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発明の名称 エレベータ保守管理システム
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−84191(P2007−84191A)
公開日 平成19年4月5日(2007.4.5)
出願番号 特願2005−272348(P2005−272348)
出願日 平成17年9月20日(2005.9.20)
代理人 【識別番号】100058479
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴江 武彦
発明者 鶴田 智
要約 課題
エレベータのメンテナンス作業に関する作業効率を向上させる。

解決手段
作業員が乗場ドア5に近接する乗場操作盤ユニット6の点検作業を終了して、これに取り付けられたICタグ1にICタグリーダ/ライタ2を近接させると、ICタグ1に記憶された当該乗場操作盤ユニット6に関する各種情報を用いて読み取って、これを携帯端末3に出力する。携帯端末3は入力した情報を保存する。携帯端末3は作業員の事務所にある端末装置4に情報を転送する。端末装置4はこの転送された情報にしたがって予め定められた様式にしたがったメンテナンス作業報告書データを生成して、これをモニタ表示する。
特許請求の範囲
【請求項1】
エレベータの部品に取り付けられた記憶手段に記憶された当該部品に関する情報を読み取る読み取り手段と、
この読み取り手段により読み取った情報をもとにエレベータの保守作業内容に関するデータを生成する手段と
を備えたことを特徴とするエレベータ保守管理システム。
【請求項2】
前記部品に関する更新の必要が生じた情報を入力する入力手段と、
この入力手段により入力した情報を前記記憶手段に書き込む書き込み手段と
をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ保守管理システム。
【請求項3】
前記記憶手段に記憶される情報は、当該記憶手段が取り付けられる部品がエレベータに設置されている部品であるか否かを示す識別情報を含み、
前記記憶手段に記憶される前記識別情報を更新する更新手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ保守管理システム。
【請求項4】
前記読み取り手段が読み取った情報をもとにして前記エレベータの保守作業に関するノウハウ情報を生成する生成手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ保守管理システム。
【請求項5】
前記読み取り手段が読み取った情報をもとに、前記記憶手段が取り付けられる部品に関する検査を行なう検査手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ保守管理システム。
【請求項6】
前記読み取り手段は、
作業員が携行する作業員用記憶手段に記憶された予め定められた情報を読み取り、
前記読み取り手段が前記作業員用記憶手段に記憶された情報を読み取った場合に、乗りかごの運転モードを呼び登録にしたがって前記乗りかごを昇降させる通常運転モードおよび前記呼び登録の有無に関わらず前記乗りかごを手動昇降させる点検運転モードの間で切り替える運転モード切り替え手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ保守管理システム。
【請求項7】
前記読み取り手段は、作業員が携行する作業員用記憶手段に記憶された予め定められた情報を読み取り、
前記読み取り手段が前記作業員用記憶手段に記憶された情報を読み取った際にエレベータ各所の施錠の有効および無効を切り替える切り替え手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ保守管理システム。
【請求項8】
前記読み取り手段は、前記エレベータから取り外した部品に取り付けられる記憶手段に記憶される当該部品に関する情報を読み取り、
エレベータの周囲に関する物理量を測定する測定手段と、
この測定手段による測定結果および前記読み取り手段により読み取った情報をもとに、エレベータ運転に関するシミュレーションを実行する手段と
をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ保守管理システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、エレベータの各種部品を管理するエレベータ保守管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、エレベータのメンテナンス作業の実施のために作業員はメンテナンス作業箇所や交換部品などの情報を紙に記載したり当該作業員が携行する情報端末などを用いて入カしたりしていた。また、作業員はこのようにして得た情報を支社店や事務所に持ち帰りその情報を元に報告書などの書類を作成していた。
【0003】
このようなエレベータのメンテナンス作業に関する労力を省力化するために、例えば特許文献1に開示されるように、診断作業の際に作業員が携行する携帯用端末機に記憶させた診断結果のデータを他の装置に転送し、この転送結果をもとにエレベータの修理履歴一覧を示す情報を生成してモニタ表示させるものがある。
【特許文献1】特開平8−310760号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前述したような手法ではエレベータのメンテナンス作業に関する情報を得るためには保守員による多くの手作業が必要である。この場合にはメンテナンス作業に関する作業効率が悪い上に、情報の入力ミスが発生する可能性が高い。
【0005】
そこで、本発明の目的は、エレベータのメンテナンス作業に関する作業効率を向上させることが可能になるエレベータ保守管理システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
すなわち、本発明に係わるエレベータ保守管理システムは、エレベータの部品に取り付けられた記憶手段に記憶された当該部品に関する情報を読み取る読み取り、この読み取った情報をもとにエレベータの保守作業内容に関するデータを生成することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係わるエレベータ保守管理システムでは、エレベータの部品に取り付けられた記憶手段に記憶された当該部品に関する情報を読み取る読み取り、この読み取った情報をもとにエレベータの保守作業内容に関するデータを生成するので、エレベータのメンテナンス作業に関する作業効率を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下図面により本発明の実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態にしたがったエレベータ保守管理システムの構成例を示す模式図である。
このエレベータ保守管理システムはエレベータの各種部品に取り付けられたICタグ1、ICタグリーダ/ライタ2、携帯端末3および端末装置4を用いて、ICタグ1が取り付けられた部品に関するメンテナンス作業の内容を管理するシステムである。
【0009】
ICタグ1は乗場ドア5に隣接する乗場操作盤ユニット6に取り付けられる。このICタグ1は乗場操作盤ユニット6に関するメンテナンスに必要な情報が記憶される。
ICタグリーダ/ライタ2は作業員が携行可能な装置であり、ICタグ1に近接させることで当該ICタグ1に記憶された情報を非接触により読み取る機能およびICタグ1に情報を非接触により書き込む機能をさらに有する。
【0010】
携帯端末3はICタグリーダ/ライタ2を携行する作業員が同じく携行する装置であり、ICタグリーダ/ライタ2によるICタグ1への書き込み対象の情報の内容を入力するために用いる。
端末装置4は作業員の所属する事務所などに設置される装置であり、ICタグリーダ/ライタ2が読み取った情報を保存したり分析を行なったりするために用いる。
【0011】
図2は、本発明の第1の実施形態にしたがったエレベータ保守管理システムで用いられるICタグ1の内部回路の構成例を示す図である。
図2に示すようにICタグ1はアンテナ11、送受信インタフェース(I/F)12、制御部13およびメモリ14を備える。
【0012】
メモリ14には前述した乗場操作盤ユニット6に関するメンテナンスに必要な情報が記憶される。この情報は乗場操作盤ユニット6の物件情報、部品情報、出荷情報およびメンテナンス管理情報などである。これらの情報のうち変更が必要な情報は、作業員がICタグリーダ/ライタ2および携帯端末3を用いることで作業現場において書き換えることができる。
【0013】
物件情報とはエレベータの製番、エレベータ号機、建物の名称、建物の住所、営業担当者、工務担当者、設計担当者、試験担当者、工事担当者、保守担当者などである。部品情報とは、部品名称、設置箇所、設置有無識別情報、最新点検日時、製造元、販売元、管理番号、ロット番号、手配コードなどである。
【0014】
設置有無識別情報は“1”または“0”で示される。設置有無識別情報が“1”である場合には、この部品がエレベータに現在取り付けられている部品であることを示し、設置有無識別情報が“0”である場合には、この部品が交換などにより取り外されている部品であるかを示す。
【0015】
出荷情報とは出荷日時、手配元、発送元、受取元などである。メンテナンス管理情報とは当該部品が旧部品との交換によりエレベータに取り付けた部品である場合に、この交換に関する情報である。具体的には旧部品の情報、交換年月日、交換作業担当者の情報などである。
【0016】
図3は、本発明の第1の実施形態にしたがったエレベータ保守管理システムで用いられるICタグリーダ/ライタ2の内部回路の構成例を示す図である。
図3に示すように、ICタグリーダ/ライタ2はアンテナ21、送受信インタフェース(I/F)22、制御部23、ROM24、RAM25および入出力I/F26を備える。入出力インタフェース(I/F)26は伝送ケーブルを介して携帯端末3と接続する。
【0017】
ROM24はICタグリーダ/ライタ2による各種処理に必要なシステムプログラムを記憶する。制御部23はこのシステムプログラムを読み出して実行することでICタグ1との通信などの各処理を行なう。
【0018】
図4は、本発明の第1の実施形態にしたがったエレベータ保守管理システムで用いられる携帯端末3の内部回路の構成例を示すブロック図である。
携帯端末3はCPU31、ROM32、RAM33、操作部34、表示部35、記憶部36、メモリカード37および入出力インタフェース(I/F)38を備える。これらはバス39を介して互いに接続される。
【0019】
CPU31は端末全体の制御を行なう。CPU31はROM32などに記憶されたプログラムを読み込み、そのプログラムに記述された処理を実行する。また、CPU31は現在日時を計時する。ROM32にはCPU31を制御するためのプログラムなどが予め記憶される。RAM33は各種情報を一時的に記憶しておくためのワークメモリである。
【0020】
操作部34は各種操作キーを有し、例えばICタグ1への書き込み対象の情報の内容を入力し、この情報のICタグ1への書き込みをICタグリーダ/ライタ2に指示する場合に用いられる。表示部35は例えばLCD(Liquid Crystal Display)などの表示装置からなり、各種メニュー画面の表示や文字情報の表示などを行なう場合に用いられる。
【0021】
記憶部36はICタグリーダ/ライタ2などから入力した情報を記憶する。メモリカード37は携帯端末3に着脱自在に装着可能である。携帯端末3は記憶部36に記憶された情報をメモリカード37に記録してこれを端末装置4に提供することができる。入出力インタフェース38はICタグリーダ/ライタ2や端末装置4との間で情報の入出力を行なう。
【0022】
図5は、本発明の第1の実施形態にしたがったエレベータ保守管理システムで用いられる端末装置4の内部回路の構成例を示すブロック図である。
端末装置4はCPU41、HDD(ハードディスクドライブ)42、操作部43、表示部44および入出力インタフェース(I/F)45を備える。これらはバス46を介して互いに接続される。
【0023】
CPU41は端末全体の制御を行なう。CPU41はHDD42に記憶されたプログラムを読み込み、そのプログラムに記述された処理を実行する。HDD42にはCPU41を制御するためのプログラムなどが予め記憶される。操作部43は各種操作キーを有する。表示部44は各種メニュー画面の表示や文字情報の表示などを行なう場合に用いられる。
【0024】
また、HDD42はICタグリーダ/ライタ2や携帯端末3から入力した情報を記憶する。入出力インタフェース45は携帯端末3との間で情報の入出力を行なう。
【0025】
次に、図1に示した構成のエレベータ保守管理システムによる各種処理について説明する。ここではICタグリーダ/ライタ2の入出力インタフェース26と携帯端末3の入出力インタフェース38がケーブルで接続されていると仮定する。
【0026】
まず、作業員がICタグ1が取り付けられた部品を含む機器の動作確認を行なう場合の各種機器の処理について説明する。作業員は前述した機器の動作確認が終了し、携帯端末3の操作部34に対する予め定められた操作を行なうことで、動作モードの書き込みモードへの設定の指示および動作確認を行なった機器に取り付けられるICタグ1に記憶された最新点検日時の更新の指示を行なう。
【0027】
すると、携帯端末3のCPU31はICタグリーダ/ライタ2の動作モードを書き込みモードに設定する旨およびCPU31が計時する現在日時の情報をICタグ1に書き込む旨を示す制御信号を入出力インタフェース38からICタグリーダ/ライタ2に出力する。この制御信号は前述した現在日時の情報を含む。
【0028】
ICタグリーダ/ライタ2の入出力インタフェース26が携帯端末3からの制御信号を入力すると制御部23は動作モードを書き込みモードに設定した上で、携帯端末3により計時した現在日時の情報のICタグ1への反映を指示する旨の制御信号を送受信インタフェース22に出力する。送受信インタフェース22は制御部23から入力した情報を変調し、これをアンテナ21を介してICタグ1に電磁波として送信する。
【0029】
この送信された電磁波をICタグ1のアンテナ11が受信すると、送受信インタフェース12はこれを復調して制御部13に出力する。制御部13はメモリ14に記憶される最新点検日時の情報を復調後の制御信号に含まれる現在日時の情報を新たな情報に書き換える。これにより、ICタグ1に記憶された最新点検日時が新しく行なった点検作業時の日時に更新される。
【0030】
次に、ICタグ1に記憶された各種情報を読み取って携帯端末3に保存する処理について説明する。
作業員は携帯端末3の操作部34に対する予め定められた操作を行なうことで、動作モードの読み取りモードへの設定の指示を行なう。
【0031】
すると、携帯端末3のCPU31はICタグリーダ/ライタ2の動作モードを読み取りモードに設定する旨を示す制御信号を入出力インタフェース38からICタグリーダ/ライタ2に出力する。
【0032】
ICタグリーダ/ライタ2の入出力インタフェース26が携帯端末3からの制御信号を入力すると制御部23は動作モードを読み取りモードに設定する。ICタグリーダ/ライタ2は動作モードが読み取りモードである場合にはICタグ1と通信するための電磁波をアンテナ21から送信する。
【0033】
作業員がICタグリーダ/ライタ2を携行することでICタグリーダ/ライタ2がICタグ1に接近すると、電磁誘導作用によりICタグリーダ/ライタ2のアンテナ21からICタグ1のアンテナ11を介してICタグ1内の図示しない電源回路に電源電圧が供給される。この電源回路はこの電源電圧の整流および変圧を行なってこれを各デバイスに供給する。
【0034】
すると、ICタグ1のアンテナ11はICタグリーダ/ライタ2のアンテナ21から発せられた電磁波を受信する。ICタグ1の送受信インタフェース12はアンテナ11が受信した電磁波を復調して得た信号を制御部13に出力する。
【0035】
制御部13は、送受信インタフェース12からの信号を入力するとメモリ14に記憶された各種情報を読み出して、これを送受信インタフェース12に出力する。送受信インタフェース12は制御部13から入力した情報を変調し、これをアンテナ11を介してICタグリーダ/ライタ2に電磁波として送信する。
【0036】
この送信された電磁波をICタグリーダ/ライタ2のアンテナ21が受信すると、送受信インタフェース22はこれを復調して制御部23に出力する。制御部23はこの入力した情報を入出力インタフェース26から携帯端末3に出力する。
【0037】
携帯端末3はICタグリーダ/ライタ2からの情報を入出力インタフェース38により入力すると、これを記憶部36に記憶する。
【0038】
作業員が携帯端末3を携行して、この携帯端末3の入出力インタフェース38をケーブルを介して端末装置4の入出力インタフェース45と接続した状態で、作業員が携帯端末3の操作部34に対する所定の操作を行なうことでICタグリーダ/ライタ2から入力した情報の端末装置4への転送を指示すると、携帯端末3は記憶部36に記憶された情報であるICタグリーダ/ライタ2からの情報を入出力インタフェース38から端末装置4に出力する。
【0039】
端末装置4は携帯端末3からの情報を入出力インタフェース45により入力すると、これをHDD42に記憶する。端末装置4は、作業員による操作部43に対する所定の操作によるメンテナンス作業報告書の作成を指示された際は、HDD42に記憶された携帯端末3からの情報をもとに所定の様式に従ったメンテナンス作業報告書のモニタ表示をさせたり外部の印刷装置に印刷させたりする。
【0040】
また、携帯端末3が端末装置4との無線通信機能を有している場合には、携帯端末3は記憶部36に記憶された情報であるICタグリーダ/ライタ2からの情報を図示しない無線通信用インタフェースから端末装置4に出力することができる。これにより、作業員が作業現場から携帯端末3を事務所に持ち帰らずとも、メンテナンス作業に関する情報を端末装置4に保存することができる。
【0041】
また、作業員が携帯用の印刷装置を携行しており、この印刷装置をケーブルを介して携帯端末3の入出力インタフェース38と接続した場合には、携帯端末3は作業員による操作部34に対する所定の操作によるメンテナンス作業報告書の作成・印刷を指示された際は、記憶部36に記憶された情報をもとに所定の様式に従ったメンテナンス作業報告書の作成を行ない、この作成した作業報告書の印刷を指示する制御信号を入出力インタフェース38を介して印刷装置に出力する。これにより作業員は作業現場においてメンテナンス作業報告書を作成・印刷することができる。
【0042】
また、携帯端末3がエレベータ建物の管理者などの顧客が所有する端末装置との通信機能を有している場合には、携帯端末3は記憶部36に記憶された情報であるICタグリーダ/ライタ2からの情報を図示しない通信用インタフェースから顧客の端末装置に出力することができる。これにより、作業員はメンテナンス作業の内容を作業現場から顧客に報告することができる。
【0043】
次に、ICタグ1が取り付けられた部品の交換作業を行なう場合の各種機器の処理について説明する。
まず、作業員が交換作業により取り外した部品に取り付けられたICタグ1に記憶された設置有無識別情報をエレベータに設置されていない事を示す情報に書き換えるために、携帯端末3の操作部34に対する予め定められた操作を行なうことで、動作モードの書き込みモードへの設定の指示および設置有無識別情報の“0”への更新の指示を行なう。
【0044】
すると、携帯端末3のCPU31は動作モードを書き込みモードに設定した上で、設置有無識別情報の“0”への更新の指示を示す制御信号を入出力インタフェース38からICタグリーダ/ライタ2に出力する。
【0045】
ICタグリーダ/ライタ2の入出力インタフェース26が携帯端末3からの制御信号を入力すると制御部23はICタグ1に記憶される設置有無識別情報の“0”への更新の指示を示す制御信号を送受信インタフェース22に出力する。送受信インタフェース22は制御部23から入力した情報を変調し、これをアンテナ21を介してICタグ1に電磁波として送信する。
【0046】
この送信された電磁波をICタグ1のアンテナ11が受信すると、送受信インタフェース12はこれを復調して制御部13に出力する。制御部13はメモリ14に記憶される設置有無識別情報の“0”に更新する。
【0047】
また、作業員が交換作業により新たにエレベータに取り付けられたICタグ1に記憶された設置有無識別情報をエレベータに設置されている事を示す情報に書き換えるために、携帯端末3の操作部34に対する予め定められた操作を行なうことで、動作モードの書き込みモードへの設定の指示および設置有無識別情報の“1”への更新の指示を行なう。
【0048】
すると、携帯端末3のCPU31は設置有無識別情報の“1”への更新の指示を示す制御信号を入出力インタフェース38からICタグリーダ/ライタ2に出力する。
【0049】
ICタグリーダ/ライタ2の入出力インタフェース26が携帯端末3からの制御信号を入力すると制御部23はICタグ1に記憶される設置有無識別情報の“1”への更新の指示を示す制御信号を送受信インタフェース22に出力する。送受信インタフェース22は制御部23から入力した情報を変調し、これをアンテナ21を介してICタグ1に電磁波として送信する。
【0050】
この送信された電磁波をICタグ1のアンテナ11が受信すると、送受信インタフェース12はこれを復調して制御部13に出力する。制御部13はメモリ14に記憶される設置有無識別情報の“1”に更新する。
【0051】
このようにして設置有無識別情報を更新したICタグ1に記憶される情報を前述したようにICタグリーダ/ライタ2を用いて読み取り、この情報を読み取った情報をもとにして端末装置4などにより設置有無識別情報の項目を含んだメンテナンス作業報告書などを作成すれば、この作業報告書の閲覧者は交換作業によりエレベータから取り外した部品や新たにエレベータに取り付けた部品の確認が容易に行なえる。
【0052】
以上のように、本発明の第1の実施形態にしたがったエレベータ保守管理システムでは、エレベータにおいて動作確認を行なった機器の情報や交換により取り外したり新たに取り付けたりした部品の情報を容易に得ることができるので、メンテナンス作業の効率を大幅に向上させることができる。
【0053】
また、本発明の第1の実施形態にしたがったエレベータ保守管理システムの端末装置4は前述のように得たメンテナンス作業に関する情報を分析して、メンテナンス作業のノウハウ情報を生成する機能を有する。
【0054】
具体的には、端末装置4のCPU41はHDD42に記憶されるICタグ1からの情報を分析して、例えば最適な作業手順や現在エレベータに設置される機器の安全な取り扱い方法などを示す情報を生成し、これをモニタ表示したり外部の印刷装置に印刷させたりする。
【0055】
また、本発明の第1の実施形態にしたがったエレベータ保守管理システムの携帯端末3は、ICタグリーダ/ライタ2が読み取った情報をもとに、この読み取った情報と対応する部品の交換の必要性の有無を診断する機能を有する。
【0056】
具体的には、携帯端末3の記憶部36はICタグ1が取り付けられる各種部品の耐用月数の情報を部品名称や製造元ごとに区分して記憶している。耐用月数とは部品の製造日から安全な運用が可能な標準的な月数である。
【0057】
まず、作業員が携帯端末3の操作部34に対する予め定められた操作を行なうことで、携帯端末3の動作モードの部品寿命診断モードへの設定の指示を行なうと、携帯端末3のCPU31は動作モードを部品寿命診断モードに設定する。すると、携帯端末3は動作モードが前述した読み取りモードにある場合と同様に、ICタグ1に記憶された情報の読み出しをICタグリーダ/ライタ2に指示する。すると、ICタグリーダ/ライタ2はICタグ1に記憶される情報を読み取り、これをICタグリーダ/ライタ2に送信する。ICタグリーダ/ライタ2はICタグ1からの情報を受信すると、これを携帯端末3に出力する。
【0058】
携帯端末3の入出力インタフェース38がICタグリーダ/ライタ2からの情報を入力すると、CPU31はこの情報から部品名称、製造元および製造年月日の情報を抽出する。CPU31はこの抽出した情報、計時する現在日時および記憶部36に記憶される各種部品の耐用月数の情報とを照合することで、抽出した情報と対応する部品の製造年月日からの耐用月数が経過したか否かを判別する。
【0059】
CPU31はこの結果、抽出した情報と対応する部品の製造年月日からの耐用月数が経過した、または、耐用月数以内の予め定められた月数となったと判別した場合には、該当する部品の交換を促すメッセージを表示部35に表示させる。このような処理を行なうことで、作業員は点検対象の部品にICタグリーダ/ライタ2を近接させるだけで当該部品が交換の必要があるか否かを作業現場において確認することができる。
【0060】
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、本実施形態に係るエレベータ保守管理システムの構成は図1に示したものと基本的にほぼ同様であるので同一部分の説明は省略する。
図6は、本発明の第2の実施形態にしたがったエレベータ保守管理システムの構成例を示す模式図である。
【0061】
このエレベータ保守管理システムは作業員が携行するICタグ7を乗場ドア5付近の据付型ICタグリーダ/ライタ8に近接させることでエレベータの運転モードを通常運転モードおよび点検運転モードの間で切り替える機能を有する。通常運転モードとは呼び登録にしたがって乗りかご3を昇降させる運転モードであり、点検運転モードとは呼び登録の有無に関係なく例えば乗りかご内の点検運転操作器の手動操作にしたがって乗りかご3を昇降させる運転モードである。
【0062】
ICタグ7の内部回路の構成は図2に示したICタグ1の内部回路の構成と同様である。ただしICタグ7のメモリ14には当該ICタグ7を携行する作業員の個人情報が記憶される。
【0063】
据付型ICタグリーダ/ライタ8の内部回路の構成は図3に示したICタグリーダ/ライタ2の内部回路の構成と同様である。ただし、据付型ICタグリーダ/ライタ8の入出力インタフェース26はエレベータ制御盤9と接続される。
【0064】
次に、このような構成のエレベータ保守管理システムの処理動作について説明する。
作業員がICタグ7を携行することでICタグ7が据付型ICタグリーダ/ライタ8に接近すると、電磁誘導作用により据付型ICタグリーダ/ライタ8のアンテナ21からICタグ7のアンテナ11を介してICタグ7内の図示しない電源回路に電源電圧が供給される。
【0065】
すると、ICタグ7のアンテナ11は据付型ICタグリーダ/ライタ8のアンテナ21から発せられた電磁波を受信する。ICタグ7の送受信インタフェース12はアンテナ11が受信した電磁波を復調して得た信号を制御部13に出力する。
【0066】
制御部13は、送受信インタフェース12からの信号を入力するとメモリ14に記憶された作業員の個人情報を読み出して、これを送受信インタフェース12に出力する。送受信インタフェース12は制御部13から入力した情報を変調し、これをアンテナ11を介して据付型ICタグリーダ/ライタ8に電磁波として送信する。
【0067】
この送信された電磁波を据付型ICタグリーダ/ライタ8のアンテナ21が受信すると、送受信インタフェース22はこれを復調して制御部23に出力する。制御部23は作業員の個人情報の入力にともない、運転モードの切り替えを指示するための制御信号をエレベータ制御盤9に出力する。
【0068】
エレベータ制御盤9は据付型ICタグリーダ/ライタ8からの制御信号を入力すると、乗りかご3の現在の運転モードが通常運転モードである場合には運転モードを点検運転モードに設定する。また、エレベータ制御盤9は据付型ICタグリーダ/ライタ8からの制御信号を入力すると、乗りかご3の現在の運転モードが点検運転モードである場合には運転モードを通常運転モードに設定する。エレベータ制御盤9は前述のように設定した運転モードにしたがって乗りかごの昇降を制御する。
【0069】
このような処理を行なうことで、作業員は所持するICタグ7をエレベータに据え付けられる据付型ICタグリーダ/ライタ8に近接させるだけでエレベータの運転モードを切り替えることができる。
【0070】
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。なお、本実施形態に係るエレベータ保守管理システムの構成は図6に示したものと基本的にほぼ同様であるので同一部分の説明は省略する。
図7は、本発明の第3の実施形態にしたがったエレベータ保守管理システムの構成例を示す模式図である。
【0071】
このエレベータ保守管理システムは作業員が携行するICタグ7を乗場ドア5付近の据付型ICタグリーダ/ライタ8に近接させることでエレベータの機械室電気錠10の施錠および解錠を行なう機能を有する。機械室電気錠10は機械室のドアに設けられる。機械室電気錠10が解錠されると、作業員が鍵を用いなくても機械室のドアを開ける事ができるように機械室のドアの図示しない施錠機構が動作する。一方、機械室電気錠10が施錠されると、作業員が鍵を用いずに機械室のドアを開ける事ができないように機械室の施錠機構が動作する。
【0072】
次に、このような構成のエレベータ保守管理システムの処理動作について説明する。
作業員がICタグ7を携行することでICタグ7が据付型ICタグリーダ/ライタ8に接近すると、電磁誘導作用により据付型ICタグリーダ/ライタ8のアンテナ21からICタグ7のアンテナ11を介してICタグ7内の図示しない電源回路に電源電圧が供給される。
【0073】
すると、ICタグ7のアンテナ11は据付型ICタグリーダ/ライタ8のアンテナ21から発せられた電磁波を受信する。ICタグ7の送受信インタフェース12はアンテナ11が受信した電磁波を復調して得た信号を制御部13に出力する。
【0074】
制御部13は、送受信インタフェース12からの信号を入力するとメモリ14に記憶された作業員の個人情報を読み出して、これを送受信インタフェース12に出力する。送受信インタフェース12は制御部13から入力した情報を変調し、これをアンテナ11を介して据付型ICタグリーダ/ライタ8に電磁波として送信する。
【0075】
この送信された電磁波を据付型ICタグリーダ/ライタ8のアンテナ21が受信すると、送受信インタフェース22はこれを復調して制御部23に出力する。制御部23は作業員の個人情報の入力にともない、機械室電気錠10の施錠および解錠の切り替えを指示するための制御信号をエレベータ制御盤9に出力する。
【0076】
エレベータ制御盤9は機械室電気錠10が施錠されているか解錠されているかを認識している。エレベータ制御盤9は据付型ICタグリーダ/ライタ8からの制御信号を入力すると、機械室電気錠10が施錠されている場合には機械室電気錠10を解錠する。また、エレベータ制御盤9は据付型ICタグリーダ/ライタ8からの制御信号を入力すると、機械室電気錠10が解錠されている場合には機械室電気錠10を施錠する。
【0077】
このような処理を行なうことで、作業員は所持するICタグ7をエレベータに据え付けられる据付型ICタグリーダ/ライタ8に近接させるだけで機械室のドアの施錠および解錠を行なうことができる。
【0078】
この実施形態ではICタグ7および据付型ICタグリーダ/ライタ8を用いて機械室電気錠10の施錠および解錠を切り替える構成としたが、これに限らず、例えば各階床の乗場ドアの施錠機構と対応する電気錠を設け、前述したようにICタグ7が据付型ICタグリーダ/ライタ8に近接したことをエレベータ制御盤9に認識させることで、この電気錠の施錠および解錠を切り替える構成としてもよい。
【0079】
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。なお、本実施形態に係るエレベータ保守管理システムの構成のうち図1に示したものと同一部分の説明は省略する。
図8は、本発明の第4の実施形態にしたがったエレベータ保守管理システムの構成例を示す模式図である。
【0080】
このエレベータ保守管理システムは、乗りかごの昇降や各種機器の動作の異常にともなう交換作業によりエレベータから取り外した部品に関する環境情報を取得して、この部品の品質調査や寿命予測を行なう機能を有する。
【0081】
ここでは、乗場ドア5に隣接して設けられる乗場操作盤ユニット6を取り外して新しい乗場操作盤ユニット51を取り付けた場合について説明する。乗場操作盤ユニット6には当該乗場操作盤ユニット6のメンテナンスに必要な情報を記憶したICタグ1が取り付けられ、乗場操作盤ユニット51には当該乗場操作盤ユニット51のメンテナンスに必要な情報を記憶したICタグ52が取り付けられる。
【0082】
また、乗場ドア5の近傍には温度センサ53および振動センサ54が設けられる。エレベータの機械室には演算装置55が設けられる。演算装置55は温度センサ53、振動センサ54およびエレベータ制御盤9と接続される。
【0083】
温度センサ53は定期的に周囲の温度を測定し、この情報を含んだ信号を演算装置55に出力する。振動センサ54は定期的に乗りかごの運転などに伴う周囲の振動を測定し、この情報を含んだ信号を演算装置55に出力する。
【0084】
また、エレベータ制御盤9は乗りかごの昇降回数をカウントし、この情報を演算装置55に出力する。演算装置55は温度センサ53や振動センサ54が過去1ヶ月間に測定して得た情報およびエレベータ制御盤9が得た最新の昇降回数の情報を記憶する。
【0085】
次に、このような構成のエレベータ保守管理システムの処理動作について説明する。ここではICタグリーダ/ライタ2の入出力インタフェース26がケーブルを介して端末装置4の入出力インタフェース45と接続され、演算装置55が有線ケーブルを介して端末装置4の入出力インタフェース45と接続されていると仮定する。
【0086】
作業員が前述したように取り外した乗場操作盤ユニット6を携行することでこれに取り付けられたICタグ1がICタグリーダ/ライタ2に接近すると、電磁誘導作用によりICタグリーダ/ライタ2のアンテナ21からICタグ1のアンテナ11を介してICタグ1内の図示しない電源回路に電源電圧が供給される。
【0087】
すると、ICタグ1のアンテナ11はICタグリーダ/ライタ2のアンテナ21から発せられた電磁波を受信する。ICタグ1の送受信インタフェース12はアンテナ11が受信した電磁波を復調して得た信号を制御部13に出力する。
【0088】
制御部13は、送受信インタフェース12からの信号を入力するとメモリ14に記憶された各種情報を読み出して、これを送受信インタフェース12に出力する。送受信インタフェース12は制御部13から入力した情報を変調し、これをアンテナ11を介してICタグリーダ/ライタ2に電磁波として送信する。
【0089】
この送信された電磁波をICタグリーダ/ライタ2のアンテナ21が受信すると、送受信インタフェース22はこれを復調して制御部23に出力する。制御部23は送受信インタフェース22から入力した情報を入出力インタフェース26から有線ケーブルを介して端末装置4に出力する。
【0090】
端末装置4はICタグリーダ/ライタ2からの情報を入出力インタフェース45から入力すると、環境情報を取得するために、環境情報の出力を指示するための制御信号を入出力インタフェース45から演算装置55に出力する。演算装置55は端末装置4からの制御信号を入力すると、温度センサ53や振動センサ54から入力して記憶した情報およびエレベータ制御盤9から入力した情報を有線ケーブルを介して端末装置4に出力する。
【0091】
ICタグリーダ/ライタ2や演算装置55からの情報を端末装置4が入出力インタフェース45から入力すると、端末装置4のCPU41はこれら入力した情報に基づいて乗りかごの昇降に関するシミュレーションを実行し、この結果をモニタ表示する。
【0092】
シミュレーション結果では過去1ヶ月間の乗りかごの昇降動作や各種機器の動作の内容が示される。作業員はこの結果を参照することで、前述のように取り外した部品が周囲の環境の影響により交換の必要が生じたのかその他の理由で交換の必要が生じたのかを把握することができる。
【0093】
なお、この発明は前記実施形態そのままに限定されるものではなく実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、前記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を省略してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0094】
【図1】本発明の第1の実施形態にしたがったエレベータ保守管理システムの構成例を示す模式図。
【図2】本発明の第1の実施形態にしたがったエレベータ保守管理システムで用いられるICタグの内部回路の構成例を示す図。
【図3】本発明の第1の実施形態にしたがったエレベータ保守管理システムで用いられるICタグリーダ/ライタの内部回路の構成例を示す図。
【図4】本発明の第1の実施形態にしたがったエレベータ保守管理システムで用いられる携帯端末の内部回路の構成例を示すブロック図。
【図5】本発明の第1の実施形態にしたがったエレベータ保守管理システムで用いられる端末装置の内部回路の構成例を示すブロック図。
【図6】本発明の第2の実施形態にしたがったエレベータ保守管理システムの構成例を示す模式図。
【図7】本発明の第3の実施形態にしたがったエレベータ保守管理システムの構成例を示す模式図。
【図8】本発明の第4の実施形態にしたがったエレベータ保守管理システムの構成例を示す模式図。
【符号の説明】
【0095】
1,52…ICタグ、2…ICタグリーダ/ライタ、3…携帯端末、4…端末装置、5…乗場ドア、6,51…乗場操作盤ユニット、7…作業員用ICタグ、8…据え付け型ICタグリーダ/ライタ、9…エレベータ制御盤、10…機械室電気錠、11,21…アンテナ、12,22…送受信インタフェース、13,23…制御部、14…メモリ、24,32…ROM、25,33…RAM、26,38,45…入出力インタフェース、31,41…CPU、34,43…操作部、35,44…表示部、36…記憶部、37…メモリカード、39,36…バス、42…HDD、53…温度センサ、54…振動センサ、55…演算装置。




 

 


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