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発明の名称 マンコンベア
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−76822(P2007−76822A)
公開日 平成19年3月29日(2007.3.29)
出願番号 特願2005−267113(P2005−267113)
出願日 平成17年9月14日(2005.9.14)
代理人 【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
発明者 藤井 謙一
要約 課題
薄型のマンコンベアでは駆動スプロケットの歯数が少なく、振動を抑制するために振動抑制レールが設けられるが、この振動抑制レールと踏段ローラとの衝突音がトラス内で反響して騒音となっていた。

解決手段
往路側振動抑制レール7a及び帰路側の振動抑制レール7bに案内される往路側の踏段1と帰路側の踏段1との間で、駆動輪4近傍から踏段進行方向と平行な方向に延びて設けられ、前記帰路側の振動抑制レール7bから発生する音を遮る防音カバー11を備えるマンコンベア。
特許請求の範囲
【請求項1】
複数の踏段と、
前記複数の踏段を連結する無端状の踏段チェーンと、
前記踏段チェーンの一方の折り返し部に設けられ、前記踏段チェーンに駆動力を伝達する駆動輪と、
前記駆動輪に近接して設けられ、前記踏段が案内される曲線形状の曲がり部を有する往路側及び帰路側の振動抑制レールと、
前記往路側及び帰路側の振動抑制レールに案内される往路側の踏段と帰路側の踏段との間で、前記駆動輪近傍から踏段進行方向と平行な方向に延びて設けられ、前記帰路側の振動抑制レールから発生する音を遮る防音カバーと
を備えることを特徴とするマンコンベア。
【請求項2】
前記防音カバーが、発生した音を吸音する吸音材と、この吸音材を貼り付ける金属板と、この金属材の振動を抑制する制振材とを有するものである請求項1記載のマンコンベア。
【請求項3】
前記防音カバーが、板状の底面部の端部に側壁部が立設された箱型の形状を有するものである請求項1又は2記載のマンコンベア。
【請求項4】
前記防音カバーが、踏段の幅よりも幅広の幅寸法を有し、踏段進行方向と平行な方向の端部に側壁部が立設された形状を有するのものである請求項1又は2記載のマンコンベア。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、エスカレータや動く歩道といったマンコンベアに関する。
【背景技術】
【0002】
エスカレータや動く歩道といったマンコンベアは、乗客が乗る複数の踏段を備えている。なお、動く歩道では、複数の踏段が水平方向に移動するのが一般的であるため、踏段を特に「踏板」と称する場合もあるが、本明細書においては、動く歩道の場合も「踏段」として以降の表記を統一する。
【0003】
前記複数の踏段は、その側端部に無端状の踏段チェーンが取り付けられ、前後の踏段が踏段チェーンに所定のピッチで連結され、全ての踏段が同期して動くようになっている。この踏段チェーンの一方の折り返し部には駆動輪が設けられ、この駆動輪に踏段駆動装置から駆動力が伝達されて、踏段チェーンが一方の乗降口と他方の乗降口との間を循環移動する。この踏段チェーンと共に循環移動する踏段の移動経路に沿って、一方の乗降口と他方の乗降口との間には踏段ガイドレールが設けられ、踏段が有している踏段ローラが、このガイドレールに係合して転動することにより、踏段はこの踏段ガイドレールに案内されて一方の乗降口と他方の乗降口との間を移動する。
【0004】
これらの踏段や、踏段チェーンや、踏段駆動装置や、踏段ガイドレールなどが配設されたマンコンベアの躯体としてのトラスは、これらの部材を収容するための十分なスペースが必要であり、マンコンベアを据え付ける現場においては、このトラスのサイズに合わせた施工が行われる。近年では、マンコンベア本体の省スペース化を図り、これによる建屋側工事期間の短縮及び工事費用低減を可能とするために、トラスの深さ方向のサイズを小さくした薄型マンコンベアが開発された。この薄型マンコンベアは、薄型動く歩道として、主として踏段チェーンの折り返し部で踏段チェーンの移動を案内する駆動輪及び従動輪を小径化することにより実現されている。
【0005】
薄型マンコンベアは、上述のように駆動輪を小径化することにより実現されているため、駆動輪は従来の半分程度の直径となっていて、それ故に踏段チェーンに駆動力を伝達するために駆動輪に設けられたスプロケット歯数も半減している。このようにスプロケット歯数が少ないマンコンベアでは、スプロケットに巻きつけられる踏段チェーンに連結された踏段ローラに、比較的大きな速度むらが生じ、この踏段ローラの速度むらが踏段の前後振動となって現れて、乗客の乗り心地を低下させる問題がある。
【0006】
この踏段の前後振動を抑制して乗り心地の低下を防止するために、踏段の踏段ローラの移動過程で駆動輪の噛みこまれる直前となる位置に振動抑制レールが配設されたマンコンベアが開発された。この振動抑制レールは、踏段ローラの速度ムラを吸収する山型の曲がり部を有するものであり、この曲がり部により踏段ローラの移動速度を平均速度に維持するので、踏段の振動が防止される。このような振動抑制レールを有するマンコンベアは、例えば特許文献1に記載されている。
【0007】
マンコンベアに振動抑制レールが配設されることにより、踏段の前後振動が抑制され、利用者に満足できる乗り心地を提供することができるようになった。しかしながら、前記振動抑制レールは、踏段チェーンに最も大きな張力が働いている駆動輪の直前で、踏段に取り付けられている踏段ローラを、振動抑制レールの転動面に沿わせて走行させ、踏段ローラを山型の曲線状に移動させることで振動抑制効果を得ている。そのために、踏段ローラが振動抑制レールを移動中は、通常は一直線に引っ張られている踏段チェーンが、への字型に屈曲されるような形になる。このため、踏段ローラが振動抑制レールに乗り上げる際、衝突音が発生し、この音が外部へ漏れてしまう。この音は乗客に不快感を与えるおそれがあので、外部へ漏れるのを抑制することが客先から要望されていた。
【0008】
また、振動抑制レールが用いられるマンコンベアとしての動く歩道は、従来、エスカレートと同じ運転速度である30m/分で運転するのが一般的であったが、近年は客先からの要望の多様化及び法令の改正により、従来の1.3倍〜1.5倍に高速化して運転することが多くなった。このような高速化された動く歩道では、前述した衝突音が更に大きくなることから、衝突音が客先からの改善要求になることが多くなった。
【特許文献1】特開2003−252560号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
以上述べたように、薄型マンコンベアについては、振動抑制レールを設けることが事実上必須となっているが、振動抑制レールから発生する衝突音を抑制することが求められている。
【0010】
ここに、振動抑制レールは、踏段チェーンが駆動スプロケットに噛み込まれる往路側に配設すれば踏段の振動を抑制することができる。とはいえ、駆動スプロケットとの噛み込みから解放される帰路側にも振動抑制レールを配設することにより、踏段の振動をいっそう抑制することができる。したがって、通常は、振動抑制レールが往路側及び帰路側の両方に設けられる。
【0011】
前述した振動抑制レールからの衝突音は、これら往路側の振動抑制レール及び帰路側の振動抑制レールの両方で発生している。もっとも、往路側で発生した衝突音は、トラス外に近いところで発生しているため、トラス内では反響することなしに外部へ発散するので、大きな音とはならない。これに対して、帰路側の振動抑制レールで発生した衝突音は、トラスの内部寄りで発生していて、発生した音がトラスの底部に配列されたオイルパンや踏段などに反響してしまうため、この反響の作用によりトラス外部へ出るときの音が大きくなっていた。近年では、振動抑制レールが用いられる動く歩道について、踏段の幅が従来の1000mmから1400mmへのものへと、幅広の踏段を備える動く歩道への需要が大きくなっている。このような幅広の踏段を備える動く歩道では、トラスの底部に配設されるオイルパンについても、幅が広いものが用いられることから、トラス内での前記帰路側の振動抑制レールで発生した衝突音の反響音が更に大きくなる結果となっていた。
【0012】
本発明は、上記の問題を有利に解決するもので、帰路側の振動抑制レールから発生する衝突音がトラス内で反響されるのを防止するとともに、オイルパンなどにより反響した音がトラス外へ漏れることを防止することのできるマンコンベアを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明のマンコンベアは、複数の踏段と、前記複数の踏段を連結する無端状の踏段チェーンと、前記踏段チェーンの一方の折り返し部に設けられ、前記踏段チェーンに駆動力を伝達する駆動輪と、前記駆動輪に近接して設けられ、前記踏段が案内される曲線形状の曲がり部を有する往路側及び帰路側の振動抑制レールと、前記往路側及び帰路側の振動抑制レールに案内される往路側の踏段と帰路側の踏段との間で、前記駆動輪近傍から踏段進行方向と平行な方向に延びて設けられ、前記帰路側の振動抑制レールから発生する音を遮る防音カバーとを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明のマンコンベアによれば、防音カバーを備えることから、振動抑制レールから発生する衝突音が外部へ漏れ出るのを防止することができ、薄型マンコンベアの利点を、騒音発生という不利を生じることなく実現できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
(第1の実施の形態)
以下、本発明のマンコンベアの実施の形態について、図面を用いて説明する。図1は、本発明のマンコンベアの第1の実施の形態として、動く歩道の駆動輪側の端部近傍の側面図であり、図2は、図1に示した動く歩道の部分断面図である。図1及び図2において、動く歩道は、複数の踏段1を備えている。これらの踏段1の両側端部には、無端状の踏段チェーン2が取り付けられ、この踏段チェーン2に踏段1が所定のピッチで連結されて、全ての踏段1が同期して動くことができるようになっている。図示した踏段チェーン2は、リンクプレートと組み合わされて踏段チェーン2を構成するローラ3が、各踏段1の前後に設けられた踏段ローラを兼ねる、コンベアチェーンの例を示している。踏段チェーン2は、駆動輪としての踏段スプロケット4に巻きかけられ、図示しない踏段駆動装置から駆動力が伝達された踏段スプロケット4の回動により一方の乗降口と他方の乗降口との間を循環移動する。踏段スプロケット4は、踏段1の左右両側に設けられて、各踏段スプロケット4が回転軸4aに取り付け固定されて同期して回動するようになっている。この踏段スプロケット4には、薄型動く歩道用として小径化され、スプロケット歯数が少ないものが用いられている。
【0016】
踏段スプロケット4の回転軸4aは、その両端部に設けられた軸受部4bに回動可能に支持されている。また、この回転軸4aには、図示しない駆動装置に巻きかけられた図示しない駆動チェーンと噛み合う駆動スプロケット4cと、制動輪4dとが取り付け固定されている。
【0017】
踏段スプロケット4から駆動力を受けて循環移動する前記踏段チェーン2を案内するために、踏段チェーン2の一方の折り返し部である踏段スプロケット4と、他方の折り返し部である従動スプロケット(図示せず)との間には、往路側の踏段ガイドレール5と、帰路側の踏段ガイドレール6a及び6bとが配設され、これらの踏段ガイドレール5、6a及び6bに案内されて踏段1が循環移動する。
【0018】
往路側の踏段ガイドレール5に接続して、前記踏段が案内される曲線形状の曲がり部を有する往路側の振動抑制レール7aが、踏段スプロケット4に近接して設けられ、同様に帰路側の踏段ガイドレール6aに接続して、前記踏段が案内される曲線形状の曲がり部を有する帰路側の振動抑制レール7bが設けられている。なお、これらの往路側の振動抑制レール7a、帰路側の振動抑制レール7bは、いずれも図示しないトラスの梁材に固定されている。また、図示して本実施形態では、往路側の踏段ガイドレール5と往路側の振動抑制レール7aとが、別個の部材として構成された例を示しているが、本発明のマンコンベアは、この往路側の踏段ガイドレール5と往路側の振動抑制レール7aとが一体的に形成されたものを用いることができる。同様に、帰路側の踏段ガイドレール6aと往路側の振動抑制レール7bと一体的に形成されたものを用いることができる。
【0019】
往路側の踏段ガイドレール5に案内されて踏段スプロケット4に噛み込まれる踏段チェーン2は、この踏段スプロケット4の直前で往路側の振動抑制レール7aに案内され、踏段チェーンのローラ3が、この振動抑制レール7aに従って曲線状に移動される。また、駆動スプロケットに噛み込まれた後の踏段チェーン2は、この駆動スプロケットの直後で帰路側の振動抑制レール7bに案内され、踏段チェーン2のローラ3が、この振動抑制レール7aに従って曲線状に移動される。
【0020】
前記往路側の振動抑制レール7a及び帰路側の振動抑制レール7bに案内される往路側の踏段1と帰路側の踏段1との間に、前記帰路側の振動抑制レール7bから発生する音を遮る防音カバー11が設けられている。この防音カバー11は、前記踏段スプロケット4近傍から踏段1の進行方向と平行な方向に延びて設けられ、トラスの両側面部を構成する梁材8に掛け渡される複数の横梁部材12の上面に接して配設され、締結手段としてのボルト13により各横梁部材12に対して締結固定されている。
【0021】
防音カバー11は、帰路側の振動抑制レール7bから発生する音を十分に遮ることができるように、ある程度のサイズを有して配設されている。すなわち、踏段の進行方向には踏段スプロケット4の回転軸4a近傍から、トラスの中央寄りに向けて所定の長さを持って配設され、踏段の幅方向には、図2に示されるように、回転軸4aの両端部近傍に設けられる踏段スプロケット4に干渉しない範囲で、できるだけ広くなるような長さで配設されている。
【0022】
図3は、防音カバー11の断面の模式図である。図3に示されるように、板状の防音カバー11は、発生した音を吸音する吸音材11aと、この吸音材11aを貼り付けるための金属板11cと、この吸音材11aと前記金属板11cとの間に設けられ、金属材の振動を抑制する制振材11bとの積層構造になっている。
【0023】
吸音材11aは、スポンジなどの多孔性材料からなり、帰路側の振動抑制レール7bから発生した音を吸収する作用を有している。この吸音材11aのみでは、所定の大きさを有する防音カバーとしての形状を維持することが困難であるため、防音カバー11は、この吸音材11aを貼り付けるための金属板11cを有している。この金属板11cは、例えば鉄板などを用いることができる。また、吸音材11aと金属板11cとの組み合わせのみでは、金属板11cが騒音発生源からの振動と共振してビビリなどが発生したときに、このビビリを抑制することができないので、防音カバー11は、制振材11bを有している。この制振材11bとしては、例えば薄板状のゴムなどを用いることができる。
【0024】
前記吸音材11a、金属板11c及び制振材11bとを有する前記防音カバー11の厚さは、例えば40mm程度とすることができる。
【0025】
上述した防音カバー11を具備する本実施形態のマンコンベアの効果を、防音カバー11を具備しない従来のマンコンベアと比較しつつ説明する。図9は、従来のマンコンベアの一例の側面図であり、図10は、図9の部分断面図である。図9及び図10において、図1及び図2と同一部材については、同一符号を付してある。また、図9及び図10に示されたマンコンベアと、図1及び図2に示された本実施形態のマンコンベアとは、防音カバー11を具備するか否かのみで相違している。
【0026】
図9及び図10に示された従来のマンコンベアでは、踏段1が往路側の振動抑制レール7a及び帰路側の振動抑制レール7bに案内される際、踏段1のローラ3が往路側の振動抑制レール7a及び帰路側の振動抑制レール7b曲がり部に衝突して衝突音が発生する。帰路側の振動抑制レール7bで発生した衝突音は、トラスの内部寄りで発生していて、発生した音がトラスの底部に配列されたオイルパン(図示せず)や踏段1などに反響してしまうため、この反響の作用によりトラスの外部へ出るときの音が大きくなっていた。
【0027】
これに対して、図1及び図2に示された本実施形態のマンコンベアでは、防音カバー11が配設されていることから、帰路側の振動抑制レール7bで衝突音が発生したとしても、この衝突音は、防音カバー11で吸収される。したがって、往路側の踏段1との間で反響することが防止することができ、また、トラスの底面に配設されたオイルパンに反響した音も、この防音カバー11で吸収され、トラス外へ漏れることを防止することができる。
【0028】
(第2の実施の形態)
図4及び図5を用いて、本発明のマンコンベアの第2の実施形態について説明する。図4は、第2の実施形態の部分断面図である。なお、図4において、図2と同一部分については、同一符号を付して、以下では重複する説明を省略する。
【0029】
図4に示した本実施形態のマンコンベアは、前記往路側の振動抑制レール7a及び帰路側の振動抑制レール7bに案内される往路側の踏段1と帰路側の踏段1との間に、前記帰路側の振動抑制レール7bから発生する音を遮る防音カバー21が設けられている。この防音カバー21は、図2に示したマンコンベアの防音カバー11とは、形状が異なっている。この防音カバー21を斜視図で図5に示す。
【0030】
図5に示されるように防音カバー21は、周縁部に側壁部21aが設けられ、箱型の形状を有している。この側壁部21aは、平面形状の防音カバー素材の端部を折り曲げることで、容易に成形することができる。底面部21bは、発生した音を吸音する吸音材と、この吸音材を貼り付ける金属板と、この金属材の振動を抑制する制振材とを有するものであり、これら吸音材、金属板及び制振材の積層構造は、図3に防音カバー11の例を示したものと同様になる。この底面部21bには、防音カバー21をボルト13で横梁部材12に締結固定するための複数の貫通孔21cが設けられている。防音カバー21の幅W1は、踏段スプロケット4の間隔よりも小さく、防音カバー21が回転軸4a近傍に設けられたとき、踏段スプロケット4に干渉しない範囲で、できるだけ広くなるような長さとなっている。
【0031】
防音カバー21は、箱型の形状を有していることから、往路側の踏段1上の塵埃の一部が、乗降口近傍に設けられたコム部9で掛止され、前後の踏段間のわずかな隙間からトラス内に落下した場合に、この箱型の防音カバー21の底面部21b上に溜まり、帰路側の踏段11に付着することが解消される。よって清掃の手間がなくなり、メンテナンス性が向上する。また、側壁部21aが設けられていることから、防音カバー21が傾斜して取り付けられた場合や振動が加えられた場合でも、防音カバー21上の塵埃が周縁部から落下することがない。この防音カバー21上の塵埃は、定期点検時などにおいて、防音カバー21をトラス内から取り外して廃棄すればよい。
【0032】
また、防音カバー21を備える本実施形態のマンコンベアは、往路側の踏段1との間で反響することが防止することができ、また、トラスの底面に配設されたオイルパンに反響した音も、この防音カバー21で吸収され、トラス外へ漏れることを防止することができる。
【0033】
(第3の実施形態)
図6及び図7を用いて、本発明のマンコンベアの第3の実施形態について説明する。図6は、第3の実施形態の部分断面図である。なお、図6において、図2又は図4と同一部分については、同一符号を付して、以下では重複する説明を省略する。
【0034】
図6に示した本実施形態のマンコンベアは、前記往路側の振動抑制レール7a及び帰路側の振動抑制レール7bに案内される往路側の踏段1と帰路側の踏段1との間に、前記帰路側の振動抑制レール7bから発生する音を遮る防音カバー22が設けられている。この防音カバー22は、図2に示したマンコンベアの防音カバー11とは、形状が異なっている。この防音カバー22を斜視図で図7に示す。
【0035】
図7の斜視図に示されるように防音カバー22は、幅W2が、踏段1の幅以上の長さになり、かつ、踏段1の進行方向の両端部に側壁部22aが設けられている形状を有している。この側壁部22aは、平面形状の防音カバー素材の端部を折り曲げることで、容易に成形することができる。底面部22bは、発生した音を吸音する吸音材と、この吸音材を貼り付ける金属板と、この金属材の振動を抑制する制振材とを有するものであり、これら吸音材、金属板及び制振材の積層構造は、図3に防音カバー11の例を示したものと同様になる。この底面部22bには、防音カバー22をボルト13で横梁部材12に締結固定するための複数の貫通孔22cが設けられている。
【0036】
防音カバー22の幅W2が、踏段1の幅以上の長さになることから、往路側の踏段1上の塵埃の一部が、乗降口近傍に設けられたコム部9で掛止され、前後の踏段間のわずかな隙間からトラス内に落下した場合に、踏段1の幅にわたって防音カバー22の底面部22b上に溜まり、帰路側の踏段11に付着することが解消される。よって清掃の手間がなくなり、メンテナンス性が向上する。また、側壁部21aが踏段1の進行方向の両端部に設けられていることから、防音カバー22が傾斜して取り付けられた場合や振動が加えられた場合でも、防音カバー22上の塵埃が周縁部から落下することがない。この防音カバー22上の塵埃は、定期点検時などにおいて、防音カバー22をトラス内から取り外して廃棄すればよい。
【0037】
また、防音カバー22を備える本実施形態のマンコンベアは、往路側の踏段1との間で反響することが防止することができ、また、トラスの底面に配設されたオイルパンに反響した音も、この防音カバー22で吸収され、トラス外へ漏れることを防止することができる。
【0038】
なお、防音カバー22は、幅W2が踏段1の幅以上の長さになることから、踏段スプロケット4に接触しないように、この踏段スプロケット4に近接して、図1に示された防音カバー11よりもマンコンベアの長手方向のやや中央寄りに配設される。この防音カバー22の変形例を図8に斜視図で示す。
【0039】
図8に示された防音カバー23は、幅W2が、踏段1の幅以上の長さになり、かつ、踏段スプロケット4に近接する側の端部の幅W1が、小さくなるように切り欠かれた形状を有している。この踏段スプロケット4に近接する側の端部の幅W1は、踏段スプロケット4の間隔よりも小さく、防音カバー23が回転軸4a近傍に設けられたとき、踏段スプロケット4に干渉しない範囲で、できるだけ広くなるような長さとなっている。この図8に示された防音カバー23は、図6及び図7を用いて説明した防音カバー22のように、マンコンベアの長手方向のやや中央寄りに配設される必要がない。
【0040】
以上、本発明のマンコンベアを図面を用いて説明したが、本発明のマンコンベアは、図面に示された実施形態に限定されるものではなく、幾多の変形が可能である。例えば、図1〜8に示された防音カバー21、22又は23は、トラス内の横梁部材12の上面に取り付け固定されているが、これらの防音カバーを横梁部材12の下面に取り付け固定するようにしてもよい。要は帰路側の振動抑制レール7bから発生する衝撃音のうち上方に向かう音を遮る位置に防音カバーが配設されればよい。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】動く歩道の駆動輪側の端部近傍の側面図である。
【図2】図1に示した動く歩道の部分断面図である。
【図3】防音カバーの断面の模式図である。
【図4】動く歩道の駆動輪側の端部近傍の側面図である。
【図5】防音カバーの斜視図である。
【図6】動く歩道の部分断面図である。
【図7】防音カバーの斜視図である。
【図8】防音カバーの斜視図である。
【図9】従来の動く歩道の側面図である。
【図10】図9の部分断面図である。
【符号の説明】
【0042】
1 踏段
2 踏段チェーン
3 ローラ
4 駆動スプロケット
4a 回転軸
7a 往路側の振動抑制レール
7b 帰路側の振動抑制レール
11 防音カバー
21 防音カバー
22 防音カバー
23 防音カバー




 

 


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