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乗客コンベアのガイドレール清掃装置及びガイドレール清掃装置の運転制御方法 - 東芝エレベータ株式会社
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発明の名称 乗客コンベアのガイドレール清掃装置及びガイドレール清掃装置の運転制御方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−84204(P2007−84204A)
公開日 平成19年4月5日(2007.4.5)
出願番号 特願2005−273187(P2005−273187)
出願日 平成17年9月21日(2005.9.21)
代理人 【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
発明者 山口 哲
要約 課題
ガイドレールの転動面を効果的に清掃して塵埃を除去することで乗客の乗心地の低下の防止や踏段ローラの劣化を防止し、また、手作業での清掃作業が不要である乗客コンベアのガイドレール清掃装置を提供する。

解決手段
トラス2内で無端状の踏段チェーン4に連結された踏段3の踏段ローラ3aを案内するガイドレール5aに配設され、このガイドレール5aを清掃する清掃装置。ガイドレール5aに案内される踏段ローラ3a間に設けられ、踏段ローラ3aの移動と共にガイドレール5a上を摺動する清掃具11を備えている。
特許請求の範囲
【請求項1】
トラス内で無端状の踏段チェーンに連結された踏段の踏段ローラを案内するガイドレールに配設され、このガイドレールを清掃する清掃装置であって、
前記ガイドレールに案内される前記踏段ローラ間に設けられ、前記踏段ローラの移動と共に前記ガイドレール上を摺動する清掃具を備えることを特徴とする乗客コンベアのガイドレール清掃装置。
【請求項2】
前記清掃具が、前記ガイドレールに案内される前記ローラに駆動されるものである請求項1記載の乗客コンベアのガイドレール清掃装置。
【請求項3】
前記清掃具が、前記ガイドレールに近接して循環移動する前記踏段チェーンに取り付け固定されたものである請求項1記載の乗客コンベアのガイドレール清掃装置。
【請求項4】
前記清掃具が、前輪の踏段ローラ用のガイドレール上を摺動するものである請求項1記載の乗客コンベアのガイドレール清掃装置。
【請求項5】
前記清掃具が、凹型断面形状のガイドレールに配設されるものである請求項1記載の乗客コンベアのガイドレール清掃装置。
【請求項6】
前記清掃具又はその近傍に、清掃具の位置を検出するための検出片が取り付けられるとともに、前記ガイドレールの長手方向端部近傍に設けられ、前記検出片を検出する検出装置と、この検出装置に接続する制御装置とを更に具備することを特徴とする請求項1記載の乗客コンベアのガイドレール清掃装置。
【請求項7】
乗客コンベアのガイドレールに案内される前記踏段ローラ間に設けられ、前記踏段ローラの移動と共に前記ガイドレール上を摺動する清掃具と、この清掃具又はその近傍に取り付けられる検出片と、前記ガイドレールの長手方向端部近傍に設けられ、前記検出片を検出する検出装置と、この検出装置に接続される制御装置とを具備し、トラス内で無端状の踏段チェーンに連結された踏段の踏段ローラを案内するガイドレールを清掃するガイドレール清掃装置の制御方法であって、
前記清掃具又はその近傍に設けられた前記検出片を、前記ガイドレールの長手方向端部近傍で検出装置により検出するステップと、前記検出片が検出装置により検出された場合に、前記制御装置により前記清掃具の摺動を停止させるステップとを有することを特徴とする乗客コンベアのガイドレール清掃装置の運転制御方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、乗客コンベアのガイドレール清掃装置及びその運転制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
エスカレータや動く歩道といった乗客コンベアは、トラスと呼ばれる乗客コンベアの躯体内に、複数の踏段を備えている。これらの踏段はそれぞれ、回動可能な踏段ローラを前後に有している。また、各踏段は、無端状の踏段チェーンに連結され、この踏段チェーンが踏段駆動装置により駆動されることにより、一方の乗降口と他方の乗降口との間を循環移動する。この一方の乗降口と他方の乗降口との間には、ガイドレールが配設され、このガイドレールに前記踏段ローラが載置されて転動することにより、踏段ローラが案内される。
【0003】
乗客コンベアの運転中に、踏段上へ塵埃が乗客の履物に付着して持ち込まれることがある。この踏段上に持ち込まれた塵埃の一部は、前後に連結されている踏段の隙間から、あるいは踏段の側面に近接配置されたスカートガードパネルとの隙間から、トラス内に落下することがある。そして、そのさらに一部は、ガイドレールの上に落下し、ガイドレール上に付着することがある。特にこの塵埃が、踏段チェーンに供給される潤滑油などに接して粘着性が高くなっている場合は、ガイドレール上に固着することがある。
【0004】
ガイドレール上に塵埃が存在している場合、運転中は踏段ローラがこの塵埃を乗り越えて転動するので、乗り越え時の上下運動が踏段の振動の原因となり、踏段上の乗客の乗心地の悪化を招いてしまう。また、ガイドレール上に塵埃が存在している場合、この塵埃が踏段ローラの外周面に傷をつけ、外周面の摩耗を早めるため、踏段ローラの寿命が短くなってしまう。したがって、ガイドレール上に塵埃が存在しないようにすることが求められている。
【0005】
従来、ガイドレール上に落下した塵埃を除去するには、ガイドレールの定期的な清掃が行われていた。この清掃は、手作業により乗客コンベアの保守、点検時に行われていた。具体的には、まず、踏段チェーンに連結されている複数の踏段のうち、一個またはそれ以上の個数の踏段を踏段チェーンから取り外して、ガイドレール上に清掃作業のための作業空間を得る。そして、この作業空間からガイドレール転動面を、このガイドレール上に載置されているローラ間の所定領域で、ブラシ等の清掃具を用いて作業員の手作業により清掃する。ローラ間の所定領域の清掃を終えたら、踏段を移動させ、ガイドレール転動面の別の領域を清掃する。このような踏段の移動と清掃とを繰り返して、ガイドレールの塵埃が付着している領域を部分的に、又はガイドレールの一方の端部から他方の端部にわたって全般的に、清掃を行っていた。
【0006】
しかしながら、このような手作業に頼った清掃では、作業員の労力負担が大きく、清掃作業を簡便に行うことが困難であった。また、踏段の移動と清掃とを繰り返すため、清掃中に踏段が不用意に移動した場合には、清掃作業者に危険が及ぶおそれがあった。
【0007】
また、近年では、トラスの幅を狭くしてコンパクト化を図り、かつ、部品数を減らしてコストダウンを図るために、踏段チェーンには、ローラの両側面に2枚のリンクプレートが配設されてなる、コンベアチェーンが用いられるようになっている。このコンベアチェーンのローラが、踏段ローラを兼ねるようにすることで、前記コンパクト化及びコストダウンを図られる。しかしながら、踏段チェーンにこのコンベアチェーンを用いた場合は、ガイドレール上には踏段チェーンが近接して配設されているため、清掃作業のための作業空間を確保するのが困難であり、清掃作業を行うことが困難であった。
【0008】
乗客コンベアのガイドレールを清掃する装置に関し、特許文献1には、特に後輪用の清掃装置について、後輪軸に連結した清掃具を備え、この清掃具を摺動させることにより、後輪ガイドレールを清掃するようにした装置が開示されている。しかしながら、この特許文献1に開示の清掃装置は、後輪用ガイドレールを清掃するのに適合させた装置であって、前輪用のガイドレールには適用させることができない。
【特許文献1】特開平11−314876号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、上記の問題を有利に解決するもので、ガイドレールの転動面を効果的に清掃して塵埃を除去することで乗客の乗心地の低下の防止や踏段ローラの劣化を防止し、また、手作業での清掃作業を不要にすることができる乗客コンベアのガイドレール清掃装置を、その有利な運転制御方法と共に提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の乗客コンベアのガイドレール清掃装置は、トラス内で無端状の踏段チェーンに連結された踏段の踏段ローラを案内するガイドレールに配設され、このガイドレールを清掃する清掃装置であって、前記ガイドレールに案内される前記踏段ローラ間に設けられ、前記踏段ローラの移動と共に前記ガイドレール上を摺動する清掃具を備えることを特徴とする。
【0011】
また、本発明の乗客コンベアのガイドレール清掃装置の運転制御方法は、乗客コンベアのガイドレールに案内される前記踏段ローラ間に設けられ、前記踏段ローラの移動と共に前記ガイドレール上を摺動する清掃具と、この清掃具又はその近傍に取り付けられる検出片と、前記ガイドレールの長手方向端部近傍に設けられ、前記検出片を検出する検出装置と、この検出装置に接続される制御装置とを具備し、トラス内で無端状の踏段チェーンに連結された踏段の踏段ローラを案内するガイドレールを清掃するガイドレール清掃装置の制御方法であって、前記清掃具又はその近傍に設けられた前記検出片を、前記ガイドレールの長手方向端部近傍で検出装置により検出するステップと、前記検出片が検出装置により検出された場合に、前記制御装置により前記清掃具の摺動を停止させるステップとを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明の乗客コンベアのガイドレール清掃装置によれば、ガイドレールを効率的に清掃することができ、手作業による清掃作業が不要になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の乗客コンベアのガイドレール清掃装置の実施形態を、図面を用いて説明する。図1は、本発明のガイドレール清掃装置の一実施形態を備える乗客コンベアとしてのエスカレータの要部を示す模式図である。同図において、エスカレータ1は、自重及び乗客を支える躯体としてのトラス2を備え、このトラス2内に複数の踏段3が配設されている。なお、図1では、説明を容易にするために、一方の乗降口から他方の乗降口にわたって無端状に配設されている複数の踏段のうち、一部のみを図示している。これらの踏段3は、左右一対の前輪踏段ローラ3a及び左右一対の後輪踏段ローラ3bを有している。また、各踏段は、無端状の踏段チェーン4により連結され、この踏段チェーン4が図示しない駆動装置により駆動されることにより、上階側の乗降口と下階側の乗降口との間を循環移動するようになっている。踏段3が循環移動する経路に沿って、往路側の前輪用ガイドレール5a、往路側の後輪用ガイドレール5b、帰路側の前輪用ガイドレール6a及び帰路側の後輪用ガイドレール6bが配設されている。これらのガイドレール5a、5b、6a及び6bの転動面上を、前記踏段3の前輪踏段ローラ3a及び3bが係合されて転動することにより、踏段3がトラス2内で案内されることになる。トラス2の上方には、左右の欄干7が、踏段3の両側面に近接して立設されている。
【0014】
図1に示したエスカレータ1においては、一例として往路側の前輪用ガイドレール5aに清掃具11が配設されている。この往路側のガイドレールの一例について、図2を用いてより具体的に説明する。
【0015】
図2は、往路側の前輪用ガイドレール5a及び後輪用ガイドレール5b近傍を、正面方向からみた図である。同図に示されるように、踏段3は、この踏段3の側面から突出している前輪用回転軸3cに取り付けられた前輪踏段ローラ3aを有し、また、踏段3のフレームから延出している後輪用回転軸3dに取り付けられた後輪踏段ローラ3bを有している。前記前輪踏段ローラ3aの側面には、リンクプレート4aとリンクプレート4bとが、前記前輪踏段ローラ3aを挟むようにして中心軸4cを回転中心として回動可能に設けられることにより、前輪踏段ローラ3a、リンクプレート4a及びリンクプレート4bで踏段チェーン4を構成している。すなわち、図2に示した本実施形態では、踏段チェーン4がコンベアチェーンの例を示している。
【0016】
この前輪踏段ローラ3aの下側には、概略凹型形状の断面を有している前輪用ガイドレール5aが配設されていて、この前輪用ガイドレール5aの凹部に前輪踏段ローラ3aの外周部が載置され、前輪踏段ローラ3aが転動するようになっている。また、前輪踏段ローラ3aの上側には、押さえレール5cが配設されている。また、後輪踏段ローラ3bの下側には、後輪用ガイドレール5bが配設されていて、この後輪用ガイドレール5bの上面に後輪踏段ローラ3bの外周部が載置され、後輪踏段ローラ3bが転動するようになっている。
【0017】
このような構成を備えるエスカレータに、本実施形態のガイドレール清掃装置の清掃具11が取り付けられる。これを図3〜5を用いて説明する。図3(a)は、清掃具11を取り付ける位置を示すための、図2に示した前輪用ガイドレール5a近傍の側面図であり、同図(b)は、同図(a)のA−A視の断面図である。この図3(a)、(b)に示されるように、前輪用ガイドレール5a上には、前輪踏段ローラ3aが載置されているが、この前輪踏段ローラ3aは、コンベアチェーンとして構成されている踏段チェーン4のローラを兼ねている。そして、前輪踏段ローラ3aの上方には、押さえレール5cが配設されている。したがって、従来の技術のように手作業で前輪用ガイドレール5aを清掃しようとしても、隣り合う前輪踏段ローラ3aの間の空間には、踏段チェーン4のリンクプレート4a及び4bがあり、これらのリンクプレート4a及び4bの上方は押さえレール5cがあるため、清掃作業のための空間が少なく、手作業による清掃作業が困難であった。
【0018】
そこで、本発明では、図4や図5に示されるように、清掃具11又は清掃具12を配設する。これらの清掃具について詳述する。
【0019】
図4は、ガイドレールの清掃具11が配設された前輪用ガイドレール5a近傍の側面図であり、同図(b)は、同図(a)のA−A線視の断面図である。なお、図4において、図1〜3と同一部材には同一符号を付してあり、以下では重複する説明を省略する。
【0020】
図4(a)、(b)に示されるように、清掃具11は、前輪用ガイドレール5aの転動面上で、かつ、隣り合う前輪踏段ローラ3a間に設けられている。また、この清掃具11は、前輪踏段ローラ3aの厚み以下の厚みを有していて、前輪踏段ローラ3aの両側面に設けられている2枚のリンクプレート4aの間の空間に設けられている。図4(a)では、清掃具11の説明を容易にするために、紙面手前側のリンクプレート4a、4bの記載を省略している。
【0021】
図4(a)、(b)に示される清掃具11は、可動部材11aと、この可動部材11aの下側に位置される清掃具本体11bとを有している。可動部材11aは、清掃具本体11bと接続している連結棒11cに連結されていて、この連結棒11cに沿って移動可能になっている。また、可動部材11aと清掃具本体11bとの間には、バネ11dが装入されていて、可動部材11aを紙面上側に付勢できるようになっている。可動部材11aには、ローラ11eが回動可能に取り付けられていて、可動部材11aがバネ11dで紙面上側に付勢されたとき、ローラ11eが押さえレール5cに当接するようになっている。
【0022】
清掃具本体11bの下端部近傍には、ローラ11fが回動可能に取り付けられていて、バネ11dの反力によりローラ11fが前輪用ガイドレール5aに当接するようになっている。また、清掃具本体11bの側面部には、ローラ11gが回動可能に取り付けられていて、前輪踏段ローラ3aに接したときに自在に回転できるようになっている。
【0023】
清掃具本体11bの下端部には、金属製のブラシ11hが取り付け固定されていて、前輪用ガイドレール5aの凹部の転動面に当接している。金属製のブラシ11hの代わりに、ゴム等の弾性体のへらを用いることもできる。また、金属製のブラシ11hやへらは、消耗したときに交換できるように清掃具本体11bに対し、着脱可能に取り付けられることが好ましい。
【0024】
以上のような構成を備える清掃具11の使用方法について説明する。エスカレータ1の保守、点検時などにおいて、前輪用ガイドレール5aを清掃するときには、エスカレータ1の運転を停止した状態で、前輪用ガイドレール5aの一方の長手方向端部近傍で清掃具11を図4に示したように配設する。清掃具11を隣り合う前輪踏段ローラ3aの間に装入されたときに、清掃具11の可動部材11aは、バネ11dにより付勢されて押さえレール5cに当接し、清掃具本体11bに取り付け固定されたブラシ11hは、前輪用ガイドレール5aの転動面に当接する。
【0025】
次いで、乗客コンベアの運転を開始する。運転開始により、踏段チェーン4の構成部材となっている前輪踏段ローラ3aが、前輪用ガイドレール5a上を転動しつつ前輪用ガイドレール5aの他方の長手方向端部に向かって移動する。この時、隣り合う前輪踏段ローラ3a間に設けられた清掃具11は、前輪踏段ローラ3aの回転をローラ11gで受けつつ、前輪踏段ローラ3aに押されて前輪用ガイドレール5a上を移動する。この清掃具11の移動時に清掃具11の下端部に取り付け固定されたブラシ11hが摺動して、前輪用ガイドレール5aの転動面上の塵埃を除去する。除去された塵埃は、ブラシ11hにより掃き出され、清掃具11の移動と共に前輪用ガイドレール5aの長手方向端部近傍へと導かれて、その地点で前輪用ガイドレール5aから取り除かれる。
【0026】
乗客コンベアの運転は、清掃具11が前輪用ガイドレール5aの他方の長手方向端部近傍に達したところで停止するようにする。また、必要に応じ、逆方向に運転して清掃具11を他方の端部から一方の端部まで移動させ、この間にブラシ11hを摺動させて前輪用ガイドレール5aの転動面上の塵埃を除去することもできる。更に、清掃具11の移動を、前輪用ガイドレール5aの一方の端部から他方の端部まで、他方の端部から一方の端部まで、複数回繰り返し行って、前輪用ガイドレール5aの転動面上の塵埃を除去することもできる。
【0027】
図4に示した清掃具11を備える本実施形態のガイドレール清掃装置は、清掃具11を前輪踏段ローラ3a間に装入して、乗客コンベアの運転を行うことよって前輪用ガイドレール5aの転動面上の塵埃を除去することができるので、手作業による前輪用ガイドレール5aの清掃作業が不要となる。また、前輪用ガイドレール5aが、凹型断面形状を有する場合であっても、前輪用ガイドレール5aの清掃を行うことができる。
【0028】
なお、清掃具11を使用した清掃の際には、清掃具11を1個のみを用いる場合に限られず、複数個の清掃具11を取り付けて用いることもできる。この場合、一つの清掃具11は、金属製のブラシ11hを有するものとし、他の清掃具11は金属製のブラシ11hの代わりに弾性体のへらを有するものとすることもできる。
【0029】
次に、図5を用いて本発明の清掃具の他の例を説明する。図5は、ガイドレールの清掃具12が配設された前輪用ガイドレール5a近傍の側面図であり、同図(b)は、同図(a)のA−A線視の断面図である。なお、図5において、図1〜4と同一部材には同一符号を付してあり、以下では重複する説明を省略する。
【0030】
図5(a)、(b)に示されるように、清掃具12は、前輪用ガイドレール5aの転動面上で、かつ、隣り合う前輪踏段ローラ3a間に設けられている。また、この清掃具12は、前輪踏段ローラ3aの厚み以下の厚みを有していて、前輪踏段ローラ3aの両側面に設けられている2枚のリンクプレート4aの間の空間に設けられている。図5(a)では、清掃具12の説明を容易にするために、紙面手前側のリンクプレート4a、4bの記載を省略している。
【0031】
図5(a)、(b)に示される清掃具12は、清掃具本体12aを有している。この清掃具本体12aは、前輪踏段ローラ3aに対向する側面に開口部12bが形成されている。この開口部12bは、塵埃受けとして機能するものである。この清掃具本体12aの下端部には、金属製のブラシ12cが取り付け固定されていて、前輪用ガイドレール5aの凹部の転動面に当接している。金属製のブラシ12cの代わりに、ゴム等の弾性体のへらを用いることもできる。また、金属製のブラシ12cやへらは、消耗したときに交換できるように清掃具本体12aに対し、着脱可能に取り付けられることが好ましい。
【0032】
この清掃具本体12aを踏段チェーン4に固定するために、逆L型断面を有する固定材12dが、清掃具本体12aの上面部及びリンクプレート4bの側面部に当接して設けられ、それぞれボルト12e及び小ネジ12fにより固定されている。
【0033】
以上のような構成を備える清掃具12の使用方法について説明する。エスカレータ1の保守、点検時などにおいて、前輪用ガイドレール5aを清掃する時には、エスカレータ1の運転を停止した状態で、前輪用ガイドレール5aの一方の長手方向端部近傍の位置にて図5に示したように清掃具本体12aを配設する。次いで、固定材12dを清掃具本体12aの上面部及びリンクプレート4bの側面部に当接させ、清掃具本体12aに取り付け固定されたブラシ12cが、前輪用ガイドレール5aの転動面に当接している状態で、ボルト12e及び小ネジ12fにより清掃具本体12aを踏段チェーン4に固定する。
【0034】
次いで乗客コンベアの運転を開始する。この運転開始により、コンベアチェーンからなる踏段チェーン4が、前輪用ガイドレール5aと押さえレール5cとの間で前輪用ガイドレール5aの長手方向に沿って移動する。この時、清掃具本体12aは、踏段チェーン4のリンクプレート4bに取り付け固定されているので、踏段チェーン4の移動に伴い前輪用ガイドレール5a上を他方の長手方向端部まで移動する。この清掃具本体12aの移動によりその下端部に取り付け固定されたブラシ12cが摺動して前輪用ガイドレール5aの転動面上の塵埃を除去する。除去された塵埃の一部は、清掃具本体12aの側面に形成された開口部12bに収容される。ブラシ12cの代わりに弾性体よりなるへらを用いた場合は、塵埃の多くを開口部12bに効果的に収容することができる。
【0035】
乗客コンベアの運転は、清掃具12が前輪用ガイドレール5aの他方の長手方向端部近傍に達したところで停止するようにする。また、必要に応じ、逆方向に運転して清掃具12を他方の長手方向端部から一方の長手方向端部まで移動させ、この間にブラシ12cを摺動させて前輪用ガイドレール5aの転動面上の塵埃を除去することもできる。更に、清掃具12の移動を、前輪用ガイドレール5aの一方の長手方向端部から他方の長手方向端部まで、他方の長手方向端部から一方の長手方向端部まで、複数回繰り返し行って、前輪用ガイドレール5aの転動面上の塵埃を除去することもできる。
【0036】
図5に示した清掃具12を備える本実施形態のガイドレール清掃装置は、清掃具12を前輪踏段ローラ3a間に装入して、乗客コンベアの運転を行うことよって前輪用ガイドレール5aの転動面上の塵埃を除去することができるので、図4に示した清掃具11と同様に、手作業による前輪用ガイドレール5aの清掃作業が不要となる。また、踏段チェーン4にコンベアチェーンが用いられ、前輪用ガイドレール5aが、凹型断面形状を有する場合であっても、前輪用ガイドレール5aの清掃を行うことができる。
【0037】
なお、清掃具12を使用した清掃の際には、清掃具12を1個のみを用いる場合に限られず、複数個の清掃具12を配設して用いることもできる。この場合、一つの清掃具12は、金属製のブラシ12cを有するものとし、他の清掃具12は金属製のブラシ12cの代わりに弾性体のへらを有するものとすることもできる。
【0038】
図4及び図5に示した清掃具11や清掃具12を用いて前輪用ガイドレール5aの清掃を行う場合、これらの清掃具11や清掃具12が前輪踏段ローラ3aの間に配設されたままでは、エスカレータ1の運転により踏段チェーン4の折り返し部に設けられた駆動スプロケットや従動スプロケットなどに干渉するおそれがある。したがって清掃具11や清掃具12が、前輪踏段ローラ3aの一方の長手方向端部から他方の長手方向端部へ移動した時点で、エスカレータの運転を止め、あるいは逆方向に運転することが望ましい。
【0039】
そこで、本実施形態のガイドレール清掃装置では、前記清掃具又はその近傍に、清掃具の位置を検出するための検出片が取り付けられるとともに、ガイドレールの長手方向端部近傍には、前記清掃具の検出片を検出する検出装置が設けられ、さらに、この検出装置に接続する制御装置が設けられるようにすることができる。これを図面で説明する。図1に示すエスカレータ1においては、前輪用ガイドレール5aの往路側の長手方向の両端部近傍及び帰路側の長手方向の両端部近傍に、清掃具検出センサ21が設けられている。また、清掃具検出センサ21からの信号が入力されて、エスカレータ1の運転を制御する制御装置22が、例えば上階側の機械室内に設けられている。一方、図4(b)及び図5(b)に示すように、清掃具11又は清掃具12近傍のリンクプレート4bの側面には、それぞれ検出片23が設けられている。
【0040】
この検出片23は、例えば永久磁石であって、磁力によってリンクプレート4bの表面に吸着されている。そして、この永久磁石よりなる検出片23を検出するための前記清掃具検出センサ21は、磁気センサにより構成されている。検出片23が永久磁石よりなることによって、清掃具11又は清掃具11近傍のリンクプレート4bに着脱自在に取り付けることができる。また、清掃具検出センサ21が、磁気センサよりなることによって、永久磁石よりなる検出片23を非接触で検出することができる。図6に、検出片23と清掃具検出センサ21との位置関係を模式的に示す。
【0041】
なお、検出片と清掃具検出センサとの組み合わせは、上述した永久磁石と磁気センサとの組み合わせに限定されるものではなく、例えばリンクプレート4bの側面に突出された検出片とリミットスイッチよりなるセンサとの組み合わせでもよく、またリミットスイッチの代わりに光電センサを用いても良い。
【0042】
このような清掃具検出センサ21と制御装置22と検出片23とを備えるガイドレール清掃装置の運転制御方法の一例について、図7に示すフローチャート図を用いて説明する。
【0043】
前輪用ガイドレール5aの清掃を行う際は、まず、清掃具11を、図4に示したように隣り合う前輪踏段ローラ3a間に配設する(ステップS11)。次に、エスカレータ1の運転を開始して、踏段3を移動させ、これにより清掃具11を前輪用ガイドレール5a上で摺動させる(ステップS12)。踏段3の移動中、ガイドレール5aの長手方向端部に設けられた清掃具検出センサ21は、検出片23の有無を検出し(ステップS13)、清掃具検出センサ21が検出片23を検出した場合には、検出信号を制御装置22に出力する。制御装置は、清掃具検出センサ21からの検出信号が入力されることにより、エスカレータの運転を停止させ、踏段の移動を停止させる(ステップS14)。
【0044】
このような運転制御を行うことにより、清掃具11が前輪用ガイドレール5aの端部に到達したときに、安全かつ確実に清掃具11の移動を停止させることができる。
【0045】
以上、図面を用いて本発明の乗客コンベアのガイドレール清掃装置の実施形態について説明したが、本発明のガイドレール清掃装置は、図示した実施形態に限定されるものではない。例えば、清掃具は、往路側の前輪用ガイドレールに取り付けられる場合に限られず、帰路側の前輪用ガイドレールに取り付けられることもできる。また、本発明のガイドレール清掃装置は、エスカレータ1に適用することができるばかりでなく、動く歩道にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】エスカレータの要部を示す模式図である。
【図2】往路側の前輪用ガイドレール近傍を正面からみた図である。
【図3】前輪用ガイドレール近傍の側面図である。
【図4】前輪用ガイドレール近傍の側面図である。
【図5】前輪用ガイドレール近傍の側面図である。
【図6】検出片と清掃具検出センサとの位置関係を示す模式図である。
【図7】ガイドレール清掃装置の運転制御方法のフローチャート図である。
【符号の説明】
【0047】
1 エスカレータ
2 トラス
3 踏段
3a 踏段ローラ
4 踏段チェーン
5a、5b、6a、6b ガイドレール
11 清掃具
12 清掃具
21 清掃具検出センサ
22 制御装置
23 検出片




 

 


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