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発明の名称 エレベータの運行マネージメント装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−84192(P2007−84192A)
公開日 平成19年4月5日(2007.4.5)
出願番号 特願2005−272349(P2005−272349)
出願日 平成17年9月20日(2005.9.20)
代理人 【識別番号】100058479
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴江 武彦
発明者 小原 英也
要約 課題
建物の管理者側でエレベータの走行条件を任意に設定変更可能とする。

解決手段
建物内の監視室に運行マネージメント装置25を設置する。運行マネージメント装置25に備えられた入力装置32を通じてエレベータの走行条件を任意に設定する。この走行条件には、速度、加速度およびサービス階が含まれる。運行マネージメント装置25は、上記設定された走行条件の適正をチェックするための機能を備えており、適正な場合のみ上記走行条件の設定変更が実施される。これにより、建物の管理者側でエレベータの走行条件を任意に設定変更することができる。
特許請求の範囲
【請求項1】
建物内の監視室に設けられるエレベータの運行マネージメント装置であって、
エレベータの走行条件を設定する設定手段と、
この設定手段によって設定された走行条件が適正であるか否かをチェックするチェック手段と、
このチェック手段によって適正であると判断された場合のみ、上記走行条件の設定変更を実施する設定変更手段と
を具備したことを特徴とするエレベータの運行マネージメント装置。
【請求項2】
上記走行条件として、エレベータの速度、加速度およびサービス階を含むことを特徴とする請求項1記載のエレベータの運行マネージメント装置。
【請求項3】
上記チェック手段は、上記走行条件として設定された速度と加速度が予め定められたエレベータシステムの定格容量内であるか否かをチェックすることを特徴とする請求項2記載のエレベータの運行マネージメント装置。
【請求項4】
上記チェック手段は、上記走行条件として設定された速度がサービス階までの直通運転に対応しているか否かをチェックすることを特徴とする請求項2記載のエレベータの運行マネージメント装置。
【請求項5】
上記チェック手段は、上記走行条件として設定された加速度がエレベータ機器の性能能力の制限範囲内にあるか否かをチェックすることを特徴とする請求項2記載のエレベータの運行マネージメント装置。
【請求項6】
上記設定手段によって設定された走行条件に基づいて、エレベータの運行シミュレーションを行うシミュレーション手段をさらに具備したことを特徴とする請求項1または2記載のエレベータの運行マネージメント装置。
【請求項7】
上記シミュレーション手段は、上記建物内に設置されたエレベータ以外の輸送手段による輸送効率も考慮して最適な走行条件をサポートすることを特徴とする請求項6記載のエレベータの運行マネージメント装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、建物内に設置されたエレベータの運行管理を行うための運行マネージメント装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えばマンションビルやオフィスビルなどの建物内の監視室には、エレベータ監視盤と呼ばれる監視装置が設置されており、エレベータの運転状態などを各号機毎に常時監視できるようになっている(例えば、特許文献1参照)。このエレベータ監視盤は、エレベータの運転状態を監視する目的であり、各号機毎に運転状態を表示する他には、運転モードやサービス階の切替えなどの機能しか持たないのが一般的である。
【0003】
図6に一般的なエレベータ監視盤の一例を示す。
エレベータ監視盤11には、各号機のエレベータの運転状態を表示するための表示装置12、外部と連絡するためのインターフォン13、運転モードやサービス階の切替えスイッチ14などが設けられている。また、図6の例では、エスカレータの運転状態を表示するための表示装置15が設けられている。
【特許文献1】特開平11−322215号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述したエレベータ監視盤は、エレベータの運転状態を監視するためのものであり、例えばエレベータの速度や加速度などの走行条件を任意に変更することはできない。
【0005】
一方、エレベータの速度や加速度などの走行条件は、予めエレベータの出荷前に顧客の要求に応じて設定されている。しかしながら、エレベータの利用状況は常に一定とは限らず、例えば時簡帯や曜日などでも異なり、さらに、イベントの開催日などの特別な日には多数の人が利用することになる。このような場合、その都度、エレベータの製造会社や保守会社に連絡して、エレベータの走行条件を変更依頼することは、管理者側では非常に不具合なことであるし、実際には走行速度を変えることはできない。
【0006】
本発明は上記のような点に鑑みなされたもので、建物の管理者側でエレベータの走行条件を任意に設定変更することができるエレベータの運行マネージメント装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のエレベータの運行マネージメント装置は、建物内の監視室に設けられるエレベータの運行マネージメント装置であって、エレベータの走行条件を設定する設定手段と、この設定手段によって設定された走行条件が適正であるか否かをチェックするチェック手段と、このチェック手段によって適正であると判断された場合のみ、上記走行条件の設定変更を実施する設定変更手段とを具備して構成される。
【0008】
このような構成によれば、建物内の監視室に設置された運行マネージメント装置を通じて管理者側でエレベータの走行条件を任意に設定変更することができる。この場合、不適切な設定変更はチェック手段によって禁止されるため、誤った設定変更を行うことはない。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、建物内の監視室に設置された運行マネージメント装置を通じて管理者側でエレベータの走行条件を任意に設定変更することができる。走行条件としては、例えばエレベータの速度、加速度およびサービス階である。これらを建物内の交通状況に合わせて適宜設定することで、効率的な運転サービスを実現できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
【0011】
図1は本発明の一実施形態に係るエレベータの運行マネージメント装置が適用される建物の一例を示す図である。
【0012】
この建物21は、例えば大型マンションビルや事務所ビル、ショッピングセンタービルなどであり、エレベータ22やエスカレータ23の輸送設備が構築されている。この建物21内の監視室24に、エレベータ監視盤11と並列または一体化して運行マネージメント装置25が設置される。なお、監視室24は、エレベータ機械室以外の場所にあり、建物21の管理者を含む関係者のみが出入りできる。
【0013】
エレベータ監視盤11は、エレベータの運転状態を監視するためのものである。図6に示したように、このエレベータ監視盤11には、建物21内に設置されたエレベータ22の運転状態を表示するための表示装置12の他、インターフォン13、切替えスイッチ14などが設けられている。さらに、エレベータ22以外の輸送手段であるエスカレータ23の運転状態を表示するための表示装置15が設けられている。
【0014】
これに対し、運行マネージメント装置25は、建物21内に設置されたエレベータ22の運行管理を行うためものである。通常、エレベータ納品前の設計段階でエレベータ22の速度、加速度などの走行条件が予め設定されている。運行マネージメント装置25は、このような走行条件を管理者側で任意に設定変更可能な機能を有する。
【0015】
以下に、運行マネージメント装置25の構成について説明する。
図2は運行マネージメント装置25の外観構成の一例示す図、図3は運行マネージメント装置25の回路構成を示すブロック図である。
【0016】
図2および図3に示すように、運行マネージメント装置25には、表示装置31、入力装置32、制御装置33、記憶装置34、伝送装置35が設けられている。
【0017】
表示装置31は、LCD(Liquid Crystal Display)などからなる。この表示装置31は、エレベータ22の各号機毎の運行状況やサービス階と共に、エレベータ22の速度、加速度、さらに、各種計算結果、運行シミュレーション結果などを表示するための機能を備える。
【0018】
入力装置32は、キーボードなどの各種操作ボタンからなる。この入力装置32は、エレベータ22の加速度、速度、サービス階等の走行条件の設定、さらに、建物21内に設置されたエスカレータ23の速度、運転方向を号機毎に設定入力するための機能を備える。
【0019】
制御装置33は、マイクロコンピュータ(CPU)からなり、記憶装置34に記憶されたプログラムを読み込むことで各種処理を実行する。この制御装置33は、エレベータ22の速度、加速度、サービス階の設定変更に伴う計算、およびそれに付随した運行シミュレーションを行う機能を備える。
【0020】
記憶装置34は、ROM、RAMなどからなる。この記憶装置34には、制御装置33を起動するための制御プログラムの他、シミュレーション機能を実現するためのプログラム(シミュレーションシステム)などが搭載されている。
【0021】
伝送装置35は、設定変更された情報をエレベータ制御装置41やエスカレータ制御装置42に伝送する機能を備える。なお、エレベータ制御装置41はエレベータ22の運転制御を行うものであり、エスカレータ制御装置42はエスカレータ23の運転制御を行うものである。これらは、図示せぬエレベータ機械室、エスカレータ機械室に設置されている。
【0022】
また、この運行マネージメント装置25には、エレベータ22、エスカレータ23および建物21内の他の設備(例えば監視カメラ等)の情報を取得するためのインターフェース36を備える。
【0023】
このような構成において、運行マネージメント装置25は、エレベータ22の走行条件の設定変更に伴う演算機能、エレベータ制御装置41への伝送機能、エレベータ22の運行を最適化するためのシミュレーション機能を持つ。
【0024】
ここで、エレベータ22の走行条件とは、速度、加速度およびサービス階であり、管理者側で任意に設定変更できる。ただし、エレベータ設計時に選定された巻上機の定格容量、制御装置の定格容量、安全装置の定格容量、さらに、建物側の設備容量などとエレベータシステムの定格容量が相関しているので、そこから速度と加速度の制限範囲を設定し、エレベータシステムの定格容量を超えないことを設定変更の条件とする。
【0025】
エレベータシステムの定格容量は、次式で表される。
P=(M(1−OB)*V)/(6120*η)
P :エレベータシステムの定格容量(KW)
M :積載(kg)
OB:オーバーバランス
V :エレベータ定格速度(m/min)
η :エレベータシステムの効率
6120:ディメンジョンを合わせるための定数(単位系を合わせるための定数)。
【0026】
また、加速度については、巻上機、制御装置、安全装置等の機器の性能能力範囲内で初期に制限を設けておく。例えば、上述した各装置の性能から0.3〜1.2m/sの範囲をデフォルト値として設定する。
【0027】
また、サービス階の設定によっては、直通運転時(サービス階の両端階走行時)の走行距離と速度、加速度の関係から所要の速度をあげることができない場合もある。それらの条件を総合評価し、速度、加速度の条件とサービス階を設定できるものとする(図4参照)。
【0028】
また、この運行マネージメント装置25は、エレベータ22の運行サービスを最適化するためのシミュレーション機能を備えており、その結果を参考にして管理者側で走行条件を設定できる。シミュレーションにより最適化する評価項目としては、輸送効率(時間と輸送量)となるが、その他に省エネルギという観点から消費電力最小といった項目などを付加することでも良い。
【0029】
さらに、運行シミュレーションおよびその最適化については、走行時間からエレベータ22とその他の輸送手段であるエスカレータ23の輸送効率を建物全体で算出し、それに必要な最適な走行条件(例えば速度0つまり停止条件も含む)をサポートする機能を備える(図5参照)。
【0030】
例えば、建物の1Fから特設ホールのある32Fまでは、14:00〜17:00の間、往復運転するのに最適な走行条件を設定し、2Fから31Fまでは、会社関係用に通常より可能な限り輸送効率を下げない走行条件を設定するなどである。このようなシミュレーション機能は、ソフトウェアにより管理側の想定ケースを予めカスタマイズして運行マネージメント装置25内に組み込んでおくものとする。
【0031】
次に、図4および図5を参照して、運行マネージメント装置25による設定変更とシミュレーションの処理について説明する。
【0032】
図4は運行マネージメント装置25による設定変更処理の動作を示すフローチャートである。
【0033】
建物21の監視室24内にて、管理者が運行マネージメント装置25の入力装置32をキー操作することにより、設定変更の対象となるエレベータ22の走行条件を入力する(ステップA11)。この場合、各号機毎の設定が可能であり、速度、加速度およびサービス階を走行条件として入力するものとする。このときの入力情報は、図2に示すように、表示装置31の画面上に表示されて確認することができる。
【0034】
ここで、運行マネージメント装置25に備えられた制御装置33は、入力装置32のキー操作により入力設定された走行条件が適正であるか否かをチェックする(ステップA12〜A14)。
【0035】
すなわち、まず、制御装置33は、上記入力設定された走行条件に含まれる速度と加速度が上述したエレベータシステムの定格容量内にあるか否かをチェックする(ステップA12)。例えば速度が定格速度をオーバしているなど、エレベータシステムの定格容量を超える場合には(ステップA12のNo)、制御装置33は設定変更を不可とする(ステップA18)。
【0036】
また、制御装置33は、上記入力設定された速度がサービス階までの直通運転に対応しているか否かをチェックする(ステップA13)。直通運転時に対応していなければ(ステップA13のNo)、制御装置33は設定変更を不可とする(ステップA18)。
【0037】
また、制御装置33は、上記入力設定された走行条件に含まれる加速度がエレベータ機器の性能能力の制限範囲内にあるか否かをチェックする(ステップA14)。加速度が制限範囲を超える場合には(ステップA14のNo)、制御装置33は設定変更を不可とする(ステップA18)。
【0038】
このように、管理者によって任意に設定された走行条件が不適切な場合には設定変更が禁止される。したがって、誤った設定変更によりエレベータ22の運行が乱れるなどの異常事態を回避することができる。なお、上記ステップA18で設定変更を不可とした場合に、例えばエラーメッセージを表示装置31に表示するなどして、不適切な点を明示するようにしても良い。
【0039】
一方、上記入力設定された走行条件が適正であった場合には(ステップA14のYes)、制御装置33は、その走行条件に基づいてエレベータ22の走行時間を算出して、図2の例のように表示装置31の画面上に表示する(ステップA15)。管理者は、この設定内容で良ければ、所定の操作により確定指示を入力する(ステップA16のYes)。これにより、制御装置33では、伝送装置35を通じて上記入力設定された走行条件をエレベータ制御装置41に送信することで、設定変更を実施する(ステップA17)。以後、エレベータ制御装置41により変更後の走行条件に従ってエレベータ22の運転が制御されることになる。
【0040】
図5は運行マネージメント装置25によるシミュレーション処理の動作を示すフローチャートである。
【0041】
建物21の監視室24内にて、管理者が運行マネージメント装置25の入力装置32をキー操作することにより、エレベータ22の各号機毎に速度、加速度、サービス階といった走行条件を入力する(ステップB11)。また、建物21内の他の輸送手段であるエスカレータ23についても、そのエスカレータ23の各号機毎に速度と運転方向を入力する(ステップB12)。
【0042】
ここで、シミュレーションにより最適化する評価項目を入力する(ステップB13)。上述したように、評価項目としては、輸送効率(時間と輸送量)と消費電力といった項目が挙げられ、このうちのどちらか一方、あるいは、両方の項目を入力する。
【0043】
このようにして、シミュレーションに必要な情報が入力されると、制御装置33は、これらの情報に基づいてシミュレーション処理を実行し(ステップB14)、その結果を出力する(ステップB15)。
【0044】
この場合、エレベータ22だけでなく、エスカレータ23を含む建物全体の輸送効率や消費電力を算出して、それをシミュレーション結果として出力する。また、輸送効率や消費電力を最適化する場合には、当該建物21内での交通状況などを考慮して最適な輸送効率や消費電力を導き出し、それに必要な走行条件を各号機毎に出力する。なお、シミュレーション結果の出力形態としては、表示装置31に表示する他に、例えば図示せぬ印刷装置が接続されていれば、用紙に印刷して出力することでも良い。管理者は、このシミュレーション結果を参考にして走行条件を設定することができる。
【0045】
このように、運行マネージメント装置25を用いれば、管理者側でエレベータ22の走行条件を任意に設定変更して、その時々の建物21内の交通状況に応じた効率的な運行サービスを実現できる。また、シミュレーション機能を利用すれば、輸送効率を優先とする場合の走行条件や、消費電力を優先とする場合の走行条件を簡単に設定することができる。
【0046】
なお、上記実施形態では、エレベータ22以外の輸送手段としてエスカレータ23を想定したが、その他の輸送手段が建物21内に存在する場合でも同様であり、その輸送手段を考慮したシミュレーションを行うものとする。
【0047】
要するに、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の形態を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を省略してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】図1は本発明の一実施形態に係るエレベータの運行マネージメント装置が適用される建物の一例を示す図である。
【図2】図2は同実施形態における運行マネージメント装置の外観構成の一例を示す図である。
【図3】図3は同実施形態における運行マネージメント装置の回路構成を示すブロック図である。
【図4】図4は同実施形態における運行マネージメント装置による設定変更処理の動作を示すフローチャートである。
【図5】図5は同実施形態における運行マネージメント装置25によるシミュレーション処理の動作を示すフローチャートである。
【図6】図6は一般的なエレベータ監視盤の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0049】
11…エレベータ監視盤、12…表示装置、13…インターフォン、14…切替えスイッチ、15…表示装置、21…建物、22…エレベータ、23…エスカレータ、24…監視室、25…運行マネージメント装置、31…表示装置、32…入力装置、33…制御装置、34…記憶装置、35…伝送装置、36…インターフェース。




 

 


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