米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 包装;運搬 -> 東芝エレベータ株式会社

発明の名称 ガイドレール支持構造およびガイドレール支持方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−62949(P2007−62949A)
公開日 平成19年3月15日(2007.3.15)
出願番号 特願2005−251882(P2005−251882)
出願日 平成17年8月31日(2005.8.31)
代理人 【識別番号】100075812
【弁理士】
【氏名又は名称】吉武 賢次
発明者 飯 田 寛 之
要約 課題
ガイドレールを安定して支持することができるガイドレール支持構造を提供する。

解決手段
ガイドレール支持構造10は、建家7内のエレベータ昇降路8内にガイドレール19を支持する構造である。ガイドレール支持構造10は、建家構造体9に固定された複数の固定手段20と、複数の固定手段20と連結され、建家構造体9から離間して設置されたガイドレール支持部材11と、ガイドレール支持部材11に支持されたガイドレール19と、を備えている。ガイドレール支持部材11はガイドレール19に沿って延びている。
特許請求の範囲
【請求項1】
建家内のエレベータ昇降路内にガイドレールを支持するガイドレール支持構造において、
建家構造体に取り付けられた複数の固定手段と、
複数の固定手段と連結され、建家構造体から離間して設置されたガイドレール支持部材と、
ガイドレール支持部材に取り付けられたガイドレールと、を備え、
ガイドレール支持部材はガイドレールに沿って延びていることを特徴とするガイドレール支持構造。
【請求項2】
ガイドレール支持部材が凹部を有することを特徴とする請求項1に記載のガイドレール支持構造。
【請求項3】
ガイドレールはガイドレール支持部材に取付手段を介して取り付けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のガイドレール支持構造。
【請求項4】
ガイドレール支持部材と固定手段との連結部分近傍において、ガイドレール支持部材および固定手段の少なくともどちらか一方に切り欠きが形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のガイドレール支持構造。
【請求項5】
ガイドレール支持部材が角パイプからなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のガイドレール支持構造。
【請求項6】
ガイドレール支持部材に、乗りかご用ガイドレールとつり合い重り用ガイドレールとが取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のガイドレール支持構造。
【請求項7】
ガイドレール支持部材は複数本の鋼材から形成されていることを特徴とする請求項6に記載のガイドレール支持構造。
【請求項8】
建家内のエレベータ昇降路内にガイドレールを支持するガイドレール支持方法において、
建家構造体に複数の固定手段を取り付ける工程と、
複数の固定手段とガイドレール支持部材とを連結して、建家構造体から離間してガイドレール支持部材を設置する工程と、
ガイドレールをガイドレール支持部材に取り付ける工程と、を備え、
ガイドレール支持部材はガイドレールに沿って延びるように設置されることを特徴とするガイドレール支持方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、建家内に設けられたエレベータ昇降路内にガイドレールを支持するガイドレール支持構造およびガイドレール支持方法に関する。
【背景技術】
【0002】
図10に示すように、エレベータの乗りかご32やつり合い重り34の移動を案内するため、乗りかご32やつり合い重り34の昇降方向(移動方向)に沿って延びるガイドレール19が、建家7に設けられたエレベータ昇降路8内に支持される。
【0003】
図11は、エレベータ昇降路内8へのガイドレール19の支持方法の従来例を説明する側面図である。この方法において、エレベータ設置場所の事前工事として、建家の構造体をなす建家梁9の間に、昇降方向に沿って延びるガイドレール支持部材11が直接取り付けられる。また、建家梁9にファスナ21が取り付けられ、ガイドレール支持部材11にブラケット27が取り付けられる。その後、ガイドレール19がレールブラケット28等を介し、ファスナ21やガイドレール支持部材11に取り付けられたブラケット27へ固定される。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような方法においては、ガイドレール支持部材にブラケットを一定間隔で取り付け固定しておくことにより、ガイドレールをガイドレール支持部材に対し昇降方向に沿って一定間隔で連結固定することができ、これにより、ガイドレールを安定して支持することができる。
【0005】
しかしながら、建家梁間にガイドレール支持部材を直接取り付けることが、スペース上の問題等、建家側の条件から不可能であり、このガイドレール支持方法を用いることができない場合もある。
【0006】
また、建家の工事完成後あるいはエレベータ設置工事をする際、ガイドレール支持部材がエレベータ昇降路内に露出しなくなっている場合もある。この場合、ガイドレール支持部材を取り付けることができていたとしても、事前工事におけるガイドレール支持部材へのブラケット等の取り付けが位置や数量等において不適切であれば、ガイドレール支持部材を利用してガイドレールを適切に支持することができない。
【0007】
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、建家側の条件や事前工事の状況によらず、昇降方向に沿って延びるガイドレール支持部材を建家のエレベータ昇降路内に設置することができ、これにより、ガイドレールを安定して支持することができるガイドレール支持構造およびガイドレール支持方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、建家内のエレベータ昇降路内にガイドレールを支持するガイドレール支持構造において、建家構造体に取り付けられた複数の固定手段と、複数の固定手段と連結され、建家構造体から離間して設置されたガイドレール支持部材と、ガイドレール支持部材に取り付けられたガイドレールと、を備え、ガイドレール支持部材はガイドレールに沿って延びていることを特徴とするガイドレール支持構造である。このような本発明によれば、建家側の条件や事前工事の状況によらず、昇降方向に沿って延びるガイドレール支持部材を建家のエレベータ昇降路内に設置することができ、これにより、ガイドレールを安定して支持することができる。
【0009】
本発明よるガイドレール支持構造において、ガイドレール支持部材が凹部を有するようにしてもよい。このような本発明によれば、例えば、エレベータ昇降路内に配設される配線および配管類をガイドレール支持部材の凹部内に収納することができる。これにより、エレベータ昇降路内のスペースを有効に利用することができる。
【0010】
本発明よるガイドレール支持構造において、ガイドレールがガイドレール支持部材に取付手段を介して取り付けられてもよい。このような本発明によれば、ガイドレールをガイドレール支持部材に容易に取り付けることができる。
【0011】
本発明よるガイドレール支持構造において、ガイドレール支持部材と固定手段との連結部分近傍において、ガイドレール支持部材および固定手段の少なくともどちらか一方に切り欠きが形成されてもよい。このような本発明によれば、ガイドレール支持部材をエレベータ昇降路内の建家構造体側によせて設置することができる。これにより、エレベータ昇降路内のスペースを有効利用することができ、また、エレベータ昇降路内を省スペース化することができる。
【0012】
本発明よるガイドレール支持構造において、ガイドレール支持部材が角パイプからなるようにしてもよい。このような本発明によれば、ガイドレール支持部材がその重量に対して比較的に高い曲げ剛性を有するようになる。したがって、建設中等におけるガイドレールの取り扱いを容易にすることができるとともに、ガイドレール支持部材の変形を抑制してガイドレールをより安定して支持することができる。
【0013】
本発明よるガイドレール支持構造において、ガイドレール支持部材に、乗りかご用ガイドレールとつり合い重り用ガイドレールとが取り付けられてもよい。このような本発明によれば、乗りかご用ガイドレールおよびつり合い用ガイドレールを、各々に応じた適切な場所および連結箇所数により、ガイドレール支持部材にそれぞれ取り付けることができる。これにより、つり合い重り用ガイドレールと乗りかご用ガイドレールとをそれぞれ適切な状態で安定して支持することができる。
【0014】
本発明よるガイドレール支持構造において、ガイドレール支持部材が複数本の鋼材から形成されてもよい。このような本発明によれば、ガイドレール支持部材が高い剛性を有するようになり、これにより、支持レールをより安定して支持することができる。
【0015】
本発明は、建家内のエレベータ昇降路内にガイドレールを支持するガイドレール支持方法において、建家構造体に複数の固定手段を取り付ける工程と、複数の固定手段とガイドレール支持部材とを連結して、建家構造体から離間してガイドレール支持部材を設置する工程と、ガイドレールをガイドレール支持部材に取り付ける工程と、を備え、
ガイドレール支持部材はガイドレールに沿って延びるように設置されることを特徴とするガイドレール支持方法である。このような本発明によれば、建家側の条件や事前工事の状況によらず、昇降方向に沿って延びるガイドレール支持部材を建家のエレベータ昇降路内に設置することができ、これにより、ガイドレールを安定して支持することができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、建家側の条件や事前工事の状況によらず、昇降方向に沿って延びるガイドレール支持部材を建家のエレベータ昇降路内に設置することができ、これにより、ガイドレールを安定して支持することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
【0018】
<第1の実施の形態>
まず、図1および図2を用い、本発明によるガイドレール支持構造およびガイドレール支持方法の第1の実施の形態について説明する。なお、図1はガイドレール支持構造およびガイドレール支持方法を説明する側面図であり、図2はガイドレール支持部材およびガイドレール支持方法を説明する断面図である。
【0019】
図1に示すように、ガイドレール支持構造10は、建家構造体9に固定された複数の固定手段20と、複数の固定手段20と連結され建家構造体9から離間して設置されたガイドレール支持部材11と、ガイドレール支持部材11に支持されたガイドレール19と、を備えている。ガイドレール19は、乗りかご32やつり合い重り34に隣接して配置され(図10)、昇降方向、すなわち乗りかご32やつり合い重り34の移動方向に沿って延びている。このようなガイドレール19は、乗りかご32やつり合い重り34に設けられたローラー(図示せず)等と係合して、乗りかご32やつり合い重り34の昇降方向への移動を案内する。
【0020】
図1に示すように、ガイドレール19は、取付手段26を介してガイドレール支持部材11に連結固定されている。図1に示す例において、取付手段26は、ガイドレール19に連結固定されたレールブラケット28と、ガイドレール支持部材11に連結固定されたレールブラケット受け27と、を有している。取付手段26を構成するこれらのレールブラケット28やレールブラケット受け27は、例えば、平板状の鋼材、断面コ字状を有する鋼材(チャンネル材)、断面L字状を有する鋼材(アングル形状)等から形成され得る。このような取付手段26を介したガイドレール19のガイドレール支持部材11への連結位置や連結箇所数は、ガイドレール19をガイドレール支持部材11によって安定して支持することができる限りにおいて特に限定されない。また、レールブラケット28のガイドレール19への固定方法、レールブラケット受け27のガイドレール支持部材11への固定方法、およびレールブラケット28とレールブラケット受け27との間の固定方法等は、ボルトとナットとを用いた締結や、溶接等の方法を採用することができる。
【0021】
固定手段20は、建家構造体9に固定して取り付けられたファスナ21と、ガイドレール支持部材11に連結固定されたガイドレール支持部材用ブラケット22と、を有している。固定手段20を構成するこれらのファスナ21やガイドレール支持部材用ブラケット22は、例えば、平板状の鋼材、断面コ字状を有する鋼材、断面L字状を有する鋼材等から形成され得る。また、ファスナ21の建家構造体9への固定方法、ガイドレール支持部材用ブラケット22のガイドレール支持部材への固定方法、およびファスナ21とガイドレール支持部材用ブラケット22との間の固定方法等は、ボルトとナットとを用いた締結や、溶接等の方法を採用することができる。
【0022】
なお、図1に示されているよう、本実施の形態において、固定手段25は、建家構造体9として建家7の梁をなすH鋼(H型鋼)に取り付け固定されているが、これに限られず、建家構造体9としての構造壁等に取り付け固定されてもよい。
【0023】
図1に示すように、ガイドレール支持部材11は、ガイドレール19と平行にガイドレール19に沿って延びている。ガイドレール支持部材11は、例えば、平板状の鋼材、断面H字状を有するH鋼、断面コ字状を有する鋼材(チャンネル材)、断面L字状を有する鋼材(アングル形状)等から形成され得る。ガイドレール支持部材11の形状は、ガイドレール19を安定して支持することができる限りにおいて特に限定されないが、その長手方向に沿って延びる凹部16を有していることが好ましい。
【0024】
図2には、好ましいガイドレールの断面を一例として示している。図2(a)は図1のII−II線に沿った断面であってH鋼からなるガイドレール支持部材11を示しており、図2(b)は断面コ字状を有する鋼材からなるガイドレール支持部材11bを示す図2(a)と同様の断面図であって、図2(c)は断面L字状を有する鋼材からなるガイドレール支持部材13を示す図2(a)と同様の断面図である。図2(a)乃至(c)に示されたガイドレール支持部材11,12,13は、いずれも凹部16を有している。ガイドレール支持部材がその長手方向に沿った凹部16を有する場合、エレベータ昇降路8内に昇降方向に沿って配設される配線および配管類を、ガイドレール支持部材11の凹部16内に収納することができる。この場合、エレベータ昇降路8内のスペースを有効に利用することができ、また、エレベータ昇降路8内が整理されるので保守作業時における安全性を向上させることができる。
【0025】
なお、図1において、ガイドレール支持部材11が上端近傍と下端近傍の2箇所で固定手段20を介し建家構造体9に連結固定された例を示しているが、これに限られない。建家の状況に応じて連結位置および連結箇所数を変更してもよい。
【0026】
次に、このようなガイドレール支持構造10により、ガイドレール19を建家7内に設けられたエレベータ昇降路8内に支持する方法(手順)について説明する。
【0027】
まず、エレベータ設置前の事前工事として、例えば、建家7の建設中等に、建家構造体9に固定手段20を取り付ける。建家構造体9への固定手段20の取り付け位置や取り付け数量は、上述したように、ガイドレール支持部材11を建家構造体9によって安定して支持することができるよう決定される。
【0028】
固定手段20の取り付けは、固定手段20の少なくとも一部分が、エレベータ昇降路8内に突出するよう、あるいは、後に完成するエレベータ昇降路8となる領域内に突出するよう、行われる。この範囲において、このとき取り付けられる固定手段20は、上述したレールブラケット28やレールブラケット受け27等を含む全ての構成部材である必要はなく、例えば、建家構造体9に直接接触して取り付けられる部材のみであってもよい。
【0029】
この固定手段20の取り付け作業のみが、エレベータ設置前の事前工事として行われ、これ以降の作業は、例えば、建家7自体の土木建築等の工事が完了し、エレベータ設置業者によるエレベータ設置工事において行われる。したがって、以降の作業中、化粧壁等によって建家構造体9がエレベータ昇降路8内に露出していない場合もあり得る。
【0030】
次に、固定手段20を介し、ガイドレール支持部材11を建家構造体9へ取り付ける。この場合、エレベータ昇降路8内に建家構造体9が露出していなかったとしても、固定手段20の少なくとも一部がエレベータ昇降路8内に露出しているため、ガイドレール支持部材11を固定手段20に取り付け、固定手段20を介して建家構造体9に連結させることができる。なお、上述したように、予め建家構造体9に取り付けられた固定手段20が固定手段20の構成要素の一部であった場合には、固定手段20の残りの構成部材の全てまたは一部をガイドレール支持部材11に予め取り付け、この固定手段20の一部が取り付け固定されたガイドレール支持部材11をエレベータ昇降路8内に突出した固定手段20の構成要素の一部に連結させるようにしてもよい。このようにして、エレベータ昇降路8内にガイドレール支持部材11が設置される。
【0031】
その後、ガイドレール支持部材11に取付手段26を介してガイドレール19を取り付ける。取付手段26の取り付け位置や取り付け数量は、ガイドレール19をガイドレール支持部材11によって安定して支持することができるよう決定される。
【0032】
なお、上述したように、凹部16を有するガイドレール支持部材11が用いられている場合には、エレベータ昇降路8内に設置されたガイドレール支持部材11の凹部16に、エレベータ昇降路8内に配設させる配線および配管類を固定することが好ましい。
【0033】
以上にようにして、上述したガイドレール支持構造10により、建家7に設けられたエレベータ昇降路8内にガイドレール19を支持することができる。
【0034】
このような本実施の形態によれば、建家側の条件や事前工事の状況によらず、昇降方向に沿って延びるガイドレール支持部材11を建家7のエレベータ昇降路9内に設置することができる。このガイドレール支持部材11にガイドレール19を、適切な数量の取付手段26を介して適切な位置において連結することができる。例えば、上層階において、多数の取付手段26を用い、昇降方向に沿って一定間隔を空けてガイドレール19をガイドレール支持部材11に堅固に固定することができる。したがって、ガイドレール19をガイドレール支持部材11によって安定して支持することができる。
【0035】
また、本実施の形態においては、ガイドレール支持部材11が凹部16を有しており、エレベータ昇降路8内に配設される配線および配管類をこの凹部16内に収納することができる。したがって、エレベータ昇降路8内のスペースを有効利用することができ、また、エレベータ昇降路8内が整理されるので保守作業時に安全性の面においても好ましい。
【0036】
なお、本実施の形態において、ガイドレール19がガイドレール支持部材11に取付手段26を介して支持される例を示したが、これに限られない。例えば、ガイドレール支持部材11がガイドレール19に対面する平面を有している場合には、取付手段26を省きガイドレール19をガイドレール支持部材11に安定して直接取り付けることもできる。
【0037】
<第2の実施の形態>
次に、図3および図4を用い、本発明によるガイドレール支持構造およびガイドレール支持方法の第2の実施の形態について説明する。
【0038】
図3および図4に示す第2の実施の形態は、ガイドレール支持部材と固定手段20との連結部分における構成が異なるのみであり、他は図1および図2を用いて説明した第1の実施の形態と略同一である。図3および図4において、図1および図2に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付すとともに、重複する詳細な説明は省略する。
【0039】
図4に示すように、本実施の形態におけるガイドレール支持部材11は、建家構造体9に対面する側(昇降路壁側)に配置された平板部11aと、この反対側であってエレベータ昇降路8側に配置された平板部11bと、両平板部11a,11b間を連結する連結平板部11cと、を有するH鋼からなっている。そして、図3および図4に示されているように、固定手段20との連結部分近傍において、建家構造体9に対面する側の平板部11aと、この平板部11aに隣接する連結平板部11cの一部と、を取り除く切り欠き18がガイドレール支持部材11に形成されている。
【0040】
一方、図4に示されているように、ガイドレール支持部材11に固定される固定手段20のガイドレール梁支持用ブラケット22にも、ガイドレール支持部材11の連結平板部11cに対応する部分に設けられた切り欠き22aが形成されている。
【0041】
このような構成からなるガイドレール支持部材用ブラケット22は、エレベータ昇降路8側の平板部11bに接触して固定されている。すなわち、図4に示されているように、固定手段20のガイドレール支持部材11との連結部分22bが、ガイドレール支持部材11の建家構造体9側の端部11dよりもエレベータ昇降路8中心側に配置されるようになっている。したがって、ガイドレール支持部材11をより建家構造体9側へ、言い換えると昇降路壁面へより近付けて設置することができ、狭いエレベータ昇降路9内のスペースの有効活用、または省スペース化を可能にすることができるようになる。
【0042】
また、固定手段20とガイドレール支持部材11を係合させるようにして互いを固定することができるので、ガイドレール支持部材11と固定手段20とを容易かつ堅固に固定することができ、これにより、複雑形状を有することによって高い曲げ剛性(断面二次モーメント)を有した鋼材等からなるガイドレール支持部材11を容易かつ安定して設置することができる。
【0043】
なお、本実施の形態において、固定手段20およびガイドレール支持部材11の両方に切り欠き22a,18を設けた例を示したがこれに限られず、どちらか一方のみに切り欠きを設けるようにしてもよい。また、ガイドレール支持部材11としてH鋼を用いた例を示したが、これに限られず、ガイドレール支持部材11として種々の形状、例えば、断面コ字状(図2(b))や断面L字状(図2(c))を有する鋼材等を用いることができる。これらの場合においても、ガイドレール支持部材11に設ける切り欠きの形状を適宜変更することにより、上述した本実施の形態の作用効果を奏することができるようになる。
【0044】
<第3の実施の形態>
次に、図5および図6を用い、本発明によるガイドレール支持構造およびガイドレール支持方法の第3の実施の形態について説明する。
【0045】
図5および図6に示す第3の実施の形態は、ガイドレール支持部材の断面形状が異なるのみであり、他は図1および図2を用いて説明した第1の実施の形態と略同一である。図5および図6において、図1および図2に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付すとともに、重複する詳細な説明は省略する。
【0046】
図6に示すように、本実施の形態において、ガイドレール支持部材14は角パイプからなっている。
【0047】
角パイプは、その断面積に対して比較的に高い曲げ剛性(断面二次モーメント)を有する。したがって、本実施の形態によれば、運搬に有利であって取り扱いを容易にする低重量のガイドレール支持部材14を用い、ガイドレール19を安定して支持することができる。
【0048】
また、図6に示されているように、ガイドレール支持部材14は、ガイドレール19に対面する側(エレベータ昇降路側)に平面を有している。したがって、取付手段26を介することなくガイドレール19をガイドレール支持部材14に容易かつ堅固に取り付け固定することができる。これにより、ガイドレール19をエレベータ昇降路8内に安定して支持することができる。また併せて、ガイドレール19の昇降路壁面からの突出量を低減させることができるので、エレベータ昇降路8内スペースの有効利用または省スペース化を図ることができる。
【0049】
なお、図3および図4に示す第2の実施の形態において説明した切り欠きを、本実施の形態にも適用することができる。
【0050】
<第4の実施の形態>
次に、図7乃至図9を用い、本発明によるガイドレール支持構造およびガイドレール支持方法の第4の実施の形態について説明する。
【0051】
図7乃至図9に示す第4の実施の形態は、乗りかご用ガイドレール19aとつり合い重り用ガイドレール19bとが互いに接近した状態でエレベータ昇降路8内に支持される場合に適したものであり、図1および図2を用いて説明した第1の実施の形態と同一部分を多く含んでいる。図7乃至図9において、図1および図2に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付すとともに、重複する詳細な説明は省略する。
【0052】
図9には、のりかご32とつり合い重り34とが隣接して配置され、乗りかご用ガイドレール19aとつり合い重り用ガイドレール19bとが互いに接近した状態で、エレベータ昇降路8内に支持される場合の一例が、示されている。この場合、図7に示されたガイドレール支持構造10を用いることができる。図7に示すガイドレール支持構造10においては、1本のH鋼からなるガイドレール支持部材11に、乗りかご用ガイドレール19aとつり合い重り用ガイドレール19bとが、それぞれ、レールブラケット28やレールブラケット受け27からなる固定手段20を介して支持されている。
【0053】
従来の方法では、とりわけエレベータ事前工事終了後に建家構造体9がエレベータ昇降路8内に露出しないような場合、エレベータ昇降路8内に突出したブラケット等に、乗りかご用ガイドレール19aとつり合い重り用ガイドレール19bとが同一高さ方向位置(同一昇降方向位置)で連結されていた。本実施の形態のガイドレール支持構造10を用いれば、乗りかご用ガイドレール19aとつり合い重り用ガイドレール19bとを、それぞれに適した連結位置および連結箇所数により互いから独立してガイドレール支持部材11に連結させることができる。また、連結位置の自由度が増すので、各ガイドレール19a,19bをガイドレール支持部材11へ連結する際に、エレベータ昇降路8内に設置された他の装置等との干渉を回避することが容易となる。これにより、エレベータ昇降路8内におけるガイドレール支持部材11自体の設置場所の選択自由度も増すようになる。
【0054】
なお、本実施の形態において、ガイドレール支持部材11が2本のガイドレール19a,19bを支持する例を示したが、これに限れられず、状況に応じて3本以上のガイドレールを支持するようにしてもよい。
【0055】
また、本実施の形態においては、ガイドレール支持部材11が1本のH鋼からなる例を示したがこれに限られない。複数のガイドレール19a,19bを安定して支持することができる限りにおいて、断面コ字状(図2(b))や断面L字状(図2(c))を有した鋼材等からなるガイドレール支持部材、あるいは第3に実施の形態(図5および図6)で説明した角パイプからなるガイドレール支持部材14を採用する等、適宜変更することができる。また、図8に示すように、固定手段20により互いに連結された複数の鋼材15a,15bによって、ガイドレール支持部材15が形成されるようにしてもよい。
【0056】
さらに、図3および図4に示す第2の実施の形態において説明した切り欠きを、本実施の形態にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】本発明によるガイドレール支持構造およびガイドレール支持方法の第1の実施の形態を説明する側面図。
【図2】ガイドレール支持部材およびガイドレール支持方法の第1の実施の形態を説明する断面図。
【図3】ガイドレール支持構造およびガイドレール支持方法の第2の実施の形態を説明する側面図。
【図4】ガイドレール支持構造およびガイドレール支持方法の第2の実施の形態を説明する平面図。
【図5】ガイドレール支持構造およびガイドレール支持方法の第3の実施の形態を説明する側面図。
【図6】図4のVI−VI線の沿った断面図。
【図7】ガイドレール支持構造およびガイドレール支持方法の第4の実施の形態を説明する平面図。
【図8】第4の実施の形態の変形例を示す平面図。
【図9】乗りかごとつり合い重りとの位置関係を示す平面図。
【図10】建家内のエレベータ昇降路の一例を示す断面図。
【図11】エレベータ昇降路内へのガイドレールの従来支持方法の一例を説明する側面図。
【符号の説明】
【0058】
7 建家
8 エレベータ昇降路
9 建家構造体
10 ガイドレール支持構造
11,12,13,14,15 ガイドレール支持部材
16 凹部
18 切り欠き
19 ガイドレール
19a 乗りかご用ガイドレール
19b つり合い重り用ガイドレール
20 固定手段
26 取付手段




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013