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発明の名称 エレベータ乗りかごの結露防止装置及びエレベータ
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−62905(P2007−62905A)
公開日 平成19年3月15日(2007.3.15)
出願番号 特願2005−249909(P2005−249909)
出願日 平成17年8月30日(2005.8.30)
代理人 【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
発明者 藤野 照夫
要約 課題
エレベータ乗りかご内を冷却した場合において、エレベータ乗りかごの外周面に結露が発生することを防止する。

解決手段
エレベータ乗りかごの結露防止装置は、エレベータ乗りかご1に取付けられる乾燥空気供給部2と、エレベータ乗りかご1に取付けられて乾燥空気供給部2に接続され、乾燥空気供給部2から供給される乾燥空気がエレベータ乗りかご1の外周面に向けて噴き出すノズル12を有するノズル体3とを備える。
特許請求の範囲
【請求項1】
エレベータ乗りかごに取付けられる乾燥空気供給部と、
前記エレベータ乗りかごに取付けられて前記乾燥空気供給部に接続され、前記乾燥空気供給部から供給される乾燥空気が前記エレベータ乗りかごの外周面に向けて噴き出すノズルを有するノズル体と、
を備えることを特徴とするエレベータ乗りかごの結露防止装置。
【請求項2】
前記ノズル体に前記ノズルが複数設けられ、前記ノズルは個々の前記ノズルから噴き出す前記乾燥空気の噴き出し量が均一となる開口面積を有することを特徴とする請求項1記載のエレベータ乗りかごの結露防止装置。
【請求項3】
前記エレベータ乗りかごの外周面の温度を測定する温度センサと、
前記エレベータ乗りかごが昇降する昇降路内の湿度を測定する湿度センサと、
前記温度センサの測定結果と前記湿度センサの測定結果とに基づいて結露発生条件に到達したか否かを判断する手段と、
結露発生条件に到達した場合に前記乾燥空気供給部を駆動させる手段と、
を更に備えることを特徴とする請求項1又は2記載のエレベータ乗りかごの結露防止装置。
【請求項4】
前記エレベータ乗りかごの外周面の複数の領域の温度を個々に測定する複数の温度センサと、
前記エレベータ乗りかごが昇降する昇降路内の湿度を測定する湿度センサと、
前記領域ごとに前記ノズルからの前記乾燥空気の噴き出しを断続する断続部と、
前記温度センサの測定結果と前記湿度センサの測定結果とに基づいて前記領域ごとに結露発生条件に到達したか否かを判断する手段と、
いずれかの前記領域が結露発生条件に到達した場合に前記乾燥空気供給部を駆動させる手段と、
前記断続部を駆動させる手段と、
を更に備えることを特徴とする請求項1又は2記載のエレベータ乗りかごの結露防止装置。
【請求項5】
前記エレベータ乗りかごの外周面の複数の領域の温度を個々に測定する複数の温度センサと、
前記エレベータ乗りかごが昇降する昇降路内の湿度を測定する湿度センサと、
前記ノズル体を異なる2以上の前記領域に移動させる移動機構と、
前記温度センサの測定結果と前記湿度センサの測定結果とに基づいて前記領域ごとに結露発生条件に到達したか否かを判断する手段と、
いずれかの前記領域が結露発生条件に到達した場合に前記乾燥空気供給部を駆動させる手段と、
前記移動機構を駆動させて結露発生条件に到達した前記領域に前記ノズル体を移動させる手段と、
を更に備えることを特徴とする請求項1又は2記載のエレベータ乗りかごの結露防止装置。
【請求項6】
前記ノズルからの前記乾燥空気の噴き出し方向を上下方向に可変させる可変機構と、
前記ノズルからの前記乾燥空気の噴き出し方向と前記エレベータ乗りかごの昇降方向とが一致する向きに前記可変機構を駆動させる手段と、
を更に備えることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一記載のエレベータ乗りかごの結露防止装置。
【請求項7】
前記エレベータ乗りかごに取付けられ、前記エレベータ乗りかごの外周面との間に前記ノズルから噴き出す乾燥空気が流れる流路を形成するカバーを更に備えることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一記載のエレベータ乗りかごの結露防止装置。
【請求項8】
前記請求項1ないし7のいずれか一記載のエレベータ乗りかごの結露防止装置を備えることを特徴とするエレベータ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、エレベータ乗りかごの結露防止装置及びエレベータに関し、特に、エレベータ乗りかご内を冷却する冷房装置を備えたエレベータ乗りかごの結露防止装置及びこのエレベータ乗りかごの結露防止装置を備えるエレベータに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、下記特許文献1に記載されているように、エレベータ乗りかごの乗り心地を快適なものとするため、エレベータ乗りかごの上部に冷房装置を設置し、冷房装置からエレベータ乗りかご内に冷却空気を供給するようにしたエレベータ乗りかごが知られている。
【特許文献1】特開平09−25075号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
冷房装置からエレベータ乗りかご内に冷却空気を供給すると、エレベータ乗りかご内の温度とエレベータ乗りかごの外部の温度との間に温度差が発生し、この温度差と、エレベータ乗りかごの外部の湿度とが或る数値に到達すると、エレベータ乗りかごの外周面に結露が発生する。
【0004】
エレベータ乗りかごの外周面に結露が発生すると、発生した結露によりエレベータ乗りかごの外周面の金属部分が錆び易くなる。また、発生した結露が水滴となって流れ落ち、流れ落ちた水滴が電気系統の機器に付着することによりその機器が故障を起こす場合がある。
【0005】
エレベータ乗りかごの外周面に結露が発生することを防止するためには、エレベータ乗りかごの外壁板に断熱材を貼り付けることが考えられる。しかし、断熱材の貼り付けが部分的に不完全な場合や、貼り付けに使用した接着剤の劣化などにより断熱材が剥がれる場合がある。すると、断熱材の貼り付けが不完全な部分や断熱材が剥がれた部分に対応する外壁板の外面に結露が発生する。
【0006】
本発明はこのような課題を解決するためになされたもので、その目的は、エレベータ乗りかご内を冷却した場合においてエレベータ乗りかごの外周面に結露が発生することを防止するエレベータ乗りかごの結露防止装置及びこのエレベータ乗りかごの結露防止装置を備えるエレベータを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の実施の形態に係る第1の特徴は、エレベータ乗りかごの結露防止装置において、エレベータ乗りかごに取付けられる乾燥空気供給部と、前記エレベータ乗りかごに取付けられて前記乾燥空気供給部に接続され、前記乾燥空気供給部から供給される乾燥空気が前記エレベータ乗りかごの外周面に向けて噴き出すノズルを有するノズル体と、を備えることである。
【0008】
本発明の実施の形態に係る第2の特徴は、エレベータにおいて、第1の特徴に係るエレベータ乗りかごの結露防止装置を備えることである。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、エレベータ乗りかごの外周面に結露が発生することを確実に防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
【0011】
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態に係るエレベータ乗りかごの結露防止装置は、図1に示すように、エレベータ乗りかご1に取付けられる乾燥空気供給部2と、エレベータ乗りかご1に取付けられて乾燥空気供給部2に接続される複数のノズル体3とを備えている。このエレベータ乗りかごの結露防止装置を備えるエレベータは、エレベータ乗りかご1と、エレベータ乗りかご1を吊り下げているロープを巻き上げる巻上機と、ロープの他端側に吊り下げられてエレベータ乗りかご1と逆方向に昇降されるつり合いおもりとを備えている。
【0012】
エレベータ乗りかご1は、6面体形状の箱型に形成されたかご本体部4と、かご枠5とを備えている。かご本体部4は、上下方向で対向する天井板6と床板(図示せず)とを有し、天井板6と床板との間の4面のうちの3面が側板7により囲まれ、天井板6と床板との間の残りの1面にドア(図示せず)が設けられている。かご枠5は、対向する2面の側板7を挟む位置に配置された一対の立枠8と、一対の立枠8の上端部に連結されて天井板6と平行に配置された上梁9と、一対の立枠8の下端部と床板の下面とに連結された下梁(図示せず)とにより形成されている。上梁9には、エレベータ乗りかご1を昇降させるためのロープ(図示せず)が巻き掛けられる乗りかごシーブ(図示せず)と、かご本体部4内に冷却空気を供給するための冷房装置(図示せず)とが取付けられている。
【0013】
乾燥空気供給部2は、外部から吸入した空気を除湿することにより含有水分の少ない乾燥した空気(以下、乾燥空気という。)を生成し、生成した乾燥空気を供給する部分であり、送風ファン(図示せず)、ゼオライト又はシリカゲルにより形成されたデシカントロータ(図示せず)、ヒータ等を備えている。上梁9に取付アーム10が連結され、この取付アーム10に乾燥空気供給部2が連結されている。
【0014】
ノズル体3は、かご本体部4の上下方向の長さ寸法と略同じ長さ寸法を有する長尺の角筒形状に形成され、長手方向を上下方向に向けて側板7の外面に取付けられている。ノズル体3の上端部には、乾燥空気供給部2において生成された乾燥空気が供給される供給ホース11が接続されている。ノズル体3には、供給された乾燥空気をエレベータ乗りかご1の外周面の一部である側板7の外面に向けて噴き出す複数のノズル12が形成されている。ノズル12は、ノズル体3の長手方向に沿って等間隔に形成され、さらに、各ノズル12の開口面積は下方に位置するノズル12ほど大きく形成されている。図1中において示した矢印は、乾燥空気供給部2からノズル体3に供給される乾燥空気の流れ、及び、ノズル12から噴き出す乾燥空気の流れである。ノズル12からの乾燥空気の噴き出し方向は、側板7の外面に沿った方向であって、エレベータ乗りかご1の昇降方向と直交する方向とされている。
【0015】
かご本体部4の内部には、冷房装置と乾燥空気供給部2とを駆動させる操作盤(図示せず)が設けられている。この操作盤上で設定操作を行うことにより、冷房装置のオン・オフ切替操作、強弱切替操作、及び、乾燥空気供給部2のオン・オフ切替操作、強弱切替操作を行うことができる。
【0016】
このような構成において、操作盤上での操作を行い、冷房装置をオンにすると、冷房装置において生成された冷却空気がかご本体部4内に供給される。かご本体部4内に冷却空気が供給されることにより、かご本体部4内の温度とかご本体部4の外部の温度との間に温度差が発生し、この温度差と、昇降路内の湿度とが或る数値に到達すると、側板7の外面に結露が発生する。側板7の外面の結露は、かご本体部4の内外の温度差が大きくほど、及び、昇降路内の湿度が高いほど発生しやすい。
【0017】
そこで、冷房装置をオンにした場合には、必要に応じて操作盤上での操作を行い、乾燥空気供給部2をオンにする。乾燥空気供給部2をオンにすることにより、乾燥空気供給部2において乾燥空気が生成され、生成された乾燥空気が供給ホース11を経由してノズル体3に供給される。ノズル体3に供給された乾燥空気は各ノズル12から噴き出す。ノズル12から噴き出す乾燥空気は側板7の外面に沿って噴き出すので、側板7の外面に接する空気層の湿度が下がり、側板7の外面における結露の発生が防止される。
【0018】
ここで、各ノズル体3に形成されている複数のノズル12の開口面積は、ノズル体3の下方に位置するノズル12ほど、つまり、供給ホース11が接続された位置から離れているノズル12ほど大きく形成されている。これにより、各ノズル12から噴き出す乾燥空気の噴き出し量を均一にすることができ、側板7の上下方向の全域において結露発生を防止することができる。
【0019】
また、ノズル12から噴き出す乾燥空気は、側板7の外面に沿ってエレベータ乗りかご1の昇降方向と直交する水平方向に噴き出すので、噴き出した乾燥空気を側板7の水平方向の全域に到達させることができ、側板7の水平方向の全域において結露発生を防止することができる。
【0020】
なお、第1の実施の形態では、乾燥空気を噴き出す領域を側板7の外面とした場合を例に挙げて説明したが、これは、側板7が、天井板6の上面や床板の下面に比べてかご本体部4内の熱が伝わり易く結露が発生し易いためである。天井板6の上面や床板の下面もエレベータ乗りかご1の外周面の一部であり、これらの部分に結露が発生し易い場合には、これらの部分にもノズル体3を取付ける。以下の各実施の形態でも同じである。
【0021】
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態に係るエレベータ乗りかごの結露防止装置について、図2ないし図4に基づいて説明する。なお、第2の実施の形態及びこれ以降の実施の形態において、既に説明した実施の形態における構成要素と同じ構成要素には同じ符号を付し、重複する説明は省略する。
【0022】
第2の実施の形態に係るエレベータ乗りかごの結露防止装置は、エレベータ乗りかご1の外周面の温度である側板7の外面温度を測定する温度センサ13と、エレベータ乗りかご1が昇降する昇降路(図示せず)内の湿度を測定する湿度センサ14とが側板7の外面に取付けられている。
【0023】
温度センサ13と湿度センサ14とは、図3に示すように、乾燥空気供給部2を制御する制御部15に接続されている。制御部15は、温度センサ13の測定結果である温度データと湿度センサ14の測定結果である湿度データとを記憶するRAMと、制御プログラムを格納したROMと、RAMに記憶された温度データと湿度データとを用いて結露発生条件に到達したか否かを演算するCPUとを有し、演算結果に応じた信号を乾燥空気供給部2に出力する。
【0024】
乾燥空気供給部2の駆動は、図4に示すように制御部15により行われる。まず、温度センサ13の測定結果が制御部15に入力され(S1)、ついで、湿度センサ14の測定結果が制御部15に入力される(S2)。なお、温度センサ13の測定結果と湿度センサ14の測定結果の入力順は、湿度センサ14の測定結果の入力が先であってもよい。
【0025】
温度センサ13の測定結果と湿度センサ14の測定結果とが入力されると、入力された2つの測定結果に基づき、側板7の外面が結露発生条件に到達したか否かが判断され(S3)、ここに、結露発生条件に到達したか否かを判断する手段が実行される。結露発生条件に到達しないと判断された場合は(S3のNO)、新たに入力される温度センサ13の測定結果と湿度センサ14の測定結果に基づいて結露発生条件に到達したか否かが再度判断される。
【0026】
ステップS3の判断において、結露発生条件に到達したと判断された場合は(S3のYES)、乾燥空気供給部2に対して駆動信号が出力され(S4)、ここに、乾燥空気供給部2を駆動させる手段が実行される。
【0027】
乾燥空気供給部2に対して駆動信号が出力されることにより、乾燥空気供給部2が駆動され、乾燥空気供給部2において乾燥空気が生成される。生成された乾燥空気は供給ホース11を経由してノズル体3に供給され、ノズル体3の各ノズル12から噴き出す。ノズル12から噴き出す乾燥空気は側板7の外面に沿って噴き出すので、側板7の外面に接する空気層の湿度が下がり、側板7の外面における結露の発生が防止される。
【0028】
このような構成において、第2の実施の形態に係るエレベータ乗りかごの結露防止装置によれば、温度センサ13の測定結果と湿度センサ14の測定結果とに基づき、側板7の外面が結露発生条件に到達した否かを判断し、結露発生条件に到達した場合に自動的に乾燥空気供給部2を駆動させている。
【0029】
このため、側板7の外面が結露発生条件に到達していないにも係わらず乾燥空気供給部2を駆動するということがなくなり、消費電力を低減させることができる。
【0030】
また、側板7の外面が結露発生条件に到達しているにも係わらず乾燥空気供給部2を駆動しないということがなくなり、結露の発生を確実に防止することができる。
【0031】
(第3の実施の形態)
本発明の第3の実施の形態に係るエレベータ乗りかごの結露防止装置について、図5ないし図7に基づいて説明する。
【0032】
第3の実施の形態に係るエレベータ乗りかごの結露防止装置は、3面の側板7の外面にそれぞれ各側板7の外面温度を測定する温度センサ13aが取付けられ、一つの側板7の外面にエレベータ乗りかご1が昇降する昇降路(図示せず)内の湿度を測定する湿度センサ14が取付けられている。
【0033】
乾燥空気供給部2から各ノズル体3に乾燥空気を供給する各供給ホース11には、各ノズル体3ごとにノズル12からの乾燥空気の噴き出しを断続する断続部である電磁弁16が設けられている。
【0034】
3つの温度センサ13aと湿度センサ14とは、図6に示すように、乾燥空気供給部2と電磁弁16とを制御する制御部15aに接続されている。制御部15aは、温度センサ13aの測定結果である温度データと湿度センサ14の測定結果である湿度データとを記憶するRAMと、制御プログラムを格納したROMと、RAMに記憶された温度データと湿度データとを用いてどの側板7の外面が結露発生条件に到達したか否かを演算するCPUとを有し、演算結果に応じた信号を乾燥空気供給部2と電磁弁16とに出力する。
【0035】
乾燥空気供給部2と電磁弁16との駆動は、図7に示すように制御部15aにより行われる。まず、温度センサ13aの測定結果が制御部15に入力され(S11)、ついで、湿度センサ14の測定結果が制御部15aに入力される(S12)。なお、温度センサ13aの測定結果と湿度センサ14の測定結果の入力順は、湿度センサ14の測定結果の入力が先であってもよい。
【0036】
温度センサ13aの測定結果と湿度センサ14の測定結果とが入力されると、入力された2種類の測定結果に基づき、各側板7の外面が結露発生条件に到達したか否かが判断され(S13)、ここに、各側板7ごとに結露発生条件に到達したか否かを判断する手段が実行される。全ての側板7の外面が結露発生条件に到達しないと判断された場合は(S13のNO)、新たに入力される温度センサ13aの測定結果と湿度センサ14の測定結果に基づいて各側板7ごとに結露発生条件に到達したか否かが再度判断される。
【0037】
ステップS13の判断において、結露発生条件に到達したと判断された側板7がある場合は(S13のYES)、乾燥空気供給部2に対して駆動信号が出力され(S14)、ここに、乾燥空気供給部2を駆動させる手段が実行される。
【0038】
さらに、結露発生条件に到達した側板7に対して乾燥空気を噴き出すノズル体3に接続されている供給ホース11の電磁弁16に対して開弁信号が出力され(S15)、ここに、断続部である電磁弁16を駆動させる手段が実行される。
【0039】
乾燥空気供給部2に対して駆動信号が出力されることにより、乾燥空気供給部2が駆動され、乾燥空気供給部2において乾燥空気が生成される。また、電磁弁16に対して開弁信号が出力されることにより、乾燥空気供給部2において生成された乾燥空気が供給ホース11を経由してノズル体3に供給され、供給されたノズル体3の各ノズル12から噴き出す。ノズル12から噴き出す乾燥空気は側板7の外面に沿って噴き出すので、側板7の外面に接する空気層の湿度が下がり、側板7の外面における結露の発生が防止される。
【0040】
このような構成において、第3の実施の形態に係るエレベータ乗りかごの結露防止装置によれば、温度センサ13aの測定結果と湿度センサ14の測定結果とに基づき、各側板7ごとに側板7の外面が結露発生条件に到達した否かを判断し、結露発生条件に到達した側板7の外面に対してのみ乾燥空気を噴き出す。
【0041】
このため、結露発生条件に到達した側板7が1面又は2面である場合には、それらの側板7の外面に対してのみ乾燥空気を噴き出せばよく、全ての側板7の外面に対して乾燥空気を噴き出す場合に比べて乾燥空気の噴き出し量を少なくすることができる。このため、乾燥空気を生成する乾燥空気供給部2の出力を下げることができ、消費電力の低減を図ることができる。
【0042】
また、3つの側板7について個々に結露発生条件に到達したか否かを判断することにより、一つの側板7が結露発生条件に到達したことを検知できないでしまうという事態の発生を防止することができ、結露発生を確実に防止することができる。
【0043】
なお、第3の実施の形態では、温度センサ13aを各側板7ごとに設け、各側板7ごとに結露発生条件に到達したか否かを判断する場合を例に挙げて説明したが、各側板7ごとに2以上の温度センサを取り付け、各側板7ごとに複数の領域に分割して結露発生条件に到達したか否かを判断してもよい。
【0044】
(第4の実施の形態)
本発明の第4の実施の形態に係るエレベータ乗りかごの結露防止装置について、図8ないし図10に基づいて説明する。
【0045】
第4の実施の形態に係るエレベータ乗りかごの結露防止装置は、乾燥空気供給部2から乾燥空気が供給されるノズル体3aが、かご本体部4の上下方向の長さ寸法より短く(例えば、かご本体部4の上下方向の長さ寸法の1/2ないし1/4)に形成されている。側板7の外面には上下方向に延出する複数のレール17が連結され、各レール17にはそれぞれノズル体3aが取り付けられている。レール17に対するノズル体3aの取り付けは、ノズル体3aがレール17から外れることなく、ノズル体3aが移動機構(図示せず)によりレール17に沿って上下動可能に取り付けられている。
【0046】
移動機構は、レール17に沿ってレール17と平行に設けられたラック(図示せず)と、ラックにかみ合うピニオン(図示せず)と、ノズル体3aに取り付けられて回転軸がピニオンに連結されたモータ19とにより構成されている。
【0047】
各側板7の外面に各側板7の外面温度を測定する複数の温度センサ13bが上下方向(ノズル体3aの移動方向)に沿って取付けられ、一つの側板7の外面にエレベータ乗りかご1が昇降する昇降路(図示せず)内の湿度を測定する湿度センサ14が取付けられている。
【0048】
乾燥空気供給部2から各ノズル体3aに乾燥空気を供給する各供給ホース11には、各ノズル体3aごとにノズル12からの乾燥空気の噴き出しを断続する断続部である電磁弁16が設けられている。
【0049】
複数の温度センサ13bと湿度センサ14とは、図9に示すように、乾燥空気供給部2と電磁弁16とモータ19とを制御する制御部15bに接続されている。制御部15bは、温度センサ13bの測定結果である温度データと湿度センサ14の測定結果である湿度データとを記憶するRAMと、制御プログラムを格納したROMと、RAMに記憶された温度データと湿度データとを用いてどの側板7の外面における上下方向のどの位置が結露発生条件に到達したか否かを演算するCPUとを有し、演算結果に応じた信号を乾燥空気供給部2と電磁弁16とモータ19とに出力する。
【0050】
乾燥空気供給部2と電磁弁16とモータ19との駆動は、図10に示すように制御部15bにより行われる。まず、温度センサ13bの測定結果が制御部15bに入力され(S21)、ついで、湿度センサ14の測定結果が制御部15bに入力される(S22)。なお、温度センサ13bの測定結果と湿度センサ14の測定結果の入力順は、湿度センサ14の測定結果の入力が先であってもよい。
【0051】
温度センサ13bの測定結果と湿度センサ14の測定結果とが入力されると、入力された2種類の測定結果に基づき、各側板7の外面の上下方向の各領域が結露発生条件に到達したか否かが判断され(S23)、ここに、各側板7の外面の各領域ごとに結露発生条件に到達したか否かを判断する手段が実行される。全ての側板7の外面の全ての領域が結露発生条件に到達しないと判断された場合は(S23のNO)、新たに入力される温度センサ13bの測定結果と湿度センサ14の測定結果に基づいて各側板7の外面の各領域ごとに結露発生条件に到達したか否かが再度判断される。
【0052】
ステップS23の判断において、いずれかの側板7の外面の或る領域が結露発生条件に到達したと判断された場合は(S23のYES)、乾燥空気供給部2に対して駆動信号が出力され(S24)、ここに、乾燥空気供給部2を駆動させる手段が実行される。
【0053】
さらに、結露発生条件に到達した領域に移動可能なノズル体3aに取り付けられているモータ19に対し、そのノズル体3aを結露発生条件に到達した領域に移動させる移動信号が出力され(S25)、ここに、ノズル体3aを結露発生条件に到達した領域に移動させる手段が実行される。
【0054】
さらに、結露発生条件に到達した領域に移動したノズル体3aに接続されている供給ホース11の電磁弁16に対して開弁信号が出力され(S26)、ここに、断続部である電磁弁16を駆動させる手段が実行される。
【0055】
乾燥空気供給部2に対して駆動信号が出力されることにより、乾燥空気供給部2が駆動され、乾燥空気供給部2において乾燥空気が生成される。また、モータ19に対して駆動信号が出力されることにより、そのモータ19により駆動されるノズル体3aが結露発生条件に到達した領域に移動する。さらに、電磁弁16に対して開弁信号が出力されることにより、乾燥空気供給部2において生成された乾燥空気が供給ホース11を経由してノズル体3aに供給され、供給されたノズル体3aの各ノズル12から噴き出す。ノズル12から噴き出す乾燥空気は側板7の外面に沿って噴き出すので、側板7の外面に接する空気層の湿度が下がり、側板7の外面における結露の発生が防止される。
【0056】
このような構成において、第4の実施の形態に係るエレベータ乗りかごの結露防止装置によれば、温度センサ13bの測定結果と湿度センサ14の測定結果とに基づき、各側板7の外面の上下方向に沿った複数の領域ごとに結露発生条件に到達した否かを判断し、結露発生条件に到達した領域に向けてノズル体3aを移動させ、移動したノズル体3aのノズル12から結露発生条件に到達した領域に対してのみ乾燥空気を噴き出す。
【0057】
このため、或る側板7の一部分の領域のみが結露発生条件に到達した場合には、その領域のみに乾燥空気を噴き出せばよく、結露発生条件に到達した領域がある側板7の全体に乾燥空気を噴き出す場合に比べて乾燥空気の噴き出し量を少なくすることができる。このため、乾燥空気を生成する乾燥空気供給部2の出力を下げることができ、消費電力の低減を図ることができる。
【0058】
また、各側板7について複数の領域で結露発生条件に到達したか否かを判断することにより、或る側板7における一部の領域が結露発生条件に到達したことを検知できないでしまうという事態の発生を防止することができ、結露発生を確実に防止することができる。
【0059】
(第5の実施の形態)
本発明の第5の実施の形態に係るエレベータ乗りかごの結露防止装置について、図11ないし図13に基づいて説明する。
【0060】
第5の実施の形態に係るエレベータ乗りかごの結露防止装置は、ノズル12からの乾燥空気の噴き出し方向を上下方向に可変させる可変機構20が各ノズル体3に設けられている。可変機構20は、各ノズル12に対向する位置に設けられて支点21を中心に上下方向回動可能な複数の案内板22と、全ての案内板22に連結されて上下方向に延出するワイヤ23と、ワイヤ23の一端に連結されてワイヤ23を上下動させるモータ24とにより構成されている。モータ24は、エレベータ乗りかご1の昇降動作に連動して駆動される。
【0061】
図11は、エレベータ乗りかご1の上昇時を示している。エレベータ乗りかご1の上昇時には、図示しない制御部によりモータ24が駆動され、可変機構20を駆動させる手段が実行されることによりワイヤ23が下方位置に移動する。ワイヤ23が下方位置に移動することにより、各案内板22が支点21を中心として下方へ回動し、各案内板22はノズル12に向けて上方向きに傾いた姿勢となる。これにより、ノズル体3内に供給された乾燥空気は、矢印で示すように案内板22に案内されて流れ、ノズル12から斜め上方向きに噴き出す。そして、ノズル12から噴き出す乾燥空気が斜め上方向きとなり、及び、エレベータ乗りかご1が上方へ移動することにより、ノズル12から噴き出した乾燥空気が側板7の外面に沿って水平方向に広がる。したがって、ノズル12から噴き出した乾燥空気を側板7の水平方向の全域に到達させることができ、側板7の水平方向の全域において結露発生を防止することができる。
【0062】
図12は、エレベータ乗りかご1の下降時を示している。エレベータ乗りかご1の下降時には、図示しない制御部によりモータ24が駆動され、可変機構20を駆動させる手段が実行されることによりワイヤ23が上方位置に移動する。ワイヤ23が上方位置に移動することにより、各案内板22が支点21を中心として上方へ回動し、各案内板22はノズル12に向けて下方向きに傾いた姿勢となる。これにより、ノズル体3内に供給された乾燥空気は、矢印で示すように案内板22に案内されて流れ、ノズル12から斜め下方向きに噴き出す。そして、ノズル12から噴き出す乾燥空気が斜め下方向きとなり、及び、エレベータ乗りかご1が下方へ移動することにより、ノズル12から噴き出した乾燥空気が側板7の外面に沿って水平方向に広がる。したがって、ノズル12から噴き出した乾燥空気を側板7の水平方向の全域に到達させることができ、側板7の水平方向の全域において結露発生を防止することができる。
【0063】
図13は、エレベータ乗りかご1の停止時を示している。エレベータ乗りかご1の停止時には、図示しない制御部によりモータ24が駆動され、可変機構20を駆動させる手段が実行されることによりワイヤ23が上下位置の中間位置に移動する。ワイヤ23が中間位置に移動することにより、各案内板22はノズル12に対して水平向きに対向した姿勢となる。これにより、ノズル体3内に供給された乾燥空気は、矢印で示すように案内板22に案内されて流れ、ノズル12から水平向きに噴き出し、ノズル12から噴き出した乾燥空気は側板7の外面に沿って水平方向に広がる。したがって、ノズル12から噴き出した乾燥空気を側板7の水平方向の全域に到達させることができ、側板7の水平方向の全域において結露発生を防止することができる。
【0064】
このような構成において、第5の実施の形態に係るエレベータ乗りかごの結露防止装置によれば、エレベータ乗りかご1の停止時のみならず、エレベータ乗りかご1の上昇時と下降時とにおいてもノズル12から噴き出す乾燥空気を側板7の外面に沿って水平方向の全域に広げることができる。したがって、エレベータ乗りかご1が連続して運転される状況下においても、側板7の水平方向の全域において結露発生を防止することができる。
【0065】
(第6の実施の形態)
本発明の第6の実施の形態に係るエレベータ乗りかごの結露防止装置について、図14に基づいて説明する。
【0066】
第6の実施の形態に係るエレベータ乗りかごの結露防止装置は、エレベータ乗りかご1の側板7との間にノズル12から噴き出す乾燥空気が流れる流路25を形成するカバー26が、エレベータ乗りかご1に取り付けられている。カバー26の材質としては様々なものを用いることができるが、軽量化が容易な合成樹脂板が好適である。
【0067】
このような構成において、ノズル12から噴き出した乾燥空気は、流路25内に滞留し、側板7から離反して昇降路内に拡散されるまでの時間が長くなる。これにより、ノズル12から噴き出す乾燥空気の量を減らしても側板7の外面に接する空気層の湿度を効率良く下げることができ、乾燥空気供給部2を駆動するための消費電力を低減させることができ、しかも、結露発生を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るエレベータ乗りかごの結露防止装置を示す斜視図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係るエレベータ乗りかごの結露防止装置を示す斜視図である。
【図3】そのエレベータ乗りかごの結露防止装置の電気的接続を示すブロック図である。
【図4】そのエレベータ乗りかごの結露防止装置の制御動作を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第3の実施の形態に係るエレベータ乗りかごの結露防止装置を示す斜視図である。
【図6】そのエレベータ乗りかごの結露防止装置の電気的接続を示すブロック図である。
【図7】そのエレベータ乗りかごの結露防止装置の制御動作を示すフローチャートである。
【図8】本発明の第4の実施の形態に係るエレベータ乗りかごの結露防止装置を示す斜視図である。
【図9】そのエレベータ乗りかごの結露防止装置の電気的接続を示すブロック図である。
【図10】そのエレベータ乗りかごの結露防止装置の制御動作を示すフローチャートである。
【図11】本発明の第5の実施の形態に係るエレベータ乗りかごの結露防止装置におけるエレベータ乗りかごの上昇時の状態を示す縦断正面図である。
【図12】そのエレベータ乗りかごの結露防止装置におけるエレベータ乗りかごの下降時の状態を示す縦断正面図である。
【図13】そのエレベータ乗りかごの結露防止装置におけるエレベータ乗りかごの停止時の状態を示す縦断正面図である。
【図14】本発明の第6の実施の形態に係るエレベータ乗りかごの結露防止装置を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0069】
1 エレベータ乗りかご
2 乾燥空気供給部
3 ノズル体
3a ノズル体
12 ノズル
13 温度センサ
13a 温度センサ
13b 温度センサ
14 湿度センサ
16 断続部
20 可変機構
26 カバー




 

 


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