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発明の名称 エレベータ伝送システムの情報モニタ装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−70027(P2007−70027A)
公開日 平成19年3月22日(2007.3.22)
出願番号 特願2005−257911(P2005−257911)
出願日 平成17年9月6日(2005.9.6)
代理人 【識別番号】100058479
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴江 武彦
発明者 横尾 智尚
要約 課題
マスタ制御部と各スレーブ制御部との間で制御情報をサイクリックにシリアル伝送するエレベータ伝送システムの各スレーブ制御部の情報を簡単に得る。

解決手段
エレベータ伝送システム4の伝送路2をサイクリックに伝送されるそれぞれアドレス5とデータ8とからなる各スレーブ制御部の情報7を順次取込み、データ記憶部25に全部のスレーブ制御部の情報をサイクル単位で記憶保持し、記憶保持した各スレーブ制御部の情報を指定された方式に編集して出力する情報取得端末15と、情報取得端末に編集方式を指定するとともに、情報取得端末15から入力された1サイクルに含まれる全部のスレーブ制御部のアドレスとデータとからなる情報7の一覧を表示部19に表示出力する表示制御装置17とを備えている。
特許請求の範囲
【請求項1】
少なくとも各エレベータのかごの昇降動作を制御するマスタ制御部と少なくとも乗場呼び又はかご呼びを制御する複数のスレーブ制御部とで構成され、前記マスタ制御部と各スレーブ制御部との間で伝送路を介して制御情報をサイクリックにシリアル伝送するエレベータ伝送システムの情報モニタ装置において、
前記伝送路をサイクリックに伝送されるそれぞれのアドレスとデータとからなる各スレーブ制御部の情報を順次取込み、データ記憶部に全部のスレーブ制御部の情報をサイクル単位で、少なくとも1サイクル分記憶保持し、記憶保持した各スレーブ制御部の情報を指定された方式に編集して出力する情報取得端末と、
前記情報取得端末に編集方式を指定するとともに、前記情報取得端末から入力された1サイクルに含まれる全部のスレーブ制御部のアドレスとデータとからなる情報の一覧を表示部に表示出力する表示制御装置と
を備えたことを特徴とするエレベータ伝送システムの情報モニタ装置。
【請求項2】
前記表示制御装置は、
前記編集方式として情報の取込開始と情報の取込停止とを前記情報取得端末へ送出し、
情報の取込開始から情報の取込停止までの期間に、前記情報取得端末から順次入力される1サイクル毎の全部のスレーブ制御部のアドレスとデータとからなる情報を前記表示部に連続表示する
ことを特徴とする請求項1記載のエレベータ伝送システムの情報モニタ装置。
【請求項3】
前記表示制御装置は、前記編集方式として、スレーブ制御部を特定する指定したアドレスに指定したデータが含まれるホールド条件を前記情報取得端末へ送出し、
前記情報取得端末は、ホールド条件に一致するアドレスとデータとの組合せが含まれるサイクルの当該サイクルに含まれる全部のスレーブ制御部の情報を前記表示制御装置へ送出し、
前記表示制御装置は、前記情報取得端末から入力された指定したアドレスに指定したデータが含まれる1サイクルに含まれる全部のスレーブ制御部の情報の一覧を表示部にホールド表示出力する
ことを特徴とする請求項1記載のエレベータ伝送システムの情報モニタ装置。
【請求項4】
前記表示制御装置は、
前記表示部に順次表示される1サイクル毎の全部のスレーブ制御部の情報の一覧からなる表示データを記憶する表示データ保存メモリと、
操作指定されたサイクルの表示データを前記表示データ保存メモリから読出して前記表示部に再表示する表示データ再表示手段とを有する
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載のエレベータ伝送システムの情報モニタ装置。
【請求項5】
前記情報取得端末は、
前記伝送路から取込んだアドレスとデータからなるシリアルの情報をパラレルの情報に変換するシリアル/パラレル変換部と、
このシリアル/パラレル変換部から出力された全部のスレーブ制御部のパラレルの情報をサイクル単位でデータ記憶部に書込むデータ書込部と、
前記データ記憶部から読出した情報を前記表示制御装置が処理しやすいアスキーコードに変換する伝送データ生成部と、
この伝送データ生成部でアスキーコードに変換された情報をシリアルの情報に変換して前記表示制御装置へ送出するパラレル/シリアル変換部とを有する
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載のエレベータ伝送システムの情報モニタ装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ビルやマンション等の建屋に設置されたエレベータシステムに係わり、特に、エレベータの制御情報をマスタ制御部と各スレーブ制御部との間でサイクリックにシリアル伝送するエレベータ伝送システムにおいて伝送される情報をモニタするエレベータ伝送システムの情報モニタ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ビルやマンション等の建屋に設置されたエレベータシステムにおいては、内部にエレベータのかごが上下移動するエレベータ昇降路の上側の機械室内にかごを上下移動させる電動機を含む巻上機と、この巻上機を駆動することによって、エレベータのかごの昇降動作を制御する配電盤に組込まれたマスタ制御部とが設けられている。
【0003】
さらに、各階のエレベータホールには、乗場呼び釦の釦操作で入力された乗場呼びを制御する乗場呼び用のスレーブ制御部、かご接近表示用ランプの点灯用のスレーブ制御部が設けられている。また、各かご内には、かご呼び釦の釦操作で入力されたかご呼びを制御するかご呼び用のスレーブ制御部、かごの現在位置(現在階)を表示するかごの位置表示器の表示制御用のスレーブ制御部が設けられている。
【0004】
マスタ制御部は、上述した各スレーブ制御部から入力された乗場呼び、かご呼びに応じて、かごの昇降動作を制御するとともに、各スレーブ制御部へ点灯指令、表示指令を送出する。
【0005】
この場合、上述したエレベータの制御情報は、マスタ制御部と各スレーブ制御部との間でサイクリックにシリアル伝送される(特許文献1参照)。図12は、エレベータシステムに組込まれた、エレベータの制御情報をマスタ制御部と各スレーブ制御部との間でサイクリックにシリアル伝送するエレベータ伝送システムの模式図である。
【0006】
このエレベータ伝送システム4において、マスタ制御部1には例えばLANの伝送路2を介して複数のスレーブ制御部3が接続されている。各スレーブ制御部3には、それぞれ固有のアドレス5が割付けられている。マスタ制御部1は、伝送路2に対して、図13に示すように1サイクル(1通信単位、周期T)内に、全てのスレーブ制御部3のアドレス5とデータ8とからなる情報7が時系列的に設定されている伝送シリアル信号6を出力する。
【0007】
そして、各スレーブ制御部3は、伝送路2に出力された伝送シリアル信号6の自己のアドレス5に続くデータ領域のデータを自己宛のデータ8として取込む。さらに、各スレーブ制御部3は、マスタ制御部1に自己のデータを送信する場合は、伝送シリアル信号6の自己のアドレス5に続くデータ領域に送信すべきデータ8を書込む。
【0008】
したがって、マスタ制御部1と各スレーブ制御部3とは、1サイクル(1通信単位、周期T)毎に、送受信するデータ8を更新できる。
【0009】
なお、図12のエレベータ伝送システム4においては、アドレス[003]Hのスレーブ制御部3は伝送路2から外れているので、伝送シリアル信号6における[003]Hのアドレス5の次のデータ領域にはスレーブ制御部3からのデータは欠落している。
【0010】
新規にエレベータシステムを構築した場合や、エレベータシステムの定期点検時や、故障発生時には、図12のエレベータ伝送システム4において、マスタ制御部1と各スレーブ制御部3との間で伝送路2を介して正しく制御情報が送受信されていることを確認するする必要がある。
【0011】
図14は、エレベータ伝送システム4の伝送路2上に出力された伝送シリアル信号6をモニタする情報モニタ装置9を伝送路2にプローブ11を介して接続した図である。この情報モニタ装置9においては、アドレス設定部12で観測したいスレーブ制御部3のアドレス5を指定すると、図15に示す伝送シリアル信号6における該当アドレス5とこのアドレス5に続くデータ領域のデータ8からなる該当スレーブ制御部3の情報7が抽出されて表示部13に表示出力される。
【0012】
例えば、情報モニタ装置9において、アドレス指定を[002]Hにすると、伝送シリアル信号6における信号波形から[002]Hに対応する波形を特定し、この波形に続くデータ領域の波形を[BB]Hのデータ8と認識して、この[BB]Hのデータ8を表示部13に表示出力する。
【特許文献1】特開2003―81546号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
しかしながら、図14に示す情報モニタ装置9においても、まだ解消すべき次のような課題があった。図14に示す情報モニタ装置9で伝送路2上に出力された伝送シリアル信号6における確認できる情報7は、破線で囲んでいる1つのスレーブ制御部3のアドレス5とデータ8からなる1つの情報7のみである。言い換えれば、全てのスレーブ制御部3の情報を含む伝送シリアル信号6における1つのスレーブ制御部3の情報7のみしかモニタできない。したがって、故障発生時における故障原因の究明に長時間を必要とし、エレベータの利用客に不便を強いることになる。
【0014】
また、上述したように、エレベータシステムに対する故障診断やエレベータの調整時に、少なくとも伝送路2に流れる伝送シリアル信号6の1サイクルに含まれる全てのスレーブ制御部3の情報7を同時に確認することが必要である。例えば、稀に発生する故障時の伝送状況を確認する場合、特定のスレーブ制御部3のデータ8が変化した時に、この時点における全てのスレーブ制御部3のデータ8を保持して確認する必要がある。しかし、図14に示す情報モニタ装置9ではそれが不可能であった。そのため、故障原因追求に多大な時間を費やすことがあった。
【0015】
さらに、エレベータシステムの新規構築時におけるマスタ制御部1が実施するエレベータ制御の調整作業で行う伝送情報の設定の時に、設定状態を一目で確認することができないため、各スレーブ制御部3に係わるアドレス5とデータ8を一つずつ表示させて確認する手段しかなく、作業時間を費やしていた。
【0016】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、マスタ制御部と各スレーブ制御部との間で実施されるサイクリックなシリアル伝送における伝送路に流れる伝送シリアル信号の1サイクルに含まれる全てのスレーブ制御部の情報を取得でき、必要に応じて、取得した全てのスレーブ制御部の情報を編集して一覧表示でき、異常発生箇所を短時間で検出でき、かつ異常原因を短時間で究明できる。さらに、エレベータシステムの新規構築時におけるエレベータ制御の調整を効率的に実施でき、エレベータの利用客に与える不便を極力抑制できるエレベータ伝送システムの情報モニタ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0017】
上記課題を解決するために、本発明は、少なくとも各エレベータのかごの昇降動作を制御するマスタ制御部と少なくとも乗場呼び又はかご呼びを制御する複数のスレーブ制御部とで構成され、マスタ制御部と各スレーブ制御部との間で伝送路を介して制御情報をサイクリックにシリアル伝送するエレベータ伝送システムの情報モニタ装置において、伝送路をサイクリックに伝送されるそれぞれのアドレスとデータとからなる各スレーブ制御部の情報を順次取込み、データ記憶部に全部のスレーブ制御部の情報をサイクル単位で、少なくとも1サイクル分記憶保持し、記憶保持した各スレーブ制御部の情報を指定された方式に編集して出力する情報取得端末と、情報取得端末に編集方式を指定するとともに、情報取得端末から入力された1サイクルに含まれる全部のスレーブ制御部のアドレスとデータとからなる情報の一覧を表示部に表示出力する表示制御装置とを備えている。
【0018】
このように構成されたエレベータ伝送システムの情報モニタ装置においては、情報取得端末は、伝送路をサイクリックに伝送される伝送シリアル信号の1サイクルに含まれる全部のスレーブ制御部のアドレスとデータとからなる情報を読取ってサイクル単位で記憶する。
【0019】
そして、表示制御装置は、情報取得端末で取得された1サイクルに含まれる全部のスレーブ制御部のアドレスとデータとからなる情報の一覧を表示部に表示出力する。この場合、表示制御装置は1サイクルに含まれる全部のスレーブ制御部の情報の編集を指定できる。したがって、異常発生箇所を短時間で検出でき、かつ異常原因を短時間で究明できる。
【0020】
また、別の発明は、上述した発明のエレベータ伝送システムの情報モニタ装置における表示制御装置は、編集方式として情報の取込開始と情報の取込停止とを情報取得端末へ送出し、情報の取込開始から情報の取込停止までの期間に、情報取得端末から順次入力される1サイクル毎の全部のスレーブ制御部のアドレスとデータとからなる情報を表示部に連続表示する。
【0021】
このように構成されたエレベータ伝送システムの情報モニタ装置においては、操作者は、表示制御装置にて情報の取込開始を指示すると、情報取得端末から入力された1サイクル毎の全部のスレーブ制御部のアドレスとデータとからなる情報の一覧が表示部に表示されるが、この表示された情報の一覧は、1サイクルが経過する毎に最新の情報に更新される。そして、情報の取込停止が入力されると情報の更新は停止する。すなわち、各スレーブ制御部におけるデータの時間変化を観測できる。
【0022】
また、別の発明は、上述した発明のエレベータ伝送システムの情報モニタ装置における表示制御装置は、編集方式として、スレーブ制御部を特定する指定したアドレスに指定したデータが含まれるホールド条件を情報取得端末へ送出する。また、情報取得端末は、ホールド条件に一致するアドレスとデータとの組合せが含まれるサイクルの当該サイクルに含まれる全部のスレーブ制御部の情報を表示制御装置へ送出する。そして、表示制御装置は、情報取得端末から入力された指定したアドレスに指定したデータが含まれる1サイクルに含まれる全部のスレーブ制御部の情報の一覧を表示部にホールド表示出力する。
【0023】
このように構成されたエレベータ伝送システムの情報モニタ装置においては、操作者が表示制御装置にて、例えば異常発生を想定した特定スレーブ制御部のアドレスと特定データとを組合せたホールド条件を指定すると、ホールド条件に一致するアドレスとデータとの組合せが含まれるサイクルの当該サイクルに含まれる全部のスレーブ制御部の情報の一覧が表示部にホールド表示出力される。したがって、特定スレーブ制御部が異常発生時における他のスレーブ制御部の状況を表示画面上で一瞥して把握できるので、異常原因を短時間で究明できる。
【0024】
また、別の発明は、上述した発明のエレベータ伝送システムの情報モニタ装置における表示制御装置は、表示部に順次表示される1サイクル毎の全部のスレーブ制御部の情報の一覧からなる表示データを記憶する表示データ保存メモリと、操作指定されたサイクルの表示データを表示データ保存メモリから読出して表示部に再表示する表示データ再表示手段とを有する。
【0025】
このように構成された情報モニタ装置においては、表示部に順次表示される1サイクル毎の全部のスレーブ制御部の情報の一覧からなる表示データは表示データ保存メモリに保存され、必要に応じて表示データ保存メモリから読出して再表示可能である。
【0026】
また、別の発明は、上述した発明のエレベータ伝送システムの情報モニタ装置における情報取得端末は、伝送路から取込んだアドレスとデータからなるシリアルの情報をパラレルの情報に変換するシリアル/パラレル変換部と、このシリアル/パラレル変換部から出力された全部のスレーブ制御部のパラレルの情報をサイクル単位でデータ記憶部に書込むデータ書込部と、データ記憶部から読出した情報を表示制御装置が処理しやすいアスキーコードに変換する伝送データ生成部と、この伝送データ生成部でアスキーコードに変換された情報をシリアルの情報に変換して表示制御装置へ送出するパラレル/シリアル変換部とを有する。
【0027】
このように構成された情報取得端末を採用することによって、この情報取得端末でデータ処理された情報が入力される表示制御装置のデータ処理負担を軽減できる。すなわち、情報取得端末は、結果的に、伝送路から入力された情報の伝送速度を表示制御装置が認識可能な伝送速度に速度変換する。よって、表示制御装置を高速処理可能な高価な装置でなくとも市販のパーソナルコンピュータで構成することが可能となる。
【発明の効果】
【0028】
本発明においては、異常発生箇所を短時間で検出でき、かつ異常原因を短時間で究明できる。さらに、エレベータシステムの新規構築時におけるエレベータ制御の調整を効率的に実施でき、エレベータの利用客に与える不便を極力抑制できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
以下、本発明の一実施形態を図面を用いて説明する。
【0030】
図1は本発明の一実施形態に係わるエレベータ伝送システムの情報モニタ装置の概略構成図である。図12に示すエレベータ伝送システム4と同一部分には同一符号を付して重複する部分の詳細説明は省略する。
【0031】
エレベータ伝送システム4は図12に示すエレベータ伝送システム4とほぼ同一構成である。すなわち、マスタ制御部1には伝送路2を介して複数のスレーブ制御部3が接続されている。各スレーブ制御部3には、それぞれ固有のアドレス5が割付けられている。マスタ制御部1は、伝送路2に対して、図2に示すように1サイクル(1通信単位、周期T)内に、全てのスレーブ制御部3のアドレス5とデータ8とからなる情報7が時系列的に設定されている伝送シリアル信号6を出力する。
【0032】
そして、各スレーブ制御部3は、伝送路2に出力された伝送シリアル信号6の自己のアドレス5に続くデータ領域のデータを自己宛のデータ8として取込む。さらに、各スレーブ制御部3は、マスタ制御部1にデータを送信する場合は、伝送シリアル信号6の自己のアドレス5に続くデータ領域に送信すべきデータ8を書込む。したがって、マスタ制御部1と各スレーブ制御部3とは、1サイクル(1通信単位、周期T)毎に、送受信するデータ8を更新できる。
【0033】
このようなエレベータ伝送システム4の伝送路2上に出力された伝送シリアル信号6をモニタする情報モニタ装置18が設けられている。伝送路2にプローブ11を介して情報取得端末15が接続されている。この情報取得端末15は、伝送路2をサイクリックに伝送される伝送シリアル信号6におけるアドレス5とデータ8とからなる各スレーブ制御部3の情報7を順次取込み、データ記憶部としての図3に示すデータテーブル25に全部のスレーブ制御部3の情報7をサイクル単位で、少なくとも1サイクル分記憶保持する。そして、情報取得端末15は記憶保持した各スレーブ制御部3の情報7を表示制御装置17で指定された方式に編集して信号線16を介して表示制御装置17へ送出する。
【0034】
例えば、パーソナルコンピュータで構成された表示制御装置17は、情報取得端末15から信号線16を介して入力された1サイクルに含まれる全部のスレーブ制御部3のアドレス5とデータ8とからなる情報7の一覧を表示部19に表示出力する。なお、表示制御装置17の前面にはキーボードからなる操作部20が設けられている。したがって、情報取得端末15と表示制御装置17とはエレベータ伝送システム4に対する情報モニタ装置18を構成する。
【0035】
図3は、例えば小型コンピュータからなる情報取得端末15の概略構成を示すブロック図である。
【0036】
エレベータ伝送システム4の伝送路2に取付けたプローブ11から入力した図2に示すRS485規格の伝送方式のシリアル信号からなる伝送シリアル信号6は、RS485規格の伝送ドライバIC21で受信されて、CPU処理内部22のシリアル/パラレル変換部23へ入力される。シリアル/パラレル変換部23は、シリアル信号からなる伝送シリアル信号6を、CPUが理解できるアドレス/データの体系の例えば16ビット等の複数ビットからなるパラレル信号に変換する。すなわち、伝送シリアル信号6におけるアドレス5及びデータ8はそれぞれ16ビットのデータとなる。
【0037】
シリアル/パラレル変換部23から出力されたパラレルの各スレーブ制御部3の[アドレス5、データ8]はデータテーブル生成部24にて、データ記憶部としてのデータテーブル25に書込まれる。
【0038】
このデータテーブル25は、例えば、図4に示すように、[000]H〜[0277]Hの合計40の各スレーブ制御部3の各アドレス5に対してデータ8が書込まれる。図4の例では、[001]Hのアドレス5に[AA]Hのデータ8が書込まれる。なお、3番目のスレーブ制御部3は伝送路2に接続されていないので、[003]Hのアドレス5にデータ8は書込まれていない。
【0039】
なお、スレーブ制御部3が設定されていない予備のアドレス[006]H〜[0277]Hには当然データ8は書込まれない。データテーブル生成部24は伝送シリアル信号6における1サイクル分の全部のスレーブ制御部3のデータ8のデータテーブル25に対する書込が終了すると、データテーブル25の各データ8を次のサイクルの各データ8で更新する。すなわち、データテーブル25には、常時、最新の1サイクルの各データ8が記憶保持されている。データテーブル25に記憶保持された最新の1サイクルの各スレーブ制御部3のデータ8は伝送データ作成部26へ入力される。
【0040】
さらに、シリアル/パラレル変換部23から出力されたパラレルの各スレーブ制御部3の[アドレス5、データ8]の情報7はエラー検出部27へ入力される。エラー検出部27は、各スレーブ制御部3における伝送異常、プロコトル異常、アドレスの有無、データの有無を検出して、これらの異常をコード化し、データコードテーブル生成部28へ送出する。データコードテーブル生成部28は、各スレーブ制御部3のアドレス5に発生した異常コード#1、#2、…、を図5に示すデータコードテーブル29に書込む。
【0041】
データテーブル25と同様に、データコードテーブル29には、常時、最新の1サイクルの各異常コード30が記憶保持されている。データコードテーブル29に記憶保持された最新の1サイクルの各スレーブ制御部3の異常コード30は伝送データ作成部26へ入力される。
【0042】
したがって、伝送データ作成部26は、データテーブル25とデータコードテーブル29とで、全てのアドレス5に対するデータ値、及び、そのデータの有無、異常の有無が判断できる。伝送路上に存在しないアドレスも認識可能である。
【0043】
信号線16を介して表示制御装置17から入力されたシリアル信号からなる編集方式の指示信号は、RS232C規格の伝送ドライバIC31で受信され、シリアル/パラレル変換部32でパラレルの編集方式の指示信号に変換されて、編集方式指示部33へ入力される。
【0044】
編集方式指示部33は、表示制御装置17から指定された編集方式を伝送データ生成部26へ指示する。この実施形態においては、編集方式として、「連続表示」方式と、「ホールド表示」方式とが選択可能である。「連続表示」方式は、伝送シリアル信号6における情報7の取込開始(通信開始)指示から情報7の取込停止(通信中止)までの期間に、1サイクルに含まれる全部のスレーブ制御部3のアドレス5とデータ8とからなる情報7を、1サイクル経過する毎に、表示制御装置17へ送信して表示部19に表示する編集方式である。
【0045】
一方、「ホールド表示」方式は、スレーブ制御部3を指定したアドレス5に指定したデータ8が含まれるホールド条件[アドレス5+データ8]に一致するアドレス5とデータ8との組合せが含まれる伝送シリアル信号6におけるサイクルを検出して、この検出した当該サイクルに含まれる全部のスレーブ制御部3の情報7を表示制御装置17へ送信して表示部19に表示する編集方式である。
【0046】
伝送データ生成部26は、編集方式指示部33で指定された「連続表示」方式又は「ホールド表示」方式に従って入力されたデータテーブル25及びデータコードテーブル29を用いて、上述した「連続表示」方式又は「ホールド表示」方式に合致する1サイクルに含まれる全部のスレーブ制御部3の情報7の一覧を、表示制御装置17が理解しやすいアスキーコードを用いて作成して、パラレル/シリアル変換部34へ送出する。
【0047】
パラレル/シリアル変換部34は、伝送データ生成部26で作成された1サイクルに含まれる「連続表示」方式又は「ホールド表示」方式の情報7の一覧を、シリアル信号に変換して、伝送ドライバIC31、信号線16を介して、表示制御装置17へ送信する。なお、表示制御装置17へ送信される「連続表示」方式又は「ホールド表示」方式に含まれる各情報7にはデータ8の他に前述した各異常コード30も含まれる。
【0048】
図6は例えばパーソナルコンピュータで構成された表示制御装置17の概略構成を示すブロック図である。
【0049】
この表示制御装置17内には、信号線16を介して情報取得端末15との間でシリアル信号の授受を行うための伝送ドライバIC35、受信したシリアル信号をパラレル信号に変換するシリアル/パラレル変化部36、自己の表示制御装置17から情報取得端末15に送信すべき編集方式の指示をシリアル信号に変換するパラレル/シリアル変換部37、表示部19、操作部20、表示画面メモリ38、データ表示定義テーブル39、及び表示データ保存メモリ40が設けられている。
【0050】
表示画面メモリ38内には、表示部19に表示される図7に示す新規データ表示画面38aと、表示部19に表示される図9に示すデータ再表示画面38bとが記憶されている。
【0051】
図7の新規データ表示画面38aにおいては、情報取得端末15のデータテーブル25とほぼ同一構成の伝送データテーブル41、「連続表示」方式採用時におけるデータ取得開始を指示するための通信開始釦43a、「連続表示」方式採用時におけるデータ取得中止を指示するための通信停止釦43b、「連続表示」方式採用時における、1つのサイクルのデータ一覧の情報取得端末15からの通信動作中に点灯する通信中ランプ42a、1つのサイクルのデータ一覧の表示部19に対する表示動作中は点灯する表示中ランプ42bが設けられている。
【0052】
さらに、新規データ表示画面38aには、「ホールド表示」方式採用時におけるホールド条件の検索開始を示す通信開始釦44、アドレス5とデータ8とからなるホールド条件を操作者が操作入力するためのホールド条件入力部45a、データマスク値入力部45bが設けられている。
【0053】
データマスク値入力部45bは、ホールド条件のデータ8値がバイトデータでの判定しかできないのを、データ8のマスクによりビットデータでの判定も可能とした。例えば、データ8の0ビット目が1になった時にホールドしたい場合、データ値に[01]H、データマスク値に[01]Hを入力する。このように設定すると、情報取得端末15の伝送データ生成部26は、そのマスク値の設定した値以外のビット判定は無視し、この場合、データ8の0ビット目のみ判定することができる。
【0054】
伝送データテーブル41における[000]H〜[027]Hの各アドレス5のデータ領域46に書込まれるデータ8、エラーの状態コードは、図8に示すデータ表示定義テーブル39の定義に従う。
【0055】
アドレス5に対して正しいデータ8が存在する場合は、[AA]H、[BB]Hのような16進数([00]H〜[FF]H)のデータ8が対応するデータ領域46に表示される。
【0056】
図2の伝送シリアル信号6の3番目の情報7のように、アドレス[003]Hは存在するが、データ8が存在しない場合に、データ8が存在しないことを示す「・・」の記号を対応するデータ領域46に表示される。
【0057】
図2の伝送シリアル信号6において元々存在しないアドレス5のデータ領域46には、「 」記号を表示する。
【0058】
データの受信異常やプロコトル異常が生じた場合、その異常(エラー)が発生したアドレス5に対して、そのデータ領域46に「##」の記号を表示する。
【0059】
「連続表示」方式採用時において、各アドレス5のデータ領域46のデータ8が逐次更新して表示している時であって、前のサイクルのデータと異なる場合に、作業者が認識しやすくする為、その表示データが変化したことを視覚的に強調させ、表示データの色を黒色から赤色に変えて表示する。
【0060】
さらに、各アドレス5のデータ8の値の殆どが[00]Hであり、[00]H以外のデータ値が着目しにくいために、[00]H以外のデータ表示は、表示文字を太文字で行っている。
【0061】
図6の表示データ保存メモリ40には、前述した「連続表示」方式、「ホールド表示」方式でもって表示部19に表示された各1サイクル毎の図7で示す伝送データテーブル41の表示データが時系列的に表示データ番号を付されて記憶されている。
【0062】
そして、図9に示すデータ再表示画面38bにおいては、操作者がマウスでノブ46を移動操作することによって指定された表示データ番号47、表示データ保存メモリ40内から読出された表示データ番号47の伝送データテーブル41の表示データが表示される。なお、この実施形態においては、表示データ保存メモリ40内には、1番からn番の伝送データテーブル41のn個の表示データが記憶されている。
【0063】
次に、図6の表示制御装置17のアプリケーションプログラム上に形成された各部の動作を順番に説明していく。信号データ取込指示部50は、表示部19に新規データ表示画面38aが表示された状態で、通信開始釦43aが押されると、パラレル/シリアル変換部37、伝送ドライバIC35、信号線16を介して情報取得端末15へ「連続表示」方式におけるデータ取得開始指示を送信する。
【0064】
連続データ受信部51は、情報取得端末15から信号線16、伝送ドライバIC35、シリアル/セリアル変換部26を介して、1サイクル経過する毎に、1サイクルに含まれる全部のスレーブ制御部3のアドレス5とデータ8とからなる情報7を受信して、連続データ表示出力部52へ送出する。連続データ表示出力部52は、1サイクル経過する毎に入力される1サイクルに含まれる全部のスレーブ制御部3の情報7の一覧を図7に示す新規データ表示画面38aの伝送データテーブル41内の各データ領域46に、図8に示すデータ表示定義テーブル39の示す定義に従って表示する。連続データ表示出力部52は、同時に、表示された伝送データテーブル41の表示データを、表示データ番号を付して表示データ保存メモリ40へ記憶保持する。
【0065】
そして、信号データ取込停止指示部53は、表示部19に新規データ表示画面38aが表示された状態で、通信停止釦43bが押されると、パラレル/シリアル変換部37、伝送ドライバIC35、信号線16を介して情報取得端末15へ「連続表示」方式におけるデータ取得停止を送信する。その結果、情報取得端末15からの全部のスレーブ制御部3の情報7の送信が停止する。
【0066】
ホールド条件指定部54は、表示部19に新規データ表示画面38aが表示された状態で、操作者が「ホールド表示」方式採用時にホールド条件入力部45aにアドレス5とデータ8とからなるホールド条件を操作入力し、通信開始釦44を押すと、[アドレス5+データ8]のホールド条件をパラレル/シリアル変換部37、伝送ドライバIC35、信号線16を介して情報取得端末15へ送信する。
【0067】
条件一致時全信号データ受信部55は、情報取得端末15からホールド条件[アドレス5+データ8]に一致するアドレス5とデータ8との組合せが含まれる伝送シリアル信号6におけるサイクルに含まれる全部のスレーブ制御部3の情報7を受信すると、この受信した情報7を条件一致信号データ表示出力部56へ送出する。条件一致信号データ表示出力部56は、入力された1サイクルに含まれる全部のスレーブ制御部3の情報7の一覧を図7に示す新規データ表示画面38aの伝送データテーブル41内の各データ領域46に、図8に示すデータ表示定義テーブル39の示す定義に従って表示する。
【0068】
さらに、条件一致信号データ表示出力部56は、同時に、表示された伝送データテーブル41の表示データを表示データ番号を付して表示データ保存メモリ40へ記憶保持する。
【0069】
なお、続いて、通信開始釦44を押すと、同一ホールド条件が再度、情報取得端末15へ送信される。したがって、通信開始釦44を繰り返し押すことによって、同一ホールド条件の複数の伝送データテーブル41の表示データを表示でき、かつ表示データ保存メモリ40へ記憶保持することが可能となる。
【0070】
なお、表示データ保存メモリ40も、一定の限界記憶容量を有しているので、残り記憶容量が無くなると、古い表示データがクリアされる。したがって、この表示データ保存メモリ40内には、常時、最新のn個の伝送データテーブル41の表示データが記憶されている。
【0071】
表示データ選択部57は、表示部19に図9に示すデータ再表示画面38bが表示された状態において、操作者にて表示データ番号が指定されると、この指定された表示データ番号を保存データ表示出力部58へ送出する。保存データ表示出力部58は、表示データ保存メモリ40から指定された表示データ番号の伝送データテーブル41の表示データを読出して、図9に示すデータ再表示画面38bに表示出力する。
【0072】
図10は、このように構成された情報モニタ装置18において、編集方式として「連続表示」方式が指定された状態における情報取得端末15と表示制御装置17との間の情報交換を示すシーケンス図である。
【0073】
先ず、図6の信号データ取込指示部50が起動して、表示制御装置17において、図7に示す新規データ表示画面38a画面上の通信開始釦43aの釦操作により、通信開始が実行され(ステップS1)、連続表示の送信要求指示(S2)で送信要求を情報取得端末15に送信する(S3)。
【0074】
情報取得端末15において、その連続表示の送信要求指示に従って、伝送データ生成26でデータテーブル25、データコードテーブル29内の全ての情報7を表示制御装置17に送るためにアスキーコードに変換する(S4)。変換後に1サイクルの全部のスレーブ端末3の情報(アドレス5、データ8)7を表示制御装置17に送信する(S5)。
【0075】
表示制御装置17はその1サイクル分の情報(アドレス5、データ8)7を連続データ受信部51で受信し(S6)、連続データ表示出力部52で表示部19に伝送データテーブル41として表示部19に表示する(S7)。
【0076】
通信停止釦43bが操作なしの場合(S8a)、再び、連続表示の送信要求指示(S2)で送信要求を情報取得端末15に送信する(S3)。繰返し行われるデータの送信要求とデータの表示に対して、画面更新する際に、表示データ保存メモリ40に過去の表示データを格納する(S8b)。
【0077】
そして、送信停止釦43bが操作されると(S8c)、情報取得端末15に対する「連続表示」方式を指定した通信を終了する(S9)。
【0078】
したがって、操作者は、表示制御装置17において、編集方式として「連続表示」方式を指定することにより、常時、エレベータ伝送システム4における伝送路2上を伝送される伝送シリアル信号6の1サイクルに含まれる全てのスレーブ制御部3のアドレス5とデータ8との情報7を表示制御装置17の表示部19に表示された図7に示す伝送データテーブル41にて即座に確認できる。
【0079】
それにより、例えば、エレベータ伝送システム4を新たに構築して、制御情報を調整する場合、従来装置においては、操作者が、各スレーブ制御部3のデータ8を確認し時間がかかっていたのが、実施形態の情報モニタ装置18においては、それらの各データ8を一目で確認できるので、調整時や故障究明時では伝送確認時間の短縮ができ、作業の効率化や長時間の故障停止を防ぐことが可能である。
【0080】
図11は、情報モニタ装置18において、編集方式として「ホールド表示」方式が指定された状態における情報取得端末15と表示制御装置17との間の情報交換を示すシーケンス図である。
【0081】
先ず、図6のホールド条件指定部54が起動して、表示制御装置17における図7の新規データ表示画面38aにおけるホールド条件入力部45aに操作者にてアドレス5とデータ8とからなるホールド条件が入力されると(ステップR1)、「ホールド表示」方式の情報取得端末15との間の通信を開始する(R2)。通信開始釦44が押されると(R3)、この「ホールド表示」方式の編集方式(コード)を情報取得端末15へ送信する(R4)。さらに、アドレス5とデータ8とからなるホールド条件(ホールドデータ)を情報取得端末15へ送信する(R5)。
【0082】
情報取得端末15の編集方式指示部33は、伝送データ生成部26に対して、ホールド条件を指定した「ホールド表示」方式の編集方式を指示する(R6)。
【0083】
そして、表示制御装置17において、通信開始釦44の操作により送信要求が実施され(R7)、情報取得端末15へ「ホールド表示」方式の編集結果の送信要求が送信する(R8)。
【0084】
情報取得端末15の伝送データ生成部26は、スレーブ制御部3を指定したアドレス5に指定したデータ8が含まれるホールド条件[アドレス5+データ8]に一致するアドレス5とデータ8との組合せが含まれる伝送シリアル信号6におけるサイクルを検出して(R9)、この当該サイクルに含まれる全部のスレーブ制御部3の情報7を表示制御装置17へ送信する(R10、R12)。より具体的には、該当サイクルに含まれる全部のスレーブ制御部3の情報7(データ)を表示制御装置17へ送信し(R10)、ホールド条件[アドレス5+データ8]有りのコードを生成し(R11)、このコードを情報取得端末15へ送出する(R12)。
【0085】
表示制御部17の図6の条件一致全信号データ受信部55は、該当サイクルに含まれる全部のスレーブ制御部3の情報7(データ)を受信し(R13)、ホールド条件[アドレス5+データ8]有りのコードを受信すると(R14)、条件一致全信号データ表示出力部56がこのホールド条件[アドレス5+データ8]を満たす1つのサイクルに含まれる全部のスレーブ制御部3の情報7(データ)を図7に示す伝送データテーブル41として表示部19に表示する(R15)。
【0086】
そして、このホールド条件[アドレス5+データ8]を満たす伝送データテーブル41の表示データを表示データ保存メモリ40へ書込む(R16)。
【0087】
そして、同一のホールド条件で再度エレベータ伝送システム4の伝送シリアル信号6を検索する場合は(R17a)、再度、通信開始釦44を押す。通信開始釦44が押さなければ(R17b)、情報取得端末15に対する「ホールド表示」方式を指定した通信を終了する(R18)。
【0088】
なお、図11においては、情報取得端末15の伝送データ生成部26は、ホールド条件[アドレス5+データ8]を満たすサイクルに含まれる全部のスレーブ制御部3の情報7を表示制御装置17へ送付したが、全サイクルのデータを送信して、同時に全サイクルのホールド条件を満たすか否かのホールド有無情報を表示制御装置17へ送付してもよい。この場合は、表示部19に表示データとともにホールド有無情報を順次表示していき、ホールド条件が成立した時点で表示を停止させてもよい。
【0089】
したがって、操作者は、表示制御装置17において、編集方式として「ホールド表示」方式を指定することにより、例えば異常発生を想定した特定スレーブ制御部3のアドレス5と特定データ8とを組合せたホールド条件を指定すると、このホールド条件が情報取得端末15へ送信される。そして、この情報取得端末15において、このホールド条件一致するアドレス5とデータ8との組合せが含まれるサイクルの当該サイクルに含まれる全部のスレーブ制御部3の情報7の一覧が表示制御装置17に送信される。
【0090】
そして、表示制御装置17の表示部19に図7に示す伝送データテーブル41として表示出力される。したがって、特定スレーブ制御部3が異常発生時における他のスレーブ制御部3の状況を表示画面上で一瞥して把握できるので、異常原因を短時間で究明できる。
【0091】
また、各サイクルの表示データを表示データ保存メモリ40に時系列的に記憶保持し、必要に応じて、過去の表示データを表示部19に再表示可能としている。したがって、故障原因を追求する場合、故障の状況に応じた伝送データ8に着目し、そのデータ8及びアドレス5をホールド条件として設定することで、その着目しているデータ値と一致した時点から過去のデータまで作業員が見ることができる。それにより、解明困難な故障原因が解明できる。
【0092】
さらに、情報取得端末15をプローブ11を用いてエレベータ伝送システム4の伝送線2に繋ぐだけで、伝送路2上の通信シリアル信号6の状態が全て確認できる。エレベータの制御盤に対してソフト加工やソフト変更を行わないでよい。
【0093】
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。例えば、表示データ保存メモリ40に表示データを日時/時間データを添付して記憶することにより、どの時点でホールド条件が動作したかを確認することが出来る。
【0094】
今回、記載したホールド付き連続表示は、1回のホールド条件で表示を停止しているが、連続したホールド条件を設けて、複数回に渡ってデータの保存を行う機能を有すると、原因不明の故障解明の伝送データの追求が可能である。
【0095】
また、逆に、設定したデータ(アドレス5、データ8)と一致しない時にホールド動作するホールド付き連続表示機能を有すれば、一定値である真値が異なる値になった時にホールド表示する。それにより、故障解明することが出来る。
【0096】
また、ホールド付き連続表示においてホールド値で表示を停止するがその後の伝送データをある時間、表示データ保存メモリ40に保存することで、ホールドの前後の伝送データが確認可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0097】
【図1】本発明の一実施形態に係わるエレベータ伝送システムの情報モニタ装置の概略構成図
【図2】エレベータ伝送システムの伝送路を流れる伝送シリアル信号を示す図
【図3】同実施形態の情報モニタ装置に組込まれた情報取得端末の詳細構成を示すブロック図
【図4】同実施形態の情報取得端末内に設けられたデータテーブルの記憶内容を示す図
【図5】同実施形態の情報取得端末内に設けられたデータコードテーブルの記憶内容を示す図
【図6】同実施形態の情報モニタ装置に組込まれた表示制御装置の詳細構成を示すブロック図
【図7】同実施形態の表示制御装置の表示部に表示された新規データ表示画面の表示内容を示す図
【図8】同実施形態の表示制御装置に設けられたデータ表示定義テーブルの記憶内容を示す図
【図9】同実施形態の表示制御装置の表示部に表示されたデータ再表示画面の表示内容を示す図
【図10】同実施形態の情報モニタ装置における「連続表示」方式が指定された状態における情報取得端末と表示制御装置との間の情報交換を示すシーケンス図
【図11】同実施形態の情報モニタ装置における「ホールド表示」方式が指定された状態における情報取得端末と表示制御装置との間の情報交換を示すシーケンス図
【図12】一般的なエレベータ伝送システムの模式図
【図13】エレベータ伝送システムの伝送路を流れる伝送シリアル信号を示す図
【図14】従来の情報モニタ装置の概略構成を示す模式図
【図15】同従来の情報モニタ装置における伝送シリアル信号に対するデータ取得の説明図
【符号の説明】
【0098】
1…マスタ制御部、2…伝送路、3…スレーブ制御部、4…エレベータ伝送システム、5…アドレス、6…伝送シリアル信号、7…情報、8…データ、11…プローブ、15…情報取得端末、16…信号線、17…表示制御装置、18…情報モニタ装置、19…表示部、20…操作部、21,31,35…伝送ドライバIC、23,32,36…シリアル/パラレル変換部、24…データテーブル生成部、25…データテーブル、26…伝送データ生成部、27…エラー検出部、28…データコードテーブル生成部、29…データコードテーブル、33…編集方式指示部、34,37…パラレル/シリアル変換部、38…表示画面メモリ、39…データ表示定義テーブル、40…表示データ保存メモリ、41…伝送データテーブル、43a…通信開始釦、43b…通信停止釦、44…通信開始釦、45a…ホールド条件入力部、45b…データマスク値入力部、46…データ領域、47…表示データ番号、50…信号データ取込指示部、51…連続データ受信部、52…連続データ表示出力部、53…信号データ取込停止指示部、54…ホールド条件指定部、55…条件一致時全信号データ受信部、56…条件一致信号データ表示出力部、57…表示データ選択部、58…保存データ表示出力部




 

 


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