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発明の名称 エレベータシステム
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−55796(P2007−55796A)
公開日 平成19年3月8日(2007.3.8)
出願番号 特願2005−245833(P2005−245833)
出願日 平成17年8月26日(2005.8.26)
代理人 【識別番号】100058479
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴江 武彦
発明者 南 俊範
要約 課題
エレベータの故障時、異種のエレベータが相互に連携し自動救出運転を実施する。

解決手段
エレベータのリニューアル実施中に新設エレベータ2と既設エレベータ4とが混在した状態で運転制御するエレベータシステムにおいて、自動運転救出制御装置6は、前記エレベータごとに既設又は新設の隣接号機関係データが記憶され、前記既設エレベータ4又は新設エレベータ2が故障した場合、前記隣接号機関係データから故障した既設又は新設エレベータに隣接する号機の既設又は新設のエレベータを救出用エレベータとして選択し、運転制御に関係する信号を所定の信号に変換して既設エレベータ主制御盤3又は前記運転制御に関係する信号をそのまま新設エレベータ主制御盤1を通して前記救出用エレベータに与えて救出運転制御を行うエレベータシステム。
特許請求の範囲
【請求項1】
エレベータのリニューアル実施中に少なくとも1台の既設エレベータと少なくとも1台の新設エレベータとを混在させた状態で運転制御するエレベータシステムにおいて、
前記既設エレベータを運転制御する既設エレベータ主制御盤と前記新設エレベータを運転制御する新設エレベータ主制御盤との間に自動運転救出制御装置を接続し、
この自動運転救出制御装置は、前記エレベータごとに既設又は新設の隣接号機関係データが記憶され、前記既設又は新設エレベータが故障した場合、前記隣接号機関係データから故障した既設又は新設エレベータに隣接する号機の既設又は新設のエレベータを救出用エレベータとして選択し、運転制御に関係する信号を所定の信号に変換して既設エレベータ主制御盤又は前記運転制御に関係する信号をそのまま新設エレベータ主制御盤を通して前記救出用エレベータに与えて救出運転制御を行うことを特徴とするエレベータシステム。
【請求項2】
エレベータのリニューアル実施中に少なくとも1台の既設エレベータと少なくとも1台の新設エレベータとを混在させた状態で運転制御するエレベータシステムにおいて、
前記既設エレベータを運転制御する既設エレベータ主制御盤と前記新設エレベータを運転制御する新設エレベータ主制御盤との間に自動運転救出制御装置を接続し、
この自動運転救出制御装置は、前記エレベータごとに既設又は新設の隣接号機関係データが記憶され、前記既設又は新設エレベータが故障した場合、故障した既設又は新設エレベータを運転制御する既設エレベータ主制御盤又は新設エレベータ主制御盤から当該故障した既設又は新設エレベータのかご位置信号を取り込んで記憶するとともに、前記隣接号機関係データから故障した既設又は新設エレベータに隣接する号機の既設又は新設のエレベータを救出用エレベータとして選択し、運転制御に関係する信号を所定の信号に変換して既設エレベータ主制御盤又は前記運転制御に関係する信号をそのまま新設エレベータ主制御盤を通して前記救出用エレベータを避難階などに向けて運転制御し、当該避難階に到着した後に戸開制御を行って待機させ、当該待機中の前記救出用エレベータに救出員が乗った後の戸閉に基づいて当該救出用エレベータを前記記憶された故障した既設又は新設エレベータのかご位置に向けて運転制御を行うことを特徴とするエレベータシステム。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載のエレベータシステムにおいて、
前記自動運転救出制御装置は、信号変換手段が設けられ、前記故障したエレベータと救出に向かう前記救出用エレベータとが異種の関係にある場合、前記信号変換手段によって互いに相手側で処理可能な信号に変換し、少なくとも前記既設エレベータ主制御盤との間で所定の信号の受け渡しを行うことを特徴とするエレベータシステム。
【請求項4】
請求項1ないし請求項3の何れか一項に記載のエレベータシステムにおいて、
前記既設エレベータ主制御盤側に設けられる階床選択器内で当該階床選択器により得られるアナログ的なかご位置信号をディジタル的なかご位置信号として検出し、前記自動運転救出制御装置に送信することを特徴とするエレベータシステム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、リニューアル実施中にエレベータに故障などが発生した場合に自動救出運転を行うエレベータシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、エレベータのリニューアル実施時、新設エレベータと既設エレベータとが混在した状態で運転を継続させているのが一般的である。従って、新設エレベータと既設エレベータとが混在した状態で運転している場合、新設エレベータ制御盤はディジタル制御によって新設エレベータを運転し、また既設エレベータ主制御盤はアナログ制御によって既設エレベータを運転している。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従って、通常運転時、新設エレベータ制御盤及び既設エレベータ主制御盤がそれぞれ対応する新設エレベータ及び既設エレベータを個別に運転制御するので、サービスを低下させずにエレベータのリニューアル工事を進めることが可能である。
【0004】
しかし、新設又は既設エレベータが故障した場合、その故障したエレベータに乗客が乗っている場合が多いので、例えば隣接している正常なエレベータを用いて乗客の救出を実施する必要がある。
【0005】
ところで、救出運転時、新設エレベータと既設エレベータとが隣接している場合、それぞれ異なる処理を実施していることから、相互に連携を取りながら自動救出運転を実施することができない問題がある。
【0006】
本発明は以上のような事情に鑑みてなされたもので、故障エレベータと隣接する正常なエレベータとが異種であっても、相互に連携を取りながら自動救出運転を実施可能とするエレベータシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1) 上記課題を解決するために、本発明は、エレベータのリニューアル実施中に少なくとも1台の既設エレベータと少なくとも1台の新設エレベータとを混在させた状態で運転制御するエレベータシステムであって、前記既設エレベータを運転制御する既設エレベータ主制御盤と前記新設エレベータを運転制御する新設エレベータ主制御盤との間に自動運転救出制御装置を接続し、この自動運転救出制御装置は、前記エレベータごとに既設又は新設の隣接号機関係データが記憶され、前記既設又は新設エレベータが故障した場合、前記隣接号機関係データから故障した既設又は新設エレベータに隣接する号機の既設又は新設のエレベータを救出用エレベータとして選択し、運転制御に関係する信号を所定の信号に変換して既設エレベータ主制御盤又は前記運転制御に関係する信号をそのまま新設エレベータ主制御盤を通して前記救出用エレベータに与えて救出運転制御を行うエレベータシステムである。
【0008】
この発明は以上のような構成とすることにより、既設又は新設エレベータが故障した場合、この故障した既設又は新設エレベータに隣接する号機の既設又は新設のエレベータを救出用エレベータとして選択し、この選択した当該既設又は新設の救出用エレベータの取り扱い可能な信号に変換し、救出運転制御を行うようにしたので、故障エレベータと隣接号機のエレベータが既設及び新設に拘らず、柔軟に対応しながら救出運転が可能である。
【0009】
(2) また、本発明は、エレベータのリニューアル実施中に少なくとも1台の既設エレベータと少なくとも1台の新設エレベータとを混在させた状態で運転制御するエレベータシステムにおいて、前記既設エレベータを運転制御する既設エレベータ主制御盤と前記新設エレベータを運転制御する新設エレベータ主制御盤との間に自動運転救出制御装置を接続し、この自動運転救出制御装置は、前記エレベータごとに既設又は新設の隣接号機関係データが記憶され、前記既設又は新設エレベータが故障した場合、故障した既設又は新設エレベータを運転制御する既設エレベータ主制御盤又は新設エレベータ主制御盤から当該故障した既設又は新設エレベータのかご位置信号を取り込んで記憶するとともに、前記隣接号機関係データから故障した既設又は新設エレベータに隣接する号機の既設又は新設のエレベータを救出用エレベータとして選択し、運転制御に関係する信号を所定の信号に変換して既設エレベータ主制御盤又は前記運転制御に関係する信号をそのまま新設エレベータ主制御盤を通して前記救出用エレベータを避難階などに向けて運転制御し、当該避難階に到着した後に戸開制御を行って待機させ、当該待機中の前記救出用エレベータに救出員が乗った後の戸閉に基づいて当該救出用エレベータを前記記憶された故障した既設又は新設エレベータのかご位置に向けて運転制御を行うエレベータシステムである。
【0010】
この発明は以上のような構成とすることにより、前記(1)と同様の作用効果を奏する他、故障した既設又は新設エレベータに隣接する号機の既設又は新設のエレベータを救出用エレベータとして選択し、既に故障したエレベータのかご位置信号を確保しているので、速やかに救出員を乗せて故障エレベータに向かって乗客を救出することが可能である。
【0011】
なお、本発明は、自動運転救出制御装置として、信号変換手段が設けられ、前記故障したエレベータと救出に向かう隣接のエレベータとが異種の関係にある場合、前記信号変換手段によって互いに相手側で処理可能な信号に変換し、少なくとも前記既設エレベータ主制御盤との間で所定の信号の受け渡しを行うので、特に既設エレベータ主制御盤が従来のアナログ的なシステム処理を行っている場合でも、自動運転救出制御装置と既設エレベータ主制御盤及び新設エレベータ主制御盤との間で相互に信号の受け渡しを行いながら、自動救出運転制御を行うことが可能である。
【0012】
また、本発明は、既設エレベータ主制御盤側にかご位置を検出する階床選択器が設けられているが、この階床選択器内にアナログ的なかご位置信号をディジタル的なかご位置信号に変換する位置検出手段を設ければ、位置検出手段から直接自動運転救出制御装置にディジタル的なかご位置信号を送信することができ、前述したと同様の作用効果を奏することができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、故障エレベータと隣接する正常なエレベータとが異種であっても、相互に連携を取りながら自動救出運転を実施できるエレベータシステムを提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0015】
図1は本発明に係るエレベータシステムの一実施の形態を示す構成図である。
同図において、1は新設エレベータ主制御盤であって、新設エレベータの少なくとも1つの乗りかご(エレベータ号機とも呼ぶ)2を運転制御する。3は既設エレベータ制御盤であって、既設エレベータの少なくとも1つの乗りかご(エレベータ号機とも呼ぶ)4を運転制御する。5はかご位置を検出する階床選択器であって、既設エレベータ制御盤3側に接続されている。6は新設される自動救出運転制御装置である。
【0016】
エレベータ主制御盤1は、マイクロプロセッサが内蔵され、ディジタル制御によって新設(既設を含む)の乗りかご2の運転制御を実施する。新設エレベータ主制御盤1には、乗りかご2のかご位置を検知するかご位置検出手段7が設けられている。かご位置検出手段7は、例えば乗りかご2を昇降制御する巻上機(図示せず)に取付けられたパルスジェネレータから発生する巻上機の回転速度に比例する数のパルスをアップ・ダウン計数することにより、現在のかご位置を検出する機能をもっている。
【0017】
一方、既設エレベータ制御盤3は、アナログ的な処理制御によって既設の乗りかご4の運転制御を実施する。既設エレベータ制御盤3には、乗りかご4の現在かご位置を検知する機能を持っていない。そのため、乗りかご4のかご位置を検知するために、昇降路上部の機械室に階床選択器5が設置されている。
【0018】
この階床選択器5は、ギアを軸に取付けたテープ車(図示せず)と当該テープ車の真下に相当する昇降路下部に配置されたテープ引張りシーブ(図示せず)とに例えば金属板などのテープ(図示せず)を掛け渡し、当該テープ両端部が乗りかご4の上・下部に固定している。テープ車の周面部には所定間隔を有して突起体が突設され、テープの面部には前述した突起体に係合するための引掛け穴が設けられている。すなわち、階床選択器5は、乗りかご4の昇降動作と連係してテープ車を正転・逆転させる機能を持っている。さらに、階床選択器5には、テープ車の軸に取付けられたギアに噛合って回転運動を上下方向の直線運動に変換する通電ブラシを有するかご位置検出アームを有する同期移動台と、この同期移動台のかご位置検出アームに対面して上下方向に停止階の階間に対応して所定間隔で配置される各階端子(図示せず)とが設けられ、かご位置検出アームのブラシが各階端子に接触したとき、当該階端子から乗りかご4のかご位置を表すアナログかご位置信号を取り出す構成となっている。このアナログかご位置信号は既設エレベータ制御盤3のみ或いは当該既設エレベータ制御盤3を介して自動救出運転制御装置6にも送出する。
【0019】
この自動救出運転制御装置6は、エレベータの故障などの救出運転時に実行される救出運転用シーケンスプログラムを記憶するプログラムメモリ11と、このメモリ11のシーケンスプログラムを実行するマイクロプロセッサで構成される救出運転処理部12と、ディジタル信号をアナログ信号に変換し、またアナログ信号をディジタル信号に変換する信号変換部13と、隣接号機関係テーブル14とが設けられている。
【0020】
この隣接号機関係テーブル14は、例えば図2に示すように乗場に配置される所定の順番に従って各乗りかごの号機ID、各号機IDに対応して隣接する乗りかごの隣接号機ID、ディジタル・アナログなどのシステム処理方式その他必要なデータが配列されている。
【0021】
また、各主制御盤1,3には伝送ラインを介して監視装置15が接続されている。この監視装置15は監視室または保守管理センター等に設置されている。なお、監視装置15が保守管理センターに設置される場合、主制御盤1,3と監視装置15とは電話回線網等のネットワークにより接続される。
【0022】
次に、以上のようなエレベータのリニューアル実施時におけるエレベータシステムの自動救出運転制御動作について図3を参照して説明する。
エレベータが故障した時、故障エレベータに対応する新設エレベータ主制御盤1又は既設エレベータ主制御盤3は、その故障したエレベータ号機に係る故障信号を自動救出運転制御装置6に送信するか、或いは少なくとも監視装置15に送信し故障状態を出力する。監視装置15のみが各主制御盤1,3から故障信号を受取るシステムの場合、或いは故障信号を自動救出運転制御装置6に送信する場合でも監視員の操作指示を必要とする場合、監視員による監視装置15の操作のもとに故障したエレベータ号機IDを含む故障信号を自動救出運転制御装置6に送信する。
【0023】
自動救出運転制御装置6を構成する救出運転処理部12は、所定周期ごとにエレベータ故障などの有無を判断し(S1)、ある特定のエレベータの故障発生と判断したとき、プログラムメモリ11に記憶される救出運転用シーケンスプログラムに基づいて所定の処理を実行する。すなわち、救出運転処理部12は、新設エレベータ主制御盤1(または既設エレベータ主制御盤3)、或いは監視装置15から送信されてくるエレベータ号機IDを含む故障信号から何れのエレベータが故障したか,つまり既設エレベータの故障か、或いは新設エレベータの故障かを判断する(S2)。
【0024】
救出運転処理部12は、既設エレベータの故障と判断した場合、信号変換部13を起動し、信号変換部13を介して既設エレベータ主制御盤3から故障直前のアナログ的なかご位置検出信号を変換したディジタル的なかご位置検出信号を取り込むか、或いは既設エレベータ主制御盤3から直接信号変換部13を通して送られてくる故障直前の故障した既設エレベータのアナログ的なかご位置検出信号を変換したディジタル的なかご位置検出信号を取りこんで適宜なメモリに記憶する(S3)。
【0025】
また、救出運転処理部12は、ステップS2にて新設エレベータの故障と判断した場合、新設エレベータ主制御盤1内の位置検出手段7から故障した新設エレベータのディジタル的なかご位置検出信号を取り込みんで同様に適宜なメモリに記憶する(S4)。
【0026】
しかる後、救出運転処理部12は、既設エレベータが故障であると判断した場合、隣接号機関係テーブル14に規定するデータから故障エレベータに隣接するエレベータが新設エレベータ号機であるか、それとも既設エレベータ号機かを判断する(S5)。また、救出運転処理部12は、新設エレベータが故障であると判断した場合、隣接号機関係テーブル14に規定するデータから故障エレベータに隣接するエレベータが既設エレベータ号機か新設エレベータ号機かを判断する(S6)。これらステップS5,S6においては、故障したエレベータと救出に向かわせる隣接のエレベータ号機とが同種である新設エレベータ同士か、同じく同種である既設エレベータ同士か、或いはシステム処理方式の異なる異種である新設と既設のエレベータ号機との関係かを判断するものである。
【0027】
(1) 既設エレベータの故障に対し、隣接するエレベータが新設エレベータである場合について。
【0028】
救出運転処理部12は、ステップS5において、故障した既設エレベータ号機に対し、隣接しているエレベータが新設エレベータ号機であると判断した場合、救出用エレベータとして隣接する新設エレベータを選択し、新設エレベータ主制御盤1を介して予め定めた避難階に向けてディジタル的な運転制御を実施する。そして、救出用の新設エレベータが避難階に停止すると、ドア制御装置(図示せず)を介して戸開し、救出者(救助メンバー,エレベータメンテナンス要員等)が到着するまで待機する(S7)。
【0029】
救出者が隣接する新設エレベータ号機に乗って戸開ボタンを操作すると、新設エレベータ号機のかごドアが閉じた後、救出運転処理部13は、新設エレベータ主制御盤1を介して故障した既設エレベータ号機の停止かご位置に近い階又は停止かご位置に向けて運転するための運転制御信号を送出する。これにより、救出用の新設エレベータ号機は故障した既設エレベータ号機に近い階または既設エレベータ号機の停止かご位置に隣接して停止する(S8)。救出用の新設エレベータ号機の停止後、救出者が故障したエレベータ号機に乗っている利用者を救出する。
【0030】
(2) 既設エレベータの故障に対し、隣接するエレベータが既設エレベータである場合について。
【0031】
救出運転処理部12は、ステップS5において、故障した既設エレベータ号機に対し、隣接しているエレベータが同種の既設エレベータ号機であると判断した場合、救出用エレベータとして隣接する既設エレベータを選択し、信号変換部13及び既設エレベータ主制御盤1を介して予め定めた避難階に向けてディジタル的な運転制御を実施する。そして、救出用の既設エレベータが避難階に停止すると、ドア制御装置(図示せず)を介して戸開し、救出者(救助メンバー,エレベータメンテナンス要員等)が到着するまで待機する(S9)。
【0032】
救出者が隣接する既設エレベータ号機に乗り込んで戸開ボタンを操作すると、既設エレベータ号機のかごドアが閉じた後、救出運転処理部13は、信号変換部13及び既設エレベータ主制御盤3を介して故障した既設エレベータ号機の停止かご位置に近い階又は停止かご位置に向けて運転するための運転制御信号を送出する。これにより、救出用の既設エレベータ号機は故障した既設エレベータ号機に近い階または既設エレベータ号機の停止かご位置に隣接して停止する(S8)。ここで、救出用の既設エレベータ号機が停止した後、救出者が故障したエレベータ号機に乗っている利用者を救出する。
【0033】
(3) 新設エレベータの故障に対し、隣接するエレベータが既設エレベータである場合について。
【0034】
救出運転処理部12は、ステップS6において、故障した新設エレベータ号機に対し、隣接しているエレベータが既設エレベータ号機であると判断した場合、救出用エレベータとして隣接する既設エレベータを選択し、信号変換部13及び既設エレベータ主制御盤1を介して予め定めた避難階に向けてディジタル的な運転制御を実施する。救出用の既設エレベータが避難階に停止すると、ドア制御装置(図示せず)を介して戸開し、救出者(救助メンバー,エレベータメンテナンス要員等)が到着するまで待機する(S9)。
【0035】
救出者が隣接する既設エレベータ号機に乗り込んで戸開ボタンを操作すると、既設エレベータ号機のかごドアが閉じた後、救出運転処理部13は、信号変換部13及び既設エレベータ主制御盤3を介して故障した新設エレベータ号機の停止かご位置に近い階又は停止かご位置に向けて運転するための運転制御信号を送出する。これにより、救出用の既設エレベータ号機は故障した新設エレベータ号機に近い階または既設エレベータ号機の停止かご位置に隣接して停止する(S8)。ここで、救出用の既設エレベータ号機が停止した後、救出者が故障したエレベータ号機に乗っている利用者を救出する。
【0036】
(4) 新設エレベータの故障に対し、隣接するエレベータが新設エレベータである場合について。
【0037】
救出運転処理部12は、ステップS6において、故障した新設エレベータ号機に対し、隣接しているエレベータが新設エレベータ号機であると判断した場合、救出用エレベータとして隣接する新設エレベータを選択し、新設エレベータ主制御盤1を介して予め定めた避難階に向けてディジタル的な運転制御を実施する。そして、救出用の新設エレベータが避難階に停止すると、ドア制御装置(図示せず)を介して戸開し、救出者(救助メンバー,エレベータメンテナンス要員等)が到着するまで待機する(S7)。
【0038】
救出者が隣接する新設エレベータ号機に乗って戸開ボタンを操作すると、新設エレベータ号機のかごドアが閉じた後、救出運転処理部13は、新設エレベータ主制御盤1を介して故障した新設エレベータ号機の停止かご位置に近い階又は停止かご位置に向けて運転するための運転制御信号を送出する。これにより、救出用の新設エレベータ号機は故障した新設エレベータ号機に近い階または既設エレベータ号機の停止かご位置に隣接して停止する(S8)。救出用の新設エレベータ号機の停止後、救出者が故障したエレベータ号機に乗っている利用者を救出する。
【0039】
従って、以上のような実施の形態によれば、新設エレベータ主制御盤1及び既設エレベータ主制御盤3を対して救出運転を実施する自動救出運転制御装置6に信号変換部13を設け、あるエレベータの故障時、新設エレベータ主制御盤1及び既設エレベータ主制御盤3から故障したエレベータのかご位置信号を取り込み、故障したエレベータに隣接するエレベータが異種のエレベータである場合、特に既設エレベータ主制御盤3との間では信号変換部13にて信号変換して信号の受け渡しを行うので、故障エレベータと隣接する異種のエレベータとが相互に連携を取りながら自動救出運転を実施できる。
【0040】
よって、リニューアル工事期間中であっても、故障したエレベータの乗客を早期に救出でき、エレベータ故障による閉じ込め事故を未然に回避でき、利用者が安心してエレベータを利用することができる。
【0041】
(その他の実施の形態)
上記実施の形態では、通常、既設エレベータ主制御盤3が階床選択器5から故障したエレベータのアナログかご位置信号を取得しているので、信号変換部13を通すことにより、ディジタル的なかご位置信号を自動救出運転制御装置6に送出することができる。
【0042】
しかし、階床選択器5には、テープ車の軸に取付けられたギアに噛合って回転運動を上下方向の直線運動に変換する通電ブラシを有するかご位置検出アームを有する同期移動台と、この同期移動台のかご位置検出アームに対面して上下方向に停止階の階間に対応して所定間隔で配置される各階端子(図示せず)とを設け、かご位置検出アームのブラシが各階端子に接触したとき、当該階端子から乗りかご4のかご位置を表すアナログかご位置信号を取り出すようにしているので、階床選択器5に対して図4に示すように各階端子に対応するディジタルかご位置信号を出力する位置検出装置8を着脱自在に装着する構成とすれば、リニューアル実施時に階床選択器5に位置検出装置8を取付ければ、既設エレベータ主制御盤3によって運転制御されるエレベータ号機のかご位置信号を既設エレベータ主制御盤3を経由させずに直接自動救出運転制御装置6にディジタル的なかご位置信号を送出することができる。
【0043】
この実施の形態によれば、既設エレベータの故障時に複雑な構成回路を付加することなく、早期に故障したエレベータ号機のディジタルなかご位置信号を取り込んで、自動救出運転を実施することができる。
【0044】
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。また、各実施の形態は組み合わせて実施することが可能であり、その場合には組み合わせによる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明に係るエレベータのエレベータシステムの構成図。
【図2】図1に示す隣接号機関係テーブルのデータ配列図。
【図3】あるエレベータ故障時の自動救出運転制御動作を説明するシーケンス図。
【図4】本発明に係るエレベータシステムの他の構成図。
【符号の説明】
【0046】
1…新設エレベータ主制御盤、2,4…乗りかご、3…既設エレベータ主制御盤、5…階床選択器、6…自動救出運転制御装置、7…かご位置検出手段、8…位置検出装置、12…救出運転処理部、13…信号変換部、14…隣接号機関係テーブル、15…監視装置。




 

 


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