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発明の名称 エレベータ制御装置及びエレベータシステム
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−84179(P2007−84179A)
公開日 平成19年4月5日(2007.4.5)
出願番号 特願2005−272014(P2005−272014)
出願日 平成17年9月20日(2005.9.20)
代理人 【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
発明者 鈴木 孝夫
要約 課題
エレベータ利用者が乗り降りを許容されていない階床に誤って降車した場合、そのエレベータ利用者を降車した階床から救出する。

解決手段
エレベータ制御装置は、乗りかご内のエレベータ利用者が携帯するICタグ1からの信号を受信する第1受信部2a、2bと、エレベータ乗り場に居るエレベータ利用者が携帯するICタグ1から信号を受信する第2受信部2c、2dと、エレベータ利用者がエレベータ乗り場に停留する時間を第2受信部2c、2dの受信結果に基づいて測定する時計部11と、エレベータ利用者がエレベータ乗り場から乗りかごへの乗り降りが許容されているか否かを判定する利用階床判定部12と、時計部11の測定結果と利用階床判定部12の判定結果と第1受信部2a、2bの受信結果とに基づき、乗りかごをエレベータ乗り場に移動させる救出信号を生成する救出信号生成部13と、を備える。
特許請求の範囲
【請求項1】
乗りかご内のエレベータ利用者が携帯するICタグからの信号を受信する第1受信部と、
エレベータ乗り場に居るエレベータ利用者が携帯するICタグから信号を受信する第2受信部と、
エレベータ利用者が前記エレベータ乗り場に停留する時間を前記第2受信部の受信結果に基づいて測定する時計部と、
エレベータ利用者が前記エレベータ乗り場から前記乗りかごへの乗り降りが許容されているか否かを判定する利用階床判定部と、
前記時計部の測定結果と前記利用階床判定部の判定結果と前記第1受信部の受信結果とに基づき、前記乗りかごを前記エレベータ乗り場に移動させる救出信号を生成する救出信号生成部と、
を備えたことを特徴とするエレベータ制御装置。
【請求項2】
前記救出信号が生成された場合に、その旨を報知する報知部を更に備えたことを特徴とする請求項1記載のエレベータ制御装置。
【請求項3】
前記エレベータ乗り場に移動する前記乗りかごを、エレベータ利用者が乗車していない空かごを指定する手段を更に備えたことを特徴とする請求項1又は2記載のエレベータ制御装置。
【請求項4】
前記エレベータ乗り場に移動した後の前記乗りかごに対する乗り場呼びを無効にする手段を更に備えたことを特徴とする請求項3記載のエレベータ制御装置。
【請求項5】
前記エレベータ乗り場に移動した後の前記乗りかごを特定階床に強制移動させる手段を更に備えたことを特徴とする請求項4記載のエレベータ制御装置。
【請求項6】
請求項1ないし5のいずれか一記載のエレベータ制御装置を備えたことを特徴とするエレベータシステム。


発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、エレベータ制御装置及びエレベータシステムに関し、特に、エレベータ利用者が乗りかごへの乗り降りを許容されている階床以外の階床で乗りかごから降車した場合に対応できるエレベータ制御装置及びこのエレベータ制御装置を備えるエレベータシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、下記特許文献1、2に記載されているように、ビルやマンションのセキュリティ性能向上、サービス性能向上の観点から、ビルやマンションの利用者にICタグを携帯させるシステムが普及している。
【0003】
このシステムがビルやマンションのエレベータの運行制御に適用されている場合は、エレベータ利用者が携帯するICタグにはエレベータを運行させるために必要な運行情報(例えば、エレベータ利用者の氏名情報、エレベータ利用者が乗りかごへの乗り降りを許容されている階床情報)が記録され、この運行情報を含む信号がICタグから発信され、ICタグから発信された信号が受信部において受信される。ICタグから発信された信号が受信部において受信されることにより、受信した信号に含まれる運行情報に基づいてエレベータが運行制御される。
【0004】
受信部がICタグから発信された信号を受信すると、その信号中に含まれる運行情報に基づいてエレベータ利用者が乗りかごへ乗り降りすることを許容されている階床が判定される。このため、乗りかごに乗車したエレベータ利用者が乗りかご内で行先階床を指定した場合、指定した階床が乗り降りすることを許容されている階床である場合には、乗りかごは指定された階床のエレベータ乗り場に移動する。一方、エレベータ利用者が指定した行先階床が乗り降りを許容されていない階床である場合には、乗りかごは指定された階床のエレベータ乗り場に移動しない。
【0005】
エレベータ乗り場において乗り場呼びを行った場合も同じことが言える。エレベータ利用者が乗り降りを許容されている階床のエレベータ乗り場で乗り場呼びを行った場合には、その乗り場呼びに応じて乗りかごがエレベータ乗り場に移動する。一方、エレベータ利用者が乗り降りを許容されていない階床のエレベータ乗り場で乗り場呼びを行った場合には、乗りかごはエレベータ乗り場に移動しない。
【0006】
このようにして、ICタグから発信される信号内に含まれる運行情報に基づいてエレベータを運行制御することにより、不審者がエレベータを利用して各階床に出入りすることを阻止することができ、ビルやマンションのセキュリティ性能を向上させることができる。
【特許文献1】特開2003−242229号公報
【特許文献2】特開平09−48565号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、前述のICタグを利用するシステムにおいては、以下の点について配慮がなされていない。
【0008】
乗りかご内にエレベータ利用者が複数居る場合、乗りかごは各エレベータ利用者が降車しようとする階床に順次停止する。このため、エレベータ利用者の中には、自分が降車しようとする目的階床以外の階床で乗りかごが停止したとき、誤って乗りかごから降車することがある。
【0009】
誤って降車した階床が、降車したエレベータ利用者にとって乗り降りを許容されていない階床である場合には、そのエレベータ利用者がエレベータ乗り場で乗り場呼びを行っても乗りかごはその階床には来ず、エレベータ利用者は降車した階床のエレベータ乗り場に取り残され、降車した階床から移動できない状態となる。
【0010】
本発明は上記問題を解決するためになされたもので、その目的は、エレベータ利用者が乗り降りを許容されていない階床に誤って降車した場合、そのエレベータ利用者を降車した階床から救出することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、エレベータ制御装置において、乗りかご内のエレベータ利用者が携帯するICタグからの信号を受信する第1受信部と、エレベータ乗り場に居るエレベータ利用者が携帯するICタグから信号を受信する第2受信部と、エレベータ利用者が前記エレベータ乗り場に停留する時間を第2受信部の受信結果に基づいて測定する時計部と、エレベータ利用者が前記エレベータ乗り場から前記乗りかごへの乗り降りが許容されているか否かを判定する利用階床判定部と、前記時計部の測定結果と前記利用階床判定部の判定結果と前記第1受信部の受信結果とに基づき、前記乗りかごを前記エレベータ乗り場に移動させる救出信号を生成する救出信号生成部と、を備えることにある。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、エレベータ利用者が乗りかごへの乗り降りを許容されていない階床に誤って降車した場合において、その階床に乗りかごを移動させてエレベータ利用者を救出することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
【0014】
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態に係るエレベータ制御装置は、図1に示すように、各エレベータ利用者が携帯するICタグ1からの信号を受信する複数のICタグリーダ2a、2b、2c、2dと、ICタグリーダ2a、2b、2c、2dが接続された救出制御部3と、救出制御部3に接続されたアラーム4及びディスプレイ5と、救出制御部3に接続された昇降制御部6とを備えている。さらに、このエレベータ制御装置には、これらのICタグリーダ2a、2b、2c、2d、救出制御部3、アラーム4、ディスプレイ5、昇降制御部6を総括的に制御するメイン制御部(図示せず)が設けられている。
【0015】
ICタグ1は、エレベータを運行させるために必要な運行情報(例えば、エレベータ利用者の氏名情報、エレベータ利用者が乗りかご7への乗り降りを許容されている階床情報)が記録されたICチップ、ICチップ内の運行情報を送信するアンテナを有している。ICタグ1には、ICチップ内の運行情報を送信するための電池を内蔵した方式のアクティブタグと、外部から送信された電波による電磁誘導を起こして送信に必要な電力を得る方式のパッシブタグとがあり、第1の実施の形態のICタグ1としては、いずれの方式を採用することもできる。また、このICタグ1には、エレベータを運行させるために必要な運行情報以外の様々な情報、例えば、銀行のクレジット情報等の個人情報が記録されていてもよい。
【0016】
ICタグリーダ2a、2bは乗りかご7(図2参照)内に設置されており、乗りかご7内に居るエレベータ利用者が携帯するICタグ1からの信号を受信する第1受信部として機能する。ICタグリーダ2c、2dは各階床のエレベータ乗り場8(図2参照)に設置され、エレベータ乗り場8に居るエレベータ利用者が携帯するICタグ1からの信号を受信する第2受信部として機能する。
【0017】
本実施の形態に係るエレベータは、エレベータ利用者が行先階床として指定できる階床、エレベータ利用者が乗り場呼びを行える階床は、ICタグリーダ2a、2b、2c、2dが受信するそのエレベータ利用者が携帯するICタグ1からの信号により規制される。具体的には、乗りかご7内に乗車したエレベータ利用者が行先階床を指定した場合、ICタグリーダ2a、2bが受信したICタグ1からの信号に含まれている乗り降りを許容されている階床と、指定した行先階床とが一致した場合に、乗りかご7は指定した階床に移動する。また、エレベータ乗り場8で乗り場呼びを行った場合、ICタグリーダ2c、2dが受信したICタグ1からの信号に含まれている乗り降りを許容されている階床と、乗り場呼びを行ったエレベータ乗り場8のある階床とが一致した場合に乗り場呼びが有効となり、乗りかご7が乗り場呼びを行った階床のエレベータ乗り場8に移動する。
【0018】
このため、エレベータ利用者が乗り降りを許容されている階床以外の階床で乗りかご7から誤って降車した場合には、その階床のエレベータ乗り場8で乗り場呼びを行っても、その乗り場呼びは有効とならず、乗りかご7はその階床に移動しない。
【0019】
救出制御部3は、第1記録部9と、第2記録部10と、時計部11と、利用階床判定部12と、救出信号生成部13とを備えている。
【0020】
第1記録部9は、ICタグリーダ2a、2bが受信したICタグ1からの信号を、受信した時間のデータと共に乗車履歴として記録する。この乗車履歴の記録は、所定時間毎(例えば、数秒間隔毎)、又は、乗りかご7が各階床に停止する都度行われる。この第1記録部9の乗車履歴により、ICタグ1を携帯した或るエレベータ利用者が、或る時間に乗りかご7に乗車していたことを確認することができる。
【0021】
第2記録部10は、ICタグリーダ2c、2dが受信したICタグ1からの信号を、受信した時間のデータと共に記録する。この記録は、所定時間毎(例えば、数秒間隔毎)に行われる。この第2記録部に記録された内容により、ICタグ1を携帯した或るエレベータ利用者が、或る時間に或る階床のエレベータ乗り場8に居たことを確認することができる。エレベータ利用者が或る階床のエレベータ乗り場8に居る停留時間が長くなると、そのエレベータ利用者が携帯するICタグ1からの信号がICタグリーダ2c、2dにより繰り返し受信され、第2記録部10に繰り返し記録される。
【0022】
時計部11は、エレベータ利用者がエレベータ乗り場8に居る停留時間を測定する。この停留時間の測定は、或るICタグ1から信号が第2記録部10に記録され、同じICタグ1からの信号が第2記録部10に記録されなくなるまでの時間を測定することにより行われる。エレベータ利用者がエレベータ乗り場8に居る停留時間が長くなるにつれ、時計部11による測定時間が長くなる。
【0023】
利用階床判定部12は、ICタグリーダ2c、2dが受信したICタグ1からの信号に基づき、そのICタグ1を携帯したエレベータ利用者がそのICタグリーダ2c、2dが設置されている階床のエレベータ乗り場8から乗りかご7への乗り降りを許容されているか否かを判定する。この判定は、例えば、ICタグ1から受信した信号に含まれる乗り降りを許容された階床と、そのICタグ1を携帯したエレベータ利用者が居るエレベータ乗り場8がある階床とが一致するか否かにより行われる。一致する場合には乗り降りを許容されていると判定され、一致しない場合は乗り降りを許容されていないと判定される。
【0024】
救出信号生成部13は、まず、時計部11の測定結果と、利用階床判定部12の判定結果と、第1記録部9の記録結果とに基づき、エレベータ利用者が乗りかご7への乗り降りを許容されていない階床で誤って乗りかご7から降車したか否かを判定する。そして、エレベータ乗り場8に居るエレベータ利用者は、目的とする階床以外の階床で誤って乗りかご7から降車したものであると判定した場合には、その判定結果に基づき、エレベータ利用者が誤って降車した階床のエレベータ乗り場8に乗りかご7を移動させるための救出信号を生成する。
【0025】
救出信号生成部13における判定では、エレベータ利用者がエレベータ乗り場8に設定時間(例えば、1分)停留していることを時計部11が測定し、かつ、そのエレベータ利用者はそのエレベータ乗り場8がある階床から乗りかご7への乗り降りを許容されていないことを利用階床判定部12が判定し、かつ、そのエレベータ利用者が直前(時計部11により測定が開始される直前)まで乗りかご7に乗っていたことが第1記録部9の乗車履歴から確認できた場合は、そのエレベータ利用者は目的とする階床以外の階床で誤って乗りかご7から降車したものと判定される。
【0026】
生成された救出信号は、乗りかご7を昇降させる昇降制御部6に送信される。この救出信号が送信されることにより昇降制御部6による乗りかご7の昇降制御が行われ、誤って降車したエレベータ利用者の居る階床のエレベータ乗り場8に乗りかご7が移動される。
【0027】
アラーム4とディスプレイ5とは、各階床のエレベータ乗り場8に設けられている。これらのアラーム4とディスプレイ5とは、救出信号が生成された場合にその旨を誤って降車したエレベータ利用者に報知する報知部として機能する。アラーム4からは報知音が発せられ、ディスプレイ5には「しばらくお待ち下さい。乗りかごがまいります。」等の表示が行われる。
【0028】
なお、第1の実施の形態に係るエレベータ制御装置では、報知部としてのアラーム4とディスプレイ5とをエレベータ乗り場8に設けた場合を例に挙げて説明したが、報知部を更に管理人室等に追加してもよい。報知部を管理人室に設けることにより、乗りかご7への乗り降りを許容されていない階床で降車したエレベータ利用者の存在を管理人が確認することができる。
【0029】
第1の実施の形態に係るエレベータ制御装置によるエレベータ利用者の救出は、救出制御部3による制御のもと、図3のフローチャートに示すように行われる。この図3に示すフローチャートでは、ICタグ1を携帯したエレベータ利用者Aが乗りかご7に乗車しており、エレベータ利用者Aが階床Bで乗りかご7から降車した場合を想定して説明する。
【0030】
まず、乗りかご7内に居るエレベータ利用者Aが携帯するICタグ1からの信号が、乗りかご7内のICタグリーダ2a、2bにより受信される(S1)。ICタグリーダ2a、2bにより受信されたICタグ1からの信号は、受信した時間のデータと共に第1記録部9に記録される(S2)。
【0031】
エレベータ利用者Aが乗りかご7から階床Bで降りることにより、エレベータ利用者Aが携帯するICタグ1からの信号が、階床Bに設けられているICタグリーダ2c、2dにより受信される(S3)。階床BのICタグリーダ2c、2dにより受信されたICタグ1からの信号は、受信した時間のデータと共に第2記録部10に記録される(S4)。第2記録部10への記録は、所定時間毎(例えば、数秒間隔毎)に行われる。このため、エレベータ利用者Aがエレベータ乗り場8に居る停留時間が長くなると、エレベータ利用者Aが携帯するICタグ1からの信号がICタグリーダ2c、2dにより繰り返し受信され、受信された信号が第2記録部10に次々と記録される。
【0032】
第2記録部10にICタグ1からの信号が記録されると、エレベータ利用者Aがエレベータ乗り場8に停留する時間の測定が時計部11により行われる(S5)。この測定は、エレベータ利用者AのICタグ1からの信号の記録が開始されてから同じICタグ1からの信号の記録が行われなくなるまでの時間、つまり、エレベータ乗り場8に来たエレベータ利用者Aがエレベータ乗り場8から離れるまでの時間を測定することにより行われる。
【0033】
時計部11による測定が開始された後、時計部11の測定結果が設定時間(例えば、1分)に到達したか否かが判定される(S6)。
【0034】
測定時間が設定時間に到達する場合(S6のYES)の一例としては、エレベータ利用者Aが目的とする階床でない階床Bで誤って降車したために、エレベータ利用者Aは再び乗りかご7に乗ろうとしてエレベータ乗り場8に停留し、停留時間が設定時間に到達した場合を挙げることができる。なお、降車した階床Bが目的とする階床であっても、何らかの理由、例えば、エレベータ乗り場8で知人に出会った等の理由でエレベータ乗り場8に停留し、停留時間が設定時間に到達することもある。
【0035】
一方、降車した階床Bが目的とする階床である場合には、降車したエレベータ利用者Aは速やかにエレベータ乗り場8から離れるため、時計部11による測定は設定時間に到達せず(S6のNO)、救出信号の生成は不要であると判定することができ、救出のための制御が終了する。
【0036】
時計部11の測定結果が設定時間に到達した場合には(S6のYES)、階床Bで降車したエレベータ利用者Aが、階床Bのエレベータ乗り場8から乗りかご7に乗り降りすることを許容されているか否かが利用階床判定部12において判定される(S7)。エレベータ利用者Aが階床Bのエレベータ乗り場8から乗りかご7に乗り降りすることを許容されている場合は(S7のYES)、救出信号の生成は不要であると判定することができ、救出のための制御が終了する。
【0037】
エレベータ利用者Aが階床Bのエレベータ乗り場8から乗りかご7に乗り降りすることを許容されていない場合(S7のNO)の一例としては、エレベータ利用者Aが目的とする階床でない階床Bで誤って降車した場合を挙げることができる。
【0038】
エレベータ利用者Aが階床Bのエレベータ乗り場8から乗りかご7に乗り降りすることを許容されていない場合は(S7のNO)、エレベータ利用者Aが乗りかご7から降車した直後であるか否かが判定される(S8)。エレベータ利用者Aが乗りかご7から降車した直後であるか否かは、第1記録部9に記録されているエレベータ利用者Aの乗車履歴を参照することにより行われる。エレベータ利用者Aが乗りかご7から降車してから長時間が経過している場合(S8のNO)の一例としては、エレベータ利用者Aが階床Bで何らかの用事を済ませた後にエレベータ乗り場8に来た場合を挙げることができ、誤って階床Bで降車したのではなく救出信号の生成は不要であると判定することができ、救出のための制御が終了する。
【0039】
ステップS6、S7、S8の判定により、時計部11の測定結果が設定時間に到達したと判定され(S6のYES)、エレベータ利用者Aが階床Bのエレベータ乗り場8から乗りかご7に乗り降りすることを許容されていないと判定され(S7のNO)、エレベータ利用者Aは乗りかご7から降車した直後であると判定された場合(S8のYES)には、エレベータ利用者Aは乗りかご7への乗り降りを許容されていない階床Bに誤って降車したものと判定することができ、乗りかご7を階床Bのエレベータ乗り場8に移動させるための救出信号が救出信号生成部13において生成される(S9)。さらに、救出信号生成部13において、アラーム4を駆動させる第1報知信号とディスプレイ5を駆動させる第2報知信号とが生成される。(S10)。
【0040】
救出信号生成部13において生成された第1報知信号がアラーム4のドライバに送信されるとともに第2報知信号がディスプレイ5のドライバに送信され、アラーム4とディスプレイ5とが駆動され(S11)、救出のための乗りかご7が階床Bに移動することがエレベータ利用者Aに報知される。アラーム4からは救出のための乗りかご7が階床Bに移動することを報知する音声が発せられ、ディスプレイ5には救出のための乗りかご7が階床Bに移動することを報知する表示(例えば、「しばらくお待ち下さい。乗りかごがまいります。」の表示)が行われる。
【0041】
また、救出信号生成部13において生成された救出信号は昇降制御部6に送信され、救出信号を受信した昇降制御部6により乗りかご7が昇降制御され、乗りかご7が階床Bに移動する(S12)。
【0042】
このような構成において、エレベータ利用者が目的とする階床以外の階床であって乗りかご7への乗り降りを許容されていない階床に誤って降車した場合には、そのエレベータ利用者は誤って降車した階床のエレベータ乗り場8からは乗り場呼びを行えない。
【0043】
そこで、この第1の実施の形態に係るエレベータ制御装置においては、エレベータ乗り場8に居るエレベータ利用者が、乗りかご7への乗り降りを許容されていない階床に誤って降車したのか否かを判定し、誤って降車したと判定された場合には救出信号生成部13において救出信号が生成される。生成された救出信号は昇降制御部6に送信され、救出信号が昇降制御部6に送信されることにより乗りかご7が昇降駆動され、エレベータ利用者が誤って降車した階床に乗りかご7が移動する。乗り降りを許容されていない階床で誤って降車したエレベータ利用者は、救出のために移動した乗りかご7に乗り込むことができ、誤って降車したエレベータ利用者をその階床から救出することができる。
【0044】
したがって、エレベータ利用者が目的とする階床以外の階床であって乗りかご7への乗り降りを許容されていない階床で誤って降車した場合において、そのエレベータ利用者を誤って降車した階床から救出することができ、エレベータ利用者が誤って降車した階床に取り残されるという事態を防止することができる。
【0045】
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態に係るエレベータ制御装置の基本的構成は、第1の実施の形態に係るエレベータ制御装置と同じである。第2の実施の形態のエレベータ制御装置が第1の実施の形態のエレベータ制御装置と異なる点は、救出信号生成部13で生成される信号の種類である。
【0046】
図4のフローチャートに示すように、ステップS6、S7、S8の判定結果に基づいて救出信号生成部13において救出信号が生成される(S9)。さらに、この救出信号の生成に加え、救出信号生成部13において、救出のために階床Bのエレベータ乗り場8に移動する乗りかご7として、エレベータ利用者が乗車していない空かごを指定する信号が生成される(S9−1)。そして、ここに、救出のために階床Bのエレベータ乗り場8に移動する乗りかご7として空かごを指定する手段が実行される。
【0047】
さらに、救出信号生成部13において、救出のため階床Bのエレベータ乗り場8に移動した後の乗りかご7に対する乗り場呼びを無効にする乗り場呼び無効信号が生成される(S9−2)。そして、ここに、救出のために階床Bのエレベータ乗り場8に移動した後に乗りかご7に対する呼び登録を無効にする手段が実行される。
【0048】
さらに、救出信号生成部13において、救出のために階床Bのエレベータ乗り場8に移動した後の乗りかご7を、特定階床(例えば、管理人室のある階床、出入り口のある階床)に強制移動させる強制移動信号が生成される(S9−3)。そして、ここに、救出のために階床Bに移動した後の乗りかご7を特定階床に強制移動させる手段が実行される。
【0049】
本発明においては、ステップS6、S7、S8の判定によりエレベータ利用者Aを救出することができるが、エレベータ利用者Aが不審者である可能性もある。この第2の実施の形態は、救出対象となったエレベータ利用者Aが不審者である場合を想定したものであり、不審者であるエレベータ利用者Aと他のエレベータ利用者とが救出用の乗りかご7内で乗り合わせないようにしている。
【0050】
具体的には、エレベータ利用者Aを救出するために階床Bに移動させる乗りかご7を、エレベータ利用者が乗車していない空かごとしている。これにより、或るエレベータ利用者が乗車している乗りかご7が階床Bのエレベータ乗り場8に移動し、その乗りかご7内に不審者であるかもしれないエレベータ利用者Aが乗り込むという事態を防止することができる。
【0051】
さらに、エレベータ利用者Aを救出するために階床Bに移動した後の乗りかご7に対する乗り場呼びを無効としている。このため、不審者であるかもしれないエレベータ利用者Aが乗っている乗りかご7が特定階床に向けて移動している途中で或る階床のエレベータ乗り場8に停止し、停止した乗りかご7内にエレベータ利用者が乗り込むという事態を防止することができる。
【0052】
さらに、エレベータ利用者Aを救出した乗りかご7を、エレベータ利用者Aの意思とは関係なく特定階床に移動させることにより、不審者であるかもしれないエレベータ利用者Aの行動を規制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るエレベータ制御装置の概略を示すブロック図である。
【図2】図1に示すエレベータ制御装置におけるエレベータ乗り場の外観図である。
【図3】図1に示すエレベータ制御装置におけるエレベータ利用者の救出の制御について説明するフローチャートである。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係るエレベータ制御装置におけるエレベータ利用者の救出の制御について説明するフローチャートである。
【符号の説明】
【0054】
1 ICタグ
2a、2b 第1受信部
2c、2d 第2受信部
4 報知部
5 報知部
7 乗りかご
8 エレベータ乗り場
11 時計部
12 利用階床判定部
13 救出信号生成部




 

 


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