置動作検出リレー14の各a接点15、16が開状態にされる。
【0043】
これにより、制御電源ライン10→安全装置動作検出リレー14のa接点15→走行方向指示スイッチ17→アップ指示リレー19のa接点22→ダウン指示リレー18のb接点21→アップ指示リレー19のコイル→安全装置動作検出リレー14のa接点16→制御電源ライン11なる経路、または制御電源ライン10→安全装置動作検出リレー14のa接点15→走行方向指示スイッチ17→ダウン指示リレー18のa接点20→アップ指示リレー19のb接点23→ダウン指示リレー18のコイル→安全装置動作検出リレー14のa接点16→制御電源ライン11なる経路で流れていた電流が遮断され、電動機に対する給電が停止され、踏段2、移動手すり5が停止される。
【0044】
また、この動作と並行し、歪み位置に対応する3番目の異物検出スイッチ7のa接点8が閉状態になり、制御電源ライン10→1番目の異物検出スイッチ7→2番目の異物検出スイッチ7→3番目の異物検出スイッチ7を構成するb接点8→3番目の表示灯12→フレーム→制御電源ライン11なる経路で、歪み位置に対応する3番目の表示灯12に電流が供給されて、点灯駆動される。
【0045】
そして、各異物検出スイッチ7として、非復帰式のリミットスイッチなどを使用していることから、コントローラ13側に信号保持機能を持たせることなく、保守員などが手動で、異物を取り除き、歪み位置に対応する異物検出スイッチ7を強制的に復帰するまで、歪み位置に対応する表示灯12が点灯し続ける。
【0046】
このように、第3の実施形態によれば、マンコンベア設備25に設置される配線の数を2本にし、配線コストをさらに抑えることができる。
【0047】
また、この実施形態では、マンコンベア設備25とコントローラ13との間に新たな配線を追加することなく、現在稼働中のマンコンベア設備に本実施形態のマンコンベアシステム1を組み込むことができるので、改造工事が容易となり、改造コストを低く抑えることができる。
【0048】
《第4の実施形態》
図5は本発明によるマンコンベアシステムの第4の実施形態で使用されるマンコンベア設備の一例を示す断面図、なお、コントローラの回路構成は図2と同様であるため、図2を援用して説明する。
【0049】
第4の実施形態では、各異物検出スイッチ7として、オルタネート式のリミットスイッチ(一度押しでオン、もう一度押すとオフになるリミットスイッチ)を使用するとともに、スカートパネル6の各異物検出スイッチ7に対応する部分に、治具差し込み穴26を形成し、異常を検出して、各異物検出スイッチ7のいずれかがオン状態になった後、保守員などによって、治具差し込み穴26に復帰治具27が差し込まれ、図6に示すように、異物検出スイッチ7のアクチュエータ28が押されたとき、オン状態になっていた異物検出スイッチ7をオフ状態に復帰させるようにしたことである。
【0050】
このように、第4の実施形態によれば、踏段2と、スカートパネル6との間に異物などが挟まり、スカートパネル6が矢印方向に押されて、歪んだとき、歪み位置に対応する異物検出スイッチ7がこれを検出して、コントローラ13の安全装置動作検出リレー14をオフさせ、踏段2、移動手すり5の走行を停止させるとともに、保守員などが手動で、異物を取り除いて、復帰治具27が歪み位置に対応する治具差し込み穴26に差し込み、異物検出スイッチ7を強制的に復帰させるまで、歪み位置に対応する表示灯12の点灯を継続することができる。
【0051】
さらに、第4の実施形態では、いたずらなどにより、異物が挟まれて、各異物検出スイッチ7が動作したとき、異物が再度、挟まれても、オン状態となった異物検出スイッチ7がオフ状態に復帰しないことから、いたずらによって、異常箇所の表示が消えてしまうなどの不都合が発生しないようにすることができる。
【0052】
《第5の実施形態》
第5の実施形態では、各異物検出スイッチ7として、回転復帰式のリミットスイッチ(アクチュエータ30が回転させられたとき、オフになるリミットスイッチ)を使用するとともに、スカートパネル6の各異物検出スイッチ7に対応する部分に、治具差し込み穴31を形成し、異常を検出して、各異物検出スイッチ7のいずれかがオン状態になった後、保守員などによって、治具差し込み穴31に復帰治具32が差し込まれて、時計方向などに回され、図7に示すように、異物検出スイッチ7のアクチュエータ30が時計方向などに回されたとき、オン状態になっていた異物検出スイッチ7をオフ状態に復帰させるようにしたことである。
【0053】
このため、第5の実施形態では、踏段2と、スカートパネル6との間に異物などが挟まり、スカートパネル6が矢印方向に押されて歪んだとき、歪み位置に対応する異物検出スイッチ7がこれを検出して、コントローラ13の安全装置動作検出リレー14をオフさせ、踏段2、移動手すり5の走行を停止させることができる。また、保守員などが手動で、異物を取り除いて、復帰治具32を歪み位置に対応する治具差し込み穴31に差し込んで回し、異物検出スイッチ7を強制的に復帰させるまで、歪み位置に対応する表示灯12の点灯を継続することができる。
【0054】
また、第5の実施形態では、いたずらなどによって、異物が挟まれて、各異物検出スイッチ7が動作したとき、歪み位置に対応する治具差し込み穴31に棒などが差し込まれても、オン状態となった異物検出スイッチ7をオフ状態に復帰させることができないことから、いたずらによって、異常箇所の表示灯12が消えてしまうなどの不都合が発生するのを防止することができる。
【0055】
《第6の実施形態》
図8は本発明によるマンコンベアシステムの第6の実施形態で使用されるマンコンベア設備の一例を示す断面図である。
【0056】
第6の実施形態では、各異物検出スイッチ7として、押し引き式のリミットスイッチ(押すとオン、引くとオフになるリミットスイッチ)を使用し、異常を検出して、各異物検出スイッチ7のいずれかがオン状態になった後、保守員などによって、スカートパネル6に磁石35が近づけられ、異物検出スイッチ7のアクチュエータ36に取り付けられた金属製の補助材37が磁石側に引っ張られたとき、オン状態になっていた異物検出スイッチ7をオフ状態に復帰させるようにしたことである。
【0057】
このため、第6の実施形態では、踏段2と、スカートパネル6との間に異物などが挟まり、スカートパネル6が矢印方向に押されて歪んだとき、歪み位置に対応する異物検出スイッチ7がこれを検出して、コントローラ13の安全装置動作検出リレー14をオフさせ、踏段2、移動手すり5の走行を停止させることができる。また、保守員などが手動で、異物を取り除き、スカートパネル6に磁石35を近づけて、異物検出スイッチ7が強制的に復帰されるまで、歪み位置に対応する表示灯12の点灯を継続することができる。
【0058】
さらに、第6の実施形態では、スカートパネル6に治具差し込み穴などを開ける必要が無いことから、復帰治具を治具差し込み穴など差し込む際に発生していた、引っかかり、異物の侵入などの不都合発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】本発明によるマンコンベアシステムの一実施形態で使用されるマンコンベア設備の一例を示す断面図。
【図2】第1の実施形態におけるコントローラの構成例を示す回路図。
【図3】第2の実施形態におけるコントローラの構成例を示す回路図。
【図4】第3の実施形態におけるコントローラの構成例を示す回路図。
【図5】本発明によるマンコンベアシステムの第4の実施形態で使用されるマンコンベア設備の一例を示す断面図。
【図6】図7に示す異物検出スイッチの一例を示す正面図。
【図7】図10に示す異物検出スイッチの一例を示す正面図。
【図8】本発明によるマンコンベアシステムの第6の実施形態で使用されるマンコンベア設備の一例を示す断面図。
【図9】一般的なマンコンベアシステムで使用されるマンコンベア設備の一例を示す断面図。
【符号の説明】
【0060】
1:マンコンベアシステム
2:踏段
3:スカート部
4:欄干パネル
5:移動手すり
6:スカートパネル
7:異物検出スイッチ
8,15,16,20,22:a接点
9,21,23:b接点
10:制御電源ライン
11:制御電源ライン
12:表示灯
13:コントローラ
14:安全装置動作検出リレー
17:走行方向指示スイッチ
18:ダウン指示リレー
19:アップ指示リレー
25:マンコンベア設備25
26:治具差し込み穴
27:復帰治具
28,30,36:アクチュエータ
31:治具差し込み穴
32:復帰治具
35:磁石
37:補助材




 

 


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